(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024116626
(43)【公開日】2024-08-28
(54)【発明の名称】乳児収容用具
(51)【国際特許分類】
A47D 7/00 20060101AFI20240821BHJP
【FI】
A47D7/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023022324
(22)【出願日】2023-02-16
(71)【出願人】
【識別番号】503264905
【氏名又は名称】株式会社フジキ
(74)【代理人】
【識別番号】100092130
【弁理士】
【氏名又は名称】若原 誠一
(72)【発明者】
【氏名】藤木隆彰
(57)【要約】
【課題】乳児を安全に収容する。
【解決手段】乳児の寝る寝部1は側部5…で囲われ、乳児が安全に守られる。線ファスナー12…(連結部)の連結を解除して側部5…を倒して乳児収容用具全体を平坦にできる。側部5…を起立して線ファスナー12…(連結部)を連結し、角縁部11を重ねて折り畳んで、側部5…の端縁の開口部6…から収納部7…内に収納できる。よって、角縁部11が邪魔にならず、乳児が安全に収容される。収納部7…の開口部6…は、全ての角2…に1つずつ設けられ、全ての角縁部11は各収納部7…に1つずつ均等に収納され、収納された角縁部11が目立たず、乳児が安全に守られる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
3つ以上の角を有する平坦で可撓性を有し、上に乳児が寝る寝部と、
この寝部の角と角との間の縁部から起立する、または、当該寝部とほぼ同一平面付近まで倒れる可撓性を有する側部であって、この側部は、すべての角と角との間に設けられ、当該角において、これら複数の側部は上記寝部の平坦方向に沿って互いに180度以外の角度をなしており、
これら側部の端縁どうしを連結して、上記側部が上記倒れたとき、当該側部とほぼ同一平面まで倒れて伸びる可撓性を有する角縁部であって、この角縁部は、上記すべての側部と側部との間に設けられ、
上記側部及び角縁部が起立されたとき、当該角縁部が平面状に折り畳まれて収納される、上記側部に設けられた可撓性を有する収納部とを備えたことを特徴とする乳児収容用具。
【請求項2】
上記収納部は、上記側部の中に設けられ、当該収納部には、上記側部を支える充填部材も収納され、この充填部材は可撓性を有し、当該充填部材の厚さはこの充填部材の長さまたは幅の数分の一乃至数十分の一であり、上記側部が起立した状態を保持することを特徴とする請求項1記載の乳児収容用具。
【請求項3】
上記角縁部が収納される収納部は、上記寝部の平坦方向に沿って、上記側部の一方の端縁から他方の端縁まで到達し、この一方の端縁または他方の端縁のいずれか一方のみが開口しており、この開口部から、当該角縁部及び充填部材が出し入れされることを特徴とする請求項2記載の乳児収容用具。
【請求項4】
上記角縁部が収納される収納部の開口部は、上記すべての角付近に1つずつ設けられ、全ての角縁部は各収納部に1つずつ収納されることを特徴とする請求項3記載の乳児収容用具。
【請求項5】
上記角縁部が収納される収納部の開口部は、上記角の側部の周縁付近にほぼ沿って、または上記角の折目にほぼ沿って、のびていることを特徴とする請求項4記載の乳児収容用具。
【請求項6】
上記角縁部が収納される収納部の開口部は、当該角縁部の一端から他端まで開口されていることを特徴とする請求項5記載の乳児収容用具。
【請求項7】
上記角縁部における上記端縁どうしが連結される連結部と、上記角縁部における折り畳まれる部分とは、上記180度以外の角度をなす角において、当該180度より大きい側に当該連結部が設けられ、同180度より小さい側に当該折り畳まれる部分が設けられることを特徴とする請求項6記載の乳児収容用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乳児収容用具に関し、特に乳児、幼児、赤ん坊などを安全に収容できる乳児収容用具に関する。
【背景技術】
【0002】
このような乳児収容用具は、乳児が安全に休むには広く使用され重要なものである。このような乳児収容用具は、子供が出産直後から歩行できる1~2歳ぐらいまでの間に使用され、子供が幼児になると使用されなくなるが、1~2歳以降でも使用されることもあり、乳児には幼児も含まれる。
【0003】
【特許文献1】特開2014-087433号公報
【特許文献2】特許第3599582号公報
【特許文献3】実公昭54-011164号公報
【特許文献4】実用新案登録第3130171号公報
【特許文献5】特開昭61-058612号公報
【特許文献6】特開2003-019015号公報
【特許文献7】特開平09-168672号公報
【特許文献8】実用新案登録第3048005号公報
【特許文献9】実開平05-041949号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、安全に収容できる乳児収容用具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため、本発明の乳児収容用具は、 3つ以上の角を有する平坦で可撓性を有し、上に乳児が寝る寝部と、 この寝部の角と角との間の縁部から起立する、または、当該寝部とほぼ同一平面付近まで倒れる可撓性を有する側部であって、この側部は、すべての角と角との間に設けられ、当該角において、これら複数の側部は上記寝部の平坦方向に沿って互いに180度以外の角度をなしており、 これら側部の端縁どうしを連結して、上記側部が上記倒れたとき、当該側部とほぼ同一平面まで倒れて伸びる可撓性を有する角縁部であって、この角縁部は、上記すべての側部と側部との間に設けられ、 上記側部及び角縁部が起立されたとき、当該角縁部が平面状に折り畳まれて収納される、上記側部に設けられた可撓性を有する収納部とを備えた。
【発明の効果】
【0006】
これにより、乳児収容用具の側部によって、乳児収容用具内に寝ている乳児を守ることができて安全となる。そして、必要に応じて、側部の連結を解除して側部を倒して、おむつを交換したり、添い寝をしたり、その他乳児に必要な種々のことを実行でき、側部が邪魔になることもない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】角縁部11…を収納部7…に収納する前の乳児収容用具の外観を示す。
【
図2】線ファスナー12…(連結部)を開いて乳児収容用具を開いて平坦にした状態を示す。
【
図3】角2…及び開口部6…付近を示し、角縁部11が折り畳まれて収納部7…内に収納された状態を示す。
【符号の説明】
【0008】
1…寝部 2…角
3…クッション体 4…縁部
5…側部 6…開口部
7…収納部 8…充填部材
11…角縁部 12…線ファスナー(連結部)
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(1)乳児収容用具の構造
図1は線ファスナー12…(連結部)を閉じて、角縁部11…を収納部7…に収納する前の乳児収容用具の外観を示す。開いた状態の収納寝具袋体の中央が寝部1であり、この寝部1は方形状、例えば長方形状であり、通常水平に置かれ、3つ以上例えば4つの角2…を有している。
【0010】
この寝部1は一枚の布からなり、平坦で可撓性を有している。この寝部1の上には、1枚、または2枚、または複数枚のクッション体3が置かれている。このクッション体3は、方形袋状の布袋の中にクッション性、可撓性、弾力性、吸湿性を有する板状の充填部材が内蔵され、上に乳児、幼児、赤ん坊、子供、大人が快適に寝ることができる。
【0011】
上記寝部1の周囲であって、角2…と角2…との間の4つの縁部4…からは、それぞれ側部5…が一体形成され、ほぼ垂直方向に起立されている。長方形状の寝部1の長辺の縁部4、4からは長い側部5、5が延出され、短辺の縁部4、4からは短い側部5、5が延出されている。この長い/短いは、上記寝部1とほぼ同一平面付近方向、つまり水平方向に沿ってである。
【0012】
この側部5…はすべての角2…と角2…との間に設けられ、側部5…はクッション性、可撓性、弾力性、吸湿性を有し、寝部1の周囲が隙間なく側部5…で囲まれる。したがって、寝部1の上に寝ている乳児が、側部5…で360度すべて守られて危険がなくなり、安全に収容される。
【0013】
上記側部5…は、方形袋状で、垂直方向において同じ高さであり、水平方向に長く延びており、2枚の布が重ねられている。この水平方向に延びる側部5…の左右2つの端縁のうち片方の端縁、つまり一方の端縁または他方の端縁のいずれか一方の端縁のみが開口しており、開口部6…が形成されている。
【0014】
この側部5…の2枚の布の周縁は、上記開口部6…を除いて周縁で縫合され、袋状の収納部7…となっている。この収納部7は、可撓性を有し、上記寝部1の平坦方向に沿って、つまり水平方向に沿って、上記側部5…の一方の端縁つまり開口部6…から他方の端縁まで到達している。この開口部6…から充填部材8…が出し入れされて、充填部材8…が収納部7…内に収納される。
【0015】
この開口部6…は、4つのすべての側部5…に1つずつ設けられ、さらに4つのすべての角2…付近に1つずつ設けられる。これにより、1つの角2に1つの開口部6が必ず位置し、全ての充填部材8…は各収納部7…に1つずつ収納される。
【0016】
また、各開口部6…は、各収納部7…に1つずつ設けられ、さらに4つのすべての角2…付近に1つずつ設けられる。これにより、各収納部7…の開口部6…が複数設けられて、充填部材8…が一方の開口部6…から他方の開口部6…へ抜けてしまうことがなくなり、充填部材8…が収納部7…内にしっかりと固定され、乳児収容用具が強固になる。
【0017】
上記収納部7…は、上記側部5…の中に設けられ、当該収納部7…には充填部材8…が収納され、上記充填部材8…は側部5…を支える。この充填部材8…はクッション性、可撓性、弾力性、吸湿性を有し、当該充填部材8…の厚さはこの充填部材8…の長さまたは幅の数分の一乃至数十分の一であり、上記側部5…が起立した状態に保持される。
【0018】
上記各角2…において、複数の側部5…の上記寝部1の平坦方向、つまり水平方向に沿って互いに180度以外の角度、例えばほぼ90度をなしている。したがって、側部5…は他の側部5…によって支えられ、各側部5…は起立した状態に互いに保持される。
【0019】
図2は線ファスナー12…(連結部)を開いて乳児収容用具を開いた状態を示す。乳児収容用具を開くと、寝部1と4つの側部5…とは、ほぼ同一平面付近まで倒れる。上記すべての角2…において、側部5…の端縁どうし、つまり角2…の互いにほぼ90度の向きをなす、2つの側部5…の端縁どうしは角縁部11によってつながって連結されており、角縁部11はすべての側部5…と側部5…との間に設けられている。
【0020】
角縁部11は一枚の布からなり、可撓性を有し、ほぼ正方形状で、外縁は角がとれてカーブしており、上記側部5…が倒れたとき、角縁部11は、当該側部5…とほぼ同一平面まで倒れて伸びる。
【0021】
上記4つのすべて側部5…及び4つのすべての角縁部11…が起立されると、各側部5…の端縁どうしが接触し、上記角縁部11が真ん中で斜めに折られ、平面状に折り畳まれて、側部5…の上記収納部7…内に収納され、角縁部11を収納部7…に出し入れできる。これにより、角縁部11が収納できて邪魔になることが無く、乳児収容用具を安全に使用できる。
【0022】
上記角2…の側部5…の2つの端縁であって、角縁部11の外面、つまり乳児収容用具を開いたとき、角縁部11の裏面には、上記2つの端縁に沿って、線ファスナー12…(連結部)が設けられている。この線ファスナー12…をとじて連結すると、角縁部11…における端縁どうしが連結され、側部5…が起立した状態により強固に保持される。
【0023】
したがって、180度以外の内側90度(外側270度)の角度をなす角2…において、当該外側270度、つまり180度より大きい側に線ファスナー12…(連結部)が設けられる。また、内側90度、つまり180度より小さい側に角縁部11の上記折り畳まれる部分が設けられる。これにより、線ファスナー12…(連結部)が乳児などに接することがなく、乳児収容用具の内側に接することが無く、乳児を安全に収容できる。
【0024】
図3は上記角2…及び開口部6…付近を示し、角縁部11が折り畳まれて収納部7…内に収納された状態を示す。上記開口部6…は、角2…の側部5…の周縁付近にほぼ沿って、また角2…の折り目にほぼ沿って、ほぼ垂直方向にのびている。
【0025】
そして、当該開口部6…は当該垂直方向から斜めにずれていないし、当該周縁付近からもずれていないし、当該折り目からもずれていない。これにより、上記角縁部11及び/または充填部材8…が開口部6…からほとんどとび出さず、収納部7…内に確実に収納され、ほとんど露出せず、乳児収容用具を安全に使用できる。
【0026】
また、開口部6…は側部5…及び角縁部11の下端/一端から上端/他端まで十分に開口されている。これにより、収納される充填部材8…及び/または角縁部11は平坦なまま収納され、しわが寄ったり、膨らんだりせず、乳児収容用具を安全に使用できる。
【0027】
上記複数つまり4つの角2…の角縁部11…における側部5…どうしの、複数つまり4つの線ファスナー12…(連結部)の連結のうち、任意の2つ以上の線ファスナー12…の連結は部分的に解除でき、この連結が解除された角縁部11…の間の側部5…は起立状態から倒れた状態とできる。
【0028】
これにより、長方形状の乳児収容用具で、短辺側の側部5…を倒せば、乳児収容用具の中にいたまま、おむつを交換したりするときに、側部5…が邪魔になることがない。また、長辺側の側部5…を倒せば、乳児収容用具の中にいたまま、添い寝をしたりするときに、側部5…が邪魔になることがない。
【0029】
このように任意の側部5…または全部の側部5…を、必要に応じて倒すことができ、側部5…が邪魔になることがない。このように、乳児に必要な種々のことを実行でき、側部5…が邪魔になることもない。また、側部5…の線ファスナー12…(連結部)を解いて、乳児収容用具全体または一部を平坦にして、乳児収容用具全体を折り畳んだり運んだりできる。
【0030】
(2)他の実施の形態
本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、寝部1は、方形板状のほか、長方形、正方形、平行四辺形、菱形、多角形、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形、台形、星形、曲線形状、円形、楕円形、十字形、角張った形状、角張った段差のある形状、丸みを帯びた段差のある形状、丸みを帯びた凹凸のある形状、これらの組み合わせ形状などでもよいし、展開した時平坦ではなく、立体的でもよい。
【0031】
側部5…と側部5…のなす角度は、内角90度/外角270度のほかに、内角120度/外角240度、内角135度/外角225度など、内角60度/外角300度など、180度以外の角度であれば、何度でもよい。
【0032】
クッション体3、充填部材8…は、マットレス、布団でもよく、内部に粒状物が収納された寝具でもよく、綿製、羽毛製、布製、撓みにくい木製、竹製、樹脂製、金属製、ガラス製、綿製、ゴム製、紙製、セラミック製、カーボン製、ビーズ製、ウレタン製、発泡ウレタン製、スポンジ製、これらの合成物製/混合物製/多層積層物製でもよい。
【0033】
側部5…、クッション体3、充填部材8…は、厚さ方向に複数形成されてもよいし、幅方向に複数形成されてもよいし、長さ方向に複数形成されてもよい。寝部1に収容される乳児は通常寝ているが、座っていても、立っていてもよい。収納される乳児は、赤ん坊、幼児、子供、大人、障害者でもよい。
【0034】
側部5…の垂直方向において同じ高さであるが、異なっていてもよい。側部5…の上縁は直線状であったが、湾曲したり、傾斜したりしていてもよい。角2…と角2…との間の側部5…1つであったが、複数であってもよい。側部5…、寝部1の一部は省略されてもよい。
【0035】
開口部6…は、1つの側部5…に1つではなく、1つの側部5…に複数の開口部6…が設けられてもよい。例えば、側部5…の両端縁に2つの開口部6…が形成され、どちらからでも充填部材8…が出し入れされ、角縁部11についても、側部5…のどちらからでも出し入れされる。この場合、1つの角2…に2つまたは複数の開口部6…が形成される。
【0036】
上記開口部6…は垂直方向にまっすぐ直線状であったが、曲線状、凹状、凸状、凹凸状、波状、ジグザグ状、垂直方向から斜めに伸びる方向でもよい。
【0037】
線ファスナー12…(連結部)は、面ファスナー、線ファスナー、接着テープ、ボタン、フック、ホック、クリップ、挟み、磁石、ホチキス、ボルト及びナット、ねじ、結んだり解いたりする紐、水性または油性の接着剤による接着、糸による縫合、高周波溶着などなんでもよい。
【0038】
側部5…、角縁部11…は寝部1とほぼ同一平面付近まで倒れる以外に、斜めの傾斜した状態まで倒れてもよく、寝部1とほぼ同一平面付近より上方へ傾斜した状態、または下方へ傾斜した状態まで倒れてもよい。側部5…、角縁部11は、ほぼ垂直状態まで起立する以外に、斜めの傾斜した状態まで起立してもよく、垂直状態より外へ傾斜した状態、または内へ傾斜した状態で起立してもよい。
【0039】
角縁部11、側部5…、開口部6…、収納部7…、充填部材8…、クッション体3、縁部4…、角2…、寝部1、線ファスナー12…(連結部)は、伸縮性があってもよいし、弾力性があってもよいし、形状は方形、三角形、長方形、正方形、円形、楕円形、平行四辺形、菱形、多角形、台形、星形などでもよい。
【0040】
開口部6…は、角2…の折り目、または側部5…の端縁からずれた位置にも設けられていてもよいし、開口部6…の口の方向は垂直から斜めに傾斜した方向でもよい。開口部6…の幅/高さは、側部5…の幅/高さより小さくても大きくてもよい。開口部6…は、側部5…の上縁、側面、下縁、内面、外面に設けられてもよく、角縁部11…の収納先は側部5…の上縁、側面、下縁、内面、外面でもよい。
【0041】
角縁部11における線ファスナー12…(連結部)は、角2…の内側に設けられ、角縁部11における折り畳まれる部分は、角2…の外側に設けられてもよい。この場合、側部5…の開口部6…は、線ファスナー12…(連結部)及び角縁部11の外側に設けられる。
【0042】
角縁部11が収納される収納部7…と、充填部材8…が収納される収納部7…とは、分離されて、角縁部11と充填部材8…とが分けて収納されてもよい。1つの側部5…に収納部7…は2つ以上設けられてもよい。
【0043】
この場合、充填部材8…も分割され、2つ以上の各収納部7…にそれぞれ収納される。そして、角縁部11は、この2つ以上の収納部7…の中の任意の収納部7…に収納される。角縁部11…は、2つ以上に折られたり、複数に分離されたり、すだれ状にされたり、網状にされたりしてrもよい。
【0044】
寝部1、角2…、クッション体3、縁部4…、側部5…、開口部6…、収納部7…、充填部材8…、角縁部11…、線ファスナー12…(連結部)、乳児収容用具は、可撓性があっても無くてもよく、クッション性があっても無くてもよく、弾力性があっても無くてもよく、吸湿性があっても無くてもよい。
【0045】
寝部1、角2…、クッション体3、縁部4…、側部5…、開口部6…、収納部7…、充填部材8…、角縁部11…、線ファスナー12…(連結部)、乳児収容用具は、単数でも複数でも3つ以上でもよいし、これらそれぞれの構成、動作、作用、工程または機能の一部または全体は省略されてもよいし、分割分離されてその数が増えても減ってもよいし、その形状は任意に変更可能であり、均等の他の物に置き換えられてもよいし、これらの2つまたは3つ以上が合体または一体化されて兼用されてもよいし、向きは図示のもののほか、90度、0度乃至180度、上下、左右、前後、表裏、手前、奥に傾斜/向きを変えて/反転されて使用されてもよく、それぞれの寸法の相対的大小は切り換えられてもよいし同じでもよく、一部または全部省略されてもよいし、形状は平坦、カーブしていてもよいし、穴が開いていてもよいし、凹凸があってもよいし、方形、長方形、正方形、三角形、円形、楕円形、多角形、台形、半楕円形、平行四辺形、菱形、多角形、三角形、台形、環形、半環形、星形、扇形、曲線形状、十字形、L字形、H字形、I字形、U字形、T字形、C字形、O字形、N字形、M字形、X字形、J字形、Y字形、E字形、F字形、S字形、V字形、その他の平面形状、曲面、角張った形状、直方体状、多面体状、円筒、角筒、円柱、楕円柱、角柱、半円柱、半楕円柱、半角柱、円錐台、角錐台、球、卵形、半球、半卵形、多面体、ひょうたん形、鋸歯状、コイル、ひも、板、棒、ブロック、その他の立体形状、これらの組み合わせ立体形状でもよく、角張った段差のある形状、丸みを帯びた段差のある形状、丸みを帯びた凹凸のある形状、これらの組み合わせ形状、段差状、網状、枠状、シート状、メッシュ状、ブラインド状、スリット状、多数の穴があいたもの、これらの中央等に穴があいたもの、これらの組み合わせ複合形などでもよいし、一部または全部省略されてもよいし、材質は金属製、木製、竹製、硬質ウレタン製、軟質ウレタン製、軟質樹脂製、硬質樹脂製、発泡樹脂製、樹脂製、金属製、ガラス製、綿製、布製、糸製、繊維製、ゴム製、紙製、セラミック製、カーボン製、粘土製、液体または気体を密封した物、これらの合成物製/混合物製/多層積層物製でもよいし、網状、透明でも、半透明でもよいし、それぞれの間の接続、固定、固着、接着、接合、連結は、ボルト及びナット、ねじ、面ファスナー、線ファスナー、縫合、接着剤、接着テープ、フック及びホック、磁石、ホッチキス、ボタンとボタンホール、結んだり解いたりする紐などなんでもよいし、省略されてもよい。
【0046】
(3)他の発明の効果
[1]3つ以上の角を有する平坦で可撓性を有し、上に乳児が寝る寝部と、 この寝部の角と角との間の縁部から起立する、または、当該寝部とほぼ同一平面付近まで倒れる可撓性を有する側部であって、この側部は、すべての角と角との間に設けられ、当該角において、これら複数の側部は上記寝部の平坦方向に沿って互いに180度以外の角度をなしており、 これら側部の端縁どうしを連結して、上記側部が上記倒れたとき、当該側部とほぼ同一平面まで倒れて伸びる可撓性を有する角縁部であって、この角縁部は、上記すべての側部と側部との間に設けられ、 上記側部及び角縁部が起立されたとき、当該角縁部が平面状に折り畳まれて収納される、上記側部に設けられた可撓性を有する収納部とを備えたことを特徴とする乳児収容用具。
【0047】
[2]上記収納部は、上記側部の中に設けられ、当該収納部には、上記側部を支える充填部材も収納され、この充填部材は可撓性を有し、当該充填部材の厚さはこの充填部材の長さまたは幅の数分の一乃至数十分の一であり、上記側部が起立した状態を保持することを特徴とする請求項1記載の乳児収容用具。 これにより、乳児収容用具の中の乳児が起立した側部によって守られ、乳児が安全に収容される。
【0048】
[3]上記角縁部が収納される収納部は、上記寝部の平坦方向に沿って、上記側部の一方の端縁から他方の端縁まで到達し、この一方の端縁または他方の端縁のいずれか一方のみが開口しており、この開口部から、当該角縁部及び/または充填部材が出し入れされることを特徴とする請求項2記載の乳児収容用具。 これにより、角縁部と充填部材を併せて収納でき、収納部を多く設けなくても済む。
【0049】
[4]上記角縁部が収納される収納部の開口部は、上記すべての角付近に1つずつ設けられ、全ての角縁部及び/または充填部材は各収納部に1つずつ収納されることを特徴とする請求項3記載の乳児収容用具。 これにより、全ての角縁部は各収納部に1つずつ均等に収納され、収納された角縁部が目立たず、乳児が安全に守られる。
【0050】
また、これにより、各収納部の開口部が複数設けられて、充填部材が一方の開口部から他方の開口部へ抜けてしまうことがなくなり、充填部材が収納部内にしっかりと固定され、乳児収容用具が強固になる。
【0051】
[5]上記角縁部が収納される収納部の開口部は、上記角の側部の周縁付近にほぼ沿って、または上記角の折目にほぼ沿って、のびていることを特徴とする請求項4記載の乳児収容用具。 これにより、上記角縁部が開口部からとび出さず、収納部内に確実に収納され、ほとんど露出せず、乳児収容用具を安全に使用できる。
【0052】
[6]上記角縁部が収納される収納部の開口部は、当該角縁部の一端から他端まで開口されていることを特徴とする請求項5記載の乳児収容用具。 これにより、角縁部は平坦なまま収納され、しわが寄ったり、膨らんだりせず、乳児収容用具を安全に使用できる。
【0053】
[7]上記角縁部における上記端縁どうしが連結される連結部と、上記角縁部における折り畳まれる部分とは、上記180度以外の角度をなす角において、当該180度より大きい側に当該連結部が設けられ、同180度より小さい側に当該折り畳まれる部分が設けられることを特徴とする請求項6記載の乳児収容用具。 これにより、連結部が角縁部の外側となり、連結部が乳児側に位置せず、乳児を安全に収容できる。
【0054】
[8]上記複数の角縁部における側部どうしの複数の連結のうち、任意の2つ以上の連結は解除されてこの連結が解除された角縁部の間の側部は起立状態から倒れた状態とされることを特徴とする請求項7記載の乳児収容用具。
【0055】
これにより、乳児収容用具で、乳児の足側の側部を倒せば、乳児収容用具の中にいたまま、おむつを交換したりするときに、側部が邪魔になることがない。また、乳児の側面側の側部を倒せば、乳児収容用具の中にいたまま、添い寝をしたりするときに、側部が邪魔になることがない。
【産業上の利用可能性】
【0056】
乳児を安全に収容する。乳児の寝る寝部1は側部5…で囲われ、乳児が安全に守られる。線ファスナー12…(連結部)の連結を解除して側部5…を倒して乳児収容用具全体を平坦にできる。側部5…を起立して線ファスナー12…(連結部)を連結し、角縁部11を重ねて折り畳んで、側部5…の端縁の開口部6…から収納部7…内に収納できる。
【0057】
よって、角縁部11が邪魔にならず、乳児が安全に収容される。収納部7…の開口部6…は、全ての角2…に1つずつ設けられ、全ての角縁部11は各収納部7…に1つずつ均等に収納され、収納された角縁部11が目立たず、乳児が安全に守られる。