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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024116696
(43)【公開日】2024-08-28
(54)【発明の名称】通信制御システム
(51)【国際特許分類】
   H04W 60/00 20090101AFI20240821BHJP
   H04W 88/10 20090101ALI20240821BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20240821BHJP
【FI】
H04W60/00
H04W88/10
H04W88/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023022451
(22)【出願日】2023-02-16
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【弁理士】
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【弁理士】
【氏名又は名称】深石 賢治
(72)【発明者】
【氏名】筒見 拓也
(72)【発明者】
【氏名】坂本 健一
(72)【発明者】
【氏名】滝田 和輝
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ61
(57)【要約】
【課題】 適切に移動通信端末に通信を行わせる。
【解決手段】 MME10は、移動通信端末100から、第1の方式のデータ通信に係る位置登録の要求を受け付けて、第1の方式のデータ通信に係る位置登録の処理を行う位置登録部11と、位置登録部11による位置登録の要求の受け付けに応じて、第2の方式の音声通信に係る位置登録の処理を行わずに、移動通信端末100に対して第2の方式の音声通信に係る位置登録が行われた旨の信号を通知する通知部12とを備える。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信端末から、第1の方式のデータ通信に係る位置登録の要求を受け付けて、第1の方式のデータ通信に係る位置登録の処理を行う位置登録部と、
前記位置登録部による位置登録の要求の受け付けに応じて、第2の方式の音声通信に係る位置登録の処理を行わずに、前記移動通信端末に対して第2の方式の音声通信に係る位置登録が行われた旨の信号を通知する通知部と、
を備える通信制御システム。
【請求項2】
第1の方式はLTEであり、第2の方式は3Gである請求項1に記載の通信制御システム。
【請求項3】
前記通知部は、位置登録の要求を行った移動通信端末に応じて通知を行うか否かを判断する請求項1に記載の通信制御システム。
【請求項4】
前記通知部は、位置登録の要求を行った移動通信端末に対してCombined Attachが可能であるか否かを判断して、Combined Attachが可能であると判断した場合に通知を行う請求項3に記載の通信制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
非特許文献1に示される標準仕様には、音声通信(音声ベアラ(CS(回線交換)、SGs))に係る位置登録ができない場合、別のRAT(Radio Access Technology)又はPLMN(Public Land Mobile Network)に遷移する標準仕様制約を持つ移動通信端末がある。当該仕様に該当する移動通信端末を「Voice Centric UE(User Equipment)」と呼ぶ。音声通信を行えるスマートフォンは基本的にVoice Centric UEである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】3GPP TS 23.221 V17.0.0 (2022-03)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、複数の移動通信システムが混在する環境下において、一つの移動通信システムを撤去する場合においても、適切に移動通信端末に通信を行わせることができる通信制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明に係る通信制御システムは、移動通信端末から、第1の方式のデータ通信に係る位置登録の要求を受け付けて、第1の方式のデータ通信に係る位置登録の処理を行う位置登録部と、位置登録部による位置登録の要求の受け付けに応じて、第2の方式の音声通信に係る位置登録の処理を行わずに、移動通信端末に対して第2の方式の音声通信に係る位置登録が行われた旨の信号を通知する通知部と、を備える。
【0006】
本発明に通信制御システムによれば、複数の移動通信システムが混在する環境下において、一つの移動通信システムを撤去する場合においても、適切に移動通信端末に通信を行わせることができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、適切に移動通信端末に通信を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る通信制御システムであるMMEの構成を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係る通信制御システムであるMMEで実行される処理を示すフローチャートである。
図3】本発明の実施形態に係る通知システムのハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面と共に本発明に係る通信制御システムの実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
LTE(Long Term Evolution)によるデータ通信が可能であるが、VoLTE(Voice over LTE)非対応であり、かつ音声通信を優先しようとするVoice Centric UEは、通常、音声通信については3Gの移動体通信網(ネットワーク)に位置登録し、データ通信についてはLTEの移動体通信網に位置登録する。この際に位置登録される3Gの移動体通信網及びLTEの移動体通信網は、同一の通信事業者によって提供される移動体通信網である。
【0011】
世界的に旧世代の移動体通信網である3Gの移動体通信網を終了させようとする動きが出ている。3Gの移動体通信網が終了する(例えば、3Gの電波が停波し、3Gの移動体通信網を構成するMSC(Mobile Switching Center)が撤去される)と、上記の移動通信端末は、3Gの位置登録を行うことができず、その結果、同一の通信事業者によって提供されるLTEの移動体通信網にも在圏出来なくなる。これによって、上記の移動通信端末は、LTEによるデータ通信を行える機能を有しているにもかかわらず、音声通信だけでなく、データ通信を含む全ての通信を行えなくなってしまう。
【0012】
移動通信端末において、音声通信及びデータ通信の何れの通信を優先するかは、通常、予め埋め込まれている仕様に従ったものである。そのため、上記の問題を、既存の移動通信端末に対する技術介入によって解決することは困難である。また、MSC相当のシステムを残置すれば上記の問題は生じないが、3Gの移動体通信網を終了させる、即ち、3Gの移動体通信網に係る装置を撤去することと相反することとなる。そのため、MSCの撤去ができないという新たな問題が生じ、完全な3Gの移動体通信網の終了とはならない。また、将来世代の移動体通信網においても、MSCシステムを利用し続けなければならないことになり、将来的な3GPPのアーキテクチャ構想検討において阻害要因となり得る。
【0013】
本実施形態は、上記に鑑みてなされたものであり、上述した状況においても、適切に移動通信端末に通信を行わせることができる通信制御システムを提供することを目的とする。
【0014】
図1に本実施形態に係る通信制御システムであるMME(Mobility Management Entity)10を示す。MME10は、移動体通信網を構成する、即ち、移動体通信網に含まれるノード(装置、システム)である。移動体通信網は、移動通信端末であるUE100に移動体通信機能を提供するシステム(通信網)である。本実施形態では、MME10を含む移動体通信網は、第1の方式であるLTEでのデータ通信の機能を提供する移動体通信網である。
【0015】
UE100は、移動体通信網を介して移動体通信を行う機能を有する装置である。UE100は、例えば、従来の携帯電話機又はスマートフォンである。例えば、移動体通信網の通信事業者から提供されるSIM(Subscriber Identity Module)がUE100に挿入されることで、UE100は、移動体通信網を介して移動体通信が可能となる。UE100は、移動体通信での音声通信及びデータ通信を行う機能を有していてもよい。ここでの音声通信は、例えば、CSでの音声ベアラによって行われるものである。また、音声通信及びデータ通信は、第1の方式であるLTE、及び第2の方式である3Gの何れかによるものであってもよい。UE100が音声通信及びデータ通信の両方の機能を有している場合、UE100においてそれらの何れかを優先するとの設定がなされていてもよい。
【0016】
本実施形態では、LTEによるデータ通信、及び3Gによる音声通信が可能であり、VoLTE非対応であり、音声通信を優先するUE100を主な対象とする。即ち、Voice Centric UEであるUE100を主な対象とする。但し、UE100には、Voice Centric UE以外のUE100が含まれていてもよい。
【0017】
UE100が移動体通信を行うために、UE100は移動体通信網に対して位置登録を行う。位置登録は、LTE及び3Gの別毎、並びに音声通信及びデータ通信の別毎に行われる。即ち、LTEによるデータ通信を行う場合、LTEによるデータ通信に係る位置登録を行う。3Gによる音声通信を行う場合、3Gによる音声通信に係る位置登録を行う。
【0018】
LTEでのデータ通信の機能を提供する移動体通信網は、UE100に移動体通信機能を提供するためのノードとして、MME10以外にHSS20及びeNB30を含む。MME10は、eNB30を収容し、モビリティ制御及びベアラ制御等を行う交換機である。また、MME10は、後述するように本実施形態に係るUE100の位置登録の制御の機能を有する。HSS20は、加入者情報の管理及び呼制御接続制御等を行う論理ノードである。eNB30は、移動体通信網のサービス対象となる地域に設けられ、UE100との間で移動体通信網に係る無線信号の送受信を行う装置である。上記の各ノードは、以下に示す本実施形態の機能以外に従来のノードと同様の機能を有している。また、移動体通信網は、上記以外の従来の移動体通信網と同様のノードを含んでいる。
【0019】
本実施形態では、通信事業者が、LTE及び3Gの移動体通信網を提供していたが、3Gの移動体通信網の提供を終了した場合を想定する。UE100は、3Gの移動体通信網を構成するMSC40及び基地局50等のノードを利用できず、3Gの移動体通信を行えない。MSC40は、3Gの移動体通信網において、音声制御を行う交換機である。
【0020】
上記の場合、従来、Voice Centric UEであるUEは、LTEによるデータ通信に係る位置登録を行う。その後、UEは、3Gによる音声通信に係る位置登録を試みる。しかしながら、MSC40及び基地局50等が機能していないため、位置登録が失敗する。位置登録が失敗したUEは、3Gの移動体通信網と同一の通信事業者によって提供されるLTEの移動体通信網にも留まれず、別の通信事業者の移動体通信網をサーチしようとする。そのため、UEは、LTEの移動体通信網にも在圏出来ず、LTEによるデータ通信ができない。
【0021】
本実施形態は、3Gの移動体通信網の提供を終了した上記の場合においても、UE100が、LTEの移動体通信網に在圏して、LTEによるデータ通信を行えるようにするものである。なお、3Gの移動体通信網の提供は終了されているので、UE100は、音声通信を行うことができない。但し、SMS(ショートメッセージサービス)については、従来のLTEを介した方法(例えば、SMSinMME登録)で利用できるようにしてもよい。
【0022】
引き続いて、本実施形態に係る通信制御システムであるMME10の機能を説明する。図1に示すように、MME10は、位置登録部11と、通知部12とを備えて構成される。
【0023】
位置登録部11は、第1の方式のデータ通信に係る位置登録の処理を行う機能部である。この位置登録の処理は、UE100からの要求(例えば、第1の方式のデータ通信に係る位置登録の要求)(要求の信号)を受け付けたことに応じて行ってもよい。
【0024】
位置登録部11は、例えば、以下のように位置登録の処理を行う。UE100から、LTEの移動体通信網に対して、データ通信に係る位置登録の要求が行われると(アタッチ)、位置登録部11は、eNB30を介して当該要求を受信する(受け付ける)。UE100による、データ通信に係る位置登録の要求は従来と同様に行われればよい。位置登録部11は、当該要求を受信するとLTEのデータ通信に係る位置登録の処理を行う。位置登録の処理は、従来と同様に行われればよい。具体的には、位置登録部11は、位置登録の要求をHSS20に送信する。HSS20は、MME10から位置登録の要求を受け付けて、UE100のユーザの在圏を登録して、MME10に位置登録応答を送信する。位置登録部11は、HSS20から送信された位置登録応答を受信する。位置登録部11は、受信した位置登録応答を通知部12に出力する。
【0025】
また、位置登録部11は、位置登録の要求に係るUE100がLTEのデータ通信を行うためのベアラを確立する。ベアラの確立の処理も、移動体通信網において、S-GW(Serving Gateway)、P-GW(Packet Data Network Gateway)及びPCRF(Policy and Charging Rule Function)等との間で従来と同様に行われればよい。位置登録後のUE100によるLTEのデータ通信は、確立されたベアラが用いられて行われる。
【0026】
通知部12は、位置登録部11による位置登録の要求の受け付けに応じて、第2の方式の音声通信に係る位置登録の処理を行わずに、UE100に対して第2の方式の位置登録に関する通知を行う、例えば、第2の方式の音声通信に係る位置登録が行われた旨の信号を通知する機能部である。通知部12は、位置登録の要求を行ったUE100に応じて通知を行うか否かを判断してもよい。
【0027】
例えば、通知部12は、3Gの音声通信に係る位置登録が行われた旨の通知として、EPS(Evolved Packet System) Combined/IMSI Attach(以下、Combined Attachと呼ぶ)が成功したことを通知する。Combined Attachは、非特許文献1に示されるTS 23.221において規定されている位置登録である。Combined Attachは、UE100からのLTEのデータ通信に係る位置登録の要求に対して、LTEのデータ通信に係る位置登録と3Gの音声通信に係る位置登録との2つの位置登録を行うものである。
【0028】
上記の通り、3Gの移動体通信網の提供は終了されているので、3Gの音声通信に係る位置登録を行うことはできない。そのため、通知部12は、3Gの音声通信に係る位置登録の処理を行わずに、Combined Attachに成功したことを疑似してUE100に通知する。具体的には、通知部12は、位置登録の要求に対してUE100に送信する位置登録応答(EMM Attach Accept)のパラメータをCombined Attachに成功したことを示すものとしてUE100に通知する。具体的には、当該パラメータを「EPS Attach Result=combined EPS/IMSI attach,Additional Result Type=なし」とする。
【0029】
通知部12は、例えば、以下のように通知を行う。通知部12は、位置登録部11から位置登録応答を入力する。通知部12は、入力した位置登録応答から、UE100に対して、Combined Attachが可能であるか否かを判断する。この判断は、位置登録の要求を行ったUE100に応じて通知を行うか否かの判断の例である。即ち、通知部12は、UE100に対してLTEのデータ通信に係る位置登録とあわせて、3Gの音声通信に係る位置登録との2つの位置登録を行うことが可能か(例えば、UE100が上記のVoice Centric UEであるか否か)を判断する。可能であるか否かは、UE100の機能に応じて予め決まっている。通知部12は、既存の方法で当該判断を行えばよい。例えば、位置登録応答に含まれる、UE100を特定する情報、又はUE100に挿入されたSIMに係る加入者(ユーザ)等に基づく判断が行われればよい。
【0030】
Combined Attachが可能であると判断した場合、通知部12は、上記の通り、Combined Attachに成功したことを疑似した位置登録応答(「EPS Combined」での結果応答)を、eNB30を介してUE100に通知する。Combined Attachが可能であるとの判断は、UE100に対して第2の方式の音声通信に係る位置登録が行われた旨の通知が可能であるとの判断の例である。Combined Attachに成功したことを疑似した位置登録応答(「EPS Combined」での結果応答)は、第2の方式の音声通信に係る位置登録が行われた旨の通知の例である。Combined Attachが可能でないと判断した場合、即ち、UE100に対してLTEのデータ通信に係る位置登録のみが可能である場合(例えば、UE100がデータ通信機能のみ有しており、音声通信機能を有していない場合)、通知部12は、LTEのデータ通信に係る位置登録のみが成功した旨の位置登録応答(「EPS only(LTEのみ在圏)」での結果応答)を、eNB30を介してUE100に通知する。
【0031】
UE100は、通知部12から通知されたCombined Attachに成功したことを疑似した位置登録応答を受信すると、LTEのデータ通信に係る位置登録と3Gの音声通信に係る位置登録との2つの位置登録が行われたと認識する。従って、UE100は、3Gの音声通信に係る位置登録を行わない。そのため、3Gの音声通信に係る位置登録を失敗することがなく、UE100は、LTEの移動体通信網に在圏して、LTEによるデータ通信を行うことができる。
【0032】
通知部12による通知は、上記以外の方法で行われてもよい。以上が、本実施形態に係るMME10の機能である。
【0033】
引き続いて、図2のフローチャートを用いて、本実施形態に係る通信制御システムであるMME10で実行される処理(MME10が行う動作方法)を説明する。UE100からLTEの移動体通信網に対して、データ通信に係る位置登録の要求が行われると、位置登録部11によって当該要求が受け付けられる(S01)。続いて、位置登録部11によって、当該要求の受け付けに応じた、LTEのデータ通信に係る位置登録の処理が行われる(S02)。
【0034】
続いて、通知部12によって、UE100に対して、Combined Attachが可能であるか否かが判断される(S03)Combined Attachが可能であると判断された場合(S03のYES)、通知部12からUE100に対して、「EPS Combined」での結果応答が行われる(S04)。この場合、UE100は、LTEの移動体通信網に在圏して、LTEによるデータ通信を行うことができる。
【0035】
Combined Attachが可能でないと判断された場合(S03のNO)、通知部12からUE100に対して、「EPS only(LTEのみ在圏)」での結果応答が行われる(S05)。この場合も、UE100は、LTEの移動体通信網に在圏して、LTEによるデータ通信を行うことができる。以上が、本実施形態に係る通信制御システムであるMME10で実行される処理である。
【0036】
本実施形態によれば、UE100が、LTEのデータ通信に係る位置登録の要求を行う際に、当該UE100が、3Gの音声通信に係る位置登録を行わせたと認識させることができる。従って、UE100がVoice Centric UEであった場合であっても、LTEの移動体通信網への在圏を維持することができる。これによって、UE100が、LTEによるデータ通信を行うことができる。このように、本実施形態によれば、3Gの移動体通信網が終了した状況においても、適切にUE100に通信を行わせることができる。
【0037】
また、本実施形態では、3Gの移動体通信網に係る装置を用いる必要がないため、3Gの停波及びMSC撤去後であっても適用可能である。従って、3G終了において、MSCの完全撤去が選択肢として可能となり、MSCの維持コスト削減と共に3Gシステムに依存しない3GPPアーキテクチャ構成を取ることが可能となる。
【0038】
また、本実施形態のように、第1の方式はLTEであり、第2の方式は3Gであることとしてもよい。但し、同様の枠組みであれば、第1及び第2の方式は、LTE及び3G以外の方式であってもよい。
【0039】
また、本実施形態のように、通知部12は、位置登録の要求を行ったUE100に応じて通知を行うか否かを判断してもよい。この構成によれば、3Gの音声通信に係る位置登録が行われた旨の通知を、必要なUE100に対してのみ、例えば、Voice Centric UEに対してのみに行うことができる。但し、通知部12による上記の判断は必ずしも行われる必要はない。
【0040】
なお、本実施形態では、通信制御システムはMME10であるとしたが、通信制御システムはMME10である必要はなく、移動体通信網に含まれると共に上述した位置登録に係る制御が可能なノードであればよい。
【0041】
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0042】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0043】
例えば、本開示の一実施の形態におけるMME10は、本開示の方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図3は、本開示の一実施の形態に係るMME10のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のMME10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。また、本実施形態に係るHSS20、eNB30及びUE100のハードウェア構成も、ここで説明するものであってもよい。
【0044】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。MME10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0045】
MME10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0046】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述のMME10における各機能は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0047】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、MME10における各機能は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0048】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0049】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。MME10が備える記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0050】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述のMME10における各機能は、通信装置1004によって実現されてもよい。
【0051】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0052】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0053】
また、MME10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0054】
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0055】
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
【0056】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0057】
本開示において基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局及び基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MME又はS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
【0058】
情報等は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
【0059】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0060】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0061】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0062】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0063】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0064】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0065】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0066】
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0067】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0068】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
【0069】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
【0070】
本開示においては、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
【0071】
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
【0072】
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0073】
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0074】
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
【0075】
また、本開示における基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ端末間の通信(例えば、D2D(Device-to-Device)、V2X(Vehicle-to-Everything)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
【0076】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0077】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0078】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0079】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0080】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0081】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0082】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0083】
本開示の通信制御システムは、以下の構成を有する。
[1] 移動通信端末から、第1の方式のデータ通信に係る位置登録の要求を受け付けて、第1の方式のデータ通信に係る位置登録の処理を行う位置登録部と、
前記位置登録部による位置登録の要求の受け付けに応じて、第2の方式の音声通信に係る位置登録の処理を行わずに、前記移動通信端末に対して第2の方式の音声通信に係る位置登録が行われた旨の信号を通知する通知部と、
を備える通信制御システム。
[2] 第1の方式はLTEであり、第2の方式は3Gである[1]に記載の通信制御システム。
[3] 前記通知部は、位置登録の要求を行った移動通信端末に応じて通知を行うか否かを判断する[1]又は[2]に記載の通信制御システム。
[4] 前記通知部は、位置登録の要求を行った移動通信端末へのCombined Attachが可能であるか否かを判断して、Combined Attachが可能であると判断した場合に通知を行う[3]に記載の通信制御システム。
【符号の説明】
【0084】
10…MME、11…位置登録部、12…通知部、20…HSS、30…eNB、40…MSC、50…基地局、100…UE、1001…プロセッサ、1002…メモリ、1003…ストレージ、1004…通信装置、1005…入力装置、1006…出力装置、1007…バス。
図1
図2
図3