(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024116151
(43)【公開日】2024-08-27
(54)【発明の名称】流体調製および処置装置、方法、およびシステム
(51)【国際特許分類】
A61M 1/28 20060101AFI20240820BHJP
【FI】
A61M1/28 100
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024080785
(22)【出願日】2024-05-17
(62)【分割の表示】P 2023063941の分割
【原出願日】2019-02-28
(31)【優先権主張番号】62/636,404
(32)【優先日】2018-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/676,098
(32)【優先日】2018-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】504010590
【氏名又は名称】ネクステージ メディカル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】マーク・ティー.ワイス
(72)【発明者】
【氏名】グレゴリー・ヤンツ
(72)【発明者】
【氏名】ゴーツ・フリードリッヒス
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・ポール・マッカーティー
(72)【発明者】
【氏名】チロ・エー.・デ・ラ・ベガ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】腹膜透析流体を調製し、および/または腹膜透析処置を施すための装置、方法、およびシステムが開示される。
【解決手段】実施形態では、腹膜透析流体が、使用時に、毎日の滅菌使い捨て流体回路および複数日後にのみ(例えば1週間)取り換えられる1つまたは複数の長期濃縮液コンテナを使用して自動的に調製される。毎日の使い捨て品は、最初は空であるが、1日に1回、処置の開始時に長期濃縮液コンテナから充填される濃縮液コンテナを有し得る。
【選択図】
図1G
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも単一の患者充填動作に十分な腹膜透析溶液のバッチを作製するための方法であって、前記バッチは、構成成分の最終混合物であり、前記構成成分は、最終量の水、最終量の浸透圧剤濃縮液、および最終量の電解質濃縮液を含み、前記方法は、
コントローラ、アクチュエータ、および導電率センサを有する流体調合装置を使用することと、
前記アクチュエータに流体回路を取り付けることと、前記流体回路は混合コンテナを有し、
前記アクチュエータを制御するために前記コントローラを使用することと、
前記最終量の水の一部を前記混合コンテナ内にポンピングすることと、
誤差を加えたまたは差し引いた、前記最終量を超える電解質濃縮液を前記混合コンテナ内にポンピングすることと、
前記混合コンテナの内容物を混合することと、
前記混合コンテナ内の流体の量を低減する様式で前記混合コンテナの前記内容物をサンプリングし、その導電率を測定することと、
前記測定された導電率の、前記誤差から生じる既定の予想される導電率からの偏差に応じてデータを計算および記憶することと、
前記データに応じて、前記構成成分の最終量の既定の比率を達成するために必要とされる水および/または浸透圧剤濃縮液の調整された量を計算することと、
前記調整された量の水または浸透圧剤濃縮液を前記混合コンテナ内にポンピングすることと
を備える、方法。
【請求項2】
腹膜透析処置の場所で実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
腹膜透析処置の時間に実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
腹膜透析処置の開始から1日以内、12時間以内、6時間以内、3時間以内、または1時間以内に完了するように実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記流体調合装置は、腹膜透析処置を受ける患者と同じ部屋、100メートル以内、10メートル以内、5メートル以内、または2メートル以内に位置付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記電解質濃縮液は、前記最終量の水の前記一部の後に前記混合濃縮液内にポンピングされ、
前記混合は、前記最終量を超える電解質濃縮液の前記ポンピングの後に行われ、
前記サンプリングは、前記混合の後に行われ、
データを前記計算および記憶することは、前記サンプリングの後に行われ、
前記調整された量を前記計算することは、前記データを前記計算および記憶した後に行われ、
前記調整された量を前記ポンピングすることは、前記調整された量を前記計算した後に行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
流体調合装置を前記使用することは、腹膜透析サイクラを提供することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記調整された量の水および/または浸透圧剤濃縮液をポンピングした後に、前記混合コンテナの前記内容物をサンプリングし、その最終導電率を測定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
最終導電率を既定の最終導電率と比較し、その結果に応じて前記バッチの使用を許可すること、または前記バッチの使用を防止することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記混合コンテナ内にポンピングされる前記最終量の水の前記一部は60%未満である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記コントローラは、排出ライン内の導電率センサを介して前記混合コンテナからサンプルをポンピングすることによって、前記混合コンテナ内容物をサンプリングする、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記混合コンテナ内にポンピングされる前記最終量の水の前記一部は90%未満である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
誤差を加えたまたは差し引いた、前記最終量を超える電解質濃縮液を前記ポンピングすることは、前記調整された量の水または浸透圧剤濃縮液を前記混合コンテナ内に前記ポンピングする前に生じる、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
患者充填動作に十分な腹膜透析溶液のバッチを作製するための方法であって、前記バッチは、目標比率の構成成分の混合物であり、前記構成成分は、水、浸透圧剤濃縮液、および電解質濃縮液を含み、前記方法は、
コントローラ、アクチュエータ、および導電率センサを有する流体調合装置を使用することと、
前記アクチュエータに流体回路を取り付けることと、前記流体回路は混合コンテナを有し、
前記アクチュエータを制御するために前記コントローラを使用することと、
前記混合コンテナ内に水をポンピングすることと、
電解質濃縮液と前記水の既定の比をもたらすことを意図した量の前記電解質濃縮液を前記混合コンテナ内にポンピングすることと、
前記混合コンテナの内容物を混合することと、
前記混合コンテナの前記内容物をサンプリングし、その導電率を測定することと、
前記混合コンテナ内容物の測定された導電率の、前記既定の比に対応するものからの偏差に応じてデータを計算および記憶することと、
前記データに応じて水または浸透圧剤濃縮液の調整された量を計算することと、
前記調整された量の水または浸透圧剤濃縮液を前記混合コンテナ内にポンピングすることと
を備える、方法。
【請求項15】
腹膜透析処置の時間に実行される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
流体調合装置を前記使用することは、腹膜透析サイクラを提供することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記調整された量の水または浸透圧剤濃縮液をポンピングした後に、前記混合コンテナの前記内容物をサンプリングし、その最終導電率を測定することをさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記測定された最終導電率を既定の最終導電率と比較し、その結果に応じて前記混合コンテナの前記内容物の使用を許可すること、または前記混合の前記内容物の使用を防止することをさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
すぐに使用できる透析液をその中に生成するために前記混合コンテナにさらなる水を添加することをさらに備え、ここにおいて、前記混合コンテナに水を前記添加することは、前記混合コンテナ内の前記すぐに使用できる透析液に前記量の水の60%未満を移送する、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記コントローラは、ドレイン内の導電率センサを介して前記混合コンテナからサンプルをポンピングすることによって、前記混合コンテナ内容物をサンプリングする、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
少なくとも単一の患者充填動作に十分な腹膜透析溶液のバッチを作製するための方法であって、前記バッチは、構成成分の最終混合物であり、前記構成成分は、最終量の水、最終量の浸透圧剤濃縮液、および最終量の電解質濃縮液を含み、前記浸透圧剤濃縮液は、既定の比率の電解質を含み、前記方法は、
コントローラ、アクチュエータ、および導電率センサを有する流体調合装置を提供することと、
前記アクチュエータに流体回路を取り付けることと、前記流体回路は混合コンテナを有し、
前記アクチュエータを制御するために前記コントローラを使用することと、
前記最終量の水の一部を前記混合コンテナ内にポンピングすることと、
誤差を加えたまたは差し引いた、前記最終量を超える浸透圧剤濃縮液を前記混合コンテナ内にポンピングすることと、
前記混合コンテナの内容物を混合することと、
前記混合コンテナ内の流体の量を低減する様式で前記混合コンテナの前記内容物をサンプリングし、その導電率を測定することと、
前記測定された導電率の、前記誤差から生じる既定の予想される導電率からの偏差に応じてデータを計算および記憶することと、
前記構成成分の最終量の既定の比率を達成するために必要とされる水および/または電解質濃縮液の調整された量を計算することと、
前記調整された量の水および/または電解質濃縮液を前記混合コンテナ内にポンピングすることと
を備える、方法。
【請求項22】
腹膜透析処置の場所で実行される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
腹膜透析処置の時間に実行される、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
腹膜透析処置の開始から1日以内、12時間以内、6時間以内、3時間以内、または1時間以内に完了するように実行される、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記流体調合装置は、腹膜透析処置を受ける患者と同じ部屋、100メートル以内、10メートル以内、5メートル以内、または2メートル以内に位置付けられる、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
腹膜透析サイクラを提供することをさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記調整された量の水および/または電解質濃縮液をポンピングした後に、前記混合コンテナの前記内容物をサンプリングし、その最終導電率を測定することをさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
前記最終導電率を既定の最終導電率と比較し、その結果に応じて前記バッチの使用を許可すること、または前記バッチの使用を防止することをさらに備える、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記混合コンテナ内にポンピングされる前記最終量の水の前記一部は60%未満である、請求項21に記載の方法。
【請求項30】
前記コントローラは、排出ライン内の導電率センサを介して前記混合コンテナからサンプルをポンピングすることによって、前記混合コンテナ内容物をサンプリングする、請求項21に記載の方法。
【請求項31】
前記混合コンテナ内にポンピングされる前記最終量の水の前記一部は90%未満である、請求項21に記載の方法。
【請求項32】
誤差を加えたまたは差し引いた、前記最終量を超える浸透圧剤濃縮液を前記ポンピングすることは、前記調整された量の水および/または電解質濃縮液を前記混合コンテナ内に前記ポンピングする前に生じる前に生じる、請求項21に記載の方法。
【請求項33】
少なくとも単一の患者充填動作に十分な腹膜透析溶液のバッチを作製するための方法であって、前記バッチは、構成成分の最終混合物であり、前記構成成分は、最終量の水、最終量の浸透圧剤濃縮液、および最終量の電解質濃縮液を含み、前記方法は、腹膜透析処置送達システムのコントローラを使用して、
(a)前記最終量の水の一部、および浸透圧剤濃縮液または電解質濃縮液のうちの一方である第1の濃縮液を混合コンテナに添加し、前記混合コンテナの内容物を混合することと、
(b)前記混合コンテナの前記内容物の導電率を測定し、第1の既定の範囲内にある場合、(d)にスキップすることと、
(c)第2の濃縮液の新しい最終量を電算することと、前記第2の濃縮液は、前記測定の誤差に応じて前記混合コンテナに添加する浸透圧剤濃縮液または電解質濃縮液のうちの他方であり、前記誤差は、(b)において測定された前記最終量の水の前記一部と、検出された前記第1の濃縮液の比率にあり、
(d)前記第2の濃縮液を前記混合コンテナに添加し、前記混合コンテナの前記内容物を混合することと、
(e)前記混合コンテナの前記内容物の導電率を測定し、前記測定された導電率が第2の既定の範囲内にある場合、(h)にスキップすることと、
(f)前記第2の濃縮液の新しい最終量が(c)において電算された場合、前記バッチの前記作製を終了するためのコマンドを生成すること、そうでない場合、前記導電率を第2の既定の範囲にするために、前記第2の濃縮液または水の第1の補充量を電算することと、
(g)前記混合コンテナの前記内容物の導電率を測定し、第3の既定の範囲内にない場合、前記導電率を前記既定の範囲内にするために添加する前記第1の濃縮液および前記第2の濃縮液または水の第2の補充量を電算することと、
(h)電算された場合には前記第1および/または第2の補充量に応じて、前記最終混合物の前記比率を達成するのに十分な1つまたは複数のさらなる量の水、前記第1の濃縮液、および/または前記第2の濃縮液を添加することと
を備える、方法。
【請求項34】
腹膜透析処置の時間に実行される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
腹膜透析処置の場所で実行される、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記混合コンテナの前記内容物が(g)において前記第3の既定の範囲内にない場合、前記最終混合物の前記作製を終了するためのコマンドを生成する、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記バッチの前記作製を終了するための前記コマンドに応じて、前記最終混合物の前記使用を防止することをさらに備える、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
腹膜透析処置の充填サイクルを実行するために前記最終混合物を使用することをさらに備える、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
前記混合コンテナの前記内容物の少なくとも1つの成分が流れる滅菌フィルタをテストし、前記テストが不合格を示す場合、前記方法を終了するためのコマンドを生成することをさらに備える、請求項33に記載の方法。
【請求項40】
前記テストすることは、湿潤膜に加圧空気を加え、圧力を測定することを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
透析液を作製する方法であって、
水および第1の濃縮液(C1)を混合コンテナに添加し、前記混合コンテナ内容物の第1の導電率を測定し、前記混合コンテナの前記内容物の前記第1の導電率が第1の範囲にある場合、第2の濃縮液(C2)を添加し、前記混合コンテナの前記内容物の第2の導電率を測定し、前記第2の導電率が第2の範囲にある場合、前記混合コンテナの前記内容物をさらに希釈することと、
前記混合コンテナの前記内容物の第3の導電率を測定し、前記第3の導電率が第3の範囲にある場合、処置のために前記混合コンテナの前記内容物を使用すること、そうでない場合、前記第3の導電率が前記第3の範囲よりも低い場合にC1およびC2を添加し、前記第3の導電率が前記第3の範囲よりも高い場合に前記混合コンテナの前記内容物をさらに希釈することと、
前記混合コンテナの前記内容物の前記第2の導電率が前記第2の範囲よりも高い場合、前記第2の導電率に応じた量のC1および水を添加することと、
前記混合コンテナの前記内容物の前記第2の導電率が前記第2の範囲よりも低い場合、前記第2の導電率に応じた量のC2を添加することと
を備える、方法。
【請求項42】
C1を前記混合コンテナに添加した後に前記第1の導電率が前記第1の範囲よりも高い場合、前記第1の導電率に応じて前記混合コンテナに添加するC2の追加量を計算することをさらに備える、
請求項41に記載の方法。
【請求項43】
C1を前記混合コンテナに添加した後に前記第1の導電率が前記第1の範囲よりも高い場合、前記第1の導電率に応じて前記混合コンテナに添加するC1の追加量を計算することをさらに備える、
請求項42に記載の方法。
【請求項44】
C1を前記混合コンテナに添加した後に前記第1の導電率が前記第1の範囲よりも高い場合、前記第1の導電率に応じて前記混合コンテナに添加するC1の追加量を計算することをさらに備える、
請求項41に記載の方法。
【請求項45】
前記第1の導電率または前記第2の導電率を決定する前に前記混合コンテナの前記内容物を混合することをさらに備える、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
処置流体のバッチを生成する方法であって、
処置処方を記憶するコントローラを使用して、および前記処方にしたがって、混合コンテナに移送される水および電解質濃縮液の各々の正味体積を制御するようにポンプを調節することによって、計算された比の水および電解質濃縮液を前記混合コンテナ内にポンピングすることと、
前記コントローラは、既定の希釈比の水および前記電解質濃縮液の導電率を示す基準データをさらに記憶し、
前記ポンピングから生じる前記混合コンテナの前記内容物の導電率をテストし、前記導電率が、前記記憶された基準データによって示される前記導電率とは定義された閾値を超えて異なる場合、前記テストに応じて、水または電解質濃縮液をさらにポンピングし、前記混合コンテナの前記内容物がその後使用されることを可能にするようにポンプのさらなる使用を制御すること、または前記導電率が前記定義された閾値未満で異なる場合に前記混合コンテナの前記内容物が使用されることを可能にするように前記ポンプのさらなる使用を直ちに制御することと
を備える、方法。
【請求項47】
既定量の水および電解質濃縮液を前記ポンピングした後に、前記混合コンテナの内容物を混合することをさらに備える、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記混合コンテナからの前記流体の温度を測定するために前記コントローラを使用することをさらに備える、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
前記混合コンテナからの前記流体の温度を測定し、前記導電率を温度補償し、合格/不合格結果を生成するために前記導電率が前記閾値を下回るかどうかを計算するために前記コントローラを使用することと、前記合格/不合格結果に応じて水または濃縮液の後の添加を変更するためのコマンド、および前記合格/不合格結果に応じて前記バッチの調製を停止するためのコマンドのうちの1つを出力することをさらに備える、請求項46に記載の方法。
【請求項50】
前記混合コンテナからの前記流体の温度を測定するために前記コントローラを使用して、前記導電率を温度補償することと、合格/不合格結果を生成するために前記導電率が前記閾値を下回るかどうかを計算することと、前記合格/不合格結果に応じて水または濃縮液の前記後の添加を変更するためのコマンド、および前記合格/不合格結果に応じて前記バッチの調製を停止するためのコマンドのうちの1つを出力することとをさらに備え、ここにおいて、前記閾値は、希釈された浸透圧剤電解質濃縮液の導電率を示す、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
腹膜透析流体のバッチを作製する方法であって、
導電率センサから信号を受信するように接続されたコントローラを提供することと、前記コントローラは、人間の体温における既定の目標比の第1の流体および第2の流体の目標導電率を記憶し、前記コントローラは、温度による導電率の変化率を示す補正係数をさらに記憶し、
前記コントローラを使用して、特定の順序ではなく、既定量の前記第1の流体をコンテナに添加し、前記第1の流体とは異なる組成を有する前記第2の流体を前記コンテナに添加することと、
処理中混合物を生成するように前記コンテナ内で前記第1の流体および前記第2の流体を混合することと、
前記添加または混合の前、その間、またはその後のいずれかに、前記第1の流体および前記第2の流体を、前記体温の既定の範囲内の温度まで加温することと、
前記コンテナからの前記処理中混合物の現在の導電率および現在の温度を測定することと、
前記コントローラを使用して、現在の目標の処理中混合物に対応する前記既定の目標比のうちの1つを選択することと、
前記現在の導電率、前記現在の温度、および前記補正係数に応じて前記既定の目標比のうちの前記選択された1つを達成するために前記コンテナに添加する前記第1の流体または前記第2の流体の追加量を計算することと、
前記コンテナに前記追加量を添加することと
を備える、方法。
【請求項52】
前記コントローラは、前記既定の目標比の各々についての補正係数を記憶し、追加量を前記計算することは、前記既定の目標比のうちの前記選択された1つに対応する補正係数に応じる、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記コンテナは、腹膜透析流体のバッチを貯蔵する、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記追加量を前記添加する前、その間、またはその後に、既定量の第3の流体を一度に添加することをさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
前記追加量を前記添加することは、水および電解質濃縮液のうちの1つを添加することを含む、請求項51、53、または54に記載の方法。
【請求項56】
前記追加量を前記添加することは、水と浸透圧剤を含む濃縮液とのうちの1つを添加することを含む、請求項51、53、または54に記載の方法。
【請求項57】
前記浸透圧剤濃縮液は電解質を含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記第1の流体は水であり、前記第2の流体は腹膜透析流体のための電解質液の混合物である、請求項51に記載の方法。
【請求項59】
前記第1の流体は水であり、前記第2の流体は腹膜透析流体のための電解質と浸透圧剤の混合物である、請求項51に記載の方法。
【請求項60】
前記既定の目標比は水における電解質の濃度である、請求項51に記載の方法。
【請求項61】
薬剤調製システムであって、
濃縮液および水から薬剤を調製する調合要素と、
前記調合要素に接続され、その機能を制御するように構成された調合要素コントローラと、
水を精製するように構成され、前記調合要素に水を搬送するように接続された生成水出力を有する水調製要素と、
前記水調製要素に接続され、その機能を制御するように構成された水調製要素コントローラと
を備え、
水調製要素コントローラは、前記水調製要素の機能が前記調合コントローラによって制御されるように、前記調合コントローラによって制御される、システム。
【請求項62】
前記水調製要素の機能は、フィルタ再生機能を含み、前記フィルタ再生機能は、前記調合要素コントローラによって制御される、請求項61に記載のシステム。
【請求項63】
前記水調製要素は、逆転弁を有し、前記調合要素コントローラは、前記逆転弁を制御する、請求項61に記載のシステム。
【請求項64】
前記水調製要素は、複数のフィルタユニットのうちの1つを再生するためにその中の複数のフィルタユニットのうちの前記1つを通してその生成水の少なくとも一部を進路変更するように構成される、請求項61に記載のシステム。
【請求項65】
前記水調製要素は、紫外線ランプを含み、前記調合要素コントローラは、水が濾過されていないときに出力を排除または低減するために前記紫外線ランプをサイクルさせるように構成される、請求項61に記載のシステム。
【請求項66】
前記水調製要素は、生成水ヒータを有し、前記調合要素コントローラは、前記生成水ヒータをサイクルさせることによって、それによって受容される生成水の温度を調節するように構成される、請求項61に記載のシステム。
【請求項67】
前記調合要素は、そこを通って流れる流体を加熱する調合ヒータを有する、請求項66に記載のシステム。
【請求項68】
前記調合要素コントローラは、前記生成水ヒータと前記調合ヒータとの間で正味加熱需要量を共有するように、前記生成水ヒータおよび前記調合ヒータを制御する、請求項67に記載のシステム。
【請求項69】
前記水調製要素は生成水ヒータを有し、前記調合要素コントローラは、前記水ヒータをサイクルさせることによって、それによって受容される生成水の温度を調節するように構成される、請求項61に記載のシステム。
【請求項70】
前記調合要素は、そこを通って流れる流体を加熱する調合ヒータを有する、請求項69に記載のシステム。
【請求項71】
前記調合要素コントローラは、前記生成水ヒータと前記調合ヒータとの間で正味加熱需要量を共有するように、前記生成水ヒータおよび前記調合ヒータを制御する、請求項70に記載のシステム。
【請求項72】
前記調合要素は処置要素を含む、請求項61~11のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項73】
前記処置要素は透析装置を含む、請求項72に記載のシステム。
【請求項74】
前記処置要素は透析サイクラを含む、請求項72に記載のシステム。
【請求項75】
前記処置要素は腹膜透析サイクラを含む、請求項72に記載のシステム。
【請求項76】
前記調合要素コントローラは、前記水調製要素コントローラからステータス情報を受信する、請求項61に記載のシステム。
【請求項77】
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、前記導出されたデータは、前記水調製要素のフィルタが、フラッシングモード、プライミングモード、または洗浄モードにあるという指示を含む、請求項76に記載のシステム。
【請求項78】
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、前記導出されたデータは、水温または生成水が利用可能になるまでの時間遅延の推定値の指示を含む、請求項76に記載のシステム。
【請求項79】
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、前記導出されたデータは、フィルタ交換までの推定残り時間(消耗までの推定時間)の指示を含む、請求項76に記載のシステム。
【請求項80】
前記調合要素コントローラは、前記水調製要素コントローラからステータス情報を受信し、前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、前記導出されたデータは、前記紫外線ランプに残された寿命の量または指示を含む、請求項65に記載のシステム。
【請求項81】
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、前記導出されたデータは、前記水調製要素の次のフラッシングまたは次の洗浄サイクルまでの指示時間を含む、請求項76に記載のシステム。
【請求項82】
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、前記導出されたデータは、前記水調製要素がスリープモードにあるかどうか、および/または水を生成するために利用可能になるまであとどのくらいかの指示を含む、請求項76に記載のシステム。
【請求項83】
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、前記導出されたデータは、フィルタ交換などの保守タスクの予測を含む、請求項76に記載のシステム。
【請求項84】
前記調合要素コントローラは、前記水調製要素コントローラからステータス情報を受信し、前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、前記導出されたデータは、紫外線ランプ交換のための時間の予測を含む、請求項65に記載のシステム。
【請求項85】
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、1つまたは複数の抵抗率センサが、生成水出口ライン内に設けられ、前記導出されたデータは、前記生成水の抵抗率を含む、請求項76に記載のシステム。
【請求項86】
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、1つまたは複数の抵抗率センサが、生成水出口ライン内に設けられ、前記導出されたデータは、前記抵抗率が既定の範囲外にあるときの警告を含む、請求項76に記載のシステム。
【請求項87】
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、1つまたは複数の抵抗率センサが、水道水入口ライン内に設けられ、前記導出されたデータは、前記抵抗率が既定の範囲外にあるときの警告を含む、請求項76に記載のシステム。
【請求項88】
前記導出されたデータは、前記水入口ラインにおける水の抵抗率に基づくフィルタ寿命の推定値であり得る、請求項87に記載のシステム。
【請求項89】
前記水調製要素は、オフモード、スリープモード、および動作モードを有する、請求項61に記載のシステム。
【請求項90】
前記調合要素コントローラおよび前記水調製要素コントローラは、ネットワークを介して通信する、請求項61~89のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項91】
前記調合要素コントローラおよび前記水調製要素コントローラは、信号ケーブルを介して通信する、請求項61~89のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項92】
前記調合要素コントローラおよび前記水調製要素コントローラは、ワイヤレス接続を介して通信する、請求項61~89のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項93】
前記水調製要素コントローラは、前記水調製要素が生成水を出力する準備ができているという指示を含むそのステータスを前記調合要素コントローラに示す、請求項61に記載のシステム。
【請求項94】
前記調合要素コントローラは、コマンドを前記水調製要素コントローラに適用することによって水生成を開始および停止する、請求項61に記載のシステム。
【請求項95】
前記調合要素コントローラは、前記水調製要素内の紫外線(殺菌)ランプを始動および停止するためのコマンドを送信する、請求項61に記載のシステム。
【請求項96】
前記コマンドは、水の処理のために必要とされるときにのみ前記ランプが動作されることを確実にすることによって、そのような紫外線ランプの寿命を延ばすのに有効である、請求項95に記載のシステム。
【請求項97】
前記コマンドは、水が濾過されているときにのみ前記ランプが動作されることを確実にすることによって、そのような紫外線ランプの寿命を延ばすのに有効である、請求項95に記載のシステム。
【請求項98】
前記調合要素コントローラは、処置の終了時に前記水調製要素をスリープモードにし、その結果、その電力機能の一部または全部がスイッチオフされて電力を節約し、摩耗を低減するように、前記水調製要素との2方向通信を用いる、請求項61に記載のシステム。
【請求項99】
前記調合要素コントローラは、前記調合要素コントローラに記憶された既定の処置の時間に準備ができているように前記水調製要素を起動するためのコマンドを送信し得る、請求項61に記載のシステム。
【請求項100】
前記調合要素コントローラからのコマンドは、生成水が前記水調製要素によって送達される圧力および流量を調節する、請求項61に記載のシステム。
【請求項101】
圧力信号に基づく閉ループ制御が前記水調製要素コントローラによって提供される、請求項61に記載のシステム。
【請求項102】
前記調合要素コントローラは、前記水調製要素によって生成されたアラームを送信するために前記水調製要素との2方向通信を用い、前記調合は、既定のアラームに応じて透析液調合を中止することによって応じる、請求項61に記載のシステム。
【請求項103】
前記水調製要素のアラームまたはステータス出力は、前記調合要素コントローラのユーザインターフェースを通して特定の出力を生成するのに有効である、請求項61に記載のシステム。
【請求項104】
前記調合要素コントローラは、前記水調製要素コントローラの出力およびアラームに応じて、およびそれらに関連して、ガイドされたトラブルシューティングステップを出力するユーザインターフェースを有する、請求項61に記載のシステム。
【請求項105】
前記水調製要素は水ヒータを有し、前記調合要素コントローラは、前記水ヒータを制御し、前記水ヒータの電力出力、水温、および前記水調製要素のステータスの指示を前記水調製要素コントローラから受信する、請求項61に記載のシステム。
【請求項106】
前記水調製要素コントローラは、インターネットを介してフィルタ交換を自動注文するように構成される、請求項61に記載のシステム。
【請求項107】
前記自動注文の交換のタイミングは、交換される前記フィルタの消耗前に必要な取り換えを行うようにするものである、請求項106に記載のシステム。
【請求項108】
前記調合要素は、その流体回路を前記水調製要素からの水でフラッシングするプライミングモードを有する、請求項61に記載のシステム。
【請求項109】
前記調合要素コントローラは、前記調合要素に必要な圧力および流量で水を出力するように前記水調製要素コントローラにコマンドを送信する、請求項108に記載のシステム。
【請求項110】
前記プライミングは、前記流体回路内のエンドトキシンを最小限に抑えるために精製水を用いたフラッシング動作が先行する、請求項109に記載のシステム。
【請求項111】
前記水調製要素は、充填/排出サイクルまたは完全な処置(複数のサイクル)に十分な水を供給するようなサイズにされたリザーバを含む、請求項61に記載のシステム。
【請求項112】
前記リザーバは、接触汚染または逆汚染を防止するために、その入口(および/または出口)ライン上に1つまたは複数の滅菌グレードのフィルタを有する、請求項111に記載のシステム。
【請求項113】
前記リザーバは、逆流を防止するためにその出口ライン上に1つまたは複数の逆止弁を含む、請求項111または112に記載のシステム。
【請求項114】
前記リザーバの出口は、目標ヘッド圧力を維持するポンプを有する再循環ループを含む、請求項111、112、または113に記載のシステム。
【請求項115】
腹膜透析を実行するためのシステムであって、
少なくとも1つの流体入口および混合コンテナを有する流体回路と、
前記少なくとも1つの流体入口を通して前記混合コンテナに濃縮液および水を移送して透析流体を形成するように、選択的に少なくとも一時的におよび前記流体回路の部分を通るように濃縮液および水をポンピングおよび方向付けするための、腹膜透析システムコントローラ、弁アクチュエータ、1つまたは複数のポンプを有する腹膜透析システムと、
給水ポンプを有する給水源と、前記給水ポンプは、給水コントローラによって制御され、精製水出口に接続され、前記精製水出口は次に、前記少なくとも1つの流体入口に接続され、
前記腹膜透析システムコントローラと前記給水コントローラとの間のコマンドインターフェースと、前記腹膜透析システムコントローラは、前記給水ポンプを始動および停止するように前記給水コントローラに1つまたは複数のコマンドを送信する、
を備える、システム。
【請求項116】
前記1つまたはポンプは、1つまたは複数の供給源から濃縮液および水をポンピングするように構成される、請求項115に記載のシステム。
【請求項117】
腹膜透析を実行するためのシステムであって、
単一の流体入口および混合コンテナを有する流体回路と、
腹膜透析システムコントローラ、弁アクチュエータ、および前記流体回路内で濃縮液および水をポンピングするサイクラポンプを有する腹膜透析システムと、
給水ポンプおよび濃縮液ポンプを制御するように接続された流体供給源コントローラの制御下で、前記流体入口を通して水および濃縮液をポンピングするように接続された、前記給水ポンプを有する水供給源および前記濃縮液ポンプを有する濃縮液供給源と、
前記腹膜透析システムコントローラと前記流体供給源コントローラとの間のコマンドインターフェースと、前記腹膜透析システムコントローラは、前記水供給源および前記濃縮液供給源のポンプを始動および停止するように前記流体供給源コントローラに1つまたは複数のコマンドを送信する、
を備える、システム。
【請求項118】
腹膜透析を実行するためのシステムであって、
少なくとも1つの流体入口および混合コンテナを有する流体回路と、
前記流体入口を通して前記混合コンテナに濃縮液および水を移送して透析流体を形成するように、選択的に前記流体回路を通るように濃縮液および水をポンピングおよび方向付けするための、コントローラ、弁アクチュエータ、1つまたは複数のポンプを有する腹膜透析システムと、
1つまたは複数の外部供給源から前記流体入口を通して前記混合コンテナに濃縮液および水を移送して透析流体を形成するように、選択的に前記流体回路を通るように濃縮液および水を方向付けるための、サイクラポンプアクチュエータを含む、アクチュエータを有する腹膜透析サイクラと、
精製水出口が前記少なくとも1つの流体入口に接続された、給水ポンプを有する給水源と
を備え、
前記給水源は、前記腹膜透析サイクラの少なくとも1つの動作状態を検出する少なくとも1つのセンサに応じて前記給水ポンプを制御する水供給源コントローラを有し、
前記水供給源コントローラは、前記動作状態が前記腹膜透析サイクラによる水の必要を示すとき、前記給水ポンプをアクティブ化する、システム。
【請求項119】
前記動作状態は、前記流体入口の開放を制御する前記腹膜透析サイクラのアクチュエータのアクティブ化を含む、請求項118に記載のシステム。
【請求項120】
前記動作状態は、前記腹膜透析サイクラポンプアクチュエータの前記アクティブ化を含む、請求項118または119に記載のシステム。
【請求項121】
前記少なくとも1つのセンサは、前記水供給源コントローラに圧力信号を供給する圧力センサを含み、前記給水ポンプがオフである間に、前記サイクラポンプアクチュエータが前記少なくとも1つの流体入口から水を引き出すためにアクティブ化され、それによって前記少なくとも1つの流体入口内の圧力の減少を発生させると、前記給水ポンプが前記水供給源コントローラによってオンにされるように、前記給水ポンプは、前記圧力信号に応じて制御される、請求項120に記載のシステム。
【請求項122】
前記減少が前記水供給源コントローラによって記憶された既定の大きさに達したときに、前記給水ポンプは、前記水供給源コントローラによってオンにされる、請求項121に記載のシステム。
【請求項123】
前記水供給源コントローラは、前記少なくとも1つの流体入口の前記圧力を既定の圧力範囲内に維持するように前記給水ポンプを制御する、請求項121または122に記載のシステム。
【請求項124】
腹膜透析を実行するためのシステムであって、
流体入口および混合コンテナを有する流体回路と、
前記流体入口を通して前記混合コンテナに濃縮液および水を移送して透析流体を形成するように、選択的に前記流体回路を通るように濃縮液および水を方向付けるための、サイクラコントローラ、サイクラポンプアクチュエータを含むアクチュエータを有する腹膜透析サイクラと、
精製水出口が前記少なくとも1つの流体入口に接続された、給水ポンプを有する給水源と
を備え、
前記精製水出口は、圧力センサと、前記圧力センサから圧力信号を受信し、前記圧力信号に応じて前記給水ポンプを制御する水供給源コントローラとを有し、前記サイクラポンプアクチュエータは、前記圧力センサによって受信され、前記水供給源コントローラによって復号されるコード化された圧力パルスを前記流体入口において生成して、前記圧力信号中に符号化された復号コマンドに応じて前記給水ポンプをアクティブ化および非アクティブ化するように前記水供給源コントローラにコマンドする、システム。
【請求項125】
前記コード化された圧力パルスは、前記流体入口における閉ループ圧力設定点を含む前記水供給源コントローラの動作パラメータへの変更を符号化する、請求項124に記載のシステム。
【請求項126】
前記コード化された圧力パルスは、前記水供給源コントローラの動作パラメータへの変更を符号化する、請求項124に記載のシステム。
【請求項127】
前記水供給源コントローラは、前記少なくとも1つの流体入口の前記圧力を既定の圧力範囲内に維持するように前記給水ポンプを制御する、請求項124に記載のシステム。
【請求項128】
腹膜透析流体を作製するための方法であって、
流体回路を調合機械に接続することと、前記流体回路は混合コンテナを含み、
前記調合機械は、前記流体回路によって受容されると前記流体回路と係合するアクチュエータを有し、
水供給源、および濃縮液の1つまたは複数の新しいコンテナを前記流体回路に接続することと、濃縮液の前記1つまたは複数の新しいコンテナの各々は、複数回の処置のために十分な濃縮液を有し、
前記調合機械のコントローラを使用して、水および濃縮液を調合することによって前記混合コンテナ内で透析流体を調製するために、前記水供給源から精製水を、および前記1つまたは複数のコンテナから濃縮液を、前記流体回路を通して前記混合コンテナに流すことと
を備え、
前記流すことは、水および濃縮液の滅菌性を確保するために、少なくとも1つの滅菌フィルタを通して前記水および濃縮液を流すことを含み、
前記少なくとも1つの滅菌フィルタは、直列に接続された冗長滅菌フィルタを含み、または前記方法は、前記コントローラを使用して、前記少なくとも1つの滅菌フィルタの膜の完全性をテストし、前記テストの結果に応じて、前記混合コンテナの内容物の使用を防止することと、
前記コントローラを使用して、前記混合コンテナからの前記透析流体を使用して患者を治療することと、前記治療することは、腹膜透析処置の複数の充填および排出サイクルを実行することを含み、
前記流体回路を新しい流体回路と交換することと、
濃縮液の前記1つまたは複数の新しいコンテナを交換することなく、流体回路を前記接続することを繰り返し、精製水および濃縮液を流し、患者を前記治療することを繰り返すことと、これによって、前記1つまたは複数の新しい濃縮液コンテナが、複数回の処置ごとに1回交換される、
を含む、方法。
【請求項129】
前記少なくとも1つのフィルタは、前記流体回路に一体的に取り付けられる、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
少なくとも1つの滅菌フィルタを通して水および濃縮液を前記流すことは、別個のフィルタを通して水および濃縮液を流すことを含む、請求項129に記載の方法。
【請求項131】
前記少なくとも1つのフィルタは空気ラインを有するテスト可能なフィルタを含み、前記方法は、前記コントローラを使用して、前記テスト可能なフィルタの湿潤膜が圧力に耐える能力をテストし、それによって前記膜の完全性を示すために、前記空気ラインに圧力を加えることを含む、請求項128に記載の方法。
【請求項132】
水供給源および濃縮液の1つまたは複数のコンテナを前記流体回路に前記接続することは、
第1の時間に、濃縮液の1つまたは複数の使用済みコンテナを、濃縮液の前記1つまたは複数の新しいコンテナと交換することと、
第2の時間に、前記少なくとも1つの滅菌フィルタを有する前記流体回路の流体入口ラインを流体供給源モジュールの共通の流体出口に接続することと
を含み、
前記流体供給源モジュールは、水供給源および濃縮液の前記1つまたは複数の新しいコンテナに接続された自動弁を有し、前記自動弁は、前記コントローラの制御下で、所与の時間に前記流体入口ラインに接続するために前記水供給源および濃縮液の前記1つまたは複数の新しいコンテナのうちの1つのみを選択する、請求項128に記載の方法。
【請求項133】
水および濃縮液を前記流すことは、前記流体供給源モジュールによって前記水および濃縮液をポンピングすることを含む、請求項132に記載の方法。
【請求項134】
処置方法であって、
流体回路を調合機械に接続することと、前記流体回路は混合コンテナを含み、
前記調合機械は、前記流体回路によって受容されると前記流体回路と係合するアクチュエータを有し、
薬剤濃縮液の1つまたは複数のコンテナを前記流体回路に接続することと、各コンテナは、複数回の処置のために十分な薬剤濃縮液を有し、
前記調合機械を使用して、精製水および薬剤濃縮液を調合することによって前記混合コンテナ内で薬剤を調製するために、前記精製水および濃縮液を、前記流体回路を通して前記混合コンテナに流すことと、
前記流すことは、水および濃縮液の滅菌性を確保するために、少なくとも1つの滅菌フィルタを通して前記水および濃縮液を流すことを含み、
前記少なくとも1つの滅菌フィルタをテストすることによって、または直列接続された冗長滅菌フィルタを提供することによって、前記少なくとも1つの滅菌フィルタの完全性を確保することと、
前記混合コンテナ内の前記調製された薬剤を使用して患者を治療することと、
前記流体回路を新しい流体回路と交換し、薬剤濃縮液の前記1つまたは複数のコンテナを交換することなく、流体回路を前記接続し、精製水および濃縮液を流し、患者を治療することを繰り返すことと
を備える、方法。
【請求項135】
前記少なくとも1つのフィルタは、前記流体回路に一体的に取り付けられる、請求項134に記載の方法。
【請求項136】
少なくとも1つの滅菌フィルタを通して水および濃縮液を前記流すことは、別個のフィルタを通して水および濃縮液を流すことを含む、請求項134に記載の方法。
【請求項137】
滅菌医療用処置流体の調製のためのシステムであって、
ポンピングチューブセグメントおよび複数の弁セグメントを有する少なくとも1つの流体回路と、
少なくとも1つのポンピングアクチュエータと、
前記複数の弁セグメントに係合するように配置された複数の弁アクチュエータと、
前記少なくとも1つのポンピングアクチュエータは、前記少なくとも1つのポンピングチューブセグメントに係合し、
前記複数の弁アクチュエータおよび前記少なくとも1つのポンピングアクチュエータを制御するように接続されたコントローラと、
滅菌フィルタを有する流体入口ラインに沿っている前記複数の弁セグメントのうちの第1の弁セグメントと、
複数回の腹膜透析処置を実行するために十分な腹膜透析流体の調製のために十分な濃縮液を有する第1の複数回処置濃縮液コンテナと、各処置は、複数の充填/排出サイクルを含み、
水供給源と
を備え、
前記少なくとも1つの流体回路は、それに一体的に取り付けられた第1の単回処置濃縮液コンテナおよび混合コンテナを有し、前記混合コンテナは、少なくとも単一の充填サイクルのために十分な腹膜透析流体を保持するようなサイズにされており、
前記複数の弁セグメントのうちの複数は、前記流体入口ラインと前記水供給源との間、および前記第1の複数回処置濃縮液コンテナと前記流体入口ラインとの間に接続され、
前記コントローラは、前記複数の弁セグメントのうちの前記複数および前記少なくとも1つのポンピングアクチュエータを制御して、前記第1の単回処置濃縮液コンテナおよび前記水供給源を前記流体入口ラインに順次接続し、前記水供給源から前記混合コンテナに水が搬送され、前記第1の複数回処置濃縮液コンテナから前記第1の単回処置濃縮液コンテナに濃縮液が搬送され、その後に前記混合コンテナ内に形成された透析流体に混和されるように流れを制御する、システム。
【請求項138】
前記コントローラは、患者ラインから使用済み流体を排出することおよび前記混合コンテナから前記患者ラインに前記透析流体をポンピングすることを含む、充填/排出サイクルを実行するように構成される、請求項137に記載のシステム。
【請求項139】
第2の複数回処置濃縮液コンテナをさらに備え、ここにおいて、前記複数の弁セグメントのうちの複数は、前記第2の複数回処置濃縮液コンテナおよび前記流体入口ラインに接続される、請求項137に記載のシステム。
【請求項140】
前記流体回路に接続された第2の単回処置濃縮液コンテナをさらに備え、前記コントローラは、前記透析流体を形成するように、前記第2の複数回処置濃縮液コンテナから前記第2の単回処置濃縮液コンテナに濃縮液を移送する、請求項139に記載のシステム。
【請求項141】
前記滅菌フィルタは、前記滅菌フィルタの膜が圧力テストされることを可能にする空気ポートを有し、前記コントローラは、前記空気ポートに圧力を加え、そこを通して水をポンピングした後に前記圧力を測定することによって、前記滅菌フィルタ膜をテストするようにプログラムされる、請求項139に記載のシステム。
【請求項142】
前記コントローラは、前記滅菌フィルタ膜の完全性の喪失をテストが示す場合、前記滅菌フィルタ膜の前記テストの結果に応じてアラーム信号を生成する、請求項141に記載のシステム。
【請求項143】
透析溶液調製のための流体回路であって、
相互接続された流路の弁部分を開閉することによって開閉されることができる、前記相互接続された流路を有する弁ネットワークと、
すべて空であり、ユニットを形成するように前記弁ネットワークに事前に接続され、外部環境から封止された、インライン滅菌フィルタ、混合コンテナ、第1の濃縮液コンテナ、排出ライン、患者充填/排出ラインを有する流体入口ラインと
を備え、
前記弁ネットワークは、前記相互接続された流路間で流体をポンピングするためのポンピング部分を有する、流体回路。
【請求項144】
前記患者充填/排出ラインは、患者に接続する単一のラインを形成するように分岐ラインが合流する前記弁ネットワークに接続する別個の分岐ラインを含む、請求項143に記載の流体回路。
【請求項145】
前記インライン滅菌フィルタは、それに取り付けられた空気ラインを有し、前記空気ラインは、その完全性テストを可能にするために、前記空気ラインを通して押し込まれた空気が前記インライン滅菌フィルタの膜に圧力を加えるように接続される、請求項143に記載の流体回路。
【請求項146】
前記弁ネットワークは剛性マニホールド部材に取り付けられ、前記空気ラインは、前記剛性マニホールド部材に固定して取り付けられたポートに接続する、請求項145に記載の流体回路。
【請求項147】
前記空気ラインは前記流体入口ラインと同一線上にある、請求項145に記載の流体回路。
【請求項148】
前記弁ネットワークはパネルによって支持されている、請求項143に記載の流体回路。
【請求項149】
前記弁ネットワークはパネルによって支持されており、前記ポンピング部分は、前記パネルから離隔された前記弁ネットワークの剛性マニホールド部分によって支持されている、請求項143に記載の流体回路。
【請求項150】
前記剛性マニホールド部分は、それに一体化され、それによって支持されている圧力感知ダイアフラムを有する、請求項149に記載の流体回路。
【請求項151】
前記空気ラインは前記流体入口ラインの少なくとも一部分と一体である、請求項146に記載の流体回路。
【請求項152】
前記剛性マニホールド部分の圧力感知ダイアフラムは、前記ポンピング部分の各端部に1つずつ位置付けられる、請求項151に記載の流体回路。
【請求項153】
前記ポンピング部分は直線である、請求項152に記載の流体回路。
【請求項154】
前記弁ネットワークに事前に接続された第2の濃縮液コンテナをさらに備える、請求項143に記載の流体回路。
【請求項155】
前記混合コンテナおよび第1の濃縮液コンテナおよび第2の濃縮液コンテナはポリマーバッグである、請求項154に記載の流体回路。
【請求項156】
前記混合コンテナは、前記第1の濃縮液コンテナおよび前記第2の濃縮液コンテナよりも大きい内部容積を有する、請求項154に記載の流体回路。
【請求項157】
前記パネルは、前記弁部分上に重なる窓を有する、請求項148および149に記載の流体回路。
【請求項158】
前記弁ネットワークは、ポンピングチューブセグメントを有するマニホールド部分を含む、請求項143に記載の流体回路。
【請求項159】
前記弁部分は、前記マニホールド部分から発するチューブのバンクの部分である、請求項158に記載の流体回路。
【請求項160】
前記弁部分は、前記マニホールド部分から発する平行なチューブのバンクの部分である、請求項158に記載の流体回路。
【請求項161】
第2の滅菌フィルタおよび前記インライン滅菌フィルタが流路によって分離されるように、前記インライン滅菌フィルタと直列に接続された前記第2の滅菌フィルタをさらに備える、請求項143に記載の流体回路。
【請求項162】
前記混合コンテナおよび第1の濃縮液コンテナは、前記混合コンテナおよび濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定される、請求項143に記載の流体回路。
【請求項163】
前記弁ネットワークは、前記流体入口ラインを前記濃縮液コンテナに流体的に相互接続する、請求項143に記載の流体回路。
【請求項164】
前記弁ネットワークは、前記濃縮液コンテナを前記混合コンテナと流体的に相互接続する、請求項163に記載の流体回路。
【請求項165】
前記弁ネットワークは、前記混合コンテナを前記患者充填および患者排出ラインと流体的に相互接続する、請求項164に記載の流体回路。
【請求項166】
腹膜透析処置を実行するためのシステムであって、
濃縮液供給コネクタを有する少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナと、前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナは、複数回の透析処置を実行するために十分な濃縮液を有し、ここで各処置は、複数の充填/排出サイクルを含み、
相互接続された流路の弁部分を開閉することによって開閉されることができる、前記相互接続された流路を有する弁ネットワークと、
すべて空であり、ユニットを形成するように前記弁ネットワークに事前に接続され、外部環境から封止された、インライン滅菌フィルタ、混合コンテナ、第1および第2の単回処置濃縮液コンテナ、排出ライン、患者充填/排出ラインを有する流体入口ラインと
を備え、
前記弁ネットワークは、前記相互接続された流路間で流体をポンピングするためのポンピング部分を有する、システム。
【請求項167】
前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナを機械的に支持し、それらを前記流体入口ラインに選択的に結合する接続プラットフォームをさらに備える、請求項166に記載のシステム。
【請求項168】
水供給源および前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナのためのアタッチメントを有する接続プラットフォームをさらに備え、前記接続プラットフォームは、前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナおよび前記水供給源を前記流体入口ラインに流体結合する弁システムを有する、請求項166に記載のシステム。
【請求項169】
前記インライン滅菌フィルタは、それに取り付けられた空気ラインを有し、前記空気ラインは、その完全性テストを可能にするために、前記空気ラインを通して押し込まれた空気が前記インライン滅菌フィルタの膜に圧力を加えるように接続される、請求項166に記載のシステム。
【請求項170】
前記空気ラインは前記流体入口ラインの少なくとも一部分と各々同一線上にある、請求項169に記載のシステム。
【請求項171】
前記空気ラインは前記流体入口ラインの少なくとも一部分に沿って各々取り付けられる、請求項169に記載のシステム。
【請求項172】
前記弁ネットワークはパネルによって支持されており、前記ポンピング部分は、前記パネルから離隔された前記弁ネットワークの剛性マニホールド部分によって支持されている、請求項166に記載のシステム。
【請求項173】
前記マニホールド部分は、前記ポンピング部分のポンピングチューブセグメントの各端部に1つずつ、その中に一体化された圧力センサを有する、請求項172に記載のシステム。
【請求項174】
前記ポンピングチューブセグメントは直線である、請求項173に記載のシステム。
【請求項175】
前記圧力センサは、前記剛性マニホールド部分の2つの別個のチャンバのうちのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含む、請求項173に記載のシステム。
【請求項176】
前記弁ネットワークは剛性マニホールドに取り付けられ、前記空気ラインは、前記剛性マニホールドに固定して取り付けられたポートに接続する、請求項169に記載のシステム。
【請求項177】
前記空気ラインは前記流体入口ラインと同一線上にある、請求項176に記載のシステム。
【請求項178】
前記弁ネットワークはパネルによって支持されている、請求項166に記載のシステム。
【請求項179】
前記弁ネットワークに事前に接続された第2の濃縮液コンテナをさらに備える、請求項166に記載のシステム。
【請求項180】
前記混合コンテナおよび第1の濃縮液コンテナおよび第2の濃縮液コンテナはポリマーバッグである、請求項166に記載のシステム。
【請求項181】
前記混合コンテナは、前記第1および第2の単回処置濃縮液コンテナよりも大きい内部容積を有する、請求項179に記載のシステム。
【請求項182】
前記パネルは、前記弁部分上に重なる窓を有する、請求項177および178に記載のシステム。
【請求項183】
前記弁ネットワークは、ポンピングチューブセグメントを有するマニホールド部分を含む、請求項166に記載のシステム。
【請求項184】
前記弁部分は、前記マニホールドから発するチューブのバンクの部分である、請求項183に記載のシステム。
【請求項185】
前記弁部分は、前記マニホールドから発する平行なチューブのバンクの部分である、請求項183に記載のシステム。
【請求項186】
第2の滅菌フィルタおよび前記インライン滅菌フィルタが流路によって分離されるように、前記インライン滅菌フィルタと直列に接続された前記第2の滅菌フィルタをさらに備える、請求項166に記載のシステム。
【請求項187】
前記混合コンテナおよび第1および第2の単回処置濃縮液コンテナは、前記混合コンテナおよび第1および第2の単回処置濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定される、請求項166に記載のシステム。
【請求項188】
前記弁ネットワークは、前記流体入口ラインを前記第1および第2の単回処置濃縮液コンテナに流体的に相互接続する、請求項166に記載のシステム。
【請求項189】
前記弁ネットワークは、前記第1および第2の単回処置濃縮液コンテナを前記混合コンテナと流体的に相互接続する、請求項166に記載のシステム。
【請求項190】
前記弁ネットワークは、前記混合コンテナを前記患者充填/排出ラインと流体的に相互接続する、請求項166に記載のシステム。
【請求項191】
前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナは単一のパッケージに含まれる、請求項166に記載のシステム。
【請求項192】
前記単一のパッケージは単一のボックスによって収容される、請求項191に記載のシステム。
【請求項193】
水供給源および前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナのためのアタッチメントを有する接続プラットフォームをさらに備え、前記接続プラットフォームは、前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナおよび前記水供給源を、前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナの各々のためのものおよび前記水供給源のためのものを含む制御弁を使用して前記流体入口ラインに流体結合し、前記水供給源は給水ポンプを有する、請求項166~55のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項194】
水供給源および前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナのためのアタッチメントを有する接続プラットフォームをさらに備え、前記接続プラットフォームは、前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナおよび前記水供給源を、前記少なくとも2つの濃縮液の各々のためのものおよび前記水供給源のためのものを含む制御弁を使用して前記流体入口ラインに流体結合し、前記少なくとも2つの濃縮液コンテナは、濃縮液ポンプを有する共通ラインに接続する、請求項166~55のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項195】
水供給源および前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナのためのアタッチメントを有する接続プラットフォームをさらに備え、前記接続プラットフォームは、前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナおよび前記水供給源を、前記少なくとも2つの濃縮液の各々のためのものおよび前記水供給源のためのものを含む制御弁を使用して前記流体入口ラインに流体結合し、前記水供給源はポンプを有し、前記少なくとも2つの濃縮液コンテナは、濃縮液ポンプを有する共通ラインに接続する、請求項166~55のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項196】
前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナに濃縮液を充填するために前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナを順次前記流体入口ラインに接続するように、前記接続プラットフォームの制御弁を制御するようにプログラムされたコントローラをさらに備える、請求項193に記載のシステム。
【請求項197】
前記コントローラは、前記流体入口ラインを通して前記混合コンテナに水を搬送するように、前記接続プラットフォームの給水ポンプを制御する、請求項193に記載のシステム。
【請求項198】
前記第1および第2の単回処置濃縮液コンテナに濃縮液を充填するために前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナを順次前記流体入口ラインに接続するように、前記接続プラットフォームの制御弁および前記濃縮液ポンプを制御するようにプログラムされたコントローラをさらに備える、請求項194に記載のシステム。
【請求項199】
前記コントローラは、前記流体入口ラインを通して前記混合コンテナに水を搬送するように、前記接続プラットフォームの給水ポンプを制御する、請求項198に記載のシステム。
【請求項200】
前記第1および第2の単回処置濃縮液コンテナに濃縮液を充填するために前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナを順次前記流体入口ラインに接続するように前記接続プラットフォームの制御弁および前記濃縮液ポンプを制御し、前記混合コンテナに水を充填するように前記接続プラットフォームの制御弁および前記接続プラットフォームの給水ポンプを制御するようにプログラムされたコントローラをさらに備える、請求項195に記載のシステム。
【請求項201】
腹膜透析を実行するためのシステムであって、
流体入口、混合コンテナ、および少なくとも2つの濃縮液コンテナを有する流体回路を有する腹膜透析サイクラ
を備え、
前記腹膜透析サイクラは、外部供給源から前記流体入口を通して前記少なくとも2つの濃縮液コンテナに濃縮液を移送し、前記流体入口を通して前記混合コンテナに水を移送し、前記少なくとも2つの濃縮液コンテナから前記混合コンテナに濃縮液を移送して透析流体を形成するように、選択的に前記流体回路を通るように濃縮液および水をポンピングおよび方向付けするためのアクチュエータを有し、
前記腹膜透析サイクラのアクチュエータはまた、透析流体を患者ラインに移送する、システム。
【請求項202】
前記少なくとも2つの濃縮液コンテナは空である、請求項201に記載のシステム。
【請求項203】
前記アクチュエータを制御するプログラマブルコントローラをさらに備える、請求項201に記載のシステム。
【請求項204】
前記アクチュエータは、ポンピングアクチュエータおよび弁アクチュエータを含む、請求項203に記載のシステム。
【請求項205】
前記流体回路は、前記弁アクチュエータによってピンチされる弁セグメントを含む、請求項204に記載のシステム。
【請求項206】
前記流体入口はインライン滅菌フィルタを有する、請求項201に記載のシステム。
【請求項207】
前記インライン滅菌フィルタは、2つのフィルタまたはその膜に空気圧を加えるための空気ラインを有する単一のテスト可能なフィルタを含む、請求項206に記載のシステム。
【請求項208】
濃縮液および水のための入力接続部と、前記流体入口に接続可能な出口接続部とを有する流体供給源モジュールをさらに備える、請求項203に記載のシステム。
【請求項209】
前記流体供給源モジュールは、濃縮液および水を前記出口接続部に順次接続するアクチュエータを有する、請求項208に記載のシステム。
【請求項210】
前記腹膜透析サイクラは、前記流体供給源モジュールのアクチュエータを制御する、請求項209に記載のシステム。
【請求項211】
前記流体供給源モジュールのアクチュエータは、弁アクチュエータおよびポンプアクチュエータを含む、請求項210に記載のシステム。
【請求項212】
前記流体供給源のポンプアクチュエータは、前記出口接続部に接続された精製水供給ラインを通って流れる精製水を生成するためにフィルタシステムを通して水をポンピングする給水ポンプを含み、前記流体供給源モジュールの弁アクチュエータは、前記精製水供給ラインを選択的に開閉する給水弁アクチュエータを含む、請求項211に記載のシステム。
【請求項213】
前記流体供給源のポンプアクチュエータは、それぞれの濃縮液供給ラインを通して接続された濃縮液コンテナから、前記出口接続部に接続する共通の濃縮液ラインに濃縮液をポンピングする濃縮液ポンプを含み、前記流体供給源モジュールの弁アクチュエータは、前記それぞれの濃縮液供給ラインを選択的に開閉する濃縮液弁アクチュエータを含む、請求項211に記載のシステム。
【請求項214】
前記腹膜透析サイクラは、前記腹膜透析サイクラのアクチュエータを制御するプログラマブルコントローラを有する、請求項201に記載のシステム。
【請求項215】
前記流体供給源モジュールのポンプアクチュエータは、前記出口接続部に接続された精製水供給ラインを通って流れる精製水を生成するためにフィルタシステムを通して水をポンピングする、前記プログラマブルコントローラによって制御される給水ポンプを含み、前記流体供給源モジュールの弁アクチュエータは、前記プログラマブルコントローラの制御下で前記精製水供給ラインを選択的に開閉する給水弁アクチュエータを含む、請求項211に記載のシステム。
【請求項216】
前記流体供給源モジュールのポンプアクチュエータは、それぞれの濃縮液供給ラインを通して接続された濃縮液コンテナから、前記出口接続部に接続する共通の濃縮液ラインに濃縮液をポンピングする、前記プログラマブルコントローラによって制御される濃縮液ポンプを含み、前記流体供給源モジュールの弁アクチュエータは、前記プログラマブルコントローラの前記制御下で前記それぞれの濃縮液供給ラインを選択的に開閉する濃縮液弁アクチュエータを含む、請求項211に記載のシステム。
【請求項217】
前記流体供給源モジュールのポンプアクチュエータは、それぞれの濃縮液供給ラインを通して接続された濃縮液コンテナから、前記出口接続部に接続する共通の濃縮液ラインに濃縮液をポンピングする、前記プログラマブルコントローラによって制御される濃縮液ポンプを含み、前記流体供給源モジュールの弁アクチュエータは、前記プログラマブルコントローラの前記制御下で前記それぞれの濃縮液供給ラインを選択的に開閉する濃縮液弁アクチュエータを含み、前記流体供給源のポンプアクチュエータは、前記出口接続部に接続された精製水供給ラインを通って流れる精製水を生成するためにフィルタシステムを通して水をポンピングする、前記プログラマブルコントローラによって制御される給水ポンプを含み、前記流体供給源モジュールの弁アクチュエータは、前記プログラマブルコントローラの前記制御下で前記精製水供給ラインを選択的に開閉する給水弁アクチュエータを含む、請求項211に記載のシステム。
【請求項218】
腹膜透析および透析溶液調製のための流体システムであって、
ポリマー材料の使い捨て混合コンテナ、ポリマー材料の空の濃縮液コンテナ、弁ネットワークを含む流体マルチプレクサを有する事前に接続された流体回路と、前記弁ネットワークは、前記弁ネットワーク内に選択可能な流れ通路を画定するために弁アクチュエータと機械的にインターフェースをとる弁部分および合流点を有し、
前記弁ネットワークは、前記濃縮液コンテナに接続された濃縮液ラインと、流体入口ラインコネクタによって終端された流体入口ラインと、前記混合コンテナへの流入および前記混合コンテナからの流出を同時に可能にするように前記混合コンテナに接続された一対のラインとをさらに含み、
前記流体回路は、滅菌性を保つためにその内部容積を外部環境から隔離するためのユニットとして事前に接続および封止され、
弁アクチュエータ、センサ、およびポンピングアクチュエータを有するアクチュエータデバイスと
を備え、
前記流体回路は、前記弁部分と共に前記アクチュエータデバイスのエフェクタとそれぞれ係合するセンサ部分およびポンピング部分を有する、システム。
【請求項219】
前記流体入口ラインは、空気ラインが取り付けられたインライン滅菌フィルタを有し、前記空気ラインは、その完全性テストを可能にするために、前記空気ラインを通して押し込まれた空気が前記インライン滅菌フィルタの膜に圧力を加えるように接続される、請求項218に記載のシステム。
【請求項220】
前記流体入口ラインは、滅菌フィルタ要素に直列接続されたそれぞれの滅菌フィルタを有する、請求項218に記載のシステム。
【請求項221】
前記弁ネットワークは、剛性マニホールド部材によって支持されたポンピング部分を有するカートリッジ内に配置および保持され、前記マニホールド部材は、中空であり、前記合流点の少なくともいくつかを画定し、前記空気ラインは、前記マニホールド部材に固定して取り付けられたポートに接続する、請求項219に記載のシステム。
【請求項222】
前記弁ネットワークは、前記ポンピング部分がその剛性マニホールド部材によって保持されたカートリッジ内にあり、前記マニホールド部材は、中空であり、前記合流点の少なくともいくつかを画定する、請求項219に記載のシステム。
【請求項223】
前記空気ラインは、前記マニホールド部材に固定して取り付けられたポートに接続する、請求項222に記載のシステム。
【請求項224】
前記マニホールド部材は、剛性であり、前記ポンピング部分によって接続された2つの別個のチャンバを有する、請求項222または223に記載のシステム。
【請求項225】
前記弁ネットワークは、前記カートリッジのための支持を提供するパネルによって支持されており、前記マニホールド部材は前記パネルに接続される、請求項222または223に記載のシステム。
【請求項226】
前記弁ネットワークはパネルによって支持されており、前記マニホールド部材は、前記パネルから離隔している、請求項222または223に記載のシステム。
【請求項227】
前記2つの別個のチャンバのうちの少なくとも一方は、前記ポンピング部分の各端部に1つずつ、その中に一体化された圧力センサを有する、請求項224に記載のシステム。
【請求項228】
前記圧力センサは、前記2つの別個のチャンバのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含む、請求項227に記載のシステム。
【請求項229】
前記それぞれの濃縮液ラインコネクタは、前記濃縮液ラインの一部分を支持するフレームによって接続される、請求項218または222に記載のシステム。
【請求項230】
前記フレームは窓を有し、前記濃縮液ラインの前記一部分は前記窓を横切る、請求項229に記載のシステム。
【請求項231】
前記弁ネットワークは排出ラインを有する、請求項218に記載のシステム。
【請求項232】
前記弁ネットワークは、腹膜カテーテルに接続可能な透析溶液充填/排出ラインを有する、請求項218に記載のシステム。
【請求項233】
前記充填/排出ラインは、取り外し可能なエンドキャップによって封止される、請求項232に記載のシステム。
【請求項234】
前記透析溶液充填/排出ラインは、その中の圧力を測定するように前記透析溶液充填/排出ラインに接続された圧力ポッドに前記透析溶液充填/排出ラインの端部で接続された、前記透析溶液充填/排出ラインと同一線上にある第2の空気ラインを有する、請求項218に記載のシステム。
【請求項235】
前記排出ラインおよび前記流体入口ラインは、前記排出ラインおよび前記流体入口ラインの部分を支持するフレームによって接続される、請求項231に記載のシステム。
【請求項236】
前記フレームは窓を有し、前記排出ラインおよび前記流体入口ラインの部分は前記窓を横切る、請求項235に記載のシステム。
【請求項237】
前記弁部分は平面要素によって支持されている、請求項218に記載のシステム。
【請求項238】
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含む、請求項237に記載のシステム。
【請求項239】
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含み、前記一対のシートのうちの少なくとも一方は、弁アクチュエータが前記弁部分に接触することを可能にする穴を有する、請求項218に記載のシステム。
【請求項240】
前記弁部分はチューブセグメントである、請求項239に記載のシステム。
【請求項241】
前記弁部分はチューブセグメントである、請求項218に記載のシステム。
【請求項242】
前記濃縮液ラインはこわれやすいシールによって封止される、請求項218に記載のシステム。
【請求項243】
前記混合コンテナおよび濃縮液コンテナは、前記混合コンテナおよび濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定される、請求項218に記載のシステム。
【請求項244】
前記継ぎ目は熱溶接の結果である、請求項243に記載のシステム。
【請求項245】
前記流体回路は滅菌内部容積を密閉する、請求項218~244のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項246】
前記アクチュエータデバイスは腹膜透析サイクラを含む、請求項218に記載のシステム。
【請求項247】
腹膜透析処置を施すためのシステムであって、
透析流体濃縮液の1つまたは複数の長期コンテナおよび水供給源に接続可能な腹膜透析システム構成要素と、
ポンピング部分、混合コンテナ、および1つまたは複数の短期濃縮液コンテナを有する使い捨て流体回路と、
コントローラによって制御されるポンピングアクチュエータおよび弁アクチュエータと、前記コントローラは、透析流体濃縮液の前記1つまたは複数の長期コンテナから前記1つまたは複数の短期濃縮液コンテナに単回の処置の複数のサイクルのために十分な濃縮液を移送し、処置のサイクルごとに、前記1つまたは複数の短期濃縮液コンテナから前記混合コンテナに充填サイクルのために十分な濃縮液を移送し、前記水供給源から前記混合コンテナにすぐに使用できる透析液を形成するために十分な水を移送することによって腹膜透析流体の混合バッチを生成するために、前記使い捨て流体回路に係合するように前記ポンピングアクチュエータおよび前記弁アクチュエータを制御する、
を備える、システム。
【請求項248】
前記混合コンテナおよび前記短期濃縮液コンテナはポリマーバッグである、請求項247に記載のシステム。
【請求項249】
前記ポンピングアクチュエータおよび前記弁アクチュエータは、前記混合コンテナの前記内容物を使用して自動腹膜透析処置の充填サイクルを実行するように制御される、請求項247に記載のシステム。
【請求項250】
前記流体回路の排出ラインに接続された少なくとも1つの導電率センサをさらに備え、ここにおいて、前記ポンピングアクチュエータおよび前記弁アクチュエータは、前記混合コンテナの内容物をサンプリングしてその導電率測定値を得るように制御される、請求項247に記載のシステム。
【請求項251】
腹膜透析および透析溶液調製のための流体回路であって、
ポリマー材料の使い捨て混合コンテナ、ポリマー材料の濃縮液コンテナ、弁ネットワークを含む流体マルチプレクサを有する事前に接続された流体回路
を備え、前記弁ネットワークは、前記弁ネットワーク内に選択可能な流れ通路を画定するために弁アクチュエータと機械的にインターフェースをとる弁部分および合流点を有し、
前記弁ネットワークは、前記濃縮液コンテナに接続された濃縮液ラインと、流体入口ラインコネクタによって終端された流体入口ラインと、前記混合コンテナへの流入および前記混合コンテナからの流出を同時に可能にするように前記混合コンテナに接続された一対のラインとをさらに含み、
前記流体入口ラインは、インライン滅菌フィルタを有し、
前記弁ネットワークは、マニホールド部材によって支持されたポンピング部分を有するカートリッジ内に配置および保持され、前記マニホールド部材は、中空であり、前記合流点の少なくともいくつかを画定し、
前記流体回路は、滅菌性を保つためにその内部容積を外部環境から隔離するためのユニットとして事前に接続および封止される、流体回路。
【請求項252】
前記マニホールド部材は、剛性であり、前記ポンピング部分によって接続された2つの別個のチャンバを画定する、請求項251に記載の流体回路。
【請求項253】
流体入口ラインは、前記流体入口ラインと同一線上にあり、前記インライン滅菌フィルタに接続する空気ラインを有する、請求項251に記載の流体回路。
【請求項254】
前記弁ネットワークはパネルによって支持されており、前記マニホールド部材は前記パネルに接続される、請求項251に記載の流体回路。
【請求項255】
前記弁ネットワークはパネルによって支持されており、前記マニホールド部材は前記パネルから離隔している、請求項251に記載の流体回路。
【請求項256】
前記マニホールドは、ポンピングチューブセグメントの各端部に1つずつ、その中に一体化された圧力センサを有する、請求項252に記載の流体回路。
【請求項257】
前記ポンピングチューブセグメントは直線である、請求項256に記載の流体回路。
【請求項258】
前記圧力センサは、前記2つの別個のチャンバのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含む、請求項256に記載の流体回路。
【請求項259】
前記弁ネットワークは排出ラインを有する、請求項251に記載の流体回路。
【請求項260】
前記排出ラインおよび前記流体ラインは、前記排出ラインおよび前記流体ラインの部分を支持するフレームによって接続される、請求項259に記載の流体回路。
【請求項261】
前記フレームは窓を有し、前記排出ラインおよび前記流体ラインの前記部分は前記窓を横切る、請求項260に記載の流体回路。
【請求項262】
前記弁ネットワークは、腹膜カテーテルに接続可能な透析溶液充填/排出ラインを有する、請求項251に記載の流体回路。
【請求項263】
前記充填/排出ラインは、取り外し可能なエンドキャップによって封止される、請求項262に記載の流体回路。
【請求項264】
前記弁ネットワークは、腹膜カテーテルに接続可能な透析溶液充填/排出ラインを有し、前記透析溶液充填/排出ラインは、その中の圧力を測定するように前記透析溶液充填/排出ラインに接続された圧力ポッドに前記透析溶液充填/排出ラインの端部で接続された、前記透析溶液充填/排出ラインと同一線上にある第2の空気ラインを有する、請求項262に記載の流体回路。
【請求項265】
前記排出ラインおよび前記流体入口ラインは、前記排出ラインおよび前記流体入口ラインの部分を支持するフレームによって接続される、請求項261に記載の流体回路。
【請求項266】
前記フレームは窓を有し、前記排出ラインおよび前記流体入口ラインの部分は前記窓を横切る、請求項265に記載の流体回路。
【請求項267】
前記弁部分は平面要素によって支持されている、請求項251に記載の流体回路。
【請求項268】
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含む、請求項267に記載の流体回路。
【請求項269】
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含み、前記一対のシートのうちの少なくとも一方は、弁アクチュエータが前記弁部分に接触することを可能にする穴を有する、請求項268に記載の流体回路。
【請求項270】
前記弁部分はチューブセグメントである、請求項269に記載の流体回路。
【請求項271】
前記弁部分はチューブセグメントである、請求項251に記載の流体回路。
【請求項272】
前記混合コンテナおよび濃縮液コンテナは、前記混合コンテナおよび濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定される、請求項251に記載の流体回路。
【請求項273】
前記継ぎ目は熱溶接の結果である、請求項272に記載の流体回路。
【請求項274】
前記流体回路は滅菌内部容積を密閉する、請求項251~273のいずれか一項に記載の流体回路。
【請求項275】
腹膜透析および透析液調製のための流体回路であって、
事前に取り付けられた流体回路を有するポリマー材料の使い捨て混合コンテナと、前記混合コンテナおよび流体回路は、外部環境から封止され、
前記流体回路に事前に取り付けられたポリマー材料の濃縮液コンテナと、前記濃縮液コンテナは、外部環境から封止され、
を備え、
前記流体回路は、弁ネットワーク内に選択可能な流れ通路を画定するために弁アクチュエータと機械的にインターフェースをとる弁部分および合流点を有する前記弁ネットワークを含む流体マルチプレクサを含み、
前記弁ネットワークは、前記濃縮液コンテナに接続された濃縮液ラインと、給水ラインコネクタによって終端された給水ラインと、前記混合コンテナへの流入および前記混合コンテナからの流出を同時に可能にするように前記混合コンテナに接続された少なくとも1つの混合コンテナラインとをさらに含み、
前記給水ラインは、インライン滅菌フィルタを有し、
前記弁ネットワークは、マニホールド部材によって支持されたポンピング部分を有するカートリッジ内に配置および保持され、前記マニホールド部材は、中空であり、前記合流点の少なくともいくつかを画定し、
前記マニホールド部材は、ポンピングチューブセグメントによって接続された2つの別個のチャンバを画定する、流体回路。
【請求項276】
前記給水ラインは、それに取り付けられた空気ラインを有し、前記空気ラインは、その完全性テストを可能にするために、前記空気ラインを通して押し込まれた空気が前記インライン滅菌フィルタの膜に圧力を加えるように接続される、請求項275に記載の流体回路。
【請求項277】
前記弁ネットワークはパネルによって支持されており、前記マニホールド部材は前記パネルに接続される、請求項275に記載の流体回路。
【請求項278】
前記弁ネットワークはパネルによって支持されており、前記マニホールド部材は前記パネルから離隔している、請求項275に記載の流体回路。
【請求項279】
前記空気ラインは、前記濃縮液ラインおよび前記給水ラインのそれぞれのラインの少なくとも一部分と一体である、請求項276に記載の流体回路。
【請求項280】
前記マニホールドは、前記ポンピング部分の各端部に1つずつ、その中に一体化された圧力センサを有する、請求項275に記載の流体回路。
【請求項281】
前記ポンピング部分は直線である、請求項280に記載の流体回路。
【請求項282】
前記圧力センサは、前記2つの別個のチャンバのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含む、請求項275に記載の流体回路。
【請求項283】
前記弁ネットワークは、排出ラインを有し、前記それぞれの給水ラインおよび排出ラインは、その部分を支持するフレームによって接続される、請求項275に記載の流体回路。
【請求項284】
前記フレームは窓を有し、前記部分は前記窓を横切る、請求項283に記載の流体回路。
【請求項285】
前記弁ネットワークは排出ラインを有する、請求項275に記載の流体回路。
【請求項286】
前記弁ネットワークは、腹膜カテーテルに接続可能な透析液充填/排出ラインを有する、請求項275に記載の流体回路。
【請求項287】
前記充填/排出ラインは、取り外し可能なエンドキャップによって封止される、請求項286に記載の流体回路。
【請求項288】
前記弁ネットワークは、腹膜カテーテルに接続可能な透析液充填/排出ラインを有し、前記透析液充填/排出ラインは、その中の圧力を測定するように前記透析液充填/排出ラインに接続された圧力ポッドに前記透析液充填/排出ラインの端部で接続された、前記透析液充填/排出ラインと同一線上にある第2の空気ラインを有する、請求項276に記載の流体回路。
【請求項289】
前記排出ラインおよび前記給水ラインは、前記排出ラインおよび前記給水ラインの部分を支持するフレームによって接続される、請求項285に記載の流体回路。
【請求項290】
前記フレームは窓を有し、前記排出ラインおよび前記給水ラインの部分は前記窓を横切る、請求項289に記載の流体回路。
【請求項291】
前記弁部分は平面要素によって支持されている、請求項275に記載の流体回路。
【請求項292】
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含む、請求項291に記載の流体回路。
【請求項293】
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含み、前記一対のシートのうちの少なくとも一方は、弁アクチュエータが前記弁部分に接触することを可能にする穴を有する、請求項292に記載の流体回路。
【請求項294】
前記弁部分はチューブセグメントである、請求項293に記載の流体回路。
【請求項295】
前記弁部分はチューブセグメントである、請求項275に記載の流体回路。
【請求項296】
前記濃縮液ラインはこわれやすいシールによって封止される、請求項275に記載の流体回路。
【請求項297】
前記カートリッジは、前記弁ネットワークが間に挟まれた平行なパネルを含み、前記こわれやすいシールは、アクチュエータが使用前にそれらを破断することを可能にし、それによって前記濃縮液が前記濃縮液ラインを通って流れることを可能にするように、前記パネルのうちの少なくとも1つのパネルの窓と位置合わせされた前記カートリッジ内に保持される、請求項296に記載の流体回路。
【請求項298】
前記カートリッジは、前記弁ネットワークが間に挟まれた平行なパネル部分を形成する単一の折り畳みパネルを含み、前記こわれやすいシールは、アクチュエータが使用前にそれらを破断することを可能にし、それによって前記濃縮液が前記濃縮液ラインを通って流れることを可能にするように、前記パネルのうちの少なくとも1つのパネルの窓と位置合わせされた前記カートリッジ内に保持される、請求項297に記載の流体回路。
【請求項299】
前記弁ネットワークは、こわれやすいシールによって封止されている前記濃縮液ラインを含み、それによって、前記こわれやすいシールが破断されるまで、前記濃縮液を前記流体回路の残りから分離する、請求項275に記載の流体回路。
【請求項300】
その膜間の汚染増大を防止するために第2の滅菌フィルタおよび前記インライン滅菌フィルタが流路によって分離されるように、前記インライン滅菌フィルタと直列に接続された前記第2の滅菌フィルタをさらに備える、請求項275に記載の流体回路。
【請求項301】
前記混合コンテナおよび濃縮液コンテナは、前記混合コンテナおよび濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定される、請求項275に記載の流体回路。
【請求項302】
前記継ぎ目は熱溶接の結果である、請求項301に記載の流体回路。
【請求項303】
前記流体回路は滅菌内部容積を密閉する、請求項275~302のいずれか一項に記載の流体回路。
【請求項304】
腹膜透析および透析液調製のための流体システムであって、
事前に取り付けられた流体回路を有するポリマー材料の使い捨て混合コンテナと、前記混合コンテナおよび流体回路は、外部環境から封止され、
前記流体回路に事前に取り付けられたポリマー材料の濃縮液コンテナと、前記濃縮液コンテナは、外部環境から封止され、
前記流体回路は、弁ネットワーク内に選択可能な流れ通路を画定するために弁アクチュエータと機械的にインターフェースをとる弁部分および合流点を有する前記弁ネットワークを含む流体マルチプレクサを含み、
前記弁ネットワークは、前記濃縮液コンテナに接続された濃縮液ラインと、給水ラインコネクタによって終端された給水ラインと、前記混合コンテナへの流入および前記混合コンテナからの流出を同時に可能にするように前記混合コンテナに接続された一対のラインとをさらに含み、
前記給水ラインは、空気ラインが取り付けられたインライン滅菌フィルタを有し、前記空気ラインは、その完全性テストを可能にするために、前記空気ラインを通して押し込まれた空気が前記インライン滅菌フィルタの膜に圧力を加えるように接続され、
弁アクチュエータ、センサ、およびポンピングアクチュエータを有するアクチュエータデバイスと
を備え、
前記流体回路は、前記弁部分と共に前記アクチュエータデバイスのエフェクタとそれぞれ係合するセンサ部分およびポンピング部分を有する、システム。
【請求項305】
前記弁ネットワークは、前記ポンピング部分がその剛性マニホールド部材によって保持されたカートリッジ内にあり、前記マニホールド部材は、中空であり、前記合流点の少なくともいくつかを画定する、請求項304に記載のシステム。
【請求項306】
前記空気ラインは、前記マニホールド部材に固定して取り付けられたポートに接続する、請求項305に記載のシステム。
【請求項307】
前記マニホールド部材は、剛性であり、前記ポンピング部分によって接続された2つの別個のチャンバを有する、請求項305または306に記載のシステム。
【請求項308】
前記弁ネットワークは、前記カートリッジのための支持を提供するパネルによって支持されており、前記マニホールド部材は前記パネルに接続される、請求項305または307に記載のシステム。
【請求項309】
前記弁ネットワークはパネルによって支持されており、前記マニホールド部材は、前記パネルから離隔している、請求項305または307に記載のシステム。
【請求項310】
前記マニホールドは、前記ポンピング部分の各端部に1つずつ、その中に一体化された圧力センサを有する、請求項307に記載のシステム。
【請求項311】
前記圧力センサは、前記2つの別個のチャンバのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含む、請求項310に記載のシステム。
【請求項312】
前記それぞれの濃縮液ラインコネクタは、前記濃縮液ラインの一部分を支持するフレームによって接続される、請求項304または307に記載のシステム。
【請求項313】
前記フレームは窓を有し、前記濃縮液ラインの前記一部分は前記窓を横切る、請求項312に記載のシステム。
【請求項314】
前記弁ネットワークは排出ラインを有する、請求項304に記載のシステム。
【請求項315】
前記弁ネットワークは、腹膜カテーテルに接続可能な透析液充填/排出ラインを有する、請求項304に記載のシステム。
【請求項316】
前記充填/排出ラインは、取り外し可能なエンドキャップによって封止される、請求項304に記載のシステム。
【請求項317】
前記透析液充填/排出ラインは、その中の圧力を測定するように前記透析液充填/排出ラインに接続された圧力ポッドに前記透析液充填/排出ラインの端部で接続された、前記透析液充填/排出ラインと同一線上にある第2の空気ラインを有する、請求項304に記載のシステム。
【請求項318】
前記排出ラインおよび前記給水ラインは、前記排出ラインおよび前記給水ラインの部分を支持するフレームによって接続される、請求項304に記載のシステム。
【請求項319】
前記フレームは窓を有し、前記排出ラインおよび前記給水ラインの部分は前記窓を横切る、請求項304に記載のシステム。
【請求項320】
前記弁部分は平面要素によって支持されている、請求項304に記載のシステム。
【請求項321】
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含む、請求項304に記載のシステム。
【請求項322】
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含み、前記一対のシートのうちの少なくとも一方は、弁アクチュエータが前記弁部分に接触することを可能にする穴を有する、請求項304に記載のシステム。
【請求項323】
前記弁部分はチューブセグメントである、請求項322に記載のシステム。
【請求項324】
前記弁部分はチューブセグメントである、請求項304に記載のシステム。
【請求項325】
前記濃縮液ラインはこわれやすいシールによって封止される、請求項304に記載のシステム。
【請求項326】
前記カートリッジは、前記弁ネットワークが間に挟まれた平行なパネルを含み、前記こわれやすいシールは、アクチュエータが使用前にそれらを破断することを可能にし、それによって前記濃縮液が前記濃縮液ラインを通って流れることを可能にするように、前記パネルのうちの少なくとも1つのパネルの窓と位置合わせされた前記カートリッジ内に保持される、請求項325に記載のシステム。
【請求項327】
前記カートリッジは、前記弁ネットワークが間に挟まれた平行なパネル部分を形成する単一の折り畳みパネルを含み、前記こわれやすいシールは、アクチュエータが使用前にそれらを破断することを可能にし、それによって前記濃縮液が前記濃縮液ラインを通って流れることを可能にするように、前記パネルのうちの少なくとも1つのパネルの窓と位置合わせされた前記カートリッジ内に保持される、請求項325に記載のシステム。
【請求項328】
前記弁ネットワークは、こわれやすいシールによって封止されている前記濃縮液ラインを含み、それによって、前記こわれやすいシールが破断されるまで、前記濃縮液を前記流体回路の残りから分離する、請求項304に記載のシステム。
【請求項329】
その膜間の汚染増大を防止するために第2の滅菌フィルタおよび前記インライン滅菌フィルタが流路によって分離されるように、前記インライン滅菌フィルタと直列に接続された前記第2の滅菌フィルタをさらに備える、請求項304に記載のシステム。
【請求項330】
前記バッチコンテナおよび濃縮液コンテナは、前記バッチコンテナおよび濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定される、請求項304に記載のシステム。
【請求項331】
前記継ぎ目は熱溶接の結果である、請求項330に記載のシステム。
【請求項332】
前記流体回路は滅菌内部容積を密閉する、請求項304~331のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項333】
前記アクチュエータデバイスは腹膜透析サイクラを含む、請求項330に記載のシステム。
【請求項334】
前記排出ラインおよび前記給水ラインは、前記排出ラインおよび前記給水ラインの部分を支持するフレームによって接続され、前記アクチュエータデバイスは、カットアンドシールデバイスと、前記フレームを受容し、前記フレームの窓を前記カットアンドシールデバイスと位置合わせする受容スロットとを有する、請求項304に記載のシステム。
【請求項335】
前記アクチュエータデバイスは、前記濃縮液ラインを切断および封止するように前記カットアンドシールデバイスをアクティブ化するようにプログラムされたコントローラを有し、それによって、前記流体回路が、前記アクチュエータデバイスのコネクタ上のシールとして作用するように前記アクチュエータデバイス上の適所に集合的に残る、前記フレームおよび濃縮液ラインコネクタならびに前記濃縮液ラインの切り残り部分から分離されることを可能にする、請求項334に記載のシステム。
【請求項336】
処置方法であって、
弁部分、コンテナ部分、およびポンピング部分を有する流体回路を有する腹膜サイクラ装置を使用することと、前記腹膜サイクラ装置は、前記コントローラの制御下にあり、腹膜透析流体を調製するための前記弁部分および前記ポンピング部分とインターフェースをとる、コントローラによって制御されるアクチュエータおよびセンサを有し、
第1の量の第1の流体を備えるプライミングボーラスにアクセスすることと、
少なくとも患者充填ラインを前記プライミングボーラスでプライミングすることと、
第2の量の第2の流体を備える処置バッチを調製することと、ここにおいて、前記第2の量は、前記第1の量よりも多く、
前記流体回路を通して腎代替療法の少なくとも1つの充填/排出サイクルを実行し、前記処置バッチを使用することと
を備える、方法。
【請求項337】
プライミングボーラスに前記アクセスすることおよび処置バッチを前記調製することの両方は、少なくとも1つの濃縮液を希釈および混合することを含み、プライミングボーラスに前記アクセスすることを前記調製することは、前記処置バッチの調製ほど時間がかからない、請求項336に記載の方法。
【請求項338】
処置バッチを前記調製する前に、流体回路が患者に接続されていることを決定し、流体回路が患者に接続されるまで処置バッチを前記調製することを防止することをさらに備える、請求項336に記載の方法。
【請求項339】
前記第1の流体および前記第2の流体は、同じ処方にしたがう同じ組成を有する、請求項336に記載の方法。
【請求項340】
前記第1の流体および前記第2の流体は、異なる組成を有する、請求項336に記載の方法。
【請求項341】
前記第1の流体は非処方流体である、請求項336に記載の方法。
【請求項342】
前記第1の流体は水または生理食塩水である、請求項336に記載の方法。
【請求項343】
クイックプライミングが望まれるという指示を、ユーザインターフェースを介して前記コントローラによって受信すること、または患者が満杯であるか空であるかを決定し、そうでない場合、前記アクセスすることおよび前記プライミングすることをスキップすることをさらに備える、請求項336に記載の方法。
【請求項344】
前記プライミングボーラスおよび前記処置バッチは、前記コンテナ部分の同じ混合コンテナ内に貯蔵される、請求項336に記載の方法。
【請求項345】
前記プライミングボーラスおよび前記処置バッチの少なくとも1つは、薬剤濃縮液を調合および希釈するために精製水および薬剤濃縮液を前記混合コンテナに流すことによって調製される、請求項344に記載の方法。
【請求項346】
前記混合コンテナは使い捨てである、請求項345に記載の方法。
【請求項347】
前記流体回路は、使い捨てであり、ポンピングチューブセグメントおよび前記弁部分の複数の弁セグメントを含み、腹膜サイクラ装置は、前記ポンピングチューブセグメントに係合するように配置された少なくとも1つのポンピングアクチュエータを含み、前記腹膜サイクラ装置は、前記弁セグメントに係合するように配置された複数の弁アクチュエータをさらに含む、請求項346に記載の方法。
【請求項348】
前記プライミングボーラスの前記調製は、前記第1の量の前記第1の流体を作製するために既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出すことを備える、請求項336に記載の方法。
【請求項349】
前記処置バッチの前記調製は、前記第2の量の前記第2の流体を作製するために既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出すことを備え、前記第2の流体は腹膜透析流体であり、前記第2の量は、処置サイクルの少なくとも単回の充填のために十分な量の腹膜透析流体を提供する、請求項336に記載の方法。
【請求項350】
前記引き出すことは、相互接続モジュールを使用して、前記滅菌フィルタが一体的に取り付けられた前記流体回路の共通の入口に異なる時間に水および濃縮液を接続することを含む、請求項349に記載の方法。
【請求項351】
空気圧テストによって前記滅菌フィルタをテストし、前記テストの結果に依存して、腹膜透析充填および排出サイクルのための前記量を使用すること、またはその使用を防止することをさらに備える、請求項349に記載の方法。
【請求項352】
複数回の腹膜透析処置ごとに1回、長期濃縮液コンテナを前記相互接続モジュールに接続することをさらに備える、請求項350に記載の方法。
【請求項353】
滅菌フィルタが一体的に取り付けられた前記流体回路は、単回の腹膜透析処置ごとに1回、前記相互接続モジュールに接続される、請求項350に記載の方法。
【請求項354】
腹膜透析処置を施すためのシステムであって、
プライミング流体の供給源に接続可能な腹膜透析サイクラ部分と、
ユーザインターフェースを有し、前記腹膜透析サイクラ部分の充填/排出ポンプを制御するコントローラと
を備え、
前記コントローラは、患者が満杯であるか空であるかを示す、前記ユーザインターフェースを介した入力を要求し、
前記コントローラが、前記患者が空であることを示す入力を前記ユーザインターフェースを介して受信することに応じて、処置を開始する前に、腹膜透析流体のフルバッチを調製し、
前記コントローラが、前記患者が満杯であることを示す入力を前記ユーザインターフェースを介して受信することに応じて、処置を開始する前にクイックプライミングモードを開始し、
前記クイックプライミングモードは、クイックプライミングボーラスを調製またはそれにアクセスし、患者ラインをプライミングするためにそれを使用することを含む、システム。
【請求項355】
前記クイックプライミングボーラスは、腹膜透析流体とは異なる組成である、請求項354に記載のシステム。
【請求項356】
前記クイックプライミングボーラスは水である、請求項354に記載のシステム。
【請求項357】
前記クイックプライミングモードの後に、前記コントローラを使用して、患者から排液することをさらに備える、請求項354に記載のシステム。
【請求項358】
前記コントローラが、前記患者が空であることを示す入力を前記ユーザインターフェースを介して受信することに応じて、前記クイックプライミングモードへの使用者によるアクセスを防止するためのコマンドを生成することをさらに備える、請求項357に記載のシステム。
【請求項359】
処置方法であって、
第1の量の第1の流体を備えるプライミングバッチを調製することと、
患者充填/排出ラインを前記プライミングバッチでプライミングすることと、
流体回路が患者に接続されていることを決定することと、
第2の量の第2の流体を備える処置バッチを調製することと、ここにおいて、前記第2の量は、前記第1の量よりも多く、
前記流体回路を通して腎代替療法の少なくとも1つの充填/排出サイクルを実行し、前記処置バッチを使用することと
を備える、方法。
【請求項360】
前記プライミングバッチの前記調製は、前記処置バッチの前記調製ほど時間がかからない、請求項359に記載の方法。
【請求項361】
前記第1の流体および前記第2の流体は、同じ処方にしたがう同じ組成を有する、請求項359に記載の方法。
【請求項362】
前記第1の流体および前記第2の流体は、異なる組成を有する、請求項359に記載の方法。
【請求項363】
前記第1の流体は非処方流体である、請求項359に記載の方法。
【請求項364】
前記第1の流体は水または生理食塩水である、請求項359に記載の方法。
【請求項365】
クイックプライミングを実行するように前記患者から指示を受信した後に実行される、請求項359に記載の方法。
【請求項366】
前記プライミングバッチおよび前記処置バッチは、同じ混合コンテナ内に貯蔵される、請求項359に記載の方法。
【請求項367】
前記プライミングバッチおよび前記処置バッチの少なくとも1つは、薬剤濃縮液を調合および希釈するために精製水および前記薬剤濃縮液を前記混合コンテナに流すことによって調製される、請求項366に記載の方法。
【請求項368】
前記流体回路によって受容されると前記流体回路と係合するアクチュエータを有する調合および処置装置によって実行される、請求項367に記載の方法。
【請求項369】
前記混合コンテナは使い捨てである、請求項368に記載の方法。
【請求項370】
前記流体回路は、使い捨てであり、ポンピングチューブセグメントおよび複数の弁セグメントを含み、ここにおいて、前記調合および処置装置は、前記ポンピングチューブセグメントに係合するように配置された少なくとも1つのポンピングアクチュエータを含み、前記調合および処置装置は、前記弁セグメントに係合するように配置された複数の弁アクチュエータをさらに含む、請求項369に記載の方法。
【請求項371】
前記プライミングバッチの前記調製は、前記第1の量の前記第1の流体を作製するために既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出すことを備える、請求項359に記載の方法。
【請求項372】
前記処置バッチの前記調製は、前記第2の量の前記第2の流体を作製するために既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出すことを備え、前記第2の流体は腹膜透析液であり、前記第2の量は、処置サイクルの単回の充填のために十分な量の腹膜透析液を提供する、請求項359に記載の方法。
【請求項373】
前記引き出すことは、相互接続モジュールを使用して、前記滅菌フィルタが一体的に取り付けられた前記流体回路の共通の入口に異なる時間に水および濃縮液を接続することを含む、請求項372に記載の方法。
【請求項374】
空気圧テストによって前記滅菌フィルタをテストし、前記テストの結果に依存して、腹膜透析充填および排出サイクルのための前記量を使用すること、またはその使用を防止することをさらに備える、請求項372に記載の方法。
【請求項375】
複数回の腹膜透析処置ごとに1回、長期濃縮液コンテナを前記相互接続モジュールに接続することをさらに備える、請求項373に記載の方法。
【請求項376】
前記滅菌フィルタが一体的に取り付けられた前記流体回路は、単回の腹膜透析処置ごとに1回、前記相互接続モジュールに接続される、請求項375に記載の方法。
【請求項377】
滅菌医療用処置流体の調製のためのシステムであって、
ポンピングチューブセグメントおよび複数の弁セグメントを有する使い捨て流体回路と、
前記ポンピングチューブセグメントに係合するように成形されたポンピングアクチュエータ、および前記弁セグメントに係合するように配置された複数の弁アクチュエータを有する調合および処置装置と、
給水入口に接続されている前記複数の弁セグメントのうちの第1の弁セグメントと、
第1の濃縮液入口に接続されている前記複数の弁セグメントのうちの第2の弁セグメントと、
前記使い捨て流体回路は、前記給水入口および前記第1の濃縮液入口の各々と、前記複数の弁セグメントのうちの前記第1の弁セグメントおよび前記第2の弁セグメントのそれぞれとの間に接続された滅菌フィルタを有し、
複数回の腹膜透析処置を実行するために十分な腹膜透析液の調製のための十分な濃縮液を有する第1の濃縮液コンテナと、各処置は、複数の充填/排出サイクルを含み、
を備え、
前記使い捨て流体回路は、前記第1の濃縮液コンテナに接続されるように適応された前記第1の濃縮液入口のための第1の濃縮液入口コネクタを有し、
前記使い捨て流体回路は、少なくとも単一の充填/排出サイクルのために十分な腹膜透析液を保持するようなサイズにされた一体的に取り付けられた混合コンテナを有し、
前記調合および処置装置は、腹膜透析液のバッチを作製し、その後、使用済み腹膜透析液を排出することおよび前記混合コンテナから前記腹膜透析液の充填物をポンピングすることを含む充填/排出サイクルを実行するために、濃縮液および水を前記混合コンテナ内にポンピングするように前記ポンピングアクチュエータを制御するようにプログラムされたプログラマブルコントローラを有する、システム。
【請求項378】
前記使い捨て流体回路は、第2の濃縮液入口と前記複数の弁セグメントのうちの第3の弁セグメントとの間に滅菌フィルタが接続された前記第2の濃縮液入口を有する、請求項377に記載のシステム。
【請求項379】
各処置が複数の充填/排出サイクルを含む複数回の腹膜透析処置を実行するために十分な腹膜透析液の前記調製のための濃縮液を有する第2の濃縮液コンテナをさらに備え、ここにおいて、前記第1の濃縮液入口および前記第2の濃縮液入口は、前記使い捨て流体回路の前記第1の濃縮液入口コネクタおよび第2の濃縮液入口コネクタを持つ二重コネクタによって前記第1の濃縮液コンテナおよび前記第2の濃縮液コンテナに接続され、前記二重コネクタは、前記第1の濃縮液入口コネクタおよび前記第2の濃縮液入口を同時に前記第1の濃縮液コンテナおよび前記第2の濃縮液コンテナに接続する、請求項378に記載のシステム。
【請求項380】
前記第1の濃縮液コンテナが複数回の処置ごとに1回接続される一次コネクタと、前記使い捨て流体回路の第1の濃縮液入口コネクタが処置ごとに1回接続される二次コネクタとを有する、相互接続モジュールをさらに備える、請求項377に記載のシステム。
【請求項381】
前記給水入口は、滅菌フィルタの膜がバブルポイントテストなどによって圧力テストされることを可能にするために空気ポートコントローラを有する前記滅菌フィルタを有し、前記コントローラは、前記空気ポートコントローラに圧力を加え、そこを通して水をポンピングした後に前記圧力を測定することによって、前記滅菌フィルタ膜をテストするようにプログラムされる、請求項377に記載のシステム。
【請求項382】
前記コントローラは、前記滅菌フィルタ膜の分解をテストが示す場合、前記滅菌フィルタ膜の前記テストの結果に応じてアラーム信号を生成する、請求項381に記載のシステム。
【請求項383】
腹膜透析および透析液調製のための流体回路であって、
事前に取り付けられた流体回路を有するポリマー材料の使い捨て混合コンテナ
を備え、前記混合コンテナおよび流体回路は、外部環境から封止され、
前記流体回路は、前記流体回路内に選択可能な流れ通路を画定するために弁アクチュエータと機械的にインターフェースをとる弁部分および合流点を有する流体マルチプレクサを含み、
前記流体回路は、それぞれの濃縮液ラインコネクタによって終端される少なくとも2つの濃縮液ラインと、給水ラインコネクタによって終端される給水ラインと、前記混合コンテナへの流入および前記混合コンテナからの流出を可能にするように接続される1つまたは複数のラインとを含み、
前記濃縮液ラインおよび前記給水ラインの各々は、テスト可能なインライン滅菌フィルタまたは直列接続された冗長滅菌フィルタの対を有し、
前記流体回路はポンピング部分を有する、流体回路。
【請求項384】
前記テスト可能なインライン滅菌フィルタは、前記濃縮液ラインおよび前記給水ラインのそれぞれのラインの少なくとも一部分と各々同一線上にある空気ラインを各々有する、請求項383に記載の流体回路。
【請求項385】
前記テスト可能なインライン滅菌フィルタは、前記濃縮液ラインおよび前記給水ラインのそれぞれのラインの少なくとも一部分と各々一体である空気ラインを各々有する、請求項383に記載の流体回路。
【請求項386】
前記ポンピング部分のポンピングチューブセグメントの各端部に1つずつ、圧力センサが一体化された剛性マニホールドチャンバをさらに備える、請求項383に記載の流体回路。
【請求項387】
前記ポンピングチューブセグメントは直線である、請求項386に記載の流体回路。
【請求項388】
前記剛性マニホールドは、2つの別個のチャンバを有し、前記圧力センサは、前記2つの別個のチャンバのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含む、請求項386に記載の流体回路。
【請求項389】
前記それぞれの濃縮液ラインコネクタは、前記濃縮液ラインの部分を支持するフレームによって接続される、請求項383に記載の流体回路。
【請求項390】
前記フレームは窓を有し、前記濃縮液ラインの前記部分は前記窓を横切る、請求項389に記載の流体回路。
【請求項391】
前記流体回路は排出ラインを有する、請求項383に記載の流体回路。
【請求項392】
前記排出ラインおよび前記給水ラインは、前記排出ラインおよび前記給水ラインの部分を支持するフレームによって接続される、請求項391に記載の流体回路。
【請求項393】
前記フレームは窓を有し、前記排出ラインおよび前記給水ラインの部分は前記窓を横切る、請求項392に記載の流体回路。
【請求項394】
前記弁部分は平面要素によって支持されている、請求項383に記載の流体回路。
【請求項395】
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含む、請求項394に記載の流体回路。
【請求項396】
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含み、前記一対のシートのうちの少なくとも一方は、弁アクチュエータが前記弁部分に接触することを可能にする穴を有する、請求項395に記載の流体回路。
【請求項397】
前記弁部分はチューブセグメントである、請求項396に記載の流体回路。
【請求項398】
前記弁部分はチューブセグメントである、請求項383に記載の流体回路。
【請求項399】
前記流体回路は、前記弁部分が間に挟まれた平行なパネルを含むカートリッジによって保持され、少なくとも2つのこわれやすいシールは、アクチュエータが使用前にそれらを破断することを可能にし、それによって前記濃縮液が前記少なくとも2つの濃縮液ラインを通って流れることを可能にするように、前記パネルのうちの少なくとも1つのパネルの窓と位置合わせされた前記カートリッジ内に保持される、請求項398に記載の流体回路。
【請求項400】
腹膜透析流体を作製する方法であって、
腹膜透析処置の少なくとも単回の充填のために十分な量の腹膜透析流体を作製するために、既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出し、前記濃縮液および水を調合することと、
前記引き出すことは、相互接続モジュールを使用して、前記滅菌フィルタが一体的に取り付けられた使い捨て流体回路の共通の入口に異なる時間に水および濃縮液を接続することを含み、
空気圧テストによって前記滅菌フィルタをテストし、前記テストの結果に依存して腹膜透析充填および排出サイクルのための前記量を使用すること、またはその使用を防止することと
を備える、方法。
【請求項401】
複数回の腹膜透析処置ごとに1回、長期濃縮液コンテナを前記相互接続モジュールに接続することをさらに備える、請求項400に記載の方法。
【請求項402】
前記滅菌フィルタが一体的に取り付けられた処置回路を、単回の腹膜透析処置ごとに1回、前記相互接続モジュールに接続することをさらに備える、請求項401に記載の方法。
【請求項403】
前記水および前記濃縮液を混合することをさらに備える、請求項400に記載の方法。
【請求項404】
前記引き出すことおよび前記混合することは、単一の共通ポンプを使用して実行される、請求項403に記載の方法。
【請求項405】
前記使い捨て流体回路は、最初は空である少なくとも1つの濃縮液コンテナを有し、濃縮液を前記引き出すことは、前記少なくとも1つの濃縮液コンテナに濃縮液を充填することを含む、請求項400に記載の方法。
【請求項406】
前記調合することは、前記少なくとも1つの濃縮液コンテナから混合コンテナに濃縮液を移送することを含む、請求項405に記載の方法。
【請求項407】
前記調合することは、前記共通の入口を通して混合コンテナに水を移送することを含む、請求項405に記載の方法。
【請求項408】
前記調合することは、前記少なくとも1つの濃縮液コンテナから混合コンテナに濃縮液を移送し、前記共通の入口を通して混合コンテナに水を移送することを含む、請求項405に記載の方法。
【請求項409】
腹膜透析処置を実行する方法であって、
腹膜透析処置の単回の充填のために十分な量の腹膜透析液を作製するために既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出すこと
を備え、
前記引き出すことは、前記滅菌フィルタが一体的に取り付けられた使い捨て流体回路の共通の入口に異なる時間に水および濃縮液を接続することを含む、方法。
【請求項410】
前記滅菌フィルタは、流路によって直列に接続された別個のフィルタ要素を含む、請求項409に記載の方法。
【請求項411】
空気圧テストによって前記滅菌フィルタをテストし、前記テストの結果に依存して腹膜透析充填および排出サイクルのための前記量を使用すること、またはその使用を防止することをさらに備える、請求項409に記載の方法。
【請求項412】
複数回の腹膜透析処置ごとに1回、長期濃縮液コンテナを相互接続モジュールに接続することをさらに備える、請求項409に記載の方法。
【請求項413】
前記滅菌フィルタが一体的に取り付けられた処置回路を、単回の腹膜透析処置ごとに1回、前記相互接続モジュールに接続することをさらに備える、請求項412に記載の方法。
【請求項414】
前記水および前記濃縮液を混合することをさらに備える、請求項412に記載の方法。
【請求項415】
前記引き出すことおよび前記混合することは、単一の共通ポンプを使用して実行される、請求項414に記載の方法。
【請求項416】
腹膜透析処置を実行する方法であって、
腹膜透析処置の単回の充填のために十分な量の腹膜透析液を作製するために既定の量で濃縮液および水をそれぞれの滅菌フィルタを通して引き出すことと、
前記引き出すことは、相互接続モジュールを使用して、混合コンテナに連続して水および濃縮液を流すことを含み、連続して水および濃縮液を前記流すことは、腹膜透析サイクラ内の流れ通路を切り替えることを含み、
前記それぞれの滅菌フィルタをテストすることによって前記それぞれの滅菌フィルタの完全性を確保すること、または直列に接続された冗長滅菌フィルタ要素として前記それぞれの滅菌フィルタを提供することと
を備える、方法。
【請求項417】
複数回の腹膜透析処置ごとに1回、長期濃縮液コンテナを前記相互接続モジュールに接続することをさらに備える、請求項416に記載の方法。
【請求項418】
前記それぞれの滅菌フィルタが一体的に取り付けられた処置回路を、単回の腹膜透析処置ごとに1回、前記相互接続モジュールに接続することをさらに備える、請求項417に記載の方法。
【請求項419】
前記水および前記濃縮液を混合することをさらに備える、請求項416に記載の方法。
【請求項420】
前記引き出すことおよび前記混合することは、単一の共通ポンプを使用して実行される、請求項419に記載の方法。
【請求項421】
処置回路を前記接続することは、水および濃縮液コネクタから少なくとも1つの滅菌シールを取り外し、前記処置回路の1つまたは複数の新しいコネクタを水および濃縮液コネクタに接続することを含み、前記量を前記使用することに続いて、少なくとも1つの新しい滅菌シールを生成するように前記1つまたは複数の新しいコネクタの1つまたは複数の部分を切断する、請求項416または418に記載の方法。
【請求項422】
前記相互接続モジュールは、前記濃縮液コンテナのコネクタを支持し、長期濃縮液コネクタを前記接続することは、前記濃縮液コンテナの前記コネクタを交換することを含み、処置回路を前記接続することは、前記処置回路を前記濃縮液コンテナの前記コネクタに接続することを含む、請求項416または418に記載の方法。
【請求項423】
前記相互接続モジュールを使用して連続して水および濃縮液を前記流すことは、前記相互接続モジュールの共通の出口および使い捨て流体回路の入口から固定量の濃縮液を洗い流すことを含み、前記方法は、前記十分な量を作製するために使用されるコントローラを使用して、前記固定量の量を計算することと、前記計算の結果に応じて前記十分な量を形成するように、ポンピングされる水の量を制御することとをさらに備える、請求項416に記載の方法。
【請求項424】
滅菌医療用処置流体の調製のためのシステムであって、
ポンピングチューブセグメントおよび複数の弁セグメントを有する使い捨て流体回路と、
前記少なくとも1つのポンピングチューブセグメントに係合するように配置された少なくとも1つのポンピングアクチュエータと、前記複数の弁セグメントに係合するように配置された複数の弁アクチュエータとを有する調合および処置装置と、
流体入口に接続されている前記複数の弁セグメントのうちの第1の弁セグメントと、
前記使い捨て流体回路は、流体入口コネクタと前記複数の弁セグメントのうちの前記第1の弁セグメントとの間に接続された滅菌フィルタを有し、
複数回の腹膜透析処置を実行するために十分な腹膜透析液の調製のための十分な濃縮液を有する第1の濃縮液コンテナと、各処置は、複数の充填/排出サイクルを含み、
前記使い捨て流体回路は、少なくとも単一の充填/排出サイクルのために十分な腹膜透析液を保持するようなサイズにされた一体的に取り付けられた混合コンテナを有し、
前記第1の濃縮液コンテナが、複数回の処置ごとに1回接続される、一次濃縮液コネクタおよび一次水コネクタを有する相互接続モジュールと
を備え、前記相互接続モジュールはまた、前記使い捨て流体回路の流体入口コネクタが処置ごとに1回接続される共通の二次コネクタも有し、
前記相互接続モジュールは、前記共通の二次コネクタを通って流れる水または濃縮液を選択するプログラマブルコントローラによって制御される弁ネットワークを有し、
前記調合および処置装置は、腹膜透析液のバッチを作製し、その後、使用済み腹膜透析液を排出することおよび前記混合コンテナから前記腹膜透析液の充填物をポンピングすることを含む充填/排出サイクルを実行するために、濃縮液および水を前記混合コンテナ内にポンピングするように前記少なくとも1つのポンピングアクチュエータを制御するようにプログラムされたプログラマブルコントローラを有する、システム。
【請求項425】
コントローラをさらに備え、前記コントローラは、前記調合および処置装置によって引き出されることになる水または濃縮液を選択した後に、前記弁ネットワークの一部分に残っている水または濃縮液の量を表すデータを計算および記憶し、水または濃縮液の量を表す前記データに応じて前記ポンプを制御するようにプログラムされる、請求項424に記載のシステム。
【請求項426】
薬剤濃縮液が事前に充填されたチャンバを有する流体回路を製造する方法であって、
流体回路をチャンバと一体的に接続することと、
滅菌フィルタを前記チャンバと接続することと、
前記一体的に接続することおよび滅菌フィルタを接続することは、その壁によって外部環境から分離される封止容積と、前記チャンバから発する濃縮液出口ライン内のこわれやすいプラグと、前記滅菌フィルタの膜とを有するアセンブリを形成し、
前記アセンブリを滅菌することと、
前記滅菌フィルタを通して前記チャンバに濃縮液を滅菌充填することと、
前記滅菌フィルタおよび前記チャンバを接続するラインを恒久的に封止し、次いで切断することと、
前記流体回路およびチャンバをガンマ線またはeビーム滅菌にかけることと
を備える、方法。
【請求項427】
薬剤濃縮液が事前に充填されたチャンバを有する流体回路を製造する方法であって、
流体回路をチャンバと一体的に接続することと、
滅菌フィルタを前記チャンバと接続することと、
前記一体的に接続することおよび滅菌フィルタを接続することは、その壁によって外部環境から分離される封止容積と、前記チャンバから発する濃縮液出口ライン内のこわれやすいプラグと、前記滅菌フィルタの膜とを有するアセンブリを形成し、
前記アセンブリを滅菌することと、
前記滅菌フィルタを通して前記チャンバに濃縮液を滅菌充填することと、
前記滅菌フィルタおよび前記チャンバを接続するラインを熱溶接し、切断することと、前記流体回路およびチャンバをガンマ線またはeビーム滅菌にかけることと
を備える、方法。
【請求項428】
流体ラインコネクタであって、
少なくとも1つの熱可塑性チューブがフレームの両側からアクセス可能であるように前記フレーム内に支持された少なくとも1つの熱可塑性チューブと、
前記フレームは、一方の端部に張り出し隆起部を有し、対向する端部で前記少なくとも1つの熱可塑性チューブに流体結合される少なくとも1つのコネクタを有し、
前記少なくとも1つのコネクタを覆うように前記フレームに嵌合したキャップと
を備え、
前記少なくとも1つのチューブは、前記張り出し隆起部に隣接する前記フレームの端部で前記フレームの穴を通って延びる、コネクタ。
【請求項429】
前記フレームは、ディテントピンにその細長い側部に沿って係合するように成形された凹部を有する、請求項428に記載のコネクタ。
【請求項430】
前記フレームは、楕円形状の凹部を有し、前記少なくとも1つのコネクタは、前記楕円形状の凹部内に位置付けられる、請求項428に記載のコネクタ。
【請求項431】
前記キャップは、前記少なくとも1つのコネクタと前記楕円形状の凹部のアクセスとの間に蛇行経路を画定するように前記楕円形状の凹部に嵌合する、請求項430に記載のコネクタ。
【請求項432】
少なくとも1つのコネクタおよび前記少なくとも1つの熱可塑性チューブは少なくとも2つである、請求項428~431のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項433】
コネクタシステムであって、
少なくとも1つの熱可塑性チューブがフレームの両側からアクセス可能であるように前記少なくとも1つの熱可塑性チューブが前記フレーム内に支持されたコネクタ構成要素と、
前記フレームは、一方の端部に張り出し隆起部を有し、対向する端部で前記少なくとも1つの熱可塑性チューブに流体結合される少なくとも1つのコネクタを有し、
前記少なくとも1つのコネクタを覆うように前記フレームに嵌合したキャップと、
前記少なくとも1つのチューブは、前記張り出し隆起部に隣接する前記フレームの端部で前記フレームの穴を通って延び、
前記少なくとも1つのコネクタと嵌合する少なくとも1つの供給コネクタを有する流体供給装置と
を備え、前記流体供給装置は、前記少なくとも1つの熱可塑性チューブをチューブカットアンドシールデバイスと位置合わせするために前記フレームに係合するように成形された部分を有する、システム。
【請求項434】
前記カットアンドシールデバイスは前記少なくとも1つの熱可塑性チューブを切断し、それを両端で封止し、前記コネクタ構成要素は、別のコネクタ構成要素によって交換されるまでそれを覆い汚染から保護するために、前記フレームおよび少なくとも1つのコネクタを前記少なくとも1つの供給コネクタ上の適所に残して前記少なくとも1つの熱可塑性チューブが前記一端から取り出されることを可能にするように構成される、請求項433に記載のシステム。
【請求項435】
前記フレームは、ディテントピンにその細長い側部に沿って係合するように成形された凹部を有する、請求項434に記載のコネクタ。
【請求項436】
前記フレームは、楕円形状の凹部を有し、前記少なくとも1つのコネクタは、前記楕円形状の凹部内に位置付けられる、請求項434に記載のコネクタ。
【請求項437】
前記キャップは、前記少なくとも1つのコネクタと前記楕円形状の凹部のアクセスとの間に蛇行経路を画定するように前記楕円形状の凹部に嵌合する、請求項436に記載のコネクタ。
【請求項438】
少なくとも1つのコネクタおよび前記少なくとも1つの熱可塑性チューブは少なくとも2つである、請求項434~437のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項439】
前記フレームは、ディテントピンにその細長い側部に沿って係合するように成形された凹部を有する、請求項433に記載のコネクタ。
【請求項440】
前記フレームは、楕円形状の凹部を有し、前記少なくとも1つのコネクタは、前記楕円形状の凹部内に位置付けられる、請求項433に記載のコネクタ。
【請求項441】
前記キャップは、前記少なくとも1つのコネクタと前記楕円形状の凹部のアクセスとの間に蛇行経路を画定するように前記楕円形状の凹部に嵌合する、請求項440に記載のコネクタ。
【請求項442】
少なくとも1つのコネクタおよび前記少なくとも1つの熱可塑性チューブは少なくとも2つである、請求項433または439~441のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項443】
流体調合システムであって、
ポンプによって接続された第1のマニホールドおよび第2のマニホールドと、
最終充填薬剤および/または補助流体の接続のための前記第1のマニホールド上のポートと、
最終充填物または補助流体を、コントローラによって生成されたコマンドにしたがって引き出すように前記ポンプを制御するようにプログラムされたコントローラと
を備える、システム。
【請求項444】
混合コンテナをさらに備え、前記コントローラは、前記補助流体を前記混合コンテナに移送し、腹膜に充填するためにその内容物を使用するようにプログラムされる、請求項443に記載のシステム。
【請求項445】
前記コントローラは、最終充填物または補助流体を引き出すように前記ポンプを制御する前に、前記混合コンテナに腹膜透析液の充填物を充填する、請求項444に記載のシステム。
【請求項446】
前記コントローラは、腹膜透析処置を実行するために前記混合コンテナの内容物を使用するようにプログラムされる、請求項444に記載のシステム。
【請求項447】
薬剤を混合する方法であって、
コントローラを使用して、最初の混合物を生成するために、許可された比と許可されない比のマップおよび第1の薬剤の最終処方濃度に応じて前記コントローラによって計算された第1の目標濃度でそれぞれの量の水および液体の第1の薬剤濃縮液を混合することと、
前記コントローラを使用して、前記最初の混合物の導電率を測定することを含む、前記最初の混合物の濃度をテストすることと、
前記コントローラを使用して、前記テストに応じて、前記最初の混合物を第1の薬剤の第2の目標濃度に希釈し、結果として得られた第2の混合物の導電率を測定することを含む前記第2の混合物の濃度をさらにテストすることと
を備える、方法。
【請求項448】
前記コントローラを使用して、第2の薬剤濃縮液を前記第2の混合物に添加することをさらに備える、請求項447に記載の方法。
【請求項449】
前記第1の目標は、薬剤の完成した混合バッチを調製するための時間を最小限にするための総ポンピング時間の最適化に基づく、請求項447または448に記載の方法。
【請求項450】
腹膜透析流体を作製するためのシステムであって、
第1の濃縮液および第2の濃縮液の第1のコンテナおよび第2のコンテナならびに水供給源に接続可能な腹膜透析システム構成要素と、
ポンピング部分および混合コンテナを有する使い捨て流体回路と、
コントローラによって制御されるポンピングアクチュエータおよび弁アクチュエータと
を備え、前記コントローラは、前記使い捨て流体回路に係合するように前記ポンピングアクチュエータおよび前記弁アクチュエータを制御して、水、第1の濃縮液、および第2の濃縮液の既定の混合物を生成し、
(a)第1の量の水を前記混合コンテナ内にポンピングすることと、
(b)前記混合コンテナの内容物の目標導電率を達成すると推定される量の前記第1の濃縮液を前記混合コンテナ内にポンピングすることと、
(c)前記混合コンテナ内容物の導電率をテストし、前記テストの結果に応じて、前記テストの結果が前記目標導電率を上回る導電率を示す場合に、前記混合コンテナに添加する水の目標量および第2の濃縮液の目標量を調整することと、
(d)前記導電率が前記目標導電率を下回る場合に、処理中混合物の失敗の指示を出力することと、
(e)調整された目標量の水および調整された目標量の第2の濃縮液を前記混合コンテナに添加することと、
(f)前記混合コンテナの内容物の導電率をテストし、前記テストの結果に依存して、処理中混合物の成功または失敗の指示を出力することと
によって、すぐに使用できる腹膜透析液を形成する、システム。
【請求項451】
調整された目標量の水を前記添加した後に、前記混合コンテナの前記内容物の導電率をテストし、前記テストから生じる導電率が目標よりも高い場合にさらなる量の水を添加する、請求項450に記載のシステム。
【請求項452】
さらなる量の水を前記添加することによって添加される水の量は、前記テストから生じる前記導電率に応じる、請求項451に記載のシステム。
【請求項453】
処置流体のバッチを形成する方法であって、
混合コンテナに水を添加することと、
前記混合コンテナに第1の濃縮液を添加し、その内容物の導電率をテストすることと、
前記導電率が第1の既定のレベルを下回る場合に、前記混合コンテナ内のバッチの失敗の指示を出力することと、
前記導電率に応じて、前記導電率が前記既定のレベルを上回る場合に、前記混合コンテナに添加される水の追加量および第2の濃縮液の追加量を計算することと、
前記追加量を含む水および前記第2の濃縮液を前記混合コンテナに添加することと
を備える、方法。
【請求項454】
前記混合コンテナ内容物の前記導電率をテストし、前記導電率に応じて、前記導電率が第2の既定のレベルを下回る場合に前記混合コンテナ内のバッチの失敗の指示を出力することをさらに備える、請求項453に記載の方法。
【請求項455】
処置流体のバッチを調製する方法であって、
電解質液を含む混合コンテナにある量の浸透圧剤を添加し、前記混合コンテナ内の溶液の導電率の減少によって前記添加された浸透圧剤の量を検出すること
を備える、方法。
【請求項456】
電解質液と浸透圧剤との目標混合物を達成するために、前記検出の結果に応じて水または電解質液の濃度を調整することをさらに備える、請求項455に記載の方法。
【請求項457】
処置流体のバッチを調製する方法であって、
最終量の水の一部と第1の濃縮液を混合コンテナに添加することと、
前記混合コンテナの前記内容物を混合し、前記内容物の第1の導電率をテストすることと、
前記第1の導電率が第1の既定の範囲を下回る場合に、前記混合コンテナ内容物の失敗の指示を出力することと、
前記第1の導電率が前記第1の既定の範囲を上回る場合、前記第1の導電率に応じて、前記最終量に添加する水の第1の追加量と、第2の濃縮液の最終量を超える追加量を計算することと、前記第2の濃縮液を前記混合コンテナに添加し、
前記第1の導電率が前記第1の既定の範囲にある場合、前記第2の濃縮液を前記混合コンテナに添加することと、
前記最終量の水の残り、および計算された場合には前記追加量の水を前記混合コンテナに添加することと、
前記混合コンテナの前記内容物を混合し、前記内容物の第2の導電率をテストすることと、
前記第2の導電率が第2の既定の範囲を下回る場合、前記混合コンテナ内容物の失敗の指示を出力することと、
前記第2の導電率が前記第2の既定の範囲内にある場合、前記混合コンテナの前記内容物を処置のために利用可能にすることと
を備える、方法。
【請求項458】
前記第2の導電率が前記第2の既定の範囲を上回る場合、前記第2の導電率に応じて、前記第1の追加量の水と第2の追加量の水を添加する、請求項457に記載の方法。
【請求項459】
前記混合コンテナの前記内容物を透析処置のために使用することをさらに備える、請求項457または458に記載の方法。
【請求項460】
前記混合コンテナの前記内容物を腹膜透析処置のために使用することをさらに備える、請求項457または458に記載の方法。
【請求項461】
腹膜透析流体のバッチを作製する方法であって、
(a)腹膜透析流体の前記バッチを作製するのに必要とされるよりも少ない第1の量の水を混合コンテナに添加することと、
(b)第1の濃縮液を前記混合コンテナに添加し、前記混合コンテナ内容物を混合し、前記混合コンテナ内容物の結果として生じる第1の導電率を測定し、前記第1の導電率が第1の範囲にあるかどうかを決定することと、
(c)前記第1の導電率が前記第1の範囲にある場合、第2の濃縮液を前記混合コンテナに添加し、前記混合コンテナ内容物を混合し、前記混合コンテナ内容物の結果として生じる第2の導電率を測定することと、
(d)前記第2の導電率が第2の範囲にある場合、前記混合コンテナに水を添加し、混合し、前記混合コンテナ内容物の結果として生じる第3の導電率を測定することと、
(e)前記第3の導電率が第3の範囲に入る場合、前記混合コンテナの前記内容物が腹膜透析流体の使用可能なバッチを形成することを示す信号を生成することと、
(f)前記第1の導電率が前記第1の範囲外にある場合、前記第1の導電率および前記混合コンテナ内の流体の推定量に応じて水または第1の濃縮液の量を計算し、前記量の水または第1の濃縮液を前記混合コンテナに添加し、前記混合コンテナ内容物を混合し、前記混合コンテナ内容物の結果として生じる第4の導電率を測定することと、
(g)前記第4の導電率が前記第1の範囲にある場合、前記第2の濃縮液を前記混合コンテナに添加し、前記混合コンテナ内容物を混合し、前記混合コンテナ内容物の結果として生じる第5の導電率を測定することと、
(h)前記第5の導電率が前記第2の範囲にある場合、前記混合コンテナに水を添加し、前記混合コンテナ内容物を混合し、前記混合コンテナの結果として生じる第6の導電率を測定することと、
(i)前記第6の導電率が前記第3の範囲にある場合、前記混合コンテナの前記内容物が腹膜透析流体の使用可能なバッチを形成することを示す信号を生成することと、
(j)前記第2の導電率が前記第2の範囲外にあるか、前記第3の導電率が前記第3の範囲外にあるか、前記第4の導電率が前記第1の範囲外にあるか、前記第5の導電率が前記第2の範囲外にあるか、または前記第6の導電率が前記第3の範囲外にある場合、バッチの作製を終了することを示す信号を生成することと
を備える、方法。
【請求項462】
前記第1の濃縮液は電解質濃縮液であり、前記第2の濃縮液は浸透圧剤濃縮液である、請求項461に記載の方法。
【請求項463】
前記第1の濃縮液は浸透圧剤濃縮液であり、前記第2の濃縮液は電解質濃縮液である、請求項461に記載の方法。
【請求項464】
腹膜透析流体のバッチを作製するための方法であって、
(a)混合コンテナに水を添加することと、
(b)前記混合コンテナに電解質濃縮液を添加することと、
(c)前記混合コンテナの内容物を混合し、その内容物の導電率を測定することと、
(d)(c)において測定された前記導電率が第1の範囲にある場合、ステップ(h)を実行し、(c)において測定された前記導電率が前記第1の範囲外にある場合、ステップ(e)を実行することと、
(e)ステップ(c)において測定された前記導電率に応じて、前記混合コンテナの前記内容物の前記導電率を前記第1の範囲内にするために、水または電解質濃縮液の量を推定することと、
(f)(e)において推定された前記量の水を前記混合コンテナに添加し、前記混合コンテナの前記内容物を混合し、その内容物の導電率を測定することと、
(g)ステップ(f)において測定された前記導電率が第2の範囲外にある場合、前記バッチの作製を中止するためのコマンドを生成し、ステップ(p)を実行することと、
(h)ステップ(c)において測定された前記導電率が前記第1の範囲にあった場合、または(f)において測定された前記導電率がそうでなかった場合、前記混合コンテナによって保持された流体の計算された量およびステップ(d)において測定された前記導電率に応じて、前記第1の濃縮液および第2の濃縮液の既定の比にしたがって前記第2の濃縮液の量を計算することと、
(i)ステップ(h)において計算された前記量の前記第2の濃縮液を前記混合コンテナに添加し、前記混合コンテナの前記内容物を混合し、その導電率を測定することと、
(j)ステップ(i)において測定された前記導電率が前記第2の範囲外にある場合、前記バッチの作製を中止するためのコマンドを生成し、ステップ(p)に進むことと、
(k)ステップ(i)において測定された前記導電率が前記第2の範囲にある場合、ステップ(i)において測定された前記導電率および前記混合コンテナによって保持された流体の計算された量に応じて、前記混合コンテナに添加する水の量を計算することと、
(m)ステップ(k)において計算された前記量の水を前記混合コンテナに添加し、前記混合コンテナの前記内容物を混合し、その内容物の導電率を測定することと、
(n)ステップ(m)において測定された前記導電率が第3の範囲に入る場合、前記混合コンテナ内容物が使用可能であることを示すコマンドを生成することと、
(o)ステップ(m)において測定された前記導電率が前記第3の範囲外にくる場合、前記バッチの作製を中止するためのコマンドを生成することと、
(p)前記方法を終了することと
を備える、方法。
【請求項465】
前記第1の濃縮液は電解質濃縮液であり、前記第2の濃縮液は浸透圧剤濃縮液である、請求項464に記載の方法。
【請求項466】
前記第1の濃縮液は浸透圧剤濃縮液であり、前記第2の濃縮液は電解質濃縮液である、請求項464に記載の方法。
【請求項467】
ステップ(b)において前記添加する電解質液の量は、完成したバッチに必要とされる量の推定値に応じる、請求項464に記載の方法。
【請求項468】
前記導電率を前記測定することの各々は、前記混合コンテナの前記内容物の一部分を排出することを含む、請求項467に記載の方法。
【請求項469】
ステップ(b)において前記添加する電解質液の前記量は、一部分を排出するすべてのインスタンスの量の推定値に応じる、請求項468に記載の方法。
【請求項470】
処置流体のバッチを調製する方法であって、
電解質液を含む混合コンテナにある量の浸透圧剤を添加し、前記混合コンテナ内の溶液の導電率の減少によって前記添加された浸透圧剤の量を検出すること
を備える、方法。
【請求項471】
電解質液と浸透圧剤との目標混合物を達成するために、前記検出の結果に応じて水または電解質液の濃度を調整することをさらに備える、請求項470に記載の方法。
【請求項472】
腹膜透析処置を実行する方法であって、
腹膜透析処置の充填サイクルを実行することと、
腹膜透析処置の排出サイクルを実行することと、
前記排出サイクル中に、サンプルを収集するために、使用済み腹膜透析流体の少なくとも1つの部分をサンプルコンテナに進路変更することと
を備える、方法。
【請求項473】
前記サンプルは、前記排出サイクル中の異なる時間に進路変更された使用済み腹膜透析の複数の部分を含む、請求項472に記載の方法。
【請求項474】
コントローラに記憶された前記異なる時間は、完全な排出サイクルのすべての前記使用済み腹膜透析流体の組成を表すサンプルを作製するために計算される、請求項473に記載の方法。
【請求項475】
前記進路変更することは、500ml未満のコンテナを充填することを含む、請求項472に記載の方法。
【請求項476】
コントローラを使用して、前記サンプルコンテナを取り扱うための命令を出力することをさらに備える、請求項472に記載の方法。
【請求項477】
コントローラを使用して、前記サンプルコンテナを取り扱うための命令を出力することをさらに備える、請求項475に記載の方法。
【請求項478】
コントローラを使用して、前記サンプルコンテナ内に収集されたサンプルを取り外し、封止し、送達するための命令を出力することをさらに備える、請求項472に記載の方法。
【請求項479】
腹膜透析処置を実行する方法であって、
コントローラを使用して、腹膜透析排出サイクル中に、コントローラに記憶された分取時間のスケジュールにしたがって、使用済み腹膜透析流体の部分を使用済み腹膜透析流体からサンプルコンテナに進路変更すること
を備え、
前記スケジュールは、排出サイクル中の前記使用済み腹膜透析流体の組成の予測される変動に応じ、
前記分取時間は、前記分取の時間および持続時間を示す、方法。
【請求項480】
前記時間および持続時間は互いに独立している、請求項479に記載の方法。
【請求項481】
前記持続時間の少なくとも2つは互いに異なる、請求項480に記載の方法。
【請求項482】
前記スケジュールに応じて前記部分以外の使用済み透析流体をドレインに進路変更することをさらに備える、請求項479に記載の方法。
【請求項483】
腹膜透析処置を実行する方法であって、
コントローラを使用して、腹膜透析処置の過程にわたって複数の排出サイクルを実行することと、
前記排出サイクルのうちの少なくとも1つの間、前記複数の排出サイクルのうちの1つまたは複数のサイクルからの使用済み腹膜透析流体の1つまたは複数の部分を、前記複数の排出サイクルの各々のためのそれぞれのサンプルコンテナに進路変更することと、
前記1つまたは複数の部分以外の前記使用済み腹膜透析の1つまたは複数の部分をドレインまたは廃棄物収集コンテナに進路変更することと
を備え、
前記1つまたは複数の部分の前記進路変更のタイミングは、各サンプルの前記内容物の結果として得られる組成が、前記排出サイクルのそれぞれのサイクルの内容物全体のすべてまたは一部分の組成を表すように選択される、方法。
【請求項484】
前記それぞれのサンプルコンテナのうちの1つまたは複数のコンテナの前記内容物を、前記排出サイクルのそれぞれのサイクルの内容物全体のすべてまたは一部分の組成を推定するモデルと比較することをさらに備える、請求項483に記載の方法。
【請求項485】
前記複数の排出サイクルのうちの前記1つまたは複数のサイクルの各々についての前記1つまたは複数の部分の総量を示す、前記コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することをさらに備え、前記コントローラは、前記腹膜透析処置中に前記総量を制御するために前記入力を使用する、請求項483に記載の方法。
【請求項486】
前記複数の排出サイクルのうちの前記1つまたは複数のサイクルの各々についての前記1つまたは複数の部分のタイミングの間隔を示す、前記コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することをさらに備え、前記コントローラは、前記腹膜透析処置中に前記タイミングの間隔を制御するために前記入力を使用する、請求項483に記載の方法。
【請求項487】
前記1つまたは複数の部分は複数回の分取であり、前記方法は、前記複数の排出サイクルのうちの前記1つまたは複数のサイクルの各々についての前記複数回の分取のうちの第1の分取のタイミングを示す、前記コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することをさらに備え、前記コントローラは、前記腹膜透析処置中に前記複数回の分取のうちの第1の分取の前記タイミングを制御するために前記入力を使用する、請求項483に記載の方法。
【請求項488】
前記1つまたは複数の部分は単回の分取であり、前記方法は、前記複数の排出サイクルのうちの前記1つまたは複数のサイクルの各々についての前記単回の分取のタイミングを示す、前記コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することをさらに備え、前記コントローラは、前記腹膜透析処置中に前記単回の分取の前記タイミングを制御するために前記入力を使用する、請求項483に記載の方法。
【請求項489】
前記1つまたは複数の部分以外の前記使用済み腹膜透析の前記部分のうちの最初の部分の量を示す、前記コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することをさらに備え、前記コントローラは、前記腹膜透析処置中に前記部分のうちの最初の部分の前記量を制御するために前記入力を使用する、請求項483に記載の方法。
【請求項490】
サンプリングスケジュールを作成するために、前記1つまたは複数の部分を収集する処置日および前記処置日の各々についてのパラメータの対応する組合せを示す、前記コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することをさらに備え、前記コントローラは、連続する腹膜透析処置にわたるパラメータの対応する組合せにしたがって前記1つまたは複数の部分の収集を制御するために前記スケジュールを使用する、請求項483に記載の方法。
【請求項491】
前記コントローラのユーザインターフェースは、前記1つまたは複数の部分を収集する日のリスケジューリングの最大回数を示す入力を受諾し、前記方法は、前記コントローラを使用して、前記1つまたは複数の部分を収集する日の前記最大回数を超えてリスケジュールしようと試みる入力を防止することをさらに備える、請求項483に記載の方法。
【請求項492】
前記コントローラのユーザインターフェースは、日付、曜日、日にち、または既定の間隔の回数によって前記1つまたは複数の部分を収集する日のスケジュールを示す入力を受諾し、前記方法は、前記コントローラを使用して、連続する腹膜透析処置にわたって前記1つまたは複数の部分が収集される日を制御することをさらに備える、請求項483に記載の方法。
【請求項493】
前記コントローラは、ユーザインターフェースから受信された入力に応じて、排出サイクル当たりの前記1つまたは複数の部分の数、処置中に前記1つまたは複数の部分のうちの対応する部分を充填するサンプルコンテナの数、または排出の流量、またはそれらの任意の組合せを制御する、請求項483に記載の方法。
【請求項494】
透析システムであって、
透析流体を生成するように構成された調合要素と、透析治療を行うために患者に透析流体を送達するサイクラとを有する透析装置
を備え、前記透析装置は、前記治療のための一連の動作を指示するように構成されたデジタルコントローラをさらに備え、前記透析装置は、ワイヤレスデバイスと通信するように、または近距離通信(NFC)デバイスおよび無線周波数識別(RFID)デバイスのうちの1つを含むデータキャリアに書き込むか、もしくはそこから読み取るように構成されたワイヤレスインターフェースをさらに含む、システム。
【請求項495】
前記透析装置は、前記ワイヤレスインターフェースを介して腹膜透析治療のための処方をアップロードするように構成される、請求項494に記載の装置。
【請求項496】
前記ワイヤレスインターフェースは、処置後の治療データのデジタル記録を前記ワイヤレスデバイスに転送するように構成される、請求項494に記載の透析装置。
【請求項497】
前記ワイヤレスインターフェースは、前記ワイヤレスデバイスから処方または腹膜透析治療を読み取るように構成される、請求項494に記載のシステム。
【請求項498】
前記ワイヤレスインターフェースは、電話、タブレット、コンピュータ、NFC、またはRFIDデバイスから患者識別情報を読み取るように構成される、請求項494に記載のシステム。
【請求項499】
前記ワイヤレスインターフェースは、前記ワイヤレスデバイスから患者情報を読み取るように構成される、請求項494に記載のシステム。
【請求項500】
前記ワイヤレスインターフェースは、システムロギング情報を前記ワイヤレスデバイスに転送するように構成される、請求項494に記載のシステム。
【請求項501】
前記ワイヤレスインターフェースは、診断システムロギング情報を前記ワイヤレスデバイスに転送するように構成される、請求項494に記載のシステム。
【請求項502】
前記ワイヤレスデバイスは、電話、タブレット、およびNFCデバイスまたはRFIDデバイスもしくはコンピュータを含む、請求項460~466のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項503】
透析流体回路をプライミングする方法であって、
ポンピングチューブセグメントを有するポンプを使用してプライミング流体で透析流体回路をプライミングすることと、
前記透析流体回路をプライミングするのに必要な時間期間を超える所定の時間期間にわたってプライミング流体を再循環させることによって前記プライミング流体で前記ポンプを作動させることと
を備える、方法。
【請求項504】
前記ポンプは蠕動ポンプである、請求項503に記載の方法。
【請求項505】
前記所定の時間期間は、前記ポンピングチューブセグメントをならすのに有効である、請求項503に記載の方法。
【請求項506】
前記所定の時間期間は、ポンプサイクルと流量との関係を所定の割合未満だけ変化させるのに必要なポンプ回転の時間または数の推定値に基づいて決定される、請求項503に記載の方法。
【請求項507】
前記プライミングは、前記ポンピングチューブセグメントを通るループ内でプライミング流体を再循環させることを含む、請求項503または506に記載の方法。
【請求項508】
前記所定の時間期間は、ポンプサイクルと流量との関係が所定の割合未満だけ変化する推定値に応じて決定される、請求項503または505に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001] 本出願は、2018年2月28日に出願された米国仮特許出願第62/636,404、および2018年5月24日に出願された米国仮特許出願第62/676,098号の利益を主張するものであり、それらすべては、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
[0002] 開示される主題は、一般に、末期腎不全の治療に関し、より具体的には、腹膜透析を行うための装置、方法、システム、改良、および構成要素に関する。
【0003】
[0003] 腹膜透析は、長年使用されている成熟した技術である。これは、透析の一般的な2つの形態のうちの1つであり、もう1つは、腎臓患者の血液を直接浄化するために人工膜を使用する血液透析である。腹膜透析は、血液からの余分な水分および毒素の除去を可能にするために腹膜の天然膜を用いる。
【0004】
[0004] 腹膜透析では、滅菌腹膜透析流体が、腹壁に挿通されたカテーテルを使用して患者の腹膜腔に注入される。流体は、滞留期間の間、腹膜腔内に留まる。患者の血液との浸透交換が、腹膜を介して起こり、血液から尿素および他の毒素ならびに余分な水分を除去する。調節される必要があるイオンもまた、膜を介して交換される。余分な水分の除去は、注入されるよりも多量の流体が患者から除去されることをもたらす。正味の余分は限外濾液と呼ばれ、除去プロセスは限外濾過と呼ばれる。滞留時間の後、透析流体は、カテーテルを通して体腔から除去される。
【0005】
[0005] 腹膜透析は、腹膜感染のリスクが高いので、厳しい滅菌性の維持を必要とする。
【0006】
[0006] サイクラ補助腹膜透析と呼ばれるときもある1つの形態の腹膜透析では、透析流体を注入および排出するために自動サイクラが使用される。この形態の処置は、患者が眠っている夜間に自動的に行われることができる。このような処置のための安全機構の1つは、サイクラによる限外濾液の量のモニタリングである。サイクラは、正味除水量を電算するために、注入された流体の量および除去された量を測定することによって、このモニタリング機能を実行する。
【0007】
[0007] 処置シーケンスは通常、腹膜腔に透析流体が充填されていないで患者が自動処置を開始する、いわゆる「ドライデイ(dry days)」を除いて、使用済み透析流体を腹膜腔から抜いて空にするための最初の排出サイクルから開始する。次いで、サイクラは、一連の充填、滞留、および排出サイクルを実行し、典型的には充填サイクルで終了する。
【0008】
[0008] 充填サイクルは、過度な圧力に対する許容度が低い腹膜腔の過剰加圧または過剰充填のリスクを提示する。従来の腹膜透析では、透析流体コンテナは、充填圧力が高低差によって決定されるように、患者の腹部より上のある特定のレベルまで持ち上げられる。自動化システムは、ある特定のレベルを超えて圧力を生成できないポンプを用いるときがあるが、患者サイクラのレベル差により流体柱の高さが上昇し、過圧を引き起こす可能性があるので、このシステムはフールプルーフではない。逆の高低差もまた、不完全な排出の結果として、流体バランス計算に誤差をもたらす可能性がある。
【0009】
[0009] 現代のサイクラは、各サイクル中に充填量を調節することによって充填し得る。その量は、処方に基づいてコントローラに入力され得る。透析流体の組成も決定する処方は、患者のサイズ、体重、および他の基準に基づき得る。誤差により、処方は不正確または不完全に実施されることがあり、患者の幸福および健康を損なう結果になる。
【発明の概要】
【0010】
[0010] 腹膜透析システム、装置、および方法の実施形態が本明細書で説明される。特徴は、いくつかのケースでは、自動腹膜透析に関し、特に、ポイントオブケアにおいて安全かつ自動化された方法で腹膜透析流体を調製するシステム、方法、および装置に関する。他の特徴は、そのようなシステムの精度、安全性、および使用し易さに関する。
【0011】
[0011] 開示される主題の実施形態の目的および利点が、添付の図面と併せて考慮されると、以下の説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1A】[0012] 開示される主題のそれぞれの実施形態による腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラを示す。
【
図1B】開示される主題のそれぞれの実施形態による腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラを示す。
【
図1C】開示される主題のそれぞれの実施形態による腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラを示す。
【
図1D】開示される主題のそれぞれの実施形態による腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラを示す。
【
図1E】[0013]
図1A~
図1Dの実施形態で用いられるフィルタと置換され得る直列のテスト可能フィルタ構成を示す。
【
図1F】[0014]
図1A~
図1Dの実施形態と同様の実施形態を示し、そのさらなる詳細を詳述する。
【
図2A】[0015] 本明細書に開示されるある特定の実施形態の腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラと使用するための使い捨て流体回路を示す。
【
図2B】[0016] 開示される主題の実施形態による、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラのアクチュエータ部分を示す。
【
図2C】[0017] 開示される主題の実施形態による、精製水供給源と腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラとの間の接続プラットフォームを示す。
【
図2D】[0018] 本明細書に開示される実施形態の特徴として用いられる、概ね平面のカートリッジ内の直線状のポンピングチューブセグメントの使用を可能にする蠕動ポンピングアクチュエータを示す。
【
図2E】[0019] 開示される主題の実施形態による腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラのための使い捨て流体回路を示し、ここでサイクラ/調製流体回路とは別個の使い捨て構成要素から濃縮液が抽出される。
【
図2F】[0020] 開示される主題の実施形態と使用するための濃縮液使い捨て構成要素を示す。
【
図2G】開示される主題の実施形態と使用するための濃縮液使い捨て構成要素を示す。
【
図2H】[0021] 開示される主題の実施形態による腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラのための使い捨て流体回路を示し、ここでサイクラ/調製流体回路とは別個の使い捨て構成要素からそれぞれの濾過ラインを通して濃縮液が抽出される。
【
図2I】[0022] 開示される主題の実施形態による、精製水供給源と別個の濃縮液供給源との間の接続プラットフォームのそれぞれの実施形態と、本明細書に開示される腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラの実施形態とを示す。
【
図2J】開示される主題の実施形態による、精製水供給源と別個の濃縮液供給源との間の接続プラットフォームのそれぞれの実施形態と、本明細書に開示される腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラの実施形態とを示す。
【
図2K】開示される主題の実施形態による、精製水供給源と別個の濃縮液供給源との間の接続プラットフォームのそれぞれの実施形態と、本明細書に開示される腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラの実施形態とを示す。
【
図2L】[0023]
図2Kを参照して説明された実施形態の変形例の詳細を示す。
【
図2M】
図2Kを参照して説明された実施形態の変形例の詳細を示す。
【
図3】[0024]
図2Aに開示されるものなどの使い捨て回路を製造する方法を示す。
【
図4A】[0025] 開示される主題の実施形態による腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラを示す。
【
図4B】[0026] 開示される主題の実施形態による、浸透圧剤濃縮液が混合コンテナに添加される、流体調製の第1の段階にある
図4Aの腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラを示す。
【
図4C】[0027] 開示される主題の実施形態による、混合コンテナの内容物を希釈および混合することによって透析流体前駆体が得られる、流体調製の第2の段階にある
図4Aの腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラを示す。
【
図4D】[0028] 開示される主題の実施形態による、腹膜透析流体前駆体の特性が検証される、流体調製の第3の段階にある
図4Aの腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラを示す。
【
図4E】[0029] 開示される主題の実施形態による、混合コンテナへの電解質濃縮液の添加によって透析流体前駆体がさらに調製される、流体調製の第4の段階にある
図4Aの腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラを示す。
【
図4F】[0030] 開示される主題の実施形態による、混合コンテナ内容物の希釈の調整によって最終使用透析流体が調製される、流体調製の第5の段階にある
図4Aの腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラを示す。
【
図4G】[0031] 開示される主題の実施形態による、混合コンテナ内の透析流体が検証される、流体調製の第6の段階にある
図4Aの腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラを示す。
【
図4H】[0032] 開示される主題の実施形態による、様々な腹膜透析処置モードにある
図4Aの腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラを示す。
【
図4K】開示される主題の実施形態による、様々な腹膜透析処置モードにある
図4Aの腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラを示す。
【
図4L】[0033] 単一の混合コンテナラインが弁ネットワークを混合コンテナに接続する、
図4Aのものと同様の腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラを示す。
【
図5A】[0034] 開示される主題の実施形態による多機能コネクタの構造および使用を例示する。
【
図5B】開示される主題の実施形態による多機能コネクタの構造および使用を例示する。
【
図5C】開示される主題の実施形態による多機能コネクタの構造および使用を例示する。
【
図5D】開示される主題の実施形態による多機能コネクタの構造および使用を例示する。
【
図5E】[0035] 汚染から保護する二重コネクタ500の変形例についての特徴を示す。
【
図6A】[0036] 開示される主題の実施形態による、作動、温度、および力制御特徴を有するカットアンドシールデバイスのための機械的態様および制御ならびにセンサシステムを示す。
【
図6B】[0037] カットアンドシールデバイスの様々な実施形態を示す。
【
図6C】カットアンドシールデバイスの様々な実施形態を示す。
【
図6D】カットアンドシールデバイスの様々な実施形態を示す。
【
図6E】カットアンドシールデバイスの様々な実施形態を示す。
【
図6F】カットアンドシールデバイスの様々な実施形態を示す。
【
図6G】カットアンドシールデバイスの様々な実施形態を示す。
【
図7A】[0038] 開示される主題の異なる実施形態によるカットアンドシールデバイスのための様々なジョー構成を示す。
【
図7B】開示される主題の異なる実施形態によるカットアンドシールデバイスのための様々なジョー構成を示す。
【
図7C】開示される主題の異なる実施形態によるカットアンドシールデバイスのための様々なジョー構成を示す。
【
図7D】開示される主題の異なる実施形態によるカットアンドシールデバイスのための様々なジョー構成を示す。
【
図8A】[0039] 開示される主題の実施形態による流体回路のチャンバ部分の詳細を示す。
【
図8B】開示される主題の実施形態による流体回路のチャンバ部分の詳細を示す。
【
図8C】[0040] 開示される主題の実施形態による混合コンテナ内の流体の混合を促進するための様々な特徴を示す。
【
図8D】開示される主題の実施形態による混合コンテナ内の流体の混合を促進するための様々な特徴を示す。
【
図8E】開示される主題の実施形態による混合コンテナ内の流体の混合を促進するための様々な特徴を示す。
【
図8F】開示される主題の実施形態による混合コンテナ内の流体の混合を促進するための様々な特徴を示す。
【
図8G】開示される主題の実施形態による混合コンテナ内の流体の混合を促進するための様々な特徴を示す。
【
図9A】[0041] 開示される主題の実施形態によるマニホールドを示す。
【
図9B】[0042] 開示される主題の実施形態による腹膜透析充填/排出ラインを示す。
【
図10A】[0043] 開示される主題の実施形態による流体回路の弁ネットワーク部分の構造を示す。
【
図10B】開示される主題の実施形態による流体回路の弁ネットワーク部分の構造を示す。
【
図11】[0044] 開示される主題の実施形態による腹膜透析のための流体回路を示す。
【
図12】[0045] 開示される主題の実施形態による流体回路をプライミングする方法を示す。
【
図13A】[0046] プライミングのために異なる組成が提供される濃縮液の供給源を有する流体回路の実施形態を示す。
【
図13B】プライミングのために異なる組成が提供される濃縮液の供給源を有する流体回路の実施形態を示す。
【
図14】[0047] 開示される主題の実施形態による例示的なコンピュータシステムのブロック図を示す。
【
図15A】[0048] 開示される主題の実施形態による混合方法を例示する。
【
図15B】開示される主題の実施形態による混合方法を例示する。
【
図15C】[0049] 開示される主題の実施形態による混合方法のための最適化点を例示する。
【
図15D】[0050] 開示される主題のさらなる実施形態による、
図15Aのものとは異なる混合方法を例示する。
【
図15E】[0051] 本明細書で説明される様々な混合方法のための導電率エラー回復のための概略形式のフローチャートである。
【
図16A】[0052] 開示される主題の実施形態による、電解質濃縮液が最初に混合コンテナに添加される、薬剤を混合するための方法を説明するフロー図である。
【
図16B】開示される主題の実施形態による、電解質濃縮液が最初に混合コンテナに添加される、薬剤を混合するための方法を説明するフロー図である。
【
図16C】開示される主題の実施形態による、電解質濃縮液が最初に混合コンテナに添加される、薬剤を混合するための方法を説明するフロー図である。
【
図17A】[0053] 開示される主題の実施形態による、濃縮液の長期の複数回処置コンテナが使用されてすぐに使用できる腹膜透析流体を形成する、調合/処置システムの実施形態を示す。
【
図17B】開示される主題の実施形態による、濃縮液の長期の複数回処置コンテナが使用されてすぐに使用できる腹膜透析流体を形成する、調合/処置システムの実施形態を示す。
【
図17C】開示される主題の実施形態による、濃縮液の長期の複数回処置コンテナが使用されてすぐに使用できる腹膜透析流体を形成する、調合/処置システムの実施形態を示す。
【
図17D】開示される主題の実施形態による、濃縮液の長期の複数回処置コンテナが使用されてすぐに使用できる腹膜透析流体を形成する、調合/処置システムの実施形態を示す。
【
図18A】[0054] 開示される主題の一実施形態による、濃縮液の長期の複数回処置コンテナが、処置中に使用される使い捨て品を充填するために使用されて、すぐに使用できる腹膜透析流体を形成する、調合/処置システムの実施形態を示す。
【
図18B】[0055]
図18Aの実施形態に基づいて透析流体のバッチを作製するためのプロセスを定義するために共にリンクされたときの単一のフローチャートを示す。
【
図18C】
図18Aの実施形態に基づいて透析流体のバッチを作製するためのプロセスを定義するために共にリンクされたときの単一のフローチャートを示す。
【
図18D】
図18Aの実施形態に基づいて透析流体のバッチを作製するためのプロセスを定義するために共にリンクされたときの単一のフローチャートを示す。
【
図18E】[0056] 開示される主題の実施形態による、流体回路に濃縮液または水を供給するための
図18Aの実施形態の詳細の変形例を示す。
【
図18F】開示される主題の実施形態による、流体回路に濃縮液または水を供給するための
図18Aの実施形態の詳細の変形例を示す。
【
図18G】開示される主題の実施形態による、流体回路に濃縮液または水を供給するための
図18Aの実施形態の詳細の変形例を示す。
【
図18H】開示される主題の実施形態による、流体回路に濃縮液または水を供給するための
図18Aの実施形態の詳細の変形例を示す。
【
図19A】[0057] 開示される主題の実施形態による、腹膜透析流体処置装置への給水を制御する第1の装置および対応する方法を説明する。
【
図19B】開示される主題の実施形態による、腹膜透析流体処置装置への給水を制御する第1の装置および対応する方法を説明する。
【
図19C】開示される主題の実施形態による、腹膜透析流体処置装置への給水を制御する第1の装置および対応する方法を説明する。
【
図19D】[0058] 開示される主題の実施形態による、腹膜透析流体処置装置への給水を制御する第2の装置および対応する方法を説明する。
【
図19E】開示される主題の実施形態による、腹膜透析流体処置装置への給水を制御する第2の装置および対応する方法を説明する。
【
図19F】開示される主題の実施形態による、腹膜透析流体処置装置への給水を制御する第2の装置および対応する方法を説明する。
【
図19G】[0059] 開示される主題の実施形態による、腹膜透析流体処置装置への給水を制御する第3の装置および対応する方法を説明する。
【
図19H】開示される主題の実施形態による、腹膜透析流体処置装置への給水を制御する第3の装置および対応する方法を説明する。
【
図19J】開示される主題の実施形態による、腹膜透析流体処置装置への給水を制御する第3の装置および対応する方法を説明する。
【
図19K】[0060] 開示される主題の実施形態による、腹膜透析流体処置装置への給水を制御する第4の装置および対応する方法を説明する。
【
図19L】開示される主題の実施形態による、腹膜透析流体処置装置への給水を制御する第4の装置および対応する方法を説明する。
【
図19M】開示される主題の実施形態による、腹膜透析流体処置装置への給水を制御する第4の装置および対応する方法を説明する。
【
図20A】[0061] 様々な開示された実施形態の様々な腹膜調合/処置システムにおいて滅菌濾過を提供するための機構を示す。
【
図20B】様々な開示された実施形態の様々な腹膜調合/処置システムにおいて滅菌濾過を提供するための機構を示す。
【
図20C】様々な開示された実施形態の様々な腹膜調合/処置システムにおいて滅菌濾過を提供するための機構を示す。
【
図20D】様々な開示された実施形態の様々な腹膜調合/処置システムにおいて滅菌濾過を提供するための機構を示す。
【
図20E】様々な開示された実施形態の様々な腹膜調合/処置システムにおいて滅菌濾過を提供するための機構を示す。
【
図20F】[0062] 開示される主題の実施形態による、流体が混合コンテナを出る地点に使い捨て品内の導電率セルを位置付けることによって、最小限の流体の損失で導電率を測定するためのデバイスを示す。
【
図20G】[0063] 流れ制御のために使用される圧力センサが、フィルタの流体側から圧力センサへの経路を画定する弁の特定のセットを開くことによって、フィルタ膜の圧力テストの追加機能を提供する、実施形態のいずれかに適用され得るシステムおよび方法を示す。
【
図21A】[0064] 開示される主題の実施形態による、水と濃縮液の混合物を作製し、その誤差を補正するためのフローチャートを示す。
【
図21B】開示される主題の実施形態による、水と濃縮液の混合物を作製し、その誤差を補正するためのフローチャートを示す。
【
図21C】開示される主題の実施形態による、水と濃縮液の混合物を作製し、その誤差を補正するためのフローチャートを示す。
【
図22A】[0065] 開示される主題の実施形態による、サイクラコントローラによってコマンドされるコントローラによって制御されるフラッシング(flushing)モードおよびプライミングモードを有する水濾過システムを示し、
図22Aおよび
図22Bは、フラッシング可能なフィルタを有する生産物を示す。
【
図22B】開示される主題の実施形態による、サイクラコントローラによってコマンドされるコントローラによって制御されるフラッシング(flushing)モードおよびプライミングモードを有する水濾過システムを示し、
図22Aおよび
図22Bは、フラッシング可能なフィルタを有する生産物を示す。
【
図22C】[0066]
図22Aおよび
図22Bの実施形態を含む、本明細書に開示される様々な実施形態の変形例を形成するために追加され得る複数の追加の特徴を示す。
【
図23】[0067] 使用済み透析液のサンプリングが、完全な処置量の使用済み透析液ではなくむしろ使用済み透析液アリコートのサンプリングおよびテストを可能にする機構によって補足される、調合および処置システムの一実施形態を示す。
【
図24】[0068] 追加の開示される実施形態を形成するために、開示される実施形態と使用され得る様々な特徴を説明する目的で、遠隔デバイスに接続された腹膜透析システムを示す。
【
図25】[0069] 開示される主題の実施形態による、測定された導電率と予想される導電率との間の不一致が、事前にパッケージされた濃縮液の一方または両方の水分含有量の減少から生じる、例えば、蒸発による水分損失から生じ得るという前提に基づく一実施形態を説明するためのフローチャートを示す。
【
図26A】[0070] 薬剤に薬品または他の物質を注入するために調合システムを使用するためのシステムおよび方法を例示する。
【
図26B】薬剤に薬品または他の物質を注入するために調合システムを使用するためのシステムおよび方法を例示する。
【
図26C】薬剤に薬品または他の物質を注入するために調合システムを使用するためのシステムおよび方法を例示する。
【詳細な説明】
【0013】
[0071] 実施形態が、添付の図面を参照して以下に詳細に説明され、ここにおいて、同様の参照番号は同様の要素を表す。添付の図面は、必ずしも縮尺通りに描かれているわけではない。適用可能な場合、いくつかの特徴は、下にある特徴の説明を助けるために例示されないことがある。
【0014】
[0072]
図1A~
図1Dは、開示される主題のそれぞれの実施形態による腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラを示す。ここで
図1Aを参照すると、医療用流体調製および腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Aは、使い捨て構成要素100Aに接続された腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ103に、腹膜透析に好適な水を供給する精製水供給源104を含む。精製水供給源104はまた、ドレインへの接続も提供する(
図1Aのみに示されるが、
図1B~
図1Dにおいて同様である)。腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ103は、1つまたは複数の濃縮液コンテナ101(1つのコンテナが示されているが、複数のコンテナが存在し得る)からの濃縮液を計量し、それを混合コンテナ102に添加し、混合コンテナ102においてそれを精製水で希釈する。濃縮液コンテナ101および混合コンテナ102は、使い捨て構成要素100Aの一部を形成する切り替え可能な流体回路(図示せず)も含み得る、単一の使い捨て品の部分を形成する。混合された透析流体(または他の薬剤)は、例えば、腹膜透析のために、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ103によって、接続されたラインを通して患者101Aにポンピングされる。
図1Aの構成は、滅菌濃縮液と、調製および短期貯蔵のために使用される流体回路およびコンテナとが、外部デバイスへの既定の少数の接続部を有する単一の封止滅菌使い捨て品として提供されることを可能にする。これらは、精製水供給源104への接続部および外部薬剤消費者への接続部を含み得る。少数の接続部は、汚染のリスクを最小限にする。使用時に濃縮液を希釈し混合することによって、腹膜透析処置の場所で保管されなければならない流体の量も最小限にされる。腹膜透析の実施形態では、使い捨て構成要素100Aは、単回の腹膜透析処置の複数の充填/排出サイクルを実行するのに十分な濃縮液を伴って構成され得る。例えば、使い捨て構成要素100Aは、毎日の自動腹膜透析処置(APD)の複数の充填サイクルのために十分な濃縮液を有し得る。
【0015】
[0073] ここで
図1Bを参照すると、医療用調製および腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Bは、生成物薬剤の調合および希釈ならびに送達のための流体回路を有する使い捨て構成要素100Bが濃縮液を含まないことを除いて、医療用流体調製および腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Aと同様である。これにより、頻繁に、例えば毎日取り扱われる使い捨て構成要素100Bのサイズが、質量において低減され、患者および/または使用者が取り扱いおよび保管し易くすることを可能にする。それはまた、廃棄を低減し、パッケージおよび製造の節約を提供することによって、使い捨て構成要素100Bをより経済的にすることができる。濃縮液を供給するために、1つまたは複数の濃縮液コンテナ101を含む別個の使い捨て構成要素100Eが提供される。使い捨て構成要素100Eは、大容量を有し得、使い捨て構成要素100Bの交換の頻度よりもさらに少ない頻度のスケジュールで取り換えられ得る。例えば、使い捨て構成要素100Bは、毎日の腹膜透析処置が行われる度に交換され得る。これは、「1日使い捨て構成要素」と呼ばれ得る。例えば、使い捨て構成要素100Eは、毎月1回交換され得、したがって「1か月使い捨て」と呼ばれ得るか、または毎週交換され、「1週間使い捨て」と呼ばれ得る。正確な容量および使い捨て品が一般に持続する時間は、開示される主題の限定的な特徴ではない。関連することは、使い捨て構成要素100E(および以下に開示される他のもの)が、各処置が腹膜透析処置の複数の充填/排出サイクルを含む、複数回の処置のための十分な容量を有することである。
【0016】
[0074] 使い捨て構成要素100Bはまた、その中に含まれる流体回路の一部として滅菌フィルタ115を有し得、当該滅菌フィルタ115は、その膜の圧力テストを可能にする空気ライン118を有するタイプである。後者のタイプのフィルタテストは、使い捨て構成要素100Eのための交換スケジュールよりも頻繁なスケジュールで、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ103のコントローラによって自動的に実行され得る。実施形態では、滅菌フィルタ115は一体化されており、したがって、使い捨て構成要素100Bと共に交換され得る。これは、滅菌フィルタ115が、切替え可能な流体回路(図示せず)とともに単一ユニットとして使い捨て構成要素100Bおよび混合コンテナ102で封止および滅菌されることを可能にする。切替え可能な流体回路についての好適な構成の詳細は、Burbankらの国際特許出願公開公報WO2013141896号に見られ得ることに留意されたい。
【0017】
[0075] 滅菌フィルタ115によって提供される機能は、腹膜透析処置ごとに新しい滅菌使い捨て構成要素100Bが濃縮液101に取り付けられる場合に安全性を提供することである。同様のフィルタが、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ103に精製水を搬送する、107で示されるラインのためのすべての実施形態で用いられ得る。使い捨て構成要素100Bが交換されるたびに新しい接続が必要とされるので、新しい接続からの汚染のリスクがある。滅菌フィルタ115(および他のもの)は、使い捨て構成要素100Bの滅菌内部を保護するための滅菌バリアとして提供されることができ、それによって、新しく行われた接続から生じるいかなる汚染も、使い捨て構成要素100Bの内部に入らないことを確実にする。加えて、フィルタの自動テストは、滅菌フィルタ115の完全性が、予想された滅菌流体を提供したことの保証を提供する。したがって、テスト可能であることは、フィルタの滅菌機能の保証として機能する。加圧空気テストを使用した滅菌フィルタのテストは、様々な方法で行われることができ、例えば、バブルポイントテスト(bubble point test)が実行されることができる。代替的に、圧力減衰テストが行われることができ、ここで、流体が膜を介してポンピングされ、圧力降下が測定されて、損傷を受けていないフィルタを表す圧力降下と比較されるか、または圧力が一方の側で増加し、ポンピングが停止されて、圧力の減衰の割合が、損傷を受けていないフィルタを表す既定の曲線と比較される。他の実施形態では、フィルタは、気密コンテナ内に収容され、コンテナは、予想されるバブルポイントを下回るが膜が滅菌グレードであることを保証するのに十分高いレベルまで加圧される。フィルタは通気孔を有するので、これは膜を加圧する。次いで、(空気)圧力減衰の割合が測定され、減衰率が既定の閾値割合よりも大きい場合、フィルタは故障したことが示される。フィルタの完全性をテストする他の手段が使用され得、例えば、濃縮液は、大分子賦形剤を含むことができ、その存在は自動チップベースの分析物検出(例えば、フィルタを通って流れた後の選択的フルオロフォアへの流体サンプルの付着および濃縮後の光学的検出)を使用して検出されることができる。上述のように、保証を提供するためにフィルタを使用する実施形態の特徴は、フィルタが、別の方法で1つまたは複数の追加の滅菌フィルタによって気密に封止または保護される滅菌ユニットの一部を形成することである。したがって、実施形態では、封止および滅菌された回路全体は、(1)その内部へのすべての開口部に、または少なくとも(2)外部環境から流体が入れられるすべての開口部に、滅菌フィルタを有し得る。
【0018】
[0076] ここで
図1Cを参照すると、医療用調製および腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Cは、生成物薬剤の調合および希釈ならびに送達のための流体回路を有する使い捨て構成要素100Cが濃縮液を含まない点で、医療用流体調製および腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Bと同様である。腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Bにおけるように、1つまたは複数の濃縮液コンテナ101を含む別個の使い捨て構成要素100Fが設けられ、この例では、第1の濃縮液コンテナ105Aおよび第2の濃縮液コンテナ105Bが示されている。これらは、単一のパッケージ包装材料105Cによって保持されるキャニスタの形態であり得るか、またはそれらは、期限切れになったかもしくは消耗したときに別個に交換され得る。腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Bにおけるように、使い捨て構成要素100Cは、大容量を有し得、使い捨て構成要素100Bの交換の頻度よりもさらに少ない頻度のスケジュールで取り換えられ得る。例えば、第1の濃縮液コンテナ105Aおよび/または第2の濃縮液コンテナ105Bは、1か月ベースで交換されるようなサイズにされ得る。医療用流体調製および腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Cでは、使い捨て構成要素100Cもまた、その中に含まれる流体回路の一部として、2つの滅菌フィルタ(集合的に滅菌フィルタ115として示される)を有し得、その各々は、その膜の圧力テストを可能にする空気ライン118を有するタイプのものである。第1の濃縮液コンテナ105Aおよび第2の濃縮液コンテナ105Bからの濃縮液の各々は、それによって、滅菌濾過され得、フィルタは、各々について別個にテストされる。腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Bにおけるように、この構成は、滅菌フィルタ115が、切替え可能な流体回路(図示せず)とともに単一ユニットとして使い捨て構成要素100Cおよび混合コンテナ102で封止および滅菌されることを可能にする。実施形態のいずれかにおけるように、滅菌フィルタは、107で示されるように、給水ラインにおいて使用され得る。
【0019】
[0077] ここで
図1Dを参照すると、医療用調製および腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Dは、生成物薬剤の調合および希釈ならびに送達のための流体回路を有する使い捨て構成要素100Cが濃縮液を含まない点で、医療用流体調製および腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Cと同様である。腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Cにおけるように、第1の濃縮液コンテナ105Aおよび第2の濃縮液コンテナ105Bを含む別個の使い捨て構成要素100Gが設けられる。実施形態のいずれかにおけるように、濃縮液の数は、より多くてもより少なくてもよい。濃縮液は、単一のパッケージ包装材料105Cを有し得るキャニスタ内に保持され得るか、または、期限切れになったときに別個に交換され得る。腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Cにおけるように、使い捨て構成要素100Gは、大容量を有し得、その結果、使い捨て構成要素100Dの交換の頻度よりもさらに少ない頻度のスケジュールで交換されることができる。例えば、第1の濃縮液コンテナ105Aおよび/または第2の濃縮液コンテナ105Bは、1か月ベースで交換されるようなサイズにされ得る。医療用流体調製および腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Dでは、使い捨て構成要素100Dもまた、その中に含まれる流体回路の一部として、滅菌フィルタ115を有し得、これもまた、その膜の圧力テストを可能にする空気ライン118を有するタイプのものである。第1の濃縮液コンテナ105Aおよび第2の濃縮液コンテナ105Bからの濃縮液の各々を滅菌濾過するために、接続プラットフォームが、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ103が精製水、第1の濃縮液コンテナ105Aまたは第2の濃縮液コンテナ105Bを選択的に引き出すことを可能にし、これは、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ103の制御下の接続プラットフォーム106によって一度にこれらのうちの1つを除くすべてにある弁を閉じることによって行われる。腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Bにおけるように、この構成は、滅菌フィルタ115が、切替え可能な流体回路(図示せず)とともに単一ユニットとして使い捨て構成要素100Dおよび混合コンテナ102で封止および滅菌されることを可能にする。接続プラットフォーム106の切替え流体回路は、第1の濃縮液コンテナ105Aおよび第2の濃縮液コンテナ105Bと共に交換される使い捨て品の一部であり得る。
【0020】
[0078] 本実施形態および実施形態のいずれかにおいて、長期濃縮液コンテナ(例えば1か月使い捨て)は、別個のスケジュールで交換され得、したがって、単一の使い捨て品としてパッケージされる必要はない。これは、1つの濃縮液が他の濃縮液よりも低い割合で一部の患者によって使用されるときにさらなる節約を提供し得、したがって、濃縮液が交換前に完全に消費されることを可能にする。
【0021】
[0079] 互いに独立して、複数の腹膜透析処置セッションをカバーする間隔で濃縮液の取り換えを可能にするようにバッチ調製構成要素を構造化することによって、濃縮液の廃棄を低減する可能性があることは明らかであろう。各濃縮液コンテナは、消耗するまで使用されることができる。実施形態では、消耗は、腹膜透析流体の完全なバッチの調製を可能にするには不十分な濃縮液が単一のコンテナ内に残る状態であると定義され得、フルバッチ(full batch)は、実施形態では、単一の充填サイクルに十分な濃縮液成分の量である。他の実施形態では、濃縮液コンテナは、完全な処置のための十分な透析液を作製するのに十分または既定数のバッチを作製するには十分な濃縮液がないときに消耗され得る。2つの濃縮液が混合されてバッチを形成する場合、各成分の濃縮液は、単一のバッチを作製するための処方のその濃縮液の必要とされる寄与が特定のコンテナ内の残りの容積を超えるときに取り換えられ得る。この不足に関連する残留量閾値は固定された量であり、その結果、満杯のコンテナから利用可能な総量のその割合は、より小さいコンテナの場合よりも大きいコンテナの場合の方が小さい。したがって、閾値に達したときにのみ濃縮液コンテナが交換される実施形態では、そのコンテナは、例えば複数の充填サイクルに十分な、またはより良好には、各々が複数の充填サイクルを含む複数回の腹膜透析処置に十分な、大きい総量を保持し、全体の廃棄が、単回の腹膜透析処置のための濃縮液を含む使い捨て構成要素よりもさらに少ない。後者の例は、
図8Aおよび
図8Bを参照して以下に説明される。さらに、各濃縮液コンテナは別個に交換されることができるので、複数の濃縮液コンテナの固定残留量閾値は、各コンテナが互いに独立して交換されることができるため互いに独立している。対照的に、
図8Aおよび
図8Bの実施形態では、一方のコンテナが他方のコンテナの前に最小容積に達した場合、いずれの濃縮液コンテナの内容物もそれ以上使用されることができない。
【0022】
[0080] 実施形態では、濃縮液コンテナは、単回の腹膜透析処置を可能にするようなサイズにされる。便宜上および慣例上、単回の腹膜透析処置は、1日分の腹膜透析処置、例えば、充填で終わる一連の夜間PDサイクルとみなされる。したがって、1日の腹膜透析処置は、複数の充填および排出サイクルを実行するための十分な量の流体に等しい。濃縮液コンテナが1日の腹膜透析処置のためのサイズにされた実施形態は、濃縮液が独立して取り換えられることができ、それによって、上述のように第1の濃縮液の残留量がより完全に使用されることができるような速度で使用される第1の濃縮液の可能性のある節約を達成するという点で、
図8Aおよび
図8Bの実施形態を参照して説明されたものとは異なる。より具体的には、濃縮液コンテナが、少なくとも既定の処方のバッチが第2の濃縮液成分よりも多くの第1の濃縮液成分を必要とするようなサイズ、および少なくとも1つのバッチ、または少なくとも1日分のバッチが、第1の濃縮液成分を交換した後に、少なくとも1つの追加のバッチ、または追加の1日分のバッチを作製するのに十分な第2の成分の残留濃縮液を残しながら、完了されることができるようなサイズにされる場合、第2の濃縮液の節約を享受し得る。実施形態では、複合成分濃縮液システムの最も頻繁に使用されるコンテナの総濃縮液は、少なくとも、以下のために十分である。
【0023】
[0081] 複数のバッチ、バッチは単一の腹膜サイクル(既定クラスの患者(例えば、子供、成人、ある特定のサイズの成人等)の腹膜の充填量)に十分であるか、
【0024】
[0082] 1と同じであるが、複数のバッチが複数の充填-排出サイクルの単回の腹膜透析処置に十分である場合か、
【0025】
[0083] 2と同じであるが、最も頻繁に使用される濃縮液コンテナが、複数回の腹膜透析処置に十分な透析流体を作製するのに十分であるか、
【0026】
[0084] 2と同じであるが、1日分が単回の腹膜透析処置分と同一でない場合に、最も頻繁に使用される濃縮液コンテナが、複数日分の腹膜透析処置のために十分な透析流体を作製するのに十分であるか、
【0027】
[0085] 丸1週間分の腹膜透析処置か、または、
【0028】
[0086] 丸1か月分の腹膜透析処置または1か月もしくは数か月の程度の何らかの他の間隔。
【0029】
[0087]
図1F~
図1Hは、
図1A~
図1Dの実施形態と同様の実施形態を示し、そのさらなる詳細を詳述する。ここで
図1Fを参照すると、流体回路が112で示されている。流体回路112は、アクチュエータ構成要素を濡らすことなく流体回路112の流体回路要素に係合する弁アクチュエータ123および1つまたは複数のポンピングアクチュエータ125によって、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114と係合する。例えば、リニアモータ駆動のピンチクランプなどの、あるタイプの弁アクチュエータは、そこを通る流れのためにチューブを開閉し得、蠕動ポンプローラは、ポンピングチューブセグメントに係合し得る。構成は、そのような例に限定されるものではなく、多くの構成が当該技術分野で既知であり、そのうちのいずれかが本実施形態で使用され得る。流体回路112は、腹膜透析に好適な水および排出ライン126、127を有する。腹膜透析に好適な水は、テスト可能なフィルタおよび直列の2つの滅菌フィルタを含む、開示される実施形態のいずれかによる滅菌フィルタ115を有するラインを通って流れる。流体を供給または流体を排出するために行われる必要がある唯一の接続が、129で示される接続である。腹膜透析に好適な水および排出ライン126、127は、流体回路112の一部として形成され得る。実施形態では、流体回路112、濃縮液コンテナ(単数または複数)101、および混合コンテナ102は、濃縮液を含む完全な使い捨て流体回路100Aを形成するように事前に接続され得る。
【0030】
[0088] ここで
図1Gを参照すると、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Cのさらなる詳細が示されている。別個の使い捨て構成要素100Fは、濃縮液コンテナ105Aおよび105Bを含み、本明細書で説明される実施形態で説明されるような二重コネクタまたは他のタイプを含み得るコネクタ121によって腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114に接続する。腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114は、流体回路112に係合するポンピングアクチュエータ125および弁アクチュエータ123を有する。ここで、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114は、濃縮液のための貫通接続を提供し、濃縮液ライン130上の滅菌フィルタ115は、流体回路112および混合コンテナ102を含む、使い捨て構成要素100Cの一部を形成する。すなわち、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114は、濃縮液ライン131を流体回路112の濃縮液ライン155Aおよび155Bにそれぞれ接続する。ここでもまた、空気ライン130Aおよび130Bのためのコネクタが、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114に提供され、ここで、空気ポンプ(図示せず)が、陽圧を生成することができ、圧力センサは、陽圧を測定することができる。フィルタ完全性テストが、流体を流体回路内に流した後に行われ得る。セットアップ中、使い捨て構成要素100Cは、腹膜透析に好適な水および排出ライン116、117、濃縮液ライン155Aおよび155B、ならびに空気ライン130Aおよび130Bを接続することによって接続され得、一方、コネクタ121は、長期の使い捨てサイクル全体を通して、すなわち、別個の使い捨て構成要素100Fが期限切れになるまで、適所に留まることができる。後者はあまり頻繁に交換されないので、コネクタ121は、比較的長い期間にわたって適所に留まることができ、頻繁な取り換えは、コネクタ122、120、ならびに腹膜透析に好適な水および排出ライン116、117、ならびに空気ライン130Aおよび130Bのためのコネクタを取り換えることに限定されることができる。実施形態では、便宜上、これらの接続のすべては、一度に複数の接続を行ったり解いたりするための連結コネクタの形態で提供されることができる。濃縮液コンテナ105Aおよび105Bは、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114のためによって、接続プラットフォーム(ユニットとして示されないが、濃縮液コンテナ105Aおよび105Bのためのコネクタおよび支持体を含み得る)およびホルダに接続し得る。詳細については、さらなる接続プラットフォームの実施形態を参照されたい。
【0031】
[0089]
図1Hを参照すると、使い捨て構成要素100Gがコネクタ121によって腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114に接続されるが、すべての濃縮液および水が流体ライン135を介して流体回路112に流入し、これらの流体のすべてが滅菌フィルタ115によって濾過される場合、簡略化された構成が可能になる。これを提供するために、それ自体のコントローラ(別個に図示せず)を有する接続プラットフォームが提供され、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラに接続され得、組合せは、119で例示される。組み合わされた腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラおよび接続プラットフォーム119の接続プラットフォーム部分は、例えば、
図2K~
図2Mを参照して説明されるようなものであり得る。組み合わされた腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラおよび接続プラットフォーム119の接続プラットフォーム部分は、所与の時間に流体のうちの1つを、他の流体を遮断し、水、濃縮液A、および濃縮液Bのうちの選択された1つへの流体通路を開くことによって、選択する。示されるように、本明細書および任意の実施形態では、さらなるまたはより少ない濃縮液が使用され得る。排出ライン135が存在する。流体回路112から腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラおよび接続プラットフォーム119にコマンドが送られることを可能にするために、通信インターフェースが提供され得る。
【0032】
[0090]
図2Aは、流体ラインおよび構成要素200Aと、流体流れディレクタ部分200Bおよびマニホールド部分200Eを含むカートリッジ部分205とを有する使い捨て流体回路200を示す。使い捨て流体回路200は、本明細書に開示される実施形態による腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラとの交換可能な使い捨て構成要素として使用される。本使い捨て流体回路200は、例えば、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Aと使用され得る。2つの濃縮液コンテナ111Aおよび111Bならびに混合コンテナ102は、流体回路の他の部分との事前接続ユニットとして接続される。2つの濃縮液コンテナ111Aおよび111Bならびに混合コンテナ102は、それぞれのチャンバを画定する溶接継ぎ目を有する溶接二重パネルシートとして提供され得る。混合コンテナ102は、2つのライン、つまり流入ライン165および流出ライン166を有する。第1の濃縮液コンテナ111Aコンテナは、事前接続され得る167と、事前に接続され得る第2の濃縮液コンテナ111Bのライン164とを有する。本実施形態は、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラについてのものであり、空気ライン129に取り付けられた透析流体ライン172を有する事前に接続された充填-排出ライン160を有する。後者は、共押出によって単一ユニットとして形成され得る。空気ライン129は、事前に接続された充填-排出ライン160の遠位端に位置付けられた圧力感知ポッド162に取り付けられる。事前に接続された充填-排出ライン160の遠位端にあるコネクタ185は封止される。別の二重ライン161は、空気ライン129および流体ライン171を有する。流体ライン171は、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114からの流体を受容し、空気ラインは、フィルタの膜をテストするために使用される。2つの空気ライン129は、好適な腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ実施形態のいずれかのアクチュエータ部分140に自動的に接続するそれぞれのポート191に接続する。アクチュエータ部分140は、
図2Bを参照して説明され得る。サンプルポートは、マニホールド174のそれぞれのチャンバ175および176から流体を抽出するために、サンプル流体ライン132および133の端部における168で提供される。2つのチャンバ175および176は、バリア134によって分離され、ポンピングチューブセグメント137によって接続される。圧力ポッド178が、ポンピングチューブセグメント137の吸引側および圧力側の圧力を測定するために、2つのチャンバ175および176の各々に設置される。透析流体ライン172は、2つの分岐路136および139を有する。廃棄物ライン128および流体ライン171は、二重コネクタ181を介して接続する。ライン132、128、165、および分岐路136は、チャンバ175に接続する。ライン133、164、166、167、171、および分岐路139は、チャンバ176に接続する。
【0033】
[0091] 二重コネクタ181は、ライン171および128を支持し、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114上の給水入口および流体排出ラインポートへのライン171および128の接続を可能にするために、一対のコネクタ186および187を提供する。コネクタ186および187は、キャップ180によって封止される。ディテントピン(detente pin)(図示されないが、二重コネクタ181を受容する開口部内のバネ付勢ピンであり得る)に係合する凹部5251(
図5A、
図5B参照)が、二重コネクタ181の完全係合の触覚確認を提供する。二重コネクタ181は、カットアンドシールアクチュエータ(この図には示されていないが、
図2I~
図2Kの210で示されている)へのアクセスを提供する窓183を有する。ライン171および128のセグメント182および184が切断されると、二重コネクタは、適所に留まり、新しい二重コネクタ181を接続する直前に取り外されるまで給水入口および流体排出ラインポートを封止することができる。これは、汚染物質が給水入口および流体排出ラインポートに入ることを防止するためのバリアを提供し、これは次に、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラまたは接続プラットフォームによって使用される滅菌流体通路を保護する。
【0034】
[0092] 第1の濃縮液コンテナ111Aおよび濃縮液コンテナ111Bの両方は、ライン164および167の各々においてこわれやすいシール(frangible seal)154によって封止される。シールは、
図1Bに示されるインターフェースと係合する受容器内にマニホールドカートリッジ205が装填された後に、アクチュエータによって自動的に破断される。ラインを既定の位置に保持するカートリッジ支持体169に穴170が設けられる。穴170は、ライン177を選択的に開閉するピンチアクチュエータへのアクセスを提供する。ライン177などのある特定のラインは、弁セグメントとして機能するように弁アクチュエータと係合する。穴179は、こわれやすいシール154を破断するアクチュエータへのアクセスを提供する。カートリッジ支持体169が、200Cで集合的に示されるチューブの連なりによってマニホールド174にブリッジされることに留意されたい。チューブのポリマーが可撓性であっても、それらの長さ、数は、カートリッジ支持体169およびマニホールド174を含む全体構造が十分に硬く、受容スロット内に容易に挿入され得るようなものである。
【0035】
[0093]
図2Bは、開示される主題の実施形態による、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラのアクチュエータ部分140を示す。
図2Bを参照すると、受容スロット158が、カートリッジ部分205を受容し、それを、ここで識別される様々なアクチュエータおよびセンサと位置合わせする。様々なアクチュエータおよびセンサは、弁機能を提供するように、選択されたチューブを選択的に押圧するピンチクランプアクチュエータ141を含む。アクチュエータおよびセンサは、こわれやすいシールを含む濃縮液ライン内のこわれやすいシール154を破断するこわれやすいシールアクチュエータ142をさらに含む。こわれやすいシールアクチュエータ142は、ポンプ(例えば8ローラ蠕動ポンプ143であって、ローラの数が任意の数であり得ることに留意されたい)がポンピングチューブセグメント137と一旦係合されると、ポンプと濃縮液コンテナとの間のラインを開くように同時にアクティブ化され得る。アクチュエータおよびセンサは、124で示される穴の上部において分岐路136のチューブセグメントの周りに部分的に巻き付く空気センサ150、例えば光学空気センサをさらに含む。ポート146および147は、真空または圧力ポンプをそれぞれのポート191に接続する。
【0036】
[0094]
図2Cは、開示される主題の実施形態による、精製水供給源と腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラとの間のインターフェースとしての役割をする接続プラットフォーム219を示す。接続プラットフォーム219は、
図1Gおよび
図1Hの実施形態の給水ラインおよび排出ライン116および117への接続、ならびに腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114とインターフェースをとるための濃縮液コンテナ105Aおよび105Bのためのコネクタを提供し得る一実施形態である。接続プラットフォーム219は、精製水供給源104が、異なる腹膜透析処置装置などの異なる装置に接続されることを可能にする。ここに示されているのは、腹膜透析薬剤の調製、およびまた任意選択的に腹膜透析処置のために適応された構成である。
【0037】
[0095] 精製水供給源104からの水は、接続部244を介して給水ライン245で受容され、限外濾過装置237を通って流れる。腹膜透析供給に好適な水の圧力は、圧力センサ218によってモニタリングされる。弁234が、腹膜透析に好適な水の二重コネクタ215への流れを選択的に制御する。精製水供給源は、二重コネクタ215の精製水コネクタ224で終端する。二重コネクタ215はまた、合流点220において、一対の導電率センサ230に流れて、次いで合流点238において合流してドレイン236に進む経路と、ドレイン236に直接流れる経路とに分かれる、ドレイン端子コネクタ225も有する。選択された経路は、コントローラ210によって制御される弁232、240、および242によって制御される。前述の二重コネクタ181は、精製水コネクタ224およびドレイン端子コネクタ225への接続が行われるスロット214内に受容される。二重コネクタ181のホーム(完全に接続された)位置が受容スロット214内に挿入されることによって実現されるとき、ディテント機構216が、オペレータに触覚および可聴フィードバックを提供する。受容スロット214Aは、二重コネクタ181の窓を通してチューブを切断する、コントローラ210によって駆動される切断および封止アクチュエータ212を有する。コネクタ239は、様々なタイプのドレインへの接続を可能にするアダプタとしての役割をする。接続プラットフォーム219には、接続プラットフォーム219内の漏れ流体を検出するように位置付けられた水分センサ249と、接続プラットフォーム219の適切な向きを示す傾斜センサ226とを含むセンサ、およびコントローラ210と相互作用するユーザインターフェースも提供される。接続プラットフォーム219は、受容スロット231内に受容され得、単一の交換可能な構成要素として形成され得る。滅菌性または漏れの問題が生じた場合、接続プラットフォーム219は容易に交換されることができる。
【0038】
[0096]
図2Dは、本明細書に開示される実施形態の特徴として用いられる、概ね平面のカートリッジ内の直線状のポンピングチューブセグメントの使用を可能にする蠕動ポンピングアクチュエータ143を示す。ローラ145は、レース148とローラ145との間に配置された隣接するポンピングチューブセグメントのふくらみのための間隙を可能にする凹部を有するロータに取り付けられる。ローラ145は、他の蠕動ポンプローラとは異なり、ばねが付いておらず、固定軸受1472上で回転する。その代わりに、レース148は、ローラ145によってピンチされたポンピングチューブセグメントに対してレースを付勢するばね144によってばね付勢される。これは、ポンプの特定の実施形態であり、実施形態の少なくともいくつかは、ローラまたはレースがばね付勢されるかどうかに基づいて限定されない。ロータ149が、ポンピングチューブセグメントに係合するようにレース148に向かって移動されることができるか、またはレース148が、ロータ149に向かって移動されることができる。1492における十分な間隙は、装填中に、ポンピングチューブセグメントを有するカートリッジ部分200Bなどのカートリッジが、干渉なく摺動されることを可能にする。レース148は、ガイド153に受容されたピン152によって、(図面の平面で)傾斜し、図面の平面で上下に並進するように拘束される。
【0039】
[0097]
図2Eは、開示される主題の一実施形態による腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラのための使い捨て流体回路を示し、ここでサイクラ/調製流体回路とは別個の使い捨て構成要素から濃縮液が抽出される。使い捨て流体回路300は、流体ラインおよび構成要素300Aと、流体流れディレクタ部分300Bおよびマニホールド部分300Eを含むカートリッジ部305とを有する。使い捨て流体回路300は、本明細書に開示されるある特定の実施形態の腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラと使用されるためのものである。本使い捨て品は、例えば、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Bまたは90Dと使用され得る一実施形態であり、ここで、2つの濃縮液コンテナ105Aおよび105B(この図には示されていないが、
図1Bおよび
図1Hに示されており、ここでも例としてのみ示されるので、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラの他の特徴は、使い捨て流体回路300の限定ではない)が、混合コンテナ102を有するが濃縮液コンテナを有さない、使い捨て流体回路300とは別個のユニットとして提供される。混合コンテナ102は、チャンバを画定する溶接継ぎ目を有する溶接二重パネルシートとして提供され得る。混合コンテナ102は、2つのライン、つまり流入ライン165および流出ライン166を有し得る。代替の実施形態では、混合コンテナ102は、流入および流出の両方のための単一ラインのみを有し得る。
【0040】
[0098] 本実施形態は、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラについてのものであり、空気ライン129に取り付けられた透析流体ライン172を有する事前に接続された充填-排出ライン160を有する。後者は、共押出によって単一ユニットとして形成され得る。代替の実施形態では、充填-排出ラインは、別個であり、別個のコネクタと接続可能であり得る。本実施形態では、空気ライン129は、事前に接続された充填-排出ライン160の遠位端に位置付けられた圧力感知ポッド162に取り付けられる。事前に接続された充填-排出ライン160の遠位端にあるコネクタ185は封止される。別の二重ライン161は、空気ライン129および流体ライン171を有する。流体ライン171は、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114からの流体を受容し、空気ラインは、フィルタの膜をテストするために使用される。2つの空気ライン129は、
図2Bを参照して説明されたように、アクチュエータ部分140に自動的に接続するそれぞれのポート191に接続する。サンプルポートは、マニホールド174のそれぞれのチャンバ175および176から流体を抽出するために、サンプル流体ライン132および133の端部における168で提供される。2つのチャンバ175および176は、バリア134によって分離され、ポンピングチューブセグメント137によって接続される。圧力ポッド178が、ポンピングチューブセグメント137の吸引側および圧力側の圧力を測定するために、2つのチャンバ175および176の各々に設置される。透析流体ライン172は、2つの分岐路136および137を有する。廃棄物ライン128および流体ライン171は、二重コネクタ181を介して接続する。ライン132、128、165、および分岐路136は、チャンバ175に接続する。ライン133、164、166、167、171、および分岐路139は、チャンバ176に接続する。
【0041】
[0099] 二重コネクタ181は、ライン171および128を支持し、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114上の給水入口および流体排出ラインポートへのライン171および128の接続を可能にするために、一対のコネクタ186および187を提供する。コネクタ186および187は、キャップ180によって封止される。ディテントピンに係合する凹部が、二重コネクタ181の完全係合の触覚確認を提供する。二重コネクタ181は、カットアンドシールアクチュエータ(この図には示されていない)へのアクセスを提供する窓183を有する。ライン171および128のセグメント182および184が切断されると、二重コネクタは、適所に留まり、新しい二重コネクタ181を接続する直前に取り外されるまで腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114上の給水入口および流体排出ラインポートを封止することができる。これは、汚染物質が接続プラットフォーム219流体通路に入ることを防止するためのバリアを提供し、これは次に、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114によって使用される滅菌流体通路を保護する。接続プラットフォーム219は、流体ライン171に送達されることになる流体を選択する。ラインを既定の位置に保持するカートリッジ支持体169に穴170が設けられる。穴170は、ライン177を選択的に開閉するピンチアクチュエータへのアクセスを提供する。カートリッジ支持体169が、300Cで集合的に示されるチューブの連なりによってマニホールド174にブリッジされることに留意されたい。チューブのポリマーが可撓性であっても、カートリッジ支持体169およびマニホールド174は、受容スロットに容易に挿入され得る。
【0042】
[0100]
図2Fおよび
図2Gは、開示される主題の実施形態と使用するための濃縮液使い捨て構成要素を示す。
図2Fを参照すると、濃縮液パッケージ206、例えば段ボール箱は、一対の濃縮液コンテナ262および264を含む。濃縮液コンテナ262および264の各々は、二重コネクタ181Bのそれぞれのポート265、266に接続され得、二重コネクタ181Bは、上述のもの(
図2A、
図2E)もしくは後述のもの(例えば
図5A~
図5E)、または別のタイプのコネクタもしくはコネクタ対であり得る。例えば、単純な2ポートコネクタ273が使用され得る。コンテナが互いに独立して交換されることを可能にするために、別個のコネクタも使用され得る。実施形態では、二重ポートは、
図2Gに示されるように、二重コネクタ181Bが受容デバイス287に接続されたままでありながら、各濃縮液262または264が他方から独立して受容デバイス287に設置されることができるように、受容デバイス287に接続され得る。受容デバイス287は、濃縮液コンテナ262および264上の対応するコネクタに接続するための流体コネクタ285を有し、コンテナ262または264のそれぞれが一旦設置されると、流体は、2ポートコネクタ273のポート288Aおよび288Bを通して引き出されることができる。後者は、例えば、
図2Iに示されるように、接続プラットフォーム219に接続され得る。
【0043】
[0101]
図2Hは、開示される主題の実施形態による腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラのための使い捨て流体回路310を示し、ここでそれぞれの濾過ラインを通してサイクラ/調製流体回路とは別個の使い捨て構成要素から濃縮液が抽出される。使い捨て流体回路310は、流体ラインおよび構成要素310Aと、流体流れディレクタ部分310Bおよびマニホールド部分310Eを含むカートリッジ部315とを有する。使い捨て流体回路310は、本明細書に開示されるある特定の実施形態の腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラと使用されるためのものである。本使い捨て品は、2つの濃縮液コンテナ105Aおよび105Bが、混合コンテナ102のみを伴う100Cに示されるものとは別個の使い捨て品として提供される、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90Cと使用され得る、一実施形態である。混合コンテナ102は、チャンバを画定する溶接継ぎ目を有する溶接二重パネルシートとして提供され得る。混合コンテナ102は、2つのライン、つまり流入ライン165および流出ライン166を有する。本実施形態は、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラについてのものであり、空気ライン129に取り付けられた透析流体ライン172を有する事前に接続された充填-排出ライン160を有する。空気ライン129に取り付けられた透析流体ライン172を有する充填-排出ライン160は、両方のラインの共押出によって単一ユニットとして形成され得る。空気ライン129は、事前に接続された充填-排出ライン160の遠位端に位置付けられた圧力感知ポッド162に取り付けられる。事前に接続された充填-排出ライン160の遠位端にあるコネクタ185は封止される。別の二重ライン161は、空気ライン129および流体ライン171を有する。流体ライン171は、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114からの流体を受容し、空気ラインは、フィルタの膜をテストするために使用される。2つの空気ライン129は、
図2B(
図2Bの146および147参照)を参照して説明されたような、140などのアクチュエータ部分に自動的に接続するそれぞれのポート191に接続する。サンプルポートは、マニホールド174のそれぞれのチャンバ175および176から流体を抽出するために、サンプル流体ライン132および133の端部における168で提供される。2つのチャンバ175および176は、バリア134によって分離され、ポンピングチューブセグメント137によって接続される。圧力ポッド178が、ポンピングチューブセグメント137の吸引側および圧力側の圧力を測定するために、2つのチャンバ175および176の各々に設置される。透析流体ライン172は、2つの分岐路136および139を有する。廃棄物ライン128および流体ライン171は、二重コネクタ181を介して接続する。ライン132、128、165、および分岐路136は、チャンバ175に接続する。ライン133、164、166、167、171、および分岐路139は、チャンバ176に接続する。流体ライン171は、水供給源に接続する。
【0044】
[0102] 二重コネクタ181は、ライン171および128を支持し、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114上の給水入口および流体排出ラインポートへのライン171および128の接続を可能にするために、一対のコネクタ186および187を提供する。コネクタ186および187は、キャップ180によって封止される。ディテントピンに係合する凹部が、二重コネクタ181の完全係合の触覚確認を提供する。二重コネクタ181は、カットアンドシールアクチュエータ(この図には示されていない)へのアクセスを提供する窓183を有する。ライン171および128のセグメント182および184が切断されると、二重コネクタは、適所に留まり、新しい二重コネクタ181を接続する直前に取り外されるまで腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114上の給水入口および流体排出ラインポートを封止することができる。これは、汚染物質が接続プラットフォーム流体通路に入ることを防止するためのバリアを提供し、これは次に、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114によって使用される滅菌流体通路を保護する。接続プラットフォーム219は、流体ライン171に送達されることになる流体を選択する。ラインを既定の位置に保持するカートリッジ支持体169(真空形成され得る)に穴170が設けられる。穴170は、ライン177を選択的に開閉するピンチアクチュエータへのアクセスを提供する。カートリッジ支持体169が、310Cで集合的に示されるチューブの連なりによってマニホールド174にブリッジされることに留意されたい。チューブのポリマーが可撓性であっても、カートリッジ支持体169およびマニホールド174は、受容スロットに容易に挿入され得る。2つの濃縮液は、それぞれライン164および167を通って受容される。ラインの各々は、
図1Gを参照して説明されたように、フィルタ115によって濾過される。ライン164および167の各々を通る濃縮液の流れを制御するために、それぞれの穴170は設けられる。
図2Iおよび
図2Jは、ライン164および167を通して濃縮液が引き出されることを可能にするために、二重コネクタ181Aに接続するための接続プラットフォーム219の例を示す。
【0045】
[0103]
図2I、
図2J、
図2K、
図2L、および
図2Mの実施形態のアクチュエータおよびセンサが、例えば、単一のコントローラによって制御され得ることに留意されたい。
【0046】
[0104]
図2I、
図2J、および
図2Kは、開示される主題の実施形態による、精製水供給源と別個の濃縮液供給源との間でインターフェースをとる接続プラットフォームのそれぞれの実施形態と、本明細書に開示される腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラの実施形態とを示す。ここで
図2Iを参照すると、接続プラットフォーム219は、精製水供給源104と腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114との間に給水および排水接続(116、117、
図1Gおよび
図1H参照)を提供するインターフェースの一実施形態である。接続プラットフォーム219は、精製水供給源104(
図1F~
図1G)が、異なる腹膜透析処置装置などの異なる装置に接続されることを可能にする。ここに示されているのは、腹膜透析薬剤の調製、およびまた任意選択的に腹膜透析処置のために適応された構成である。本構成が、スロット214Aに嵌合してポート283を通して濃縮液を受容する二重コネクタ181Aから濃縮液を引き出す、
図2Hの使い捨て流体回路310などの回路を接続するための機構を含む点で、本構成は、
図2Cの構成と異なる。二重コネクタ181Aはまた、二重コネクタ181Aのホーム(完全に接続された)位置が受容スロット214A内に挿入されることによって実現されるとき、オペレータにフィードバックを提供するためのディテント機構216も有する。受容スロット214Aは、二重コネクタ181、181Aの窓を通してチューブを切断する、コントローラ210によって駆動される切断および封止アクチュエータ212を有する。ポート283は、
図2Fで説明されたような交換可能な二重コネクタ273上に支持され得、その結果、これらのポートは、濃縮液コンテナ262および264を含む
図2Fに示される濃縮液パッケージ260の一部としての交換可能なコネクタによって提供されるか、または
図2Gを参照して上述された受容デバイス287に嵌合される。代替の実施形態では、ポート283は、接続プラットフォーム219の一部であり得る。その場合、チューブ290および292は、接続プラットフォーム219の一部であり得、濃縮液コンテナ262および264(
図2F)のチューブ293および294を接続するための、または同様に受容デバイス287を接続するための別個のコネクタが設けられ得る。
【0047】
[0105]
図2Cの実施形態と同様に、精製水供給源104からの水は、接続部244を介して給水ライン245で受容され、限外濾過装置237を通って流れる。腹膜透析供給に好適な水の圧力は、圧力センサ218によってモニタリングされる。弁234が、腹膜透析に好適な水の二重コネクタ215への流れを選択的に制御する。精製水供給源は、二重コネクタ215の精製水コネクタ224で終端する。二重コネクタ215はまた、合流点220において、一対の導電率センサ230に流れて、次いで合流点238において合流してドレイン236に進む経路と、ドレイン236に直接流れる経路とに分かれる、ドレイン端子コネクタ225も有する。選択された経路247は、コントローラ210によって制御される弁232、240、および242によって制御される。前述の二重コネクタ181は、精製水コネクタ224およびドレイン端子コネクタ225への接続が行われるスロット214内に受容される。二重コネクタ181のホーム(完全に接続された)位置が受容スロット214内に挿入されることによって実現されるとき、ディテント機構216が、オペレータに触覚および可聴フィードバックを提供する。コネクタ239は、様々なタイプのドレインへの接続を可能にするアダプタとしての役割をする。接続プラットフォーム219には、接続プラットフォーム219内の漏れ流体を検出するように位置付けられた水分センサ249と、接続プラットフォーム219の適切な向きを示す傾斜センサ226とを含むセンサ、およびコントローラ210と相互作用するユーザインターフェースも提供される。接続プラットフォーム219は、受容スロット231内に受容され得、単一の交換可能な構成要素として形成され得る。滅菌性または漏れの問題が生じた場合、接続プラットフォーム219は容易に交換されることができる。
【0048】
[0106]
図2Iの構成が、大型濃縮液コンテナと使い捨て品との間の単純で清潔な接続を提供することに留意されたい。しかしながら、直接接続を提供できない理由はない。すなわち、長期濃縮液使い捨て品には、二重コネクタ181Aもしくは同様のコネクタまたは一対のコネクタに接続するためのそれ自体のコネクタが設けられ得る。
図2Jに示される別の変形例では、接続プラットフォーム219は、
図2Fおよび
図2Gに示されるような濃縮液コンテナの受容デバイス287に取り付けられ得る、濃縮液コネクタ181Bのための受容コネクタを提供する。
図2Jの接続プラットフォーム219において、一対のライン280および281が二重コネクタ181Aおよび181Bを接続し、その結果、濃縮液は、様々な実施形態のいずれかによる腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114によって引き出されることができる。事実上、この場合の接続プラットフォーム219は、貫通路として機能する。二重181Bとの接続は、濃縮液コンテナのサイズに応じて低頻度ベースで行われることができ、二重コネクタ181Aとの接続は、混合コンテナ102および関連する流体回路(例えば310)が交換される度に、腹膜透析処置ごとのベース(または他のスケジュール)で行われることができる。
図2Kは、濃縮液の流れを腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114に接続し、制御するための別の機構を示す。ここで、コネクタ289は、給水ライン296からの腹膜透析に好適な水、第1の濃縮液ライン295Aからの第1の濃縮液、および第2の濃縮液ライン295Bからの第2の濃縮液のうちの選択された1つのみを許可するために、コントローラ213の制御下で開閉する制御可能な弁279を有するマニホールド297に接続する。これらの各々は、コネクタ224を通る共通の流体ライン298を通して引き出され得る。したがって、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114(
図1Fおよび
図1G)のポンピングアクチュエータ125は、流体の各々を引き出すことができる。腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114のコントローラは、ユーザインターフェース312を介してコントローラ213と通信することによって弁279を制御するようにされることができる。コントローラ213およびユーザインターフェース312(任意選択)の機能は、
図2I、
図2J、および
図2Kにわたって別様に示されることを除いて、同じであり得る。腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラシステム90A~90Dの説明される機能を制御するために、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ103(410、109)の単一のコントローラ、または両方に共通の独立したコントローラ(例えば
図1A~
図1Hの109によって示されるような)が用いられ得ることに留意されたい。
【0049】
[0107]
図2Lおよび
図2Mは、水および濃縮液が共通の流体ライン298を通して供給されることを提供する
図2Kの接続プラットフォームの修正例を示す。
図2Lを参照すると、マニホールド297のような単一のマニホールドの代わりに、一対の合流点222が使用され、一方は第1の濃縮液ライン295Aおよび第2の濃縮液ライン295Bに合流する。濃縮液は、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ103のコントローラによって、または別個のコントローラ109を介して、または接続プラットフォーム219の専用コントローラ213(または
図2Lおよび
図2Mに例示される変形例)によるインターフェースを介して、自動的に制御される弁250Aおよび250Bの選択にしたがってそれぞれポンピングされる。膜によって分離された空気側および流体側を有するフィルタ115(例えば
図1B、
図1C)などのテスト可能なタイプのフィルタを有する流体回路100B、110Dが使用される場合、流体は、ポンピングチューブセグメント137を通してポンピングアクチュエータによって提供される吸引力のみに依存するのではなくむしろ、(フィルタ115と同様にポンプ221の下流に配置された)フィルタに対してプッシュ構成でポンプ221によって有利にポンピングされ得る。特定の濃縮液が、弁250Aおよび250Bによって選択される。制御弁250Cも、給水ライン296内の流れを制御するようにコントローラによって動作される。実施形態のいずれかにおいて、水が濾過プラント223を通して供給される場合、水は、プッシュポンプ246によって有利にポンピングされ得る。例えば、飲料水から腹膜透析に好適な水を生成するために、フィルタプラント223内の逆浸透、脱イオン化、活性炭素、および他のタイプのフィルタを通して、水が濾過され得る。ポンプ221および246は、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ(例えば103)のポンピングアクチュエータとタンデムで動作するように、弁250Aおよび250Bに関して上述されたように制御され得る。したがって、
図2Kの接続プラットフォームの本変形例は、水および1つまたは複数の濃縮液の中から複数の流体のうちの1つを選択するように機能し、それによって、すべての流体が、(例えば
図2Eの流体回路におけるように)単一の入口ラインを通して流体回路内に通過することを可能にする。これにより、単一のフィルタが滅菌のために使用されることを可能にする。
図2Mの実施形態、つまり
図2Kの接続プラットフォーム219の別の変形例は、例えば、透析流体を調製するためにサイクラを使用するのではなく、一度に事前に混合されたコンテナのうちの1つからの流れのみを可能にするように、コントローラを好適にプログラムする代わりに事前に混合された透析流体が入口のうちの1つに接続される場合、水を引き出すために(
図2Lにあるような)プッシュポンプ246などのプッシュポンプが必要とされない場合に有利に用いられ得る。ここで、制御弁279が、毎回、引き出される流体を選択し、ポンプ221は、選択された流体を引き出し、それをフィルタを通して押していく。
図2Lの実施形態では、圧力センサ218は、プッシュポンプ246のフィードバック制御のために使用され得ることに留意されたい。
【0050】
[0108]
図3は、
図2Aに開示されるものなどの使い捨て回路を製造する方法を示す。最初に、S10で濃縮液コンテナが充填される。濃縮液コンテナは、次いで、S12において、気密シールを形成するこわれやすい要素で封止される。これにより、濃縮液コンテナの内容物が外部環境から隔離され、汚染物質の侵入から保護される。次いで、S14において、濃縮液コンテナは、流体回路の残りの部分、例えば使い捨て流体回路200に接続される。流体回路の残りの部分は、回路内で相互接続されていない任意のライン終端上にエンドキャップが置かれるのを確実にすることによって封止される。例えば、キャップは、コネクタ185、サンプルポート168、およびコネクタ186ならびに187上に存在する。最後に、任意選択的にS16において、濃縮液を有する回路アセンブリ全体が、放射線滅菌または他の手段によって滅菌され得る。
【0051】
[0109]
図4Aは、開示される主題の実施形態による腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラを示す。本
図4A~
図4Kは、腹膜透析流体を調製し、上述の構造を使用して患者を治療するためのその動作使用を説明する目的で、上で開示された様々な実施形態を一般化したものである。ここで
図4Aを参照すると、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ400は、濃縮液と水を混合することによって透析流体を生成するために説明された前述の実施形態のいずれかに対応し得る。例えば、実施形態90A~90Dに留意されたい。ここで、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ400は、コントローラ410(上述のコントローラに対応する)に記憶された処方にしたがってカスタム腹膜透析流体を生成する。処方は、ユーザインターフェース401を介して、遠隔端末および/またはサーバ403を介して、またはスマートカードまたはバーコードリーダ(図示せず)などの他の手段によって、コントローラに入力され得る。コントローラは、流体搬送器および弁ネットワーク416ならびに水精製器420に制御信号を適用し、前述の実施形態によるものであり得る、充填/排出ライン450上の遠位および近位圧力センサ413および414からそれぞれ信号を受信する。
【0052】
[0110] ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416は、コントローラ410からの制御信号に応じて、選択されたライン442、444、446、448、450、および418の間で流体を搬送するのに有効な、1つまたは複数のセンサ、アクチュエータ、および/またはポンプを有する流体回路要素である。例示的な実施形態が本明細書で説明されるが、多くの詳細が、かかるデバイスを作製するための先行技術から既知であるので、本明細書では詳述されない。
【0053】
[0111] 複数コンテナユニット441は、浸透圧剤濃縮液のための事前に充填され、事前に滅菌された浸透圧剤濃縮液コンテナ402と、電解質濃縮液のための別の電解質濃縮液コンテナ404とを含む。複数コンテナユニット441はまた、自動腹膜透析処置の少なくとも1つの充填サイクルの完了のために十分な量の透析流体を保持するのに十分な大きさである混合コンテナ406(空である)も含む。コンテナ402、404、および406は、流体がそれらから引き出されると潰れる可撓性バッグ型コンテナであり得、したがって、排出されるときにそれらに入る空気を抜くためのいずれの手段も必要としない。
【0054】
[0112] 浸透圧剤濃縮液コンテナ402、電解質濃縮液コンテナ404、および混合コンテナ406はすべて、それぞれのライン442、448、444、および446によって、ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416に接続される。充填/排出ライン(または複数のライン)450、および導電率センサ428を有する使用済み流体(および他の流体)のための排出ライン418もまた、ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416に接続され得る。ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416はまた、水を受容するための精製水ライン431を有する。水精製器420は、清浄器、または事前に滅菌された水のコンテナもしくは複数のコンテナを含む、滅菌および精製された水の任意の供給源であり得る。好ましい構成では、水精製器420は、WO2007/118235(PCT/US2007/066251)およびUS20150005699に記載されるように構成され得、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。例えば、水精製器420は、水精製段階を含むWO2007/118235の
図22Aの流れ回路構成要素を含み、概してWO2007/118235の
図24に示される機械的パッケージ設計に準拠し得る。
【0055】
[0113] 416が、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ114、および流体回路112などの流体回路ならびに接続プラットフォーム219の要素の一般化であることは明らかであろう。402および404は、濃縮液コンテナ101および102、262および264、105Aおよび105Bを含む開示された実施形態のいずれかによる濃縮液コンテナを表すことも明らかであろう。混合コンテナ406は、上述の混合コンテナの実施形態(102)のいずれかに対応する。他の要素が、機能を説明する目的で図がその一般化を表すことを理解すれば、それらの説明から明らかとなる。濃縮液の数およびタイプは、一例としてのみ開示されている本図とは異なり得ることも理解されたい。本明細書で説明される濃縮液の例は、グルコースおよび電解質濃縮液であるが、それらは、他の実施形態では、1つまたは他の複数のものまたは他の濃縮液であり得ることも明らかであろう。また、浸透圧剤濃縮液またはグルコース濃縮液は、ここでは、電解質濃縮液マーカを含むと仮定され、浸透圧剤濃縮液と浸透圧剤濃縮液中の電解質濃縮液との比のアプリオリの知識(コントローラによって使用されるメモリに記憶されている)を用いて、希釈された薬品の導電率の測定値から浸透圧剤の濃度が推測されることを可能にする。US20150005699を参照されたい。代替の実施形態では、浸透圧剤には、電解質マーカが供給されておらず、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ400は、浸透圧剤の移送のために体積調合(volumetric proportioning)に依存し得る。また、濃縮液添加の順序が逆にされて、電解質液が最初に添加され得ることにも留意されたい。
【0056】
[0114]
図4Bは、開示される主題の一実施形態による、腹膜透析処置の前の流体調製の予備段階を示す。コントローラ410は、処方を読み取り、腹膜透析処置調製開始コマンドに応じて、浸透圧剤濃縮液を浸透圧剤濃縮液コンテナ402から混合コンテナ406に流すためのコマンドを生成する。コマンドは、浸透圧剤濃縮液ライン442をバッチ充填ライン444に接続し、そしてまた浸透圧剤濃縮液を混合コンテナ406内に搬送するために、ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416に適用される。これは、ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416を形成する、1つまたは複数の弁アクチュエータおよび1つまたは複数のポンプによって行われ得る。ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416は、所望の処方流体を生成するために、電解質濃縮液および水による予測される希釈量に正確にしたがって、浸透圧剤濃縮液の量を計量するように構成され得る。計量は、ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416の内部の容積式ポンプ、または浸透圧剤濃縮液コンテナ402もしくは混合コンテナの重量の測定などの他の手段、あるいは体積流量測定デバイスによって行われ得る。
【0057】
[0115] 代替の実施形態では、浸透圧剤濃縮液および電解質濃縮液(必要に応じて)が混合コンテナ内にポンピングされる前に、水の一部(
図4Cを参照して後述されるように、希釈に使用される総量よりも少ない)が、最初に混合コンテナに添加される。
【0058】
[0116] ここで
図4Cを参照すると、希釈段階は、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ400を使用して実行される。コントローラ410は、処方に応じて、精製水を水精製器420から混合コンテナ406に流すためのコマンドを生成する。コマンドは、精製水ライン431を混合コンテナ406に接続して、測定された量の水を添加し、混合コンテナ406において浸透圧剤濃縮液を希釈するために、ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416に適用される。コントローラ410は、正しい量の水が搬送されることを確実にするように、ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416を制御し得る。代替的に、水精製器は、正しい量の水を搬送するために流量測定デバイスまたは計量ポンプまたは他の好適な機構を組み込み得る。コントローラ410は、希釈結果を達成するために水精製器420に接続され得る。ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416はまた、希釈と同時、または代替の実施形態にしたがって希釈水が混合コンテナ406に移送された後のいずれかに、希釈された浸透圧剤濃縮液溶液をライン444および446を通して循環させるように構成され得る。循環は、混合コンテナ406の内容物を混合する。
【0059】
[0117] 水、浸透圧剤濃縮液、および電解質濃縮液の相対量は、ポンプのレシオメトリック調合(ratiometric proportioning)特性に基づいて実現され得る。単一のポンプチューブがすべての液体を混合コンテナ内に搬送するために使用されるので、実際のポンピング速度に対する、予測されるポンピング速度(例えばシャフトの回転に基づく)からのオフセットのほとんどの原因は、すべての流体にほぼ等しく影響を及ぼす。
【0060】
[0118] ここで
図4Dを参照すると、混合コンテナ406内の希釈された浸透圧剤濃縮液溶液は、浸透圧剤の正しい濃度が達成されることを確実にするためにテストされる。一実施形態では、浸透圧剤濃縮液402は、混合コンテナ406からの流体が、ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416によって、導電率センサを通過する排出ライン418に搬送されるときに、導電率センサ428を使用して導電率信号を生成するために、ある量の電解質濃縮液を有する。浸透圧剤濃縮液と事前に混合される電解質濃縮液の量は、所定の処方が必要とし得る、電解質濃縮液と浸透圧剤濃縮液の最も低い比であり得る。ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416は、ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416を形成する、1つまたは複数の弁アクチュエータおよび1つまたは複数のポンプを使用して、機能を実行し得る。ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416は、水の量を正確に計量するように構成され得るか、またはその機能は、水精製器420によって提供され得る。コントローラ410は、浸透圧剤および/または適用可能であれば電解質の測定された濃度が不正確である場合、追加の水または浸透圧剤濃縮液を添加し、再び導電率をテストし得る。浸透圧剤濃縮液コンテナ402内の化合された浸透圧剤および電解質濃縮液を使用することに加えて、代替の一実施形態では、浸透圧剤濃縮液コンテナ402は、電解質を有さない浸透圧剤濃縮液を保持し、浸透圧剤濃度は、任意選択的に、特定の比重(比重計)、屈折率(屈折計)、偏光、赤外線吸収、または他の分光技法などの他の手段によって直接測定される。
【0061】
[0119]
図4Eは、開示される主題の一実施形態による、腹膜透析処置の前の流体調製の電解質濃縮液添加段階を示す。コントローラ410は、処方を読み取り、電解質濃縮液をコンテナ404から混合コンテナ406に流すためのコマンドを生成する。コマンドは、電解質濃縮液ライン448を混合コンテナ406の充填ライン444に接続して、そしてまた電解質濃縮液を混合コンテナ406内に搬送するために、ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416に適用される。これは、ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416を形成する、1つまたは複数の弁アクチュエータおよび1つまたは複数のポンプによって行われ得る。ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416は、処方を達成するために、混合コンテナ406内にあるべきであると以前に決定された浸透圧剤濃縮液および水による予測される希釈量に正確にしたがって、電解質濃縮液の量を計量するように構成され得る。計量は、ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416の内部の容積式ポンプ、または電解質濃縮液コンテナ404もしくは混合コンテナ406の重量の測定などの他の手段、あるいは体積流量測定デバイスによって行われ得る。
【0062】
[0120] ここで
図4Fを参照すると、電解質濃縮液は、閉ループのバッチ充填ラインおよび排出ライン446および444を使用して混合され得る。必要ならば、浸透圧剤濃縮液希釈プロセスの間にどれだけの希釈が行われたかに依存して、さらなる希釈が上述のように実行され得る。最終製剤は、
図4Fに例示されるプロセスによって達成され得る。次いで、
図4Gに例示されるように、混合コンテナ406内の混合物の最終電解質濃度は、サンプルをそこに流すことによって導電率センサ428を用いて決定され得る。
【0063】
[0121] 重量およびトレーサ/コンダクタンス感知が、目標処方を達成するための適切な調合および希釈率を確実にするためのデバイスとして説明されたが、本明細書に開示される腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラの任意の実施形態は、特に容積式ポンピングが用いられる場合に、レシオメトリック調合も用い得ることが明らかであろう。レシオメトリック調合は、ある特定のポンプの容積再現性および予測可能性を利用する。例えば、特定のポンプは、所与の数のポンピングサイクル(例えば、蠕動ポンプの場合のポンプ回転、またはダイアフラムポンプの場合のサイクル)にわたって、高度に再現可能な量の流体を送達することができる。すべての透析流体成分(例えば、水、浸透圧剤濃縮液、および電解質濃縮液)が、例えば、蠕動ポンプのポンピングチューブセグメントを含む、同じポンプを使用して混合コンテナに送達される場合、成分の体積比は、後述されるように可能性のある流れ通路および/または粘度差についての調整の後、各成分を搬送するために使用されるポンプサイクルの数によって完全に決定される。
【0064】
[0122] レシオメトリック調合が、流体コンダクタンスまたは密度の測定もしくは他の測定を補足するか、またはその代わりとなり得る。ポンプサイクルの数を実際の移送した質量または体積に変換するために、較正が行われ得、および/または流れ通路(流体特性を含む)補償パラメータが用いられ得る。流れ通路補償パラメータは、各特定の流体流れ通路および/または流体タイプに対し得るか、またはすべての流体通路および流体タイプに対して同一であり得る。高められた精度を提供するために、1つまたは複数のポンプ較正および/または流れ通路補償パラメータが、較正手順を通して生成され得る。典型的には、流れ通路補償係数が確立され、不揮発性メモリに記憶されることになる。典型的には、腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラが患者によって使用されるときに、1つまたは複数の流れ通路較正手順が実行される。較正手順は、新しい流体セットが設置された後に毎回、または各バッチ調製サイクルの前に毎回、またはさらには単一バッチの調製中に複数回行われ得る。使い捨て流体セットは、毎日設置され得る。較正手順は、水を使用して行われ得る。較正は、表1に提供される段階のうちの1つまたは複数を通して流体を順次ポンピングし得る。
【0065】
【0066】
[0123] 較正手順では、流体は、上で特定された経路のいずれかまたはすべての間でポンピングされる。別個の較正係数が、経路ごとに生成され得る。較正係数は、例えば、ml/ポンプ回転当たりの数(またはダイアフラムポンプサイクル)を表すパラメータとして、または特定の基準流れ通路に対する比例比率として、メモリまたは不揮発性データストアに記憶され得る。較正段階中に輸送される実際の流体量は、体積または質量測定デバイスを含む任意の好適なデバイス(流量センサ)または積分を伴う直接流量測定によって、例えば、レーザドップラー速度計、熱通過時間、磁気流体力学、プロペラ比重計、容積式流量測定、ベンチュリ、ノズル、オリフィス板、または他の流れ障害物などの抵抗を介した差圧、可変面積またはロタメータ、ピトーまたは衝撃チューブ、渦流発生頻度計数、超音波、または他のデバイスを使用して、測定され得る。流量較正のための特に有利なデバイスは、後述されるように、離隔した流体特性センサ間の流体特性の摂動(perturbation)の通過時間を測定することである。開示された実施形態のいずれかは、流量センサを用い得、ここで流体を運ぶその少なくとも一部分は使い捨てであり、その結果、使い捨て流体回路の使用を可能にしながら流量(または総移送流体量)がコントローラに入力されることができる。例としては、ある長さのチューブが流体回路の設置中に挿入されることができるスロット付きトランスデューサによってソフトチューブ内の流量を非侵襲的に測定する、歪み測定デバイスSMD(Strain Measurement Device)によって作製された超音波ソフトチューブ流量計を含む。カートリッジの実施形態の場合、PDサイクラは、カートリッジの受動的挿入後にカートリッジの露出したチューブ長に係合する移動トランスデューサ段階を用いることができる。
【0067】
[0124] ポンピングシステムはまた、既定の許容差に依存して、較正なしで正確な比が確立されることを可能にするように十分に再現可能であり得る。材料を含む製造公差が十分に制御される場合、比に対する所望のレベルの制御が現場(ポイントオブケア)での較正なしで達成され得る。再現性を保証する点で特に敏感な構成要素は、蠕動ポンプのポンピングチューブセグメントである。第1の実施形態では、蠕動ポンプチューブセグメントは、その機械的および材料的公差が既定の限界内で制御される材料から作製される。チューブ回路要素の長さおよび機械的パラメータも、それぞれの既定の限界内で制御される。次いで、交換可能な流体回路の単一のロットのために移送される流体量にポンプサイクルを変換するための正確な値を計算するために、較正が、腹膜透析処置コンテキストの外で、例えば実験室で行われ得る。較正は、複数のロットについて行われ得る。較正はまた、流体回路ごとに行われ得る。較正はまた、各流体回路のための腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラによって行われ得る。較正はまた、流体回路によって調製された腹膜透析流体の各バッチについて行われ得る。
【0068】
[0125]
図4Hを参照すると、上述のような混合コンテナ406の内容物の調製に続いて、ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416は、患者の以前のステータスに依存して患者411から排液するように構成され得る。使用済み透析流体は、ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416によって引き出され、排出ライン418を通して搬送され得る。次いで、混合コンテナ406の内容物は、
図4Kに例示されるように患者に搬送され得る。ここで、コントローラ410は、患者412に流体を流すように、ポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416を構成している。
【0069】
[0126] ここで
図5Aを参照すると、181、181A、181Bの二重コネクタが、コネクタ実施形態500として詳細に示されている。単一のモノリシック部材が、少なくとも1つの窓を有する形状を有し、ここで2つの窓が示され、そのうちの1つが窓512として示されている。本体506は、フレーム506に張り出す隆起部507を有し、これは流体回路530のライン508および510が接続されることになる装置(例えば219)のポートにポート515、516を接続するように押すまたは引くためにフレーム506全体が使用者によって容易に把持されることを可能にする。着脱可能なポートカバー502(キャップ180も参照)が、ポート525および526を封止して、その汚染を防止する。窓512は、二重コネクタ500が交換されるときにライン508、510を封止して切断するカットアンドシール要素へのアクセスを提供する。ライン508および510は、フレーム506の穴514を貫通する。
図5Bは、切断および封止後の二重コネクタ500を示し、切断されたチューブの一端の封止された端部は、520および521で示される切り残り(stub)を形成し、対向する端部は、522、523で示される。端部522、523は、交換されることになる流体回路530に取り付けられたままである。切り残り520、521は、使用後に、接続された装置に取り付けられたままであり得る、結果として得られる切り残りコネクタ519に取り付けられたままであり、それにより、接続プラットフォーム219のコネクタ224および225などの接続された装置の環境汚染に対するカバーおよびシールとして作用する。ここで、接続された装置の保護されたポートは、525および526で示される。2つの流路が示されているが、構成が、1つまたは2つより多くの流路を含む任意の数の流路のための接続を提供するように修正され得ることは明らかであろう。
【0070】
[0127]
図5Cおよび
図5Dを参照すると、コネクタ(例えば二重コネクタ181)の一部分540が滅菌バリアとして作用ように適所に残されるカットアンドシール動作を含むコネクタ500(二重コネクタであり得る)の使用は、コネクタの端部から滅菌バリア型キャップを取り外すことから始まるS32。例えば、滅菌バリアは、二重の着脱可能ポートカバー502の形態をとり得る。次に、S33として、切断され封止された以前のコネクタ(
図6A~
図7Dおよび本開示の他の箇所を参照)によって形成された滅菌バリアが取り外され、コネクタ500と同じ形態の新しい交換コネクタが取り付けられるS34。次いで、新しいコネクタによって接続された回路は、期限切れになるまで使用されるS35。カットアンドシール動作がS36で開始され、流体回路(切断および封止されて切り残り520、521、および端部522、523を形成する)の分離と、新しいコネクタの新しい部分640が滅菌バリアとして作用するように適所に残されることをもたらす。カットアンドシール動作は、動作を加速するためにチューブの切断された端部を冷却することを含み得、それにより十分な受動的冷却のための遅延が必要とされない。後者はまた、切断ヘッドが切り残り520および521が冷却前に除去されることを防止するためにそれらを把持するための機構として作用することを可能にし得る。例えば、切断されたチューブ666の端部を把持するための広い平坦なインターフェースを有する
図6Eおよび
図6Fの実施形態を参照されたい。
【0071】
[0128]
図5Eは、汚染から保護する二重コネクタ501の変形例についての特徴を示す。雄型コネクタ部分541が、雌型コネクタ部分543と嵌合する。ポート526(雄型)は、雌型ポート548の開口部547を貫通する。ピン545が、凹部546内に受容される雄型コネクタ部分541上に設けられる。雌型ポート548は、凹部546のアクセス549と同様に、壁524に開口している。ライン544は雄型コネクタ部分541に接続する。二重コネクタ501の残りの部分は、
図5Cおよび
図5Dに示されるコネクタ500を参照して説明された通りのものである。ピン545は、ポート526が偶然にも平坦な表面に接触することを防止するようなサイズにされ得、それによって接触汚染を防止する。ピン545はまた、コネクタの不正確な配向を防止するように非対称に成形され得る。変形例では、二重コネクタ501は、より多いまたはより少ない数のチューブ508、510、およびコネクタ547を有するように修正され得る。また、ピン545および凹部546の数は、示されたものとは異なり得る。例えば、2つのピンおよび凹部は、例示されたピンおよび凹部の有無にかかわらず、縁部527に設けられ得る。実施形態の変形例では、雄型コネクタおよび雌型コネクタが、雄型コネクタ部分541および雌型コネクタ部分543の所与の側で入れ替えまたは混合され得ることに留意されたい。1つまたは複数のピン545は、開口部547と同様に、いずれかの側に提供され得るか、または混合され得る。
【0072】
[0129]
図6Aは、開示される主題の実施形態による、作動、温度、および力制御特徴を有するカットアンドシールデバイスのための機械的態様および制御ならびにセンサシステムを示す。
図6B~
図6Dは、
図6Aの実施形態によって提供される封止および切断動作を示す。一対のジョー11および18が、チューブ50の両側で閉じてチューブ50を切断および封止し、その結果、チューブ50は、端部54Aおよび54Bが封止された2つの部分に分割される。ジョー11は、抵抗加熱要素14のための導電体であり得る複数の搬送体20Bもしくは搬送体20A、または溶融塩および冷媒などの伝熱流体の加熱および冷却の組合せを通して加熱または冷却を受ける。加熱/冷却源または電流源は、供給源6によって提供される。ジョー11または18のいずれかは、代替の実施形態で説明される効果を達成するために加熱され得る。コントローラ4の制御下にあるドライブ2は、ジョー11および18の少なくとも一方を他方に向かってまたは一緒に移動させる。温度センサ16および12が、温度を調節し、切断および封止動作のためのフィードバック制御を提供するために提供され得る。コントローラ4は、温度信号を受信し、ドライブ2を制御し得る。力センサ40が、切断動作のフィードバック制御のために、または誤差検出(例えば限界を超えた力)のために、チューブ50を通して加えられる力の大きさをコントローラに示し得る。切断ヘッドは、
図7A~
図7Dに示されるような様々な形状を有することができる。
図7Aは、平坦にされた先端606を有するジョー604と、平坦な表面を有するジョー602とを有する対向するジョー形状を例示する。
図7Bは、鋭い先端616を有するジョー614と、平坦な表面を有するジョー602とを有する対向するジョー形状を例示する。
図7Cは、丸みを帯びた先端626を有するジョー624と、平坦な表面を有するジョー622とを有する対向するジョー形状を例示する。
図7Dでは、鋭い隆起部636がジョー634に設けられ、凹部637がジョー635に設けられる。ジョー634と使用され得る代替のジョー632は、平坦な表面638を有する。
【0073】
[0130]
図6Eおよび
図6Fは、切断および封止部分が部分的に独立して移動するカットアンドシール構成を示す。切断ナイフ662が、ジョー658がチューブ666を押し上げるとそれを切断する。ジョー658またはジョー654(または両方)は加熱されてチューブ666を溶融し得、その結果、チューブは単一の動作で切断および封止される。ジョーの閉鎖中にチューブ666を加熱するための既定量の力が維持されることを、ばね664が確実にする。
図6Gは、ジョーが丸みを帯びた要素670および672である構成を示し、ここで一方または両方のジョーが加熱され得るところでチューブ666を切断および封止し得る。上記の実施形態における冷却が、安全性または完了の加速のために、ジョーおよびチューブ切断端部を冷却するために提供され得る。
図6A~
図6Fの構成は、切断および封止アクチュエータ212に適用され得る詳細である。
【0074】
[0131]
図8Aおよび
図8Bを参照すると、使い捨て流体回路200の複数チャンバ部分200D(例えば
図2A)がより詳細に示されている。本実施形態の特徴は、単一の混合コンテナ300C(
図2E)を含む他の流体回路部分にも同様に適用され得る。濃縮液コンテナ953および954ならびに混合コンテナ952は、図示される構造の全周にわたって一対の線として示されているシール962を溶接することによって、単一対のシートから形成される。濃縮液充填チューブ964、濃縮液出口チューブ956および957、混合コンテナ入口948および出口ライン9541、ならびに混合コンテナサンプルチューブ958はすべて、シール962が溶剤結合、熱溶接、ポリマー充填接合、超音波溶接、または他の手段によって閉じられるときに溶接される。次いで、既定の量の濃縮液が濃縮液充填チューブ964を通して搬送されて後者が封止される前または後に、構造全体が
図8Bに示されるように折り畳まれて小型構造を形成し得る。
【0075】
[0132] ノズル950が、チャンバ内に延びる混合コンテナ入口948のチューブを終端させ得る。これは、入ってくる流体を混合コンテナ952じゅうに注入して内容物を撹拌し、内容物の効果的な混合を促進するために、チューブの延在部分を回転(whip around)させる。混合コンテナサンプルチューブ958は、皮下注射針の挿入を可能にする隔壁によって終端され得る。延在部の長さは、コンテナ内に少なくとも3直径であり得る。長さは、5、7.5、10、または15直径であり得る。長さは、3直径~25直径の間であり得る。長さは、少なくとも5直径であり得る。ここで、直径という用語は、チューブの外径を指す。別の代替例が、入口ラインが延在部ではなくノズルを有するものであり、すなわち、ノズルが、混合コンテナの壁に位置付けられ、混合コンテナの中心に向けられ得ることに留意されたい。
【0076】
[0133]
図8C~
図8Fは、開示される主題の実施形態による混合コンテナ内の流体の混合を促進するための様々な特徴を示す。混合コンテナ952は、混合コンテナ952の入口および出口ライン949として機能する単一の混合コンテナ入口および出口ライン949を使用する。
図8Cは、混合コンテナ952から出ていく流体を示し、
図8Dは、混合コンテナ952に入ってくる流体を示す。2方向ヘッダ924が、出ていく流体が開口部920を通って混合コンテナ952の入口および出口ライン949内に引き込まれることを可能にするが、開口部920からの流出を遮断する逆止弁918を有する。流体が混合コンテナ952内にポンピングされるとき、逆止弁918は閉じ、流れのすべてがノズル924を押し通され、その結果、
図8Dに例示されるようにノズル開口部922から高速度で出てくる。その結果、混合が促進され、実質的な対流または噴流が生成されて、入ってくる流れを開口部920から離れた場所に輸送し、それによって混合を促進する。同様の効果が、
図8Eの実施形態においても得られ、ここでは、入ってくる流れが、開口部920から離れた開口部930から混合コンテナ952内のチューブ937から放出される。また、この実施形態では、逆止弁918が、入ってくる流れと出ていく流れとに異なる経路をとらせる。図示しないが、混合コンテナ952から流体がポンピングされるときに開口部922または930を通る流れを遮断して、入ってくる流れと出ていく流れとの間の分離効果を高めるために、チューブ937またはノズル924の流れ通路に逆止弁が組み込まれ得ることに留意されたい。
図8Fは、入ってくる流れが分配されるようにその全長の一部分に沿って分配された開口部を有する点で腹膜カテーテルと構造が類似するヘッダチューブ934に、コンテナの入口および出口ライン949が取り付けられる一実施形態を示す。このようなヘッダチューブ934は、949のように単一のコンテナ入口および出口ラインとして、または専用出口ライン9542と組み合わせて入口ラインとして使用され得る。前述の実施形態では、逆止弁の代わりに、1つの方向の流れに対して別の方向よりも大きい抵抗を生成する、
図8Gに示されるようなリード弁またはフラップ弁などの可撓性部材が用いられ得る。したがって、実質的に上記の効果を達成するために、流れは、必ずしも選択された方向において完全に停止される必要があるわけではない。
図8Gでは、例えば、3Dプリンティングによって形成され、部品から組み立てられ、または直接成形され得る単一部品が、混合コンテナ952からおよびそこへの流体のポンピングから生じる吸引および圧力の両方に応じて屈曲するフラップ921を有し、
図8Cおよび
図8Dを参照して説明されるように、流体が混合コンテナ内にポンピングされると、混合コンテナからの流れを、フラップ921によって覆われた入口を通して引き込ませ、ノズル924によって放出させる。ここで、フラップ921は、完全には閉じることも開くことも必要ないが、実施形態では、単に、混合コンテナ内にポンピングされる流体が、それが引き込まれる場所から離れて放出され、それによって混合プロセスを促進するように、入ってくる流れと出ていく流れに対する微分抵抗を生成し得るにすぎない。
【0077】
[0134]
図4Lは、開示される実施形態のいずれかによる蠕動ポンプなどのポンプが、混合コンテナ406を接続する単一の混合コンテナライン445を用いた混合を提供することを可能にするために、アキュムレータライン449によって接続されるアキュムレータ447の追加を伴う、
図4Aの腹膜透析流体プロポーショナ/サイクラ400の変形例を概略的に例示する。コントローラ410は、混合コンテナ406の内容物を混合するために、流体を混合コンテナ406からアキュムレータ447に複数回前後にポンピングする。これは、2つのラインが混合コンテナ406をポンプおよび弁ネットワークを有する流体回路416に接続する開示された実施形態とは対照的である。示されるように、ダイアフラムポンプなどの流体を蓄積する能力を有するポンプの使用は、ダイアフラムポンプの内部容積から混合コンテナ406内に流体をポンピングすることによって、別個のアキュムレータ447を用いずに、流体が混合コンテナ406の中および外にポンピングされることを可能にし得る。参照番号451は、入ってくる流れと出ていく流れを(少なくとも部分的に)分離するためのデバイスの前述の実施形態によって提供され得る、混合コンテナへの/からの離隔した入ってくる流れと出ていく流れを示す矢印を指す。
【0078】
[0135]
図9Aを参照すると、マニホールド174(例えば
図2A)として機能するマニホールド900が、溶接または接合されたフィルム986によって封止される剛性ハウジング989の形状によって画定される2つのチャンバ982および981を有する。剛性ハウジング989は、鋳造によって形成され得、内部容積は、接合されたフィルムによって封止される。フィルムは、圧力検出のための、ハウジングに重なる領域987を有する。圧力トランスデューサ(図示せず)が、領域987に接触し、2つのチャンバ982および981を接続するポンピングチューブセグメント985のいずれかの端部でチャンバ982および981内の圧力によって加えられる力を検出する。異なる実施形態による本明細書で説明される様々な流体のためのポート983のそれぞれは、チャンバ982および981のそれぞれに流体を搬送する。チューブは、ポート983に摩擦嵌合または接合され得る。ポート988は、それらに空気ラインが取り付けられており、これらはそれぞれ、圧力トランスデューサ(
図2Bの146および147を参照)に封止係合する空気ポート990に流体結合される。他の実施形態では、剛性ハウジング989は、ポッド型圧力センサがそれらに埋め込まれた完全密閉ハウジング(図示せず)と交換され、閉じられた構造を封止するために必要なフィルムはない。
【0079】
[0136]
図9Bを参照すると、透析流体ライン172が、事前に接続された充填-排出ライン160および空気ライン129と、ならびに患者コネクタ995の近くに、事前に接続された充填-排出ライン160内の圧力変化に応じて変位する内部ダイアフラムを有する圧力感知ポッド162とを有する。内部ダイアフラムの移動は、コネクタ181に搬送される空気ライン129内の空気量を圧縮または膨張させる。患者コネクタ995は腹膜カテーテルに接続する。事前に接続された充填-排出ライン160の近位端997は、ポート983のそれぞれ1つに取り付けられるかまたは接合される。
【0080】
[0137] ここで
図10Aおよび
図10Bを参照すると、様々な実施形態による流体回路のカートリッジ部分910が、前述のマニホールドおよびポンピングならびに圧力感知部分を提供する。カートリッジ支持体169は、914で示される一対の折り目で折り畳まれる単一のパネル912から作製され得る。パネル912の部分は、それらの間に保持されるすべてのチューブのための凹部を含み、それらの位置を正確に制御する。剛性ハウジング989を保持するために、パネルの形状によって区画が画定される。
図2Aは、マニホールド174が200Cで集合的に示されるチューブの連なりによって接続される代替の実施形態を示すので、二重パネル構造はマニホールド174に直接取り付けられない。
図11は、一対の折り目914を中心として閉じられる前の単一の真空形成パネル912を示す。
図11は、他の点では、完成した流体回路909を示し、完成した流体回路909において8A~10Bの特徴がどのように組み立てられるかを含む。
【0081】
[0138] 前述のあらゆる使い捨て流体回路において、構成要素は、一体的に取り付けられ得、これは、入口および出口上の取り外し可能なキャップを除いて、構成要素が、恒久的に接合され得るか、またはそうでなければ使用のために送達されるときに共に係止され得ることを意味する。実施形態では、単一のキャップのみが、1つまたは複数の濃縮液入口を接続するために必要とされ得、単一のキャップが、一体的に取り付けられた充填/排出ラインに腹膜透析カテーテルを接続するために必要とされ得る。これは、送達されたときの流体回路が、少数の接続部のみを有する結果として汚染される可能性が少なくなることを確実にするのに役立つ。
【0082】
[0139] 一般に、流体を処理または処置し、処理または処置された流体を患者に戻すシステムでは、処置を受けている人物への空気の導入を回避するために、使用前および/または使用中に流体回路から空気を排除することが必要である。これは、流体回路を「プライミング」することによって達成され得、これは患者を治療する前に流体回路が充填されるように流体回路内で流体を循環させることを指す。
【0083】
[0140] 開示される実施形態では、PD処置サイクルのための完全なバッチ(以下、「主」バッチと呼ぶ)を調製することは、混合される必要がある成分の数、患者の治療に必要とされる流体の量、調合誤差回復の必要性等に依存して、ある特定の最小量の時間を要し得る。例えば、腹膜透析流体のフルバッチを調製することは、1時間のうちのかなりの部分を要し得る。一般に、新しい流体回路が装填されたときに流体回路をプライミングするためにもフルバッチが使用される。流体回路は、一般に、患者に接続される前にプライミングされるべきであるので、患者は、フルバッチの調製を開始し、次いで、接続する前にフルバッチが調製されるまで待たなければならず、それからベッドに入るか、またはリラックスするなどの何らかの他の活動に入る。したがって、サイクラに接続することを望む患者は、新しい流体回路のサイクラへの取り付けを含む最初の活動を実行し、次いで、流体回路に接続する前に、フル処置バッチが完全に調製されるのを待つことが必要とされ得る。患者が疲労しており、睡眠するかまたは他の何らかの活動を行うために迅速に接続することを望む状況では、この遅延は不便であり得る。特に、この遅延は、睡眠の喪失を引き起こし、患者の健康に影響を及ぼし得る。
【0084】
[0141] 実施形態では、処置バッチよりも量がかなり少ないプライミングバッチが最初に調製され、流体回路をプライミングするために使用され、その結果、患者は、患者が流体回路に接続する前にフルバッチが調製されるのを待つ必要がない。プライミングバッチのより少ない量は、流体回路をプライミングするのにちょうど十分であり得る。代替の実施形態では、より少ないバッチは、処置に使用されるバッチの組成よりも速く生成され得る異なる組成を有する。例えば、複数の濃縮液成分が、水と化合することによって希釈されて処置バッチを形成する実施形態では、複数の濃縮液と水のサブセットが、プライミングバッチを形成するために使用される。実施形態では、サブセットは水のみを含み得る。さらなる実施形態では、プライミング流体は、血液正常流体(blood-normal fluid)であり得るか、または処置流体の組成とは異なる濃縮液から形成され得る。例えば、単一の成分は、生理食塩水または濃縮液であり得る。プライミング流体はプライミングのためだけに使用されるので、通常のPD流体が含むように浸透圧剤濃縮液を含むことの利点は最小である。
【0085】
[0142] 少ないプライミングバッチまたは小さい濃縮液コンテナを含む使い捨て流体回路は、使い捨て品に事前に取り付けられ、封止され得る。プライミング後、プライミング流体は、最初の処置段階中に使用済み透析流体とともに流体回路からドレインにフラッシングされ得、その結果、患者に供給される透析流体の組成は、プライミング流体の異なる組成によって変更されない。したがって、プライミングの方法は、充填-排出ラインを含む流体回路のプライミングに続いて、使用済み透析流体を患者から直ちにドレインにポンピングし、新しいバッチを患者に充填する前に第1の処置バッチの流体で残留プライミング流体を含む流体回路の任意の部分をフラッシングすることを含み得る。このように、処置のための流体の量および比率は、プライミング流体の組成の任意の影響を考慮する必要はない。これは、使用される流体のタイプに関係なく、生理食塩水、純粋な電解質濃縮液、精製水、または他の何らかの流体の場合であり得る。
【0086】
[0143] さらなる実施形態では、使い捨て流体回路には、プライミング流体のコンテナが設けられる。後者には、プライミングのための調製でさらに希釈される単一または複合成分の濃縮液が充填され得るか、または完全に希釈されてすぐに使用できる状態で提供され得る。プライミング流体コンテナは、開示される実施形態で説明される濃縮液を参照して説明されるように、事前に取り付けられ得る。本実施形態の重量および量を節約する利点は、少量のプライミング流体の場合、処置の場合ほど重要ではないこともあるので、単一成分の濃縮液コンテナがプライミングのためだけに提供され得ることに留意されたい。
【0087】
[0144] したがって、実施形態は、クイックプライミングおよび患者接続を可能にする。いくつかの実施形態では、クイックプライミングは、使用者選択可能オプションとして提供され得、使用者がオプションを選択しない場合、システムは、単に、処置バッチを調製し、それを、流体回路をプライミングするために使用することによって開始する。
【0088】
[0145] 実施形態では、プライミングバッチは、処置バッチのために使用されるのと同じ使い捨てユニット内で混合される。例えば、
図1Aを参照すると、透析流体調製/サイクラユニット103は、濃縮液コンテナ101からの濃縮液を計量し、それを混合コンテナ102に添加し、混合コンテナ102においてそれを精製水で希釈することによって、プライミングバッチを生成し得る。しかしながら、代替の実施形態では、プライミングバッチは、処置バッチとは別個に貯蔵され得る。実施形態において、プライミングバッチは、処置バッチを調製するために使用される複合成分のサブコンビネーションから形成される。例えば、プライミング流体は、浸透圧剤濃縮液を混合せずに電解質濃縮液成分と水のみから形成され得る。このようにして、単一の成分を希釈し混合するだけにより時間が節約され得る。このような実施形態では、プライミングバッチを作製するために使用される単一成分の組成は、第2の成分と混合されたときに処置に好適な透析流体を形成し、水のみと混合されたときに所望の血液正常流体を形成するように選択され得る。
【0089】
[0146]
図12は、開示される主題の実施形態による流体回路をプライミングする方法を示す。任意選択のステップ1202において、コントローラは、患者が、例えば、コントローラと通信しているユーザインターフェース上のソフトまたはハードキーをアクティブ化することによって、クイックプライミングのためのオプションを選択したことを決定する。代替的に、クイックプライミングは、患者からの明示的な指示を受信することなく、デフォルトによって実行され得る。患者がクイックプライミングを行わないことを選んだ場合、
図12の方法は実行されない。実施形態では、コントローラは、患者が満杯(full)であるかドライであるか、すなわち、患者の腹膜が既に満杯であり、したがって最初に排出されるべきか、または腹膜が空にされるべきでない場合には空(ドライ)であるかの指示を要求し得る。空である場合、クイックプライミング動作はスキップされ、処置流体のフルバッチが作製される。クイックプライミングの目的は、排出サイクルが迅速に開始されることを可能にすることであり、したがって、患者は、サイクラが処置流体のフルバッチを調製するのを待つ必要がない。例えば、これは、患者が就寝するときに行われ得る。
【0090】
[0147] 1204において、コントローラは、プライミング流体のための組成を決定する。例えば、組成は、コントローラと接続されたメモリデバイス上に記憶された処方または他のデータに基づき得る。実施形態では、組成は、ユーザインターフェースを介して、または医療施設におけるサーバもしくは中央制御システムとのネットワーク通信を通して、医師または他の医療専門家によって構成され得る。実施形態では、組成は、患者の治療のために使用されるものと同じもの、または他の箇所で説明されている別の組成であり得、または水もしくは食塩液であり得る。
【0091】
[0148] 1206において、コントローラは、プライミング流体の必要量を決定する。決定は、コントローラと接続された不揮発性データストアに記憶された既定の量であり得る。実施形態では、必要量は、ユーザインターフェースを介して、または医療施設におけるサーバもしくは中央制御システムとのネットワーク通信を通して、医師または他の医療専門家によって構成され得る。実施形態では、必要量は、流体ラインの長さおよび直径などの流体回路の物理的特性に基づき得る。
【0092】
[0149] 1208において、コントローラは、組成にしたがって必要量のプライミング流体を調製するために、透析流体調製/サイクラユニットおよび対応する接続/弁/ポンプを動作させる。例えば、
図1Aを参照すると、透析流体調製/サイクラユニット103は、本開示の他の箇所で説明されている方法、またはそのコピーが付録として本明細書に添付されているUS2015-0005699A1に記載されているような他の方法にしたがって、濃縮液コンテナ101からの濃縮液を計量し、それを混合コンテナ102に添加し、混合コンテナ102において精製水で希釈することによって、プライミングバッチを生成し得る。
【0093】
[0150] 1210において、コントローラは、流体回路をプライミング流体でプライミングする。プライミングは、より小さいサイズのバッチを生成するための上述の調製段階でのように流体をポンピングし、次いで、結果として得られた混合バッチを充填/排出ライン(例えば
図4Aの450)を通して、一部が充填/排出ラインの端部付近の点に到達するまで、ポンピングすることによって行われ得る。水のみが使用される実施形態では、水は、混合コンテナ内に、次いで、充填/排出ライン内にポンピングされ、それによって、流れ切替え機構を充填し得る。説明されたフローダイバータ(flow diverter)はまた、処置のためのシーケンスの第1のバッチを作製するための準備の際に、水が、混合コンテナからその後ドレインに流れることを可能にし得る。
【0094】
[0151] 1212において、コントローラは、流体回路がプライミングされ、接続される準備ができていることを患者に示す。この指示は、視覚的および/または聴覚的アラームおよびユーザインターフェース上の対応するテキストを生成することによって実行され得る。このとき、患者は流体回路に接続し得る。代替的に、患者は、ユーザインターフェースを通してコマンドを入力することによって、流体が充填/排出ラインの端部に到達したときを示し得、その結果は、患者が腹膜アクセスへの接続を行ったことを示した後にシステムが処置を開始する準備ができた状態にするためのものである。
【0095】
[0152] 1214において、コントローラは、例えば、ユーザインターフェースを介して指示/確認を受信することによって、および/または流体回路のカテーテルへの物理的接続を示すセンサ入力(近接センサ、スイッチ等)を受信することによって、患者が患者アクセスを流体回路に接続したことを確認し得る。遠位圧力センサは、コントローラに患者の呼吸または脈拍から圧力信号を検出させて、それに応じさせることによって、接続を確認するためにシステムによって使用され得る。この時点で、患者は、1216においてシステムを処置モードにし、これ以上システムに注目することなく自動処置が進むことを可能にし得る。例えば、患者は、夜間治療を受けるために睡眠に入り得る。
【0096】
[0153]
図13Aを参照すると、流体回路は、プライミング流体コンテナ706が取り付けられている。流体回路は、マニホールドおよび事前に取り付けられた充填/排出ライン710を有する流れ切替え回路708を含む。濃縮液コンテナ703および704は、説明されたように希釈されて、混合コンテナ702に充填される処置バッチを形成する。プライミング濃縮液が、コンテナ706内に提供され得るか、または代替的に、完全に希釈されたプライミング流体のコンテナ707が取り付けられる。後者は、上述のように使用され得る。
図13Bは、濃縮液のより大きいコンテナ724または代替的に完全に希釈されたコンテナ725からの特別な組成を混合することによってプライミングバッチを供給するために使用され得る流体回路を示す。構成は、処置バッチ調製のための長期の濃縮液コンテナ720および722への接続のために、他の箇所で説明されているような複数のコネクタ726を用い得る。さらに他の実施形態では、流体回路は、事前に取り付けられたプライミング流体コンテナ(濃縮液または希釈された)を有し得、多用途コンテナ724または725は、省略され得る。
【0097】
[0154] 代替の実施形態では、通常のプライミングプロセスが流体回路をプライミングするために使用された後に混合コンテナに残っているプライミング流体を用いてクイックプライミングが行われ得る。通常の流体回路プライミングプロセスは、混合コンテナの内外に流体を循環させることを含めて、流体回路を通して水をポンピングすることから始まり、それにより少なくとも部分的にポンピングチューブセグメントをならし(break-in)、最終的に例えば400mlの量を混合コンテナに残す。前述の実施形態のいずれかによる給水入口を保護する滅菌フィルタは、次いで、プライミング動作後にその完全性を確認するためにテストされ得る。フィルタの完全性がテストによって確認された場合、これは、混合コンテナおよび流体回路が最初に設けられたときに滅菌であるので、滅菌フィルタを通過した混合コンテナ内の流体も、少なくとも高い確実性で滅菌のはずであることを示す。すなわち、事前に滅菌された混合コンテナに汚染物質が入り得る唯一の手段は、少なくとも1つのフィルタ(前述の実施形態を参照)を通してであり、これは、内容物が滅菌であることを本質的に保証する。クイックプライミング動作は、混合コンテナの内容物の一部分を使用して行われ得る。上述のようなクイックプライミングの他の制限は、濃縮液の使用を除いて、示された通りであり得る。
【0098】
[0155] 患者が十分な腹膜腔がなく処置を開始する場合、クイックプライミング手順は禁忌であることに留意されたい。このコンテキストにおける「十分」という用語は、最初の排出サイクルで開始するためのクイックプライミングに続く処置に十分であるべきであることを除いて、特定の量を指定しない。
【0099】
[0156] 要素を識別する請求項記載の実施形態のいずれかにおいて、要素の識別が、要素のうちの複数を有する実施形態を網羅する特許請求の範囲を除外しないことが理解される。例えば、濃縮液ラインまたは濃縮液コンテナを識別する請求項記載の実施形態のいずれかにおいて、単一の濃縮液ラインまたはコンテナの識別は、複数の濃縮液ラインまたは濃縮液コンテナを網羅する請求項を除外しないことが理解される。さらなる実施形態が企図され、ここで請求項記載の要素のうちの複数は、追加の実施形態、例えば、濃縮液ラインまたはコンテナを形成するために提供され得る。同じことが、新しい実施形態を形成するために追加のステップが提供され得る方法の請求項に当てはまり、ここで、追加のステップは、記載されたステップによって実行される動作を繰り返し、同等の様式の別の材料または物品、例えば、追加の濃縮液に作用する。
【0100】
[0157] ここで
図15A~
図15Cを参照すると、濃縮液および水を調合するための方法およびシステムの実施形態が説明されている。
図15Aは、混合コンテナ内容物320の概略図の隣に調合手順のフローチャートを示す。図は、処理の各段階において行321~336を有し、その各々は、流体の添加後にコンテナによって含まれる電解質液、浸透圧剤、および水の成分の形象的表現を示す。この例では、浸透圧剤濃縮液は、浸透圧剤と水の両方を含有するので、混合コンテナへのその添加は、浸透圧剤濃縮液に含有される浸透圧剤、電解質、および水を添加する。行322、列338を参照されたい。行321は、混合コンテナが水の添加後に水のみを含むことを示す。行322は、浸透圧剤濃縮液によって含有される電解質および浸透圧剤に加えて水の成分を示し、これらのすべてが化合されて、S108で添加される浸透圧剤濃縮液に電解質マーカを加えたものを形成する。
【0101】
[0158] 行322~336は、プロセス段階S106~S122と位置合わせされており、各行は、対応するプロセス段階に存在するか、またはそれによって達成される組成を示す。列338、339、および340は、濃縮液および水の成分を示す。濃縮液は、その構成成分を示すために、列中でさらに分類されている。ここでも、浸透圧剤濃縮液338は、水、浸透圧剤、およびマーカとして使用される電解質の構成成分を有する。これらの構成成分は、「E」、「O」、および「H2O」によって示される。電解質濃縮液339は、「E」および「H2O」で示される電解質および水の構成成分を有する。
【0102】
[0159] 最初の動作S100において、もしあればマニホールドを含む流体回路(本方法は、本提示から明らかとなるように、前述の実施形態の機械的特徴に限定されない)は、水でプライミングされ、水は、ポンプチューブセグメントをならすように混合コンテナを通して循環される。水がそれを通して引き出される滅菌フィルタは、その完全性を確実にするために、この時点でテストされ得る。S102において、クイックプライミングが実行される場合、バッチ内容物は、この目的のために使用され得る。いずれにしても、残りのバッチ内容物はドレインに移され空にされるS104。コントローラは、最終的に混合コンテナに移送され、混合され、テストされることになる、水、浸透圧剤濃縮液、および電解質濃縮液の最終目標量を記憶する。最初、混合コンテナは空である。S106において、最初の量の水が混合コンテナに移送される。S106の前に、混合コンテナは本質的に空であるが、プライミング動作からのわずかな残留痕跡があり得る。結果として得られるバッチ内容物は、行321においてS106プロセスと並んで示されている。水の量は、混合時間を最小限にするために最適化され得る。実施形態では、水量は、目標必要水量の50%であり得る。S108において、浸透圧剤濃縮液が、目標組成によって必要とされる通りに混合コンテナに移送される。322で例示される移送された浸透圧剤濃縮液は、濃縮液の全目標量が移送されることを示す。また、322には、ある量の水およびある量の電解質濃縮液も浸透圧剤濃縮液338の一部として移送されることが例示されている。
【0103】
[0160] 電解質、浸透圧剤、および水の目標量が、電解質濃縮液および浸透圧剤濃縮液の量または溶解していない種の量として記憶されることができることに留意されたい。その量は、各々間で変換されることができ、体積もしくは質量または他の好適な尺度として記憶されることができる。
【0104】
[0161] 本実施形態では、その量の浸透圧剤濃縮液は、コントローラによって記憶された目標の電解質の量に寄与する、マーカとしての電解質を含む。最終透析流体が、マーカとして機能するために浸透圧剤濃縮液中に現れるその量より多くの電解質を必要としない場合、この最初のステップで移送された電解質濃縮の量は、最終透析流体を形成するのに十分である。次に、S110において混合コンテナ内容物がポンピングによって混合される。S112において、濃度が予想通りであるかどうかを決定するために、バッチ内容物の導電率がテストされる。コントローラは、導電率テストの結果が予想範囲外にある場合に実行されることができる導電率再テストの回数Nを示す数を記憶し得る。再テストするために、コントローラは、混合コンテナの内容物を再び混合する。実施形態では、この後のほうの混合は、動作S110の既定の間隔よりも短い既定の間隔にわたり得る。テストおよび混合は、N回(Nは既定の回数)反復され得、最終テストが不合格の場合、調製は停止され、回復動作が呼び出され、例えば、ポンピングを停止し、新しい使い捨て流体回路を用いて調製を再開するための表示を出力する。S108からS112まで、混合コンテナの内容物は、324および326に示されるものと同じままである。
【0105】
[0162] 最終透析液が、浸透圧剤濃縮液におけるよりも高い、電解質濃縮液と浸透圧剤濃縮液の比を要する場合、S114において、対応する量の電解質濃縮液が混合コンテナに添加される。そうでない場合、動作S114、S116、およびS118はスキップされる。S114に進むと、混合コンテナ内容物がS116において混合され、導電率チェックがS118においてM回の反復で実行され、ここでMは、Nに等しい数を含む任意の数であり得る。目標を達成するための必要な水の残りが、S120において添加される。その時点で、334および336で示される最終組成が得られる。次いで、上記のように、混合コンテナ内容物がS122において混合され、導電率チェックがS124においてL回の反復で実行され、ここでLは、NまたはMに等しい数を含む任意の数であり得る。最終動作S126において、(流体回路の構成に依存する)接触汚染から保護するために使用される1つまたは複数のフィルタは、流体の調合中にその完全性を確認するためにテストされる。
【0106】
[0163] 浸透圧剤濃縮液における電解質と浸透圧剤の比が目標透析流体に対して正しい場合でも、水のごく一部のみがS106において最初に添加される理由は、最初に水の一部と混合し、次いで水の残りと再び混合するほうが、S106においてすべての水を一度に添加することと比較して、総混合時間を低減し得るからである。
【0107】
[0164] 前述の方法では、混合およびテストの3つのステップが説明された。これらの動作のいずれかの中で、混合コンテナに添加される水または濃縮液の量を調整するために、または最終希釈動作において添加される水の総量の算定を調整するために、滴定プロセスが使用され得る。例えばS112において、実施形態では、浸透圧剤濃縮液の量は、量が目標透析流体のための浸透圧剤(溶質)の最小質量を下回ることを導電率測定が示す場合に増加され得る。レシオメトリック調合に依存するので、このような補正は、移送された水の量が有効に定量化されており、浸透圧剤濃縮液量が不精密であると仮定する。浸透圧剤濃縮液の量が、ポンピングによって水よりも一貫してあまり正確または精密に計量されないことをテストが示す場合、この補正は、そのようなシステムに対して有効となる。さらなる実施形態では、コントローラは、既定回数の混合/テストの再試行後にのみ、濃縮液における調整を行うようにプログラムされ得る。これにより、不完全な混合から生じる濃度の偏りから守られることができる。電解質液と浸透圧剤の比が、マーカとして電解質濃縮液を含有する浸透圧剤濃縮液におけるものと同一である透析流体が作製されているとき、S112におけるバッチ内容物のテストは、電解質濃縮液と浸透圧剤濃縮液の比が浸透圧剤濃縮液において固定されているので、浸透圧剤濃縮液および電解質濃縮液の両方の濃度を示すのに十分である。多くの透析流体は、浸透圧剤濃縮液と電解質濃縮液の標準比によって特徴付けられる。このような固定されたセットのうちの最も高い浸透圧剤/電解質液の比が、浸透圧剤濃縮液においてマーカとして使用される電解質濃縮液の比率に等しい場合、導電率テストによって最終透析流体品質を確認するこの能力が利用可能である。コントローラは、最終バッチが最終導電率の確認後にのみクリアされるように、調合プロセスを制御するようにプログラムされ得る。浸透圧剤と電解質液の比がより低い標準的な透析流体の場合、システムはレシオメトリック調合に依存し得る。
【0108】
[0165]
図15Dは、混合コンテナ内容物320の対応する概略図の隣に別の調合手順のフローチャートを示す。
図15Aと同様に、図は、処理の各段階において行351~366を有し、各々は、電解質濃縮液、電解質マーカを有さない浸透圧剤濃縮液、および水の成分の形象的表現を示す。
図15Aを参照して説明されたように、濃縮液は、それらが寄与するそれぞれの電解質液および浸透圧剤成分に加えて、いくらかの水に寄与する。また、行351~366は、プロセス段階S206~S222と位置合わせされており、各行は、対応する段階に存在する組成を示す。列368、369、および370は、濃縮液および水の成分を示す。濃縮液は、その構成成分を示すために、列中でさらに分類されている。浸透圧剤濃縮液368は、構成成分として浸透圧剤および水のみを有する。マーカは使用されない。電解質濃縮液339は、構成成分として電解質および水を有する。構成成分は、
図15Aにおけるように、「E」、「O」、および「H2O」によって示される。
【0109】
[0166] 最初の動作S200において、もしあればマニホールドを含む流体回路は、水でプライミングされ、水は、ポンプチューブセグメントをならすように混合コンテナを通して循環される。水がそれを通して引き出される滅菌フィルタは、滅菌性を確実にするために、この時点でテストされ得る。S202において、クイックプライミングが実行される場合、バッチ内容物は、この目的のために使用され得る。いずれにしても、残りのバッチ内容物はドレインに移され空にされるS204。コントローラは、最終的に混合コンテナに移送され、混合され、テストされることになる、水、浸透圧剤濃縮液、および電解質濃縮液の最終目標量を記憶する。最初、混合コンテナは空である。S206において、最初の量の水が混合コンテナに移送される。S206の前に、混合コンテナは本質的に空であるが、プライミング動作からのわずかな残留痕跡があり得る。結果として得られるバッチ内容物は、行351においてS206プロセスと並んで示されている。水の量は、混合時間を最小限にするために最適化され得る。実施形態では、水量は、目標必要水量の50%であり得る。S208において、電解質濃縮液が、目標組成によって必要とされる通りに混合コンテナに移送される。これは、目標組成において必要とされる電解質濃縮液の全量であり得る。352で例示される移送された電解質濃縮液は、移送された電解質溶質の量を示す。また、352には、ある量の水も電解質濃縮液369の一部として移送されることも例示されている。
【0110】
[0167] 次に、S210において混合コンテナ内容物がポンピングによって混合される。S212において、濃度が予想通りであるかどうかを決定するために、バッチ内容物の導電率がテストされる。コントローラは、導電率テストの結果が予想範囲外にある場合に実行されることができる導電率再テストの回数Nを示す数を記憶し得る。再テストするために、コントローラは、混合コンテナの内容物を再び混合する。実施形態では、この後のほうの混合は、動作S210の既定の間隔よりも短い既定の間隔にわたり得る。テストおよび混合は、N回反復され得、最終テストが不合格の場合、調製は停止され、回復動作が呼び出され、例えば、ポンピングを停止し、新しい使い捨て流体回路を用いて調製を再開するための表示を出力する。S208からS212まで、混合コンテナの内容物は、354および356に示されるものと同じままである。
【0111】
[0168] S214に進むと、浸透圧剤が混合コンテナに添加され、S216において混合コンテナ内容物が混合される。次いで、S218において導電率チェックがM回の反復で実行され、ここで、Mは、Nに等しい数を含む任意の数であり得る。添加された浸透圧剤濃縮液の量は、S218において検証されることができ、これは、水構成成分および浸透圧剤構成成分による希釈の組み合わされた効果が、どれだけの水および浸透圧剤濃縮液が添加されるかに依存する測定可能な量だけ導電率を低下させるからである。この導電率の減少は、コントローラによって既定の量として記憶され、他の導電率測定と全く同様に測定されたレベルと比較され得る。
【0112】
[0169] 目標混合物を達成するための必要な水の残りが、S220において添加される。その時点で、364および366で示される最終組成が得られる。次いで、上記のように、混合コンテナ内容物がS222において混合され、導電率チェックがS224においてL回の反復で実行され、ここでLは、NまたはMに等しい数を含む任意の数であり得る。最終動作S226において、(流体回路の構成に依存する)接触汚染から保護するために使用される1つまたは複数のフィルタは、流体の調合中にその完全性を確認するためにテストされる。
【0113】
[0170] S206において水のごく一部のみが最初に添加される理由は、最初に水の一部と混合し、次いで水の残りと再び混合するほうが、S206においてすべての水を一度に添加することと比較して、総混合時間を低減し得るからである。しかしながら、実施形態において、すべての水を一度に混合することは、可能な代替の実施形態である。
【0114】
[0171] 前述のすべての導電率測定動作において、流体の導電率および温度は、水中の電解質の濃度に、または電解質液および浸透圧剤の両方を含有する流体の場合、電解質液もしくは浸透圧剤のいずれかまたは両方の濃度に直接変換され得る。基準温度における導電率を得るために、基準温度と流体の温度との間の差を考慮するように、測定された導電率を補正することによって、同様の結果が達成され得る。次いで、透析流体の組成における補正を行う目的で濃度を決定するために、様々なアドミクスチャ(admixture)の濃度対基準温度における導電率の表がコントローラに記憶されることができる。開示される調合システムの実施形態では、基準温度は、人間の体温であり得、調合プロセスは、導電率測定時の実際の温度が基準温度に近くするように、透析流体の温度を体温(例えば、37C)になるように制御することを含み得る。これは、実際の温度と基準温度とが透析流体温度の制御により近くなるので、補正された導電率測定における誤差を非常に小さくする。
【0115】
[0172] 方法の実施形態では、構成成分は、化合するのに先立って送達温度に加温される。代替の実施形態では、構成成分は、化合後であるがテスト前に加温される。実施形態では、導電率は、基準値との比較のために補償なしで使用される。実施形態では、濃度または目標導電率が得られる推定温度は、推定室温である。これは、患者への投与のための温度に生成物を加温する前に化合が行われる場合に関連する。体温への加温は、後に行われ得る。実施形態では、予想される濃度目標の各々についての導電率レベルおよび関連する温度補償係数は、37Cで得られる。
【0116】
[0173]
図15Bは、
図15Aを参照して上述された調合手順中の導電率とデキストロースの濃度との関係を概略的に示す。曲線1506A、1506B、および1506Cは、最終的に希釈された透析流体中に最終濃度の浸透圧剤を有する3種類の透析流体の各々についての希釈曲線を表す。完全に希釈された濃縮液の各曲線は、例えば、曲線1506Aでは4.25%のデキストロース、曲線1506Bでは2.5%のデキストロース、曲線1506Cでは1.5%のデキストロースをそれぞれ表し得る。他の構成成分、すなわち、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム塩化物等を含む電解質濃縮液中に担持されるものの臨床的に容認された成分は、3つのすべてにおいて同じであり得る。換言すれば、(使用可能な濃度に希釈された)最終希釈透析流体の右側のすべての点は、4.25%、2.5%、および1.5%の透析流体についての過剰濃縮された溶液である。4.25%の浸透圧剤(デキストロース)透析流体として特徴付けられる最終透析流体の比率になるように、デキストロース(より一般には浸透圧剤濃縮液)と電解質濃縮液の比を選択することによって、使用可能な透析流体が電解質濃縮液を添加することなく形成されることができ、他の透析流体がそれぞれの量の電解質液を添加することによって形成されることができる。
【0117】
[0174]
図15Bに示されるような希釈曲線を提示することは、上で指摘されたこと、すなわち、構成成分を段階的に混合するステップが、混合効率についての、また、ここで説明されるように、導電率の適切な測定についての含意を有することを強調する。明確な導電率測定を行う能力は、希釈対導電率空間における異なる点ごとに変化する。例えば、曲線1506Aは、浸透圧剤に対する電解質液の割合が最も低い濃縮液についての希釈曲線を例示しており、ある特定の導電率値が2つの異なる希釈レベルを示すことが分かる。1508には、効率的な混合のための範囲も示されている。表示はすべて象形的であり、正確な範囲は実験によって決定されることになる。
【0118】
[0175] 上で概説された
図15Aの調合手順では、測定ゾーンは、導電率が単一値の最適化された混合効率領域1508である範囲に制限される。
図15Aも参照すると、水S106は、電解質濃縮液および浸透圧剤濃縮液と化合されS108、混合コンテナ内で混合され、導電率がS112において測定される。これは、組成が部分的に希釈された4.25%のデキストロースに対応する点1500に対応する。次に、目標透析流体が2.5%のデキストロース透析流体であると仮定する。電解質濃縮液の添加S114は、混合コンテナの組成を、過剰濃縮された2.5%のデキストロース透析流体に対応する曲線1506B上の点1502にする。S120での最終希釈は、組成を、2.5%のデキストロース透析流体を使用する準備ができている点1504にする。測定点1500、1502、および1504は、すべて希釈/導電率空間の所望の領域にある。グラフにおいて、浸透圧剤濃縮液はデキストロースとして特定されているが、他の種類の浸透圧剤濃縮液であり得る。
【0119】
[0176] 前述のすべての実施形態において、最終生成物は、ポンピングによって送達される量の再現性に純粋に依存する、レシオメトリックにバランスのとれた調合によって得られることができる。このような実施形態では、濃度は検出される必要がなく、調合が任意の濃度測定から独立して行われることができる。さらなる実施形態では、最終組成は、単一の濃度サンプリングおよび測定を通して検証されることができる。
【0120】
[0177] ここで
図15Cを参照すると、グラフは、混合時間対デキストロース濃度(他の浸透圧剤濃縮液が同様に表わされ得ることに留意されたい)を示し、曲線は、必要な全水量および全濃縮液量を移送し、完全な混合を確実にする点まで内容物を混合するのに必要とされる総ポンピング時間を示す。後者は、混合中の時間に混合コンテナの内容物を周期的にサンプリングし、完全移送および完全な混合に必要とされる時間(「ポンピング時間」)を濃度が一定値を読み取る点として特定することによって、実験的に決定され得る。
図15Bの1500での最初の化合における水と浸透圧剤(例えばデキストロース)濃縮液との比は、水および濃縮液をポンピングする時間およびコンテナ内容物を混合する時間を含む、アドミクスチャを生成するために必要とされる合計時間に影響を及ぼし得る。点1500が、濃度測定が単調である水と浸透圧剤濃縮液の比の範囲にあることを必要とし、点が浸透圧剤の溶解限度から離れていることを必要とすると、最小ポンピング時間が特定され得る。したがって、浸透圧剤濃縮液と水の質量比の最適な最初の比が見出され、
図15Bの点1500で特定される化合を定義するために使用され得る。開示される主題の実施形態、例えば、
図15Dの方法では、点1500は、これらの条件に応じて決定され得る。
【0121】
[0178] 実施形態のいずれかにおいて、蠕動ポンプの使用は、処方された処置を満たすのに十分な絶対精度を提供し得る様々なポンピング機構のいずれかを用いる計量ポンプによって置き換えられることができることに留意されたい(すなわち、コマンドされた移送量と実際のものとの比は、アドミクスチャまたは最終生成物透析液構成成分の許可比率内にさらに入る既定の範囲によって制限される)。これは、コマンドされた速度と実際の速度(または量)の比が処方された要件ほど正確でない場合でも、成分の比が正確であるという点で、レシオメトリック精度に依存するポンピング機構と比較される。
【0122】
[0179]
図16Aを参照すると、透析流体のバッチを生成するための別の方法の実施形態では、浸透圧剤濃縮液が添加される前に、電解質濃縮液が混合コンテナ内にポンピングされる。これにより、浸透圧剤濃縮液の添加前に混合バッチに対して電解質濃縮液濃度のテストおよび調整が行われることが可能となる。電解質濃縮液濃度の変動に対する透析流体処方の許容差は、浸透圧剤濃縮液の濃度(+/-5%)よりもさらに厳しく、例えば+/-2.5%であるので、電解質濃縮液のみの添加、確認、および調整により、調合がより厳しく制御されることが可能となる。実施形態では、追加の水または濃縮液が添加されて、濃度が電解質濃縮液の限度内にあることを確実にし得る。実施形態において、浸透圧剤濃縮液の用量は、体積制御のみによって制御される。実施形態では、調合中に添加される浸透圧剤濃縮液の量は、導電率測定を用いてチェックされるが、その量は、導電率測定に基づいてそれを調整するために滴定されない。
【0123】
[0180] 本方法は、バッチのために必要な水のすべてまたは一部を混合コンテナ458内にポンピングすることから始まる。変形例では、最終バッチのために必要とされる既定の一部に等しい量の水が混合コンテナ内にポンピングされる。例えば、目標量の水のうちの50%が添加され得る。他の箇所で述べたように、この量は、全体的なポンピング時間を最小限にするように、または少なくとも全体的な混合時間に応じて、選択され得る。次に、必要な用量の電解質濃縮液の100%が混合コンテナ459内にポンピングされる。次いで、混合コンテナ内容物が460において混合され、例えば上記の実施形態で説明されたように、1つまたは複数の導電率センサを通してサンプルをポンピングすることによって、461において混合コンテナのサンプルが引き出され、テストされる。463において、浸透圧剤濃縮液用量は混合コンテナ内にポンピングされ、バッチ内容物が混合される464。ここでの混合およびすべての方法の実施形態での混合は、上で特定された機構のいずれかによって、または任意の好適な方法によって行われ得る。ポンプ混合が使用された場合に発生することになる流体回路へのローラ衝突の回数を低減するために、磁気流体力学的混合(混合および/または加温のために、混合コンテナのための支持体に励起回路が設けられ得る)がここで用いられ得る。例えば上記の実施形態で説明されたように、サンプルが混合コンテナからポンピングされ、1つまたは複数の導電率センサを通してサンプルをポンピングすることによって、465においてテストされ得る。458において初めに添加された量に依存して、追加の水が必要とされる場合、最後の水の残りが467において混合コンテナ内にポンピングされ、465でのような最終希釈濃度チェックが468において行われる。
【0124】
[0181] 469において、実施形態(例えば、
図1A~
図1D、
図2A、
図2E、または
図2Hの115)に依存する1つまたは複数の滅菌フィルタの圧力テストが実行され得、テストの結果が、処置のためのバッチの放出のための条件とされ得る。すなわち、本方法では、(開示される実施形態の全部ではないが一部で行われるように)そうでない場合混合コンテナに事前に接続されていないバッチに添加されるすべての流体は、外部供給源と混合コンテナとの間に事前に接続されたインライン滅菌フィルタを有し得る。すなわち、滅菌フィルタは、その滅菌フィルタ膜が混合コンテナの内部へのバリアを画定するように事前に接続され、その結果、混合コンテナへの接続を行うことから生じる任意の接触汚染が、行われた接続を通して流体移送が生じるときにフィルタ膜によって阻止される。単数または複数の滅菌フィルタが圧力テストされるとき、すなわち、滅菌バリアを画定するために依拠される1つまたは複数の滅菌フィルタが圧力テストされるとき、コントローラは、それらが圧力テストに合格したかどうかに関する決定を行い、次いで、バッチが使用されることを防止または許可する。方法において、コントローラは、単数または複数の圧力テストの結果を示すメッセージを生成する。コントローラは、バッチの使用が許可されないことの指示と共にディスプレイ上に出力されるメッセージを生成し得る。コントローラはさらに、バッチが使用される処置モードへの移行を防止し得る。コントローラは、代替の実施形態では、新しいバッチの調製のためのモードに移行し得る。コントローラは、後者の場合、故障した使い捨て品を新しいものと交換し、新しいバッチの調製を開始する命令を出力し得る。
【0125】
[0182] 461、465、および468において、調合プロセスが正しく進行していることを確実にするために、混合コンテナの導電率が検出され、予想値と比較される。コントローラに記憶された予想値との比較が合格しない場合、
図15Aおよび
図15Dを参照して説明されたように回復手順が実行され得、すなわち、バッチは(任意の時間にわたって、または460の混合時間より短いかまたはそれに等しい間隔にわたって)混合され得、バッチ内容物がサンプリングされ、再びテストされる。したがって、回復の1つの形態は、不良な混合物ではなくむしろ無効なテストから回復することである。何らかの既定回数の再混合/テスト試行の後に、導電率が、既定の量または割合を超えて記憶された予想値とは異なる場合、調合プロセスは停止し得、コントローラは、調合プロセスを再開するメッセージを出力し得る。調合プロセスを停止することに加えて、コントローラは、ラインをクランプすることによってバッチへのアクセスを防止し得るか、または失敗のバッチ内容物の誤用を防止する他の何らかの安全予防措置を講じ得る。
【0126】
[0183] 混合誤差について補正するようにバッチの導電率を調整するために、コントローラによって追加の回復プロセスが実施され得る。導電率テストが不合格であるとき、すなわち、測定された導電率が、記憶された予想値についての既定の範囲外にあるとき、コントローラは、誤差の大きさに応じた量の水または一方もしくは両方の濃縮液を添加することによって、バッチの比率を調整し得る。最初の動作として、コントローラは、調整が許可されるかどうかを決定するために、調合の段階と組み合わせて誤差の大きさを比較し得る。実施形態では、コントローラは、各テスト(461、465、および468)についての導電率のそれぞれの誤差の大きさの範囲を記憶する。負の誤差と正の誤差とで異なり得る、記憶された誤差の大きさは、461、465、または468において、検出された誤差と比較され得、コントローラは、誤差の大きさが記憶された誤差の大きさを下回る場合に調整プロセスを進め得、またはそうでない場合、調合を終了し得る。誤差の大きさは、有利には、特定の動作461、465、または468のための最後の再混合/テストサイクルに基づき得る。
【0127】
[0184] 回復手順はまた、使い捨てユニットの重量を測定するスケールを用い得る。使い捨てユニットは、実施形態に依存して、混合コンテナおよび1つまたは複数の濃縮液コンテナを含む。水のみが添加され、それは混合コンテナに添加される。使い捨てユニットがスケールの上に置かれた後にベースライン重量を得た後、混合コンテナに添加された水の量が重量によって検出されることができる。濃縮液が混合コンテナに移送されるとき、使い捨てユニットの総重量の変化は発生しない。導電率に使い捨てユニットの重量を加えたものを使用して、各動作461、465、または468において、コントローラは、目標比を達成するために必要な添加される水または濃縮液の量を正確に決定することができる。
【0128】
[0185] スケールを有さない実施形態、または調合制御のためにスケールが使用されない実施形態では、コントローラは、誤った読み取りについて補正するように混合コンテナ内容物を変更することによって回復するために、以下のような動作を実行し得る。
図15Eを参照すると、フローチャートが概略的に示されている。これは、本明細書で提示される他の混合方法の要素を繰り返すが、本明細書で提示される方法のいずれかに導電率誤差回復方法として(必要に応じて置換して)追加されることができるという点で別個の実施形態ではない。
【0129】
[0186]
図15Eを参照すると、1.0において、最初の水用量が混合コンテナに添加される。2.0において、例えば、実施形態のいずれかによる浸透圧剤濃縮液または電解質濃縮液とすることができる第1の濃縮液が添加される。3.0においてバッチ内容物が混合され、4.0において導電率が測定される。4.1において、コントローラは、導電率測定値が既定の許容差内で予想値と一致するかどうかを決定し、一致する場合、動作は5.0に進む。そうでない場合には、4.2において、エラー回復方法4.2.1が、正しい量の水がコンテナ内にポンピングされたと仮定することによって、バッチ中の実際の第1の濃縮液を計算する。これは、濃度と導電率との関係が記憶されているので得られ得る。この関係は、濃縮液の新しい量が所与の水量および第1の濃縮液の計算された濃度から計算されることを可能にするためのルックアップテーブル、冪関数適合式、または他の何らかの方法として記憶されることができる。濃縮液の新しい量(例えば体積であるが電算のユニットは必須ではない)が、4.2.2において第2の濃縮液の新しい目標量を計算するために使用される。
【0130】
[0187] 5.0において、第2の濃縮液が添加され、混合され6.0、バッチ内容物の導電率が測定される7.0。導電率値が、この動作が以前に行われたならば4.2.2からの濃縮液のリセット量移送に基づく予想される導電率と一致する場合、制御は8.0に進む。導電率が誤りであり、第1の濃縮液について以前に誤りであった場合、7.2において、調合プロセスが終了され、回復プロセスが開始される。この時点でバッチは失敗のバッチである。4.0における導電率測定値が範囲内にあり、7.0における導電率測定値が範囲内にない場合、制御は7.3に到達する。7.3.1において、導電率が、不足の第2の濃縮液が5.0においてバッチコンテナに添加されたことを示す場合、添加されるべき追加量が、導電率測定値の大きさに基づいて計算され、その後、混合コンテナに添加される。制御は7.3.2.1に進む。7.3.1において、導電率が、過多の第2の濃縮液が5.0において混合コンテナに添加されたことを示す場合、添加されるべき第1の濃縮液および水の追加量が、導電率測定値の大きさに基づいて計算され、その後、混合コンテナに添加される。7.3.2.1においてバッチ内容物は混合され、7.3.2.2において導電率が再び測定される。測定値が予想範囲内にある場合、7.3.2.2.1において、制御は8.0に進み、そうでない場合、調合は7.3.2.2.2において終了する。
【0131】
[0188] 調合のハード終了(hard termination)が生じていない場合、8.0において、水の残りが添加され、9.0において、混合コンテナ内容物が混合され、10.0において、バッチ流体の導電率が測定される。10.1において、測定値が良好である場合、制御は11.0に進む。導電率測定値が予想範囲内にある場合、制御は11.0に進み、そうでない場合、制御は、8.0において導電率測定値が過少希釈を示したか過剰希釈を示したかに基づいて10.1.1または10.1.2に進む。導電率測定値によって過剰希釈が示された(すなわち測定された導電率が予想される閾値よりも低い)場合、10.1.1において、本開示で説明されるように両方の濃縮液が処方された比で添加される。10.1.2において過少希釈が示された場合、本開示で説明されるように水が添加される。両方の場合において、水の不足または過多は、先行する回復動作により記憶された任意の調整を伴う濃縮液構成成分の処方量に基づいて、導電率測定から推定されることができる。この最終調整段階では、導電率の最終目標レベルまでバッチ内容物を滴定するために、水または濃縮液を漸増して添加し、繰り返しテストすることが可能である。10.1.2.1においてバッチ内容物は混合され、10.1.2.2において導電率が再び測定される。測定値が予想範囲内にある場合、10.1.2.2.1において、制御は11.0に進み、そうでない場合、調合は10.1.2.2.2において終了する。
【0132】
[0189] 11.0において、すべての流体の滅菌性を確実にする単数または複数のフィルタがテストされ、テストが不合格の場合、バッチは上述のように終了する。そうでなければ、バッチは12.0で放出される。
【0133】
[0190]
図15Eのすべての関連する動作において、導電率の予想値と測定値との間の誤差の大きさは、許可範囲と比較され、その範囲外にある場合、制御は、例えば7.2におけるように、および他の箇所で説明されているように、調合のハード終了に進み得ることに留意されたい。
【0134】
[0191]
図17Aは、腹膜透析のための調合および処置システム700Aを示す。2つの複数回処置コンテナ736および738は、それぞれ電解質濃縮液および浸透圧剤濃縮液を含む。それらは、それぞれの浸透圧剤濃縮液ライン744および電解質濃縮液ライン742によって、無菌コネクタ730によって流体回路701Aに接続される。非無菌コネクタも使用され得る。コネクタが非無菌である実施形態では、浸透圧剤濃縮液ライン744および電解質濃縮液ライン742は、滅菌フィルタを含み得る。必要とされるフィルタのコストおよび数により、これは、滅菌性を確保するための好ましい方法ではない。最終充填物コンテナ734もまた、最終充填物ライン740を介して流体回路701Aに接続され得る。最終充填物コンテナ734は、複数サイクルの処置の最後の充填サイクルのための特定の薬剤を含み得る。流体回路701Aは、ポンピングチューブ763によって接続された第1のマニホールド758および第2のマニホールド760を含む。マニホールド758および760は、コントローラ739の制御下でクランプ751を使用して様々な流体供給源を流体消費物に接続する選択可能な流体通路を画定する。流れ切替えの詳細は、同様の実施形態に関して上述された通りであり得る。精製水供給源766が、冗長滅菌フィルタ731を通してマニホールド758に精製水を供給する。フィルタ731は、本開示の方法の実施形態で説明されるように、バッチが滅菌であることを確認するために自動的にテストされる単一のテスト可能なフィルタによって置き換えられ得る。マニホールド760は、排出ライン756によって、非無菌コネクタ729を介して排出ライン回路765に接続される。排出ライン回路は、その経路に導電率センサ764を有し、これはコントローラ739の制御下で、マニホールド760を通って搬送される流体のサンプルの導電率の測定を可能にする。混合コンテナ732は、入口ラインおよび出口ライン746および750によって、それぞれ、マニホールド758および760に接続されて、流体が、混合コンテナ732内にポンピングされ、混合コンテナ732から引き出されることを可能にし、混合コンテナ732の内容物の再循環を介した混合を可能にする。ポンプ762が、マニホールド758と760との間で流体をポンピングする。圧力センサ769が、ポンプチューブ763内のポンプ入口および出口圧力を検出するためにポンプ762の両側に配置される。他の箇所およびその全体が参照により本明細書に組み込まれた米国特許出願公開第2015-0005699号で説明されるように、圧力に対応する信号が、コントローラ739に印加され、ポンプ圧力補償および/またはポンプ較正のために使用される。廃棄物コンテナ768が、非無菌コネクタ729によって排出ライン回路765に取り付け可能であり得る。ヒータ770が混合コンテナ732に接触している。実施形態では、ヒータ770は、混合コンテナ732が載る台を形成する。患者ライン754が、Y-コネクタによって別個のライン748および752に接続されて、別の無菌コネクタ730によってカテーテル(図示せず)に接続される患者ライン754を通した患者718の充填および排出を可能にする。
【0135】
[0192] 流体回路701Aは、クランプ751をライン741、740、742、744、750、746、752、および756のそれぞれのクランプ部分と位置合わせする機構によって、調合/サイクラ機械772に接続する。カセットおよびカートリッジ内の既定の位置にチューブ部分を保持する支持体、ならびにアクチュエータおよびセンサのセットの上に容易に置くことができるコンパクトな流体回路など、様々なそのような機構が当該技術分野で既知である。マニホールドおよびクランプは、当該技術分野で既知の様々な異なるタイプのフローセレクタデバイスによって置き換えられることができ、したがって、本システムは、チューブのクランプに基づいてフローセレクタを使用することに限定されない。ポンプ762が蠕動ポンプである場合、ライン763のポンピングチューブセグメントは、流体回路701Aの接続によって位置合わせされ得る。精製水供給源766は、排出ライン回路765またはいずれかの部分とともに密閉容器(enclosure)767内に収容され得る。廃棄物コンテナ768は、同じ密閉容器内に収容されても、例示されるようにそうでなくてもよい。濃縮液コンテナ736および738は、複数の充填/排出サイクル、各々が複数の充填/排出サイクルから成る複数日分の処置、1週間分の処置、1か月分の処置、または他の何らかのスケジュールのために十分な濃縮液を含み得る。濃縮液コンテナ736および738は、無菌コネクタの使用によって独立して交換可能であり得る。独立した交換の利点は、本開示の他の箇所で説明されている。最終充填薬剤コンテナ734の内容物は、完全に希釈され得るか、またはさらなる希釈を必要とする濃縮液から成り得るか、もしくはそれを含み得る。マニホールド758および760は、流体を取り換えるときの廃棄を低減するように最小容積を有し得る。実施形態では、マニホールド758および760の最大水力直径は各々、それらに接続する最大ラインの直径の5倍未満である。さらなる実施形態では、それらは、最大ラインの直径の3倍未満であり、なおさらなる実施形態では、2倍未満である。
【0136】
[0193]
図16Bおよび
図17Aを参照すると、透析流体のバッチを生成するための方法では、プライミング動作のセットが最初に実行される。動作485、486、487、488、および489は、浸透圧剤濃縮液ライン、電解質濃縮液ライン、および最終充填物ライン740、742、および744にそれぞれの流体を充填し、混合コンテナ732の入口ライン746および出口ライン750、ならびにマニホールド758、ポンピングチューブ763、マニホールド760、および給水ライン741に精製水を充填する動作シーケンス全体を集合的に形成する。動作は、任意の順序であり得るが、特定の実施形態では、水が最後にマニホールドを通してプライミングされる。
【0137】
[0194] 485において、第1の濃縮液736または738は、それぞれの濃縮液ライン742または744を通る流れを許可する弁751および排出ライン756を通る流れを許可する弁751を除くすべてのラインのための弁751を閉じることによって、廃棄物コンテナ768(コンテナではなくむしろ汚水ドレインであり得る)に搬送される。ポンプ762は、既定の条件が満たされるまで流れを確立するように動作される。既定の条件は、コントローラ739によって検出され得る。既定の条件は、コントローラ739によって決定された濃縮液の検出量、ポンプアクチュエータのサイクル数(例えば回転数)、または導電率センサ764によって示される検出された導電率もしくはその変化率であり得る。条件は、それぞれの濃縮液ライン742または744が充填されることを確実にするように選択され得る。条件は、それぞれの濃縮液ライン742または744から空気がパージされることを確実にするようにさらに選択され得る。それぞれの濃縮液ライン742または744内に空気が存在しないことは、空気検出器、例えば、導電率センサ764に位置付けられるかまたは経路に沿った他の場所に位置付けられるものによって確立され得る。条件は、導電率の既定の閾値と組み合わされた、検出された空気の閾値レベル(または検出された空気なし)の組合せを含み得る。
【0138】
[0195] 486において、(第1の濃縮液以外の)第2の濃縮液736または738が、それぞれの濃縮液ライン742または744を通る流れを許可する弁751および排出ライン756を通る流れを許可する弁751を除くすべてのラインのための弁751を閉じることによって、廃棄物コンテナ768(コンテナではなくむしろ汚水ドレインであり得る)に搬送される。ポンプ762は、既定の条件が満たされるまで流れを確立するように動作される。既定の条件は、コントローラ739によって検出され得る。既定の条件は、コントローラ739によって決定された濃縮液の検出量、ポンプアクチュエータのサイクル数(例えば回転数)、または導電率センサ764によって示される検出された導電率もしくはその変化率であり得る。条件は、それぞれの濃縮液ライン742または744が充填されることを確実にするように選択され得る。条件は、それぞれの濃縮液ライン742または744から空気がパージされることを確実にするようにさらに選択され得る。それぞれの濃縮液ライン742または744内に空気が存在しないことは、空気検出器、例えば、導電率センサ764に位置付けられるかまたは経路に沿った他の場所に位置付けられるものによって確立され得る。条件は、導電率の既定の閾値と組み合わされた、検出された空気の閾値レベル(または検出された空気なし)の組合せを含み得る。
【0139】
[0196] 487において、最終充填物(濃縮液またはすぐに使用できる薬剤のいずれか)が、最終充填物ライン740を通る流れを許可する弁751および排出ライン756を通る流れを許可する弁751を除くすべてのラインのための弁751を閉じることによって、廃棄物コンテナ768(コンテナではなくむしろ汚水ドレインであり得る)に搬送される。ポンプ762は、既定の条件が満たされるまで流れを確立するように動作される。既定の条件は、コントローラ739によって検出され得る。既定の条件は、コントローラ739によって決定された流体の検出量、ポンプアクチュエータのサイクル数(例えば回転数)、または導電率センサ764によって示される検出された導電率もしくはその変化率であり得る。条件は、最終充填物ライン740が充填されることを確実にするように選択され得る。条件は、最終充填物ライン740から空気がパージされることを確実にするようにさらに選択され得る。最終充填物ライン740内に空気が存在しないことは、空気検出器、例えば、導電率センサ764に位置付けられるかまたは経路に沿った他の場所に位置付けられるものによって確立され得る。条件は、導電率の既定の閾値と組み合わされた、検出された空気の閾値レベル(または検出された空気なし)の組合せを含み得る。
【0140】
[0197] 488において、精製水が、給水ライン741を通る流れを許可する弁751および排出ライン756を通る流れを許可する弁751を除くすべてのラインのための弁751を閉じることによって、廃棄物コンテナ768(または汚水ドレイン)に搬送される。ポンプ762は、既定の条件が満たされるまで流れを確立するように動作される。既定の条件は、コントローラ739によって検出され得る。既定の条件は、コントローラ739によって決定された水の検出量、ポンプアクチュエータのサイクル数(例えば回転数)、または導電率センサ764によって示される検出された導電率もしくはその変化率であり得る。条件は、給水ライン741が充填されることを確実にするように選択され得る。条件は、給水ライン741から空気がパージされることを確実にするようにさらに選択され得る。給水ライン741内に空気が存在しないことは、空気検出器、例えば、導電率センサ764に位置付けられるかまたは経路に沿った他の場所に位置付けられるものによって確立され得る。条件は、導電率の既定の閾値と組み合わされた、検出された空気の閾値レベル(または検出された空気なし)の組合せを含み得る。
【0141】
[0198] 489において、混合コンテナ732を通して水を再循環させる任意選択のステップが実行される。実施形態では、これは、488における動作の前または途中ならびに後に行われ得る。入口ライン746を開く弁751および給水ライン741を開く弁は開かれるが他のすべての弁751は閉じられ、その結果、ポンプ762が動作されると、水は混合コンテナ732内にポンピングされる。次いで、給水ライン741の弁751が閉じられ、出口ライン750の弁751が開かれ、その結果、ポンプ762が作動すると、水は混合コンテナ732内で連続的に再循環されることができる。コントローラは、既定数のポンプサイクルまたは所定の時間(流量に依存し得る)の間、この流れ構成を実施する。この動作は、蠕動ポンプのためのポンプチューブ763をならし、それによって、ポンプサイクル速度(例えばRPM)と流量との関係をより一貫性のあるものにする。この動作は、新しい流体回路701Aが設置されるときに有益である。ポンプチューブ763のならしが完了した後、入口ライン746は対応の弁751によって閉じられ得、排出ライン756は対応の弁によって開かれ、その後、ポンプ762は混合コンテナから排液するように動作する。ポンプのならし運転が、マニホールドおよび排出ラインを水でプライミングした後に完了したのか、その前に完了したのか、またはその間に完了したのかにかかわらず、動作は、入口ライン746および出口ライン750をプライミングし、さらに排出ライン756およびマニホールド758および760をプライミングする役割をする。
【0142】
[0199] 764における導電率検出器の代わりに、他のタイプのセンサが、それぞれの濃縮液ラインの充填を検出するために使用され得ることに留意されたい。例えば、流量センサが、排出ライン756を流れる流体の密度または粘度に応じ得る。別の代替例は、センサに到達する流体の温度が、移送されている流体とは異なる場合の温度センサである。
【0143】
[0200]
図16Aの実施形態では、浸透圧剤濃縮液が添加される前に、電解質濃縮液が混合コンテナ内にポンピングされる。しかしながら、代替の実施形態では、浸透圧剤濃縮液(マーカとして機能する電解質を含有し得る)が、残りの電解質濃縮液の前に混合コンテナに添加される。この方法は、処置バッチのための必要な水の100%以下を混合コンテナ732内にポンピングすることから始まる。給水ライン741および入口ライン750を閉じるものを除くすべての弁751を閉じることによって、既定量の水が、ポンプ762によって、精製水供給源766から、滅菌フィルタ731(またはもしあるならば単一のテスト可能なフィルタ)を通して、任意選択的に無菌コネクタ730を通して、給水ライン741、マニホールド758を通して、ポンピングチューブ763を通して、マニホールド760内に、そして混合コンテナ入口ライン746を通して、混合コンテナ732内にポンピングされる。移送される量は、コントローラによって、ポンプ762のサイクル数を既定のサイクル数(例えば蠕動ポンプの回転)に制御することによって制御され得る。
図16Bの実施形態は、同様の方法で修正されることができるが、最初に混合コンテナ内にポンピングされる浸透圧剤濃縮液は、473においてアドミクスチャをテストするためにマーカとしての役割をするのに十分な量の電解質濃縮液を含有し得る。
【0144】
[0201] 混合コンテナ732内にポンピングされる流体の正確な量を考慮する目的で、ポンプ762に対するコントローラの動作は、流体回路のそれぞれの部分に残っている流体の残留量の移送が考慮されるようにするものである。動作470において、マニホールド758および760ならびに入口ライン746が以前にプライミングされているので、混合コンテナに入る総量は、この動作でポンプ762によって移送される量に等しい。したがって、この場合、ポンプの制御において追加の算定は反映されない。ポンプは、目標量の水を移送するように動作され、コントローラは、動作470中の移送された量に等しいバッチ量に基づいて計算を行うようにプログラムされることができる。流体の移送が流体回路701Aに残っている別の流体も移送するさらなる動作を説明する際に便宜上、以下の識別子が使用される。
【0145】
[0202] マニホールド758、ポンプチューブ763、およびマニホールド760の組み合わされた容積についてのMIMO、
【0146】
[0203] 混合コンテナ732とマニホールド760との間の入口ライン746の容積についてのMOTI、
【0147】
[0204] 混合コンテナ732とマニホールド758との間の出口ライン750の容積についてのSOMI。
【0148】
[0205] 471において、電解質濃縮液ライン742および入口ライン746のためのそれぞれの弁751を開き、他の弁751を閉じて、MOTIおよびMIMOを含む直接経路を形成することによって、電解質濃縮液コンテナ736からの電解質濃縮液が混合コンテナ732にポンピングされる。電解質濃縮液は、電解質濃縮液ライン742を閉じるクランプ751のみを開くことによって、ポンプ762によって、電解質濃縮液コンテナ736からマニホールド758を通してポンピングされる。ポンプは、電解質濃縮液をマニホールド758からポンプチューブ763を通してマニホールド760内に引き込み、入口ライン746を通して混合コンテナ732内に引き込む。必要な用量の電解質濃縮液の100%に等しい量が混合コンテナに向かってポンピングされる471が、MOTIおよびMIMOに等しい所定の一部があとに残る。さらに、電解質濃縮液のポンピングを通して、MOTIおよびMIMOに等しい量の水が混合コンテナ732に添加される。コントローラは、水の添加量MOTI+MIMOに基づいて、混合希釈電解質濃縮液についての所定の導電率閾値を使用する。この導電率閾値により、473でのテストおよび474での電解質濃縮液濃度の調整が、浸透圧剤濃縮液の添加前に混合バッチに対して行われることが可能となり、上述の許容差の利点が付随する。
【0149】
[0206] 次いで、流体が混合コンテナ732の内外に循環されていくように、混合コンテナ732への入口ライン746および出口ライン750を閉じるものを除くすべての弁751を閉じることによって、472において混合コンテナ内容物は混合される。その結果、MOTIおよびMIMOに等しい電解質濃縮液の一部がバッチ内容物に一体化され、SOMIに残った水も同様に一体化される。濃度測定の目的のために、471において搬送された濃縮液の総ポンピング量は、予想濃度を決定するために、SOMI容積の追加の希釈ともに、470において搬送された水の総ポンピング量と混合される。例えば上記の実施形態で説明されたように、混合コンテナのサンプルが引き出され、1つまたは複数の導電率センサを通してサンプルをポンピングすることによって、473においてテストされる。これは、出口ライン750および排出ライン756を制御するものを除くすべての弁751を閉じ、ポンプ762を動作させて所定量の流体を混合コンテナ732から導電率センサ764に搬送することによって行われる。コントローラ739は、474において、構成成分の比率および総量を含むバッチ内容物の内部モデルに対する調整を行う際に、排出された量を考慮し得る。電解質濃縮液の濃度は、コントローラがより多くの水または電解質濃縮液を添加して目標に適合するように濃度を変更することを可能にする導電率測定によって、コントローラ739によって決定されることができる。代替的には、コントローラ739によって記憶された混合コンテナの組成の内部モデルは、測定値に応じて調整され、目標処方流体を生成するための後の動作において混合コンテナ732に添加される浸透圧剤濃縮液および/または水の量を変更するために後に考慮され得る。474において、バッチ内容物が濃度テストの結果に応じて直ちに調整される場合、水または追加の電解質濃縮液が、濃度測定値が過剰希釈を示したか過少希釈を示したかに依存して、上で特定された弁751設定を使用して混合コンテナ732内にポンピングされることができる。(上で特定された実施形態の変形例のように)470において100%未満の水用量が使用された場合、処方ごとの要件まで追加の水が添加され得る。再び、そのような水の残りが、455において、475および454の後に添加され得る。
【0150】
[0207] 475において、浸透圧剤濃縮液ライン744および入口ライン746を開くためのそれぞれの弁751を開き、他の弁751を閉じて、MOTIおよびMIMOを含む直接経路を形成することによって、浸透圧剤濃縮液コンテナ738からの浸透圧剤濃縮液が、混合コンテナ732にポンピングされる。浸透圧剤濃縮液は、浸透圧剤濃縮液ライン744および入口ライン746を制御するクランプ751のみを開くことによって、ポンプ762によって、浸透圧剤濃縮液コンテナ738からマニホールド758を通してポンピングされる。ポンプは、浸透圧剤濃縮液をマニホールド758からポンプチューブ763を通してマニホールド760内に引き込み、入口ライン746を通して混合コンテナ732内に引き込む。浸透圧剤濃縮液の必要な用量の100%に等しい量が混合コンテナに向かってポンピングされる471が、MOTIおよびMIMOに等しい所定の一部があとに残る。必要な用量は、上で示された473における導電率テストの結果によって、部分的に決定され得る。移送された量はまた、浸透圧剤濃縮液がポンピングされる前にMOTIおよびMIMOに残る、前のバッチ内容物の希釈された電解質濃縮液の量を考慮し得る。最後に、もしあれば残留量が、455における最終希釈において混合コンテナ732に移送され、その結果、混合コンテナ732に移送される浸透圧剤濃縮液の量は、その追加の量を考慮するように部分的に補償される。バッチ内容物は、動作472の説明で特定された弁設定を使用して混合される。これは、浸透圧剤濃縮液をポンピングした後に残っている残留MOTIおよびMIMO容積の浸透圧剤濃縮液、ならびに浸透圧剤濃縮液の添加前のSOMI容積の混合物を混合する。
【0151】
[0208] 454において、バッチ内容物は、適切な弁751を設定し、ポンプ762を動作させることによって、動作473に関連して説明されたように、サンプリングされ得る。サンプルから決定された導電率は、バッチが良好であり、処置サイクルのために使用できるかどうか、またはバッチが不良であり、排出され、再作製または他の何らかの回復サイクルが実施されるべきかどうかをコントローラに示す。浸透圧剤濃縮液および関連する水の添加は、導電率に対して測定可能な効果を有する。浸透圧剤濃縮液の添加は、特定のタイプ(例えばデキストロース)に依存して、導電率を低下させる傾向がある。しかしながら、濃縮液は、導電率に影響を与え、それはコントローラによって予め決定され、記憶されることができ、その結果、導電率が内部モデルに対応するのか、その周囲の既定の範囲外にあるのかを決定するために454での導電率測定値が使用されることができる。上述のように、コントローラは、導電率の結果に基づいて、バッチが、処置のために使用されるか、または再生成されることを可能にするか、または制御システムの処置モードへの進行を防止することによって使用を防止するか、エラー信号を生成するか、排出して新しいバッチを生成するか、またはそれらの任意の組合せを行う。
【0152】
[0209] 455において、完全なバッチに必要な水の100%未満が470において混合コンテナ732に添加された場合、動作470に関して上述された設定を使用して残りの補完の水が455において添加される。一部がMOTIおよびMIMOにおいて最初に残っていても、移送された水の全量は、最終的にバッチに添加される。これは、MOTIおよびMIMO部分がバッチ内に混合される、476における追加の混合動作によるものである。475の終わりに得られた前のSOMI容積の混合物も混合される。
【0153】
[0210] 475において、浸透圧剤濃縮液量が混合コンテナ732に移送される。1回分の用量が混合コンテナ732内にポンピングされ、バッチ内容物が混合される。454において、バッチ内容物の導電率が測定され、それが限界内にある場合、制御は455に移り、そうでない場合、調合は終了する。455において、水の100%未満が470において添加された場合、水の最終量が混合コンテナ732に添加される。476において、バッチ内容物は混合され、MOTIおよびMIMO容積の水が、SOMIからの前の混合物と同様に混合されて、最終混合バッチを形成する。456において、473を参照して上述された手順を使用して導電率がテストされる。457において、流体の滅菌性を確保することを担う任意の滅菌フィルタがテストされ得、または冗長フィルタが使用され得る。フィルタ(単数または複数)の完全性が確認された場合、バッチは放出され、そうでない場合、バッチは放出されない。導電率の範囲外の読み取り値に対する可能な応答は、動作454を参照して説明された通りであり得る。
【0154】
[0211]
図16Cを参照すると、高度の体積精度を提供するポンプシステムおよび/または方法に好適なさらなる実施形態において、水および浸透圧剤濃縮液および電解質濃縮液が、体積制御に依存する単一セットの動作で混合コンテナに移送され、混合される477~481。477において、目標水量の100%または一部が混合コンテナ内にポンピングされる。478において、目標量の電解質液の100%が混合コンテナに移送される。479において、ある量の浸透圧剤が混合コンテナ内にポンピングされる。480において、477において100%未満の水が移送された場合、補完量の水が添加されて合計を100%にする。480において、混合コンテナ内容物の導電率が測定されることができ、必要ならば追加の水が添加される。混合後に導電率が測定される。481において、混合コンテナ内容物が混合される。動作は、他の実施形態を参照して説明されたように、滅菌フィルタの圧力テストが後に続き得る。
【0155】
[0212]
図17Bは、腹膜透析のための調合および処置システム700Bを示す。2つの複数回処置コンテナ736および738は、それぞれ電解質濃縮液および浸透圧剤濃縮液を含む。それらは、それぞれの浸透圧剤濃縮液ライン744および電解質濃縮液ライン742によって、無菌コネクタ730によって流体回路701Bに接続される。非無菌コネクタも使用され得る。コネクタが非無菌である実施形態では、浸透圧剤濃縮液ライン744および電解質濃縮液ライン742は、滅菌フィルタを含む。必要とされるフィルタのコストおよび数により、これは、滅菌性を確保するための好ましい方法ではない。最終充填物コンテナ734もまた、最終充填物ライン740を介して流体回路701Bに接続され得る。最終充填物コンテナ734は、複数サイクルの処置の最後の充填サイクルのための特定の薬剤を含み得る。流体回路701Bは、ポンピングチューブ763によって接続された第1のマニホールド758および第2のマニホールド760を含む。マニホールド758および760は、コントローラ739の制御下でクランプ751を使用して様々な流体供給源を流体消費物に接続する選択可能な流体通路を画定する。流れ切替えの詳細は、同様の実施形態に関して上述された通りであり得る。精製水供給源766が、冗長滅菌フィルタ731を通してマニホールド758に精製水を供給する。フィルタ733は、空気ポンプによって空気ライン737を通して空気をポンピングし、圧力を測定し、フィルタのバブルポイントを超えたかどうかを検出し、超えていない場合、フィルタ733のフィルタ膜の完全性を確認することによって自動的にテストされる単一のテスト可能なフィルタである。圧力減衰テストなどの代替的なフィルタ完全性テストも提供され得る。フィルタ733のテストは、本開示の方法の実施形態で説明されるように、バッチが滅菌であることを確認するために、コントローラ739によって使用される。マニホールド760は、排出ライン756によって、非無菌コネクタ729を介して導電率センサモジュール714に接続される。導電率センサモジュール714は、出口マニホールド760と廃棄物コンテナ768(またはドレインなどの廃棄物出口)との間で相互接続可能である交換可能な構成要素である。導電率センサモジュール714は、排出流路715内に一対の導電率センサ764を有する。導電率センサ764は、不良センサを示すために、および/または排出流路715を通る流れにおける導電率の摂動の飛行時間(time of flight)に基づく流れ感知のための機構を提供するために比較されることができる導電率の独立した指示を提供する。導電率モジュール714は、弁アクチュエータ721を収容する調合/サイクラ機械772と係合する。弁アクチュエータ721は、導電率モジュール714が交換されるときに交換されない。導電率モジュール714は、プラスチック導電率セルと、コネクタを有するチューブと、弁アクチュエータ721(排出流路715を通る流れを制御するものが示されている)をチューブピンチ部分から分離することによって弁751を画定するピンチ部分とを用いること、および導電率セル764と、排出流路715を形成するチューブと、コネクタ729と、714で示されるハウジングまたは支持体とのための低コスト構成を選択することによって、低コストの構成要素とすることができる。
【0156】
[0213] 混合コンテナ732は、入口ラインおよび出口ライン746および750によって、それぞれ、マニホールド758および760に接続されて、流体が、混合コンテナ732内にポンピングされ、混合コンテナ732から引き出されることを可能にし、混合コンテナ732の内容物の再循環を介した混合を可能にする。ポンプ762が、マニホールド758と760との間で流体をポンピングする。廃棄物コンテナ768が、非無菌コネクタ729によって排出ライン回路765に取り付け可能であり得る。ヒータ770が混合コンテナ732に接触している。実施形態では、ヒータ770は、混合コンテナ732が載る台を形成する。患者ライン754が、Y-コネクタによって別個のライン748および752に接続されて、別の無菌コネクタ730によってカテーテル(図示せず)に接続される患者ライン754を通した患者718の充填および排出を可能にする。
【0157】
[0214] すべての実施形態17A~17Dおよび他の実施形態において、ここで説明されるサンプリング構成が提供され得る。
図17Aには示されていないが、ヘッダ760から発するサンプルラインが設けられ得る。ここで
図17Dの実施形態を参照すると、サンプルライン774は、非無菌コネクタ729を介してサンプルコンテナ773に接続される。サンプルライン757を通る流れを制御する弁751は、コントローラ739によって自動的にヘッダ760からの流体をサンプリングするように制御される。実施形態では、感染を示す状態または他の何らかの状態について、排出される透析流体の温度がモニタリングされ、その状態にしたがって、サンプルが自動的に引き出され、排出中に貯蔵され得る。使用済み透析流体のパラメータモニタリングが状態を検出するためにどのように使用され得るかの詳細については、参照により本明細書の他の箇所に組み込まれた米国特許出願公開US20150005699および国際特許出願公開WO2018045102を参照されたい。
【0158】
[0215] 従来の腹膜透析システムでは、患者の排液のすべてが、例えば10リットル以上の流体が入り得る大型のサンプルバッグに収集される。本実施形態では、少量のサンプル(排液の総量未満)が少量サンプル収集コンテナに送られる。したがって、各患者の排出サイクルからのアリコートが、小型コンテナ(例えば約200mlであるが、例えばそれより少なくても多くてもよい)内に自動的に生成され得る。収集コンテナはバッグであり得る。処置の終わりに、システムコントローラは、収集されたサンプルを取り外し、封止し、送達するための命令を出力し得る。例えば、コンテナは、治療の妥当性を評価するためにそれを分析することになる患者の透析センターに送達され得る。
【0159】
[0216] 方法によれば、以下の制御スキームが、プロポーショナ/サイクラコントローラ739によって実施され得る。コントローラ739は、最初に、処置全体の既定数の排出サイクルのうちの1つの排出サイクルを開始する。アリコート体積または質量を示すコマンドが生成され、プロポーショナ/サイクラのポンプ762を制御するために使用され得る。また、蓄積するサンプルのサイズを計量しながら排出流の進路変更を開始し、次いで、使用済み腹膜透析流体が廃棄物コンテナまたはドレイン768に送られる構成に弁751を切り替える前に、廃棄物コンテナまたはドレイン768に通過させる最初の体積または質量を示すためのコマンドが生成され得る。シーケンスは、弁751およびポンプ762を使用して実施され得る。廃棄物コンテナまたはドレイン768への患者ライン754とサンプルコンテナ773への患者ラインとの間で切り替えるプロセスは、関連する弁751が、正しい流れ通路を画定するためにアクティブ化および非アクティブ化される間、ポンプを停止することを含み得る。アリコートがサンプルコンテナ773に移送される前に排出される量は、MIMO内の任意の残留流体(例えば新しい腹膜透析流体)を取り除くためにどれくらいの時間がかかるかによって決定され得る。実施形態では、サンプルコンテナ773は、単回の処置の複数のサイクルを表すサンプルを収集するために、各排出サイクルで取り換えられ得る。コントローラはまた、複数のインスタンスにわたってドレインに進路変更しサンプルコンテナ773に進路変更することを繰り返し行うことによって、サンプルコンテナ773に貯蔵されることになる、排出サイクルの間中の複数の部分を取得する様式で、サンプリングが行われることを可能にし得る。これにより、サンプルが、排出サイクルを通して変化し得る全排出量の組成をより良好に表すことを可能にし得る。これらの部分サンプルはまた、別個のサンプルコンテナ773に貯蔵されることができる。コントローラ739にローカルまたは遠隔でアクセスする患者、看護師、または医師によって設定され得る収集のパラメータは、以下を含む。
・サンプルの量、
・サンプルの間隔(例えば、1つの間隔は各排出サイクルについてのサンプルであり、2つの間隔は1つおきの排出サイクルを指すことになる)、
・間隔をあけたサンプルの場合、サンプリングを開始する第1の排出サイクル、
・サンプルコンテナ773への進路変更を開始する前に廃棄される量、
・リストにされたパラメータの既定のクラスタにしたがう、1つまたは複数のサンプルを採取する日、
・サンプリングのリスケジュールの許可された回数、
・日付、曜日、日にち、または時間間隔当たりの回数によるサンプリングのスケジュール、
・排出サイクル当たりのサンプル数、
・処置当たりのサンプル数、
・排出の流量。
【0160】
[0217] コントローラ739は、サンプルを採取するための特定のスケジュール、例えば特定の曜日を記憶し得る。コントローラ739は、オペレータまたは患者のためにリマインダを出力して、使用者が準備することができるように、その人にスケジュールされたサンプリングが近いうちにあることを知らせ得る。例えば、システムは、患者に、今日がサンプルを採取する日であることを知らせ得る。通知は、患者が無効を望むか、遵守を望むか、またはリスケジュールを望むかを示す入力を受諾する入力制御が伴いうかまたはその後に続き得る。コントローラ739は、患者または他の使用者がサンプルの取得をしない、または無効にした場合に自動的にリスケジュールし得る。コントローラ739は、使用者がセットアップして取得後にサンプルを貯蔵するのを助けるためのガイド付き命令スクリプトを記憶し得る。ガイド付き命令は、スクリプトが中央で更新されることができるように、ウェブサーバ上に記憶され、ブラウザを介してプロポーショナ/サイクラに表示され得る。ガイド付き命令は、使用者がスケジュールされたまたはスケジュールされていないサンプリング手順を実行することを示す使用者コマンドの入力時に促され得る。
【0161】
[0218] ここで
図26Aを参照すると、腹膜透析のための調合および処置システム700Gは、ポート730またはポート729における薬剤コンテナ759の接続を除いて、701Bと同一である流体回路705を有する。両方における接続が示されているが、所与の時間に一方だけが接続され得ることであり得ることを理解され、そうでない場合ポート730および729が上述の目的のために使用され得る。薬剤コンテナ759は、薬剤(例えば抗生剤)、抗凝固液、または腹膜透析流体と混合される他の物質を含み得る。物質は、自動化された方法で混合コンテナ732の内容物と混合され得る。
【0162】
[0219]
図26Bを参照すると、S900において、物質コンテナ759は第1のマニホールド758に接続される。次いで、S902において、透析流体を調製することによって混合コンテナ732が充填される。次いで、S904において、弁751が開かれ、物質を物質コンテナ759から混合コンテナ732内に引き込むようにポンプが動作される。次いで、S906において、ポンプは、物質を透析流体と混合するために再循環混合モードで混合コンテナ732の内容物を再循環させる。
【0163】
[0220]
図26Cを参照すると、S908において、物質コンテナ759は第2のマニホールド760に接続される。次いで、S914において、透析流体を調製することによって混合コンテナ732が充填される。次いで、S916において、弁751が開かれ、物質を物質コンテナ759から混合コンテナ732内に引き込むようにポンプが逆に動作される。次いで、S918において、ポンプは、物質を透析流体と混合するために再循環混合モードで混合コンテナ732の内容物を再循環させる。
【0164】
[0221]
図23を参照すると、実施形態では、ドレインは、コントローラ739によって記憶される重量指示を生成するスケール771に接続されたコンテナによって置き換えられる。この総重量は、収集された腹膜透析流体の累積総質量を提供するために、同じコンテナ773内に捕捉された量の検出された尺度と組み合わされることができる。例えば、総質量は、重量から計算された質量および体積測定から計算された質量の平均として得られることができる。これらのデータは、バーコード、スマートチップ、RFIDタグ、または他の手段などによって、サンプルコンテナ773から読み取られたコードと、コードによって関連付けられ得る。累積総質量推定値を示すデータは、サンプルコンテナ773のコードを表すデータと共に研究所のウェブサイトにアップロードされ得る。代替的に、研究所に出荷されたときに、サンプルを分析する作業者によってデータが読み取られることができるように、サンプルコンテナ773に取り付けられたチップが累積質量データを保持し得る。実施形態では、サンプルコンテナ773および廃棄物コンテナ768は、スケール771に取り付けられることができるか、またはサンプルバッグ部分が廃棄物コンテナ768から外すことができる単一の使い捨てユニットとして形成され得る。
【0165】
[0222] 流体回路701Fは、クランプ751をライン741、740、742、744、750、746、752、および756のそれぞれのクランプ部分と位置合わせする機構によって、調合/サイクラ機械772に接続する。カセットおよびカートリッジ内の既定の位置にチューブ部分を保持する支持体、ならびにアクチュエータおよびセンサのセットの上に容易に置くことができるコンパクトな流体回路など、様々なそのような機構が当該技術分野で既知である。マニホールドおよびクランプは、当該技術分野で既知の様々な異なるタイプのフローセレクタデバイスによって置き換えられることができ、したがって、本調合および処置システムは、チューブのクランプに基づいてフローセレクタを使用することに限定されない。ポンプ762が蠕動ポンプである場合、ライン763のポンピングチューブセグメントは、流体回路701Fの接続によって位置合わせされ得る。精製水供給源766は、排出ライン回路765またはいずれかの部分とともに密閉容器767内に収容され得る。廃棄物コンテナ768は、同じ密閉容器内に収容されても、例示されるようにそうでなくてもよい。濃縮液コンテナ736および738は、複数の充填/排出サイクル、各々が複数の充填/排出サイクルから成る複数日分の処置、1週間分の処置、1か月分の処置、または他の何らかのスケジュールのために十分な濃縮液を含み得る。濃縮液コンテナ736および738は、無菌コネクタの使用によって独立して交換可能であり得る。独立した交換の利点は、本開示の他の箇所で説明されている。最終充填薬剤コンテナ734の内容物は、完全に希釈され得るか、またはさらなる希釈を必要とする濃縮液から成り得るか、もしくはそれを含み得る。マニホールド758および760は、流体を取り換えるときの廃棄を低減するように最小容積を有し得る。実施形態では、マニホールド758および760の最大水力直径は各々、それらに接続する最大ラインの直径の5倍未満である。さらなる実施形態では、それらは、最大ラインの直径の3倍未満であり、なおさらなる実施形態では、2倍未満である。他の点では、
図23の実施形態は、
図18Aの実施形態と同一である。
【0166】
[0223]
図17Cは、腹膜透析のための調合および処置システム700Cを示す。2つの複数回処置コンテナ736および738は、それぞれ電解質濃縮液および浸透圧剤濃縮液を含む。それらは、それぞれの浸透圧剤濃縮液ライン744および電解質濃縮液ライン742によって、無菌コネクタ730によって流体回路701Cに接続される。非無菌コネクタも使用され得る。コネクタが非無菌である実施形態では、浸透圧剤濃縮液ライン744および電解質濃縮液ライン742は、滅菌フィルタを含む。必要とされるフィルタのコストおよび数により、これは、滅菌性を確保するための好ましい方法ではない。最終充填物コンテナ734もまた、最終充填物ライン740を介して流体回路701Cに接続され得る。最終充填物コンテナ734は、複数サイクルの処置の最後の充填サイクルのための特定の薬剤を含み得る。流体回路701Eは、ポンピングチューブ763によって接続された第1のマニホールド758および第2のマニホールド760を含む。マニホールド758および760は、コントローラ739の制御下でクランプ751を使用して様々な流体供給源を流体消費物に接続する選択可能な流体通路を画定する。流れ切替えの詳細は、同様の実施形態に関して上述された通りであり得る。精製水供給源766が、
図17Aの731に示されるように冗長滅菌フィルタを通してマニホールド758に精製水を供給するか、または
図17Cに示されるようなテスト可能なフィルタが使用され得る。フィルタ733は、空気ポンプによって空気ライン737を通して空気をポンピングし、圧力を測定し、フィルタのバブルポイントを超えたかどうかを検出し、超えていない場合、フィルタ733のフィルタ膜の完全性を確認することによって自動的にテストされる単一のテスト可能なフィルタである。圧力減衰テストなどの代替的なフィルタ完全性テストも提供され得る。フィルタ733のテストは、本開示の方法の実施形態で説明されるように、バッチが滅菌であることを確認するために、コントローラ739によって使用される。マニホールド760は、排出ライン756によって、非無菌コネクタ729を介して導電率センサモジュール714に接続される。導電率センサモジュール714は、出口マニホールド760と廃棄物コンテナ768(またはドレインなどの廃棄物出口)との間で相互接続可能である交換可能な構成要素である。導電率センサモジュール714は、排出流路715内に一対の導電率センサ764を有する。導電率センサ764は、不良センサを示すために、および/または排出流路715を通る流れにおける導電率の摂動の飛行時間に基づく流れ感知のための機構を提供するために比較されることができる導電率の独立した指示を提供する。導電率モジュール714は、弁アクチュエータ721を収容する調合/サイクラ機械772と係合する。弁アクチュエータ721は、導電率モジュール714が交換されるときに交換されない。導電率モジュール714は、プラスチック導電率セルと、コネクタを有するチューブと、弁アクチュエータ721(排出流路715を通る流れを制御するものが示されている)をチューブピンチ部分から分離することによって弁751を画定するピンチ部分とを用いること、および導電率セル764のための射出成形剛性プラスチックと、排出流路715を画定するチューブと、ロックルアー型などの無菌コネクタ729と、714で示されるハウジングまたは支持体とを用いることによって、低コストの構成要素とすることができる。
【0167】
[0224] 混合コンテナ732は、入口ラインおよび出口ライン746および750によって、それぞれ、マニホールド758および760に接続されて、流体が、混合コンテナ732内にポンピングされ、混合コンテナ732から引き出されることを可能にし、混合コンテナ732の内容物の再循環を介した混合を可能にする。ポンプ762が、マニホールド758と760との間で流体をポンピングする。廃棄物コンテナ768が、非無菌コネクタ729によって排出ライン回路756に取り付け可能であり得る。ヒータ770が混合コンテナ732に接触している。実施形態では、ヒータ770は、混合コンテナ732が載る台を形成する。
【0168】
[0225] 患者ライン754が、充填ライン755を通して患者に送られる流体が滅菌フィルタ719によって滅菌濾過されることを確実にするように流体回路に接続され、それによって、流体または発熱物質を含有する流体を含む非滅菌流体に患者をさらすことに対する唯一のまたは追加の保証を提供し、当該非滅菌流体は、知られているように、孔径が好適に小さい、例えば0.2ミクロンのフィルタ膜によって除去され得る。
【0169】
[0226] 患者充填/排出ライン754が、空気検出器753を有する。流体は、充填ライン755から合流点を通って受容され、排出ライン748を通って排出され、流れは、それぞれの弁751によって充填ライン755および排出ライン748の各々において制御される。流体は、ヘッダ760から共通のバッチ/充填ライン716を通って対応の合流点717からバッチ入口ライン746および充填ライン755に供給される。合流点の2つの分岐、すなわちバッチ入口ライン746および充填ライン752の選択は、これらの分岐を通る流れを制御するそれぞれの弁751によって行われる。滅菌/発熱物質フィルタ733は、充填ライン752を通って流れるすべての流体を濾過することによって、患者に流れるすべての流体を濾過する。これは、患者充填ライン上のフィルタ733を使用する給水入口741などのシステムに入る流体に対する他の任意のフィルタの必要性を未然に除去し得る。共通の充填/入口ライン716が、入口ライン746および充填ライン755に入る。患者718に流体を搬送するライン755は、テスト可能な滅菌フィルタ719を有する。ライン746および755を通る流れは、それぞれの弁751によって制御される。
【0170】
[0227] コントローラ739は、充填排出/ライン754において既定の閾値を上回る空気が検出された場合、フェイルセーフ動作を呼び出し得る。入口ライン746内の流れは、流体が混合コンテナ732に向けられるときに、充填ライン755内の流れを制御する弁751が閉じられるという追加の機能で制御される。
【0171】
[0228] 流体回路701Cは、クランプ751をライン741、740、742、744、750、746、752、755、および756のそれぞれのクランプ部分と位置合わせする機構によって、調合/サイクラ機械772に接続する。カセットおよびカートリッジ内の既定の位置にチューブ部分を保持する支持体、ならびにアクチュエータおよびセンサのセットの上に容易に置くことができるコンパクトな流体回路など、様々なそのような機構が当該技術分野で既知である。マニホールドおよびクランプは、当該技術分野で既知の様々な異なるタイプのフローセレクタデバイスによって置き換えられることができ、したがって、本調合および処置システムは、チューブのクランプに基づいてフローセレクタを使用することに限定されない。ポンプ762が蠕動ポンプである場合、ライン763のポンピングチューブセグメントは、流体回路701Cの接続によって位置合わせされ得る。精製水供給源766は、排出ライン回路765またはいずれかの部分とともに密閉容器767内に収容され得る。廃棄物コンテナ768は、同じ密閉容器内に収容されても、例示されるようにそうでなくてもよい。濃縮液コンテナ736および738は、複数の充填/排出サイクル、各々が複数の充填/排出サイクルから成る複数日分の処置、1週間分の処置、1か月分の処置、または他の何らかのスケジュールのために十分な濃縮液を含み得る。濃縮液コンテナ736および738は、無菌コネクタの使用によって独立して交換可能であり得る。独立した交換の利点は、本開示の他の箇所で説明されている。最終充填薬剤コンテナ734の内容物は、完全に希釈され得るか、またはさらなる希釈を必要とする濃縮液から成り得るか、もしくはそれを含み得る。マニホールド758および760は、流体を取り換えるときの廃棄を低減するように最小容積を有し得る。実施形態では、マニホールド758および760の最大水力直径は各々、それらに接続する最大ラインの直径の5倍未満である。さらなる実施形態では、それらは、最大ラインの直径の3倍未満であり、なおさらなる実施形態では、2倍未満である。圧力センサ769が、ポンプチューブ763内のポンプ入口および出口圧力を検出するためにポンプ762の両側に配置される。他の箇所およびその全体が参照により本明細書に組み込まれた米国特許出願公開第2015-0005699号で説明されるように、圧力に対応する信号が、コントローラ739に印加され、ポンプ圧力補償および/またはポンプ較正のために使用される。
【0172】
[0229]
図17Dは、流体回路701Dを有する腹膜透析のための調合および処置システム700Dを示す。システム700Dは、発熱物質および/または病原体の注入から守られるために、テスト可能な滅菌フィルタ719が充填ライン755のために使用されるという点で、700Cとは異なる。
【0173】
[0230] 混合コンテナ732の内外に通じる別個の入口ライン746および出口ライン750の代わりに、混合コンテナ732が、単一のラインによって取り付けられ得ることに留意されたい。そのような場合、内容物の混合は、混合コンテナ732とマニホールドのうちの1つに接続されたアキュムレータとの間に流体を流すことによって達成され得る。混合コンテナの単一のラインをマニホールドのうちの選択可能な1つに相互接続するために、流れ切替えが使用されることができる。また、ポンプ762は、入口ラインおよび出口ライン746および750がコントローラの制御下で役割を切り替えることができるように、いずれかの方向に作動され得る。したがって、修飾語「入口」および「出口」は、2つのライン746および750を区別する役割をするが、構造または機能に関して厳密に限定するものではなく、バッチ調製、混合、および処置の機能が、入口および出口の役割をある特定の動作中に切り替えて実行されることができることは明らかであろう。他の動作のために、マニホールドは、図示される構成では可能ではない、異なる流体供給源および目的地が選択されることを可能にするように修正され得る。そのような変形例は、別段明示的に限定されない限り、本開示の範囲内と企図される。
【0174】
[0231]
図18Aは、透析流体調製サイクル中に複数回処置濃縮液コンテナ736および738から充填される空の低容量濃縮液コンテナ780および781が最初に提供される使い捨てユニットを有する流体回路701Eを示す。腹膜透析のための調合および処置システム700Eは、電解質濃縮液および浸透圧剤濃縮液をそれぞれ含む2つの複数回処置濃縮液コンテナ736および738を有する。複数回処置濃縮液コンテナ736および738は、流体回路701Eを有する使い捨て品の一部を形成するテスト可能なフィルタ733を有する単一の流体吸込ライン728によって流体モジュール723を通して接続される。使い捨てユニットは、無菌コネクタ743(729と同じタイプ)によって流体吸込ライン728を介して流体モジュール723に接続される。流体モジュール723は、様々な実施形態によれば、交換可能なユニットまたは別個のコンテナとして複数回処置濃縮液コンテナ736および738を受容する恒久的な構造であり得る。流体モジュール723はまた、ポンプ788および精製水供給源766、ならびに流体吸込ライン728への水および異なる濃縮液の選択的流れを供給する流体切替え回路747を有し得る。
【0175】
[0232] テスト可能なフィルタ733は、流体回路701Eに事前に接続され、滅菌パッケージに封止され、使用のために送達され得るユニットとして、流体回路701Eの残りの部分と共に滅菌され得る。空気ポンプ735および圧力センサ727が、調合/サイクラ機械772の恒久的な固定部分として設けられ得る。
【0176】
[0233] 最初は空の低容量濃縮液コンテナ780および781は、最初は空の混合コンテナ732と共に流体回路701Eの残りの部分に事前に接続される。低容量濃縮液コンテナ780および781には、後述されるように、それぞれ、複数回処置濃縮液コンテナ736および738からの浸透圧剤濃縮液および電解質濃縮液が充填され得る。最終充填物コンテナ734もまた、無菌コネクタ730によって、最終充填物ライン740を介して流体回路701Eに接続され得る。最終充填物コンテナ734は、複数サイクルの処置の最後の充填サイクルのための特定の薬剤を含み得る。最終充填薬剤コンテナ734の内容物は、完全に希釈され得るか、またはさらなる希釈を必要とする濃縮液から成り得るか、もしくはそれを含み得る。
【0177】
[0234] 流体回路701Eは、ポンピングチューブ763によって接続された第1のマニホールド758および第2のマニホールド760を含む。マニホールド758および760は、コントローラ739の制御下でクランプ751を使用して様々な流体供給源を流体消費物に接続する選択可能な流体通路を画定する。流れ切替えの詳細は、同様の実施形態に関して上述された通りであり得る。マニホールド758および760は、流体を取り換えるときの廃棄を低減するように最小容積を有し得る。実施形態では、マニホールド758および760の最大水力直径は各々、それらに接続する最大ラインの直径の5倍未満である。さらなる実施形態では、それらは、最大ラインの直径の3倍未満であり、なおさらなる実施形態では、2倍未満である。圧力センサ769が、ポンプチューブ763内のポンプ入口および出口圧力を検出するためにポンプ762の両側に配置される。他の箇所およびその全体が参照により本明細書に組み込まれた米国特許出願公開第2015-0005699号で説明されるように、圧力に対応する信号が、コントローラ739に印加され、ポンプ圧力補償および/またはポンプ較正のために使用される。廃棄物コンテナ768が、非無菌コネクタ729によって排出ライン回路765に取り付け可能であり得る。
【0178】
[0235] フィルタ733は、空気ポンプ735によって空気ライン737を通して空気をポンピングし、圧力センサ727によって圧力を測定し、フィルタのバブルポイントを超えたかどうかを検出し、超えていない場合、フィルタ733のフィルタ膜の完全性を確認することによって自動的にテストされる単一のテスト可能なフィルタである。圧力減衰テストなどの代替的なフィルタ完全性テストも提供され得る。フィルタ733のテストは、本開示の方法の実施形態で説明されるように、バッチが滅菌であることを確認するために、コントローラ739によって使用される。
【0179】
[0236] マニホールド760は、排出ライン756によって、非無菌コネクタ729を介して導電率センサモジュール714に接続される。導電率センサモジュール714は、出口マニホールド760と廃棄物コンテナ768(またはドレインなどの廃棄物出口)との間で相互接続可能である交換可能な構成要素である。導電率センサモジュール714は、排出流路715内に一対の導電率センサ764を有する。導電率センサ764は、不良センサを示すために、および/または排出流路715を通る流れにおける導電率の摂動の飛行時間に基づく流れ感知のための機構を提供するために比較されることができる導電率の独立した指示を提供する。導電率モジュール714は、弁アクチュエータ721を収容する調合/サイクラ機械772と係合する。弁アクチュエータ721は、導電率モジュール714が交換されるときに交換されない。導電率モジュール714は、プラスチック導電率セルと、コネクタを有するチューブと、弁アクチュエータ721(排出流路715を通る流れを制御するものが示されている)をチューブピンチ部分から分離することによって弁751を画定するピンチ部分とを用いること、および導電率セル764と、排出流路715を形成するチューブと、コネクタ729と、714で示されるハウジングまたは支持体とのための低コスト構成を選択することによって、低コストの構成要素とすることができる。
【0180】
[0237] 混合コンテナ732は、入口ラインおよび出口ライン746および750によって、それぞれ、マニホールド758および760に接続されて、流体が、混合コンテナ732内にポンピングされ、混合コンテナ732から引き出されることを可能にし、混合コンテナ732の内容物の再循環を介した混合を可能にする。ポンプ762が、マニホールド758と760との間で流体をポンピングする。廃棄物コンテナ768が、非無菌コネクタ729によって排出ライン回路765に取り付け可能であり得る。ヒータ770が混合コンテナ732に接触している。実施形態では、ヒータ770は、プラスチックバッグの形態の混合コンテナ732が載る台を有する。患者ライン754が、Y-コネクタによって別個のライン748および752に接続されて、別の無菌コネクタ730によってカテーテル(図示せず)に接続される患者ライン754を通した患者718の充填および排出を可能にする。サンプルライン757が、非無菌コネクタ729を介してサンプルコンテナ773に接続されるか、または事前に取り付けられ得る。サンプルライン757を通る流れを制御する弁751は、コントローラ739によって自動的にヘッダ760からの流体をサンプリングするように制御される。実施形態では、感染を示す状態または他の何らかの状態について、排出される透析流体の温度がモニタリングされ、その状態にしたがって、サンプルが自動的に引き出され、排出中に貯蔵され得る。使用済み透析流体のパラメータモニタリングが状態を検出するためにどのように使用され得るかの詳細については、参照により本明細書の他の箇所に組み込まれたUS2015-0005699、および参照によりその全体が本明細書に組み込まれた国際特許出願公開WO2018045102を参照されたい。
【0181】
[0238] 流体回路701Eは、クランプ751をライン741、740、742、744、750、746、752、および756のそれぞれのクランプ部分と位置合わせする機構によって、調合/サイクラ機械772に接続する。カセットおよびカートリッジ内の既定の位置にチューブ部分を保持する支持体、ならびにアクチュエータおよびセンサのセットの上に容易に置くことができるコンパクトな流体回路など、様々なそのような機構が当該技術分野で既知である。マニホールドおよびクランプは、当該技術分野で既知の様々な異なるタイプのフローセレクタデバイスによって置き換えられることができ、したがって、本調合および処置システムは、チューブのクランプに基づいてフローセレクタを使用することに限定されない。ポンプ762が蠕動ポンプである場合、ライン763のポンピングチューブセグメントは、流体回路701Bの接続によって位置合わせされ得る。
【0182】
[0239] 濃縮液コンテナ736および738は、複数の充填/排出サイクル、各処置が複数の充填/排出サイクルから成る複数日分の処置のために十分な濃縮液を含み得る。例えば、濃縮液コンテナ736および738は、1週間分の処置、1か月分の処置、または他の何らかのスケジュールのための十分な濃縮液を含み得る。濃縮液コンテナ736および738は、無菌コネクタの使用によって独立して交換可能であり得る。独立した交換の利点は、本開示の他の箇所で説明されている。ポンプ788は、それぞれ電解質濃縮液ライン790および浸透圧剤濃縮液ライン789を通る流れを制御する弁によって選択された濃縮液を引き出し、ポンピングする。ポンプ788の出力は、共通の濃縮液ライン791を通り、コネクタ743を通り、流体吸込ライン728内にポンピングされる。水が流体吸込ラインを通って搬送されるとき、それは、先の実施形態におけるように、それぞれ電解質濃縮液ライン790および浸透圧剤濃縮液ライン789を通る流れを制御する弁751を閉じることによって、および水供給源ライン792を通る流れを制御する弁751を開くことによって、開かれた対応する弁を有するポンプ762によってポンピングされる。
図19A~
図19Mを参照して説明されるように、水の流れを制御するために圧力センサ727が水供給源ライン792に設けられ得る。
【0183】
[0240] 766などの水供給源を有するすべての実施形態において、後者には、ポンプ762などの下流の調合装置および/またはサイクラのポンプから独立して水をポンピングするポンプ794が設けられ得ることに留意されたい。
【0184】
[0241]
図18B~
図18Dは、
図18Aの実施形態を制御するための方法の実施形態を例示する単一のフローチャートである。
図18Bのチャート部分は、最後において、丸の中の文字Aによって示されるように、
図18Cのフローチャートの始まりにリンクされる。
図18Cのチャート部分は、最後において、丸の中の文字Bによって示されるように、
図18Dのフローチャートの始まりにリンクされる。S502において、ポンプ762は、流体回路のマニホールド758および760、ならびに流体供給源モジュール723から廃棄物コンテナまたはドレイン768に通じるラインをプライミングするために、流体供給源モジュール723からドレインに水をポンピングするために使用される。コントローラ739は、この段階でどれだけの水をポンピングすべきかを示す既定の値を記憶している。例えば、コントローラ739は、ポンプ762の既定数のサイクルまたは既定量を記憶し得る。コントローラ739は、既定量を既定数のサイクルに変換して、既定量に応じて移送される量を調節する制御手順を実施するようにプログラムされ得る。代替的に、コントローラ739は、既定量に対応する所定の速度および動作間隔を記憶し得る。他の代替例も可能である。動作S502では、指定された経路を開くのに必要な弁751のみが開かれ、他の弁は閉じられて、流れを既定の経路に制限する。これは、フローチャートによって説明されるすべての動作についてそうである。
【0185】
[0242] S503において、フィルタ733にわたる圧力降下を生成し、その粘度によって濃縮液溶液のタイプを特定するために圧力降下を使用するために、各濃縮液のサンプルがドレインにポンピングされる任意選択の動作が実行される。例えば、浸透圧剤濃縮液は、電解質濃縮液よりも粘性が高く、したがって、所与の流量に対する圧力降下はより高くなる。圧力降下は、圧力センサ769によって単一の下流圧力によって示され得、これは、上流圧力が、差を示すのに2つのテスト条件間で十分に同一であると仮定され得るからである。したがって、センサ769における低いほうの圧力は、より粘性のある流体を示すことになる。コントローラ739は、ライン789および790に関連付けられた濃縮液のタイプの識別情報を記憶し、それに応じて対応する弁751を制御し得る。代替的に、1つのタイプの濃縮液が対応のコネクタに接続される必要がある場合、コントローラ739は、誤接続を識別し、誤接続を示す出力をコントローラから生成し得、その結果、是正措置が取られることができる。
【0186】
[0243] S504において、弁751は、水供給源766から廃棄物コンテナまたはドレイン768への経路を画定するために開かれる。水は、経路を水でフラッシングするように、ポンプ762とタンデムのポンプ794によってポンピングされる。任意選択的に、導電率センサ764を通過する流体の導電率が検出されて、流れ通路をプライミングおよび浄化するのに十分な水がフラッシングされたことの指示としての役割をし得る。代替的に、所定量の水がフラッシングされるなど、水の流れを停止するために別の基準が使用され得る。
【0187】
[0244] S505において、電解質濃縮液コンテナ736からマニホールド758を通り、少なくとも部分的に流出ライン750に入るラインをプライミングするのに十分な量の電解質濃縮液が、ポンプ788によってポンピングされる。このプロセスは、滅菌フィルタ733をプライミングし得る。総量は、滅菌フィルタ733がプライミングされ、空気がフラッシングされることを確実にするのに十分となるように選択され得る。このプライミングステップは、フィルタ733のプライミングに最適であると決定された事前に選択された流量、例えば約30ml/分の流量で行われ得る。
【0188】
[0245] S506において、単一のサイクルまたは複数の充填サイクルを含む完全な処置(例えば毎日の処置)のために十分な量の電解質濃縮液が、経路790、791、728、745、758、742を通ってポンピングされ、この経路を画定するものを除くすべての弁751が閉じられる。これは、電解質濃縮液ライン742をプライミングするとともに、浸透圧剤コンテナ781内に十分な量の電解質濃縮液を供給して、完全な処置、例えば1日の処置のために十分な数の、各々がそれぞれの充填サイクルのための複数のバッチを生成する効果を有する。
【0189】
[0246] S510において、ポンプ788は、ラインおよびヘッダ760をプライミングするのに十分な浸透圧剤濃縮液を混合コンテナ732内にポンピングする。ラインは、バッチ出口ライン750、流体ライン745、および浸透圧剤濃縮液ライン789を含み、これらは、それぞれの弁751によって開かれる。移送される量は、浸透圧剤濃縮液ライン744に通じるラインおよびヘッダ760をプライミングするのに十分となるように決定され得る。
【0190】
[0247] S514において、単一のサイクルまたは複数の充填サイクルを含む完全な処置(例えば毎日の処置)のために十分な量の浸透圧剤濃縮液が、経路790、791、728、745、758、744を通ってポンピングされ、この経路を画定するものを除くすべての弁751が閉じられる。これは、浸透圧剤濃縮液ライン742をプライミングするとともに、浸透圧剤コンテナ781内に十分な量の浸透圧剤濃縮液を供給して、完全な処置、例えば1日の処置のために十分な数の、各々がそれぞれの充填サイクルのための複数のバッチを生成する効果を有する。
【0191】
[0248] S520において、水供給源766から出口ライン750に流れるのに必要とされるものを除くすべての弁751を閉じることによって、流路が確立される。マニホールド758および出口ライン750をプライミングするために、ポンプ794を使用して水供給源766から水がポンピングされ、それによって少量の水を混合コンテナ732内に移送する。
【0192】
[0249] S522において、ポンプ762を介して流入ライン746と流出ライン750との間に再循環流路が確立され、混合コンテナ732の内容物が、ポンプチューブ763のポンピングチューブセグメントをならすのに十分な時間期間またはポンプ回転数にわたってポンピングされる。混合コンテナ732の内容物は、このプロセスによって混合され得る。
【0193】
[0250] S528において、濃縮液から生成される、処方とは異なる特別な最終充填物が使用される場合、特別な最終充填薬剤コンテナ734が設けられる。S528において、最終充填物ライン740は、最終充填物ライン740をプライミングするために、最終充填物コンテナ734の内容物の一部分を廃棄物コンテナまたはドレイン768に流すことによってプライミングされ得る。
【0194】
[0251] 530において、ポンプ794は、所定量の水を混合コンテナ732内にポンピングする。ポンプは、ポンプチューブセグメントをならし、内容物を混合するのに十分な時間にわたって、流入ラインおよび流出ライン746および750を通して混合コンテナ732からの流体を再循環させる。これは、マニホールド758および760、流入ラインおよび流出ライン746および750、ならびに混合コンテナ732を含む閉ループ経路である。
【0195】
[0252] S532において、コントローラ739は、流体吸込ライン728上のフィルタ733の完全性テストを実行する。これは、流体回路に流入したすべての流体が滅菌である/発熱物質がないことを確認するためである。フィルタ膜の完全性が確認されない場合、コントローラ739は、流体回路701Eを交換するようにオペレータに命令することによって、エラー回復動作を実行し得る。コントローラ739は、少なくとも、不合格のテストを示す信号を生成するようにプログラムされる。コントローラ739は、流体回路を交換するための命令とともに、内容物を自動的にドレインにポンピングし、故障したフィルタを示す出力をユーザインターフェース上に生成することによって、混合コンテナ732内の流体が使用されることを防止し得る。
【0196】
[0253] S534において、コントローラ739は、導電率センサ764をすすぐように、水供給源からドレインまでマニホールド758および760を通る回路を開き、開いた回路を通して水を流す。導電率は、導電率セルを所定の閾値まですすぐのに十分な量の水が移送されたことを確認するために、コントローラ739によってモニタリングされ得る。
【0197】
[0254] S536において、コントローラ739は、ライン742からマニホールド758および760を通りドレインまでを含む回路を開き、電解質濃縮液コンテナ780からマニホールド758に小ボーラス(例えば6~8ml)を通過させる。これは、最終的に導電率センサ764にポンピングされ、ポンプ762の較正に使用される、ラインにおけるマーカを格納する。
【0198】
[0255] S538において、給水ライン728のマニホールド758および760を含み、精製水供給源766からドレインまで延びる回路が弁751を動作させることによって開かれて、少量の精製水スペーサ(例えば10mL)を流体モジュール723から開いた回路内に流し、その結果、当該精製水スペーサは、そこに流入するが、導電率センサに到達せず、またS536において形成されたボーラスを導電率センサに押し込まない。むしろ、ボーラスおよびスペーサは、流体通路において待ち行列に入れられ、S540がボーラスの飛行時間を測定することによって較正動作を実行するのを待つ。すなわち、導電率センサ間の流路の固定された体積を用いて、システムは、2つの導電率センサを横切る摂動の指示間の時間遅延から流量を決定するように較正されることができる。
【0199】
[0256] S540において、コントローラ739は、流出ライン750からマニホールド758および760を通りドレインまでを含む回路を開き、ポンプを較正するために、混合コンテナ732から十分な流体(約50ml)をポンピングして、電解質濃縮液ボーラスおよび水スペーサを押していき、導電率センサ764を通過させる。このシステムは、参照により組み込まれたUS2015-0005699に記載されている。この技法は、コントローラが、2つの離隔した導電率センサを横切る導電率の摂動の横断を検出することによって、流体の体積流量を計算するためのものである。導電率センサ間の流路の固定された体積を用いて、システムは、2つの導電率センサを横切る摂動の指示間の時間遅延から流量を決定するように較正されることができる。
【0200】
[0257] S542において、コントローラ739は、流入ライン746に水を充填するために、混合コンテナ732に向かって十分な水(例えば約22.6ml)を流す。流入ライン746が完全に充填されることを確実にするために、いくらかの水を混合コンテナ732に移送するのに十分な量がポンピングされる。
【0201】
[0258] S544において、コントローラ739は、圧力センサ769上で真空が検出されるまで混合コンテナ732から排液するようにポンプ762を作動する。次いで、コントローラは、流入ライン746上で引き出された真空の効果を考慮するために、746内の水の総量MOTIを考慮する流体算定目的のために、割引かれた値を計算する。
【0202】
[0259] S546において、コントローラ739は、マニホールド758および760を水でプライミングするために、水をドレインにポンピングする。水供給源766からドレインへの経路を画定するものを除いて、すべての弁751が閉じられる。
【0203】
[0260] S548において、コントローラ739は、目標量の水の100%以下(例えば50%)を混合コンテナ732内にポンピングする。これは、コントローラ739によって記憶された現在の処方にしたがうすぐに使用できるPD透析流体に必要であるとコントローラ739が決定する水の量である。
【0204】
[0261] S550において、コントローラ739は、所定量の水を混合コンテナ732から廃棄物コンテナまたはドレイン768にポンピングして、混合コンテナ732の流出ライン750に水を充填して、MIMO、MOTI、およびSOMIとして定義される容積、すなわち、流入ラインおよび流出ライン746および750、マニホールド758および760、ならびにポンプチューブ763を充填する。
【0205】
[0262] S552において、コントローラ739は、目標処方に必要とされる電解質濃縮液の100%を混合コンテナ732内にポンピングする(電解質液および浸透圧剤の逆の順序も可能であるので、マーカとして作用するのに十分な電解質を有する浸透圧剤が代わりに最初に添加され得ることに留意されたい)。
【0206】
[0263] S554において、コントローラ739は、ポンプ762を使用してライン746および750ならびにマニホールド758および760を通して再循環させることによって混合コンテナ732の内容物を混合する。
【0207】
[0264] S556において、コントローラ739は、混合コンテナ732からドレインへの経路を開き、電解質液の希釈レベルを確認するために導電率をテストするのに十分な量のその内容物をポンピングする。実際の導電率測定値と予想される導電率測定値との間の任意の差が閾値と比較され、閾値を超える場合、S558において、目標比を提供するために追加の水または電解質濃縮液が添加され得る。
【0208】
[0265] S558において、コントローラ739は、S556において行われた以前の導電率テストに応じて、さらなる水または電解質濃縮液を条件付きでポンピングする。このプロセスは、電解質液と水の必要な比が達成されるまで滴定を効果的に提供するために反復され得る。実施形態では、添加される第2の濃縮液(この例では浸透圧剤濃縮液)を調整する目的で、測定された総水量は、コントローラ739によってグランドトルースとして使用される。
【0209】
[0266] S560において、コントローラ739は、移送された濃縮液のレシオメトリック制御を使用して、浸透圧剤濃縮液を混合コンテナ732内にポンピングする(濃縮液の逆の順序も可能であることに留意されたい)。
【0210】
[0267] S562において、コントローラ739は、ポンプ762を使用してライン746および750ならびにマニホールド758および760を通して再循環させることによって混合コンテナ732の内容物を混合する。
【0211】
[0268] S564において、コントローラ739は、混合コンテナ内容物の導電率をテストし、サンプルを混合コンテナ732から導電率センサ764に通過させることによって、結果に基づいてバッチを合格または不合格にする。
【0212】
[0269] S566において、コントローラ739は、S548において提供された最初の量に依存して、補完の水を決定し、添加する。50%の水の例では、50%の水の残りが添加される。S558において水の量が調整された場合、混合コンテナ732の内容物に添加された任意の追加量に基づいて残りが調整される。
【0213】
[0270] S568において、混合コンテナ内容物は、ポンプ762を使用してライン746および750ならびにマニホールド758および760を通して再循環させることによって、コントローラ739によって混合される。
【0214】
[0271] S570において、コントローラ739は、混合コンテナ732の内容物の導電率をテストし、その結果に基づいてバッチを合格または不合格にする。この時点で、バッチの不合格は、その構成成分を調整することによって補償されなくてもよい。内容物が既定の予想される導電率に満たない場合、混合コンテナ732の内容物は、さらなる使用が阻止され得、失敗を示す信号が生成され得る。実施形態では、混合コンテナ732の内容物は、失敗の場合に自動的にドレインにフラッシングされ得る。
【0215】
[0272] S572において、コントローラ739は、滅菌フィルタ(単数または複数)をテストし、フィルタテストの結果に基づいて、完成したバッチを合格または不合格にする。この時点で、混合コンテナ732の内容物は、さらなる使用が阻止され得、失敗を示す信号が生成され得る。実施形態では、混合コンテナ732の内容物は、失敗の場合に自動的にドレインにフラッシングされ得る。
【0216】
[0273]
図18E~
図18Hは、
図18Aのものなどの前述の実施形態の流体モジュール723のための様々な流体回路構成を示す。
図18Eの実施形態では、流体モジュール723Aは、
図18Aのものなどの流体回路の給水入口への接続のためのコネクタ798に相互接続されたそれぞれの濃縮液ライン790および789に事前に接続された濃縮液コンテナ736および738を有する。この実施形態では、濃縮液コンテナ736および738は、互いに機械的に取り付けられるか、または795Aで示される共通のハウジング内に封入されて、濃縮液コンテナ736または738のうちの一方が消耗したときにユニットとして交換され得る単一のユニットを形成し得る。
図18Fは、濃縮液コンテナ736および738の各々が、濃縮液コンテナ736および738の各々が互いに独立して交換されることを可能にするそれ自体のコネクタ799を有する一実施形態を示す。濃縮液コンテナ736および738は、恒久的な固定具795Bに収容または保持され得る。
図18Gは、濃縮液コンテナの一方738が流体ライン(ここでは浸透圧剤濃縮液ライン789)から接続解除可能ではなく、他方の濃縮液コンテナ736が取り外し可能なコネクタ799によって接続されている流体モジュール723Cを示す。実施形態では、その2つの濃縮液のどちらが接続解除可能でないかは、電解質濃縮液コンテナ736が接続解除可能ではなく、浸透圧剤濃縮液コンテナ738が接続解除可能であるように逆にされることができる。この実施形態では、一方のタイプの濃縮液のみが、ライン789などのラインにいつも事前に接続される。
図18Gの実施形態の構成は、ライン789および790のそれぞれの1つを誤ったタイプの濃縮液コンテナに接続することを防止する。
図18Hは、濃縮液736および738の各々に、テスト可能な別個のフィルタが設けられている一実施形態723Dを示す。この場合、流体モジュールは、それ自体の空気ポンプ735および圧力センサ727を有し得る。
【0217】
[0274] 実施形態のいずれかにおいて、空気ポンプ735の機能は、共通の出力から発する複数のラインを有する単一のポンプによって提供され得ることに留意されたい。各々は、コントローラの制御下でそれぞれの弁によって制御され得る。
【0218】
[0275] 流体供給源モジュールが、腹膜透析のための調合および処置システム700A~700Eなどの消費機器に流体を能動的にポンピングするために提供される実施形態のいずれかにおいて、流体モジュールは、有線またはワイヤレスなどの直接的な電子通信によって制御され得ることに留意されたい。このような直接的な通信は、例えば、腹膜透析コントローラのための調合および処置システムによる流体モジュールポンプの閉ループ制御のために使用され得る。
【0219】
[0276] 流体モジュールの実施形態(723、723A、723B、723C、723D)のいずれかにおいて、水をポンピングするポンプ794は、濾過システムを通して水を押し出すタイプのものであり得、ギアポンプまたはスクリューポンプなどの高精度非脈動タイプのものであり得る。実施形態において794で示されるこのポンプは、圧力センサ727Aによる圧力に基づいて閉ループ制御され得る。流体モジュールの実施形態のいずれにおいても、
図18Aにおいて749で示されるタイプの弁751および他の実施形態における対応する場所は、コントローラ739によって制御される。
【0220】
[0277] 給水ポンプ794が、圧力に応じてアクティブ化および非アクティブ化され(例えば、
図9A~
図19Cおよび関連する説明を参照)、また既定の圧力範囲を維持するように閉ループ制御もされる実施形態では、給水ポンプ794の制御は、サイクラポンプの停止による既定のレベルを上回るまたは既定の速度を上回る圧力上昇が迅速に検出され得るように、制御アルゴリズムによって調節され得る。例えば、圧力が既定のレベルを上回って上昇するか、または既定の速度よりも速く上昇する場合、給水ポンプコントローラは、その状態を検出し、閉ループ制御アルゴリズムに応じて低い流量まで旋回するのではなくむしろ、給水ポンプを停止し得る。コントローラはまた、そのような状態が検出された場合、流量の閉ループ制御を終了し得る。
【0221】
[0278] 有線またはワイヤレスデジタル信号による水および/または他の流体供給源の直接制御が好ましいこともある。
図19A~
図19Hおよび
図19J~
図19Mは、流体供給源の制御のための実施形態を示し、ここでは、任意選択的にサイクラも有し得る腹膜透析流体調製装置800によってここで例示されている医療用処置装置からの制御入力を適用する直接的なデータ通信がない、水供給源810によって例示される。
図19Aを参照すると、腹膜透析流体調製装置800は、ポンプ808と、流体を混合し、腹膜透析処置を行うための流体回路802とを有する。水供給源810は、給水ライン803を通して腹膜透析流体調製装置800に水を搬送するポンプ806を有する。圧力センサ804が、給水ライン内の圧力を検出し、対応する信号を水供給源810のコントローラ807に印加する。コントローラ807は、ポンプ806を制御する。
図19Bは、腹膜透析流体調製装置800のコントローラ809によって実行される制御ループを示す。S400において、コントローラ809は、水についてのコマンドを受信または生成する。これは、腹膜透析流体調製装置800による透析流体の調製における濃縮液希釈動作に付随するものとして、前述の実施形態において説明された通りであり得る。S402Aにおいて、腹膜透析流体調製装置800は、ポンプ806の動作を開始して、給水ライン803を通して水を引き込む。S412において、腹膜透析流体調製装置800のポンプ806は、水のポンピングを停止するためのコマンドがS414において受信または生成されるまで、ある量の水を引き込み、するとS416Aにおいて、ポンプ806は非アクティブ化される。
図19Cは、コントローラ807によって実行される制御ループを示す。S404Aにおいて、水供給源810のコントローラは、圧力センサ804によって示される所定の閾値を下回る圧力を検出する。圧力の降下は、給水ライン803に陰圧を引き起こすS402A動作によって引き起こされる。絶対(ゲージまたは絶対的には絶対圧力)圧力の代わりに、コントローラ807は、S404Aにおいて、既定の時間間隔にわたる既定の圧力変化率または既定の総圧力変化に応じ得ることに留意されたい。既定の範囲は、コントローラ807のメモリに記憶され得る。S404Aは、条件が満たされるまで連続的にループする。S405Aにおいて、コントローラ807は、給水ポンプ806をアクティブ化して水を給水ラインに流入させ、陰圧を緩和し、その結果、水はポンプ808の制御下で自由に流れる。S406Aにおいて、制御は、圧力センサ804によって示される圧力が閾値を上回って上昇するか、または既定の総量を増加させるか、または既定の速度で増加するまでループし、すると水供給源ポンプ806は、S409において停止される。圧力の上昇は、動作S414によって引き起こされる。したがって、水供給源810は、コントローラ809と水供給源810のコントローラ807との間の信号接続なしに、腹膜透析流体調製装置800のコントローラ809によって自動的にデマンド制御される。
【0222】
[0279]
図19A~
図19Mを参照して説明される実施形態は、水供給源810のポンプ806の停止を制御するものとして腹膜透析流体調製装置800を説明したが、これらの実施形態の変形例では、代わりに、コントローラ807に既定の量の水または既定のポンピング時間を提供することによって水供給源810のポンプの停止を制御させることが可能である。給水ポンプ806は、腹膜透析流体調製装置800がポンプ808の動作を独立して停止することができるように、始動された後に自動的に停止する。
【0223】
[0280] したがって、動作中、腹膜透析流体調製装置800のコントローラ809は、実施形態19A~19Mで説明されるように水供給源810のポンプ806を始動するが、ポンプの停止は、既定の量または作動時間の満了の結果として自動的に行われる。
【0224】
[0281] また、
図19G、
図19H、および
図19Jの実施形態では、コントローラ809は、圧力パルス信号によって、給水ポンプ806によるポンピングの持続時間またはポンピングされる量を、腹膜透析流体調製装置800のコントローラ809によって水供給源810のコントローラに送信し得ることにも留意されたい。これにより、腹膜透析流体調製装置800のコントローラ809は、流体の量またはポンピングの持続時間を確立することを可能にし得る。
【0225】
[0282] 実施形態のいずれかにおいて、圧力モジュレータは、腹膜透析流体調製装置800のポンプ808を調節することによってパルスを生成し得る。例えば、そのようなポンプは、ステッピングモータ駆動などによって、順方向および逆方向移動を可能にするモータによって駆動され得る。ソレノイド駆動のダイアフラムポンプなどの独立したアクチュエータのような、パルスを生成するための他の手段も可能である。さらなる変形例は、本願の他の箇所で説明されている。
【0226】
[0283] また、
図19A~
図19Cの実施形態では、代替の実施形態では、水供給源810が、S414においてコマンドを受信する代わりに、ある特定の量の水がポンプ806によってポンピングされた後に水の流れを停止し得ることに留意されたい。他の実施形態では、ポンプ808は、コントローラ809によって停止されるときに、圧力スパイクを生成し得る。このスパイクは、圧力センサ804によって検出され、コントローラ807にポンプ806を停止させ得る。
【0227】
[0284] ここで
図19Dを参照すると、
図19Aの実施形態と同様に、腹膜透析流体調製装置800は、ポンプ808と、流体を混合し、腹膜透析処置を行うための流体回路802とを有する。水供給源810は、給水ライン803を通して腹膜透析流体調製装置800に水を搬送するポンプ806を有する。コントローラ807は、ポンプ806を制御する。電源815が、ポンプ808に電力を供給する。水供給源では、ポンプ808に送られる電力を検出するために、電圧検出器816が、電源815、またはポンプ808につながる電力リード線に接続される。したがって、電圧検出器816は、ポンプ808がアクティブ化されるときを示す信号をコントローラ807に印加する。圧力センサ804は、ポンプ806がポンプ808のポンピングに過度に抵抗しないように、ポンプ808および806のタンデム動作が流れによって同期されることを確実にするためのポンプ806の流れ制御のために使用され得る。圧力設定点に対する、コントローラ807によって実行されるポンプ806の閉ループ制御が、これを達成し得る。この閉ループ制御は、実施形態において提供され得る。
図19Eは、腹膜透析流体調製装置800のコントローラ809によって実行される制御ループを示す。S400において、コントローラ809は、水についてのコマンドを受信または生成する。これは、腹膜透析流体調製装置800による透析流体の調製における濃縮液希釈動作に付随するものとして、前述の実施形態において説明された通りであり得る。S402Aにおいて、腹膜透析流体調製装置800は、ポンプ806の動作を開始して、給水ライン803を通して水を引き込む。S412において、腹膜透析流体調製装置800のポンプ806は、水のポンピングを停止するためのコマンドがS414において受信または生成されるまで、ある量の水を引き込み、するとS416Aにおいて、ポンプ806は非アクティブ化される。
図19Fは、コントローラ807によって実行される制御ループを示す。S404Bにおいて、水供給源810のコントローラは、電圧検出器816によって示される所定の閾値を上回る電圧を検出する。既定の閾値は、コントローラ807のメモリに記憶され得る。S404Bは、条件が満たされるまで連続的にループする。S405Bにおいて、コントローラ807は、給水ポンプ806をアクティブ化して水を給水ラインに流入させ、陰圧を緩和し、その結果、水はポンプ808の制御下で自由に流れる。S406Bにおいて、制御は、電圧検出器816によって示される電圧が、S404Bにおけるものとは異なり得る既定の閾値を下回るまでループし、すると水供給源ポンプ806は、S409において停止される。電圧の降下は、動作S414によって引き起こされる。したがって、水供給源810は、コントローラ809と水供給源810のコントローラ807との間の信号接続なしに、腹膜透析流体調製装置800のコントローラ809によって自動的にデマンド制御される。
【0228】
[0285] ここで
図19Gを参照すると、
図19Aの実施形態と同様に、腹膜透析流体調製装置800は、ポンプ808と、流体を混合し、腹膜透析処置を行うための流体回路802とを有する。水供給源810は、給水ライン803を通して腹膜透析流体調製装置800に水を搬送するポンプ806を有する。コントローラ807は、ポンプ806を制御する。圧力モジュレータ818が、水供給源810の圧力センサ804によって検出される給水ライン803内の圧力パルスを生成して、結果として生じる圧力パルス指示をデコーダ819に印加し、当該デコーダは、それらを復号して、コントローラ807に印加されるコマンド信号を生成する。コントローラ809は、こうしてデコーダ819によって復号された圧力パルスパターンを記憶し得る。圧力パルスを使用して、様々なコマンドが符号化および復号されて、腹膜透析流体調製装置から水供給源810にコマンドを提供することができる。そのようなコマンドは、例えば、ポンプ806を始動および停止すること、またはポンプ806の速度をコマンドすることを含み得る。圧力センサ804は、ポンプ806がポンプ808のポンピングに過度に抵抗しないように、ポンプ808および806のタンデム動作が流れによって同期されることを確実にするためのポンプ806の流れ制御のために使用され得る。圧力設定点に対する、コントローラ807によって実行されるポンプ806の閉ループ制御が、これを達成し得る。圧力モジュレータによって生成される圧力パルス信号は、そのような閉ループ制御のための圧力設定点を規定し得る。閉ループ制御は、実施形態において提供され得る。
図19Hは、腹膜透析流体調製装置800のコントローラ809によって実行される制御ループを示す。S400において、コントローラ809は、水についてのコマンドを受信または生成する。これは、腹膜透析流体調製装置800による透析流体の調製における濃縮液希釈動作に付随するものとして、前述の実施形態において説明された通りであり得る。S402Bにおいて、腹膜透析流体調製装置800は、ポンプ806の動作を開始して、給水ライン803を通して水を引き込み、同時に、つまりそのすぐ前もしくは直前またはそのすぐ後もしくは直後に、給水ポンプ806をオンにするためのパルスコマンドを生成する。この時点で、圧力設定点またはポンプ806の速度などのさらなるコマンドが、圧力モジュレータ818を通る圧力パルスを使用して生成され得る。S412において、腹膜透析流体調製装置800のポンプ806は、水のポンピングを停止するためのコマンドがS414において受信または生成されるまで、ある量の水を引き込み、するとS416Bにおいて、ポンプ806は、非アクティブ化され、同時に、つまりそのすぐ前もしくは直前またはそのすぐ後もしくは直後に、給水ポンプ806をオフにするためのパルスコマンドを生成する。
図19Jは、コントローラ807によって実行される制御ループを示す。S404Cにおいて、水供給源810のコントローラ807は、ポンプを始動し、デコーダ819によって受信されたパルス列に動作条件が含まれる場合には動作条件を確立するための、デコーダ819からのコマンドを検出する。S404Cは、条件が満たされるまで連続的にループする。S405Cにおいて、コントローラ807は、給水ポンプ806をアクティブ化して水を給水ラインに流入させ、陰圧を緩和し、その結果、水はポンプ808の制御下で自由に流れる。コントローラ807はまた、受信されたコマンドによって示されたように動作条件を設定し得る。S406Cにおいて、制御は、さらなる圧力パルス信号コマンドがデコーダ819によって受信されてポンプ806を停止するまでループする。その後、S409において、水供給源ポンプ806は停止される。したがって、水供給源810は、コントローラ809と水供給源810のコントローラ807との間の有線または無線ベースの信号接続なしに、腹膜透析流体調製装置800のコントローラ809によって自動的にデマンド制御される。
【0229】
[0286] ここで
図19Kを参照すると、
図19Aの実施形態と同様に、腹膜透析流体調製装置800は、ポンプ808と、流体を混合し、腹膜透析処置を行うための流体回路802とを有する。水供給源810は、給水ライン803を通して腹膜透析流体調製装置800に水を搬送するポンプ806を有する。コントローラ807は、ポンプ806を制御する。弁アクチュエータ822が、給水ライン803から流体回路802への流れを供給する弁821を開閉する。そのような動作および実施形態の詳細は、本明細書の他の箇所に開示されている。電圧センサ816が、弁アクチュエータ822のアクティブ化を検出し、対応する信号をコントローラ807に印加する。開閉指示の両方が、既知の原理を使用して、および様々な弁タイプにしたがって、コントローラ807によって適用および解釈され得、したがって、詳細は説明されない。圧力センサ804は、ポンプ806がポンプ808のポンピングに過度に抵抗しないように、ポンプ808および806のタンデム動作が流れによって同期されることを確実にするためのポンプ806の流れ制御のために使用され得る。圧力設定点に対する、コントローラ807によって実行されるポンプ806の閉ループ制御が、これを達成し得る。この閉ループ制御は、実施形態において提供され得る。
図19Lは、腹膜透析流体調製装置800のコントローラ809によって実行される制御ループを示す。S400において、コントローラ809は、水についてのコマンドを受信または生成する。これは、腹膜透析流体調製装置800による透析流体の調製における濃縮液希釈動作に付随するものとして、前述の実施形態において説明された通りであり得る。S402Cにおいて、腹膜透析流体調製装置800は、弁アクチュエータ822をアクティブ化して、流体回路802の給水ライン803へのアクセスを制御する弁を開き、次いで、ポンプ806の動作を開始して、給水ライン803を通して水を引き込む。S412において、腹膜透析流体調製装置800のポンプ806は、水のポンピングを停止するためのコマンドがS414において受信または生成されるまで、ある量の水を引き込み、するとS416Cにおいて、ポンプ806は、非アクティブ化され、弁アクチュエータ822はアクティブ化されて、給水入口弁821を閉じる(または、弁のタイプに依存して非アクティブ化され、例えばソレノイドであれば電源が切られることになる)。
図19Mは、コントローラ807によって実行される制御ループを示す。S404Dにおいて、水供給源810のコントローラは、電圧検出器816によって示される所定の閾値を上回る電圧を検出する。これは、弁の開放の直接検出の1つの例である。リニアモータ作動のピンチ弁では、リニアモータを順方向に作動して弁821を閉じる順方向印加電圧が検出され得、リニアモータを逆方向に作動して弁821を開く逆方向印加電圧が検出され得る。ソレノイド弁の場合、既定の閾値電圧がコントローラ807のメモリに記憶されて、アクチュエータ822の弁の開位置を示し得る。他のタイプのアクチュエータの場合、弁ステータスの直接検出のための好適な機構(例えばエンコーダまたは他の機構)が用いられ得る。S404Dは、条件が満たされるまで連続的にループする。S405Dにおいて、コントローラ807は、給水ポンプ806をアクティブ化して水を給水ラインに流入させ、その結果、水はポンプ808の制御下で自由に流れる。S406Dにおいて、制御は、弁アクチュエータ822の閉状態が検出されるまでループする。その後、S409において、水供給源ポンプ806は停止される。閉状態は、S416Cにおける動作によって引き起こされる。したがって、水供給源810は、コントローラ809と水供給源810のコントローラ807との間の信号接続なしに、腹膜透析流体調製装置800のコントローラ809によって自動的にデマンド制御される。
【0230】
[0287] 圧力、電圧、または他の指示が、水などの流体の流れを制御するために使用される前述の実施形態のいずれかにおいて、流体供給源などの上流の供給源は、圧力、電圧、または他の指示による制御を可能にするためのデマンドモードに置かれ得る。これは、接続されたユーザインターフェースを介した一意の使用者コマンドによって行われ得る。代替的に、コントローラ(例えば、807、739)は、デマンドモードを示すために、圧力の一意のパターンまたは弁もしくはポンプ電源への最終制御を使用してコマンドを生成し得る。デマンドモードにないとき、流体についてのコマンドに応じる流体供給源の能力はディセーブルにされる。
【0231】
[0288] ここで
図20A~
図20Eを参照すると、発熱物質および細菌などの感染因子を除去するフィルタのための様々な場所のいずれか1つを用いるように、前述の実施形態のいずれかが修正され得る。フィルタ824のいずれかは、例えば、0.2ミクロン以下の直径の細孔を有する膜を有する、単一のフィルタであり得るか、またはそれを含み得る。フィルタ824のいずかは、テストに好適な追加の装置および/または制御装置を有する同じタイプの単一のフィルタであり得るか、またはそれを含み得る。例えば、圧力に耐える膜の能力を測定し、それによってその完全性を示すために、加圧ラインが、膜のバブルポイントを下回る加圧空気をフィルタの片側に加えることを可能にし得る。このタイプのフィルタ完全性テストは、当該技術分野では既知であり、詳細は当業者に既知である。他の実施形態では、フィルタ824は、故障の確率を、両方のフィルタにおける故障の同時確率に低減するために冗長であり得る。
図20A~
図20Eの各々において、患者842は、本明細書に開示される実施形態のいずれかにしたがって、または参照による組込みの記述において参照される文献に開示される実施形態にしたがって構成され得る流体回路856を介して、患者充填/排出ライン841を通して充填および排出される。混合チャンバ855が、流体回路856に接続され、ここで流体回路856は、矢印によって流れ方向が指定された流入ライン857および流出ライン858を使用してバッチを調製する。前述および後述の実施形態にあるように、水供給源850、第1の長期濃縮液コンテナ852、および第2の長期濃縮液コンテナ863が、流体回路856に接続される。
【0232】
[0289]
図20Aの実施形態では、水用の入口ライン826、第1の濃縮液852、および第2の濃縮液853の各々は、汚染物質が流体回路856に入るのを防止し、それによって汚染物質が患者842に入るのを防止するためのフィルタ824を有する。フィルタ824によって提供される汚染に対する保証は、すべての他の構成要素が恒久的に(または以前に、送達および滅菌時)流体回路856内およびそれに接続されている場合に最適化され、その結果、水850、第1の濃縮液852、および第2の濃縮液853への接続のみがフィルタ824の上流で行われる必要がある。したがって、フィルタ自体は、ライン826、827、および828に取り付けられる。それぞれのフィルタ824の流体供給源側において、それぞれの水850、第1の濃縮液852、および第2の濃縮液853、ならびにライン826、827、および828の各々の間で接続するためのコネクタが、別個では示されないが設けられ得ることに留意されたい。
【0233】
[0290]
図20Bの実施形態では、排出ライン861が、充填/排出ライン841から流体を排出し、充填ライン862が、充填/排出ラインを充填する。充填ライン862はフィルタ824を有する。この実施形態では、他のフィルタは使用されない。充填/排出ライン862が流体回路856に接続されるとき(流体回路856の全部または一部を有するユニットとして以前に取り付けられ、滅菌され得ることに留意されたい)、接触汚染を含む任意の汚染がフィルタ824によって患者842に到達するのを阻止されるように、充填/排出ライン841は、滅菌前に充填ライン862に恒久的または以前に取り付けられる。その他の要素は上述した通りである。
【0234】
[0291]
図20Cの実施形態では、フィルタ824は、混合コンテナ855の流入ライン857上に置かれる。混合コンテナ855は、封止ユニットが形成され、いかなる接触汚染も混合コンテナ855に入ることが防止されるように、滅菌前に流体回路に取り付けられると仮定される。
図20Bの実施形態のように、充填ライン862上にもフィルタが設けられ得る。代替的に、充填ライン862上のフィルタの代わりに、流体回路856は、非滅菌流体、すなわち滅菌濾過によって保護されない流体が、混合コンテナ流出ライン858および充填ライン862を接続する回路のいずれの部分にも接触しないように、専用流路が混合コンテナ855と充填ライン862との間に画定されるように設計され得る。他の実施形態と同様に、フィルタ824は、下流部分に接続され、混合コンテナ855の内容物の滅菌性を確保するように事前に取り付けられる。
【0235】
[0292]
図20Dの実施形態では、給水ライン826および共通濃縮液ライン845は、それぞれのフィルタ824によって保護される。給水ライン826およびフィルタ824の下流側は、流体回路856、混合コンテナ855、および充填、排出、ならびに充填/排出861、862、および841を含む患者ラインに事前に取り付けられ得る。共通濃縮液ライン845およびフィルタ824の下流側は、流体回路856、混合コンテナ855、および充填、排出、ならびに充填/排出861、862、および841を含む患者ラインに事前に取り付けられ得る。事前取付けは、送達される使い捨てセットが滅菌であり、フィルタ824の存在によって汚染侵入から保護されていることを確実にするために、滅菌前(または滅菌中)にこれらのすべての要素が互いに封止されることを指定する。この場合、フィルタ824の上流の構成要素は、汚染のリスクなしに交換されることができる。
【0236】
[0293]
図18Aの実施形態に対応する
図20Eの実施形態では、フィルタ824は、共通の流体ライン827に置かれ、これもまた相互に取り付けられる流体取扱構成要素の残りの部分に事前に取り付けられる。すなわち、フィルタ824、フィルタ824の下流の共通流体ライン827の部分、流体回路856、混合コンテナ、および充填、排出、ならびに充填/排出861、862、および841を含む患者ラインはすべて、滅菌前に相互接続されて封止ユニットを形成する。これは、送達された使い捨てセットが滅菌であり、フィルタ824の存在によって汚染侵入から保護されていることを確実にする。この場合、フィルタ824の上流の構成要素は、下流の回路の汚染のリスクなしに交換されることができる。
【0237】
[0294]
図20Fは、
図18Aの実施形態と同様の一般化された実施形態を示し、導電率センサ859が混合コンテナ855の流出ライン858上に設けられる。この構成により、混合コンテナ855の内容物の導電率を測定するために混合コンテナ855からドレインに向かって引き出されなければいけない流体の総量を最小限に抑えるように本明細書の方法の実施形態が修正されることが可能となる。本実施形態は、本明細書で説明されるように、体積流量測定のために使用されるように、直列に接続される2つの導電率センサを提供するように修正され得る。実施形態のいずれかにおいて、識別された導電率セルが、直接接触型または容量型の導電率セルであり得ることに留意されたい。
【0238】
[0295]
図20Gは、共通流体入口827におけるフィルタ配置に関して
図20Eおよび
図20Fの実施形態と同様の一実施形態を示す。本実施形態では、フィルタ825は、空気ポンプ835からの空気で加圧することによって行われ得る膜完全性テストを可能にする。ポンプ832は、入口および出口圧力センサ831および830を有し、これらは、これもまた仮出願に添付された組み込まれた参照米国特許出願公開第2015-0005699号を含む様々な実施形態を参照して説明されるように、ポンプ832のコマンドされた速度の圧力補償のためにコントローラ847によって使用される。ポンプ832は、本明細書で説明される様々な実施形態に記載され得るように、マニホールド833間で流体を流す。本実施形態では、コントローラ847は、フィルタ825から圧力センサ831への流体流路を開くために必要な任意の弁を開き、任意の変化について圧力センサ831からの圧力信号をモニタリングしながら、ポンプ835からの空気圧を適用するように構成される。その完全性を妥協しないフィルタ膜が、膜のバブルポイントより下に維持されるように制御され得る空気ポンプ835からの圧力を保持する。コントローラ847は、圧力変化が圧力センサ831によって示されるか否かに基づいて信号を生成し得る。別の機能を提供する圧力センサへの流路を開くことによって、追加の圧力センサの必要性が回避され得る。
【0239】
[0296]
図21A~
図21Cは、それぞれ、2つの濃縮液および水の調合による透析液のバッチの調製において、不正確な導電率測定値から回復するための補正手順を示す。
図21Aは、最初に必要量の水の100%までを混合コンテナに添加した後の流れを示す(例えば
図18Aを参照、
図21A~
図21Cの方法が他の実施形態と使用できることに留意されたい)。最初に、S602の前に、水の一部(目標量の100%未満)が混合コンテナに添加され、次いでS602において、第1の濃縮液が添加され、混合され、導電率が検出され、予想範囲内にある(C1 OK)と決定される。S648(
図21B)が、最初の量の水と第1の濃縮液とを混合した後の導電率が予想範囲外にあり、その結果、第1の濃縮液の添加量が多すぎたことが示される状態に対応し、S688(
図21C)が、導電率が範囲外にあり、第1の濃縮液の添加量が少なすぎたことを示すことに留意されたい。3つのすべての場合において、水は混合チャンバに添加され、内容物が混合され、導電率がテストされた。
【0240】
[0297] S606において、第2の濃縮液C2の100%が混合コンテナに添加される。S608において、第2の濃縮液C2が添加された混合チャンバ内容物がテストされ、導電率が予想範囲内にあることが分かる。S628は、導電率が予想範囲外にあり、第2の濃縮液の添加量が多すぎたことが示される状態に対応し、S634は、導電率が範囲外にあり、第2の濃縮液の添加量が少なすぎたことを示す状態に対応する。S610において、第1および第2の濃縮液の両方は正しい量で添加されており、もしあれば水の残りが混合コンテナに添加され、混合コンテナ導電率はその有用性を確認するためにテストされる。S612において、導電率は、適切な希釈を示す予想範囲内にある。水の100%がS602の前に以前に添加されている場合、テストを省略することができる。S616およびS622は、それぞれ過剰希釈および過少希釈状態に対応する。バッチが正しい希釈である場合、S614において、使用可能にされる。S616において、バッチが過剰希釈されている場合、2つの可能な応答がある。第1の応答は、バッチが失敗であると示されることができ、回復動作に対応する出力が出力されることができることである。代替的に、S618に示されるように、目標と同じ比率の追加の濃縮液が混合コンテナに順次添加されることができ、その後、S620において、バッチは導電率について再びテストされ、不合格の場合、バッチは失敗であり、または導電率が範囲内にある場合、バッチは使用可能にされる。
【0241】
[0298] S628に戻ると、導電率が予想範囲外にあり、第2の濃縮液の添加量が多すぎたことが示された状態であり、S630において、第1の濃縮液および水の各々の追加量(ボーラス)が、これらの比率をもたらし、混合コンテナ内容物を導電率の予想範囲にする目標比率で計算される。次いで、S632において、もしあれば水の残りが、(S630において計算された)水ボーラスと第1の濃縮液ボーラスとを加えた混合コンテナに添加され、バッチの導電率が、その有用性を確認するためにテストされるS634。導電率が範囲内にある場合、バッチは使用可能とされ、そうでない場合、バッチは失敗である。
【0242】
[0299] S634に戻ると、導電率が予想範囲外にあり、第2の濃縮液の追加量が少なすぎたことが示される状態であり、S636において、混合コンテナ内容物を導電率の予想範囲にする目標比率を達成するように、第2の濃縮液の追加量(ボーラス)が計算される。導電率が再びテストされる。導電率が予想範囲内にない場合、S638において、バッチは失敗とされ、そうでない場合S642、もしあれば水の残りがS644において混合コンテナに添加され、内容物の導電率が、その有用性を確認するためにテストされるS646。導電率が範囲内にある場合、バッチは使用可能とされ、そうでない場合、バッチは失敗である。
【0243】
[0300] S648および
図21Bに戻ると、これは、最初の量の水および第1の濃縮液を混合した後の導電率が予想範囲外にあり、その結果、第1の濃縮液の添加量が多すぎたことが示される状態に対応し、S650において補正が始まる。S650において、比率を目標にするように第2の濃縮液および水のボーラスが計算され、S652において、第1の濃縮液とこのボーラスを加えた総量が混合コンテナに添加される。次いで、S654において混合コンテナ内容物がテストされ、範囲内の場合、第2の濃縮液が第1の濃縮液に対して正しい比率であることを意味しS656、S658において水の残りと水ボーラスを加えたものが添加され、バッチがテストされる。S656における予想される導電率は、水ボーラスがこの時点でまだ添加されていないので、第1の濃縮液が正しい量で添加された場合よりも高い第2の濃縮液の濃度に対応することに留意されたい。水の添加を遅らせる理由は、混合コンテナ内容物への添加が、切替え間でプライミングに費やされる時間を最小限にするために、添加される流体に対応する流体で流体回路がプライミングされる時点と一致するように最適にスケジュールされるからである。バッチ導電率が予想範囲内にある場合S660、バッチは使用のために放出される。バッチが過剰希釈された場合S664、S666において、必要な比率の第1および第2の濃縮液のボーラスが添加され得、バッチがさらにテストされ、導電率が再び範囲外にある場合、バッチは失敗となる。代替の実施形態では、S664において、バッチは、補正のためのいかなるステップもとらずに単に失敗とされる。バッチが過少希釈されている場合S668、S670において、水のボーラスが添加され得、バッチはさらにテストされ、導電率が再び範囲外にある場合、バッチは失敗となる。代替の実施形態では、S668において、バッチは、補正のためのいかなるステップもとらずに単に失敗とされる。
【0244】
[0301] 添加された第2の濃縮液の量が、導電率測定S654によって、S672において多すぎると示された場合、S674において、バッチは失敗とされる。代替の実施形態では、水および第1の濃縮液の比例ボーラスを添加することによって補正が行われ得る。本実施形態では、第1および第2の濃縮液添加の両方におけるエラーが発生すると、システム問題の可能性を示し、したがって、システムは、バッチを失敗とし、問題の原因であり得る、システムをテストするかまたは流体回路を交換するための命令を提供し得る。コントローラは、バッチ失敗回復プロセスの一部としてこれを実行し得る。添加された第2の濃縮液の量が、導電率測定S654によって、S676において少なすぎると示された場合、S678において、バッチ比率は、S678において第2の濃縮液のボーラスを添加し、再びテストすることによって回復され得る。混合コンテナの導電率が再び範囲外にある場合、バッチはS682において失敗とされ、そうでない場合、686において、もしあれば水の残りが混合コンテナに添加され、内容物の導電率がその有用性を確認するためにテストされ、導電率テストの結果に基づいてバッチが失敗とされない限り、使用可能にされる。
【0245】
[0302] 添加された第1の濃縮液が少なすぎることが分かったS688および
図21Cに戻ると、S690において、システムは既に第1の濃縮液でプライミングされているので、導電率から追加量が計算され、添加されることができる。水の追加ボーラスは必要とされない。混合コンテナ内容物は、S690においてサンプリングされ、S692において導電率が範囲外にある場合、バッチは失敗である。導電率が範囲内にある場合S696、第2の濃縮液目標量が添加されS698、テストされるS700。混合コンテナ内容物の導電率が、正しい量の第2の濃縮液が添加されたことを示す場合S702、もしあれば水の残りが混合コンテナに添加されS704、バッチ内容物の導電率がその使用可能性を確認するためにテストされ、範囲内の場合S706、使用可能にされる。混合コンテナ内容物の導電率が範囲内になく、バッチが希釈されすぎていることがわかった場合S710、第1および第2の濃縮液のボーラスが計算され、添加されS712、バッチがテストされ、結果に基づいて使用されるか、または失敗とされる。S704においてバッチが過剰に濃縮されていることがわかった場合、導電率測定値が使用されて水ボーラスを計算しS724、これが添加され、内容物がテストされ、結果に依存して使用されるか、または失敗とされる。
【0246】
[0303] S700において、混合コンテナに添加された第2の濃縮液量が多すぎることが分かった場合S726、バッチはS728において失敗とされる。再び、これは、2回の濃縮液測定値の不合格によって引き起こされる。S700において、混合コンテナに添加された第2の濃縮液量が少なすぎることが分かった場合S730、追加の第2の濃縮液がS734において添加され、バッチがテストされ、導電率が範囲外にある場合、バッチは失敗とされるS736。S732において、導電率が範囲内にある場合、もしあれば水の残りS740が混合コンテナに添加され、内容物の導電率は、その有用性を確認するためにテストされ、範囲内にある場合に使用可能とされる。
【0247】
[0304] 代替の実施形態では、濃縮液の量が不正確であるという前提に基づく手順の代わりに、誤差は、濃縮液の濃度(または「強度」)であると仮定され得る。
図25の実施形態は、この仮定に基づく手順の一例を説明する。
【0248】
[0305]
図22Aおよび
図22Bは、開示される主題の実施形態による、プロポーショナ/サイクラコントローラ576によってコマンドされる給水システムコントローラ550によって制御される洗浄モードおよびプライミングモードを有する水濾過システム551を示す。飲料水の供給源などの原水供給源556が、ポンプ552によって、洗浄または再生されない一次フィルタ554を通して、次いで洗浄または再生されることができる一対のフィルタ558および560のうちの選択された1つを通してポンピングされる。任意の所与の時間に、給水システムコントローラ550は、ポンプ、4方向逆転弁570、ならびに流れ制限器(flow restrictor)571、572、および573を制御して、その設定に依存して、一次フィルタ554の出力の順流をフィルタ558および560のうちの一方を通るように方向付け、逆出力流をフィルタ558および560のうちの他方を通りドレイン562に方向付ける。フィルタ558および560のうちの一方の出力は、可変流れ制限器571、572、および573の設定に依存して、流れ制限器571および572における合流点のそれぞれにおいて分けられ、その結果、一部(0~100%)が分岐路574を通るように、残りが出口578に向かうように方向付けられ、それにより一方のフィルタが、他方を洗浄するため、および出口578を通して放出されるための生成水(product water)を生成することができ、同時に他方が生成水で洗浄される。流れ制限器571、572、および573の設定は、一方のフィルタをすべての生成水で洗浄すること、または洗浄が必要とされるまで両方のフィルタが生成水を生成することを可能にする。
図22Aでは、矢印は、フィルタ558を通る順流と、フィルタ560を通って流れる、弁566および568からの濾過された生成水の逆流についての流れを示す。
図22Bでは、矢印は、フィルタ560を通る順流と、フィルタ558を通って流れる、弁566および568からの濾過された生成水の逆流についての流れを示す。流れ制限器571、572、および573は、給水システムコントローラ550によって制御され得、次に当該給水システムコントローラは、本明細書に開示または参照される実施形態または他のもののいずれかにしたがって構成され得る、プロポーショナ/サイクラ576のプロポーショナ/サイクラコントローラ576によってコマンドされ得る。
【0249】
[0306] 洗浄モードに加えて、水濾過システム551はまた、システム内にあまりに長く残りすぎている水が分流弁(diverting valve)555によってドレイン562に進路変更されるフラッシングモードも有し得る。この動作は、サイクラコントローラ576の給水システムコントローラ550の制御下で、定期的に、または状態(最後の使用からの時間など)に応じて実行され得る。洗浄モードおよびフラッシングモードに加えて、水濾過システム551はまた、原水が順方向に両方のフィルタ558および560を通してポンピングされ、流れ制限器573が完全に開くように設定され、流れ制限器571および572が、分岐ライン574がプライミングされるように、完全開放と部分的制限との間で交互する、プライミングモードを有し得る。このモードでは、すべての流れが、分流弁555によって排出ライン557を通るように方向付けられ得る。通過する水がプライミングによって十分に取り除かれたときを示すために、空気または他のタイプの検出器が排出ライン557に設けられ得る。フィルタ558および560はまた、プライミングシーケンス中に排出するために逆フラッシングされ得る。
【0250】
[0307] 濾過システム551は、例えば、給水システムコントローラ550によって制御される紫外線ランプ559を有する一次フィルタ段階554も有し得る。給水システムコントローラ550は、ランプ559の出力を調節することによってランプ寿命を最適化し得、その結果、必要なとき(例えば水が流れているとき)にオンになり、水が流れていないときにオフにされるようにサイクルされる。コントローラ550または576は、給水ポンプのアクティブ化の直前に紫外線ランプ559をオンにするように構成されて、その出力が段階を通って流れるすべての水に適用されることを確実にし得る。
【0251】
[0308] 濾過システム551は、オフモード、スリープモード、および動作モードを有し得る。オフモードでは、給水システムコントローラ550、および制御される流れ制限器571、572、および573、ポンプ552、弁555および570は、すべて電源を切られ得る。スリープモードから、これらは、コマンドを直ちに受諾し、それに応じて動作することができるモードの給水システムコントローラ550を用いて電源投入され得る。スリープモードはまた、生成水をポンピングして送達するためのコマンドの受信および実際の出力からの遅延が最小となるように、給水ラインの圧力およびプライミング状態を調節することを含み得る。水供給源コントローラ550は、準備完了ステータスを示す信号をプロポーショナ/サイクラコントローラ576に送信し得る。水供給源コントローラ550は、その動作状態を示すプロポーショナ/サイクラコントローラ576からの要求に応じて、または促されずに、信号を送信し得る。促されていないシグナリングの場合、水供給源コントローラ550は、水濾過システム551の状態を含む心拍信号を送信し得る。この心拍信号は、プロポーショナ/サイクラコントローラ576に周期的に放たれ得、ここで通信は、水供給源コントローラ550からプロポーショナ/サイクラコントローラ576への単方向である。そのような場合は、
図19A~
図19Mの実施形態に関連して説明されたような、圧力信号などの直接測定値に水供給源コントローラが応じる構成に関連し得る。状態信号は、水濾過システム551がフラッシングまたはプライミング動作を実行しているとき、または準備ができていない別の状態にあるときなど、様々な状態情報を示すことができ、水供給源コントローラ550は、そのことを示す状態信号を送信し得る。追加の状態情報は、フィルタに残された時間、フィルタの期限切れ、プライミングおよびフラッシング動作にかかる時間などの診断情報、圧力調節の円滑性、消費電力、既定の期間にわたるシステムのデューティサイクル、および他の情報を含み得る。
【0252】
[0309] 水供給源コントローラ550は、生成水出口578における目標圧力を維持するように、ポンプおよび流れ制限器571、572、および573を調節し得る。これは、含み、範囲を定め得る(不感帯)、目標圧力を用いる閉ループ制御方法に基づき得る。569において、圧力センサが生成水出口ライン578に示されている。
【0253】
[0310] 水供給源コントローラ550およびプロポーショナ/サイクラコントローラ576は、任意の好適なデバイスまたはシステムによって通信し得る。この通信は、上述されたように単方向または双方向であり得る。水供給源コントローラ550およびプロポーショナ/サイクラコントローラ576のいずれかまたは両方は、
図14を参照して説明される様々な形態であり得る。
【0254】
[0311] 水供給源コントローラ550は、介入または構成の変更の必要性を示す任意の状態に応じてアラーム575をアクティブ化し得る。例えば、水供給源コントローラ550は、汎用ユーザインターフェース(例えば、ディスプレイ1018およびスピーカ1024を参照)などのアラーム出力575、またはランプもしくはアナンシエータなどの特殊目的出力をアクティブ化し得る。水供給源コントローラ550はまた、同時に、プロポーショナ/サイクラコントローラ576へのその通信リンクに任意のアラームを出力し得る。プロポーショナ/サイクラコントローラ576は、アラーム出力を抑制するか、アラーム出力を既定の間隔だけ遅らせるように、またはアラーム出力575からのローカル出力の抑制などのアラームに関連する他のアクションを実行するように、水供給源コントローラ550にコマンドし得る。プロポーショナ/サイクラコントローラ576にアラームを出力することに加えて、水供給源コントローラ550はまた、プロポーショナ/サイクラコントローラ576のユーザインターフェースによる出力および使用のために、使用のための命令またはアラーム状態回復のための命令をプロポーショナ/サイクラコントローラ576に送信し得る。プロポーショナ/サイクラコントローラ576のユーザインターフェースも同様に、プロポーショナ/サイクラコントローラ576上でアラームハンドラ入力/出力セッションを生成することによって、水供給源コントローラ550にコマンドを返送し得る。これを行うための1つの機構は、水供給源コントローラ550が、プロポーショナ/サイクラコントローラ576のユーザインターフェース上で遠隔セッションを生成することであり、それによって、水供給源コントローラ550は、シンクライアントとして効果的に機能するプロポーショナ/サイクラコントローラ576のユーザインターフェース上で内部的に生成したユーザインターフェースの適応モデルを複製することによって、出力を制御し、マウスおよびキーボード入力などの入力に直接応じる能力を有する。水供給源コントローラ550およびプロポーショナ/サイクラコントローラ576のユーザインターフェースは図示されていないが、
図14を参照して説明される態様のうちの1つまたは複数を有するものと理解され得る。水供給源コントローラ550はまた、同様に、または単純に水供給源コントローラ550による出力および制御のための決定木の形態で情報データおよび命令を出力することによって、プロポーショナ/サイクラコントローラ576上でトラブルシューティングセッションを生成し得る。
【0255】
[0312] 代替の実施形態では、水供給源コントローラ550は、それが関係する状態を示すメタデータを有するユニフォームリソースロケータ(URL)を出力し、例えば、状態のセットは、URLに含まれる情報の緊急性または優先度を示し得る。メタデータは、先行するメッセージで送信され得るか、またはURLと組み合わされ得る。プロポーショナ/サイクラコントローラ576は、プロポーショナ/サイクラコントローラ576がURL(または他のアラームデータ)をどのように取り扱うかを示す優先度テーブルを記憶して、プロポーショナ/サイクラコントローラ576が、URLが、現在の入力/出力セッションの直後に直ちにアクセスおよび表示されるべきか、またはある特定の状態がプロポーショナ/サイクラコントローラ576によって検出された後にのみ出力されるべきかを決定することを可能にし得る。実施形態では、水濾過システム551のトラブルシューティングのための命令は、プロポーショナ/サイクラコントローラ576に記憶され、それらの出力は、水供給源コントローラ550からのアラームデータの受信によって開始される。
【0256】
[0313] 上記の機能に加えて、プロポーショナ/サイクラコントローラ576は、プロポーショナ/サイクラコントローラ576からのある特定のコマンドにしたがって生成水ヒータ553を制御するように、水供給源コントローラ550を間接的に制御し得る。例えば、プロポーショナ/サイクラ577には、流体ヒータ579が設けられ得る。腹膜透析サイクラの様々な先行技術の実施形態で知られているような流体ヒータは、腹膜透析流体を体温まで上昇させるために設けられ得る。579のようなヒータは、瞬間ヒータまたはバッチヒータであり得る。ヒータ579は、入ってくる水、すぐに使用できる薬剤などの濃縮液と水の混合物、または部分的に希釈された濃縮液などの前駆体流体、またはこれらの組合せを加熱し得る。典型的には、すぐに使用できるバッグ入り透析流体が処置に使用されるので、サイクラベースのヒータの電力要件は、温度を室温から体温に上昇させるのに十分でなければならない。しかしながら、
図22A/
図22Bのシステムでは、水温は、それよりも低くてもよく、例えば、水温は、地上温度であり得るか、または家庭用蛇口からもたらされ得るので氷点に近いことあり得る。プロポーショナ/サイクラ577のヒータのピーク電力要件を低減するために、加熱負荷の少なくとも一部が生成水ヒータ553によって共有され得る。生成水ヒータ553が、原水入口または他の場所など、水流の他の位置に位置付けられ得ることに留意されたい。生成水ヒータ553は、既定の電力出力または送達温度を提供するように、プロポーショナ/サイクラコントローラ576によって間接的にコマンドされ得る。後者の場合、生成水ヒータ553は、温度センサ580による検出された出力温度で、水供給源コントローラ550または別のコントローラによって閉ループ制御され得る。
【0257】
[0314] プロポーショナ/サイクラコントローラ576はまた、水供給源コントローラ550からステータス情報を受信し得る。そのような情報は、水濾過システム551がフラッシングモード、プライミングモード、または洗浄モードにあるという指示を含み得る。他の情報は、水温、準備完了までの時間の推定値、フィルタ交換までの残りの推定時間(消耗までの推定時間)、UVランプ559についての時間、次のフラッシングまたは洗浄サイクルまでの時間、および水濾過システム551がスリープモードにあるかどうか、ならびにそれが水を生成するために利用可能になるまであとどのくらいかを含み得る。この情報は、遅延の理由を示し得るので、プロポーショナ/サイクラコントローラ576のユーザインターフェースを通して、接続された患者にリアルタイムで提供するのに有用であり得る。プロポーショナ/サイクラコントローラ576のユーザインターフェースに出力される追加の情報はまた、フィルタ交換および紫外線電球559交換などの保守タスクの予測を含み得る。1つまたは複数の抵抗率センサが、生成水出口ライン578内に提供され得、それは、水供給源コントローラ550に接続され得、抵抗率が、ステータス情報としてプロポーショナ/サイクラコントローラ576に送信され、この情報の関連合成が、ユーザインターフェース上に出力される。例えば、そのような合成は、抵抗率が範囲外にあるときの警告の表示であり得る。原水抵抗率も同様にモニタリングされ得る。フィルタの寿命は、原水の品質によって影響され得るので、この情報は、プロポーショナ/サイクラコントローラ576に提供され得、それに応じて関連する出力が生成される。例えば、プロポーショナ/サイクラコントローラ576は、インフラストラクチャの変更によって軽減され得る低い供給水質レベルを使用者に警告し、フィルタ交換が頻繁である必要があり得ることを使用者に少なくとも警告し得る。
【0258】
[0315] 水濾過システム551の機能の一部は、精製水を供給する能力を深刻に損なうことも、フィルタなどの構成要素の早期の消耗または故障を引き起こすこともなく、ある程度の柔軟性をもってスケジュールされることができる。例えば、そのタイミングが患者のライフスタイルに干渉する場合がある機能は、患者の生活スケジュールにより良く適合するスケジュールで患者が治療されることを可能にするために早められるか、または遅延され得る。水供給源コントローラ550またはプロポーショナ/サイクラコントローラ576のユーザインターフェースは、使用者が、処置時間、処置持続時間(例えば起動時間)、および処置の準備ができている時間(ラインがプライミングされ、患者に接続されることを必要とする)などのスケジュールされたイベントを入力することを可能にする制御を提供し得る。実施形態では、患者の処置スケジュールなどの関連データが、コントローラ、例えばプロポーショナ/サイクラコントローラ576に入力され得る。さらなる実施形態では、患者の処置スケジュールは、時間にわたって記憶され、接続時間、就寝時間、処置開始時間、起床時間、処置終了時間、およびそれぞれのコントローラ(550、576)によって通常示される処置および保守に関連する任意の他のイベントを含む、将来の処置スケジュールを推定するために使用され得る。それぞれのコントローラ550(または間接的にプロポーショナ/サイクラコントローラ576を通してコマンドされるように)は、処置などのある特定の干渉イベント間にある時間にフラッシングモードおよび洗浄モードを作動するように、またはプロポーショナ/サイクラ577への患者の予測される接続よりある特定の間隔だけ前に給水システムをプライミングするように制御され得る。実施形態では、水濾過システム551は、プロポーショナ/サイクラ577によるオンデマンドでの使用のための生成水を受容するリザーバを有し得ることに留意されたい。このような実施形態では、ヒータ553は、リザーバに熱を加えるバッチヒータであり得る。そのような実施形態では、水供給源コントローラ550またはプロポーショナ/サイクラコントローラ576は、処置のための使用推定時間にしたがって、リザーバ内の精製水の生成および貯蔵ならびにその加熱をスケジュールし得る。そのようなリザーバは、使い捨て構成要素、例えばプラスチックバッグであり得る。リザーバは、完全な処置の単一のサイクル、サイクルの一部、または複数のサイクルのための水を受容するようなサイズにされ得る。リザーバには、その入口(接触汚染のため)、その出口(逆汚染(back-growth contamination)を阻止するため)、または両方に滅菌フィルタが設けられ得る。逆流を防止するために、逆止弁が入口または出口またはその両方に設けられ得る。リザーバの出口における既定の圧力が、既定のクラッキング圧力を有する逆止弁を有する再循環ループによって一定のレベルに維持され得る。
【0259】
[0316] 例示された水濾過システム551は、非常に基本的な例を示す。腹膜透析に好適な水を生成する多くの精製器は、多くの段階を伴い、各々が、原水の品質によって影響され得る異なる寿命を有するフィルタを有する。実施形態では、コントローラ550、576は、逆浸透膜、炭素フィルタ、限外濾過器、脱イオン化樹脂床、セディメントフィルタ、または他の消費型フィルタなどのフィルタについての推定される消耗イベントを示す。指示は、時間、原水品質、洗浄サイクルの数等に基づき得る。コントローラ550または576のいずれかは、処置に使用されるそのような消耗構成要素および/または消耗供給品の交換を自動的に注文するようにプログラムされ得る。例えば、供給品を注文するためのコマンドは、ネットワーク1012(インターネットを含み得る)によってサーバに送られ得る。消耗品ではない故障した構成要素も報告され得、交換部品が同様に修理注文と共に自動的に注文される。
【0260】
[0317]
図22Cは、
図21Aおよび
図21Bを参照して説明された水濾過システム551の実施形態と同様の水供給源および関連システムを示す。リザーバ581が、滅菌フィルタ582および逆止弁583を通して濾過された生成水を受容するように流体接続される。水は、ポンプ585と、既定の圧力に設定されたクラッキング圧力を有する逆止弁584とを含むループ5851によって維持される既定の圧力下で、出口578を通ってプロポーショナ/サイクラ577に供給される。圧力センサ569および温度センサ580が、様々な位置に位置付けられ得、既定の圧力をモニタリングするように位置付けられたものを含む。予想された既定の圧力に対する検出された圧力の誤差は、アラーム状態として出力され得る。他のフィルタ582および逆止弁583が、それぞれ、逆汚染(grow-back contamination)を防止し、逆流を防止するために提供され得る。
【0261】
[0318] 両方のコントローラがコントローラ550、576として共に参照される場合、機能がコントローラによって直接実行されるか間接的に実行されるか、および機能がプロポーショナ/サイクラ577によって実行されるか水濾過システム551によって実行されるかに依存して、水供給源コントローラ550またはプロポーショナ/サイクラコントローラ576のいずれかがコマンドコントローラとしての働きをし、他方がスレーブとしての働きをすることを指すことが意図されることに留意されたい。
【0262】
[0319] サイクラが説明される本明細書のすべての実施形態では、プロポーショナ/サイクラ、すなわち、腹膜サイクラならびに流体調合装置(調合装置としても知られる)として動作する装置が置換され得ることに留意されたい。プロポーショナ/サイクラが説明または特定される本明細書のすべての実施形態では、サイクラまたは調合装置(プロポーショナとも呼ばれる)が置換され得ることに留意されたい。プロポーショナまたは調合装置もしくはシステムが説明または特定される本明細書のすべての実施形態において、サイクラまたはプロポーショナ/サイクラが置換され得ることに留意されたい。
【0263】
[0320] 本出願は、本出願をより明確にするために「混ぜること(admixing)」などの用語を全般的に回避していることに留意されたい。「混ぜること」という用語は、すぐに使用できる腹膜透析流体などの最終混合物ではなくむしろ、流体の中間混合物を示唆する。
【0264】
[0321] 例えば、本出願では、混ぜることは中間生成物の作製を含意するので、出願人は、混ぜることの代わりに調合することという用語を使用している。調合という用語は、中間生成物(アドミクスチャ)またはすぐに使用できる腹膜透析流体などの最終生成物の作製などの、より全般的なプロセスを含意する。したがって、調合という用語は、より一般的なものを示唆し、本出願で採用されているが、優先出願では、混ぜるという用語もこのより広い意味で使用されている。したがって、優先出願における「混ぜる」、「混ぜること」、および「アドミキサ」などの用語の使用は、本出願における「調合」、「調合すること」、および「プロポーショナ」などの対応する用語を指す。用語の違いは、優先出願に関連する主題を変更しない。優先出願は、単に「混ぜる」、「混ぜること」、および「アドミキサ」、ならびに関連する用語をより広い意味で使用している。
【0265】
[0322] 上記の実施形態、特に
図19A~
図19Mおよび
図22A~
図22Cを参照して説明された実施形態によれば、プロポーショナ/サイクラまたはサイクラと組み合わせたコントローラを有し、またそれ自体のコントローラを有する水供給源システムを含むシステムの以下の特徴および実施形態が提供される。
【0266】
[0323] 給水システムは、給水システムとプロポーショナ/サイクラとの間の流体接続を介して伝達されるデマンド信号に応じて水をポンピングする。デマンド信号は、プロポーショナ/サイクラによって生成される圧力の変化の給水システムコントローラによる検出であり得る。圧力変化は、サイクラポンプ動作によって生成され得、ここでサイクラポンプは、患者腹膜腔の充填および排出のために使用されるもの、または(異なる場合)調合のために使用されるポンプ、またはプロポーショナ/サイクラコントローラによって制御される他の何らかのポンプである。圧力は、プロポーショナ/サイクラポンプの順方向動作によって引き起こされた圧力の引下げであり得る。水供給源は、プロポーショナ/サイクラの給水システムに接続している圧力センサが特定の(負の)閾値を超えると始動し得るポンプを有し得る。水供給源は、信号を検出して圧力パルスによって水供給源コントローラに搬送する圧力センサを有し得、当該水供給源コントローラは、信号を特定の既定のコマンドに復号する。1つのコマンドは、水供給源が生成水をプロポーショナ/サイクラへの接続内にポンピングし始めることであり得る。別のコマンドは、水供給源出口の閉ループ制御圧力目標がリセットされるべき値およびコマンドを通信し得る。水供給源の他の態様、例えば給水システムがフラッシングする、洗浄する、またはプライミングする時間、将来の処置時間、および上で特定された他のパラメータがコマンドされ得る。水供給源ポンプの閉ループ制御に関して、1つまたは複数のフィルタを通して水を押し出す給給水ポンプの速度は、出口(出口はプロポーショナ/サイクラへのインターフェースである)または給水システムの他の中間圧力に応じて自動的に調整され得る。圧力パルスは、水供給源の出口における圧力に影響を及ぼすように配置される、選択された1つ(またはもしあれば複数の)サイクラ/アドミキサポンプ(単数または複数)によって生成され得る。例えば、ポンプアクチュエータの駆動電力を段階的に調節することによってパルスが生成され得る。
【0267】
[0324] 他の実施形態では、水供給源は、プロポーショナ/サイクラからコマンドを受信する。実施形態では、そのようなコマンドは、有線およびワイヤレスを含む、デジタルデータを交換するための任意の好適な手段によって、水供給源とプロポーショナ/サイクラとの間で伝送および/または交換される。実施形態では、プロポーショナ/サイクラは、プライミングおよびフラッシング動作を含むすべての水供給源機能のタイミング、持続時間、およびタイプを制御し得る。実施形態では、水供給源コントローラは、生成水を出力する準備ができているという指示を含むそのステータスをプロポーショナ/サイクラコントローラに示す。実施形態では、プロポーショナ/サイクラコントローラは、水生成を開始および停止する。実施形態では、プロポーショナ/サイクラは、水供給源内の紫外線(殺菌)ランプを始動および停止するためのコマンドを送信する。実施形態では、コマンドは、水の処理のために必要とされるときにのみ動作され準備ができていることを確実にすることによって、そのような紫外線ランプの寿命を延ばすように適合され得る。プロポーショナ/サイクラは、水供給源との2方向通信を使用して、電力を節約し、摩耗を低減するために、一部または全部の電力機能がスイッチオフされるように、処置の終了時にそれをスリープモードにし得る。プロポーショナ/サイクラは、プロポーショナ/サイクラに記憶された既定の処置の時間に準備ができているように、水供給源を起動するコマンドを送り得る。プロポーショナ/サイクラからのコマンドはまた、生成水が送達される圧力および流量を調節するために使用され得る。上述のように、圧力信号に基づく閉ループ制御が、水供給源コントローラによって提供され得る。2方向通信は、水供給源によって生成されたアラームの送信を支持し得、プロポーショナ/サイクラは、既定のアラームに応じて透析液調製を中止することによって応じ得る。水供給源のアラームまたはステータス出力は、音声および視覚出力能力を有し得る特定の出力をプロポーショナ/サイクラユーザインターフェースを通して生成するために使用され得る。プロポーショナ/サイクラユーザインターフェースは、水供給源出力およびアラームに応じて、およびそれらに関連して、ガイドされるトラブルシューティングステップを出力し得、これらは、患者またはオペレータに出力され得る。出力は、ガイドされるセッションを作成するために関連するフィードバックを受信するための入力制御の提示を伴い得る。フィードバックは、流体接続の閉鎖、適切な電気接続、アクチュエータとチューブとの適切な嵌合、およびある特定のステップにスキップする命令など、チェックされているパラメータのステータスについての観察など、システムについての質問への回答を含み得る。
【0268】
[0325] プロポーショナ/サイクラは、水供給源ヒータを制御し、電力出力、温度、および準備完了ステータスの指示を受信し得る。生成物透析液によって必要とされる総熱量は、水供給源およびプロポーショナ/サイクラによって共有され得、その結果、いずれかの必要とされる電力が水供給源とプロポーショナ/サイクラとの間で分割される。これは、プロポーショナ/サイクラヒータ電力が、事前に混合された透析液の温度を室温から体温まで上昇させるようなサイズにされる場合に関連し得、その結果、水の温度を蛇口温度(これは、給水本管が氷点に近い温度を有する可能性がある北部気候など、場合によっては非常に低い場合がある)から室温まで上昇させるために必要な追加の電力が、水供給源ヒータによって負担され得る。炭素フィルタ、脱イオン化樹脂、限外濾過器、および他のものを含む水供給源消耗構成部品のステータス(センサによって予測または指示される)は、水供給源によってプロポーショナ/サイクラに示され、保守および再供給の必要性を使用者または患者に知らせるために、プロポーショナ/サイクラのユーザインターフェースによって出力され得る。水供給源またはプロポーショナ/サイクラのコントローラは、インターネットを介して交換を自動注文するようにプログラムされ得る。そのような自動注文の交換のタイミングは、消耗前に必要な取り換えを果たすために行われ得る。必要な交換のための推定時間は、使い捨て品消費率、治療頻度、原水品質、および注文処理/送達リードタイムに応じ得る。
【0269】
[0326] プロポーショナ/サイクラのプライミングは、水供給源からの水でのプライミングおよびフラッシングを含み得る。プロポーショナ/サイクラコントローラは、プロポーショナ/サイクラがこれらの機能を実行するのに必要とされる圧力および流量で水を出力するように、コマンドを水供給源コントローラに送信し得る。使い捨て流体回路内のエンドトキシンの存在の可能性を低減するために、精製水を用いたフラッシング動作が、プライミングに先行し得る。
【0270】
[0327] 水供給源は、充填/排出サイクルまたは完全な処置(複数の充填/排出サイクル)に十分な水を供給するようなサイズにされたリザーバを含み得る。リザーバは、接触汚染または逆汚染を防止するために、その入口(および/または出口)ライン上に1つまたは複数の滅菌グレードのフィルタを有し得る。リザーバは、逆流を防止するために、その出口ライン上に1つまたは複数の逆止弁を含み得る。使い捨てリザーバ出口は、一貫した投与を維持するのに有用な目標ヘッド圧力を維持するポンプを有する再循環ループを含み得る。
【0271】
[0328] ここで
図24を参照すると、ポンプ808および流体回路802を有するプロポーショナ/サイクラ800は、流体を混合し、腹膜透析処置を行うために提供される。プロポーショナ/サイクラ800は、透析液の生成および自動処置の実行に向けられた流体回路を伴う動作を制御するためのコントローラ809を有する。流体供給源810のポンプ806は、流体ライン803を通して腹膜透析流体調製装置800に流体を搬送する。圧力センサ804が、流体ライン内の圧力を検出し、対応する信号を流体供給源810のコントローラ807に印加する。コントローラ807は、水、第1の濃縮液811、および第2の濃縮液812のうちの選択された1つを方向付ける流体マルチプレクサ814を制御する。マルチプレクサ814は、ポンプ813を有し得る。コントローラ807はまた、ポンプ806またはポンプ806、813を制御する。これは本明細書の他の箇所で説明される実施形態の一般化であることが分かるであろう。コントローラ807および809の各々は、各々が近距離通信(NFC)などのワイヤレスプロトコルを使用してモバイル端末669とワイヤレスに通信することを可能にするために、それぞれの通信モデム668を有する他の実施形態では、モバイル端末は、バーコード、QRコード(登録商標)、無線周波数識別デバイス(RFID)、または電池式トランスポンダなどの別のタイプのデータ保持デバイスと置換される。実施形態では、1つのモデムのみが、コントローラ807、809のうちの一方に情報を転送するために使用され、当該コントローラが、他の手段によってコントローラ807、809のうちの他方に情報を転送することに留意されたい。モバイル端末669は、組込みシステムデバイス、タブレット、またはスマートフォンなどの汎用または専用デバイスであり得る。モバイル端末669は、コントローラ807および809と通信することを可能にする内部モデムを有し得る。
【0272】
[0329] 実施形態では、モバイル端末669は、コントローラ807および809にワイヤレスでアップロードされることができる処置のための処方を記憶する。処方は、濃縮液の調合および希釈、調合の許容差、および他の情報を含むパラメータを含み得る。処方は、特定の患者のアイデンティティを指定する情報と符号化され得る。モバイル端末669の使用者は、患者、介護者、または医師であり得る。モバイル端末は、虹彩スキャナ、指紋スキャナ、顔認識アルゴリズム、または他のものなどのバイオメトリック認証構成要素を有し得る。使用者は、モデム668への処方転送のための能力を可能にするために自分を認証し得る。
【0273】
[0330] トークン659が、人を識別および追跡するために、NFC、Bluetooth(登録商標)、または他のタイプの通信デバイスを組み込み得る。例えば、そのようなデバイスは、患者によって装着され得る。コントローラ(単数または複数)807、809は、アップロードされた処方を実施する前に、患者のアイデンティティを確認し得る。そのようなトークンは、タグまたはラベルの形態をとり得る。トークン659は、濃縮液および流体回路などの処置に使用される消費材料を識別し得る。
【0274】
[0331] 上述のように、上記の方法は、目標が一致しないことを導電率測定値が示す場合、濃縮液の量が不正確であるという前提に基づき得る。これは、代わりに、濃縮液の濃度(または強度)に誤差が生じるという仮定に変更され得る。ここで、この仮定は、長い保管間隔が典型的なバッグ型コンテナからの蒸発損失を引き起こし得るという考察に基づく。これは、濃縮液の濃度を過度にさせる。保管間隔が長すぎる場合には、濃度が不均一であり得るか、または導電率測定値が保管の過度な時間を示し得、この場合バッチは失敗とされ得る。
図25の実施形態は、この仮定に基づく手順の一例を説明する。
【0275】
[0332] ここで
図25を参照すると、S802において、コントローラによってコマンドが受信または生成された後、精製水の目標量の一部(代替的には全部)が混合コンテナに添加される。装置は、本明細書に開示または特許請求される実施形態のいずれかにしたがって説明される通りのものであり得る。S803において、ある量の浸透圧剤および一部の電解質濃縮液が添加され得る。代替の実施形態では、電解質濃縮液が最初に添加され得、その後、電解質を有するまたは有さない浸透圧剤が添加され得る。上述のように、浸透圧剤は導電率信号抑制効果を有することができるので、浸透圧剤の導電率変化は濃度の指標として使用されることができる。S806において、混合コンテナ内容物の導電率がテストされる。
【0276】
[0333] S808において、混合コンテナ内容物の濃度が予想される目標(X)よりも低いのか既定の量だけXよりも高いのかが決定され、この場合、混合コンテナ内容物は、S810において失敗とされ、使用されなくてよい。ここには示されていないが、システム内のある特定の障害をチェックするための命令および回復のための命令を含み得る、ユーザインターフェースへのエラー出力がコントローラによって生成され得ることを理解されたい。測定された高すぎる導電率も識別され、不合格となり得る。混合コンテナの濃度がそのような閾値を超える場合、混合コンテナの内容物が十分に混合されていないことを示し得る。したがって、代替の実施形態では、既定の回数混合することを再試行するための修正が含まれ得る。混合コンテナ内容物の導電率が低すぎる場合も、バッチは再混合試行を受け得る。これは例示されていないが、短い追加のフローとして容易に追加され得る。混合再試行の試みが失敗した場合、(既定の回数の再試行の後に)追加のフローは終了し、S810に進み得る。混合コンテナ内容物の導電率がXを上回る場合(実施形態では既定の導電率範囲内)、S812において、超過の大きさから水不足が計算され、第1の濃縮液(この例では浸透圧剤であるが、上述のように、代わりに電解質濃縮液であり得る)ならびに第2の濃縮液についての水損失を推定するための基礎として使用され得る。2つの溶質の正しい比を維持するために、第2の濃縮液の量も同様に調整される必要があるので、第2の濃縮液(図中のC2)の量もまた、この尺度によって調整される。これについては上述されている。したがって、この超過推定値は、導電率を最終処置流体のための所望のレベルにするために、最終完了ステップで添加することが必要とされる追加の水の量を計算するために使用され得る。すなわち、水不足についての同じ推定値は、両方の濃縮液(または実施形態による別個の濃縮液の総数)についての水不足を計算するために使用されることができる。
【0277】
[0334] S814において、適量の第2の濃縮液、本例では電解質濃縮液が混合コンテナに添加される。示されるように、第2の濃縮液の量は、S812において計算された第1の濃縮液超過を考慮するように調整される。S816において、S812において計算された不足を補うのに十分な水が混合コンテナに添加される。次いで、S818において、混合コンテナ内容物の導電率がテストされ、S820において、フローは結果に応じて分岐する。目標導電率(Y)が低すぎるか、または任意選択的に目標Yを超える既定のレベルよりも高い場合、バッチは失敗である。目標Yに達した場合、バッチはすぐに使用できる。導電率が高すぎる場合、S824において、追加の水が計算され、添加され得る。次いで、導電率は再びテストされ得、不合格の場合(<>Y)S828、バッチは失敗とされ得る。S824~S828は、実施形態において省略され得る。
【0278】
[0335] 本明細書で説明される処置流体調製のための方法のいずれかは、許容差の積み重ねの分析に部分的に基づいて修正され得る。そのような積み重ねは、異なる種類の変動性を考慮し得、そのうちのいくつかは、プロセス自体から導出するのが簡単ではない。例えば、分析されるプロセスは、投入された構成成分、水、および濃縮液の製造と、最終処置流体の供給との間で定義され得る。しかしながら、ここで分析されるプロセスは、最終処置流体を供給するプロセス中の検出可能かつ補正可能なエラー、および処置中にアラームをもたらすエラーを含むと定義される。患者の安全性に対するエラーの最終的な影響も、任意の補正技法と共に分析に含まれ得る。
【0279】
[0336] 許容差はまた、影響を受けることができない、濃縮液の製造における変動性から生じる範囲、中間および最終導電率のテストにおける許容差、測定誤差、および最終生成物の必要な許容差範囲、ならびに変動性の他の任意の原因を含み得る。分析は、創造的な入力から利益を得ることができ、最終的に方法の変更をもたらし得る。したがって、全体を通して許容差に基づいて上記の方法を分析する努力がなされた。
【0280】
[0337] 上記のプロセスにおいて、水損失の結果としてのC2への調整は必要でない場合があることに留意されたい。これは、より高いC1の濃度による上方調整が、予測されたより高いC2の濃度による下方調整によって相殺され得るからである。したがって、実施形態では、
図25の手順から調整が除かれ得る。しかしながら、他の実施形態では、2つの濃縮液の水損失の傾向の差またはそれらのパッケージが異なる場合、相殺は不完全であり得る。
【0281】
[0338] 実施形態では、バッチについての平均調製時間は、S802において混合コンテナに添加された水の最初の量を最適化することによって最小限にされ得ることに留意されたい。実施形態では、調整および再試行がほとんど必要とされないことを予想して、100%近くの水が最初に添加され得るように、調整はまれにしか行われないことが分かり得る。実際には、S802において水の100%を添加することによって節約される時間が、予想される濃度に調整されることができない任意の時々の失敗バッチを完全に補償し得る。
【0282】
[0339] 実施形態のいずれかにおいて、説明が、導電率が目標に等しいことを指す場合、「等しい」は、目標の周りの既定の範囲を指すことを理解されたい。実施形態では、範囲は、例えば、+/-5%であり得る。
【0283】
[0340] 導電率が測定される実施形態のいずれかでは、導電率は、標準導電率からの温度偏差について数値的に補償され得ることを理解されたい。混合コンテナの導電率がテストされる任意の実施形態では、混合動作が挿入され得る。加えて、任意の混合動作は、再試行の既定回数に達するまで、複数の混合、テスト、および再混合試行を含み得る。
【0284】
[0341] 実施形態のいずれかでは、ポンプのいずれかは、蠕動ポンプ、ダイアフラムポンプ、スクリューポンプ、ギアポンプ、遠心ポンプ、タービンポンプ、シリンジポンプ、またはピストンポンプを含む様々なタイプのいずれかであり得るか、またはそれらを含み得る。上記は、例のリストであり、本開示の範囲または以下の特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。
【0285】
[0342] 実施形態のいずれかでは、濃縮液のコンテナは、成分原料を混合して濃縮液を形成し、それらを固定されたコネクタから提供する大規模設備における調合システムなどの濃縮液のオンライン供給源と交換され得る。実施形態のいずれかでは、流体の他の供給源が、本明細書で説明される流体流れディレクタの実施形態に接続され得る。例として、洗浄流体、導電率センサまたはセンサを較正するための基準テスト流体、サンプル流体、および空気などの膜をテストするための流体を含む。実施形態のいずれかでは、そのような他の流体は、他の流体を参照して説明されるように、ドレインを含む流体回路の様々な部分を通って流れ得る。
【0286】
[0343] この用語が本明細書で使用されるとき、「流れディレクタ」は、供給源および消費者に接続されるものを含む流体流路または容器、リポジトリ、または他の受容要素を接続するために、流れ通路を選択的に作り出し、流れ通路を通して流体を移動させるのに有効である、流体回路および関連するアクチュエータである。「流体回路」は、任意のラインまたは分岐要素であり得、容器、チャンバ、センサ部分、アクチュエータ部分、または他の任意のタイプの流体閉じ込めおよび制御要素を含み得る。
【0287】
[0344] 流体回路、流体流路、または他の同等物の部分としてチューブを記載または示す任意の実施形態は、代わりに、流路を閉じるための接合フィルム層を用いて鋳物内で画定された流路、流体流路を形成するための溶接パターンを有するパネル、非円形ダクト、または他のタイプの要素などの他のタイプの流体流路要素を有し得る。開示されたチューブは、追加の実施形態を形成するために、そのような代替の要素と置き換えられ得る。
【0288】
[0345] 腹膜透析流体を特定する任意の実施形態は、その特定の流体で特定された成分を対応する流体と置き換えて他の薬剤を形成することによって、追加の実施形態を形成するように修正され得る。
【0289】
[0346] 本明細書で「使い捨て」として特定される任意の構成要素または要素は、滅菌であり得る。滅菌性は、医療装置の関連分野で既知であるように、使い捨て要素として構成要素を提供することによって、使用時に容易に提供され、保証され得る。
【0290】
[0347] 本明細書で使用されるとき、「事前に接続された」は、滅菌境界を形成するように、またはその内部の周りに滅菌境界を設けることを可能にするようにする、要素の一体的な組合せまたはそれらの接続を指し得る。例えば、2つの要素のコネクタの接続が行われ(すなわち、それらが事前に接続され、または事前に接続され)、接続された要素がその後ユニットとして滅菌される場合、事前に接続された、または事前に接続された要素は、例えば、対応する接続が現場で行われた場合に必要となる接触汚染から保護し得る。要素が一体であるとき、それらは同じ利益を提供し得る。
【0291】
[0348] これらの用語が本明細書で使用されるとき、電解質濃縮液は、様々なイオン種、ならびに必要に応じて非イオン種を含み得る。本明細書中で使用されるとき、浸透圧剤濃縮液は、グルコースまたはデキストロースなどの任意の浸透圧剤を含み得、そして用語「電解質」によって特徴付けられ得るイオン種を含む他の種を含み得る。
【0292】
[0349] 「腹膜透析流体」に明示的に限定される実施形態のいずれかは、用語「透析液」の置換および構成成分の適切な代用を行うことによって追加の実施形態を形成するように修され得る。2つの濃縮液を含む複数の濃縮液に限定される任意の実施形態は、希釈されてすぐに使用できる薬剤を形成する単一の濃縮液を用いるように変更され得る。
【0293】
[0350] 本明細書に記載される弁またはポンプのいずれかは、様々なタイプの流れ方向付けデバイスおよび流体搬送デバイスのいずれかの代わりと得る。例えば、様々なポンプおよび弁のタイプが既知であり、本明細書に記載されているものの代わりとなり得る。これらの要素の置換に基づく変形が、追加の実施形態を形成するように行われ得る。
【0294】
[0351] この用語が本明細書で使用されるとき、「インライン」は、要素が流れ通路内にあることを意味する。例えば、インライン滅菌フィルタを有する流路は、流路内を流れる流体がインラインフィルタによって濾過されるようなものである。
【0295】
[0352] ポートは、流路、チューブ、一体接続部、またはコネクタなどの流体搬送のための任意の移行部である。「ポート」の任意の記載は、開示される実施形態の変形例を形成するために、用語「コネクタ」と置き換えられ得る。
【0296】
[0353] 本明細書で使用されるとき、窓は、湾曲したまたは平坦な要素における任意の開口部である。ドレインは、外部要素に対する任意の出口であり、貯蔵容器を含み得る。
【0297】
[0354] 任意の滅菌フィルタは、微多孔膜によって遮断された流路として具現化され得る。このような微多孔膜は、その最大サイズが最小病原菌サイズ以下である細孔を有し得る。既知の閾値細孔サイズは、例えば0.2ミクロンである。
【0298】
[0355] 「毎日」という用語で特定される任意の実施形態要素は、追加の実施形態を形成するために他の時間間隔の置換によって変更され得る。
【0299】
[0356] 一体型または一体的に取り付けられたとは、単一の部品から形成されるかまたは単一のユニットをもたらすように互いに接合された要素を指す。一体として特定される要素は、追加の実施形態を定義するために「接続される」または「取り付けられる」として特定するように変更され得る。
【0300】
[0357] 本明細書で使用されるとき、「供給源」は、記載された流体を供給することが可能な任意のコンテナまたはプラントである。シンクは、コンテナ、消費デバイス、またはドレインなどの、流体の任意の目的地である。
【0301】
[0358] 本明細書で使用されるとき、「ライン」は、チューブまたは他のタイプの流体流路である。実施形態のいずれかにおいて、ラインは、医療用使い捨て装置に一般的に使用されるポリマーチューブなどのチューブであり得る。
【0302】
[0359] 「凹部」は任意のくぼみである。凹部は、開放端である「アクセス」と、閉鎖端である「ブラインド端」との2つの端部を有する。
【0303】
[0360] 本明細書で特定される任意のディテント機構は、追加の実施形態を形成するために、1つの要素を別の要素に対して係止または拘束するための任意のタイプの摩擦または干渉ベースの機構と置換され得る。
【0304】
[0361] 特許請求の範囲を含む実施形態のいずれかでは、滅菌フィルタの完全性がテストされる場合、フィルタ膜は、圧力減衰テストまたはバブルポイントテストを受け得る。拡散テストおよび他の既知の技法などの他のタイプのテストが使用され得る。
【0305】
[0362] 透析装置の実施形態のいずれかは、患者に治療を行うために一連の動作を指示するデジタルコントローラを有し得、無線周波数識別(RFID)タグ、Bluetooth、またはNFCデバイスなどの送信機と通信するワイヤレスインターフェースを有し得る。そのようなデバイスは、セルラ電話、タブレット、または他のコンピュータなどのワイヤレス対応機器と通信し得る。送信機を使用して、透析装置は、処置ログなどの治療データのデジタル記録を送信機から転送し得る。送信機が受信機を含む場合、または別個の受信機が提供される場合、透析装置は、治療のための処方を受信することを可能にされ得る。例えば、NFCタグまたはモバイル電話が、モバイルまたは受動NFCタグから透析装置に処方などのデータをアップロードするために使用され得る。透析装置へのデータのアップロードは、RFIDまたは受動NFCデバイスなどの受動タグを使用して達成され得る。
【0306】
[0363] 透析装置にアップロードされ得る他の情報は、患者識別情報および患者分類情報を含む。透析装置は、ワイヤレスプロトコルのいずれかを使用して、診断目的で透析システムについての情報をアップロードし得る。透析装置は、802.11a/b/g/ac/nおよびBluetoothなどのワイヤレスプロトコルによってデータを転送し得る。透析装置は、ワイヤレスプロトコルのいずれかを使用して、透析装置からセルラ電話、タブレット、または他のコンピュータにシステムロギングまたは診断データをダウンロードし得る。透析装置は、ワイヤレスプロトコルのいずれかを使用して、セルラ電話、タブレット、または他のコンピュータに処置概要データをダウンロードし得る。
【0307】
[0364] 第1の実施形態によれば、開示される主題は、少なくとも単一の患者充填動作に十分な腹膜透析溶液のバッチを作製するための方法を含み、バッチは、構成成分の最終混合物であり、構成成分は、最終量の水、最終量の浸透圧剤濃縮液、および最終量の電解質濃縮液を含む。本方法は、コントローラ、アクチュエータ、および導電率センサを有する流体調合装置を使用することと、アクチュエータに流体回路を取り付けることとを含み、流体回路は、混合コンテナを有する。本方法は、アクチュエータを制御するためにコントローラを使用することと、最終量の水の一部を混合コンテナ内にポンピングすることと、誤差を加えたまたは差し引いた、最終量を超える電解質濃縮液を混合コンテナ内にポンピングすることと、混合コンテナの内容物を混合することと、混合コンテナ内の流体の量を低減する様式で混合コンテナの内容物をサンプリングし、その導電率を測定することと、測定された導電率の、誤差から生じる既定の予想される導電率からの偏差に応じてデータを計算および記憶することと、データに応じて構成成分の最終量の既定の比率を達成するために必要とされる水および/または浸透圧剤濃縮液の調整された量を計算することと、調整された量の水または浸透圧剤濃縮液を混合コンテナ内にポンピングすることと、を含む。
【0308】
[0365] その変形例では、第1の実施形態は、本方法が腹膜透析処置の場所で実行されるものを含む。その変形例では、第1の実施形態は、本方法が腹膜透析処置の時間に実行されるものを含む。その変形例では、第1の実施形態は、本方法が腹膜透析処置の開始から1日以内、12時間以内、6時間以内、3時間以内、または1時間以内に完了するように実行されるものを含む。その変形例では、第1の実施形態は、流体調合装置が、腹膜透析処置を受ける患者と同じ部屋、100メートル以内、10メートル以内、5メートル以内、または2メートル以内に位置付けられるものを含む。
【0309】
[0366] その変形例では、第1の実施形態は、電解質濃縮液が、最終量の水の一部の後に混合濃縮液内にポンピングされ、混合が、最終量を超える電解質濃縮液のポンピングの後に行われ、サンプリングが、混合の後に行われ、データを計算および記憶することが、サンプリングの後に行われ、調整された量を計算することが、データを計算および記憶した後に行われ、調整された量をポンピングすることが、調整された量を計算した後に行われるものを含む。
【0310】
[0367] その変形例では、第1の実施形態は、流体調合装置を使用することが、腹膜透析サイクラを提供することを含むものを含む。その変形例では、第1の実施形態は、調整された量の水および/または浸透圧剤濃縮液をポンピングした後に、混合コンテナの内容物をサンプリングし、その最終導電率を測定することを含むものを含む。その変形例では、第1の実施形態は、最終導電率を既定の最終導電率と比較し、その結果に応じてバッチの使用を許可すること、またはバッチの使用を防止することを含むものを含む。その変形例では、第1の実施形態は、混合コンテナ内にポンピングされる最終量の水の一部が60%未満であるものを含む。その変形例では、第1の実施形態は、コントローラが、排出ライン内の導電率センサを介して混合コンテナからサンプルをポンピングすることによって、混合コンテナ内容物をサンプリングするものを含む。その変形例では、第1の実施形態は、混合コンテナ内にポンピングされる最終量の水の一部が90%未満であるものを含む。その変形例では、第1の実施形態は、誤差を加えたまたは差し引いた、最終量を超える電解質濃縮液をポンピングすることが、調整された量の水または浸透圧剤濃縮液を混合コンテナ内にポンピングする前に生じるものを含む。
【0311】
[0368] 第2の実施形態によれば、開示される主題は、患者充填動作に十分な腹膜透析溶液のバッチを作製するための方法を含み、バッチは、目標比率の構成成分の混合物であり、構成成分は、水、浸透圧剤濃縮液、および電解質濃縮液を含む。本方法は、コントローラ、アクチュエータ、および導電率センサを有する流体調合装置を使用することを含む。本方法は、アクチュエータに流体回路を取り付けることを含み、流体回路は、混合コンテナを有する。本方法は、アクチュエータを制御するためにコントローラを使用することと、混合コンテナ内に水をポンピングすることと、電解質濃縮液と水の既定の比をもたらすことを意図した量の電解質濃縮液を混合コンテナ内にポンピングすることと、混合コンテナの内容物を混合することと、混合コンテナの内容物をサンプリングし、その導電率を測定することと、混合コンテナ内容物の測定された導電率の、既定の比に対応するものからの偏差に応じてデータを計算および記憶することと、データに応じて水または浸透圧剤濃縮液の調整された量を計算することと、調整された量の水または浸透圧剤濃縮液を混合コンテナ内にポンピングすることと、を含む。
【0312】
[0369] その変形例では、第2の実施形態は、本方法が腹膜透析処置の時間に実行されるものを含む。その変形例では、第2の実施形態は、流体調合装置を使用することが、腹膜透析サイクラを提供することを含むものを含む。その変形例では、第2の実施形態は、調整された量の水または浸透圧剤濃縮液をポンピングした後に、混合コンテナの内容物をサンプリングし、その最終導電率を測定することを含むものを含む。その変形例では、第2の実施形態は、測定された最終導電率を既定の最終導電率と比較し、その結果に応じて混合コンテナの内容物の使用を許可すること、または混合の内容物の使用を防止することを含むものを含む。その変形例では、第2の実施形態は、すぐに使用できる透析液をその中に生成するために混合コンテナにさらなる水を添加することを含み、ここにおいて、混合コンテナに水を添加することは、混合コンテナ内のすぐに使用できる透析液に水の量の60%未満を移送するものを含む。その変形例では、第2の実施形態は、コントローラが、ドレイン内の導電率センサを介して混合コンテナからサンプルをポンピングすることによって、混合コンテナ内容物をサンプリングするものを含む。
【0313】
[0370] 第3の実施形態によれば、開示される主題は、少なくとも単一の患者充填動作に十分な腹膜透析溶液のバッチを作製するための方法を含み、バッチは、構成成分の最終混合物であり、構成成分は、最終量の水、最終量の浸透圧剤濃縮液、および最終量の電解質濃縮液を含み、ここにおいて、浸透圧剤濃縮液は、既定の比率の電解質を含む。本方法は、コントローラ、アクチュエータ、および導電率センサを有する流体調合装置を提供することを含む。本方法は、アクチュエータに流体回路を取り付けることを含み、流体回路は、混合コンテナを有する。本方法は、アクチュエータを制御するためにコントローラを使用することと、最終量の水の一部を混合コンテナ内にポンピングすることと、誤差を加えたまたは差し引いた、最終量を超える浸透圧剤濃縮液を混合コンテナ内にポンピングすることと、混合コンテナの内容物を混合することと、混合コンテナ内の流体の量を低減する様式で混合コンテナの内容物をサンプリングし、その導電率を測定することと、測定された導電率の、誤差から生じる既定の予想される導電率からの偏差に応じてデータを計算および記憶することと、構成成分の最終量の既定の比率を達成するために必要とされる水および/または電解質濃縮液の調整された量を計算することと、調整された量の水および/または電解質濃縮液を混合コンテナ内にポンピングすることと、を含む。
【0314】
[0371] その変形例では、第3の実施形態は、本方法が腹膜透析処置の場所で実行されるものを含む。その変形例では、第3の実施形態は、本方法が腹膜透析処置の時間に実行されるものを含む。その変形例では、第3の実施形態は、本方法が腹膜透析処置の開始から1日以内、12時間以内、6時間以内、3時間以内、または1時間以内に完了するように実行されるものを含む。その変形例では、第3の実施形態は、流体調合装置が、腹膜透析処置を受ける患者と同じ部屋、100メートル以内、10メートル以内、5メートル以内、または2メートル以内に位置付けられるものを含む。その変形例では、第3の実施形態は、腹膜透析サイクラを提供することを含むものを含む。その変形例では、第3の実施形態は、調整された量の水および/または電解質濃縮液をポンピングした後に、混合コンテナの内容物をサンプリングし、その最終導電率を測定することを含むものを含む。その変形例では、第3の実施形態は、最終導電率を既定の最終導電率と比較し、その結果に応じてバッチの使用を許可すること、またはバッチの使用を防止することを含むものを含む。その変形例では、第3の実施形態は、混合コンテナ内にポンピングされる最終量の水の一部が60%未満であるものを含む。その変形例では、第3の実施形態は、コントローラが、排出ライン内の導電率センサを介して混合コンテナからサンプルをポンピングすることによって、混合コンテナ内容物をサンプリングするものを含む。その変形例では、第3の実施形態は、混合コンテナ内にポンピングされる最終量の水の一部が90%未満であるものを含む。その変形例では、第3の実施形態は、誤差を加えたまたは差し引いた、最終量を超える浸透圧剤濃縮液をポンピングすることが、調整された量の水および/または電解質濃縮液を混合コンテナ内にポンピングする前に生じる前に生じるものを含む。
【0315】
[0372] 第4の実施形態によれば、開示される主題は、少なくとも単一の患者充填動作に十分な腹膜透析溶液のバッチを作製するための方法を含み、バッチは、構成成分の最終混合物であり、構成成分は、最終量の水、最終量の浸透圧剤濃縮液、および最終量の電解質濃縮液を含み、本方法は、腹膜透析処置送達システムのコントローラを使用する。本方法は、
[0373] (a)最終量の水の一部、および浸透圧剤濃縮液または電解質濃縮液のうちの一方である第1の濃縮液を混合コンテナに添加し、混合コンテナの内容物を混合することと、
[0374] (b)混合コンテナの内容物の導電率を測定し、第1の既定の範囲内にある場合、(d)にスキップすることと、
[0375] (c)第2の濃縮液の新しい最終量を電算することと、第2の濃縮液は、測定の誤差に応じて混合コンテナに添加する浸透圧剤濃縮液または電解質濃縮液のうちの他方であり、誤差は、(b)において測定された最終量の水の一部と、検出された第1の濃縮液の比率にあり、
[0376] (d)第2の濃縮液を混合コンテナに添加し、混合コンテナの内容物を混合することと、
[0377] (e)混合コンテナの内容物の導電率を測定し、測定された導電率が第2の既定の範囲内にある場合、(h)にスキップすることと、
[0378] (f)第2の濃縮液の新しい最終量が(c)において電算された場合、バッチの作製を終了するためのコマンドを生成すること、そうでない場合、導電率を第2の既定の範囲にするために、第2の濃縮液または水の第1の補充量を電算することと、
[0379] (g)混合コンテナの内容物の導電率を測定し、第3の既定の範囲内にない場合、導電率を既定の範囲内にするために添加する第1の濃縮液および第2の濃縮液または水の第2の補充量を電算することと、
[0380] (h)電算された場合に第1および/または第2の補充量に応じて、最終混合物の比率を達成するのに十分な1つまたは複数のさらなる量の水、第1の濃縮液、および/または第2の濃縮液を添加することと、を含む。
【0316】
[0381] その変形例では、第4の実施形態は、本方法が腹膜透析処置の時間に実行されるものを含む。その変形例では、第4の実施形態は、本方法が腹膜透析処置の場所で実行されるものを含む。その変形例では、第4の実施形態は、混合コンテナの内容物が(g)において第3の既定の範囲内にない場合、最終混合物の作製を終了するためのコマンドを生成するものを含む。その変形例では、第4の実施形態は、バッチの作製を終了するためのコマンドに応じて、最終混合物の使用を防止することを含むものを含む。その変形例では、第4の実施形態は、腹膜透析処置の充填サイクルを実行するために最終混合物を使用することを含むものを含む。その変形例では、第4の実施形態は、混合コンテナの内容物の少なくとも1つの成分が流れる滅菌フィルタをテストすることと、テストが不合格を示す場合、本方法を終了するためのコマンドを生成することとを含むものを含む。その変形例では、第4の実施形態は、テストすることが、湿潤膜に加圧空気を加えることと、圧力を測定することとを含むものを含む。
【0317】
[0382] 第5の実施形態によれば、開示される主題は、透析液を作製する方法を含む。本方法は、水および第1の濃縮液(C1)を混合コンテナに添加し、混合コンテナ内容物の第1の導電率を測定し、混合コンテナの内容物の第1の導電率が第1の範囲にある場合、第2の濃縮液(C2)を添加し、混合コンテナの内容物の第2の導電率を測定し、第2の導電率が第2の範囲にある場合、混合コンテナの内容物をさらに希釈することと、を含む。本方法は、混合コンテナの内容物の第3の導電率を測定し、第3の導電率が第3の範囲にある場合、処置のために混合コンテナの内容物を使用すること、そうでない場合、第3の導電率が第3の範囲よりも低い場合にC1およびC2を添加し、第3の導電率が第3の範囲よりも高い場合に混合コンテナの内容物をさらに希釈すること、を含む。本方法は、混合コンテナの内容物の第2の導電率が第2の範囲よりも高い場合、第2の導電率に応じた量のC1および水を添加することと、混合コンテナの内容物の第2の導電率が第2の範囲よりも低い場合、第2の導電率に応じた量のC2を添加することと、を含む。
【0318】
[0383] その変形例では、第5の実施形態は、C1を混合コンテナに添加した後に第1の導電率が第1の範囲よりも高い場合、第1の導電率に応じて混合コンテナに添加するC2の追加量を計算することを含むものを含む。その変形例では、第5の実施形態は、C1を混合コンテナに添加した後に第1の導電率が第1の範囲よりも高い場合、第1の導電率に応じて混合コンテナに添加するC1の追加量を計算することを含むものを含む。その変形例では、第5の実施形態は、C1を混合コンテナに添加した後に第1の導電率が第1の範囲よりも高い場合、第1の導電率に応じて混合コンテナに添加するC1の追加量を計算することを含むものを含む。その変形例では、第5の実施形態は、第1の導電率または第2の導電率を決定する前に混合コンテナの内容物を混合することを含むものを含む。
【0319】
[0384] 第6の実施形態によれば、開示される主題は、処置流体のバッチを生成する方法を含み、本方法は、処置処方を記憶するコントローラを使用して、および処方にしたがって、混合コンテナに移送される水および電解質濃縮液の各々の正味体積を制御するようにポンプを調節することによって、計算された比の水および電解質濃縮液を混合コンテナ内にポンピングすることを含む。コントローラは、既定の希釈比の水および電解質濃縮液の導電率を示す基準データをさらに記憶する。本方法は、ポンピングから生じる混合コンテナの内容物の導電率をテストし、導電率が、記憶された基準データによって示される導電率とは定義された閾値を超えて異なる場合、テストに応じて、水または電解質濃縮液をさらにポンピングし、混合コンテナの内容物がその後使用されることを可能にするようにポンプのさらなる使用を制御すること、または導電率が定義された閾値未満で異なる場合に混合コンテナの内容物が使用されることを可能にするようにポンプのさらなる使用を直ちに制御することと、を含む。
【0320】
[0385] その変形例では、第6の実施形態は、既定量の水および電解質濃縮液をポンピングした後に、混合コンテナの内容物を混合することを含むものを含む。その変形例では、第6の実施形態は、混合コンテナからの流体の温度を測定するためにコントローラを使用することを含むものを含む。その変形例では、第6の実施形態は、混合コンテナからの流体の温度を測定し、導電率を温度補償し、合格/不合格結果を生成するために導電率が閾値を下回るかどうかを計算するためにコントローラを使用することと、合格/不合格結果に応じて水または濃縮液の後の添加を変更するためのコマンド、および合格/不合格結果に応じてバッチの調製を停止するためのコマンドのうちの1つを出力することとを含むものを含む。その変形例では、第6の実施形態は、混合コンテナからの流体の温度を測定するためにコントローラを使用して、導電率を温度補償することと、合格/不合格結果を生成するために導電率が閾値を下回るかどうかを計算することと、合格/不合格結果に応じて水または濃縮液の後の添加を変更するためのコマンド、および合格/不合格結果に応じてバッチの調製を停止するためのコマンドのうちの1つを出力することとを含むものを含み、ここにおいて、閾値は、希釈された浸透圧剤電解質濃縮液の導電率を示す。
【0321】
[0386] 第7の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析流体のバッチを作製する方法を含む。本方法は、導電率センサから信号を受信するように接続されたコントローラを提供することを含み、コントローラは、人間の体温における既定の目標比の第1の流体および第2の流体の目標導電率を記憶し、コントローラは、温度による導電率の変化率を示す補正係数をさらに記憶する。本方法は、コントローラを使用して、特定の順序ではなく、既定量の第1の流体をコンテナに添加し、第1の流体とは異なる組成を有する第2の流体をコンテナに添加することを含む。本方法は、処理中混合物を生成するようにコンテナ内で第1の流体および第2の流体を混合することを含む。本方法は、添加または混合の前、その間、またはその後のいずれかに、第1の流体および第2の流体を、体温の既定の範囲内の温度まで加温することを含む。本方法は、コンテナからの処理中混合物の現在の導電率および現在の温度を測定することを含む。本方法は、コントローラを使用して、現在の目標の処理中混合物に対応する既定の目標比のうちの1つを選択することと、現在の導電率、現在の温度、および補正係数に応じて既定の目標比のうちの選択された1つを達成するためにコンテナに添加する第1または第2の流体の追加量を計算することと、コンテナに追加量を添加することとを含む。
【0322】
[0387] その変形例では、第7の実施形態は、コントローラが既定の目標比の各々についての補正係数を記憶し、追加量を計算することが、既定の目標比のうちの選択された1つに対応する補正係数に応じるものを含む。その変形例では、第7の実施形態は、コンテナが腹膜透析流体のバッチを貯蔵するものを含む。その変形例では、第7の実施形態は、追加量を添加する前、その間、またはその後に、既定量の第3の流体を一度に添加することを含むものを含む。その変形例では、第7の実施形態は、追加量を添加することが、水および電解質濃縮液のうちの1つを添加することを含むものを含む。その変形例では、第7の実施形態は、追加量を添加することが、水と浸透圧剤を含む濃縮液とのうちの1つを添加することを含むものを含む。その変形例では、第7の実施形態は、浸透圧剤濃縮液が電解質を含むものを含む。その変形例では、第7の実施形態は、第1の流体が水であり、第2の流体が腹膜透析流体のための電解質液の混合物であるものを含む。その変形例では、第7の実施形態は、第1の流体が水であり、第2の流体が腹膜透析流体のための電解質と浸透圧剤の混合物であるものを含む。その変形例では、第7の実施形態は、既定の目標比が水における電解質の濃度であるものを含む。
【0323】
[0388] 第8の実施形態によれば、開示される主題は、薬剤調製システムを含む。濃縮液および水から薬剤を調製する調合要素。調合要素コントローラは、調合要素に接続し、その機能を制御するように構成される。水調製要素は、水を精製するように構成され、調合要素に水を搬送するように接続された生成水出力を有する。水調製要素コントローラは、水調製要素に接続し、その機能を制御するように構成される。水調製要素コントローラは、水調製要素の機能が調合コントローラによって制御されるように、調合コントローラによって制御される。
【0324】
[0389] その変形例では、第8の実施形態は、水調製要素の機能がフィルタ再生機能を含み、フィルタ再生機能が調合要素コントローラによって制御されるものを含む。第8に水調製要素は、逆転弁を有し、調合要素コントローラは、逆転弁を制御する。
【0325】
[0390] その変形例では、第8の実施形態は、水調製要素が、複数のフィルタユニットのうちの1つを再生するためにその中の複数のフィルタユニットのうちの1つを通してその生成水の少なくとも一部を進路変更するように構成されるものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、水調製要素が紫外線ランプを含み、調合要素コントローラが、水が濾過されていないときに出力を排除または低減するために紫外線ランプをサイクルさせるように構成されるものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、水調製要素が生成水ヒータを有し、調合要素コントローラが、生成水ヒータをサイクルさせることによって、それによって受容される生成水の温度を調節するように構成されるものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素が、そこを通って流れる流体を加熱する調合ヒータを有するものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラが、生成水ヒータと調合ヒータとの間で正味加熱需要量を共有するように、生成水ヒータおよび調合ヒータを制御するものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、水調製要素が生成水ヒータを有し、調合要素コントローラが、水ヒータをサイクルさせることによって、それによって受容される生成水の温度を調節するように構成されるものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素が、そこを通って流れる流体を加熱する調合ヒータを有するものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラが、生成水ヒータと調合ヒータとの間で正味加熱需要量を共有するように、生成水ヒータおよび調合ヒータを制御するものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素が処置要素を含むものを含む。
【0326】
[0391] その変形例では、第8の実施形態は、処置要素が透析装置を含むものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、処置要素が透析サイクラを含むものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、処置要素が腹膜透析サイクラを含むものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラが、水調製要素コントローラからステータス情報を受信するものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラがユーザインターフェースを含み、調合要素コントローラが、ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータをユーザインターフェース上に出力し、導出されたデータが、水調製要素のフィルタが、フラッシングモード、プライミングモード、または洗浄モードにあるという指示を含むものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラがユーザインターフェースを含み、調合要素コントローラが、ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータをユーザインターフェース上に出力し、導出されたデータが、水温または生成水が利用可能になるまでの時間遅延の推定値の指示を含むものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラがユーザインターフェースを含み、調合要素コントローラが、ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータをユーザインターフェース上に出力し、導出されたデータが、フィルタ交換までの推定残り時間(消耗までの推定時間)の指示を含むものを含む。
【0327】
[0392] その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラが、水調製要素コントローラからステータス情報を受信し、調合要素コントローラがユーザインターフェースを含み、調合要素コントローラが、ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータをユーザインターフェース上に出力し、導出されたデータが、紫外線ランプに残された寿命の量または指示を含むものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラがユーザインターフェースを含み、調合要素コントローラが、ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータをユーザインターフェース上に出力し、導出されたデータが、水調製要素の次のフラッシングまたは次の洗浄サイクルまでの指示時間を含むものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラがユーザインターフェースを含み、調合要素コントローラが、ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータをユーザインターフェース上に出力し、導出されたデータが、水調製要素がスリープモードにあるかどうか、および/または水を生成するために利用可能になるまであとどのくらいかの指示を含むものを含む。
【0328】
[0393] その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラがユーザインターフェースを含み、調合要素コントローラが、ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータをユーザインターフェース上に出力し、導出されたデータが、フィルタ交換などの保守タスクの予測を含むものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラが、水調製要素コントローラからステータス情報を受信し、調合要素コントローラがユーザインターフェースを含み、調合要素コントローラが、ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータをユーザインターフェース上に出力し、導出されたデータが、紫外線ランプ交換のための時間の予測を含むものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラがユーザインターフェースを含み、調合要素コントローラが、ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータをユーザインターフェース上に出力し、1つまたは複数の抵抗率センサが、生成水出口ライン内に設けられ、導出されたデータが、生成水の抵抗率を含むものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラがユーザインターフェースを含み、調合要素コントローラが、ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータをユーザインターフェース上に出力し、1つまたは複数の抵抗率センサが、生成水出口ライン内に設けられ、導出されたデータが、抵抗率が既定の範囲外にあるときの警告を含むものを含む。
【0329】
[0394] その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラがユーザインターフェースを含み、調合要素コントローラが、ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータをユーザインターフェース上に出力し、1つまたは複数の抵抗率センサが、水道水入口ライン内に設けられ、導出されたデータが、抵抗率が既定の範囲外にあるときの警告を含むものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、導出されたデータが、水入口ラインにおける水の抵抗率に基づくフィルタ寿命の推定値であり得るものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、水調製要素が、オフモード、スリープモード、および動作モードを有するものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラおよび水調製要素コントローラが、ネットワークを介して通信するものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラおよび水調製要素コントローラが、信号ケーブルを介して通信するものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラおよび水調製要素コントローラが、ワイヤレス接続を介して通信するものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、水調製要素コントローラが、水調製要素が生成水を出力する準備ができているという指示を含むそのステータスを調合要素コントローラに示すものを含む。
【0330】
[0395] その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラが、コマンドを水調製要素コントローラに適用することによって水生成を開始および停止するものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラが、水調製要素内の紫外線(殺菌)ランプを始動および停止するためのコマンドを送信するものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、コマンドが、水の処理のために必要とされるときにのみランプが動作されることを確実にすることによって、そのような紫外線ランプの寿命を延ばすのに有効であるものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、コマンドが、水が濾過されているときにのみランプが動作されることを確実にすることによって、そのような紫外線ランプの寿命を延ばすのに有効であるものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラが、処置の終了時に水調製要素をスリープモードにし、その結果、その電力機能の一部または全部がスイッチオフされて電力を節約し、摩耗を低減するように、水調製要素との2方向通信を用いるものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラが、調合要素コントローラに記憶された既定の処置の時間に準備ができているように水調製要素を起動するためのコマンドを送信し得るものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラからのコマンドが、生成水が水調製要素によって送達される圧力および流量を調節するものを含む。
【0331】
[0396] その変形例では、第8の実施形態は、圧力信号に基づく閉ループ制御が水調製要素コントローラによって提供されるものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラが、水調製要素によって生成されたアラームを送信するために水調製要素との2方向通信を用い、調合することが、既定のアラームに応じて透析液調合を中止することによって応じるものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、水調製要素のアラームまたはステータス出力が、調合要素コントローラのユーザインターフェースを通して特定の出力を生成するのに有効であるものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラが、水調製要素コントローラの出力およびアラームに応じて、およびそれらに関連して、ガイドされたトラブルシューティングステップを出力するユーザインターフェースを有するものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、水調製要素が水ヒータを有し、調合要素コントローラが、水ヒータを制御し、水ヒータの電力出力、水温、および水調製要素のステータスの指示を水調製要素コントローラから受信するものを含む。
【0332】
[0397] その変形例では、第8の実施形態は、水調製要素コントローラが、インターネットを介してフィルタ交換を自動注文するように構成されるものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、自動注文の交換のタイミングが、交換されるフィルタの消耗前に必要な取り換えを行うようにするものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素が、その流体回路を水調製要素からの水でフラッシングするプライミングモードを有するものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、調合要素コントローラが、調合要素に必要な圧力および流量で水を出力するように水調製要素コントローラにコマンドを送信するものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、プライミングは、流体回路内のエンドトキシンを最小限に抑えるために精製水を用いたフラッシング動作が先行するものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、水調製要素が、充填/排出サイクルまたは完全な処置(複数のサイクル)に十分な水を供給するようなサイズにされたリザーバを含むものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、リザーバが、接触汚染または逆汚染を防止するために、その入口(および/または出口)ライン上に1つまたは複数の滅菌グレードのフィルタを有するものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、リザーバが、逆流を防止するためにその出口ライン上に1つまたは複数の逆止弁を含むものを含む。その変形例では、第8の実施形態は、リザーバの出口が、目標ヘッド圧力を維持するポンプを有する再循環ループを含むものを含む。
【0333】
[0398] 第9の実施形態によれば、開示される主題は、少なくとも1つの流体入口および混合コンテナを有する流体回路を有する腹膜透析を実行するためのシステムを含む。腹膜透析システムは、腹膜透析システムコントローラ、弁アクチュエータ、1つまたは複数のポンプを有し、少なくとも1つの流体入口を通して混合コンテナに濃縮液および水を移送して透析流体を形成するように、選択的に少なくとも一時的に(at least at times)および流体回路の部分を通るように濃縮液および水をポンピングおよび方向付けする。給水源は、給水ポンプを有し、当該給水ポンプは、給水コントローラによって制御され、精製水出口に接続され、当該精製水出口は次に、少なくとも1つの流体入口に接続される。コマンドインターフェースは、腹膜透析システムコントローラと給水コントローラとの間にあり、腹膜透析システムコントローラは、給水ポンプを始動および停止するように給水コントローラに1つまたは複数のコマンドを送信する。
【0334】
[0399] その変形例では、第9の実施形態は、1つまたはポンプが1つまたは複数の供給源から濃縮液および水をポンピングするように構成されるものを含む。
【0335】
[0400] 第10の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析を実行するためのシステムを含む。流体回路が、単一の流体入口および混合コンテナを有する。腹膜透析システムが、腹膜透析システムコントローラ、弁アクチュエータ、および流体回路内で濃縮液および水をポンピングするサイクラポンプを有する。給水ポンプを有する水供給源および濃縮液ポンプを有する濃縮液供給源は、給水ポンプおよび濃縮液ポンプを制御するように接続された流体供給源コントローラの制御下で、流体入口を通して水および濃縮液をポンピングするように接続される。コマンドインターフェースは、腹膜透析システムコントローラと流体供給源コントローラとの間に接続され、腹膜透析システムコントローラは、水供給源および濃縮液供給源のポンプを始動および停止するように流体供給源コントローラに1つまたは複数のコマンドを送信する。
【0336】
[0401] 第11の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析を実行するためのシステムを含む。流体回路が、少なくとも1つの流体入口および混合コンテナを有する。腹膜透析システムは、コントローラ、弁アクチュエータ、および1つまたは複数のポンプを有し、流体入口を通して混合コンテナに濃縮液および水を移送して透析流体を形成するように、選択的に流体回路を通るように濃縮液および水をポンピングおよび方向付けする。腹膜透析サイクラは、サイクラポンプアクチュエータを含むアクチュエータを有し、1つまたは複数の外部供給源から流体入口を通して混合コンテナに濃縮液および水を移送して透析流体を形成するように、選択的に流体回路を通るように濃縮液および水を方向付ける。給水ポンプを有する給水源は、少なくとも1つの流体入口に接続された精製水出口を有する。給水源は、腹膜透析サイクラの少なくとも1つの動作状態を検出する少なくとも1つのセンサに応じて給水ポンプを制御する水供給源コントローラを有する。水供給源コントローラは、動作状態が腹膜透析サイクラによる水の必要を示すとき、給水ポンプをアクティブ化する。
【0337】
[0402] その変形例では、第11の実施形態は、動作状態が、流体入口の開放を制御する腹膜透析サイクラのアクチュエータのアクティブ化を含むものを含む。その変形例では、第11の実施形態は、動作状態が腹膜透析サイクラポンプアクチュエータのアクティブ化を含むものを含む。その変形例では、第11の実施形態は、少なくとも1つのセンサが、水供給源コントローラに圧力信号を供給する圧力センサを含み、給水ポンプがオフである間に、サイクラポンプアクチュエータが少なくとも1つの流体入口から水を引き出すためにアクティブ化され、それによって少なくとも1つの流体入口内の圧力の減少を発生させると、給水ポンプが水供給源コントローラによってオンにされるように、給水ポンプが、圧力信号に応じて制御されるものを含む。その変形例では、第11の実施形態は、減少が水供給源コントローラによって記憶された既定の大きさに達したときに、給水ポンプが水供給源コントローラによってオンにされるものを含む。その変形例では、第11の実施形態は、水供給源コントローラが、少なくとも1つの流体入口の圧力を既定の圧力範囲内に維持するように給水ポンプを制御するものを含む。
【0338】
[0403] 第12の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析を実行するためのシステムを含む。流体回路が、流体入口および混合コンテナを有する。腹膜透析サイクラは、サイクラコントローラ、およびサイクラポンプアクチュエータを含むアクチュエータを有し、流体入口を通して混合コンテナに濃縮液および水を移送して透析流体を形成するように、選択的に流体回路を通るように濃縮液および水を方向付ける。給水源は、精製水出口が少なくとも1つの流体入口に接続された給水ポンプを有する。精製水出口は、圧力センサと、圧力センサから圧力信号を受信し、圧力信号に応じて給水ポンプを制御する水供給源コントローラとを有し、サイクラポンプアクチュエータは、圧力センサによって受信され、水供給源コントローラによって復号されるコード化された圧力パルスを流体入口において生成して、圧力信号中に符号化された復号コマンドに応じて給水ポンプをアクティブ化および非アクティブ化するように水供給源コントローラにコマンドする。
【0339】
[0404] その変形例では、第12の実施形態は、コード化された圧力パルスが、流体入口における閉ループ圧力設定点を含む水供給源コントローラの動作パラメータへの変更を符号化するものを含む。その変形例では、第12の実施形態は、コード化された圧力パルスが、水供給源コントローラの動作パラメータへの変更を符号化するものを含む。その変形例では、第12の実施形態は、水供給源コントローラが、少なくとも1つの流体入口の圧力を既定の圧力範囲内に維持するように給水ポンプを制御するものを含む。
【0340】
[0405] 第13の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析流体を作製するための方法を含み、本方法は、流体回路を調合機械に接続することを含み、流体回路は、混合コンテナを含む。調合機械は、流体回路によって受容されると流体回路と係合するアクチュエータを有する。本方法は、水供給源、および濃縮液の1つまたは複数の新しいコンテナを流体回路に接続することを含み、濃縮液の1つまたは複数の新しいコンテナの各々は、複数回の処置のために十分な濃縮液を有する。本方法は、調合機械のコントローラを使用して、水および濃縮液を調合することによって混合コンテナ内で透析流体を調製するために、水供給源から精製水を、および1つまたは複数のコンテナから濃縮液を、流体回路を通して混合コンテナに流すことを含む。流すことは、水および濃縮液の滅菌性を確保するために、少なくとも1つの滅菌フィルタを通して水および濃縮液を流すことを含む。少なくとも1つの滅菌フィルタは、直列に接続された冗長滅菌フィルタを含むか、または本方法は、コントローラを使用して、少なくとも1つの滅菌フィルタの膜の完全性をテストし、テストの結果に応じて、混合コンテナの内容物の使用を防止することを含む。本方法は、コントローラを使用して、混合コンテナからの透析流体を使用して患者を治療することを含み、治療することは、腹膜透析処置の複数の充填および排出サイクルを実行することを含む。本方法は、流体回路を新しい流体回路と交換することを含む。本方法は、濃縮液の1つまたは複数の新しいコンテナを交換することなく、流体回路を接続することを繰り返し、精製水および濃縮液を流し、患者を治療することを繰り返すことを含み、これによって、1つまたは複数の新しい濃縮液コンテナが、複数回の処置ごとに1回交換される。
【0341】
[0406] その変形例では、第13の実施形態は、少なくとも1つのフィルタが流体回路に一体的に取り付けられるものを含む。その変形例では、第13の実施形態は、少なくとも1つの滅菌フィルタを通して水および濃縮液を流すことが、別個のフィルタを通して水および濃縮液を流すことを含むものを含む。その変形例では、第13の実施形態は、少なくとも1つのフィルタが空気ラインを有するテスト可能なフィルタを含むものを含み、本方法は、コントローラを使用して、テスト可能なフィルタの湿潤膜が圧力に耐える能力をテストし、それによって膜の完全性を示すために、空気ラインに圧力を加えることを含む。その変形例では、第13の実施形態は、水供給源および濃縮液の1つまたは複数のコンテナを流体回路に接続することが、第1の時間に、濃縮液の1つまたは複数の使用済みコンテナを、濃縮液の1つまたは複数の新しいコンテナと交換することと、第2の時間に、少なくとも1つの滅菌フィルタを有する流体回路の流体入口ラインを流体供給源モジュールの共通の流体出口に接続することとを含み、流体供給源モジュールが、水供給源および濃縮液の1つまたは複数の新しいコンテナに接続された自動弁を有し、自動弁が、コントローラの制御下で、所与の時間に流体入口ラインに接続するために水供給源および濃縮液の1つまたは複数の新しいコンテナのうちの1つのみを選択するものを含む。
【0342】
[0407] その変形例では、第13の実施形態は、水および濃縮液を流すことが、流体供給源モジュールによって水および濃縮液をポンピングすることを含むものを含む。
【0343】
[0408] 第14の実施形態によれば、開示される主題は、流体回路を調合機械に接続することを含む処置方法を含み、流体回路は、混合コンテナを含む。調合機械は、流体回路によって受容されると流体回路と係合するアクチュエータを有する。本方法は、薬剤濃縮液の1つまたは複数のコンテナを流体回路に接続することを含み、各コンテナは、複数回の処置のために十分な薬剤濃縮液を有する。本方法は、調合機械を使用して、精製水および薬剤濃縮液を調合することによって混合コンテナ内で薬剤を調製するために、精製水および濃縮液を流体回路を通して混合コンテナに流すことを含む。流すことは、水および濃縮液の滅菌性を確保するために、少なくとも1つの滅菌フィルタを通して水および濃縮液を流すことを含む。本方法は、少なくとも1つの滅菌フィルタをテストすることによって、または直列接続された冗長滅菌フィルタを提供することによって、少なくとも1つの滅菌フィルタの完全性を確保することを含む。本方法は、混合コンテナ内の調製された薬剤を使用して患者を治療することを含む。本方法は、流体回路を新しい流体回路と交換し、薬剤濃縮液の1つまたは複数のコンテナを交換することなく、流体回路を接続し、精製水および濃縮液を流し、患者を治療することを繰り返すことを含む。
【0344】
[0409] その変形例では、第14の実施形態は、少なくとも1つのフィルタが流体回路に一体的に取り付けられるものを含む。その変形例では、第14の実施形態は、少なくとも1つの滅菌フィルタを通して水および濃縮液を流すことが、別個のフィルタを通して水および濃縮液を流すことを含むものを含む。
【0345】
[0410] 第15の実施形態によれば、開示される主題は、滅菌医療用処置流体の調製のためのシステムを含む。本システムは、ポンピングチューブセグメントおよび複数の弁セグメントを有する少なくとも1つの流体回路と、少なくとも1つのポンピングアクチュエータと、複数の弁セグメントに係合するように配置された複数の弁アクチュエータとを含む。少なくとも1つのポンピングアクチュエータは、少なくとも1つのポンピングチューブセグメントに係合する。コントローラは、複数の弁アクチュエータおよび少なくとも1つのポンピングアクチュエータを制御するように接続される。複数の弁セグメントのうちの第1の弁セグメントは、滅菌フィルタを有する流体入口ラインに沿っている。第1の複数回処置濃縮液コンテナは、複数回の腹膜透析処置を実行するために十分な腹膜透析流体の調製のために十分な濃縮液を有し、各処置は、複数の充填/排出サイクルを含む。本システムは水供給源を有する。少なくとも1つの流体回路は、それに一体的に取り付けられた、第1の単回処置濃縮液コンテナおよび混合コンテナを有し、混合コンテナは、少なくとも単一の充填サイクルのために十分な腹膜透析流体を保持するようなサイズにされている。複数の弁セグメントのうちの複数は、流体入口ラインと水供給源との間、および第1の複数回処置濃縮液コンテナと流体入口ラインとの間に接続される。コントローラは、複数の弁セグメントのうちの複数および少なくとも1つのポンピングアクチュエータを制御して、第1の単回処置濃縮液コンテナおよび水供給源を流体入口ラインに順次接続し、水供給源から混合コンテナに水が搬送され、第1の複数回処置濃縮液コンテナから第1の単回処置濃縮液コンテナに濃縮液が搬送され、その後に混合コンテナ内に形成された透析流体に混和されるように流れを制御する。
【0346】
[0411] その変形例では、第15の実施形態は、コントローラが、患者ラインから使用済み流体を排出することおよび混合コンテナから患者ラインに透析流体をポンピングすることを含む、充填/排出サイクルを実行するように構成されるものを含む。その変形例では、第15の実施形態は、第2の複数回処置濃縮液コンテナを含むものを含み、ここにおいて、複数の弁セグメントのうちの複数は、第2の複数回処置濃縮液コンテナおよび流体入口ラインに接続される。その変形例では、第15の実施形態は、流体回路に接続された第2の単回処置濃縮液コンテナを含むものを含み、コントローラは、透析流体を形成するように、第2の複数回処置濃縮液コンテナから第2の単回処置濃縮液コンテナに濃縮液を移送する。その変形例では、第15の実施形態は、滅菌フィルタが、滅菌フィルタの膜が圧力テストされることを可能にする空気ポートを有するものを含み、コントローラが、空気ポートに圧力を加え、そこを通して水をポンピングした後に圧力を測定することによって、滅菌フィルタ膜をテストするようにプログラムされる。その変形例では、第15の実施形態は、コントローラが、滅菌フィルタ膜の完全性の喪失をテストが示す場合、滅菌フィルタ膜のテストの結果に応じてアラーム信号を生成するものを含む。
【0347】
[0412] 第16の実施形態によれば、開示される主題は、透析溶液調製のための流体回路を含む。弁ネットワークは、相互接続された流路の弁部分を開閉することによって開閉されることができる、相互接続された流路を有する。流体入口ラインは、インライン滅菌フィルタ、混合コンテナ、第1の濃縮液コンテナ、排出ライン、患者充填/排出ラインを有し、すべて空であり、ユニットを形成するように弁ネットワークに事前に接続され、外部環境から封止される。弁ネットワークは、相互接続された流路間で流体をポンピングするためのポンピング部分を有する。
【0348】
[0413] その変形例では、第16の実施形態は、患者充填/排出ラインが、患者に接続する単一のラインを形成するように分岐ラインが合流する弁ネットワークに接続する別個の分岐ラインを含むものを含む。その変形例では、第16の実施形態は、インライン滅菌フィルタが、それに取り付けられた空気ラインを有するものを含み、空気ラインが、その完全性テストを可能にするために、空気ラインを通して押し込まれた空気がインライン滅菌フィルタの膜に圧力を加えるように接続される。その変形例では、第16の実施形態は、弁ネットワークが剛性マニホールド部材に取り付けられ、空気ラインが、剛性マニホールド部材に固定して取り付けられたポートに接続するものを含む。その変形例では、第16の実施形態は、空気ラインが流体入口ラインと同一線上にあるものを含む。その変形例において、第16の実施形態は、弁ネットワークがパネルによって支持されているものを含む。その変形例では、第16の実施形態は、弁ネットワークがパネルによって支持されており、ポンピング部分が、パネルから離隔された弁ネットワークの剛性マニホールド部分によって支持されるものを含む。その変形例において、第16の実施形態は、剛性マニホールド部分が、それに一体化され、それによって支持される圧力感知ダイアフラムを有するものを含む。
【0349】
[0414] その変形例では、第16の実施形態は、空気ラインが流体入口ラインの少なくとも一部分と一体であるものを含む。その変形例では、第16の実施形態は、剛性マニホールド部分の圧力感知ダイアフラムがポンピング部分の各端部に1つずつ位置付けられるものを含む。その変形例では、第16の実施形態は、ポンピング部分が直線であるものを含む。その変形例では、第16の実施形態は、弁ネットワークに事前に接続された第2の濃縮液コンテナを含むものを含む。その変形例では、第16の実施形態は、混合コンテナおよび第1の濃縮液コンテナおよび第2の濃縮液コンテナがポリマーバッグであるものを含む。その変形例では、第16の実施形態は、混合コンテナが、第1の濃縮液コンテナおよび第2の濃縮液コンテナよりも大きい内部容積を有するものを含む。その変形例では、第16の実施形態は、パネルが弁部分上に重なる窓を有するものを含む。その変形例では、第16の実施形態は、弁ネットワークがポンピングチューブセグメントを有するマニホールド部分を含むものを含む。その変形例では、第16の実施形態は、弁部分が、マニホールド部分から発するチューブのバンクの部分であるものを含む。その変形例では、第16の実施形態は、弁部分が、マニホールド部分から発する平行なチューブのバンクの部分であるものを含む。その変形例では、第16の実施形態は、第2の滅菌フィルタおよびインライン滅菌フィルタが流路によって分離されるように、インライン滅菌フィルタと直列に接続された第2の滅菌フィルタを含むものを含む。その変形例では、第16の実施形態は、混合コンテナおよび第1の濃縮液コンテナが、混合コンテナおよび濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定されるものを含む。その変形例では、第16の実施形態は、弁ネットワークが、流体入口ラインを濃縮液コンテナに流体的に相互接続するものを含む。その変形例では、第16の実施形態は、弁ネットワークが、濃縮液コンテナを混合コンテナと流体的に相互接続するものを含む。その変形例では、第16の実施形態は、弁ネットワークが、混合コンテナを患者充填および患者排出ラインと流体的に相互接続するものを含む。
【0350】
[0415] 第17の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析処置を実行するためのシステムを含む。少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナは、濃縮液供給コネクタを有し、少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナは、複数回の透析処置を実行するために十分な濃縮液を有し、ここで各処置は、複数の充填/排出サイクルを含む。弁ネットワークは、相互接続された流路の弁部分を開閉することによって開閉されることができる、相互接続された流路を有する。流体入口ラインは、インライン滅菌フィルタ、混合コンテナ、第1および第2の単回処置濃縮液コンテナ、排出ライン、患者充填/排出ラインを有し、すべて空であり、ユニットを形成するように弁ネットワークに事前に接続され、外部環境から封止される。弁ネットワークは、相互接続された流路間で流体をポンピングするためのポンピング部分を有する。
【0351】
[0416] その変形例では、第17の実施形態は、少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナを機械的に支持し、それらを流体入口ラインに選択的に結合する接続プラットフォームを含むものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、水供給源および少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナのためのアタッチメントを有する接続プラットフォームを含むものを含み、接続プラットフォームは、少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナおよび水供給源を流体入口ラインに流体結合する弁システムを有する。その変形例では、第17の実施形態は、インライン滅菌フィルタが、それに取り付けられた空気ラインを有するものを含み、空気ラインが、その完全性テストを可能にするために、空気ラインを通して押し込まれた空気がインライン滅菌フィルタの膜に圧力を加えるように接続される。その変形例では、第17の実施形態は、空気ラインが流体入口ラインの少なくとも一部分と各々同一線上にあるものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、空気ラインが流体入口ラインの少なくとも一部分に沿って各々取り付けられるものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、弁ネットワークがパネルによって支持されており、ポンピング部分が、パネルから離隔された弁ネットワークの剛性マニホールド部分によって支持されるものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、マニホールド部分が、ポンピング部分のポンピングチューブセグメントの各端部に1つずつ、その中に一体化された圧力センサを有するものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、ポンピングチューブセグメントが直線であるものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、圧力センサが、剛性マニホールド部分の2つの別個のチャンバのうちのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含むものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、弁ネットワークが剛性マニホールドに取り付けられ、空気ラインが、剛性マニホールドに固定して取り付けられたポートに接続するものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、空気ラインが流体入口ラインと同一線上にあるものを含む。その変形例において、第17の実施形態は、弁ネットワークがパネルによって支持されているものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、弁ネットワークに事前に接続された第2の濃縮液コンテナを含むものを含む。
【0352】
[0417] その変形例では、第17の実施形態は、混合コンテナおよび第1の濃縮液コンテナおよび第2の濃縮液コンテナがポリマーバッグであるものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、混合コンテナが、第1および第2の単回処置濃縮液コンテナよりも大きい内部容積を有するものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、パネルが弁部分上に重なる窓を有するものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、弁ネットワークがポンピングチューブセグメントを有するマニホールド部分を含むものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、弁部分が、マニホールドから発するチューブのバンクの部分であるものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、弁部分が、マニホールドから発する平行なチューブのバンクの部分であるものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、第2の滅菌フィルタおよびインライン滅菌フィルタが流路によって分離されるように、インライン滅菌フィルタと直列に接続された第2の滅菌フィルタを含むものを含む。
【0353】
[0418] その変形例では、第17の実施形態は、混合コンテナおよび第1および第2の単回処置濃縮液コンテナが、混合コンテナおよび第1および第2の単回処置濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定されるものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、弁ネットワークが、流体入口ラインを第1および第2の単回処置濃縮液コンテナに流体的に相互接続するものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、弁ネットワークが、第1および第2の単回処置濃縮液コンテナを混合コンテナと流体的に相互接続するものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、弁ネットワークが、混合コンテナを患者充填/排出ラインと流体的に相互接続するものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナが単一のパッケージに含まれるものを含む。その変形例において、第17の実施形態は、単一のパッケージが単一のボックスによって収容されるものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、水供給源および少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナのためのアタッチメントを有する接続プラットフォームを含むものを含み、接続プラットフォームは、少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナおよび水供給源を、少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナの各々のためのものおよび水供給源のためのものを含む制御弁を使用して流体入口ラインに流体結合し、水供給源は給水ポンプを有する。その変形例では、第17の実施形態は、水供給源および少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナのためのアタッチメントを有する接続プラットフォームを含むものを含み、接続プラットフォームは、少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナおよび水供給源を、少なくとも2つの濃縮液の各々のためのものおよび水供給源のためのものを含む制御弁を使用して流体入口ラインに流体結合し、少なくとも2つの濃縮液コンテナは、濃縮液ポンプを有する共通ラインに接続する。その変形例では、第17の実施形態は、水供給源および少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナのためのアタッチメントを有する接続プラットフォームを含むものを含み、接続プラットフォームは、少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナおよび水供給源を、少なくとも2つの濃縮液の各々のためのものおよび水供給源のためのものを含む制御弁を使用して流体入口ラインに流体結合し、水供給源はポンプを有し、少なくとも2つの濃縮液コンテナは、濃縮液ポンプを有する共通ラインに接続する。
【0354】
[0419] その変形例では、第17の実施形態は、少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナに濃縮液を充填するために少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナを順次流体入口ラインに接続するように、接続プラットフォームの制御弁を制御するようにプログラムされたコントローラを含むものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、コントローラが、流体入口ラインを通して混合コンテナに水を搬送するように、接続プラットフォームの給水ポンプを制御するものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、第1および第2の単回処置濃縮液コンテナに濃縮液を充填するために少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナを順次流体入口ラインに接続するように、接続プラットフォームの制御弁および濃縮液ポンプを制御するようにプログラムされたコントローラを含むものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、コントローラが、流体入口ラインを通して混合コンテナに水を搬送するように、接続プラットフォームの給水ポンプを制御するものを含む。その変形例では、第17の実施形態は、第1および第2の単回処置濃縮液コンテナに濃縮液を充填するために少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナを順次流体入口ラインに接続するように接続プラットフォームの制御弁および濃縮液ポンプを制御し、混合コンテナに水を充填するように接続プラットフォームの制御弁および接続プラットフォームの給水ポンプを制御するようにプログラムされたコントローラを含むものを含む。
【0355】
[0420] 第18の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析を実行するためのシステムを含む。腹膜透析サイクラは、流体入口、混合コンテナ、および少なくとも2つの濃縮液コンテナを有する流体回路を有する。腹膜透析サイクラは、外部供給源から流体入口を通して少なくとも2つの濃縮液コンテナに濃縮液を移送し、流体入口を通して混合コンテナに水を移送し、少なくとも2つの濃縮液コンテナから混合コンテナに濃縮液を移送して透析流体を形成するように、選択的に流体回路を通るように濃縮液および水をポンピングおよび方向付けするためのアクチュエータを有する。腹膜透析サイクラのアクチュエータはまた、透析流体を患者ラインに移送する。
【0356】
[0421] その変形例では、第18の実施形態は、少なくとも2つの濃縮液コンテナが空であるものを含む。203その変形例では、第18実施形態は、アクチュエータを制御するプログラマブルコントローラを含むものを含む。その変形例では、第18の実施形態は、アクチュエータがポンピングアクチュエータおよび弁アクチュエータを含むものを含む。その変形例では、第18の実施形態は、流体回路が、弁アクチュエータによってピンチされる弁セグメントを含むものを含む。その変形例では、第18の実施形態は、流体入口がインライン滅菌フィルタを有するものを含む。その変形例では、第18の実施形態は、インライン滅菌フィルタが、2つのフィルタまたはその膜に空気圧を加えるための空気ラインを有する単一のテスト可能なフィルタを含むものを含む。その変形例では、第18の実施形態は、濃縮液および水のための入力接続部と、流体入口に接続可能な出口接続部とを有する流体供給源モジュールを含むものを含む。その変形例では、第18の実施形態は、流体供給源モジュールが、濃縮液および水を出口接続部に順次接続するアクチュエータを有するものを含む。その変形例では、第18の実施形態は、腹膜透析サイクラが、流体供給源モジュールのアクチュエータを制御するものを含む。その変形例では、第18の実施形態は、流体供給源モジュールのアクチュエータが、弁アクチュエータおよびポンプアクチュエータを含むものを含む。その変形例では、第18の実施形態は、流体供給源のポンプアクチュエータが、出口接続部に接続された精製水供給ラインを通って流れる精製水を生成するためにフィルタシステムを通して水をポンピングする給水ポンプを含み、流体供給源モジュールの弁アクチュエータが、精製水供給ラインを選択的に開閉する給水弁アクチュエータを含むものを含む。その変形例では、第18の実施形態は、流体供給源のポンプアクチュエータが、それぞれの濃縮液供給ラインを通して接続された濃縮液コンテナから、出口接続部に接続する共通の濃縮液ラインに濃縮液をポンピングする濃縮液ポンプを含むものを含み、流体供給源モジュールの弁アクチュエータが、それぞれの濃縮液供給ラインを選択的に開閉する濃縮液弁アクチュエータを含む。その変形例では、第18の実施形態は、腹膜透析サイクラが、腹膜透析サイクラのアクチュエータを制御するプログラマブルコントローラを有するものを含む。
【0357】
[0422] その変形例では、第18の実施形態は、流体供給源モジュールのポンプアクチュエータが、出口接続部に接続された精製水供給ラインを通って流れる精製水を生成するためにフィルタシステムを通して水をポンピングする、プログラマブルコントローラによって制御される給水ポンプを含み、流体供給源モジュールの弁アクチュエータが、プログラマブルコントローラの制御下で精製水供給ラインを選択的に開閉する給水弁アクチュエータを含むものを含む。その変形例では、第18の実施形態は、流体供給源モジュールのポンプアクチュエータが、それぞれの濃縮液供給ラインを通して接続された濃縮液コンテナから、出口接続部に接続する共通の濃縮液ラインに濃縮液をポンピングする、プログラマブルコントローラによって制御される濃縮液ポンプを含むものを含み、流体供給源モジュールの弁アクチュエータが、プログラマブルコントローラの制御下でそれぞれの濃縮液供給ラインを選択的に開閉する濃縮液弁アクチュエータを含む。
【0358】
[0423] その変形例では、第18の実施形態は、流体供給源モジュールのポンプアクチュエータが、それぞれの濃縮液供給ラインを通して接続された濃縮液コンテナから、出口接続部に接続する共通の濃縮液ラインに濃縮液をポンピングする、プログラマブルコントローラによって制御される濃縮液ポンプを含むものを含み、流体供給源モジュールの弁アクチュエータが、プログラマブルコントローラの制御下でそれぞれの濃縮液供給ラインを選択的に開閉する濃縮液弁アクチュエータを含み、ここにおいて、流体供給源のポンプアクチュエータが、出口接続部に接続された精製水供給ラインを通って流れる精製水を生成するためにフィルタシステムを通して水をポンピングする、プログラマブルコントローラによって制御される給水ポンプを含み、流体供給源モジュールの弁アクチュエータが、プログラマブルコントローラの制御下で精製水供給ラインを選択的に開閉する給水弁アクチュエータを含む。
【0359】
[0424] 第19の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析および透析溶液調製のための流体システムを含む。事前に接続された流体回路は、ポリマー材料の使い捨て混合コンテナ、ポリマー材料の空の濃縮液コンテナ、弁ネットワークを含む流体マルチプレクサを有し、当該弁ネットワークは、弁ネットワーク内に選択可能な流れ通路を画定するために弁アクチュエータと機械的にインターフェースをとる弁部分および合流点を有する。弁ネットワークは、濃縮液コンテナに接続された濃縮液ラインと、流体入口ラインコネクタによって終端された流体入口ラインと、混合コンテナへの流入および混合コンテナからの流出を同時に可能にするように混合コンテナに接続された一対のラインとをさらに含む。流体回路は、滅菌性を保つためにその内部容積を外部環境から隔離するためのユニットとして事前に接続および封止される。アクチュエータデバイスは、弁アクチュエータ、センサ、およびポンピングアクチュエータを有する。流体回路は、弁部分と共にアクチュエータデバイスのエフェクタとそれぞれ係合するセンサ部分およびポンピング部分を有する。
【0360】
[0425] その変形例では、第19の実施形態は、流体入口ラインが、空気ラインが取り付けられたインライン滅菌フィルタを含むものを含み、空気ラインが、その完全性テストを可能にするために、空気ラインを通して押し込まれた空気がインライン滅菌フィルタの膜に圧力を加えるように接続される。その変形例では、第19の実施形態は、流体入口ラインが滅菌フィルタ要素に直列接続されたそれぞれの滅菌フィルタを有するものを含む。その変形例では、第19の実施形態は、弁ネットワークが、剛性マニホールド部材によって支持されたポンピング部分を有するカートリッジ内に配置されて保持されるものを含み、マニホールド部材は、中空であり、合流点の少なくともいくつかを画定し、空気ラインは、マニホールド部材に固定して取り付けられたポートに接続する。その変形例では、第19の実施形態は、弁ネットワークが、ポンピング部分がその剛性マニホールド部材によって保持されたカートリッジ内にあるものを含み、マニホールド部材は、中空であり、合流点の少なくともいくつかを画定する。その変形例では、第19の実施形態は、空気ラインが、マニホールド部材に固定して取り付けられたポートに接続するものを含む。その変形例では、第19の実施形態は、マニホールド部材が剛性であり、ポンピング部分によって接続された2つの別個のチャンバを有するものを含む。
【0361】
[0426] その変形例では、第19の実施形態は、弁ネットワークがカートリッジのための支持を提供するパネルによって支持されているものを含み、マニホールド部材がパネルに接続される。その変形例では、第19の実施形態は、弁ネットワークがパネルによって支持されているものを含み、マニホールド部材は、パネルから離隔している。その変形例では、第19の実施形態は、2つの別個のチャンバのうちの少なくとも一方が、ポンピング部分の各端部に1つずつ、その中に一体化された圧力センサを有するものを含む。その変形例では、第19の実施形態は、圧力センサが、2つの別個のチャンバのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含むものを含む。その変形例において、第19の実施形態は、それぞれの濃縮液ラインコネクタが、濃縮液ラインの一部分を支持するフレームによって接続されるものを含む。その変形例では、第19の実施形態は、フレームが窓を有し、濃縮液ラインの一部分が窓を横切るものを含む。その変形例では、第19の実施形態は、弁ネットワークが排出ラインを有するものを含む。その変形例では、第19の実施形態は、弁ネットワークが、腹膜カテーテルに接続可能な透析溶液充填/排出ラインを有する。その変形例では、第19の実施形態は、充填/排出ラインが取り外し可能なエンドキャップによって封止されるものを含む。その変形例では、第19の実施形態は、透析溶液充填/排出ラインが、その中の圧力を測定するように透析溶液充填/排出ラインに接続された圧力ポッドに透析溶液充填/排出ラインの端部で接続された、透析溶液充填/排出ラインと同一線上にある第2の空気ラインを有するものを含む。その変形例では、第19の実施形態は、排出ラインおよび流体入口ラインが、排出ラインおよび流体入口ラインの部分を支持するフレームによって接続されるものを含む。その変形例では、第19の実施形態は、フレームが窓を有し、排出ラインおよび流体入口ラインの部分が窓を横切るものを含む。その変形例において、第19の実施形態は、弁部分が平面要素によって支持されるものを含む。その変形例では、第19の実施形態は、平面要素が、弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含むものを含む。その変形例では、第19の実施形態は、平面要素が、弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含むものを含み、一対のシートのうちの少なくとも一方が、弁アクチュエータが弁部分に接触することを可能にする穴を有する。その変形例において、第19の実施形態は、弁部分がチューブセグメントであるものを含む。その変形例において、第19の実施形態は、弁部分がチューブセグメントであるものを含む。その変形例では、第19の実施形態は、濃縮液ラインが、こわれやすいシールによって封止されるものを含む。その変形例では、第19の実施形態は、混合コンテナおよび濃縮液コンテナが、混合コンテナおよび濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定されるものを含む。その変形例では、第19の実施形態は、継ぎ目が熱溶接の結果であるものを含む。その変形例では、第19の実施形態は、流体回路が滅菌内部容積を密閉するものを含む。その変形例では、第19の実施形態は、アクチュエータデバイスが腹膜透析サイクラを含むものを含む。
【0362】
[0427] 第20の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析処置を施すためのシステムを含む。腹膜透析システム構成要素は、透析流体濃縮液の1つまたは複数の長期コンテナおよび水供給源に接続可能である。使い捨て流体回路は、ポンピング部分、混合コンテナ、および1つまたは複数の短期濃縮液コンテナを有する。ポンピングアクチュエータおよび弁アクチュエータは、コントローラによって制御され、当該コントローラは、透析流体濃縮液の1つまたは複数の長期コンテナから1つまたは複数の短期濃縮液コンテナに単回の処置の複数のサイクルのために十分な濃縮液を移送し、処置のサイクルごとに、1つまたは複数の短期濃縮液コンテナから混合コンテナに充填サイクルのために十分な濃縮液を移送し、水供給源から混合コンテナにすぐに使用できる透析液を形成するために十分な水を移送することによって、腹膜透析流体の混合バッチを生成するために使い捨て流体回路に係合するようにそれらを制御する。
【0363】
[0428] その変形例では、第20の実施形態は、混合コンテナおよび短期濃縮液コンテナがポリマーバッグであるものを含む。その変形例では、第20の実施形態は、ポンピングアクチュエータおよび弁アクチュエータが、混合コンテナの内容物を使用して自動腹膜透析処置の充填サイクルを実行するように制御されるものを含む。その変形例では、第20の実施形態は、流体回路の排出ラインに接続された少なくとも1つの導電率センサを含むものを含み、ここにおいて、ポンピングアクチュエータおよび弁アクチュエータは、混合コンテナの内容物をサンプリングしてその導電率測定値を得るように制御される。
【0364】
[0429] 第21の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析および透析溶液調製のための流体回路を含む。事前に接続された流体回路は、ポリマー材料の使い捨て混合コンテナ、ポリマー材料の濃縮液コンテナ、弁ネットワークを含む流体マルチプレクサを有し、当該弁ネットワークは、弁ネットワーク内に選択可能な流れ通路を画定するために弁アクチュエータと機械的にインターフェースをとる弁部分および合流点を有する。弁ネットワークは、濃縮液コンテナに接続された濃縮液ラインと、流体入口ラインコネクタによって終端された流体入口ラインと、混合コンテナへの流入および混合コンテナからの流出を同時に可能にするように混合コンテナに接続された一対のラインとをさらに含む。流体入口ラインは、インライン滅菌フィルタを有する。弁ネットワークは、マニホールド部材によって支持されたポンピング部分を有するカートリッジ内に配置および保持され、マニホールド部材は、中空であり、合流点の少なくともいくつかを画定する。流体回路は、滅菌性を保つためにその内部容積を外部環境から隔離するためのユニットとして事前に接続および封止される。
【0365】
[0430] その変形例では、第21の実施形態は、マニホールド部材が剛性であり、ポンピング部分によって接続された2つの別個のチャンバを画定するものを含む。その変形例では、第21の実施形態は、流体入口ラインが、流体入口ラインと同一線上にあり、インライン滅菌フィルタに接続する空気ラインを有するものを含む。その変形例では、第21の実施形態は、弁ネットワークがパネルによって支持されているものを含み、マニホールド部材は、パネルに接続される。その変形例では、第21の実施形態は、弁ネットワークがパネルによって支持されているものを含み、マニホールド部材は、パネルから離隔している。その変形例では、第21の実施形態は、マニホールドが、ポンピングチューブセグメントの各端部に1つずつ、その中に一体化された圧力センサを有するものを含む。その変形例では、第21の実施形態は、ポンピングチューブセグメントが直線であるものを含む。その変形例では、第21の実施形態は、圧力センサが、2つの別個のチャンバのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含むものを含む。その変形例では、第21の実施形態は、弁ネットワークが排出ラインを有するものを含む。その変形例では、第21の実施形態は、排出ラインおよび流体ラインが、排出ラインおよび流体ラインの部分を支持するフレームによって接続されるものを含む。その変形例では、第21の実施形態は、フレームが窓を有し、排出ラインおよび流体ラインの部分が窓を横切るものを含む。その変形例では、第21の実施形態は、弁ネットワークが、腹膜カテーテルに接続可能な透析溶液充填/排出ラインを有する。その変形例では、第21の実施形態は、充填/排出ラインが取り外し可能なエンドキャップによって封止されるものを含む。その変形例では、第21の実施形態は、弁ネットワークが、腹膜カテーテルに接続可能な透析溶液充填/排出ラインを有し、透析溶液充填/排出ラインが、その中の圧力を測定するように透析溶液充填/排出ラインに接続された圧力ポッドに透析溶液充填/排出ラインの端部で接続された、析溶液充填/排出ラインと同一線上にある第2の空気ラインを有するものを含む。その変形例では、第21の実施形態は、排出ラインおよび流体入口ラインが、排出ラインおよび流体入口ラインの部分を支持するフレームによって接続されるものを含む。その変形例では、第21の実施形態は、フレームが窓を有し、排出ラインおよび流体入口ラインの部分が窓を横切るものを含む。その変形例において、第21の実施形態は、弁部分が平面要素によって支持されるものを含む。その変形例では、第21の実施形態は、平面要素が、弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含むものを含む。その変形例では、第21の実施形態は、平面要素が、弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含むものを含み、一対のシートのうちの少なくとも一方が、弁アクチュエータが弁部分に接触することを可能にする穴を有する。その変形例において、第21の実施形態は、弁部分がチューブセグメントであるものを含む。その変形例において、第21の実施形態は、弁部分がチューブセグメントであるものを含む。その変形例では、第21の実施形態は、混合コンテナおよび濃縮液コンテナが、混合コンテナおよび濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定されるものを含む。その変形例では、第21の実施形態は、継ぎ目が熱溶接の結果であるものを含む。その変形例では、第21の実施形態は、流体回路が滅菌内部容積を密閉するものを含む。
【0366】
[0431] 第22の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析および透析液調製のための流体回路を含む。ポリマー材料の使い捨て混合コンテナは、事前に取り付けられた流体回路を有し、混合コンテナおよび流体回路は、外部環境から封止される。ポリマー材料の濃縮液コンテナは、流体回路に事前に取り付けられ、濃縮液コンテナは、外部環境から封止される。流体回路は、弁ネットワーク内に選択可能な流れ通路を画定するために弁アクチュエータと機械的にインターフェースをとる弁部分および合流点を有する弁ネットワークを含む流体マルチプレクサを含む。弁ネットワークは、濃縮液コンテナに接続された濃縮液ラインと、給水ラインコネクタによって終端された給水ラインと、混合コンテナへの流入および混合コンテナからの流出を同時に可能にするように混合コンテナに接続された少なくとも1つの混合コンテナラインとをさらに含む。給水ラインは、インライン滅菌フィルタを有する。弁ネットワークは、マニホールド部材によって支持されたポンピング部分を有するカートリッジ内に配置および保持され、マニホールド部材は、中空であり、合流点の少なくともいくつかを画定する。マニホールド部材は、ポンピングチューブセグメントによって接続された2つの別個のチャンバを画定する。
【0367】
[0432] その変形例では、第22の実施形態は、給水ラインが、それに取り付けられた空気ラインを有するものを含み、空気ラインが、その完全性テストを可能にするために、空気ラインを通して押し込まれた空気がインライン滅菌フィルタの膜に圧力を加えるように接続される。その変形例では、第22の実施形態は、弁ネットワークがパネルによって支持されているものを含み、マニホールド部材は、パネルに接続される。その変形例では、第22の実施形態は、弁ネットワークがパネルによって支持されているものを含み、マニホールド部材は、パネルから離隔している。その変形例では、第22の実施形態は、空気ラインが濃縮液ラインおよび給水ラインのそれぞれのラインの少なくとも一部分と一体であるものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、マニホールドが、ポンピング部分の各端部に1つずつ、その中に一体化された圧力センサを有するものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、ポンピング部分が直線であるものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、圧力センサが、2つの別個のチャンバのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含むものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、弁ネットワークが排出ラインを有し、それぞれの給水ラインおよび排出ラインが、その部分を支持するフレームによって接続されるものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、フレームが窓を有し、部分が窓を横切るものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、弁ネットワークが排出ラインを有するものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、弁ネットワークが、腹膜カテーテルに接続可能な透析液充填/排出ラインを有する。その変形例では、第22の実施形態は、充填/排出ラインが取り外し可能なエンドキャップによって封止されるものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、弁ネットワークが、腹膜カテーテルに接続可能な透析液充填/排出ラインを有し、ここにおいて、透析液充填/排出ラインが、その中の圧力を測定するように透析液充填/排出ラインに接続された圧力ポッドに透析液充填/排出ラインの端部で接続された、透析液充填/排出ラインと同一線上にある第2の空気ラインを有するものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、排出ラインおよび給水ラインが、排出ラインおよび給水ラインの部分を支持するフレームによって接続されるものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、フレームが窓を有し、排出ラインおよび給水ラインの部分が窓を横切るものを含む。その変形例において、第22の実施形態は、弁部分が平面要素によって支持されるものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、平面要素が、弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含むものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、平面要素が、弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含むものを含み、一対のシートのうちの少なくとも一方が、弁アクチュエータが弁部分に接触することを可能にする穴を有する。
【0368】
[0433] その変形例において、第22の実施形態は、弁部分がチューブセグメントであるものを含む。その変形例において、第22の実施形態は、弁部分がチューブセグメントであるものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、濃縮液ラインが、こわれやすいシールによって封止されるものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、カートリッジが、弁ネットワークが間に挟まれた平行なパネルを含むものを含み、こわれやすいシールが、アクチュエータが使用前にそれらを破断することを可能にし、それによって濃縮液が濃縮液ラインを通って流れることを可能にするように、パネルのうちの少なくとも1つのパネルの窓と位置合わせされたカートリッジ内に保持される。その変形例では、第22の実施形態は、カートリッジが、弁ネットワークが間に挟まれた平行なパネル部分を形成する単一の折り畳みパネルを含むものを含み、こわれやすいシールが、アクチュエータが使用前にそれらを破断することを可能にし、それによって濃縮液が濃縮液ラインを通って流れることを可能にするように、パネルのうちの少なくとも1つのパネルの窓と位置合わせされたカートリッジ内に保持される。その変形例では、第22の実施形態は、弁ネットワークが、こわれやすいシールによって封止されている濃縮液ラインを含み、それによって、こわれやすいシールが破断されるまで、濃縮液を流体回路の残りから分離するものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、その膜間の汚染増大(grow-through contamination)を防止するために第2の滅菌フィルタおよびインライン滅菌フィルタが流路によって分離されるように、インライン滅菌フィルタと直列に接続された第2の滅菌フィルタを含むものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、混合コンテナおよび濃縮液コンテナが、混合コンテナおよび濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定されるものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、継ぎ目が熱溶接の結果であるものを含む。その変形例では、第22の実施形態は、流体回路が滅菌内部容積を密閉するものを含む。
【0369】
[0434] 第23の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析および透析液調製のための流体システムを含む。ポリマー材料の使い捨て混合コンテナは、事前に取り付けられた流体回路を有し、混合コンテナおよび流体回路は、外部環境から封止される。ポリマー材料の濃縮液コンテナは、流体回路に事前に取り付けられ、濃縮液コンテナは、外部環境から封止される。流体回路は、弁ネットワーク内に選択可能な流れ通路を画定するために弁アクチュエータと機械的にインターフェースをとる弁部分および合流点を有する弁ネットワークを含む流体マルチプレクサを有する。弁ネットワークは、濃縮液コンテナに接続された濃縮液ラインと、給水ラインコネクタによって終端された給水ラインと、混合コンテナへの流入および混合コンテナからの流出を同時に可能にするように混合コンテナに接続された一対のラインとをさらに含む。給水ラインが、空気ラインが取り付けられたインライン滅菌フィルタを有し、空気ラインが、その完全性テストを可能にするために、空気ラインを通して押し込まれた空気がインライン滅菌フィルタの膜に圧力を加えるように接続される。アクチュエータデバイスは、弁アクチュエータ、センサ、およびポンピングアクチュエータを有する。流体回路は、弁部分と共にアクチュエータデバイスのエフェクタとそれぞれ係合するセンサ部分およびポンピング部分を有する。
【0370】
[0435] その変形例では、第23の実施形態は、弁ネットワークが、ポンピング部分がその剛性マニホールド部材によって保持されたカートリッジ内にあるものを含み、マニホールド部材は、中空であり、合流点の少なくともいくつかを画定する。その変形例では、第23の実施形態は、空気ラインが、マニホールド部材に固定して取り付けられたポートに接続するものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、マニホールド部材が剛性であり、ポンピング部分によって接続された2つの別個のチャンバを有するものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、弁ネットワークがカートリッジのための支持を提供するパネルによって支持されているものを含み、マニホールド部材がパネルに接続される。その変形例では、第23の実施形態は、弁ネットワークがパネルによって支持されているものを含み、マニホールド部材は、パネルから離隔している。その変形例では、第23の実施形態は、マニホールドが、ポンピング部分の各端部に1つずつ、その中に一体化された圧力センサを有するものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、圧力センサが、2つの別個のチャンバのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含むものを含む。その変形例において、第23の実施形態は、それぞれの濃縮液ラインコネクタが、濃縮液ラインの一部分を支持するフレームによって接続されるものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、フレームが窓を有し、濃縮液ラインの一部分が窓を横切るものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、弁ネットワークが排出ラインを有するものを含む。
【0371】
[0436] その変形例では、第23の実施形態は、弁ネットワークが、腹膜カテーテルに接続可能な透析液充填/排出ラインを有する。その変形例では、第23の実施形態は、充填/排出ラインが取り外し可能なエンドキャップによって封止されるものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、透析液充填/排出ラインが、その中の圧力を測定するように透析液充填/排出ラインに接続された圧力ポッドに透析液充填/排出ラインの端部で接続された、透析液充填/排出ラインと同一線上にある第2の空気ラインを有するものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、排出ラインおよび給水ラインが、排出ラインおよび給水ラインの部分を支持するフレームによって接続されるものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、その変形例では、第23の実施形態は、フレームが窓を有し、排出ラインおよび給水ラインの部分が窓を横切るものを含む。その変形例において、第23の実施形態は、弁部分が平面要素によって支持されるものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、平面要素が、弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含むものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、平面要素が、弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含むものを含み、一対のシートのうちの少なくとも一方が、弁アクチュエータが弁部分に接触することを可能にする穴を有する。その変形例において、第23の実施形態は、弁部分がチューブセグメントであるものを含む。その変形例において、第23の実施形態は、弁部分がチューブセグメントであるものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、濃縮液ラインが、こわれやすいシールによって封止されるものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、カートリッジが、弁ネットワークが間に挟まれた平行なパネルを含むものを含み、こわれやすいシールが、アクチュエータが使用前にそれらを破断することを可能にし、それによって濃縮液が濃縮液ラインを通って流れることを可能にするように、パネルのうちの少なくとも1つのパネルの窓と位置合わせされたカートリッジ内に保持される。その変形例では、第23の実施形態は、カートリッジが、弁ネットワークが間に挟まれた平行なパネル部分を形成する単一の折り畳みパネルを含むものを含み、こわれやすいシールが、アクチュエータが使用前にそれらを破断することを可能にし、それによって濃縮液が濃縮液ラインを通って流れることを可能にするように、パネルのうちの少なくとも1つのパネルの窓と位置合わせされたカートリッジ内に保持される。その変形例では、第23の実施形態は、弁ネットワークが、こわれやすいシールによって封止されている濃縮液ラインを含み、それによって、こわれやすいシールが破断されるまで、濃縮液を流体回路の残りから分離するものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、その膜間の汚染増大を防止するために第2の滅菌フィルタおよびインライン滅菌フィルタが流路によって分離されるように、インライン滅菌フィルタと直列に接続された第2の滅菌フィルタを含むものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、バッチコンテナおよび濃縮液コンテナが、バッチコンテナおよび濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定されるものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、継ぎ目が熱溶接の結果であるものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、流体回路が滅菌内部容積を密閉するものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、アクチュエータデバイスが腹膜透析サイクラを含むものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、排出ラインおよび給水ラインが、排出ラインおよび給水ラインの部分を支持するフレームによって接続され、アクチュエータデバイスが、カットアンドシールデバイスと、フレームを受容し、フレームの窓をカットアンドシールデバイスと位置合わせする受容スロットとを有するものを含む。その変形例では、第23の実施形態は、アクチュエータデバイスが、濃縮液ラインを切断および封止するようにカットアンドシールデバイスをアクティブ化するようにプログラムされたコントローラを有し、それによって、流体回路が、アクチュエータデバイスのコネクタ上のシールとして作用するようにアクチュエータデバイス上の適所に集合的に残る、フレームおよび濃縮液ラインコネクタならびに濃縮液ラインの切り残り部分から分離されることを可能にするものを含む。
【0372】
[0437] 第24の実施形態によれば、開示される主題は、処置方法を含む。本方法は、弁部分、コンテナ部分、およびポンピング部分を有する流体回路を有する腹膜サイクラ装置を使用することと、腹膜サイクラ装置は、コントローラの制御下にあり、腹膜透析流体を調製するための弁部分およびポンピング部分とインターフェースをとる、コントローラによって制御されるアクチュエータおよびセンサを有し、第1の量の第1の流体を備えるプライミングボーラスにアクセスすることと、少なくとも患者充填ラインをプライミングボーラスでプライミングすることと、第2の量の第2の流体を備える処置バッチを調製することと、ここにおいて、第2の量は、第1の量よりも多く、流体回路を通して腎代替療法の少なくとも1つの充填/排出サイクルを実行し、処置バッチを使用することと、を含む。
【0373】
[0438] その変形例では、第24の実施形態は、プライミングボーラスにアクセスすることおよび処置バッチを調製することの両方が、少なくとも1つの濃縮液を希釈および混合することを含み、プライミングボーラスにアクセスすることを調製することが、処置バッチの調製ほど時間がかからないものを含む。その変形例では、第24の実施形態は、処置バッチを調製する前に、流体回路が患者に接続されていることを決定し、流体回路が患者に接続されるまで処置バッチを調製することを防止することを含むものを含む。その変形例では、第24の実施形態は、第1の流体および第2の流体が、同じ処方にしたがう同じ組成を有するものを含む。その変形例において、第24の実施形態は、第1の流体および第2の流体が異なる組成を有するものを含む。その変形例では、第24の実施形態は、第1の流体が非処方流体であるものを含む。その変形例では、第24の実施形態は、第1の流体が水または生理食塩水であるものを含む。
【0374】
[0439] その変形例では、第24の実施形態は、クイックプライミングが望まれるという指示を、ユーザインターフェースを介してコントローラによって受信すること、または患者が満杯であるか空であるかを決定し、そうでない場合、アクセスすることおよびプライミングすることをスキップすることを含むものを含む。その変形例では、第24の実施形態は、プライミングボーラスおよび処置バッチが、コンテナ部分の同じ混合コンテナ内に貯蔵されるものを含む。その変形例では、第24の実施形態は、プライミングボーラスおよび処置バッチの少なくとも1つが、薬剤濃縮液を調合および希釈するために精製水および薬剤濃縮液を混合コンテナに流すことによって調製されるものを含む。その変形例では、第24の実施形態は、混合コンテナが使い捨てであるものを含む。その変形例では、第24の実施形態は、流体回路が使い捨てであり、ポンピングチューブセグメントおよび弁部分の複数の弁セグメントを含むものを含み、ここにおいて、腹膜サイクラ装置は、ポンピングチューブセグメントに係合するように配置された少なくとも1つのポンピングアクチュエータを含み、腹膜サイクラ装置は、弁セグメントに係合するように配置された複数の弁アクチュエータをさらに含む。その変形例では、第24の実施形態は、プライミングボーラスの調製が、第1の量の第1の流体を作製するために既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出すことを備えるものを含む。その変形例では、第24の実施形態は、処置バッチの調製が、第2の量の第2の流体を作製するために既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出すことを備えるものを含み、ここにおいて、第2の流体が腹膜透析流体であり、第2の量が、処置サイクルの少なくとも単回の充填のために十分な量の腹膜透析流体を提供する。
【0375】
[0440] その変形例では、第24の実施形態は、引き出すことが、相互接続モジュールを使用して、滅菌フィルタが一体的に取り付けられた流体回路の共通の入口に異なる時間に水および濃縮液を接続することを含むものを含む。その変形例では、第24の実施形態は、空気圧テストによって滅菌フィルタをテストし、テストの結果に依存して、腹膜透析充填および排出サイクルのための量を使用すること、またはその使用を防止することを含むものを含む。その変形例では、第24の実施形態は、複数回の腹膜透析処置ごとに1回、長期濃縮液コンテナを相互接続モジュールに接続することを含むものを含む。その変形例では、第24の実施形態は、滅菌フィルタが一体的に取り付けられた流体回路が、単回の腹膜透析処置ごとに1回、相互接続モジュールに接続されるものを含む。
【0376】
[0441] 第25の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析処置を施すためのシステムを含む。腹膜透析サイクラ部分は、プライミング流体の供給源に接続可能である。ユーザインターフェースを有するコントローラは、腹膜透析サイクラ部分の充填/排出ポンプを制御する。コントローラは、患者が満杯であるか空であるかを示す、ユーザインターフェースを介した入力を要求する。コントローラが、患者が空であることを示す入力をユーザインターフェースを介して受信することに応じて、処置を開始する前に、腹膜透析流体のフルバッチを調製する。コントローラが、患者が満杯であることを示す入力をユーザインターフェースを介して受信することに応じて、処置を開始する前にクイックプライミングモードを開始する。クイックプライミングモードは、クイックプライミングボーラスを調製またはそれにアクセスし、患者ラインをプライミングするためにそれを使用することを含む。
【0377】
[0442] その変形例では、第25の実施形態は、クイックプライミングボーラスが、腹膜透析流体とは異なる組成のものであるものを含む。その変形例では、第25の実施形態は、クイックプライミングボーラスが水であるものを含む。その変形例では、第25の実施形態は、クイックプライミングモードの後に、コントローラを使用して患者から排液することを含むものを含む。その変形例では、第25の実施形態は、コントローラが、患者が空であることを示す入力をユーザインターフェースを介して受信することに応じて、クイックプライミングモードへの使用者によるアクセスを防止するためのコマンドを生成することを含むものを含む。
【0378】
[0443] 第26の実施形態によれば、開示される主題は、第1の量の第1の流体を備えるプライミングバッチを調製することと、患者充填/排出ラインをプライミングバッチでプライミングすることとを含む処置方法を含む。本方法は、流体回路が患者に接続されていることを決定することを含む。本方法は、第2の量の第2の流体を備える処置バッチを調製することを含み、ここにおいて、第2の量は、第1の量よりも多い。本方法は、流体回路を通して腎代替療法の少なくとも1つの充填/排出サイクルを実行することと、処置バッチを使用することとを含む。
【0379】
[0444] その変形例では、第26の実施形態は、プライミングバッチの調製が処置バッチの調製ほど時間がかからないものを含む。その変形例では、第26の実施形態は、第1の流体および第2の流体が、同じ処方にしたがう同じ組成を有するものを含む。その変形例において、第26の実施形態は、第1の流体および第2の流体が異なる組成を有するものを含む。その変形例では、第26の実施形態は、第1の流体が非処方流体であるものを含む。その変形例では、第26の実施形態は、第1の流体が水または生理食塩水であるものを含む。その変形例では、第26の実施形態は、本方法が、クイックプライミングを実行するように患者から指示を受信した後に実行されるものを含む。その変形例では、第26の実施形態は、プライミングバッチおよび処置バッチが、同じ混合コンテナ内に貯蔵されるものを含む。その変形例では、第26の実施形態は、プライミングバッチおよび処置バッチの少なくとも1つが、薬剤濃縮液を調合および希釈するために精製水および薬剤濃縮液を混合コンテナに流すことによって調製されるものを含む。
【0380】
[0445] その変形例では、第26の実施形態は、本方法が、流体回路によって受容されると流体回路と係合するアクチュエータを有する調合および処置装置によって実行されるものを含む。その変形例では、第26の実施形態は、混合コンテナが使い捨てであるものを含む。その変形例では、第26の実施形態は、流体回路が使い捨てであり、ポンピングチューブセグメントおよび複数の弁セグメントを含むものを含み、ここにおいて、調合および処置装置は、ポンピングチューブセグメントに係合するように配置された少なくとも1つのポンピングアクチュエータを含み、調合および処置装置は、弁セグメントに係合するように配置された複数の弁アクチュエータをさらに含む。その変形例では、第26の実施形態は、プライミングバッチの調製が、第1の量の第1の流体を作製するために既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出すことを備えるものを含む。その変形例では、第26の実施形態は、処置バッチの調製が、第2の量の第2の流体を作製するために既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出すことを備えるものを含み、ここにおいて、第2の流体が腹膜透析液であり、第2の量が、処置サイクルの単回の充填のために十分な量の腹膜透析液を提供する。その変形例では、第26の実施形態は、引き出すことが、相互接続モジュールを使用して、滅菌フィルタが一体的に取り付けられた流体回路の共通の入口に異なる時間に水および濃縮液を接続することを含むものを含む。その変形例では、第26の実施形態は、空気圧テストによって滅菌フィルタをテストし、テストの結果に依存して、腹膜透析充填および排出サイクルのための量を使用すること、またはその使用を防止することを含むものを含む。その変形例では、第26の実施形態は、複数回の腹膜透析処置ごとに1回、長期濃縮液コンテナを相互接続モジュールに接続することを含むものを含む。その変形例では、第26の実施形態は、滅菌フィルタが一体的に取り付けられた流体回路が、単回の腹膜透析処置ごとに1回、相互接続モジュールに接続されるものを含む。
【0381】
[0446] 第27の実施形態によれば、開示される主題は、ポンピングチューブセグメントおよび複数の弁セグメントを有する使い捨て流体回路を用いて滅菌医療用処置流体を調製するためのシステムを含む。ポンピングアクチュエータを有する調合および処置装置は、ポンピングチューブセグメントに係合するように成形され、複数の弁アクチュエータは、弁セグメントに係合するように配置される。複数の弁セグメントのうちの第1の弁セグメントは、給水入口に接続される。複数の弁セグメントのうちの第2の弁セグメントは、第1の濃縮液入口に接続されている。使い捨て流体回路は、給水入口および第1の濃縮液入口の各々と、複数の弁セグメントのうちの第1の弁セグメントおよび第2の弁セグメントのそれぞれとの間に接続された滅菌フィルタを有する。第1の濃縮液コンテナは、複数回の腹膜透析処置を実行するために十分な腹膜透析液の調製のために十分な濃縮液を有し、各処置は、複数の充填/排出サイクルを含む。使い捨て流体回路は、第1の濃縮液コンテナに接続されるように適応された第1の濃縮液入口のための第1の濃縮液入口コネクタを有する。使い捨て流体回路は、少なくとも単一の充填/排出サイクルのために十分な腹膜透析液を保持するようなサイズにされた一体的に取り付けられた混合コンテナを有する。調合および処置装置は、腹膜透析液のバッチを作製し、その後、使用済み腹膜透析液を排出することおよび混合コンテナから腹膜透析液の充填物をポンピングすることを含む充填/排出サイクルを実行するために、濃縮液および水を混合コンテナ内にポンピングするようにポンピングアクチュエータを制御するようにプログラムされたプログラマブルコントローラを有する。
【0382】
[0447] その変形例では、第27の実施形態は、使い捨て流体回路が、第2の濃縮液入口と複数の弁セグメントのうちの第3の弁セグメントとの間に滅菌フィルタが接続された第2の濃縮液入口を有するものを含む。その変形例では、第27の実施形態は、各処置が複数の充填/排出サイクルを含む複数回の腹膜透析処置を実行するために十分な腹膜透析液の調製のための濃縮液を有する第2の濃縮液コンテナを含むものを含み、ここにおいて、第1の濃縮液入口および第2の濃縮液入口は、使い捨て流体回路の第1の濃縮液入口コネクタおよび第2の濃縮液入口コネクタを持つ二重コネクタによって第1の濃縮液コンテナおよび第2の濃縮液コンテナに接続され、二重コネクタは、第1の濃縮液入口コネクタおよび第2の濃縮液入口を同時に第1の濃縮液コンテナおよび第2の濃縮液コンテナに接続する。その変形例では、第27の実施形態は、第1の濃縮液コンテナが複数回の処置ごとに1回接続される一次コネクタと、使い捨て流体回路の第1の濃縮液入口コネクタが処置ごとに1回接続される二次コネクタとを有する、相互接続モジュールを含むものを含む。その変形例では、第27の実施形態は、給水入口が、滅菌フィルタの膜がバブルポイントテストなどによって圧力テストされることを可能にするために空気ポートコントローラを有する滅菌フィルタを有するものを含み、コントローラが、空気ポートコントローラに圧力を加え、そこを通して水をポンピングした後に圧力を測定することによって、滅菌フィルタ膜をテストするようにプログラムされる。その変形例では、第27の実施形態は、コントローラが、滅菌フィルタ膜の分解をテストが示す場合、滅菌フィルタ膜のテストの結果に応じてアラーム信号を生成するものを含む。
【0383】
[0448] 第28の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析および透析液調製のための流体回路を含む。ポリマー材料の使い捨て混合コンテナは、事前に取り付けられた流体回路を有し、混合コンテナおよび流体回路は、外部環境から封止される。流体回路は、流体回路内に選択可能な流れ通路を画定するために弁アクチュエータと機械的にインターフェースをとる弁部分および合流点を有する流体マルチプレクサを含む。流体回路は、それぞれの濃縮液ラインコネクタによって終端される少なくとも2つの濃縮液ラインと、給水ラインコネクタによって終端される給水ラインと、混合コンテナへの流入および混合コンテナからの流出を可能にするように接続される1つまたは複数のラインとを含む。濃縮液ラインおよび給水ラインの各々は、テスト可能なインライン滅菌フィルタまたは直列接続された冗長滅菌フィルタの対を有する。流体回路はポンピング部分を有する。
【0384】
[0449] その変形例では、第28の実施形態は、テスト可能なインライン滅菌フィルタは、濃縮液ラインおよび給水ラインのそれぞれのラインの少なくとも一部分と各々同一線上にある空気ラインを各々有するものを含む。その変形例では、第28の実施形態は、テスト可能なインライン滅菌フィルタは、濃縮液ラインおよび給水ラインのそれぞれのラインの少なくとも一部分と各々一体である空気ラインを各々有するものを含む。その変形例では、第28の実施形態は、ポンピング部分のポンピングチューブセグメントの各端部に1つずつ、圧力センサが一体化された剛性マニホールドチャンバを含むものを含む。その変形例では、第28の実施形態は、ポンピングチューブセグメントが直線であるものを含む。その変形例では、第28の実施形態は、剛性マニホールドが、2つの別個のチャンバを有し、圧力センサが、2つの別個のチャンバのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含むものを含む。その変形例において、第28の実施形態は、それぞれの濃縮液ラインコネクタが、濃縮液ラインの部分を支持するフレームによって接続されるものを含む。その変形例では、第28の実施形態は、フレームが窓を有し、濃縮液ラインの部分が窓を横切るものを含む。その変形例では、第28の実施形態は、流体回路が排出ラインを有するものを含む。その変形例では、第28の実施形態は、排出ラインおよび給水ラインが、排出ラインおよび給水ラインの部分を支持するフレームによって接続されるものを含む。その変形例では、第28の実施形態は、フレームが窓を有し、排出ラインおよび給水ラインの部分が窓を横切るものを含む。その変形例において、第28の実施形態は、弁部分が平面要素によって支持されるものを含む。その変形例では、第28の実施形態は、平面要素が、弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含むものを含む。その変形例では、第28の実施形態は、平面要素が、弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含むものを含み、一対のシートのうちの少なくとも一方が、弁アクチュエータが弁部分に接触することを可能にする穴を有する。その変形例において、第28の実施形態は、弁部分がチューブセグメントであるものを含む。その変形例において、第28の実施形態は、弁部分がチューブセグメントであるものを含む。
【0385】
[0450] その変形例では、第28の実施形態は、流体回路が、弁部分が間に挟まれた平行なパネルを含むカートリッジによって保持されるものを含み、少なくとも2つのこわれやすいシールが、アクチュエータが使用前にそれらを破断することを可能にし、それによって濃縮液が少なくとも2つの濃縮液ラインを通って流れることを可能にするように、パネルのうちの少なくとも1つのパネルの窓と位置合わせされたカートリッジ内に保持される。
【0386】
[0451] 第29の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析流体を作製する方法を含み、本方法は、腹膜透析処置の少なくとも単回の充填のために十分な量の腹膜透析流体を作製するために、既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出し、濃縮液および水を調合することを含む。引き出すことは、相互接続モジュールを使用して、滅菌フィルタが一体的に取り付けられた使い捨て流体回路の共通の入口に異なる時間に水および濃縮液を接続することと、空気圧テストによって滅菌フィルタをテストすることと、テストの結果に依存して腹膜透析充填および排出サイクルのための量を使用すること、またはその使用を防止することとを含む。
【0387】
[0452] その変形例では、第29の実施形態は、複数回の腹膜透析処置ごとに1回、長期濃縮液コンテナを相互接続モジュールに接続するものを含む。その変形例では、第29の実施形態は、滅菌フィルタが一体的に取り付けられた処置回路を、単回の腹膜透析処置ごとに1回、相互接続モジュールに接続することを含むものを含む。その変形例では、第29の実施形態は、水および濃縮液を混合することを含むものを含む。その変形例として、第29の実施形態は、引き出すことおよび混合することが、単一の共通ポンプを使用して実行されるものを含む。その変形例では、第29の実施形態は、使い捨て流体回路が、最初は空である少なくとも1つの濃縮液コンテナを有し、濃縮液を引き出すことが、少なくとも1つの濃縮液コンテナに濃縮液を充填することを含むものを含む。その変形例では、第29の実施形態は、調合することが、少なくとも1つの濃縮液コンテナから混合コンテナに濃縮液を移送することを含むものを含む。その変形例では、第29の実施形態は、調合することが、共通の入口を通して混合コンテナに水を移送することを含むものを含む。その変形例では、第29の実施形態は、調合することが、少なくとも1つの濃縮液コンテナから混合コンテナに濃縮液を移送し、共通の入口を通して混合コンテナに水を移送することを含むものを含む。
【0388】
[0453] 第30の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析処置を実行する方法を含み、本方法は、腹膜透析処置の単回の充填のために十分な量の腹膜透析液を作製するために既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出すことを含む。引き出すことが、滅菌フィルタが一体的に取り付けられた使い捨て流体回路の共通の入口に異なる時間に水および濃縮液を接続することを含む。
【0389】
[0454] その変形例では、第30の実施形態は、滅菌フィルタが、流路によって直列に接続された別個のフィルタ要素を含むものを含む。その変形例では、第30の実施形態は、空気圧テストによって滅菌フィルタをテストし、テストの結果に依存して、腹膜透析充填および排出サイクルのための量を使用すること、またはその使用を防止することを含むものを含む。その変形例では、第30の実施形態は、複数回の腹膜透析処置ごとに1回、長期濃縮液コンテナを相互接続モジュールに接続することを含むものを含む。その変形例では、第30の実施形態は、滅菌フィルタが一体的に取り付けられた処置回路を、単回の腹膜透析処置ごとに1回、相互接続モジュールに接続することを含むものを含む。その変形例では、第30の実施形態は、水および濃縮液を混合することを含むものを含む。その変形例として、第30の実施形態は、引き出すことおよび混合することが、単一の共通ポンプを使用して実行されるものを含む。
【0390】
[0455] 第31の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析処置を実行する方法を含み、本方法は、腹膜透析処置の単回の充填のために十分な量の腹膜透析液を作製するために既定の量で濃縮液および水をそれぞれの滅菌フィルタを通して引き出すことを含む。引き出すことが、相互接続モジュールを使用して、混合コンテナに連続して水および濃縮液を流すことを含み、連続して水および濃縮液を流すことは、腹膜透析サイクラ内の流れ通路を切り替えることを含む。本方法は、滅菌フィルタをテストすることによってそれぞれの滅菌フィルタの完全性を確保すること、または直列に接続された冗長滅菌フィルタ要素としてそれぞれの滅菌フィルタを提供することを含む。
【0391】
[0456] その変形例では、第31の実施形態は、複数回の腹膜透析処置ごとに1回、長期濃縮液コンテナを相互接続モジュールに接続することを含むものを含む。その変形例では、第31の実施形態は、それぞれの滅菌フィルタが一体的に取り付けられた処置回路を、単回の腹膜透析処置ごとに1回、相互接続モジュールに接続することを含むものを含む。その変形例では、第31の実施形態は、水および濃縮液を混合することを含むものを含む。その変形例として、第31の実施形態は、引き出すことおよび混合することが、単一の共通ポンプを使用して実行されるものを含む。その変形例では、第31の実施形態は、処置回路を接続することが、水および濃縮液コネクタから少なくとも1つの滅菌シールを取り外し、処置回路の1つまたは複数の新しいコネクタを水および濃縮液コネクタに接続することを含むものを含み、ここにおいて、量を使用することに続いて、少なくとも1つの新しい滅菌シールを生成するように1つまたは複数の新しいコネクタの1つまたは複数の部分を切断する。その変形例では、第31の実施形態は、相互接続モジュールが濃縮液コンテナのコネクタを支持するものを含み、長期濃縮液コネクタを接続することは、濃縮液コンテナのコネクタを交換することを含み、処置回路を接続することは、処置回路を濃縮液コンテナのコネクタに接続することを含む。その変形例では、第31の実施形態は、相互接続モジュールを使用して連続して水および濃縮液を流すことが、相互接続モジュールの共通の出口および使い捨て流体回路の入口から固定量の濃縮液を洗い流すことを含み、本方法は、十分な量を作製するために使用されるコントローラを使用して、固定量の量を計算することと、計算の結果に応じて十分な量を形成するように、ポンピングされる水の量を制御することとをさらに備える。
【0392】
[0457] 第32の実施形態によれば、開示される主題は、滅菌医療用処置流体の調製のためのシステムを含む。使い捨て流体回路は、ポンピングチューブセグメントおよび複数の弁セグメントを有する。調合および処置装置は、少なくとも1つのポンピングチューブセグメントに係合するように配置された少なくとも1つのポンピングアクチュエータと、複数の弁セグメントに係合するように配置された複数の弁アクチュエータとを有する。複数の弁セグメントのうちの第1の弁セグメントは、流体入口に接続される。使い捨て流体回路は、流体入口コネクタと複数の弁セグメントのうちの第1の弁セグメントとの間に接続された滅菌フィルタを有する。第1の濃縮液コンテナは、複数回の腹膜透析処置を実行するために十分な腹膜透析液の調製のために十分な濃縮液を有し、各処置は、複数の充填/排出サイクルを含む。使い捨て流体回路は、少なくとも単一の充填/排出サイクルのために十分な腹膜透析液を保持するようなサイズにされた一体的に取り付けられた混合コンテナを有する。相互接続モジュールは、第1の濃縮液コンテナが、複数回の処置ごとに1回接続される、一次濃縮液コネクタおよび一次水コネクタを有する。相互接続モジュールはまた、使い捨て流体回路の流体入口コネクタが処置ごとに1回接続される共通の二次コネクタも有する。相互接続モジュールは、共通の二次コネクタを通って流れる水または濃縮液を選択するプログラマブルコントローラによって制御される弁ネットワークを有する。調合および処置装置は、腹膜透析液のバッチを作製し、その後、使用済み腹膜透析液を排出することおよび混合コンテナから腹膜透析液の充填物をポンピングすることを含む充填/排出サイクルを実行するために、濃縮液および水を混合コンテナ内にポンピングするように少なくとも1つのポンピングアクチュエータを制御するようにプログラムされたプログラマブルコントローラを有する。
【0393】
[0458] その変形例では、第33の実施形態は、コントローラを含むものを含み、コントローラは、調合および処置装置によって引き出されることになる水または濃縮液を選択した後に、弁ネットワークの一部分に残っている水または濃縮液の量を表すデータを計算および記憶し、水または濃縮液の量を表すデータに応じてポンプを制御するようにプログラムされる。
【0394】
[0459] 第34の実施形態によれば、開示される主題は、薬剤濃縮液が事前に充填されたチャンバを有する流体回路を製造する方法を含む。本方法は、流体回路をチャンバと一体的に接続することと、滅菌フィルタをチャンバと接続することとを含む。一体的に接続することおよび滅菌フィルタを接続することは、その壁によって外部環境から分離される封止容積と、チャンバから発する濃縮液出口ライン内のこわれやすいプラグと、滅菌フィルタの膜とを有するアセンブリを形成する。本方法は、アセンブリを滅菌することを含む。本方法は、滅菌フィルタを通してチャンバに濃縮液を滅菌充填することを含む。本方法は、滅菌フィルタおよびチャンバを接続するラインを恒久的に封止し、次いで切断することと、流体回路およびチャンバをガンマ線またはeビーム滅菌にかけることとを含む。
【0395】
[0460] 第35の実施形態によれば、開示される主題は、薬剤濃縮液が事前に充填されたチャンバを有する流体回路を製造する方法を含む。本方法は、流体回路をチャンバと一体的に接続することを含む。本方法は、滅菌フィルタをチャンバと接続することを含む。一体的に接続することおよび滅菌フィルタを接続することは、その壁によって外部環境から分離される封止容積と、チャンバから発する濃縮液出口ライン内のこわれやすいプラグと、滅菌フィルタの膜とを有するアセンブリを形成する。本方法は、アセンブリを滅菌することを含む。本方法は、滅菌フィルタを通してチャンバに濃縮液を滅菌充填することを含む。本方法は、滅菌フィルタおよびチャンバを接続するラインを熱溶接し、切断することと、流体回路およびチャンバをガンマ線またはeビーム滅菌にかけることとを含む。
【0396】
[0461] 第35の実施形態によれば、開示される主題は、少なくとも1つの熱可塑性チューブがフレームの両側からアクセス可能であるように、少なくとも1つの熱可塑性チューブがフレーム内に支持された流体ラインコネクタを含む。フレームは、一方の端部に張り出し隆起部を有し、対向する端部で少なくとも1つの熱可塑性チューブに流体結合される少なくとも1つのコネクタを有する。キャップは、少なくとも1つのコネクタを覆うようにフレームに嵌合される。少なくとも1つのチューブは、張り出し隆起部に隣接するフレームの端部でフレームの穴を通って延びる。
【0397】
[0462] その変形例では、第35の実施形態は、フレームが、ディテントピンにその細長い側部に沿って係合するように成形された凹部を有するものを含む。その変形例では、第35の実施形態は、フレームが楕円形状の凹部を有するものを含み、少なくとも1つのコネクタが、楕円形状の凹部内に位置付けられる。その変形例では、第35の実施形態は、キャップが、少なくとも1つのコネクタと楕円形状の凹部のアクセスとの間に蛇行経路を画定するように楕円形状の凹部に嵌合するものを含む。その変形例では、第35の実施形態は、少なくとも1つのコネクタおよび少なくとも1つの熱可塑性チューブが少なくとも2つであるものを含む。
【0398】
[0463] 第36の実施形態によれば、開示される主題は、コネクタシステムを含む。コネクタ構成要素は、少なくとも1つの熱可塑性チューブがフレームの両側からアクセス可能であるように、フレーム内に支持された少なくとも1つの熱可塑性チューブを有する。フレームは、一方の端部に張り出し隆起部を有し、対向する端部で少なくとも1つの熱可塑性チューブに流体結合される少なくとも1つのコネクタを有する。キャップは、少なくとも1つのコネクタを覆うようにフレームに嵌合される。少なくとも1つのチューブは、張り出し隆起部に隣接するフレームの端部でフレームの穴を通って延びる。流体供給装置は、少なくとも1つのコネクタと嵌合する少なくとも1つの供給コネクタを有し、流体供給装置は、少なくとも1つの熱可塑性チューブをチューブカットアンドシールデバイスと位置合わせするためにフレームに係合するように成形された部分を有する。
【0399】
[0464] その変形例では、第36の実施形態は、カットアンドシールデバイスが少なくとも1つの熱可塑性チューブを切断し、それを両端で封止するものを含み、コネクタ構成要素は、別のコネクタ構成要素によって交換されるまでそれを覆い汚染から保護するために、フレームおよび少なくとも1つのコネクタを少なくとも1つの供給コネクタ上の適所に残して少なくとも1つの熱可塑性チューブが一端から取り出されることを可能にするように構成される。その変形例では、第36の実施形態は、フレームが、ディテントピンにその細長い側部に沿って係合するように成形された凹部を有するものを含む。その変形例では、第36の実施形態は、フレームが楕円形状の凹部を有するものを含み、少なくとも1つのコネクタが、楕円形状の凹部内に位置付けられる。その変形例では、第36の実施形態は、キャップが、少なくとも1つのコネクタと楕円形状の凹部のアクセスとの間に蛇行経路を画定するように楕円形状の凹部に嵌合するものを含む。その変形例では、第36の実施形態は、少なくとも1つのコネクタおよび少なくとも1つの熱可塑性チューブが少なくとも2つであるものを含む。その変形例では、第36の実施形態は、フレームが、ディテントピンにその細長い側部に沿って係合するように成形された凹部を有するものを含む。その変形例では、第36の実施形態は、フレームが楕円形状の凹部を有するものを含み、少なくとも1つのコネクタが、楕円形状の凹部内に位置付けられる。
【0400】
[0465] その変形例では、第36の実施形態は、キャップが、少なくとも1つのコネクタと楕円形状の凹部のアクセスとの間に蛇行経路を画定するように楕円形状の凹部に嵌合するものを含む。その変形例では、第36の実施形態は、少なくとも1つのコネクタおよび少なくとも1つの熱可塑性チューブが少なくとも2つであるものを含む。
【0401】
[0466] 第37の実施形態によれば、開示される主題は、ポンプによって接続された第1のマニホールドおよび第2のマニホールドを有する流体調合システムを含む。第1のマニホールド上のポートが、最終充填薬剤および/または補助流体の接続のために提供される。コントローラが、最終充填物または補助流体を、コントローラによって生成されたコマンドにしたがって引き出すようにポンプを制御するようにプログラムされる。
【0402】
[0467] その変形例では、第37の実施形態は、混合コンテナを含むものを含み、コントローラは、補助流体を混合コンテナに移送し、腹膜に充填するためにその内容物を使用するようにプログラムされる。その変形例では、第37の実施形態は、コントローラが、最終充填物または補助流体を引き出すようにポンプを制御する前に、混合コンテナに腹膜透析液の充填物を充填するものを含む。その変形例では、第37の実施形態は、コントローラが、腹膜透析処置を実行するために混合コンテナの内容物を使用するようにプログラムされるものを含む。
【0403】
[0468] 第38の実施形態によれば、開示される主題は、薬剤を混合する方法を含み、本方法は、コントローラを使用して、最初の混合物を生成するために、許可された比と許可されない比のマップおよび第1の薬剤の最終処方濃度に応じてコントローラによって計算された第1の目標濃度でそれぞれの量の水および液体の第1の薬剤濃縮液を混合することを含む。本方法は、コントローラを使用して、最初の混合物の導電率を測定することを含む、最初の混合物の濃度をテストすることを含む。本方法は、コントローラを使用して、テストに応じて、最初の混合物を第1の薬剤の第2の目標濃度に希釈し、結果として得られた第2の混合物の導電率を測定することを含む、第2の混合物の濃度をさらにテストすることとを含む。
【0404】
[0469] その変形例では、第38の実施形態は、コントローラを使用して、第2の薬剤濃縮液を第2の混合物に添加することを含むものを含む。
【0405】
[0470] その変形例では、第38の実施形態は、第1の目標が、薬剤の完成した混合バッチを調製するための時間を最小限にするための総ポンピング時間の最適化に基づくものを含む。
【0406】
[0471] 第39の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析流体を作製するためのシステムを含む。本システムは、第1の濃縮液および第2の濃縮液の第1のコンテナおよび第2のコンテナならびに水供給源に接続可能な腹膜透析システム構成要素と、ポンピング部分および混合コンテナを有する使い捨て流体回路とを含む。本システムは、コントローラによって制御されるポンピングアクチュエータおよび弁アクチュエータを含み、当該コントローラは、水、第1の濃縮液、および第2の濃縮液の既定の混合物を生成するために、使い捨て流体回路に係合するようにポンピングアクチュエータおよび弁アクチュエータを制御して、
[0472] (a)第1の量の水を混合コンテナ内にポンピングすることと、
[0473] (b)混合コンテナの内容物の目標導電率を達成すると推定される量の第1の濃縮液を混合コンテナ内にポンピングすることと、
[0474] (c)混合コンテナ内容物の導電率をテストし、テストの結果に応じて、テストの結果が目標導電率を上回る導電率を示す場合に、混合コンテナに添加する水の目標量および第2の濃縮液の目標量を調整することと、
[0475] (d)導電率が目標導電率を下回る場合に、処理中混合物の失敗の指示を出力することと、
[0476] (e)調整された目標量の水および調整された目標量の第2の濃縮液を混合コンテナに添加することと、
[0477] (f)混合コンテナの内容物の導電率をテストし、テストの結果に依存して、処理中混合物の成功または失敗の指示を出力することと、によってすぐに使用できる腹膜透析液を形成する。
【0407】
[0478] その変形例では、第39の実施形態は、調整された目標量の水を添加した後に、混合コンテナの内容物の導電率をテストし、テストから生じる導電率が目標よりも高い場合にさらなる量の水を添加するものを含む。その変形例では、第39の実施形態は、さらなる量の水を添加することによって添加される水の量が、テストから生じる導電率に応じるものを含む。
【0408】
[0479] 第40の実施形態によれば、開示される主題は、処置流体のバッチを形成する方法を含む。本方法は、混合コンテナに水を添加することを含む。本方法は、混合コンテナに第1の濃縮液を添加し、その内容物の導電率をテストすることを含む。本方法は、導電率が第1の既定のレベルを下回る場合に、混合コンテナ内のバッチの失敗の指示を出力することを含む。本方法は、導電率に応じて、導電率が既定のレベルを上回る場合に、混合コンテナに添加される水の追加量および第2の濃縮液の追加量を計算することを含む。本方法は、追加量を含む水および第2の濃縮液を混合コンテナに添加することを含む。
【0409】
[0480] その変形例では、第40の実施形態は、混合コンテナ内容物の導電率をテストし、導電率に応じて、導電率が第2の既定のレベルを下回る場合に混合コンテナ内のバッチの失敗の指示を出力することを含むものを含む。
【0410】
[0481] 第41の実施形態によれば、開示される主題は、処置流体のバッチを調製する方法を含む。本方法は、電解質液を含む混合コンテナにある量の浸透圧剤を添加し、混合コンテナ内の溶液の導電率の減少によって添加された浸透圧剤の量を検出する。
【0411】
[0482] その変形例では、第41の実施形態は、電解質液と浸透圧剤との目標混合物を達成するために、検出の結果に応じて水または電解質液の濃度を調整することを含むものを含む。
【0412】
[0483]
[0484] 第42の実施形態によれば、開示される主題は、処置流体のバッチを調製する方法を含む。本方法は、
[0485] 最終量の水の一部と第1の濃縮液を混合コンテナに添加することと、
[0486] 混合コンテナの内容物を混合し、内容物の第1の導電率をテストすることと、
[0487] 第1の導電率が第1の既定の範囲を下回る場合に、混合コンテナ内容物の失敗の指示を出力することと、
[0488] 第1の導電率が第1の既定の範囲を上回る場合、第1の導電率に応じて、最終量に添加するための水の第1の追加量と、第2の濃縮液を混合コンテナに添加するための第2の濃縮液の最終量を超える追加量を計算することと、
[0489] 第1の導電率が第1の既定の範囲にある場合、第2の濃縮液を混合コンテナに添加することと、
[0490] 最終量の水の残り、および計算された場合には追加量の水を混合コンテナに添加することと、
[0491] 混合コンテナの内容物を混合し、内容物の第2の導電率をテストすることと、
[0492] 第2の導電率が第2の既定の範囲を下回る場合、混合コンテナ内容物の失敗の指示を出力することと、
[0493] 第2の導電率が第2の既定の範囲内にある場合、混合コンテナの内容物を処置のために利用可能にすることと、を含む。
【0413】
[0494] その変形例では、第42の実施形態は、第2の導電率が第2の既定の範囲を上回る場合に、第2の導電率に応じて、第1の追加量の水と第2の追加量の水を添加するものを含む。その変形例では、第42の実施形態は、混合コンテナの内容物を透析処置のために使用することを含むものを含む。その変形例では、第42の実施形態は、混合コンテナの内容物を腹膜透析処置のために使用することを含むものを含む。
【0414】
[0495] 第43の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析流体のバッチを作製する方法を含む。本方法は、
[0496] (a)腹膜透析流体のバッチを作製するのに必要とされるよりも少ない第1の量の水を混合コンテナに添加することと、
[0497] (b)第1の濃縮液を混合コンテナに添加し、混合コンテナ内容物を混合し、混合コンテナ内容物の結果として生じる第1の導電率を測定し、第1の導電率が第1の範囲にあるかどうかを決定することと、
[0498] (c)第1の導電率が第1の範囲にある場合、第2の濃縮液を混合コンテナに添加し、混合コンテナ内容物を混合し、混合コンテナ内容物の結果として生じる第2の導電率を測定することと、
[0499] (d)第2の導電率が第2の範囲にある場合、混合コンテナに水を添加し、混合し、混合コンテナ内容物の結果として生じる第3の導電率を測定することと、
[0500] (e)第3の導電率が第3の範囲に入る場合、混合コンテナの内容物が腹膜透析流体の使用可能なバッチを形成することを示す信号を生成することと、
[0501] (f)第1の導電率が第1の範囲外にある場合、第1の導電率および混合コンテナ内の流体の推定量に応じて水または第1の濃縮液の量を計算し、量の水または第1の濃縮液を混合コンテナに添加し、混合コンテナ内容物を混合し、混合コンテナ内容物の結果として生じる第4の導電率を測定することと、
[0502] (g)第4の導電率が第1の範囲にある場合、第2の濃縮液を混合コンテナに添加し、混合コンテナ内容物を混合し、混合コンテナ内容物の結果として生じる第5の導電率を測定することと、
[0503] (h)第5の導電率が第2の範囲にある場合、混合コンテナに水を添加し、混合コンテナ内容物を混合し、混合コンテナの結果として生じる第6の導電率を測定することと、
[0504] (i)第6の導電率が第3の範囲にある場合、混合コンテナの内容物が腹膜透析流体の使用可能なバッチを形成することを示す信号を生成することと、
[0505] (j)第2の導電率が第2の範囲外にあるか、第3の導電率が第3の範囲外にあるか、第4の導電率が第1の範囲外にあるか、第5の導電率が第2の範囲外にあるか、または第6の導電率が第3の範囲外にある場合、バッチの作製を終了することを示す信号を生成することと、を含む。
【0415】
[0506] その変形例では、第43の実施形態は、第1の濃縮液が電解質濃縮液であり、第2の濃縮液が浸透圧剤濃縮液であるものを含む。その変形例では、第43の実施形態は、第1の濃縮液が浸透圧剤濃縮液であり、第2の濃縮液が電解質濃縮液であるものを含む。
【0416】
[0507] 第44の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析流体のバッチを作製するための方法を含む。本方法は、
[0508] (a)混合コンテナに水を添加することと、
[0509] (b)混合コンテナに電解質濃縮液を添加することと、
[0510] (c)混合コンテナの内容物を混合し、その内容物の導電率を測定することと、
[0511] (d)(c)において測定された導電率が第1の範囲にある場合、ステップ(h)を実行し、(c)において測定された導電率が第1の範囲外にある場合、ステップ(e)を実行することと、
[0512] (e)ステップ(c)において測定された導電率に応じて、混合コンテナの内容物の導電率を第1の範囲内にするために、水または電解質濃縮液の量を推定することと、
[0513] (f)(e)において推定された量の水を混合コンテナに添加し、混合コンテナの内容物を混合し、その内容物の導電率を測定することと、
[0514] (g)ステップ(f)において測定された導電率が第2の範囲外にある場合、バッチの作製を中止するためのコマンドを生成し、ステップ(p)を実行することと、
[0515] (h)ステップ(c)において測定された導電率が第1の範囲にあった場合、または(f)において測定された導電率がそうでなかった場合、混合コンテナによって保持された流体の計算された量およびステップ(d)において測定された導電率に応じて、第1の濃縮液および第2の濃縮液の既定の比にしたがって第2の濃縮液の量を計算することと、
[0516] (i)ステップ(h)において計算された量の第2の濃縮液を混合コンテナに添加し、混合コンテナの内容物を混合し、その導電率を測定することと、
[0517] (j)ステップ(i)において測定された導電率が第2の範囲外にある場合に、バッチの作製を中止するためのコマンドを生成し、ステップ(p)に進むことと、
[0518] (k)ステップ(i)において測定された導電率が第2の範囲にある場合、ステップ(i)において測定された導電率および混合コンテナによって保持された流体の計算された量に応じて、混合コンテナに添加する水の量を計算することと、
[0519] (m)ステップ(k)において計算された量の水を混合コンテナに添加し、混合コンテナの内容物を混合し、その内容物の導電率を測定することと、
[0520] (n)ステップ(m)において測定された導電率が第3の範囲に入る場合、混合コンテナ内容物が使用可能であることを示すコマンドを生成することと、
[0521] (o)ステップ(m)において測定された導電率が第3の範囲外にくる場合、バッチの作製を中止するためのコマンドを生成することと、
[0522] (p)本方法を終了することと、を含む。
【0417】
[0523] その変形例では、第44の実施形態は、第1の濃縮液が電解質濃縮液であり、第2の濃縮液が浸透圧剤濃縮液であるものを含む。その変形例では、第44の実施形態は、第1の濃縮液が浸透圧剤濃縮液であり、第2の濃縮液が電解質濃縮液であるものを含む。その変形例では、第44の実施形態は、ステップ(b)において添加する電解質液の量が、完成したバッチに必要とされる量の推定値に応じるものを含む。その変形例では、第44の実施形態は、導電率を測定することの各々が、混合コンテナの内容物の一部分を排出することを含むものを含む。その変形例では、第44の実施形態は、ステップ(b)において添加する電解質液の量が、一部分を排出するあらゆるインスタンスの量の推定値に応じるものを含む。
【0418】
[0524] 第45の実施形態によれば、開示される主題は、処置流体のバッチを調製する方法を含む。本方法は、電解質液を含む混合コンテナにある量の浸透圧剤を添加し、混合コンテナ内の溶液の導電率の減少によって添加された浸透圧剤の量を検出する。
【0419】
[0525] その変形例では、第45の実施形態は、電解質液と浸透圧剤との目標混合物を達成するために、検出の結果に応じて水または電解質液の濃度を調整するものを含む。
【0420】
[0526] 第46の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析処置を実行する方法を含む。本方法は、腹膜透析処置の充填サイクルを実行することを含む。本方法は、腹膜透析処置の排出サイクルを実行することと、排出サイクル中に、サンプルを収集するために、使用済み腹膜透析流体の少なくとも1つの部分をサンプルコンテナに進路変更することとを含む。
【0421】
[0527] その変形例では、第46の実施形態は、サンプルが、排出サイクル中の異なる時間に進路変更された使用済み腹膜透析の複数の部分を含むものを含む。その変形例では、第46の実施形態は、コントローラに記憶された異なる時間が、完全な排出サイクルのすべての使用済み腹膜透析流体の組成を表すサンプルを作製するために計算されるものを含む。その変形例では、第46の実施形態は、進路変更することが、500ml未満のコンテナを充填することを含むものを含む。その変形例では、第46の実施形態は、コントローラを使用して、サンプルコンテナを取り扱うための命令を出力することを含むものを含む。その変形例では、第46の実施形態は、コントローラを使用して、サンプルコンテナを取り扱うための命令を出力することを含むものを含む。その変形例では、第46の実施形態は、コントローラを使用して、サンプルコンテナ内に収集されたサンプルを取り外し、封止し、送達するための命令を出力することを含むものを含む。
【0422】
[0528] 第47の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析処置を実行する方法を含む。本方法は、コントローラを使用して、腹膜透析排出サイクル中に、コントローラに記憶された分取時間(fractioning times)のスケジュールにしたがって、使用済み腹膜透析流体の部分を使用済み腹膜透析流体からサンプルコンテナに進路変更することを含む。スケジュールは、排出サイクル中の使用済み腹膜透析流体の組成の予測される変動に応じ、分取時間は、分取の時間および持続時間を示す。
【0423】
[0529] その変形例では、第47の実施形態は、時間および持続時間が互いに独立しているものを含む。変形例として、第47の実施形態は、少なくとも2つの持続時間が互いに異なるものを含む。その変形例では、第47の実施形態は、スケジュールに応じて部分以外の使用済み透析流体をドレインに進路変更することを含むものを含む。
【0424】
[0530] 第48の実施形態によれば、開示される主題は、腹膜透析処置を実行する方法を含む。本方法は、コントローラを使用して、腹膜透析処置の過程にわたって複数の排出サイクルを実行することと、排出サイクルのうちの少なくとも1つの間、複数の排出サイクルのうちの1つまたは複数のサイクルからの使用済み腹膜透析流体の1つまたは複数の部分を、複数の排出サイクルの各々のためのそれぞれのサンプルコンテナに進路変更することとを含む。本方法は、1つまたは複数の部分以外の使用済み腹膜透析流体の1つまたは複数の部分をドレインまたは廃棄物収集コンテナに進路変更することを含む。1つまたは複数の部分の進路変更のタイミングは、各サンプルの内容物の結果として得られる組成が、排出サイクルのそれぞれのサイクルの内容物全体のすべてまたは一部分の組成を表すように選択される。
【0425】
[0531] その変形例では、第48の実施形態は、それぞれのサンプルコンテナのうちの1つまたは複数のコンテナの内容物を、排出サイクルのそれぞれのサイクルの内容物全体のすべてまたは一部分の組成を推定するモデルと比較することを含むものを含む。その変形例では、第48の実施形態は、複数の排出サイクルのうちの1つまたは複数のサイクルの各々についての1つまたは複数の部分の総量を示す、コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することを含むものを含み、コントローラは、腹膜透析処置中に総量を制御するために入力を使用する。その変形例では、第48の実施形態は、複数の排出サイクルのうちの1つまたは複数のサイクルの各々についての1つまたは複数の部分のタイミングの間隔を示す、コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することを含むものを含み、コントローラは、腹膜透析処置中にタイミングの間隔を制御するために入力を使用する。
【0426】
[0532] その変形例では、第48の実施形態は、1つまたは複数の部分が複数回の分取であるものを含み、本方法は、複数の排出サイクルのうちの1つまたは複数のサイクルの各々についての複数回の分取のうちの第1の分取のタイミングを示す、コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することをさらに備え、コントローラは、腹膜透析処置中に複数回の分取のうちの第1の分取のタイミングを制御するために入力を使用する。その変形例では、第48の実施形態は、1つまたは複数の部分が単回の分取であるものを含み、本方法は、複数の排出サイクルのうちの1つまたは複数のサイクルの各々についての単回の分取のタイミングを示す、コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することをさらに備え、コントローラは、腹膜透析処置中に単回の分取のタイミングを制御するために入力を使用する。その変形例では、第48の実施形態は、1つまたは複数の部分以外の使用済み腹膜透析の部分のうちの最初の部分の量を示す、コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することを含むものを含み、コントローラは、腹膜透析処置中に部分のうちの最初の部分の量を制御するために入力を使用する。その変形例では、第48の実施形態は、サンプリングスケジュールを作成するために、1つまたは複数の部分を収集する処置日および処置日の各々についてのパラメータの対応する組合せを示す、コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することを含みものを含み、コントローラは、連続する腹膜透析処置にわたるパラメータの対応する組合せにしたがって1つまたは複数の部分の収集を制御するためにスケジュールを使用する。
【0427】
[0533] その変形例では、第48の実施形態は、コントローラのユーザインターフェースが、1つまたは複数の部分を収集する日のリスケジューリングの最大回数を示す入力を受諾するものを含み、本方法は、コントローラを使用して、1つまたは複数の部分を収集する日の最大回数を超えてリスケジュールしようと試みる入力を防止することをさらに備える。その変形例では、第48の実施形態は、コントローラのユーザインターフェースが、日付、曜日、日にち、または既定の間隔の回数によって1つまたは複数の部分を収集する日のスケジュールを示す入力を受諾するものを含み、本方法は、コントローラを使用して、連続する腹膜透析処置にわたって1つまたは複数の部分が収集される日を制御することをさらに備える。その変形例では、第48の実施形態は、コントローラが、ユーザインターフェースから受信された入力に応じて、排出サイクル当たりの1つまたは複数の部分の数、処置中に1つまたは複数の部分のうちの対応する部分を充填するサンプルコンテナの数、または排出の流量、またはそれらの任意の組合せを制御するものを含む。
【0428】
[0534] 第49の実施形態によれば、開示される主題は、透析システムを含む。透析装置は、透析流体を生成するように構成された調合要素と、透析治療を行うために患者に透析流体を送達するサイクラとを有する。透析装置は、治療のための一連の動作を指示するように構成されたデジタルコントローラをさらに有する。透析装置は、ワイヤレスデバイスと通信するように、または近距離通信(NFC)デバイスおよび無線周波数識別(RFID)デバイスのうちの1つを含むデータキャリアに書き込むか、もしくはそこから読み取るように構成されたワイヤレスインターフェースをさらに含む。
【0429】
[0535] その変形例では、第49の実施形態は、透析装置がワイヤレスインターフェースを介して腹膜透析治療のための処方をアップロードするように構成されるものを含む。その変形例では、第49の実施形態は、ワイヤレスインターフェースが、処置後の治療データのデジタル記録をワイヤレスデバイスに転送するように構成されるものを含む。その変形例では、第49の実施形態は、ワイヤレスインターフェースがワイヤレスデバイスから処方または腹膜透析治療を読み取るように構成されるものを含む。その変形例では、第49の実施形態は、ワイヤレスインターフェースが、電話、タブレット、コンピュータ、NFC、またはRFIDデバイスから患者識別情報を読み取るように構成されるものを含む。その変形例では、第49の実施形態は、ワイヤレスインターフェースが、ワイヤレスデバイスから患者情報を読み取るように構成されるものを含む。その変形例では、第49の実施形態は、ワイヤレスインターフェースが、システムロギング情報をワイヤレスデバイスに転送するように構成されるものを含む。その変形例では、第49の実施形態は、ワイヤレスインターフェースが、診断システムロギング情報をワイヤレスデバイスに転送するように構成されるものを含む。その変形例では、第49の実施形態は、ワイヤレスデバイスが、電話、タブレット、およびNFCデバイスまたはRFIDデバイスもしくはコンピュータを含むものを含む。
【0430】
[0536] 第50の実施形態によれば、開示される主題は、透析流体回路をプライミングする方法を含む。本方法は、ポンピングチューブセグメントを有するポンプを使用してプライミング流体で透析流体回路をプライミングすることと、透析流体回路をプライミングするのに必要な時間期間を超える所定の時間期間にわたってプライミング流体を再循環させることによってプライミング流体でポンプを作動させることとを含む。
【0431】
[0537] その変形例では、第50の実施形態は、ポンプが蠕動ポンプであるものを含む。その変形例では、第50の実施形態は、所定の時間期間がポンピングチューブセグメントをならすのに有効であるものを含む。その変形例では、第50の実施形態は、所定の時間期間が、ポンプサイクルと流量との関係を所定の割合未満だけ変化させるのに必要なポンプ回転の時間または数の推定値に基づいて決定されるものを含む。その変形例では、第50の実施形態は、プライミングが、ポンピングチューブセグメントを通るループ内でプライミング流体を再循環させることを含むものを含む。その変形例では、第50の実施形態は、所定の時間期間が、ポンプサイクルと流量との関係が所定の割合未満だけ変化する推定値に応じて決定されるものを含む。
【0432】
[0538] 上述されたモジュール、プロセス、システム、および部分は、ハードウェア、ソフトウェアによってプログラムされたハードウェア、非一時的コンピュータ可読媒体上に記憶されたソフトウェア命令、または上記の組合せで実現されることができることを理解されたい。例えば、処置流体を調製し、および/または患者を治療するための方法は、例えば、非一時的コンピュータ可読媒体上に記憶された一連のプログラムされた命令を実行するように構成されたプロセッサを使用して実施されることができる。例えば、プロセッサは、これらに限定されないが、パーソナルコンピュータまたはワークステーション、またはプロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラデバイスを含む、もしくは、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)などの集積回路を含む制御論理回路から構成された、他のそのようなコンピューティングシステムを含むことができる。命令は、Java(登録商標)、C++、C#.net、または同様のものなどのプログラミング言語にしたがって提供されたソースコード命令からコンパイルされることができる。命令はまた、例えば、Visual Basic(商標登録)言語、LabVIEW、または別の構造化またはオブジェクト指向プログラミング言語にしたがって提供されたコードおよびデータオブジェクトを備えることができる。一連のプログラムされた命令およびそれに関連付けられたデータは、これらに限定するものではないが、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブマブル読取り専用メモリ(PROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM(登録商標))、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクドライブ、および同様のものなどの、任意の好適なメモリ装置であり得るコンピュータメモリまたは記憶装置などの非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されることができる。
【0433】
[0539] さらに、モジュール、プロセス、システム、および部分は、単一のプロセッサまたは分散型プロセッサとして実施されることができる。さらに、上述のステップは、単一のプロセッサまたは分散型プロセッサ(シングルおよび/またはマルチコア)上で実施され得ることを理解されたい。また、上記の実施形態の様々な図において説明されたプロセス、モジュール、およびサブモジュールは、複数のコンピュータまたはシステムにわたって分散し得るか、または単一のプロセッサもしくはシステム内にコロケートされ得る。本明細書で説明されたモジュール、セクション、システム、手段、またはプロセスを実施するのに好適な例示的な構造的実施形態の代替形態が以下に提供される。
【0434】
[0540] 上述のモジュール、プロセッサ、またはシステムは、例えば、プログラムされた汎用コンピュータ、マイクロコードでプログラムされた電子デバイス、ハードワイヤードアナログ論理回路、コンピュータ可読媒体または信号に記憶されたソフトウェア、光コンピューティングデバイス、電子および/または光学デバイスのネットワークシステム、専用コンピューティングデバイス、集積回路デバイス、半導体チップ、およびソフトウェアモジュール、または、コンピュータ可読媒体もしくは信号に記憶されたオブジェクトとして実装されることができる。
【0435】
[0541] 方法およびシステム(またはそれらのサブ構成要素またはモジュール)の実施形態は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、プログラムされたマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラおよび周辺集積回路要素、ASICまたは他の集積回路、デジタル信号プロセッサ、離散要素回路などのハードワイヤード電子または論理回路、プログラマブル論理デバイス(PLD)、プログラマブル論理アレイ(PLA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルアレイ論理(PAL)デバイス等のプログラムされた論理回路上で実施され得る。一般に、本明細書で説明された機能またはステップを実施することが可能な任意のプロセスは、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品(非一時的コンピュータ可読媒体上に記憶されたソフトウェアプログラム)の実施形態を実施するために使用されることができる。
【0436】
[0542] 多くの場合、水供給源は、水精製器または水濾過システムであり得るか、またはそれを含み得ることがコンテキストから明らかとなる。例えば、
図22A~
図22Cの水濾過システム551を参照されたい。
【0437】
[0543] さらに、開示された方法、システム、およびコンピュータプログラム製品の実施形態は、完全または部分的に、ソフトウェアにおいて、例えば、様々なコンピュータプラットフォーム上で使用されることができるポータブルソースコードを提供するオブジェクトまたはオブジェクト指向ソフトウェア開発環境を使用して、容易に実施され得る。代替的に、開示された方法、システム、およびコンピュータプログラム製品の実施形態は、ハードウェアにおいて、例えば、標準の論理回路または超大規模集積(VLSI)設計を使用して、部分的または完全に実施されることができる。他のハードウェアまたはソフトウェアが、利用されているシステム、特定の機能、および/または特定のソフトウェアまたはハードウェアシステム、マイクロプロセッサ、またはマイクロコンピュータの速度および/または効率要件に依存して、実施形態を実施するために使用されることができる。方法、システム、およびコンピュータプログラム製品の実施形態は、本明細書で提供される機能説明から、および制御システム、流体取扱システム、医療処置および/またはコンピュータプログラミング技術の一般基本知識を用いて、適用可能な技術分野の当業者によって、任意の既知のまたは後に開発されるシステムまたは構造、デバイス、および/またはソフトウェアを使用して、ハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて実施されることができる。
【0438】
[0544] さらに、開示された方法、システム、およびコンピュータプログラム製品の実施形態は、プログラムされた汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ等上で実行されるソフトウェアにおいて実施されることができる。
【0439】
[0545]
図14は、開示される主題の実施形態による例示的なコンピュータシステムのブロック図を示す。様々な実施形態では、システム1000の全部または一部は、腎代替療法システムなどの医療用処置装置/システムに含まれ得る。これらの実施形態では、システム1000の全部または一部は、医療用処置装置/システムのコントローラの機能を提供し得る。いくつかの実施形態では、システム1000の全部または一部は、分散型システムとして、例えばクラウドベースシステムとして実装され得る。
【0440】
[0546] システム1000は、プロセッサ1006を含むパーソナルコンピュータまたはワークステーションまたは他のそのようなコンピューティングシステムなどのコンピュータ1002を含む。しかしながら、代替の実施形態は、1つより多くのプロセッサおよび/または1つまたは複数のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラデバイス、またはASICなどの集積回路を含む制御論理回路を実装し得る。
【0441】
[0547] コンピュータ1002はさらに、コンピュータ1002の様々なモジュール間の通信機能を提供するバス1004を含む。例えば、バス1004は、プロセッサ1006が、記憶されたデータをメモリ1008から検索し、および/またはメモリ1008上に記憶された命令を実行し得るように、コンピュータ1002のプロセッサ1006とメモリ1008との間で情報/データを通信することを可能にし得る。1つの実施形態では、そのような命令は、Java、C++、C#、.net、Visual Basic(登録商標)言語、LabVIEW、または別の構造化もしくはオブジェクト指向プログラミング言語などのプログラミング言語にしたがって提供されるソースコード/オブジェクトからコンパイルされ得る。1つの実施形態では、命令は、プロセッサ1006によって実行されると、本明細書に開示される実施形態のいずれかによる腎代替療法機能を提供するソフトウェアモジュールを含む。
【0442】
[0548] メモリ1008は、コンピュータ1002によって読み取られることができる任意の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリを含み得る。例えば、メモリ1008は、例えば、ROM、PROM、EEPROM、RAM、フラッシュメモリ、ディスクドライブ等の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。メモリ1008は、リムーバブルまたは非リムーバブル媒体であり得る。
【0443】
[0549] バス1004は、コンピュータ1002と、ディスプレイ1018、キーボード1020、マウス1022、およびスピーカ1024との間の通信をさらに可能にし得、各々が、例えば、患者のための処置を構成し、処置中に患者をモニタリングするための、本明細書に開示される様々な実施形態によるそれぞれの機能を提供する。
【0444】
[0550] コンピュータ1002はまた、ネットワーク1012と通信するための通信インターフェース1010を実装して、例えば、医療専門家に警告を出し、および/または医療専門家からの命令を受信し、機械学習アルゴリズムをトレーニングするための分散型システムにおいて患者/装置状態を報告し、遠隔リポジトリにデータをロギングする等のための、本明細書に開示される任意の機能を提供し得る。通信インターフェース1010は、ネットワークカードまたはモデムなど、ワイヤレスおよび/または有線通信を提供するための、当該技術分野で既知の任意のそのようなインターフェースであり得る。
【0445】
[0551] バス1004は、センサ1014および/またはアクチュエータ1016との通信をさらに可能にし得、各々が、例えば、患者/装置状態を示す信号を測定し、それに応じて装置の動作を制御するための、本明細書に開示される様々な実施形態によるそれぞれの機能を提供する。例えば、センサ1014は、腎代替療法装置内の流体回路内の流体の粘度を示す信号を供給し得、アクチュエータ1016は、センサ1014の信号に応じて流体の流れを制御するポンプを動作させ得る。
【0446】
[0552] したがって、本開示によれば、流体を調製する、流体を管理する、流体を滅菌する、患者を治療する、および他の機能のための方法、装置、およびシステムが提供されることが明らかである。多くの代替例、修正例、および変形例が、本開示によって可能にされる。開示された実施形態の特徴は、本発明の範囲内において、組み合わされ、並べ換えられ、省略される等して、追加の実施形態を生成することができる。さらに、ある特定の特徴は、他の特徴の対応する使用なしに有利に使用されることがあり得る。したがって、出願者らは、本発明の趣旨および範囲内にあるそのようなすべての代替例、修正例、同等物、および変形例をすべて包含することを意図している。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
腹膜透析流体を作製するための方法であって、
流体回路を調合機械に接続することと、前記流体回路は混合コンテナを含み、
前記調合機械は、前記流体回路によって受容されると前記流体回路と係合するアクチュエータを有し、
水供給源、および濃縮液の1つまたは複数の新しいコンテナを前記流体回路に接続することと、濃縮液の前記1つまたは複数の新しいコンテナの各々は、複数回の処置のために十分な濃縮液を有し、
前記調合機械のコントローラを使用して、水および濃縮液を調合することによって前記混合コンテナ内で透析流体を調製するために、前記水供給源から精製水を、および前記1つまたは複数のコンテナから濃縮液を、前記流体回路を通して前記混合コンテナに流すことと
を備え、
前記流すことは、水および濃縮液の滅菌性を確保するために、少なくとも1つの滅菌フィルタを通して前記水および濃縮液を流すことを含み、
前記少なくとも1つの滅菌フィルタは、直列に接続された冗長滅菌フィルタを含み、または前記方法は、前記コントローラを使用して、前記少なくとも1つの滅菌フィルタの膜の完全性をテストし、前記テストの結果に応じて、前記混合コンテナの内容物の使用を防止することと、
前記コントローラを使用して、前記混合コンテナからの前記透析流体を使用して患者を治療することと、前記治療することは、腹膜透析処置の複数の充填および排出サイクルを実行することを含み、
前記流体回路を新しい流体回路と交換することと、
濃縮液の前記1つまたは複数の新しいコンテナを交換することなく、流体回路を前記接続することを繰り返し、精製水および濃縮液を流し、患者を前記治療することを繰り返すことと、これによって、前記1つまたは複数の新しい濃縮液コンテナが、複数回の処置ごとに1回交換される、
を含む、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのフィルタは、前記流体回路に一体的に取り付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも1つの滅菌フィルタを通して水および濃縮液を前記流すことは、別個のフィルタを通して水および濃縮液を流すことを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのフィルタは空気ラインを有するテスト可能なフィルタを含み、前記方法は、前記コントローラを使用して、前記テスト可能なフィルタの湿潤膜が圧力に耐える能力をテストし、それによって前記膜の完全性を示すために、前記空気ラインに圧力を加えることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
水供給源および濃縮液の1つまたは複数のコンテナを前記流体回路に前記接続することは、
第1の時間に、濃縮液の1つまたは複数の使用済みコンテナを、濃縮液の前記1つまたは複数の新しいコンテナと交換することと、
第2の時間に、前記少なくとも1つの滅菌フィルタを有する前記流体回路の流体入口ラインを流体供給源モジュールの共通の流体出口に接続することと
を含み、
前記流体供給源モジュールは、水供給源および濃縮液の前記1つまたは複数の新しいコンテナに接続された自動弁を有し、前記自動弁は、前記コントローラの制御下で、所与の時間に前記流体入口ラインに接続するために前記水供給源および濃縮液の前記1つまたは複数の新しいコンテナのうちの1つのみを選択する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
水および濃縮液を前記流すことは、前記流体供給源モジュールによって前記水および濃縮液をポンピングすることを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
処置方法であって、
流体回路を調合機械に接続することと、前記流体回路は混合コンテナを含み、
前記調合機械は、前記流体回路によって受容されると前記流体回路と係合するアクチュエータを有し、
薬剤濃縮液の1つまたは複数のコンテナを前記流体回路に接続することと、各コンテナは、複数回の処置のために十分な薬剤濃縮液を有し、
前記調合機械を使用して、精製水および薬剤濃縮液を調合することによって前記混合コンテナ内で薬剤を調製するために、前記精製水および濃縮液を、前記流体回路を通して前記混合コンテナに流すことと、
前記流すことは、水および濃縮液の滅菌性を確保するために、少なくとも1つの滅菌フィルタを通して前記水および濃縮液を流すことを含み、
前記少なくとも1つの滅菌フィルタをテストすることによって、または直列接続された冗長滅菌フィルタを提供することによって、前記少なくとも1つの滅菌フィルタの完全性を確保することと、
前記混合コンテナ内の前記調製された薬剤を使用して患者を治療することと、
前記流体回路を新しい流体回路と交換し、薬剤濃縮液の前記1つまたは複数のコンテナを交換することなく、流体回路を前記接続し、精製水および濃縮液を流し、患者を治療することを繰り返すことと
を備える、方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのフィルタは、前記流体回路に一体的に取り付けられる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
少なくとも1つの滅菌フィルタを通して水および濃縮液を前記流すことは、別個のフィルタを通して水および濃縮液を流すことを含む、請求項7に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0446
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0446】
[0552] したがって、本開示によれば、流体を調製する、流体を管理する、流体を滅菌する、患者を治療する、および他の機能のための方法、装置、およびシステムが提供されることが明らかである。多くの代替例、修正例、および変形例が、本開示によって可能にされる。開示された実施形態の特徴は、本発明の範囲内において、組み合わされ、並べ換えられ、省略される等して、追加の実施形態を生成することができる。さらに、ある特定の特徴は、他の特徴の対応する使用なしに有利に使用されることがあり得る。したがって、出願者らは、本発明の趣旨および範囲内にあるそのようなすべての代替例、修正例、同等物、および変形例をすべて包含することを意図している。
以下に、本願出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
少なくとも単一の患者充填動作に十分な腹膜透析溶液のバッチを作製するための方法であって、前記バッチは、構成成分の最終混合物であり、前記構成成分は、最終量の水、最終量の浸透圧剤濃縮液、および最終量の電解質濃縮液を含み、前記方法は、
コントローラ、アクチュエータ、および導電率センサを有する流体調合装置を使用することと、
前記アクチュエータに流体回路を取り付けることと、前記流体回路は混合コンテナを有し、
前記アクチュエータを制御するために前記コントローラを使用することと、
前記最終量の水の一部を前記混合コンテナ内にポンピングすることと、
誤差を加えたまたは差し引いた、前記最終量を超える電解質濃縮液を前記混合コンテナ内にポンピングすることと、
前記混合コンテナの内容物を混合することと、
前記混合コンテナ内の流体の量を低減する様式で前記混合コンテナの前記内容物をサンプリングし、その導電率を測定することと、
前記測定された導電率の、前記誤差から生じる既定の予想される導電率からの偏差に応じてデータを計算および記憶することと、
前記データに応じて、前記構成成分の最終量の既定の比率を達成するために必要とされる水および/または浸透圧剤濃縮液の調整された量を計算することと、
前記調整された量の水または浸透圧剤濃縮液を前記混合コンテナ内にポンピングすることと
を備える、方法。
[C2]
腹膜透析処置の場所で実行される、C1に記載の方法。
[C3]
腹膜透析処置の時間に実行される、C1に記載の方法。
[C4]
腹膜透析処置の開始から1日以内、12時間以内、6時間以内、3時間以内、または1時間以内に完了するように実行される、C1に記載の方法。
[C5]
前記流体調合装置は、腹膜透析処置を受ける患者と同じ部屋、100メートル以内、10メートル以内、5メートル以内、または2メートル以内に位置付けられる、C1に記載の方法。
[C6]
前記電解質濃縮液は、前記最終量の水の前記一部の後に前記混合濃縮液内にポンピングされ、
前記混合は、前記最終量を超える電解質濃縮液の前記ポンピングの後に行われ、
前記サンプリングは、前記混合の後に行われ、
データを前記計算および記憶することは、前記サンプリングの後に行われ、
前記調整された量を前記計算することは、前記データを前記計算および記憶した後に行われ、
前記調整された量を前記ポンピングすることは、前記調整された量を前記計算した後に行われる、C1に記載の方法。
[C7]
流体調合装置を前記使用することは、腹膜透析サイクラを提供することを含む、C1に記載の方法。
[C8]
前記調整された量の水および/または浸透圧剤濃縮液をポンピングした後に、前記混合コンテナの前記内容物をサンプリングし、その最終導電率を測定することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C9]
最終導電率を既定の最終導電率と比較し、その結果に応じて前記バッチの使用を許可すること、または前記バッチの使用を防止することをさらに備える、C1に記載の方法。[C10]
前記混合コンテナ内にポンピングされる前記最終量の水の前記一部は60%未満である、C1に記載の方法。
[C11]
前記コントローラは、排出ライン内の導電率センサを介して前記混合コンテナからサンプルをポンピングすることによって、前記混合コンテナ内容物をサンプリングする、C1に記載の方法。
[C12]
前記混合コンテナ内にポンピングされる前記最終量の水の前記一部は90%未満である、C1に記載の方法。
[C13]
誤差を加えたまたは差し引いた、前記最終量を超える電解質濃縮液を前記ポンピングすることは、前記調整された量の水または浸透圧剤濃縮液を前記混合コンテナ内に前記ポンピングする前に生じる、C1に記載の方法。
[C14]
患者充填動作に十分な腹膜透析溶液のバッチを作製するための方法であって、前記バッチは、目標比率の構成成分の混合物であり、前記構成成分は、水、浸透圧剤濃縮液、および電解質濃縮液を含み、前記方法は、
コントローラ、アクチュエータ、および導電率センサを有する流体調合装置を使用することと、
前記アクチュエータに流体回路を取り付けることと、前記流体回路は混合コンテナを有し、
前記アクチュエータを制御するために前記コントローラを使用することと、
前記混合コンテナ内に水をポンピングすることと、
電解質濃縮液と前記水の既定の比をもたらすことを意図した量の前記電解質濃縮液を前記混合コンテナ内にポンピングすることと、
前記混合コンテナの内容物を混合することと、
前記混合コンテナの前記内容物をサンプリングし、その導電率を測定することと、
前記混合コンテナ内容物の測定された導電率の、前記既定の比に対応するものからの偏差に応じてデータを計算および記憶することと、
前記データに応じて水または浸透圧剤濃縮液の調整された量を計算することと、
前記調整された量の水または浸透圧剤濃縮液を前記混合コンテナ内にポンピングすることと
を備える、方法。
[C15]
腹膜透析処置の時間に実行される、C14に記載の方法。
[C16]
流体調合装置を前記使用することは、腹膜透析サイクラを提供することを含む、C14に記載の方法。
[C17]
前記調整された量の水または浸透圧剤濃縮液をポンピングした後に、前記混合コンテナの前記内容物をサンプリングし、その最終導電率を測定することをさらに備える、C14に記載の方法。
[C18]
前記測定された最終導電率を既定の最終導電率と比較し、その結果に応じて前記混合コンテナの前記内容物の使用を許可すること、または前記混合の前記内容物の使用を防止することをさらに備える、C17に記載の方法。
[C19]
すぐに使用できる透析液をその中に生成するために前記混合コンテナにさらなる水を添加することをさらに備え、ここにおいて、前記混合コンテナに水を前記添加することは、前記混合コンテナ内の前記すぐに使用できる透析液に前記量の水の60%未満を移送する、C14に記載の方法。
[C20]
前記コントローラは、ドレイン内の導電率センサを介して前記混合コンテナからサンプルをポンピングすることによって、前記混合コンテナ内容物をサンプリングする、C14に記載の方法。
[C21]
少なくとも単一の患者充填動作に十分な腹膜透析溶液のバッチを作製するための方法であって、前記バッチは、構成成分の最終混合物であり、前記構成成分は、最終量の水、最終量の浸透圧剤濃縮液、および最終量の電解質濃縮液を含み、前記浸透圧剤濃縮液は、既定の比率の電解質を含み、前記方法は、
コントローラ、アクチュエータ、および導電率センサを有する流体調合装置を提供することと、
前記アクチュエータに流体回路を取り付けることと、前記流体回路は混合コンテナを有し、
前記アクチュエータを制御するために前記コントローラを使用することと、
前記最終量の水の一部を前記混合コンテナ内にポンピングすることと、
誤差を加えたまたは差し引いた、前記最終量を超える浸透圧剤濃縮液を前記混合コンテナ内にポンピングすることと、
前記混合コンテナの内容物を混合することと、
前記混合コンテナ内の流体の量を低減する様式で前記混合コンテナの前記内容物をサンプリングし、その導電率を測定することと、
前記測定された導電率の、前記誤差から生じる既定の予想される導電率からの偏差に応じてデータを計算および記憶することと、
前記構成成分の最終量の既定の比率を達成するために必要とされる水および/または電解質濃縮液の調整された量を計算することと、
前記調整された量の水および/または電解質濃縮液を前記混合コンテナ内にポンピングすることと
を備える、方法。
[C22]
腹膜透析処置の場所で実行される、C21に記載の方法。
[C23]
腹膜透析処置の時間に実行される、C21に記載の方法。
[C24]
腹膜透析処置の開始から1日以内、12時間以内、6時間以内、3時間以内、または1時間以内に完了するように実行される、C21に記載の方法。
[C25]
前記流体調合装置は、腹膜透析処置を受ける患者と同じ部屋、100メートル以内、10メートル以内、5メートル以内、または2メートル以内に位置付けられる、C21に記載の方法。
[C26]
腹膜透析サイクラを提供することをさらに備える、C21に記載の方法。
[C27]
前記調整された量の水および/または電解質濃縮液をポンピングした後に、前記混合コンテナの前記内容物をサンプリングし、その最終導電率を測定することをさらに備える、C21に記載の方法。
[C28]
前記最終導電率を既定の最終導電率と比較し、その結果に応じて前記バッチの使用を許可すること、または前記バッチの使用を防止することをさらに備える、C27に記載の方法。
[C29]
前記混合コンテナ内にポンピングされる前記最終量の水の前記一部は60%未満である、C21に記載の方法。
[C30]
前記コントローラは、排出ライン内の導電率センサを介して前記混合コンテナからサンプルをポンピングすることによって、前記混合コンテナ内容物をサンプリングする、C21に記載の方法。
[C31]
前記混合コンテナ内にポンピングされる前記最終量の水の前記一部は90%未満である、C21に記載の方法。
[C32]
誤差を加えたまたは差し引いた、前記最終量を超える浸透圧剤濃縮液を前記ポンピングすることは、前記調整された量の水および/または電解質濃縮液を前記混合コンテナ内に前記ポンピングする前に生じる前に生じる、C21に記載の方法。
[C33]
少なくとも単一の患者充填動作に十分な腹膜透析溶液のバッチを作製するための方法であって、前記バッチは、構成成分の最終混合物であり、前記構成成分は、最終量の水、最終量の浸透圧剤濃縮液、および最終量の電解質濃縮液を含み、前記方法は、腹膜透析処置送達システムのコントローラを使用して、
(a)前記最終量の水の一部、および浸透圧剤濃縮液または電解質濃縮液のうちの一方である第1の濃縮液を混合コンテナに添加し、前記混合コンテナの内容物を混合することと、
(b)前記混合コンテナの前記内容物の導電率を測定し、第1の既定の範囲内にある場合、(d)にスキップすることと、
(c)第2の濃縮液の新しい最終量を電算することと、前記第2の濃縮液は、前記測定の誤差に応じて前記混合コンテナに添加する浸透圧剤濃縮液または電解質濃縮液のうちの他方であり、前記誤差は、(b)において測定された前記最終量の水の前記一部と、検出された前記第1の濃縮液の比率にあり、
(d)前記第2の濃縮液を前記混合コンテナに添加し、前記混合コンテナの前記内容物を混合することと、
(e)前記混合コンテナの前記内容物の導電率を測定し、前記測定された導電率が第2の既定の範囲内にある場合、(h)にスキップすることと、
(f)前記第2の濃縮液の新しい最終量が(c)において電算された場合、前記バッチの前記作製を終了するためのコマンドを生成すること、そうでない場合、前記導電率を第2の既定の範囲にするために、前記第2の濃縮液または水の第1の補充量を電算することと、
(g)前記混合コンテナの前記内容物の導電率を測定し、第3の既定の範囲内にない場合、前記導電率を前記既定の範囲内にするために添加する前記第1の濃縮液および前記第2の濃縮液または水の第2の補充量を電算することと、
(h)電算された場合には前記第1および/または第2の補充量に応じて、前記最終混合物の前記比率を達成するのに十分な1つまたは複数のさらなる量の水、前記第1の濃縮液、および/または前記第2の濃縮液を添加することと
を備える、方法。
[C34]
腹膜透析処置の時間に実行される、C33に記載の方法。
[C35]
腹膜透析処置の場所で実行される、C33に記載の方法。
[C36]
前記混合コンテナの前記内容物が(g)において前記第3の既定の範囲内にない場合、前記最終混合物の前記作製を終了するためのコマンドを生成する、C33に記載の方法。[C37]
前記バッチの前記作製を終了するための前記コマンドに応じて、前記最終混合物の前記使用を防止することをさらに備える、C34に記載の方法。
[C38]
腹膜透析処置の充填サイクルを実行するために前記最終混合物を使用することをさらに備える、C33に記載の方法。
[C39]
前記混合コンテナの前記内容物の少なくとも1つの成分が流れる滅菌フィルタをテストし、前記テストが不合格を示す場合、前記方法を終了するためのコマンドを生成することをさらに備える、C33に記載の方法。
[C40]
前記テストすることは、湿潤膜に加圧空気を加え、圧力を測定することを含む、C39に記載の方法。
[C41]
透析液を作製する方法であって、
水および第1の濃縮液(C1)を混合コンテナに添加し、前記混合コンテナ内容物の第1の導電率を測定し、前記混合コンテナの前記内容物の前記第1の導電率が第1の範囲にある場合、第2の濃縮液(C2)を添加し、前記混合コンテナの前記内容物の第2の導電率を測定し、前記第2の導電率が第2の範囲にある場合、前記混合コンテナの前記内容物をさらに希釈することと、
前記混合コンテナの前記内容物の第3の導電率を測定し、前記第3の導電率が第3の範囲にある場合、処置のために前記混合コンテナの前記内容物を使用すること、そうでない場合、前記第3の導電率が前記第3の範囲よりも低い場合にC1およびC2を添加し、前記第3の導電率が前記第3の範囲よりも高い場合に前記混合コンテナの前記内容物をさらに希釈することと、
前記混合コンテナの前記内容物の前記第2の導電率が前記第2の範囲よりも高い場合、前記第2の導電率に応じた量のC1および水を添加することと、
前記混合コンテナの前記内容物の前記第2の導電率が前記第2の範囲よりも低い場合、前記第2の導電率に応じた量のC2を添加することと
を備える、方法。
[C42]
C1を前記混合コンテナに添加した後に前記第1の導電率が前記第1の範囲よりも高い場合、前記第1の導電率に応じて前記混合コンテナに添加するC2の追加量を計算することをさらに備える、
C41に記載の方法。
[C43]
C1を前記混合コンテナに添加した後に前記第1の導電率が前記第1の範囲よりも高い場合、前記第1の導電率に応じて前記混合コンテナに添加するC1の追加量を計算することをさらに備える、
C42に記載の方法。
[C44]
C1を前記混合コンテナに添加した後に前記第1の導電率が前記第1の範囲よりも高い場合、前記第1の導電率に応じて前記混合コンテナに添加するC1の追加量を計算することをさらに備える、
C41に記載の方法。
[C45]
前記第1の導電率または前記第2の導電率を決定する前に前記混合コンテナの前記内容物を混合することをさらに備える、C41に記載の方法。
[C46]
処置流体のバッチを生成する方法であって、
処置処方を記憶するコントローラを使用して、および前記処方にしたがって、混合コンテナに移送される水および電解質濃縮液の各々の正味体積を制御するようにポンプを調節することによって、計算された比の水および電解質濃縮液を前記混合コンテナ内にポンピングすることと、
前記コントローラは、既定の希釈比の水および前記電解質濃縮液の導電率を示す基準データをさらに記憶し、
前記ポンピングから生じる前記混合コンテナの前記内容物の導電率をテストし、前記導電率が、前記記憶された基準データによって示される前記導電率とは定義された閾値を超えて異なる場合、前記テストに応じて、水または電解質濃縮液をさらにポンピングし、前記混合コンテナの前記内容物がその後使用されることを可能にするようにポンプのさらなる使用を制御すること、または前記導電率が前記定義された閾値未満で異なる場合に前記混合コンテナの前記内容物が使用されることを可能にするように前記ポンプのさらなる使用を直ちに制御することと
を備える、方法。
[C47]
既定量の水および電解質濃縮液を前記ポンピングした後に、前記混合コンテナの内容物を混合することをさらに備える、C46に記載の方法。
[C48]
前記混合コンテナからの前記流体の温度を測定するために前記コントローラを使用することをさらに備える、C46に記載の方法。
[C49]
前記混合コンテナからの前記流体の温度を測定し、前記導電率を温度補償し、合格/不合格結果を生成するために前記導電率が前記閾値を下回るかどうかを計算するために前記コントローラを使用することと、前記合格/不合格結果に応じて水または濃縮液の後の添加を変更するためのコマンド、および前記合格/不合格結果に応じて前記バッチの調製を停止するためのコマンドのうちの1つを出力することをさらに備える、C46に記載の方法。
[C50]
前記混合コンテナからの前記流体の温度を測定するために前記コントローラを使用して、前記導電率を温度補償することと、合格/不合格結果を生成するために前記導電率が前記閾値を下回るかどうかを計算することと、前記合格/不合格結果に応じて水または濃縮液の前記後の添加を変更するためのコマンド、および前記合格/不合格結果に応じて前記バッチの調製を停止するためのコマンドのうちの1つを出力することとをさらに備え、ここにおいて、前記閾値は、希釈された浸透圧剤電解質濃縮液の導電率を示す、C49に記載の方法。
[C51]
腹膜透析流体のバッチを作製する方法であって、
導電率センサから信号を受信するように接続されたコントローラを提供することと、前記コントローラは、人間の体温における既定の目標比の第1の流体および第2の流体の目標導電率を記憶し、前記コントローラは、温度による導電率の変化率を示す補正係数をさらに記憶し、
前記コントローラを使用して、特定の順序ではなく、既定量の前記第1の流体をコンテナに添加し、前記第1の流体とは異なる組成を有する前記第2の流体を前記コンテナに添加することと、
処理中混合物を生成するように前記コンテナ内で前記第1の流体および前記第2の流体を混合することと、
前記添加または混合の前、その間、またはその後のいずれかに、前記第1の流体および前記第2の流体を、前記体温の既定の範囲内の温度まで加温することと、
前記コンテナからの前記処理中混合物の現在の導電率および現在の温度を測定することと、
前記コントローラを使用して、現在の目標の処理中混合物に対応する前記既定の目標比のうちの1つを選択することと、
前記現在の導電率、前記現在の温度、および前記補正係数に応じて前記既定の目標比のうちの前記選択された1つを達成するために前記コンテナに添加する前記第1の流体または前記第2の流体の追加量を計算することと、
前記コンテナに前記追加量を添加することと
を備える、方法。
[C52]
前記コントローラは、前記既定の目標比の各々についての補正係数を記憶し、追加量を前記計算することは、前記既定の目標比のうちの前記選択された1つに対応する補正係数に応じる、C51に記載の方法。
[C53]
前記コンテナは、腹膜透析流体のバッチを貯蔵する、C51に記載の方法。
[C54]
前記追加量を前記添加する前、その間、またはその後に、既定量の第3の流体を一度に添加することをさらに備える、C51に記載の方法。
[C55]
前記追加量を前記添加することは、水および電解質濃縮液のうちの1つを添加することを含む、C51、53、または54に記載の方法。
[C56]
前記追加量を前記添加することは、水と浸透圧剤を含む濃縮液とのうちの1つを添加することを含む、C51、53、または54に記載の方法。
[C57]
前記浸透圧剤濃縮液は電解質を含む、C56に記載の方法。
[C58]
前記第1の流体は水であり、前記第2の流体は腹膜透析流体のための電解質液の混合物である、C51に記載の方法。
[C59]
前記第1の流体は水であり、前記第2の流体は腹膜透析流体のための電解質と浸透圧剤の混合物である、C51に記載の方法。
[C60]
前記既定の目標比は水における電解質の濃度である、C51に記載の方法。
[C61]
薬剤調製システムであって、
濃縮液および水から薬剤を調製する調合要素と、
前記調合要素に接続され、その機能を制御するように構成された調合要素コントローラと、
水を精製するように構成され、前記調合要素に水を搬送するように接続された生成水出力を有する水調製要素と、
前記水調製要素に接続され、その機能を制御するように構成された水調製要素コントローラと
を備え、
水調製要素コントローラは、前記水調製要素の機能が前記調合コントローラによって制御されるように、前記調合コントローラによって制御される、システム。
[C62]
前記水調製要素の機能は、フィルタ再生機能を含み、前記フィルタ再生機能は、前記調合要素コントローラによって制御される、C61に記載のシステム。
[C63]
前記水調製要素は、逆転弁を有し、前記調合要素コントローラは、前記逆転弁を制御する、C61に記載のシステム。
[C64]
前記水調製要素は、複数のフィルタユニットのうちの1つを再生するためにその中の複数のフィルタユニットのうちの前記1つを通してその生成水の少なくとも一部を進路変更するように構成される、C61に記載のシステム。
[C65]
前記水調製要素は、紫外線ランプを含み、前記調合要素コントローラは、水が濾過されていないときに出力を排除または低減するために前記紫外線ランプをサイクルさせるように構成される、C61に記載のシステム。
[C66]
前記水調製要素は、生成水ヒータを有し、前記調合要素コントローラは、前記生成水ヒータをサイクルさせることによって、それによって受容される生成水の温度を調節するように構成される、C61に記載のシステム。
[C67]
前記調合要素は、そこを通って流れる流体を加熱する調合ヒータを有する、C66に記載のシステム。
[C68]
前記調合要素コントローラは、前記生成水ヒータと前記調合ヒータとの間で正味加熱需要量を共有するように、前記生成水ヒータおよび前記調合ヒータを制御する、C67に記載のシステム。
[C69]
前記水調製要素は生成水ヒータを有し、前記調合要素コントローラは、前記水ヒータをサイクルさせることによって、それによって受容される生成水の温度を調節するように構成される、C61に記載のシステム。
[C70]
前記調合要素は、そこを通って流れる流体を加熱する調合ヒータを有する、C69に記載のシステム。
[C71]
前記調合要素コントローラは、前記生成水ヒータと前記調合ヒータとの間で正味加熱需要量を共有するように、前記生成水ヒータおよび前記調合ヒータを制御する、C70に記載のシステム。
[C72]
前記調合要素は処置要素を含む、C61~11のいずれか一項に記載のシステム。
[C73]
前記処置要素は透析装置を含む、C72に記載のシステム。
[C74]
前記処置要素は透析サイクラを含む、C72に記載のシステム。
[C75]
前記処置要素は腹膜透析サイクラを含む、C72に記載のシステム。
[C76]
前記調合要素コントローラは、前記水調製要素コントローラからステータス情報を受信する、C61に記載のシステム。
[C77]
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、前記導出されたデータは、前記水調製要素のフィルタが、フラッシングモード、プライミングモード、または洗浄モードにあるという指示を含む、C76に記載のシステム。
[C78]
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、前記導出されたデータは、水温または生成水が利用可能になるまでの時間遅延の推定値の指示を含む、C76に記載のシステム。
[C79]
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、前記導出されたデータは、フィルタ交換までの推定残り時間(消耗までの推定時間)の指示を含む、C76に記載のシステム。
[C80]
前記調合要素コントローラは、前記水調製要素コントローラからステータス情報を受信し、前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、前記導出されたデータは、前記紫外線ランプに残された寿命の量または指示を含む、C65に記載のシステム。
[C81]
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、前記導出されたデータは、前記水調製要素の次のフラッシングまたは次の洗浄サイクルまでの指示時間を含む、C76に記載のシステム。
[C82]
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、前記導出されたデータは、前記水調製要素がスリープモードにあるかどうか、および/または水を生成するために利用可能になるまであとどのくらいかの指示を含む、C76に記載のシステム。
[C83]
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、前記導出されたデータは、フィルタ交換などの保守タスクの予測を含む、C76に記載のシステム。
[C84]
前記調合要素コントローラは、前記水調製要素コントローラからステータス情報を受信し、前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、前記導出されたデータは、紫外線ランプ交換のための時間の予測を含む、C65に記載のシステム。
[C85]
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、1つまたは複数の抵抗率センサが、生成水出口ライン内に設けられ、前記導出されたデータは、前記生成水の抵抗率を含む、C76に記載のシステム。
[C86]
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、1つまたは複数の抵抗率センサが、生成水出口ライン内に設けられ、前記導出されたデータは、前記抵抗率が既定の範囲外にあるときの警告を含む、C76に記載のシステム。
[C87]
前記調合要素コントローラはユーザインターフェースを含み、前記調合要素コントローラは、前記ステータス情報から情報を導出し、導出されたデータを前記ユーザインターフェース上に出力し、1つまたは複数の抵抗率センサが、水道水入口ライン内に設けられ、前記導出されたデータは、前記抵抗率が既定の範囲外にあるときの警告を含む、C76に記載のシステム。
[C88]
前記導出されたデータは、前記水入口ラインにおける水の抵抗率に基づくフィルタ寿命の推定値であり得る、C87に記載のシステム。
[C89]
前記水調製要素は、オフモード、スリープモード、および動作モードを有する、C61に記載のシステム。
[C90]
前記調合要素コントローラおよび前記水調製要素コントローラは、ネットワークを介して通信する、C61~89のいずれか一項に記載のシステム。
[C91]
前記調合要素コントローラおよび前記水調製要素コントローラは、信号ケーブルを介して通信する、C61~89のいずれか一項に記載のシステム。
[C92]
前記調合要素コントローラおよび前記水調製要素コントローラは、ワイヤレス接続を介して通信する、C61~89のいずれか一項に記載のシステム。
[C93]
前記水調製要素コントローラは、前記水調製要素が生成水を出力する準備ができているという指示を含むそのステータスを前記調合要素コントローラに示す、C61に記載のシステム。
[C94]
前記調合要素コントローラは、コマンドを前記水調製要素コントローラに適用することによって水生成を開始および停止する、C61に記載のシステム。
[C95]
前記調合要素コントローラは、前記水調製要素内の紫外線(殺菌)ランプを始動および停止するためのコマンドを送信する、C61に記載のシステム。
[C96]
前記コマンドは、水の処理のために必要とされるときにのみ前記ランプが動作されることを確実にすることによって、そのような紫外線ランプの寿命を延ばすのに有効である、C95に記載のシステム。
[C97]
前記コマンドは、水が濾過されているときにのみ前記ランプが動作されることを確実にすることによって、そのような紫外線ランプの寿命を延ばすのに有効である、C95に記載のシステム。
[C98]
前記調合要素コントローラは、処置の終了時に前記水調製要素をスリープモードにし、その結果、その電力機能の一部または全部がスイッチオフされて電力を節約し、摩耗を低減するように、前記水調製要素との2方向通信を用いる、C61に記載のシステム。
[C99]
前記調合要素コントローラは、前記調合要素コントローラに記憶された既定の処置の時間に準備ができているように前記水調製要素を起動するためのコマンドを送信し得る、C61に記載のシステム。
[C100]
前記調合要素コントローラからのコマンドは、生成水が前記水調製要素によって送達される圧力および流量を調節する、C61に記載のシステム。
[C101]
圧力信号に基づく閉ループ制御が前記水調製要素コントローラによって提供される、C61に記載のシステム。
[C102]
前記調合要素コントローラは、前記水調製要素によって生成されたアラームを送信するために前記水調製要素との2方向通信を用い、前記調合は、既定のアラームに応じて透析液調合を中止することによって応じる、C61に記載のシステム。
[C103]
前記水調製要素のアラームまたはステータス出力は、前記調合要素コントローラのユーザインターフェースを通して特定の出力を生成するのに有効である、C61に記載のシステム。
[C104]
前記調合要素コントローラは、前記水調製要素コントローラの出力およびアラームに応じて、およびそれらに関連して、ガイドされたトラブルシューティングステップを出力するユーザインターフェースを有する、C61に記載のシステム。
[C105]
前記水調製要素は水ヒータを有し、前記調合要素コントローラは、前記水ヒータを制御し、前記水ヒータの電力出力、水温、および前記水調製要素のステータスの指示を前記水調製要素コントローラから受信する、C61に記載のシステム。
[C106]
前記水調製要素コントローラは、インターネットを介してフィルタ交換を自動注文するように構成される、C61に記載のシステム。
[C107]
前記自動注文の交換のタイミングは、交換される前記フィルタの消耗前に必要な取り換えを行うようにするものである、C106に記載のシステム。
[C108]
前記調合要素は、その流体回路を前記水調製要素からの水でフラッシングするプライミングモードを有する、C61に記載のシステム。
[C109]
前記調合要素コントローラは、前記調合要素に必要な圧力および流量で水を出力するように前記水調製要素コントローラにコマンドを送信する、C108に記載のシステム。[C110]
前記プライミングは、前記流体回路内のエンドトキシンを最小限に抑えるために精製水を用いたフラッシング動作が先行する、C109に記載のシステム。
[C111]
前記水調製要素は、充填/排出サイクルまたは完全な処置(複数のサイクル)に十分な水を供給するようなサイズにされたリザーバを含む、C61に記載のシステム。
[C112]
前記リザーバは、接触汚染または逆汚染を防止するために、その入口(および/または出口)ライン上に1つまたは複数の滅菌グレードのフィルタを有する、C111に記載のシステム。
[C113]
前記リザーバは、逆流を防止するためにその出口ライン上に1つまたは複数の逆止弁を含む、C111または112に記載のシステム。
[C114]
前記リザーバの出口は、目標ヘッド圧力を維持するポンプを有する再循環ループを含む、C111、112、または113に記載のシステム。
[C115]
腹膜透析を実行するためのシステムであって、
少なくとも1つの流体入口および混合コンテナを有する流体回路と、
前記少なくとも1つの流体入口を通して前記混合コンテナに濃縮液および水を移送して透析流体を形成するように、選択的に少なくとも一時的におよび前記流体回路の部分を通るように濃縮液および水をポンピングおよび方向付けするための、腹膜透析システムコントローラ、弁アクチュエータ、1つまたは複数のポンプを有する腹膜透析システムと、 給水ポンプを有する給水源と、前記給水ポンプは、給水コントローラによって制御され、精製水出口に接続され、前記精製水出口は次に、前記少なくとも1つの流体入口に接続され、
前記腹膜透析システムコントローラと前記給水コントローラとの間のコマンドインターフェースと、前記腹膜透析システムコントローラは、前記給水ポンプを始動および停止するように前記給水コントローラに1つまたは複数のコマンドを送信する、
を備える、システム。
[C116]
前記1つまたはポンプは、1つまたは複数の供給源から濃縮液および水をポンピングするように構成される、C115に記載のシステム。
[C117]
腹膜透析を実行するためのシステムであって、
単一の流体入口および混合コンテナを有する流体回路と、
腹膜透析システムコントローラ、弁アクチュエータ、および前記流体回路内で濃縮液および水をポンピングするサイクラポンプを有する腹膜透析システムと、
給水ポンプおよび濃縮液ポンプを制御するように接続された流体供給源コントローラの制御下で、前記流体入口を通して水および濃縮液をポンピングするように接続された、前記給水ポンプを有する水供給源および前記濃縮液ポンプを有する濃縮液供給源と、
前記腹膜透析システムコントローラと前記流体供給源コントローラとの間のコマンドインターフェースと、前記腹膜透析システムコントローラは、前記水供給源および前記濃縮液供給源のポンプを始動および停止するように前記流体供給源コントローラに1つまたは複数のコマンドを送信する、
を備える、システム。
[C118]
腹膜透析を実行するためのシステムであって、
少なくとも1つの流体入口および混合コンテナを有する流体回路と、
前記流体入口を通して前記混合コンテナに濃縮液および水を移送して透析流体を形成するように、選択的に前記流体回路を通るように濃縮液および水をポンピングおよび方向付けするための、コントローラ、弁アクチュエータ、1つまたは複数のポンプを有する腹膜透析システムと、
1つまたは複数の外部供給源から前記流体入口を通して前記混合コンテナに濃縮液および水を移送して透析流体を形成するように、選択的に前記流体回路を通るように濃縮液および水を方向付けるための、サイクラポンプアクチュエータを含む、アクチュエータを有する腹膜透析サイクラと、
精製水出口が前記少なくとも1つの流体入口に接続された、給水ポンプを有する給水源と
を備え、
前記給水源は、前記腹膜透析サイクラの少なくとも1つの動作状態を検出する少なくとも1つのセンサに応じて前記給水ポンプを制御する水供給源コントローラを有し、
前記水供給源コントローラは、前記動作状態が前記腹膜透析サイクラによる水の必要を示すとき、前記給水ポンプをアクティブ化する、システム。
[C119]
前記動作状態は、前記流体入口の開放を制御する前記腹膜透析サイクラのアクチュエータのアクティブ化を含む、C118に記載のシステム。
[C120]
前記動作状態は、前記腹膜透析サイクラポンプアクチュエータの前記アクティブ化を含む、C118または119に記載のシステム。
[C121]
前記少なくとも1つのセンサは、前記水供給源コントローラに圧力信号を供給する圧力センサを含み、前記給水ポンプがオフである間に、前記サイクラポンプアクチュエータが前記少なくとも1つの流体入口から水を引き出すためにアクティブ化され、それによって前記少なくとも1つの流体入口内の圧力の減少を発生させると、前記給水ポンプが前記水供給源コントローラによってオンにされるように、前記給水ポンプは、前記圧力信号に応じて制御される、C120に記載のシステム。
[C122]
前記減少が前記水供給源コントローラによって記憶された既定の大きさに達したときに、前記給水ポンプは、前記水供給源コントローラによってオンにされる、C121に記載のシステム。
[C123]
前記水供給源コントローラは、前記少なくとも1つの流体入口の前記圧力を既定の圧力範囲内に維持するように前記給水ポンプを制御する、C121または122に記載のシステム。
[C124]
腹膜透析を実行するためのシステムであって、
流体入口および混合コンテナを有する流体回路と、
前記流体入口を通して前記混合コンテナに濃縮液および水を移送して透析流体を形成するように、選択的に前記流体回路を通るように濃縮液および水を方向付けるための、サイクラコントローラ、サイクラポンプアクチュエータを含むアクチュエータを有する腹膜透析サイクラと、
精製水出口が前記少なくとも1つの流体入口に接続された、給水ポンプを有する給水源と
を備え、
前記精製水出口は、圧力センサと、前記圧力センサから圧力信号を受信し、前記圧力信号に応じて前記給水ポンプを制御する水供給源コントローラとを有し、前記サイクラポンプアクチュエータは、前記圧力センサによって受信され、前記水供給源コントローラによって復号されるコード化された圧力パルスを前記流体入口において生成して、前記圧力信号中に符号化された復号コマンドに応じて前記給水ポンプをアクティブ化および非アクティブ化するように前記水供給源コントローラにコマンドする、システム。
[C125]
前記コード化された圧力パルスは、前記流体入口における閉ループ圧力設定点を含む前記水供給源コントローラの動作パラメータへの変更を符号化する、C124に記載のシステム。
[C126]
前記コード化された圧力パルスは、前記水供給源コントローラの動作パラメータへの変更を符号化する、C124に記載のシステム。
[C127]
前記水供給源コントローラは、前記少なくとも1つの流体入口の前記圧力を既定の圧力範囲内に維持するように前記給水ポンプを制御する、C124に記載のシステム。
[C128]
腹膜透析流体を作製するための方法であって、
流体回路を調合機械に接続することと、前記流体回路は混合コンテナを含み、
前記調合機械は、前記流体回路によって受容されると前記流体回路と係合するアクチュエータを有し、
水供給源、および濃縮液の1つまたは複数の新しいコンテナを前記流体回路に接続することと、濃縮液の前記1つまたは複数の新しいコンテナの各々は、複数回の処置のために十分な濃縮液を有し、
前記調合機械のコントローラを使用して、水および濃縮液を調合することによって前記混合コンテナ内で透析流体を調製するために、前記水供給源から精製水を、および前記1つまたは複数のコンテナから濃縮液を、前記流体回路を通して前記混合コンテナに流すことと
を備え、
前記流すことは、水および濃縮液の滅菌性を確保するために、少なくとも1つの滅菌フィルタを通して前記水および濃縮液を流すことを含み、
前記少なくとも1つの滅菌フィルタは、直列に接続された冗長滅菌フィルタを含み、または前記方法は、前記コントローラを使用して、前記少なくとも1つの滅菌フィルタの膜の完全性をテストし、前記テストの結果に応じて、前記混合コンテナの内容物の使用を防止することと、
前記コントローラを使用して、前記混合コンテナからの前記透析流体を使用して患者を治療することと、前記治療することは、腹膜透析処置の複数の充填および排出サイクルを実行することを含み、
前記流体回路を新しい流体回路と交換することと、
濃縮液の前記1つまたは複数の新しいコンテナを交換することなく、流体回路を前記接続することを繰り返し、精製水および濃縮液を流し、患者を前記治療することを繰り返すことと、これによって、前記1つまたは複数の新しい濃縮液コンテナが、複数回の処置ごとに1回交換される、
を含む、方法。
[C129]
前記少なくとも1つのフィルタは、前記流体回路に一体的に取り付けられる、C128に記載の方法。
[C130]
少なくとも1つの滅菌フィルタを通して水および濃縮液を前記流すことは、別個のフィルタを通して水および濃縮液を流すことを含む、C129に記載の方法。
[C131]
前記少なくとも1つのフィルタは空気ラインを有するテスト可能なフィルタを含み、前記方法は、前記コントローラを使用して、前記テスト可能なフィルタの湿潤膜が圧力に耐える能力をテストし、それによって前記膜の完全性を示すために、前記空気ラインに圧力を加えることを含む、C128に記載の方法。
[C132]
水供給源および濃縮液の1つまたは複数のコンテナを前記流体回路に前記接続することは、
第1の時間に、濃縮液の1つまたは複数の使用済みコンテナを、濃縮液の前記1つまたは複数の新しいコンテナと交換することと、
第2の時間に、前記少なくとも1つの滅菌フィルタを有する前記流体回路の流体入口ラインを流体供給源モジュールの共通の流体出口に接続することと
を含み、
前記流体供給源モジュールは、水供給源および濃縮液の前記1つまたは複数の新しいコンテナに接続された自動弁を有し、前記自動弁は、前記コントローラの制御下で、所与の時間に前記流体入口ラインに接続するために前記水供給源および濃縮液の前記1つまたは複数の新しいコンテナのうちの1つのみを選択する、C128に記載の方法。
[C133]
水および濃縮液を前記流すことは、前記流体供給源モジュールによって前記水および濃縮液をポンピングすることを含む、C132に記載の方法。
[C134]
処置方法であって、
流体回路を調合機械に接続することと、前記流体回路は混合コンテナを含み、
前記調合機械は、前記流体回路によって受容されると前記流体回路と係合するアクチュエータを有し、
薬剤濃縮液の1つまたは複数のコンテナを前記流体回路に接続することと、各コンテナは、複数回の処置のために十分な薬剤濃縮液を有し、
前記調合機械を使用して、精製水および薬剤濃縮液を調合することによって前記混合コンテナ内で薬剤を調製するために、前記精製水および濃縮液を、前記流体回路を通して前記混合コンテナに流すことと、
前記流すことは、水および濃縮液の滅菌性を確保するために、少なくとも1つの滅菌フィルタを通して前記水および濃縮液を流すことを含み、
前記少なくとも1つの滅菌フィルタをテストすることによって、または直列接続された冗長滅菌フィルタを提供することによって、前記少なくとも1つの滅菌フィルタの完全性を確保することと、
前記混合コンテナ内の前記調製された薬剤を使用して患者を治療することと、
前記流体回路を新しい流体回路と交換し、薬剤濃縮液の前記1つまたは複数のコンテナを交換することなく、流体回路を前記接続し、精製水および濃縮液を流し、患者を治療することを繰り返すことと
を備える、方法。
[C135]
前記少なくとも1つのフィルタは、前記流体回路に一体的に取り付けられる、C134に記載の方法。
[C136]
少なくとも1つの滅菌フィルタを通して水および濃縮液を前記流すことは、別個のフィルタを通して水および濃縮液を流すことを含む、C134に記載の方法。
[C137]
滅菌医療用処置流体の調製のためのシステムであって、
ポンピングチューブセグメントおよび複数の弁セグメントを有する少なくとも1つの流体回路と、
少なくとも1つのポンピングアクチュエータと、
前記複数の弁セグメントに係合するように配置された複数の弁アクチュエータと、
前記少なくとも1つのポンピングアクチュエータは、前記少なくとも1つのポンピングチューブセグメントに係合し、
前記複数の弁アクチュエータおよび前記少なくとも1つのポンピングアクチュエータを制御するように接続されたコントローラと、
滅菌フィルタを有する流体入口ラインに沿っている前記複数の弁セグメントのうちの第1の弁セグメントと、
複数回の腹膜透析処置を実行するために十分な腹膜透析流体の調製のために十分な濃縮液を有する第1の複数回処置濃縮液コンテナと、各処置は、複数の充填/排出サイクルを含み、
水供給源と
を備え、
前記少なくとも1つの流体回路は、それに一体的に取り付けられた第1の単回処置濃縮液コンテナおよび混合コンテナを有し、前記混合コンテナは、少なくとも単一の充填サイクルのために十分な腹膜透析流体を保持するようなサイズにされており、
前記複数の弁セグメントのうちの複数は、前記流体入口ラインと前記水供給源との間、および前記第1の複数回処置濃縮液コンテナと前記流体入口ラインとの間に接続され、 前記コントローラは、前記複数の弁セグメントのうちの前記複数および前記少なくとも1つのポンピングアクチュエータを制御して、前記第1の単回処置濃縮液コンテナおよび前記水供給源を前記流体入口ラインに順次接続し、前記水供給源から前記混合コンテナに水が搬送され、前記第1の複数回処置濃縮液コンテナから前記第1の単回処置濃縮液コンテナに濃縮液が搬送され、その後に前記混合コンテナ内に形成された透析流体に混和されるように流れを制御する、システム。
[C138]
前記コントローラは、患者ラインから使用済み流体を排出することおよび前記混合コンテナから前記患者ラインに前記透析流体をポンピングすることを含む、充填/排出サイクルを実行するように構成される、C137に記載のシステム。
[C139]
第2の複数回処置濃縮液コンテナをさらに備え、ここにおいて、前記複数の弁セグメントのうちの複数は、前記第2の複数回処置濃縮液コンテナおよび前記流体入口ラインに接続される、C137に記載のシステム。
[C140]
前記流体回路に接続された第2の単回処置濃縮液コンテナをさらに備え、前記コントローラは、前記透析流体を形成するように、前記第2の複数回処置濃縮液コンテナから前記第2の単回処置濃縮液コンテナに濃縮液を移送する、C139に記載のシステム。
[C141]
前記滅菌フィルタは、前記滅菌フィルタの膜が圧力テストされることを可能にする空気ポートを有し、前記コントローラは、前記空気ポートに圧力を加え、そこを通して水をポンピングした後に前記圧力を測定することによって、前記滅菌フィルタ膜をテストするようにプログラムされる、C139に記載のシステム。
[C142]
前記コントローラは、前記滅菌フィルタ膜の完全性の喪失をテストが示す場合、前記滅菌フィルタ膜の前記テストの結果に応じてアラーム信号を生成する、C141に記載のシステム。
[C143]
透析溶液調製のための流体回路であって、
相互接続された流路の弁部分を開閉することによって開閉されることができる、前記相互接続された流路を有する弁ネットワークと、
すべて空であり、ユニットを形成するように前記弁ネットワークに事前に接続され、外部環境から封止された、インライン滅菌フィルタ、混合コンテナ、第1の濃縮液コンテナ、排出ライン、患者充填/排出ラインを有する流体入口ラインと
を備え、
前記弁ネットワークは、前記相互接続された流路間で流体をポンピングするためのポンピング部分を有する、流体回路。
[C144]
前記患者充填/排出ラインは、患者に接続する単一のラインを形成するように分岐ラインが合流する前記弁ネットワークに接続する別個の分岐ラインを含む、C143に記載の流体回路。
[C145]
前記インライン滅菌フィルタは、それに取り付けられた空気ラインを有し、前記空気ラインは、その完全性テストを可能にするために、前記空気ラインを通して押し込まれた空気が前記インライン滅菌フィルタの膜に圧力を加えるように接続される、C143に記載の流体回路。
[C146]
前記弁ネットワークは剛性マニホールド部材に取り付けられ、前記空気ラインは、前記剛性マニホールド部材に固定して取り付けられたポートに接続する、C145に記載の流体回路。
[C147]
前記空気ラインは前記流体入口ラインと同一線上にある、C145に記載の流体回路。[C148]
前記弁ネットワークはパネルによって支持されている、C143に記載の流体回路。[C149]
前記弁ネットワークはパネルによって支持されており、前記ポンピング部分は、前記パネルから離隔された前記弁ネットワークの剛性マニホールド部分によって支持されている、C143に記載の流体回路。
[C150]
前記剛性マニホールド部分は、それに一体化され、それによって支持されている圧力感知ダイアフラムを有する、C149に記載の流体回路。
[C151]
前記空気ラインは前記流体入口ラインの少なくとも一部分と一体である、C146に記載の流体回路。
[C152]
前記剛性マニホールド部分の圧力感知ダイアフラムは、前記ポンピング部分の各端部に1つずつ位置付けられる、C151に記載の流体回路。
[C153]
前記ポンピング部分は直線である、C152に記載の流体回路。
[C154]
前記弁ネットワークに事前に接続された第2の濃縮液コンテナをさらに備える、C143に記載の流体回路。
[C155]
前記混合コンテナおよび第1の濃縮液コンテナおよび第2の濃縮液コンテナはポリマーバッグである、C154に記載の流体回路。
[C156]
前記混合コンテナは、前記第1の濃縮液コンテナおよび前記第2の濃縮液コンテナよりも大きい内部容積を有する、C154に記載の流体回路。
[C157]
前記パネルは、前記弁部分上に重なる窓を有する、C148および149に記載の流体回路。
[C158]
前記弁ネットワークは、ポンピングチューブセグメントを有するマニホールド部分を含む、C143に記載の流体回路。
[C159]
前記弁部分は、前記マニホールド部分から発するチューブのバンクの部分である、C158に記載の流体回路。
[C160]
前記弁部分は、前記マニホールド部分から発する平行なチューブのバンクの部分である、C158に記載の流体回路。
[C161]
第2の滅菌フィルタおよび前記インライン滅菌フィルタが流路によって分離されるように、前記インライン滅菌フィルタと直列に接続された前記第2の滅菌フィルタをさらに備える、C143に記載の流体回路。
[C162]
前記混合コンテナおよび第1の濃縮液コンテナは、前記混合コンテナおよび濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定される、C143に記載の流体回路。
[C163]
前記弁ネットワークは、前記流体入口ラインを前記濃縮液コンテナに流体的に相互接続する、C143に記載の流体回路。
[C164]
前記弁ネットワークは、前記濃縮液コンテナを前記混合コンテナと流体的に相互接続する、C163に記載の流体回路。
[C165]
前記弁ネットワークは、前記混合コンテナを前記患者充填および患者排出ラインと流体的に相互接続する、C164に記載の流体回路。
[C166]
腹膜透析処置を実行するためのシステムであって、
濃縮液供給コネクタを有する少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナと、前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナは、複数回の透析処置を実行するために十分な濃縮液を有し、ここで各処置は、複数の充填/排出サイクルを含み、
相互接続された流路の弁部分を開閉することによって開閉されることができる、前記相互接続された流路を有する弁ネットワークと、
すべて空であり、ユニットを形成するように前記弁ネットワークに事前に接続され、外部環境から封止された、インライン滅菌フィルタ、混合コンテナ、第1および第2の単回処置濃縮液コンテナ、排出ライン、患者充填/排出ラインを有する流体入口ラインと
を備え、
前記弁ネットワークは、前記相互接続された流路間で流体をポンピングするためのポンピング部分を有する、システム。
[C167]
前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナを機械的に支持し、それらを前記流体入口ラインに選択的に結合する接続プラットフォームをさらに備える、C166に記載のシステム。
[C168]
水供給源および前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナのためのアタッチメントを有する接続プラットフォームをさらに備え、前記接続プラットフォームは、前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナおよび前記水供給源を前記流体入口ラインに流体結合する弁システムを有する、C166に記載のシステム。
[C169]
前記インライン滅菌フィルタは、それに取り付けられた空気ラインを有し、前記空気ラインは、その完全性テストを可能にするために、前記空気ラインを通して押し込まれた空気が前記インライン滅菌フィルタの膜に圧力を加えるように接続される、C166に記載のシステム。
[C170]
前記空気ラインは前記流体入口ラインの少なくとも一部分と各々同一線上にある、C169に記載のシステム。
[C171]
前記空気ラインは前記流体入口ラインの少なくとも一部分に沿って各々取り付けられる、C169に記載のシステム。
[C172]
前記弁ネットワークはパネルによって支持されており、前記ポンピング部分は、前記パネルから離隔された前記弁ネットワークの剛性マニホールド部分によって支持されている、C166に記載のシステム。
[C173]
前記マニホールド部分は、前記ポンピング部分のポンピングチューブセグメントの各端部に1つずつ、その中に一体化された圧力センサを有する、C172に記載のシステム。[C174]
前記ポンピングチューブセグメントは直線である、C173に記載のシステム。
[C175]
前記圧力センサは、前記剛性マニホールド部分の2つの別個のチャンバのうちのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含む、C173に記載のシステム。
[C176]
前記弁ネットワークは剛性マニホールドに取り付けられ、前記空気ラインは、前記剛性マニホールドに固定して取り付けられたポートに接続する、C169に記載のシステム。[C177]
前記空気ラインは前記流体入口ラインと同一線上にある、C176に記載のシステム。[C178]
前記弁ネットワークはパネルによって支持されている、C166に記載のシステム。[C179]
前記弁ネットワークに事前に接続された第2の濃縮液コンテナをさらに備える、C166に記載のシステム。
[C180]
前記混合コンテナおよび第1の濃縮液コンテナおよび第2の濃縮液コンテナはポリマーバッグである、C166に記載のシステム。
[C181]
前記混合コンテナは、前記第1および第2の単回処置濃縮液コンテナよりも大きい内部容積を有する、C179に記載のシステム。
[C182]
前記パネルは、前記弁部分上に重なる窓を有する、C177および178に記載のシステム。
[C183]
前記弁ネットワークは、ポンピングチューブセグメントを有するマニホールド部分を含む、C166に記載のシステム。
[C184]
前記弁部分は、前記マニホールドから発するチューブのバンクの部分である、C183に記載のシステム。
[C185]
前記弁部分は、前記マニホールドから発する平行なチューブのバンクの部分である、C183に記載のシステム。
[C186]
第2の滅菌フィルタおよび前記インライン滅菌フィルタが流路によって分離されるように、前記インライン滅菌フィルタと直列に接続された前記第2の滅菌フィルタをさらに備える、C166に記載のシステム。
[C187]
前記混合コンテナおよび第1および第2の単回処置濃縮液コンテナは、前記混合コンテナおよび第1および第2の単回処置濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定される、C166に記載のシステム。
[C188]
前記弁ネットワークは、前記流体入口ラインを前記第1および第2の単回処置濃縮液コンテナに流体的に相互接続する、C166に記載のシステム。
[C189]
前記弁ネットワークは、前記第1および第2の単回処置濃縮液コンテナを前記混合コンテナと流体的に相互接続する、C166に記載のシステム。
[C190]
前記弁ネットワークは、前記混合コンテナを前記患者充填/排出ラインと流体的に相互接続する、C166に記載のシステム。
[C191]
前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナは単一のパッケージに含まれる、C166に記載のシステム。
[C192]
前記単一のパッケージは単一のボックスによって収容される、C191に記載のシステム。
[C193]
水供給源および前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナのためのアタッチメントを有する接続プラットフォームをさらに備え、前記接続プラットフォームは、前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナおよび前記水供給源を、前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナの各々のためのものおよび前記水供給源のためのものを含む制御弁を使用して前記流体入口ラインに流体結合し、前記水供給源は給水ポンプを有する、C166~55のいずれか一項に記載のシステム。
[C194]
水供給源および前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナのためのアタッチメントを有する接続プラットフォームをさらに備え、前記接続プラットフォームは、前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナおよび前記水供給源を、前記少なくとも2つの濃縮液の各々のためのものおよび前記水供給源のためのものを含む制御弁を使用して前記流体入口ラインに流体結合し、前記少なくとも2つの濃縮液コンテナは、濃縮液ポンプを有する共通ラインに接続する、C166~55のいずれか一項に記載のシステム。
[C195]
水供給源および前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナのためのアタッチメントを有する接続プラットフォームをさらに備え、前記接続プラットフォームは、前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナおよび前記水供給源を、前記少なくとも2つの濃縮液の各々のためのものおよび前記水供給源のためのものを含む制御弁を使用して前記流体入口ラインに流体結合し、前記水供給源はポンプを有し、前記少なくとも2つの濃縮液コンテナは、濃縮液ポンプを有する共通ラインに接続する、C166~55のいずれか一項に記載のシステム。
[C196]
前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナに濃縮液を充填するために前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナを順次前記流体入口ラインに接続するように、前記接続プラットフォームの制御弁を制御するようにプログラムされたコントローラをさらに備える、C193に記載のシステム。
[C197]
前記コントローラは、前記流体入口ラインを通して前記混合コンテナに水を搬送するように、前記接続プラットフォームの給水ポンプを制御する、C193に記載のシステム。[C198]
前記第1および第2の単回処置濃縮液コンテナに濃縮液を充填するために前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナを順次前記流体入口ラインに接続するように、前記接続プラットフォームの制御弁および前記濃縮液ポンプを制御するようにプログラムされたコントローラをさらに備える、C194に記載のシステム。
[C199]
前記コントローラは、前記流体入口ラインを通して前記混合コンテナに水を搬送するように、前記接続プラットフォームの給水ポンプを制御する、C198に記載のシステム。[C200]
前記第1および第2の単回処置濃縮液コンテナに濃縮液を充填するために前記少なくとも2つの複数回処置濃縮液コンテナを順次前記流体入口ラインに接続するように前記接続プラットフォームの制御弁および前記濃縮液ポンプを制御し、前記混合コンテナに水を充填するように前記接続プラットフォームの制御弁および前記接続プラットフォームの給水ポンプを制御するようにプログラムされたコントローラをさらに備える、C195に記載のシステム。
[C201]
腹膜透析を実行するためのシステムであって、
流体入口、混合コンテナ、および少なくとも2つの濃縮液コンテナを有する流体回路を有する腹膜透析サイクラ
を備え、
前記腹膜透析サイクラは、外部供給源から前記流体入口を通して前記少なくとも2つの濃縮液コンテナに濃縮液を移送し、前記流体入口を通して前記混合コンテナに水を移送し、前記少なくとも2つの濃縮液コンテナから前記混合コンテナに濃縮液を移送して透析流体を形成するように、選択的に前記流体回路を通るように濃縮液および水をポンピングおよび方向付けするためのアクチュエータを有し、
前記腹膜透析サイクラのアクチュエータはまた、透析流体を患者ラインに移送する、システム。
[C202]
前記少なくとも2つの濃縮液コンテナは空である、C201に記載のシステム。
[C203]
前記アクチュエータを制御するプログラマブルコントローラをさらに備える、C201に記載のシステム。
[C204]
前記アクチュエータは、ポンピングアクチュエータおよび弁アクチュエータを含む、C203に記載のシステム。
[C205]
前記流体回路は、前記弁アクチュエータによってピンチされる弁セグメントを含む、C204に記載のシステム。
[C206]
前記流体入口はインライン滅菌フィルタを有する、C201に記載のシステム。
[C207]
前記インライン滅菌フィルタは、2つのフィルタまたはその膜に空気圧を加えるための空気ラインを有する単一のテスト可能なフィルタを含む、C206に記載のシステム。[C208]
濃縮液および水のための入力接続部と、前記流体入口に接続可能な出口接続部とを有する流体供給源モジュールをさらに備える、C203に記載のシステム。
[C209]
前記流体供給源モジュールは、濃縮液および水を前記出口接続部に順次接続するアクチュエータを有する、C208に記載のシステム。
[C210]
前記腹膜透析サイクラは、前記流体供給源モジュールのアクチュエータを制御する、C209に記載のシステム。
[C211]
前記流体供給源モジュールのアクチュエータは、弁アクチュエータおよびポンプアクチュエータを含む、C210に記載のシステム。
[C212]
前記流体供給源のポンプアクチュエータは、前記出口接続部に接続された精製水供給ラインを通って流れる精製水を生成するためにフィルタシステムを通して水をポンピングする給水ポンプを含み、前記流体供給源モジュールの弁アクチュエータは、前記精製水供給ラインを選択的に開閉する給水弁アクチュエータを含む、C211に記載のシステム。[C213]
前記流体供給源のポンプアクチュエータは、それぞれの濃縮液供給ラインを通して接続された濃縮液コンテナから、前記出口接続部に接続する共通の濃縮液ラインに濃縮液をポンピングする濃縮液ポンプを含み、前記流体供給源モジュールの弁アクチュエータは、前記それぞれの濃縮液供給ラインを選択的に開閉する濃縮液弁アクチュエータを含む、C211に記載のシステム。
[C214]
前記腹膜透析サイクラは、前記腹膜透析サイクラのアクチュエータを制御するプログラマブルコントローラを有する、C201に記載のシステム。
[C215]
前記流体供給源モジュールのポンプアクチュエータは、前記出口接続部に接続された精製水供給ラインを通って流れる精製水を生成するためにフィルタシステムを通して水をポンピングする、前記プログラマブルコントローラによって制御される給水ポンプを含み、前記流体供給源モジュールの弁アクチュエータは、前記プログラマブルコントローラの制御下で前記精製水供給ラインを選択的に開閉する給水弁アクチュエータを含む、C211に記載のシステム。
[C216]
前記流体供給源モジュールのポンプアクチュエータは、それぞれの濃縮液供給ラインを通して接続された濃縮液コンテナから、前記出口接続部に接続する共通の濃縮液ラインに濃縮液をポンピングする、前記プログラマブルコントローラによって制御される濃縮液ポンプを含み、前記流体供給源モジュールの弁アクチュエータは、前記プログラマブルコントローラの前記制御下で前記それぞれの濃縮液供給ラインを選択的に開閉する濃縮液弁アクチュエータを含む、C211に記載のシステム。
[C217]
前記流体供給源モジュールのポンプアクチュエータは、それぞれの濃縮液供給ラインを通して接続された濃縮液コンテナから、前記出口接続部に接続する共通の濃縮液ラインに濃縮液をポンピングする、前記プログラマブルコントローラによって制御される濃縮液ポンプを含み、前記流体供給源モジュールの弁アクチュエータは、前記プログラマブルコントローラの前記制御下で前記それぞれの濃縮液供給ラインを選択的に開閉する濃縮液弁アクチュエータを含み、前記流体供給源のポンプアクチュエータは、前記出口接続部に接続された精製水供給ラインを通って流れる精製水を生成するためにフィルタシステムを通して水をポンピングする、前記プログラマブルコントローラによって制御される給水ポンプを含み、前記流体供給源モジュールの弁アクチュエータは、前記プログラマブルコントローラの前記制御下で前記精製水供給ラインを選択的に開閉する給水弁アクチュエータを含む、C211に記載のシステム。
[C218]
腹膜透析および透析溶液調製のための流体システムであって、
ポリマー材料の使い捨て混合コンテナ、ポリマー材料の空の濃縮液コンテナ、弁ネットワークを含む流体マルチプレクサを有する事前に接続された流体回路と、前記弁ネットワークは、前記弁ネットワーク内に選択可能な流れ通路を画定するために弁アクチュエータと機械的にインターフェースをとる弁部分および合流点を有し、
前記弁ネットワークは、前記濃縮液コンテナに接続された濃縮液ラインと、流体入口ラインコネクタによって終端された流体入口ラインと、前記混合コンテナへの流入および前記混合コンテナからの流出を同時に可能にするように前記混合コンテナに接続された一対のラインとをさらに含み、
前記流体回路は、滅菌性を保つためにその内部容積を外部環境から隔離するためのユニットとして事前に接続および封止され、
弁アクチュエータ、センサ、およびポンピングアクチュエータを有するアクチュエータデバイスと
を備え、
前記流体回路は、前記弁部分と共に前記アクチュエータデバイスのエフェクタとそれぞれ係合するセンサ部分およびポンピング部分を有する、システム。
[C219]
前記流体入口ラインは、空気ラインが取り付けられたインライン滅菌フィルタを有し、前記空気ラインは、その完全性テストを可能にするために、前記空気ラインを通して押し込まれた空気が前記インライン滅菌フィルタの膜に圧力を加えるように接続される、C218に記載のシステム。
[C220]
前記流体入口ラインは、滅菌フィルタ要素に直列接続されたそれぞれの滅菌フィルタを有する、C218に記載のシステム。
[C221]
前記弁ネットワークは、剛性マニホールド部材によって支持されたポンピング部分を有するカートリッジ内に配置および保持され、前記マニホールド部材は、中空であり、前記合流点の少なくともいくつかを画定し、前記空気ラインは、前記マニホールド部材に固定して取り付けられたポートに接続する、C219に記載のシステム。
[C222]
前記弁ネットワークは、前記ポンピング部分がその剛性マニホールド部材によって保持されたカートリッジ内にあり、前記マニホールド部材は、中空であり、前記合流点の少なくともいくつかを画定する、C219に記載のシステム。
[C223]
前記空気ラインは、前記マニホールド部材に固定して取り付けられたポートに接続する、C222に記載のシステム。
[C224]
前記マニホールド部材は、剛性であり、前記ポンピング部分によって接続された2つの別個のチャンバを有する、C222または223に記載のシステム。
[C225]
前記弁ネットワークは、前記カートリッジのための支持を提供するパネルによって支持されており、前記マニホールド部材は前記パネルに接続される、C222または223に記載のシステム。
[C226]
前記弁ネットワークはパネルによって支持されており、前記マニホールド部材は、前記パネルから離隔している、C222または223に記載のシステム。
[C227]
前記2つの別個のチャンバのうちの少なくとも一方は、前記ポンピング部分の各端部に1つずつ、その中に一体化された圧力センサを有する、C224に記載のシステム。
[C228]
前記圧力センサは、前記2つの別個のチャンバのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含む、C227に記載のシステム。[C229]
前記それぞれの濃縮液ラインコネクタは、前記濃縮液ラインの一部分を支持するフレームによって接続される、C218または222に記載のシステム。
[C230]
前記フレームは窓を有し、前記濃縮液ラインの前記一部分は前記窓を横切る、C229に記載のシステム。
[C231]
前記弁ネットワークは排出ラインを有する、C218に記載のシステム。
[C232]
前記弁ネットワークは、腹膜カテーテルに接続可能な透析溶液充填/排出ラインを有する、C218に記載のシステム。
[C233]
前記充填/排出ラインは、取り外し可能なエンドキャップによって封止される、C232に記載のシステム。
[C234]
前記透析溶液充填/排出ラインは、その中の圧力を測定するように前記透析溶液充填/排出ラインに接続された圧力ポッドに前記透析溶液充填/排出ラインの端部で接続された、前記透析溶液充填/排出ラインと同一線上にある第2の空気ラインを有する、C218に記載のシステム。
[C235]
前記排出ラインおよび前記流体入口ラインは、前記排出ラインおよび前記流体入口ラインの部分を支持するフレームによって接続される、C231に記載のシステム。
[C236]
前記フレームは窓を有し、前記排出ラインおよび前記流体入口ラインの部分は前記窓を横切る、C235に記載のシステム。
[C237]
前記弁部分は平面要素によって支持されている、C218に記載のシステム。
[C238]
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含む、C237に記載のシステム。
[C239]
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含み、前記一対のシートのうちの少なくとも一方は、弁アクチュエータが前記弁部分に接触することを可能にする穴を有する、C218に記載のシステム。
[C240]
前記弁部分はチューブセグメントである、C239に記載のシステム。
[C241]
前記弁部分はチューブセグメントである、C218に記載のシステム。
[C242]
前記濃縮液ラインはこわれやすいシールによって封止される、C218に記載のシステム。
[C243]
前記混合コンテナおよび濃縮液コンテナは、前記混合コンテナおよび濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定される、C218に記載のシステム。
[C244]
前記継ぎ目は熱溶接の結果である、C243に記載のシステム。
[C245]
前記流体回路は滅菌内部容積を密閉する、C218~244のいずれか一項に記載のシステム。
[C246]
前記アクチュエータデバイスは腹膜透析サイクラを含む、C218に記載のシステム。[C247]
腹膜透析処置を施すためのシステムであって、
透析流体濃縮液の1つまたは複数の長期コンテナおよび水供給源に接続可能な腹膜透析システム構成要素と、
ポンピング部分、混合コンテナ、および1つまたは複数の短期濃縮液コンテナを有する使い捨て流体回路と、
コントローラによって制御されるポンピングアクチュエータおよび弁アクチュエータと、前記コントローラは、透析流体濃縮液の前記1つまたは複数の長期コンテナから前記1つまたは複数の短期濃縮液コンテナに単回の処置の複数のサイクルのために十分な濃縮液を移送し、処置のサイクルごとに、前記1つまたは複数の短期濃縮液コンテナから前記混合コンテナに充填サイクルのために十分な濃縮液を移送し、前記水供給源から前記混合コンテナにすぐに使用できる透析液を形成するために十分な水を移送することによって腹膜透析流体の混合バッチを生成するために、前記使い捨て流体回路に係合するように前記ポンピングアクチュエータおよび前記弁アクチュエータを制御する、
を備える、システム。
[C248]
前記混合コンテナおよび前記短期濃縮液コンテナはポリマーバッグである、C247に記載のシステム。
[C249]
前記ポンピングアクチュエータおよび前記弁アクチュエータは、前記混合コンテナの前記内容物を使用して自動腹膜透析処置の充填サイクルを実行するように制御される、C247に記載のシステム。
[C250]
前記流体回路の排出ラインに接続された少なくとも1つの導電率センサをさらに備え、ここにおいて、前記ポンピングアクチュエータおよび前記弁アクチュエータは、前記混合コンテナの内容物をサンプリングしてその導電率測定値を得るように制御される、C247に記載のシステム。
[C251]
腹膜透析および透析溶液調製のための流体回路であって、
ポリマー材料の使い捨て混合コンテナ、ポリマー材料の濃縮液コンテナ、弁ネットワークを含む流体マルチプレクサを有する事前に接続された流体回路
を備え、前記弁ネットワークは、前記弁ネットワーク内に選択可能な流れ通路を画定するために弁アクチュエータと機械的にインターフェースをとる弁部分および合流点を有し、
前記弁ネットワークは、前記濃縮液コンテナに接続された濃縮液ラインと、流体入口ラインコネクタによって終端された流体入口ラインと、前記混合コンテナへの流入および前記混合コンテナからの流出を同時に可能にするように前記混合コンテナに接続された一対のラインとをさらに含み、
前記流体入口ラインは、インライン滅菌フィルタを有し、
前記弁ネットワークは、マニホールド部材によって支持されたポンピング部分を有するカートリッジ内に配置および保持され、前記マニホールド部材は、中空であり、前記合流点の少なくともいくつかを画定し、
前記流体回路は、滅菌性を保つためにその内部容積を外部環境から隔離するためのユニットとして事前に接続および封止される、流体回路。
[C252]
前記マニホールド部材は、剛性であり、前記ポンピング部分によって接続された2つの別個のチャンバを画定する、C251に記載の流体回路。
[C253]
流体入口ラインは、前記流体入口ラインと同一線上にあり、前記インライン滅菌フィルタに接続する空気ラインを有する、C251に記載の流体回路。
[C254]
前記弁ネットワークはパネルによって支持されており、前記マニホールド部材は前記パネルに接続される、C251に記載の流体回路。
[C255]
前記弁ネットワークはパネルによって支持されており、前記マニホールド部材は前記パネルから離隔している、C251に記載の流体回路。
[C256]
前記マニホールドは、ポンピングチューブセグメントの各端部に1つずつ、その中に一体化された圧力センサを有する、C252に記載の流体回路。
[C257]
前記ポンピングチューブセグメントは直線である、C256に記載の流体回路。
[C258]
前記圧力センサは、前記2つの別個のチャンバのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含む、C256に記載の流体回路。[C259]
前記弁ネットワークは排出ラインを有する、C251に記載の流体回路。
[C260]
前記排出ラインおよび前記流体ラインは、前記排出ラインおよび前記流体ラインの部分を支持するフレームによって接続される、C259に記載の流体回路。
[C261]
前記フレームは窓を有し、前記排出ラインおよび前記流体ラインの前記部分は前記窓を横切る、C260に記載の流体回路。
[C262]
前記弁ネットワークは、腹膜カテーテルに接続可能な透析溶液充填/排出ラインを有する、C251に記載の流体回路。
[C263]
前記充填/排出ラインは、取り外し可能なエンドキャップによって封止される、C262に記載の流体回路。
[C264]
前記弁ネットワークは、腹膜カテーテルに接続可能な透析溶液充填/排出ラインを有し、前記透析溶液充填/排出ラインは、その中の圧力を測定するように前記透析溶液充填/排出ラインに接続された圧力ポッドに前記透析溶液充填/排出ラインの端部で接続された、前記透析溶液充填/排出ラインと同一線上にある第2の空気ラインを有する、C262に記載の流体回路。
[C265]
前記排出ラインおよび前記流体入口ラインは、前記排出ラインおよび前記流体入口ラインの部分を支持するフレームによって接続される、C261に記載の流体回路。
[C266]
前記フレームは窓を有し、前記排出ラインおよび前記流体入口ラインの部分は前記窓を横切る、C265に記載の流体回路。
[C267]
前記弁部分は平面要素によって支持されている、C251に記載の流体回路。
[C268]
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含む、C267に記載の流体回路。
[C269]
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含み、前記一対のシートのうちの少なくとも一方は、弁アクチュエータが前記弁部分に接触することを可能にする穴を有する、C268に記載の流体回路。
[C270]
前記弁部分はチューブセグメントである、C269に記載の流体回路。
[C271]
前記弁部分はチューブセグメントである、C251に記載の流体回路。
[C272]
前記混合コンテナおよび濃縮液コンテナは、前記混合コンテナおよび濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定される、C251に記載の流体回路。
[C273]
前記継ぎ目は熱溶接の結果である、C272に記載の流体回路。
[C274]
前記流体回路は滅菌内部容積を密閉する、C251~273のいずれか一項に記載の流体回路。
[C275]
腹膜透析および透析液調製のための流体回路であって、
事前に取り付けられた流体回路を有するポリマー材料の使い捨て混合コンテナと、前記混合コンテナおよび流体回路は、外部環境から封止され、
前記流体回路に事前に取り付けられたポリマー材料の濃縮液コンテナと、前記濃縮液コンテナは、外部環境から封止され、
を備え、
前記流体回路は、弁ネットワーク内に選択可能な流れ通路を画定するために弁アクチュエータと機械的にインターフェースをとる弁部分および合流点を有する前記弁ネットワークを含む流体マルチプレクサを含み、
前記弁ネットワークは、前記濃縮液コンテナに接続された濃縮液ラインと、給水ラインコネクタによって終端された給水ラインと、前記混合コンテナへの流入および前記混合コンテナからの流出を同時に可能にするように前記混合コンテナに接続された少なくとも1つの混合コンテナラインとをさらに含み、
前記給水ラインは、インライン滅菌フィルタを有し、
前記弁ネットワークは、マニホールド部材によって支持されたポンピング部分を有するカートリッジ内に配置および保持され、前記マニホールド部材は、中空であり、前記合流点の少なくともいくつかを画定し、
前記マニホールド部材は、ポンピングチューブセグメントによって接続された2つの別個のチャンバを画定する、流体回路。
[C276]
前記給水ラインは、それに取り付けられた空気ラインを有し、前記空気ラインは、その完全性テストを可能にするために、前記空気ラインを通して押し込まれた空気が前記インライン滅菌フィルタの膜に圧力を加えるように接続される、C275に記載の流体回路。[C277]
前記弁ネットワークはパネルによって支持されており、前記マニホールド部材は前記パネルに接続される、C275に記載の流体回路。
[C278]
前記弁ネットワークはパネルによって支持されており、前記マニホールド部材は前記パネルから離隔している、C275に記載の流体回路。
[C279]
前記空気ラインは、前記濃縮液ラインおよび前記給水ラインのそれぞれのラインの少なくとも一部分と一体である、C276に記載の流体回路。
[C280]
前記マニホールドは、前記ポンピング部分の各端部に1つずつ、その中に一体化された圧力センサを有する、C275に記載の流体回路。
[C281]
前記ポンピング部分は直線である、C280に記載の流体回路。
[C282]
前記圧力センサは、前記2つの別個のチャンバのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含む、C275に記載の流体回路。[C283]
前記弁ネットワークは、排出ラインを有し、前記それぞれの給水ラインおよび排出ラインは、その部分を支持するフレームによって接続される、C275に記載の流体回路。[C284]
前記フレームは窓を有し、前記部分は前記窓を横切る、C283に記載の流体回路。[C285]
前記弁ネットワークは排出ラインを有する、C275に記載の流体回路。
[C286]
前記弁ネットワークは、腹膜カテーテルに接続可能な透析液充填/排出ラインを有する、C275に記載の流体回路。
[C287]
前記充填/排出ラインは、取り外し可能なエンドキャップによって封止される、C286に記載の流体回路。
[C288]
前記弁ネットワークは、腹膜カテーテルに接続可能な透析液充填/排出ラインを有し、前記透析液充填/排出ラインは、その中の圧力を測定するように前記透析液充填/排出ラインに接続された圧力ポッドに前記透析液充填/排出ラインの端部で接続された、前記透析液充填/排出ラインと同一線上にある第2の空気ラインを有する、C276に記載の流体回路。
[C289]
前記排出ラインおよび前記給水ラインは、前記排出ラインおよび前記給水ラインの部分を支持するフレームによって接続される、C285に記載の流体回路。
[C290]
前記フレームは窓を有し、前記排出ラインおよび前記給水ラインの部分は前記窓を横切る、C289に記載の流体回路。
[C291]
前記弁部分は平面要素によって支持されている、C275に記載の流体回路。
[C292]
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含む、C291に記載の流体回路。
[C293]
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含み、前記一対のシートのうちの少なくとも一方は、弁アクチュエータが前記弁部分に接触することを可能にする穴を有する、C292に記載の流体回路。
[C294]
前記弁部分はチューブセグメントである、C293に記載の流体回路。
[C295]
前記弁部分はチューブセグメントである、C275に記載の流体回路。
[C296]
前記濃縮液ラインはこわれやすいシールによって封止される、C275に記載の流体回路。
[C297]
前記カートリッジは、前記弁ネットワークが間に挟まれた平行なパネルを含み、前記こわれやすいシールは、アクチュエータが使用前にそれらを破断することを可能にし、それによって前記濃縮液が前記濃縮液ラインを通って流れることを可能にするように、前記パネルのうちの少なくとも1つのパネルの窓と位置合わせされた前記カートリッジ内に保持される、C296に記載の流体回路。
[C298]
前記カートリッジは、前記弁ネットワークが間に挟まれた平行なパネル部分を形成する単一の折り畳みパネルを含み、前記こわれやすいシールは、アクチュエータが使用前にそれらを破断することを可能にし、それによって前記濃縮液が前記濃縮液ラインを通って流れることを可能にするように、前記パネルのうちの少なくとも1つのパネルの窓と位置合わせされた前記カートリッジ内に保持される、C297に記載の流体回路。
[C299]
前記弁ネットワークは、こわれやすいシールによって封止されている前記濃縮液ラインを含み、それによって、前記こわれやすいシールが破断されるまで、前記濃縮液を前記流体回路の残りから分離する、C275に記載の流体回路。
[C300]
その膜間の汚染増大を防止するために第2の滅菌フィルタおよび前記インライン滅菌フィルタが流路によって分離されるように、前記インライン滅菌フィルタと直列に接続された前記第2の滅菌フィルタをさらに備える、C275に記載の流体回路。
[C301]
前記混合コンテナおよび濃縮液コンテナは、前記混合コンテナおよび濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定される、C275に記載の流体回路。
[C302]
前記継ぎ目は熱溶接の結果である、C301に記載の流体回路。
[C303]
前記流体回路は滅菌内部容積を密閉する、C275~302のいずれか一項に記載の流体回路。
[C304]
腹膜透析および透析液調製のための流体システムであって、
事前に取り付けられた流体回路を有するポリマー材料の使い捨て混合コンテナと、前記混合コンテナおよび流体回路は、外部環境から封止され、
前記流体回路に事前に取り付けられたポリマー材料の濃縮液コンテナと、前記濃縮液コンテナは、外部環境から封止され、
前記流体回路は、弁ネットワーク内に選択可能な流れ通路を画定するために弁アクチュエータと機械的にインターフェースをとる弁部分および合流点を有する前記弁ネットワークを含む流体マルチプレクサを含み、
前記弁ネットワークは、前記濃縮液コンテナに接続された濃縮液ラインと、給水ラインコネクタによって終端された給水ラインと、前記混合コンテナへの流入および前記混合コンテナからの流出を同時に可能にするように前記混合コンテナに接続された一対のラインとをさらに含み、
前記給水ラインは、空気ラインが取り付けられたインライン滅菌フィルタを有し、前記空気ラインは、その完全性テストを可能にするために、前記空気ラインを通して押し込まれた空気が前記インライン滅菌フィルタの膜に圧力を加えるように接続され、
弁アクチュエータ、センサ、およびポンピングアクチュエータを有するアクチュエータデバイスと
を備え、
前記流体回路は、前記弁部分と共に前記アクチュエータデバイスのエフェクタとそれぞれ係合するセンサ部分およびポンピング部分を有する、システム。
[C305]
前記弁ネットワークは、前記ポンピング部分がその剛性マニホールド部材によって保持されたカートリッジ内にあり、前記マニホールド部材は、中空であり、前記合流点の少なくともいくつかを画定する、C304に記載のシステム。
[C306]
前記空気ラインは、前記マニホールド部材に固定して取り付けられたポートに接続する、C305に記載のシステム。
[C307]
前記マニホールド部材は、剛性であり、前記ポンピング部分によって接続された2つの別個のチャンバを有する、C305または306に記載のシステム。
[C308]
前記弁ネットワークは、前記カートリッジのための支持を提供するパネルによって支持されており、前記マニホールド部材は前記パネルに接続される、C305または307に記載のシステム。
[C309]
前記弁ネットワークはパネルによって支持されており、前記マニホールド部材は、前記パネルから離隔している、C305または307に記載のシステム。
[C310]
前記マニホールドは、前記ポンピング部分の各端部に1つずつ、その中に一体化された圧力センサを有する、C307に記載のシステム。
[C311]
前記圧力センサは、前記2つの別個のチャンバのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含む、C310に記載のシステム。[C312]
前記それぞれの濃縮液ラインコネクタは、前記濃縮液ラインの一部分を支持するフレームによって接続される、C304または307に記載のシステム。
[C313]
前記フレームは窓を有し、前記濃縮液ラインの前記一部分は前記窓を横切る、C312に記載のシステム。
[C314]
前記弁ネットワークは排出ラインを有する、C304に記載のシステム。
[C315]
前記弁ネットワークは、腹膜カテーテルに接続可能な透析液充填/排出ラインを有する、C304に記載のシステム。
[C316]
前記充填/排出ラインは、取り外し可能なエンドキャップによって封止される、C304に記載のシステム。
[C317]
前記透析液充填/排出ラインは、その中の圧力を測定するように前記透析液充填/排出ラインに接続された圧力ポッドに前記透析液充填/排出ラインの端部で接続された、前記透析液充填/排出ラインと同一線上にある第2の空気ラインを有する、C304に記載のシステム。
[C318]
前記排出ラインおよび前記給水ラインは、前記排出ラインおよび前記給水ラインの部分を支持するフレームによって接続される、C304に記載のシステム。
[C319]
前記フレームは窓を有し、前記排出ラインおよび前記給水ラインの部分は前記窓を横切る、C304に記載のシステム。
[C320]
前記弁部分は平面要素によって支持されている、C304に記載のシステム。
[C321]
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含む、C304に記載のシステム。
[C322]
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含み、前記一対のシートのうちの少なくとも一方は、弁アクチュエータが前記弁部分に接触することを可能にする穴を有する、C304に記載のシステム。
[C323]
前記弁部分はチューブセグメントである、C322に記載のシステム。
[C324]
前記弁部分はチューブセグメントである、C304に記載のシステム。
[C325]
前記濃縮液ラインはこわれやすいシールによって封止される、C304に記載のシステム。
[C326]
前記カートリッジは、前記弁ネットワークが間に挟まれた平行なパネルを含み、前記こわれやすいシールは、アクチュエータが使用前にそれらを破断することを可能にし、それによって前記濃縮液が前記濃縮液ラインを通って流れることを可能にするように、前記パネルのうちの少なくとも1つのパネルの窓と位置合わせされた前記カートリッジ内に保持される、C325に記載のシステム。
[C327]
前記カートリッジは、前記弁ネットワークが間に挟まれた平行なパネル部分を形成する単一の折り畳みパネルを含み、前記こわれやすいシールは、アクチュエータが使用前にそれらを破断することを可能にし、それによって前記濃縮液が前記濃縮液ラインを通って流れることを可能にするように、前記パネルのうちの少なくとも1つのパネルの窓と位置合わせされた前記カートリッジ内に保持される、C325に記載のシステム。
[C328]
前記弁ネットワークは、こわれやすいシールによって封止されている前記濃縮液ラインを含み、それによって、前記こわれやすいシールが破断されるまで、前記濃縮液を前記流体回路の残りから分離する、C304に記載のシステム。
[C329]
その膜間の汚染増大を防止するために第2の滅菌フィルタおよび前記インライン滅菌フィルタが流路によって分離されるように、前記インライン滅菌フィルタと直列に接続された前記第2の滅菌フィルタをさらに備える、C304に記載のシステム。
[C330]
前記バッチコンテナおよび濃縮液コンテナは、前記バッチコンテナおよび濃縮液コンテナを画定する継ぎ目に沿って2つの接合された可撓性パネルによって画定される、C304に記載のシステム。
[C331]
前記継ぎ目は熱溶接の結果である、C330に記載のシステム。
[C332]
前記流体回路は滅菌内部容積を密閉する、C304~331のいずれか一項に記載のシステム。
[C333]
前記アクチュエータデバイスは腹膜透析サイクラを含む、C330に記載のシステム。[C334]
前記排出ラインおよび前記給水ラインは、前記排出ラインおよび前記給水ラインの部分を支持するフレームによって接続され、前記アクチュエータデバイスは、カットアンドシールデバイスと、前記フレームを受容し、前記フレームの窓を前記カットアンドシールデバイスと位置合わせする受容スロットとを有する、C304に記載のシステム。
[C335]
前記アクチュエータデバイスは、前記濃縮液ラインを切断および封止するように前記カットアンドシールデバイスをアクティブ化するようにプログラムされたコントローラを有し、それによって、前記流体回路が、前記アクチュエータデバイスのコネクタ上のシールとして作用するように前記アクチュエータデバイス上の適所に集合的に残る、前記フレームおよび濃縮液ラインコネクタならびに前記濃縮液ラインの切り残り部分から分離されることを可能にする、C334に記載のシステム。
[C336]
処置方法であって、
弁部分、コンテナ部分、およびポンピング部分を有する流体回路を有する腹膜サイクラ装置を使用することと、前記腹膜サイクラ装置は、前記コントローラの制御下にあり、腹膜透析流体を調製するための前記弁部分および前記ポンピング部分とインターフェースをとる、コントローラによって制御されるアクチュエータおよびセンサを有し、
第1の量の第1の流体を備えるプライミングボーラスにアクセスすることと、
少なくとも患者充填ラインを前記プライミングボーラスでプライミングすることと、 第2の量の第2の流体を備える処置バッチを調製することと、ここにおいて、前記第2の量は、前記第1の量よりも多く、
前記流体回路を通して腎代替療法の少なくとも1つの充填/排出サイクルを実行し、前記処置バッチを使用することと
を備える、方法。
[C337]
プライミングボーラスに前記アクセスすることおよび処置バッチを前記調製することの両方は、少なくとも1つの濃縮液を希釈および混合することを含み、プライミングボーラスに前記アクセスすることを前記調製することは、前記処置バッチの調製ほど時間がかからない、C336に記載の方法。
[C338]
処置バッチを前記調製する前に、流体回路が患者に接続されていることを決定し、流体回路が患者に接続されるまで処置バッチを前記調製することを防止することをさらに備える、C336に記載の方法。
[C339]
前記第1の流体および前記第2の流体は、同じ処方にしたがう同じ組成を有する、C336に記載の方法。
[C340]
前記第1の流体および前記第2の流体は、異なる組成を有する、C336に記載の方法。
[C341]
前記第1の流体は非処方流体である、C336に記載の方法。
[C342]
前記第1の流体は水または生理食塩水である、C336に記載の方法。
[C343]
クイックプライミングが望まれるという指示を、ユーザインターフェースを介して前記コントローラによって受信すること、または患者が満杯であるか空であるかを決定し、そうでない場合、前記アクセスすることおよび前記プライミングすることをスキップすることをさらに備える、C336に記載の方法。
[C344]
前記プライミングボーラスおよび前記処置バッチは、前記コンテナ部分の同じ混合コンテナ内に貯蔵される、C336に記載の方法。
[C345]
前記プライミングボーラスおよび前記処置バッチの少なくとも1つは、薬剤濃縮液を調合および希釈するために精製水および薬剤濃縮液を前記混合コンテナに流すことによって調製される、C344に記載の方法。
[C346]
前記混合コンテナは使い捨てである、C345に記載の方法。
[C347]
前記流体回路は、使い捨てであり、ポンピングチューブセグメントおよび前記弁部分の複数の弁セグメントを含み、腹膜サイクラ装置は、前記ポンピングチューブセグメントに係合するように配置された少なくとも1つのポンピングアクチュエータを含み、前記腹膜サイクラ装置は、前記弁セグメントに係合するように配置された複数の弁アクチュエータをさらに含む、C346に記載の方法。
[C348]
前記プライミングボーラスの前記調製は、前記第1の量の前記第1の流体を作製するために既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出すことを備える、C336に記載の方法。
[C349]
前記処置バッチの前記調製は、前記第2の量の前記第2の流体を作製するために既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出すことを備え、前記第2の流体は腹膜透析流体であり、前記第2の量は、処置サイクルの少なくとも単回の充填のために十分な量の腹膜透析流体を提供する、C336に記載の方法。
[C350]
前記引き出すことは、相互接続モジュールを使用して、前記滅菌フィルタが一体的に取り付けられた前記流体回路の共通の入口に異なる時間に水および濃縮液を接続することを含む、C349に記載の方法。
[C351]
空気圧テストによって前記滅菌フィルタをテストし、前記テストの結果に依存して、腹膜透析充填および排出サイクルのための前記量を使用すること、またはその使用を防止することをさらに備える、C349に記載の方法。
[C352]
複数回の腹膜透析処置ごとに1回、長期濃縮液コンテナを前記相互接続モジュールに接続することをさらに備える、C350に記載の方法。
[C353]
滅菌フィルタが一体的に取り付けられた前記流体回路は、単回の腹膜透析処置ごとに1回、前記相互接続モジュールに接続される、C350に記載の方法。
[C354]
腹膜透析処置を施すためのシステムであって、
プライミング流体の供給源に接続可能な腹膜透析サイクラ部分と、
ユーザインターフェースを有し、前記腹膜透析サイクラ部分の充填/排出ポンプを制御するコントローラと
を備え、
前記コントローラは、患者が満杯であるか空であるかを示す、前記ユーザインターフェースを介した入力を要求し、
前記コントローラが、前記患者が空であることを示す入力を前記ユーザインターフェースを介して受信することに応じて、処置を開始する前に、腹膜透析流体のフルバッチを調製し、
前記コントローラが、前記患者が満杯であることを示す入力を前記ユーザインターフェースを介して受信することに応じて、処置を開始する前にクイックプライミングモードを開始し、
前記クイックプライミングモードは、クイックプライミングボーラスを調製またはそれにアクセスし、患者ラインをプライミングするためにそれを使用することを含む、システム。
[C355]
前記クイックプライミングボーラスは、腹膜透析流体とは異なる組成である、C354に記載のシステム。
[C356]
前記クイックプライミングボーラスは水である、C354に記載のシステム。
[C357]
前記クイックプライミングモードの後に、前記コントローラを使用して、患者から排液することをさらに備える、C354に記載のシステム。
[C358]
前記コントローラが、前記患者が空であることを示す入力を前記ユーザインターフェースを介して受信することに応じて、前記クイックプライミングモードへの使用者によるアクセスを防止するためのコマンドを生成することをさらに備える、C357に記載のシステム。
[C359]
処置方法であって、
第1の量の第1の流体を備えるプライミングバッチを調製することと、
患者充填/排出ラインを前記プライミングバッチでプライミングすることと、
流体回路が患者に接続されていることを決定することと、
第2の量の第2の流体を備える処置バッチを調製することと、ここにおいて、前記第2の量は、前記第1の量よりも多く、
前記流体回路を通して腎代替療法の少なくとも1つの充填/排出サイクルを実行し、前記処置バッチを使用することと
を備える、方法。
[C360]
前記プライミングバッチの前記調製は、前記処置バッチの前記調製ほど時間がかからない、C359に記載の方法。
[C361]
前記第1の流体および前記第2の流体は、同じ処方にしたがう同じ組成を有する、C359に記載の方法。
[C362]
前記第1の流体および前記第2の流体は、異なる組成を有する、C359に記載の方法。
[C363]
前記第1の流体は非処方流体である、C359に記載の方法。
[C364]
前記第1の流体は水または生理食塩水である、C359に記載の方法。
[C365]
クイックプライミングを実行するように前記患者から指示を受信した後に実行される、C359に記載の方法。
[C366]
前記プライミングバッチおよび前記処置バッチは、同じ混合コンテナ内に貯蔵される、C359に記載の方法。
[C367]
前記プライミングバッチおよび前記処置バッチの少なくとも1つは、薬剤濃縮液を調合および希釈するために精製水および前記薬剤濃縮液を前記混合コンテナに流すことによって調製される、C366に記載の方法。
[C368]
前記流体回路によって受容されると前記流体回路と係合するアクチュエータを有する調合および処置装置によって実行される、C367に記載の方法。
[C369]
前記混合コンテナは使い捨てである、C368に記載の方法。
[C370]
前記流体回路は、使い捨てであり、ポンピングチューブセグメントおよび複数の弁セグメントを含み、ここにおいて、前記調合および処置装置は、前記ポンピングチューブセグメントに係合するように配置された少なくとも1つのポンピングアクチュエータを含み、前記調合および処置装置は、前記弁セグメントに係合するように配置された複数の弁アクチュエータをさらに含む、C369に記載の方法。
[C371]
前記プライミングバッチの前記調製は、前記第1の量の前記第1の流体を作製するために既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出すことを備える、C359に記載の方法。
[C372]
前記処置バッチの前記調製は、前記第2の量の前記第2の流体を作製するために既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出すことを備え、前記第2の流体は腹膜透析液であり、前記第2の量は、処置サイクルの単回の充填のために十分な量の腹膜透析液を提供する、C359に記載の方法。
[C373]
前記引き出すことは、相互接続モジュールを使用して、前記滅菌フィルタが一体的に取り付けられた前記流体回路の共通の入口に異なる時間に水および濃縮液を接続することを含む、C372に記載の方法。
[C374]
空気圧テストによって前記滅菌フィルタをテストし、前記テストの結果に依存して、腹膜透析充填および排出サイクルのための前記量を使用すること、またはその使用を防止することをさらに備える、C372に記載の方法。
[C375]
複数回の腹膜透析処置ごとに1回、長期濃縮液コンテナを前記相互接続モジュールに接続することをさらに備える、C373に記載の方法。
[C376]
前記滅菌フィルタが一体的に取り付けられた前記流体回路は、単回の腹膜透析処置ごとに1回、前記相互接続モジュールに接続される、C375に記載の方法。
[C377]
滅菌医療用処置流体の調製のためのシステムであって、
ポンピングチューブセグメントおよび複数の弁セグメントを有する使い捨て流体回路と、
前記ポンピングチューブセグメントに係合するように成形されたポンピングアクチュエータ、および前記弁セグメントに係合するように配置された複数の弁アクチュエータを有する調合および処置装置と、
給水入口に接続されている前記複数の弁セグメントのうちの第1の弁セグメントと、 第1の濃縮液入口に接続されている前記複数の弁セグメントのうちの第2の弁セグメントと、
前記使い捨て流体回路は、前記給水入口および前記第1の濃縮液入口の各々と、前記複数の弁セグメントのうちの前記第1の弁セグメントおよび前記第2の弁セグメントのそれぞれとの間に接続された滅菌フィルタを有し、
複数回の腹膜透析処置を実行するために十分な腹膜透析液の調製のための十分な濃縮液を有する第1の濃縮液コンテナと、各処置は、複数の充填/排出サイクルを含み、
を備え、
前記使い捨て流体回路は、前記第1の濃縮液コンテナに接続されるように適応された前記第1の濃縮液入口のための第1の濃縮液入口コネクタを有し、
前記使い捨て流体回路は、少なくとも単一の充填/排出サイクルのために十分な腹膜透析液を保持するようなサイズにされた一体的に取り付けられた混合コンテナを有し、
前記調合および処置装置は、腹膜透析液のバッチを作製し、その後、使用済み腹膜透析液を排出することおよび前記混合コンテナから前記腹膜透析液の充填物をポンピングすることを含む充填/排出サイクルを実行するために、濃縮液および水を前記混合コンテナ内にポンピングするように前記ポンピングアクチュエータを制御するようにプログラムされたプログラマブルコントローラを有する、システム。
[C378]
前記使い捨て流体回路は、第2の濃縮液入口と前記複数の弁セグメントのうちの第3の弁セグメントとの間に滅菌フィルタが接続された前記第2の濃縮液入口を有する、C377に記載のシステム。
[C379]
各処置が複数の充填/排出サイクルを含む複数回の腹膜透析処置を実行するために十分な腹膜透析液の前記調製のための濃縮液を有する第2の濃縮液コンテナをさらに備え、ここにおいて、前記第1の濃縮液入口および前記第2の濃縮液入口は、前記使い捨て流体回路の前記第1の濃縮液入口コネクタおよび第2の濃縮液入口コネクタを持つ二重コネクタによって前記第1の濃縮液コンテナおよび前記第2の濃縮液コンテナに接続され、前記二重コネクタは、前記第1の濃縮液入口コネクタおよび前記第2の濃縮液入口を同時に前記第1の濃縮液コンテナおよび前記第2の濃縮液コンテナに接続する、C378に記載のシステム。
[C380]
前記第1の濃縮液コンテナが複数回の処置ごとに1回接続される一次コネクタと、前記使い捨て流体回路の第1の濃縮液入口コネクタが処置ごとに1回接続される二次コネクタとを有する、相互接続モジュールをさらに備える、C377に記載のシステム。
[C381]
前記給水入口は、滅菌フィルタの膜がバブルポイントテストなどによって圧力テストされることを可能にするために空気ポートコントローラを有する前記滅菌フィルタを有し、前記コントローラは、前記空気ポートコントローラに圧力を加え、そこを通して水をポンピングした後に前記圧力を測定することによって、前記滅菌フィルタ膜をテストするようにプログラムされる、C377に記載のシステム。
[C382]
前記コントローラは、前記滅菌フィルタ膜の分解をテストが示す場合、前記滅菌フィルタ膜の前記テストの結果に応じてアラーム信号を生成する、C381に記載のシステム。[C383]
腹膜透析および透析液調製のための流体回路であって、
事前に取り付けられた流体回路を有するポリマー材料の使い捨て混合コンテナ
を備え、前記混合コンテナおよび流体回路は、外部環境から封止され、
前記流体回路は、前記流体回路内に選択可能な流れ通路を画定するために弁アクチュエータと機械的にインターフェースをとる弁部分および合流点を有する流体マルチプレクサを含み、
前記流体回路は、それぞれの濃縮液ラインコネクタによって終端される少なくとも2つの濃縮液ラインと、給水ラインコネクタによって終端される給水ラインと、前記混合コンテナへの流入および前記混合コンテナからの流出を可能にするように接続される1つまたは複数のラインとを含み、
前記濃縮液ラインおよび前記給水ラインの各々は、テスト可能なインライン滅菌フィルタまたは直列接続された冗長滅菌フィルタの対を有し、
前記流体回路はポンピング部分を有する、流体回路。
[C384]
前記テスト可能なインライン滅菌フィルタは、前記濃縮液ラインおよび前記給水ラインのそれぞれのラインの少なくとも一部分と各々同一線上にある空気ラインを各々有する、C383に記載の流体回路。
[C385]
前記テスト可能なインライン滅菌フィルタは、前記濃縮液ラインおよび前記給水ラインのそれぞれのラインの少なくとも一部分と各々一体である空気ラインを各々有する、C383に記載の流体回路。
[C386]
前記ポンピング部分のポンピングチューブセグメントの各端部に1つずつ、圧力センサが一体化された剛性マニホールドチャンバをさらに備える、C383に記載の流体回路。[C387]
前記ポンピングチューブセグメントは直線である、C386に記載の流体回路。
[C388]
前記剛性マニホールドは、2つの別個のチャンバを有し、前記圧力センサは、前記2つの別個のチャンバのそれぞれのチャンバの壁の一部分としての役割をするダイアフラムを有する圧力ポッドを含む、C386に記載の流体回路。
[C389]
前記それぞれの濃縮液ラインコネクタは、前記濃縮液ラインの部分を支持するフレームによって接続される、C383に記載の流体回路。
[C390]
前記フレームは窓を有し、前記濃縮液ラインの前記部分は前記窓を横切る、C389に記載の流体回路。
[C391]
前記流体回路は排出ラインを有する、C383に記載の流体回路。
[C392]
前記排出ラインおよび前記給水ラインは、前記排出ラインおよび前記給水ラインの部分を支持するフレームによって接続される、C391に記載の流体回路。
[C393]
前記フレームは窓を有し、前記排出ラインおよび前記給水ラインの部分は前記窓を横切る、C392に記載の流体回路。
[C394]
前記弁部分は平面要素によって支持されている、C383に記載の流体回路。
[C395]
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含む、C394に記載の流体回路。
[C396]
前記平面要素は、前記弁部分を既定の位置に保持するように成形された一対のシートを含み、前記一対のシートのうちの少なくとも一方は、弁アクチュエータが前記弁部分に接触することを可能にする穴を有する、C395に記載の流体回路。
[C397]
前記弁部分はチューブセグメントである、C396に記載の流体回路。
[C398]
前記弁部分はチューブセグメントである、C383に記載の流体回路。
[C399]
前記流体回路は、前記弁部分が間に挟まれた平行なパネルを含むカートリッジによって保持され、少なくとも2つのこわれやすいシールは、アクチュエータが使用前にそれらを破断することを可能にし、それによって前記濃縮液が前記少なくとも2つの濃縮液ラインを通って流れることを可能にするように、前記パネルのうちの少なくとも1つのパネルの窓と位置合わせされた前記カートリッジ内に保持される、C398に記載の流体回路。[C400]
腹膜透析流体を作製する方法であって、
腹膜透析処置の少なくとも単回の充填のために十分な量の腹膜透析流体を作製するために、既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出し、前記濃縮液および水を調合することと、
前記引き出すことは、相互接続モジュールを使用して、前記滅菌フィルタが一体的に取り付けられた使い捨て流体回路の共通の入口に異なる時間に水および濃縮液を接続することを含み、
空気圧テストによって前記滅菌フィルタをテストし、前記テストの結果に依存して腹膜透析充填および排出サイクルのための前記量を使用すること、またはその使用を防止することと
を備える、方法。
[C401]
複数回の腹膜透析処置ごとに1回、長期濃縮液コンテナを前記相互接続モジュールに接続することをさらに備える、C400に記載の方法。
[C402]
前記滅菌フィルタが一体的に取り付けられた処置回路を、単回の腹膜透析処置ごとに1回、前記相互接続モジュールに接続することをさらに備える、C401に記載の方法。[C403]
前記水および前記濃縮液を混合することをさらに備える、C400に記載の方法。
[C404]
前記引き出すことおよび前記混合することは、単一の共通ポンプを使用して実行される、C403に記載の方法。
[C405]
前記使い捨て流体回路は、最初は空である少なくとも1つの濃縮液コンテナを有し、濃縮液を前記引き出すことは、前記少なくとも1つの濃縮液コンテナに濃縮液を充填することを含む、C400に記載の方法。
[C406]
前記調合することは、前記少なくとも1つの濃縮液コンテナから混合コンテナに濃縮液を移送することを含む、C405に記載の方法。
[C407]
前記調合することは、前記共通の入口を通して混合コンテナに水を移送することを含む、C405に記載の方法。
[C408]
前記調合することは、前記少なくとも1つの濃縮液コンテナから混合コンテナに濃縮液を移送し、前記共通の入口を通して混合コンテナに水を移送することを含む、C405に記載の方法。
[C409]
腹膜透析処置を実行する方法であって、
腹膜透析処置の単回の充填のために十分な量の腹膜透析液を作製するために既定の量で濃縮液および水を滅菌フィルタを通して引き出すこと
を備え、
前記引き出すことは、前記滅菌フィルタが一体的に取り付けられた使い捨て流体回路の共通の入口に異なる時間に水および濃縮液を接続することを含む、方法。
[C410]
前記滅菌フィルタは、流路によって直列に接続された別個のフィルタ要素を含む、C409に記載の方法。
[C411]
空気圧テストによって前記滅菌フィルタをテストし、前記テストの結果に依存して腹膜透析充填および排出サイクルのための前記量を使用すること、またはその使用を防止することをさらに備える、C409に記載の方法。
[C412]
複数回の腹膜透析処置ごとに1回、長期濃縮液コンテナを相互接続モジュールに接続することをさらに備える、C409に記載の方法。
[C413]
前記滅菌フィルタが一体的に取り付けられた処置回路を、単回の腹膜透析処置ごとに1回、前記相互接続モジュールに接続することをさらに備える、C412に記載の方法。[C414]
前記水および前記濃縮液を混合することをさらに備える、C412に記載の方法。
[C415]
前記引き出すことおよび前記混合することは、単一の共通ポンプを使用して実行される、C414に記載の方法。
[C416]
腹膜透析処置を実行する方法であって、
腹膜透析処置の単回の充填のために十分な量の腹膜透析液を作製するために既定の量で濃縮液および水をそれぞれの滅菌フィルタを通して引き出すことと、
前記引き出すことは、相互接続モジュールを使用して、混合コンテナに連続して水および濃縮液を流すことを含み、連続して水および濃縮液を前記流すことは、腹膜透析サイクラ内の流れ通路を切り替えることを含み、
前記それぞれの滅菌フィルタをテストすることによって前記それぞれの滅菌フィルタの完全性を確保すること、または直列に接続された冗長滅菌フィルタ要素として前記それぞれの滅菌フィルタを提供することと
を備える、方法。
[C417]
複数回の腹膜透析処置ごとに1回、長期濃縮液コンテナを前記相互接続モジュールに接続することをさらに備える、C416に記載の方法。
[C418]
前記それぞれの滅菌フィルタが一体的に取り付けられた処置回路を、単回の腹膜透析処置ごとに1回、前記相互接続モジュールに接続することをさらに備える、C417に記載の方法。
[C419]
前記水および前記濃縮液を混合することをさらに備える、C416に記載の方法。
[C420]
前記引き出すことおよび前記混合することは、単一の共通ポンプを使用して実行される、C419に記載の方法。
[C421]
処置回路を前記接続することは、水および濃縮液コネクタから少なくとも1つの滅菌シールを取り外し、前記処置回路の1つまたは複数の新しいコネクタを水および濃縮液コネクタに接続することを含み、前記量を前記使用することに続いて、少なくとも1つの新しい滅菌シールを生成するように前記1つまたは複数の新しいコネクタの1つまたは複数の部分を切断する、C416または418に記載の方法。
[C422]
前記相互接続モジュールは、前記濃縮液コンテナのコネクタを支持し、長期濃縮液コネクタを前記接続することは、前記濃縮液コンテナの前記コネクタを交換することを含み、処置回路を前記接続することは、前記処置回路を前記濃縮液コンテナの前記コネクタに接続することを含む、C416または418に記載の方法。
[C423]
前記相互接続モジュールを使用して連続して水および濃縮液を前記流すことは、前記相互接続モジュールの共通の出口および使い捨て流体回路の入口から固定量の濃縮液を洗い流すことを含み、前記方法は、前記十分な量を作製するために使用されるコントローラを使用して、前記固定量の量を計算することと、前記計算の結果に応じて前記十分な量を形成するように、ポンピングされる水の量を制御することとをさらに備える、C416に記載の方法。
[C424]
滅菌医療用処置流体の調製のためのシステムであって、
ポンピングチューブセグメントおよび複数の弁セグメントを有する使い捨て流体回路と、
前記少なくとも1つのポンピングチューブセグメントに係合するように配置された少なくとも1つのポンピングアクチュエータと、前記複数の弁セグメントに係合するように配置された複数の弁アクチュエータとを有する調合および処置装置と、
流体入口に接続されている前記複数の弁セグメントのうちの第1の弁セグメントと、 前記使い捨て流体回路は、流体入口コネクタと前記複数の弁セグメントのうちの前記第1の弁セグメントとの間に接続された滅菌フィルタを有し、
複数回の腹膜透析処置を実行するために十分な腹膜透析液の調製のための十分な濃縮液を有する第1の濃縮液コンテナと、各処置は、複数の充填/排出サイクルを含み、
前記使い捨て流体回路は、少なくとも単一の充填/排出サイクルのために十分な腹膜透析液を保持するようなサイズにされた一体的に取り付けられた混合コンテナを有し、
前記第1の濃縮液コンテナが、複数回の処置ごとに1回接続される、一次濃縮液コネクタおよび一次水コネクタを有する相互接続モジュールと
を備え、前記相互接続モジュールはまた、前記使い捨て流体回路の流体入口コネクタが処置ごとに1回接続される共通の二次コネクタも有し、
前記相互接続モジュールは、前記共通の二次コネクタを通って流れる水または濃縮液を選択するプログラマブルコントローラによって制御される弁ネットワークを有し、
前記調合および処置装置は、腹膜透析液のバッチを作製し、その後、使用済み腹膜透析液を排出することおよび前記混合コンテナから前記腹膜透析液の充填物をポンピングすることを含む充填/排出サイクルを実行するために、濃縮液および水を前記混合コンテナ内にポンピングするように前記少なくとも1つのポンピングアクチュエータを制御するようにプログラムされたプログラマブルコントローラを有する、システム。
[C425]
コントローラをさらに備え、前記コントローラは、前記調合および処置装置によって引き出されることになる水または濃縮液を選択した後に、前記弁ネットワークの一部分に残っている水または濃縮液の量を表すデータを計算および記憶し、水または濃縮液の量を表す前記データに応じて前記ポンプを制御するようにプログラムされる、C424に記載のシステム。
[C426]
薬剤濃縮液が事前に充填されたチャンバを有する流体回路を製造する方法であって、 流体回路をチャンバと一体的に接続することと、
滅菌フィルタを前記チャンバと接続することと、
前記一体的に接続することおよび滅菌フィルタを接続することは、その壁によって外部環境から分離される封止容積と、前記チャンバから発する濃縮液出口ライン内のこわれやすいプラグと、前記滅菌フィルタの膜とを有するアセンブリを形成し、
前記アセンブリを滅菌することと、
前記滅菌フィルタを通して前記チャンバに濃縮液を滅菌充填することと、
前記滅菌フィルタおよび前記チャンバを接続するラインを恒久的に封止し、次いで切断することと、
前記流体回路およびチャンバをガンマ線またはeビーム滅菌にかけることと
を備える、方法。
[C427]
薬剤濃縮液が事前に充填されたチャンバを有する流体回路を製造する方法であって、 流体回路をチャンバと一体的に接続することと、
滅菌フィルタを前記チャンバと接続することと、
前記一体的に接続することおよび滅菌フィルタを接続することは、その壁によって外部環境から分離される封止容積と、前記チャンバから発する濃縮液出口ライン内のこわれやすいプラグと、前記滅菌フィルタの膜とを有するアセンブリを形成し、
前記アセンブリを滅菌することと、
前記滅菌フィルタを通して前記チャンバに濃縮液を滅菌充填することと、
前記滅菌フィルタおよび前記チャンバを接続するラインを熱溶接し、切断することと、前記流体回路およびチャンバをガンマ線またはeビーム滅菌にかけることと
を備える、方法。
[C428]
流体ラインコネクタであって、
少なくとも1つの熱可塑性チューブがフレームの両側からアクセス可能であるように前記フレーム内に支持された少なくとも1つの熱可塑性チューブと、
前記フレームは、一方の端部に張り出し隆起部を有し、対向する端部で前記少なくとも1つの熱可塑性チューブに流体結合される少なくとも1つのコネクタを有し、
前記少なくとも1つのコネクタを覆うように前記フレームに嵌合したキャップと
を備え、
前記少なくとも1つのチューブは、前記張り出し隆起部に隣接する前記フレームの端部で前記フレームの穴を通って延びる、コネクタ。
[C429]
前記フレームは、ディテントピンにその細長い側部に沿って係合するように成形された凹部を有する、C428に記載のコネクタ。
[C430]
前記フレームは、楕円形状の凹部を有し、前記少なくとも1つのコネクタは、前記楕円形状の凹部内に位置付けられる、C428に記載のコネクタ。
[C431]
前記キャップは、前記少なくとも1つのコネクタと前記楕円形状の凹部のアクセスとの間に蛇行経路を画定するように前記楕円形状の凹部に嵌合する、C430に記載のコネクタ。
[C432]
少なくとも1つのコネクタおよび前記少なくとも1つの熱可塑性チューブは少なくとも2つである、C428~431のいずれか一項に記載のコネクタ。
[C433]
コネクタシステムであって、
少なくとも1つの熱可塑性チューブがフレームの両側からアクセス可能であるように前記少なくとも1つの熱可塑性チューブが前記フレーム内に支持されたコネクタ構成要素と、
前記フレームは、一方の端部に張り出し隆起部を有し、対向する端部で前記少なくとも1つの熱可塑性チューブに流体結合される少なくとも1つのコネクタを有し、
前記少なくとも1つのコネクタを覆うように前記フレームに嵌合したキャップと、
前記少なくとも1つのチューブは、前記張り出し隆起部に隣接する前記フレームの端部で前記フレームの穴を通って延び、
前記少なくとも1つのコネクタと嵌合する少なくとも1つの供給コネクタを有する流体供給装置と
を備え、前記流体供給装置は、前記少なくとも1つの熱可塑性チューブをチューブカットアンドシールデバイスと位置合わせするために前記フレームに係合するように成形された部分を有する、システム。
[C434]
前記カットアンドシールデバイスは前記少なくとも1つの熱可塑性チューブを切断し、それを両端で封止し、前記コネクタ構成要素は、別のコネクタ構成要素によって交換されるまでそれを覆い汚染から保護するために、前記フレームおよび少なくとも1つのコネクタを前記少なくとも1つの供給コネクタ上の適所に残して前記少なくとも1つの熱可塑性チューブが前記一端から取り出されることを可能にするように構成される、C433に記載のシステム。
[C435]
前記フレームは、ディテントピンにその細長い側部に沿って係合するように成形された凹部を有する、C434に記載のコネクタ。
[C436]
前記フレームは、楕円形状の凹部を有し、前記少なくとも1つのコネクタは、前記楕円形状の凹部内に位置付けられる、C434に記載のコネクタ。
[C437]
前記キャップは、前記少なくとも1つのコネクタと前記楕円形状の凹部のアクセスとの間に蛇行経路を画定するように前記楕円形状の凹部に嵌合する、C436に記載のコネクタ。
[C438]
少なくとも1つのコネクタおよび前記少なくとも1つの熱可塑性チューブは少なくとも2つである、C434~437のいずれか一項に記載のコネクタ。
[C439]
前記フレームは、ディテントピンにその細長い側部に沿って係合するように成形された凹部を有する、C433に記載のコネクタ。
[C440]
前記フレームは、楕円形状の凹部を有し、前記少なくとも1つのコネクタは、前記楕円形状の凹部内に位置付けられる、C433に記載のコネクタ。
[C441]
前記キャップは、前記少なくとも1つのコネクタと前記楕円形状の凹部のアクセスとの間に蛇行経路を画定するように前記楕円形状の凹部に嵌合する、C440に記載のコネクタ。
[C442]
少なくとも1つのコネクタおよび前記少なくとも1つの熱可塑性チューブは少なくとも2つである、C433または439~441のいずれか一項に記載のコネクタ。
[C443]
流体調合システムであって、
ポンプによって接続された第1のマニホールドおよび第2のマニホールドと、
最終充填薬剤および/または補助流体の接続のための前記第1のマニホールド上のポートと、
最終充填物または補助流体を、コントローラによって生成されたコマンドにしたがって引き出すように前記ポンプを制御するようにプログラムされたコントローラと
を備える、システム。
[C444]
混合コンテナをさらに備え、前記コントローラは、前記補助流体を前記混合コンテナに移送し、腹膜に充填するためにその内容物を使用するようにプログラムされる、C443に記載のシステム。
[C445]
前記コントローラは、最終充填物または補助流体を引き出すように前記ポンプを制御する前に、前記混合コンテナに腹膜透析液の充填物を充填する、C444に記載のシステム。
[C446]
前記コントローラは、腹膜透析処置を実行するために前記混合コンテナの内容物を使用するようにプログラムされる、C444に記載のシステム。
[C447]
薬剤を混合する方法であって、
コントローラを使用して、最初の混合物を生成するために、許可された比と許可されない比のマップおよび第1の薬剤の最終処方濃度に応じて前記コントローラによって計算された第1の目標濃度でそれぞれの量の水および液体の第1の薬剤濃縮液を混合することと、
前記コントローラを使用して、前記最初の混合物の導電率を測定することを含む、前記最初の混合物の濃度をテストすることと、
前記コントローラを使用して、前記テストに応じて、前記最初の混合物を第1の薬剤の第2の目標濃度に希釈し、結果として得られた第2の混合物の導電率を測定することを含む前記第2の混合物の濃度をさらにテストすることと
を備える、方法。
[C448]
前記コントローラを使用して、第2の薬剤濃縮液を前記第2の混合物に添加することをさらに備える、C447に記載の方法。
[C449]
前記第1の目標は、薬剤の完成した混合バッチを調製するための時間を最小限にするための総ポンピング時間の最適化に基づく、C447または448に記載の方法。
[C450]
腹膜透析流体を作製するためのシステムであって、
第1の濃縮液および第2の濃縮液の第1のコンテナおよび第2のコンテナならびに水供給源に接続可能な腹膜透析システム構成要素と、
ポンピング部分および混合コンテナを有する使い捨て流体回路と、
コントローラによって制御されるポンピングアクチュエータおよび弁アクチュエータと を備え、前記コントローラは、前記使い捨て流体回路に係合するように前記ポンピングアクチュエータおよび前記弁アクチュエータを制御して、水、第1の濃縮液、および第2の濃縮液の既定の混合物を生成し、
(a)第1の量の水を前記混合コンテナ内にポンピングすることと、
(b)前記混合コンテナの内容物の目標導電率を達成すると推定される量の前記第1の濃縮液を前記混合コンテナ内にポンピングすることと、
(c)前記混合コンテナ内容物の導電率をテストし、前記テストの結果に応じて、前記テストの結果が前記目標導電率を上回る導電率を示す場合に、前記混合コンテナに添加する水の目標量および第2の濃縮液の目標量を調整することと、
(d)前記導電率が前記目標導電率を下回る場合に、処理中混合物の失敗の指示を出力することと、
(e)調整された目標量の水および調整された目標量の第2の濃縮液を前記混合コンテナに添加することと、
(f)前記混合コンテナの内容物の導電率をテストし、前記テストの結果に依存して、処理中混合物の成功または失敗の指示を出力することと
によって、すぐに使用できる腹膜透析液を形成する、システム。
[C451]
調整された目標量の水を前記添加した後に、前記混合コンテナの前記内容物の導電率をテストし、前記テストから生じる導電率が目標よりも高い場合にさらなる量の水を添加する、C450に記載のシステム。
[C452]
さらなる量の水を前記添加することによって添加される水の量は、前記テストから生じる前記導電率に応じる、C451に記載のシステム。
[C453]
処置流体のバッチを形成する方法であって、
混合コンテナに水を添加することと、
前記混合コンテナに第1の濃縮液を添加し、その内容物の導電率をテストすることと、 前記導電率が第1の既定のレベルを下回る場合に、前記混合コンテナ内のバッチの失敗の指示を出力することと、
前記導電率に応じて、前記導電率が前記既定のレベルを上回る場合に、前記混合コンテナに添加される水の追加量および第2の濃縮液の追加量を計算することと、
前記追加量を含む水および前記第2の濃縮液を前記混合コンテナに添加することと
を備える、方法。
[C454]
前記混合コンテナ内容物の前記導電率をテストし、前記導電率に応じて、前記導電率が第2の既定のレベルを下回る場合に前記混合コンテナ内のバッチの失敗の指示を出力することをさらに備える、C453に記載の方法。
[C455]
処置流体のバッチを調製する方法であって、
電解質液を含む混合コンテナにある量の浸透圧剤を添加し、前記混合コンテナ内の溶液の導電率の減少によって前記添加された浸透圧剤の量を検出すること
を備える、方法。
[C456]
電解質液と浸透圧剤との目標混合物を達成するために、前記検出の結果に応じて水または電解質液の濃度を調整することをさらに備える、C455に記載の方法。
[C457]
処置流体のバッチを調製する方法であって、
最終量の水の一部と第1の濃縮液を混合コンテナに添加することと、
前記混合コンテナの前記内容物を混合し、前記内容物の第1の導電率をテストすることと、
前記第1の導電率が第1の既定の範囲を下回る場合に、前記混合コンテナ内容物の失敗の指示を出力することと、
前記第1の導電率が前記第1の既定の範囲を上回る場合、前記第1の導電率に応じて、前記最終量に添加する水の第1の追加量と、第2の濃縮液の最終量を超える追加量を計算することと、前記第2の濃縮液を前記混合コンテナに添加し、
前記第1の導電率が前記第1の既定の範囲にある場合、前記第2の濃縮液を前記混合コンテナに添加することと、
前記最終量の水の残り、および計算された場合には前記追加量の水を前記混合コンテナに添加することと、
前記混合コンテナの前記内容物を混合し、前記内容物の第2の導電率をテストすることと、
前記第2の導電率が第2の既定の範囲を下回る場合、前記混合コンテナ内容物の失敗の指示を出力することと、
前記第2の導電率が前記第2の既定の範囲内にある場合、前記混合コンテナの前記内容物を処置のために利用可能にすることと
を備える、方法。
[C458]
前記第2の導電率が前記第2の既定の範囲を上回る場合、前記第2の導電率に応じて、前記第1の追加量の水と第2の追加量の水を添加する、C457に記載の方法。
[C459]
前記混合コンテナの前記内容物を透析処置のために使用することをさらに備える、C457または458に記載の方法。
[C460]
前記混合コンテナの前記内容物を腹膜透析処置のために使用することをさらに備える、C457または458に記載の方法。
[C461]
腹膜透析流体のバッチを作製する方法であって、
(a)腹膜透析流体の前記バッチを作製するのに必要とされるよりも少ない第1の量の水を混合コンテナに添加することと、
(b)第1の濃縮液を前記混合コンテナに添加し、前記混合コンテナ内容物を混合し、前記混合コンテナ内容物の結果として生じる第1の導電率を測定し、前記第1の導電率が第1の範囲にあるかどうかを決定することと、
(c)前記第1の導電率が前記第1の範囲にある場合、第2の濃縮液を前記混合コンテナに添加し、前記混合コンテナ内容物を混合し、前記混合コンテナ内容物の結果として生じる第2の導電率を測定することと、
(d)前記第2の導電率が第2の範囲にある場合、前記混合コンテナに水を添加し、混合し、前記混合コンテナ内容物の結果として生じる第3の導電率を測定することと、
(e)前記第3の導電率が第3の範囲に入る場合、前記混合コンテナの前記内容物が腹膜透析流体の使用可能なバッチを形成することを示す信号を生成することと、
(f)前記第1の導電率が前記第1の範囲外にある場合、前記第1の導電率および前記混合コンテナ内の流体の推定量に応じて水または第1の濃縮液の量を計算し、前記量の水または第1の濃縮液を前記混合コンテナに添加し、前記混合コンテナ内容物を混合し、前記混合コンテナ内容物の結果として生じる第4の導電率を測定することと、
(g)前記第4の導電率が前記第1の範囲にある場合、前記第2の濃縮液を前記混合コンテナに添加し、前記混合コンテナ内容物を混合し、前記混合コンテナ内容物の結果として生じる第5の導電率を測定することと、
(h)前記第5の導電率が前記第2の範囲にある場合、前記混合コンテナに水を添加し、前記混合コンテナ内容物を混合し、前記混合コンテナの結果として生じる第6の導電率を測定することと、
(i)前記第6の導電率が前記第3の範囲にある場合、前記混合コンテナの前記内容物が腹膜透析流体の使用可能なバッチを形成することを示す信号を生成することと、
(j)前記第2の導電率が前記第2の範囲外にあるか、前記第3の導電率が前記第3の範囲外にあるか、前記第4の導電率が前記第1の範囲外にあるか、前記第5の導電率が前記第2の範囲外にあるか、または前記第6の導電率が前記第3の範囲外にある場合、バッチの作製を終了することを示す信号を生成することと
を備える、方法。
[C462]
前記第1の濃縮液は電解質濃縮液であり、前記第2の濃縮液は浸透圧剤濃縮液である、C461に記載の方法。
[C463]
前記第1の濃縮液は浸透圧剤濃縮液であり、前記第2の濃縮液は電解質濃縮液である、C461に記載の方法。
[C464]
腹膜透析流体のバッチを作製するための方法であって、
(a)混合コンテナに水を添加することと、
(b)前記混合コンテナに電解質濃縮液を添加することと、
(c)前記混合コンテナの内容物を混合し、その内容物の導電率を測定することと、 (d)(c)において測定された前記導電率が第1の範囲にある場合、ステップ(h)を実行し、(c)において測定された前記導電率が前記第1の範囲外にある場合、ステップ(e)を実行することと、
(e)ステップ(c)において測定された前記導電率に応じて、前記混合コンテナの前記内容物の前記導電率を前記第1の範囲内にするために、水または電解質濃縮液の量を推定することと、
(f)(e)において推定された前記量の水を前記混合コンテナに添加し、前記混合コンテナの前記内容物を混合し、その内容物の導電率を測定することと、
(g)ステップ(f)において測定された前記導電率が第2の範囲外にある場合、前記バッチの作製を中止するためのコマンドを生成し、ステップ(p)を実行することと、 (h)ステップ(c)において測定された前記導電率が前記第1の範囲にあった場合、または(f)において測定された前記導電率がそうでなかった場合、前記混合コンテナによって保持された流体の計算された量およびステップ(d)において測定された前記導電率に応じて、前記第1の濃縮液および第2の濃縮液の既定の比にしたがって前記第2の濃縮液の量を計算することと、
(i)ステップ(h)において計算された前記量の前記第2の濃縮液を前記混合コンテナに添加し、前記混合コンテナの前記内容物を混合し、その導電率を測定することと、 (j)ステップ(i)において測定された前記導電率が前記第2の範囲外にある場合、前記バッチの作製を中止するためのコマンドを生成し、ステップ(p)に進むことと、 (k)ステップ(i)において測定された前記導電率が前記第2の範囲にある場合、ステップ(i)において測定された前記導電率および前記混合コンテナによって保持された流体の計算された量に応じて、前記混合コンテナに添加する水の量を計算することと、 (m)ステップ(k)において計算された前記量の水を前記混合コンテナに添加し、前記混合コンテナの前記内容物を混合し、その内容物の導電率を測定することと、
(n)ステップ(m)において測定された前記導電率が第3の範囲に入る場合、前記混合コンテナ内容物が使用可能であることを示すコマンドを生成することと、
(o)ステップ(m)において測定された前記導電率が前記第3の範囲外にくる場合、前記バッチの作製を中止するためのコマンドを生成することと、
(p)前記方法を終了することと
を備える、方法。
[C465]
前記第1の濃縮液は電解質濃縮液であり、前記第2の濃縮液は浸透圧剤濃縮液である、C464に記載の方法。
[C466]
前記第1の濃縮液は浸透圧剤濃縮液であり、前記第2の濃縮液は電解質濃縮液である、C464に記載の方法。
[C467]
ステップ(b)において前記添加する電解質液の量は、完成したバッチに必要とされる量の推定値に応じる、C464に記載の方法。
[C468]
前記導電率を前記測定することの各々は、前記混合コンテナの前記内容物の一部分を排出することを含む、C467に記載の方法。
[C469]
ステップ(b)において前記添加する電解質液の前記量は、一部分を排出するすべてのインスタンスの量の推定値に応じる、C468に記載の方法。
[C470]
処置流体のバッチを調製する方法であって、
電解質液を含む混合コンテナにある量の浸透圧剤を添加し、前記混合コンテナ内の溶液の導電率の減少によって前記添加された浸透圧剤の量を検出すること
を備える、方法。
[C471]
電解質液と浸透圧剤との目標混合物を達成するために、前記検出の結果に応じて水または電解質液の濃度を調整することをさらに備える、C470に記載の方法。
[C472]
腹膜透析処置を実行する方法であって、
腹膜透析処置の充填サイクルを実行することと、
腹膜透析処置の排出サイクルを実行することと、
前記排出サイクル中に、サンプルを収集するために、使用済み腹膜透析流体の少なくとも1つの部分をサンプルコンテナに進路変更することと
を備える、方法。
[C473]
前記サンプルは、前記排出サイクル中の異なる時間に進路変更された使用済み腹膜透析の複数の部分を含む、C472に記載の方法。
[C474]
コントローラに記憶された前記異なる時間は、完全な排出サイクルのすべての前記使用済み腹膜透析流体の組成を表すサンプルを作製するために計算される、C473に記載の方法。
[C475]
前記進路変更することは、500ml未満のコンテナを充填することを含む、C472に記載の方法。
[C476]
コントローラを使用して、前記サンプルコンテナを取り扱うための命令を出力することをさらに備える、C472に記載の方法。
[C477]
コントローラを使用して、前記サンプルコンテナを取り扱うための命令を出力することをさらに備える、C475に記載の方法。
[C478]
コントローラを使用して、前記サンプルコンテナ内に収集されたサンプルを取り外し、封止し、送達するための命令を出力することをさらに備える、C472に記載の方法。[C479]
腹膜透析処置を実行する方法であって、
コントローラを使用して、腹膜透析排出サイクル中に、コントローラに記憶された分取時間のスケジュールにしたがって、使用済み腹膜透析流体の部分を使用済み腹膜透析流体からサンプルコンテナに進路変更すること
を備え、
前記スケジュールは、排出サイクル中の前記使用済み腹膜透析流体の組成の予測される変動に応じ、
前記分取時間は、前記分取の時間および持続時間を示す、方法。
[C480]
前記時間および持続時間は互いに独立している、C479に記載の方法。
[C481]
前記持続時間の少なくとも2つは互いに異なる、C480に記載の方法。
[C482]
前記スケジュールに応じて前記部分以外の使用済み透析流体をドレインに進路変更することをさらに備える、C479に記載の方法。
[C483]
腹膜透析処置を実行する方法であって、
コントローラを使用して、腹膜透析処置の過程にわたって複数の排出サイクルを実行することと、
前記排出サイクルのうちの少なくとも1つの間、前記複数の排出サイクルのうちの1つまたは複数のサイクルからの使用済み腹膜透析流体の1つまたは複数の部分を、前記複数の排出サイクルの各々のためのそれぞれのサンプルコンテナに進路変更することと、
前記1つまたは複数の部分以外の前記使用済み腹膜透析の1つまたは複数の部分をドレインまたは廃棄物収集コンテナに進路変更することと
を備え、
前記1つまたは複数の部分の前記進路変更のタイミングは、各サンプルの前記内容物の結果として得られる組成が、前記排出サイクルのそれぞれのサイクルの内容物全体のすべてまたは一部分の組成を表すように選択される、方法。
[C484]
前記それぞれのサンプルコンテナのうちの1つまたは複数のコンテナの前記内容物を、前記排出サイクルのそれぞれのサイクルの内容物全体のすべてまたは一部分の組成を推定するモデルと比較することをさらに備える、C483に記載の方法。
[C485]
前記複数の排出サイクルのうちの前記1つまたは複数のサイクルの各々についての前記1つまたは複数の部分の総量を示す、前記コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することをさらに備え、前記コントローラは、前記腹膜透析処置中に前記総量を制御するために前記入力を使用する、C483に記載の方法。
[C486]
前記複数の排出サイクルのうちの前記1つまたは複数のサイクルの各々についての前記1つまたは複数の部分のタイミングの間隔を示す、前記コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することをさらに備え、前記コントローラは、前記腹膜透析処置中に前記タイミングの間隔を制御するために前記入力を使用する、C483に記載の方法。
[C487]
前記1つまたは複数の部分は複数回の分取であり、前記方法は、前記複数の排出サイクルのうちの前記1つまたは複数のサイクルの各々についての前記複数回の分取のうちの第1の分取のタイミングを示す、前記コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することをさらに備え、前記コントローラは、前記腹膜透析処置中に前記複数回の分取のうちの第1の分取の前記タイミングを制御するために前記入力を使用する、C483に記載の方法。
[C488]
前記1つまたは複数の部分は単回の分取であり、前記方法は、前記複数の排出サイクルのうちの前記1つまたは複数のサイクルの各々についての前記単回の分取のタイミングを示す、前記コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することをさらに備え、前記コントローラは、前記腹膜透析処置中に前記単回の分取の前記タイミングを制御するために前記入力を使用する、C483に記載の方法。
[C489]
前記1つまたは複数の部分以外の前記使用済み腹膜透析の前記部分のうちの最初の部分の量を示す、前記コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することをさらに備え、前記コントローラは、前記腹膜透析処置中に前記部分のうちの最初の部分の前記量を制御するために前記入力を使用する、C483に記載の方法。
[C490]
サンプリングスケジュールを作成するために、前記1つまたは複数の部分を収集する処置日および前記処置日の各々についてのパラメータの対応する組合せを示す、前記コントローラのユーザインターフェースからの入力を受諾することをさらに備え、前記コントローラは、連続する腹膜透析処置にわたるパラメータの対応する組合せにしたがって前記1つまたは複数の部分の収集を制御するために前記スケジュールを使用する、C483に記載の方法。
[C491]
前記コントローラのユーザインターフェースは、前記1つまたは複数の部分を収集する日のリスケジューリングの最大回数を示す入力を受諾し、前記方法は、前記コントローラを使用して、前記1つまたは複数の部分を収集する日の前記最大回数を超えてリスケジュールしようと試みる入力を防止することをさらに備える、C483に記載の方法。
[C492]
前記コントローラのユーザインターフェースは、日付、曜日、日にち、または既定の間隔の回数によって前記1つまたは複数の部分を収集する日のスケジュールを示す入力を受諾し、前記方法は、前記コントローラを使用して、連続する腹膜透析処置にわたって前記1つまたは複数の部分が収集される日を制御することをさらに備える、C483に記載の方法。
[C493]
前記コントローラは、ユーザインターフェースから受信された入力に応じて、排出サイクル当たりの前記1つまたは複数の部分の数、処置中に前記1つまたは複数の部分のうちの対応する部分を充填するサンプルコンテナの数、または排出の流量、またはそれらの任意の組合せを制御する、C483に記載の方法。
[C494]
透析システムであって、
透析流体を生成するように構成された調合要素と、透析治療を行うために患者に透析流体を送達するサイクラとを有する透析装置
を備え、前記透析装置は、前記治療のための一連の動作を指示するように構成されたデジタルコントローラをさらに備え、前記透析装置は、ワイヤレスデバイスと通信するように、または近距離通信(NFC)デバイスおよび無線周波数識別(RFID)デバイスのうちの1つを含むデータキャリアに書き込むか、もしくはそこから読み取るように構成されたワイヤレスインターフェースをさらに含む、システム。
[C495]
前記透析装置は、前記ワイヤレスインターフェースを介して腹膜透析治療のための処方をアップロードするように構成される、C494に記載の装置。
[C496]
前記ワイヤレスインターフェースは、処置後の治療データのデジタル記録を前記ワイヤレスデバイスに転送するように構成される、C494に記載の透析装置。
[C497]
前記ワイヤレスインターフェースは、前記ワイヤレスデバイスから処方または腹膜透析治療を読み取るように構成される、C494に記載のシステム。
[C498]
前記ワイヤレスインターフェースは、電話、タブレット、コンピュータ、NFC、またはRFIDデバイスから患者識別情報を読み取るように構成される、C494に記載のシステム。
[C499]
前記ワイヤレスインターフェースは、前記ワイヤレスデバイスから患者情報を読み取るように構成される、C494に記載のシステム。
[C500]
前記ワイヤレスインターフェースは、システムロギング情報を前記ワイヤレスデバイスに転送するように構成される、C494に記載のシステム。
[C501]
前記ワイヤレスインターフェースは、診断システムロギング情報を前記ワイヤレスデバイスに転送するように構成される、C494に記載のシステム。
[C502]
前記ワイヤレスデバイスは、電話、タブレット、およびNFCデバイスまたはRFIDデバイスもしくはコンピュータを含む、C460~466のいずれか一項に記載のシステム。
[C503]
透析流体回路をプライミングする方法であって、
ポンピングチューブセグメントを有するポンプを使用してプライミング流体で透析流体回路をプライミングすることと、
前記透析流体回路をプライミングするのに必要な時間期間を超える所定の時間期間にわたってプライミング流体を再循環させることによって前記プライミング流体で前記ポンプを作動させることと
を備える、方法。
[C504]
前記ポンプは蠕動ポンプである、C503に記載の方法。
[C505]
前記所定の時間期間は、前記ポンピングチューブセグメントをならすのに有効である、C503に記載の方法。
[C506]
前記所定の時間期間は、ポンプサイクルと流量との関係を所定の割合未満だけ変化させるのに必要なポンプ回転の時間または数の推定値に基づいて決定される、C503に記載の方法。
[C507]
前記プライミングは、前記ポンピングチューブセグメントを通るループ内でプライミング流体を再循環させることを含む、C503または506に記載の方法。
[C508]
前記所定の時間期間は、ポンプサイクルと流量との関係が所定の割合未満だけ変化する推定値に応じて決定される、C503または505に記載の方法。
【外国語明細書】