(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001164
(43)【公開日】2024-01-09
(54)【発明の名称】表示装置及び表示方法
(51)【国際特許分類】
G09G 5/00 20060101AFI20231226BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20231226BHJP
G09G 3/3208 20160101ALI20231226BHJP
G09G 3/34 20060101ALI20231226BHJP
G09G 3/36 20060101ALI20231226BHJP
G09G 5/02 20060101ALI20231226BHJP
G09F 9/35 20060101ALI20231226BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20231226BHJP
G09F 9/46 20060101ALI20231226BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20231226BHJP
H10K 59/10 20230101ALI20231226BHJP
H10K 59/50 20230101ALI20231226BHJP
H10K 59/90 20230101ALI20231226BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20231226BHJP
【FI】
G09G5/00 510V
G09G3/20 611A
G09G3/20 612B
G09G3/20 621K
G09G3/20 631B
G09G3/20 633L
G09G3/20 642J
G09G3/20 650M
G09G3/20 670C
G09G3/20 680E
G09G3/20 691C
G09G3/3208
G09G3/34 J
G09G3/36
G09G5/00 510H
G09G5/00 530T
G09G5/00 550C
G09G5/00 555G
G09G5/02 B
G09F9/35
G09F9/30 365
G09F9/46 Z
G09F9/00 336H
H10K59/10
H10K59/50
H10K59/90
G06F3/14 320A
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023173291
(22)【出願日】2023-10-05
(62)【分割の表示】P 2022170236の分割
【原出願日】2018-06-22
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】内田 修平
(57)【要約】
【課題】液晶表示装置と自発光表示装置とからなる表示装置において、バリエーションに富んだ表示を自発光表示装置にて提供する。
【解決手段】表示装置1は、第2の表示部27と、第2の表示部27の観察側とは反対側に配置された第1の表示部18と、切替部213と、制御部と、を備える。
切替部213は、第1の表示部18において少なくとも第1の絵柄を表示する第1のモードと、第1の表示部18において少なくとも第1の絵柄を表示しないように発光する第2のモードと、を切り替える。制御部は、切替部213により切替えられたモードに基づいて、第1の表示部18の表示を制御する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶表示装置と、当該液晶表示装置の観察側とは反対側に配置された自発光表示装置と、を備える表示装置であって、
前記自発光表示装置において少なくとも第1の絵柄を表示する第1のモードと、前記自発光表示装置において少なくとも前記第1の絵柄を表示しないように発光する第2のモードと、を切り替える切替手段と、
前記切替手段により切替えられたモードに基づいて、前記自発光表示装置の表示を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記表示装置の電池残量が閾値以下の場合、第1の色に発光することで前記第1の絵柄の一部を表現する前記自発光表示装置の自発光素子を、前記第1の色よりも消費電流が小さくかつ前記第1の色とは異なる第2の色に発光させることで、前記第1の絵柄の前記一部を表現するように、前記自発光素子を制御することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記自発光表示装置は、前記第2のモードにおいて単色発光を行なうことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記自発光表示装置は、前記第2のモードにおいて前記第1の絵柄とは異なる第2の絵柄を表示することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記自発光表示装置は、前記第1の絵柄から前記第2の絵柄へ変更させることで、所定の情報をユーザに提供する情報表示装置として機能する
ことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
絵柄を生成するためのメニューを前記自発光表示装置により表示し、
前記メニューに対するユーザの操作に基づき、前記自発光表示装置により表示する前記第1の絵柄又は前記第2の絵柄を生成する絵柄生成手段をさらに有する請求項3又は4の何れか一項に記載の表示装置。
【請求項6】
画像を記憶する記憶部を、
さらに有し、
前記絵柄生成手段は、前記記憶部に記憶された前記画像の中から選択された画像に基づき、前記第1の絵柄又は前記第2の絵柄を生成する請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1の絵柄を生成する生成手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記液晶表示装置の表示する内容を制御する液晶制御部を更に有し、
前記液晶制御部は、前記液晶表示装置に所定の内容を表示させ、
前記自発光表示装置は、前記液晶表示装置のバックライトとして機能することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の表示装置。
【請求項9】
液晶表示装置と、当該液晶表示装置の観察側とは反対側に配置された自発光表示装置と、を備える表示装置であって、
前記自発光表示装置において少なくとも第1の絵柄を表示する第1のモードに基づいて、前記自発光表示装置の表示を制御する制御部、
を有し、
前記制御部は、前記表示装置の電池残量が閾値以下の場合、第1の色に発光することで前記第1の絵柄の一部を表現する前記自発光表示装置の自発光素子を、前記第1の色よりも消費電流が小さくかつ前記第1の色とは異なる第2の色に発光させることで、前記第1の絵柄の前記一部を表現するように前記自発光素子を制御するように前記自発光表示装置の表示を制御することを特徴とする表示装置。
【請求項10】
液晶表示装置と、当該液晶表示装置の観察側とは反対側に配置された自発光表示装置と、を備える表示装置が行う表示方法であって、
前記自発光表示装置において少なくとも第1の絵柄を表示する第1のモードと、前記自発光表示装置において少なくとも前記第1の絵柄を表示しないように発光する第2のモードと、を切り替える切替ステップと、
前記切替ステップにおいて切替えられたモードに基づいて、前記自発光表示装置の表示を制御する制御ステップと、
を有し、
前記制御ステップにおいて、前記表示装置の電池残量が閾値以下の場合、第1の色に発光することで前記第1の絵柄の一部を表現する前記自発光表示装置の自発光素子を、前記第1の色よりも消費電流が小さくかつ前記第1の色とは異なる第2の色に発光させることで、前記第1の絵柄の前記一部を表現するように、前記自発光素子を制御する、ことを特徴とする表示方法。
【請求項11】
液晶表示装置と、当該液晶表示装置の観察側とは反対側に配置された自発光表示装置と、を備える表示装置が行う表示方法であって、
前記自発光表示装置において少なくとも第1の絵柄を表示する第1のモードと、前記自発光表示装置において少なくとも前記第1の絵柄を表示しないように発光する第2のモードと、を切り替える切替ステップと、
前記切替ステップにおいて切替えられたモードに基づいて、前記自発光表示装置の表示を制御する制御ステップと、
を有し、
前記制御ステップにおいて、前記表示装置の電池残量が閾値以下の場合、第1の色に発光することで前記第1の絵柄の一部を表現する前記自発光表示装置の自発光素子を、前記第1の色よりも消費電流が小さくかつ前記第1の色とは異なる第2の色に発光させることで、前記第1の絵柄の前記一部を表現するように前記自発光素子を制御するように前記自発光表示装置の表示を制御することを特徴とする表示方法。
【請求項12】
液晶表示装置と、当該液晶表示装置の観察側とは反対側に配置された自発光表示装置と、を備える表示装置のコンピュータに、
前記自発光表示装置において少なくとも第1の絵柄を表示する第1のモードと、前記自発光表示装置において少なくとも前記第1の絵柄を表示しないように発光する第2のモードと、を切り替える切替機能と、
前記切替機能により切替えられたモードに基づいて、前記自発光表示装置の表示を制御する制御機能と、
を実現し、
前記制御機能は、前記表示装置の電池残量が閾値以下の場合、第1の色に発光することで前記第1の絵柄の一部を表現する前記自発光表示装置の自発光素子を、前記第1の色よりも消費電流が小さくかつ前記第1の色とは異なる第2の色に発光させることで、前記第1の絵柄の前記一部を表現するように、前記自発光素子を制御する、ことを特徴とする表示プログラム。
【請求項13】
液晶表示装置と、当該液晶表示装置の観察側とは反対側に配置された自発光表示装置と、を備える表示装置のコンピュータに、
前記自発光表示装置において少なくとも第1の絵柄を表示する第1のモードと、前記自発光表示装置において少なくとも前記第1の絵柄を表示しないように発光する第2のモードと、を切り替える切替機能と、
前記切替機能により切替えられたモードに基づいて、前記自発光表示装置の表示を制御する制御機能と、
を実現し、
前記制御機能は、前記表示装置の電池残量が閾値以下の場合、第1の色に発光することで前記第1の絵柄の一部を表現する前記自発光表示装置の自発光素子を、前記第1の色よりも消費電流が小さくかつ前記第1の色とは異なる第2の色に発光させることで、前記第1の絵柄の前記一部を表現するように前記自発光素子を制御するように前記自発光表示装置の表示を制御することを特徴とする表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、表示方法及び表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示画面の視認性を向上させるために、バックライトを備えた表示装置が知られている。例えば、時計表示を行う液晶表示画面の観察面の反対側に、自発光表示素子である有機EL(OrganicElectro Luminescence)素子が配置された表示装置が知られている(特許文献1参照)。
この表示装置は、時計表示の観察面の反対側において有機EL素子が発光することによって、時計表示のバックライトの機能を発揮する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1等の一般的な技術では、有機EL素子は発光を用いた固定的な情報の表示しか行わなかった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、液晶表示装置と自発光表示装置とからなる表示装置において、バリエーションに富んだ表示を自発光表示装置にて提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の表示装置は、
液晶表示装置と、当該液晶表示装置の観察側とは反対側に配置された自発光表示装置と、を備える表示装置であって、
前記自発光表示装置において少なくとも第1の絵柄を表示する第1のモードと、前記自発光表示装置において少なくとも前記第1の絵柄を表示しないように発光する第2のモードと、を切り替える切替手段と、
前記切替手段により切替えられたモードに基づいて、前記自発光表示装置の表示を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記表示装置の電池残量が閾値以下の場合、第1の色に発光することで前記第1の絵柄の一部を表現する前記自発光表示装置の自発光素子を、前記第1の色よりも消費電流が小さくかつ前記第1の色とは異なる第2の色に発光させることで、前記第1の絵柄の前記一部を表現するように、前記自発光素子を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、バリエーションに富んだ表示を自発光表示装置にて提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態である表示装置の概略図である。
【
図2】
図1の表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3A】
図1の表示装置の表示領域を示す模式図である。
【
図4】
図2の表示装置の機能的構成のうち、画像生成処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【
図5】
図4の機能的構成を有する
図1の表示装置が実行する画像生成処理の流れを説明するフローチャートである。
【
図6】
図4の画像生成処理における操作画面の一例を示す図である。
【
図7A】
図4の画像生成処理において生成される画像の文字のフォントの一例を示す図である。
【
図7B】
図4の画像生成処理において生成される画像の文字のフォントの他の例を示す図である。
【
図8A】
図4の画像生成処理において生成される画像における各要素の位置調整の例を示す図である。
【
図8B】
図4の画像生成処理において生成される画像の決定画面の一例を示す図である。
【
図9】
図4の機能的構成を有する
図1の表示装置が実行する電力制御処理の流れを説明するフローチャートである。
【
図10】
図9の電力制御処理において制御される画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
[外観構成]
図1は、本発明の一実施形態である表示装置1の概略図である。
図1に示すように、本実施形態の表示装置1は、所謂スマートウォッチと称される、腕時計型の装置として構成されている。この表示装置1は、後述する第1の表示部18及び第2の表示部27を備えており、第1の表示部18の上に第2の表示部27が積層された構成となっている。また、この第2の表示部27は、透過型の表示部であり、第1の表示部18の表示領域が視認可能になるような透過表示と、第1の表示部18の表示領域が視認しづらくなるような非透過表示の双方を行うことが出来る。
このため、表示装置1においては、第1の表示部18の少なくとも一部を透過表示とすることにより、第1の表示部18の表示と第2の表示部27の表示とを重ね合わせて表示することが可能となっている。
【0011】
[ハードウェア構成]
図2は、表示装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、表示装置1は、第1のCPU(Central Processing Unit)11と、第1のROM(Read Only Memory)12と、第1のRAM(Random Access Memory)13と、第1の記憶部14と、第1のRTC(Real Time Clock)部15と、ドライブ16と、ドライブ16に着脱可能なリムーバブルメディア51と、第1の入力部17と、第1の表示部18と、第2のCPU21と、第2のROM22と、第2のRAM23と、第2の記憶部24と、センサ部25と、第2の入力部26と、第2の表示部27と、電池残量計測IC29と、第2のRTC部30と、ブルートゥース(登録商標)アンテナ31と、ブルートゥースモジュール32と、無線LAN(Local Area Network)アンテナ33と、無線LANモジュール34と、GPS(Global Positioning System)アンテナ41と、GPSモジュール42と、を備えている。
【0012】
メインマイコン10は、第1のCPU11と、第1のROM12と、第1のRAM13とを有する。サブマイコン20は、第2のCPU21と、第2のROM22と、第2のRAM23とを有する。
【0013】
表示装置1は、第1のCPU11と、第2のCPU21の制御によって機能する。
具体的に、第1のCPU11は、OS(Operating System)と、OSの管理下で実行される各種プログラムとに基づいて各種演算処理を行い、演算処理の結果に基づいた各種の処理を実行することにより、表示装置1におけるスマートフォンに類する機能を実現する。本実施形態において、第1のCPU11は、ブルートゥースモジュール32あるいは無線LANモジュール34を介して受信した電子メールの着信や気象情報に関するメッセージ等を第1の表示部18に表示させたりする。また、第1のCPU11は、第1の入力部17を介して入力される音声を認識したり、その他、スマートフォンに類する機能として実装された各種機能に係る処理を行ったりする。本実施形態において、第1のCPU11は、例えば、Android(登録商標)等の汎用のOSに基づいて演算処理を行う。
また、本実施形態において、第1のCPU11は、第1のRTC部15から所定のタイミングで時刻信号を取得する。
【0014】
第2のCPU21は、組み込みプログラム等の、特定のプログラムに基づいて各種演算処理を行い、演算処理の結果に基づいた処理を実行することにより、第2の表示部27及び第1の表示部18に対する表示の指示を行ったり、各種センサの検出結果を取得したり、その他、腕時計の機能として実装された各種機能に係る処理を行ったりする。本実施形態において、第2のCPU21は、第2のRTC部30から入力された時刻信号を基準として、時刻を計算したり、時刻、曜日あるいは日付等を第2の表示部27に表示させたりする。第2のCPU21が実行する特定のプログラムの処理(時刻の計算等)は、第1のCPU11が実行するOSの処理に比べて単純な動作であることから処理負荷が小さく、低消費電力で実行可能である。また、そのため、第2のCPU21に要求されるハードウェアのスペックは、第1のCPU11に比べて低いもので足りる。従って、腕時計の機能のみが要求される際は、第2のCPU21を動作させる一方で、第1のCPU11の機能の大部分を停止させ、所謂スリープ状態とすることにより、表示装置1全体の消費電力を低減させることができる。これにより、表示装置1を、表示装置1に内蔵する図示しない電池(例えば、充電可能なバッテリ)にて長時間駆動させることができる。
また、本実施形態において、第2のCPU21は、第2のRTC部30から所定のタイミングで時刻信号を取得する。
【0015】
第1のROM12は、第1のCPU11からデータの読み出しが可能であり、第1のCPU11が実行する種々のプログラムや初期設定データを格納する。例えば、第1のROM12は、第1のCPU11が実行するOSのプログラムやOSの管理下で実行される各種プログラムを格納する。
【0016】
第1のRAM13は、第1のCPU11からデータの読み出し及び書き込みが可能であり、第1のCPU11に作業用のメモリ空間を提供し、作業用の一時データを記憶する。例えば、第1のRAM13は、第1のCPU11がOS等を実行したり、後述の画像生成処理を実行する際のシステム領域やワークエリアを提供したりする。
【0017】
第1の記憶部14は、メインマイコン10からデータの読み出し及び書き込みが可能な不揮発性のメモリであり、例えば、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only
Memory)である。第1の記憶部14には、第1のCPU11の制御にて実現されるスマートフォンに類する各種機能において生成された各種データ(各種設定内容のデータ等)が記憶される。
【0018】
ドライブ16には、半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア51が適宜装着される。リムーバブルメディア51は、ドライブ16を介してメインマイコン10からデータの読み出し及び書き込みが可能であり、各種センサによって検出されたデータ等の各種データを記憶することができる。
【0019】
第1の表示部18は、有機ELディスプレイによって構成され、第1のCPU11又は第2のCPU21の制御に従って、各種情報を表示画面に表示する。
第1の入力部17は、所謂物理ボタンを備えており、この物理ボタンを介してユーザの入力を受け付ける。或いは、第1の入力部17は、音声を電気信号に変換するマイクを備え、入力された音声(操作のための音声コマンド等)を示す信号を第1のCPU11に出力する。或いは、第1の表示部18の上部に設けるタッチパネルであってもよい。
【0020】
ブルートゥースアンテナ31は、ブルートゥースの規格に基づく電磁波を送受信するアンテナであり、例えばモノポールアンテナ等によって構成される。ブルートゥースアンテナ31は、ブルートゥースモジュール32から入力された無線通信の電気信号を電磁波として送信したり、受信した電磁波を電気信号に変換してブルートゥースモジュール32に出力したりする。
ブルートゥースモジュール32は、第1のCPU11の指示に従って、ブルートゥースアンテナ31を介して他の装置に信号を送信する。また、ブルートゥースモジュール32は、他の装置から送信された信号を受信し、受信した信号が示す情報を第1のCPU11に出力する。
【0021】
無線LANアンテナ33は、無線LANモジュール34によって利用される無線通信に対応した周波数の電波を受信可能なアンテナであり、例えばループアンテナやロッドアンテナによって構成される。無線LANアンテナ33は、無線LANモジュール34から入力された無線通信の電気信号を電磁波として送信したり、受信した電磁波を電気信号に変換して無線LANモジュール34に出力したりする。
無線LANモジュール34は、第1のCPU11の指示に従って、無線LANアンテナ33を介して他の装置に信号を送信する。また、無線LANモジュール34は、他の装置から送信された信号を受信し、受信した信号が示す情報を第1のCPU11に出力する。
【0022】
第2のROM22は、第2のCPU21からデータの読み出しが可能であり、第2のCPU21が実行する特定のプログラムや初期設定データを格納する。例えば、第2のROM22は、腕時計の機能を実現する組み込み用プログラムと、後述の電力制御処理を行うための機能を実現するためのプログラムとを格納する。
【0023】
第2のRAM23は、第2のCPU21からデータの読み出し及び書き込みが可能であり、第2のCPU21に作業用のメモリ空間を提供し、作業用のデータを一時的に記憶する。例えば、第2のRAM23は、第2のCPU21が組み込みプログラム等を実行する際の記憶領域を提供したりする。
【0024】
GPSアンテナ41は、GPSにおける衛星から発信される電波を受信して電気信号に変換し、変換した電気信号(以下、「GPS信号」と称する。)をGPSモジュール42に出力する。
GPSモジュール42は、GPSアンテナ41から入力されたGPS信号に基づいて、表示装置1の位置(例えば、緯度、経度、及び高度)及びGPSによって示される現在時刻を検出する。また、GPSモジュール42は、検出した位置及び現在時刻を示す情報を第2のCPU21に出力する。
【0025】
第2の記憶部24は、サブマイコン20からデータの読み出し及び書き込みが可能な不揮発性のメモリであり、例えば、フラッシュメモリやEEPROMである。第2の記憶部24には、腕時計の機能等において生成された各種データ(各種設定内容のデータ等)、及び後述の画像生成処理において生成された画像が記憶される。
【0026】
センサ部25は、種々の情報を測定する複数のセンサの集合である。センサ部25は、例えば、脈拍センサ、地磁気センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、及び照度センサを含む。
脈拍センサは、表示装置1の裏面側(ユーザの腕に面する側)に設置され、表示装置1が装着されたユーザの脈拍を検出し、検出した脈拍を示す情報をサブマイコン20に出力する。
地磁気センサは、地磁気の方向を検出し、検出した地磁気の方向を示す情報をサブマイコン20に出力する。
加速度センサは、表示装置1における3軸方向の加速度を検出し、検出した加速度を示す情報をサブマイコン20に出力する。
ジャイロセンサは、表示装置1における3軸方向の角速度を検出し、検出した角速度を示す情報をサブマイコン20に出力する。
照度センサは、例えば、第1の表示部18の裏面側の所定箇所や、表示装置1のベゼル部分の所定箇所等に設置され、表示装置1の表示領域における明るさ(照度)を検出し、検出した明るさを示す情報をサブマイコン20に出力する。
【0027】
第2のCPU21は、これら各種センサによって検出された情報を、必要に応じて第1のCPU11に対して出力する。第1のCPU11は、これら各種センサによって検出された情報を、例えばスマートフォンに類する機能により利用する。例えば、第1のCPU11は、照度センサが検出した明るさに基づいて、第1の表示部18の表示画面の輝度を調整する。
第2の入力部26は、各種ボタンで構成され、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。
【0028】
第2の表示部27は、部分的にまたは全体的に光を透過可能なPN(Polymer Network)液晶ディスプレイから構成され、第2のCPU21の制御に従って、各種情報を表示画面に表示する。本実施形態における表示は、セグメント表示とする。
【0029】
第2の表示部27と第1の表示部18の位置関係について、
図3A及び
図3Bを参照して説明をする。
図3Aは、表示装置1の表示領域を示す模式図である。また、
図3Bは、
図3AにおけるX-X’断面を示す模式図である。
【0030】
図3Aに示すように、第1の表示部18の表示領域と、第2の表示部27の表示領域は、重畳して配置される。
また、
図3Bに示すように、表示装置1の表示領域は、表面側からカバーガラスCG、第2の表示部27、第1の表示部18、黒色シートBS、メイン基板MBの順に積層された断面構造を有している。これらのうち、黒色シートBSは、第2の表示部27及び第1の表示部18を透過して視認した場合の発色を調整する部材であり、本実施形態では、黒色が視認される構成となっている。また、メイン基板MBには、
図2を参照して説明した各ハードウェアが配置されると共に、各ハードウェア間を接続する信号線が配設される。
【0031】
本実施形態において、第2の表示部27であるPN液晶ディスプレイは、
図3Bに示すように、上述した第1の表示部18である有機ELディスプレイの表示画面上に積層されている。このPN液晶ディスプレイは、電位が掛けられていない部位では液晶分子が不規則に並び、光を反射するようになっている。つまり、この電位が掛けられていない部位において、PN液晶ディスプレイによる表示がなされることとなる。この場合、例えば、PN液晶ディスプレイの所定の表示領域において、乳白色の有色表示がなされる。換言すれば、この有色表示によって、有機ELディスプレイによる表示が所定の量だけ透けて見える状態となる。以下では、このようなPN液晶ディスプレイの表示領域における、光を反射するような状態を「非透過状態」と称する。
【0032】
一方、電位が掛けられた部位では、液晶分子が表示画面に対して垂直に整列するので、光を透過可能となっている。つまり、この電位が掛けられた部位では、上述の有機ELディスプレイからの光を透過可能となるので、当該PN液晶ディスプレイを介して当該有機ELディスプレイによる表示を視認することができる。即ち、表示装置1の表示領域では、有機ELディスプレイによる表示にPN液晶ディスプレイによる表示を重ね合わせた状態で表示することができるようになっている。以下では、このようなPN液晶ディスプレイの表示領域における、光を透過するような状態を「透過状態」と称する。
【0033】
第1の表示部18及びPN液晶ディスプレイの表示方向は、
図3Bに示すように、各表示部からカバーガラスに向かう方向である。これは、
図3Aにおける紙面の裏から表に向かう方向に相当する。
【0034】
[機能的構成]
図4は、
図2の表示装置1の機能的構成のうち、画像生成処理および電力制御処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
画像生成処理とは、ユーザが第1の表示部18である有機ELディスプレイに表示される背景画像60を生成する一連の処理をいう。
電力制御処理とは、表示装置1の電池の残量に応じて、有機ELディスプレイである第1の表示部18への供給電力を制御する一連の処理をいう。
【0035】
画像生成処理において、
図4に示すように、第1のプログラム処理部111と、第1の表示制御部112と、背景内容生成部113と、が機能する。
電力制御処理において、
図4に示すように、背景内容変更部114と、第2のプログラム処理部211と、第2の表示制御部212と、切替部213と、電力制御部214と、が機能する。
また、第2の記憶部24の一領域には、背景画像記憶部241が設定される。
【0036】
第1のプログラム処理部111は、メインマイコン10の全体の動作を制御する。例えば、第1のプログラム処理部111は、第1の表示制御部112と、背景内容生成部113、背景内容変更部114と、を動作させる。
【0037】
第1の表示制御部112は、第1の表示部18の表示を制御する。例えば、有機ELディスプレイである第1の表示部18に地図情報や、所定の絵柄画像を表示する。或いは、第1の表示制御部112は、有機ELディスプレイの発光を制御することにより、表示画像の輝度や色味を調整する。
【0038】
背景内容生成部113は、第2の表示部27の背景となり得る、背景画像60等の内容を生成する。背景内容生成部113は、生成した背景画像60を背景画像記憶部241に記憶させる。
ここで、背景内容生成部113が生成する内容とは、例えば、第2表示部の背景としての単色発光だけでなく、第2表示部27の背景として用いられる第1の表示部18に表示される背景画像60を生成する。この背景画像60は、ユーザの入力に基づいて生成される。ユーザの入力とは、例えば、第1の表示部18のタッチパネル上の操作である。背景画像60の生成については後に詳述する。
【0039】
背景内容変更部114は、上述の背景内容生成部113によって生成された背景画像60を変更する。変更とは、例えば、複数の背景画像60のうちの一つを、他の背景画像60に替えること、或いは、第1の表示部18に表示される内容を単色発光から背景画像60に替えることを指す。
【0040】
第2のプログラム処理部211は、サブマイコン20の全体を制御する。例えば、第2のプログラム処理部211は、第2の表示制御部212、切替部213、及び電力制御部214を動作させる。又、第2のRTC部30から時刻情報を取得し、第2の表示制御部212へ時刻情報を送信する。
【0041】
第2の表示制御部212は、第1の表示部18と第2の表示部27との表示を制御する。例えば、第2の表示制御部212は、液晶ディスプレイである第2の表示部27に、時刻情報をセグメント表示する。又、第2の表示制御部212は、有機ELディスプレイである第1の表示部18に所定の画像を表示する。所定の画像とは、例えば、背景画像60である。さらに、第2の表示制御部212は、第2の入力部26を介したユーザのボタン操作等に応じて、背景画像60を他の画像に変更する。
【0042】
切替部213は、以下で詳述するように第1の表示部18における表示を切り替える。
【0043】
[表示の切り替え]
ここで、表示装置1における表示部の切り替えられる態様について説明する。即ち、第2の表示部27に所定の情報を表示させた上で、第1の表示部18を第2の表示部27のバックライトとして機能させる態様と、第1の表示部18の表示を切り替えることにより、第1の表示部自体を様々な情報を表示する情報端末として機能させる態様である。
【0044】
上述した2つの態様について共通する構成として、表示装置1は、第1の表示部18において第1の絵柄を表示すること(第1のモード)と、第1の表示部18において第1の絵柄を表示させることなく発光を行なうこと(第2のモード)とを切替部213により切り替える。
表示装置1が、第2の表示部27に時計表示等の所定情報を表示させて、第1の表示部18を第2の表示部27のバックライトとして利用する場合を以下に説明する。切替部213は、第1の表示部18に第1の絵柄を背景画像60として表示するか(第1のモード)、又は、第1の表示部18に単色の発光をさせるか(第2のモード)を切り替える。或いは、切替部213は、第1の表示部18が、背景画像60を第1の絵柄として表示するか、(第1のモード)また、その第1の絵柄とは異なる第2の絵柄を表示する(第2のモード)かを切り替える。
【0045】
表示装置1が、第1の表示部18を情報端末として利用する場合を以下に説明する。この場合、第1の表示部18において、所定の情報、例えば、有機ELディスプレイの自発光機能による、デジタル表記の時刻情報、アナログ表示の時刻情報、又は、地図情報等の種々のアプリケーションを表示させる。このとき切替部213は、第1の表示部18における所定のアイコンや情報画面としての絵柄等の表示を切り替える(第1のモードと第2のモードとを切替する)ことにより、時々刻々と変化する上記情報を表示する。
このように、ユーザは、有機ELディスプレイを、種々の表示が可能な情報端末として利用することができる。これにより、バリエーションに富んだ表示を自発光表示装置にて提供することができる。
【0046】
また、第1の表示部18を第2の表示部27のバックライトとして利用する態様において、液晶ディスプレイの時刻情報を表示する領域が、透過状態にある場合を想定する。この場合、ユーザは、液晶ディスプレイにおける7セグメントのデジタル時計表示の時刻情報が黒色シートBSの色である黒色として視認できる。
そして、単色の発光は、液晶ディスプレイの非透過状態の領域を通してユーザに視認される。従って、単色の発光は、有機EL素子の発光色に対して乳白色が混ざった色としてユーザに視認される。
【0047】
一方、第1の表示部18を第2の表示部27のバックライトとして利用する態様において、液晶ディスプレイの時刻情報を表示する領域が、非透過状態にある場合を想定する。
この場合、ユーザは、液晶ディスプレイにおける7セグメントのデジタル時計表示の時刻情報が、単色の発光の色と乳白色とが混ざった色として視認できる。
そして、背景画像60は、液晶ディスプレイの透過状態の領域を通してユーザに視認される。従って、透過領域において、単色の発光は、有機EL素子の発光色そのものの色としてユーザに視認される。
【0048】
又、表示装置1は、第1の表示部18を第2の表示部27のバックライトとして機能させる際には、有機EL素子の自発光を時刻情報の表示などの情報表示端末として機能させる場合と比べて、輝度を落とした状態で発光させる。
【0049】
上述の2つの表示装置1の態様の切り替えは、ユーザにより、第2の入力部26を介して行なわれる。
切り替えられた態様に応じて、第1の表示部18は、メインマイコン10又はサブマイコン20の何れかによって制御される。第2の表示部27は、切り替えられた態様に基づいて、サブマイコン20によって制御される。
【0050】
又、上述の2つの表示装置1の態様において、背景画像60の第1の表示部への表示や単色発光を第1の表示部18にさせる制御は、サブマイコン20によってのみ行うことが可能である。即ち、サブマイコン20は、背景画像記憶部241から背景画像60を取得し、取得した背景画像60を第1の表示部18に表示させる。この場合、メインマイコン10は作動しないため消費電力が削減される。当然ながら、この制御は本実施形態においてなされることであり、メインマイコン10を作動させてメインマイコン10で背景画像60の第1の表示部への表示や単色発光を第1の表示部18にさせる制御を行ってもよい。
【0051】
[画像生成処理]
図5は、
図4の機能的構成を有する
図2の表示装置1が実行する、画像生成処理の流れを説明するフローチャートである。
画像生成処理は、ユーザによる第1の入力部17への画像生成処理開始の操作により開始される。
【0052】
ステップS11において、第1のプログラム処理部111は、第1の入力部17を通してユーザの画像生成処理開始の操作を受け付ける。そして、第1のプログラム処理部111は、第1の表示制御部112に対して、有機ELディスプレイである第1の表示部18に画像生成のメニューを表示させる。後に
図6を用いて詳述するが、メニューとは、画像を生成する際の編集工程を示すものである。
ユーザが、メニューの中から何れかの選択肢を選択することによって画像を編集すると、処理はステップS12に進む。
【0053】
ステップS12において、ユーザが画像の編集を完了すると、背景画像が生成される。背景画像が生成されると、処理はステップS13に進む。
【0054】
ステップS13において、背景内容生成部113は、背景画像を背景画像記憶部241に記憶する。
【0055】
背景画像が記憶されると、処理はステップS14に進む。ステップS14において、終了条件を満たすか否か判定される。終了条件は、例えば、背景画像が背景画像記憶部241に記憶されたことである。
背景内容生成部113は、終了条件を満たすと判定すると画像生成処理を終了し、満たさないと判定すると処理をステップS11に戻す。
【0056】
このように、ステップS11からステップS14の一連の画像生成処理によって、ユーザがカスタマイズした背景画像が生成される。
【0057】
ここで、
図6から
図8Aを参照して、上記のステップS11におけるメニューの選択について詳細に説明する。
図6は、画像生成処理におけるメニューの一例を示す図である。ユーザは、メニューを選択することによって、各要素、例えば、文字や数字やキャラクター等を編集可能となる。
図6を参照すると、メニュー61は、背景画像60の要素を手書きで編集可能な選択肢である。メニュー62は、背景画像に文字を挿入可能な選択肢である。メニュー63は、背景画像にアイコンを追加可能な選択肢である。メニュー64は、予め用意された画像の中から選択された画像を、背景画像に挿入可能な選択肢である。
【0058】
図7Aは、
図4の画像生成処理において生成される画像の文字のフォントの一例を示す図である。
上述のメニュー64によって、予め用意された画像、例えば、野球ボールの画像70が選択されると、
図7Aに示されるように、野球ボールの画像70が背景画像60に追加される。
メニュー71は、所定のフォントを選択するためのメニューである。メニュー71が選択されると、背景画像60に表示される文字のフォントが、メニュー71に関連付けられたフォントに設定されることによって、文字72が表示される。
【0059】
図7Bは、
図4の画像生成処理において生成される画像の文字のフォントの他の例を示す図である。メニュー73は、メニュー71とは異なるフォントを選択するためのメニューである。メニュー73が選択されると、背景画像60に表示される文字のフォントが、メニュー73に関連付けられたフォントに設定されることによって、他のフォントの文字74が表示される。
【0060】
図8Aは、
図4の画像生成処理において生成される画像における各要素の位置調整の例を示す図である。メニュー81は、上述の各メニューによって編集された各要素の位置を調整するためのメニューである。ユーザがメニュー81を選択すると、各要素の位置が可変な状態となる。ユーザは、例えば、野球ボールの画像70や、文字74を指で操作することによって、背景画像60におけるこれらの要素の配置を変更することが出来る。さらに、これらの画像の拡大や縮小も可能である。
【0061】
次に、
図8Bを参照して、ステップS12における背景画像の生成について説明する。
図8Bは、
図4の画像生成処理において生成される画像の決定画面の一例を示す図である。上述のステップS11におけるメニューの選択が完了すると、背景内容生成部113は、ユーザに対して、現在表示されている背景画像60を保存するか否かを問うメッセージ82が表示される。ユーザは、メッセージ82の近傍に表示される選択肢83,84の何れかを選択することができる。ユーザが、背景画像60の保存を行うための選択肢83を選択すると、背景画像60は背景画像記憶部241に保存される。これにより、ステップS12の処理は完了する。なお、当然ながら、ユーザが、背景画像60の保存を行わない選択肢84を選択すると、背景画像60の編集を継続するために、処理はステップS11に戻る。
【0062】
[電力制御処理]
図9は、
図4の機能的構成を有する
図1の表示装置が実行する電力制御処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS21において、電池残量計測IC29は、表示装置1を動作させるための、図示しない電池のエネルギの残量値を計測する。計測されたエネルギの残量値が、第2のプログラム処理部211に入力されると、処理はステップS22に進む。
【0063】
ステップS22において、第2のプログラム処理部211は、エネルギの残量値が所定値以下か否か判定する。第2のプログラム処理部211は、エネルギの残量値が所定値以下であると判定するまで、ステップS22の処理を繰り返す。一方、第2のプログラム処理部211が、エネルギの残量値が所定値以下であると判定すると、処理はステップS23に進む。
【0064】
ステップS23において、電力制御部214は、表示装置1の動作モードを通常モードから省電力モードへ移行させる。ここで、通常モードとは、第2の表示制御部212が、ユーザが指定した画像に基づく色の有機EL素子を発光させることによって、背景画像60を表示するモードである。一方、省電力モードとは、第2の表示制御部212が、背景画像60の一部を、ユーザが指定した画像に基づく色とは異なる相対的に低い消費電力の色で表示させるモードである。
即ち、ステップS23では、以下に詳述する手法によって、通常モードと比較して消費電力が少なくなるように、電力制御部214が背景画像60の表示に要する電力を制御する。
【0065】
図10は、電力制御処理において制御される画像の一例を示す図である。ステップS23において、電力制御部214が、表示装置1の動作モードを省電力モードに移行させる。省電力モードにおいて、第2の表示制御部212は、
図10に示されるように、バックライトとして表示中の背景画像60の表示又は単色発光を制御する。
【0066】
有機EL素子の発光は、その発光色によって消費電流が異なる。このため、ユーザが作成した背景画像60又は単色発光の発光色によっては、背景画像60の表示時の電流量が過大となり、電池の電圧がドロップする場合がある。このとき、瞬間的にサブマイコン20の電圧が動作電圧以下となり、表示が消えてしまう可能性がある。
【0067】
典型的に、有機EL素子の発光による消費電力は、白色よりも緑色の方が小さく、又、黄色よりも黒色の方が小さい。従って、例えば、以下に示すように、電力制御部214は、表示装置1の動作を通常モードから省電力モードへ移行させることによって、背景画像60の表示に要する消費電力を低下させる。
【0068】
図10に示されるように、左側の背景画像60を通常モードの画像とし、右側の背景画像60を省電力モードとすると、各要素は次のように変化する。通常モードでは野球ボールの画像70に対応する有機EL素子が白色に発光しているが、省電力モードでは野球ボールの画像70´に対応する有機EL素子は緑色に発光する。また、通常モードでは文字74に対応する有機EL素子は黄色に発光しているが、省電力モードでは文字74´に対応する有機EL素子は発光しない。従って、文字74´の表示色は、黒色シートBSの色と同一の黒色である。
【0069】
同様に、第2の表示制御部212は、バックライトとして有機EL素子が単色発光をしている場合、発光色を相対的に電力消費が少ない発光色に変更する。或いは、背景内容変更部114は、背景画像60を消費電力の低い色の単色発光に変更することによって、消費電力を低減させる。
【0070】
このように、第2の表示制御部212は、表示装置の電池残量が閾値以下の場合、自発光表示装置の背景画像60の表示色を変更する。有機EL素子の発光色の変更は、例えば、RGBの各色に対応する有機EL素子の一部を発光させないことによって実現される。これにより、表示装置1の消費電力を低減することができる。
【0071】
以上のように構成される表示装置1は、第2の表示部27と、第2の表示部27の観察側とは反対側に配置された第1の表示部18と、切替部213と、制御部と、を備える。
切替部213は、第1の表示部18において少なくとも第1の絵柄を表示する第1のモードと、第1の表示部18において少なくとも第1の絵柄を表示しないように発光する第2のモードと、を切り替える。制御部は、切替部213により切替えられたモードに基づいて、第1の表示部18の表示を制御する。
このように、表示装置1は、バリエーションに富んだ表示を第1の表示部18において提供することができる。
【0072】
第1の表示部18は、第2のモードにおいて単色発光を行なう。
このように、表示装置1は、第1の表示部18において、モードに応じて絵柄又は発光を行うことが可能である。これにより、表示装置1は、バリエーションに富んだ表示を提供することができる。
【0073】
第1の表示部18は、第2のモードにおいて、第1の絵柄とは異なる第2の絵柄を表示する。
このように、表示装置1は、第1の表示部18において、種々の絵柄を表示することができる。これにより、表示装置1は、バリエーションに富んだ表示を提供することができる。
【0074】
第1の表示部18は、第1の絵柄から第2の絵柄へ変更させることで、所定の情報をユーザに提供する情報表示装置として機能する。
このように、表示装置1は、第1の表示部18において、種々の絵柄を表示することができる。これにより、表示装置1は、バリエーションに富んだ表示を提供することができる。
【0075】
表示装置1は、第1の絵柄を生成する背景内容生成部113を更に有する。
このように、表示装置1は、第1の表示部18において、多様な絵柄を表示することが可能である。これにより、表示装置1は、バリエーションに富んだ表示を提供することができる。
【0076】
表示装置1は、第2の表示部27の表示する内容を制御する液晶制御部を更に有する。第2の表示部27は、第2の表示部27に所定の内容を表示させ、第1の表示部18は、第2の表示部27のバックライトとして機能する。
このように、表示装置1は、第1の表示部18をバックライトとして機能させることも可能である。これにより、表示装置1は、バリエーションに富んだ表示を提供することができる。
【0077】
表示装置1は、第1の内容又は第2の内容の表示の輝度を、バックライトとして機能させない場合の表示の輝度よりも低くする。
これにより、表示装置1は、バリエーションに富んだ表示を提供するとともに、省電力を実現することができる。
【0078】
表示装置1は、表示装置1の電池残量が閾値以下の場合、自発光表示装置の輝度を低下させる。
これにより、表示装置1は、バリエーションに富んだ表示を提供するとともに、省電力を実現することができる。
【0079】
表示装置1は、表示装置1の電池残量が閾値以下の場合、背景内容変更部114は、第2の内容を変更する。
これにより、表示装置1は、バリエーションに富んだ表示を提供するとともに、省電力を実現することができる。
【0080】
[変形例]
上述の実施形態では、背景内容生成部113が背景画像60を新たに生成したが、これに限られない。
【0081】
<変形例1>
他の変形例として、例えば、背景内容生成部113が、予め第2の記憶部24に記憶された複数の背景画像60の中から選択してもよい。予め記憶された背景画像60は、例えば、リアルタイムに図示しない外部の端末で作成されて、無線通信を介して、第2の記憶部24に記憶されてもよい。
ユーザは、バックライトを複数の背景画像60のいずれかに、都度変更可能である。このため、表示装置1は、バリエーションに富んだバックライトを用いた表示を提供することが出来る。
【0082】
<変形例2>
上述の実施形態では、背景内容生成部113がメインマイコン10に設けられており、メインマイコン10において背景画像60を生成する画像生成処理が実行されるが、これに限られない。
他の変形例として、例えば、背景内容生成部113はサブマイコン20に設けられ、サブマイコン20において画像生成処理が実行されてもよい。この構成により、メインマイコン10を作動させずに、サブマイコン20のみが、背景画像60を生成し、又、生成した背景画像60をバックライトに設定することが可能となる。メインマイコン10が作動しないことにより、消費電力が低減される利点がある。
【0083】
<変形例3>
上述の実施形態では、
図6を用いて背景画像60の各要素を編集するためのメニューを例示したが、メニューはこれだけに限られない。
他の変形例として、メニューの数や種類は
図6に示されるものだけではなく、その他の操作を受け付けるメニューが他に用意されていてもよい。例えば、撮像部(図示せず)が表示装置1に設けられる場合に、撮像部からの画像を用いて背景画像60を編集可能なメニューが設けられてもよい。又、メニューの表示位置は
図6に示されるものに限られない。
【0084】
<変形例4>
上述の実施形態では、時刻情報を表示する領域において、第2の表示部27の液晶ディスプレイは透過状態であって、7セグメントのデジタル時計表示の時刻情報が黒色で表示されるが、時刻情報の表示色は黒色に限られない。
例えば、他の変形例として、時刻情報は、背景画像60の表示色であってもよい。背景画像60に対応する時刻情報表示領域の色が緑色である場合、時刻情報は緑色で表示される。この場合、ユーザは、時刻情報の表示領域が、他の乳白色の領域と比較してはっきりと見えるため、時刻情報を認識することが出来る。
或いは、背景画像60の時刻表示領域において、7セグメントのデジタル時計表記の全てをくり抜いた基本となる画像が、予め背景画像記憶部241に記憶されていてもよい。この場合、背景内容生成部113は、時刻表示領域の画像を変更しない。これにより、第1のプログラム処理部111によって、第1のRTC部15において取得された現在時刻に応じた時刻が、時刻表示領域において黒色で表示される。
【0085】
<変形例5>
上述の実施形態における電力制御処理では、背景画像60の表示色を変更するが、省電力モードにおける電力制御はこれに限られない。
例えば、第2の表示制御部212は、絵柄の表示色を変更する代わりに背景画像60の全体又は一部の輝度を落としてもよい。或いは、第2の表示制御部212は、絵柄の表示色を変更するとともに背景画像60の全体の輝度を落としてもよい。又、第2の表示制御部212は、背景画像60の全面の表示色を、ユーザが時刻情報をぎりぎり視認可能な程度の単色に変更するか、時刻情報のみを色味にして他の領域を黒色にしてもよい。
【0086】
<変形例6>
上述の実施形態では、第1の表示部18を第2の表示部27のバックライトとして機能させる態様において、第2の表示制御部212が第1の表示部18及び第2の表示部27を制御するが、これに限られない。
例えば、第1の表示制御部112が第2の表示部27及び第1の表示部18の双方又は何れか一方を制御する場合があってもよい。
このように、第1の表示制御部112が第2の表示部27及び第1の表示部18を制御する場合、上述のステップS23において、第1の表示制御部112が、ユーザが指定した画像に基づく色の有機EL素子を発光させることによって、背景画像60を表示する通常モードから、背景画像60の一部を、ユーザが指定した画像に基づく色とは異なる相対的に低い消費電力の色で表示させる省電力モードに移行させる。
このように、第1の表示制御部112は、表示装置の電池残量が閾値以下の場合、自発光表示装置の背景画像60の表示色を変更する。有機EL素子の発光色の変更は、例えば、RGBの各色に対応する有機EL素子の一部を発光させないことによって実現される。これにより、表示装置1の消費電力を低減することができる。
【0087】
<変形例7>
上述の実施形態では、上述のメニュー64によって、ユーザが、予め用意された画像、例えば、野球ボールの画像70を選択した上で、背景画像60を生成したが、背景画像60の生成方法はこれに限られない。
背景画像60は、外部装置にて生成されて、表示装置1がそのデータを有線通信又は無線通信を利用して外部から取得するような構成であっても良いことは勿論である。なお、メニュー61を選択して、上記の予め用意された画像に代わる画像を手書きで自由に作成してもよい。この場合、タッチパネルを利用して手書き入力する方法が採用されてもよい。
【0088】
<変形例8>
上述の実施形態では、ユーザの入力に応じて、第1の表示部18を第2の表示部27のバックライトとして機能する態様と第1の表示部18を情報端末として機能する態様とが変更されるが、これに限られない。例えば、ユーザの動きに応じてモードが変更されてもよい。
【0089】
また、上述の実施形態では、本発明が適用される表示装置1は、デジタルカメラを例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、画像処理機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、スマートフォン、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
【0090】
<変形例9>
上述の実施形態では、第1の表示部18が情報端末として機能する態様であるか、第1の表示部18がバックライトとして機能する態様であるかにかかわらず、第1のモードと第2のモードとの切り替えを行っていたが、これに限られない。
例えば、第1の表示部18が情報端末として機能する態様であるか、第1の表示部18がバックライトとして機能する態様であるかに応じて、第1のモードと第2のモードとが切り替えられるようにしてもよい。例えば、第1の表示部18が情報端末として機能する態様である場合に第1のモードに切り替え、第1の表示部18がバックライトとして機能する態様である場合に第2のモードに切り替えるようにしてもよい。
【0091】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、
図4の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が表示装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図4の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
本実施形態における機能的構成は、演算処理を実行するプロセッサによって実現され、本実施形態に用いることが可能なプロセッサには、シングルプロセッサ、マルチプロセッサ及びマルチコアプロセッサ等の各種処理装置単体によって構成されるものの他、これら各種処理装置と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field‐Programmable Gate Array)等の処理回路とが組み合わせられたものを含む。
【0092】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0093】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される
図4のリムーバブルメディア51により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア51は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu-ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている
図2の第1のROM12や、第2のROM22等で構成される。
【0094】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段などより構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0095】
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0096】
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
液晶表示装置と、当該液晶表示装置の観察側とは反対側に配置された自発光表示装置と、を備える表示装置であって、
前記自発光表示装置において少なくとも第1の絵柄を表示する第1のモードと、前記自発光表示装置において少なくとも前記第1の絵柄を表示しないように発光する第2のモードと、を切り替える切替手段と、
前記切替手段により切替えられたモードに基づいて、前記自発光表示装置の表示を制御する制御部と、
を有することを特徴とする表示装置。
[付記2]
前記自発光表示装置は、前記第2のモードにおいて単色発光を行なうことを特徴とする付記1に記載の表示装置。
[付記3]
前記自発光表示装置は、前記第2のモードにおいて前記第1の絵柄とは異なる第2の絵柄を表示することを特徴とする付記1に記載の表示装置。
[付記4]
前記自発光表示装置は、前記第1の絵柄から前記第2の絵柄へ変更させることで、所定の情報をユーザに提供する情報表示装置として機能する
ことを特徴とする付記3に記載の表示装置。
[付記5]
前記第1の絵柄を生成する生成手段を更に有することを特徴とする付記1乃至4の何れか一に記載の表示装置。
[付記6]
前記液晶表示装置の表示する内容を制御する液晶制御部を更に有し、
前記液晶制御部は、前記液晶表示装置に所定の内容を表示させ、
前記自発光表示装置は、前記液晶表示装置のバックライトとして機能する
ことを特徴とする付記1乃至5の何れかに記載の表示装置。
[付記7]
前記第1の内容又は前記第2の内容の表示の輝度を、バックライトとして機能させない場合の表示の輝度よりも低くすることを特徴とする付記6に記載の表示装置。
[付記8]
表示装置の電池残量が閾値以下の場合、自発光表示装置の輝度を低下させることを特徴とする付記6又は7に記載の表示装置。
[付記9]
表示装置の電池残量が閾値以下の場合、前記内容変更手段は、前記第2の内容を変更する付記6乃至8の何れか一に記載の表示装置。
[付記10]
液晶表示装置と、当該液晶表示装置の観察側とは反対側に配置された自発光表示装置と、を備える表示装置が行う表示方法であって、
前記自発光表示装置において少なくとも第1の絵柄を表示する第1のモードと、前記自発光表示装置において少なくとも前記第1の絵柄を表示しないように発光する第2のモードと、を切り替える切替ステップと、
前記切替ステップにおいて切替えられたモードに基づいて、前記自発光表示装置の表示を制御する制御ステップと、
を有することを特徴とする表示方法。
[付記11]
液晶表示装置と、当該液晶表示装置の観察側とは反対側に配置された自発光表示装置と、を備えるコンピュータに、
前記自発光表示装置において少なくとも第1の絵柄を表示する第1のモードと、前記自発光表示装置において少なくとも前記第1の絵柄を表示しないように発光する第2のモードと、を切り替える切替機能と、
前記切替機能により切替えられたモードに基づいて、前記自発光表示装置の表示を制御する制御機能と、
を実現することを特徴とする表示プログラム。
【符号の説明】
【0097】
1・・・表示装置,10・・・メインマイコン,11・・・第1のCPU,12・・・第1のROM,13・・・第1のRAM,14・・・第1の記憶部,15・・・RTC部,16・・・ドライブ,17・・・第1の入力部,18・・・第1の表示部,20・・・サブマイコン,21・・・第2のCPU,22・・・第2のROM,23・・・第2のRAM,24・・・第2の記憶部,25・・・センサ部,26・・・第2の入力部,27・・・第2の表示部,29・・・電池残量計測IC,31・・・ブルートゥースアンテナ,32・・・ブルートゥースモジュール,33・・・無線LANアンテナ,34・・・無線LANモジュール,51・・・リムーバブルメディア,60・・・背景画像,61~64、71、73、81、82・・・メニュー,70、70´・・・野球ボールの画像,74・・・文字,BS・・・黒色シート,MB・・・メイン基板,83、84・・・選択肢,111・・・第1のプログラム処理部,112・・・第1の表示制御部,113・・・背景絵柄変更部,211・・・第2のプログラム処理部,212・・・第2の表示制御部,213・・・モード切替部,214・・・電力制御部,241・・・背景画像記憶部
【手続補正書】
【提出日】2023-11-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶表示装置と、当該液晶表示装置の観察側とは反対側に配置された自発光表示装置と、前記液晶表示装置及び前記自発光表示装置を制御する制御部と、を備える表示装置であって、
前記制御部は、
第1処理を実行し、前記自発光表示装置を制御する第1制御部と、
前記第1処理よりも低消費電力で実行できる第2処理を実行し、液晶表示装置及び前記自発光表示装置を制御する第2制御部とを含み、
前記第2制御部は、
前記液晶表示装置によって所定の表示を行わせると同時に、前記自発光表示装置を前記所定の表示の背景として機能させ、
前記自発光表示装置を前記所定の表示の背景として機能させることは、前記自発光表示装置に単色表示を行わせて前記液晶表示装置のバックライトとして機能させることを含む、
表示装置。
【請求項2】
前記第2制御部は、
前記表示装置の電池残量が閾値以上の場合、前記自発光表示装置によって、第1の絵柄を表示させ、
前記表示装置の電池残量が閾値以下の場合、前記第1の絵柄を表示するよりも低消費電力となるように前記第1の絵柄の配色を変更して前記第1の絵柄の少なくとも一部を前記自発光表示装置によって、前記背景として表示させる、
請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示装置が前記表示装置の電池残量が閾値以下の場合に、前記第2制御部によって前記自発光表示装置に単色表示を行わせて前記自発光表示装置を前記液晶表示装置のバックライトとして機能させるか、又は、前記配色が変更された前記第1の絵柄の少なくとも一部を前記第2制御部によって前記自発光表示装置に前記背景として表示させるかを切り替え可能である、
請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
前記第2は、前記自発光表示装置を前記液晶表示装置のバックライトとして機能させる際に、前記自発光表示装置を情報表示のために機能させる場合と比べて、輝度を落とした状態で前記自発光表示装置を発光させる、
請求項3記載の表示装置。
【請求項5】
液晶表示装置と、当該液晶表示装置の観察側とは反対側に配置された自発光表示装置と、を備える表示装置が行う表示方法であって、
前記表示装置は、
第1処理を実行し、前記自発光表示装置を制御する第1制御部と、
前記第1処理よりも低消費電力で実行できる第2処理を実行し、液晶表示装置及び前記自発光表示装置を制御する第2制御部とを含む、制御部をさらに備え、
前記第2制御部が、
前記液晶表示装置によって所定の表示を行わせると同時に、前記自発光表示装置を前記所定の表示の背景として機能させ、
前記自発光表示装置を前記所定の表示の背景として機能させることは、前記自発光表示装置に単色表示を行わせて前記液晶表示装置のバックライトとして機能させることを含む、
表示方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、表示装置及び表示方法に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の表示装置は、
液晶表示装置と、当該液晶表示装置の観察側とは反対側に配置された自発光表示装置と、前記液晶表示装置及び前記自発光表示装置を制御する制御部と、を備える表示装置であって、
前記制御部は、
第1処理を実行し、前記自発光表示装置を制御する第1制御部と、
前記第1処理よりも低消費電力で実行できる第2処理を実行し、液晶表示装置及び前記自発光表示装置を制御する第2制御部とを含み、
前記第2制御部は、
前記液晶表示装置によって所定の表示を行わせると同時に、前記自発光表示装置を前記所定の表示の背景として機能させ、
前記自発光表示装置を前記所定の表示の背景として機能させることは、前記自発光表示装置に単色表示を行わせて前記液晶表示装置のバックライトとして機能させることを含む、ことを特徴とする。