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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024116505
(43)【公開日】2024-08-28
(54)【発明の名称】作業車両
(51)【国際特許分類】
   B60R 11/02 20060101AFI20240821BHJP
   A01D 17/10 20060101ALI20240821BHJP
   A01D 17/12 20060101ALI20240821BHJP
【FI】
B60R11/02 W
A01D17/10
A01D17/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023022168
(22)【出願日】2023-02-16
(71)【出願人】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003834
【氏名又は名称】弁理士法人新大阪国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】黒瀬 英明
(72)【発明者】
【氏名】二宮 浩二
(72)【発明者】
【氏名】後田 達哉
(72)【発明者】
【氏名】川崎 優太
(72)【発明者】
【氏名】高木 真吾
(72)【発明者】
【氏名】三宅 浩喜
(72)【発明者】
【氏名】岩見 泰輔
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 幹大
(72)【発明者】
【氏名】北山 康治
(72)【発明者】
【氏名】河本 創
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 学
(72)【発明者】
【氏名】村瀬 鷹人
(72)【発明者】
【氏名】栗原 大器
(72)【発明者】
【氏名】北川 智志
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 大翔
【テーマコード(参考)】
2B072
3D020
【Fターム(参考)】
2B072AA03
2B072BA14
2B072CA12
2B072CA13
2B072EA06
2B072EA12
2B072EA14
3D020BA13
3D020BB05
3D020BC02
3D020BD07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】使い勝手を向上することができる作業車両を提供する。
【解決手段】ステアリングハンドル131へ取付けられたハンドル回転軸132を回転可能に保持する、車体110へ取付けられたハンドルコラム133と、ハンドル回転軸132を駆動するアクチュエーター140と、衛星測位装置150と、を備えており、衛星測位装置150の測位受信部151は、ハンドルコラム133へ取付けられているディガーピッカー作業機を提供する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステアリングハンドル(131)へ取付けられたハンドル回転軸(132)を回転可能に保持する、車体(110)へ取付けられたハンドルコラム(133)と、
ハンドル回転軸(132)を駆動するアクチュエーター(140)と、
衛星測位装置(150)と、
を備えており、
衛星測位装置(150)の測位受信部(151)は、ハンドルコラム(133)へ取付けられていることを特徴とする作業車両。
【請求項2】
ステアリングハンドル(131)、ハンドル回転軸(132)および測位受信部(151)は、ハンドルコラム(133)とともに車体(110)と脱着可能であることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
アクチュエーター(140)も、ハンドルコラム(133)へ取付けられており、ハンドルコラム(133)とともに車体(110)と脱着可能であることを特徴とする請求項2に記載の作業車両。
【請求項4】
前開きのボンネット(120)を備えており、
ボンネット(120)が閉じられているとき、測位受信部(151)が嵌込む切欠き(121)がボンネット(120)に形成されており、
ボンネット(120)が開けられるとき、測位受信部(151)がボンネット(120)と干渉しないように、測位受信部(151)の前上部分は前下がりに傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の作業車両。
【請求項5】
前開きのボンネット(120)を備えており、
ボンネット(120)が閉じられているとき、測位受信部(151)はボンネット(120)の上方に位置しており、
ボンネット(120)が開けられるとき、測位受信部(151)はボンネット(120)と干渉しないように回動可能であり、
測位受信部(151)がボンネット(120)と干渉しないように回動された状態において、車体(110)の走行は抑制されることを特徴とする請求項3に記載の作業車両。
【請求項6】
測位受信部(151)は、ハンドル回転軸(132)と垂直な平面内において回動可能であることを特徴とする請求項5に記載の作業車両。
【請求項7】
上下方向の回動軸の周りに回動可能であるように左右方向における車体(110)の両側の下方に取付けられている、左右一対のガイド板(220)を備えており、
左右一対のガイド板(220)の各々は、ガイド板上側部(221)およびガイド板下側部(222)を有し、
ハンドル回転軸(132)、アクチュエーター(140)および衛星測位装置(150)を利用することにより、自動的な操舵が行われ、
ガイド板下側部(222)が左右方向における畝(520)の畝側面(521)と接触してガイド板(220)が回動させられたとき、ガイド板(220)の回動を検出するガイド板回動センサー(230)の検出に基づいて、ガイド板下側部(222)が接触した畝側面(521)から車体(110)を遠ざける操舵が行われ、
ガイド板上側部(221)が左右方向における外側へ向かって飛出した作物(510)と接触したとき、作物(510)は、圃場の表面近傍の土壌とともに、ガイド板上側部(221)により左右方向における内側へ向かって寄せられることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の作業車両。
【請求項8】
ガイド板下側部(222)の後部分は、左右方向における外側へ向かって湾曲しており、
ガイド板(220)が回動させられたとき、ガイド板下側部(222)は前輪(210)へ接近して前輪(210)へ付着している土壌を掻落とすことを特徴とする請求項7に記載の作業車両。
【請求項9】
上下方向の回動軸の周りに回動可能であるように左右方向における車体(110)の両側の下方に取付けられている、左右一対のガイド板(220)を備えており、
左右一対のガイド板(220)の各々は、ガイド板上側部(221)およびガイド板下側部(222)を有し、
ガイド板下側部(222)が左右方向における畝(520)の畝側面(521)と接触してガイド板(220)が回動させられたとき、ガイド板(220)の回動を検出するガイド板回動センサー(230)の検出に基づいて、ガイド板下側部(222)が接触した畝側面(521)から車体(110)を遠ざける操舵が行われ、
ガイド板上側部(221)が左右方向における外側へ向かって飛出した作物(510)と接触したとき、作物(510)はガイド板上側部(221)により左右方向における内側へ向かって寄せられることを特徴とする作業車両。
【請求項10】
収穫された作物(510)を収容する、車体(110)の後方に取付けられた作物収容体(310)を備えており、
作物収容体(310)は、下方へ向かって開放可能である作物収容体底面(311)、および左右方向における両側の折畳み可能な作物収容体側面(312)を有し、
作物収容体底面(311)が閉じられているとき、作物収容体側面(312)は作物収容体(310)の内部へ向かって突出するように折畳まれ、
作物収容体底面(311)が開けられているとき、作物収容体側面(312)はまっすぐに引伸ばされ、
作物(510)が、作物収容体(310)の上前側から作物収容体(310)の中へ入って来て作物収容体(310)の内部に収容された後、作物収容体(310)の下後側から作物収容体(310)の外へ出て行く地干し作業が行われるとき、作物収容体底面(311)は閉じられており、収容された作物(510)は折畳まれた作物収容体側面(312)により左右方向における作物収容体(310)の中央へ向かって集められながら滑落ちることを特徴とする作業車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディガーピッカー作業機のような作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、自動走行により作業走行を行う作業機であって、機体周辺の所定の領域を検知範囲として障害物を検知する障害物検知装置を有し、障害物検知装置として、機体前方を検知範囲とする1または複数の前障害物検知装置と、機体後方を検知範囲とする1または複数の後障害物検知装置と、機体横側方を検知範囲とする1または複数の横障害物検知装置を含む作業機のような作業車両が、知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-108612号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、本発明者は、作業車両ユーザーのさまざまなニーズを考慮し、便利な機能がディガーピッカー作業機のような作業車両へつぎつぎと実装される趨勢はますます加速すると考えている。
【0005】
しかしながら、従来の作業車両については、便利な機能を利用するときの使い勝手が必ずしもよくないことに本発明者は気付いた。
【0006】
より具体的には、たとえば、比較的に高価である衛星測位装置を通常の作業機アタッチメントのように他の作業機へ容易に移動させられないことに本発明者は気付いた。
【0007】
本発明は、上述された従来の課題を考慮し、使い勝手を向上することができる作業車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の本発明は、ステアリングハンドル131へ取付けられたハンドル回転軸132を回転可能に保持する、車体110へ取付けられたハンドルコラム133と、
ハンドル回転軸132を駆動するアクチュエーター140と、
衛星測位装置150と、
を備えており、
衛星測位装置150の測位受信部151は、ハンドルコラム133へ取付けられていることを特徴とする作業車両である。
【0009】
第2の本発明は、ステアリングハンドル131、ハンドル回転軸132および測位受信部151は、ハンドルコラム133とともに車体110と脱着可能であることを特徴とする第1の本発明の作業車両である。
【0010】
第3の本発明は、アクチュエーター140も、ハンドルコラム133へ取付けられており、ハンドルコラム133とともに車体110と脱着可能であることを特徴とする第2の本発明の作業車両である。
【0011】
第4の本発明は、前開きのボンネット120を備えており、
ボンネット120が閉じられているとき、測位受信部151が嵌込む切欠き121がボンネット120に形成されており、
ボンネット120が開けられるとき、測位受信部151がボンネット120と干渉しないように、測位受信部151の前上部分は前下がりに傾斜していることを特徴とする第3の本発明の作業車両である。
【0012】
第5の本発明は、前開きのボンネット120を備えており、
ボンネット120が閉じられているとき、測位受信部151はボンネット120の上方に位置しており、
ボンネット120が開けられるとき、測位受信部151はボンネット120と干渉しないように回動可能であり、
測位受信部151がボンネット120と干渉しないように回動された状態において、車体110の走行は抑制されることを特徴とする第3の本発明の作業車両である。
【0013】
第6の本発明は、測位受信部151は、ハンドル回転軸132と垂直な平面内において回動可能であることを特徴とする第5の本発明の作業車両である。
【0014】
第7の本発明は、上下方向の回動軸の周りに回動可能であるように左右方向における車体110の両側の下方に取付けられている、左右一対のガイド板220を備えており、
左右一対のガイド板220の各々は、ガイド板上側部221およびガイド板下側部222を有し、
ハンドル回転軸132、アクチュエーター140および衛星測位装置150を利用することにより、自動的な操舵が行われ、
ガイド板下側部222が左右方向における畝520の畝側面521と接触してガイド板220が回動させられたとき、ガイド板220の回動を検出するガイド板回動センサー230の検出に基づいて、ガイド板下側部222が接触した畝側面521から車体110を遠ざける操舵が行われ、
ガイド板上側部221が左右方向における外側へ向かって飛出した作物510と接触したとき、作物510は、圃場の表面近傍の土壌とともに、ガイド板上側部221により左右方向における内側へ向かって寄せられることを特徴とする第1から第6のいずれかの本発明の作業車両である。
【0015】
第8の本発明は、ガイド板下側部222の後部分は、左右方向における外側へ向かって湾曲しており、
ガイド板220が回動させられたとき、ガイド板下側部222は前輪210へ接近して前輪210へ付着している土壌を掻落とすことを特徴とする第7の本発明の作業車両である。
【0016】
第9の本発明は、上下方向の回動軸の周りに回動可能であるように左右方向における車体110の両側の下方に取付けられている、左右一対のガイド板220を備えており、
左右一対のガイド板220の各々は、ガイド板上側部221およびガイド板下側部222を有し、
ガイド板下側部222が左右方向における畝520の畝側面521と接触してガイド板220が回動させられたとき、ガイド板220の回動を検出するガイド板回動センサー230の検出に基づいて、ガイド板下側部222が接触した畝側面521から車体110を遠ざける操舵が行われ、
ガイド板上側部221が左右方向における外側へ向かって飛出した作物510と接触したとき、作物510はガイド板上側部221により左右方向における内側へ向かって寄せられることを特徴とする作業車両である。
【0017】
第10の本発明は、収穫された作物510を収容する、車体110の後方に取付けられた作物収容体310を備えており、
作物収容体310は、下方へ向かって開放可能である作物収容体底面311、および左右方向における両側の折畳み可能な作物収容体側面312を有し、
作物収容体底面311が閉じられているとき、作物収容体側面312は作物収容体310の内部へ向かって突出するように折畳まれ、
作物収容体底面311が開けられているとき、作物収容体側面312はまっすぐに引伸ばされ、
作物510が、作物収容体310の上前側から作物収容体310の中へ入って来て作物収容体310の内部に収容された後、作物収容体310の下後側から作物収容体310の外へ出て行く地干し作業が行われるとき、作物収容体底面311は閉じられており、収容された作物510は折畳まれた作物収容体側面312により左右方向における作物収容体310の中央へ向かって集められながら滑落ちることを特徴とする作業車両である。
【発明の効果】
【0018】
第1の本発明により、使い勝手を向上することが可能である。
【0019】
第2の本発明により、第1の本発明の効果に加えて、利便性を向上することが可能である。
【0020】
第3の本発明により、第2の本発明の効果に加えて、利便性をさらに向上することが可能である。
【0021】
第4の本発明により、第3の本発明の効果に加えて、構成を簡素化することが可能である。
【0022】
第5の本発明により、第3の本発明の効果に加えて、構成を簡素化することが可能である。
【0023】
第6の本発明により、第5の本発明の効果に加えて、構成をさらに簡素化することが可能である。
【0024】
第7の本発明により、第1から第6のいずれかの本発明の効果に加えて、使い勝手をさらに向上することが可能である。
【0025】
第8の本発明により、第7の本発明の効果に加えて、作業者の負担を軽減することが可能である。
【0026】
第9の本発明により、使い勝手を向上することが可能である。
【0027】
第10の本発明により、使い勝手を向上することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その一)
図2】(a)本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その二)、(b)本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その三)
図3】本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その四)
図4】本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その五)
図5】本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その六)
図6】(a)本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その七)、(b)本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その八)
図7】(a)本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その九)、(b)本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その十)、(c)本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その十一)、(d)本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その十二)
図8】(a)本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その十三)、(b)本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その十四)、(c)本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その十五)、(d)本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その十六)
図9】(a)本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その十七)、(b)本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その十八)、(c)本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その十九)、(d)本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その二十)
図10】本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その二十一)
図11】本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その二十二)
図12】本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その二十三)
図13】本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その二十四)
図14】本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その二十五)
図15】本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その二十六)
図16】本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その二十七)
図17】本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その二十八)
【発明を実施するための形態】
【0029】
図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
【0030】
以下同様であるが、いくつかの構成要素は図面において示されていないこともあり、透視的にまたは省略的に示されていることもある。
【0031】
本実施の形態のディガーピッカー作業機の動作について説明しながら、コントローラー1001などにより実現される、本発明に関連した発明の作業車両動作制御方法についても説明する。
【0032】
本実施の形態のディガーピッカー作業機は、本発明における作業車両の具体的な例である。
【0033】
本実施の形態のディガーピッカー作業機は、作物510が玉ねぎである典型的な場合においては、玉ねぎピッカーまたはオニオンピッカーとも呼ばれる、小回りの利く小型ディガーピッカー作業機であり、しばしば海外で利用される大型ディガーピッカー作業機では必ずしもない。すなわち、一般的なディガーピッカー作業機の態様はさまざまであり、たとえば、作物510がじゃがいもであり、このようなディガーピッカー作業機がじゃがいもピッカーまたはポテトピッカーとも呼ばれるディガーピッカー作業機である態様も考えられる。
【0034】
(1)はじめに、図1、2(a)および2(b)、3、4、ならびに5を主として参照しながら、本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の構成および動作について具体的に説明する。
【0035】
ここに、図1、2(a)および2(b)、3、4、ならびに5は、本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その一から六)である。
【0036】
衛星測位装置150の測位受信部151は、ステアリングハンドル131へ取付けられたハンドル回転軸132を回転可能に保持する、車体110へ取付けられたハンドルコラム133へ取付けられている。
【0037】
測位受信部151はハンドルコラム133へマウントされているので、ボンネット120への直接的に取付けのためのボンネット取付けフレームのような別部材などは不要である。
【0038】
そして、GPS受信機のような測位受信部151は車体110の上方にあるので、GPS信号検出精度は保証されている。
【0039】
ステアリングハンドル131、ハンドル回転軸132および測位受信部151は、ハンドルコラム133とともに車体110と脱着可能である。
【0040】
測位受信部151のような衛星測位システム受信部、および作業機CPUであるコントローラー1001との情報通信に利用される配線が確保されていれば、直進アシストなどのための自動操舵システムの換装は基本的に容易である。GPS受信機のような測位受信部151およびハンドルコラム133とともに車体110と脱着可能であるので、比較的に高価である衛星測位装置150を通常の作業機アタッチメントのように他の作業機へ容易に移動させることができる。
【0041】
ハンドル回転軸132を駆動するアクチュエーター140も、ハンドルコラム133へ取付けられており、ハンドルコラム133とともに車体110と脱着可能である。
【0042】
自動操舵のためのステアリング回転調節を行う、ハンドルコラム133の内部に収容されたアクチュエーター140などとともに、ステアリングハンドル131と近接して配置された測位受信部151は、ハンドルコラム133を構成する部品と連結されており、ステアリングハンドル131とともに極めて容易に脱着される。
【0043】
ボンネット120は、前開きのボンネットである。
【0044】
ボンネット120が閉じられているとき、測位受信部151が嵌込む切欠き121がボンネット120に形成されており、ボンネット120が開けられるとき、測位受信部151がボンネット120と干渉しないように、測位受信部151の前上部分は前下がりに傾斜している。
【0045】
たとえば、測位受信部151の前上部分は、開閉にともなってボンネット120が通過する側が傾斜している、測位受信部保護カバーの部分である。
【0046】
測位受信部151の前上部分が前下がりに傾斜するように、前端部分Pは削除されているので、測位受信部151はボンネット120の開閉にともなうボンネット120の通過領域に存在しない。したがって、切欠き121のサイズがあまり大きくなくても、雨水の侵入などを招来することがある、ボンネット120と測位受信部151との間の大きなギャップは不要である。
【0047】
測位受信部151は開口部として形成された切欠き121に嵌込まれているので、測位受信部151の回動なしにボンネット120の開閉を行うことができる。
【0048】
なお、図4および5に示されているように、ボンネット120が閉じられているとき、測位受信部151はボンネット120の上方に位置していてもよく、ボンネット120が開けられるとき、測位受信部151はボンネット120と干渉しないように回動可能であってもよく、測位受信部151がボンネット120と干渉しないように回動された状態において、車体110の走行は抑制されてもよい。
【0049】
たとえば、GPS受信機のような測位受信部151の回動が太い両矢印で示された方向において行われているとき、駐車ブレーキの解除が許容されない仕様のみならず、測位受信部151が回動されているにもかかわらず、意図しない走行が行われても、緊急停止動作がコントローラー1001により行われる仕様なども考えられる。
【0050】
測位受信部151は、たとえば、操舵のためのハンドル操作にともなって移動しないように取付けアーム下端でハンドル回転軸132へ遊嵌されており、ハンドルコラム133の周りに90度または180度のような回動角度のマニュアル操作で回動可能であるので、ボンネット120の開閉は衛星測位装置150により妨げられない。
【0051】
そして、ボンネット120が閉じられているとき、ボンネット120の上方に位置している測位受信部151の回動なしにボンネット120の開閉を行うことができないので、ボンネット120のセーフティロック機構が簡素な構成で同時に実現される。
【0052】
また、測位受信部151は、ハンドル回転軸132と垂直な平面内において回動可能であってもよい。
【0053】
ステアリングハンドル131と測位受信部151との間の距離はほとんど変化せず維持されるので、回動されている測位受信部151はステアリングハンドル131と干渉しにくい。
【0054】
もちろん、測位受信部151が、たとえば、左右方向の軸の周りに後方へ向かって回動可能である態様も、考えられる。
【0055】
(2)つぎに、図6(a)および6(b)、7(a)、7(b)、7(c)および7(d)、8(a)、8(b)、8(c)および8(d)、ならびに9(a)、9(b)、9(c)および9(d)を主として参照しながら、本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の構成および動作についてより具体的に説明する。
【0056】
ここに、図6(a)および6(b)、7(a)、7(b)、7(c)および7(d)、8(a)、8(b)、8(c)および8(d)、ならびに9(a)、9(b)、9(c)および9(d)は、本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その七から二十)である。
【0057】
ガイド板220は、上下方向の回動軸の周りに回動可能であるように左右方向における車体110の両側の下方に取付けられている、左右一対の板である。
【0058】
前進方向を基準として、平面視において逆ハの字形状のテーパーが形成されるように、左右一対のガイド板220が前輪210の左右方向における内側に配置されている。
【0059】
ガイド板220は、上下方向の回動軸へ取付けられたトルクスプリングのようなスプリング2001により、左右方向における畝520の畝側面521へ向かって押付けられている。
【0060】
ガイド板220は、前後方向に垂直である、前輪210を保持する前輪アクスル2002の後面へ取付けられており、左右方向における外側へ向かって飛出した玉ねぎのような作物510はガイド板220の接触で畝520の中央へ寄せられる。このような前輪アクスル2002へのガイド板取付けにより、ガイド板220の向きの変化を前輪210の操舵向きの変化と連動させることができる。
【0061】
ガイド板220は、第一コンベアー2003の前側へ取付けられた掘取りローター装置2005の近傍まで後方へ向かって延伸されている。したがって、掘取りローター装置2005により掘取られた作物510は、ほぼ零れなしに拾上げられて第一コンベアー2003へ掻込まれ、第二コンベアー2004へくみ上げられる。
【0062】
第一コンベアー2003の始端である前側コンベアー端部は左右一対の前輪210の間の中央に配置されているので、左右方向における車体110の両側のいずれの側からのアクセスでも、コンベアー詰まりを招来することがある異物などを容易に除去することができる。
【0063】
左右一対のガイド板220の各々は、ガイド板上側部221およびガイド板下側部222を有する。
【0064】
ほぼ水平に形成されている、ガイド板220の上下方向における中間部分が畝520の上面と沿って移動するように、走行が行われる前に、車体110を基準としたガイド板220の高さは長孔およびボルトを利用する簡素な構成の高さ調節機構(図示省略)により調節される。
【0065】
ハンドル回転軸132、アクチュエーター140および衛星測位装置150を利用することにより、自動的な操舵が行われる。
【0066】
ガイド板下側部222が左右方向における畝520の畝側面521と接触すると、ガイド板220は有意に回動させられる。対照的に、ガイド板上側部221が左右方向における外側へ向かって飛出した作物510と接触しても、作物510はガイド板上側部221により左右方向における内側へ向かって寄せられるので、ガイド板220は、回動した後、スプリング2001の復元力で中立位置へ速やかに復帰する。したがって、直進走行のための自動的な前輪操舵は、外側へ向かって飛出した作物510の寄せにともなう大きな精度の悪化なしに行われる。
【0067】
ガイド板下側部222が左右方向における畝520の畝側面521と接触してガイド板220が回動させられたとき、ガイド板220の回動を検出するガイド板回動センサー230の検出に基づいて、ガイド板下側部222が接触した畝側面521から車体110を遠ざける操舵が行われる。
【0068】
ガイド板220を押広げる力が減少すると、ガイド板220はスプリング2001の復元力で中立位置へ復帰し、ガイド板回動センサー230からの検出信号入力は解除され、車体110の走行方向を前後方向と一致させる操舵が再び行われる。
【0069】
もちろん、畝520の中央へ追従する直進走行のための自動的な前輪操舵が、ガイド板回動センサー230からの検出信号入力を補助的に参照しながら、衛星測位装置150を利用して行われる態様のみならず、前輪操舵が、衛星測位装置150を利用することなしに、ガイド板回動センサー230からの検出信号入力に応じて行われる態様も、考えられる。
【0070】
ガイド板回動センサー230からの検出信号入力が得られず、畝520が感知されない状態が発生したとき、コントローラー1001は、車体110が畝520の終端へ到達したと判断するとともに、第一コンベアー2003を上昇させて自動旋回の準備を行う。
【0071】
ガイド板上側部221が左右方向における外側へ向かって飛出した作物510と接触したとき、作物510は、圃場の表面近傍の土壌とともに、ガイド板上側部221により左右方向における内側へ向かって寄せられる。
【0072】
作物510はガイド板220により土壌とともに畝520の中央へ寄せられるので、ガイド板220による寄せにともなう作物510の損傷は発生しにくい。
【0073】
作物510の位置または向きなどを検出するための高価な撮像装置なしに、自動走行を補助しながら、ガイド板220を作物510と干渉させることにより作物510を畝520の中央へ寄せることができる。
【0074】
ガイド板上側部221の後部分は左右方向における外側へ向かって湾曲しており、ガイド板220が回動させられたとき、ガイド板上側部221は前輪210へ接近して前輪210へ付着している土壌を掻落とす。
【0075】
なお、図8(a)、8(b)、8(c)および8(d)、ならびに9(a)、9(b)、9(c)および9(d)に示されているように、ガイド板下側部222の後部分は左右方向における外側へ向かって湾曲していてもよく、ガイド板220が回動させられたとき、ガイド板下側部222は前輪210へ接近して前輪210へ付着している土壌を掻落としてもよい。
【0076】
ガイド板下側部222と前輪210との間の距離はガイド板下側部222と前輪210との間の距離よりしばしば小さいので、ガイド板下側部222の後部分が外側へ向かって湾曲している態様においては、前輪210へ付着している土壌がより確実に掻落とされる効果が期待されることがある。
【0077】
前輪210へ付着している土壌はガイド板220の押広げで掻落とされるが、このようなガイド板220の湾曲形状による逃げ効果により、ガイド板220が前輪210と直接的に干渉することはほとんどない。
【0078】
(3)つぎに、図10から17を主として参照しながら、本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の構成および動作についてさらにより具体的に説明する。
【0079】
ここに、図10から17は、本発明における実施の形態のディガーピッカー作業機の説明図(その二十一から二十八)である。
【0080】
第一コンベアー2003を走行部の直下の地面へ落とすことができるので、第一コンベアー2003が車体110から取外される必要がある、交換作業または着脱作業のメンテナンス作業は容易である。
【0081】
第一コンベアー2003の取外しが必要であるメンテナンス作業などが行われるとき、第一コンベアー2003のコンベアー重量を分散させながらコンベアー支持を安定的に行うことができるように、車体110から取外されたコンベアー前端部が接地させられている状態において、コンベアー後端部が車体110から取外される態様が考えられる。
【0082】
後輪車高上げケースとも呼ばれる後輪伝動ケース3005から取出された後輪のための駆動力を利用することにより、第一コンベアー2003などのコンベアー駆動は行われる。このような態様においては、第一コンベアー2003などのための専用の伝動ケースは不要であり、コンベアー搬送速度は車速と連動するので、車速とコンベアー搬送速度との間の不整合に起因する作物510の過剰な供給にともなうコンベアー詰まりなどは惹起されにくい。
【0083】
作物510の植付け株間距離および収穫量などに応じたコンベアー搬送速度が保証されるように、第二コンベアー2004などのコンベアー駆動が車速と独立したモーター駆動力などを利用することにより行われる態様も、考えられる。
【0084】
作物収容体310は、収穫された作物510を収容する、車体110の後方に取付けられた収容体である。
【0085】
作物収容体310における作物510の落下高さが大きくならないように、作物収容体310は上下方向において移動させられるので、作物510の割れなどが発生にくい。
【0086】
たとえば、第二コンベアー2004の後側の端部は、作物収容体310の降下にともなって上昇する遮蔽ドア3001が取付けられている作物収容体310の前上側の窓から作物収容体310に食込むように取付けられている。第二コンベアー2004は十分に傾けられているので、第二コンベアー2004のコンベアー搬送路の形状が直線形状であっても、作物510が作物収容体310へ落下しないで第二コンベアー2004の前側の端部へ引戻される作物持返りが惹起されにくい。
【0087】
作物510がほぼ零れなしに第一コンベアー2003から第二コンベアー2004へくみ上げられるように、作物受けガイド3007が第二コンベアー2004の前側の端部の下方へ取付けられている。
【0088】
作物収容体310が運転席3004へ近い位置へ設けられているので、運転作業者は運転席3004の後方の作物収容体310の作物510の量を目視で確認しながら作業を行うことができる。
【0089】
第二コンベアー2004で上方へ向かって搬送されている作物510へ付着した土壌が隣接する植付け条の間へ落下することにより、作物収容体310の内部への土壌の持込みが発生しにくいように、第二コンベアー2004の搬送ラグ3006は左右方向を基準として縦スリットなどで分割されている態様も、考えられる。
【0090】
上方へ向って移動する搬送ラグ3006の先端部分Tの曲げ向きは跳上げ向きであるので、第二コンベアー2004の搬送ラグ3006は、作物510を載せて搬送する搬送部材として機能するのみならず、落下シューター部材としても機能する。コンベアー最高部まで搬送された作物510は、搬送ラグ3006の落下シューター機能により、滑り台のような前方の搬送ラグ3006の背面へ当たって作物収容体310の内部へ転動しながら太い両矢印で示された向きに案内される。
【0091】
コンベアー最高部まで搬送された作物510が前方の搬送ラグ3006の背面へ当たることにより、作物510へ付着した土壌が作物収容体310の直前で落下するので、作物収容体310の内部への土壌の持込みが抑制される。
【0092】
望ましくは、コンベアー搬送方向における隣接する搬送ラグ3006の間の間隔が搬送される作物510のサイズなどに応じて調節される。
【0093】
車体110の平面視における搬送ラグ3006の密度がコンベアー搬送路に沿って並んでいる単数または複数の搬送ラグ3006の山ごとに変化させられることにより、上方へ向かって搬送されている作物510がコンベアー搬送路においてときどき滑落ちて作物510へ付着した土壌が圃場へ落下し、作物収容体310の内部への土壌の持込みが抑制される態様も、考えられる。たとえば、隣接する搬送ラグ3006の間の谷が搬送ラグ3006の間引きで長くなり、複数の作物510が同じ谷へ収容されて滑落ちながら擦合うことにより、作物510へ付着した土壌の圃場への落下は促進される。
【0094】
植付け条の方向と直交する方向において移動可能である搬送ラグ3006が、このような方向における位置調節の後、固定される態様も、考えられる。
【0095】
第二コンベアー2004のコンベアー搬送速度が第一コンベアー2003のコンベアー搬送速度に対して増大させられ、作物510を載せない空の搬送ラグ3006が作物510を載せている搬送ラグ3006の間に挿入されることにより、作物510へ付着した土壌が作物510を載せている上方の搬送ラグ3006から空の搬送ラグ3006を経由して圃場へスムーズに落下し、作物収容体310の内部への土壌の持込みが抑制される態様も、考えられる。
【0096】
作物収容体310は、下方へ向かって開放可能である作物収容体底面311、および左右方向における両側の折畳み可能な作物収容体側面312を有する。
【0097】
たとえば、ディガー作業による地干し作業の数日後に行われるピッカー作業が終了し、圃場から回収された作物510が搬送トラックへ積込まれるとき、作物収容体底面311は開けられる。
【0098】
作物収容体底面311が閉じられているとき、作物収容体側面312は作物収容体310の内部へ向かって突出するように折畳まれる。
【0099】
作物収容体310の側方部が収容体内側へ向かって織込まれている状態においては、作物510は後方へ向かって流れながら中央へ寄せられてシャッター3002により開けられた作物収容体310の後側部から排出される。複数個の満杯センサー(図示省略)が作物収容体310へ設けられており、満杯状態の検出が行われるたびに作物収容体310は降下させられる。
【0100】
ピッカー作業などにおいて閉じられるシャッター3002が開けられることにより、掘上げられた玉ねぎのような作物510は地干しのために畝520へ放出される。
【0101】
地干し作業が行われる場合においては、作物収容体310は持上げられ、作物510の落下が小さな落差で段階的に行われる。
【0102】
作物収容体側面312が収容体アーム3003の回動で作物収容体310の内部へ向かって二折りのアコーディオンカーテンのように折畳まれることにより、トランポリンのようなクッション部材が作物収容体底面311の左右方向における両側に形成されるので、落下する作物510の損傷が弾性で抑制される。
【0103】
折畳まれたアコーディオンカーテンの襞のような折り目部3008が内側へ向かって突出することにより、収穫された作物510は畝520の中央へ集められる。
【0104】
作物収容体側面312の折り目部3008を利用することにより、左右方向における幅が後側へ向かって増大する、内側への張出しが形成される。
【0105】
作物510の機外排出が行われる場合においては、折り目部3008を有する作物収容体310の織込み部を利用することにより、車体110の中央ラインへ作物を排出することができる。作物収容体310は自動的に降下させられるので、作物510の詰まりがくみ上げコンベアーである第二コンベアー2004で発生しにくい。
【0106】
作物収容体底面311が開けられているとき、作物収容体側面312はまっすぐに引伸ばされる。
【0107】
ある程度の剛性がこのような作物収容体側面312の折り目部3008に求められることは言うまでもないが、作物収容体底面311が開けられて作物収容体側面312が収容体アーム3003の回動でまっすぐに引伸ばされた後、作物収容体側面312の形状復帰がスムーズに行われるように、折り目部3008の伸びきりの発生を抑制するスプリング弾性のような柔性も作物収容体側面312の折り目部3008にしばしば求められる。
【0108】
作物510が、作物収容体310の上前側から作物収容体310の中へ入って来て作物収容体310の内部に収容された後、作物収容体310の下後側から作物収容体310の外へ出て行く地干し作業が行われるとき、作物収容体底面311は閉じられており、収容された作物510は折畳まれた作物収容体側面312により左右方向における作物収容体310の中央へ向かって集められながら滑落ちる。
【0109】
ある程度の量の作物510が作物収容体310へ収容された後、地干し作業のための作物放出は所定の作物集積ポイントなどでまとめて行われる態様も考えられる。
【0110】
なお、本発明に関連した発明のプログラムは、上述された本発明に関連した発明の作業車両動作制御方法の全部または一部のステップ(または工程、動作および作用など)の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
【0111】
また、本発明に関連した発明の記録媒体は、上述された本発明に関連した発明の作業車両動作制御方法の全部または一部のステップ(または工程、動作および作用など)の全部または一部の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であり、読取られたプログラムがコンピュータと協働して利用されるコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0112】
なお、上述された「一部のステップ(または工程、動作および作用など)」は、それらの複数のステップの内の一つまたはいくつかのステップを意味する。
【0113】
また、上述された「ステップ(または工程、動作および作用など)の動作」は、上述されたステップの全部または一部の動作を意味する。
【0114】
また、本発明に関連した発明のプログラムの一利用形態は、インターネット、光、電波または音波などのような伝送媒体の中を伝送され、コンピュータにより読取られ、コンピュータと協働して動作するという形態であってもよい。
【0115】
また、記録媒体としては、ROM(Read Only Memory)などが含まれる。
【0116】
また、コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)などのような純然たるハードウェアに限らず、ファームウェア、OS(Operating System)、そしてさらに周辺機器を含んでもよい。
【0117】
なお、上述されたように、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現されてもよいし、ハードウェア的に実現されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0118】
本発明における作業車両は、使い勝手を向上することができ、ディガーピッカー作業機のような作業車両に利用する目的に有用である。
【符号の説明】
【0119】
110 車体
120 ボンネット
121 切欠き
131 ステアリングハンドル
132 ハンドル回転軸
133 ハンドルコラム
140 アクチュエーター
150 衛星測位装置
151 測位受信部
210 前輪
220 ガイド板
221 ガイド板上側部
222 ガイド板下側部
230 ガイド板回動センサー
310 作物収容体
311 作物収容体底面
312 作物収容体側面
510 作物
520 畝
521 畝側面
1001 コントローラー
2001 スプリング
2002 前輪アクスル
2003 第一コンベアー
2004 第二コンベアー
2005 掘取りローター装置
3001 遮蔽ドア
3002 シャッター
3003 収容体アーム
3004 運転席
3005 後輪伝動ケース
3006 搬送ラグ
3007 作物受けガイド
3008 折り目部
P 前端部分
T 先端部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17