(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024116508
(43)【公開日】2024-08-28
(54)【発明の名称】情報処理システム、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
H04N 7/14 20060101AFI20240821BHJP
H04N 21/2343 20110101ALI20240821BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240821BHJP
H04L 51/10 20220101ALI20240821BHJP
H04L 67/561 20220101ALI20240821BHJP
【FI】
H04N7/14 110
H04N21/2343
G06Q50/10
H04L51/10
H04L67/561
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023022174
(22)【出願日】2023-02-16
(71)【出願人】
【識別番号】507282325
【氏名又は名称】株式会社リブセンス
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】村上 太一
【テーマコード(参考)】
5C164
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5C164FA09
5C164PA31
5C164SB02P
5C164VA13P
5C164VA23P
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ビデオチャットにおいて、お互いの内面的な魅力をより重視して伝える情報処理システム、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システムの情報処理装置における処理方法は、受付ステップと、実行ステップと、適用ステップと、解除ステップとを実行する。受付ステップでは、第1ユーザの端末である第1端末及び第2ユーザの端末である第2端末から、ビデオチャットを実行させる実行信号を受け付ける。実行ステップでは、第1端末及び第2端末の双方から実行信号を受け付けた場合に、第1端末と第2端末との間でビデオチャットを実行させる。適用ステップでは、第1端末に表示される第2ユーザの顔、及び、第2端末に表示される第1ユーザの顔、を判別不能にさせる視覚情報を、第1端末及び第2端末におけるビデオチャットの表示画面上に適用させる。解除ステップでは、所定条件が満たされた場合に、適用された視覚情報を解除させる。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
少なくとも1つの制御部を備え、
前記制御部は、受付ステップと、実行ステップと、適用ステップと、解除ステップとを実行可能に構成され、
前記受付ステップでは、第1ユーザの端末である第1端末及び第2ユーザの端末である第2端末から、ビデオチャットを実行させる実行信号を受け付け可能に構成され、
前記第1ユーザは、前記ビデオチャットに紐づいたユーザであり、
前記第2ユーザは、前記ビデオチャットにおいて、前記第1ユーザの相手となるユーザであり、
前記実行ステップでは、前記第1端末及び前記第2端末の双方から前記実行信号を受け付けた場合に、前記第1端末と前記第2端末との間で前記ビデオチャットを実行させ、
前記適用ステップでは、前記第1端末に表示される前記第2ユーザの顔、及び、前記第2端末に表示される前記第1ユーザの顔、を判別不能にさせる視覚情報を、前記第1端末及び前記第2端末における前記ビデオチャットの表示画面上に適用させ、
前記解除ステップでは、所定条件が満たされた場合に、適用された前記視覚情報を解除させる、
情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記受付ステップでは、前記第1端末及び前記第2端末から、前記視覚情報の適用を解除させる解除信号を受け付け可能に構成され、
前記解除ステップでは、前記第1端末及び前記第2端末の双方から前記解除信号を受け付けた場合に、適用された前記視覚情報を解除させる、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記受付ステップでは、前記ビデオチャットが実行されてから第1所定時間の経過後に、前記解除信号を受け付け可能に構成される、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、通知ステップを実行可能に構成され、
前記通知ステップでは、前記第1端末又は前記第2端末から前記解除信号を受け付けた場合に、前記解除信号が受け付けられた旨を、前記第1端末及び前記第2端末のうち前記解除信号が受け付けられていない端末に通知する、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記解除ステップでは、前記ビデオチャットが実行されている経過時間に応じて、前記視覚情報を徐々に解除させる、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記解除ステップでは、前記ビデオチャットが実行されてから第2所定時間の経過後に、前記視覚情報を解除させる、
情報処理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記受付ステップでは、前記第1端末及び前記第2端末から、複数の前記視覚情報から任意に選択された前記視覚情報に関する選択情報を受け付け可能に構成され、
前記適用ステップでは、
前記第1端末から前記選択情報を受け付けた場合に、前記選択情報に対応する前記視覚情報を、前記第2端末に表示される前記第1ユーザの顔に適用させ、
前記第2端末から前記選択情報を受け付けた場合に、前記選択情報に対応する前記視覚情報を、前記第1端末に表示される前記第2ユーザの顔に適用させる、
情報処理システム。
【請求項8】
プログラムであって、
請求項1から7までの何れか1項に記載の情報処理システムの各ステップをコンピュータに実行させる、
プログラム。
【請求項9】
情報処理方法であって、
請求項1から7までの何れか1項に記載の情報処理システムの各ステップを備える、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、サーバが開示されている。
【0003】
このサーバは、情報を記憶する情報記憶部と、ユーザによるオンラインイベントの予約を管理するイベント予約管理部と、オンラインイベントの仮想的な会場となる仮想空間を管理する仮想空間管理部と、オンラインイベントに参加するユーザと特定ユーザとの間で実行されるビデオチャットを制御するビデオチャット制御部と、を備える。仮想空間管理部は、特定ユーザとのビデオチャットを待機するための画面であって、ビデオチャットを待機する複数のユーザのユーザ情報を含む待機用画面を表示させる。ビデオチャット制御部は、ビデオチャットを待機する複数のユーザの中から1のユーザを所定のルールに従って特定し、この1のユーザの端末装置と、特定ユーザの端末装置との間のビデオチャットの通信を実行させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されたサーバでは、ビデオチャットの開始とともに相手の容姿を確認できるため、ユーザは、容姿を主な要素として相手を判断していた。すなわち、従来のビデオチャットでは、会話を通して、価値観、性格、相性等の内面的な魅力を伝えることが困難であった。
【0006】
本発明では上記事情を鑑み、ビデオチャットにおいて、お互いの内面的な魅力をより重視して伝えることが可能な情報処理システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、少なくとも1つの制御部を備える。制御部は、受付ステップと、実行ステップと、適用ステップと、解除ステップとを実行可能に構成される。受付ステップでは、第1ユーザの端末である第1端末及び第2ユーザの端末である第2端末から、ビデオチャットを実行させる実行信号を受け付け可能に構成される。第1ユーザは、ビデオチャットに紐づいたユーザである。第2ユーザは、ビデオチャットにおいて、第1ユーザの相手となるユーザである。実行ステップでは、第1端末及び第2端末の双方から実行信号を受け付けた場合に、第1端末と第2端末との間でビデオチャットを実行させる。適用ステップでは、第1端末に表示される第2ユーザの顔、及び、第2端末に表示される第1ユーザの顔、を判別不能にさせる視覚情報を、第1端末及び第2端末におけるビデオチャットの表示画面上に適用させる。解除ステップでは、所定条件が満たされた場合に、適用された視覚情報を解除させる。
【0008】
このような態様によれば、ビデオチャットにおいて、お互いの内面的な魅力をより重視して伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】情報処理システム100を表す構成図である。
【
図2】情報処理装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】第1端末300のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】第2端末400のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図5】情報処理装置200(制御部210)によって実現される機能を示すブロック図である。
【
図6】情報処理装置200によって実行される情報処理の流れを示すアクティビティ図である。
【
図7】情報処理装置200によって実行される情報処理の流れを示すアクティビティ図である。
【
図8】アクティビティA140からA150に対応する、ビデオチャット画面500を示す図である。
【
図9】アクティビティA170に対応する、ビデオチャット画面501を示す図である。
【
図10】アクティビティA200に対応する、ビデオチャット画面502を示す図である。
【
図11】アクティビティA220に対応する、ビデオチャット画面503を示す図である。
【
図12】アクティビティA230に対応する、ビデオチャット画面504を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0011】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0012】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0013】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0014】
1.ハードウェア構成
第1節では、本実施形態のハードウェア構成について説明する。
【0015】
1-1.情報処理システム100
図1は、情報処理システム100を表す構成図である。情報処理システム100は、情報処理装置200と、第1端末300と、第2端末400とを備え、これらがネットワークを通じて接続されている。これらの構成要素についてさらに説明する。ここで、情報処理システム100に例示されるシステムとは、1つ又はそれ以上の装置又は構成要素からなるものである。したがって、例えば、情報処理装置200単体であっても情報処理システム100に例示されるシステムになりうる。
【0016】
また、情報処理システム100は、第1端末300と第2端末400との間でビデオチャットを実行させることが可能なシステムであってもよい。情報処理装置200は、SFU(Selective Forwarding Unit)サーバであってもよく、第1端末300と第2端末400とは、情報処理装置200を経由して、音声情報、映像情報等をやり取りしてもよい。
【0017】
1-2.情報処理装置200
図2は、情報処理装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置200は、制御部210と、記憶部220と、通信部250とを有し、これらの構成要素が情報処理装置200の内部において通信バス260を介して電気的に接続されている。各構成要素についてさらに説明する。
【0018】
制御部210は、情報処理装置200に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部210は、例えば、不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部210は、記憶部220に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、情報処理装置200に係る種々の機能を実現する。すなわち、記憶部220に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部210によって具体的に実現されることで、制御部210に含まれる各機能部として実行されうる。これらについては、第2節においてさらに説明する。なお、制御部210は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部210を有するように実施してもよい。またそれらの組み合わせであってもよい。
【0019】
記憶部220は、情報処理装置200の情報処理に必要な様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部210によって実行される情報処理装置200に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。また、これらの組み合わせであってもよい。
【0020】
通信部250は、USB、IEEE1394、Thunderbolt(登録商標)、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、5G/LTE/3G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、情報処理装置200は、通信部250を介して、第1端末300及び第2端末400とネットワークを介して種々の情報を通信する。
【0021】
1-3.第1端末300
図3は、第1端末300のハードウェア構成を示すブロック図である。第1端末300は、制御部310と、記憶部320と、表示部330と、入力部340と、通信部350とを有し、これらの構成要素が第1端末300の内部において通信バス360を介して電気的に接続されている。制御部310、記憶部320及び通信部350の説明は、情報処理装置200における制御部210、記憶部220及び通信部250の説明と略同様のため省略する。第1端末300は、例えば、デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット端末、スマートフォン等であってもよい。
【0022】
表示部330は、第1端末300の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。表示部330は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。これは例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、第1端末300の種類に応じて使い分けて実施することが好ましい。以下では、表示部330は、第1端末300の筐体に含まれるものとして説明する。
【0023】
入力部340は、第1端末300の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部340は、表示部330と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTキーボード等を採用してもよい。すなわち、入力部340は、ユーザによってなされた操作入力を受け付ける。当該入力は、命令信号として、通信バス360を介して制御部310に転送される。そして、制御部310は、必要に応じて所定の制御や演算を実行しうる。
【0024】
1-4.第2端末400
図4は、第2端末400のハードウェア構成を示すブロック図である。第2端末400は、制御部410と、記憶部420と、表示部430と、入力部440と、通信部450とを有し、これらの構成要素が第2端末400の内部において通信バス460を介して電気的に接続されている。制御部410、記憶部420及び通信部450の説明は、情報処理装置200における制御部210、記憶部220及び通信部250の説明と略同様であり、また、表示部430及び入力部440の説明は、第1端末300における表示部330及び入力部340の説明と略同様のため、省略する。第2端末400は、例えば、デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット端末、スマートフォン等であってもよい。
【0025】
2.機能構成
第2節では、本実施形態の機能構成について説明する。前述の通り、記憶部220に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部210によって具体的に実現されることで、制御部210に含まれる各機能部として実行されうる。
【0026】
図5は、情報処理装置200(制御部210)によって実現される機能を示すブロック図である。上述のように、情報処理装置200(情報処理システム100の一例)は、少なくとも1つの制御部210を備える。具体的には、情報処理装置200(制御部210)は、受付部211と、実行部212と、適用部213と、解除部214と、通知部215とを備える。
【0027】
受付部211は、種々の情報を受け付けるように構成される。受付部211は、受付ステップを実行するように構成される。例えば、受付部211は、第1ユーザの端末である第1端末300、及び第2ユーザの端末である第2端末400から、ビデオチャットを実行させる実行信号を受け付け可能に構成される。ここで、第1ユーザは、ビデオチャットに紐づいたユーザであるものとする。第2ユーザは、当該ビデオチャットにおいて、第1ユーザの相手となるユーザであるものとする。
【0028】
実行部212は、種々の情報を実行するように構成される。実行部212は、実行ステップを実行するように構成される。例えば、実行部212は、第1端末300及び第2端末400の双方から実行信号を受け付けた場合に、第1端末300と第2端末400との間でビデオチャットを実行させる。
【0029】
適用部213は、種々の情報を適用するように構成される。適用部213は、適用ステップを実行するように構成される。例えば、適用部213は、第1端末300に表示される第2ユーザの顔、及び、第2端末400に表示される第1ユーザの顔、を判別不能にさせる視覚情報を、第1端末300及び第2端末400におけるビデオチャットの表示画面上に適用する。
【0030】
解除部214は、種々の情報を解除するように構成される。解除部214は、解除ステップを実行するように構成される。例えば、解除部214は、所定条件が満たされた場合に、適用された視覚情報を解除する。ここで、所定条件は、例えば、(1)第1端末300及び第2端末400の双方から解除信号を受け付けた場合、(2)第1端末300と第2端末400との間でビデオチャットが実行されてから第2所定時間の経過後、であってもよい。
【0031】
通知部215は、種々の情報を通知するように構成される。通知部215は、通知ステップを実行するように構成される。例えば、通知部215は、第1端末又は第2端末から解除信号を受け付けた場合に、解除信号が受け付けられた旨を、第1端末及び第2端末のうち解除信号が受け付けられていない端末に通知する。
【0032】
3.情報処理方法
第3節では、前述した情報処理装置200の情報処理方法について説明する。この情報処理方法は、情報処理装置200(情報処理システム100)の制御部210により実行される各ステップを備える。制御部210は、受付ステップと、実行ステップと、適用ステップと、解除ステップとを実行可能に構成される。受付ステップでは、第1ユーザの端末である第1端末300及び第2ユーザの端末である第2端末400から、ビデオチャットを実行させる実行信号を受け付け可能に構成される。第1ユーザは、ビデオチャットに紐づいたユーザである。第2ユーザは、ビデオチャットにおいて、第1ユーザの相手となるユーザである。実行ステップでは、第1端末300及び第2端末400の双方から実行信号を受け付けた場合に、第1端末300と第2端末400との間でビデオチャットを実行させる。適用ステップでは、第1端末300に表示される第2ユーザの顔、及び、第2端末400に表示される第1ユーザの顔、を判別不能にさせる視覚情報を、第1端末300及び第2端末400におけるビデオチャットの表示画面上に適用する。解除ステップでは、所定条件が満たされた場合に、適用された視覚情報を解除する。
【0033】
図6及び
図7は、情報処理装置200によって実行される情報処理の流れを示すアクティビティ図である。以下、このアクティビティ図の各アクティビティに沿って、説明するものとする。ここで、第1ユーザ及び第2ユーザ(以下総称して「ユーザ」ともいう。)は、調整された日時において、双方の間でビデオチャットをする予定があるユーザであるものとする。情報処理装置200は、調整された日時にビデオチャットが開始されるように、アクティビティA110を実行してもよい。また、第1端末300における制御部310は、情報処理装置200から送信された各種信号を受信すると、当該信号に基づいた処理を実行するように構成されるものとする。第2端末400も第1端末300と同様であるものとする。
【0034】
まず、制御部210は、第1ユーザの端末である第1端末300及び第2ユーザの端末である第2端末400の双方から、ビデオチャットを実行させる実行信号を受け付けるまで待機する(アクティビティA110)。換言すると、受付部211は、第1端末300及び第2端末400から、ビデオチャットを実行させる実行信号を受け付け可能に構成される。
【0035】
アクティビティA110では、例えば、次の2段階の情報処理が実行される。(1)制御部210は、通信部250が、第1端末300及び第2端末400から上記実行信号を受け付けるまで待機する。(2)制御部210は、通信部250が、第1端末300及び第2端末400から上記実行信号を受け付けたと判定すると、アクティビティA120の情報処理に移行する。
【0036】
続いて、制御部210は、第1端末300及び第2端末400から、ユーザの顔を判別不能にさせる視覚情報に関する選択情報を受け付け可能に構成される(アクティビティA120)。換言すると、受付部211は、第1端末300及び第2端末400から、複数の視覚情報から任意に選択された視覚情報に関する選択情報を受け付け可能に構成される。
【0037】
ここで、視覚情報は、第1端末300に表示される第2ユーザの顔、及び、第2端末400に表示される第1ユーザの顔、を判別不能にさせる情報のことである。例えば、第1端末300から選択情報を受け付けて、第2端末400から選択情報を受け付けなかった場合、第2端末400に表示される第1ユーザの顔には、第1端末300において選択された選択情報に基づいた視覚情報が適用され、第1端末300に表示される第2ユーザの顔には、初期設定の視覚情報が適用される。視覚情報は、ユーザの顔を判別不能にさせるものであれば特に限定されることなく、例えば、モザイク、アイコン等であってもよい。
【0038】
アクティビティA120では、例えば、次の2段階の情報処理が実行される。(1)制御部210は、通信部250が、第1端末300及び第2端末400から上記選択情報を受け付けたか否かを監視する。(2)通信部250が、上記選択情報を受け付けた場合、制御部210は、当該選択情報を記憶部220に記憶させる。ここで、制御部210は、所定時間が経過するまで待機した後、次のアクティビティに移行してもよい。
【0039】
このような態様によれば、好みの視覚情報を選択する機会を付与することで、ユーザに遊び心を提供することができる。
【0040】
続いて、制御部210は、受け付けた選択情報に基づいて、ユーザの顔に適用される視覚情報を設定する(アクティビティA130)。ここで、アクティビティA130は、アクティビティA120において選択情報を受け付けた場合に実行され、アクティビティA120において選択情報を受け付けなかった場合には実行されないものとする。
【0041】
アクティビティA130では、例えば、次の3段階の情報処理が実行される。(1)制御部210は、記憶部220に記憶された選択情報を読み出す。(2)制御部210は、設定処理を実行し、選択情報の送信元の端末(第1端末300又は第2端末400)に対応したユーザの顔に、選択情報に対応した視覚情報を適用するように設定する。(3)制御部210は、設定した情報(以下「適用情報」ともいう。)を記憶部220に記憶させる。
【0042】
続いて、制御部210は、第1端末300と第2端末400との間でビデオチャットを実行させる(アクティビティA140)。換言すると、実行部212は、第1端末300及び第2端末400の双方から実行信号を受け付けた場合(アクティビティA110のYES)に、第1端末300と第2端末400との間でビデオチャットを実行させる。
【0043】
アクティビティA140では、例えば、次の2段階の情報処理が実行される。(1)制御部210は、記憶部220に記憶された、第1端末300と第2端末400との間でビデオチャットを実行(開始)させる開始信号を読み出す。(2)制御部210は、通信部250を介して、当該開始信号を第1端末300及び第2端末400に送信する。
【0044】
続いて、制御部210は、第2端末400に表示される第1ユーザの顔、及び、第1端末300に表示される第2ユーザの顔に、視覚情報を適用する(アクティビティA150)。換言すると、適用部213は、第1端末300から選択情報を受け付けた場合に、第1端末300の選択情報に対応する視覚情報を、第2端末400に表示される第1ユーザの顔に適用する。また、適用部213は、第2端末400から選択情報を受け付けた場合に、第2端末400の選択情報に対応する視覚情報を、第1端末300に表示される第2ユーザの顔に適用する。さらに、第1端末300及び第2端末400のいずれからも選択情報を受け付けていない場合には、適用部213は、第1端末300及び第2端末400におけるビデオチャットの表示画面上におけるユーザの顔に、初期設定の視覚情報を適用する。
【0045】
アクティビティA150では、例えば、次の2段階の情報処理が実行される。(1)制御部210は、記憶部220に記憶された適用情報を読み出す。(2)制御部210は、通信部250を介して、当該適用情報を第1端末300及び第2端末400に送信する。
【0046】
続いて、制御部210は、ビデオチャットが実行されてから第1所定時間が経過するまで待機する(アクティビティA160)。制御部210は、公知のタイマ機能を用いて、ビデオチャット実行後の経過時間を算出してもよい。ここで、第1所定時間は、任意の時間であってもよく、具体的には例えば、0,5,10,15,20,25,30,35,40,45,50,55,60,65,70,75,80,85,90,95,100,105,110,115,120,125,130,135,140,145,150,155,160,165,170,175,180,185,190,195,200,205,210,215,220,225,230,235,240,245,250,255,260,265,270,275,280,285,290,295,300秒間であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0047】
続いて、制御部210は、適用された視覚情報を解除させるための解除信号を受け付けるように制御する(アクティビティA170)。換言すると、受付部211は、第1端末300及び第2端末400から、視覚情報の適用を解除させる解除信号を受け付け可能に構成される。好ましくは、受付部211は、ビデオチャットが実行されてから第1所定時間の経過後に、当該解除信号を受け付け可能に構成される。解除信号は、例えば、第1端末300(第2端末400)におけるビデオチャット画面に表示される所定のボタンが押下されることで、生成されてもよい。
【0048】
アクティビティA170では、例えば、次の情報処理が実行される。制御部210は、通信部250を介して、情報処理装置200に解除信号を送信可能とする送信可能信号を第1端末300及び第2端末400に送信する。
【0049】
このような態様によれば、相手の内面的な魅力を感じた結果、相手の容姿を確認可能となるため、お互いの魅力がより伝わる時間を提供することができる。また、好ましい態様によれば、まずはお互いの内面的な魅力を感じさせる時間を提供することになるため、容姿だけにとらわれずに相手を評価することにつなげることができる。
【0050】
続いて、制御部210は、第1端末300又は第2端末400から解除信号を受け付けたか否かを判定する(アクティビティA180)。制御部210は、第1端末300又は第2端末400から解除信号を受け付けたと判定すると、アクティビティA200の処理に移行する。制御部210は、第1端末300又は第2端末400から解除信号を受け付けていないと判定すると、アクティビティA190の処理に移行する。
【0051】
続いて、制御部210は、ビデオチャットが実行されてから第2所定時間が経過したか否かを判定する(アクティビティA190)。制御部210は、公知のタイマ機能を用いて、ビデオチャット実行後の経過時間を算出してもよい。ここで、第2所定時間は、第1所定時間以降の時間であってもよく、具体的には例えば、0,10,20,30,40,50,60,70,80,90,100,110,120,130,140,150,160,170,180,190,200,210,220,230,240,250,260,270,280,290,300,310,320,330,340,350,360,370,380,390,400,410,420,430,440,450,460,470,480,490,500,510,520,530,540,550,560,570,580,590,600秒間であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0052】
アクティビティA190では、例えば、次の2段階の情報処理が実行される。(1)制御部210は、ビデオチャットが実行されてから第2所定時間が経過するまで待機する。(2)制御部210は、当該第2所定時間が経過したと判定すると、通信部250を介して、表示されるユーザの顔を判別不能にさせる視覚情報を完全に解除させる信号を第1端末300及び第2端末400に送信する。
【0053】
続いて、制御部210は、第1端末300(又は第2端末400)からの解除信号を受け付けた旨を、第2端末400(又は第1端末300)に通知する(アクティビティA200)。換言すると、通知部215は、第1端末300又は第2端末400から解除信号を受け付けた場合に、解除信号が受け付けられた旨を、第1端末300及び第2端末400のうち解除信号が受け付けられていない端末に通知する。
【0054】
アクティビティA200では、例えば、次の2段階の情報処理が実行される。(1)制御部210は、記憶部220に記憶された、解除信号が受け付けられた旨を通知するための通知信号を読み出す。(2)制御部210は、通信部250を介して、第1端末300又は第2端末400に当該通知信号を送信する。
【0055】
このような態様によれば、内面的な魅力を感じたことが相手に伝わるため、まずは内面を気に入ったことを相手にアピールすることができる。
【0056】
続いて、制御部210は、第1端末300及び第2端末400の双方から、適用された視覚情報を解除させるための解除信号を受け付けたか否かを判定する(アクティビティA210)。制御部210は、第1端末300及び第2端末400の双方から解除信号を受け付けたと判定すると、アクティビティA230の処理に移行する。制御部210は、第1端末300若しくは第2端末400から解除信号を受け付けたと判定した場合、又は、第1端末300及び第2端末400の双方からともに解除信号を受け付けていないと判定すると、アクティビティA190の処理に移行する。
【0057】
続いて、アクティビティA180からA210の処理に並行して、制御部210は、ユーザの顔に適用された視覚情報を徐々に解除させる(アクティビティA220)。換言すると、解除部214は、ビデオチャットが実行されている経過時間に応じて、視覚情報を徐々に解除させる。視覚情報を徐々に解除させるとは、例えば、視覚情報がモザイクである場合、モザイクの強度を徐々に弱くすることを示す。ここで、制御部210は、視覚情報を連続的に解除させるように制御してもよいし、数段階に分けて視覚情報を解除させるように制御してもよい。
【0058】
アクティビティA220では、例えば、次の2段階の情報処理が実行される。(1)制御部210は、記憶部220に記憶された、視覚情報を徐々に解除させるための信号(以下「強度変更信号」ともいう。)を読み出す。(2)制御部210は、通信部250を介して、第1端末300及び第2端末400に強度変更信号を送信する。
【0059】
このような態様によれば、相手の容姿が徐々に確認可能となる楽しみを提供することができる。
【0060】
続いて、制御部210は、ユーザの顔に適用された視覚情報を完全に解除させる(アクティビティA230)。換言すると、解除部214は、第1端末300及び第2端末400の双方から解除信号を受け付けた場合に(アクティビティA210のYES)、適用された視覚情報を解除させる。又は、解除部214は、ビデオチャットが実行されてから第2所定時間の経過後に、適用された視覚情報を解除する。
【0061】
アクティビティA230では、例えば、次の2段階の情報処理が実行される。(1)制御部210は、記憶部220に記憶された、視覚情報を完全に解除させるための信号(以下「完全解除信号」ともいう。)を読み出す。(2)制御部210は、通信部250を介して、第1端末300及び第2端末400に完全解除信号を送信する。
【0062】
このような態様によれば、相手の容姿が分からない時間を設けることで、容姿からは認識できない内面的な要素をよりフェアに評価することができる。
【0063】
続いて、制御部210は、ビデオチャットが実行されてから第3所定時間が経過するまで待機する(アクティビティA240)。制御部210は、公知のタイマ機能を用いて、ビデオチャット実行後の経過時間を算出してもよい。ここで、第3所定時間は、第2所定時間以降の時間であってもよく、具体的には例えば、0,10,20,30,40,50,60,70,80,90,100,110,120,130,140,150,160,170,180,190,200,210,220,230,240,250,260,270,280,290,300,310,320,330,340,350,360,370,380,390,400,410,420,430,440,450,460,470,480,490,500,510,520,530,540,550,560,570,580,590,600,610,620,630,640,650,660,670,680,690,700,710,720,730,740,750,760,770,780,790,800,810,820,830,840,850,860,870,880,890,900秒間であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0064】
続いて、制御部210は、第1端末300と第2端末400との間のビデオチャットを終了させるように制御する(アクティビティA250)。アクティビティA250では、例えば、次の2段階の情報処理が実行される。(1)制御部210は、記憶部220に記憶された、第1端末300と第2端末400との間で実行されたビデオチャットを終了させる終了信号を読み出す。(2)制御部210は、通信部250を介して、第1端末300及び第2端末400に当該終了信号を送信させる。
【0065】
4.画面例
第4節では、本実施形態の画面例について説明する。
【0066】
図8は、アクティビティA140からA150に対応するビデオチャット画面500を示す図である。ビデオチャット画面500は、一例として、第1端末300に表示される画面を示すものとする。ビデオチャット画面500には、領域510、領域520、領域530及び開始ボタン540が表示されている。
【0067】
領域510には、第1ユーザが表示されている。第1端末300は、第1ユーザの端末であるため、第1ユーザの顔には何も加工処理されていない。
【0068】
領域520には、第2ユーザが表示されている。第2ユーザは、第1ユーザのビデオチャットの相手であるため、第2ユーザの顔には、視覚情報の一例であるモザイク処理が適用されている。
【0069】
領域530には、ビデオチャットの残り時間が表示されている。本実施形態では、ビデオチャットの時間は5分間に設定されているものとする。ビデオチャットが開始されると、残り時間のカウントダウンが開始される。
【0070】
開始ボタン540は、ビデオチャットを開始させるためのボタンである。開始ボタン540がタップ操作される前は、領域510及び領域520には各ユーザが表示されていなくてもよい。ビデオチャット画面500は、開始ボタン540がタップ操作された直後であるものとする。
【0071】
図9は、アクティビティA170に対応するビデオチャット画面501を示す図である。ビデオチャット画面501では、開始ボタン540が非表示となり、顔出し許可ボタン550が新たに表示されている。本実施形態では、ビデオチャットが開始してから1分経過すると、顔出し許可ボタン550が表示されるものとする。
【0072】
顔出し許可ボタン550は、表示されたユーザの顔に適用されたモザイク処理を解除させるためのボタンである。第1端末300に表示された顔出し許可ボタン550と、第2端末400に表示された顔出し許可ボタンとの両方がタップ操作されることにより、第1ユーザの顔及び第2ユーザの顔に適用されたモザイク処理が完全に解除される。
【0073】
図10は、アクティビティA200に対応するビデオチャット画面502を示す図である。ビデオチャット画面502では、領域560が新たに表示されている。
【0074】
領域560には、第2ユーザが顔出し許可ボタンをタップ操作した旨が表示されている。第1ユーザは、領域560における表示内容により、第2ユーザが顔出しを許可したことを知ることができる。
【0075】
図11は、アクティビティA220に対応するビデオチャット画面503を示す図である。ビデオチャット画面503では、領域530に表示された第2ユーザの顔に適用されたモザイク処理が少し解除された状態を示す。本実施形態では、1分が経過してからモザイク処理の解除が開始されるものとする。
図11では、第2ユーザの顔に適用されたモザイク処理の強度は、さらに1分経過したことに応じて、弱くなっている。
【0076】
図12は、アクティビティA230に対応するビデオチャット画面504を示す図である。ビデオチャット画面504では、第2ユーザの顔に適用されたモザイク処理が完全に解除されている。本実施形態では、ビデオチャットが開始してから4分経過後にモザイク処理が完全に解除されるものとする。
【0077】
このような態様によれば、ビデオチャットにおいて、お互いの内面的な魅力をより重視して伝えることができる。また、簡単な構成のため、節約されたリソースを他の中核機能に使用することができる。
【0078】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0079】
5.変形例
本実施形態の態様は、プログラムであってもよい。このプログラムは、情報処理装置200(情報処理システム100)の各ステップをコンピュータに実行させる。
【0080】
制御部210は、各種データ及び各種情報について記憶部220に書き出し処理(記憶処理)及び読み出し処理をしているが、これに限られず、例えば、制御部210内のレジスタやキャッシュメモリ等を使用して、各アクティビティの情報処理を実行してもよい。
【0081】
アクティビティA160、A190及びA240において、制御部210は、ビデオチャットが実行されてから経過時間を算出することに限られず、例えば、視覚情報を適用させてから経過時間を算出してもよい。
【0082】
6.その他
次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0083】
(1)情報処理システムであって、少なくとも1つの制御部を備え、前記制御部は、受付ステップと、実行ステップと、適用ステップと、解除ステップとを実行可能に構成され、前記受付ステップでは、第1ユーザの端末である第1端末及び第2ユーザの端末である第2端末から、ビデオチャットを実行させる実行信号を受け付け可能に構成され、前記第1ユーザは、前記ビデオチャットに紐づいたユーザであり、前記第2ユーザは、前記ビデオチャットにおいて、前記第1ユーザの相手となるユーザであり、前記実行ステップでは、前記第1端末及び前記第2端末の双方から前記実行信号を受け付けた場合に、前記第1端末と前記第2端末との間で前記ビデオチャットを実行させ、前記適用ステップでは、前記第1端末に表示される前記第2ユーザの顔、及び、前記第2端末に表示される前記第1ユーザの顔、を判別不能にさせる視覚情報を、前記第1端末及び前記第2端末における前記ビデオチャットの表示画面上に適用させ、前記解除ステップでは、所定条件が満たされた場合に、適用された前記視覚情報を解除させる、情報処理システム。
【0084】
このような態様によれば、ビデオチャットにおいて、お互いの内面的な魅力をより重視して伝えることができる。また、簡単な構成のため、節約されたリソースを他の中核機能に使用することができる。
【0085】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、前記受付ステップでは、前記第1端末及び前記第2端末から、前記視覚情報の適用を解除させる解除信号を受け付け可能に構成され、前記解除ステップでは、前記第1端末及び前記第2端末の双方から前記解除信号を受け付けた場合に、適用された前記視覚情報を解除させる、情報処理システム。
【0086】
このような態様によれば、相手の内面的な魅力を感じた結果、相手の容姿を確認可能となるため、お互いの魅力がより伝わる時間を提供することができる。
【0087】
(3)上記(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記受付ステップでは、前記ビデオチャットが実行されてから第1所定時間の経過後に、前記解除信号を受け付け可能に構成される、情報処理システム。
【0088】
このような態様によれば、まずはお互いの内面的な魅力を感じさせる時間を提供することになるため、容姿だけにとらわれずに相手を評価することにつなげることができる。
【0089】
(4)上記(2)又は(3)に記載の情報処理システムにおいて、前記制御部は、通知ステップを実行可能に構成され、前記通知ステップでは、前記第1端末又は前記第2端末から前記解除信号を受け付けた場合に、前記解除信号が受け付けられた旨を、前記第1端末及び前記第2端末のうち前記解除信号が受け付けられていない端末に通知する、情報処理システム。
【0090】
このような態様によれば、内面的な魅力を感じたことが相手に伝わるため、まずは内面を気に入ったことを相手にアピールすることができる。
【0091】
(5)上記(1)から(4)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記解除ステップでは、前記ビデオチャットが実行されている経過時間に応じて、前記視覚情報を徐々に解除させる、情報処理システム。
【0092】
このような態様によれば、相手の容姿が徐々に確認可能となる楽しみを提供することができる。
【0093】
(6)上記(1)から(5)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記解除ステップでは、前記ビデオチャットが実行されてから第2所定時間の経過後に、前記視覚情報を解除させる、情報処理システム。
【0094】
このような態様によれば、相手の容姿が分からない時間を設けることで、容姿からは認識できない内面的な要素をよりフェアに評価することができる。
【0095】
(7)上記(1)から(6)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記受付ステップでは、前記第1端末及び前記第2端末から、複数の前記視覚情報から任意に選択された前記視覚情報に関する選択情報を受け付け可能に構成され、前記適用ステップでは、前記第1端末から前記選択情報を受け付けた場合に、前記選択情報に対応する前記視覚情報を、前記第2端末に表示される前記第1ユーザの顔に適用させ、前記第2端末から前記選択情報を受け付けた場合に、前記選択情報に対応する前記視覚情報を、前記第1端末に表示される前記第2ユーザの顔に適用させる、情報処理システム。
【0096】
このような態様によれば、好みの視覚情報を選択する機会を付与することで、ユーザに遊び心を提供することができる。
【0097】
(8)プログラムであって、上記(1)から(7)までの何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップをコンピュータに実行させる、プログラム。
【0098】
このような態様によれば、ビデオチャットにおいて、お互いの内面的な魅力をより重視して伝えることができる。また、簡単な構成のため、節約されたリソースを他の中核機能に使用することができる。
【0099】
(9)情報処理方法であって、上記(1)から(7)までの何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップを備える、情報処理方法。
【0100】
このような態様によれば、ビデオチャットにおいて、お互いの内面的な魅力をより重視して伝えることができる。また、簡単な構成のため、節約されたリソースを他の中核機能に使用することができる。
もちろん、この限りではない。
【符号の説明】
【0101】
100 :情報処理システム
200 :情報処理装置
210 :制御部
211 :受付部
212 :実行部
213 :適用部
214 :解除部
215 :通知部
220 :記憶部
250 :通信部
260 :通信バス
300 :第1端末
310 :制御部
320 :記憶部
330 :表示部
340 :入力部
350 :通信部
360 :通信バス
400 :第2端末
410 :制御部
420 :記憶部
430 :表示部
440 :入力部
450 :通信部
460 :通信バス
500 :ビデオチャット画面
501 :ビデオチャット画面
502 :ビデオチャット画面
503 :ビデオチャット画面
504 :ビデオチャット画面
510 :領域
520 :領域
530 :領域
540 :開始ボタン
550 :顔出し許可ボタン
560 :領域