IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ トヨタ自動車株式会社の特許一覧 ▶ 株式会社デンソーの特許一覧

特開2024-116946情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
<>
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図3
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図4
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図5
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図6
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024116946
(43)【公開日】2024-08-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/40 20240101AFI20240821BHJP
   G08B 25/08 20060101ALI20240821BHJP
   G08B 25/10 20060101ALI20240821BHJP
   G08B 21/00 20060101ALI20240821BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20240821BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20240821BHJP
【FI】
G06Q50/30
G08B25/08 A
G08B25/10 A
G08B21/00 U
G08G1/00 D
G08G1/09 V
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023022832
(22)【出願日】2023-02-16
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【氏名又は名称】石井 裕充
(72)【発明者】
【氏名】長田 祐
(72)【発明者】
【氏名】宇野 慶一
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5H181
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5C086AA22
5C086AA34
5C086BA22
5C086CA01
5C086CA05
5C086CA09
5C086CA28
5C086CB23
5C086CB26
5C086CB36
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA25
5C087AA37
5C087AA44
5C087BB20
5C087BB74
5C087DD03
5C087DD08
5C087DD13
5C087EE14
5C087FF01
5C087FF04
5C087FF16
5C087GG08
5C087GG66
5C087GG67
5C087GG83
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB13
5H181BB17
5H181FF33
5H181LL01
5H181LL02
5H181LL04
5H181LL07
5H181LL08
5H181LL09
5L049CC42
5L050CC42
(57)【要約】
【課題】複数の車両のそれぞれから同時に通知を受信した場合においても、通知を効率的に処理する。
【解決手段】制御部を含む情報処理装置1であって、制御部は、車両2に設置された通報端末から、異常の通報を受信することと、第1の監視員端末3を介して、第1の監視員を呼び出すことと、第1の監視員端末3からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、第1の監視員端末3において転送要求が入力されたと判定すると、第2の監視員端末4を介して第2の監視員を呼び出すことと、第2の監視員端末4からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、第2の監視員端末4において転送要求が入力されたと判定すると、警察又は救急の端末へ通報を転送することと、を含む動作を実行する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を含む情報処理装置であって、前記制御部は、
車両に設置された通報端末から、異常の通報を受信することと、
第1の監視員端末を介して、第1の監視員を呼び出すことと、
前記第1の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第1の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、第2の監視員端末を介して第2の監視員を呼び出すことと、
前記第2の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第2の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、警察又は救急の端末へ前記通報を転送することと、
を含む動作を実行する、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記通報には通報種別が関連付けられ、
前記動作は、前記通報種別が特定の種別であると判定すると、前記第1の監視員を呼び出すことを含む、情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記特定の種別は事故、事件、又はケガの少なくとも1つを示す、情報処理装置。
【請求項4】
請求項2に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記通報種別が停車要求を示すと判定すると、前記停車要求が安全上正当な理由によるか否かを判定することと、
前記停車要求が安全上正当な理由によると判定すると、前記車両を路肩又は安全な場所に停車させることを決定することと、
を含む、情報処理装置。
【請求項5】
請求項2に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記通報種別が問い合わせを示すと判定すると、よくある問い合わせの一覧を前記車両に通知することと、
前記一覧のうち選択された問い合わせに対応する回答を前記車両に通知することと、
を含む、情報処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記車両から、前記異常の状況と前記異常に対する対応期限とを示す異常通知を受信することを更に含む、情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置において、
前記異常通知には複数の異常種別のうち1つが関連付けられ、
前記複数の異常種別は互いに、前記状況及び前記対応期限が異なる、
情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置による情報処理方法であって、
車両に設置された通報端末から、異常の通報を受信することと、
第1の監視員端末を介して、第1の監視員を呼び出すことと、
前記第1の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第1の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、第2の監視員端末を介して第2の監視員を呼び出すことと、
前記第2の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第2の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、警察又は救急の端末へ前記通報を転送することと、
を含む情報処理方法。
【請求項9】
請求項8に記載の情報処理方法において、
前記通報には通報種別が関連付けられ、
前記通報種別が特定の種別であると判定すると、前記第1の監視員を呼び出すことを含む、情報処理方法。
【請求項10】
請求項9に記載の情報処理方法において、
前記特定の種別は事故、事件、又はケガの少なくとも1つを示す、情報処理方法。
【請求項11】
請求項9に記載の情報処理方法において、
前記通報種別が停車要求を示すと判定すると、前記停車要求が安全上正当な理由によるか否かを判定することと、
前記停車要求が安全上正当な理由によると判定すると、前記車両を路肩又は安全な場所に停車させることを決定することと、
を含む、情報処理方法。
【請求項12】
請求項9に記載の情報処理方法において、
前記通報種別が問い合わせを示すと判定すると、よくある問い合わせの一覧を前記車両に通知することと、
前記一覧のうち選択された問い合わせに対応する回答を前記車両に通知することと、
を含む、情報処理方法。
【請求項13】
請求項8に記載の情報処理方法において、
前記車両から、前記異常の状況と前記異常に対する対応期限とを示す異常通知を受信することを更に含む、情報処理方法。
【請求項14】
請求項13に記載の情報処理方法において、
前記異常通知には複数の異常種別のうち1つが関連付けられ、
前記複数の異常種別は互いに、前記状況及び前記対応期限が異なる、
情報処理方法。
【請求項15】
情報処理装置としてのコンピュータに、
車両に設置された通報端末から、異常の通報を受信することと、
第1の監視員端末を介して、第1の監視員を呼び出すことと、
前記第1の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第1の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、第2の監視員端末を介して第2の監視員を呼び出すことと、
前記第2の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第2の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、警察又は救急の端末へ前記通報を転送することと、
を含む動作を実行させるプログラム。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムにおいて、
前記通報には通報種別が関連付けられ、
前記動作は、前記通報種別が特定の種別であると判定すると、前記第1の監視員を呼び出すことを含む、プログラム。
【請求項17】
請求項16に記載のプログラムにおいて、
前記特定の種別は事故、事件、又はケガの少なくとも1つを示す、プログラム。
【請求項18】
請求項16に記載のプログラムにおいて、前記動作は、
前記通報種別が停車要求を示すと判定すると、前記停車要求が安全上正当な理由によるか否かを判定することと、
前記停車要求が安全上正当な理由によると判定すると、前記車両を路肩又は安全な場所に停車させることを決定することと、
を含む、プログラム。
【請求項19】
請求項16に記載のプログラムにおいて、前記動作は、
前記通報種別が問い合わせを示すと判定すると、よくある問い合わせの一覧を前記車両に通知することと、
前記一覧のうち選択された問い合わせに対応する回答を前記車両に通知することと、
を含む、プログラム。
【請求項20】
請求項15に記載のプログラムにおいて、前記動作は、
前記車両から、前記異常の状況と前記異常に対する対応期限とを示す異常通知を受信することを更に含む、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の画像のうち一つの画像を主画面領域に、他の画像を副画面領域にそれぞれ表示し、主画面領域における第一の方向へのスライド操作を検知すると、副画面領域を非表示とし、主画面領域を当該非表示とされる領域を含む表示領域に1画面として表示する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-106321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記背景技術では、複数の車両を遠隔監視する場面で複数の車両のそれぞれから同時に通知を受信した際の処理については開示されておらず、改善の余地がある。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、複数の車両のそれぞれから同時に通知を受信した場合においても、通知を効率的に処理することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、
制御部を含む情報処理装置であって、前記制御部は、
車両に設置された通報端末から、異常の通報を受信することと、
第1の監視員端末を介して、第1の監視員を呼び出すことと、
前記第1の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第1の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、第2の監視員端末を介して第2の監視員を呼び出すことと、
前記第2の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第2の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、警察又は救急の端末へ前記通報を転送することと、
を含む動作を実行する。
【0007】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、
情報処理装置による情報処理方法であって、
車両に設置された通報端末から、異常の通報を受信することと、
第1の監視員端末を介して、第1の監視員を呼び出すことと、
前記第1の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第1の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、第2の監視員端末を介して第2の監視員を呼び出すことと、
前記第2の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第2の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、警察又は救急の端末へ前記通報を転送することと、
を含む。
【0008】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、
情報処理装置としてのコンピュータに、
車両に設置された通報端末から、異常の通報を受信することと、
第1の監視員端末を介して、第1の監視員を呼び出すことと、
前記第1の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第1の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、第2の監視員端末を介して第2の監視員を呼び出すことと、
前記第2の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第2の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、警察又は救急の端末へ前記通報を転送することと、
を含む動作を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態によれば、複数の車両のそれぞれから同時に通知を受信した場合においても、通知を効率的に処理することにある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態の情報処理システムの概略図である。
図2】情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図3】車両の構成を示すブロック図である。
図4】第1の監視員端末の構成を示すブロック図である。
図5】第2の監視員端末の構成を示すブロック図である。
図6】情報処理装置の第1の動作を示すフローチャートである。
図7】情報処理装置の第2の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本実施形態の情報処理システムSの概略図である。情報処理システムSは、ネットワークNWを介して互いに通信可能な情報処理装置1と車両2と第1の監視員端末3と第2の監視員端末4とを含む。ネットワークNWは、例えば移動体通信網、インターネット又は固定通信網を含む。
【0012】
図1では説明の簡便のため、情報処理装置1と車両2と第1の監視員端末3と第2の監視員端末4とは1つずつ図示される。しかし、情報処理装置1と車両2と第1の監視員端末3と第2の監視員端末4とのそれぞれの数はこれに限られない。例えば、情報処理装置1が実行する処理は、分散配置された複数の情報処理装置1によって実行されてよい。情報処理装置1は、複数の車両2と通信可能であってよい。複数の第1の監視員端末3又は複数の第2の監視員端末4がネットワークNWに接続されてよい。
【0013】
本実施形態では一例として、情報処理装置1と第1の監視員端末3と第2の監視員端末4とは、運行管理センタ内に配置される。第1の監視員端末3及び第2の監視員端末4は車両2のダイヤの乱れ、車両2のシステム、車両2の異常等を遠隔で監視する。しかし、配置及び監視対象はこれに限られない。
【0014】
本実施形態の情報処理装置1が実行する処理の概要が説明される。情報処理装置1の制御部11の動作は、車両2に設置された通報端末28から、異常の通報を受信することと、第1の監視員端末3を介して、第1の監視員を呼び出すことと、第1の監視員端末3からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、第1の監視員端末3において転送要求が入力されたと判定すると、第2の監視員端末4を介して第2の監視員を呼び出すことと、第2の監視員端末4からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、第2の監視員端末4において転送要求が入力されたと判定すると、警察又は救急の端末へ通報を転送することと、を含む動作を実行する。この構成により情報処理装置1は、複数の車両のそれぞれから同時に通知を受信した場合においても、通知を効率的に処理することができ、監視員の繁忙を低減することができる。
【0015】
情報処理装置1は、事業者によるサービスの提供を支援するサーバであってよい。情報処理装置1は例えば、事業者専用の施設、又はデータセンタを含む共用の施設に設置されてよい。代替例として、情報処理装置1は車両2に搭載されてよい。情報処理装置1はセンタサーバと称されてもよい。
【0016】
車両2は、例えば、ガソリン車、ディーゼル車、HEV、PHEV、BEV、又はFCEVなどの任意の種類の自動車を含む。「HEV」は、hybrid electric vehicleの略語である。「PHEV」は、plug-in hybrid electric vehicleの略語である。「BEV」は、battery electric vehicleの略語である。「FCEV」は、fuel cell electric vehicleの略語である。車両2の運転は、任意のレベルで自動化されてよい。自動化のレベルは、例えば、SAEのレベル分けにおけるレベル1からレベル5のいずれかである。「SAE」は、Society of Automotive Engineersの略語である。車両2は、MaaS専用車両でもよい。「MaaS」は、Mobility as a Serviceの略語である。代替例として車両2は運転者によって運転されてよい。
【0017】
第1の監視員端末3は、車両2を遠隔で監視する第1の監視員によって操作される。第2の監視員端末4は、車両2を遠隔で監視する第2の監視員によって操作される。監視員は遠隔監視員とも称される。第1の監視員端末3又は第2の監視員端末4のそれぞれは、例えば、スマートフォン、携帯電話機、ウェアラブル機器、若しくはタブレットなどのモバイル機器、を含む。代替例として第1の監視員端末3又は第2の監視員端末4のそれぞれは、PCなどの汎用機器、又は専用機器であってよい。「PC」は、personal computerの略語である。
【0018】
図2において情報処理装置1の内部構成が詳細に説明される。
【0019】
情報処理装置1は、制御部11と通信部12と記憶部13と表示部14とを含む。情報処理装置1の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0020】
制御部11は例えば、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)を含む1つ以上の汎用プロセッサを含む。制御部11は、特定の処理に特化した1つ以上の専用プロセッサを含んでよい。制御部11は、プロセッサを含む代わりに、1つ以上の専用回路を含んでもよい。専用回路は例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)であってよい。制御部11は、ECU(Electronic Control Unit)を含んでもよい。制御部11は通信部12を介して任意の情報を送受信する。
【0021】
通信部12は、ネットワークNWに接続するための、1つ以上の通信モジュールを含む。通信部12は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、又は5G(5th Generation)を含む1つ以上の移動体通信規格に対応するモジュールを含んでよい。通信部12は、Bluetooth(登録商標)、AirDrop(登録商標)、IrDA、ZigBee(登録商標)、Felica(登録商標)、又はRFIDを含む1つ以上の近距離通信の規格又は仕様に対応する通信モジュール等を含んでよい。通信部12は、ネットワークNWを介して任意の情報を送信及び受信する。
【0022】
記憶部13は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、光メモリ、又はこれらのうち少なくとも2種類の組み合わせが含まれるが、これらに限られない。半導体メモリは、例えば、RAM又はROMである。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。ROMは、例えば、EEPROMである。記憶部13は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部13は、制御部11によって分析又は処理された結果の情報を記憶してよい。記憶部13は、情報処理装置1の動作又は制御に関する各種情報等を記憶してよい。記憶部13は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び組み込みソフトウェア等を記憶してよい。記憶部13は情報処理装置1の外部に設けられて、情報処理装置1からアクセスされてよい。
【0023】
図3において車両2の内部構成が詳細に説明される。
【0024】
車両2は、制御部21と通信部22と記憶部23と撮像部24と表示部25と入力部26と出力部27と通報端末28とを含む。車両2の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0025】
制御部21と通信部22と記憶部23とのハードウェア構成についての説明は、制御部11と通信部12と記憶部13とのハードウェア構成についての説明と同一であってよい。ここでの説明は省略される。
【0026】
本実施形態の車両2では、自動運転が行われる。車両2の記憶部23は、自動運転のためのADK(Autonomous Driving Kit)ソフトウェアと、車掌ソフトウェアとを記憶する。車両2は情報処理装置1によって制御されてよい。
【0027】
撮像部24はカメラを含み、画像を撮像する。画像は静止画又は動画のいずれであってもよい。撮像部24は、画像を生成し、生成した画像を記憶部23に記録してよい。撮像部24は、車両2の遠隔操作を支援するカメラと、車掌用の監視カメラとを含んでよい。
【0028】
表示部25は例えば、ディスプレイである。ディスプレイは、例えば、LCD又は有機ELディスプレイである。「LCD」は、liquid crystal displayの略語である。「EL」は、electro luminescenceの略語である。表示部25は、車両2に備えられる代わりに、外部の出力機器として車両2に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の任意の方式を用いることができる。「USB」は、Universal Serial Busの略語である。「HDMI(登録商標)」は、High-Definition Multimedia Interfaceの略語である。表示部25はサイネージであってよい。表示部25はタッチパネルであってよい。
【0029】
入力部26は例えば、マイク、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、又は、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーンである。入力部26は、車両2の動作に用いられる情報を入力する操作を受け付ける。入力部26は、車両2に備えられる代わりに、外部の入力機器として車両2に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の任意の方式を用いることができる。
【0030】
出力部27は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力インタフェースを含む。例えば、出力部27に含まれる出力インタフェースは、情報を音声で出力するスピーカ等であるが、これらに限られない。例えば出力部27は、任意の放送機器であってよい。
【0031】
通報端末28は、車両2に設置される。通報端末28は、乗客から通報を受け付けて、通報を情報処理装置1に通知する。通報はエスカレーションとも称される。通報端末28は表示部25、入力部26及び出力部27を含んでよい。通報端末28は、通報端末28の入力部を介して乗客から通報種別の選択を受け付けて、通報種別を情報処理装置1に通知することができる。
【0032】
車両2は更にセンサを含んでよい。車両2は更に、乗客と情報処理装置1の操作者との間の通話のための通話装置を含んでよい。車両2は更に、運行のための各種ボタンを含んでよい。
【0033】
図4において第1の監視員端末3の内部構成が詳細に説明される。
【0034】
第1の監視員端末3は、制御部31と通信部32と記憶部33と撮像部34と表示部35と入力部36と出力部37とを含む。第1の監視員端末3の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0035】
第1の監視員端末3の制御部31と通信部32と記憶部33と撮像部34と表示部35と入力部36と出力部37とのハードウェア構成についての説明は、車両2の制御部21と通信部22と記憶部23と撮像部24と表示部25と入力部26と出力部27とのハードウェア構成についての説明と同一であってよい。ここでの説明は省略される。
【0036】
図5において第2の監視員端末4の内部構成が詳細に説明される。
【0037】
第2の監視員端末4は、制御部41と通信部42と記憶部43と撮像部44と表示部45と入力部46と出力部47とを含む。第2の監視員端末4の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0038】
第2の監視員端末4の制御部41と通信部42と記憶部43と撮像部44と表示部45と入力部46と出力部47とのハードウェア構成についての説明は、第2の監視員端末4の制御部31と通信部32と記憶部33と撮像部34と表示部35と入力部36と出力部37とのハードウェア構成についての説明と同一であってよい。ここでの説明は省略される。
【0039】
本実施形態の情報処理システムSで実行される情報処理方法が詳細に説明される。ここでは一例として、第1の監視員端末3を操作する第1の監視員が車両2を監視する。監視は例えば第1の監視員端末3の表示部35を介して行われてよい。ここでの車両2は複数であるが、代替例として単数であってもよい。説明の便宜のため、複数の車両の各々が車両2と称される。車両2は、バス等の旅客車両である。車両2の乗客J01は、車両2において異常を発見すると、通報端末28を操作して異常を通報する。乗客J01は通報時に、通報端末28において、通報種別を選択可能である。通報種別は、救急度又は重要度に応じて設定される。ここでの通報種別は例えば次の少なくとも1つを含む。
種別1:事故
種別2:事件
種別3:ケガ
種別4:停車要求
種別5:問い合わせ
種別1は警察又は救急が関わる状況を示す。種別2は警察が関わる状況を示す。種別3は救急が関わる状況を示す。
【0040】
図6のステップS1にて情報処理装置1の制御部11は、車両2から、通報種別を示す情報とともに通報を受信する。通報には通報種別が関連付けられる。
【0041】
制御部11は、通報種別として種別1乃至3のいずれか(すなわち、事件、事故、又はケガ)が選択されたと判定すると、ステップS2にて、第1の監視員端末3を介して第1の監視員を呼び出す。具体的には制御部11は、第1の監視員端末3に通報を通知する。通知は、画面表示及び音声の少なくとも一方により実行されてよい。
【0042】
ステップS3にて制御部11は、第1の監視員端末3によって所定期間内に応答されたか否かを判定する。所定期間は、任意に設定又は変更可能である。ステップS3にてYesのとき、制御部11はステップS4にて、第1の監視員端末3に対し、第1の監視員が通報に対応するよう要求する。
【0043】
制御部11は、第1の監視員端末3からの応答を待機する待機期間が所定期間を超えた(すなわちタイムオーバー)、又は、第1の監視員端末3の入力部36において転送要求が入力された、と判定すると(ステップS3のNo)、ステップS5にて、第2の監視員端末4を介して第2の監視員を呼び出す。具体的には制御部11は、第2の監視員端末4に通報を通知する。第2の監視員は例えば、隣接エリアの監視員、休憩中の監視員、又は交代待ちの監視員であってよい。
【0044】
ステップS6にて制御部11は、第2の監視員端末4によって所定期間内に応答されたか否かを判定する。ステップS6にてYesのとき、制御部11はステップS7にて、第2の監視員端末4に対し、第2の監視員が通報に対応するよう要求する。
【0045】
制御部11は、第2の監視員端末4からの応答を待機する待機期間が所定期間を超えた、又は、第2の監視員端末4の入力部46において転送要求が入力された、と判定すると(ステップS6のNo)、ステップS8にて、通報を警察又は救急の端末へ転送する。
【0046】
制御部11は、通報種別として種別4が選択されたと判定すると、ステップS9にて、停車要求が安全上正当な理由によるか否かを判定する。例えば制御部11は、通報端末28の表示部において、「安全上正当でない理由による通報には罰金が課せられます。それでも通報を行いますか。」等のメッセージをポップアップ機能等により表示する。この表示は、いたずらでの通報を防止するために行われる。代替例としてステップS9は、情報処理装置1との通信をせずに、車両2の制御部21によって実行されてよい。
【0047】
ステップS9にてNoのとき、制御部11は図6のフローを終了する。ステップS9にてYesのとき制御部11は、ステップS10にて、車両2を路肩又は安全な場所に停車させることを決定して、決定されたとおりに車両2を制御する。ステップS11にて制御部11は、第1の監視員端末3を介して、通報に対応するよう第1の監視員に要求する。
【0048】
制御部11は、通報種別として種別5が選択されたと判定すると、ステップS12にて、よくある問い合わせの一覧を車両2に通知して、表示部25に表示させる。ステップS12は、監視員による対応前のスクリーニング処理として実行される。ステップS13にて制御部11は、よくある問い合わせのいずれかが乗客J01によって選択されたか否かを判定する。この場合、表示部25にてチャットボットが動作して、選択を乗客J01に要求してよい。代替例としてステップS12及びステップS13は、情報処理装置1との通信をせずに、車両2によって実行されてよい。
【0049】
ステップS13にてYesのとき制御部11は、ステップS14にて、選択された問い合わせに対応する回答を車両2に通知して、表示部25に表示させる。代替例としてステップS14は車両2によって実行されてよい。
【0050】
ステップS13にてNoのとき制御部11は、ステップS15にて、「対応中のためお待ちください」等のメッセージを表示部25に表示する。代替例としてステップS15は、情報処理装置1と通信せずに車両2によって実行されてよい。ステップS16にて制御部11は、第1の監視員端末3を介して、第1の監視員に、通報に対応するよう要求する。
【0051】
追加例として車両2の制御部21は、異常を検出すると、異常の状況と異常に対する対応期限とを示す異常通知を情報処理装置1に通知してよい。制御部21は、異常通知に、複数の異常種別のうち1つを関連付ける。異常種別は、アルゴリズムにより判定されてよいし、乗客J01によって選択されることにより判定されてよい。次のように、複数の異常種別は互いに、状況及び対応期限が異なる。
[種別1]
状況:運行継続の不可
対応期限:即時(場面例:ADK又は重要保安部品の故障が発生)
[種別2]
状況:性能又は快適性の低下
対応期限:次のバス停への到着時又は5分以内(場面例:走行可能だが、空調又はエンタメ等の性能又は快適性が低下)
[種別3]
状況:要メンテナンス
対応期限:入庫時(場面例:走行可能だが、昼間のライト切れ、晴天時のワイパー作動、空気圧低下傾向等によるメンテナンスの必要性が発生)
【0052】
図7において追加例が説明される。
【0053】
ステップS21にて制御部11は、車両2から、異常種別が関連付けられた異常通知を受信する。
【0054】
制御部11は、異常種別が種別1であると判定すると、ステップS22にて車両2を停車させる。ステップS23にて制御部11は、第1の監視員端末3に状況を通知する。ステップS24にて制御部11は、第1の監視員端末3を介して第1の監視員に、車両2の状況の確認と、乗客への説明とを行うように要求する。乗客への説明は、車両2からの降車依頼を含んでよい。ステップS25にて制御部11は、車両2の代替車両を手配する。代替例としてステップS25は、ステップS24以前に実行されてよい。
【0055】
制御部11は、異常種別が種別2であると判定すると、ステップS26にて次のバス停への到着時又は5分以内に状況の確認が必要であることを第1の監視員端末3に通知する。ステップS27にて制御部11は、車両2の表示部25又は出力部27を介して乗客に「快適性の低下を監視者が確認します」と通知する。ステップS28にて制御部11は、第1の監視員端末3を介して第1の監視員に、状況の確認と運行継続の可否の判断とを行うように要求する。代替例としてステップS27はステップS26より前又はステップS28より後に実行されてよい。
【0056】
制御部11は、異常種別が種別3であると判定すると、ステップS29にて、車両2の入庫後に状況の確認が必要であることを、第1の監視員端末3と車両管理責任者によって操作される端末との少なくとも一方に通知する。
【0057】
以上述べたように本実施形態によれば、制御部11の動作は、車両2に設置された通報端末28から、異常の通報を受信することと、第1の監視員端末3を介して、第1の監視員を呼び出すことと、第1の監視員端末3からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、第1の監視員端末3において転送要求が入力されたと判定すると、第2の監視員端末4を介して第2の監視員を呼び出すことと、第2の監視員端末4からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、第2の監視員端末4において転送要求が入力されたと判定すると、警察又は救急の端末へ通報を転送することと、を含む動作を実行する。この構成により情報処理装置1は、複数の車両のそれぞれから同時に通知を受信した場合においても、通知を効率的に処理することができ、監視員の繁忙を低減することができる。
【0058】
また本実施形態によれば、通報には通報種別が関連付けられ、制御部11の動作は、通報種別が特定の種別であると判定すると、第1の監視員を呼び出すことを含む。特定の種別は事故、事件、又はケガの少なくとも1つを示す。また制御部11の動作は、通報種別が停車要求を示すと判定すると、停車要求が安全上正当な理由によるか否かを判定することと、停車要求が安全上正当な理由によると判定すると、車両2を路肩又は安全な場所に停車させることを決定することと、を含む。また制御部11の動作は、通報種別が問い合わせを示すと判定すると、よくある問い合わせの一覧を車両2に通知することと、一覧のうち選択された問い合わせに対応する回答を車両2に通知することと、を含む。この構成により情報処理装置1は、通報の一次スクリーニングを行うことができるので、複数の通知が同時に発生した場合であっても監視員の繁忙を一層低減できる。更に情報処理装置1は、遠隔からの状況把握も容易に行うことができる。
【0059】
また本実施形態によれば、制御部11の動作は、車両2から、異常の状況と異常に対する対応期限とを示す異常通知を受信することを更に含む。異常通知には複数の異常種別のうち1つが関連付けられ、複数の異常種別は互いに、状況及び対応期限が異なる。この構成により情報処理装置1は、複数の通知が同時に発生した場合であっても、監視員が通報ごとに必要なタイミングで対応することを可能にする。すなわち監視員は、全ての通報に対し一律で即座に対応する必要がない。
【0060】
本開示が諸図面及び実施例に基づき説明されるが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行ってもよいことに注意されたい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。例えば、各手段又は各ステップに含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段又はステップを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0061】
例えば、上記の実施形態において、情報処理装置1、車両2、第1の監視員端末3及び第2の監視員端末4の機能又は処理の全部又は一部を実行するプログラムは、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読取り可能な記録媒体は、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体を含み、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又は半導体メモリである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記録したDVD(Digital Versatile Disc)又はCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。またプログラムの流通は、プログラムを任意のサーバのストレージに格納しておき、任意のサーバから他のコンピュータにプログラムを送信することにより行ってもよい。またプログラムはプログラムプロダクトとして提供されてもよい。本開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。
【0062】
コンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、主記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、主記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、コンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。サーバからコンピュータへのプログラムの転送は行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP型のサービスによって処理を実行してもよい。「ASP」は、application service providerの略語である。プログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものが含まれる。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
【0063】
以下に本開示の実施形態の一部について例示する。しかしながら、本開示の実施形態はこれらに限定されない点に留意されたい。
[付記1]
制御部を含む情報処理装置であって、前記制御部は、
車両に設置された通報端末から、異常の通報を受信することと、
第1の監視員端末を介して、第1の監視員を呼び出すことと、
前記第1の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第1の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、第2の監視員端末を介して第2の監視員を呼び出すことと、
前記第2の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第2の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、警察又は救急の端末へ前記通報を転送することと、
を含む動作を実行する、情報処理装置。
[付記2]
付記1に記載の情報処理装置において、
前記通報には通報種別が関連付けられ、
前記動作は、前記通報種別が特定の種別であると判定すると、前記第1の監視員を呼び出すことを含む、情報処理装置。
[付記3]
付記2に記載の情報処理装置において、
前記特定の種別は事故、事件、又はケガの少なくとも1つを示す、情報処理装置。
[付記4]
付記2又は3に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記通報種別が停車要求を示すと判定すると、前記停車要求が安全上正当な理由によるか否かを判定することと、
前記停車要求が安全上正当な理由によると判定すると、前記車両を路肩又は安全な場所に停車させることを決定することと、
を含む、情報処理装置。
[付記5]
付記2乃至4の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記通報種別が問い合わせを示すと判定すると、よくある問い合わせの一覧を前記車両に通知することと、
前記一覧のうち選択された問い合わせに対応する回答を前記車両に通知することと、
を含む、情報処理装置。
[付記6]
付記1乃至5の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記車両から、前記異常の状況と前記異常に対する対応期限とを示す異常通知を受信することを更に含む、情報処理装置。
[付記7]
付記6に記載の情報処理装置において、
前記異常通知には複数の異常種別のうち1つが関連付けられ、
前記複数の異常種別は互いに、前記状況及び前記対応期限が異なる、
情報処理装置。
[付記8]
情報処理装置による情報処理方法であって、
車両に設置された通報端末から、異常の通報を受信することと、
第1の監視員端末を介して、第1の監視員を呼び出すことと、
前記第1の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第1の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、第2の監視員端末を介して第2の監視員を呼び出すことと、
前記第2の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第2の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、警察又は救急の端末へ前記通報を転送することと、
を含む情報処理方法。
[付記9]
付記8に記載の情報処理方法において、
前記通報には通報種別が関連付けられ、
前記通報種別が特定の種別であると判定すると、前記第1の監視員を呼び出すことを含む、情報処理方法。
[付記10]
付記9に記載の情報処理方法において、
前記特定の種別は事故、事件、又はケガの少なくとも1つを示す、情報処理方法。
[付記11]
付記9又は10に記載の情報処理方法において、
前記通報種別が停車要求を示すと判定すると、前記停車要求が安全上正当な理由によるか否かを判定することと、
前記停車要求が安全上正当な理由によると判定すると、前記車両を路肩又は安全な場所に停車させることを決定することと、
を含む、情報処理方法。
[付記12]
付記9乃至11の何れか一項に記載の情報処理方法において、
前記通報種別が問い合わせを示すと判定すると、よくある問い合わせの一覧を前記車両に通知することと、
前記一覧のうち選択された問い合わせに対応する回答を前記車両に通知することと、
を含む、情報処理方法。
[付記13]
付記8に記載の情報処理方法において、
前記車両から、前記異常の状況と前記異常に対する対応期限とを示す異常通知を受信することを更に含む、情報処理方法。
[付記14]
付記13又は14に記載の情報処理方法において、
前記異常通知には複数の異常種別のうち1つが関連付けられ、
前記複数の異常種別は互いに、前記状況及び前記対応期限が異なる、
情報処理方法。
[付記15]
情報処理装置としてのコンピュータに、
車両に設置された通報端末から、異常の通報を受信することと、
第1の監視員端末を介して、第1の監視員を呼び出すことと、
前記第1の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第1の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、第2の監視員端末を介して第2の監視員を呼び出すことと、
前記第2の監視員端末からの応答の待機期間が所定期間を超えた、又は、前記第2の監視員端末において転送要求が入力されたと判定すると、警察又は救急の端末へ前記通報を転送することと、
を含む動作を実行させるプログラム。
[付記16]
付記15に記載のプログラムにおいて、
前記通報には通報種別が関連付けられ、
前記動作は、前記通報種別が特定の種別であると判定すると、前記第1の監視員を呼び出すことを含む、プログラム。
[付記17]
付記16に記載のプログラムにおいて、
前記特定の種別は事故、事件、又はケガの少なくとも1つを示す、プログラム。
[付記18]
付記16又は17に記載のプログラムにおいて、前記動作は、
前記通報種別が停車要求を示すと判定すると、前記停車要求が安全上正当な理由によるか否かを判定することと、
前記停車要求が安全上正当な理由によると判定すると、前記車両を路肩又は安全な場所に停車させることを決定することと、
を含む、プログラム。
[付記19]
付記16乃至18の何れか一項に記載のプログラムにおいて、前記動作は、
前記通報種別が問い合わせを示すと判定すると、よくある問い合わせの一覧を前記車両に通知することと、
前記一覧のうち選択された問い合わせに対応する回答を前記車両に通知することと、
を含む、プログラム。
[付記20]
付記15に記載のプログラムにおいて、前記動作は、
前記車両から、前記異常の状況と前記異常に対する対応期限とを示す異常通知を受信することを更に含む、プログラム。
【符号の説明】
【0064】
S 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7