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特開2024-11694情報処理システム、車載器、情報処理方法、およびプログラム
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  • 特開-情報処理システム、車載器、情報処理方法、およびプログラム 図1
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  • 特開-情報処理システム、車載器、情報処理方法、およびプログラム 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024011694
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】情報処理システム、車載器、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07C 5/00 20060101AFI20240118BHJP
【FI】
G07C5/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022113916
(22)【出願日】2022-07-15
(71)【出願人】
【識別番号】501418498
【氏名又は名称】矢崎エナジーシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】杉山 友紀
【テーマコード(参考)】
3E138
【Fターム(参考)】
3E138AA07
3E138GA02
3E138MB11
3E138MC12
3E138MD05
3E138MF05
3E138MF08
(57)【要約】
【課題】車載器の累積走行距離の数値を車両の累積走行距離計の累積走行距離の数値に自動的に補正する。
【解決手段】車両の累積走行距離計が撮像された画像を含む画像情報に基づいて、車両の累積走行距離計の数値を認識し、車両の累積走行距離計の数値を含む数値情報に基づいて、車載器の走行距離計測部により計測された累積走行距離の数値を補正する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載される車載器と、
前記車両の外部に設置される外部装置と、を有する情報処理システムであって、
前記外部装置は、
前記車両の累積走行距離計が撮像された画像を含む画像情報を取得する画像情報取得処理部と、
前記画像情報に基づいて、前記車両の累積走行距離計の数値を認識する数値認識部と、
前記車両の累積走行距離計の数値を含む数値情報を前記車載器に送信する数値情報送信処理部と、を有し、
前記車載器は、
前記車両の累積走行距離を計測する走行距離計測部と、
前記数値情報を前記外部装置から受信する数値情報受信処理部と、
前記数値情報に基づいて、前記走行距離計測部により計測された累積走行距離の数値を補正する走行距離補正部と、を有する情報処理システム。
【請求項2】
前記車載器は、
前記車両の累積走行距離計を撮像する撮像処理部と、
前記撮像処理部により撮像された画像を含む前記画像情報を前記外部装置に送信する画像情報送信処理部と、をさらに有し、
前記画像情報取得処理部は、前記車載器から前記画像情報を受信することで、前記画像情報を取得する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記撮像処理部は、前記車両の入庫に関するタイミングに、前記車両の累積走行距離計を撮像する、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記撮像処理部は、前記車両の出庫に関するタイミングに、前記車両の累積走行距離計の撮像を開始する、請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
車両に搭載される車載器であって、
前記車両の累積走行距離を計測する走行距離計測部と、
前記車両の累積走行距離計が撮像された画像を含む画像情報に基づいて認識された前記車両の累積走行距離計の数値を含む数値情報を外部装置から受信する数値情報受信処理部と、
前記数値情報に基づいて、前記走行距離計測部により計測された累積走行距離の数値を補正する走行距離補正部と、を有する車載器。
【請求項6】
車両に搭載される車載器であって、
前記車両の累積走行距離を計測する走行距離計測部と、
前記車両の累積走行距離計を撮像する撮像処理部と、
前記撮像処理部により撮像された画像を含む画像情報に基づいて、前記車両の累積走行距離計の数値を認識する数値認識部と、
前記数値認識部により認識された数値を含む数値情報に基づいて、前記走行距離計測部により計測された累積走行距離の数値を補正する走行距離補正部と、を有する車載器。
【請求項7】
車両に搭載されるコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記車両の累積走行距離を計測する走行距離計測工程と、
前記車両の累積走行距離計を撮像する撮像処理工程と、
前記画像情報に基づいて、前記車両の累積走行距離計の数値を認識する数値認識工程と、
前記数値認識工程において認識された数値を含む数値情報に基づいて、前記走行距離計測工程において計測された累積走行距離の数値を補正する走行距離補正工程と、を有する情報処理方法。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、車載器、情報処理方法、およびプログラム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
トラックなどの車両には、運行管理のために、走行距離などの運行情報を記憶するデジタルタコグラフが搭載されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-61182号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
デジタルタコグラフは、車両の累積走行距離も記録するが、車両の累積走行距離計(オドメータ)とは連動していない。このため、車両が走行にするにつれ、デジタルタコグラフに記録された累積走行距離の数値は、車両の累積走行距離計(オドメータ)の数値からずれてくる。
【0005】
累積走行距離は、運行管理において重要な情報である。このため、デジタルタコグラフに記録された累積走行距離の数値は、ユーザにより補正することができなくなっている。デジタルタコグラフに記録された累積走行距離の数値の補正は、デジタルタコグラフのメーカに依頼する必要があった。
【0006】
そこで、本発明は、車載器の累積走行距離の数値を車両の累積走行距離計の累積走行距離の数値に自動的に補正することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る一実施形態に係る情報処理システムは、車両に搭載される車載器と、前記車両の外部に設置される外部装置と、を有する情報処理システムであって、前記外部装置は、前記車両の累積走行距離計が撮像された画像を含む画像情報を取得する画像情報取得処理部と、前記画像情報に基づいて、前記車両の累積走行距離計の数値を認識する数値認識部と、前記車両の累積走行距離計の数値を含む数値情報を前記車載器に送信する数値情報送信処理部と、を有し、前記車載器は、前記車両の累積走行距離を計測する走行距離計測部と、前記数値情報を前記外部装置から受信する数値情報受信処理部と、前記数値情報に基づいて、前記走行距離計測部により計測された累積走行距離の数値を補正する走行距離補正部と、を有する。
【0008】
本発明に係る一実施形態に係る車載器は、車両に搭載される車載器であって、前記車両の累積走行距離を計測する走行距離計測部と、前記車両の累積走行距離計が撮像された画像を含む画像情報に基づいて認識された前記車両の累積走行距離計の数値を含む数値情報を外部装置から受信する数値情報受信処理部と、前記数値情報に基づいて、前記走行距離計測部により計測された累積走行距離の数値を補正する走行距離補正部と、を有する。
【0009】
本発明に係る一実施形態に係る車載器は、車両に搭載される車載器であって、前記車両の累積走行距離を計測する走行距離計測部と、前記車両の累積走行距離計を撮像する撮像処理部と、前記撮像処理部により撮像された画像を含む画像情報に基づいて、前記車両の累積走行距離計の数値を認識する数値認識部と、前記数値認識部により認識された数値を含む数値情報に基づいて、前記走行距離計測部により計測された累積走行距離の数値を補正する走行距離補正部と、を有する。
【0010】
本発明に係る一実施形態に係る情報処理方法は、車両に搭載されるコンピュータにより実行される情報処理方法であって、前記車両の累積走行距離を計測する走行距離計測工程と、前記車両の累積走行距離計を撮像する撮像処理工程と、前記画像情報に基づいて、前記車両の累積走行距離計の数値を認識する数値認識工程と、前記数値認識工程において認識された数値を含む数値情報に基づいて、前記走行距離計測工程において計測された累積走行距離の数値を補正する走行距離補正工程と、を有する。
【0011】
本発明に係る一実施形態に係る情報処理プログラムは、上記情報処理方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、車載器の累積走行距離の数値を車両の累積走行距離計の累積走行距離の数値に自動的に補正することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムを示す図である。
図2】情報処理システムにおける動作を説明する図である。
図3】本発明の一実施形態に係る車載器100を示す図である。
図4】車載器100の制御部110における処理動作の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<情報処理システム>
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムを示す図である。本発明の一実施形態に係る情報処理システムは、車両Mに搭載される車載器100と、車両Mの外部に設置される外部装置200と、を有する。車載器100は、車両Mの累積走行距離を計測する機能を有した機器であり、例えば、デジタルタコグラフである。外部装置200は、例えば、サーバ装置である。
【0015】
車載器100は、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、を有する。制御部110は、コンピュータにより構成される。記憶部120は、情報を記憶するハードディスクやメモリなどの記憶装置である。通信部130は、情報を他の装置と情報の送受信を行うための通信装置である。
【0016】
外部装置200は、制御部210と、記憶部220と、通信部220と、を有する。制御部210は、コンピュータにより構成される。通信部220は、情報を他の装置と情報の送受信を行うための通信装置である。
【0017】
制御部210は、画像情報取得処理部211と、数値認識部212と、数値情報送信処理部213と、を有する。
【0018】
画像情報取得処理部211は、車両Mの累積走行距離計(オドメータ)が撮像された画像を含む画像情報を取得する。画像情報は、画像に加え、その画像が撮影された時刻を含むようにすると良い。画像情報取得処理部211は、例えば、図2に示すように、通信部220による通信を用いて、車載器100から受信することで、画像情報を取得する。画像情報取得処理部211は、図2に示すように、通信部220による通信を用いて、車両Mのドライバーが携帯する機器300(例えば、スマートフォン)から受信することで、画像情報を取得するようにしても良い。機器300には、例えば、機器300が備える撮像装置(例えば、カメラ)を用いて、累積走行距離計を撮像し、機器300が備える通信装置を用いて、撮像された画像を含む画像情報を外部装置200に送信する運行管理アプリがインストールされている。
【0019】
数値認識部212は、画像情報に基づいて、車両Mの累積走行距離計の数値を認識する。数値認識部212は、例えば、光学文字認識(OCR(Optical Character Recognition))を用いて、画像に写っている車両Mの累積走行距離計の数値を認識する。
【0020】
数値情報送信処理部213は、図2に示すように、通信部220による通信を用いて、数値認識部212により認識された車両Mの累積走行距離計の数値を含む数値情報を車載器200に送信する。図2は、本実施形態に係る情報処理システムにおける動作を説明する図である。数値情報は、認識された累積走行距離計の数値に加え、累積走行距離計が撮影された時刻を含むようにすると良い。つまり、例えば、時刻Tに撮像された画像に基づいて認識された車両Mの累積走行距離計の数値が数値Vであるならば、数値情報は、数値Vに加え、時刻Tを含むようにすると良い。
【0021】
制御部110は、走行距離計測部111と、数値情報受信処理部112と、走行距離補正部113と、を有する。
【0022】
走行距離計測部111は、車両Mの累積走行距離を計測する。走行距離計測部111は、例えば、車両Mに設置されたセンサ(例えば、速度センサやエンジン回転センサ)から情報(例えば、車速パルス信号、エンジン回転パルス信号)を取得し、この取得した情報に基づいて、車両Mの累積走行距離を計測し、記憶部120に記憶する。
【0023】
数値情報受信処理部112は、通信部130による通信を用いて、数値情報を外部装置200から受信する。
【0024】
走行距離補正部113は、数値情報に基づいて、走行距離計測部111により計測された累積走行距離の数値を補正し、補正された累積走行距離の数値を記憶部120に記憶する。つまり、本実施形態では、走行距離補正部113は、走行距離計測部111により計測され、記憶部120に記憶された累積走行距離の数値を、数値情報に基づいて補正された数値に書き換える。例えば、時刻Tに撮像された画像に基づいて認識された車両Mの累積走行距離計の数値が数値Vであるならば、走行距離補正部113は、時刻Tに走行距離計測部111により計測され、記憶部120に記憶された車両Mの累積走行距離の数値を、数値Vに書き換える。
【0025】
このため、本実施形態では、車載器の累積走行距離の数値を車両の累積走行距離計の累積走行距離の数値に自動的に補正することが可能である。
【0026】
<撮像機能を有する車載器100>
車載器100は、図1に示すように、撮像部140を有するようにしても良い。このとき、車載器100の制御部110は、図1に示すように、撮像処理部114と、画像情報送信処理部115をさらに有するようにすると良い。
【0027】
撮像部140は、車両Mの累積走行距離計を撮像するためのカメラなどの撮像装置である。撮像部140の設置位置は、車両Mの累積走行距離計を撮像することが可能な位置であれば、どのような位置であっても良い。ドライバーを撮像するドライバーモニタリングカメラは、累積走行距離計を含むメータパネルの前に取り付けられることが多い。そこで、撮像部140の設置位置は、例えば、このドライバーモニタリングカメラの反対側の位置にすると良い。
【0028】
撮像処理部114は、車両Mの累積走行距離計を撮像する。このとき、撮像処理部114は、撮像部140を制御し、撮像部140により、車両Mの累積走行距離計を撮像する。また、撮像処理部114は、通信部130による通信を用いて、他の装置に車両Mの累積走行距離計を撮像することを促す情報を送信し、この他の装置から車両Mの累積走行距離計が撮像された画像を含む画像情報を受信することで、車両Mの累積走行距離計を撮像するようにしても良い。上記他の装置は、例えば、車両Mのドライバーが携帯する機器300であり、このとき、撮像処理部114は、機器300にインストールされた運行管理アプリを用いて、累積走行距離計を撮像し、撮像された画像を機器300から受信することで、車両Mの累積走行距離計を撮像する。
【0029】
画像情報送信処理部115は、通信部130による通信を用いて、車両Mの累積走行距離計が撮像された画像を含む画像情報を外部装置200に送信する。
【0030】
このように、車載器が撮像処理部を備えることで、車載器が車両の累積走行距離計を撮像するタイミングを制御することが可能になる。また、通常、デジタルタコグラフは、当該デジタルタコグラフが搭載されている車両を識別するための識別情報が記憶されている。このため、車載器100がデジタルタコグラフである場合、画像情報に、車載器100の記憶部120に記憶された車両Mを識別するための識別情報を含めることが可能であり、外部装置200は、この画像情報に含まれた識別情報に基づいて、受信した画像情報がどの車両から送信されたものであるのかを特定することが可能である。
【0031】
車載器100は、図1に示すように、入力部150をさらに有するようにすると良い。そして、車載器100の制御部110は、図1に示すように、入庫情報取得部処理部116をさらに有するようと良い。
【0032】
入力部150は、ユーザからの入力を受ける、ボタンやタッチパネルなどの入力装置であり、入庫情報取得部処理部116は、ユーザから入力部150が車両Mの入庫を示す情報の入力を受けたときに、この車両Mの入庫を示す情報を含む入庫情報を入力部150から取得する。
【0033】
そして、撮像処理部114は、車両Mの入庫に関するタイミングに、車両Mの累積走行距離計を撮像部140により撮像するようにすると良い。車両Mの入庫に関するタイミングは、例えば、ユーザから入力部150が車両Mの入庫を示す情報の入力を受けた時刻から所定の時間内のタイミングである。
【0034】
このとき、走行距離補正部113は、車両Mの入庫に関するタイミングに撮像された画像に基づいて認識された車両Mの累積走行距離計の数値を含む数値情報に基づいて、走行距離計測部111により計測された累積走行距離の数値を補正する。このため、走行距離補正部113は、車両Mの入庫に関するタイミングに走行距離計測部111により計測され、記憶部120に記憶された車両Mの累積走行距離の数値を、車両Mの入庫に関するタイミングの車両Mの累積走行距離計の数値に書き換えることになる。よって、このようにすることで、車両の入庫ごとに車載器に記憶された累積走行距離を補正することが可能になる。また、仮に車両の出庫のタイミングで車両Mの累積走行距離計を撮像した場合、車両の運行中に累積走行距離を補正することになり、日報に誤りが生じてしまうが、上記のように、車両の入庫のタイミングで車両Mの累積走行距離計を撮像した場合、車両の入庫中(つまり、車両の停止中)に累積走行距離を補正することになり、日報に誤りが生じることがない。
【0035】
また、車載器100の制御部110は、図1に示すように、出庫情報取得処理部117をさらに有するようにしても良い。出庫情報取得処理部117は、ユーザから入力部150が車両Mの出庫を示す情報の入力を受けたときに、この車両Mの出庫を示す情報を含む出庫情報を入力部150から取得する。このとき、撮像処理部114は、車両Mの出庫に関するタイミングに、車両Mの累積走行距離計の撮像部140による撮像を開始するようにし、走行距離補正部113は、車両Mの入庫に関するタイミングに、数値情報受信処理部112により受信された数値情報に基づいて、走行距離計測部111により計測された累積走行距離の数値を補正するようにすると良い。車両Mの出庫に関するタイミングは、例えば、ユーザから入力部150が車両Mの出庫を示す情報の入力を受けた時刻から所定の時間内のタイミングである。このようにすることでも、車両の入庫ごとに車載器に記憶された累積走行距離を補正することが可能になる。
【0036】
<数値認識機能を有する車載器100>
車載器100は、外部装置200の制御部210の数値認識部212の機能(数値認識機能)を有するようにしても良い。車載器100の制御部110は、図3に示すように、数値情報受信処理部112、画像情報送信処理部115の代わりに、数値認識部212と同様の機能を有する数値認識部118を有するようにし、走行距離補正部113は、数値認識部118により認識された数値を含む数値情報に基づいて、走行距離計測部111により計測された累積走行距離の数値を補正するようにすると良い。このとき、車載器100は、図3に示すように、通信部130を備えていなくても良い。
【0037】
このように、車載器が数値認識機能を有することで、外部装置を用いることなく、車載器の累積走行距離の数値を車両の累積走行距離計の累積走行距離の数値に自動的に補正することが可能になる。
【0038】
<車載器100における処理動作>
図4は、車載器100の制御部110における処理動作の一例を示す図である。入庫情報取得部処理部116が車両Mの入庫を示す情報を含む入庫情報を取得したならば、つまり、ユーザから入力部150が車両Mの入庫を示す情報の入力を受けたならば(ステップS401、YES)、撮像処理部114が、車両Mの入庫に関するタイミングに、車両Mの累積走行距離計を撮像部140により撮像する(ステップS402)。数値認識部118が、撮像処理部114により撮像された画像を含む画像情報に基づいて、車両Mの累積走行距離計の数値を認識する(ステップS403)。走行距離補正部113が、走行距離計測部111により計測された累積走行距離の数値を、数値認識部118により認識された数値に補正する(ステップS404)。
【0039】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に記載した本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
【符号の説明】
【0040】
100 車載器
110 制御部
111 走行距離計測部
112 数値情報受信部
113 走行距離補正部
114 撮像処理部
115 画像情報送信処理部
116 入庫情報取得処理部
117 出庫情報取得処理部
118 数値認識部
120 記憶部
130 通信部
200 外部装置
210 制御部
211 画像情報取得部
212 数値認識部
213 数値情報送信処理部
220 通信部
図1
図2
図3
図4