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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024116515
(43)【公開日】2024-08-28
(54)【発明の名称】海苔製造機
(51)【国際特許分類】
   A23L 17/60 20160101AFI20240821BHJP
【FI】
A23L17/60 103Z
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023022181
(22)【出願日】2023-02-16
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-06-25
(71)【出願人】
【識別番号】505455417
【氏名又は名称】株式会社イツワ工業
(74)【代理人】
【識別番号】100114661
【弁理士】
【氏名又は名称】内野 美洋
(72)【発明者】
【氏名】吉田 直人
【テーマコード(参考)】
4B019
【Fターム(参考)】
4B019LP07
4B019LP19
4B019LT55
4B019LT56
4B019LT75
(57)【要約】
【課題】温風発生装置を良好に制御できるようにすること。
【解決手段】本発明では、海苔簀(4)に抄製した海苔生地を乾燥室(15)の内部で搬送しながら温風発生装置(16)で発生した温風によって乾燥させて乾燥海苔を製造する海苔製造機(1)において、乾燥室(15)の内部で搬送されている海苔簀(4)に抄製された海苔生地の表面の温度を温度センサー(26)で計測し、その温度に基づいて温風発生装置(16)を制御することにした。また、乾燥室(15)の内部で海苔簀(4)を折り返す部分で前後に搬送される海苔簀(4)の間隔が拡がった位置で海苔生地の表面の温度を計測することにした。また、海苔生地の表面と直交する方向から非接触パッシブ型の温度センサー(26)で海苔生地の表面の温度を計測することにした。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
海苔簀に抄製した海苔生地を乾燥室の内部で搬送しながら温風発生装置で発生した温風によって乾燥させて乾燥海苔を製造する海苔製造機において、
乾燥室の内部で搬送されている海苔簀に抄製された海苔生地の表面の温度を温度センサーで計測し、その温度に基づいて温風発生装置を制御することを特徴とする海苔製造機。
【請求項2】
乾燥室の内部で海苔簀を折り返す部分で前後に搬送される海苔簀の間隔が拡がった位置で海苔生地の表面の温度を計測することを特徴とする請求項1に記載の海苔製造機。
【請求項3】
海苔生地の表面と直交する方向から非接触パッシブ型の温度センサーで海苔生地の表面の温度を計測することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の海苔製造機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、海苔簀に抄製した海苔生地を乾燥室の内部で搬送しながら温風発生装置で発生した温風によって乾燥させて乾燥海苔を製造する海苔製造機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、乾燥海苔を製造するために海苔製造機が用いられている。この海苔製造機では、海苔簀を搬送装置で連続的に搬送する搬送経路上に抄製装置、脱水装置、乾燥装置を順に配置し、抄製装置で海苔簀に海苔原藻と水分とからなる海苔原料を供給して海苔簀に所定形状の海苔生地を抄製し、その後、脱水装置で海苔生地を脱水した後に、乾燥装置で海苔生地を乾燥させて乾燥海苔を製造している(たとえば、特許文献1参照。)。
【0003】
そして、海苔製造機の乾燥装置では、海苔簀に抄製した海苔生地を乾燥室の内部で搬送させるとともに、海苔生地を温風発生装置で発生した温風によって乾燥させている。
【0004】
この海苔製造機では、乾燥室の内部に温度センサーを設けて、温度センサーで乾燥室の内部の温度を計測し、その温度に基づいて温風発生装置を制御している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2017-127198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上記従来の海苔製造機では、乾燥室の内部に設けられた温度センサーを用いて乾燥室の内部の空気の温度を計測していたために、実際に乾燥室の内部で搬送(乾燥)されている海苔生地の温度とは異なっており、温風発生装置を良好に制御することができないおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、請求項1に係る本発明では、海苔簀に抄製した海苔生地を乾燥室の内部で搬送しながら温風発生装置で発生した温風によって乾燥させて乾燥海苔を製造する海苔製造機において、乾燥室の内部で搬送されている海苔簀に抄製された海苔生地の表面の温度を温度センサーで計測し、その温度に基づいて温風発生装置を制御することにした。
【0008】
また、請求項2に係る本発明では、前記請求項1に係る本発明において、乾燥室の内部で海苔簀を折り返す部分で前後に搬送される海苔簀の間隔が拡がった位置で海苔生地の表面の温度を計測することにした。
【0009】
また、請求項3に係る本発明では、前記請求項1又は請求項2に係る本発明において、海苔生地の表面と直交する方向から非接触パッシブ型の温度センサーで海苔生地の表面の温度を計測することにした。
【発明の効果】
【0010】
そして、本発明では、以下に記載する効果を奏する。
【0011】
すなわち、本発明では、海苔簀に抄製した海苔生地を乾燥室の内部で搬送しながら温風発生装置で発生した温風によって乾燥させて乾燥海苔を製造する海苔製造機において、乾燥室の内部で搬送されている海苔簀に抄製された海苔生地の表面の温度を温度センサーで計測し、その温度に基づいて温風発生装置を制御することにしているために、実際に乾燥室の内部で搬送されながら乾燥されている海苔生地の表面の温度を計測することができ、その温度に基づいて温風発生装置を良好に制御することができる。
【0012】
特に、乾燥室の内部で海苔簀を折り返す部分で前後に搬送される海苔簀の間隔が拡がった位置で海苔生地の表面の温度を計測することにした場合には、連続して搬送される海苔簀の広がった間隔から海苔生地の表面の温度を良好に計測することができる。
【0013】
また、海苔生地の表面と直交する方向から非接触パッシブ型の温度センサーで海苔生地の表面の温度を計測することにした場合には、海苔生地の表面の凹凸や水分による乱反射の影響を受けることなく海苔生地の表面の温度を正確に計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】海苔製造機を示す側面説明図(a)、海苔簀を示す平面説明図(b)。
図2】海苔製造機を示す側面図。
図3】同正面断面図。
図4】同平面図。
図5】海苔生地の表面の温度の計測方法を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明に係る海苔製造機の具体的な構成について図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1図5に示すように、海苔製造機1は、製造機2の後方に乾燥機3を連設している。これら前後に並設された製造機2及び乾燥機3には、複数枚の海苔簀4を左右幅方向に並べて着脱自在に張設した簀枠5を間欠的に搬送するための間欠搬送装置6,7,8が設けられている。ここで、製造機2に設けられた間欠搬送装置6は、後端上部において乾燥機3の内部上側に設けられた間欠搬送装置7の前端上部との間で簀枠5を受け渡せ、後端下部において乾燥機3の内部下側に設けられた間欠搬送装置8の前端下部との間で簀枠5を受け渡されるようになっている。また、上側の間欠搬送装置7は、前端下部において下側の間欠搬送装置8の前端上部との間で簀枠5を受け渡せるようになっている。
【0017】
海苔簀4は、簀枠5ごと製造機2の間欠搬送装置6で製造機2の上部前端から上部後端まで搬送された後に、製造機2の間欠搬送装置6から乾燥機3の上側の間欠搬送装置7に受け渡される。その後、海苔簀4は、簀枠5ごと乾燥機3の上側の間欠搬送装置7で乾燥機3の上部前端から上部後端まで搬送された後に、乾燥機3の上部後端で下方に折り返され、乾燥機3の中途部後端から中途部前端まで搬送され、乾燥機3の中途部前端で乾燥機3の上側の間欠搬送装置7から製造機2の間欠搬送装置6を介して下側の間欠搬送装置8に受け渡される。その後、海苔簀4は、簀枠5ごと乾燥機3の下側の間欠搬送装置8で乾燥機3の中途部前端から中途部後端まで搬送された後に、乾燥機3の中途部後端で下方に折り返され、乾燥機3の下部後端から下部前端まで搬送され、乾燥機3の下部前端で乾燥機3の下側の間欠搬送装置8から再び製造機2の間欠搬送装置6に受け渡される。その後、海苔簀4は、簀枠5ごと製造機2の間欠搬送装置6で製造機2の下部後端から下部前端まで搬送された後に、製造機2の下部前端で上方に折り返される。これにより、海苔製造機1には、間欠搬送装置6,7,8によって海苔簀4を簀枠5ごと連続して搬送する搬送経路が形成される。
【0018】
この搬送経路には、製造機2に設けられた抄製装置9、脱水装置10、乾燥機3に設けられた乾燥装置11、製造機2に設けられた剥離装置12が順に配置されている。ここで、抄製装置9では、海苔原藻と水分とを混合させた海苔原料を海苔簀4の上面に供給して所定形状の海苔生地を抄製する。脱水装置10では、海苔簀4の上面に抄製された海苔生地にスポンジを押圧させて脱水を行う。乾燥機3では、海苔簀4の上面に抄製された海苔生地を温風で乾燥させる。剥離装置12では、乾燥した海苔生地(乾燥海苔)を海苔簀4から剥離する。
【0019】
海苔製造機1は、間欠搬送装置6,7,8、抄製装置9、脱水装置10、乾燥装置11、剥離装置12を駆動装置13によって連動して動作させる。この駆動装置13には、制御装置14が接続されており、制御装置14によって駆動装置13を介して抄製装置9・脱水装置10・乾燥装置11・剥離装置12の駆動が制御されている。
【0020】
そして、海苔製造機1は、複数の海苔簀4を簀枠5ごと搬送経路に沿って搬送していき、抄製装置9で各海苔簀4の上面に海苔原藻と水分とからなる海苔原料を所定形状(たとえば、正方形)に抄製した後に、脱水装置10で海苔生地の脱水を行い、その後、乾燥装置11で海苔生地を温風によって強制的に乾燥させて乾燥海苔とした後に、剥離装置12で各海苔簀4から乾燥した乾燥海苔を剥離し、その後、再び海苔簀4を簀枠5ごと抄製装置9に搬送する動作を連続して繰り返し行う。これにより、海苔製造機1は、海苔生地から乾燥海苔を連続して、しかも、複数枚の乾燥海苔を同時に製造する。
【0021】
この海苔製造機1において、乾燥機3に設けられた乾燥装置11は、図1図4に示すように、中空箱型状の乾燥室15の右側方に温風発生装置16を設けている。
【0022】
乾燥室15は、内部に間欠搬送装置7,8が収容され、右側面下部が温風発生装置16に連通連結されており、上部が開口されている。乾燥室15の右側面下部には、温風発生装置16と連通する連通孔17が形成され、連通孔17に複数のフィン18が上下に間隔をあけて取付けられている。
【0023】
これにより、乾燥室15は、温風発生装置16で発生した温風が連通孔17から内部に供給され、その温風を用いて間欠搬送装置7,8で搬送される海苔生地を乾燥させ、海苔生地の乾燥に用いられた空気を上部の開口から排出するようになっている。
【0024】
温風発生装置16は、前後に伸延する中空箱型状の筐体19の内部に前後に伸延する放熱管20と排気管21とを収容するとともに、筐体19の上部に複数の送風ファン22を前後に並べて設けている。各送風ファン22の上方には円形開口状の吸気口23が形成されている。
【0025】
また、温風発生装置16は、放熱管20の後端にバーナー24を接続するとともに、放熱管20の前端と排気管21の前端とを連通連結し、排気管21の後端に排気筒25を接続している。
【0026】
これにより、温風発生装置16は、送風ファン22によって筐体19の内部に取り入れた空気を放熱管20の熱で加熱して乾燥室15へと送り出すようにしている。
【0027】
乾燥室15の内部には、乾燥室15の内部で搬送されている海苔簀4に抄製された海苔生地の表面の温度を計測するための温度センサー26が設けられている。温度センサー26としては、海苔生地の表面から温度に対応して放射される赤外線を受光して非接触で海苔生地の表面の温度を計測することができる非接触パッシブ型の温度センサー26を用いている。なお、温風発生装置16及び温度センサー26には、制御装置14が接続されており、制御装置14によって温度センサー26で計測した温度に基づいて温風発生装置16の駆動が制御されている。
【0028】
温度センター26は、乾燥室15の内部で実際に搬送されている海苔簀4に抄製された海苔生地の表面の温度を計測できればよく、乾燥室15の内部のいずれの位置に設けてもよいが、ここでは、乾燥室15の内部で海苔簀4を折り返す部分で前後に搬送される海苔簀4の間隔が拡がった位置で海苔生地の表面の温度を計測することにしている。
【0029】
乾燥室15の内部に設けられた前後に伸延する間欠搬送装置7,8は、前後端部に設けた左右一対のギヤ27のいずれかを駆動装置13に連動連結し、前後のギヤ27の間に無端状の左右一対の搬送チェーン28を巻回し、各搬送チェーン28に棒状の搬送体29を前後に所定の間隔(等間隔)をあけて取付けている。なお、間欠搬送装置7,8には、下方への折り返し部分や下側の搬送部分に簀枠5の左右端部を下方から支持して簀枠5の落下を防止するガイド30が設けられている。
【0030】
そして、各間欠搬送装置7,8は、駆動装置13でギヤ27を介して搬送チェーン28とともに搬送体29が回動し、左右の搬送体29で簀枠5の左右端部を押して、海苔簀4を簀枠5ごと搬送する。
【0031】
乾燥室15の内部では、海苔簀4が簀枠5ごと乾燥機3の上側の間欠搬送装置7の搬送体29で海苔簀4の裏面側から押されて乾燥機3の上部前端から上部後端まで後方へ向けて搬送される。その後、乾燥機3の上部後端で海苔簀4が簀枠5ごと間欠搬送装置7の1個前の搬送体29で海苔簀4の表面側から保持されて下方に折り返される(海苔簀4及び搬送体29が180度回転する)。その後、海苔簀4が簀枠5ごと間欠搬送装置7の1個後の(元の)搬送体29で海苔簀4の裏面側から押されて乾燥機3の中途部後端から中途部前端まで前方へ向けて搬送される。
【0032】
同様に、乾燥室15の内部では、海苔簀4が簀枠5ごと乾燥機3の下側の間欠搬送装置8の搬送体29で海苔簀4の裏面側から押されて乾燥機3の中途部前端から中途部後端まで方向へ向けて搬送される。その後、乾燥機3の中途部後端で海苔簀4が簀枠5ごと間欠搬送装置8の1個前の搬送体29で海苔簀4の表面側から保持されて下方に折り返される(海苔簀4及び搬送体29が180度回転する)。その後、海苔簀4が簀枠5ごと間欠搬送装置8の1個後の(元の)搬送体29で海苔簀4の裏面側から押されて乾燥機3の下部後端から下部前端まで前方へ向けて搬送される。
【0033】
このように、乾燥室15の内部では、海苔簀4が簀枠5ごと前後に伸延する間欠搬送装置7,8の後端部で下方に折り返され、その際に、搬送チェーン28の取付けられた搬送体29の基端部は搬送チェーン28に沿って等間隔となっているが、搬送体29の先端部は前後の間隔が広くなり、それに伴って、搬送される簀枠5(海苔簀4)の前後の間隔も広がる(図5参照。)。
【0034】
海苔製造機1では、乾燥室15の後端下部に温度センサー26を設け、温度センサー26のセンシング方向を鉛直上方(図5中に二点鎖線で示す方向)に向けている。なお、乾燥室15の後端部に開閉扉を設けて、温度センサー26の向きや位置の調整などのメンテナンスや交換を容易に行えるようにしてもよい。
【0035】
これにより、海苔製造機1では、乾燥室15の内部で海苔簀4を折り返す部分で前後に搬送される海苔簀4の間隔が拡がり、海苔簀4が水平となって海苔簀4に抄製された海苔生地の表面が海苔簀4の下側に向いて水平となった位置で、海苔生地の表面と直交する方向から非接触パッシブ型の温度センサー26を用いて、乾燥室15の内部で搬送されている乾燥途中の海苔簀4に抄製された海苔生地の表面の温度を計測するようにしている。
【0036】
なお、海苔製造機1では、乾燥室15の後端部において上下2回折り返し部分が形成されているが、下側(下流側)の折り返し部分で温度計測する方が、海苔生地の乾燥が進んでおりより正確な温度計測ができて好ましい。
【0037】
制御装置14は、温度センサー26で計測された海苔生地の表面の温度が所定の温度範囲外となった場合に、オペレーターに警告を通知したり、温風発生装置16のバーナー24を制御して発生する温風の温度を増減させるようにしている。
【0038】
以上に説明したように、上記海苔製造機1は、海苔簀4に抄製した海苔生地を乾燥室15の内部で搬送しながら温風発生装置16で発生した温風によって乾燥させて乾燥海苔を製造するように構成している。
【0039】
そして、上記海苔製造機1は、乾燥室15の内部で搬送されている海苔簀4に抄製された海苔生地の表面の温度を温度センサー26で計測し、その温度に基づいて温風発生装置16を制御する構成となっている。
【0040】
そのため、上記構成の海苔製造機1では、実際に乾燥室15の内部で搬送されながら乾燥されている海苔生地の表面の温度を計測することができ、その温度に基づいて温風発生装置16を良好に制御することができる。
【0041】
また、上記海苔製造機1は、乾燥室15の内部で海苔簀4を折り返す部分で前後に搬送される海苔簀4の間隔が拡がった位置で海苔生地の表面の温度を計測する構成となっている。
【0042】
そのため、上記構成の海苔製造機1では、連続して搬送される海苔簀4の広がった間隔から海苔生地の表面の温度を良好に計測することができる。
【0043】
また、上記海苔製造機1は、海苔生地の表面と直交する方向から非接触パッシブ型の温度センサー26で海苔生地の表面の温度を計測する構成となっている。
【0044】
そのため、上記構成の海苔製造機1では、海苔生地の表面の凹凸や水分による乱反射の影響を受けることなく海苔生地の表面の温度を正確に計測することができる。
【符号の説明】
【0045】
1 海苔製造機 2 製造機
3 乾燥機 4 海苔簀
5 簀枠 6,7,8 間欠搬送装置
9 抄製装置 10 脱水装置
11 乾燥装置 12 剥離装置
13 駆動装置 14 制御装置
15 乾燥室 16 温風発生装置
17 連通孔 18 フィン
19 筐体 20 放熱管
21 排気管 22 送風ファン
23 吸気口 24 バーナー
25 排気筒 26 温度センサー
27 ギヤ 28 搬送チェーン
29 搬送体 30 ガイド
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-04-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
海苔簀に抄製した海苔生地を乾燥室の内部で搬送しながら温風発生装置で発生した温風によって乾燥させて乾燥海苔を製造する海苔製造機において、
乾燥室の内部の海苔簀を折り返す部分で前後に搬送される海苔簀の間隔が拡がった位置で、海苔生地の表面と直交する方向から、乾燥室の内部で搬送されている海苔簀に抄製された海苔生地の表面の温度を、海苔生地の表面から温度に対応して放射される赤外線を受光して非接触で海苔生地の表面の温度を計測することができる温度センサーで計測し、その温度に基づいて温風発生装置を制御することを特徴とする海苔製造機。
【請求項2】
海苔生地が水平となった位置で海苔生地の表面の温度を計測することを特徴とする請求項1に記載の海苔製造機。
【請求項3】
海苔簀に海苔生地を抄製するための抄製装置が設けられた製造機の後方に乾燥室が設けられた乾燥機を設け、乾燥室の後端部に温度センサーを設けるとともに、乾燥室の後端部に開閉扉を設けて、温度センサーの向きや位置の調整を行えるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の海苔製造機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
そこで、請求項1に係る本発明では、海苔簀に抄製した海苔生地を乾燥室の内部で搬送しながら温風発生装置で発生した温風によって乾燥させて乾燥海苔を製造する海苔製造機において、乾燥室の内部の海苔簀を折り返す部分で前後に搬送される海苔簀の間隔が拡がった位置で、海苔生地の表面と直交する方向から、乾燥室の内部で搬送されている海苔簀に抄製された海苔生地の表面の温度を、海苔生地の表面から温度に対応して放射される赤外線を受光して非接触で海苔生地の表面の温度を計測することができる温度センサーで計測し、その温度に基づいて温風発生装置を制御することにした。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
また、請求項2に係る本発明では、前記請求項1に係る本発明において、海苔生地が水平となった位置で海苔生地の表面の温度を計測することにした。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、請求項3に係る本発明では、前記請求項1又は請求項2に係る本発明において、海苔簀に海苔生地を抄製するための抄製装置が設けられた製造機の後方に乾燥室が設けられた乾燥機を設け、乾燥室の後端部に温度センサーを設けるとともに、乾燥室の後端部に開閉扉を設けて、温度センサーの向きや位置の調整を行えるようにすることにした。