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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024116709
(43)【公開日】2024-08-28
(54)【発明の名称】電源装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   H02M 3/28 20060101AFI20240821BHJP
   G03G 15/20 20060101ALI20240821BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20240821BHJP
【FI】
H02M3/28 C
H02M3/28 K
G03G15/20 505
G03G21/00 398
G03G21/00 500
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023022480
(22)【出願日】2023-02-16
(71)【出願人】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116964
【弁理士】
【氏名又は名称】山形 洋一
(74)【代理人】
【識別番号】100120477
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 賢改
(74)【代理人】
【識別番号】100135921
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 昌彦
(74)【代理人】
【氏名又は名称】半田 淳一
(72)【発明者】
【氏名】松野 旺示
【テーマコード(参考)】
2H033
2H270
5H730
【Fターム(参考)】
2H033AA35
2H033BA34
2H033BB01
2H033BB28
2H033CA23
2H033CA26
2H033CA44
2H270KA69
2H270LA10
2H270LD08
2H270MC44
2H270MG01
2H270NC01
2H270NE04
2H270NE07
2H270RC03
2H270ZC04
2H270ZC06
5H730AA18
5H730AA20
5H730AS01
5H730BB43
5H730BB81
5H730CC04
5H730DD04
5H730EE57
5H730EE59
5H730FD01
5H730FD41
5H730XX02
5H730XX22
(57)【要約】
【課題】例えば画像形成装置に置いて、入力電圧として直流電圧が印加された際にヒータに電流が流れ続けることを防ぐために、ヒューズを溶断することでこれを防ぎ、ヒータ回路を保護する方法があった。しかし、ヒューズを交換するまで正常に動作しない問題があった。
【解決手段】ヒータとしてのハロゲンランプ32と、入力電圧を直流電圧に変換する電圧変換部(122、123,124,125)と、オンオフ制御信号を受けて前記ヒータへの前記入力電圧の印加をオン/オフするヒータオンオフ回路128と、前記入力電圧が直流か交流かを検出し、該検出情報を含む検出信号を出力する入力電圧検出部126と、前記検出信号を受け、前記入力電圧が直流の場合に、前記切替部を強制的にオフとするヒータ強制オフ回路127とを有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒータと、
入力電圧を直流電圧に変換する電圧変換部と、
オンオフ制御信号を受けて前記ヒータへの前記入力電圧の印加をオン/オフする切替部と、
前記入力電圧が直流か交流かを検出し、検出した検出情報を含む検出信号を出力する検出部と、
前記検出信号を受け、前記入力電圧が直流の場合に、前記切替部を強制的にオフとする遮断部と
を有することを特徴とする電源装置。
【請求項2】
前記オンオフ制御信号は、第1の状態で前記切替部をオンし、且つ第2の状態で前記切替部をオフし、
前記遮断部は、前記入力電圧が直流の場合に、前記切替部が入力する前記オンオフ制御信号を強制的に第2の状態とすることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
【請求項3】
前記検出部は、前記入力電圧がオフとなったことを検出し、該検出情報を含む前記検出信号を出力し、
前記電圧変換部は、該検出信号を受けて、所定電圧の出力を遮断可能な出力遮断部を備え、前記入力電圧がオフになった際に、前記所定電圧の出力を遮断することを特徴とする請求項1又は2記載の電源装置。
【請求項4】
前記遮断部は、前記入力電圧が再度交流に復帰した際に、前記切替部を強制的にオフとするのを解除することを特徴とする請求項1又は2記載の電源装置。
【請求項5】
前記検出部は、ハードウェアで構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電源装置。
【請求項6】
前記請求項1又は2記載の電源装置と、
前記オンオフ制御信号を出力する制御部と
を備え、
前記ヒータを、現像剤画像が転写された記録媒体を加熱するための熱源として使用することを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源装置及び電源装置を用いた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置に置いて、入力電圧として直流電圧が印加された際にヒータに電流が流れ続けることを防ぐために直流電圧の検出し、ヒューズを溶断することで電流が流れ続けることを防ぎ、ヒータ回路を保護する方法があった。
(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-197559号公報(第39頁、図30
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし従来の構成は、専用の直流電圧の検出回路を使用するため部品数、消費電力が増大してしまう問題があった。また、ヒューズの溶断による保護のため、入力電圧が交流電圧に復帰しても装置が動作しない問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による電源装置は、ヒータと、入力電圧を直流電圧に変換する電圧変換部と、オンオフ制御信号を受けて前記ヒータへの前記入力電圧の印加をオン/オフする切替部と、前記入力電圧が直流か交流かを検出し、該検出情報を含む検出信号を出力する検出部と、前記検出信号を受け、前記入力電圧が直流の場合に、前記切替部を強制的にオフとする遮断部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、入力電圧が直流電圧になった場合、ヒータに駆動電流が流れるのを防止し、交流電圧に復帰した場合に、必要に応じてヒータに駆動電流を流すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明による実施の形態1の画像形成装置の要部構成を示す要部構成図である。
図2】画像形成装置の制御系の、電源装置としての電源部、及び制御部の要部構成を示すブロック図である。
図3図2で説明した電源部の詳細構成を示すブロック図である。
図4】電源部の動作過程で、入力電圧(A)が交流から直流になった場合の、図3の回路図に示す各部で検出される電圧、電流、「H」、「L」の変化を示すタイムチャートである。
図5】電源部の動作過程で、入力電圧(A)がAC100[V]からオフになった場合の、図3の回路図に示す各部で検出される電圧、電流「H」、「L」の変化を示すタイムチャートである。
図6】比較例の像形成装置の制御系の、電源部、及び制御部の要部構成を示すブロック図である。
図7図6で説明した電源部の詳細構成を示すブロック図である。
図8】比較例としての電源部の動作過程で、入力電圧(A)が交流から直流になった場合の、図7の回路図に示す各部で検出される電圧、電流、或いは動作状態の変化を示すタイムチャートである。
図9】比較例としての電源部の動作過程で、入力電圧(A)がAC100[V]からオフになった場合の、図7の回路図に示す各部で検出される電圧、電流の変化を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施の形態1.
図1は、本発明による実施の形態1の画像形成装置100の要部構成を示す要部構成図である。
【0009】
同図に示すように、画像形成装置100は、給紙部1、画像形成部2、定着部3、及び用紙排出部4に大別される。給紙部1は、記録用紙をセットするための用紙カセット5、記録用紙を1枚に捌いて用紙カセット5から取り出して用紙搬送路(図1に太線で示された略S字状の経路)に送り出すピックアップローラ6,7,8、記録用紙を画像形成部2に搬送するためのレジストローラ9,10を含む。
【0010】
画像形成部2は、記録用紙の搬送方向の上流側から順に直列に配設された4つのトナー像形成部19K、19Y、19M、19C(特に区別する必要がない場合は単にトナー像形成部19と称す場合がある)、各トナー像形成部19に対応して配置されたLEDヘッド15K、15Y、15M、15C(特に区別する必要がない場合は単にLEDヘッド15と称す場合がある)、及びトナー像形成部19により形成されたトナー像を用紙上面にクーロン力により転写する転写部21を備える。
【0011】
トナー像形成部19Kはブラック(K)のトナー画像を、トナー像形成部19Yはイエロー(Y)のトナー画像を、トナー像形成部19Mはマゼンタ(M)のトナー画像を、トナー像形成部19Cはシアン(C)のトナー画像をそれぞれ形成する。各トナー像形成部19は、異なる色のトナーを使用する他は、共通する構成を有する。
【0012】
各トナー像形成部19は、静電潜像担持体である感光体ドラム11、感光体ドラム11に接触し、感光ドラムl1の表面を均一に高電圧に帯電する帯電ローラ12、感光体ドラム11の上部に配置されたLEDヘッド15によって、感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像をトナーによって現像する現像ローラ13、現像ローラ13に接触してトナーを現像ローラ13へ供給するトナー供給ローラ14、トナーを収容して供給すべく着脱可能に備えられたトナーカートリッジ16等を有する。尚、LEDヘッド15は、帯電された感光体ドラム11表面を選択的に露光して静電潜像を形成する。
【0013】
転写部21は、給紙部1から搬送された記録用紙を矢印方向に搬送する転写ベルト17と、転写ベルト17を介して各トナー像形成部19の感光体ドラム11に対向して配置された4つの転写ローラ18を備え、クーロン力により、各トナー像形成部19の感光体ドラム11に形成された各色のトナー像を記録用紙に順次重ねて転写する。
【0014】
定着部3は、定着ローラ31、定着ローラ31の内部に配置されたヒータとしてのハロゲンランプ32、定着ローラ31の表面温度を検出する為のサーミスタに代表される温度検出センサ33、及び定着ローラ31に圧接して配置された加圧ローラ34を配置し、熱と圧力により、記録用紙に転写されたトナー像を記録用紙上に定着する。用紙排出部4には、定着が完了した記録用紙を排出する為の排出ローラ41,42が配置されている。
【0015】
次に、本発明による電源部120を備えた画像形成装置100の制御系について説明する。図2は、画像形成装置100の制御系の、電源装置としての電源部120、及び制御部160の要部構成を示すブロック図である。
【0016】
同図において、電源部120は、スイッチ121、ブリッジダイオード122、PFC回路123、DC-DC変換部124、サブDC-DC変換部125、検出部としての入力電圧検出部126、遮断部としてのヒータ強制オフ回路127、及び切替部としてのヒータオンオフ回路128に大別され、外部電源205より出力されるAC電圧にて動作する。スイッチ121は、電源部120の入力部に配置され、外部電源205の入力をオンオフする手動スイッチであるが、装置制御部によりオンオフするスイッチであってもよい。尚、ブリッジダイオード122、PFC回路123、DC-DC変換部124、及びサブDC-DC変換部125が電圧変換部に相当する。
【0017】
ここでの外部電源205からの入力電圧は、例えば太陽光発電システムのように、インバータを通してDC電圧をAC電圧に変換した後のAC電圧を想定している。そのため、後述するように、インバータに故障が生じDC電圧がACに変換されずに入力される場合も起こり得るものとする。
【0018】
ヒータオンオフ回路128は、後述するように、メイン制御部161から出力されるヒータオンオフ信号に基づいて、ヒータ強制オフ回路127によって生成される制御信号を受けて、定着部3内部のヒータをオンオフさせる回路である。
【0019】
PFC回路123は、AC電圧をDC電圧へ昇圧するAC-DCコンバータを構成し、力率改善を目的とした所謂PFC( Power Factor Correction)と呼ばれる回路である。そしてブリッジダイオード122の出力である全波整流電圧を入力し、昇圧したDC電圧をDC-DC変換部124及びサブDC-DC変換部125ブへ出力する。
【0020】
DC-DC変換部124は、制御部160へDC電圧を供給する。ここでは、アクチュエータ系へDC24[V]を供給している。サブDC-DC変換部125は、制御部160のロジック系へDC5[V]を供給するが、入力電圧検出部126からの検出信号を受け、後述するように、AC入力がオフになった際にその出力を0[V]とする。電源部120より出力されるDC電圧の種類は、制御部160の構成で決定されることが一般的であり、例えば他にDC3.3[V]が出力される。
【0021】
入力電圧検出部126は、後述するように入力電圧を検出し、その状態を示す検出信号をサブDC-DC変換部125及びヒータ強制オフ回路127に出力する。ヒータ強制オフ回路127は、検出信号に基づいて、入力電圧が直流になった際にヒータオンオフ回路128に入るヒータオンオフ信号を強制的にロー「L」状態とする。
【0022】
制御部160は、メイン制御部161、ROM162、RAM163、温度検出部164、センサオンオフ回路165、高圧電源166、ヘッド制御部167、及びアクチュエータ駆動部168にて構成される。
【0023】
メイン制御部161は、プログラムや設定データを保存している不揮発性の記憶部品のROM162に書き込まれたプログラムによって動作する装置である。RAM163は、データ保管、読み出しを行うメモリである。
【0024】
温度検出部164は、定着部3内部の温度検出センサ33(図1)の出力を抵抗分圧し、メイン制御部161へ温度検出信号を出力する。メイン制御部161は、この温度検出信号に基づいて、定着部3内部の温度検出部が所望温度となるようにヒータオンオフ信号を出力して温度制御する。
【0025】
センサオンオフ回路165は、トランジスタで構成され、電源オン時の装置ウォームアップや、ホスト206などの指示により動作する印刷時以外は、基本的に、メイン制御部161よりセンサオフ信号が出力され、後述の各種センサ201に供給する電源をオフしている。高圧電源166は、図1で説明した、画像形成部2の感光体ドラム11や各種ローラへ高圧電圧を印加する電源である。
【0026】
ヘッド制御部167は、図1で説明した、LEDヘッド15のオンオフを制御する制御部である。アクチュエータ駆動部168は、メイン制御部161より出力されるロジック信号に基づいて、後述するアクチュエータ202へ駆動信号を出力する専用ドライバである。また、給紙部1、画像形成部2、用紙排出部4は、前記した図1での説明の通りである。
【0027】
各種センサ201は、給紙部1、画像形成部2、定着部3、用紙排出部4に配設された用紙位置検出用の図示しない用紙走行路センサや画像濃度、色ずれ補正用のセンサなどを指す。アクチュエータ202は、アクチュエータ駆動部168により駆動され、給紙部1、画像形成部2、定着部3、用紙排出部4に配設された図示しないモータ、クラッチ、ソレノイドや空冷用のFAN等を指す。
【0028】
図3は、図2で説明した電源部120の詳細構成を示すブロック図であり、スイッチ121、保護素子300、フィルタ301、突入電流防止回路302、ブリッジダイオード122、PFC回路123、DC-DC変換部124、サブDC-DC変換部125、入力電圧検出部126、ヒータ強制オフ回路127、ヒータオンオフ回路128に大別される。
【0029】
保護素子300は、過電流保護用のヒューズや雷サージ保護用のバリスタなどで構成される。フィルタ301は、コモン或いはノーマルチョークコイルとコンデンサで構成されることが一般的である。コンデンサはLINE、NEUTRAL間に配置するXコンと、LINE或いはNEUTRALとFG(フレームグラウンド)間に配置するYコンで構成される。
【0030】
突入電流防止回路302は、PFC出力電解コンデンサ405の突入電流を抑制する回路である。安価な構成はサーミスタであるが、サーミスタ高温時に突入電流を抑制できない為、その他に、抵抗とスイッチ素子であるトライアックやリレーを組み合わせた回路を使用する場合もある。ブリッジダイオード122は、4つのダイオードで構成され、一般的に4素子入りのブリッジダイオードと呼ばれる素子を使用することが多い。
【0031】
PFC回路123は、FETであるスイッチング素子としてのPFCパワーデバイス403、PFCコイル401、電流検出抵抗404、PFCダイオード402、PFC出力電解コンデンサ405、PFC制御回路406で構成される。PFC制御回路406は、ブリッジダイオード122により全波整流されたAC電圧を入力とし、DC電圧へ変換し、昇圧するPFC回路123の制御部であり、専用IC或いはマイコンを使用することが一般的である。昇圧する電圧は、AC入力最大を考慮し、ワールドワイド入力の場合、AC264[V]×√2+10[V]=383[V]程度に設定することが一般的である。ここでは1相構成とするが、2相、3相と2相以上でも構わない。
【0032】
PFC制御回路406は、出力電圧の検出結果と電流検出抵抗404の検出結果を入力し、PFCパワーデバイス403のゲート電圧を決定し、出力する。PFCコイル401は昇圧コイルである。FETであるPFCパワーデバイス403は、スイッチングさせるパワーデバイスであり、ゲート入力端子は、PFC制御回路406より入力される。電流検出抵抗404は、PFCパワーデバイス403のドレイン電流を検出する抵抗であり、検出結果はPFC制御回路406へ出力される。PFCダイオード402は、PFC出力電解コンデンサ405へ出力する整流ダイオードである。PFC出力電解コンデンサ405は、PFC出力電圧を平滑すると共に、電源瞬断時の出力電圧低下を遅延させる。
【0033】
DC-DC変換部124は、トランス451、メインFET454、スナバ回路453、電源制御部452、電流検出抵抗455、二次整流平滑回路456、電圧フィードバック部457、保護回路458、フィルタ459で構成される。
【0034】
トランス451は一次、二次側を絶縁させ、また、PFC回路123により出力されたPFC出力電圧を変圧する機能を持つ。メインFET454は、トランス451の一次側巻線に供給する電力をオンオフする。スナバ回路453は、メインFET454のオフ時のサージ電圧を抑制する回路である。ダイオード、抵抗、コンデンサで構成することが多い。電源制御部452は、主に二次側のDC出力電圧のフィードバック結果を元に、メインFET454のゲート電圧オンデューティを決定する。
【0035】
二次整流平滑回路456は、トランス451の二次側巻線出力電圧を整流/平滑する。ここでは、DC24[V]を巻線単一出力としており、整流ダイオードと電解コンデンサを配置する。電圧フィードバック部457は、出力電圧を分圧し、検出結果を電源制御部452へ出力する。
【0036】
保護回路458は、過電圧検出回路や過電流検出回路を搭載している。過電圧保護回路は、ツェナーダイオードとフォトカプラで構成され、過電圧検出時は、一次側の電源制御部452により、ラッチあるいは間欠でスイッチング停止させる。過電流検出回路は、電流検出或いはDC出力電圧垂下検出、ヒューズなどと回路構成は様々である。電源制御部452により一次電流として検出することも可能である。二次のフィルタ459はLCフィルタである。必ずしも搭載が必要ではないが、リップル電圧やリップルノイズ電圧抑制として使用する。
【0037】
サブDC-DC変換部125は、トランス551、FET554、スナバ回路553、サブ電源制御部552、電流検出抵抗555、サブ整流平滑回路556、サブフィードバック部557、保護回路558、フィルタ559、5V出力遮断部560、電流検出抵抗564、整流ダイオード563、ツェナーダイオード562、コンデンサ561で構成される。
【0038】
トランス551は一次、二次側を絶縁させ、また、PFC回路123により出力されたPFC出力電圧を変圧する機能を持つ。メインFET554は、トランス551の一次側巻線に供給する電力をオンオフする。スナバ回路553は、メインFET554のオフ時のサージ電圧を抑制する回路である。ダイオード、抵抗、コンデンサで構成することが多い。サブ電源制御部552は、主に二次側のDC出力電圧のフィードバック結果を元に、メインFET554のゲート電圧オンデューティを決定する。
【0039】
サブ整流平滑回路556は、トランス551の二次側巻線出力電圧を整流/平滑する。ここでは、DC5[V]を巻線単一出力としており、整流ダイオードと電解コンデンサを配置する。サブフィードバック部557は、出力電圧を分圧し、検出結果をサブ電源制御部552へ出力する。
【0040】
保護回路558は、過電圧検出回路や過電流検出回路を搭載している。過電圧保護回路は、ツェナーダイオードとフォトカプラで構成され、過電圧検出時は、一次側のサブ電源制御部552により、ラッチあるいは間欠でスイッチング停止させる。過電流検出回路は、電流検出或いはDC出力電圧垂下検出、ヒューズなどと回路構成は様々である。サブ電源制御部552により一次電流として検出することも可能である。二次のフィルタ559はLCフィルタである。必ずしも搭載が必要ではないが、リップル電圧やリップルノイズ電圧抑制として使用する。
【0041】
出力遮断部としての5V出力遮断部560は、入力電圧検出部126から入力電圧検出信号を制御信号として入力し、後述するように入力電圧の状態に応じてその出力を停止する。トランス551の補助巻き線の一端側に接続された電流検出抵抗564、整流ダイオード563は、それぞれトランス551の補助巻き線の電流検出抵抗、整流ダイオードである。ツェナーダイオード562は、補助巻き線電圧の電圧が高くなった際にサブ電源制御部552やコンデンサ561に過電圧がかからないように電圧を制限する。
【0042】
入力電圧検出部126において、ブリッジダイオード603の、一方のアノード側入力部及びカソード側入力部はコンデンサ601を介して、また他方のアノード側入力部及びカソード側入力部はコンデンサ602を介してそれぞれ外部電源205のLINE側、NEUTRAL側に接続されている。ブリッジダイオード603の、アノード側出力部は直接トランジスタ606、611のエミッタ及びトランス551の補助巻き線の他端側に接続され、カソード側出力部は抵抗604を介してトランジスタ606のベースに接続されている。
【0043】
トランジスタ606のべースは抵抗605を介してエミッタに接続され、そのコレクタは抵抗608を介してエミッタに接続され、同じくコンデンサ609を介してエミッタに接続され、抵抗607を介して整流ダイオード563のカソードに接続され、更に抵抗610を介してトランジスタ611のベースに接続されている。フォトカプラ613の、アノード端子は抵抗612を介して整流ダイオード563のカソードに接続され、カソード端子はトランジスタ611のコレクタに接続され、コレクタ端子は抵抗614を介してフィルタ559の5V回路に接続されると共に抵抗615を介してトランジスタ616のベースに接続され、エミッタ端子はアースされている。トランジスタ616のコレクタは抵抗617を介してフィルタ559の5V回路に接続されると共に5V出力遮断部560に接続されている。
【0044】
以上の構成において入力電圧検出部126は、入力電圧が、交流から直流になるか、或いはオフになった場合、トランジスタ606がオフになり、これにより所定時間後にトランジスタ611がオンとなってフォトカプラ613がオンとなり、トランジスタ616のコレクタの状態を示す入力電圧検出信号が「L」から「H」に反転する。5V出力遮断部560は、このタイミングでその出力を遮断する。
【0045】
尚、5V出力遮断部560が出力するDC5[V]出力負荷電流は小さく(例えばパワーセーブ時は0.3W)、入力電圧がオフとなっても、サブ整流平滑回路556のコンデンサの電荷はすぐには放電されない。そのため、サブ整流平滑回路556にチャージされた5[V]が低下しないことによる、例えばリセットを確認できない等の不都合を防止するため、5V出力遮断部560によって、少なくとも入力電圧オフ時にその出力を遮断するものである。
【0046】
ヒータ強制オフ回路127において、トランジスタ651の、ベースは抵抗653を介して入力電圧検出部126のトランジスタ616のコレクタに接続されると共に抵抗652を介してアースされ、コレクタは、抵抗701を介してヒータオンオフ信号を入力するヒータオンオフ回路128の制御信号入力部に接続され、エミッタは直接アースされている。
【0047】
以上の構成で、入力電圧検出信号が「H」になると、トランジスタ651がオンとなり、ヒータオンオフ回路128の制御信号入力部に入力するヒータオンオフ信号を強制的に「L」とする。ヒータオンオフ回路128は、制御信号入力部が「H」のときにオンとなって定着部3内部のヒータに入力電圧を供給し、制御信号入力部が「L」のときにオフとなってその供給を停止する。
尚、入力電圧検出部126及びヒータ強制オフ回路127は、ソフトウェアを利用することでも構築可能であるが、本実施の形態では、ハードウェアのみを利用した構成としている。
【0048】
図4は、本実施の形態の電源部120の動作過程で、入力電圧(A)が交流から直流になった場合の、図3の回路図に示す各部で検出される電圧、電流、「H」、「L」の変化を示すタイムチャートである。同タイムチャート、図3を参照しながら、電源装置の動作について説明する。尚、「H」、「L」は、二値で変化する電圧の高い方を「H」、低い方を「L」とする。
【0049】
図4のタイムチャートに示す各波形は以下の通りである。
・入力電圧(A): 外部電源205より出力されるAC電圧であり、ここではスイッチ121の後段の電圧を示し、AC電圧がAC100[V]として説明する。
・入力電圧検出信号(B):入力電圧の状態、即ちオフ状態及び直流状態を検出する入力電圧検出部126の出力電圧である。
・ヒータオンオフ信号(C):制御部160(図2)から出力されるヒータオンオフ信号である。
・ヒータ電流(D):ヒータオンオフ回路128を介して定着部3のヒータ(ハロゲンランプ32)に流れる電流を示す。
尚、同タイムチャートの電圧、電流の各信号波形に付された(A)から(D)の符号を図3の該当検出箇所に付す。
【0050】
図4のタイムチャートの横軸は、これらの各信号に共通する時間軸であり、時間経過(時刻t1~時刻t5)に伴って変化する電源部120の動作内容について説明する。
【0051】
入力電圧(A)がAC100[V]である間、入力電圧検出部126の、トランジスタ606はオン、オフを繰り返すため、トランジスタ611、フォトカプラ613はオフとなり、トランジスタ616がオンとなるため、入力電圧検出信号(B)は「L」となっている。従って、ヒータ強制オフ回路127のトランジスタ651がオフとなっているため、ヒータオンオフ信号(C)はそのままヒータオンオフ回路128に入る。このときヒータオンオフ信号(C)は「L」になっているためにヒータ電流(D)は流れていない。
【0052】
時刻t2で入力電圧(A)が交流から直流にかわると、入力電圧検出部126のトランジスタ606がオフとなるため、トランジスタ611、フォトカプラ613はオンとなり、トランジスタ616がオフとなるため、入力電圧検出信号(B)は時刻t2で「H」となる。従って、ヒータ強制オフ回路127のトランジスタ651がオンとなるため、ヒータオンオフ回路128に入力するヒータオンオフ信号(C)は強制的に「L」に留められる。
【0053】
従ってこの状態で、時刻t3でヒータオンオフ信号(C)が「H」に変わっても、ヒータオンオフ回路128はオフのままであるためヒータ電流(D)は流れない。
【0054】
その後、時刻t4で入力電圧(A)が再び交流になると、同様にして入力電圧検出信号(B)が「L」となり、ヒータ強制オフ回路127のトランジスタ651がオフとなるため、ヒータオンオフ信号(C)はそのままヒータオンオフ回路128に入る。従ってこの状態で、時刻t5でヒータオンオフ信号(C)が「H」となると、ヒータオンオフ回路128がオンとなって、ヒータ電流(D)が流れ始める。
【0055】
以上のように、入力電圧検出部126、ヒータ強制オフ回路127及びヒータオンオフ回路128は、入力電圧(A)が直流状態となっている間は、例えヒータオンオフ信号(C)が「H」となっても、ヒータ電流が流れないように動作してヒータを保護する。
【0056】
図5は、本実施の形態の電源部120の動作過程で、入力電圧(A)がAC100[V]からオフになった場合の、図3の回路図に示す各部で検出される電圧、電流「H」、「L」の変化を示すタイムチャートである。同タイムチャート、図3を参照しながら、電源部120の動作について説明する。尚、同タイムチャートの電圧、電流の各信号波形に付された(A)、(B)、(E)の符号を図3の該当検出箇所に付す。尚、5[V]出力電圧信号(E)は、5V出力遮断部560の出力電圧を示す。
【0057】
図5のタイムチャートの横軸は、これらの各信号に共通する時間軸であり、時間経過(時刻t6~時刻t8)に伴って変化する電源部120の動作内容について説明する。
【0058】
入力電圧(A)がAC100[V]である間、入力電圧検出部126の、トランジスタ606はオン、オフを繰り返すため、トランジスタ611、フォトカプラ613はオフとなり、トランジスタ616がオンとなるため、入力電圧検出信号(B)は「L」となっている。従って、この入力電圧検出信号(B)を制御信号として入力する5V出力遮断部560は、5[V]電圧を出力した状態となっている。尚、5V出力遮断部560は、入力電圧検出信号(B)が「H」のときに5[V]の電圧をそのまま出力し、入力電圧検出信号(B)が「L」のときにその出力を0[V]とする。
【0059】
その後、時刻t6で入力電圧(A)がオフとなると、入力電圧検出部126のトランジスタ606がオフとなるため、トランジスタ611、フォトカプラ613はオンとなり、トランジスタ616がオフとなるため、入力電圧検出信号(B)は時刻t7で「H」となる。これに同期して、5V出力遮断部560は、時刻t8で5[V]出力を遮断してその出力を0[V]とする。
【0060】
以上のように、入力電圧検出部126及び5V出力遮断部560は、入力電圧(A)がオフになると、5V出力遮断部560からの5[V]出力を遮断する。
【0061】
次に、比較例としての電源部1020を備えた画像形成装置の制御系について説明する。図6は、この像形成装置の制御系の、電源部1020、及び制御部160の要部構成を示すブロック図である。
【0062】
比較例としての電源部1020が、図2に示す本発明による電源部120と異なる点は、入力電圧検出部126及びヒータ強制オフ回路127を有さず、代わりにACオフ検出回路1001、DC検出回路1002、及び遮断回路1003を備えている点である。電源部1020におけるその他の回路、及び電源部1020以外の制御部160等の構成要素は、図2に示す本発明の構成要素と略同じである。従って、相違する部分を主に説明し、共通する部分については説明を省略し、必要に応じて追加説明する。尚、共通する構成要素には同一符号を付している。
【0063】
図7は、図6で説明した電源部1020の詳細構成を示すブロック図である。
【0064】
ACオフ検出回路1001において、トランジスタ1204のべースは、抵抗1202及びダイオード1201を介して外部電源205のLINE側に接続されると共に、抵抗1203を介してそのエミッタに接続され、トランジスタ1204,1209,1214の各エミッタは、トランス551の補助巻き線の他端側に接続されている。トランジスタ1204のコレクタは、抵抗1206を介してエミッタに接続され、同じくコンデンサ1207を介してエミッタに接続され、抵抗1205を介して整流ダイオード563のカソードに接続され、更に抵抗1208を介してトランジスタ1209のベースに接続されている。
【0065】
フォトカプラ1211の、アノード端子は抵抗1210を介して整流ダイオード563のカソードに接続され、カソード端子はトランジスタ1209のコレクタに接続され、コレクタ端子は抵抗1212を介してフィルタ559の5V回路に接続されると共に抵抗1213を介してトランジスタ1214のベースに接続され、エミッタ端子はトランジスタ1209のエミッタに接続されている。トランジスタ1214のコレクタは抵抗1215を介してフィルタ559の5V回路に接続されると共に5V出力遮断部560に接続されている。
【0066】
以上の構成において、入力電圧がオフになると、トランジスタ1204がオフになり、これにより所定時間後にトランジスタ1209がオンとなってフォトカプラ1211がオンとなり、トランジスタ1214がオフとなってそのコレクタが「L」から「H」に反転し、5V出力遮断部560は、このタイミングでその出力を遮断する。
【0067】
DC検出回路1002において、フォトカプラ1103の、アノード端子は抵抗1102、コンデンサ1101、及びヒューズ1004を介して外部電源205のLINE側に接続され、カソード端子は外部電源205のNEUTRAL側に接続されている。フォトカプラ1103の、コレクタ端子は抵抗1104を介して5[V]電源に接続され、更にコンデンサ1109を介してアースされると共に遮断回路1003のトランジスタ1105のベースに接続され、エミッタ端子はアースされている。尚、ここでは外部電源205のLINE側が、ヒューズ1004を介してヒータオンオフ回路128に印加されている。
【0068】
遮断回路1003において、トランジスタ1105のコレクタはフォトカプラ1107のカソード端子に接続され、エミッタはアースされている。フォトカプラ1107のアノード端子は抵抗1106を介して5[V]電源に接続され、コレクタ端子はヒューズ1004を介して外部電源205のLINE側に接続され、エミッタ端子はバリスタ1108を介して外部電源205のNEUTRAL側に接続されている。
【0069】
以上の構成において、入力電圧が交流から直流になった場合、コンデンサ1101により入力電圧が遮断されてフォトカプラ1103がオフとなり、トランジスタ1105がオンしてフォトカプラ1107がオン状態となる。これにより、外部電源205のLINEと側NEUTRAL側がバリスタ1108及びヒューズ1004を介してショート状態となる。尚、ここでのバリスタ1108は、フォトカプラ1107のオン時に、急激な電圧、電流変化を防ぐ目的で挿入している。
【0070】
図8は、比較例としての電源部1020の動作過程で、入力電圧(A)が交流から直流になった場合の、図7の回路図に示す各部で検出される電圧、電流、或いは動作状態の変化を示すタイムチャートである。同タイムチャート、図7を参照しながら、電源部1020の動作について説明する。尚、同タイムチャートの電圧、電流の各信号波形に付された(G)から(I)の符号を図7の該当検出箇所に付す。
【0071】
図8のタイムチャートの横軸は、これらの各信号に共通する時間軸であり、時間経過(時刻t11~時刻t16)に伴って変化する電源部1020の動作内容について説明する。
【0072】
入力電圧(G)がAC100[V]である間、DC検出回路1002のフォトカプラ1103はオン、オフを繰り返すため、遮断回路1003のトランジスタ1105、フォトカプラ1107はオフとなっている。このため、ヒューズ1004は正常(オン)であるが、ヒータオンオフ信号(H)が「L」になっているためにヒータ電流(I)は流れていない。
【0073】
時刻t11で入力電圧(G)が交流から直流にかわると、DC検出回路1002のフォトカプラ1103はオフとなるため、遮断回路1003のトランジスタ1105に電流が流れ、トランジスタ1105、フォトカプラ1107がオンとなって、外部電源205のLINEと側NEUTRAL側とがバリスタ1108及びヒューズ1004を介してショート状態となり、ヒューズ1004が溶断(オフ)される。
【0074】
このため、ヒータオンオフ回路128にはAC100[V]電圧が流れなくなり、時刻t14でヒータオンオフ信号がHになっても、時刻t15でAC100[V]が復活して、時刻t16でヒータオンオフ信号が再びHになってもヒータ電流(I)は、流れないままとなってヒータを保護する。
【0075】
以上のように、ここでは、入力電圧(A)が一端直流状態になるとヒューズ1004が溶断されるため、以後定着部3には、ヒューズ1004を交換するまでヒータ電流(I)が流れない状態となる。
【0076】
図9は、比較例としての電源部1020の動作過程で、入力電圧(A)がAC100[V]からオフになった場合の、図7の回路図に示す各部で検出される電圧、電流の変化を示すタイムチャートである。同タイムチャート、図7を参照しながら、電源部1020の動作について説明する。尚、同タイムチャートの電圧、電流の各信号波形に付された(G)、(J)、(K)の符号を図7の該当検出箇所に付す。
【0077】
図9のタイムチャートの横軸は、これらの各信号に共通する時間軸であり、時間経過(時刻t17~時刻t19)に伴って変化する電源部1020の動作内容について説明する。
【0078】
入力電圧(G)がAC100[V]である間、ACオフ検出回路1001の、トランジスタ1204はオン、オフを繰り返すため、トランジスタ1209、フォトカプラ1211はオフとなり、トランジスタ1214がオンとなるため、入力電圧検出信号(J)は「L」となっている。従って、この入力電圧検出信号(J)を制御信号として入力する5V出力遮断部560は、5[V]電圧を出力した状態となっている。
【0079】
その後、時刻t17で入力電圧(A)がオフとなると、ACオフ検出回路1001のトランジスタ1204がオフとなるため、トランジスタ1209、フォトカプラ1211はオンとなり、トランジスタ1214がオフとなるため、入力電圧検出信号(J)は時刻t18で「H」となる。これに同期して、5V出力遮断部560は、時刻t19で5[V]出力を遮断してその出力を0[V]とする。
【0080】
以上のように、ACオフ検出回路1001及び5V出力遮断部560は、入力電圧(A)がオフになると、5V出力遮断部560からの5[V]出力を遮断する。
【0081】
以上のように、本実施の形態の電源装置によれば、入力電圧(A)が直流状態となっている間は、例えヒータオンオフ信号(C)が「H」となっても、ヒータ電流に駆動電流が流れることがなくてヒータを保護し、また入力電圧(A)が光量状態に復帰した際には、ヒータオンオフ信号(C)による電流制御が可能となる。
また、入力オフ時の5[V]出力遮断に必要な入力オフも同じ回路で検出できるので、回路面積の削減と消費電力の削減が期待できる。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本実施の形態では画像形成装置としてカラープリンタを用いて説明したが、単色プリンタ、複写機、FAX、更にこれらを複合させた複合機等にも適用可能である。更にヒータを利用する装置の電源としても利用できる。
【符号の説明】
【0083】
1 給紙部、 2 画像形成部、 3 定着部、 4 用紙排出部、 5 用紙カセット、 6 ピックアップローラ、 7 ピックアップローラ、 8 ピックアップローラ、 9 レジストローラ、 10 レジストローラ、 11 感光体ドラム、 12 帯電ローラ、 13 現像ローラ、 14 トナー供給ローラ、 15 LEDヘッド、 16 トナーカートリッジ、 17 転写ベルト、 18 転写ローラ、 19 トナー像形成部、 21 転写部、 31 定着ローラ、 32 ハロゲンランプ、 33 温度検出センサ、 34 加圧ローラ、 41 排出ローラ、 42 排出ローラ、 100 画像形成装置、 120 電源部、 121 スイッチ、 122 ブリッジダイオード、 123 PFC回路、 124 DC-DC変換部、 125 サブDC-DC変換部、 126 入力電圧検出部、 127 ヒータ強制オフ回路、 128 ヒータオンオフ回路、 160 制御部、 161 メイン制御部、 162 ROM、 163 RAM、 164 温度検出部、 165 センサオンオフ回路、 166 高圧電源、 167 ヘッド制御部、 168 アクチュエータ駆動部、 201 各種センサ、 202 アクチュエータ、 205 外部電源、 206 ホスト、 300 保護素子、 301 フィルタ、 302 突入電流防止回路、 401 PFCコイル、 402 PFCダイオード、 403 PFCパワーデバイス、 404 電流検出抵抗、 405 PFC出力電解コンデンサ、 406 PFC制御回路、 451 トランス、 452 電源制御部、 453 スナバ回路、 454 メインFET、 455 電流検出抵抗、 456 二次整流平滑回路、 457 電圧フィードバック部、 458 保護回路、 459 フィルタ、 551 トランス、 552 サブ電源制御部、 553 スナバ回路、 554 メインFET、 555 電流検出抵抗、 556 サブ整流平滑回路、 557 サブフィードバック部、 558 保護回路、 559 フィルタ、 560 5V出力遮断部、 561 コンデンサ、 562 ツェナーダイオード、 563 整流ダイオード、 564 電流検出抵抗、 601 コンデンサ、 602 コンデンサ、 603 ブリッジダイオード、 604 抵抗、 605 抵抗、 606 トランジスタ、 607 抵抗、 608 抵抗、 609 コンデンサ、 610 抵抗、 611 トランジスタ、 612 抵抗、 613 フォトカプラ、 614 抵抗、 615 抵抗、 616 トランジスタ、 617 抵抗、 651 トランジスタ、 652 抵抗、 653 抵抗、 701 抵抗、 1001 ACオフ検出回路、 1002 DC検出回路、 1003 遮断回路、 1004 ヒューズ、 1020 電源部、 1101 コンデンサ、 1102 抵抗、 1103 フォトカプラ、 1104 抵抗、 1105 トランジスタ、 1106 抵抗、 1107 フォトカプラ、 1108 バリスタ、 1109 コンデンサ、 1201 ダイオード、 1202 抵抗、 1203 抵抗、 1204 トランジスタ、 1205 抵抗、 1206 抵抗、 1207 コンデンサ、 1208 抵抗、 1209 トランジスタ、 1210 抵抗、 1211 フォトカプラ、 1212 抵抗、 1213 抵抗、 1214 トランジスタ、 1215 抵抗。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9