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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024011671
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】ニューマチックアンローダ
(51)【国際特許分類】
   B65G 65/40 20060101AFI20240118BHJP
   B65G 53/26 20060101ALI20240118BHJP
   B65G 67/60 20060101ALN20240118BHJP
【FI】
B65G65/40 B
B65G53/26
B65G67/60 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022113878
(22)【出願日】2022-07-15
(71)【出願人】
【識別番号】000198363
【氏名又は名称】IHI運搬機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100128509
【弁理士】
【氏名又は名称】絹谷 晴久
(74)【代理人】
【識別番号】100119356
【弁理士】
【氏名又は名称】柱山 啓之
(72)【発明者】
【氏名】杉田 智洋
(72)【発明者】
【氏名】田中 正吉
(72)【発明者】
【氏名】藤井 孝夫
【テーマコード(参考)】
3F047
3F075
3F077
【Fターム(参考)】
3F047AA04
3F047AB01
3F047BA02
3F047CA01
3F075AA08
3F075BA02
3F075BB08
3F075CC29
3F075CD11
3F075CD12
3F077DB09
(57)【要約】
【課題】隙間調整の作業を無くしてメンテナンス頻度を低減する。
【解決手段】ニューマチックアンローダは、レシーバタンク2の出口部31に分岐して設けられた第1および第2出口通路O1,O2と、第1および第2出口通路にそれぞれ並列的に設けられた第1および第2スライドゲートG1,G2と、第1および第2出口通路の分岐部Jに設けられ第1位置P1と第2位置P2に切替可能な切替ダンパ51と、荷の有無を検出する下側および上側第1レベルセンサS1L,S1Hを含む第1レベルセンサS1と、下側および上側第2レベルセンサS2L,S2Hを含む第2レベルセンサS2と、第1および第2レベルセンサの検出結果に基づいて第1および第2スライドゲートと切替ダンパを制御する制御装置Eとを備える。制御装置は、第1および第2スライドゲートを交互に開閉するように第1および第2スライドゲートを制御する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引された荷を貯留するレシーバタンクと、
前記レシーバタンクの出口部に分岐して設けられた第1出口通路および第2出口通路と、
前記第1出口通路および前記第2出口通路にそれぞれ並列的に設けられた第1スライドゲートおよび第2スライドゲートと、
前記第1出口通路および前記第2出口通路の分岐部に設けられた切替ダンパであって、荷を前記第1スライドゲート側に案内する第1位置と、荷を前記第2スライドゲート側に案内する第2位置とに切替可能な切替ダンパと、
前記第1スライドゲートと前記切替ダンパの間の位置における荷の有無を検出するための第1レベルセンサであって、下側第1レベルセンサと上側第1レベルセンサを含む第1レベルセンサと、
前記第2スライドゲートと前記切替ダンパの間の位置における荷の有無を検出するための第2レベルセンサであって、下側第2レベルセンサと上側第2レベルセンサを含む第2レベルセンサと、
前記第1レベルセンサおよび前記第2レベルセンサの検出結果に基づいて前記第1スライドゲート、前記第2スライドゲートおよび前記切替ダンパを制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記第1スライドゲートと前記第2スライドゲートを交互に開閉するように前記第1スライドゲートと前記第2スライドゲートを制御する
ことを特徴とするニューマチックアンローダ。
【請求項2】
前記制御装置は、
前記第1スライドゲートを全閉した状態で前記切替ダンパを前記第1位置に切り替え、
その後、前記上側第1レベルセンサが荷を検出したとき、前記第2スライドゲートを全閉した状態で前記切替ダンパを前記第2位置に切り替え、前記第1スライドゲートを開く
請求項1に記載のニューマチックアンローダ。
【請求項3】
前記制御装置は、その後、前記下側第1レベルセンサが荷を検出しなくなったとき、前記第1スライドゲートを閉じる
請求項2に記載のニューマチックアンローダ。
【請求項4】
吸引された荷を貯留するレシーバタンクと、
前記レシーバタンクの出口部に下方から順に直列的に設けられた第1スライドゲートおよび第2スライドゲートと、
前記第1スライドゲートと前記第2スライドゲートの間の位置における荷の有無を検出するためのレベルセンサであって、下側レベルセンサと上側レベルセンサを含むレベルセンサと、
前記レベルセンサの検出結果に基づいて前記第1スライドゲートおよび前記第2スライドゲートを制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記第1スライドゲートと前記第2スライドゲートを交互に開閉するように前記第1スライドゲートと前記第2スライドゲートを制御する
ことを特徴とするニューマチックアンローダ。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記第1スライドゲートを全閉した状態で前記第2スライドゲートを開とし、
その後、上側レベルセンサが荷を検出したとき、前記第2スライドゲートを全閉とした後、前記第1スライドゲートを開く
請求項4に記載のニューマチックアンローダ。
【請求項6】
前記制御装置は、その後、前記下側レベルセンサが荷を検出しなくなったとき、前記第1スライドゲートを全閉とした後、前記第2スライドゲートを開く
請求項5に記載のニューマチックアンローダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はニューマチックアンローダに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に港湾には、船舶によって運搬されてきた穀物等のばら物である荷を吸い上げて荷揚げするニューマチックアンローダが設置されている。
【0003】
このニューマチックアンローダでは、吸い上げた荷を略一定流量で排出する(切り出す)ためロータリーフィーダが装備されている。ロータリーフィーダは、ロータ先端のブレードと、サイドカバーおよびケーシングとの隙間を調整することにより、空気の漏洩を最小限に止めつつ、荷を真空側から大気側に効率よく排出するようになっている。
【0004】
ブレードの長孔に差し込まれたボルトがロータに取り付けられることで、ブレードの位置と前記隙間とが調整可能となっている。長期使用によりブレードが摩耗すると隙間が大きくなり、空気漏洩量が増加して効率が低下する。そのため、こうした場合にはブレードの取付位置をずらして隙間を縮小する調整が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2022-49771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、ロータリーフィーダでは、ブレードの摩耗による調整とメンテナンスの手間が問題となる。ブレードが摩耗するとその位置調整が必要であり、最終的にはブレードの交換が必要となる。こうしたメンテナンス作業を、アンローダ機上の狭いスペースで行わなければならない。また、ロータリーフィーダを工場に搬送してメンテナンスすることもあり、この場合にはアンローダ機上の狭いスペースでロータリーフィーダを取り外さなければならない。
【0007】
また、隙間を調整したとしても、構造上必然的に隙間が存在するため、空気の漏洩は避けられず、アンローダの効率に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0008】
そこで本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その一の目的は、隙間調整の作業を無くしてメンテナンス頻度を低減できるニューマチックアンローダを提供することにある。
【0009】
また、本開示の他の目的は、隙間を縮小して漏洩空気量を低減し、効率を改善できるニューマチックアンローダを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一の態様によれば、
吸引された荷を貯留するレシーバタンクと、
前記レシーバタンクの出口部に分岐して設けられた第1出口通路および第2出口通路と、
前記第1出口通路および前記第2出口通路にそれぞれ並列的に設けられた第1スライドゲートおよび第2スライドゲートと、
前記第1出口通路および前記第2出口通路の分岐部に設けられた切替ダンパであって、荷を前記第1スライドゲート側に案内する第1位置と、荷を前記第2スライドゲート側に案内する第2位置とに切替可能な切替ダンパと、
前記第1スライドゲートと前記切替ダンパの間の位置における荷の有無を検出するための第1レベルセンサであって、下側第1レベルセンサと上側第1レベルセンサを含む第1レベルセンサと、
前記第2スライドゲートと前記切替ダンパの間の位置における荷の有無を検出するための第2レベルセンサであって、下側第2レベルセンサと上側第2レベルセンサを含む第2レベルセンサと、
前記第1レベルセンサおよび前記第2レベルセンサの検出結果に基づいて前記第1スライドゲート、前記第2スライドゲートおよび前記切替ダンパを制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記第1スライドゲートと前記第2スライドゲートを交互に開閉するように前記第1スライドゲートと前記第2スライドゲートを制御する
ことを特徴とするニューマチックアンローダが提供される。
【0011】
好ましくは、前記制御装置は、
前記第1スライドゲートを全閉した状態で前記切替ダンパを前記第1位置に切り替え、
その後、前記上側第1レベルセンサが荷を検出したとき、前記第2スライドゲートを全閉した状態で前記切替ダンパを前記第2位置に切り替え、前記第1スライドゲートを開く。
【0012】
好ましくは、前記制御装置は、その後、前記下側第1レベルセンサが荷を検出しなくなったとき、前記第1スライドゲートを閉じる。
【0013】
本開示の他の態様によれば、
吸引された荷を貯留するレシーバタンクと、
前記レシーバタンクの出口部に下方から順に直列的に設けられた第1スライドゲートおよび第2スライドゲートと、
前記第1スライドゲートと前記第2スライドゲートの間の位置における荷の有無を検出するためのレベルセンサであって、下側レベルセンサと上側レベルセンサを含むレベルセンサと、
前記レベルセンサの検出結果に基づいて前記第1スライドゲートおよび前記第2スライドゲートを制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記第1スライドゲートと前記第2スライドゲートを交互に開閉するように前記第1スライドゲートと前記第2スライドゲートを制御する
ことを特徴とするニューマチックアンローダが提供される。
【0014】
好ましくは、前記制御装置は、
前記第1スライドゲートを全閉した状態で前記第2スライドゲートを開とし、
その後、上側レベルセンサが荷を検出したとき、前記第2スライドゲートを全閉とした後、前記第1スライドゲートを開く。
【0015】
好ましくは、前記制御装置は、その後、前記下側レベルセンサが荷を検出しなくなったとき、前記第1スライドゲートを全閉とした後、前記第2スライドゲートを開く。
【発明の効果】
【0016】
本開示によれば、隙間調整の作業を無くしてメンテナンス頻度を低減できる。また、隙間を縮小して漏洩空気量を低減し、効率を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本開示の実施形態に係るニューマチックアンローダの概略図である。
図2】本実施形態の送り出し装置を示す側面断面図である。
図3】固定ゲート部材を示す平面図である。
図4】可動ゲート部材を示す平面図である。
図5】全開時の第1スライドゲートを示す平面図である。
図6】全開時の第1スライドゲートを示す側面断面図である。
図7】全閉時の第1スライドゲートを示す側面断面図である。
図8】半開時の第1スライドゲートを示す側面断面図である。
図9】送り出し装置における制御の内容を示すフローチャートである。
図10】他の実施形態の送り出し装置を示す側面断面図である。
図11】他の実施形態の送り出し装置における制御の内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお本開示は以下の実施形態に限定されない点に留意されたい。
【0019】
図1に示すように、港湾には、穀物等のばら物である荷Bを船倉K内に搭載した船舶Sが停泊している。そして港湾の岸壁Qには、船倉K内に貯留された荷Bを吸い上げて払い出すためのニューマチックアンローダ(以下、単にアンローダという)100が設置されている。便宜上、前後左右上下の各方向を図示のように定める。
【0020】
岸壁Qには、これに沿って延びる一対のレールRが設置され、アンローダ100はこのレールR上を走行可能な走行架台1を備えている。またアンローダ100は、走行架台1上で旋回可能なレシーバタンク2を備える。レシーバタンク2は、走行架台1に対して、鉛直方向に延びる旋回軸C1回りに矢印aの如く旋回可能である。
【0021】
レシーバタンク2の頂部には、空気吸引管3の一端が接続され、空気吸引管3の他端は、例えばルーツブロワからなる真空ポンプ4に接続されている。真空ポンプ4は、レシーバタンク2に連結された機械室5内に設置されている。
【0022】
レシーバタンク2の荷Bの入口である投入口35(図2参照)には、水平方向に延びる水平管6の基端がボールジョイント19を介して接続されている。水平管6は矢印bの如くその長手方向に伸縮可能であり、荷Bの吸い込み口であるノズル7の水平方向ないし水平管長手方向の位置を調節できるようになっている。
【0023】
レシーバタンク2には、仮想線で示すブーム8の基端が矢印cの如く起伏可能に取り付けられている。水平管6はブーム8に沿って取り付けられ、ブーム8と共に起伏可能である。図示例において水平管6およびブーム8は海側ないし船舶S側(前側)に向かって延びている。
【0024】
水平管6の先端には、下向きに90°曲げられた曲管9の基端が一体的に取り付けられている。そして曲管9の先端には、鉛直方向に延びる垂直管10の基端ないし上端がスイングジョイント11を介して矢印dの如く回動可能に接続されている。
【0025】
荷役作業時、垂直管10は、船舶SのハッチHを通じて船倉K内に挿入される。垂直管10は矢印eの如くその長手方向に伸縮可能であり、ノズル7の高さ位置を、荷Bや船舶Sの高さ位置に応じて調節できるようになっている。
【0026】
垂直管10の先端ないし下端にノズル7が取り付けられる。ノズル7は船倉K内の荷Bに近接または接触されて船倉K内の荷Bを吸い込む。
【0027】
ノズル7の位置および向きを微調節できるようにするため、垂直管10の上端部と下端部は可撓管12によって形成されている。
【0028】
レシーバタンク2内の上端部には、真空ポンプ4に向かって荷Bが吸い込まれることを防止するため、フィルタすなわちバグフィルタ13が設けられている。
【0029】
またレシーバタンク2の下にはシュート14が設けられ、レシーバタンク2の出口から排出された荷Bを機内コンベヤ15の一端に落下供給するようになっている。
【0030】
機内コンベヤ15の他端には地上シュート16が下方に突出して設けられる。機内コンベヤ15の他端に搬送されてきた荷Bは、地上シュート16を通じて、地上コンベヤ17に落下供給される。本実施形態では、複数(2つ)の地上コンベヤ17に対応して複数(2つ)の地上シュート16が設けられる。各地上シュート16の上端にスライドゲート18が設けられ、地上コンベヤ17への荷Bの供給に使う地上シュート16を選択できるようになっている。
【0031】
なお、シュート14と機内コンベヤ15は走行架台1側に設置され、レシーバタンク2と共に旋回しない。地上シュート16を1つとし、スライドゲート18を省略してもよい。
【0032】
従来、シュート14の途中には、真空切り出し装置または送り出し装置としてのロータリーフィーダが設けられ、このロータリーフィーダによって、機内コンベヤ15への荷Bの排出流量(単位時間当たりの荷Bの排出量)が略一定となるよう制御されると共に、真空側と大気側が隔離されていた。すなわち、ロータリーフィーダより上側が真空側、下側が大気側である。
【0033】
しかし、ロータリーフィーダを用いると上述のような課題、すなわち面倒なメンテナンスの手間と、隙間による効率低下という課題が発生する。
【0034】
そこで本実施形態は、ロータリーフィーダに代わる別の送り出し装置を設置し、これを以て上記課題を解決するものである。
【0035】
図2に本実施形態の送り出し装置を示す。送り出し装置30は、吸引された荷Bを貯留する上述のレシーバタンク2と、レシーバタンク2の出口部31に分岐して設けられた第1出口通路O1および第2出口通路O2と、第1出口通路O1および第2出口通路O2にそれぞれ並列的に設けられた第1スライドゲートG1および第2スライドゲートG2と、第1出口通路O1および第2出口通路O3の分岐部Jに設けられた切替ダンパ51とを備える。
【0036】
また送り出し装置30は、第1スライドゲートG1と切替ダンパ51の間の位置における荷Bの有無を検出するための第1レベルセンサS1と、第2スライドゲートG2と切替ダンパ51の間の位置における荷Bの有無を検出するための第2レベルセンサS2と、第1レベルセンサS1および第2レベルセンサS2の検出結果に基づいて第1スライドゲートG1、第2スライドゲートG2および切替ダンパ51を制御する制御装置Eとを備える。
【0037】
第1レベルセンサS1は、下側第1レベルセンサS1Lと上側第1レベルセンサS1Hを含む。第2レベルセンサS2は、下側第2レベルセンサS2Lと上側第2レベルセンサS2Hを含む。
【0038】
制御装置Eは、第1スライドゲートG1と第2スライドゲートG2を交互に開閉するように第1スライドゲートG1と第2スライドゲートG2を制御する。
【0039】
以下、各部について詳述する。レシーバタンク2は、前記旋回軸C1と同軸の中心軸C2を有する縦長の円筒状容器である。以下、中心軸C2を基準とした軸方向、半径方向および周方向を単に軸方向、半径方向および周方向という。
【0040】
レシーバタンク2は、一定半径の主筒部32と、主筒部32の下端に接続され下方に向かうにつれ徐々に縮径するテーパ筒部33とを有する。主筒部32の所定高さ位置には、レシーバタンク2内に荷Bを供給もしくは投入するための投入口35が斜め下に向かって接続されている。この投入口35は図1に示したボールジョイント19に接続され、ボールジョイント19から荷Bの供給を受ける。
【0041】
第1出口通路O1と第2出口通路O2の入口端はテーパ筒部33の下端部に接続されて分岐部Jを形成する。荷Bの流れ方向におけるテーパ筒部33の下流側に第1出口通路O1と第2出口通路O2がある。従ってテーパ筒部33内を落下する荷Bは、切替ダンパ51によって開かれている第1出口通路O1と第2出口通路O2の一方に供給される。第1出口通路O1側と第2出口通路O2側の構成は中心軸C2を境に対称である。そのため以下においては、第1出口通路O1側についてのみ詳しく説明する。
【0042】
第1出口通路O1は断面円形の管もしくはダクトにより概ね縦長に形成される。但し第1出口通路O1の断面形状は任意であり、例えば四角形であってもよい。第1出口通路O1の入口端ないし上端は、テーパ筒部33に直角に接続される。第1出口通路O1は、その入口端から出口側に向かって中心軸C2から離れるように斜め下方に延びた後、屈曲されて鉛直方向下方に延びる。従って第1出口通路O1は上側の傾斜部52と下側の鉛直部53を有する。第1出口通路O1の図示しない出口端ないし下端は前述のシュート14に直列に接続される。
【0043】
第1スライドゲートG1は鉛直部53に設けられる。第1スライドゲートG1は鉛直部53を開閉して荷の流れを許容もしくは遮断する。
【0044】
図2は、全閉時の第1スライドゲートG1を示す側面断面図である。図3は、第1スライドゲートG1の構成部品である固定ゲート部材37を示す平面図である。図4は、第1スライドゲートG1の構成部品である可動ゲート部材38を示す平面図である。
【0045】
図2図4に示すように、第1スライドゲートG1は、固定ゲート部材37と可動ゲート部材38を備える。固定ゲート部材37は、軸方向に垂直な方向すなわち水平方向に延びる複数(図示例では5本)の連子39を有する。これら連子39は互いに平行に配置され、鉛直部53内を横断するように延びている。本実施形態では鉛直部53の内周面に円形リング状のリム40が取り付けられ、このリム40に各連子39の両端が固定されている。但し、リム40を省略し、各連子39の両端を鉛直部53に直接固定してもよい。各連子39の間には荷Bを通過させるための固定スリット41が合計で複数(図示例では6つ)形成される。
【0046】
連子39の上面部は、ここに落下した荷Bを固定スリット41にスムーズに滑り落とせるよう、傾斜して形成され、具体的には断面山形状に形成されている。本実施形態では連子39の断面形状をホームベース型の五角形とし、連子39を中実構造としている。但し、連子39の構成および形状はこれに限定されず、例えば連子39を断面L字状の板材(例えばL字鋼)で形成し、上面部が山形になるよう配置してもよい。
【0047】
可動ゲート部材38は平面視四角形の平板状の板材により形成され、固定ゲート部材37の下面部に、矢印fの如く前後方向にスライド可能に重ね合わされる。なお鉛直部53には可動ゲート部材38の左右の側縁部をスライド可能に支持する支持部材(図示せず)が設けられる。可動ゲート部材38は、第1スライドゲートG1の全開時に固定スリット41を全開する複数(図示例では6つ)の可動スリット42を有する。可動スリット42の間には、第1スライドゲートG1の全閉時に固定スリット41を全閉する閉止部43が設けられる。
【0048】
連子39、固定スリット41、可動スリット42および閉止部43は、スライド方向fに垂直な方向に延びている。
【0049】
スライド方向fにおける可動スリット42の幅W1は、固定スリット41の幅W2に等しくされる。また閉止部43の幅W3は、連子39の幅W4に等しくされる。本実施形態の場合、W1=W2=W3=W4とされる。但しこれらの寸法は任意に設定可能である。
【0050】
第1スライドゲートG1は、可動ゲート部材38を駆動する油圧シリンダ等のアクチュエータ44を備える。このアクチュエータ44は制御装置Eに電気的に接続される。制御装置Eからの指令に従ってアクチュエータ44が動作することで、可動ゲート部材38がスライド方向fにスライドし、開閉動作される。
【0051】
図5および図6は、全開時の第1スライドゲートG1を示す平面図および側面断面図である。このとき、固定スリット41と可動スリット42が同一幅で縦方向ないし上下方向にぴったりと整列し、固定スリット41が可動スリット42によって完全に開放される。またこのとき、連子39と閉止部43も同一幅で縦方向ないし上下方向にぴったりと整列する。
【0052】
図7は、全閉時の第1スライドゲートG1を示す側面断面図である。このとき、可動ゲート部材38は全開時よりも後側にスライド移動される。固定スリット41に対して閉止部43が同一幅で上下方向にぴったりと整列され、固定スリット41は閉止部43もしくは可動ゲート部材38によって完全に閉止される。またこのとき、連子39に対して可動スリット42が同一幅で上下方向にぴったりと整列される。
【0053】
全閉時には固定スリット41が完全に閉止され、可動ゲート部材38が固定ゲート部材37に吸引力により密接される。よって固定ゲート部材37と可動ゲート部材38の隙間を縮小し、第1スライドゲートG1を通過する空気の漏洩を抑制することができる。
【0054】
ちなみに第1スライドゲートG1は、図8に示すような半開もしくは中間開度にすることもできる。図8は、半開時もしくは中間開度時の第1スライドゲートG1を示す側面断面図である。このとき可動ゲート部材38は、全開時と全閉時の中間に位置される。幅方向における固定スリット41の一部は可動スリット42によって開放されているが、固定スリット41の残部は閉止部43もしくは可動ゲート部材38によって閉止され、固定スリット41は半開状態となる。
【0055】
第2出口通路O2は中心軸C2を境に第1出口通路O1と対称に構成される。第2スライドゲートG2は、第1スライドゲートG1と同様に構成され、第2出口通路O2の鉛直部53に、かつ第1スライドゲートG1と等しい高さ位置に設けられる。
【0056】
切替ダンパ51は、回動軸54と、回動軸54を中心に矢印iの如く回動可能な閉止板55とを有する。閉止板55は、第1出口通路O1の入口端を開放し第2出口通路O2の入口端を気密に閉止する第1位置P1と、第2出口通路O2の入口端を開放し第1出口通路O1の入口端を気密に閉止する第2位置P2との間で回動可能である。
【0057】
閉止板55すなわち切替ダンパ51が第1位置P1にあるとき、レシーバタンク2内に供給された荷Bは第1出口通路O1、すなわち第1スライドゲートG1側にのみ案内され、第2出口通路O2すなわち第2スライドゲートG2側への流れは阻止される。逆に、閉止板55すなわち切替ダンパ51が第2位置P2にあるとき、レシーバタンク2内に供給された荷Bは第2出口通路O2、すなわち第2スライドゲートG2側にのみ案内され、第1出口通路O1すなわち第1スライドゲートG1側への流れは阻止される。
【0058】
なお、ここでは回動式の切替ダンパ51を示すが、切替ダンパの形式は任意であり、例えばスライド式であってもよい。
【0059】
下側第1レベルセンサS1Lと上側第1レベルセンサS1Hは、切替ダンパ51の下流側かつ第1スライドゲートG1の上流側に位置され、鉛直部53に配置される。下側第1レベルセンサS1Lは、第1スライドゲートG1より上方でその付近の高さ位置に位置される。上側第1レベルセンサS1Hは、下側第1レベルセンサS1Lより上方で、回動軸54と同じかそれより僅かに低い高さ位置に位置される。
【0060】
下側第1レベルセンサS1Lと上側第1レベルセンサS1Hは、例えば周知のパドル式レベルセンサにより構成され、荷Bを検出したとき(荷Bがレベルセンサの高さ位置にあるとき)オンとなり、荷Bを検出しないとき(荷Bがレベルセンサの高さ位置にないとき)オフとなる。なお、下側第1レベルセンサS1Lと上側第1レベルセンサS1Hはパドル式レベルセンサ以外のセンサで構成されてもよい。
【0061】
下側第2レベルセンサS2Lと上側第2レベルセンサS2Hについても同様である。
【0062】
制御装置Eは、CPU、メモリ等を備えた周知の制御ユニットにより構成され、第1および第2スライドゲートG1,G2と、各レベルセンサS1L,S1H,S2L,S2Hとに電気的に接続されている。
【0063】
送り出し装置30は、可動ゲート部材38の実際の位置を検出するためのゲート位置センサ45をスライドゲート毎に有する。ゲート位置センサ45は例えば周知のエンコーダにより構成される。これらゲート位置センサ45も制御装置Eに電気的に接続されている。制御装置Eは、ゲート位置センサ45の信号に基づき可動ゲート部材38の位置、ひいてはスライドゲートの開度を制御する。
【0064】
次に、アンローダ100と送り出し装置30の作動を説明する。
【0065】
図1に示すように、アンローダ100の荷役運転時には、真空ポンプ4が作動され、船倉K内の荷Bがノズル7から吸い込まれる。この吸い込まれた荷Bは垂直管10内を上昇し、曲管9を通じて水平管6内に至る。そして水平管6内を移動し、投入口35からレシーバタンク2内に投入される。
【0066】
その後、荷Bは、送り出し装置30を通過し、このとき荷Bの流量が制御される。送り出し装置30から排出された荷Bは、シュート14、機内コンベヤ15、地上シュート16という経路を経て最終的に地上コンベヤ17に送られる。
【0067】
レシーバタンク2内では、投入口35から投入された荷Bが矢印gの如く落下すると共に、空気流が矢印hの如く上昇し、荷Bと空気流が分離される。上昇した空気流はバグフィルタ13を通過し、このときに空気流に含まれていた粉塵がバグフィルタ13によって濾過される。この後、空気流は真空ポンプ4に至り、排気管から大気に解放される。
【0068】
こうした荷役運転時、第1および第2スライドゲートG1,G2は制御装置Eによって次のように制御される。以下、制御の一例を説明する。
【0069】
図9は、送り出し装置30における通常の作動と制御の内容を示すフローチャートである。符号Sn(nは整数)はステップの番号を表す。ここでは初期状態(S0)として、レシーバタンク2と第1および第2出口通路O1,O2内が空になっており(荷Bがなく)、従って各レベルセンサS1L,S1H,S2L,S2Hがオフとなっており、第1および第2スライドゲートG1,G2が全閉となっており、切替ダンパ51が第1位置P1にある状態を想定する。
【0070】
この初期状態から荷役運転が開始され、レシーバタンク2内に荷Bが供給されると、荷Bは第1出口通路O1に案内され、第1スライドゲートG1上に蓄積していく。そしてまず下側第1レベルセンサS1Lがオンとなり(S1)、次いで上側第1レベルセンサS1Hがオンとなる(S2)。
【0071】
すると、切替ダンパ51が第2位置P2に切り替えられ、第1スライドゲートG1が開、特に全開とされる(S3)。これにより、レシーバタンク2内に供給された荷Bは第2スライドゲートG2側に案内され、第2スライドゲートG2上に蓄積していく。また、第1スライドゲートG1上に蓄積していた荷Bは、第1スライドゲートG1を通過して落下し、機内コンベヤ15に払い出される。
【0072】
その後、第1出口通路O1内では荷Bのレベルが低下し、上側第1レベルセンサS1Hがオフとなった後、下側第1レベルセンサS1Lがオフとなる(S4)。すると、第1スライドゲートG1は全閉とされる(S5)。
【0073】
他方、第2出口通路O2内では荷Bのレベルが上昇し、下側第2レベルセンサS2Lがオンとなった後、上側第2レベルセンサS2Hがオンとなる(S6)。
【0074】
すると、切替ダンパ51が第1位置P1に切り替えられ、第2スライドゲートG2が開、特に全開とされる(S7)。これにより、レシーバタンク2内に供給された荷Bは再び第1スライドゲートG1側に案内され、第1スライドゲートG1上に蓄積していく。また、第2スライドゲートG2上に蓄積していた荷Bは、第2スライドゲートG2を通過して落下し、機内コンベヤ15に払い出される。
【0075】
その後、第2出口通路O2内では荷Bのレベルが低下し、上側第2レベルセンサS2Hがオフとなった後、下側第2レベルセンサS2Lがオフとなる(S8)。すると、第2スライドゲートG2は全閉とされる(S9)。
【0076】
他方、第1出口通路O1内では荷Bのレベルが上昇するので、ステップS2に戻り、前述の制御が繰り返される。
【0077】
このように、制御装置Eは第1スライドゲートG1と第2スライドゲートG2を交互に開閉する。また制御装置Eは、第1スライドゲートG1と第2スライドゲートG2の開閉の切り替えに合わせて切替ダンパ51の位置を切り替える。
【0078】
本実施形態では、第1出口通路O1および第2出口通路O2の一方に荷Bを蓄積しているとき、第1スライドゲートG1および第2スライドゲートG2の対応する一方がその一方の通路を閉鎖し、切替ダンパ51が他方の通路を閉鎖する。従って、送り出し装置30の大気側(下方側)から真空側(上方側)への空気の漏洩を防止できる。それ故、ロータリーフィーダを用いた従来のアンローダと比較して、隙間を縮小し(実質的になくし)、漏洩空気量を低減し(実質的に皆無にし)、効率(例えばアンローダのエネルギ効率)を改善することができる。
【0079】
また、第1出口通路O1および第2出口通路O2の一方から荷Bを排出しているときでも、切替ダンパ51がその一方の通路を閉鎖し、第1スライドゲートG1および第2スライドゲートG2の他方が他方の通路を閉鎖する。従ってこのときにも、送り出し装置30を通じた空気の漏洩を防止でき、効率を改善することができる。
【0080】
また、各スライドゲートG1,G2に対して隙間調整は不要である。そのため、隙間調整の作業を無くしてメンテナンス頻度を低減することができる。またメンテナンスの負担を大幅に軽減できる。
【0081】
[他の実施形態]
次に、本開示の他の実施形態を説明する。なお前述の基本実施形態と同様の部分には図中同一符号を付して説明を割愛し、以下、基本実施形態との相違点を主に説明する。
【0082】
図10に本実施形態の送り出し装置を示す。送り出し装置30は、吸引された荷Bを貯留する上述のレシーバタンク2と、レシーバタンク2の出口部31に下方から順に直列的に設けられた第1スライドゲートG1および第2スライドゲートG2とを備える。
【0083】
また送り出し装置30は、第1スライドゲートG1と第2スライドゲートG2の間の位置における荷Bの有無を検出するためのレベルセンサSと、レベルセンサSの検出結果に基づいて第1スライドゲートG1および第2スライドゲートG2を制御する制御装置Eとを備える。レベルセンサSは、下側レベルセンサSLと上側レベルセンサSHを含む。
【0084】
制御装置Eは、第1スライドゲートG1と第2スライドゲートG2を交互に開閉するように第1スライドゲートG1と第2スライドゲートG2を制御する。
【0085】
以下、各部について詳述する。レシーバタンク2は概ね前記同様であり、前記同様の主筒部32とテーパ筒部33を有する。テーパ筒部33の下端には、主筒部32より小径の一定半径を有し鉛直方向に延びる出口筒部61が同軸接続されている。出口筒部61は断面円形の管もしくはダクトにより形成される。但し出口筒部61の断面形状は任意であり、例えば四角形であってもよい。出口筒部61の図示しない出口端ないし下端は前述のシュート14に直列に接続される。
【0086】
第1スライドゲートG1と第2スライドゲートG2は出口筒部61に設けられる。これらスライドゲートG1,G2自体は前記基本実施形態と同様であり、出口筒部61を開閉して荷の流れを許容もしくは遮断する。第2スライドゲートG2は第1スライドゲートG1より所定距離上方に位置される。
【0087】
下側レベルセンサSLは、第1スライドゲートG1より上方でその付近の高さ位置に位置される。上側レベルセンサSHは、下側レベルセンサSLより上方で、第2スライドゲートG2より下方かつその付近の高さ位置に位置される。これらレベルセンサSL,SH自体は前記基本実施形態と同様であり、荷Bの有無に応じてオンオフする。
【0088】
制御装置Eも前記同様であり、ゲート位置センサ45も前記同様に設けられる。
【0089】
次に、本実施形態のアンローダ100と送り出し装置30の作動を説明する。
【0090】
アンローダ100の荷役運転時、第1および第2スライドゲートG1,G2は制御装置Eによって次のように制御される。以下、制御の一例を説明する。
【0091】
図11は、送り出し装置30における通常の作動と制御の内容を示すフローチャートである。ここでは初期状態(S20)として、レシーバタンク2内が空になっており(荷Bがなく)、従って各レベルセンサSL,SHがオフとなっており、第1スライドゲートG1が全閉となっており、第2スライドゲートG2が開、特に全開となっている状態を想定する。
【0092】
この初期状態から荷役運転が開始され、レシーバタンク2内に荷Bが供給されると、第1スライドゲートG1上に荷Bが蓄積していく。そしてまず下側レベルセンサSLがオンとなり(S21)、次いで上側レベルセンサSHがオンとなる(S22)。
【0093】
すると、まず第2スライドゲートG2が全閉とされ(S23)、その後、第1スライドゲートG1が開、特に全開とされる(S24)。これにより、レシーバタンク2内に供給された荷Bは第2スライドゲートG2上に蓄積していく。また、第1スライドゲートG1上に蓄積していた荷Bは、第1スライドゲートG1を通過して落下し、機内コンベヤ15に払い出される。
【0094】
第1スライドゲートG1を開にする前に第2スライドゲートG2を全閉にするので、両スライドゲートの開閉の切り替え時に両スライドゲートが瞬間的に同時に開となるのを防止できる。よって大気側から真空側への空気の漏洩を防止でき、効率を改善することができる。
【0095】
その後、第1スライドゲートG1上に蓄積していた荷Bのレベルが低下し、上側レベルセンサSHがオフとなった後、下側レベルセンサSLがオフとなる(S25)。すると、第1スライドゲートG1は全閉とされる(S26)。
【0096】
その後、第2スライドゲートG2が全開とされ(S27)、第2スライドゲートG2上に蓄積されていた荷Bは第2スライドゲートG2を通過して落下し、第1スライドゲートG1上に蓄積していく。
【0097】
こうして最初の状態に戻り、ステップS22で上側レベルセンサSHがオンとなるまで、第1スライドゲートG1上に荷Bが蓄積されていく。
【0098】
ステップS27で第2スライドゲートG2を開にする前に、ステップS26で第1スライドゲートG1を全閉にしてあるので、前記同様、両スライドゲートの開閉の切り替え時に両スライドゲートが瞬間的に同時に開となるのを防止できる。よって大気側から真空側への空気の漏洩を防止でき、効率を改善することができる。
【0099】
このように本実施形態においても、制御装置Eは第1スライドゲートG1と第2スライドゲートG2を交互に開閉する。
【0100】
本実施形態では、第1スライドゲートG1が閉じている(全閉となっている)ときには第1スライドゲートG1自体が大気側から真空側への空気の漏洩を防止する。また第1スライドゲートG1が開いている(全開となっている)ときには第2スライドゲートG2が閉じて大気側から真空側への空気の漏洩を防止する。よって大気側から真空側への空気の漏洩を常に防止できる。そしてロータリーフィーダを用いた従来のアンローダと比較して、隙間を縮小し(実質的になくし)、漏洩空気量を低減し(実質的に皆無にし)、効率(例えばアンローダのエネルギ効率)を改善することができる。
【0101】
また、各スライドゲートG1,G2に対して隙間調整は不要である。そのため、隙間調整の作業を無くしてメンテナンス頻度を低減することができる。またメンテナンスの負担を大幅に軽減できる。
【0102】
以上、本開示の実施形態を詳細に述べたが、本開示の実施形態および変形例は様々考えられる。
【0103】
(1)前述の実施形態では、第1および第2スライドゲートG1,G2を開くとき常に全開にしたが、これに限らず、必要に応じて適宜半開にしてもよい。
【0104】
(2)第1および第2スライドゲートG1,G2において、固定ゲート部材37は、複数の連子39に代わって、格子を有していてもよい。また前記実施形態において固定スリット41および可動スリット42は平面視において一方向に長い長方形状または略長方形状であったが、円形等の他の形状であってもよい。
【0105】
本開示の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本開示の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本開示に含まれる。従って本開示は、限定的に解釈されるべきではなく、本開示の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
【符号の説明】
【0106】
2 レシーバタンク
31 出口部
51 切替ダンパ
100 ニューマチックアンローダ
B 荷
E 制御装置
G1 第1スライドゲート
G2 第2スライドゲート
J 分岐部
O1 第1出口通路
O2 第2出口通路
P1 第1位置
P2 第2位置
S1 第1レベルセンサ
S1L 下側第1レベルセンサ
S1H 上側第1レベルセンサ
S2 第2レベルセンサ
S2L 下側第2レベルセンサ
S2H 上側第2レベルセンサ
S レベルセンサ
SL 下側レベルセンサ
SH 上側レベルセンサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11