IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 吉田 欣司の特許一覧

<>
  • 特開-情報蓄積・検索利用システム 図1
  • 特開-情報蓄積・検索利用システム 図2
  • 特開-情報蓄積・検索利用システム 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024116048
(43)【公開日】2024-08-27
(54)【発明の名称】情報蓄積・検索利用システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/90 20190101AFI20240820BHJP
【FI】
G06F16/90 100
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023022045
(22)【出願日】2023-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】504089323
【氏名又は名称】吉田 欣司
(74)【代理人】
【識別番号】100074181
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 明博
(74)【代理人】
【識別番号】100206139
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 匡
(72)【発明者】
【氏名】吉田 欣司
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175EA01
5B175FB02
5B175FB03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】サーバーにユーザーによって書き込まれる情報を蓄積するデータベースを備え、ユーザーがデータベースに情報を書き込み、蓄積されている情報を検索し活用できる情報蓄積・検索活用システムを提供する。
【解決手段】ユーザーによって書き込まれる情報を蓄積するデータベース2を備えたサーバー1とユーザ端末9をインターネット8上で接続し、インターネット8を介してユーザーがデータベース2に情報を書き込み蓄積し、蓄積されている情報を検索し活用できる情報蓄積・検索活用システムであって、サーバー1は、データベース2に情報を書き込むための条件を記憶した書き込み条件等記憶部3と、データベース2に蓄積されている情報を検索する検索範囲等記憶部4と、書き込み条件等記憶部3に従って情報をデータベース2に書き込み蓄積し、検索範囲等記憶部4に従って蓄積情報を出力する制御を行う制御部5と、を備えてなる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーによって書き込まれる様々な情報を蓄積するデータベースを備えたサーバーと、ユーザ端末をインターネット上で接続し、インターネットを介してユーザーが前記データベースに情報を書き込み蓄積し、また、前記データベースに蓄積されている情報を検索し活用できる情報蓄積・検索活用システムであって、
前記サーバーは、データベースに情報を書き込むための条件を記憶した書き込み条件等記憶部と、前記データベースに蓄積されている情報を検索する検索範囲等記憶部と、ユーザーからの情報の書き込み入力があったとき、前記書き込み条件等記憶部に従って情報を前記データベースに書き込み蓄積し、また、ユーザーからの前記データベースに蓄積されている情報の検索入力があったとき、検索範囲等記憶部に従って蓄積情報を出力する制御を行う制御部を備えていることを特徴とする情報蓄積・検索活用システム。
【請求項2】
前記サーバーに備えている前記書き込み条件等記憶部は、書き込みユーザー登録項目、情報ジャンル表示項目、情報開示先特定項目を有し、前記検索範囲等記憶部は、検索ジャンル指定項目を有していることを特徴とする請求項1に記載の情報蓄積・検索活用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザーによって書き込まれる様々な想いや閃きによるアイディア等の情報を蓄積するデータベースを備えたサーバーに、ユーザ端末をインターネット上で接続し、インターネットを介してユーザーが前記データベースに情報を書き込み蓄積し、また、前記データベースに蓄積されている情報を検索し活用できる情報蓄積・検索活用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
日々、人はふと想い、また何かを閃き多種多様なアイディアを湧かせている。この想いや閃きによるアイディアが化学、物理学、音楽、文学などの広い分野で新たな、しかも画期的な創造を生み出すきっかけともなる。しかし、想いや刹那の閃きによるアイディアは殆どが記憶に留まらず、往々にして結実することなく、時の流れに埋もれてしまう。
【0003】
化学、物理学、音楽、文学などの広い分野で創造に携わっている者や興味を持つ者は、関係する分野の情報を求めるが、その情報の収集手段として、従来、特定の情報を蓄積したデータベースサーバーにアクセスして蓄積情報を検索するといった蓄積情報検索方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載された発明だけでなく、この種の発明にあっては、データベースに蓄積されている情報は全てサーバー管理者側が用意した既に発表され認知されている情報である。ユーザーはデータベースに蓄積されている情報の中から必要な情報を検索し活用している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011-138287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記のように、特許文献1に記載のような蓄積情報検索方法は、データベースに蓄積されている蓄積情報は全てサーバー管理者側が用意した既に発表され認知されている情報であり、そこには、想いや閃きによるアイディア等といった公に認知されていない情報は存在しない。
【0007】
しかし、この想いや閃きによるアイディアといった情報は、ときとして画期的な創造を生み出すきっかけになるといったことはよくいわれるところであるが、想いや刹那の閃きによるアイディアは殆どが記憶に留まらず、往々にして結実することなく、時の流れに埋もれてしまうことは前記した通りである。
【0008】
本発明者は、かかる点に鑑み、想いや閃きによるアイディアといった情報を蓄積し、蓄積された蓄積情報を活用することができる場を提供することにより、画期的な創造を生み出す環境が得られるようにすることに思い到り、本発明を成すに到った。
【0009】
本発明の目的は、サーバーにユーザーによって書き込まれる情報を蓄積するデータベースを備え、ユーザーが前記データベースに情報を書き込み、また、データベースに蓄積されている情報を検索し活用できるようにして、画期的な創造を生み出す環境を得ることができるようにした情報蓄積・検索活用システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ユーザーによって書き込まれる様々な情報を蓄積するデータベースを備えたサーバーと、ユーザ端末をインターネット上で接続し、インターネットを介してユーザーが前記データベースに情報を書き込み蓄積し、また、前記データベースに蓄積されている情報を検索し活用できる情報蓄積・検索活用システムであって、前記サーバーは、データベースに情報を書き込むための条件を記憶した書き込み条件等記憶部と、前記データベースに蓄積されている情報を検索する検索範囲等記憶部と、ユーザーからの情報の書き込み入力があったとき、前記書き込み条件等記憶部に従って情報を前記データベースに書き込み蓄積し、また、ユーザーからの前記データベースに蓄積されている情報の検索入力があったとき、検索範囲等記憶部に従って蓄積情報を出力する制御を行う制御部を備えていることを特徴とする。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、ユーザーは、自己の想いや閃きによるアイディアといった情報をサーバーのデータベースに蓄積することができ、そして、データベースに蓄積した情報を知ることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の、前記サーバーに備えている前記書き込み条件等記憶部は、書き込みユーザー登録項目、情報ジャンル表示項目、情報開示先特定項目を有し、前記検索範囲等記憶部は、検索ジャンル指定項目を有していることを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、前記サーバーに備えている前記書き込み条件等記憶部は、書き込みユーザー登録項目を有しているので、ユーザーは登録をすることにより前記データベースに自分のファイルを所有することができ、また、情報ジャンル等表示項目を有しているので、情報ジャンルを特定して情報を書き込むことにより、ジャンル毎に情報が蓄積されることになり、後の検索を容易にすることができ、また、情報開示先特定項目を有しているので、情報開示先を、例えば、「本人のみ」、「限定された者のみ」、「完全オープン」とすることにより自己の書き込んだ蓄積情報の開示先を規制することができる。
また、前記検索範囲等記憶手段は、検索ジャンル指定項目を有しているので、蓄積情報をジャンル毎に検索することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明に係る情報蓄積・検索活用システムによれば、ユーザーは、自己の想いや閃きによるアイディアといった情報をサーバーのデータベースに書き込み蓄積することができ、そして、データベースに蓄積されている情報を検索し活用できるようにしたので、データベースに蓄積されている閃きによるアイディアや思いつきといった特異な情報を活用して、画期的な創造を生み出す環境を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係る情報蓄積・検索活用システムの実施の形態において、その構成の一例を示すブロック図である。
図2】本発明に係る情報蓄積・検索活用システムにおけるサーバーとユーザ端末間の情報書き込みの流れを例示するフローチャートである。
図3】本発明に係る情報蓄積・検索活用システムにおけるサーバーとユーザ端末間の情報検索の流れを例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る情報蓄積・検索活用システムを実施するための形態の一例を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本例の情報蓄積・検索活用システムの構成を示すブロック図である。
【0017】
同図において、1は運営管理者側のサーバーであり、本例ではサーバー1を利用するユーザーによって書き込まれる様々な情報を蓄積するデータベース2と、データベース2に情報を書き込むための条件を記憶した書き込み条件等記憶部3と、データベース2に蓄積されている情報を検索する検索範囲等記憶部4と、データベース2への情報の書き込みと、データベース2に蓄積されている情報の検索を制御する制御部5と、入力制御部6と出力制御部7と、を備えている。
【0018】
8はインターネット、9はインターネット8を介してサーバー1に接続するユーザ端末であり、9aはインターネット8を介してサーバー1に接続する書き込みユーザ端末、9bはインターネット8を介してサーバー1に接続する検索ユーザ端末である。
【0019】
サーバー1に備えられているデータベース2は、情報の書き込みを求めるユーザーからのアクセスにより、登録されたユーザー毎のファイルが構成され、ファイルには、登録されたユーザーにより書き込まれた書き込み情報のジャンルと情報内容が蓄積される。
【0020】
書き込み条件等記憶部3は、本例では書き込みユーザー登録項目、情報ジャンル表示項目、書き込み様式項目、情報開示先特定項目等を有している。
【0021】
書き込みユーザー登録項目には、書き込みユーザーの登録条件、例えばユーザーの個人情報(氏名、名称等)、登録料等が記憶されている。
【0022】
情報ジャンル表示項目には、書き込む情報のジャンル(例えば、化学、物理学、音楽、文学など)を特定させる様式が記憶されている。
【0023】
書き込み様式項目には、書き込む情報のデータベース2への書き込み様式、例えば、文章であれば文字数、音楽であれば小節数、図面であれば図数などを定めた様式が記憶されている。また、情報開示先特定項目には、データベース2に書き込む情報の開示先を定める、例えば、「本人のみ」、「限定された者のみ」、「完全オープン」といった開示先が記憶されている。
【0024】
また、検索範囲等記憶部4は、検索する情報のジャンルを特定させる様式やキーワードを特定させる様式が記憶されている。
【0025】
制御部5は、書き込みユーザ端末9aからのアクセスにより、書き込み条件等記憶部3からユーザー登録項目、情報ジャンル表示項目、書き込み様式項目、情報開示先特定項目等に記憶されている必要な条件等を読み出し、ユーザーに条件等に従った書き込みを促し、ユーザーから書き込まれた情報をデータベースに蓄積させる制御と、検索ユーザ端末からのアクセスにより、検索範囲等記憶部4に記憶されている条件を読み出し、ユーザーに条件等に従った入力を促し、ユーザーから入力された条件に従ったデータベースに蓄積されている蓄積情報を検索ユーザ端末9bに出力する制御を行うようになっている。
【0026】
入力制御部6は書き込みユーザ端末9a、検索ユーザ端末9bからの信号を入力して制御部5に送出し、出力制御部7は制御部5からの信号をユーザ端末9a、検索ユーザ端末9bに出力する制御を行うようになっている。
【0027】
次に、上記のように構成された本例の動作について説明する。
【0028】
先ずサーバー1に備えられているデータベース2に情報を書き込み蓄積する動作を説明する。
【0029】
図2に示すように、ステップS1でサーバー1にインターネット8を介してユーザ端末9が接続されると、ステップS2でユーザ端末9の画面に、情報の書き込み、蓄積情報の検索の選択を促す表示がされる。
【0030】
ステップS3でユーザーが情報の書き込みを選択し入力すると、ユーザ端末9は書き込みユーザ端末9aとなり、ステップS4で書き込みユーザ端末9aの画面に、書き込み条件等の項目が表示され、項目で求められる条件(書き込みユーザーの登録条件、書き込む情報のジャンル、書き込む情報の内容等)に従った記載の入力を促す表示がされる。
【0031】
ステップS5でユーザーが条件項目を記載し入力すると、データベース2にユーザーが入力した情報が書き込まれ、ステップS6で書き込みユーザ端末9aの画面にユーザーが入力した情報がデータベース2に書き込まれたことを告知する情報が表示されて、データベース2に情報を書き込み蓄積する流れは終了する。
【0032】
次にサーバー1に備えられているデータベース2に蓄積されている情報を検索する動作を説明する。
【0033】
図3に示すように、ステップS7でサーバー1にインターネット8を介してユーザ端末9が接続されると、ステップS8でユーザ端末9の画面に、情報の書き込み、蓄積情報の検索の選択を促す表示がされる。
【0034】
ステップS9でユーザーが情報の検索を選択し入力すると、ユーザ端末9は検索ユーザ端末9bとなり、ステップS10で検索ユーザ端末9bの画面に、検索する情報のジャンルやキーワードを特定させる記載の入力を促す表示がされる。
【0035】
ステップS11でユーザーが特定のジャンルやキーワードを記載し入力すると、
データベース2に蓄積されている情報の中から入力されたジャンルやキーワードにより特定された情報が検索され、ステップS12で検索された情報が検索ユーザ端末9bの画面に表示されて、データベース2に蓄積されている情報から特定の情報を検索する流れは終了する。
【0036】
以上の動作により、ユーザーは、自己の閃きによるアイディアや思いつきといった情報をサーバー1のデータベース2に書き込み蓄積することができ、そして、データベース2に蓄積されている情報を検索し活用できる。
【符号の説明】
【0037】
1 サーバー
2 データベース
3 書き込み条件等記憶部
4 検索範囲等記憶部
5 制御部
6 入力制御部
7 出力制御部
8 インターネット
9 ユーザ端末
9a 書き込みユーザ端末
9b 検索ユーザ端末
図1
図2
図3