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特開2024-116507自動取引装置、画面制御方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024116507
(43)【公開日】2024-08-28
(54)【発明の名称】自動取引装置、画面制御方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20240821BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20240821BHJP
   G07D 11/60 20190101ALI20240821BHJP
   G06F 3/04817 20220101ALI20240821BHJP
【FI】
G06F3/041 580
G06F3/0488
G07D11/60
G06F3/04817
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023022172
(22)【出願日】2023-02-16
(71)【出願人】
【識別番号】000237639
【氏名又は名称】富士通フロンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002918
【氏名又は名称】弁理士法人扶桑国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】南 美千代
(72)【発明者】
【氏名】小田 浩之
【テーマコード(参考)】
3E141
5E555
【Fターム(参考)】
3E141BA07
3E141CA06
3E141FH04
3E141FJ05
5E555AA01
5E555BA32
5E555BB32
5E555CA13
5E555CB23
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】入力操作時の誤操作の発生を防止する。
【解決手段】入力操作部10は、画面を表示する表示部11、画面に対する入力操作を指先の接触によって検知するタッチパネル12、およびタッチパネル12に直接触れることなく入力操作を行うことができる非接触タッチフレーム13を形成する非接触センサ13aを備える。制御部20は、指先が非接触タッチフレーム13に接触した後にタッチパネル12に接触せずに非接触タッチフレーム13から離間した第1の接触動作を検出した場合に第1の画面遷移を行う。また、制御部20は、指先が非接触タッチフレーム13に接触した後にタッチパネル12に接触してタッチパネル12から離間した第2の接触動作を検出した場合に第2の画面遷移を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面を表示する表示部と、前記表示部の上部に設けられて前記画面に対する入力操作を指先の接触によって検知するタッチパネルと、前記タッチパネルの上部に設けられ、前記タッチパネルに前記指先が直接触れることなく入力操作を行える非接触タッチフレームを形成する非接触センサと、を備える入力操作部と、
前記指先が前記非接触タッチフレームに接触した後に前記タッチパネルに接触せずに前記非接触タッチフレームから離間した第1の接触動作を検知した場合に、初期画面から前記第1の接触動作にもとづく第1の画面への第1の画面遷移を行い、前記指先が前記非接触タッチフレームに接触した後に前記タッチパネルに接触して前記タッチパネルから離間した第2の接触動作を検知した場合に、前記初期画面から前記第2の接触動作にもとづく第2の画面への第2の画面遷移を行う制御部と、
を有する自動取引装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記第1の接触動作を検知した場合、前記指先が前記非接触タッチフレームに接触した場所に対応する画面上の第1の座標を保持し、前記指先が前記非接触タッチフレームから離間した場合に、前記第1の画面遷移として前記初期画面を前記第1の座標にもとづく前記第1の画面に遷移させ、
前記第2の接触動作を検知した場合、前記指先が前記タッチパネルに接触した場所に対応する画面上の第2の座標を保持し、前記指先が前記タッチパネルから離間した場合に、前記第2の画面遷移として前記初期画面を前記第2の座標にもとづく前記第2の画面に遷移させる、請求項1記載の自動取引装置。
【請求項3】
前記制御部は、
挿入されたカードにタッチモード情報が記憶されている場合、前記タッチモード情報にもとづいて、前記非接触タッチフレームを用いた前記入力操作である非接触モード、または前記タッチパネルを用いた前記入力操作である接触モードを設定し、
前記カードに前記タッチモード情報が記憶されていない場合、前記第1の接触動作によって前記第1の画面遷移が行われた後に前記非接触モードを設定し、前記第2の接触動作によって前記第2の画面遷移が行われた後に前記接触モードを設定する、請求項1記載の自動取引装置。
【請求項4】
コンピュータが、
画面を表示する表示部と、前記表示部の上部に設けられて前記画面に対する入力操作を指先の接触によって検知するタッチパネルと、前記タッチパネルの上部に設けられ、前記タッチパネルに前記指先が直接触れることなく入力操作を行える非接触タッチフレームを形成する非接触センサと、を備える入力操作部に対して、
前記指先が前記非接触タッチフレームに接触した後に前記タッチパネルに接触せずに前記非接触タッチフレームから離間した第1の接触動作を検知した場合に、初期画面から前記第1の接触動作にもとづく第1の画面への第1の画面遷移を行い、
前記指先が前記非接触タッチフレームに接触した後に前記タッチパネルに接触して前記タッチパネルから離間した第2の接触動作を検知した場合に、前記初期画面から前記第2の接触動作にもとづく第2の画面への第2の画面遷移を行う、
画面制御方法。
【請求項5】
コンピュータに、
画面を表示する表示部と、前記表示部の上部に設けられて前記画面に対する入力操作を指先の接触によって検知するタッチパネルと、前記タッチパネルの上部に設けられ、前記タッチパネルに前記指先が直接触れることなく入力操作を行える非接触タッチフレームを形成する非接触センサと、を備える入力操作部に対して、
前記指先が前記非接触タッチフレームに接触した後に前記タッチパネルに接触せずに前記非接触タッチフレームから離間した第1の接触動作を検知した場合に、初期画面から前記第1の接触動作にもとづく第1の画面への第1の画面遷移を行い、
前記指先が前記非接触タッチフレームに接触した後に前記タッチパネルに接触して前記タッチパネルから離間した第2の接触動作を検知した場合に、前記初期画面から前記第2の接触動作にもとづく第2の画面への第2の画面遷移を行う、
処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動取引装置、画面制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
金融機関等に設置された現金自動預け払い機等の自動取引装置では、利用者が取引を行うに際して、利用者自身が入力を行うための入力操作部が設けられている。このような入力操作部は、接触式のタッチパネルが用いられており、利用者の指先がタッチパネルに接触することによって、入力操作が実現される。
【0003】
また、近年では、タッチパネルに非接触センサを併用した入力操作部を備える自動取引装置が開発されている。このような自動取引装置では、タッチパネルの上部に非接触センサが設けられ、例えば、非接触センサから投光される赤外線によって非接触タッチフレームが形成される。利用者は、非接触タッチフレームに指先を接触させることによって、タッチパネルに直接触れることなく非接触で入力操作を行うことができる。
【0004】
関連技術としては、例えば、接触式センサおよび非接触式センサの何れを用いるかの切替条件に基づいて操作画面に対する入力を受け付ける技術が提案されている(特許文献1)。また、非接触型情報の初回読取試行が成功すると非接触型情報を再度読み取る再読取試行を開始し、所定時間内に再読取試行に成功した際に非接触型情報を用いた取引を開始する技術が提案されている(特許文献2)。さらに、挿入型取引媒体および非挿入型取引媒体のうち、取引処理に用いる取引媒体をユーザ操作に応じて特定し、特定した媒体に対応する読込部に対して情報の読み込みを実行させる技術が提案されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2022-103098号公報
【特許文献2】特開2017-021632号公報
【特許文献3】特開2004-185462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
タッチパネルに対して接触および非接触の両方の入力操作が可能な入力操作部を備える自動取引装置では、タッチパネルを使用して入力操作を行いたい場合であっても、非接触タッチフレームによる入力が先行するために、非接触タッチフレーム上で検出された座標にもとづく画面遷移(操作画面の遷移)が優先して行われる。
【0007】
しかし、例えば、非接触タッチフレームによる入力の位置から指先を下方に移動してタッチパネルに指先が接触してしまうと、遷移後の画面上において、利用者が本来意図しない操作ボタンに触れてしまう等の誤操作が生じる可能性がある。
【0008】
このように、従来の自動取引装置では、タッチパネルに対して非接触または接触のいずれの入力操作であるかが判定される前に画面遷移が行われてしまう場合があるため、入力操作時において誤操作が発生するという問題がある。
【0009】
1つの側面では、本発明は、入力操作時の誤操作の発生の防止を図った自動取引装置、画面制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、自動取引装置が提供される。自動取引装置は、画面を表示する表示部と、表示部の上部に設けられて画面に対する入力操作を指先の接触によって検知するタッチパネルと、タッチパネルの上部に設けられ、タッチパネルに指先が直接触れることなく入力操作を行える非接触タッチフレームを形成する非接触センサと、を備える入力操作部と、指先が非接触タッチフレームに接触した後にタッチパネルに接触せずに非接触タッチフレームから離間した第1の接触動作を検知した場合に、初期画面から第1の接触動作にもとづく第1の画面への第1の画面遷移を行い、指先が非接触タッチフレームに接触した後にタッチパネルに接触してタッチパネルから離間した第2の接触動作を検知した場合に、初期画面から第2の接触動作にもとづく第2の画面への第2の画面遷移を行う制御部と、を有する。
【0011】
また、上記課題を解決するために、コンピュータが上記自動取引装置と同様の制御を行う画面制御方法が提供される。
さらに、上記課題を解決するために、コンピュータに上記自動取引装置と同様の制御を実行させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0012】
1側面によれば、入力操作時の誤操作の発生を防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】自動取引装置の一例を説明するための図である。
図2】自動取引装置の外観の一例を示す図である。
図3】画面遷移の一例を示す図である。
図4】入力操作時に誤操作が発生する状態の一例を説明するための図である。
図5】自動取引装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図6】第1の接触動作における第1の画面遷移の一例を説明するための図である。
図7】第1の接触動作における第1の画面遷移の一例を説明するための図である。
図8】第2の接触動作における第2の画面遷移の一例を説明するための図である。
図9】第2の接触動作における第2の画面遷移の一例を説明するための図である。
図10】画面表示の一例を示す図である。
図11】自動取引装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図12】自動取引装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図13】自動取引装置の動作の変形例を示すフローチャートである。
図14】自動取引装置の動作の変形例を示すフローチャートである。
図15】自動取引装置の動作の変形例を示すフローチャートである。
図16】カード情報のデータ構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書および図面において実質的に同一の機能を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する場合がある。
【0015】
図1は自動取引装置の一例を説明するための図である。自動取引装置1は、例えば、現金自動預け払い機であり、入力操作部10と制御部20を有する。入力操作部10は、表示部11、タッチパネル12および非接触センサ13aを備える。
【0016】
表示部11は、入力操作を行うための画面を表示する。タッチパネル12は、表示部11の上部に設けられて、画面に対する入力操作を指先の接触によって検知する。非接触センサ13aは、タッチパネル12の上部に設けられ、タッチパネル12に指先が直接触れることなく入力操作を行える非接触タッチフレーム13を形成する。
【0017】
制御部20は、入力操作部10を介して行われた利用者による入力操作にもとづいて、表示部11で表示させる画面遷移等の制御を行う。また、制御部20の機能は、自動取引装置1が備える図示しないプロセッサが、所定のプログラムを実行することによって実現することができる。
【0018】
図1の例を用いて動作について説明する。
〔ステップS1〕制御部20は、利用者の指先が非接触タッチフレーム13に接触した後にタッチパネル12に接触せずに非接触タッチフレーム13から離間した第1の接触動作を検知する。
【0019】
〔ステップS1a〕制御部20は、第1の接触動作を検知した場合、初期画面から第1の接触動作にもとづく第1の画面への第1の画面遷移を行う。
〔ステップS2〕制御部20は、利用者の指先が非接触タッチフレーム13に接触した後にタッチパネル12に接触してタッチパネル12から離間した第2の接触動作を検知する。
【0020】
〔ステップS2a〕制御部20は、第2の接触動作を検知した場合、初期画面から第2の接触動作にもとづく第2の画面への第2の画面遷移を行う。
ここで、第1の接触動作は、非接触タッチフレーム13を用いた入力操作(非接触入力操作)であり、第2の接触動作は、タッチパネル12を用いた入力操作(接触入力操作)であると判定できる。また、制御部20では、第1の接触動作または第2の接触動作を検知した場合に画面遷移を行う。
【0021】
このように、本発明の自動取引装置1では、非接触入力操作または接触入力操作のいずれであるかを判定した後に画面遷移を行う構成とした。これにより、従来のように、非接触入力操作または接触入力操作が判定される前に画面遷移が行われることはないため、利用者が本来意図しない操作ボタンに触れてしまう等の誤操作の発生を防止することが可能になる(誤操作の例については図3図4で後述する)。
【0022】
図2は自動取引装置の外観の一例を示す図である。自動取引装置1は、利用者と対面する側に、紙幣の預け払いをする紙幣処理部41、硬貨の預け払いをする硬貨処理部42、通帳が挿入されて記帳等の処理を行う通帳処理部43、キャッシュカードが挿入されてカード情報の読取等を行うカード挿入処理部44および入力操作部10を備えている。
【0023】
入力操作部10には、タッチパネル12が設けられ、タッチパネル12の上部外枠のフレームには、非接触センサ13aが設けられている。非接触センサ13aは、例えば、フレームの内側において、一辺の両端に赤外線投光器と赤外線イメージセンサとを備えた2つのセンサユニットが配置され、残りの三辺には反射テープが貼られた構成を有する。
【0024】
センサユニットから照射された赤外線は、反射テープで反射されて赤外線イメージセンサが赤外線を受光する。これにより、フレーム内には、赤外線による非接触タッチフレーム13が形成される。非接触タッチフレーム13に指先が接触すると、反射テープから反射された赤外線が遮断されて赤外線が戻って来なくなるので、指先の影が検知されることになる。また、影の位置から指先の位置が分かり、2箇所から影の位置を測定することによる三角測量方式にて、指先が接触した非接触タッチフレーム13上の座標を求めることができる。
【0025】
次にタッチパネル/非接触タッチフレームによって入力操作が可能な自動取引装置において、入力操作時に誤操作が発生する改善前の状態について、図3図4を用いて説明する。
【0026】
図3は画面遷移の一例を示す図であり、図4は入力操作時に誤操作が発生する状態の一例を説明するための図である。なお、図4では、タッチパネル12および非接触タッチフレーム13には、タッチパネル12の下方に位置する表示部11からの画像(操作ボタン等が含まれる操作画面)に合わせて、操作ボタンとしての検出範囲を図示している。
【0027】
〔ステップS101〕表示部11には、“支払”、“残高照会”、“振込”、“預金”、“通帳記帳”の各ボタンを含む画面g11が表示されている。また、“支払”は、ボタン表示位置b1に表示され、“残高照会”は、ボタン表示位置b2に表示され、“振込”はボタン表示位置b3に表示されているとする。
【0028】
このような画面g11に対して、利用者はタッチパネル12を利用して残高照会を行いたい場合、ボタン表示位置b2にある“残高照会”のボタンを押下しようとする。この場合、指先は、非接触タッチフレーム13のボタン表示位置b2に最初に触れるものとする。
【0029】
〔ステップS102〕非接触タッチフレーム13に指先が触れると、表示画面が画面g11から画面g12に遷移する。画面g12には、残高照会に関する、“暗証番号入力”、“キャンセル”および“最初の画面へ”の各ボタンが表示されている。また、“暗証番号入力”は、ボタン表示位置b11に表示され、“キャンセル”は、ボタン表示位置b12に表示され、“最初の画面へ”はボタン表示位置b13に表示されている。
【0030】
〔ステップS103〕表示画面が画面g12に遷移したことを利用者が認識し、タッチパネル12のボタン表示位置b11に対して指先をタッチすれば、残高照会のための“暗証番号入力”の操作を行うことができる(暗証番号入力の操作ボタンは、タッチパネル12のボタン表示位置b11にあるため)。
【0031】
しかし、ステップS103に示すように、画面g11から画面g12への遷移後に、そのまま指先を下に移動してタッチパネル12を押してしまうと、タッチパネル12上のボタン表示位置b12にある意図しない“キャンセル”のボタンを押してしまうという誤操作が発生する。
【0032】
〔ステップS104〕タッチパネル12上で画面g12上の“キャンセル”のボタンが押下された後にタッチパネル12から指先が離間する。表示画面は、画面g12から画面g13に遷移することになり、利用者が望んでいない画面g13が表示されることになる。
【0033】
なお、画面g13には、残高照会をキャンセルするかしないかの“はい”、“いいえ”のボタンが表示されている。“はい”は、ボタン表示位置b21に表示され、“いいえ”は、ボタン表示位置b22に表示されている。
【0034】
このように、利用者がタッチパネル12を使用して入力操作を行いたい場合においても、通常、非接触タッチフレーム13に入力操作が先行されるので、従来では、非接触タッチフレーム13上で検出された座標が優先的に検知されて画面遷移が行われる。
【0035】
この場合、上記のように非接触タッチフレーム13による非接触の入力位置から指先をそのまま下方に移動してタッチパネル12に接触してしまう可能性がある(画面が変わったことを利用者が認識したとしても、タッチパネル12と非接触タッチフレーム13との距離は短いので、非接触タッチフレーム13に触れた同じ位置の下側奥のタッチパネル12に指先が触れてしまう可能性がある)。
【0036】
このため、遷移後の画面上において、利用者が本来意図しないボタンに触れてしまうという誤操作が発生し、利用者が望んでいない画面が表示される可能性がある。本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、タッチパネル/非接触タッチフレームを備える自動取引装置において、入力操作時の誤操作の発生の防止を図るものである。
【0037】
次に本発明の自動取引装置1の構成および動作について以降詳しく説明する。図5は自動取引装置のハードウェア構成の一例を示す図である。自動取引装置1は、利用者操作の処理機能を備えたコンピュータとすることができる。自動取引装置1は、制御部20を備え、制御部20によって自動取引装置1の全体が制御される。制御部20は、バス31を介してメモリ32と複数の周辺機器とが接続されている。
【0038】
制御部20は、プロセッサであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、またはDSP(Digital Signal Processor)である。制御部20がプログラムを実行することで実現する機能の少なくとも一部を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)などの電子回路で実現してもよい。
【0039】
メモリ32は、例えば、RAM(Random Access Memory)であり、自動取引装置1の主記憶装置として使用される。メモリ32には、制御部20に実行させるOS(Operating System)のプログラムや入力操作処理を実行するためのアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ32には、制御部20による処理に必要な各種データが格納される。
【0040】
バス31に接続されている周辺機器としては、第1ハードディスク33、第2ハードディスク34、ホスト通信制御部35、画面表示制御部36、キー入力制御部37、利用者カメラ38、利用者センサ39、入出力制御部40および電源制御部45が接続されている。
【0041】
第1ハードディスク33および第2ハードディスク34は、自動取引装置1の補助記憶装置として使用され、システム保護のために二重化されている。第1ハードディスク33および第2ハードディスク34には、OSのプログラム、入力操作処理のためのアプリケーションプログラム、および各種データが格納される。補助記憶装置としては、フラッシュメモリ等の不揮発性の半導体記憶装置を使用することもできる。
【0042】
ホスト通信制御部35は、ネットワークを介して自動取引装置1の取引処理を管理するホストコンピュータに接続されている。画面表示制御部36は、表示部11に接続されている。画面表示制御部36は、制御部20からの命令に従って、取引処理に関する所定のGUI(Graphical User Interface)を表示部11の画面に表示させる。表示部11は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)である。
【0043】
キー入力制御部37は、利用者が入力操作を行う装置としてのタッチパネル12および非接触センサ13aに接続されている。キー入力制御部37は、上位アプリケーションに相当する。タッチパネル12は、表示部11の上方に配置され、非接触センサ13aは、タッチパネル12の上方に配置されて、非接触タッチフレーム13を形成する。
【0044】
利用者カメラ38は、自動取引装置1の正面上部に設けられ、利用者の顔画像を撮影する。利用者センサ39は、利用者が自動取引装置1の前に立ったことを検知するためのものであり、利用者の存在を検知することにより、取引終了後に、通帳、キャッシュカード、現金等の媒体の取り忘れの判定に使用される。
【0045】
入出力制御部40は、紙幣処理部41、硬貨処理部42、通帳処理部43およびカード/レシート処理部44aに接続されている。紙幣処理部41は、紙幣の保管および入出金の処理を行う。硬貨処理部42は、硬貨の保管および入出金の処理を行う。通帳処理部43は、通帳の記帳処理を行う。カード/レシート処理部44aは、キャッシュカードやクレジットカード等のカードを用いる取引において、カードの受け付けおよび返却を行う。また、カード/レシート処理部44aは、取引終了時において取引明細が印刷されたレシートを排出する。
【0046】
電源制御部45は、UPS(Uninterruptible Power Systems:無停電電源装置)46および電源コード47に接続されている。UPS46は、商用電源からの電力供給の予期せぬ切断が発生した場合であっても、取引情報の保持やシステムの正常なシャットダウンが完了するまで電力供給が途切れないように電力を供給し続ける電源装置である。以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
【0047】
図6図7は第1の接触動作における第1の画面遷移の一例を説明するための図である。図7には第1の接触動作が示されている。
〔ステップS11〕表示部11には、“支払”、“残高照会”、“振込”、“預金”、“通帳記帳”の各ボタンを含む画面g1が表示されている。また、“支払”は、ボタン表示位置b1に表示され、“残高照会”は、ボタン表示位置b2に表示され、“振込”はボタン表示位置b3に表示されているとする。
【0048】
このような画面g1に対して、利用者は残高照会を行いたい場合、ボタン表示位置b2にある“残高照会”のボタンを押下しようとする。
〔ステップS12〕指先は、非接触タッチフレーム13のボタン表示位置b2に最初に触れることになる。このとき、制御部20は、非接触タッチフレーム13への指先の接触を検知し、またボタン表示位置b2に触れたことを検知すると、ボタン表示位置b2に対応する座標を保持する。そして、制御部20は、保持した座標にもとづいて画面g1の “残高照会”のボタンをマーキングした画面g1aを表示する。
【0049】
〔ステップS13〕制御部20は、指先が非接触タッチフレーム13に触れた後に、タッチパネル12に接触せずに非接触タッチフレーム13から離間したことを検知する。この場合、制御部20は、ボタン表示位置b2に対応する座標を確定する。そして、制御部20は、表示画面を画面g1(画面g1a)から画面g2に遷移させる。画面g2には、残高照会に関する、“暗証番号入力”、“キャンセル”および“最初の画面へ”の各ボタンが表示されている。また、“暗証番号入力”は、ボタン表示位置b11に表示され、“キャンセル”は、ボタン表示位置b12に表示され、“最初の画面へ”はボタン表示位置b13に表示されている。
【0050】
このように、制御部20は、指先が非接触タッチフレーム13に接触した後にタッチパネル12に接触せずに非接触タッチフレーム13から離間した第1の接触動作を検出した場合に、画面g1(画面g1a)から画面g2へ画面遷移を行う。
【0051】
これにより、非接触タッチフレーム13による入力が先行しても、非接触入力操作であることを判定した後に画面遷移を行うので、利用者が本来意図しないボタンに触れてしまうという誤操作の発生を防止することができ、さらに利用者が望んでいない画面が表示されるといった状態の発生を防止することができる。
【0052】
図8図9は第2の接触動作における第2の画面遷移の一例を説明するための図である。図9には第2の接触動作が示されている。
〔ステップS21〕表示部11には、“支払”、“残高照会”、“振込”、“預金”、“通帳記帳”の各ボタンを含む画面g1が表示されている。また、“支払”は、ボタン表示位置b1に表示され、“残高照会”は、ボタン表示位置b2に表示され、“振込”はボタン表示位置b3に表示されているとする。
【0053】
このような画面g1に対して、利用者は残高照会を行いたい場合、ボタン表示位置b2にある“残高照会”のボタンを押下しようとする。
〔ステップS22〕指先は、非接触タッチフレーム13に最初に触れることになる。このとき、指先が斜め下方に動いて、非接触タッチフレーム13のボタン表示位置b3に触れたとする。制御部20は、非接触タッチフレーム13への指先の接触を検知し、またボタン表示位置b3に触れたことを検知すると、ボタン表示位置b3に対応する座標を保持する。そして、制御部20は、保持した座標にもとづいて画面g1の “振込”のボタンをマーキングした画面g1bを表示する。
【0054】
〔ステップS23〕指先はさらに下方に動いて、タッチパネル12のボタン表示位置b2に触れる。制御部20は、指先が非接触タッチフレーム13に触れた後に、タッチパネル12に接触したことを検知し、またタッチパネル12のボタン表示位置b2に触れたことを検知する。この場合、制御部20は、ボタン表示位置b2に対応する座標を保持し、保持した座標にもとづいて画面g1の“残高照会”のボタンをマーキングした画面g1cを表示する。
【0055】
〔ステップS24〕制御部20は、指先がタッチパネル12から離間したことを検知すると、ステップS23で保持した座標を確定し、確定した座標にもとづき、表示画面を画面g1(画面g1c)から画面g2に遷移させる。画面g2には、残高照会に関する、“暗証番号入力”、“キャンセル”および“最初の画面へ”の各ボタンが表示されている。なお、“暗証番号入力”は、ボタン表示位置b11に表示され、“キャンセル”は、ボタン表示位置b12に表示され、“最初の画面へ”はボタン表示位置b13に表示されている。
【0056】
このように、制御部20は、指先が非接触タッチフレーム13に接触した後にタッチパネル12に接触してタッチパネル12から離間した第2の接触動作を検出した場合に、画面g1(画面g1c)から画面g2へ画面遷移を行う。
【0057】
これにより、非接触タッチフレーム13による入力が先行しても、接触入力操作であることを判定した後に画面遷移を行うので、利用者が本来意図しないボタンに触れてしまうという誤操作の発生を防止することができ、さらに利用者が望んでいない画面が表示されるといった状態の発生を防止することができる。
【0058】
次にフローチャートを用いて動作について説明する。図10は画面表示の一例を示す図であり、図11図12は自動取引装置の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図10に示す画面は、図11図12のフローチャートの該当ステップに対応する画面の一例を示している。
【0059】
〔ステップS31〕制御部20は、カード挿入画面g0を表示する。
〔ステップS32〕自動取引装置1にカードが挿入された場合にステップS33の処理に進む。
【0060】
〔ステップS33〕制御部20は、挿入されたカードにタッチモード情報が記憶されているか否かを判定する。タッチモード情報が記憶されている場合はステップS34の処理に進み、記憶されていない場合はステップS37の処理に進む。
【0061】
〔ステップS34〕制御部20は、タッチモード情報が接触モード(タッチパネル12を用いた入力操作)であるか、非接触モード(非接触タッチフレーム13を用いた入力操作)であるかを判定する。接触モードの場合はステップS35の処理に進み、非接触モードの場合はステップS36の処理に進む。
【0062】
〔ステップS35〕制御部20は、接触モードによる動作設定を行ってタッチパネル12を用いた入力操作を受け付ける。処理を終了する。
〔ステップS36〕制御部20は、非接触モードによる動作設定を行って非接触タッチフレーム13を用いた入力操作を受け付ける。処理を終了する。
【0063】
〔ステップS37〕制御部20は、取引種別選択画面g1を表示する。
〔ステップS38〕制御部20は、非接触タッチフレーム13に指先の接触を検知した場合にステップS39の処理に進む(図7のステップS12および図9のステップS22の指先動作)。
【0064】
〔ステップS39〕制御部20は、非接触タッチフレーム13への指先の接触場所の座標を検出して保持し、保持した座標にもとづく画面g1aを表示する。
〔ステップS40〕制御部20は、非接触タッチフレーム13に指先の接触を引き続き検知したか否かを判定する。接触を検知した場合はステップS41の処理に進み、接触を検知しない場合(非接触タッチフレーム13から指先が離間した場合(図7のステップS13の指先動作))はステップS46の処理に進む。
【0065】
〔ステップS41〕制御部20は、タッチパネル12に指先の接触を検知したか否かを判定する。接触を検知した場合はステップS42の処理に進み(図9のステップS23の指先動作)、接触を検知しない場合はステップS40の処理に戻る。
【0066】
〔ステップS42〕制御部20は、タッチパネル12への指先の接触場所の座標を検出して保持し、保持した座標にもとづく画面g1cを表示する。
〔ステップS43〕制御部20は、タッチパネル12に指先の接触を検知しない場合(タッチパネル12から指先が離間した場合(図9のステップS24の指先動作))にステップS44の処理に進む。
【0067】
〔ステップS44〕制御部20は、接触モードによる動作設定を行う。
〔ステップS45〕制御部20は、タッチパネル12を用いた入力操作によって検出した座標を確定し、確定した座標にもとづいて画面g2を表示して画面遷移を行う。例えば、タッチパネル12の操作にもとづく“残高照会”のボタンの座標が確定したので、“残高照会”に関する次の操作画面である画面g2に表示画面が遷移する。処理を終了する。
【0068】
〔ステップS46〕制御部20は、非接触モードによる動作設定を行う。
〔ステップS47〕制御部20は、非接触タッチフレーム13を用いた入力操作によって検出した座標を確定し、確定した座標にもとづいて画面g2を表示して画面遷移を行う。例えば、非接触タッチフレーム13にもとづく“残高照会”のボタンの座標が確定したので、“残高照会”に関する次の操作画面である画面g2に表示画面が遷移する。処理を終了する。
【0069】
図13から図15は自動取引装置の動作の変形例を示すフローチャートである。なお、図10に示す画面は、図13から図15のフローチャートの該当ステップに対応する画面の一例を示している。
【0070】
〔ステップS51〕制御部20は、カード挿入画面g0を表示する。
〔ステップS52〕自動取引装置1にカードが挿入された場合にステップS53の処理に進む。
【0071】
〔ステップS53〕制御部20は、挿入されたカードにタッチモード情報が記憶されているか否かを判定する。タッチモード情報が記憶されている場合はステップS54の処理に進み、記憶されていない場合はステップS70の処理に進む。
【0072】
〔ステップS54〕制御部20は、タッチモード情報が接触モード(タッチパネル12を用いた入力操作)であるか、非接触モード(非接触タッチフレーム13を用いた入力操作)であるかを判定する。接触モードの場合はステップS55の処理に進み、非接触モードの場合はステップS62の処理に進む。
【0073】
〔ステップS55〕制御部20は、取引種別選択画面g1を表示する。
〔ステップS56〕制御部20は、接触モードによる動作設定を行う。
〔ステップS57〕制御部20は、タッチパネル12に指先の接触を検知した場合にステップS58の処理に進む。
【0074】
〔ステップS58〕制御部20は、タッチパネル12への指先の接触場所の座標を検出して保持し、保持した座標にもとづく画面g1cを表示する。
〔ステップS59〕制御部20は、タッチパネル12に指先の接触を検知しない場合はステップS60の処理に進む。
【0075】
〔ステップS60〕制御部20は。ステップS58で保持した座標を確定する。
〔ステップS61〕制御部20は、確定した座標にもとづく画面g2を表示して画面遷移を行う。
【0076】
〔ステップS61a〕制御部20は、取引が終了か否かを判定する。取引が終了の場合は処理を終了し、取引が終了でない場合はステップS56の処理に戻る。
〔ステップS62〕制御部20は、取引種別選択画面g1を表示する。
【0077】
〔ステップS63〕制御部20は、非接触モードによる動作設定を行う。
〔ステップS64〕制御部20は、非接触タッチフレーム13に指先の接触を検知した場合にステップS65の処理に進む。
【0078】
〔ステップS65〕制御部20は、非接触タッチフレーム13への指先の接触場所の座標を検出して保持し、保持した座標にもとづく画面g1aを表示する。
〔ステップS66〕制御部20は、非接触タッチフレーム13に指先の接触を検知したか否かを判定し、接触を検知しない場合はステップS67の処理に進む。
【0079】
〔ステップS67〕制御部20は、ステップS65で保持した座標を確定する。
〔ステップS68〕制御部20は、確定した座標にもとづく画面g2を表示して画面遷移を行う。
【0080】
〔ステップS69〕制御部20は、取引が終了か否かを判定する。取引が終了の場合は処理を終了し、取引が終了でない場合はステップS63の処理に戻る。
〔ステップS70〕制御部20は、取引種別選択画面g1を表示する。
【0081】
〔ステップS71〕制御部20は、非接触タッチフレーム13に指先の接触を検知した場合にステップS72の処理に進む(図7のステップS12および図9のステップS22の指先動作)。
【0082】
〔ステップS72〕制御部20は、非接触タッチフレーム13への指先の接触場所の座標を検出して保持し、保持した座標にもとづく画面g1aを表示する。
〔ステップS73〕制御部20は、非接触タッチフレーム13に指先の接触を検知したか否かを判定する。接触を検知した場合はステップS74の処理に進み、接触を検知しない場合(非接触タッチフレーム13から指先が離間した場合(図7のステップS13の指先動作))はステップS79の処理に進む。
【0083】
〔ステップS74〕制御部20は、タッチパネル12に指先の接触を検知したか否かを判定する。接触を検知した場合はステップS75の処理に進み(図9のステップS23の指先動作)、接触を検知しない場合はステップS73の処理に戻る。
【0084】
〔ステップS75〕制御部20は、タッチパネル12への指先の接触場所の座標を検出して保持し、保持した座標にもとづく画面g1cを表示する。
〔ステップS76〕制御部20は、タッチパネル12に指先の接触を検知しない場合(タッチパネル12から指先が離間した場合(図9のステップS24の指先動作))にステップS77の処理に進む。
【0085】
〔ステップS77〕制御部20は、接触モードによる動作設定を行う。
〔ステップS78〕制御部20は、タッチパネル12を用いた入力操作によって検出した座標を確定し、確定した座標にもとづいて画面g2を表示して画面遷移を行う。例えば、タッチパネル12にもとづく“残高照会”のボタンの座標が確定したので、“残高照会”に関する次の操作画面である画面g2に表示画面が遷移する。ステップS56の処理に戻る。
【0086】
〔ステップS79〕制御部20は、非接触モードによる動作設定を行う。
〔ステップS80〕制御部20は、非接触タッチフレーム13を用いた入力操作によって検出した座標を確定し、確定した座標にもとづいて画面g2を表示して画面遷移を行う。例えば、非接触タッチフレーム13にもとづく“残高照会”のボタンの座標が確定したので、“残高照会”に関する次の操作画面である画面g2に表示画面が遷移する。ステップS63の処理に戻る。
【0087】
図16はカード情報のデータ構成の一例を示す図である。自動取引装置1において挿入されるカード8は例えば、キャッシュカードであって、磁気ストライプ81およびICチップ82が設けられている。ICチップ82には、カード情報が記憶されている。カード情報には、例えば、銀行番号、店番号、科目、口座番号およびタッチモード情報が含まれる。
【0088】
タッチモード情報には、非接触モードまたは接触モードのいずれかの識別符号を登録することができる。例えば、識別符号が0ならば接触モード、1ならば非接触モードになる。なお、0、1以外のその他の符号の設定や、符号が何も設定されていないような場合には、タッチモード情報は未登録(タッチモード情報に関する情報はなし)とする。
【0089】
以上説明したように、本発明によれば、利用者の意図しない操作や、誤操作を抑止することが可能となる。また、非接触の入力操作に不慣れな利用者にとっても操作性の向上を図ることが可能になる。
【0090】
上記で説明した本発明の自動取引装置1の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。この場合、自動取引装置1が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
【0091】
処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶部、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記憶部には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等がある。光ディスクには、CD-ROM/RW等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto Optical disk)等がある。
【0092】
プログラムを流通させる場合、例えば、そのプログラムが記録されたCD-ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶部に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0093】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶部に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶部からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0094】
また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP、ASIC、PLD等の電子回路で実現することもできる。
【0095】
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。さらに、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
【符号の説明】
【0096】
1 自動取引装置
10 入力操作部
11 表示部
12 タッチパネル
13a 非接触センサ
13 非接触タッチフレーム
20 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16