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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024116052
(43)【公開日】2024-08-27
(54)【発明の名称】ファスナー付防水袋
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/14 20060101AFI20240820BHJP
   B65D 33/25 20060101ALI20240820BHJP
   A45C 11/00 20060101ALI20240820BHJP
   A45C 11/22 20060101ALI20240820BHJP
【FI】
B65D77/14
B65D33/25 A
A45C11/00 X
A45C11/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023034092
(22)【出願日】2023-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】516198695
【氏名又は名称】ジェコル株式会社
(72)【発明者】
【氏名】加藤 雅之
【テーマコード(参考)】
3B045
3E064
3E067
【Fターム(参考)】
3B045BA26
3B045CA01
3B045CE02
3B045DA22
3B045EA02
3B045EB10
3B045FC04
3B045IA06
3E064AA01
3E064BA21
3E064BC04
3E064BC16
3E064FA01
3E064HM01
3E064HN13
3E064HN62
3E067AA12
3E067AB31
3E067AC01
3E067AC11
3E067BA12A
3E067BB14A
3E067CA10
3E067EA01
3E067EB17
3E067EC38
3E067FA01
3E067FC01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】海水浴や浴室でスマートフォンや電子タブレットなどのスマートデバイスを濡らさないように収容でき、かつタッチパネル操作ができ、防水密封性を高めるための折り返し部分を簡便に留止できる留め具構造を備えたファスナー付防水袋を提供する。
【解決手段】一端に閉塞可能なレールファスナー状体を備えた開口部を設け、一部が透明体からなる二枚のシート材を重ねて前記開口部以外の縁を溶着成型させた防水袋に、開口部を含む折り返し部が備わっており、レールファスナー状体での防水密閉力だけでなく折り返すことでさらに防水密閉力を付加でき、折り返し部の一部にレールファスナー状体と反対方向に突出するように形成された引掛け舌状体を備え、前記引掛け舌状体の形成された防水袋のシート面とは反対のシート面に溶着固定され、前記引掛け舌状体に引掛けできる引掛け穴が設けられた折り返し部固定帯状体を備えた。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一端に閉塞可能なレールファスナー状体(1)を備えた開口部(2)を設け、一部が透明体からなる二枚のシート材を重ねて前記開口部(2)以外の縁を溶着成型させた防水袋(3)と、前記開口部(2)を含む折り返し部(4)と、前記折り返し部(4)が折り易いよう前記レールファスナー状体(1)に平行になるよう前記防水袋(3)の前記折り返し部(4)の少なくとも一辺に設けた折り筋(8)と、前記折り返し部(4)の一部に前記レールファスナー状体(1)と反対方向に突出するように形成された引掛け舌状体(5)と、前記引掛け舌状体(5)の形成された防水袋(3)のシート面とは反対のシート面に溶着固定され、前記引掛け舌状体(5)に引掛けできる引掛け穴(6)が設けられた折り返し部固定帯状体(7)からなるファスナー付防水袋。
【請求項2】
請求項1に記載のレールファスナー付防水袋において、前記折り返し部(4)の一部が撓み難い矩形材(9)で形成されているファスナー付防水袋
【請求項3】
請求項2に記載の防水袋において、前記矩形材(9)の一部が引掛け舌状体形状(10)に造形されているファスナー付防水袋
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、海水浴や浴室でスマートフォンや電子タブレットなどのスマートデバイスを濡らさないように収容でき、かつ収容を介して画面閲覧やタッチパネル操作ができ、防水密封性を高めるための折り返し部分を簡便に留止できる留め具構造を備え、面ファスナーを用いず製造コストを抑えることができるファスナー(またはチャック)付防水袋に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンや電子タブレットなどを海水浴や浴室、プールなどで濡らさず携帯でき、さらにそのまま画面閲覧やタッチパネル操作できるよう、ビニールシートを高周波溶着のウェルダー加工によって製造した防水袋が一般的で、収容開口部には防水密封性を高めるためプラスチック製のレールファスナーが付き、防水袋の片面は透明ビニールシートとなっていて画面の閲覧やタッチパネル操作ができるようになっている。
【0003】
その多くは、防水密封性をより高めるためにレールファスナー部分を含めた折り返し部分を設けて、折り返し部分が反発により元に戻らないよう一組の面ファスナーで留止するタイプとなっている。
【0004】
折り返し部分を面ファスナーで固定する防水袋としては、例えば特許文献1に示すような携帯電話用防水袋が提案されている。この提案ではビニールなどの合成樹脂シート地を2枚重ねにしたものを、三辺周囲を高周波溶断によるウェルダー加工により下部に収納口を有する収納袋体の収納口の表裏面に、閉じ部材となる一組の面ファスナーを設けている。
【0005】
同様に折り返し部分を面ファスナーで固定する防水袋としては、例えば特許文献2に示すような携帯電話ケースが提案されている。この提案では携帯電話機を内部に収納する収納空間を備えた袋状のケース本体前記収納空間を気密および水密に保つことのできるファスナーが設けられており、ファスナーが設けられた部分は、ファスナーを巻き込むように巻回可能となっており、しかもこの巻回状態を保つための留め具が設けられている。この留め具の具体的形態として面ファスナーが好ましいとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3065734号
【特許文献2】特開第2001-70024
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に示す携帯電話用防水袋では、面ファスナーをビニールなどの合成樹脂シート地の防水袋に溶着させる必要があり、ウェルダー加工で利用できる面ファスナーは裏面にビニールと溶着できる素材が貼られビニールシートと溶着は可能だが、素材が厚く特別な金型を用いることが多く、また面ファスナーがロール巻にされているため溶着の際はカットした面ファスナーが反るために位置合わせが難しい。
【0008】
そのため面ファスナーをビニールシートと溶着させることは、ビニールシートとビニールシート同士を溶着する加工よりも加工時間がかかり、製造コストが高くなってしまう。
【0009】
また面ファスナーは使っているうちに接着力が弱まってしまい、溶着されると取り替えることもできないため、面ファスナーの寿命が製品全体の寿命に繋がってしまう。
【0010】
また特許文献2に示す携帯電話ケースでは、気密および水密に保つことのできるファスナーの巻回状態を保つための留め具の好ましい形態として面ファスナーが挙げられており、前述の通り製造コストや寿命に対して解決が為されていない。
【0011】
そこで本発明は、海水浴や浴室でスマートフォンや電子タブレットなどのスマートデバイスを濡らさないように収容でき、かつ収容を介して画面閲覧やタッチパネル操作ができ、防水密封性を高めるための折り返し部分を簡便に留止できる留め具構造を備え、面ファスナーを用いず製造コストを抑えることができるファスナー(またはチャック)付防水袋の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、請求項1に記載のファスナー付防水袋は、少なくとも一端に閉塞可能なレールファスナー状体(1)を備えた開口部(2)を設け、少なくとも一部が透明体からなる二枚のシート材を重ねて前記開口部(2)以外の縁を溶着成型させた防水袋(3)と、前記開口部(2)を含む折り返し部(4)と、前記折り返し部(4)が折り易いよう前記レールファスナー状体(1)に平行になるよう前記防水袋(3)の前記折り返し部(4)の少なくとも一辺に設けた折り筋(8)と、前記折り返し部(4)の一部に前記レールファスナー状体(1)と反対方向に突出するように形成された引掛け舌状体(5)と、前記引掛け舌状体(5)の形成された防水袋(3)のシート面とは反対のシート面に溶着固定され、前記引掛け舌状体(5)に引掛けできる引掛け穴(6)が設けられた折り返し部固定帯状体(7)からなることを特徴とする。
【0013】
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレールファスナー付防水袋において、前記折り返し部(4)の一部が撓み難い矩形材(9)で形成されたことを特徴とする。
【0014】
また請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の防水袋において、前記矩形材(9)の一部が引掛け舌状体形状(10)に造形されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る発明は、防水袋(3)の少なくとも一端に閉塞可能なレールファスナー状体(1)を備えた開口部(2)を設けてありスマートデバイスを出し入れすることができる。この防水袋(3)は一部が透明体からなる二枚のシート材を重ねて開口部(2)以外の縁を溶着成型させており、レールファスナー状体(1)を閉じれば密閉される。
【0016】
また開口部(2)を含む折り返し部(4)と折り返し部(4)が折り易いようレールファスナー状体(1)に平行になるよう折り返し(4)の一部に折り筋(8)が備わっており、レールファスナー状体である程度密閉させるだけでなく、折り返し部を設ける事で防水密閉性を高めることができる。
【0017】
さらに単に折り返し部(4)を折るだけでは弾性により折り返し部(4)が元に戻ってしまうため、防水袋の外縁を溶断する前工程として、前記折り筋(8)をウェルダー加工で筋押しさせる工程と同時に折り返し部(4)の一部にレールファスナー状体(1)と反対方向に突出するように引掛け舌状体(5)を溶着させ、また引掛け舌状体(5)の形成された防水袋(3)のシート面とは反対のシート面に引掛け舌状体(5)に引掛けできる引掛け穴(6)を設けた折り返し部固定帯状体(7)の引掛け穴(6)と反対側の長さを防水袋の外縁に係るようにして後工程と同時溶着、溶断する。
【0018】
その結果、工程を減らして製造コストを抑えることができ、ユ-ザーも容易に折り返し部を簡便に留止可能となる。
【0019】
請求項2では折り返し部(4)の一部が撓み難い矩形材(9)で形成されており、防水密封性を高めるために折り返し部分を折り筋(8)だけに頼ることなくレールファスナーと平行に折り易くすることが可能である。
【0020】
請求項3に係る発明では前記矩形材(9)の一部が引掛け舌状体形状(10)に造形されており、別体で成型する必要がなく、ウェルダー加工で筋押しさせる工程と同時に防水袋(3)へ溶着が可能となり、製造コストがより安くなる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施例1を示す防水袋の正面図である。
図2】本発明の実施例1を示す防水袋の背面図である。
図3】本発明の実施例1においてスマートフォンを収容し引掛け舌状体と折り返し部固定帯状体によって折り返し部を留止した状態を正面方向から見た斜視図である。
図4】本発明の実施例1においてスマートフォンを収容し引掛け舌状体と折り返し部固定帯状体によって折り返し部を留止した状態を背面方向から見た斜視図である。
図5】本発明の実施例2を示す防水袋の正面図である。
図6】本発明の実施例2を示す防水袋の背面図である。
図7】本発明の実施例2においてスマートフォンを収容する途中の状態を正面方向から見た斜視図である。
図8】本発明の実施例2においてスマートフォンを収容する途中の状態を背面方向から見た斜視図である。
図9】本発明の実施例2においてスマートフォンを収容し引掛け舌状体と折り返し部固定帯状体によって折り返し部を留止した状態を正面方向から見た斜視図である。
図10】本発明の実施例2においてスマートフォンを収容し引掛け舌状体と折り返し部固定帯状体によって折り返し部を留止した状態を背面方向から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の好適な実施形態について、添付図面に基づいて説明する。
なお、実施形態は以下の形態に限定されるものではなく、本発明の課題を解決し得るものであれば他の態様も可能である。
【実施例0024】
図1は本発明の実施例1を示す防水袋の正面図で、防水袋(3)の前面部透明シート(21)側の折り返し部(4)のレールファスナー状体(1)と折り筋(8)の間付近に、折り筋(8)を跨ぐように下方向に突出するよう引掛け舌状体(5)が溶着されている。
【0025】
図2は本発明の実施例1を示す防水袋の背面図で、防水袋(3)の背面部シート(22)側の下方部には、円形の引掛け穴(6)が折り筋(8)を跨ぐ位置に設けられた折り返し部固定帯状体(7)の下端部が溶着されている。
【0026】
図3図4は本発明の実施例1においてスマートフォン(33)を収容し引掛け舌状体と折り返し部固定帯状体によって折り返し部を留止した状態を正面方向と背面方向から見た斜視図で、折り筋(8)の位置でレールファスナー状体(1)を含む折り返し部(4)を背面部シート(22)方向へ一回折り返している。その状態で折り返し部(4)が弾性で元に戻らないよう、折り返し部固定帯状体(7)に設けた円形の引掛け穴(6)を、折り返すことで上方へ突出した引掛け舌状体(5)に引掛けることで折り返し部(4)を留止することができる。
【0027】
防水袋(3)は前面部透明シート(21)によりスマートフォン(33)の画面閲覧やタッチパネル操作ができるようになっている。
【0028】
本発明において一般的な面ファスナーを利用した防水袋よりも製造コストを抑えられる理由として、面ファスナーそのものを用いないことだけでなく、ウェルダー加工工程も削減できる。
【0029】
一般般的な面ファスナーを利用した防水袋を想定した場合、加工工程は(1)(2)2枚のシート材にそれぞれレールファスナーの溶着、(3)(4)2枚のシート材にそれぞれ折り筋押し、(5)(6)2枚のシート材にそれぞれ面ファスナーの溶着、(7)レールファスナーを含む防水袋の外縁を溶着溶断、という7工程が必要となる。
【0030】
しかし本発明を利用した防水袋であれば、加工工程は(1)(2)2枚のシート材にそれぞれレールファスナーの溶着、(3)(4)2枚のシート材にそれぞれ折り筋押し、(5)引掛け舌状体を片側のシートに溶着(6)折り返し部固定帯状体を溶着させるのと同時にレールファスナーを含む防水袋の外縁を溶着溶断、という6工程で済み、1工程分削減となる。
【0031】
後述の実施例2に及んでは、一般的な面ファスナーを利用した防水袋を想定した場合、折り返し部分を折りやすいように撓み難い矩形材を使う場合、製造工程は(1)(2)二枚のシート材にそれぞれレールファスナーの溶着、(3)(4)二枚のシート材にそれぞれ折り筋押し、(5)矩形材を片側のシートの折り返し部に溶着溶着、(6)(7)二枚のシート材にそれぞれ面ファスナーの溶着、(8)レールファスナーを含む防水袋の外縁を溶着溶断、という8工程が必要となる。
【0032】
しかし本発明を利用した防水袋であれば、加工工程は(1)(2)二枚のシート材にそれぞれレールファスナーの溶着、(3)(4)二枚のシート材にそれぞれ折り筋押し、(5)引掛け舌状体形状に造形された矩形材を片側のシートの折り返し部に溶着、(6)折り返し部固定帯状体を溶着させるのと同時にレールファスナーを含む防水袋の外縁を溶着溶断、という6工程で済み、2工程分削減となる。
【0033】
図5は本発明の実施例2を示す防水袋の正面図で、防水袋(3)の前面部透明シート(21)側に配された二本の折り筋(8)の間に、折り返し部(4)を折りやすいように撓み難い矩形材矩形材(9)を設け、その一部がレールファスナー状体(1)と離れた側の折り筋(8)を跨ぐように下方向に突出するような引掛け舌状体形状(10)になっている。
【0034】
図6は本発明の実施例2を示す防水袋の背面図で、防水袋(3)の背面部シート(22)側の下縁部には三角形状の引掛け穴(6)がレールファスナー状体(1)と離れた側の折り筋(8)を跨ぐ位置に設けられた折り返し部固定帯状体(7)の下端部が溶着されている。
【0035】
図7図8は本発明の実施例2においてスマートフォン(33)を収容する途中の状態を正面方向と背面方向から見た斜視図である。
【0036】
レールファスナー状体(1)を含む開口部(2)からスマートフォン(33)を収容する途中であるが、この実施例2では前面部透明シート(21)が透明シート材として、背面部シート(22)、引掛け舌状体形状(10)を含む矩形材(9)、折り返し部固定帯状体(7)は不透明シート材として図示している。
【0037】
図9図10は本発明の実施例2においてスマートフォン(33)を収容し引掛け舌状体と折り返し部固定帯状体によって折り返し部を留止した状態を正面方向と背面方向から見た斜視図で、レールファスナー状体(1)と近い側の折り筋(8)の位置で折り返し部a(30)を背面部シート(22)方向に折り返し、さらにレールファスナー状体(1)と離れた側の折り筋(8)の位置で折り返し部b(31)を背面部シート(22)方向に折り返している
【0038】
その状態で、折り返した折り返し部a(30)と折り返し部b(31)が弾性で元に戻らないよう、折り返し部固定帯状体(7)に設けた三角形状の引掛け穴(6)を、折り返し部b(31)を折り返すことで上方へ突出した引掛け舌状体形状(10)部分に引掛けることで折り返し部(4)を留止することができる。
【0039】
折り返し部(4)を二回折り返すことで、より防水密閉力が高まり、さらに不透明シート材であるが背面部シート(22)、引掛け舌状体形状(10)を含む矩形材(9)、折り返し部固定帯状体(7)がすべて背面側に位置するようになるため、防水袋(3)の前面部透明シート(21)の視認性を邪魔せず、快適にスマートフォン(33)の画面閲覧やタッチパネル操作ができるようになっている。
【0040】
折り返し部固定帯状体(7)を外すときは、つまみ(32)を引っ張りながら外すと簡便である。
【0041】
実施例1や実施例2において防水袋(3)や前面部透明シート(21)の素材としては収容を介して画面閲覧やタッチパネル操作するスマートデバイスが見やすいよう透明で薄手の軟質塩化ビニール(PVC)やオレフィン等が好適だが、全面が透明でなくても良く、例えばスマートデバイスの画面に対応する範囲だけ透明となっており、他の範囲は不透明であっても良い。
【0042】
本発明では、防水袋(3)へスマートデバイスを収容することで防水袋(3)の厚みが増し、引掛け舌状体(5)に引掛け穴(6)を引掛けた折り返し部固定帯状体(7)が引っ張られるため、より留止力を高めることができる。
【0043】
防水袋(3)のデバイス収容部(34)よりも小さいスマートデバイスを収容した場合、デバイス収容部(34)の膨張量が少ないために折り返し部固定帯状体(7)が撓むことがあるが、その場合は想定されるスマートデバイスのサイズに型抜きした厚紙やプラスチックシートで造作された台紙防水袋(3)に収容すると良い。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本考案は、海水浴や浴室での使用に限定されるものではなく、台所やプール、雨天時の屋外などでも利用可能である。
【0045】
またファスナー(またはチャック)付防水袋の収容物はスマートデバイスに限定されるものではなく、ポータルゲーム機器や財布などの貴重品などに利用することが可能である。
【符号の説明】
【0046】
1 レールファスナー状体
2 開口部
3 防水袋
4 折り返し部
5 引掛け舌状体
6 引掛け穴
7 折り返し部固定帯状体
8 折り筋
9 矩形材
10 引掛け舌状体形状
20 溶着部分
21 前面部透明シート
22 背面部シート
30 折り返し部a
31 折り返し部b
32 つまみ
33 スマートフォン
34 デバイス収容部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10