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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024116835
(43)【公開日】2024-08-28
(54)【発明の名称】通知システム及び継手
(51)【国際特許分類】
   F16L 37/23 20060101AFI20240821BHJP
   F16L 33/22 20060101ALI20240821BHJP
   F16L 11/12 20060101ALI20240821BHJP
【FI】
F16L37/23
F16L33/22
F16L11/12 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023022647
(22)【出願日】2023-02-16
(71)【出願人】
【識別番号】000111085
【氏名又は名称】ニッタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100150072
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 賢司
(74)【代理人】
【識別番号】100185719
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 悠樹
(72)【発明者】
【氏名】六軒 益成
【テーマコード(参考)】
3H017
3H111
3J106
【Fターム(参考)】
3H017HA02
3H111CB27
3H111DA24
3J106BE25
3J106ED32
3J106EE13
(57)【要約】
【課題】チューブに加えられた外力の機器への影響を抑制することが可能な通知システム及び継手を提供する。
【解決手段】通知システムは、継手を備える。継手は、接続部において互いに接続された第1及び第2ユニットを含む。継手は、第1及び第2チューブの少なくとも一方を継手から抜く方向に力が加えられるのに応じて、第1及び第2ユニットが互いに分離するように構成されている。通知システムは、検出部と、通知部とをさらに備える。検出部は、第1及び第2ユニットの分離を検出するように構成されている。通知部は、検出部によって第1及び第2ユニットの分離が検出されるのに応じて通知を行なうように構成されている。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1及び第2チューブの両方に接続される継手を備え、
前記継手は、接続部において互いに接続された第1及び第2ユニットを含み、
前記第1及び第2ユニットは、互いに接続されることによって、前記第1及び第2チューブに連通した流路を形成し、
前記継手は、前記第1及び第2チューブの少なくとも一方を前記継手から抜く方向に力が加えられるのに応じて、前記第1及び第2ユニットが互いに分離するように構成されており、
前記第1及び第2ユニットの分離を検出するように構成された検出部と、
前記検出部によって前記分離が検出されるのに応じて通知を行なうように構成された通知部とをさらに備える、通知システム。
【請求項2】
前記第1ユニットは、
スリーブと、
前記スリーブ内に配置されており、前記継手の軸方向において移動可能なボディとをさらに含み、
前記ボディには、前記継手の径方向へ移動可能なボールを保持する孔が形成されており、
前記ボディは、前記軸方向において前記第2ユニット側と反対側の第1方向へ付勢されており、
前記第2ユニットは、前記第1及び第2ユニットが互いに接続された状態で前記ボディ内に収容されるニップルをさらに含み、
前記ニップルは、前記第1及び第2ユニットが互いに接続された状態で前記ボールを収容する凹部を含み、
前記凹部に前記ボールが収容されることによって前記接続部が構成され、
前記スリーブと前記ボディとの間には、前記ボディが前記第1方向と反対側の第2方向へ所定量移動した場合に前記凹部から前記径方向の外側へ押し出された前記ボールが入り込む空間が形成されている、請求項1に記載の通知システム。
【請求項3】
第1及び第2チューブの両方が接続される継手であって、
接続部において互いに接続された第1及び第2ユニットを備え、
前記第1及び第2ユニットは、互いに接続されることによって、前記第1及び第2チューブに連通した流路を形成し、
前記第1ユニットは、
各々が前記第1チューブの縁を保持するように構成されており、前記第1チューブを介して互いに対向する位置に配置された一対の第1グリッパと、
前記一対の第1グリッパを内部に収容するように構成された第1キャップとを含み、
前記第1キャップにおいて、前記継手の軸方向における前記第2ユニット側と反対側の端部には前記第1チューブが貫通し、
前記第1キャップは、前記継手の軸方向において前記第2ユニット側と反対側の第1方向へ向かう程内径が小さくなるように構成された第1傾斜部を含み、
前記一対の第1グリッパは、前記第1方向へ力が加えられた場合に、前記第1方向へ移動し、かつ、前記第1傾斜部との接触に起因して前記継手の径方向の内側へ撓むことにより前記第1チューブを外側から挟み込むように構成されており、
前記接続部における前記第1及び第2ユニットの接続は、前記第1チューブが前記一対の第1グリッパによって挟み込まれた後に解除される、継手。
【請求項4】
前記第2ユニットは、
各々が前記第2チューブを保持するように構成されており、前記第2チューブを介して互いに対向する位置に配置された一対の第2グリッパと、
前記一対の第2グリッパを内部に収容するように構成された第2キャップとを含み、
前記第2キャップにおいて、前記継手の軸方向における前記第1ユニット側と反対側の端部には前記第2チューブが貫通し、
前記第2キャップは、前記軸方向において前記第1ユニット側と反対側の第2方向へ向かう程内径が小さくなるように構成された第2傾斜部を含み、
前記一対の第2グリッパは、前記第2方向へ力が加えられた場合に、前記第2方向へ移動し、かつ、前記第2傾斜部との接触に起因して前記継手の径方向の内側へ撓むことにより前記第2チューブを外側から挟み込むように構成されており、
前記接続は、前記第2チューブが前記一対の第2グリッパによって挟み込まれた後に解除される、請求項3に記載の継手。
【請求項5】
前記第1ユニットは、
前記第1キャップに対して前記軸方向における前記第2ユニット側に配置されたスリーブと、
前記スリーブ内に配置されており、前記軸方向において移動可能なボディとをさらに含み、
前記ボディには、前記継手の径方向へ移動可能なボールを保持する孔が形成されており、
前記ボディは、前記第1方向へ付勢されており、
前記第2ユニットは、前記第2キャップに対して前記軸方向における前記第1ユニット側に配置され、前記第1及び第2ユニットが互いに接続された状態で前記ボディ内に収容されるニップルをさらに含み、
前記ニップルは、前記第1及び第2ユニットが互いに接続された状態で前記ボールを収容する凹部を含み、
前記凹部に前記ボールが収容されることによって前記接続部が構成され、
前記スリーブと前記ボディとの間には、前記ボディが前記第2方向へ所定量移動した場合に前記凹部から前記径方向の外側へ押し出された前記ボールが入り込む空間が形成されている、請求項3に記載の継手。
【請求項6】
前記第1ユニットは、
前記第1キャップに対して前記軸方向における前記第2ユニット側に配置されたスリーブと、
前記スリーブ内に配置されており、前記軸方向において移動可能なボディとをさらに含み、
前記ボディには、前記継手の径方向へ移動可能なボールを保持する孔が形成されており、
前記ボディは、前記第1方向へ付勢されており、
前記第2ユニットは、前記第2キャップに対して前記軸方向における前記第1ユニット側に配置され、前記第1及び第2ユニットが互いに接続された状態で前記ボディ内に収容されるニップルをさらに含み、
前記ニップルは、前記第1及び第2ユニットが互いに接続された状態で前記ボールを収容する凹部を含み、
前記凹部に前記ボールが収容されることによって前記接続部が構成され、
前記スリーブと前記ボディとの間には、前記ボディが前記第2方向へ所定量移動した場合に前記凹部から前記径方向の外側へ押し出された前記ボールが入り込む空間が形成されている、請求項4に記載の継手。
【請求項7】
請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の継手と、
前記接続の解除を検出するように構成された検出部と、
前記検出部によって前記接続の解除が検出されるのに応じて通知を行なうように構成された通知部とを備える、通知システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通知システム及び継手に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2019-5839号公報(特許文献1)は、産業機器を開示する。この産業機器は、エアの流路を構成するエアチューブを含んでいる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-5839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示されているような産業機器においては、継手を介して接続された各チューブが産業機器本体から抜けることを防ぐために、各チューブが産業機器本体に強固に固定されることがある。このような場合に各チューブに外力が加えられると、各チューブに加えられた負荷が産業機器本体に掛かり、産業機器本体が損傷し得る。また、各チューブの固定が強固でない場合に各チューブに外力が加えられると、各チューブが抜け、液漏れが生じ得る。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、チューブに加えられた外力の機器への影響を抑制することが可能な通知システム及び継手を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある局面に従う通知システムは、継手を備える。継手は、第1及び第2チューブの両方に接続される。継手は、接続部において互いに接続された第1及び第2ユニットを含む。第1及び第2ユニットは、互いに接続されることによって、第1及び第2チューブに連通した流路を形成する。継手は、第1及び第2チューブの少なくとも一方を継手から抜く方向に力が加えられるのに応じて、第1及び第2ユニットが互いに分離するように構成されている。通知システムは、検出部と、通知部とをさらに備える。検出部は、第1及び第2ユニットの分離を検出するように構成されている。通知部は、検出部によって第1及び第2ユニットの分離が検出されるのに応じて通知を行なうように構成されている。
【0007】
この通知システムにおいては、第1及び第2チューブの少なくとも一方を継手から抜く方向に力が加えられるのに応じて、継手の第1及び第2ユニットが互いに分離する。したがって、この通知システムによれば、チューブに加えられた外力が機器を損傷させる前に継手が分離するため、チューブに加えられた外力の機器への影響を抑制することができる。また、この通知システムにおいては、第1及び第2ユニットの分離が検出されるのに応じて通知が行なわれる。したがって、この通知システムによれば、第1及び第2ユニットの分離が発生したことを適切に通知することができる。
【0008】
上記通知システムにおいて、第1ユニットは、スリーブと、スリーブ内に配置されており、継手の軸方向において移動可能なボディとをさらに含み、ボディには、継手の径方向へ移動可能なボールを保持する孔が形成されており、ボディは、軸方向において第2ユニット側と反対側の第1方向へ付勢されており、第2ユニットは、第1及び第2ユニットが互いに接続された状態でボディ内に収容されるニップルをさらに含み、ニップルは、第1及び第2ユニットが互いに接続された状態でボールを収容する凹部を含み、凹部にボールが収容されることによって上記接続部が構成され、スリーブとボディとの間には、ボディが第1方向と反対側の第2方向へ所定量移動した場合に凹部から径方向の外側へ押し出されたボールが入り込む空間が形成されていてもよい。
【0009】
この通知システムに含まれる継手において、ボディは第1方向へ付勢されており、ボディが第2方向へ所定量移動した場合にスリーブとボディとの間には凹部から径方向の外側へ押し出されたボールが入り込む空間が形成されているため、第2ユニットが第2方向へボディと共に所定量移動した場合に、ボディに保持されたボールがボディとスリーブとの間の空間へ押し出される。その結果、第1及び第2ユニットの接続が解除され、第1及び第2ユニットが互いに分離する。したがって、この通知システムによれば、継手の第2ユニットを継手の第1ユニットに対して相対的に所定量移動させることによって第1及び第2ユニットを分離させることができる。
【0010】
本発明のある局面に従う継手は、第1及び第2チューブの両方が接続される継手である。この継手は、第1及び第2ユニットを備える。第1及び第2ユニットは、接続部において互いに接続されている。第1及び第2ユニットは、互いに接続されることによって、第1及び第2チューブに連通した流路を形成する。第1ユニットは、一対の第1グリッパと、第1キャップとを含む。一対の第1グリッパは、各々が第1チューブの縁を保持するように構成されており、第1チューブを介して互いに対向する位置に配置される。第1キャップは、一対の第1グリッパを内部に収容するように構成されている。第1キャップにおいて、継手の軸方向における第2ユニット側と反対側の端部には第1チューブが貫通する。第1キャップは、継手の軸方向において第2ユニット側と反対側の第1方向へ向かう程内径が小さくなるように構成された第1傾斜部を含む。一対の第1グリッパは、上記第1方向へ力が加えられた場合に、第1方向へ移動し、かつ、第1傾斜部との接触に起因して継手の径方向の内側へ撓むことにより第1チューブを外側から挟み込むように構成されている。接続部における第1及び第2ユニットの接続は、第1チューブが一対の第1グリッパによって挟み込まれた後に解除される。
【0011】
この継手においては、一対の第1グリッパに対して第1方向へ力が加えられた場合(例えば、第1チューブが引っ張られた場合)に、一対の第1グリッパが第1方向へ移動し、かつ、第1傾斜部との接触に起因して継手の径方向の内側へ一対の第1グリッパが撓むことにより一対の第1グリッパが第1チューブを外側から挟み込む。そして、接続部における第1及び第2ユニットの接続は、第1チューブが一対の第1グリッパによって挟み込まれた後に解除される。したがって、この継手によれば、第1及び第2ユニットが互いに分離する前に第1ユニットにおいて流路が狭まるため、流路が破断されることに伴う第1ユニット側からの液漏れを抑制することができる。また、この継手によれば、第1チューブが一対の第1グリッパによって挟み込まれた後に第1及び第2ユニットが分離するため、例えば、各チューブに掛かっていた負荷が、各チューブが接続されている機器に掛かることを抑制することができる。
【0012】
上記継手において、第2ユニットは、各々が第2チューブを保持するように構成されており、第2チューブを介して互いに対向する位置に配置された一対の第2グリッパと、一対の第2グリッパを内部に収容するように構成された第2キャップとを含んでいてもよく、第2キャップにおいて、継手の軸方向における第1ユニット側と反対側の端部には第2チューブが貫通していてもよく、第2キャップは、軸方向において第1ユニット側と反対側の第2方向へ向かう程内径が小さくなるように構成された第2傾斜部を含んでいてもよく、一対の第2グリッパは、第2方向へ力が加えられた場合に、第2方向へ移動し、かつ、第2傾斜部との接触に起因して継手の径方向の内側へ撓むことにより第2チューブを外側から挟み込むように構成されていてもよく、上記接続は、第2チューブが一対の第2グリッパによって挟み込まれた後に解除されてもよい。
【0013】
この継手においては、一対の第2グリッパに対して第2方向へ力が加えられた場合に、一対の第2グリッパが第2方向へ移動し、かつ、第2傾斜部との接触に起因して継手の径方向の内側へ一対の第2グリッパが撓むことにより一対の第2グリッパが第2チューブを外側から挟み込む。そして、接続部における第1及び第2ユニットの接続は、第2チューブが一対の第2グリッパによって挟み込まれた後に解除される。したがって、この継手によれば、第1及び第2ユニットが互いに分離する前に第2ユニットにおいて流路が狭まるため、流路が破断されることに伴う第1ユニット側及び第2ユニット側からの液漏れを抑制することができる。また、この継手によれば、第2チューブが一対の第2グリッパによって挟み込まれた後に第1及び第2ユニットが分離するため、例えば、各チューブに掛かっていた負荷が、各チューブが接続されている機器に掛かることを抑制することができる。
【0014】
上記継手において、第1ユニットは、第1キャップに対して軸方向における第2ユニット側に配置されたスリーブと、スリーブ内に配置されており、軸方向において移動可能なボディとをさらに含んでいてもよく、ボディには、継手の径方向へ移動可能なボールを保持する孔が形成されていてもよく、ボディは、第1方向へ付勢されていてもよく、第2ユニットは、第2キャップに対して軸方向における第1ユニット側に配置され、第1及び第2ユニットが互いに接続された状態でボディ内に収容されるニップルをさらに含んでいてもよく、ニップルは、第1及び第2ユニットが互いに接続された状態でボールを収容する凹部を含んでいてもよく、凹部にボールが収容されることによって接続部が構成されていてもよく、スリーブとボディとの間には、ボディが第2方向へ所定量移動した場合に凹部から径方向の外側へ押し出されたボールが入り込む空間が形成されていてもよい。
【0015】
この継手において、ボディは第1方向へ付勢されており、ボディが第2方向へ所定量移動した場合にスリーブとボディとの間には凹部から径方向の外側へ押し出されたボールが入り込む空間が形成されているため、第2ユニットが第2方向へボディと共に所定量移動した場合に、ボディに保持されたボールがボディとスリーブとの間の空間へ押し出される。その結果、第1及び第2ユニットの接続が解除され、第1及び第2ユニットが互いに分離する。したがって、この継手によれば、第2ユニットを第1ユニットに対して相対的に所定量移動させることによって第1及び第2ユニットを分離させることができる。
【0016】
本発明の他の局面に従う通知システムは、上記継手と、検出部と、通知部とを備える。検出部は、上記接続の解除を検出するように構成されている。通知部は、検出部によって上記接続の解除が検出されるのに応じて通知を行なうように構成されている。
【0017】
この通知システムによれば、第1及び第2ユニットの接続が解除されたことを適切に通知することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、チューブに加えられた外力の機器への影響を抑制することが可能な通知システム及び継手を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】通知システムを模式的に示す図である。
図2】継手の外観を模式的に示す側面図である。
図3】継手を模式的に示す斜視図である。
図4】継手を模式的に示す側面図である。
図5】第1ユニット及び第2ユニットの各々において流路が閉じた状態における継手を模式的に示す側面図である。
図6】流路が閉じた状態における第1ユニットの一部を模式的に示す断面図である。
図7】第1ユニット及び第2ユニットの分離動作について説明するための図である。
図8】第1ユニット及び第2ユニットが互いに分離された状態における継手を模式的に示す側面図である。
図9】通知装置の動作を示すフローチャートである。
図10】第1の他の実施の形態に従う継手の外観を模式的に示す側面図である。
図11】第2の他の実施の形態に従う継手の側面を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施の形態」とも称する。)について、図面を用いて詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図面は、理解の容易のために、適宜対象を省略又は誇張して模式的に描かれている。
【0021】
[1.構成]
<1-1.通知システムの全体構成>
一般的な産業機器の少なくとも一部は、流体の流路を構成するチューブを含んでいる。産業機器の一例としては、ボイラ、原動機、鉱山機械、化学機械、環境装置、タンク、プラスチック機械、風水力機械、運搬機械、動力伝導装置、製鉄機械及び業務用洗濯機が挙げられる。
【0022】
例えば、各チューブが産業機器本体から抜けることを防ぐために、各チューブが産業機器本体に強固に固定されることがある。このような場合に各チューブに外力が加えられると、各チューブに加えられた負荷が産業機器本体に掛かり、産業機器本体が損傷し得る。また、各チューブの固定が強固でない場合に各チューブに外力が加えられると、各チューブが抜け、液漏れが生じ得る。本実施の形態に従う継手100においては、産業機器本体の損傷及び液漏れを抑制するための工夫が施されている。以下、継手100について詳細に説明する。
【0023】
図1は、本実施の形態に従う継手100を含む通知システム10を模式的に示す図である。図1を参照して、通知システム10は、いわゆる産業機器を構成しており、継手100と、チューブ200,300と、産業機器本体400と、通知装置500とを含んでいる。この例において、産業機器本体400は、第1本体410と、第2本体420とを含んでいる。第1本体410と第2本体420とは、チューブ200,300を介して互いに接続されている。チューブ200の一方の端部は第1本体410のチューブ接続部CN1に接続されており、チューブ300の一方の端部は第2本体420のチューブ接続部CN2に接続されている。また、チューブ200の他方の端部とチューブ300の他方の端部とは、継手100を介して互いに接続されている。この例においては、チューブ200,300及び継手100によって流体の流路が形成されている。
【0024】
継手100は第1ユニット110と第2ユニット120とを含んでおり、第1ユニット110及び第2ユニット120の各々の内部には流路が形成されている。何らかの要因によってチューブ200又はチューブ300が引っ張られると、第1ユニット110及び第2ユニット120は互いに分離するように構成されている。換言すると、第1ユニット110及び第2ユニット120は、例えば、チューブ200,300を抜く方向に所定の力以上の力が加わると、互いに分離するように構成されている。
【0025】
所定の力は、例えば、チューブ200がチューブ接続部CN1に固定されている力、及び、チューブ300がチューブ接続部CN2に固定されている力よりも小さい。したがって、所定の力以上の力が継手100に加わった場合に、チューブ200,300のチューブ接続部CN1,CN2における固定が解除される前に継手100が分離する。したがって、継手100によれば、産業機器本体400の損傷の発生を抑制することができる。
【0026】
また、第1ユニット110及び第2ユニット120の各々は、分離前に流路を狭めるように構成されている。より詳細には、第1ユニット110及び第2ユニット120においては、第1ユニット110及び第2ユニット120の分離前にチューブ200,300をそれぞれ後述の一対のグリッパ(グリッパ118,128)で挟むことによって流路が閉じられる。したがって、継手100によれば、第1ユニット110及び第2ユニット120の分離によって流路が破断されることに伴う液漏れを抑制することができる。なお、継手100の機械的な構成については後程詳しく説明する。
【0027】
図2は、継手100の外観を模式的に示す側面図である。図2においては、継手100が上下対称な構成を有しているため、継手100の下側の図が省略されている。図2に示されるように、継手100においては、第1ユニット110に感圧センサ150が固定されている。感圧センサ150は、圧力を検出するように構成されている。第1ユニット110及び第2ユニット120が互いに接続されている状態において、感圧センサ150は、第1ユニット110及び第2ユニット120によって挟まれている。第1ユニット110及び第2ユニット120が互いに分離すると、感圧センサ150は第1ユニット110及び第2ユニット120によって挟まれなくなる。感圧センサ150の出力信号は、通知装置500(図1)へ送信される。
【0028】
再び図1を参照して、通知装置500は、制御部510と、通知部520とを含んでいる。制御部510は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等を含んでいる。制御部510は、感圧センサ150の出力信号に基づいて継手100の分離を検出するように構成されている。
【0029】
通知部520は、例えば、産業機器を使用する作業者への通知を行なうように構成されている。通知部520は、例えば、無線LAN(Local Area Network)モジュール等の通信モジュールで構成されてもよく、スピーカ等の音声出力モジュールで構成されてもよい。すなわち、通知部520は、作業者の通信端末へ情報を送信することによって作業者への通知を行なってもよいし、作業者に向けて音声を出力することによって作業者への通知を行なってもよい。
【0030】
制御部510は、例えば、第1ユニット110及び第2ユニット120によって感圧センサ150が挟まれていないこと(第1ユニット110及び第2ユニット120の分離)が検出された場合に、作業者への通知を行なうように通知部520を制御する。通知システム10においては、第1ユニット110及び第2ユニット120の分離が検出されるのに応じて通知が行なわれる。したがって、通知システム10によれば、第1ユニット110及び第2ユニット120の接続が解除されたことを適切に通知することができる。また、制御部510は、第1ユニット110及び第2ユニット120の分離が検出された場合に、通知システム10の一部(例えば、ポンプ、モータ)又は全部を停止する制御を実行してもよい。これにより、第1ユニット110及び第2ユニット120が分離した状態における更なる問題の発生を抑制することができる。
【0031】
<1-2.継手の機械的構成>
図3は、継手100を模式的に示す斜視図である。図4は、継手100を模式的に示す側面図である。図3及び図4の各々においては、継手100の上側の一部が切り取られており、継手100の内部が部分的に示されている。また、図3及び図4の各々においては、感圧センサ150が省略されている。
【0032】
図3及び図4を参照して、継手100は、第1ユニット110と、第2ユニット120とを含んでいる。第1ユニット110は、スリーブ111と、第1ボディ112と、第2ボディ113と、スリーブスプリングSP1と、ボール114と、キャップ115と、ロックリング116と、ファーツリー117と、一対のグリッパ118と、バックリング119と、OリングR1,R2とを含んでいる。
【0033】
スリーブ111は、筒状の部材であり、例えば、樹脂によって構成されている。スリーブ111は、継手100の外装部材として機能する。スリーブ111において、軸方向におけるチューブ200側の端部には凹部AM4が形成されている。凹部AM4は、スリーブ111の内周面上に形成されており、径方向の外側に窪んでいる。凹部AM4は、例えば、スリーブ111の周方向全体に形成されていてもよいし、スリーブ111の周方向における一部に形成されていてもよい。また、スリーブ111において、軸方向における中央部分よりもチューブ300側の位置には凸部CO1が形成されている。凸部CO1は、スリーブ111の内周面上に形成されており、径方向の内側に突出している。凸部CO1は、例えば、スリーブ111の周方向全体に形成されていてもよいし、スリーブ111の周方向における一部に形成されていてもよい。
【0034】
第1ボディ112は、筒状の部材であり、例えば、樹脂によって構成されている。第1ボディ112は、スリーブ111の径方向内側に位置している。第1ボディ112において、軸方向における略中央部分には凸部CO6が形成されている。凸部CO6は、第1ボディ112の外周面上に形成されており、径方向の外側に突出している。凸部CO6は、例えば、第1ボディ112の周方向全体に形成されていてもよいし、第1ボディ112の周方向における一部に形成されていてもよい。凸部CO6は、スリーブ111の凹部AM4に嵌合している。
【0035】
第1ボディ112において、凸部CO6よりもチューブ200側の位置には凹部AM2が形成されている。凹部AM2は、第1ボディ112の外周面上に形成されており、径方向の内側に窪んでいる。凹部AM2は、例えば、第1ボディ112の周方向全体に形成されていてもよいし、第1ボディ112の周方向における一部に形成されていてもよい。第1ボディ112において、凸部CO6よりもチューブ300側の位置には段部UN4が形成されている。第1ボディ112においては、段部UN4よりもチューブ200側の部分の外径が段部UN4よりもチューブ300側の部分の外径よりも大きい。
【0036】
第1ボディ112において、軸方向におけるチューブ200側の端面にはロックリング116が配置されている。ロックリング116は、環状の部材であり、例えば、樹脂によって構成されている。ロックリング116において、第1ボディ112に固定されている部分(径方向における外側の部分)は径方向に平行に延びており、径方向における内側の部分は軸方向におけるチューブ200側に傾いている。ロックリング116とキャップ115との間には、バックリング119が配置されている。バックリング119は、環状の部材であり、例えば、樹脂によって構成されている。第1ボディ112とバックリング119とによってロックリング116が固定されている。
【0037】
第2ボディ113は、筒状の部材であり、例えば、樹脂によって構成されている。第2ボディ113は、スリーブ111の径方向内側かつ第1ボディ112の径方向外側に位置している。第2ボディ113において、軸方向における中央部分よりもチューブ300側の位置には空間S3を形成する孔が設けられている。この孔は、例えば、第2ボディ113の周方向において所定間隔置きに形成されている。これらの孔の径は、第2ボディ113の径方向の内側に向かって徐々に小さくなっている。これらの孔によって形成される各空間S3にはボール114が配置されている。ボール114は、球状の部材であり、例えば、金属によって構成されている。各孔の径のうち最も大きい部分の径(第2ボディ113の径方向において最も外側の位置における径)はボール114の直径よりも大きく、各孔の径のうち最も小さい部分の径(第2ボディ113の径方向において最も内側の位置における径)はボール114の直径よりも小さい。したがって、各ボール114は、第2ボディ113の径方向の内側に落ちないようになっている。
【0038】
第2ボディ113において、軸方向における中央部分よりもチューブ200側の位置には段部UN3が形成されている。第2ボディ113においては、段部UN3よりもチューブ200側の部分の内径が段部UN3よりもチューブ300側の部分の内径よりも大きい。第2ボディ113において、軸方向におけるチューブ200側の端部には凸部CO2が形成されている。凸部CO2は、例えば、第2ボディ113の外周面上に形成されており、径方向の外側に突出している。凸部CO2は、例えば、第2ボディ113の周方向全体に形成されていてもよいし、第2ボディ113の周方向における一部に形成されていてもよい。
【0039】
スリーブ111の凸部CO1と第2ボディ113の凸部CO2とによって囲まれる空間S1には、スリーブスプリングSP1が配置されている。スリーブスプリングSP1は、例えば、第2ボディ113の外周において周方向の全体に配置される。スリーブスプリングSP1は、バネ等の弾性部材であり、スリーブ111に対して第2ボディ113を軸方向におけるチューブ200側へ付勢する。スリーブスプリングSP1が空間S1に配置されているため、継手100に力が加わっていない状態で、第2ボディ113の段部UN3は、第1ボディ112の段部UN4と接している。第2ボディ113は、スリーブ111及び第1ボディ112に対して軸方向において摺動可能である。
【0040】
キャップ115は、筒状の部材であり、例えば、樹脂によって構成されている。キャップ115は、継手100の外装部材として機能する。キャップ115において、軸方向におけるチューブ300側の端部には凸部CO3が形成されている。凸部CO3は、キャップ115の内周面上に形成されており、径方向の内側に突出している。凸部CO3は、例えば、キャップ115の周方向全体に形成されていてもよいし、キャップ115の周方向における一部に形成されていてもよい。凸部CO3は、第1ボディ112の凹部AM2に嵌合している。
【0041】
キャップ115において、軸方向におけるチューブ200側の端部には傾斜部SL1が形成されている。傾斜部SL1は、軸方向においてチューブ200側に近付く程、キャップ115の径方向において内側に近付くように傾斜している。キャップ115においては、傾斜部SL1から軸方向におけるチューブ300側に延びるように面SU1が形成されている。面SU1は、軸方向に平行である。
【0042】
ファーツリー117は、筒状の部材であり、例えば、樹脂によって構成されている。ファーツリー117は、第1ボディ112の径方向内側に位置している。第1ボディ112とファーツリー117との間には、OリングR1(シール材の一例)が配置されている。OリングR1は、環形状を有し、ゴム等の弾性部材で構成されている。OリングR1によって、第1ボディ112とファーツリー117との間がシールされている。ファーツリー117において、軸方向における略中央部分には段部UN1が形成されている。ファーツリー117においては、段部UN1よりもチューブ200側の部分の外径が段部UN1よりもチューブ300側の部分の外径よりも小さい。ファーツリー117において、軸方向におけるチューブ200側の端部にはテーパ部CL1が形成されている。段部UN1には、第1グリッパ118A及び第2グリッパ118B(一対のグリッパ118)が固定されている。ファーツリー117において、段部UN1よりもチューブ300側の部分の一部の外周には連続凹凸部B1が形成されている。連続凹凸部B1は、軸方向において交互に形成された複数の凹部及び凸部によって構成されている。
【0043】
一対のグリッパ118は、第1グリッパ118Aと、第2グリッパ118Bとを含んでいる。第1グリッパ118A及び第2グリッパ118Bの各々は、キャップ115の径方向内側に位置している。第1グリッパ118A及び第2グリッパ118Bは、チューブ200を挟んで互いに対向する位置に配置されている。第1グリッパ118A及び第2グリッパ118Bの各々は、軸方向に延びる板状部材であり、例えば、樹脂によって構成されている。第1グリッパ118A及び第2グリッパ118Bの各々において、軸方向におけるチューブ200側の端部には爪部CL3が形成されている。
【0044】
ファーツリー117(テーパ部CL1)及び一対のグリッパ118によってチューブ200が挟み込まれることにより、チューブ200が継手100に固定されている。継手100に力が加わっていない状態で、第1グリッパ118A及び第2グリッパ118Bの各々において、チューブ200と接触する面と反対側の面は面SU1と接触している。ファーツリー117及び一対のグリッパ118の各々は、キャップ115に対して摺動可能である。ファーツリー117及び一対のグリッパ118の各々が軸方向におけるチューブ200側へ摺動する場合に、ロックリング116の端部のうち径方向の内側における端部は、連続凹凸部B1の凸部に接触する。例えば、軸方向におけるチューブ200側への強い力がチューブ200を介してファーツリー117及び一対のグリッパ118に掛かった場合に、ロックリング116が軸方向におけるチューブ200側へ撓み、ロックリング116が連続凹凸部B1の凸部を乗り越える。
【0045】
第2ユニット120は、ニップル121と、キャップ125と、ロックリング126と、ファーツリー127と、一対のグリッパ128と、バックリング129とを含んでいる。ニップル121は、筒状の部材であり、例えば、樹脂によって構成されている。ニップル121は、第1ボディ112及び第2ボディ113の径方向内側に位置している。第1ボディ112とニップル121との間には、OリングR2(シール材の一例)が配置されている。OリングR2は、環形状を有し、ゴム等の弾性部材で構成されている。OリングR2によって、第1ボディ112とニップル121との間がシールされている。ニップル121において、軸方向における中央部分よりもチューブ300側の位置には段部UN5が形成されている。ニップル121においては、段部UN5よりもチューブ200側の部分の外径が段部UN5よりもチューブ300側の部分の外径よりも小さい。
【0046】
ニップル121において、段部UN5よりもチューブ200側の部分には凹部AM1が形成されている。凹部AM1は、ニップル121の外周面上に形成されており、径方向の内側に窪んでいる。凹部AM1は、例えば、ニップル121の周方向全体に形成されていてもよいし、ニップル121の周方向における一部に形成されていてもよい。継手100に力が加わっていない状態で、凹部AM1にはボール114が配置されている。
【0047】
ニップル121において、凹部AM1よりもチューブ200側の部分には凸部CO5が形成されている。凸部CO5は、ニップル121の外周面上に形成されており、径方向の外側に突出している。凸部CO5は、例えば、ニップル121の周方向全体に形成されていてもよいし、ニップル121の周方向における一部に形成されていてもよい。
【0048】
ニップル121において、段部UN5よりもチューブ300側の部分には凹部AM3が形成されている。凹部AM3は、ニップル121の外周面上に形成されており、径方向の内側に窪んでいる。凹部AM3は、例えば、ニップル121の周方向全体に形成されていてもよいし、ニップル121の周方向における一部に形成されていてもよい。
【0049】
ニップル121において、軸方向におけるチューブ300側の端面にはロックリング126が配置されている。ロックリング126は、環状の部材であり、例えば、樹脂によって構成されている。ロックリング126において、ニップル121に固定されている部分(径方向における外側の部分)は径方向に平行に延びており、径方向における内側の部分は軸方向におけるチューブ300側に傾いている。ロックリング126とキャップ125との間には、バックリング129が配置されている。バックリング129は、環状の部材であり、例えば、樹脂によって構成されている。ニップル121とバックリング129とによってロックリング126が固定されている。
【0050】
キャップ125は、筒状の部材であり、例えば、樹脂によって構成されている。キャップ125は、継手100の外装部材として機能する。キャップ125において、軸方向におけるチューブ200側の端部には凸部CO4が形成されている。凸部CO4は、キャップ125の内周面上に形成されており、径方向の内側に突出している。凸部CO4は、例えば、キャップ125の周方向全体に形成されていてもよいし、キャップ125の周方向における一部に形成されていてもよい。凸部CO4は、ニップル121の凹部AM3に嵌合している。
【0051】
キャップ125において、軸方向におけるチューブ300側の端部には傾斜部SL2が形成されている。傾斜部SL2は、軸方向においてチューブ300側に近付く程、キャップ125の径方向において内側に近付くように傾斜している。キャップ125においては、傾斜部SL2から軸方向におけるチューブ200側に延びるように面SU2が形成されている。面SU2は、軸方向に平行である。
【0052】
ファーツリー127は、筒状の部材であり、例えば、樹脂によって構成されている。ファーツリー127は、ニップル121の径方向内側に位置している。ニップル121とファーツリー127との間には、OリングR3(シール材の一例)が配置されている。OリングR3は、環形状を有し、ゴム等の弾性部材で構成されている。OリングR3によって、ニップル121とファーツリー127との間がシールされている。ファーツリー127において、軸方向における略中央部分には段部UN2が形成されている。ファーツリー127においては、段部UN2よりもチューブ300側の部分の外径が段部UN2よりもチューブ200側の部分の外径よりも小さい。ファーツリー127において、軸方向におけるチューブ300側の端部にはテーパ部CL2が形成されている。段部UN2には、第1グリッパ128A及び第2グリッパ128B(一対のグリッパ128)が固定されている。ファーツリー127において、段部UN2よりもチューブ200側の部分の一部の外周には連続凹凸部B2が形成されている。連続凹凸部B2は、軸方向において交互に形成された複数の凹部及び凸部によって構成されている。
【0053】
一対のグリッパ128は、第1グリッパ128Aと、第2グリッパ128Bとを含んでいる。第1グリッパ128A及び第2グリッパ128Bの各々は、キャップ125の径方向内側に位置している。第1グリッパ128A及び第2グリッパ128Bは、チューブ300を挟んで互いに対向する位置に配置されている。第1グリッパ128A及び第2グリッパ128Bの各々は、軸方向に延びる板状部材であり、例えば、樹脂によって構成されている。第1グリッパ128A及び第2グリッパ128Bの各々において、軸方向におけるチューブ300側の端部には爪部CL4が形成されている。
【0054】
ファーツリー127(テーパ部CL2)及び一対のグリッパ128によってチューブ300が挟み込まれることにより、チューブ300が継手100に固定されている。継手100に力が加わっていない状態で、第1グリッパ128A及び第2グリッパ128Bの各々において、チューブ300と接触する面と反対側の面は面SU2と接触している。ファーツリー127及び一対のグリッパ128の各々は、キャップ125に対して摺動可能である。ファーツリー127及び一対のグリッパ128の各々が軸方向におけるチューブ300側へ摺動する場合に、ロックリング126の端部のうち径方向の内側における端部は、連続凹凸部B2の凸部に接触する。例えば、軸方向におけるチューブ300側への強い力がチューブ300を介してファーツリー127及び一対のグリッパ128に掛かった場合に、ロックリング126が軸方向におけるチューブ300側へ撓み、ロックリング126が連続凹凸部B2の凸部を乗り越える。
【0055】
[2.動作]
<2-1.継手の動作>
上述のように、継手100においては、例えば、継手100に接続されたチューブ200又はチューブ300が引っ張られた場合に、第1ユニット110及び第2ユニット120の各々において流路がまず閉じ、その後、第1ユニット110及び第2ユニット120が互いに分離する。以下、第1ユニット110及び第2ユニット120の各々において流路が閉じる動作、及び、第1ユニット110及び第2ユニット120が互いに分離する動作について順に説明する。
【0056】
図5は、第1ユニット110及び第2ユニット120の各々において流路が閉じた状態における継手100を模式的に示す側面図である。図5においては、継手100の上側の一部が切り取られており、継手100の内部が部分的に示されている。また、図5においては、感圧センサ150、チューブ200,300が省略されている。図6は、流路が閉じた状態における第1ユニット110の一部を模式的に示す断面図である。図6においては、第1ユニット110が上下対称な構成を有しているため、第1ユニット110の下側の図が省略されている。また、図6においては、ファーツリー117における連続凹凸部B1が省略されている。
【0057】
図5及び図6を参照して、例えば、チューブ200又はチューブ300(図1)が引っ張られることによって、チューブ300に接続された一対のグリッパ128及びファーツリー127が軸方向におけるチューブ300側へ移動すると共に、チューブ200に接続された一対のグリッパ118及びファーツリー117が軸方向におけるチューブ200側へ移動する。
【0058】
この場合に、一対のグリッパ128における各爪部CL4は傾斜部SL2に沿ってキャップ125の径方向の内側へ撓み、一対のグリッパ118における各爪部CL3は傾斜部SL1に沿ってキャップ115の径方向の内側へ撓む。これにより、チューブ200の外周面が一対のグリッパ118によって挟み込まれ、チューブ300の外周面が一対のグリッパ128によって挟み込まれる。その結果、第1ユニット110及び第2ユニット120の各々において流路が閉じる。この例においては、流路を閉じる部材(一対のグリッパ118,128)が流路内に存在しないため、流路を流れる流体との関係での耐薬品性を考慮することなく流路を閉じる部材を選定することができる。
【0059】
図5に示される状態で、例えば、作業者がチューブ200又はチューブ300を継手100内に押し込もうとしたとする。この場合には、ロックリング116が連続凹凸部B1に引っかかり、又は、ロックリング126が連続凹凸部B2に引っかかり、作業者は、チューブ200又はチューブ300を継手100内に押し込むことができない。したがって、例えば、作業者が不用意にチューブ200,300の再接続をすることが好ましくない場合に、作業者が不用意にチューブ200,300の再接続をすることを抑制することができる。
【0060】
なお、一対のグリッパ118がチューブ200を挟むと共に一対のグリッパ128がチューブ300を挟む過程において、第2ボディ113及びボール114は、スリーブ111及び第1ボディ112に対して大きく動かない。一対のグリッパ118,128等の摺動の際に生じる摩擦力よりも空間S1に配置されたスリーブスプリングSP1の弾性力の方が強いためである。
【0061】
一対のグリッパ118,128がチューブ200及びチューブ300をそれぞれ挟み込むことにより、軸方向におけるチューブ200側のキャップ115の端部に一対のグリッパ118が引っ掛かり、軸方向におけるチューブ300側のキャップ125の端部に一対のグリッパ128が引っ掛かる。この状態でチューブ300がさらに引っ張られると、第1ユニット110及び第2ユニット120の分離が進む。
【0062】
図7は、第1ユニット110及び第2ユニット120の分離動作について説明するための図である。図7を参照して、図5に示される状態からさらにチューブ300が引っ張られると、ニップル121が軸方向におけるチューブ300側へ移動する。それに伴い、空間S1に配置されたスリーブスプリングSP1が軸方向に縮み、凹部AM1に位置するボール114及び第2ボディ113が軸方向におけるチューブ300側へ移動する。ボール114が空間S2付近まで移動すると、ボール114が凸部CO5に乗り上げ、ニップル121の抜去が可能となる。
【0063】
図8は、第1ユニット110及び第2ユニット120が互いに分離された状態における継手100を模式的に示す側面図である。図8に示されるように、第1ユニット110及び第2ユニット120が互いに分離された状態において、一対のグリッパ118及び一対のグリッパ128はそれぞれチューブ200及びチューブ300を挟み込んでいる。上述のように、この場合には、ロックリング116が連続凹凸部B1に引っかかり、又は、ロックリング126が連続凹凸部B2に引っかかり、作業者は、チューブ200又はチューブ300を継手100内に押し込むことができない。
【0064】
このように、継手100においては、チューブ200,300を継手100から抜く方向に継手100に力が加えられるのに応じて、第1ユニット110及び第2ユニット120の各々において流路が狭まり、その後、第1ユニット110及び第2ユニット120が互いに分離する。したがって、この継手100によれば、第1ユニット110及び第2ユニット120が互いに分離する前に第1ユニット110及び第2ユニット120の各々において流路が狭まるため、流路が破断されることに伴う液漏れを抑制することができる。
【0065】
<2-2.通知装置の動作>
図9は、通知装置500の動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、制御部510によって所定間隔で繰り返し実行される。
【0066】
図9を参照して、制御部510は、感圧センサ150の出力に基づいて継手100の分離(第1ユニット110及び第2ユニット120の分離)が生じたか否かを判定する(ステップS100)。継手100の分離が生じていないと判定されると(ステップS100においてNO)、制御部510は、継手100の分離が生じるまでステップS100の処理を繰り返す。一方、継手100の分離が生じたと判定されると(ステップS100においてYES)、制御部510は、作業者への通知を行なうように通知部520を制御する(ステップS110)。
【0067】
通知システム10においては、継手100の分離が検出されるのに応じて通知が行なわれる。したがって、通知システム10によれば、第1ユニット110及び第2ユニット120の接続が解除されたことを適切に作業者へ通知することができる。
【0068】
[3.特徴]
以上のように、本実施の形態に従う通知システム10は、継手100を備える。継手100は、チューブ200,300の両方に接続される。継手100は、接続部において互いに接続された第1ユニット110及び第2ユニット120を含む。第1ユニット110及び第2ユニット120は、互いに接続されることによって、チューブ200,300に連通した流路を形成する。継手100は、チューブ200,300の少なくとも一方を継手100から抜く方向に力が加えられるのに応じて、第1ユニット110及び第2ユニット120が互いに分離するように構成されている。通知システム10は、制御部510と、通知部520とをさらに備える。制御部510は、第1ユニット110及び第2ユニット120の分離を検出するように構成されている。通知部520は、制御部510によって第1ユニット110及び第2ユニット120の分離が検出されるのに応じて通知を行なうように構成されている。
【0069】
通知システム10においては、チューブ200,300の少なくとも一方を継手100から抜く方向に力が加えられるのに応じて、継手100の第1ユニット110及び第2ユニット120が互いに分離する。したがって、通知システム10によれば、チューブ200,300に加えられた外力が産業機器本体400等を損傷させる前に継手100が分離するため、チューブ200,300に加えられた外力の産業機器本体400等への影響を抑制することができる。また、通知システム10においては、第1ユニット110及び第2ユニット120の分離が検出されるのに応じて通知が行なわれる。したがって、通知システム10によれば、第1ユニット110及び第2ユニット120の分離が発生したことを適切に通知することができる。
【0070】
また、本実施の形態に従う継手100は、チューブ200,300の両方が接続される継手である。継手100は、第1ユニット110及び第2ユニット120を備える。第1ユニット110及び第2ユニット120は、接続部において互いに接続されている。第1ユニット110及び第2ユニット120は、互いに接続されることによって、チューブ200,300に連通した流路を形成する。第1ユニット110は、一対のグリッパ118と、キャップ115とを含む。一対のグリッパ118は、各々がチューブ200の縁を保持するように構成されており、チューブ200を介して互いに対向する位置に配置される。キャップ115は、一対のグリッパ118を内部に収容するように構成されている。キャップ115において、継手100の軸方向における第2ユニット120側と反対側の端部にはチューブ200が貫通する。キャップ115は、継手100の軸方向において第2ユニット120側と反対側の第1方向へ向かう程内径が小さくなるように構成された傾斜部SL1を含む。一対のグリッパ118は、上記第1方向へ力が加えられた場合に、第1方向へ移動し、かつ、傾斜部SL1との接触に起因して継手100の径方向の内側へ撓むことによりチューブ200を外側から挟み込むように構成されている。接続部における第1ユニット110及び第2ユニット120の接続は、チューブ200が一対のグリッパ118によって挟み込まれた後に解除される。
【0071】
継手100においては、一対のグリッパ118に対して第1方向へ力が加えられた場合(例えば、チューブ200が引っ張られた場合)に、一対のグリッパ118が第1方向へ移動し、かつ、傾斜部SL1との接触に起因して継手100の径方向の内側へ一対のグリッパ118が撓むことにより一対のグリッパ118がチューブ200を外側から挟み込む。そして、接続部における第1ユニット110及び第2ユニット120の接続は、チューブ200が一対のグリッパ118によって挟み込まれた後に解除される。したがって、この継手100によれば、第1ユニット110及び第2ユニット120が互いに分離する前に第1ユニット110において流路が狭まるため、流路が破断されることに伴う第1ユニット110側からの液漏れを抑制することができる。また、継手100によれば、チューブ200が一対のグリッパ118によって挟み込まれた後に第1ユニット110及び第2ユニット120が分離するため、例えば、各チューブに掛かっていた負荷が、各チューブが接続されている産業機器本体400に掛かることを抑制することができる。
【0072】
また、継手100において、第2ユニット120は、各々がチューブ300を保持するように構成されており、チューブ300を介して互いに対向する位置に配置された一対のグリッパ128と、一対のグリッパ128を内部に収容するように構成されたキャップ125とを含んでいる。キャップ125において、継手100の軸方向における第1ユニット110側と反対側の端部にはチューブ300が貫通している。キャップ125は、軸方向において第1ユニット110側と反対側の第2方向へ向かう程内径が小さくなるように構成された傾斜部SL2を含んでいる。一対のグリッパ128は、第2方向へ力が加えられた場合に、第2方向へ移動し、かつ、傾斜部SL2との接触に起因して継手100の径方向の内側へ撓むことによりチューブ300を外側から挟み込むように構成されている。第1ユニット110及び第2ユニット120の接続は、チューブ300が一対のグリッパ128によって挟み込まれた後に解除される。
【0073】
継手100においては、一対のグリッパ128に対して第2方向へ力が加えられた場合に、一対のグリッパ128が第2方向へ移動し、かつ、傾斜部SL2との接触に起因して継手100の径方向の内側へ一対のグリッパ128が撓むことにより一対のグリッパ128がチューブ300を外側から挟み込む。そして、接続部における第1ユニット110及び第2ユニット120の接続は、チューブ300が一対のグリッパ128によって挟み込まれた後に解除される。したがって、継手100によれば、第1ユニット110及び第2ユニット120が互いに分離する前に第2ユニット120において流路が狭まるため、流路が破断されることに伴う第1ユニット110側及び第2ユニット120側からの液漏れを抑制することができる。また、継手100によれば、チューブ300が一対のグリッパ128によって挟み込まれた後に第1ユニット110及び第2ユニット120が分離するため、例えば、各チューブに掛かっていた負荷が、各チューブが接続されている産業機器本体400に掛かることを抑制することができる。
【0074】
継手100において、第1ユニット110は、キャップ115に対して軸方向における第2ユニット120側に配置されたスリーブ111と、スリーブ111内に配置されており、軸方向において移動可能な第2ボディ113とをさらに含んでいる。第2ボディ113には、継手100の径方向へ移動可能なボール114を保持する孔が形成されている。第2ボディ113は、スリーブスプリングSP1によって第1方向へ付勢されている。第2ユニット120は、キャップ125に対して軸方向における第1ユニット110側に配置され、第1ユニット110及び第2ユニット120が互いに接続された状態で第2ボディ113内に収容されるニップル121をさらに含んでいる。ニップル121は、第1ユニット110及び第2ユニット120が互いに接続された状態でボール114を収容する凹部AM1を含んでいる。凹部AM1にボール114が収容されることによって接続部が構成される。スリーブ111と第2ボディ113との間には、第2ボディ113が第2方向へ所定量移動した場合に凹部AM2から径方向の外側へ押し出されたボール114が入り込む空間S2が形成されている。
【0075】
継手100において、第2ボディ113は第1方向へ付勢されており、第2ボディ113が第2方向へ所定量移動した場合にスリーブ111と第2ボディ113との間には凹部AM2から径方向の外側へ押し出されたボール114が入り込む空間S2が形成されている。したがって、第2ユニット120が第2方向へ第2ボディ113と共に所定量移動した場合に、第2ボディ113に保持されたボール114が空間S2へ押し出される。その結果、第1ユニット110及び第2ユニット120の接続が解除され、第1ユニット110及び第2ユニット120が互いに分離する。したがって、継手100によれば、第2ユニット120を第1ユニット110に対して相対的に所定量移動させることによって第1ユニット110及び第2ユニット120を分離させることができる。
【0076】
[4.他の実施の形態]
上記実施の形態の思想は、以上で説明された実施の形態に限定されない。例えば、いずれかの実施の形態の少なくとも一部の構成と、他のいずれかの実施の形態の少なくとも一部の構成とが組み合わされてもよい。以下、上記実施の形態の思想を適用できる他の実施の形態の一例について説明する。
【0077】
<4-1>
上記実施の形態においては、軸方向におけるチューブ300側の第1ユニット110の端面と、軸方向におけるチューブ200側の第2ユニット120の端面との間に感圧センサ150が配置された。しかしながら、継手100の分離を検出するセンサは、感圧センサ150に限定されない。
【0078】
図10は、第1の他の実施の形態に従う継手100Xの外観を模式的に示す側面図である。図10においては、継手100Xが上下対称な構成を有しているため、継手100Xの下側の図が省略されている。図10に示されるように、継手100Xは、電気接点150Xを含んでいる。電気接点150Xは、端子151X,152Xを含んでいる。
【0079】
第1ユニット110Xには端子151Xが固定され、第2ユニット120Xには端子152Xが固定されている。第1ユニット110X及び第2ユニット120Xが接続されている場合に、端子151X,152Xは通電している。一方、第1ユニット110X及び第2ユニット120Xが分離されている場合に、端子151X,152Xは非通電状態となる。制御部510は、例えば、電気接点150Xが非通電状態となったことに基づいて継手100の分離を検出してもよい。
【0080】
<4-2>
第1ユニット110及び第2ユニット120の接続部分の構成は上記実施の形態に限定されない。例えば、第1ユニット110及び第2ユニット120が互いに機械的に嵌合しており、第1ユニット110及び第2ユニット120に強い力が加わった場合に、嵌合部分が破壊されることによって第1ユニット110及び第2ユニット120が分離する構成であってもよい。
【0081】
図11は、第2の他の実施の形態に従う継手100Yの側面を模式的に示す断面図である。図11においては、継手100Yが上下対称な構成を有しているため、継手100Yの下側の図が省略されている。
【0082】
図11に示されるように、第1ユニット110Yにおいて、第1ボディ112Yには、凸部CO7及び凹部AM8が形成されている。また、第2ユニット120Yにおいて、ニップル121Yには、凹部AM7及び凸部CO8が形成されている。第1ユニット110Y及び第2ユニット120Yが接続された状態で、第1ボディ112Yの凸部CO7とニップル121Yの凹部AM7とが嵌合し、第1ボディ112Yの凹部AM8とニップル121Yの凸部CO8とが嵌合している。例えば、チューブ200又はチューブ300が強く引っ張られた場合に、各嵌合が破壊される。第1ユニット110及び第2ユニット120の接続部分の構成はこのようなものであってもよい。
【0083】
以上、本発明の実施の形態について例示的に説明した。すなわち、例示的な説明のために、詳細な説明及び添付の図面が開示された。よって、詳細な説明及び添付の図面に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須でない構成要素が含まれることがある。したがって、それらの必須でない構成要素が詳細な説明及び添付の図面に記載されているからといって、それらの必須でない構成要素が必須であると直ちに認定されるべきではない。
【0084】
また、上記実施の形態は、あらゆる点において本発明の例示にすぎない。上記実施の形態は、本発明の範囲内において、種々の改良や変更が可能である。すなわち、本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じて具体的構成を適宜採用することができる。
【符号の説明】
【0085】
10 通知システム
100 継手
110 第1ユニット
111 スリーブ
112 第1ボディ
113 第2ボディ
114 ボール
115,125 キャップ
116,126 ロックリング
117,127 ファーツリー
118,128 グリッパ
118A,128A 第1グリッパ
118B,128B 第2グリッパ
119,129 バックリング
120 第2ユニット
121 ニップル
150 感圧センサ
150X 電気接点
151X,152X 端子
200,300 チューブ
400 産業機器本体
410 第1本体
420 第2本体
500 通知装置
510 制御部(「検出部」の一例)
520 通知部
AM1,AM2,AM3,AM4,AM7,AM8 凹部
B1,B2 連続凹凸部
CL1,CL2 テーパ部
CL3,CL4 爪部
CN1,CN2 チューブ接続部
CO1,CO2,CO3,CO4,CO5,CO6,CO7,CO8 凸部
FI1 処置部
R1,R2,R3 Oリング
S1,S2,S3 空間
SL1,SL2 傾斜部
SP1 スリーブスプリング
SU1,SU2 面
UN1,UN2,UN3,UN4 段部

図1
図2
図3
図4
図5
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図10
図11