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特開2024-116314チャイルド安全シート及び取外し可能な側面衝突保護ブロック
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024116314
(43)【公開日】2024-08-27
(54)【発明の名称】チャイルド安全シート及び取外し可能な側面衝突保護ブロック
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/28 20060101AFI20240820BHJP
   B60N 2/42 20060101ALI20240820BHJP
【FI】
B60N2/28
B60N2/42
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024094954
(22)【出願日】2024-06-12
(62)【分割の表示】P 2023500371の分割
【原出願日】2021-06-16
(31)【優先権主張番号】202010642342.9
(32)【優先日】2020-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520144059
【氏名又は名称】バンビーノ プレツィオーソ スウィツァーランド アーゲー
【氏名又は名称原語表記】Bambino Prezioso Switzerland AG
【住所又は居所原語表記】Beim Bahnhof 5, 6312 Steinhausen, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン、インチョン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】取外し可能な側面衝突保護ブロックを提供する。
【解決手段】保護ブロックと、少なくとも1つのロック部品とを含み、保護ブロックは、チャイルド安全シート1に着脱自在に挿入接続され、挿入接続された状態で挿入接続された位置の表面から突出し、各ロック部品は、保護ブロックとチャイルド安全シートとの間に設けられ、保護ブロックに移動可能に接続されロック位置とロック解除位置との間で移動することができ、保護ブロックをチャイルド安全シートにロックし、そのロックを解除することができ、ロック部品に接続された操作部品230をさらに含み、操作部品とロック部品との間に合わせる駆動面及び従動傾斜面が設けられ、操作部品が力を受ける時に駆動面と従動傾斜面を相互に作用させてロック部品を押して枢動させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャイルド安全シートに取外し可能に装着される取外し可能な側面衝突保護ブロックであって、
保護ブロックと、少なくとも1つのロック部品とを含み、
前記保護ブロックは、前記チャイルド安全シートに着脱自在に挿入接続され、挿入接続された状態で挿入接続された位置の表面から突出し、
各前記ロック部品は、前記保護ブロックと前記チャイルド安全シートとの間に設けられ、前記保護ブロックに移動可能に接続されロック位置とロック解除位置との間で移動することができ、前記保護ブロックを前記チャイルド安全シートにロックしそのロックを解除することができ、
前記ロック部品に接続された操作部品をさらに含み、
前記操作部品と前記ロック部品との間に合わせる駆動面及び従動傾斜面が設けられ、前記操作部品が力を受ける時に前記駆動面と前記従動傾斜面を相互に作用させて前記ロック部品を押して枢動させる、
ことを特徴とする取外し可能な側面衝突保護ブロック。
【請求項2】
前記ロック部品は、前記保護ブロック及び前記チャイルド安全シートのうちの少なくとも1つに設けられた磁性部品であり、前記保護ブロックは、前記磁性部品によって前記チャイルド安全シートに吸着する、
ことを特徴とする請求項1に記載の取外し可能な側面衝突保護ブロック。
【請求項3】
各前記ロック部品は、少なくとも1つのロックフックを有し、各前記ロックフックは、対向する第1の位置及び第2の位置を有し、前記ロックフックは、前記第1の位置に位置する時に前記保護ブロックから突出し、前記ロックフックは、前記第2の位置に位置する時に前記保護ブロックに収容される、
ことを特徴とする請求項1に記載の取外し可能な側面衝突保護ブロック。
【請求項4】
複数の前記ロック部品を有し、各前記ロック部品の前記ロックフックは、前記保護ブロックの対向する両側にそれぞれ設けられ、
前記保護ブロックの底端は、その横幅方向の中心線に沿って対称に設けられ、各前記ロックフックは、前記保護ブロックの底端にそれぞれ設けられ前記中心線の両側に位置する、
ことを特徴とする請求項3に記載の取外し可能な側面衝突保護ブロック。
【請求項5】
第1の弾性部品をさらに含み、前記第1の弾性部品は、前記保護ブロックに取り付けられ前記ロック部品又は操作部品に当接し、前記第1の弾性部品により前記ロックフックを前記第1の位置に移動させる傾向を常に有する、
ことを特徴とする請求項3に記載の取外し可能な側面衝突保護ブロック。
【請求項6】
前記保護ブロックには取付溝が設けられており、前記ロック部品は、前記取付溝に収容され前記保護ブロックに枢着され、前記ロック部品が枢動する時に前記ロックフックを前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動させる、
ことを特徴とする請求項3に記載の取外し可能な側面衝突保護ブロック。
【請求項7】
前記ロックフックは、前記ロック部品の一端に枢着され前記保護ブロックにスライド接続され、または、前記ロック部品の一端に固定される、
ことを特徴とする請求項6に記載の取外し可能な側面衝突保護ブロック。
【請求項8】
前記操作部品は、前記保護ブロックに枢着され、
前記操作部品は駆動部を有し、該駆動部の側面が前記駆動面を形成し、前記従動傾斜面が前記ロック部品の一端に設けられ前記駆動面に当接する、
ことを特徴とする請求項1に記載の取外し可能な側面衝突保護ブロック。
【請求項9】
ベースと、前記ベースに設けられたシート本体と、を備えるチャイルド安全シートであって、
請求項1~8のいずれか1項に記載の取外し可能な側面衝突保護ブロックをさらに含み、
前記取外し可能な側面衝突保護ブロックは、前記ベースと、前記シート本体との少なくとも1つに着脱可能に接続される、
ことを特徴とするチャイルド安全シート。
【請求項10】
ベースと、前記ベースに設けられたシート本体と、取外し可能な側面衝突保護ブロックと、を備えるチャイルド安全シートであって、
前記側面衝突保護ブロックは、前記シート本体に着脱可能に接続され、
前記シート本体には収容溝が設けられ、前記側面衝突保護ブロックが前記収容溝に着脱自在に挿入接続され、前記側面衝突保護ブロックが挿入接続された状態で前記シート本体の表面から突出し、
前記シート本体は固定座をさらに含み、
前記側面衝突保護ブロックと前記固定座の一方に磁性部品が設けられ、他方は、前記磁性部品の磁気吸引が可能な材質で作られ、前記側面衝突保護ブロックが前記収容溝に挿入接続された後、磁気により前記固定座に吸着する、
ことを特徴とするチャイルド安全シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乳幼児用キャリアの技術分野に関し、特に、チャイルド安全シート及びそれに応用される取外し可能な側面衝突保護ブロックに関する。
【背景技術】
【0002】
チャイルド安全シートは、乳幼児を保護するために自動車座席に配置された装置であり、拘束装置によって乳幼児を拘束する。自動車に緊急制動や不測の衝突が発生した場合、チャイルド安全シートはそのケーシングを通じて乳幼児への衝撃力を緩和し、拘束装置を通じて乳幼児の身体移動を制限し、事故による乳幼児の傷害の確率を減少させ、乳幼児の乗車安全を確保する。
【0003】
通常、チャイルド安全シートのサイドウィングには横方向に突出した側突保護構造も設置され、自動車が側面衝突を起こした場合、チャイルド安全シートのサイドウィングとその上に設置された側突保護構造によって緩衝されて乳幼児の体と頭部を保護するが、サイドウィングに設置された側突保護構造は横方向空間を多く占有し、チャイルド安全シートの収納に不便である。
【0004】
そのため、ユーザーが使用の必要に応じて選択的に取り付けるための取外し可能な側面衝突保護ブロックを提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ユーザーが使用の必要に応じて選択的に取り付けることができる取外し可能な側面衝突保護ブロックを提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、取外し可能な側面衝突保護ブロックを有するチャイルド安全シートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の技術案は、上記の目的を実現するために、チャイルド安全シートのサイドウィングに取外し可能に装着される取外し可能な側面衝突保護ブロックを提供し、保護ブロック及び少なくとも1つのロック部品を含み、ここで、保護ブロックは、チャイルド安全シートに着脱自在に挿入接続され、挿入接続された状態で挿入接続された位置の表面から突出し、各ロック部品は、保護ブロックとチャイルド安全シートとの間に設けられ、保護ブロックをチャイルド安全シートにロックしそのロックを解除することができる。
【0008】
好ましくは、ロック部品は、保護ブロック、チャイルド安全シートのうちの少なくとも1つに設けられた磁性部品であり、保護ブロックは、磁性部品を介してチャイルド安全シートに吸着される。
【0009】
好ましくは、各ロック部品は、保護ブロックに移動可能に接続されロック位置とロック解除位置との間で移動することができ、ロック部品は、チャイルド安全シートに着脱自在に係合接続されるために使用される。
【0010】
好ましくは、各ロック部品は、少なくとも1つのロックフックを有し、各ロックフックは、対向する第1の位置及び第2の位置を有し、ロックフックが第1の位置に位置する時に保護ブロックから突出し、ロックフックが第2の位置に位置する時に保護ブロックに収容される。
【0011】
好ましくは、ロックフックが第1の位置に位置する時にチャイルド安全シートに係合接続して保護ブロックをチャイルド安全シートに接続させ、ロックフックが第2の位置に位置する時に、保護ブロックをチャイルド安全シートに対して移動させる。
【0012】
好ましくは、該取外し可能な側面衝突保護ブロックは、複数のロック部品を有し、各ロック部品のロックフックは、保護ブロックの対向する両側にそれぞれ設けられる。
【0013】
好ましくは、保護ブロックの底端は、その横幅方向の中心線対称に設けられ、各ロックフックは、保護ブロックの底端にそれぞれ設けられ中心線の両側に位置する。
【0014】
好ましくは、取外し可能な側面衝突保護ブロックは、さらに、第1の弾性部品を含み、第1の弾性部品は、保護ブロックに取り付けられロック部品又は操作部品に当接し、第1の弾性部品によりロックフックを第1の位置に移動させる傾向を常に有する。
【0015】
好ましくは、ロック部品又は操作部品に位置決定構造が設けられ、第1の弾性部品の一端は、位置決定構造に取り付けられ、それに当接する。
【0016】
好ましくは、位置決定構造は、位置決定突起又は位置決定凹部である。
【0017】
好ましくは、保護ブロックに取付溝が設けられており、ロック部品は、取付溝に収容され保護ブロックに枢着され、ロック部品が枢動する時にロックフックを第1の位置と第2の位置との間で同期に移動させる。
【0018】
好ましくは、ロックフックは、ロック部品の一端に枢着され保護ブロックにスライドに接続される。
【0019】
好ましくは、ロックフックは、ロック部品の一端に固定される。
【0020】
好ましくは、取外し可能な側面衝突保護ブロックは、さらに、操作部品を含み、操作部品は、ロック部品に接続され、ロック部品をロック解除位置に移動させてチャイルド安全シートから外れるために使用される。
【0021】
好ましくは、操作部品は、ロック部品に固定され保護ブロックに露出し、操作部品が力を受ける時にロック部品を移動させる。
【0022】
好ましくは、操作部品は、さらに、駆動部を含み、駆動部は、他のロック部品に接続され、操作部品が移動する時に各ロック部品をロック位置とロック解除位置との間で同期に移動させる。
【0023】
好ましくは、操作部品とロック部品との間には、合わせる駆動面及び従動傾斜面が設けられ、操作部品が力を受ける時に駆動面と従動傾斜面を互いに作用させてロック部品を押して枢動させる。
【0024】
好ましくは、操作部品に駆動部が突設けられ、駆動部の側面が駆動面を形成し、従動傾斜面は、ロック部品の一端に設けられ駆動面に当接する。
【0025】
好ましくは、取外し可能な側面衝突保護ブロックは、さらに、外側ケーシングを含み、外側ケーシングは、保護ブロックの外側に設けられ操作部品を外側ケーシングに露出させ、ロック部品は、外側ケーシングの外側に移動可能に突出してチャイルド安全シートに係合接続される。
【0026】
これに対応し、本発明は、ベースと、ベースに設けられたシート本体と、シート本体に設けられた2つのサイドウィングと、上記の取外し可能な側面衝突保護ブロックと、を備えるチャイルド安全シートをさらに提供し、ここで、取外し可能な側面衝突保護ブロックは、ベース及び/又は少なくとも1つのサイドウィングに着脱可能に接続される。
【0027】
好ましくは、サイドウィング、ベースに収容溝が設けられ、保護ブロックが収容溝に着脱自在に挿入接続され、保護ブロックは、挿入接続された状態でサイドウィング又はベースの表面から突出する。
【0028】
好ましくは、収容溝の形状が取外し可能な側面衝突保護ブロックの挿入接続端の形状に対応し、収容溝の深さが1cmよりも大きい。
【0029】
好ましくは、チャイルド安全シートは、サイドウィング又はベースに固定された固定座を含み、固定座に収容溝及び収容溝と連通するロック孔が設けられ、ロック部品がロック孔に着脱自在に係合接続される。
【0030】
好ましくは、収容溝の対向する2つの側壁に複数のロック孔がそれぞれ設けられ、ロック部品は、少なくとも1つのロック孔に係合接続されることができる。
【0031】
好ましくは、チャイルド安全シートは、さらに、ポップアップ遮蔽部品を含み、ポップアップ遮蔽部品は、収容溝に伸縮可能に取り付けられ、保護ブロックの取り外し時に収容溝を遮蔽する。
【0032】
好ましくは、遮蔽部品は、カバー体及び第2の弾性部品を含み、カバー体は、固定座にスライドに接続され、保護ブロックは、収容溝に取り付けられカバー体を収容溝の底部に押し、保護ブロックの取り外し時に、カバー体は、収容溝の上部に移動して収容溝を遮蔽し、第2の弾性部品が収容溝に収容されカバー体に当接し、第2の弾性部品によりカバー体を収容溝の上部に移動させる傾向を常に有する。
【0033】
好ましくは、カバー体の側部に係止フックが設けられ、係止フックは、ロック孔にスライド可能に係合接続される。
【0034】
従来の技術と比べ、本発明の取外し可能な側面衝突保護ブロックは、保護ブロック及び少なくとも1つのロック部品を有し、保護ブロックは、チャイルド安全シートに着脱自在に挿入接続され、挿入接続された状態で挿入接続された位置の表面から突出し、各ロック部品は、保護ブロックとチャイルド安全シートとの間に設けられ、保護ブロックをチャイルド安全シートにロックしそのロックを解除することができる。そのため、ユーザーは使用の必要に応じて選択的に取外し可能な側面衝突保護ブロックをチャイルド安全シートに取り付けることができ、チャイルド安全シートが使用時に十分な安全性を持つようにし、使用しない時にこの該取外し可能な側面衝突保護ブロックを取り外すことができ、チャイルド安全シートが小さな側向空間を占めるようにし、使用しても収納しても便利である。これに対応して、該取外し可能な側面衝突保護ブロックを有するチャイルド安全シートも同様の技術的効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本発明のチャイルド安全シートの構成の模式図である。
図2図1において取外し可能な側面衝突保護ブロックを取り外した構成の模式図である。
図3図1の他の角度の構成の模式図である。
図4図2の他の角度の構成の模式図である。
図5図4のカバー体と固定座の一部の分解図である。
図6図5の固定座の他の角度の構成の模式図である。
図7図4のカバー体と固定座の一部の断面図である。
図8】本発明の第1の実施例における取外し可能な側面衝突保護ブロックの構成の模式図である。
図9図8の分解図である。
図10図8の取外し可能な側面衝突保護ブロック及び遮蔽部品の断面図である。
図11】本発明の第2の実施例における取外し可能な側面衝突保護ブロックの構成の模式図である。
図12図11の他の角度の構成の模式図である。
図13図11の断面図である。
図14】本発明の第3の実施例における取外し可能な側面衝突保護ブロックの断面図である。
図15図14における取外し可能な側面衝突保護ブロックがサイドウィングに取り付けられた断面図である。
図16図15の取外し可能な側面衝突保護ブロックの状態の模式図である。
図17】本発明の第4の実施例における取外し可能な側面衝突保護ブロックの構成の模式図である。
図18図17の断面図である。
図19図17の分解図である。
図20図19の分解図である。
図21図20の他の角度の構成の模式図である。
図22図17において取外し可能な側面衝突保護ブロックがサイドウィングに取り付けられた一部の構成の模式図である。
図23図22のA-Aの一部の断面図である。
図24図22のB-Bの一部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。異なる図面における同じ要素番号は同じ要素を表す。
【0037】
まず、図1図4を参照し、本発明のチャイルド安全シート1は、シート本体(番号を付けない)、シート本体に対向して設けられた2つのサイドウィング100及びサイドウィング100に取外し可能に装着される取外し可能な側面衝突保護ブロック200を含み、使用される場合、少なくとも1つのサイドウィング100に取外し可能な側面衝突保護ブロック200を選択的に取り付け、取付けられた取外し可能な側面衝突保護ブロック200は、サイドウィング100の表面から突出し、図1図3に示すように、このように、側面衝突が発生した場合、取外し可能な側面衝突保護ブロック200は、車体や他の物体に衝突し、衝撃力を緩衝することでより良い保護作用を発揮し、取外し可能な側面衝突保護ブロック200を使用する必要がない場合は、図2図4に示すように、サイドウィング100から取り外して占有される側面空間を減らすことができる。
【0038】
なお、取外し可能な側面衝突保護ブロック200がサイドウィング100に取り付けられることに限定されなく、チャイルド安全シート1の他の位置に取り付けられてもよく、例えば、一実施形態では、該取外し可能な側面衝突保護ブロック200は、ベースに選択的に取り付けられ、該ベースにシート本体が取り付けられる。
【0039】
以下、図4図7を参照し、本発明におけるチャイルド安全シート1は、各サイドウィング100に固定座110が固定され、固定座110は、ネジ又は他の接続部品でサイドウィング100に固定され、固定方式はこれに限定されなく、固定座110に収容溝111が設けられ、収容溝111の深さが1cmよりも大きく、取外し可能な側面衝突保護ブロック200は、固定座110の収容溝111に着脱自在に挿入接続され、挿入接続された状態でサイドウィング100の表面から突出する。
【0040】
図8図12図14図17に示すように、取外し可能な側面衝突保護ブロック200の一端が挿入接続端200aを形成し、他の端が応力端200bを形成する。さらに、固定座110の収容溝111の内径が挿入接続端200aの外径以上であり、この場合、挿入接続端200aが収容溝111に取外し可能に挿入接続されることを確保し、挿入接続された状態にある時、応力端200bがサイドウィング100の表面から突出する。
【0041】
より好ましくは、収容溝111の形状が挿入接続端200aの形状に対応するように設定され、両者の形状は正形状でも不定形状でもよく、収容溝111の内径は挿入接続端200aの外径よりわずかに大きく、このように、収容溝111に挿入された挿入接続端200aが揺れないようにして、安定した接続を確保し、取外し可能な側面衝突保護ブロック200が衝撃を受けたときに、より衝撃力を緩和してチャイルド安全シートの安全性を確保することができるようにした。
【0042】
図4図7を参照し、より好ましくは、固定座110の側壁には、該収容溝111と連通するロック孔112がさらに設けられ、取外し可能な側面衝突保護ブロック200の挿入接続端200aは、収容溝111に挿入接続された後、ロック孔112に着脱可能に係合接続される。さらに、固定座110の対向する2つの側壁には、ロック孔112がそれぞれ設けられてもよく、各側壁には、少なくとも1つのロック孔112が設けられ、このように、取外し可能な側面衝突保護ブロック200は、収容溝111に挿入接続された後に少なくとも1つのロック孔112に係合接続され、取外し可能な側面衝突保護ブロック200の両面の取付(詳細は後述)を実現するとともに、その接続をより便利で安定させることができる。
【0043】
図5図7を参照し、本発明の一実施形態では、固定座110の横幅方向の2つの側壁にロック孔112が設けられ、各側壁に1つのロック孔112が設けられ、さらに、2つの側壁のロック孔112が対向し、このように、取外し可能な側面衝突保護ブロック200は、少なくとも1つのロック孔112に選択的に係合接続されることができる。
【0044】
なお、本発明の異なる実施例では、チャイルド安全シート1は異なるデザインを有することがあるが、サイドウィング100及び固定座110の設置方法はすべて同じであり、その他の部分の構造はすべて当業者に周知の通常の設置方法であるため、詳細な説明は省略する。
【0045】
図1図24を参照し、本発明における取外し可能な側面衝突保護ブロック200は、保護ブロック210及び少なくとも1つのロック部品220を含み、保護ブロック210は、収容溝111に着脱自在に挿入接続され、各ロック部品220は、保護ブロック210と固定座110との間に設けられ、保護ブロック210を固定座110にロックしロック解除することができる。
【0046】
本発明の好ましい実施形態では、取外し可能な側面衝突保護ブロック200は、さらに、操作部品230及び第1の弾性部品240を含む。ここで、各ロック部品220は、保護ブロック210に枢着されロック位置とロック解除位置との間で移動することができ、ロック部品220は、ロック孔112に着脱自在に係合接続されるために使用される。操作部品230は、ロック部品220に接続され、ロック部品220を枢動させてロック位置とロック解除位置との間で動作させ、第1の弾性部品240は、保護ブロック210に取り付けられロック部品220又は操作部品230に当接し、ロック部品220を復帰させる。取外し可能な側面衝突保護ブロック200がサイドウィング100に取り付けられた場合、保護ブロック210は、固定座110の収容溝111に挿入接続され、ロック部品220は、第1の弾性部品240によりロック孔112に係合接続されて位置決定を実現し、保護ブロック210の他端は、サイドウィング100の表面から突出して衝突時の応力端をとし、操作部品230がロック部品220を駆動して第1の弾性部品240の作用力を抵抗し、ロック部品220をロック孔112から外れ、保護ブロック210を固定座110から取り外し、取外し可能な側面衝突保護ブロック200の全体の取外しを実現する。
【0047】
具体的に、各ロック部品220が少なくとも1つのロックフック221を有し、ロックフック221が、対向する第1の位置及び第2の位置を有し、ロックフック221が第1の位置に位置する時に保護ブロック210から突出し、この時、ロックフック221が前記ロック孔112に係合接続され、ロックフック221が第2の位置に移動した時に保護ブロック210に収容され、この時、保護ブロック210が固定座110に対して移動することで、保護ブロック210を収容溝111に挿入接続し又は固定座110から取り外す。また、第1の弾性部品240により、ロックフック221を第1の位置に移動させる傾向を常に有する。
【0048】
図5図24に示すように、本発明の取外し可能な側面衝突保護ブロック200は、さらに、外側ケーシング250を含み、外側ケーシング250は、保護ブロック210の外側にカバーし、操作部品230、ロックフック221を外側ケーシング250に露出させ、外側ケーシング250は、取外し可能な側面衝突保護ブロック200的の外形を簡潔、美観にし、使用中にチャイルド安全シート1全体の美観を保証する。
【0049】
本発明の異なる実施例において、取外し可能な側面衝突保護ブロック200の構成は少し異なり、以下、図7-図24を参照し、異なる実施例における取外し可能な側面衝突保護ブロック200の異なる詳細についてそれぞれ説明する。
【0050】
図8図10に示すように、本発明の第1の実施例では、取外し可能な側面衝突保護ブロック200は、ロック部品220及びロックフック221を有し、さらに、その保護ブロック210の下端が挿入接続端200aを形成し、これに限定されなく、該ロック部品220の一端が保護ブロック210に枢着され、他の端にロックフック221が突出し、ロックフック221が保護ブロック210の挿入接続端200aに位置する。操作部品230とロック部品220とは同軸に枢着されロック部品220に接続され、操作部品230が保護ブロック210及び外側ケーシング250から突出し、操作部品230が力を受けて移動する場合、ロック部品220を枢動させてロックフック221を第1の位置と第2の位置の間で移動させる。また、保護ブロック210、ロック部品220、操作部品230のうちの少なくとも1つに位置決定構造が設けられ、第1の弾性部品240の一端が位置決定構造に取り付けられそれに当接し、第1の弾性部品240の取付の安定性を確保する。
【0051】
具体的に、操作部品230は、ロック部品220のほぼ中央部に固定され保護ブロック210及び外側ケーシング250から突出するため、操作部品230が力を受ける時にロック部品220を枢動させる。より好ましくは、操作部品230とロックフック221とロック部品220とは一体に形成され、これに限定されなく、操作部品230、ロックフック221を形成してからロック部品220に固定してもよい。
【0052】
図9図10に示すように、保護ブロック210に取付溝211が設けられ、ロック部品220が取付溝211に収容され、その上端が保護ブロック210に枢着され、また、操作部品230、保護ブロック210には、位置決定構造がそれぞれ設けられ、該位置決定構造が位置決定突起であることは、好ましく、具体的に、操作部品230の1つの側面に位置決定突起231が設けられ、取付溝211の側壁には、位置決定突起231に対向する位置決定突起212が設けられ、第1の弾性部品240の両端は、位置決定突起231、212に外嵌され、操作部品230、保護ブロック210にそれぞれ当接するため、操作部品230が力を受けてロック部品220を枢動させる場合、第1の弾性部品240を押して変形させ、操作部品230を解放した後、第1の弾性部品240の回復により操作部品230を駆動させてロック部品220を復帰させる。
【0053】
なお、ロック部品220に位置決定突起が設けられ、第1の弾性部品240の一端がロック部品220に当接するため、同様、ロック部品220の復帰を実現する。また、位置決定構造は、位置決定突起に限定されなく、例えば、位置決定凹部又は他の構造であってもよい。
【0054】
以下、図5図10を参照し、この実施例では、図8に示すように、保護ブロック210の挿入接続端200aは、その横幅方向の中心線Mに沿って対称に設けられ、ロックフック221は、挿入接続端200aに位置しその横幅方向の側面から突出する。これに対応し、固定座110の収容溝111の形状が挿入接続端200aの形状に対応し、さらに、収容溝111の内径が挿入接続端200aの外径よりも少し大きく、また、固定座110の横幅方向の2つの側壁にロック孔112が設けられている。このように、ロックフック221を任意のロック孔112に挿入接続され、保護ブロック210が収容溝111に挿入接続されロックフック221とロック孔112との係合接続を実現し、これにより、保護ブロック210の表裏両面の取付が実現され、取外し可能な側面衝突保護ブロック200の取付をより便利になる。
【0055】
なお、この実施例における取外し可能な側面衝突保護ブロック200は、2つ又は複数のロック部品220であってもよく、2つである場合、2つのロック部品220が保護ブロック210にそれぞれ枢着され、さらに、両者のロックフック221が挿入接続端200aの横幅方向の2つの側面から突出し、同様、保護ブロック210の表裏両面の取付が実現され、取付けられた保護ブロック210の2つの側面が固定座110に係合接続され、接続を安定させる。なお、複数のロック部品220を設ける場合、各ロック部品220が中心線の両側に分布され各ロックフック221が挿入接続端200aの横幅方向の1つの側面に位置し、固定座110のロック孔112の数がロックフック221に対応する。
【0056】
図8図10を参照し、前記外側ケーシング250の操作部品230に対応する位置に第1の貫通孔251が設けられ、外側ケーシング250が保護ブロック210をカバーした後、操作部品230が第1の貫通孔251を介して外側ケーシング250に露出する。また、この実施例における外側ケーシング250は、保護ブロック210をカバーした後、その底辺がロックフック221の上に位置し、即ち、挿入接続端200aが外側ケーシング250の外側に突出し、このように、挿入接続端200aが収容溝111に挿入接続された後、外側ケーシング250の底辺が固定座110の外縁に当接し、図3に示すように、接続の美観性を保証し、外側ケーシング250の上端を応力端200bとする。勿論、保護ブロック210が外側ケーシング250内に完全に収容されてもよく、この時、外側ケーシング250の底端が前記挿入接続端200aとして収容溝111に挿入接続され、さらに、外側ケーシング250のロックフック221に対応する位置に第2の貫通孔が設けられ、これにより、ロックフック221が第2の貫通孔を介して外側ケーシング250から移動可能に突出して固定座110に係合接続される。
【0057】
図2図10を参照し、本発明におけるチャイルド安全シート1は、さらに、ポップアップ遮蔽部品300を含み、該遮蔽部品300は、収容溝111に伸縮可能に取り付けられ、保護ブロック210の取り外し時に収容溝111を遮蔽し、図2図4図6に示すように、サイドウィング100全体の外観の一致性及び美観性を維持する。
【0058】
図5図7を参照し、遮蔽部品300は、カバー体310及び第2の弾性部品320を含み、カバー体310の形状が収容溝111に対応し、そのサイズが収容溝111の内径よりも少し小さく、カバー体310は、収容溝111にスライド可能に取り付けられ、第2の弾性部品320がカバー体310及び収容溝111の底壁に当接し、保護ブロック210が収容溝111に取り付けられる時にカバー体310を収容溝111の底部に押し、保護ブロック210の取り外す時に、カバー体310が第2の弾性部品320の作用により収容溝111の上部に移動して収容溝111を遮蔽する。
【0059】
具体的に、カバー体310の側辺に係止フック311が設けられ、カバー体310が係止フック311を介して固定座110にスライド可能に係合接続される。この実施例では、カバー体310のロック孔112に対応する側辺に係止フック311が設けられ、カバー体310の係止フック311がロック孔112にスライド可能に係合接続されてスライド接続を実現し、これにより、固定座110の構成を簡単化させる。保護ブロック210が収容溝111に取り付けられる時にカバー体310を押して収容溝111の底部にスライドさせ、この過程では、第2の弾性部品320を押圧することにより変形する弾性力を発生させ、ロックフック221がロック孔112に係合した後、第2の弾性部品320の弾性力によりカバー体310及び保護ブロック210を上に押し、保護ブロック210をロック孔112に安定に係合させる。
【0060】
図7を参照し、収容溝111の底壁に位置決定凹部113が設けられ、これに対応し、カバー体310に位置決定突起312が設けられ、第2の弾性部品320の一端が位置決定凹部113に収容され、他端が位置決定突起312に外嵌されカバー体310に当接する。勿論、収容溝111の底壁に位置決定突起が設けられ、又は、カバー体310に位置決定凹部が設けられてもよい。
【0061】
以下、図1図10を参照し、実施例における取外し可能な側面衝突保護ブロック200の取付及び取外しの原理を説明する。
【0062】
取外し可能な側面衝突保護ブロック200をチャイルド安全シート1のサイドウィング100に取り付ける時に、まず、操作部品230を押下してロック部品220を枢動させ、ロックフック221を第1の位置に移動してから保護ブロック210に収容し、この過程では、第1の弾性部品240が圧縮され、次に、保護ブロック210のロックフック221をロック孔112に対して収容溝111に挿入接続し、操作部品230を解放した後、ロック部品220が第1の弾性部品240の作用により枢動されて復帰され、ロックフック221をロック孔112に係合接続させ、取付けが完了する。この時、図1図3で示すように、取外し可能な側面衝突保護ブロック200の応力端200bがサイドウィング100の表面から突出する。以上のように、要件に応じて、チャイルド安全シート1の少なくとも1つのサイドウィング100が取外し可能な側面衝突保護ブロック200に取り付けられる。
【0063】
取外し可能な側面衝突保護ブロック200が固定座110に挿入接続される過程では、カバー体310が固定座110の底部にスライドするように押し、保護ブロック210がロック孔112に係合接続された後、カバー体310を固定座110の底部に当接し、また、第2の弾性部品320が圧縮されて発生した弾性力がカバー体310を上に押し、保護ブロック210をロック孔112に安定に係合接続させる。
【0064】
取外し可能な側面衝突保護ブロック200をチャイルド安全シート1のサイドウィング100から取り外す必要がある場合、まず、操作部品230を押してロック部品220を枢動させ、ロックフック221を移動させてロック孔112から外して第2の位置に到着し、この時、取外し可能な側面衝突保護ブロック200を固定座110から取り外す。図4図6で示すように、保護ブロック210を取り外した後、カバー体310の係止フック311がロック孔112の端壁に当接するまでカバー体310が第2の弾性部品320の弾性力により上にスライドし、カバー体310で固定座110の収容溝111を遮蔽することで、サイドウィング100の清潔で美しい状態に保持する。
【0065】
本発明における取外し可能な側面衝突保護ブロック200は、1つのロック部品220に限定されなく、以下、2つのロック部品220の好ましい実施例を説明する。
【0066】
図10図13を参照し、本発明の第2の実施例では、取外し可能な側面衝突保護ブロック200と上記の第1の実施例との相違点は、2つのロック部品220を有し、2つのロック部品220が保護ブロック210の取付溝211にそれぞれ枢着されロックフック221が保護ブロック210の対向する両側に位置し、操作部品230が2つのロック部品220にそれぞれ接続され、2つのロック部品220が枢動しロック解除するように同期に駆動し、即ち、2つのロック部品220のロックフック221を第1の位置と第2の位置との間で同期に移動させる。また、この実施例では、1つの第1の弾性部品240を介して第1のロック部品220、第2のロック部品220が同期に移動復帰するように駆動する。
【0067】
説明を容易にするために、2つのロック部品220を第1のロック部品220a及び第2のロック部品220bで示す。ここで、第1のロック部品220aの一端が保護ブロック210に枢着され、他端にロックフック221が設けられ、該ロックフック221が保護ブロック210の横幅方向の1つの側面に突設され、第2のロック部品220bのほぼ中央部が保護ブロック210に枢着され、さらに、その一端にロックフック221が設けられ、該ロックフック221が保護ブロック210の横幅方向の他の側面に突設される。好ましくは、2つのロックフック221が保護ブロック210の横幅方向の中心線Mに対して対称に設けられている。また、操作部品230と第1のロック部品220aと同軸に枢着され保護ブロック210から突出し、該操作部品230が第1のロック部品220aと第2のロック部品220bに接続され、操作部品230が力を受けて移動すると、第1のロック部品220a、第2のロック部品220bを同期に枢動させる。
【0068】
図10図13を参照し、操作部品230は、第1のロック部品220aのほぼ中央部に固定され、又は、第1のロック部品220aに一体に形成され、さらに、操作部品230は、さらに、駆動部232を有し、該駆動部232は、第2のロック部品220bに突出し、第2のロック部品220bのロックフック221から離れる一端に枢着され、このように、操作部品230を押す時に、第1のロック部品220aを枢動させその駆動部232を移動させ、駆動部232が移動する時に第2のロック部品220bの上端を押し、さらに、第2のロック部品220bを枢動軸回りに回転させ、さらに、第2のロック部品220bの枢動方向が第1のロック部品220aの枢動方向と逆であり、即ち、第1のロック部品220a、第2のロック部品220bを枢動させて近接させ、第1のロック部品220a、第2のロック部品220bのロックフック221を第2の位置に同期に移動させる。操作部品230を解放した後、第1のロック部品220a、第2のロック部品220bが第1の弾性部品240の作用により、同期に移動復帰する。
【0069】
この実施例における第2のロック部品220bの設置態様はその構造を簡略化し、第2のロック部品220bを第1のロック部品220aと同じ構造に設置してもよく、これは両者の固定座110との係合接続に影響を与えない。
【0070】
図10図13を参照し、この実施例では、第1のロック部品220a、第2のロック部品220bに位置決定突起222が突設され、具体的に、第2のロック部品220bの位置決定突起222がその枢動軸の下に設けられ、第1のロック部品220aの位置決定突起222が第2のロック部品220bのものに合わせ、第1の弾性部品240の両端が2つの位置決定突起222に外嵌され第1のロック部品220a、第2のロック部品220bに当接するため、第1のロック部品220a、第2のロック部品220bをロック解除位置に枢動させる過程では、両者が近接して第1の弾性部品240を押して変形させ、操作部品230を解放した後后、第1の弾性部品240が回復して第1のロック部品220a、第2のロック部品220bが同期に復帰するように駆動する。
【0071】
なお、2つの第1の弾性部品240を設定して第1のロック部品220a、第2のロック部品220bにそれぞれ当接し、同様、第1のロック部品220a、第2のロック部品220bの復帰を実現することができる。
【0072】
図12を参照すると、この実施例では、保護ブロック210の底端はその横幅方向の中心線Mに沿って対称に配置され、保護ブロック210の底端は規則的な幾何形状を形成して、取外し可能な側面衝突保護ブロック200の表裏両面の挿入接続をよりスムーズにする。
【0073】
図10図13を参照し、この実施例では、外側ケーシング250の構成が第1の実施例と異なる。具体的に、外側ケーシング250に底辺が保護ブロック210の底辺に当接し、即ち、保護ブロック210が外側ケーシング250に完全に収容され、外側ケーシング250の底端が挿入接続端200aを形成し、外側ケーシング250の底端の形状、大きさが固定座110の収容溝111に対応し、外側ケーシング250の上端が応力端200bを形成し、また、外側ケーシング250に第1の貫通孔251、第2の貫通孔252が設けられ、操作部品230が第1の貫通孔251を介して外側ケーシング250に露出し、ロックフック221が第2の貫通孔252を介して外側ケーシング250から移動可能に突出する。
【0074】
この実施例では、取外し可能な側面衝突保護ブロック200の他の部分及び遮蔽部品300の構造は、上記の第1の実施例と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0075】
図14図16を参照し、本発明の第3の実施例における取外し可能な側面衝突保護ブロック200と上記の第2の実施例との相違点は、第1の弾性部品240の位置決定が異なり、この実施例では、第1のロック部品220aに位置決定突起222が設けられ、保護ブロック210に位置決定突起222に対応する位置決定凹部213が設けられ、第1の弾性部品240の一端が位置決定突起222に外嵌され第1のロック部品220aに当接し、他端が位置決定凹部213に収容され保護ブロック210に当接する。そのため、操作部品230により第1のロック部品220aを枢動させる時に第1の弾性部品240を押し、第1の弾性部品240が回復する時に第1のロック部品220aが復帰するように押し、駆動部232により第2のロック部品220が復帰するように押す。
【0076】
この実施例における取外し可能な側面衝突保護ブロック200の他の構成は、上記の第2の実施例と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0077】
以下、図11図16を参照し、第2、第3の実施例における取外し可能な側面衝突保護ブロック200の取付及び取外しの原理を説明する。
【0078】
取外し可能な側面衝突保護ブロック200をサイドウィング100に取り付ける時に、まず、操作部品230を押して第1のロック部品220aを図13に矢印F1で示す方向に沿って枢動させ、操作部品230の駆動部232の移動により第2のロック部品220bを図13に矢印F2で示す方向に沿って枢動させ、即ち、第1のロック部品220a、第2のロック部品220bの枢動方向が逆であり、さらに、両者のロックフック221を第1の位置に移動させ外側ケーシング250に収容させ、この過程では、第1の弾性部品240が圧縮される。次に、図15で示すように、外側ケーシング250の挿入接続端200aを収容溝111に挿入接続し、操作部品230を解放した後、第1のロック部品220a、第2のロック部品220bが第1の弾性部品240の作用により対向する方向に枢動され、各のロックフック221を第2の位置に移動させロック孔112に係合接続され、応力端200bがサイドウィングの表面から突出する。図15で示すように、取外し可能な側面衝突保護ブロック200が固定座110に挿入接続される過程では、カバー体310を下に移動するように押し、最後にカバー体310を収容溝111の底部に押す。
【0079】
取外し可能な側面衝突保護ブロック200を取り外す時に、操作部品230を押して第1のロック部品220a、第2のロック部品220bを図15に矢印F1、F2で示す方向に沿って枢動させてロック解除し、各のロックフック221がロック孔112から外れ、この時、該取外し可能な側面衝突保護ブロック200を固定座110から取り外す。図16に示すように、取外し可能な側面衝突保護ブロック200が固定座110から取り外した後、カバー体310を第2の弾性部品320の作用により復帰させ、固定座110の収容溝111を遮蔽する。
【0080】
以下、図17図24を参照し、本発明の第4の実施例では、取外し可能な側面衝突保護ブロック200が同様に2つのロック部品220を有するが、実施例の操作部品230とロック部品220との接続方式は、上記の第2、第3の実施例と異なる。
【0081】
図17図21を参照し、この実施例では、2つのロック部品220の構成が同じであり、保護ブロック210に対称に枢着され、さらに、ロック部品220とロックフック221とは、別体構造である。1つのロック部品220を例とし、ロック部品220のほぼ中央部が保護ブロック210に枢着され、ロック部品220の下端がロックフック221に枢着され、該ロックフック221が保護ブロック210にスライドに接続され、ロック部品220の上端が操作部品230に当接し、操作部品230が移動する時にロック部品220を枢動させ、ロックフック221を保護ブロック210に沿って第1の位置と第2の位置との間で移動させる。
【0082】
図17図21を参照し、この実施例では、操作部品230、ロック部品220の間には、合わせる駆動部232及び従動部223が設けられ、操作部品230が力を受けて移動する際に駆動部232、従動部223を相互作用させてロック部品220を押して枢動させる。具体的には、操作部品230の一端は保護ブロック210に接続され、他端にはロック部品220の枢動軸の軸方向に平行な突出方向を有する駆動部232が突設され、この駆動部232の側面は駆動面2321を形成する。これに対応して、ロック部品220の上端には従動部223が突設され、従動部223、ロックフック221はそれぞれロック部品220の本体に対して逆方向に突出するとともに、従動部223には駆動部232の突出方向と交差する従動傾斜面2231が設けられている。操作部品230が力を受けて移動すると、その駆動部232は従動傾斜面2231に沿って移動するように駆動し、駆動部2321が従動傾斜面2231に徐々に作用することによってロック部品220を枢動させるように押す。
【0083】
図20図21を参照し、この実施例では、2つのロック部品220が保護ブロック210にそれぞれ枢着された後、両者の従動部223が隣接し、2つの従動部223の従動傾斜面2231がV字型と成し、駆動面2321が従動傾斜面2231に作用する時に、2つの従動部22を駆動部232の両側に移動させるように押し、これにより、2つのロック部品220が枢動するように押す。
【0084】
図17図21を参照し、この実施例では、保護ブロック210に取付溝211が設けられ、また、保護ブロック210の側壁に取付溝211と連通する枢着孔214、スライドスロット215、取付孔216が設けられ、ロック部品220が取付溝211に収容され枢着孔214に枢着され、また、ロックフック221がスライドスロット215にスライドに接続されロック部品220の下端に枢着され、操作部品230が取付孔216に移動可能に取り付けられ、その駆動部232をロック部品220の従動傾斜面2231に当接する。
【0085】
この実施例では、第1の弾性部品240が2つのロックフック221の間に当接し、具体的に、図18を参照し、各ロックフック221の一端に位置決定凹部が設けられ、第1の弾性部品240の端部が位置決定凹部に収容され、2つのロックフック221が対向にスライドする時に、第1の弾性部品240を押して変形させ、第1の弾性部品240が回復する時に、2つのロックフック221を反対方向に第1の位置にスライドするように押す。
【0086】
なお、この実施例において、操作部品230とロック部品220との接続方式は、1つのロック部品220のみの形態にも応用される。
【0087】
また、この実施例における外側ケーシング250の構造は、上記の第2、第3の実施例と同じであり、遮蔽部品300の構造が上記の第1の実施例と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0088】
以下、図17図24を参照し、実施例における取外し可能な側面衝突保護ブロック200の取付及び取外しの原理を説明する。
【0089】
取外し可能な側面衝突保護ブロック200をサイドウィング100に取り付ける時に、まず、操作部品230を押してロック部品220aを図18に矢印F3、F4で示す方法に沿って枢動させ、即ち、2つのロック部品220の枢動方向が逆であり、さらに、2つのロックフック221を対向に第1の位置にスライドして外側ケーシング250に収容され、この過程では、第1の弾性部品240が圧縮される。次に、外側ケーシング250の挿入接続端200aを収容溝111に挿入接続し、操作部品230を解放した後、図23に示すように、第1の弾性部品240の弾性力により2つのロックフック221が反対方向に第2の位置にスライドするように押し、ロック孔112に係合接続され、取付が完了する。取外し可能な側面衝突保護ブロック200が固定座110に挿入接続される過程では、図23に示すように、カバー体310を下に移動させて最終カバー体310を収容溝111の底部に当接する。
【0090】
取外し可能な側面衝突保護ブロック200を取り外す必要がある時に、両者のロックフック221がロック孔112から外れるまで、操作部品230を再度押して2つのロック部品220を枢動させてロック解除し、この時、該取外し可能な側面衝突保護ブロック200を固定座110から取り外す。取外し可能な側面衝突保護ブロック200が固定座110から取り外した後、カバー体310が第2の弾性部品320の作用により復帰し、固定座110の収容溝111を遮蔽する。
【0091】
なお、本発明における取外し可能な側面衝突保護ブロック200の構成は、上記の好ましい実施例に限定されなく、他の実施形態では、前記ロック部品220が保護ブロック210、固定座110のうちの少なくとも1つに設けられた磁性部品であってもよく、保護ブロック210、固定座110の一方に磁性部品が設けられている場合、他方は、磁性部品の磁気吸引が可能な材質で作られてもよく、保護ブロック210が収容溝111に挿入接続于された後、磁気により固定座110に吸着する。この場合、固定座110にロック孔112が設けさせず保護ブロック210の取付を実現する。
【0092】
さらに、上記の第1の~第4の実施例における取外し可能な側面衝突保護ブロック200に磁性部品が設けられてもよく、即ち、上記の実施例の保護ブロック210、固定座110のうちの少なくとも1つに磁性部品が設けられ、磁気吸着により両者の接続を強化する。
【0093】
以上のように、本発明における取外し可能な側面衝突保護ブロック200は、保護ブロック210及び少なくとも1つのロック部品220を有し、保護ブロック210は、チャイルド安全シートのサイドウィング及び/又はベースに着脱自在に挿入接続され、挿入接続された状態で挿入接続された位置の表面から突出し、各ロック部品220は、保護ブロック210とチャイルド安全シートとの間に設けられ、保護ブロックをチャイルド安全シートにロックしそのロックを解除することができる。したがって、ユーザーは、使用の必要に応じて保護ブロック210をベース又は/及び少なくとも1つのサイドウィング100に選択的に取り付けることができ、チャイルド安全シート1が使用時に十分な安全性を有するようにし、使用の必要がない場合には前記取外し可能な側面衝突保護ブロック200を取り外すことができ、チャイルド安全シート1が小さなサイドスペースを占め、使用又は収容がより便利になる。
【0094】
これに対応して、該取外し可能な側面衝突保護ブロック200を有するチャイルド安全シート1は、同様の技術的効果を有する。
【0095】
本明細書には、下記のような発明も開示されている。
【0096】
(1)チャイルド安全シートに取外し可能に装着される取外し可能な側面衝突保護ブロックであって、
保護ブロックと、少なくとも1つのロック部品とを含み、
前記保護ブロックは、前記チャイルド安全シートに着脱自在に挿入接続され、挿入接続された状態で挿入接続された位置の表面から突出し、
各前記ロック部品は、前記保護ブロックと前記チャイルド安全シートとの間に設けられ、前記保護ブロックに移動可能に接続されロック位置とロック解除位置との間で移動することができ、前記保護ブロックを前記チャイルド安全シートにロックしそのロックを解除することができ、
前記ロック部品に接続された操作部品をさらに含み、
前記操作部品と前記ロック部品との間に合わせる駆動面及び従動傾斜面が設けられ、前記操作部品が力を受ける時に前記駆動面と前記従動傾斜面を相互に作用させて前記ロック部品を押して枢動させる、ことを特徴とする取外し可能な側面衝突保護ブロック。
【0097】
(2)前記ロック部品は、前記保護ブロック及び前記チャイルド安全シートのうちの少なくとも1つに設けられた磁性部品であり、前記保護ブロックは、前記磁性部品によって前記チャイルド安全シートに吸着する、ことを特徴とする(1)に記載の取外し可能な側面衝突保護ブロック。
【0098】
(3)各前記ロック部品は、少なくとも1つのロックフックを有し、各前記ロックフックは、対向する第1の位置及び第2の位置を有し、前記ロックフックは、前記第1の位置に位置する時に前記保護ブロックから突出し、前記ロックフックは、前記第2の位置に位置する時に前記保護ブロックに収容される、ことを特徴とする(1)に記載の取外し可能な側面衝突保護ブロック。
【0099】
(4)複数の前記ロック部品を有し、各前記ロック部品の前記ロックフックは、前記保護ブロックの対向する両側にそれぞれ設けられ、前記保護ブロックの底端は、その横幅方向の中心線に沿って対称に設けられ、各前記ロックフックは、前記保護ブロックの底端にそれぞれ設けられ前記中心線の両側に位置する、ことを特徴とする(3)に記載の取外し可能な側面衝突保護ブロック。
【0100】
(5)第1の弾性部品をさらに含み、前記第1の弾性部品は、前記保護ブロックに取り付けられ前記ロック部品又は操作部品に当接し、前記第1の弾性部品により前記ロックフックを前記第1の位置に移動させる傾向を常に有する、ことを特徴とする(3)に記載の取外し可能な側面衝突保護ブロック。
【0101】
(6)前記保護ブロックには取付溝が設けられており、前記ロック部品は、前記取付溝に収容され前記保護ブロックに枢着され、前記ロック部品が枢動する時に前記ロックフックを前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動させる、ことを特徴とする(3)に記載の取外し可能な側面衝突保護ブロック。
【0102】
(7)前記ロックフックは、前記ロック部品の一端に枢着され前記保護ブロックにスライド接続され、または、前記ロック部品の一端に固定される、ことを特徴とする(6)に記載の取外し可能な側面衝突保護ブロック。
【0103】
(8)前記操作部品は、前記保護ブロックに枢着され、前記操作部品は駆動部を有し、該駆動部の側面が前記駆動面を形成し、前記従動傾斜面が前記ロック部品の一端に設けられ前記駆動面に当接する、ことを特徴とする(1)に記載の取外し可能な側面衝突保護ブロック。
【0104】
(9)ベースと、前記ベースに設けられたシート本体と、を備えるチャイルド安全シートであって、(1)~(8)のいずれかに記載の取外し可能な側面衝突保護ブロックをさらに含み、前記取外し可能な側面衝突保護ブロックは、前記ベースと、前記シート本体との少なくとも1つに着脱可能に接続される、ことを特徴とするチャイルド安全シート。
【0105】
(10)ベースと、前記ベースに設けられたシート本体と、取外し可能な側面衝突保護ブロックと、を備えるチャイルド安全シートであって、
前記側面衝突保護ブロックは、前記シート本体に着脱可能に接続され、
前記シート本体には収容溝が設けられ、前記側面衝突保護ブロックが前記収容溝に着脱自在に挿入接続され、前記側面衝突保護ブロックが挿入接続された状態で前記シート本体の表面から突出し、
前記シート本体は固定座をさらに含み、
前記側面衝突保護ブロックと前記固定座の一方に磁性部品が設けられ、他方は、前記磁性部品の磁気吸引が可能な材質で作られ、前記側面衝突保護ブロックが前記収容溝に挿入接続された後、磁気により前記固定座に吸着する、ことを特徴とするチャイルド安全シート。
【0106】
以上開示したのは本発明の好適な実施例にすぎず、もちろんこれによって本発明の権利範囲を限定することはできないので、本発明の特許出願範囲による同等の変化は、本発明がカバーする範囲に属する。
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