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特開2024-116200ビームフォーミングシステムにおけるNew Radioランダムアクセス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024116200
(43)【公開日】2024-08-27
(54)【発明の名称】ビームフォーミングシステムにおけるNew Radioランダムアクセス
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/0836 20240101AFI20240820BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240820BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20240820BHJP
【FI】
H04W74/0836
H04W16/28
H04L27/26 114
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024087978
(22)【出願日】2024-05-30
(62)【分割の表示】P 2021024303の分割
【原出願日】2017-09-28
(31)【優先権主張番号】62/400,980
(32)【優先日】2016-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/416,592
(32)【優先日】2016-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/443,319
(32)【優先日】2017-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/454,470
(32)【優先日】2017-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カイル・ジュン-リン・パン
(72)【発明者】
【氏名】ジャネット・エイ・ステルン-バーコウィッツ
(72)【発明者】
【氏名】ムン-イル・リー
(72)【発明者】
【氏名】フェンジュン・シー
(57)【要約】
【課題】ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)のビームのためのビーム相反性を決定するための方法およびシステムを提供する。
【解決手段】WTRUは、同期のためのダウンリンク(DL)ビームを決定し、決定されたDLビームを使用して、送信受信点(TRP)送信(TX)/受信(RX)ビーム対応情報(BCI)を決定し、少なくともTRP TX/RX BCIに基づいてWTRU TXビームの数を決定し、少なくともDLビームおよびTRP TX/RX BCIに基づいてWTRU TXビームのセットを決定することができる。このセットを決定することは、1つまたは複数のWTRU TXビーム方向を決定することを含む。また、WTRUは、決定されたWTRU TXビームのセットを使用してデータを送信することができる。TRP TX/RX BCIの決定は、受信されたTRP TX/RX BCIに基づいてよい。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)であって、
同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック送信を受信し、
前記SS/PBCHブロック送信に関連付けられた情報に基づいてSS/PBCHブロックインデックスを決定し、
前記決定されたSS/PBCHブロックインデックスに基づいて物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースを決定し、
PRACHプリアンブルおよび許可なし物理アップリンクリンク共有チャネル(PUSCH)を含む第1のメッセージを送信し、前記PRACHプリアンブルは、2ステップランダムアクセス手順と関連付けられ、前記PRACHプリアンブルは、前記決定されたPRACHリソースを用いて送信され、
前記第1のメッセージに応答して第2のメッセージを受信し、前記第2のメッセージは、競合解消を含む
ように構成されたプロセッサ
を備えたことを特徴とするWTRU。
【請求項2】
前記SS/PBCHブロック送信に関連付けられた前記情報は、復調参照信号(DMRS)系列から導出されることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記DMRS系列は、前記SS/PBCHブロック送信にて送信されることを特徴とする請求項2に記載のWTRU。
【請求項4】
前記SS/PBCHブロック送信に関連付けられた前記情報は、1つまたは複数のPBCHペイロードビットから導出されることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
前記SS/PBCHブロックインデックスは、ビームのサブセットに対応することを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
ビームの前記サブセットは、単一のビームを含むことを特徴とする請求項5に記載のWTRU。
【請求項7】
1つまたは複数のペイロードビットは、前記単一のビームを示すのに用いられることを特徴とする請求項6に記載のWTRU。
【請求項8】
前記PRACHリソースは、プリアンブルリソース、時間リソース、および周波数リソースのうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項9】
前記PRACHリソースは、時間リソースまたは周波数リソースのうちの1つまたは複数を用いて、前記SS/PBCHインデックスに基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項10】
同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック送信を受信することと、
前記SS/PBCHブロック送信に関連付けられた情報に基づいてSS/PBCHブロックインデックスを決定することと、
前記決定されたSS/PBCHブロックインデックスに基づいて物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースを決定することと、
PRACHプリアンブルおよび許可なし物理アップリンクリンク共有チャネル(PUSCH)を含む第1のメッセージを送信することであって、前記PRACHプリアンブルは、前記決定されたPRACHリソースを用いて送信される2ステップランダムアクセス手順と関連付けられる、ことと、
前記第1のメッセージに応答して第2のメッセージを受信することであって、前記第2のメッセージは、競合解消を含む、ことと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項11】
前記SS/PBCHブロック送信に関連付けられた前記情報は、復調参照信号(DMRS)系列から導出されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記DMRS系列は、前記SS/PBCHブロック送信にて送信されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記SS/PBCHブロック送信に関連付けられた前記情報は、1つまたは複数のPBCHペイロードビットから導出されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記SS/PBCHブロックインデックスは、ビームのサブセットに対応することを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項15】
ビームの前記サブセットは、単一のビームを含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
1つまたは複数のペイロードビットは、前記単一のビームを示すのに用いられることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記PRACHリソースは、プリアンブルリソース、時間リソース、および周波数リソースのうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記PRACHリソースは、時間リソースまたは周波数リソースのうちの1つまたは複数を用いて、前記SS/PBCHインデックスに基づいて決定されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項19】
同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック送信を送信し、
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルおよび許可なし物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を含む第1のメッセージを受信し、前記PRACHプリアンブルは、2ステップランダムアクセス手順と関連付けられ、前記PRACHプリアンブルは、PRACHリソースを用いて受信され、
前記SS/PBCHブロック送信は、SS/PBCHブロックインデックスと関連付けられ、
前記SS/PBCHブロックインデックスは、前記PRACHリソースと関連付けられ、
前記第1のメッセージに応答して第2のメッセージを受信し、前記第2のメッセージは、競合解消の表示を含む
ように構成されたプロセッサを備えたことを特徴とする基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビームフォーミングシステムにおけるNew Radioランダムアクセスに関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2016年9月28日に出願された米国仮特許出願第62/400,980号、2016年11月2日に出願された米国仮特許出願第62/416,592号、2017年1月6日に出願された米国仮特許出願第62/443,319号、および2017年2月3日に出願された米国仮特許出願第62/454,470号の利益を主張するものであり、同仮特許出願の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
国際電気通信連合(ITU)無線通信部門(ITU-R)、次世代モバイルネットワークス(NGMN)アライアンス、および第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)を含むいくつかのグループが、New Radio(NR)としても知られている場合がある、出現しつつある第5世代(5G)システムのための一般的な要件を立案してきた。これらの一般的な要件に基づいて、出現しつつある5Gシステムのための使用事例の大まかな分類は、モバイルブロードバンドの高度化(eMBB:Enhanced Mobile Broadband)、超大量マシンタイプ通信(mMTC:Massive Machine Type Communications)および超高信頼低レイテンシ通信(URLLC:Ultra Reliable and Low latency Communications)と描写可能である。
【0004】
異なる使用事例は、より高いデータ転送速度、より高いスペクトル効率、低電力、ならびにより高いエネルギー効率、より低いレイテンシ、およびより高い信頼性などの異なる要件を重視する場合がある。700メガヘルツ(MHz)から80ギガヘルツ(GHz)に及ぶ広範囲のスペクトル帯域が、さまざまな展開シナリオのために考慮されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
搬送周波数が増加するので、重度の経路損失は、十分なカバレッジエリアを保証するために重大な制限であることが知られている。ミリメートル波システムにおける送信は、加えて、見通し外損失、たとえば、回折損失、侵入損失、酸素吸収損失、群葉(foliage)損失などに苦しむ場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)のビームのためのビーム相反性(reciprocity)を決定するための方法およびシステムが開示される。WTRUは、同期のためのダウンリンク(DL)ビームを決定することができる。次いで、WTRUは、決定されたDLビームを使用して、送信受信点(TRP)送信(TX)/受信(RX)ビーム対応情報(BCI)を決定することができる。さらに、WTRUは、少なくともTRP TX/RX BCIに基づいてWTRU TXビームの数(a number of)を決定することができる。また、WTRUは、少なくともDLビームおよびTRP TX/RX BCIに基づいてWTRU TXビームのセットを決定することができ、このセットを決定することは、1つまたは複数のWTRU TXビーム方向を決定することを含む。加えて、WTRUは、決定されたWTRU TXビームのセットを使用してデータを送信することができる。
【0007】
一例では、TRP TX/RX BCIの決定は、受信されたTRP TX/RX BCIに基づいてよい。別の例では、TRP TX/RX BCIの決定は、New Radio(NR)-物理ブロードキャストチャネル(PBCH)巡回冗長検査(CRC)マスクのマスキング解除、1つまたは複数のNR-PBCHリソース、NR-PBCHペイロード、またはシステム情報ブロック(SIB)のうちの少なくとも1つに基づいてよい。
【0008】
さらなる一例では、決定されたDLビームは、TRPからのNR-PBCH受信のためとすることができる。追加の例では、NR-PBCHは、SS/PBCHとすることができる。また、SS/PBCHは、SSブロック時間インデックスを含んでよい。
【0009】
加えて、TX/RX BCIは、対応タイプの表示(indication)、TX/RXビーム幅関係、またはTX/RXビーム方向関係のうちの少なくとも1つを含んでよい。また、WTRU TXビームのセットの決定は、決定されたWTRU TXビームの数にさらに基づいてよい。
【0010】
追加の例では、WTRUは、決定されたDLビームによって使用されるリソースに基づいてランダムアクセスチャネル(RACH)手順のためのプリアンブルを決定してよい。次いで、WTRUは、プリアンブルを送信することができる。一例では、プリアンブルは、gNB RXビームにマップされたプリアンブル時間リソースを使用して送信されてよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
より詳細な理解は、添付の図面に関連して一例として与えられる、以下の説明からもたらされ得る。
図1A】1つまたは複数の開示される実施形態が実施できる例示的通信システムのシステム図である。
図1B図1Aに例示される通信システム内で使用できる例示的ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)のシステム図である。
図1C図1Aに例示される通信システム内で使用できる例示的無線アクセスネットワーク(RAN)および例示的コアネットワーク(CN)を示すシステム図である。
図1D図1Aに例示される通信システム内で使用できるさらなる例示的RANおよびさらなる例示的CNを示すシステム図である。
図2】ビームフォーミングされるランダムアクセス方法の一例を例示するフローチャート図である。
図3】部分的送信(TX)ビーム/受信(RX)ビーム相反性のための例示的方法および手順を例示するフローチャート図である。
図4】WTRU-TXビームセットを決定するための相反性の例示的使用を例示するフローチャート図である。
図5】TX/RXビーム相反性の表示のための例示的方法を例示するフローチャート図である。
図6】TX/RXビーム相反性を決定するための例示的方法および手順を例示するフローチャート図である。
図7】TX/RXビーム相反性の表示のための別の例示的方法を例示するフローチャート図である。
図8】ビーム動作モードのためのWTRU手順の一例を例示するフローチャート図である。
図9】WTRUビーム対応、ビーム相反性、または両方を決定および報告するための例示的WTRU方法および手順を例示するフローチャート図である。
図10】ビーム展開に基づいた例示的物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)手順およびプリアンブルフォーマット選択を例示するフローチャート図である。
図11】別の例示的PRACH手順およびプリアンブルフォーマット選択を例示するフローチャート図である。
図12】エネルギー節約モードWTRUとともにネットワーク動作モードを例示するネットワーク動作図である。
図13】低レイテンシモードとともにネットワーク動作モードを例示するネットワーク動作図である。
図14】エネルギー節約モードかつ低レイテンシモードにおけるネットワーク動作を例示するネットワーク動作図である。
図15】送信受信点(TRP)効率的動作および動作モードを決定することを例示するフローチャート図である。
図16】ビーム相反性ベースのランダムアクセスのための例示的方法および手順を例示するフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1Aは、1つまたは複数の開示される実施形態が実施できる例示的通信システム100を例示する図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージ、ブロードキャストなどのコンテンツを複数のワイヤレスユーザに提供する多重アクセスシステムであってよい。通信システム100は、複数のワイヤレスユーザが、そのようなコンテンツに、ワイヤレス帯域幅を含むシステムリソースの共有を通してアクセスすることを可能にすることができる。たとえば、通信システム100は、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重接続(TDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)、ゼロテールユニークワードDFT-Spread OFDM(ZT UW DTS-s OFDM)、ユニークワードOFDM(UW-OFDM)、リソースブロックフィルタリングOFDM、フィルタバンクマルチキャリア(FBMC)などの、1つまたは複数のチャネルアクセス方法を採用することができる。
【0013】
図1Aに図示されるように、通信システム100は、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、無線アクセスネットワーク(RAN)104と、コアネットワーク(CN)106と、公衆交換電話網(PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112とを含むことができるが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図することが理解されるであろう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、ワイヤレス環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスであってよい。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、そのいずれも局(STA)と呼ばれる場合があり、ワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成でき、ユーザ機器(UE)、移動局、固定加入者ユニットまたはモバイル加入者ユニット、サブスクリプションベースユニット、ページャ、セルラー式電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサ、ホットスポットまたはMi-Fiデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、腕時計または他の衣服、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、車両、ドローン、医用デバイスおよび適用例(たとえば、遠隔手術)、産業用デバイスおよび適用例(たとえば、ロボットならびに/または産業用処理チェーンおよび/もしくは自動処理チェーンのコンテキストにおいて動作する他のワイヤレスデバイス)、家電デバイス、商用ワイヤレスネットワークおよび/または産業用ワイヤレスネットワーク上で動作するデバイスなどを含むことができる。WTRU102a、102b、102c、および102dのいずれも、互換的にUEと呼ばれる場合がある。
【0014】
通信システム100は、基地局114aおよび/または基地局114bも含むことができる。基地局114a、114bの各々は、CN106、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするためにWTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つとワイヤレスでインタフェースするように構成された任意のタイプのデバイスであってよい。例として、基地局114a、114bは、基地送受信機局(BTS)、NodeB、eNode B(eNB)、ホームNode B、ホームeNode B、gNode B(gNB)などの次世代NodeB、New Radio(NR)NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ワイヤレスルータなどであってよい。基地局114a、114bは各々、単一の要素として描写されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含んでよいことが理解されるであろう。
【0015】
基地局114aはRAN104の一部であってよく、RAN104は、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどの、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含んでよい。基地局114aおよび/または基地局114bは、1つまたは複数の搬送周波数上でワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成されてよく、この搬送周波数は、セル(図示せず)と呼ばれる場合がある。これらの周波数は、ライセンススペクトル、アンライセンススペクトル、またはライセンススペクトルとアンライセンススペクトルの組み合わせの中にあってよい。セルは、比較的固定されてよいまたは経時的に変化してよい特定の地理的エリアにワイヤレスサービスのためのカバレッジを提供することができる。セルは、セルセクタにさらに分割できる。たとえば、基地局114aと関連づけられたセルが、3つのセクタに分割される場合がある。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つの送受信機、すなわち、セルの各セクタに対して1つの送受信機を含む場合がある。一実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を採用することができ、セルの各セクタに対して複数の送受信機を利用することができる。たとえば、ビームフォーミングは、所望の空間的方向に信号を送信および/または受信するために使用できる。
【0016】
基地局114a、114bは、エアインタフェース116上でWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数と通信することができ、エアインタフェース116は、任意の適切なワイヤレス通信リンク(たとえば、無線周波数(RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)であってよい。エアインタフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立できる。
【0017】
より具体的には、上記で言及されたように、通信システム100は、多重アクセスシステムであってよく、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの1つまたは複数のチャネルアクセス方式を採用することができる。たとえば、RAN104内の基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用するエアインタフェース116を確立することができる、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)陸上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実施することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/またはEvolved HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンク(DL)パケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンク(UL)パケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
【0018】
一実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTE-Advanced(LTE-A)および/またはLTE-Advanced Pro(LTE-Pro)を使用するエアインタフェース116を確立することができる、Evolved UMTS陸上無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術を実施することができる。
【0019】
一実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、NRを使用するエアインタフェース116を確立することができる、NR無線アクセスなどの無線技術を実施することができる。
【0020】
一実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実施することができる。たとえば、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、たとえばデュアルコネクティビティ(DC)原理を使用して、LTE無線アクセスとNR無線アクセスを一緒に実施することができる。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインタフェースは、複数のタイプの基地局(たとえば、eNBおよびgNB)に/から送られる複数のタイプの無線アクセス技術および/または送信によって特徴づけできる。
【0021】
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、ワイヤレスフィデリティ(WiFi)、IEEE802.16(すなわち、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX))、CDMA2000、CDMA20001X、CDMA2000 EV-DO、Interim Standard 2000(IS-2000)、Interim Standard 95(IS-95)、Interim Standard 856(IS-856)、Global System for Mobile communications(GSM)、Enhanced Data rates for GSM Evolution(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実施することができる。
【0022】
図1Aにおける基地局114bは、たとえば、ワイヤレスルータ、ホームNode B、ホームeNode B、またはアクセスポイントであってよく、営業所、自宅、車両、キャンパス、産業用施設、空中回廊(たとえば、ドローンによる使用のための)、道路などの局所的エリア内のワイヤレスコネクティビティを容易にするために任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実施して、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、をIEEE802.15などの無線技術を実施して、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。さらに別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラーベースのRAT(たとえば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-Pro、NRなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。図1Aに図示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有することができる。したがって、基地局114bは、CN106を介してインターネット110にアクセスするために必要とされる場合がある。
【0023】
RAN104は、CN106と通信することができ、CN106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数に提供するように構成された任意のタイプのネットワークであってよい。データは、異なるスループット要件、レイテンシ要件、誤差許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などのさまざまなサービス品質(QoS)要件を有することができる。CN106は、呼制御、課金サービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイドコーリング、インターネットコネクティビティ、ビデオ配信などを提供する、および/またはユーザ認証などのハイレベルセキュリティ機能を実行することができる。図1Aには図示されていないが、RAN104および/またはCN106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを採用する他のRANと直接的または間接的に通信することが理解されるであろう。たとえば、NR無線技術を利用している場合があるRAN104に接続されることに加えて、CN106は、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、またはWiFi無線技術を採用する別のRAN(図示せず)とも通信することができる。
【0024】
CN106は、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしても働くことができる。PSTN108は、簡易電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含んでよい。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおける伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、および/またはインターネットプロトコル(IP)などの共通の通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスの世界的システムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用されるワイヤード通信ネットワークおよび/またはワイヤレス通信ネットワークを含むことができる。たとえば、ネットワーク112は、1つまたは複数のRANに接続された別のCNを含むことができ、この通信ネットワークは、RAN104と同じRATを採用してもよいし、異なるRATを採用してもよい。
【0025】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのうちのいくつかまたはすべては、マルチモード能力を含むことができる(たとえば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なるワイヤレスリンク上で異なるワイヤレスネットワークと通信するための複数の送受信機を含んでよい)。たとえば、図1Aに図示されるWTRU102cは、セルラーベースの無線技術を採用し得る基地局114aと、IEEE802無線技術を採用し得る基地局114bと通信するように構成できる。
【0026】
図1Bは、例示的WTRU102を例示するシステム図である。図1Bに図示されるように、WTRU102は、中でも、プロセッサ118、送受信機120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、ノンリムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および/または他の周辺機器138を含むことができる。WTRU102は、一実施形態と矛盾しないままでありながら、前述の要素の任意の副組み合わせを含んでよいことが理解されるであろう。
【0027】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他の任意のタイプの集積回路(IC)、状態機械などであってよい。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が環境ワイヤレスにおいて動作することを可能にする他の任意の機能を実行することができる。プロセッサ118は送受信機120に結合でき、送受信機120は、送信/受信要素122に結合できる。図1Bは、プロセッサ118および送受信機120を別個の構成要素として描写しているが、プロセッサ118と送受信機120は、電子パッケージまたはチップの中で一緒に統合されてよいことが理解されるであろう。
【0028】
送信/受信要素122は、エアインタフェース116上で基地局(たとえば、基地局114a)に信号を送信する、または基地局から信号を受信するように構成できる。たとえば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであってよい。一実施形態では、送信/受信要素122は、たとえば、IR信号、UV信号、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/検出器であってよい。さらに別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信および/または受信するように構成できる。送信/受信要素122は、任意の組み合わせのワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成されてよいことが理解されるであろう。
【0029】
送信/受信要素122は、図1Bでは単一の要素として描写されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含んでよい。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用することができる。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインタフェース116上でワイヤレス信号を送信および受信するために2つ以上の送信/受信要素122(たとえば、複数のアンテナ)を含んでよい。
【0030】
送受信機120は、送信/受信要素122によって送信されることになる信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成できる。上記で言及されたように、WTRU102は、マルチモード能力を有することができる。したがって、送受信機120は、たとえば、WTRU102がNRおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して通信することを可能にするための複数の送受信機を含むことができる。
【0031】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(たとえば、液晶ディスプレイ(LCD)表示ユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)表示ユニット)に結合可能であり、これらからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することができる。加えて、プロセッサ118は、ノンリムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスし、これにデータを記憶することができる。ノンリムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク、または他の任意のタイプのメモリ記憶デバイスを含むことができる。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含むことができる。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上などの、WTRU102上に物理的に設置されていないメモリからの情報にアクセスし、これにデータを記憶することができる。
【0032】
プロセッサ118は、電源134から電力を受信することができ、WTRU102内の他の構成要素に電力を分配および/または制御するように構成できる。電源134は、WTRU102を給電するための任意の適切なデバイスであってよい。たとえば、電源134は、1つまたは複数の乾電池バッテリ(たとえば、ニッケル-カドミウム(NiCd)、ニッケル-亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li-イオン)など)、太陽電池、燃料電池などを含むことができる。
【0033】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合でき、GPSチップセット136は、WTRU102の現在のロケーションに関するロケーション情報(たとえば、経度および緯度)を提供するように構成できる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(たとえば、基地局114a、114b)からエアインタフェース116上でロケーション情報を受信する、および/または信号が2つ以上の近くの基地局から受信されているタイミングに基づいてそのロケーションを決定することができる。WTRU102は、一実施形態と矛盾しないままでありながら、任意の適切なロケーション決定方法によってロケーション情報を獲得することができることが理解されるであろう。
【0034】
プロセッサ118は、他の周辺機器138にさらに結合でき、他の周辺機器138は、追加の特徴、機能、および/またはワイヤードコネクティビティもしくはワイヤレスコネクティビティを提供する、1つまたは複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。たとえば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真および/またはビデオのための)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビジョン送受信機、ハンズフリーヘッドセット、ブルートゥース(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレイヤー、メディアプレイヤー、ビデオゲームプレイヤー、インターネットブラウザ、仮想現実および/または拡張現実(VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカーなどを含むことができる。周辺機器138は、1つまたは複数のセンサを含むことができる。センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、バイオメトリックセンサ、湿度センサなどのうちの1つまたは複数であってよい。
【0035】
WTRU102は、信号(たとえば、UL(たとえば、送信のため)とDL(たとえば、受信のための両方のための特定のサブフレームと関連づけられた)のうちのいくつかまたはすべての送信および受信が平行および/または同時であってよい全二重無線を含むことができる。全二重無線は、プロセッサ(たとえば、別個のプロセッサ(図示せず)またはプロセッサ118を介した)を介したハードウェア(たとえば、チョーク)または信号処理のどちらかを介して自己干渉を減少およびまたは実質的に除去する干渉管理ユニットを含むことができる。一実施形態では、WTRU102は、信号(たとえば、UL(たとえば、送信のため)とDL(たとえば、受信のため)の両方のための特定のサブフレームと関連づけられた)のうちのいくつかまたはすべての送信および受信半二重無線を含むことができる。
【0036】
図1Cは、RAN113とCN115とを含む通信システム100を例示するシステム図である。上記で言及されたように、RAN113は、E-UTRA無線技術を採用して、エアインタフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN113は、CN115とも通信することができる。
【0037】
RAN113は、eNode-B160a、160b、160cを含むことができるが、RAN113は、一実施形態と矛盾しないままでありながら、任意の数のeNode-Bを含んでよいことが理解されるであろう。eNode-B160a、160b、160cは各々、エアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数の送受信機を含むことができる。一実施形態では、eNode-B160a、160b、160cは、MIMO技術を実施することができる。したがって、eNode-B160aは、たとえば、複数のアンテナを使用して、ワイヤレス信号をWTRU102aに送信する、および/またはワイヤレス信号をWTRU102aから受信することができる。
【0038】
eNode-B160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連づけでき、無線リソース管理判断、ハンドオーバ判断、ULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリングなどを扱うように構成できる。図1Cに図示されるように、eNode-B160a、160b、160cは、X2インタフェース上で互いと通信することができる。
【0039】
図1Cに図示されるCN115は、モビリティ管理エンティティ(MME)162と、サービングゲートウェイ(SGW)164と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(PGW)166とを含むことができる。前述の要素は、CN115の一部として描写されているが、これらの要素のいずれも、CN運用事業者以外のエンティティによって所有および/または運用されてよいことが理解されるであろう。
【0040】
MME162は、S1インタフェースを介してRAN113内のeNode-B162a、162b、162cの各々に接続でき、制御ノードとして働くことができる。たとえば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラアクティベーション/デアクティベーション、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担当することができる。MME162は、RAN113とGSMおよび/またはWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)を切り換えるための制御プレーン機能を提供することができる。
【0041】
SGW164は、S1インタフェースを介してRAN113内のeNode B160a、160b、160cの各々に接続できる。SGW164は、一般にユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cに/からルーティングおよびフォワーディングすることができる。SGW164は、eNode B間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカリングすること、DLデータがWTRU102a、102b、102cに対して利用可能であるときにページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなどの他の機能を実行することができる。
【0042】
SGW164はPGW166に接続でき、PGW166は、インターネット110などのパケット交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0043】
CN115は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。たとえば、CN115は、PSTN108などの回路交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと伝統的な陸線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。たとえば、CN115は、CN115とPSTN108との間のインタフェースとして働くIPゲートウェイ(たとえば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでよく、または、これと通信してよい。加えて、CN115は、他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他のワイヤードネットワークおよび/またはワイヤレスネットワークを含むことができる。
【0044】
WTRUは、図1A図1Dではワイヤレス端末として説明されているが、いくつかの特定の代表的な実施形態では、そのような端末は、通信ネットワークとのワイヤード通信インタフェースを(たとえば、一時的にまたは永続的に)使用してよいことが企図されている。
【0045】
代表的な実施形態では、他のネットワーク112はWLANであってよい。
【0046】
インフラストラクチャ基本サービスセット(BSS)モードのWLANは、BSSのためのアクセスポイント(AP)と、このAPと関連づけられた1つまたは複数の局(STA)とを有することができる。APは、配信システム(DS)またはBSSへとおよび/もしくはこれからトラフィックを搬送する別のタイプのワイヤード/ワイヤレスネットワークへのアクセスまたはインタフェースを有することができる。BSSの外部から生じるSTAへのトラフィックは、APを通って到達してよく、STAに配信されてよい。STAから生じる、BSSの外部の宛先へのトラフィックは、それぞれの宛先に配信されるためにAPに送られてよい。BSS内のSTA間のトラフィックは、APを通して送られてよく、たとえば、ソースSTAは、APにトラフィックを送ってよく、APは、宛先STAにトラフィックを配信してよい。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとみなされてよく、および/またはこのように呼ばれる場合がある。ピアツーピアトラフィックは、直接リンクセットアップ(DLS)を用いてソースSTAと宛先STAとの間で(たとえば、その間で直接)送られてよい。いくつかの代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLSまたは802.11zトンネルDLS(TDLS)を使用することができる。独立BSS(IBSS)モードを使用するWLANは、APを有さない場合があり、IBSSの中のまたはIBSSを使用するSTA(たとえば、STAのすべて)は、互いと直接通信することができる。通信のIBSSモードは、本明細書では、通信の「アドホック」モードと呼ばれる場合がある。
【0047】
動作の802.11acインフラストラクチャモードまたは動作の類似のモードを使用するとき、APは、プライマリチャネルなどの固定チャネル上でビーコンを送信することができる。プライマリチャネルは、固定幅(たとえば、20MHz幅の帯域幅)であってもよいし、動的に設定された幅であってもよい。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであってよく、APとの接続を確立するためにSTAによって使用されてよい。いくつかの代表的な実施形態では、たとえば802.11システム内で、搬送波感知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)が実施されてよい。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(たとえば、あらゆるSTA)は、プライマリチャネルを感知することができる。プライマリチャネルが、特定のSTAによって、感知/検出される、および/またはビジーであることが決定された場合、その特定のSTAは、バックオフすることができる。1つのSTA(たとえば、1つの局のみ)が、所与のBSSにおいて任意の所与の時間に送信することができる。
【0048】
高スループット(HT)STAは、たとえば、隣接するまたは隣接していない20MHzチャネルとのプライマリ20MHzチャネルの組み合わせを介して、40MHz幅チャネルを通信に使用して、40MHz幅チャネルを形成することができる。
【0049】
超高スループット(VHT)STAは、20MHz、40MHz、80MHz、および/または160MHz幅のチャネルをサポートすることができる。40MHzチャネル、および/または80MHzチャネルは、連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって形成できる。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって形成されてもよいし、2つの連続しない80MHzチャネルを組み合わせることによって形成されてもよく、後者は、80+80構成と呼ばれる場合がある。80+80構成の場合、チャネル符号化後のデータは、データを2つのストリームに分割できるセグメントパーサに通過させられる場合がある。逆高速フーリエ変換(IFFT)処理および時間領域処理は、各ストリーム上で別個になされてよい。ストリームは、2つの80MHzチャネル上にマップでき、データは、送信側STAによって送信できる。受信側STAの受信機では、上記で説明された80+80構成のための動作は、逆にされてよく、組み合わされたデータは、メディアアクセス制御(MAC)に送られてよい。
【0050】
動作のサブ1GHzモードは、802.11afおよび802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅およびキャリアは、802.11afおよび802.11ahでは、802.11nおよび802.11acにおいて使用されるものに比べて減少される。802.11afは、TVホワイトスペース(TVWS)スペクトル内の5MHz、10MHz、および20MHzの帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用する、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHzの帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリア内のMTCデバイスなどのメータタイプ制御(Meter Type Control)/マシンタイプ通信(MTC)をサポートすることができる。MTCデバイスは、いくつかの能力、たとえば、いくつかのおよび/または限られた帯域幅に対するサポート(たとえば、これのみに対するサポート)を含む限られた能力を有することができる。MTCデバイスは、(たとえば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を上回るバッテリ寿命をもつバッテリを含むことができる。
【0051】
複数のチャネルと、802.11n、802.11ac、802.11af、および802.11ahなどのチャネル帯域幅とをサポートすることができるWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定できるチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSS内のすべてのSTAによってサポートされる最も大きい共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有することができる。プライマリチャネルの帯域幅は、最も小さい帯域幅動作モードをサポートする、BSS内で動作するときにすべてのSTAの中の、あるSTAによって設定および/または限定できる。802.11ahの例では、プライマリチャネルは、APおよびBSS内の他のSTAが、2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、および/または他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(たとえば、これのみをサポートする)STA(たとえば、MTCタイプデバイス)に対して1MHz幅であってよい。搬送波感知および/またはネットワーク割り当てベクトル(NAV)設定は、プライマリチャネルのステータスに依存する場合がある。たとえば、(1MHz動作モードのみをサポートする)STAがAPに送信することにより、プライマリチャネルがビジーである場合、すべての利用可能な周波数帯域は、利用可能な周波数帯域の大半がアイドルであるままであっても、ビジーであると考慮できる。
【0052】
米国では、802.11ahによって使用できる利用可能な周波数帯域は、902MHzから928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は、917.5MHzから923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は、916.5MHzから927.5MHzである。802.11ahに利用可能な総帯域幅は、国名コードに応じて、6MHzから26MHzである。
【0053】
図1Dは、RAN117とCN119とを含む通信システム100を例示するシステム図である。上記で言及されたように、RAN117は、NR無線技術を採用して、エアインタフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN117は、CN119とも通信することができる。
【0054】
RAN117は、gNB180a、180b、180cを含むことができるが、RAN117は、一実施形態と矛盾しないままでありながら、任意の数のgNBを含んでよいことが理解されるであろう。gNB180a、180b、180cは各々、エアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数の送受信機を含むことができる。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実施することができる。たとえば、gNB180a、108bは、ビームフォーミングを利用して、信号をgNB180a、180b、180cに送信する、および/またはこれから信号を受信することができる。したがって、gNB180aは、たとえば、複数のアンテナを使用して、ワイヤレス信号をWTRU102aに送信する、および/またはワイヤレス信号をWTRU102aから受信することができる。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実施することができる。たとえば、gNB180aは、複数のコンポーネントキャリアをWTRU102aに送信することができる(図示せず)。これらのコンポーネントキャリアのサブセットはアンライセンススペクトル上にあってよく、残りのコンポーネントキャリアはライセンススペクトル上にあってよい。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、多地点協調(CoMP)技術を実施することができる。たとえば、WTRU102aは、gNB180aおよびgNB180b(および/またはgNB180c)から協調送信を受信することができる。
【0055】
WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルなニューメロロジー(scalable numerology)と関連づけられた送信を使用してgNB180a、180b、180cと通信することができる。たとえば、OFDMシンボル間隔および/またはOFDMサブキャリア間隔は、異なる送信、異なるセル、および/またはワイヤレス送信スペクトルの異なる部分に対して変化してよい。WTRU102a、102b、102cは、サブフレームまたは種々の長さもしくはスケーラブルな長さの送信時間インターバル(TTI)(たとえば、さまざまな数のOFDMシンボルおよび/または長く続くさまざまな長さの絶対時間を含有する)を使用して、gNB180a、180b、180cと通信することができる。
【0056】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成および/または非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成できる。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、(たとえば、eNode-B160a、160b、160cなどの)他のRANにもアクセスすることなくgNB180a、180b、180cと通信することができる。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数をモビリティアンカーポイントとして利用することができる。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、アンライセンス帯域内で信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信することができる。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、eNode-B160a、160b、160cなどの別のRANとも通信/接続しながら、gNB180a、180b、180cと通信する/接続することができる。たとえば、WTRU102a、102b、102cは、1つまたは複数のgNB180a、180b、180cおよび1つまたは複数のeNode-B160a、160b、160cと実質的に同時に通信するために、DC原理を実施することができる。非スタンドアロン構成では、eNode-B160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cに対するモビリティアンカーとして働くことができ、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cにサービスするために、追加のカバレッジおよび/またはスループットを提供することができる。
【0057】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連づけでき、無線リソース管理判断、ハンドオーバ判断、ULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、DC、NRとE-UTRAとの間のインターワーキング、ユーザプレーン機能(UPF)184a、184bに向けてのユーザプレーンデータのルーティング、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)182a、182bに向けての制御プレーン情報のルーティングなどを扱うように構成できる。図1Dに図示されるように、gNB180a、180b、180cは、Xnインタフェース上で互いと通信することができる。
【0058】
図1Dに図示されるCN119は、少なくとも1つのAMF182a、182bと、少なくとも1つのUPF184a、184bと、少なくとも1つのセッション管理機能(SMF)183a、183bと、場合によってはデータネットワーク(DN)185a、185bとを含むことができる。前述の要素は、CN119の一部として描写されているが、これらの要素のいずれも、CN運用事業者以外のエンティティによって所有および/または運用されてよいことが理解されるであろう。
【0059】
AMF182a、182bは、N2インタフェースを介してRAN117内のgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数に接続でき、制御ノードとして働くことができる。たとえば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ネットワークスライシングのサポート(たとえば、異なる要件をもつ異なるプロトコルデータユニット(PDU)セッションの扱い)、特定のSMF183a、183bを選択すること、登録エリアの管理、非アクセス層(NAS)シグナリングの終了、モビリティ管理などを担当することができる。ネットワークスライシングは、WTRU102a、102b、102cを利用しているサービスのタイプに基づいてWTRU102a、102b、102cに対するCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用できる。たとえば、異なるネットワークスライスは、超高信頼低レイテンシ(URLLC)アクセスに依拠するサービス、モバイルブロードバンドの高度化(eMBB)アクセスに依拠するサービス、MTCアクセスのためのサービスなどの、異なる使用事例のために確立できる。AMF182a、182bは、RAN117とLTE、LTE-A、LTE-Pro、および/またはWiFiなどの非3GPPアクセス技術などの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)とを切り換えるための制御プレーン機能を提供することができる。
【0060】
SMF183a、183bは、N11インタフェースを介して、CN119内でAMF182a、182bに接続できる。SMF183a、183bは、N4インタフェースを介して、CN119内でUPF184a、184bにも接続できる。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択および制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成することができる。SMF183a、183bは、IPアドレスを管理してUEに割り当てること、PDUセッションを管理すること、ポリシー施行およびQoSを制御すること、DLデータ通知を提供することなどの、他の機能を実行することができる。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであってよい。
【0061】
UPF184a、184bは、N3インタフェースを介してRAN117内でgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数に接続でき、N3インタフェースは、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110などのパケット交換網へのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。UPF184、184bは、パケットをルーティングおよびフォワーディングすること、ユーザプレーンポリシーを施行すること、マルチホームPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを扱うこと、DLパケットをバッファリングすること、モビリティアンカリングを提供することなどの、他の機能を実行することができる。
【0062】
CN119は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。たとえば、CN119は、CN119とPSTN108との間のインタフェースとして働くIPゲートウェイ(たとえば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでよく、または、これと通信してよい。加えて、CN119は、他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他のワイヤードネットワークおよび/またはワイヤレスネットワークを含むことができる。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インタフェースおよびUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インタフェースを介して、UPF184a、184bを通じてローカルDN185a、185bに接続できる。
【0063】
図1A図1Dおよび図1A図1Dの対応する説明を考慮して、WTRU102a~d、基地局114a~b、eNode-B160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、および/または本明細書において説明される他の任意のデバイスのうちの1つまたは複数に関して本明細書において説明される機能のうちの1つまたは複数またはすべては、1つまたは複数のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実行できる。エミュレーションデバイスは、本明細書において説明される機能のうちの1つまたは複数またはすべてをエミュレートするように構成された1つまたは複数のデバイスであってよい。たとえば、エミュレーションデバイスは、他のデバイスをテストするならびに/またはネットワーク機能および/もしくはWTRU機能をシミュレートするために使用できる。
【0064】
エミュレーションデバイスは、ラボ環境においておよび/または運用事業者ネットワーク環境において他のデバイスの1つまたは複数のテストを実施するように設計できる。たとえば、1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスをテストするためにワイヤード通信ネットワークおよび/またはワイヤレス通信ネットワークの一部として完全または部分的に実施および/または展開されながら、機能のうちの1つまたは複数またはすべてを実行することができる。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、ワイヤード通信ネットワークおよび/またはワイヤレス通信ネットワークの一部として一時的に実施/展開されながら、1つまたは複数またはすべての機能を実行することができる。エミュレーションデバイスは、テストおよび/またはover-the-airワイヤレス通信を使用するテストを実行する目的で別のデバイスに直接結合できる。
【0065】
1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、ワイヤード通信ネットワークおよび/またはワイヤレス通信ネットワークの一部として実施/展開されずに、すべてを含む、1つまたは複数の機能を実行することができる。たとえば、エミュレーションデバイスは、1つまたは複数の構成要素のテストを実施するために、テストラボラトリならびに/または非展開(たとえば、テスト用)ワイヤード通信ネットワークおよび/もしくはワイヤレス通信ネットワーク内でのテストシナリオにおいて利用できる。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、テスト機器であってよい。直接RF結合および/またはRF回路機構(たとえば、1つまたは複数のアンテナを含むことができるもの)を介したワイヤレス通信は、データを送信および/または受信するためにエミュレーションデバイスによって使用できる。
【0066】
国際電気通信連合(ITU)無線通信部門(ITU-R)、次世代モバイルネットワークス(NGMN)アライアンス、および第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって発表された一般的な要件に基づいて、出現しつつある第5世代(5G)システムのための使用事例の大まかな分類は、モバイルブロードバンドの高度化(eMBB:Enhanced Mobile Broadband)、超大量マシンタイプ通信(mMTC:Massive Machine Type Communications)および超高信頼低レイテンシ通信(URLLC:Ultra Reliable and Low latency Communications)と描写可能である。異なる使用事例は、より高いデータ転送速度、より高いスペクトル効率、低電力、ならびにより高いエネルギー効率、より低いレイテンシ、およびより高い信頼性などの異なる要件を重視する場合がある。700メガヘルツ(MHz)から80ギガヘルツ(GHz)に及ぶ広範囲のスペクトル帯域が、さまざまな展開シナリオのために考慮されている。
【0067】
搬送周波数が増加するので、重度の経路損失は、十分なカバレッジエリアを保証するために重大な制限であることが知られている。ミリメートル波システムにおける送信は、加えて、見通し外損失、たとえば、回折損失、侵入損失、酸素吸収損失、群葉損失などに苦しむ場合がある。数十のアンテナ素子または数百のアンテナ素子すら利用して、ビームフォーミングされた信号を生成することは、かなりのビームフォーミングゲインを提供することによって重度の経路損失を補償するのに効果的な手段である。ビームフォーミング技法は、デジタルビームフォーミング、アナログビームフォーミング、およびハイブリッドビームフォーミングを含むことができる。
【0068】
eNode-B(すなわちeNB)および/またはWTRUは、たとえばセルまたはeNode-BへのWTRU初期アクセス、たとえばある一定のセルに対するWTRUアップリンク(UL)タイミングをリセットするまたは合わせるためのULタイミングのリセット、およびたとえばハンドオーバターゲットセルに対するWTRUタイミングをリセットするまたは合わせるためのハンドオーバ中にタイミングのリセット、のうちの少なくとも1つにランダムアクセス手順を使用することができる。WTRUは、ある一定の電力におけるある一定の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブル系列すなわちPPRACHを送信することができ、PPRACHは、構成されたパラメータおよび/または測定に基づいてよく、WTRUは、ある一定の時間1つまたは複数の周波数リソースを使用してプリアンブルを送信することができる。eNode-Bによって提供または構成できる構成されたパラメータは、初期プリアンブル電力たとえばpreamblelnitialReceivedTargetPower、プリアンブルフォーマットベースオフセットたとえばdeltaPreamble、ランダムアクセス応答(RAR)ウィンドウたとえばra-ResponseWindowSize、電力ランピング係数たとえばpowerRampingStep、および再送信の最大数たとえばpreambleTransMax、のうちの1つまたは複数を含むことができる。プリアンブルもしくはプリアンブルのセットおよび/またはプリアンブル送信に使用できる時間/周波数リソースを含むことができるPRACHリソースは、eNode-Bによって提供または構成可能である。測定は、経路損失を含むことができる。1つまたは複数の時間-周波数リソースは、許容されたセットからWTRUによって選定されてもよいし、eNode-Bによって選定され、WTRUにシグナリングされてもよい。
【0069】
WTRUプリアンブルの送信に続いて、eNode-Bがプリアンブルを検出した場合、それは、RARメッセージで応答することができる。WTRUが、割り当てられた時間以内たとえばra-ResponseWindowSizeの間に、たとえばある一定のプリアンブルインデックスおよび/または時間/周波数リソースに対応できるプリアンブルを送信するためのRARメッセージを受信しない場合があるまたは受信しない場合、WTRUは、後で、たとえばpowerRampingStepの分だけ以前のプリアンブル送信よりも高いより高い電力で、別のプリアンブルを送信することができ、送信電力は、最大電力たとえばWTRUにより構成される最大電力によって制限でき、WTRUにより構成される最大電力は、全体としてWTRUに対するもの、たとえばPCMAXであってもよいし、WTRUのある一定のサービングセル、たとえばPCMAX,cであってもよい。WTRUは、eNode-BからのRARメッセージの受信を再度待機することができる。送信および待機のこの系列は、eNode-BがRARメッセージで応答することができるまで、またはランダムアクセスプリアンブル送信の最大数たとえばpreambleTransMaxが到達され得るまで、継続してよい。単一のプリアンブル送信に応答して、eNode-Bは、RARメッセージを送信することができ、WTRUは、RARメッセージを受信することができる。
【0070】
ランダムアクセス手順の特定のインスタンスは、競合ベースであってもよいし、競合なしであってもよい。競合なしの手順は、たとえばeNode-Bからの要求によって始めることができ、この要求は、たとえば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)順序などの物理レイヤシグナリングを介してであってもよいし、または無線リソース制御(RRC)再構成メッセージたとえばRRC接続再構成メッセージなどの上位レイヤシグナリングによってであってもよく、モビリティ制御情報を含むことができ、たとえば、ハンドオーバ要求を示すまたはこれに対応することができる。サブフレームn内でPDCCH順序によって始めることができる競合なしの手順の場合、PRACHプリアンブルは、第1のサブフレーム内で送信されてもよいし、PRACH n+k2に利用可能な第1のサブフレーム内で送信されてもよく、ここで、k2は≧6であってよい。RRCコマンドによって始められるとき、指定できる他の遅延がある場合がある、たとえば、最小および/または最大の必要とされるまたは許容される遅延がある場合がある。WTRUは、たとえば、初期アクセス、UL同期の回復、または無線リンク障害から復旧することを含むことができる理由で、競合ベースの手順を自律的に始めることができる。いくつかのイベント、たとえば、無線リンク障害からの復旧以外のイベントの場合、それは、そのようなイベントの後でWTRUはどれくらい長くPRACHプリアンブルを送信することができるかに関して、定義または指定されない場合がある。
【0071】
競合なしのランダムアクセス(RA)手順の場合、ネットワークによりシグナリングされたPRACHプリアンブルは、たとえば、WTRUによって使用できる。競合ベースのランダムアクセス手順の場合、WTRUは、プリアンブルを自律的に選定することができ、プリアンブルフォーマットおよび/またはプリアンブル送信に利用可能な1つもしくは複数の時間/周波数リソースは、表示に基づいてもよいし、eNode-Bによって提供またはシグナリングできるインデックスたとえばprach-configlndexに基づいてよい。
【0072】
徐々に高くなる送信電力で送信されるプリアンブルのうちの1つは、eNode-Bによって検出できる。RARメッセージは、1つがプリアンブルを検出したことに応答して、eNode-Bによって送信できる。
【0073】
PRACHプリアンブルは、本明細書において提示される例では、PRACHリソースと考慮できる。たとえば、PRACHリソースは、PRACHプリアンブルリソース、時間リソース、および/または周波数リソースを含むことができる。
【0074】
プリアンブルリソース、RACHリソース、およびPRACHリソースという用語は、本明細書において提供される例では、互換的に使用できる。さらに、RA、RACH、およびPRACHという用語は、本明細書において提示される例では、互換的に使用できる。また、ビーム相反性とビーム対応は、本明細書において提示される例では、互換的とすることができる。
【0075】
本明細書において開示されるように、ビームフォーミングシステム内での物理ランダムアクセスにおいて使用するために、種々の例が提示される。以下の問題は、本明細書において対処される。5G New Radio(NR)では、単一ビーム動作とマルチビーム動作の両方のための統合されたRACHを設計することが望ましい場合がある。また、NRでは、送信(TX)/受信(RX)相反性性質をランダムアクセス設計に組み込むことが望ましい場合がある。さらに、NRでは、PRACHリソースを構成する効率的な解決策を有することが望ましい場合がある。加えて、多重送信受信点(TRP)シナリオでは、単一のTRPおよび/または複数のTRPからRARメッセージを受信するまたはランダムアクセスチャネル(RACH)受信を実行するための方法が、本明細書において提供される。さらに、NRでは、LTEにおいて使用される従来のRACHと比較して簡略化されたRACHを設計することが望ましい場合がある。
【0076】
修正されたWTRU手順は、TX/RXビームに対するフル相反性が存在すると、部分的相反性が存在すると、または相反性が存在しないとき、TX/RXビーム相反性を扱うために必要な場合がある。TX/RXビームが相反するとき、関連づけは、相反性を調べるために使用できる。次世代NodeB(gNB)またはTRPは、ビーム掃引の順序を変更することができる。このケースでは、関連づけまたはリンクは上書きできる。TRPは、たとえばダウンリンクにおける送信および/またはたとえばアップリンクにおける受信のためのWTRUとの通信経路を有することができるセルまたはノードの非限定的な一例として使用できる。
【0077】
本明細書において使用されるとき、セル、eNode-B、gNB、TRP、ノード、およびエンティティという用語は、互換的に使用できる。さらに、表示、インジケータ、および情報という用語は、本明細書では互換的に使用できる。また、本明細書においてTRPについて説明される例はWTRUに適用でき、WTRUについて説明されるそれらは、TRPに適用され、依然として、本明細書において説明される他の例と矛盾しない場合がある。同じ方向と相反する方向という用語は、互いに置き換えられ、依然として、本明細書において提供される例と矛盾しない場合がある。本明細書において提供される例では、相反する方向という用語は、別の方向と反対側の、たとえば、別の方向からプラスまたはマイナス180度である方向を表すために使用できる。WTRUの場合、ビーム方向は、WTRUの観点からとすることができる。TRPの場合、ビーム方向は、TRPの観点からとすることができる。本明細書において提供される例で使用されるとき、ビーム相反性という用語とビーム対応という用語は、互換的に使用できる。さらに、本明細書において提供される例では、ビーム相反性情報という用語とビーム対応情報(BCI)という用語は、互換的に使用できる。さらに、DLビームという用語と、gNB TXビームという用語と、WTRU RXビームという用語は、本明細書において提供される例では、互換的に使用できる。加えて、ULビームという用語と、gNB RXビームという用語と、WTRU TXビームという用語は、本明細書において提供される例では、互換的に使用できる。
【0078】
また、モードという用語と状態という用語は、本明細書において提供される例では、互換的に使用できる。さらに、接続モードは、本明細書において提供される例では、RRC接続モードであってよい。さらに、RAリソースという用語と物理RA(PRA)リソースという用語は、本明細書において提供される例では、互換的に使用できる。さらに、同期信号(SS)ブロックという用語とSS/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロックという用語は、本明細書において提供される例では、互換的に使用できる。加えて、PBCHという用語とNR-PBCHという用語は、本明細書において提供される例では互換的に使用でき、SSという用語とNR-SSという用語は、本明細書において提供される例では互換的に使用できる。
【0079】
TX/RXビームが部分的に相反するであるとき、部分的な関連づけまたは部分的なリンクは、部分的な相反性を調べるために使用できる。いくつかのgNB TXビームは、gNB RXビームに相反するでない場合がある。たとえば、TXビーム幅は、RXビーム幅に等しくない場合がある。これは、異なる送信および受信アンテナ構造または異なる数のアンテナによる場合がある。したがって、以下の2つのケースでは、WTRU手順のために考慮される必要がある場合がある。1つのケースでは、gNB TXビーム幅は、gNB RXビーム幅よりも大きい場合がある。別のケースでは、gNB TXビーム幅は、gNB RXビーム幅よりも小さい場合がある。
【0080】
別のシナリオでは、gNB TXビームは、RXビームと十分に合わされるとは限らない場合がある。たとえば、TXビームとRXビームは、それらが同じビーム幅を有する場合でも、部分的に重複する場合がある。
【0081】
TX/RXビームが相反するでないケースでは、動的関連づけが使用されてよい。gNB TXビームからのgNB RXビームの表示のための修正された方法が必要とされる。動的表示または半静的表示が使用されてよい。
【0082】
例示的方法は、gNBによって、gNB TX/RX相反性の表示を送信することを含むことができる。この方法は、gNBによって、gNB RXビームに対するgNB TXビームのマッピングを決定することをさらに含むことができる。gNBは、1つまたは複数のWTRU送信ビームを決定し、RARにとって最も良いDLビームの表示をWTRUに送信することができる。TXビームとRXビームのマッピングは、さらに改良できる。gNB TX/RX相反性が存在する条件では、gNBとWTRUとの間のフル関連づけが確立できる。
【0083】
また、例示的方法は、TXビームスイーピングを実行することと、選択されたWTRU TXビームに対応する情報をTRPから受信することとであって、選択されたWTRUビーム情報が、決定されたWTRU TXビームに基づく、受信することとを含むことができる。WTRUは、RXビームスイーピングを実行し、測定基準に基づいて1つまたは複数のRXビームを決定するようにさらに構成可能である。WTRUは、決定された1つまたは複数のRXビームを使用して1つまたは複数のTXビームを導出することができ、WTRUは、ルールのセットに基づいてビーム相反性を決定することができる。
【0084】
例示的システムは、ビーム対応または相反性情報を決定するためにWTRUに対する要求をTRPから受信するように構成された受信機を含むことができる。受信された要求に基づいて、回路機構は、ビーム対応または相反性を決定するように構成できる。システムは、WTRU能力情報と決定されたビーム対応または相反性に対応する情報の両方を含むWTRU能力表示をTRPに送信するように構成された送信機をさらに含む。このようにして、単一のメッセージは、能力表示とビーム対応または相反性の両方に利用できる。
【0085】
図2は、ビームフォーミングされるランダムアクセス方法の一例を例示するフローチャート図である。フローチャート図200に図示されるように、以下の例示的手順が実行できる。gNBは、gNB TXビーム/RXビーム相反性の表示を送信することができ、WTRUは、これを受信することができる210。さらに、WTRUは、gNB TXビームをgNB RXビームにマップすることができる220。加えて、WTRUは、1つまたは複数のWTRU送信ビームを決定することができる230。また、WTRUは、RAR240にとって最も良いDLビームの表示を送信することができ、gNBは、これを受信することができる。次いで、WTRUは、TXビームおよびRXビームのマッピングを改良することができる250。
【0086】
gNB TXビーム/RXビーム相反性を扱う例示的方法が、本明細書において説明される。gNB TX/RX相反性が存在する場合、gNBの1つまたは複数のTXビームと1つまたは複数のRXビームとの間の完全な関連づけならびにWTRUとgNBとの間の関連づけが確立できる。PBCHを含むSS/PBCHブロックとPRACH時間-ビームリソースとの間の1対1マッピングが使用できる。1つまたは複数のPRACH時間リソースは、検出されたSS/PBCHブロックを示すために使用できる。関連づけは、検出された最も良いSS/PBCHブロックからのgNBにおける最も良いプリアンブルRXビーム、またはPBCH TXビームを示すことができる。すなわち、TXビームは、RXビームに等しくてよい。
【0087】
PBCHは、TX/RXビーム相反性モードをWTRUにシグナリングすることができる。WTRUが、このメッセージを受信したとき、WTRUは、gNB RXビーム掃引と協働するために、1つの特定のgNB RXビームに対するまたはgNB RXビームの各々に対するプリアンブル送信を実行する必要がある場合がある。TX/RXビーム相反性モードが使用できる。たとえば、TX/RXビーム相反性モード=「1」は、TX/RXビーム相反性が存在することを示すことができる。さらなる一例では、TX/RXビーム相反性モード=「0」は、TX/RXビーム相反性が存在しないことを示すことができる。
【0088】
TX/RXビーム相反性モード=「1」ではなど、例示的TX/RXビーム相反性モードでは、gNBは、ビーム掃引順序を変更し、システムおよびネットワークの柔軟な動作により、ビーム掃引のためのビーム順序にいつでも優先することができる。gNBは、関連づけおよびTX/RX相反性に優先することができる。このケースでは、PBCH TXビームを含む検出された最も良いSS/PBCHブロックからの最も良いプリアンブルRXビームについての表示がない場合がある。一例では、RXビームのタイミングとTXビームのタイミングは同期しているが、ビーム順序は、TX/RXビーム相反性が存在できる場合でも、同期していない場合がある。したがって、完全なRXビーム掃引は、TX/RXビーム相反性の存在に関係なく必要な場合がある。
【0089】
さらなる一例では、gNBは、SS/PBCHブロックと1つもしくは複数のPRACHプリアンブル系列および/または1つもしくは複数のリソースとの間の関連づけに関する情報を含む表示をWTRUに送ることができる。たとえば、gNBは、gNB RXビームのための特定の時間リソース内のプリアンブルを送信するように、WTRUにシグナリングすることができる。そうすることによって、WTRUは、gNB RXビーム掃引期間中にすべてのgNB RXビームのためのプリアンブル送信を実行する必要がない場合がある。残りの最小システム情報または他のシステム情報を搬送するPBCHまたはブロードキャスト信号/チャネルは、最も良いgNB RXビームについてのそのような情報をWTRUに示すために使用できる。gNBは、TX/RXビーム相反性モード=「0」または類似のモードなどの、さらなる例示的TX/RXビーム相反性モードで、そのような表示を送ることができる。モードは、WTRUに電力を節約させるために使用できる。
【0090】
本明細書では、関連づけおよびTX/RXビーム相反性に優先するために例示的方法が提案される。一例では、解決策は、優先モードを示すことである。たとえば、PBCHは、優先モードをWTRUにシグナリングすることができる。WTRUが、このメッセージを受信したとき、WTRUは、gNB RXビーム掃引と協働するために、各gNB RXビームまたはgNB RXビームのサブセットに対するプリアンブル送信を実行する必要がある場合がある。
【0091】
一例では、優先モード=「0」は、TX/RXビーム相反性モード=「1」であっても、gNB RXビームについての情報が仮定されるべきではないことを示す場合がある。優先モード=「1」は、TX/RXビーム相反性モード=「1」の場合、gNB RXビームについての情報が仮定できることを示すことができる。別の例示的方法では、関連づけモード=「0」は、gNB RXビームについての情報および仮定はgNB TXビームから作成されるべきでないことを示すことができる。さらに、関連づけモード=「1」は、gNB RXビームについての情報はgNB TXビームから仮定できることを示すことができる。
【0092】
gNBは、優先の制御を有し、TX/RXビーム相反性についての知識を有することができる。したがって、gNBは、関連づけモードをWTRUにシグナリングすることができる。一例では、関連づけモード=「0」の場合、gNB RXビームについての情報は、TX/RXビームが相反性を有する場合であっても、仮定できない。別の例では、関連づけモード=「1」の場合、gNB RXビームについての情報は、TX/RXビームが相反性を有さない場合であっても、仮定できる。
【0093】
部分的なgNB TX/RXビーム相反性を扱うまたはgNB TX/RXビーム相反性を扱わない例示的方法が、本明細書において論じられる。TX/RX相反性が部分的に存在する場合、1対多、多対1、多対多などの部分的な関連づけが使用できる。関連づけが時間同期している限り、関連づけは、依然として、検出された最も良いPBCH TXビームからの、gNBにおける最も良いプリアンブルRXビームを示すことができる。このケースでは、gNBは、可能な限り多くTXビームに合致するようにRXビームを配置する必要がある場合がある。
【0094】
TXビーム幅とRXビーム幅は、gNB TX/RXビーム相反性がないことまたは部分的なTX/RXビーム相反性により、異なる場合がある。RXビームの方が広く、TXビームを完全に覆う場合、そのような広いRXビームは、プリアンブル送信を受信するのに十分な場合がある。RXビームの方が狭く、TXビームの一部のみを覆う場合、より良い解像度のRXビームが必要とされる場合がある。一例では、より多くのシンボルが、gNB RXビーム掃引に必要とされる場合がある。たとえば、RXビームが、ビーム幅に関してTXビームの半分のみである場合、gNBは、gNB受信機に対するビーム掃引分解能を2倍にする必要がある場合がある。したがって、不均一なビーム掃引が、プリアンブル送信および/または受信に対して提案される場合がある。PBCHは、TXビーム掃引にM個のビームを使用することができるが、gNBにおけるプリアンブル受信は、ビーム掃引にL個のビームを使用することができる。L>Mであるとき、RXビーム幅は、TXビーム幅よりも小さくてよい。L<Mであるとき、RXビーム幅は、TXビーム幅よりも大きくてよい。
【0095】
本明細書において説明される例では、TXビームとRXビームが、部分的に重複する場合がある。一例では、TXビーム幅とRXビーム幅は同じであるが、TXビームとRXビームが互いと完全に合わされない場合、2つ以上のRXビームが、TXビームとRXビームとの間のビーム重複により、最も良いTXビームを覆うために、ビーム掃引に必要とされる場合がある。TXビーム幅がRXビーム幅と異なる場合、TXビーム掃引およびRXビーム掃引に対する異なる数のビームが必要とされる場合がある。しかしながら、gNBは、所与のWTRUに対する検出されたDLビームに対応する左および右のビームをモニタリングする必要がある場合がある。一例では、信号の組み合わせることを有するビーム受信ダイバーシティが使用できる。
【0096】
関連づけは、TX/RX相反性を調べるために使用できる。相反性が存在しないとき、完全な関連づけは、あまり重要でなくなる場合がある。一例では、部分的な関連づけが使用できる。すなわち、1つのDL TXビームは、DL TXビームの方が広い場合、2つまたは複数のUL RXビームにマップできる。または、複数のDL TXビームは、DL TXビームの方が狭い場合、1つのUL RXビームにマップできる。TXビーム幅がRXビーム幅の整数倍でないまたはその逆であるケースなどの、複数のDL TXビームが複数のUL RXビームにマップできるケースがあり得る。
【0097】
TX/RXビーム相反性が存在しない場合、動的シグナリングまたは半静的シグナリングが使用できる。一例では、ビームの時間順序が存在する場合があるが、TXビーム解像度がRXビーム解像度と同じでない場合がある、TXビームとRXビームが合わされない場合がある、またはおよびTXビームとRXビームが同期しない場合がある、のうちの少なくとも1つも当てはまる場合がある。さらなる一例では、ビーム順序が存在しない場合があり、TXビーム幅がRXビーム幅に等しくない場合がある。RXビーム掃引が必要な場合がある。しかしながら、PBCHを使用して所望のRXビームをWTRUに示す解決策が必要とされる場合がある。例示的解決策が、図3に例示されている。
【0098】
図3は、部分的TXビーム/RXビーム相反性のための例示的方法および手順を例示するフローチャート図である。フローチャート図300に図示される一例では、TXビーム幅に対する解像度およびRXビーム幅に対する解像度が決定できる310。また、TXビームおよびRXビーム重複比が決定できる320。さらに、対応するシグナリング機構が、ビーム幅解像度ならびにビーム重複比を示すために選定できる330。たとえば、gNBは、1つまたは複数のSS/PBCHブロックと1つもしくは複数のPRACHプリアンブル系列および/または1つもしくは複数の時間/周波数リソースとの間の関連づけ情報をWTRUにシグナリングすることができる。たとえば、gNBは、ビーム対応情報をWTRUにシグナリングすることができる。加えて、gNBは、gNB受信機に対するRXビームスイーピング戦略を判断および選定することができる340。また、WTRU送信機に対するTXビームスイーピング戦略が、gNBによって判断および選定できる350。一例では、gNBは、WTRUがプリアンブル送信をビームスイーピング戦略として使用するべきであることを選定することができる。
【0099】
WTRUは、たとえば、時間および/または周波数に関してTRPと同期するために、同期(SYNC)信号、参照信号、および/またはTRPからの他の信号を受信することができる。WTRUは、許容できる方向または最も良い方向であってよい、たとえば、そうであることがWTRUによって決定できる方向で、TRPから1つまたは複数の信号または情報を受信することができる。許容できる方向は、WTRUが、ブロードキャストチャネル(BCH)たとえばPBCHを含むことができるブロードキャスト信号などの1つまたは複数の信号をTRPから受信および/または復号することが可能であり得る方向であってよい。最も良い方向は、WTRUが、たとえば、許容できる方向のセットの中から、最も高い信号強度(または他の最も良い尺度または測定)を提供することを決定することができる方向であってよい。
【0100】
決定された方向は、TRP送信(TRP-TX)ビームに対応することができる。さらに、決定された方向は、WTRU受信(WTRU-RX)ビームに対応することができる。TRP-TXビームに関する情報は、たとえば、PBCHもしくはブロードキャストできるシステム情報を介して明示的に提供されてもよいし、たとえば、異なるビームに対する異なる同期信号もしくは参照信号の使用によって、または異なるビームを区別するための同期信号もしくは参照信号上での異なるマスキングもしくはカバーコードの使用によって、暗黙的に提供されてもよい。
【0101】
WTRUは、TRP-TXビームの粒度に合致してもしなくてもよいそのWTRU-RXビームの方向粒度に基づいて、受信方向を決定することができる。一例では、受信方向は、到達角度とすることができる。
【0102】
WTRUは、決定された許容できるビームもしくは方向または決定された最も良いビームもしくは方向に基づいて、TRPへの送信たとえば初期送信のための送信ビーム(WTRU-TXビーム)または送信方向のセットを選定または決定することができる。方向とビームは、本明細書において説明される実施形態および例において、互いの代わりにされてよい。
【0103】
一例では、相反性情報は、たとえばTRPによって提供できる、および/またはたとえばWTRUによって使用できる。WTRUは、少なくともTRP送信および受信ビーム、方向、および/または通信経路の相反性たとえば相反性に関する情報に基づいて、TRPへの送信のためのビームまたは方向のセットを決定することができる。
【0104】
WTRUは、構成、またはセル、eNode-B、gNB、TRP、ノードたとえばネットワークノード、もしくは別のエンティティに使用もしくは仮定できる相反性に関する情報を受信および/または使用することができる。一例では、別のエンティティは、WTRUが通信することができるネットワークエンティティであってよい。
【0105】
たとえばTRPのための、相反性情報は、たとえばTRPの、送信通信経路と受信通信経路との間のリレーションを示すために使用できる。たとえば、相反性情報は、TRP-TXビーム特性とTRP-RXビーム特性との間の関係の表示を含むことができる。
【0106】
ビーム特性は、ビーム幅、ビーム方向、および/またはビームの数とすることができる。たとえば、TRPのための相反性情報は、以下のうちの少なくとも1つを示すことができる。相反性情報は、TRP-RXビーム幅が送信ビーム幅よりも広いか狭いかを示すことができる。また、相反性情報は、TRP-TXビームの数とTRP-RXビームの数が同じであるかどうかを示すことができる。
【0107】
さらに、相反性情報は、TRP-RXビーム方向がTRP-TXビーム方向と同じであるかどうかを示すことができる。追加の例では、相反性情報は、各TRP-RXビーム方向がそれぞれのTRP-TXビーム方向と同じであるかどうかを示すことができる。一例では、相反性情報は、ビームの数が同じであるかどうかおよび/またはビーム幅が同じであるかどうかに関係なく、ビーム方向が同じであるかどうかを示すことができる。
【0108】
また、相反性情報は、TRPが、送信ビームと同じ方向にTRP-RXビームを有するかどうかを示すことができる。さらに、一例では、相反性情報は、TRPの各TRP-RXビームがそれぞれの送信ビームと同じ方向を有するかどうかを示すことができる。
【0109】
たとえば相反性情報が示され得る送信ビームは、同期信号、参照信号、ブロードキャストチャネルもしくは信号たとえばPBCH、および/またはシステム情報たとえばシステム情報ブロック(SIB)、のうちの少なくとも1つを提供することができるビームであってよい。さらに、たとえば相反性情報が示され得る送信ビームは、同期信号、参照信号、ブロードキャストチャネルもしくは信号たとえばPBCH、および/またはシステム情報たとえばSIB、のうちの少なくとも1つを提供することができるビームを指す場合がある。
【0110】
相反性表示は、値、比、および/または関連情報を伝達することができる値のテーブルへのインデックスを提供することができる。1つまたは複数の相反性表示は、ブロードキャストまたはシステム情報を介して提供できる。1つまたは複数の相反性表示は、PBCHによって提供できる。WTRUは、相反性情報を受信および/または決定することができ、情報たとえば少なくとも1つの相反性インジケータを使用して、TRPへの送信のための少なくとも1つのビーム特性を決定することができる。
【0111】
送信は、信号、たとえば参照信号のものであってよいし、チャネルのものであってもよい。送信は、プリアンブル、データまたはデータチャネル、制御情報または制御チャネルのものであってよい。送信は、初期アクセスのためであってよく、この初期アクセスは、ランダムアクセスであってもよいし、許可なし(grant-less)アクセスであってもよいし、許可されたアクセスであってもよい。一例では、ランダムアクセスは、送信のためのプリアンブルがランダムに選定できることを含んでよい。さらなる一例では、許可されたアクセスは、スケジュールされたアクセスを含んでよい。
【0112】
WTRUは、本明細書において説明される例により、許容できるビームであってもよいし最も良いビームであってもよいビームを決定することができる。一例では、許容できるビームは、ビームに対して許容できる方向を含むことができ、最も良いビームは、ビームにとって最も良い方向を含むことができる。本明細書において説明される例では、決定されたDLビームという用語は、決定された最も良いビームまたは許容できるビームの非限定的な例として使用される。
【0113】
WTRUは、それが受信できるまたはTRPに関して決定できる少なくとも相反性情報または相反性表示に基づいて、TRPへの、M個の送信ビーム(WTRU-TXビーム)または送信たとえば初期送信のための送信方向のセットを決定することができる。WTRUは、M個の送信ビーム上でTRPに送信することができる。複数のビーム上での送信は、たとえば、WTRUおよび/またはTRPの能力に基づいて、連続してもよいし、同時であってもよい。
【0114】
たとえば、WTRUは、少なくともWTRUが決定または受信することができる相反性情報または相反性表示に基づいて、WTRU-TXビームのセット内のビームの数すなわちMを決定することができる。WTRUは、少なくとも相反性情報またはWTRUが決定または受信することができる相反性表示に基づいて、どのWTRU-TXビームがセットに含まれるべきか、たとえば、どのビーム上で、またはどの方向で送信するべきかを決定することができる。
【0115】
WTRUは、決定されたDLビームと同じ方向または最も近い方向であってよい、第1のWTRU-TXビームたとえば1つまたは1つだけのWTRU-TXビーム、およびこの第1のWTRU-TXビームに隣接してよい、たとえば、これの左および/または右であってよい、1つまたは複数の、たとえばN個の、ビーム、のうちの少なくとも1つを含むために、たとえば、相反性情報に基づいて、WTRU-TXビームのセットを決定することができる。
【0116】
一例では、Nは0とすることができる。Mおよび/またはNの値は、TRP-TXビームとTRP-RXビームが同じ方向を有することができるかどうか、たとえば、TRP-RXビームがTRP-TXビームの中央に置かれることができるかどうかに依存してよい。
【0117】
たとえば、TRP-RXビームがTRP-TXビームの中央に置かれることができる場合、Nは、0または少数などの第1の数とすることができ、および/または、Mは、1または少数などの第1の数とすることができる。たとえば、TRP-RXビームがTRP-TXビームの中央に置かれることができない場合、Mおよび/またはNは、第1の対応する数よりも大きくてよい第2の数とすることができる。
【0118】
Mおよび/またはNの値は、WTRU-TXビーム、WTRU-RXビーム、TRP-TXビーム、および/またはTRP-RXビームのうちの少なくとも1つのビーム幅に依存することができる。Nは、偶数とすることができる。Nは、第1のビームの左と右に均等に分割されてよい。
【0119】
WTRU-TXビーム方向は、WTRU-RXビーム方向またはTRP-TXビームに正確に合致しなくてよい。決定されたDLビームに対して最も近い方向をもつWTRU-TXビームは、ULビームとして使用できる。
【0120】
ビームタイプは、TRP-TXビーム、TRP-RXビーム、WTRU-TXビーム、および/またはWTRU-RXビームのうちの少なくとも1つとすることができる。WTRUは、少なくとも1つのビームタイプのビームおよび/もしくはビーム幅の数、または少なくとも2つのビームタイプ間のビームおよび/もしくはビーム幅の数の関係、のうちの少なくとも1つに基づいて、M個のWTRU-TXビーム、N個のWTRU-TXビーム、および/またはWTRU-TXビームのセットのうちの少なくとも1つを決定することができる。
【0121】
たとえば、Mは、TRP-TXビームのビーム幅とTRP-RXビームのビーム幅が同じであり得るとき、第1の数であると決定できる。Mは、TRP-TXビームのビーム幅とTRP-RXビームのビーム幅が同じでないことがあり得るとき、第2の数であると決定できる。たとえば、TRP-RXビームがTRP-TXビームよりも広くすることができるとき、第2の数は、第1の数よりも小さくすることができる。
【0122】
WTRUは、少なくともWTRUが受信することができる相反性情報に基づいて、WTRU-TXビームのためのビーム幅を決定することができる。
【0123】
たとえば、WTRUは、たとえばWTRU-TXおよびWTRU-RXビームについての、ビーム特性情報および/または相反性情報を、TRPたとえばそれが通信することができるTRPに提供することができる。一例が、図4に図示されている。
【0124】
図4は、WTRU-TXビームセットを決定するための相反性の例示的使用を例示するフローチャート図である。フローチャート図400に図示される一例では、WTRUは、使用するDLビームを決定することができる410。たとえば、WTRUは、最も良いDLビームを使用することを決定することができる。さらなる一例では、WTRUは、許容できるDLビームを使用することを決定することができる。WTRU決定は、ビーム強度に基づくことができる。さらなる一例では、DLビームは、WTRUとTRPとの間の同期に使用できる。別の例では、DLビームは、WTRUによってPBCH受信に使用できる。さらに、WTRUは、TRPビーム相反性情報を決定することができる。たとえば、WTRUは、決定されたDLビームに基づいて、TRPビーム相反性情報を決定することができる。一例では、WTRUは、TRPビーム相反性情報を受信することができる420。その結果、WTRUは、受信されたTRPビーム相反性情報に基づいて、TRPビーム相反性情報を決定することができる。別の例では、WTRUは、TRPビーム相反性情報を用いてあらかじめ構成できる。さらなる一例では、WTRUは、PBCH巡回冗長検査(CRC)マスク、1つまたは複数のPBCHリソース、PBCHペイロード、SIBなどに基づいて、TRPビーム相反性情報を決定することができる。加えて、WTRUは、TRP TX/RX BCIを決定することができる。たとえば、WTRUは、決定されたDLビームに基づいて、TRP BCIを決定することができる。一例では、WTRUは、TRP TX/RX BCIを受信することができる。その結果、WTRUは、受信されたTRP TX/RX BCIに基づいて、TRP TX/RX BCIを決定することができる。別の例では、WTRUは、TRP TX/RX BCIを用いてあらかじめ構成できる。さらなる一例では、WTRUは、PBCH巡回冗長検査(CRC)マスク、1つまたは複数のPBCHリソース、PBCHペイロード、SIBなどに基づいて、TRP TX/RX BCIを決定することができる。
【0125】
また、WTRUは、ビーム相反性情報に基づいて、Mによって表され得る、WTRU-TXビームの数を決定することができる430。別の例では、WTRUは、TRP TX/RX BCIに基づいて、WTRU-TXビームの数を決定することができる。加えて、WTRUは、ビーム相反性情報に基づいて、WTRU-TXビームセットを決定することができる440。さらなる一例では、WTRUは、TRP TX/RX BCIに基づいてWTRU-TXビームセットを決定することができる。さらなる別の一例では、WTRUがWTRU-TXビームのセットを決定することは、決定されたWTRU-TXビームの数にさらに基づくことができる。一例では、WTRU-TXビームセットを決定することは、1つまたは複数のWTRU-TXビーム方向を決定することを含む。
【0126】
さらに、WTRUは、決定されたWTRU-TXビームセットを使用して、TRPに送信することができる450。一例では、WTRUは、ランダムアクセス手順を使用してTRPに送信することができる。さらなる一例では、WTRUは、決定されたWTRU TXビームのセットを使用してデータを送信することができる。
【0127】
さらなる一例では、WTRUは、少なくともTRP TX/RX BCIに基づいて、WTRU TXビームのセットを使用する送信のタイミングを決定することができる。別の例では、TRP TX/RX BCIは、対応タイプの表示、TX/RXビーム幅関係、またはTX/RXビーム方向関係のうちの少なくとも1つを含むことができる。さらに別の例では、WTRUは、WTRU TX/RX BCIを決定および送信することができる。
【0128】
PBCHは、プリアンブル受信を最適化するためのTX/RX相反性を示すことができる。いくつかの方法が、表示に使用できる。たとえば、CRCマスクは、そのような方法において使用または採用されてよい。別の例示的方法は、直交カバーコードを使用する場合がある。さらなる例示的方法は、PBCH検出位置(時間または周波数など)を使用することができる。追加の例示的方法は、PBCHペイロード内で明示的に1ビットまたは2ビットを採用することができる。
【0129】
図5は、TX/RXビーム相反性の表示のための例示的方法を例示するフローチャート図である。フローチャート図500における一例に図示されるように、TX/RXビーム相反性は、PBCHを介してCRCマスクを使用して示され得る。TX/RXビーム相反性モードの数に応じて、対応する数のマスクが使用できる。たとえば、PBCHペイロードが、最初に生成できる510。また、CRCが生成できる530。生成されたCRCは、TX/RX相反性の関数である系列とともにマスクできる550。次いで、PBCHペイロードが、マスクされたCRCと連結できる570。
【0130】
3つのタイプのTX/RXビーム相反性を示すために、3つの構成が定義できる。たとえば、構成1は、完全TX/RXビーム相反性を示すことができ、構成2は、部分的なTX/RXビーム相反性を示すことができ、構成3は、TX/RXビーム相反性なしを示すことができる。構成の番号付けは、並び替えられてよく、依然として、本明細書において提供される例と矛盾しないことができる。さらに、異なる数の構成が使用されてよく、依然として、本明細書において提供される例と矛盾しないことができる。
【0131】
一例では、3つの系列が、図5に描写される方法に対してCRCマスクに使用できる。他の例では、異なる数の系列が、CRCマスクに使用でき、依然として、本明細書において提供される例と矛盾しないことができる。
【0132】
一例では、部分的なTX/RX相反性は、干渉による場合があり、動的な様式で発生する場合がある。したがって、半静的なシグナリング方法を使用することは、TX/RXビーム相反性表示を提供するのに最適な手順でない場合がある。代わりに、半静的なシグナリング方法と動的なシグナリング方法の組み合わせが最適である場合がある。たとえば、2つのタイプのTX/RXビーム相反性を示すために、2つの構成タイプが定義できる。一例では、構成1は、完全TX/RX相反性を示すことができ、構成2は、TX/RX相反性なしを示すことができる。したがって、2つの系列が、図5に描写される方法に対してCRCマスクに使用できる。
【0133】
図6は、TX/RXビーム相反性を決定するための例示的方法および手順を例示するフローチャート図である。TRPまたはgNBは、依然として、レイヤ1(L1)/レイヤ2(L2)シグナリングなどの動的なシグナリングを使用して、部分的なTX/RX相反性を示す必要があることができる。フローチャート図600に図示される例示的手順は、部分的なTX/RX相反性を動的にシグナリングするために実行できる。たとえば、WTRUは、TX/RXビーム相反性を示すPBCHを受信することができる610。WTRUは、PBCHが完全TX/RXビーム相反性またはTX/RXビーム相反性なしのどちらを示すかを決定することができる620。PBCHがTX/RXビーム相反性なしを示す場合、WTRUは、gNB TX/RXビーム相反性なしを仮定することができる630。PBCHがTX/RXビーム相反性を示す場合、WTRUは、完全なgNB TX/RXビーム相反性を仮定することができる640。WTRUが、完全な相反性を示すPBCHを受信したとき、WTRUが、gNB TX/RXビーム相反性が本当に完全なgNB TX/RXビーム相反性であるか部分的なgNB TX/RXビーム相反性であるかを示す第2の段表示を受信する650まで、WTRUは、完全なgNB TX/RXビーム相反性を一時的に仮定することができる640。例では、そのような第2の段表示は、L1/L2シグナリングまたはRRCシグナリングを使用して送ることができる。WTRUは、第2の段表示が完全な相反性に対するものなのか部分的な相反性に対するものなのかを決定することができる660。たとえば、第2の段表示が部分的な相反性に対するものである場合、WTRUは、部分的な相反性を仮定することができる670。さらに、第2の段表示が完全な相反性に対するものである場合、WTRUは、完全な相反性を仮定することができる680。
【0134】
3つのタイプの関連づけモードを示すために、3つのモードが定義できる。たとえば、モード1は、完全な関連づけを示すことができ、モード2は、部分的な関連づけを示すことができ、モード3は、関連づけなしを示すことができる。モードの番号付けは、並び替えられてよく、依然として、本明細書において提供される例と矛盾しないことができる。さらに、異なる数のモードが使用されてよく、依然として、本明細書において提供される例と矛盾しないことができる。
【0135】
3つの系列が、以下の例示的方法において関連づけモードのためのCRCマスクに使用できる。関連づけモードは、一例では、CRCマスクも使用して示される場合がある。
【0136】
図7は、TX/RXビーム相反性の表示のための別の例示的方法を例示するフローチャート図である。フローチャート図700に図示される一例では、gNBは、PBCHペイロードを生成することができる710。さらに、gNBは、CRCを生成することができる730。生成されたCRCは、関連づけモードの関数である系列とともにマスクできる。関連づけモードの数に応じて、対応する数の1つまたは複数のマスクが使用できる。生成されたCRCは、gNBによって、関連づけモードの関数である系列とともにマスクできる750。次いで、PBCHペイロードとマスクCRCは、gNBによって連結できる770。
【0137】
さらなる一例では、PBCH CRCは、NビットマスクとともにスクランブルまたはXOR演算されてよく、これは、アンテナもしくはアンテナポートの数、アンテナ構成アンテナ、および/またはTX/RXビーム相反性を共同で示すことができる。一例では、Nは、16とすることができる。他の例では、Nは、8、24、または32とすることができる。TRPまたはgNBが、M個の送信アンテナを用いたTX/RX相反性を有する場合、PBCH CRCは、M個のアンテナを用いたTX/RX相反性に対応するマスクなどとともにスクランブルできる。PBCHは、1つまたは複数のgNB RXビームをWTRUに示すためにも使用できる。
【0138】
以下の例示的方法は、プリアンブルRXビームの表示にPBCHを使用する。1つのRXビーム表示のみに対する一例では、暗黙的な表示は、PBCHマスク、SSブロック時間インデックス、PBCH復調参照信号(DMRS)系列インデックスなどを使用することができる。さらに、各マスク、SSブロック時間インデックス、PBCH DMRS系列インデックスなどは、最も良いgNB RXビームに対応することができる。最も良いgNB RXビームは、プリアンブルインデックスにマップでき、マスク、SSブロック時間インデックス、および/またはPBCH DMRS系列インデックスは、プリアンブルインデックスと関連づけできる。プリアンブルインデックスは、系列インデックス、時間インデックス、周波数インデックス、リソースインデックスなどのうちの1つまたは複数を含むことができる。別の例では、1つのRXビーム表示のみの場合、明示的な表示は、ペイロードビットを使用することができ、少数のビットは、最も良いgNB RXビームを示すために使用できる。たとえば、明示的な表示に使用するビットは、RACHメッセージ2またはRARメッセージ内で搬送できる。
【0139】
複数のRXビーム表示に対する一例では、暗黙的な表示は、PBCHマスク、SSブロック時間インデックス、PBCH DMRS系列インデックスなどに使用でき、各マスク、SSブロック時間インデックス、PBCH DMRS系列インデックスなどは、ビームのサブセット、たとえば、最も良い1つまたは複数のK個のgNB RXビームに対応することができる。最も良いK個のgNB RXビームは、1つまたは複数のプリアンブルインデックスおよび1つまたは複数のマスクのセットにマップでき、SSブロック時間インデックスまたはPBCH DMRS系列インデックスは、プリアンブルインデックスのセットと関連づけできる。プリアンブルインデックスは、系列インデックス、時間インデックス、周波数インデックス、リソースインデックスなどのうちの1つまたは複数を含むことができる。一例では、最も良いK個のgNB RXビームは、K個のプリアンブルインデックスおよびK個のマスクのセットにマップできる。複数のRXビーム表示に対する別の例では、明示的な表示は、ペイロードビットを使用することができ、少数のビットは、ビームのサブセット、たとえば、最も良いK個のgNB RXビームを示すために使用できる。
【0140】
本明細書において提供される例では、gNB TXビームは、gNB RXビームにマップできる。一例では、gNB TXビームは、時間インデックスを含むことができるSSブロックを送信するために使用でき、時間インデックスは、SSブロック時間インデックスであってよい。さらに、gNB TXビームIDは、SSブロック時間インデックスであってよい。また、gNB RXビームは、1つもしくは複数のプリアンブル系列および/または1つもしくは複数のプリアンブルリソースを使用することができるプリアンブルを受信するために使用できる。さらに、プリアンブルリソースは、プリアンブルリソースインデックスに従って割り当てことができ、プリアンブルリソースインデックスは、時間リソースインデックスおよび/または周波数リソースインデックスを含むことができる。また、プリアンブル系列は、プリアンブル系列インデックスに基づいて決定できる。一例では、gNB TXビームは、時間インデックスx、たとえば、SSブロック時間インデックスxにマップでき、gNB RXビームは、時間インデックスy、たとえば、PRACHリソース時間インデックスyにマップできる。一例では、yはxプラスcに等しくてよく、cは、時間オフセット、周波数オフセット、別のタイプのオフセットなどであってよい。さらなる例では、cは0に等しくてよく、時間オフセットが使用されてもよいし、使用されてなくてもよい。これは、gNB TXビームがgNB RXビームと関連づけられている、またはDL SSブロック時間インデックスがULプリアンブル時間リソースインデックスと関連づけられてよいことを暗示することができる。WTRUが、最も良いgNB TXビームを時間xに検出したとき、それは、最も良いgNB RXビームを時間yに自動的に知ることができる、または、その逆である。
【0141】
gNBが、WTRUによって送信されるプリアンブルを時間リソースインデックスyに検出したとき、それは、WTRUが検出する最も良いSS/PBCHブロック時間インデックスxを暗黙的に知ることができる。WTRUが、そのような時間インデックスたとえばSS/PBCHブロック時間インデックスxをgNBに報告することを決定したとき、WTRUは、時間リソースインデックスyにおいてプリアンブルを送ることができ、時間インデックスxとyは、互いと関連づけられる。一例では、各gNB TXビームは、SSブロックにマップでき、各gNB RXビームは、プリアンブル時間リソースにマップできる。プリアンブルがgNBの最も良いRXビームによって受信できることを保証するために、WTRUは、時間リソースyにおいてプリアンブルを送るべきである。gNB TX/RX相反性が存在しないとき、PRACHリソースは時間-周波数インデックスによって定義でき、SSブロックは、1つまたは複数のULプリアンブル時間/周波数リソースおよび/または系列と関連づけできる。たとえば、SSブロック時間インデックスは、1つまたは複数のULプリアンブル時間/周波数リソースおよび/または系列インデックスと関連づけできる。これは、WTRUが、プリアンブルを選択し、選択されたプリアンブルをPRACH時間-周波数リソース上で送信して、SSブロックを識別し、SSブロック時間インデックスをフィードバックすることができるからである。たとえば、WTRUは、プリアンブルインデックスnなどのプリアンブルを選択し、選択されたプリアンブルをPRACH周波数リソース上で送信して、第nのSSブロックを識別し、SSブロック時間インデックスをフィードバックすることができる。別の例では、WTRUは、プリアンブルを選択し、選択されたプリアンブルをリソースインデックスnなどのPRACH周波数リソース上で送信して、第nのSSブロックを識別し、SSブロック時間インデックスをフィードバックすることができる。さらなる一例では、WTRUは、プリアンブルインデックスnなどのプリアンブルを選択し、選択されたプリアンブルを周波数リソースインデックスmなどのPRACH周波数リソース上で送信して、第nのSSブロックを識別し、SSブロック時間インデックスをフィードバックすることができる。このケースでは、第nのSSブロックは、プリアンブルインデックスnおよび周波数リソースインデックスmと関連づけできる。
【0142】
一例では、WTRUは、プリアンブルインデックスnなどのプリアンブルを選択し、選択されたプリアンブルを時間リソースインデックスjにおいて周波数リソースインデックスmなどのPRACH周波数リソース上で送信して、第nのSSブロックを識別し、SSブロック時間インデックスをフィードバックすることができる。このケースでは、第nのSSブロックは、プリアンブルインデックスn、周波数リソースインデックスm、および時間リソースインデックスjと関連づけできる。
【0143】
別の例では、SSブロックは、複数のプリアンブルインデックス、周波数インデックス、および/または時間インデックスと関連づけできる。このケースでは、WTRUは、プリアンブルセットインデックスnなどのプリアンブルセット内のプリアンブルを選択し、選択されたプリアンブルを時間リソースセットjにおいて周波数リソースセットインデックスmなどの周波数セット内のPRACH周波数リソース上で送信して、第nのSSブロックを識別し、SSブロック時間インデックスをフィードバックすることができる。このケースでは、第nのSSブロックは、プリアンブルセットインデックスn、周波数リソースセットインデックスm、および/または時間リソースセットインデックスjと関連づけできる。
【0144】
複数のSSブロックは、プリアンブルインデックス、周波数インデックス、および/または時間インデックスとも関連づけできる。WTRUは、プリアンブルインデックスnなどのプリアンブルを選択し、選択されたプリアンブルを時間リソースインデックスjにおいて周波数リソースインデックスmなどのPRACH周波数リソース上で送信して、SSブロックの第nのセットを識別し、SSブロック時間インデックスまたはSSブロックセット時間インデックスをフィードバックすることができる。このケースでは、SSブロックの第nのセットは、プリアンブルインデックスn、周波数リソースインデックスm、および/または時間リソースインデックスjと関連づけできる。
【0145】
1つまたは複数のDL TXビームと1つまたは複数のUL RXビームは、関連づけできる。1つまたは複数のDL TXビームと1つまたは複数のUL RXビームとの間の関連づけは、システム情報、最小システム情報、残りの最小システム情報、または他のシステム情報を介してシグナリングできる。SSブロック、PRACHリソース、プリアンブル時間リソース、プリアンブル周波数リソース、および/またはプリアンブル系列は各々、互いのうちの1つまたは複数と関連づけできる。SSブロック、PRACHリソース、および/またはプリアンブル系列との間の関連づけは、システム情報、最小システム情報、残りの最小システム情報、または他のシステム情報を介してシグナリングできる。
【0146】
しかしながら、gNB TX/RX相反性が存在するとき、PRACHリソースは、周波数インデックスのみによって定義できる。これは、WTRUが、PBCHが時間xにおいて受信される場合、プリアンブルを選択し、選択されたプリアンブルを時間yにおいてPRACH周波数リソース上で送信し、SSブロックを識別し、SSブロック時間インデックスをフィードバックすることができるからである。たとえば、WTRUは、プリアンブルインデックスnなどのプリアンブルを選択し、選択されたプリアンブルをPRACH周波数リソースたとえば周波数リソースインデックスm上で時間yにおいて送信して、第nのSSブロックを識別し、SSブロック時間インデックスをフィードバックすることができる。このケースでは、第nのSSブロックは、プリアンブルインデックスnおよび周波数リソースインデックスmと関連づけできる。一例では、WTRUは、決定されていない場合に、選択されたプリアンブルを送信しない場合がある。WTRUは、gNBが、最も良いRXビームを存在させるときにおいて、選択されたプリアンブルを送信することのみができる。この例における利点は、プリアンブルが最も良いRXビームを使用してgNBによって受信できることであってよい。
【0147】
一例では、WTRUは、プリアンブル、たとえば、プリアンブルリソース、系列などをのみ使用して、検出されたSS/PBCHブロックを報告することができる。プリアンブルは、系列および/またはリソースなどの異なるプリアンブルが異なるSS/PBCHブロックを示すことができる場合、SS/PBCHブロック情報を搬送または含有することができる。プリアンブル番号xは、SS/PBCHブロック番号xを示すまたは報告するために使用できる。本明細書における例では、プリアンブルは、プリアンブル系列であってもよいし、プリアンブルリソースであってもよいし、前述のものの組み合わせであってもよい。プリアンブルリソースは、プリアンブル時間リソースであってもよいし、周波数リソースであってもよいし、プリアンブル空間リソースであってもよいし、前述のものの組み合わせであってもよい。
【0148】
1つまたは複数のプリアンブル系列および/またはリソースなどの1つまたは複数のプリアンブルは、異なるSS/PBCHブロックを示すまたは報告するために使用できる。たとえば、プリアンブル系列番号xは、SS/PBCHブロック番号xに対応することができる。WTRUは、プリアンブル系列番号xを使用して、SS/PBCHブロック番号xを示すまたは報告することができる。WTRUが、SS/PBCHブロック番号xを示すまたは報告することを決定するとき、WTRUは、プリアンブル系列番号xを選択し、選択されたプリアンブル系列番号xを送信することができる。
【0149】
別の例では、プリアンブル時間リソース番号xは、SS/PBCHブロック番号xに対応することができる。WTRUは、プリアンブル時間リソース番号xを使用して、SS/PBCHブロック番号xを要求することができる。WTRUが、SS/PBCHブロック番号xを示すまたは報告することを決定するとき、WTRUは、プリアンブル時間リソース番号xを選択して、プリアンブル時間リソース番号xにおいてプリアンブル系列を送信することができる。
【0150】
さらに別の例では、プリアンブル周波数リソース番号xは、SS/PBCHブロック番号xに対応することができる。WTRUは、プリアンブル周波数リソース番号xを使用して、SS/PBCHブロック番号xを示すまたは報告することができる。WTRUが、SS/PBCHブロック番号xを示すまたは報告することを決定するとき、WTRUは、プリアンブル周波数リソース番号xを選択して、プリアンブル周波数リソース番号xにおいてプリアンブル系列を送信することができる。
【0151】
SS/PBCHブロックとプリアンブルとの間の関連づけが使用されてよい。SS/PBCHブロックとプリアンブル時間リソース、周波数リソース、プリアンブル系列、またはそれらの任意の組み合わせとの間の関連づけが使用されてよい。
【0152】
プリアンブル系列とSS/PBCHブロックとの間の関連づけが使用されてよい。1つの例示的関連づけとして、1つのプリアンブルは、1つのSS/PBCHブロックと関連づけできる。プリアンブル系列番号xは、SS/PBCHブロック番号xと関連づけできる。WTRUが、SS/PBCHブロック番号xを示すまたは報告することを決定するとき、WTRUは、プリアンブル系列番号xを選択し、それを送信することができる。別の例示的関連づけとして、1つのプリアンブルは、複数のSIBと関連づけされてよい。プリアンブル系列番号xは、SS/PBCHブロック番号xおよびSS/PBCHブロック番号yと関連づけできる。WTRUが、SS/PBCHブロック番号xまたはSS/PBCHブロック番号yを要求することを望むとき、WTRUは、プリアンブル系列番号xを選択し、それを送信することができる。さらに別の例示的関連づけとして、複数のプリアンブル系列は、1つのSS/PBCHブロックと関連づけできる。プリアンブル系列番号xおよび番号yは、SS/PBCHブロック番号xと関連づけできる。WTRUが、SS/PBCHブロック番号xを要求することを望むとき、WTRUは、プリアンブル系列番号xまたは番号yを選択して、プリアンブル系列番号xまたは番号yのどちらかを送信することができる。複数のプリアンブル系列送信が使用されるまたは可能にされるとき、WTRUは、プリアンブル系列番号xと番号yの両方を送信することができる。
【0153】
1つまたは複数のプリアンブル時間リソースと1つまたは複数のSS/PBCHブロックとの間の関連づけが使用できる。1つの例示的関連づけとして、1つのプリアンブル時間リソースは、1つのSS/PBCHブロックと関連づけできる。プリアンブル時間リソース番号xは、SS/PBCHブロック番号xと関連づけできる。WTRUが、SS/PBCHブロック番号xを示すまたは報告することを望むとき、WTRUは、プリアンブル時間リソース番号xを選択して、プリアンブル系列を送信することができる。別の例示的関連づけとして、1つのプリアンブル時間リソースは、複数のSIBと関連づけできる。プリアンブル時間リソース番号xは、SS/PBCHブロック番号xおよびSS/PBCHブロック番号yと関連づけできる。WTRUが、SS/PBCHブロック番号xまたはSS/PBCHブロック番号yを示すまたは報告することを望むとき、WTRUは、プリアンブル時間リソース番号xを選択して、プリアンブルを送信することができる。さらに別の例示的関連づけとして、複数のプリアンブル時間リソースは、1つのSS/PBCHブロックと関連づけできる。プリアンブル時間リソース番号xおよび番号yは、SS/PBCHブロック番号xと関連づけできる。WTRUが、SS/PBCHブロック番号xを示すまたは報告することを望むとき、WTRUは、プリアンブル時間リソース番号xまたは番号yを選択して、プリアンブルを送信することができる。複数のプリアンブル時間リソース送信が使用されるまたは可能にされるとき、WTRUは、プリアンブル時間リソース番号xと番号yの両方においてプリアンブルを送信することができる。
【0154】
類似して、1つまたは複数のプリアンブル周波数リソースと1つまたは複数のSS/PBCHブロックとの間の関連づけが使用されてよい。同様に、1つまたは複数のプリアンブル時間/周波数リソース、1つまたは複数の系列、および1つまたは複数のSS/PBCHブロックのいずれか1つの間の関連づけが使用されてよい。
【0155】
WTRUが、プリアンブルおよびSS/PBCHブロックについての関連づけをもつ表示を受信する場合、WTRUは、プリアンブルを使用して、SS/PBCHブロックを示すまたは報告することができる。一例では、プリアンブルは、プリアンブル系列、プリアンブルリソースなどであってよい。WTRUが、プリアンブルおよびSS/PBCHブロックについての関連づけをもつ表示を受信しない場合、WTRUは、RACHメッセージ3などの、ペイロード内の制御フィールドを使用して、SS/PBCHブロックを示すまたは報告することができる。
【0156】
単一の関連づけまたはマッピングが使用されてよい。1ビットの関連づけ表示が使用されてよい。WTRUは、関連づけありまたは関連づけなしとともに示されてよく、たとえば、「1」は、「関連づけあり」を示してよく、「0」は、「関連づけなし」を示してよい。
【0157】
別の例では、複数の関連づけまたはマッピングが使用されてよい。N個のビットの関連づけ表示が使用されてよい。2つの例が使用できる。1つの例では、2つのインジケータが使用されてよく、第1のインジケータは、関連づけありまたは関連づけなしを示してよい。一例では、第1のインジケータは、1ビットであってよい。第2のインジケータ(N個のビット)は、WTRUが、関連づけありを示す第1のインジケータを受信した場合、どの関連づけが使用されるべきかを示すために使用できる。一例では、第2のインジケータは、N個のビットであってよい。別の例では、関連づけ「あり」および関連づけ「なし」の共同コーディングをもつ単一のインジケータならびに複数の関連づけ。一例では、単一のインジケータは、N個のビットであってよい。3つの関連づけの一例では、2つのビットからなる単一のインジケータが使用される場合がある。したがって、ビット00は、関連づけなしを示すことができる。さらに、ビット01、10、および11はそれぞれ、第1の関連づけ、第2の関連づけ、および第3の関連づけを示すことができる。第1の関連づけ、第2の関連づけ、および第3の関連づけはそれぞれ、「関連づけ1」、「関連づけ2」、および「関連づけ3」とラベルできる。
【0158】
関連づけ表示は、RACH構成の一部であってよく、残りの最小システム情報(RMSI)信号などのブロードキャスト信号またはチャネル内で搬送されるまたは含まれてよい。関連づけ表示は、SS、New Radio PBCH(NR-PBCH)、または他のシステム情報(OSI)内で搬送されてもよい。
【0159】
SS/PBCHブロックとPRACHプリアンブル(系列、リソース、それらのインデックス)との間の関連づけは、RMSI内で示されてよい実際に送信されるSS/PBCHブロックに基づいてよい。別の例では、SSブロックとPRACHプリアンブル(系列、リソース、それらのインデックス)との間の関連づけは、周波数帯域によりあらかじめ決定されてよい最大SS/PBCHブロックに基づいてよい。
【0160】
セル内で利用可能な数のNR-RACHプリアンブルは、
M=L’-K 式(1)
によって決定でき、上式で、L’は、SSブロックセット内で実際に送信されたSSブロック内の数であってよく、Kは、各SSブロックと関連づけられたプリアンブルの数であってよい。一例では、プリアンブルとSSブロックの1対1関連づけの場合、Kは1であってよい。
【0161】
関連づけは、セル内の連続したM個のプリアンブルをL’個のSSブロックまたはSS/PBCHブロックにマップすることによってなされてよい。また、K個の連続したプリアンブルは、各SSブロックにマップされてよい。
【0162】
セル内のプリアンブルは、ルートZadoff-Chu系列の循環シフト、Zadoff-Chu系列のルートインデックス、スロット内のNR-RACHプリアンブル時間インスタンス、スロットインデックス、周波数インデックス(たとえば、サブキャリアインデックス、PRBインデックスなどを含むことができる)などのうちの少なくとも1つに基づいてSS/PBCHブロックに関連づけされてもよいし、これにマップされてもよい。
【0163】
例示的関連づけでは、セル内のNR-RACHプリアンブル系列のセットは、利用可能なルートZadoff-Chu系列の循環シフト、スロット内の増加するNR-RACHプリアンブル時間インスタンス、増加するルートインデックス、増加する周波数インデックス、および増加するスロットインデックスの順に決定されてよい。別の例では、セル内のNR-RACHプリアンブル系列のセットは、ルートZadoff-Chu系列の循環シフト、Zadoff-Chu系列の増加するルートインデックス、スロット内の増加するNR-RACHプリアンブル時間インスタンス、増加するスロットインデックス、および増加する周波数インデックスの順に決定されてよい。
【0164】
gNBは、競合ベースのランダムアクセスのメッセージを通して、追加のSS/PBCHブロックインデックス、たとえば、最も強いSS/PBCHブロックインデックスを報告するように、WTRUを構成することができる。一例では、メッセージは、競合ベースのランダムアクセスのメッセージ3であってよい。
【0165】
gNBは、たとえばハンドオーバ中など、競合なしのランダムアクセス手順中に、PRACHプリアンブルを通して複数のSS/PBCHブロックインデックスを報告するように、WTRUを構成することができる。gNBは、競合ベースのランダムアクセス手順中に1つまたは複数のPRACHプリアンブルを通して複数のSS/PBCHブロックインデックスを報告するように構成できる。
【0166】
さらなる一例では、最も良いgNB RXビームは、gNB RX部位におけるRXビームスイーピングまたはトレーニングなしで識別できる。これは、ビームスイーピングまたはトレーニングオーバヘッドおよびレイテンシを減少させることができる。欠点は、今やWTRUは、時間領域内で選定するWTRUのリソースを使用する自由をもたない場合があるので、PRACHリソースが所与のWTRUに対して減少できることである。WTRUは、周波数領域内でのみ自由を有する場合がある。これは、送信衝突確率を増加させる場合がある。しかしながら、WTRUは、異なる時間インスタンスにおいてプリアンブルを送信することが強制される場合があるので、そのようなプリアンブル送信は、プリアンブル送信に対する衝突確率を減少させる場合もある。WTRUが同じビームによって覆われるケースでは、WTRUは各々、空間的分離なしに同じビーム内で同じ時間インスタンス内にプリアンブルを送らなければならない場合があるので、WTRU衝突確率は、増加される場合がある。
【0167】
異なるビーム内のWTRUの場合、WTRUが時間的に分離されるので、送信衝突が減少される場合がある。この解決策は、自律的ビームスケジューリングと呼ばれる場合がある。すなわち、検出された最も良いgNB TXビームに対する時間インデックスは、WTRUのための時間領域内でPRACHリソースを自動的に決定できるが、周波数領域内ではPRACHリソースを自動的に決定できず、最も良いgNB RXビームは、自動的にスケジュールできる。この解決策は、RACHに対する自律的TDMAであると考慮できる。
【0168】
一例では、最も良いgNB TXビームは、ビームセットQなどの、最も良いgNB RXビームのセットを示すことができる。WTRUは、一度に1つずつプリアンブルを送信する必要がある場合がある。たとえば、WTRUは、時間x+nc、時間x+nc+1、時間x+nc-1などにおいて、プリアンブルを送信する必要がある場合があり、ここで、nは、このビームセットが最も良いgNB TXビームの正および負のインデックスである場合、正の整数である。これは、ローカルビームセットと呼ばれる場合がある。ローカルビームセットは、最も良いSS/PBCHブロックまたはgNB TXビームのインデックスに関してローカルであると考慮できる。
【0169】
別の例では、ビームセットは、非ローカルであってもよい。WTRUは、時間x+nc、時間x+nc+1、時間x+nc-1などの、1つまたは複数のPRACH時間リソースにおいて、ランダムにプリアンブルを送ることができる。一例では、Xは、最も良いSS/PBCHブロックまたはgNB TXビームのインデックスであってよく、nは整数であってよく、cは、異なる設計に対する定数であってよい。したがって、PRACHリソースは、ローカル時間インデックスであってよい時間インデックスと、グローバル周波数インデックスであってよい周波数インデックスによって定義できる。このローカル時間インデックスは、最も良いSS/PBCHブロックまたはgNB TXビームのインデックスに関してローカルであってよい。また、グローバル周波数インデックスは、最も良いSS/PBCHブロックまたはgNB TXビームのインデックスに関してグローバルであってよい。
【0170】
図8は、ビーム動作モードのためのWTRU手順の一例を例示するフローチャート図である。フローチャート図800に図示されるように、WTRUは、時間インデックスxにおいてPBCHを受信することができる810。WTRUは、時間オフセットを送信プリアンブルに適用することができる830。WTRUは、gNB TX/RX相反性表示を受信することもできる。WTRUは、gNB TX/RX相反性表示が真であるか偽であるかを決定することができる850。一例では、gNB TX/RX相反性インジケータ=TRUEの場合、WTRUは、時間インデックスyにおいてプリアンブルを送信することができ、ここで、y=オフセット+xである860。そうでない場合、WTRUは、時間インデックスyにおいてプリアンブルを送信することができ、ここで、y=オフセット+xoである870。
【0171】
一例では、TX/RXビーム相反性決定、TX/RXビーム改良、または両方が実行できる。たとえば、gNBは、TX/RXビーム相反性についての知識または情報を有することができる。gNBは、トレーニング方法によってTX/RXビーム相反性を決定または改良することもできる。そのような例示的解決策は、以下のような例示的構成に使用でき、これに限定されない。
【0172】
一例では、最も良いSS/PBCHブロックは、SS/PBCHブロックインデックスxであってよく、最も良いPRACHプリアンブルおよび/またはリソースは、PRACHプリアンブル系列/リソースインデックスyであってよい。別の例では、最も良いTXビームはビームxであってよく、最も良いRXビームはビームyであってよい。さらなる例示的構成では、y=xであり、これは、完全なビーム相反性と呼ばれる場合がある。別の例示的構成では、y=x+Δであり、ここで、Δ=±1、0、±2、またはΔ=±1、±2、などである。これは、部分的なビーム相反性と呼ばれる場合がある。追加の例示的構成では、y≠xであり、y=x+Δは保たれない。これは、ビーム相反性なしと呼ばれる場合がある。
【0173】
ビーム掃引またはトレーニングは、TX/RXビーム相反性を決定または改良するために使用できる。例では、多段式の解決策が使用できる。たとえば、例示的段階では、完全なビーム掃引が実行できる。さらなる例示的段階では、TX/RXビーム相反性が判断または改良できる。別の例示的段階では、電力節約ビーム掃引またはトレーニングが、ビーム相反性を更新するために実行できる。
【0174】
一例では、WTRU TXビームは、WTRU RXビームにマップできる。WTRUが、最も良いWTRU RXビームzにおいてPBCHを受信した場合、WTRUは、WTRU TX/RXビーム相反性が存在する場合、WTRU TXビームzを使用してプリアンブルを送ることができる。そうでない場合、WTRUは、時間x+ncにおいて、一度に1つずつ、すべてのWTRU TXビームを掃引することによってプリアンブルを送る必要がある場合があり、ここで、nは正の整数である。
【0175】
さらなる一例では、最も良いWTRU RXビームは、最も良いWTRU TXビームのセットを示すことができる。一例では、最も良いWTRU TXビームのセットは、ビームセットQであってよい。WTRUは、時間x+ncにおいて、一度に1つずつ、WTRU TXビームのこのビームセットQを掃引することによってプリアンブルを送る必要がある場合があり、ここで、nは正の整数である。そのようなビームセットは、マスタ情報ブロック(MIB)/SIBを介して、または構成を介して、あらかじめ定義されてよい。
【0176】
ビーム相反性、ビーム対応、または両方を決定するための模範的な方法および手順が、本明細書において開示される。1つまたは複数のWTRU TX/RXビームに対するビーム相反性/対応は、以下の例示的ステップを介して決定できる。ある一定のステップは、順不同に実行されてもよいし、まったく実行されなくてもよいことが、当業者には理解されよう。他のステップは、本明細書において提供されるステップの中間に実行されてよい。ステップ1では、WTRUは、TXビームスイーピングを実行することができる。ステップ2では、TRPは、TRPにおいて実行された測定に基づいて、1つまたは複数のWTRU TXビームを決定することができる。ステップ3では、TRPは、ステップ2において決定された1つまたは複数のWTRU TXビームに基づいて、決定されたWTRU TXビーム情報に関する情報を示すまたは送信することができる。決定された1つまたは複数のビームの1つまたは複数のビームインデックスは、限定されるものではないが、RAR、NR-PRACHメッセージ4、NR-PDCCH、NR拡張PDCCH(ePDCCH)、メディアアクセス制御要素(MAC CE)、RRCシグナリングなどを介してWTRUにシグナリングできる。
【0177】
ステップ4では、WTRUは、RXビームスイーピングを実行することができる。ステップ5では、WTRUは、1つまたは複数の測定に基づいて、1つまたは複数のRXビームを決定することができる。ステップ6では、WTRUは、WTRUにおけるビーム相反性/対応を仮定して、ステップ5において決定された1つまたは複数のRXビームを使用して1つまたは複数のTXビームを導出することができる。ステップ7では、ステップ3において示された1つまたは複数のビームとステップ6において導出された1つまたは複数のビームがWTRUにおいて比較でき、WTRUは、ルールまたはルールのセットに基づいて、WTRUにおける最終的なビーム相反性/対応を決定することができる。たとえば、ステップ3において示されたビームとステップ6において導出されたビームが同じである場合、WTRUにおける完全なビーム相反性/対応が、宣言および決定されてよい。ステップ3において示されたビームとステップ6において導出されたビームが部分的に同じである場合、WTRUにおける部分的なビーム相反性/対応が、宣言および決定されてよい。ステップ3において示されたビームとステップ6において導出されたビームがまったく異なる場合、WTRUにおけるビーム相反性/対応なしが、宣言および決定されてよい。
【0178】
1つまたは複数のTRP TX/RXビームに対するビーム相反性/対応を決定するために、以下のステップが実行されてよい。ある一定のステップは、順不同に実行されてもよいし、まったく実行されなくてもよいことが、当業者には理解されよう。他のステップは、ステップの中間に実行されてよい。
【0179】
ステップ1では、TRPは、TXビームスイーピングを実行することができる。ステップ2では、WTRUは、1つまたは複数の測定に基づいて、1つまたは複数のTRP TXビームを決定することができる。ステップ3では、WTRUは、ステップ2において決定された1つまたは複数のビームに基づいて、決定されたTRP TXビーム情報に関する情報を知らせる、示す、または送信することができる。決定された1つまたは複数のビームインデックスは、限定されるものではないが、WTRUフィードバック、CSIフィードバック、NR-PRACHメッセージ1、1つまたは複数のプリアンブル、NR-PUCCH、NR-PUSCH、スケジューリング要求(SR)などを介してTRPにフィードバックできる。
【0180】
ステップ4では、TRPは、RXビームスイーピングを実行することができる。ステップ5では、TRPは、1つまたは複数の測定に基づいて、1つまたは複数のRXビームを決定することができる。ステップ6では、TRPは、TRPにおけるビーム相反性/対応を仮定して、ステップ5において決定された1つまたは複数のRXビームを使用して1つまたは複数のTXビームを導出することができる。ステップ7では、ステップ3において示された1つまたは複数のビームとステップ6において導出された1つまたは複数のビームがTRPにおいて比較でき、TRPは、ルールまたはルールのセットに基づいて、TRPにおける最終的なビーム相反性/対応を決定することができる。たとえば、ステップ3の示されたビームとステップ6の導出されたビームが同じである場合、TRPにおける完全なビーム相反性/対応が、宣言および決定されてよい。ステップ3の示されたビームとステップ6の導出されたビームが部分的に同じである場合、TRPにおける部分的なビーム相反性/対応が、宣言および決定されてよい。ステップ3において示されたビームとステップ6において導出されたビームがまったく異なる場合、TRPにおけるビーム相反性/対応なしが、宣言および決定されてよい。
【0181】
ビームまたはビーム相反性/対応を決定する測定またはメトリックスは、限定されるものではないが、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉雑音比(SINR)、信号強度、電力、ビーム-品質、CSIなどに基づいてよい。
【0182】
WTRUビーム対応または相反性は、本明細書において説明される方法および手順のうちの1つまたは複数を使用して決定されてよい。WTRUビーム対応または相反性が決定されると、決定されたビーム対応または相反性の結果が、ワイヤレス接続の他の側にシグナリングされるまたは示されてよい。たとえば、WTRUがビーム対応または相反性を決定する場合、WTRUは、決定されたビーム対応または相反性の結果を含むフィードバックをgNB、TRP、または他のWTRUに提供することができる。そのようなフィードバックは、半静的であってもよいし、動的であってもよい。たとえば、決定されたビーム対応または相反性の結果は、限定されるものではないが、初期アップリンク送信、WTRUフィードバック、CSI、NR-PRACHメッセージ1、1つまたは複数のプリアンブル、NR-PRACHメッセージ3、NR-PUCCH、NR-PUSCH、SR、MAC、MAC CE、RRCシグナリング、サイドリンク送信などを介してフィードバックされてよい。そのようなフィードバックは、周期的であってもよいし、非周期的であってもよいし、要求ごとであってもよいし、請求に基づいてもよい。WTRUビーム対応または相反性の結果に関するそのようなフィードバックは、WTRU、TRP、または両方によって示されてよい。WTRUビーム対応または相反性の結果に関するそのようなフィードバックは、イベントによってトリガされてもよい。
【0183】
別の例では、WTRUは、決定されたビーム対応または相反性の結果を含むフィードバックを、WTRU能力表示の一部として、gNB、TRP、または他のWTRUに提供することができる。たとえば、1つまたは複数の決定されたビーム対応または相反性の結果は、単独で、またはWTRU能力とともに、所与のWTRUから、初期アップリンク送信、NR-PRACHメッセージ1、1つまたは複数のプリアンブル、RRC接続確立要求、NR-PRACHメッセージ3、RRCシグナリング、サイドリンク送信などを介して、gNB、TRP、または他のWTRUにシグナリングまたは示されることができる。
【0184】
図9は、WTRUビーム対応、ビーム相反性、または両方を決定および報告するための例示的WTRU方法および手順を例示するフローチャート図である。フローチャート図900に図示される一例では、gNBまたはTRPは、WTRUビーム対応、ビーム相反性、または両方についての情報を要求することができる910。WTRUは、ビーム対応/相反性のための方法および手順を実行することができる920。一例では、WTRUは、gNBまたはTRPから受信された要求に基づいて、ビーム対応/相反性のための方法および手順を実行することができる。別の例では、WTRUは、gNBまたはTRPから要求を受信することなく、ビーム対応/相反性のための方法および手順を実行することができる。
【0185】
さらに、WTRUは、ビーム対応/相反性決定の表示を所定の手順でgNBまたはTRPに送ることができる。そのような手順は、初期アクセス手順、ランダムアクセス手順、またはRRC接続段階中のRRC手順を介してであってよい。WTRUは、ビーム対応/相反性決定のための方法および手順の1つまたは複数の結果により、ビーム対応/相反性を決定することができる930。一例では、WTRUは、本明細書において他の場所で提供されるビーム対応/相反性決定のための方法および手順に従うことによって、ビーム対応/相反性を決定することができる。一例では、WTRUは、ビーム対応/相反性の情報を、WTRU能力表示の一部として、gNBまたはTRPに示すことができる940。WTRUは、ビーム対応/相反性を他のWTRUにも示すことができる950。一例では、WTRUは、必要な場合、ビーム対応/相反性を他のWTRUにも示すことができる。
【0186】
WTRUは、ビーム対応/相反性情報を、WTRU能力送信の一部として、gNBまたはTRPに示すことができる。能力送信は、完全なビーム対応またはビーム対応なしまたは完全な相反性または相反性なしを含んでもよいし、完全なビーム対応または部分的なビーム対応またはビーム対応なしまたは完全な相反性または部分的な相反性または相反性なしを含んでもよい。ビーム対応または相反性に関する追加のカテゴリも報告されてよい。
【0187】
一例では、プリアンブルは、RARにとって最も良いDLビームを示すために使用できる。最も良いDL PBCHビームは、そのようなDLビームが変化しない場合、RAR DLビームに使用できる。そのような関連づけは、ビームレベルで時間(または周波数)的に同期したやり方でなされてよい。しかしながら、そのような関連づけは、コヒーレント時間内であるべきである。チャネル変更が非常に高速である場合、WTRU回転または妨害による変更が発生した場合、ネットワークが、異なるDLビーム、ビーム幅、またはビーム順序を使用することを判断した場合など、を含む、いくつかの理由が、SYNC、PBCH、およびRARのためのそのようなDLビームを変化させる場合がある。
【0188】
したがって、RARにとって最も良いDLビームを示す方法は、gNBが、PBCHのためのビーム掃引順序とは異なるRARのためのビーム掃引順序を変更するとき、いくつかのケースにおいて必要とされる。そのような関連づけが存在しないまたは使用されないとき、代替解決策が使用されてよい。たとえば、プリアンブルが、そのような表示に使用されてよい。
【0189】
一例では、プリアンブルは、M個のDLビームのうちの1つを示すために使用できる。異なるプリアンブルグループが設計できる。このケースでは、プリアンブルは、M個のグループとともに設計でき、各グループは、M個のDLビームのうちの1つを示すことができる。WTRUがランダムアクセスを実行するとき、WTRUは、検出されたDLビームと関連づけられた対応するプリアンブルグループからプリアンブルを選択することができる。gNBがプリアンブルを検出したとき、検出されたプリアンブルがどのプリアンブルグループに属するかを知ることができ、したがって、どのDLビームがRAR送信などの以下のDL送信に使用できるかを知ることができる。DLビームは、通常異なるビーム方向に空間領域内で分離され、したがって、WTRUがプリアンブルを選択したとき、互いからの干渉がない場合があり、衝突が発生しない場合がある。両方のプリアンブルが受信でき、同じランダムアクセス(RA)-無線ネットワーク一時識別子(RNTI)が送信できる。
【0190】
さらに、RARメッセージが、空間的分離により衝突しない場合がある。より少ないプリアンブルがより小さいグループ内にあるので、2つまたは複数のWTRUが同じDLビームを検出し、同じプリアンブルグループを選択したとき、2つのWTRUが同じプリアンブルを選択し得る可能性が増加する場合があり、したがって、衝突がRAR内で発生する場合がある。しかしながら、ビームは狭いので、より少ないWTRUが、同じ狭いビーム内にある場合があり、これは、複数のWTRUがランダムアクセス手順を始めることができる機会を減少させることができる。衝突は、WTRUの数に比例し、プリアンブルの数に反比例することができる。
【0191】
一例では、WTRUの数とプリアンブルの数は、衝突確率に関して互いに打ち消し合うことができる。そのような例では、衝突確率は、そうでない場合、同じままであってよい。同じルート系列の異なる循環シフト、異なるルート系列、またはこの2つの組み合わせを使用する他の方法も使用されてよい。
【0192】
さらなる一例では、WTRU TX/RXビーム相反性のための表示は、ロング/ショートフォーマットなどのプリアンブルフォーマット、プリアンブル系列長、プリアンブルグループ、プリアンブル系列、ルートインデックス、循環シフト、1つまたは複数の周波数/時間/空間リソースなど、またはそれらの組み合わせの、関数であってよい。
【0193】
加えて、所望の1つまたは複数のTRP TXビームインデックスのための表示は、ロング/ショートフォーマットなどのプリアンブルフォーマット、プリアンブル系列長、プリアンブルグループ、プリアンブル系列、ルートインデックス、循環シフト、1つまたは複数の周波数/時間/空間リソースなど、またはそれらの組み合わせの、関数であってよい。
【0194】
同期設計は、単純であり、より少ないオーバヘッドを招くことができるが、固定された関連づけが必要とされ、リソースは関連づけによって決定されるので、同期設計は、より低い柔軟性を与える場合がある。したがって、固定された関連づけおよび関連づけによって決定されるリソースは、柔軟性を低下させる場合がある。しかし、同期設計は、TX/RXビーム相反性表示のための追加のシグナリングの使用により、オーバヘッドを減少させる場合がある。
【0195】
プリアンブルは、異なるサービスタイプを示すために使用できる。M個のプリアンブルグループのうちの1つからプリアンブルを選択することによって、プリアンブルは、RARのためのDLビームに加えて、eMBB、URLLC、およびmMTCを示すことができる。プリアンブルは、低いレイテンシとペイロードサイズの異なる組み合わせも示すことができる。
【0196】
サービスタイプのための表示は、ロング/ショートフォーマットなどのプリアンブルフォーマット、プリアンブル系列長、プリアンブルグループ、プリアンブル系列、ルートインデックス、循環シフト、1つまたは複数の周波数/時間/空間リソースなど、またはそれらの組み合わせの、関数であってよい。
【0197】
一例では、RA-RNTIは、プリアンブルが時間的および周波数的に送信されたスロットインデックスおよび周波数インデックスに加えて、RACHプリアンブルと関連づけられたSS/PBCHブロックインデックスに基づいて算出できる。
【0198】
別の例では、RA-RNTIは、時間インデックスおよび周波数インデックスにも基づいて計算されてよい。時間インデックスは、RACHリソースグループ内の一意の値であってよい。時間インデックスは、スロットインデックスおよびスロット内の開始シンボルインデックスの関数であってよい。
【0199】
さらなる一例では、RA-RNTI内の時間インデックスは、サブフレーム番号、シンボル番号、スロット番号、および無線フレーム内のRACHオケージョンインデックス、のうちの1つに基づいてよい。
【0200】
RACHリソースグループは、同じRA-RNTIを共有するRACHリソースのセットであってよい。RACHリソースグループ内のRACHリソースの各々の上のPRACHプリアンブル上の1つまたは複数のRARメッセージをスケジュールするPDCCH内のダウンリンク制御情報(DCI)メッセージは、同じRA-RNTIを用いてマスクされてよい。gNBまたはネットワークは、RACHリソースグループごとのRACHリソースの数を示すことができる。gNBまたはネットワークは、ランダムアクセスプリアンブルID(RAPID)の数を示すことができる。WTRUは、RACHリソースグループ内のRACHリソースごとのプリアンブルの数を計算することができる。
【0201】
1つまたは複数のPRACHリソースは、関連づけありまたは関連づけなしで、PBCHおよび/または他のソースから取得できる。PBCHは、たとえば、時間、周波数、コードなどの、ビームリソースおよびPRACHリソースを構成するために使用できる。ビームリソースは、PRACHリソースの一部であってもよい。そのうえ、PBCHは、たとえば、時間、周波数、コードなどのPRACHリソースを共同で構成するために使用できる。PBCHは、PRACHのための同期リソース割り当てを用いて、PRACHと関連づけできる。PBCH DLビームを検出することによって、WTRUは、プリアンブル送信のための時間リソースおよびビームリソースを取得することができる。プリアンブルグループもビームと関連づけられるとき、PBCH DLビームを検出することによって、WTRUは、コードリソースも取得することができる。一例では、WTRUがコードリソースを取得することは、WTRUがプリアンブルグループを取得することを含むことができる。PBCH DLビームは、モジュロ演算によって周波数リソースとも関連づけできる。
【0202】
同期PBCH/PRACHは、2段階で設計できる。1つの例示的段階は、時間、ビーム、およびコードのためのリソースを決定することを含むことができる。別の例示的段階は、周波数リソースを決定することを含むことができる。周波数リソースインデックスがfidと表記される場合、周波数リソースは、式1によって決定できる。
id=ビームインデックスmodNF 式(2)
ここで、NFは、fidの最大範囲である。たとえば、0≦fid<Lである場合、NF=Lである。
【0203】
一例では、非同期設計は、動的なシグナリング、または半静的なシグナリング、またはこの2つの組み合わせを使用することができる。別の例では、非同期設計は、あらかじめ定義されたマッピングを使用することができる。たとえば、発射角(AoD)、到達角度(AoA)、または1つもしくは複数の重複ビームは、リソースとして使用できる。AoAまたはAoDは、初期同期またはPBCH送信中に推定できる。
【0204】
次の段階のためのビーム掃引方法は、プリアンブルによって示されてよい。ビーム掃引方法は、時間、周波数、コード、掃引の数、掃引ごとのシンボルの数、周期性などの、関数であってよい。
【0205】
DLにおけるPBCH送信は、ULにおけるPRACH送信と関連づけできる。PBCH対PRACH関連づけは、WTRUが最も良いPBCH TXビームを検出したとき、それは、gNB TX/RXビーム相反性が存在する場合、最も良いプリアンブルgNB RXビームについての知識を自動的に取得することができるように確立できる。PBCH送信がPRACH送信と関連づけられない場合、WTRUが最も良いPBCH TXビームを検出したとき、それは、gNB TX/RXビーム相反性が存在する場合であっても、最も良いプリアンブルgNB RXビームについて知らない場合がある。したがって、WTRUは、PBCHに、最も良いプリアンブルgNB RXビームを示させる必要がある場合がある。別の例では、SIB1などのSIBは、プリアンブルおよびRACHリソースを構成するために使用できる。
【0206】
図10は、ビーム展開に基づいた例示的PRACH手順およびプリアンブルフォーマット選択を例示するフローチャート図である。フローチャート図1000に図示される一例では、ビーム展開は、示されたビーム展開であってよい。フローチャート図1000に図示されるように、WTRUは、複数のRACHプリアンブルフォーマットを備えるおよび/またはこれを用いて構成できる1010。一例では、RACHプリアンブルフォーマットは、ロングプリアンブルフォーマットと、ショートプリアンブルフォーマットを含むことができる。WTRUは、同期信号を検出し、単一ビームまたはマルチビーム動作の表示を受信することができる1020。さらに、WTRUは、ビーム展開またはビーム動作モードの関数としてプリアンブルフォーマットを決定することができる1030。さらに、WTRUは、単一ビーム展開が示されるかマルチビーム展開が示されるかを決定することができる1040。
【0207】
単一ビーム展開または単一ビーム動作モードが示される場合、WTRUは、プリアンブルフォーマットを決定することができる1050。さらに、WTRUは、決定されたプリアンブル長を用いてプリアンブルを送信することができる1055。次いで、WTRUは、決定されたプリアンブルフォーマットに基づいて、RACH手順を実行することができる1060。たとえば、WTRUは、第1のプリアンブルフォーマットを決定することができる。一例では、第1のプリアンブルフォーマットは、プリアンブルフォーマットAであってよい。さらなる一例では、WTRUは、ロングプリアンブルフォーマットをプリアンブルフォーマットAとして決定することができる。さらに、WTRUは、ロングプリアンブル長を用いてプリアンブルを送信することができる。WTRUは、決定されたロングプリアンブルフォーマットに基づいて、RACH手順を実行することができる。
【0208】
マルチビーム展開またはマルチビーム動作モードが示される場合、WTRUは、プリアンブルフォーマットを決定することができる1070。さらに、WTRUは、決定されたプリアンブル長を用いてプリアンブルを送信することができる1075。次いで、WTRUは、決定されたプリアンブルフォーマットに基づいて、RACH手順を実行することができる1080。たとえば、WTRUは、第2のプリアンブルフォーマットを決定することができる。一例では、第2のプリアンブルフォーマットは、プリアンブルフォーマットBであってよい。さらなる一例では、WTRUは、ショートプリアンブルフォーマットをプリアンブルフォーマットBとして決定することができる。さらに、WTRUは、ショートプリアンブル長を用いてプリアンブルを送信することができる。WTRUは、決定されたショートプリアンブルフォーマットに基づいて、RACH手順を実行することができる。
【0209】
図11は、別の例示的PRACH手順およびプリアンブルフォーマット選択を例示するフローチャート図である。フローチャート図1100に図示されるように、WTRUは、複数のRACHプリアンブルフォーマットたとえばロングプリアンブルフォーマットおよびショートプリアンブルフォーマットを備えるおよび/またはこれを用いて構成できる1110。WTRUは、同期信号を検出し、マルチビーム動作のための表示を受信することができる1120。さらに、WTRUは、DL信号、たとえば、同期信号、PBCH信号、またはブロードキャスト参照信号(BRS)信号を測定することができる1130。また、WTRUは、プリアンブルフォーマット選択基準に基づいて、プリアンブルフォーマットを選択することができる1140。プリアンブルフォーマット選択基準は、たとえば、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、セル中心表示、またはセルエッジ表示を含んでよい。WTRUは、RSRPが所定の閾値を下回るまたはセルエッジが示される場合、ロングプリアンブルフォーマットを決定し、ロングプリアンブル長を用いてプリアンブルを送信することができる。そうでない場合、WTRUは、ショートプリアンブルフォーマットを決定し、ショートプリアンブル長を用いてプリアンブルを送信することができる。
【0210】
たとえば、セルエッジが示される場合、WTRUは、ロングプリアンブルフォーマットを決定することができる1150。さらに、WTRUは、次いで、ロングプリアンブル長を用いてプリアンブルを送信することができる1160。
【0211】
別の例では、セル中心が示される場合、WTRUは、ショートプリアンブルフォーマットを決定することができる1170。さらに、WTRUは、次いで、ショートプリアンブル長を用いてプリアンブルを送信することができる1180。
【0212】
図12は、エネルギー節約モードWTRUとともにネットワーク動作モードを例示するネットワーク動作図である。ネットワーク動作図1200における一例に図示されるように、レギュラーモード1210で動作するとき、WTRUは、完全なビーム掃引を実行することができる。一例では、レギュラーモード1210は、第1のモードであってよい。さらに、第1のモードは、モード1と呼ばれる場合がある。図12において見られるように、gNBは、ビームを使用して送信および受信することができ1220、WTRUは、ビームを使用して送信および受信することができる1230。エネルギー効率モードで動作するとき1250、WTRUは、ショートビーム掃引を実行してもよいし、ビーム掃引を実行しなくてもよい。このモードでは、gNBは、ビームを使用して送信および受信することができ1260、WTRUは、ビームを使用して送信および受信することができる1270。一例では、エネルギー効率モードまたは低いレイテンシモード1250は、第2のモードと呼ばれる場合がある。さらなる一例では、第2のモードは、モード2と呼ばれる場合がある。
【0213】
したがって、2つの動作モードは、エネルギー効率を達成するために必要とされる場合がある。WTRUにおけるTX/RXビーム相反性が存在しないとき、gNBおよびWTRUは、モード1で動作することができる。WTRUにおけるTX/RX相反性が存在するとき、gNBおよびWTRUは、モード2で動作することができる。WTRUは、gNBが、それがどのモードを動作することができるかを判断するために、そのTX/RX相反性をgNBに報告することができる。各WTRUは、たとえば、WTRU能力の一部として、またはCSIフィードバックの一部として、それ自体のTX/RX相反性をgNBに報告することができる。TRPまたはセル内のすべてのWTRUがTX/RX相反性を有するとき、TRPまたはgNBは、TRPまたはセルのためのモード2を構成し、モード2で動作することができる。そのうえ、ビーム内のすべてのWTRUがTX/RXビーム相反性を有するとき、gNBは、ビームのためのモード2を構成し、モード2で動作することができる。したがって、ビーム、TRP、またはセルは、モード1またはモード2のどちらかで動作することができる。一例では、gNBは、条件が満たされるとき、エネルギー効率のためにモード2に切り換わることができる。gNBは、条件が満たされないとき、レギュラー動作のためにモード1に切り換わることができる。
【0214】
図13は、低レイテンシモードとともにネットワーク動作モードを例示するネットワーク動作図である。ネットワーク動作図1300における一例に図示されるように、低いレイテンシモード1310が使用できる。一例では、低いレイテンシモード1310は、第3のモードであってよい。さらに、第3のモードは、モード3と呼ばれる場合がある。図13に図示されるように、gNBは、ビームを使用して送信および受信することができ1320、WTRUは、ビームを使用して送信および受信することができる1330。
【0215】
一例では、gNB TX/RX相反性が存在するとき、モード3が使用できる。モード3では、gNBは、RX期間を動作させることができ、各gNB RXビームは、すべてのWTRU TXプリアンブルビームが、完全な掃引とともにトレーニングを実行することを可能にする。gNBはTX/RX相反性を有するので、各WTRUは、そのプリアンブルをいつ送るべきかを知ることができる。したがって、各WTRUは、すべてのWTRU TXビームのプリアンブル送信を非常に短い期間内に終わらせることができる。WTRUのためのgNB RXビームに応じて、いくつかのWTRUは、より短い時間内にプリアンブルを終わらせてよく、いくつかは、より長い時間内に終わらせてよい。しかしながら、すべてのWTRUが、同じであるがはるかに長い時間にプリアンブルトレーニングを終わらせるレギュラーケースと比較すると、モード3は、比較的より低いレイテンシ動作を与える。
【0216】
要約すると、モード1は、TX/RXビーム相反性がgNBとWTRUの両方に存在しないとき、動作できる。モード2は、TX/RXビーム相反性がWTRUに存在するとき、動作できる。モード2は、より良いエネルギー節約を達成することができる。モード3は、gNB TX/RXビーム相反性が存在するとき、動作できる。モード3は、低いレイテンシ動作を達成することができる。gNBとWTRUの両方がTX/RXビーム相反性を有するとき、エネルギー効率かつ低いレイテンシモードが使用できる。そのようなエネルギー効率かつ低いレイテンシモードは、第4のモードであってよい。第4のモードは、モード4と呼ばれる場合がある。
【0217】
図14は、エネルギー節約モードかつ低レイテンシモードにおけるネットワーク動作モードを例示するネットワーク動作図である。ネットワーク動作図1400における一例に図示されるように、エネルギー節約モードかつ低いレイテンシモード1410が使用できる。一例では、エネルギー節約モードかつ低いレイテンシモード1410は、モード4と呼ばれる場合がある。モード4は、エネルギー効率と低いレイテンシの両方を達成することができる。さらに、gNBは、ビームを使用して送信および受信することができ1420、WTRUは、ビームを使用して送信および受信することができる1430。
【0218】
一例では、ネットワークをより効率的に動作させるために、gNBは、動作モードをWTRUに示すことができる。たとえば、そのような表示に対する3つの例示的オプションが使用できる。1つの例示的オプションでは、動作モードは、PBCH内で明示的に示されてもよいし、暗黙的に示されてもよい。別の例示的オプションでは、動作モードは、SIB内で明示的に示されてもよいし、暗黙的に示されてもよい。さらなる例示的オプションでは、動作モードは、同期して明示的に示されてもよいし、暗黙的に示されてもよい。別の例では、モード3に関して、パラメータNは、動作に参加するWTRU RXビームの数としてあらかじめ定義されてもよいし構成されてもよい。
【0219】
図15は、TRP効率的動作および動作モードを決定することを例示するフローチャート図である。フローチャート図1500における一例に図示されるように、WTRUは、TX/RXビーム相反性をTRPまたはgNBに報告することができる1510。さらに、TRPまたはgNBは、WTRU TX/RXビーム相反性報告をセル内のすべてのWTRUから収集することができる1530。TRPまたはgNBは、WTRU TX/RXビーム相反性のための収集されたフィードバックに基づいて、適切な動作モードに関して判断することができる1550。TRPまたはgNBは、動作モードをWTRUにシグナリングすることができる1560。
【0220】
ランダムアクセスに関する減少された数のステップを使用する簡略化されたRACH手順が使用できる。簡略化されたRACH方法は、以下のように設計できる。WTRUは、メッセージXを送信することができる。たとえば、WTRUは、RRC接続要求、WTRU IDなどを含む、プリアンブルおよびメッセージ3を送信することができる。さらに、gNBは、メッセージYを送ることができる。たとえば、gNBは、RRC接続完了メッセージ、競合解消メッセージなどとともに、RARメッセージを送ることができる。
【0221】
WTRUが異なるプリアンブルを送るとき、プリアンブルの衝突は、一般的には、発生しない。メッセージ3は、プリアンブル系列インデックスにリンクされた異なる時間/周波数リソース上に置かれてよい。
【0222】
WTRUが同じプリアンブルを送るとき、衝突が発生する場合がある。メッセージ3のうちの1つまたは複数は、それらが同じ時間/周波数リソース内にあるので、復号されない場合がある。一実施形態は、メッセージ3を別のインデックスにリンクすることによってプリアンブルのための異なる時間/周波数リソースを使用することを含む。たとえば、時間/周波数リソース=f(プリアンブルインデックス,他のインデックス)である。
【0223】
WTRUが、同じプリアンブルを送信するとき、1つのWTRUが、他の1つまたは複数のWTRUよりもはるかに強い電力を有することができる場合、時には、衝突が発生しない場合がある。一例では、より強い電力WTRUのためのメッセージ3が復号可能である場合がある。このケースでは、gNBは、C-RNTI(電力のより強いWTRU IDのための)をもつPDCCHマスクを送ることができ、電力のより強いWTRUは、PDCCHおよびしたがってPDSCHを復号して、メッセージYを受信することができる。セル内の他の1つまたは複数のWTRUは、それらが、異なるC-RNTI(電力の弱いWTRU ID)を使用し、したがって、それに応じてPDSCHを復号することはできないので、PDCCHを復号しない場合がある。この例示的手法は、競合解消問題を解決することができる。
【0224】
本明細書において提供される例では、複数のRA手順が使用できる。一例では、RA手順は、たとえば送信を送るための、RAチャネル(RACH)と呼ばれる場合があるチャネルの使用を伴うことができる。たとえば、送信は、たとえばRA手順を始めることができるプリアンブルであってもよいし、これを含んでもよい。RA手順は、別のチャネルを使用し、依然として、本明細書において提供される例と矛盾しないことができる。手順は、RA手順であってよい たとえば、手順における少なくとも1つの送信が、送信が基づくことができる少なくとも1つのパラメータのランダム選択を伴うことができるとき。たとえば、RA手順は、送信パラメータのランダム選択を伴うことができる。送信パラメータは、たとえば、構成された候補または利用可能な候補のセットまたはプールから、選択されてよい。送信パラメータは、たとえば、中でも、時間および/または周波数リソース、識別情報または識別子、たとえば、WTRU ID、RNTIなどの、コード、プリアンブル、リソースであってよい。
【0225】
例では、1つまたは複数のRA手順タイプが、たとえばWTRUの状況に基づいて、使用できる。異なるRA手順が、異なる遅延、たとえば、接続遅延またはアクセス遅延をもたらす場合がある。WTRUの状況は、たとえば、モードまたは状態、たとえば、アイドル、接続、一時停止などであってよい。
【0226】
WTRUの状況は、たとえば、能力であってよい。WTRUの状況は、たとえば、ステータスであってもよいし、タイミングアドバンス(timing advance)などのパラメータに関するステータスであってもよい。パラメータのステータスは、WTRUがパラメータを有するかどうかであってよい。パラメータのステータスは、パラメータの古さ(age)であってよい。WTRUの状況は、たとえば、接続モードなどのモードに関するステータスであってよい。たとえば、たとえばモードに関する、ステータスは、WTRUが接続モードなどのモードになってからどれくらい経過したか、またはWTRUがどれくらいスリープしているもしくはDRXモードであるか、であってよい。
【0227】
一例では、第1のタイプのRA手順は、完全なRA手順と呼ばれる場合があり、第2のタイプのRA手順は、簡略化されたRA手順と呼ばれる場合がある。
【0228】
完全なRA手順は、M段階RA手順、タイプ1RA手順、レガシーRA手順、LTE RA手順、レガシー競合ベースRA手順、レガシー競合なしRA手順などと互換的に使用されてよい。
【0229】
簡略化されたRA手順は、N段階RA手順、タイプ2RA手順、新しいRA手順、短縮されたRA手順、低いレイテンシRA手順、修正されたRA手順などと互換的に使用されてよい。
【0230】
完全なRA手順は、M個の、たとえばM=4の、段階たとえばステップを含んでよく、WTRUは、たとえば、1つの段階で1つのメッセージ(msg)を受信または送信してよい。一例では、WTRUは、各段階で1つのメッセージを受信または送信してよい。
【0231】
一例では、msgは、WTRUによって送信できる。WTRUによって送信できるmsgは、eNode-Bによって受信できる。msgは、たとえばeNode-Bから、WTRUによって受信できる。eNode-Bは、基地局または他のネットワークノードなどのノードの非限定的な例として使用されてよい。
【0232】
非限定的な一例では、Mは4であってよい。WTRUは、第1の段階たとえば段階1において、第1のmsgたとえばタイプ1msg1を送信することができる。WTRUは、第2の段階たとえば段階2において、第2のmsgたとえばタイプ1msg2を受信する(または、受信を試行する)ことができる。第3の段階たとえば段階3では、WTRUは、たとえば受信された第2のmsgに基づいて、第3のmsgたとえばタイプ1msg3を送信することができる。WTRUは、第4の段階たとえば段階4において、第4のmsgたとえばタイプ1msg4を受信する(または、受信を試行する)ことができる。タイプ1msg4の受信は、RA手順を終わらせることができる。
【0233】
WTRUは、たとえば、完全なRA手順などのRA手順中に、以下の情報のうちの1つまたは複数を受信、取得、および/または決定することができる。WTRUは、一時的WTRU-IDを受信、取得、および/または決定することができる。また、WTRUは、電力オフセット値を受信、取得、および/または決定することができる。さらに、WTRUは、たとえば、初期タイミングアドバンス値などのタイミングアドバンス値を受信、取得、および/または決定することができる。加えて、WTRUは、カバレッジレベルを受信、取得、および/または決定することができる。さらに、WTRUは、共通探索空間(CSS)などの探索空間を受信、取得、および/または決定することができる。加えて、WTRUは、少なくとも1つの構成、たとえば、上位レイヤ構成を受信、取得、および/または決定することができる。
【0234】
一例では、一時的なWTRU-ID、たとえば、C-RNTIは、アクティブモードまたは状態たとえばRRC接続中に使用できる。一時的なWTRU-IDは、たとえばアクティブ状態中に、アップリンク送信および/またはダウンリンク送信に使用できる。一時的なWTRU-IDは、C-RNTI、一時的なC-RNTI、T-WTRU-IDなどと互換的に使用されてよい。WTRU-IDは、IMSI、s-TMSI、P-WTRU-IDなどと互換的にされてよい。WTRU-IDは、T-WTRU-ID、P-WTRU-IDなどを含むことができる。
【0235】
電力オフセット値、または送信電力レベルは、たとえば、WTRUによって、初期アップリンク送信に使用されてよい。電力オフセット値は、少なくともデータまたは制御チャネルの初期アップリンク送信または第1のアップリンク送信のためにアップリンク送信電力が計算されるときに、たとえば、msg3を送信するときに、使用できる。
【0236】
例では、1つまたは複数のカバレッジレベルが使用できる。カバレッジレベルは、RAリソースまたは物理RA(PRA)リソースのセットと関連づけできる。WTRUは、たとえばそれが決定または使用できるカバレッジレベルに基づいて、送信のためのPRAリソースを決定できる。PRAリソースを使用でき、PRAリソースに基づいて、たとえばアップリンク送信および/またはダウンリンク送信のためのWTRUのカバレッジレベルを決定できるWTRUからの送信のeNode-Bまたは他の受信機。
【0237】
WTRUは、たとえばRA手順中にWTRUがDL制御チャネルを受信するまたは受信を試行するために使用できるダウンリンク制御チャネルの探索空間たとえばCSSを受信、取得、および/または決定することができる。たとえば、1つまたは複数のCSSが使用または構成でき、構成されたCSSの間の探索空間が、WTRUが使用することができるカバレッジレベルに基づいて決定できる。カバレッジレベルは、たとえば、WTRUによって、RA手順中に決定できる。WTRUがRA msgの送信に使用できるカバレッジレベルに基づいて、WTRUは、eNode-Bからのmsgたとえば応答と関連づけできるDL制御チャネルのための対応する共通探索空間をモニタリングすることができる。WTRUは、RA手順の完了後のDL制御チャネルのモニタリングに、決定されたCSSを使用できる。
【0238】
さらなる一例では、RAリソースは、RA手順と関連づけできる信号、チャネル、および/またはメッセージの送信および/または受信のためのリソースであってよい。RAリソースは、1つもしくは複数のプリアンブルならびに/または1つもしくは複数の時間/周波数リソースたとえば時間および/もしくは周波数的なリソースであってよいし、これを含んでもよい。
【0239】
完全なRA手順などのRA手順と関連づけできる、たとえばタイプ-1msg1のための、PRAリソースは、構成、決定、または示され得る。たとえば、完全なRA手順のためのPRAリソースの構成または表示は、ブロードキャストできるおよび/またはブロードキャストチャネル内で提供できるシステム情報内で提供できる。たとえば、システム情報は、完全なRA手順と関連づけできるPRAリソースたとえばPRAリソースの1つまたは複数のセットを含むことができる。
【0240】
簡略化されたRA手順は、N個の、たとえばN=2の、段階を含んでよく、WTRUは、1つの段階たとえば各段階で1つのメッセージ(msg)を受信または送信してよい。一例では、Nの値は、Mの値よりも小さくてよい。別の例では、Mの値は、Nの値に等しいまたはこれよりも小さくてよい。
【0241】
非限定的な一例では、Nは2であってよい。WTRUは、第1の段階たとえば段階1において、第1のmsgたとえばタイプ2msg1を送信することができる。WTRUは、第2の段階たとえば段階2において、第2のmsgたとえばタイプ2msg2を受信するまたは受信を試行することができる。タイプ2msg2の受信は、RA手順を終わらせることができる。
【0242】
簡略化されたRA手順の場合、WTRUは、完全なRA手順のためにまたはそれから受信、取得、および/または決定できる情報のサブセットを受信、取得、および/または決定することができる。たとえば、簡略化されたRA手順中にまたはその一部として、WTRUは、完全なRA手順のためにまたはそれから受信、取得、および/または決定できる情報のサブセットを受信、取得、および/または決定することができる。
【0243】
たとえば、WTRUは、簡略化されたRA手順中にT-WTRU-IDを取得することができ、WTRUは、完全なRA手順中にT-WTRU-IDおよびタイミングアドバンス値を取得することができる。一例では、WTRUがT-WTRU-IDを取得することは、WTRUがT-WTRU-IDを受信することであってもよいし、これを含んでもよい。さらなる一例では、WTRUがT-WTRU-IDを取得することは、WTRUがT-WTRU-IDを決定することであってもよいし、これを含んでもよい。
【0244】
取得する、受信する、および決定するという用語は、本明細書において提供される例では互換的に使用できる。タイプ2msg1は、簡略化されたRA手順に予約、構成、もしくは決定できるPRAプリアンブル、WTRU-IDに関連する情報をもつ、たとえばこれを提供するもしくは含むことができる、PRAプリアンブル、WTRU-ID、および/または、GL-PUSCH送信であってよい、許可なしPUSCH送信などの許可なし送信、のうちの少なくとも1つであってもよいし、これを含んでもよい。
【0245】
一例では、PRAプリアンブルは、系列であってよい。一例では、PRAプリアンブルは、Zadoff-Chu系列であってよい。
【0246】
さらなる一例では、PRAプリアンブルは、1つまたは複数のプリアンブルリソース内で送信できる。PRAプリアンブルは、簡略化されたRA手順のために構成できるPRAプリアンブルのセットからランダムに選択できる。
【0247】
また、WTRU-IDは、たとえば、決定された時間/周波数ロケーションまたは既知の時間/周波数ロケーションにおいて送信できるUL信号を使用して、シグナリングできる。時間/周波数ロケーションは、たとえばWTRUがタイプ2msg1の少なくとも一部のために送信できるPRAプリアンブル、およびWTRU-IDのうちの少なくとも1つに基づいて、決定できる。WTRU-IDは、T-WTRU-ID、P-WTRU-ID、ランダムに選択されたWTRU-IDなどのうちの少なくとも1つであってよい。送信できるUL信号は、PRAプリアンブルの関数として決定できる。送信できるUL信号は、既知の信号であってもよいし、固定信号であってもよい。送信できるUL信号は、WTRU-IDの関数であってよい。送信できるUL信号は、PRAプリアンブルであってよい。
【0248】
一例では、WTRU-IDは、暗黙的にシグナリングできる。たとえば、WTRU-IDは、PRAリソースの決定に基づいて暗黙的にシグナリングできる。一例では、PRAリソースは、PRAプリアンブルおよび/または時間/周波数リソースであってよい。たとえば、1つもしくは複数のPRAプリアンブルおよび/または1つもしくは複数のPRA時間/周波数リソースは、簡略化されたRA手順のために使用、決定、および/または構成できる。WTRUは、PRA時間/周波数リソース内でPRAプリアンブルを送信できる。PRAプリアンブルおよび/またはPRA時間/周波数リソースは、たとえば、WTRU-IDに基づいてWTRUによって決定できる。
【0249】
さらなる一例では、WTRU-IDは、決定されたPRAプリアンブルを介して暗黙的に送信されてもよいし、データリソースおよび/または制御リソースを介して明示的に送信されてもよい。ランダムに選択されたWTRU-IDは、RNTI、たとえば、C-RNTIを含んでよい。たとえば、WTRUは、RNTIのセット内のRNTIをランダムに選択できる。RNTIのセットは、予約されたRNTIおよび/または構成されたRNTIであってよい。RNTIのセットは、RRC接続されたWTRU、および/またはページング、ブロードキャスト、RARなどの一般的な機能などに使用されない場合がある。
【0250】
タイプ2msg1は、許可なしPUSCH送信などの許可なし送信であってもよいし、これを含んでもよい。たとえば、許可なしPUSCH(GL-PUSCH)を含む1つまたは複数のPUSCHタイプが定義できる。GL-PUSCHは、データリソース、制御リソース、およびプリアンブルリソースのうちの少なくとも1つを含有できる。
【0251】
たとえばタイプ2msg1のための、GL-PUSCHは、たとえば、WTRUによって、1つまたは複数の以下の情報を送るために使用される場合がある。一例では、GL-PUSCHは、PRAプリアンブルを送るために使用できる。さらに、GL-PUSCHは、WTRU-IDを送るために使用できる。また、GL-PUSCHは、RRC接続要求、たとえば、RRC接続確立要求またはRRC接続再確立要求を送るために使用できる。別の例では、GL-PUSCHは、カバレッジレベルを送るために使用できる。追加の例では、GL-PUSCHは、サービスタイプ、たとえば、eMBB、mMTC、URLLCなどを送るために使用できる。さらに、GL-PUSCHは、WTRUカテゴリまたはWTRUタイプ、たとえば、BL-WTRU、CE-WTRU、ノーマルWTRUなどを送るために使用できる。
【0252】
一例では、RRC接続要求は、データリソースおよび/または制御リソース内で送信されてよい。さらに、カバレッジレベルは、たとえば暗黙的に、決定されたおよび/もしくは使用されるGL-PUSCHリソースならびに/または決定されたおよび/もしくは使用されるPRAリソースによって、示されてよい。また、サービスタイプは、WTRUによって要求される、必要とされる(required)、または必要とされる(needed)サービスタイプであってよい。
【0253】
msg1に使用できる1つまたは複数のGL-PUSCHリソースが構成できる。一例では、1つまたは複数のGL-PUSCHリソースは、上位レイヤシグナリングを介して構成できる。
【0254】
さらなる一例では、WTRUは、タイプ2msg2を受信するまたはこの受信を試行することができる。たとえば、WTRUは、DCIメッセージ内で搬送できるタイプ-2msg2に関して、DL制御チャネル探索空間内のダウンリンク制御情報(DCI)メッセージをモニタリングすることができる。一例では、制御チャネル探索空間は共通探索空間であってよい。タイプ2msg2を搬送できるDCIメッセージは、DCI-msg2と呼ばれる場合がある。
【0255】
DCI-msg2のためのDL制御チャネル探索空間は、タイプ-2msg1送信のために使用されるアップリンクリソースに基づいて決定されてよい。アップリンクリソースは、少なくとも一部はWTRU-IDに基づいて決定されてよい。DCI-msg2に使用できるRNTIは、タイプ2msg1送信に使用されるアップリンクリソースおよび/またはWTRU-IDに基づいて決定されてよい。
【0256】
別の例では、WTRUは、タイプ2msg2を搬送することができるダウンリンクデータリソースを示すことができるDCIメッセージをモニタリングすることができる。タイプ2msg2は、タイプ2msg1が正常に受信されたかどうかおよび/または簡略化されたRA手順が成功したかどうかに関する表示を含むことができる。たとえば、タイプ2msg2は、第1の値、たとえば、「TRUE」を含んでもよいし、第2の値、たとえば、「FALSE」を含んでもよい。第1の値は、WTRU-IDの確認を示してよい。第1の値は、特定のWTRU-IDに対するものであってよいタイプ2msg1の成功した受信を示してよい。第2の値は、簡略化されたRA手順の失敗を示してよい。
【0257】
追加の例では、タイプ2msg2は信号であってよい。たとえば、信号は、WTRU-IDの確認を示すために送信されてよく、これは、タイプ2msg1によって暗黙的に送信されてもよいし、明示的に送信されてもよい。信号は、特定のWTRU-IDに対するものであってよいタイプ2msg1の成功した受信を示すために送信されてよい。
【0258】
タイプ2msg2は、タイミングアドバンス値、アップリンク送信たとえば初期アップリンク送信のための電力オフセット、競合解消メッセージ、RRC接続セットアップ完了メッセージ、タイプ2msg1内でもしくはこれによって示され得るWTRU-IDもしくはWTRU-IDの確認、または1つもしくは複数の上位レイヤ構成、のうちの少なくとも1つを搬送してよい。一例では、情報は、情報要素として提供されてよい。別の例では、情報は、情報要素の一部として提供されてよい。
【0259】
1つの例示的解決策では、1つまたは複数のタイプのRA手順がセル内で使用できる。たとえば、第1のRA手順タイプと第2のRA手順タイプが使用できる。第1のRA手順タイプは、タイプ1RA手順すなわち完全なRA手順であってよい。第2のRA手順タイプは、タイプ2RA手順すなわち簡略化されたRA手順であってよい。第1のRA手順タイプは、第1のWTRU条件が満たされ得るときに使用されてよく、第2のRA手順タイプは、第2のWTRU条件が満たされ得るときに使用されてよい。
【0260】
たとえばセル内で使用できるRA手順タイプの数は、たとえば、eNode-Bによって構成されてよい。たとえばeNode-Bによって使用、構成、または示され得るRA手順タイプの数の非限定的な例として、本明細書では、2が使用される。他の任意の数が使用されてよく、依然として、本明細書において提供される例と矛盾しないことができる。
【0261】
2つのRA手順タイプの非限定的な例の場合、1つまたは2つのRA手順タイプが、eNode-Bによって使用、構成、または示されてよい。第1の、たとえばタイプ1の、RA手順は、たとえば、1つのRA手順タイプが構成または示され得るときに使用されてよい。第1の、たとえばタイプ1の、RA手順、または第2の、たとえばタイプ-2の、RA手順は、たとえば、2つのRA手順タイプが構成または示され得るときに、使用されてよい。
【0262】
一例では、WTRUは、以下のうちの1つまたは複数に基づいて、使用するRA手順タイプ、たとえば、タイプ1RA手順またはタイプ2RA手順を決定することができる。たとえば、WTRUは、RA手順の目的たとえば初期アクセスに基づいて、使用するRA手順タイプを決定することができる。さらに、WTRUは、RA手順を実行するとき、WTRUのモードまたは状態に基づいて、使用するRA手順タイプを決定することができる。また、WTRUは、WTRUが、たとえば、非アクティブステータスからアクティブステータスに、RRCアイドルまたは一時停止からRRC接続されたまたは再開に、モード、状態、またはステータスを変更しているかどうかに基づいて、使用するRA手順タイプを決定することができる。加えて、WTRUは、WTRUがRA手順を使用してモード、状態、またはステータスを変更しているかどうかに基づいて、使用するRA手順タイプを決定することができる。さらに、WTRUは、WTRUが必要とする、使用する、または要求することができるサービスタイプ、たとえばeMBB、URLLC、mMTCに基づいて、使用するRA手順タイプを決定することができる。加えて、WTRUは、WTRUタイプまたはカテゴリに基づいて、使用するRA手順タイプを決定することができる。
【0263】
さらなる一例では、WTRUは、初期アクセスなどのRA手順の目的に基づいて、たとえば、使用するRA手順タイプを決定することができる。たとえば、WTRUは、第1のタイプRA手順たとえばタイプ1RA手順すなわち完全なRA手順を、初期アクセスに使用することができる。WTRUは、たとえば、セル探索手順に基づいてよいセル検出またはセルID決定後に、初期アクセスを実行することができる。
【0264】
別の例では、WTRUは、WTRUのモード、状態、またはステータスに基づいて、RA手順タイプを決定することができる。たとえば、WTRUは、WTRUのモード、状態、またはステータスに基づいて、使用するRA手順タイプを決定することができる。モード、状態、およびステータスという用語は、本明細書において提供される例では互換的に使用できる。たとえば、WTRUは、非アクティブなステータス、たとえば、アイドルステータス、DRXステータス、または一時停止されたステータスから、アクティブなステータス、たとえば、接続されたステータスまたは再開ステータスに切り換えるとき、第1のタイプRA手順、たとえば、タイプ1RA手順すなわち完全なRA手順を使用してもよいし、第2のタイプRA手順、たとえば、タイプ2RA手順すなわち簡略化されたRA手順を使用してもよい。タイプ1またはタイプ2の使用は、WTRUがどれくらい長く非アクティブステータスであったかなどの1つまたは複数の他の要因に基づいて、決定できる。
【0265】
追加の例では、WTRUは、WTRUが使用する、要求する、必要がある、または必要とすることができるサービスタイプに基づいて、RA手順タイプを決定することができる。たとえば、WTRUは、WTRUが使用する、要求する、必要がある、または必要とすることができるサービスタイプに基づいて、使用するRA手順タイプを決定することができる。WTRUは、たとえば、WTRUが、eMBBサービスタイプを使用する、要求する、必要がある、または必要とすることができるとき、第1のタイプRA手順、たとえばタイプ1RA手順すなわち完全なRA手順を使用することができる。WTRUは、たとえば、WTRUが、URLLCサービスタイプを使用する、要求する、必要がある、または必要とすることができるとき、第2のタイプRA手順、たとえばタイプ2RA手順すなわち簡略化されたRA手順を使用することができる。
【0266】
さらに、WTRUは、非アクティブステータス時間、WTRU位置、および/または関連づけられたセルID、たとえば、WTRUがRA手順のために通信できるセルのセルID、のうちの少なくとも1つに基づいて、非アクティブステータスたとえばRRCアイドルステータスから、アクティブステータスたとえばRRC接続されたステータスに切り換えるとき、RA手順タイプを決定することができる。たとえば、WTRUは、非アクティブステータスからアクティブステータスに切り換えるとき、使用するRA手順タイプを決定することができる。
【0267】
一例では、それがアクティブステータスに切り換わる前のWTRUの非アクティブステータス時間が、あらかじめ定義された閾値よりも短い場合、第2のタイプRA手順、たとえばタイプ2RA手順すなわち簡略化されたRA手順が、WTRUによって使用されてよい。そうでない場合、第1のタイプRA手順、たとえば、タイプ1RA手順すなわち完全なRA手順が使用されてよい。
【0268】
別の例では、WTRUの位置が、非アクティブステータス時間の間に、あらかじめ定義された閾値よりも小さく変更された場合、第2のタイプRA手順、たとえばタイプ2RA手順すなわち簡略化されたRA手順が、WTRUによって使用されてよい。そうでない場合、第1のタイプRA手順、たとえば、タイプ1RA手順すなわち完全なRA手順が使用されてよい。
【0269】
WTRU位置変化は、WTRUの位置の差に基づいて、導出、計算、測定、または決定されてよい。たとえば、位置の差は、非アクティブステータスの前の位置、たとえば、非アクティブステータスの開始時またはその近くでの位置から、RA手順を実行するときまたはどのRA手順タイプを使用するべきかを決定するときの現在の位置の差であってよい。一例では、位置変化は、GPSデータまたは観測到達時間差(OTDOA)データを使用して、導出、計算、測定、または決定されてよい。
【0270】
WTRU位置変化は、信号たとえばCRSまたはPRSの受信信号時間差(RSTD)の変化に基づいて、導出、計算、測定、または決定されてよい。RSTDは、セルまたはeNode-Bのうちの少なくとも1つがWTRUのサービングセルまたはサービングeNode-Bであってよい2つのセルまたはeNode-Bからの信号の受信時間の差として測定されてよい。ベース値は、非アクティブステータスの開始時またはその近くで決定された値であってよい。現在の値は、RA手順を実行するときまたはどのRA手順タイプを使用するべきかを決定するときに決定された値であってよい。変化は、ベース値と現在の値との間の差であってよい。
【0271】
一例では、WTRU位置変更は、非アクティブステータス時間中のTX-RX時間差ドリフトに基づいて、導出、計算、測定、または決定されてよい。別の例では、位置変化を決定する代わりに、WTRUは、たとえば非アクティブステータス中の、RSTDの変化の決定を使用して、使用するRA手順タイプを決定することができる。第2のタイプRA手順、たとえばタイプ2RA手順すなわち簡略化されたRA手順は、閾値を下回る決定された変化に使用できる。第1のタイプRA手順、たとえばタイプ1RA手順すなわち完全なRA手順は、閾値を上回る決定された変化に使用できる。
【0272】
追加の例では、位置変化を決定する代わりに、WTRUは、たとえば非アクティブステータス中の、TX-RX時間差またはTX-RX時間差ドリフトの変化の決定を使用して、使用するRA手順タイプを決定することができる。第2のタイプRA手順、たとえばタイプ2RA手順すなわち簡略化されたRA手順は、閾値を下回る決定された変化に使用できる。第1のタイプRA手順、たとえばタイプ1RA手順すなわち完全なRA手順は、閾値を上回る決定された変化に使用できる。
【0273】
別の例では、関連づけられたセルIDが、非アクティブステータスの前と後で異なる場合、WTRUは、第1のタイプRA手順、たとえば、タイプ1RA手順すなわち完全なRA手順を使用することができる。一例では、関連づけられたセルIDは、WTRUがRA手順を実行することができるサービングセルのセルIDであってよい。
【0274】
WTRUは、本明細書において説明される実施形態または例のうちの1つまたは複数により、RA手順タイプを決定することができる。さらに、WTRUは、決定されたRA手順を実行することができる。
【0275】
図16は、ビーム相反性ベースのランダムアクセスのための例示的方法および手順を例示するフローチャート図である。フローチャート図1600に図示される例は、ビーム対応ベースのランダムアクセス方法および手順も例示することができる。ビーム相反性またはビーム対応は、PBCHペイロード内の追加の詳細たとえばRACHタイミングをもつマスクとともにPBCHによって示されてよい。たとえば、gNBは、PBCHペイロードを生成することができる1610。また、gNBは、CRCを生成することができる1620。さらに、gNBは、生成されたCRCを、TX/RX相反性の関数である系列を用いてマスクすることができる1630。次いで、PBCHペイロードは、gNBによって、マスクされたCRCと連結できる1640。次いで、gNBは、マスクされたCRCとgNBによって連結されたPBCHペイロードを送信することができる。その結果、WTRUは、マスク、PBCHペイロード、または両方とともに、PBCHによって示されるビーム相反性またはビーム対応情報を受信することができる1650。
【0276】
加えて、WTRUは、WTRUの状況またはWTRUの時間値を決定することができる。WTRUは、たとえば、位置、ビームRSRP、セルID、状態、最後のTAからの時間、状態の時間などを決定することができる。WTRUの状況および/またはWTRUの時間値、たとえば、変化していない状況、状況変化、または閾値よりも小さい時間値に基づいて、WTRUは、異なるランダムアクセス方法および手順を選択することができる1670。たとえば、WTRUは、4ステップまたは2ステップランダムアクセス方法および手順として選択してもよいし、完全なランダムまたは簡略化されたランダムアクセス方法および手順として選択してもよい。一例では、WTRUの状況が変更されたとき、または値が閾値よりも大きいまたはこれに等しいとき、WTRUは、完全な4ステップRACH手順を選択することができる1675。一例では、WTRUの状況は、WTRUの位置、ビームRSRP、セルID、WTRUの状態、閾値に対するWTRUの値などを指すことができる。さらに、状況が変更されたとき、または値が閾値よりも小さいとき、WTRUは、簡略化されたRACH手順を選択することができる1680。一例では、簡略化されたRACH手順は、2ステップRACH手順であってよい。
【0277】
WTRUによって受信された、示されたビーム相反性またはビーム対応情報は、DLビームおよびビーム相反性またはビーム対応情報に基づいて、1つまたは複数のUL方向およびRACHのためのタイミングを決定するために使用できる1690。一例では、1つまたは複数のUL方向およびタイミングは、DLビームを基準としてよい。
【0278】
WTRUは、決定されたタイミングを使用して、ビーム相反性情報に基づいて、決定された1つまたは複数のULビーム内で、選択されたRACH手順を実行することができる1695、などである。
【0279】
本明細書において説明される例示的解決策は、LTE、LTE-A、NR、または5G固有プロトコルを考慮しているが、本明細書において説明される解決策は、そのようなプロトコルまたはシナリオに制限されず、他のワイヤレスシステムまたは他のワイヤレス技術にも適用可能であることが理解される。
【0280】
特徴および要素が、上記で特定の組み合わせで説明されているが、当業者は、各特徴または要素が、単独でも使用可能であるし、他の特徴および要素との任意の組み合わせでも使用可能であることを諒解するであろう。加えて、本明細書において説明される方法は、コンピュータまたはプロセッサによる遂行のためにコンピュータ可読媒体内に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェア内で実施されてよい。コンピュータ可読媒体の例は、電子信号(ワイヤード接続またはワイヤレス接続上で送信された)およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、限定されるものではないが、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、およびCD-ROMディスクなどの光学式媒体、およびデジタル多用途ディスク(DVD)を含む。ソフトウェアと関連するプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数送受信機を実施するために使用されてよい。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2024-07-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)であって、
同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック送信を受信し、
前記SS/PBCHブロック送信に関連付けられた情報に基づいてSS/PBCHブロックインデックスを決定し、
前記決定されたSS/PBCHブロックインデックスに基づいて物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースを決定し、
PRACHプリアンブルおよび許可なし物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を含む第1のメッセージを送信し、前記PRACHプリアンブルは、2ステップランダムアクセス手順と関連付けられ、前記PRACHプリアンブルは、前記決定されたPRACHリソースを用いて送信され、
前記第1のメッセージに応答して第2のメッセージを受信し、前記第2のメッセージは、競合解消を含む
ように構成されたプロセッサ
を備えたことを特徴とするWTRU。
【請求項2】
前記SS/PBCHブロック送信に関連付けられた前記情報は、復調参照信号(DMRS)系列から導出されることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記DMRS系列は、前記SS/PBCHブロック送信にて送信されることを特徴とする請求項2に記載のWTRU。
【請求項4】
前記SS/PBCHブロック送信に関連付けられた前記情報は、1つまたは複数のPBCHペイロードビットから導出されることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
前記SS/PBCHブロックインデックスは、ビームのサブセットに対応することを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
ビームの前記サブセットは、単一のビームを含むことを特徴とする請求項5に記載のWTRU。
【請求項7】
1つまたは複数のペイロードビットは、前記単一のビームを示すのに用いられることを特徴とする請求項6に記載のWTRU。
【請求項8】
前記PRACHリソースは、プリアンブルリソース、時間リソース、および周波数リソースのうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項9】
前記PRACHリソースは、時間リソースまたは周波数リソースのうちの1つまたは複数を用いて、前記SS/PBCHブロックインデックスに基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項10】
同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック送信を受信することと、
前記SS/PBCHブロック送信に関連付けられた情報に基づいてSS/PBCHブロックインデックスを決定することと、
前記決定されたSS/PBCHブロックインデックスに基づいて物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースを決定することと、
PRACHプリアンブルおよび許可なし物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を含む第1のメッセージを送信することであって、前記PRACHプリアンブルは、前記決定されたPRACHリソースを用いて送信される2ステップランダムアクセス手順と関連付けられる、ことと、
前記第1のメッセージに応答して第2のメッセージを受信することであって、前記第2のメッセージは、競合解消を含む、ことと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項11】
前記SS/PBCHブロック送信に関連付けられた前記情報は、復調参照信号(DMRS)系列から導出されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記DMRS系列は、前記SS/PBCHブロック送信にて送信されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記SS/PBCHブロック送信に関連付けられた前記情報は、1つまたは複数のPBCHペイロードビットから導出されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記SS/PBCHブロックインデックスは、ビームのサブセットに対応することを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項15】
ビームの前記サブセットは、単一のビームを含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
1つまたは複数のペイロードビットは、前記単一のビームを示すのに用いられることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記PRACHリソースは、プリアンブルリソース、時間リソース、および周波数リソースのうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記PRACHリソースは、時間リソースまたは周波数リソースのうちの1つまたは複数を用いて、前記SS/PBCHブロックインデックスに基づいて決定されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項19】
同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック送信を送信し、
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルおよび許可なし物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を含む第1のメッセージを受信し、前記PRACHプリアンブルは、2ステップランダムアクセス手順と関連付けられ、前記PRACHプリアンブルは、PRACHリソースを用いて受信され、
前記SS/PBCHブロック送信は、SS/PBCHブロックインデックスと関連付けられ、
前記SS/PBCHブロックインデックスは、前記PRACHリソースと関連付けられ、
前記第1のメッセージに応答して第2のメッセージを受信し、前記第2のメッセージは、競合解消の表示を含む
ように構成されたプロセッサを備えたことを特徴とする基地局。