(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024117034
(43)【公開日】2024-08-28
(54)【発明の名称】採用支援方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240821BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023022967
(22)【出願日】2023-02-16
(71)【出願人】
【識別番号】521245186
【氏名又は名称】株式会社Haul
(74)【代理人】
【識別番号】100138221
【弁理士】
【氏名又は名称】影山 剛士
(72)【発明者】
【氏名】平田 拓嗣
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】採用候補者の採用を効率的に行い、かつ、採用活動の効果を向上させる採用支援方法を提供する。
【解決手段】問合せ対応システムによる採用支援方法において、サーバ端末の制御部は、採用候補者の転職意欲を確認する転職意欲項目、次の選考ステップへ意思確認のための選考ステップ意思確認項目、求人企業の関心軸を確認するための自車企業間新自ク項目を含むステップレターを採用候補者端末に送信する。採用候補者端末は、採用候補者より、転職意欲ありと入力があると、受信したステップレターにある転職意欲項目、選考ステップ意思確認項目、自車企業関心軸項目の入力を受け付ける。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
求人企業に対する採用候補者の採用を支援する方法であって、
サーバ端末の制御部は、
採用候補者端末に対し、採用プロセスにおいて、所定のフォーマットにより生成されるステップレターを送信し、
前記ステップレターに含まれる、複数の回答項目に対する回答入力を、前記採用候補者端末から受付け、
前記回答項目は、少なくとも、前記採用候補者の転職意欲を確認するための項目、次の選考ステップへの意思確認のための項目、及び前記求人企業の関心軸を確認するための項目を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記求人企業と前記採用候補者との間で複数回の面談が実施される場合、
前記制御部は、
前記採用候補者端末に対し、前記回答項目を含むステップレターを、前記複数回の面談の各々の面談が実施されたのちに都度送信する、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記制御部は、
前記求人企業と前記採用候補者との間で面談が実施されたのちに
前記採用候補者端末に対し、所定の連絡手段を介して、前記ステップレターにアクセスするためのリンク情報を含む所定のメッセージを送信する、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記回答項目は、さらに、前記求人企業と前記採用候補者との間のミスマッチを回避するための項目を含む、方法。
【請求項5】
請求項2に記載の方法であって、
前記制御部は、前記複数回送信したステップレターの各々に含まれる回答項目に対する回答入力に基づいて、前記回答入力の変化を分析する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、求人企業に対する採用候補者の採用を支援する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
求人企業が採用候補者に対する採用活動を進めるうえで、採用候補者との面談後に、面談内容のフィードバックや、採用活動の次のステップに進むために必要な情報を収集するために、ステップレターとよばれるレターを送ることが普及している。
【0003】
例えば、特許文献1において、ステップレターを通じて応募者から人物像や就労意欲に関する情報を収集し、求人企業側の次回面談候補者の特定のための情報として用いる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の技術は、面談候補者の特定のために必要な情報を収集することを前提としていう一方で、昨今の求人企業の採用に関する課題として、面談等を含む採用プロセスにおいてミスコミュニケーションが発生する等との理由で、求人企業が採用候補者に対するオファー内容(経済条件や入社後の枠割、採用候補者に期待すること等)と、採用候補者の意向との間にミスマッチが生じ、結果として、採用候補がオファーを辞退し、転職後に退職する等の事態が発生してしまうことが挙げられる。採用活動においては、求人企業及び採用候補者双方の期待値のギャップが防止され、採用候補者の意欲を醸成し、採用の承諾へと結びつける、といった採用効果が向上され、また、採用効果向上のために必要な情報を効率的に収集する、といった採用活動の効率が向上されることが望ましい。
【0006】
そこで、本発明は、採用候補者の採用を効率的に行い、かつ、採用活動の効果を向上させる方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様における、求人企業に対する採用候補者の採用を支援する方法であって、サーバ端末の制御部は、採用候補者端末に対し、採用プロセスにおいて、所定のフォーマットにより生成されるステップレターを送信し、前記ステップレターに含まれる、複数の回答項目に対する回答入力を、前記採用候補者端末から受付け、前記回答項目は、少なくとも、前記採用候補者の転職意欲を確認するための項目、次の選考ステップへの意思確認のための項目、及び前記求人企業の関心軸を確認するための項目を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、採用候補者の採用を効率的に行い、かつ、採用活動の効果を向上させる方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第一実施形態に係る、問合せ対応システムを示すブロック構成図である。
【
図2】
図1のサーバ端末100を示す機能ブロック構成図である。
【
図3】
図1の採用候補者端末200を示す機能ブロック構成図である。
【
図4】サーバ100に格納される候補者データの一例を示す図である。
【
図5】サーバ100に格納される企業データの一例を示す図である。
【
図6】本発明の第一実施形態に係る、ステップレターを通じた求人企業に対する採用候補者の採用を支援する方法の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】本発明の第一実施形態に係る、ステップレターへのリンク情報を含むメッセージ情報の具体的な一例を説明する図である。
【
図8】本発明の第一実施形態に係る、転職候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図9】本発明の第一実施形態に係る、転職候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図10】本発明の第一実施形態に係る、転職候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図11】本発明の第一実施形態に係る、転職候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図12】本発明の第一実施形態に係る、転職候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図13】本発明の第一実施形態に係る、転職候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図14】本発明の第一実施形態に係る、転職候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図15】本発明の第一実施形態に係る、転職候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図16】本発明の第一実施形態に係る、転職候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図17】本発明の第一実施形態に係る、転職候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図18】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図19】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図20】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図21】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図22】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図23】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図24】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図25】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図26】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図27】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図28】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図29】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図30】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図31】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図32】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図33】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図34】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図35】本発明の第一実施形態に係る、新卒採用候補者のカジュアル面談後に送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図36】本発明の第一実施形態に係る、オファーレターを通じた求人企業に対する採用候補者の採用を支援する方法の処理の他の一例を示すフローチャートである。
【
図37】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に見送り候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図38】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に見送り候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図39】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に見送り候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図40】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に見送り候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図41】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に見送り候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図42】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に見送り候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図43】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に選考通過候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図44】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に選考通過候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図45】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に選考通過候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図46】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に選考通過候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図47】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に選考通過候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図48】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に選考通過候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図49】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に選考通過候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図50】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に選考通過候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図51】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に選考通過候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図52】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に選考通過候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図53】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に選考通過候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図54】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に選考通過候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図55】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に選考通過候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図56】本発明の第一実施形態の他の一例に係る、本面談以降に選考通過候補者に対して送付されるステップレターの回答項目の具体的な一例を説明する図である。
【
図57】本発明の第一実施形態に係る、企業端末に表示される管理画面の一例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本発明の必須の構成要素であるとは限らない。
【0011】
<構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係る、求人企業に対する採用候補者の採用を支援する方法を実行するシステムを示すブロック構成図である。本システム1は、例えば、求人企業の採用プロセスにおいて、複数の採用候補者の採用候補者端末200A、200Bに対し、ステップレター等を送信し、必要な情報を収集する、サーバ端末100、求人企業の採用候補者の採用候補者端末200A、200B及び求人活動を行う企業端末300A、300Bを含む。ここで、企業端末300A、300Bの各々において、プログラムを実装し、サーバ端末100で実行される上記採用を支援する方法を実行することもでき、また、API(Application Programming Interface)により、サーバ端末100と企業端末とが連携し、サーバ端末100または企業端末において、上記採用を支援する方法の一部を実行することもできる。なお、説明の便宜上、各端末を単一または特定数のものとして記載しているが、各々数は制限されない。
【0012】
サーバ端末100、採用候補者端末200A、200B、及び企業端末300A、300Bは、ネットワークNW1を介して各々接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。
【0013】
サーバ端末100及び企業端末300A、300Bは、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0014】
採用候補者端末200A、200Bは、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末等の情報処理装置であるが、スマートフォンや携帯電話、PDA等により構成しても良い。
【0015】
本実施形態では、システム1は、サーバ端末100、採用候補者端末200A、200B、及び企業端末300A、300Bを備え、各端末のユーザが各々の端末を利用して、サーバ端末100に対する操作を行う構成として説明するが、サーバ端末100がスタンドアローンで構成され、サーバ端末自身に、各ユーザが直接操作を行う機能を備えても良い。以下、必要に応じ、採用候補者端末200A、200Bを総称して採用候補者端末200として説明し、企業端末300A、300Bを総称して企業端末300として説明する。
【0016】
図2は、
図1のサーバ端末100の機能ブロック構成図である。サーバ端末100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0017】
通信部110は、ネットワークNW1を介して採用候補者端末200、企業端末300と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0018】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部120は、採用候補者に関連する各種データを格納する、候補者データ格納部121、及び採用活動を行う求人企業に関連する各種データを格納する、企業データ格納部122を有する。なお、各種データを格納したデータベース(図示せず)が記憶部120またはサーバ端末100外に構築されていてもよい。
【0019】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ端末100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能として、各種端末からの情報を受け付ける情報受付部131と、採用候補者に関連する各種データを参照し、処理する、候補者情報処理部132と、求人活動を行う求人企業に関連する各種データを参照し、処理する、企業情報処理部133と、ステップレター等に関連する各種データを参照し、処理する、レター生成処理部134とを有する。この情報受付部131、候補者情報処理部132、企業情報処理部133、及びレター生成処理部134は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるサーバ端末100により実行される。
【0020】
情報受付部131は、採用候補者端末200及び企業端末300から通信部110を介して情報を受付ける。例えば、採用候補者端末200からは、ステップレター等を介して、採用候補者により回答項目に対して入力される情報を受信する。
【0021】
候補者情報処理部132は、採用候補者端末200から受信した採用候補者に関連する各種データ(例えば、後述する候補者データ1000等)を参照し、所定の処理を行う。
【0022】
企業情報処理部133は、採用候補者端末200から受信した求人企業に関連する各種データ(例えば、後述する企業データ2000)を参照し、所定の処理を行う。
【0023】
レター生成処理部134は、ステップレター等を生成する処理等を行う。
【0024】
また、制御部130は、図示しない、画面生成部を有することもでき、求めに応じて、採用候補者端末200及び企業端末300のユーザーインターフェースを介して表示される画面情報を生成する。例えば、記憶部120に格納された(図示しない)画像及びテキストデータを素材として、所定のレイアウト規則に基づいて、各種画像及びテキストをユーザーインターフェースの所定の領域に配置することで、ユーザーインターフェースを生成する。画像生成部に関連する処理は、GPU(Graphics Processing Unit)によって実行することもできる。
【0025】
図3は、
図1の採用候補者端末200を示す機能ブロック構成図である。採用候補者端末200は、通信部210と、表示操作部220と、記憶部230と、制御部240とを備える。
【0026】
通信部210は、ネットワークNWを介してサーバ端末100と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0027】
表示操作部220は、採用候補者が指示を入力し、制御部240からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザーインターフェースであり、採用候補者端末200がパーソナルコンピュータで構成されている場合はディスプレイとキーボードやマウスにより構成され、採用候補者端末200がスマートフォンまたはタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部220は、記憶部230に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)である採用候補者端末200により実行される。
【0028】
記憶部230は、各種制御処理や制御部240内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAMやROM等から構成される。また、記憶部230は、サーバ端末100との通信内容を一時的に記憶している。
【0029】
制御部240は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、採用候補者端末200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。
【0030】
図4は、サーバ100に格納される候補者データの一例を示す図である。
【0031】
図4に示す候補者データ1000は、採用候補者に関連する各種データを格納する。
図4において、説明の便宜上、一候補者(候補者ID「10001」で識別されるユーザ)の例を示すが、複数の候補者の情報を格納することができる。候補者に関連する各種データとして、例えば、候補者に関する基本情報(例えば、氏名、住所、連絡先、職歴、学歴等)、ステップレターに含まれる回答項目を通じた、候補者による回答情報(例えば、採用候補者の転職意欲を確認するための項目、次の選考ステップへの意思確認のための項目、求人企業の関心軸を確認するための項目、求人企業と採用候補者との間のミスマッチを回避するための項目等)、候補者の求人企業に対する採用プロセスにおける面談情報(ステータス、合否、面談担当者/関係者等)、及び、候補者に宛てられたステップレターに関するレター情報(例えば、レターの内容(ステップレターにおける上記回答項目等))を含むことができるがこれに限定されない。
【0032】
図5は、サーバ100に格納される企業データの一例を示す図である。
【0033】
企業データ2000は、採用活動を行う企業に関連する各種データを格納する。
図5において、説明の便宜上、一企業(企業ID「20001」で識別されるポイント)の例を示すが、複数の企業に関連する情報を格納することができる。企業に関連する各種データとして、例えば、企業に関する基本情報(法人名、業種、従業員数、居所(住所)、連絡先、評価制度、福利厚生制度、技術情報等)、企業の求人募集に関する情報(募集ポジション、組織名、組織情報、入社日、経済条件等)、企業の採用プロセスにおける面談情報(候補者名、ステータス、面談内容(入社時期、入社理由、転職時期、転職理由等)合否、面談担当者/関係者等)、候補者に宛てられたステップレターに関するレター情報(レターの内容(ステップレターにおける、採用候補者の転職意欲を確認するための項目、次の選考ステップへの意思確認のための項目、求人企業の関心軸を確認するための項目、求人企業と採用候補者との間のミスマッチを回避するための項目等、また、レターにアクセスするためのリンク情報(URL)、レターを生成するために必要な素材データ(会社紹介、候補者に対するコメント等の)テキストデータ、(会社ロゴ、面談担当者・関係者のプロフィール写真等の)画像データ、(会社紹介、候補者に対するコメント等の)動画、(参考情報として有用なメディア記事等)URL、その他データ(コーポレートカラーに関する情報)等)等)、ステップレターに含まれる回答項目を通じた、候補者による回答情報(例えば、上記回答項目対する回答情報等)及び分析情報(承諾/辞退別の回答情報、上記候補者の回答情報に基づいた分析(例えば、特定候補者の各ステップレターの回答結果比較、複数候補者の回答結果に基づいた辞退率、辞退理由、保留理由、他企業との各項目の比較、承諾/辞退別の回答内容の比較、回答結果に基づくステップレターの生成ロジック等)等を含むことができるがこれに限定されない。
【0034】
図6は、本発明の第一実施形態に係る、ステップレターを通じた求人企業に対する採用候補者の採用を支援する方法の処理の一例を示すフローチャートである。
【0035】
まず、ステップS101の前処理として、サーバ端末100は、企業端末300からの要求に基づいて、採用候補者の採用プロセスにおける、複数回の採用面談の各面談(カジュアル、一次、二次、最終面談等)後に、採用候補者端末200に対し、ステップレターを生成する。ここで、ステップレターとは、採用候補者が、各選考ステップを通過したタイミングで、企業から候補者に次ステップに進んでほしいことを伝えるものであって、候補者へのポジティブなフィードバックをミニマムであり、リッチな形で伝え、候補者の求人企業に対する転職意欲の醸成を図ることを目的としつつ、企業側として、候補者のアトラクトやオファーの設計に必要な情報を収集する回答項目を含むものである。一例として、求人企業と採用候補者との間のカジュアル面談後に送信するステップレターの生成に際して、サーバ端末100の制御部130のレター生成処理部134は、記憶部120の企業データ格納部122を参照し、企業データ2000として格納されたレター情報を基に、少なくとも、採用候補者の転職意欲を確認するための項目、次の選考ステップへの意思確認のための項目、求人企業の関心軸を確認するための項目の各項目に対応する質問項目を含むステップレターを生成する。ここで、サーバ端末100の制御部130は、カジュアル面談の内容に関わらず、基本的に、全ての採用候補者に対して共通の回答項目を含むステップレターを生成することを特徴とする。これにより、後々、求人企業側として、次回選考ステップに進ませたい候補者、見送りたい候補者、また、採用候補者側として、次回選考ステップに進みたい候補者、保留したい候補者、辞退したい候補者別に、制御部130は、回答内容の差分を分析することができ、求人企業は、分析結果に基づいて、候補者の選定、面談の方法/内容、ステップレターの内容等について必要な対応を行うことができる。
【0036】
次に、ステップS101の処理として、サーバ端末100の制御部130のレター生成処理部134は、企業端末300からの要求に基づいて、生成したステップレターへのリンク情報(URL)を含むメッセージ情報を、電子メール、SNS等のメッセージ手段を介して、候補者端末200に送信する。
図7に示すように、求人企業の採用担当者等のユーザは、ステップレターにアクセスするためのURLを添付したSNSのメッセージを、採用候補者端末200に送信する。SNSのメッセージに含まれるメッセージ情報として、採用担当者と採用候補者とのカジュアル面談実施後に、面談への参加に感謝を伝えるテキスト情報、求人企業の採用担当者から採用候補者に対するテキスト情報、ステップレターにアクセスし、回答をお願いする旨(アンケートの趣旨、回答期限等の情報を含んでもよい)のテキスト情報、及びステップレターにアクセスするためのリンク情報(URL)が含まれる。これらのメッセージ情報は、予め決められた内容であってもよいし、採用担当者により自由入力される内容のものであってもよく、特定の内容に限定されない。また、ステップレターの送信は、ステップレターに対する回答率向上のために面談後速やかに送信することが好ましい。採用候補者は、SNSのメッセージに含まれるステップレターにアクセスするためのリンク情報(URL)をクリック操作等により選択することで、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、採用候補者端末200からのステップレターへのアクセス要求を受信し、アクセス要求に基づいて、ステップレターを送信する。
図8に示すように、ステップレターは、採用担当者または求人企業の代表者名により、採用候補者に宛てられたメッセージとして、採用担当者に対して魅力を感じた点、求人企業としての採用担当者に対する考え方、次回面談に進めることを促すメッセージ等を含むことができる。
【0037】
続いて、ステップS102の処理として、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、通信部110を介して、採用候補者により入力された、ステップレターに含まれる回答項目に対する回答入力に関する情報を受信する。本ステップにおいては、採用候補者の転職意欲に対する回答情報を受信する。制御部130の候補者情報処理部132は、受信した回答入力に関する情報を、候補者データ1000として、記憶部120の候補者データ格納部121に格納する。ここで、ステップレターに含まれる回答項目について、
図9乃至
図17に例示する。ステップアップレターは、複数の回答項目により構成され、所定のフォーマットにより生成されるものであり、アンケート形式により、採用候補者から、各回答項目について、選択方式または記述方式によって回答入力を受け付けるよう設計されるものである。ここで、ステップレターに用いられるカラーを、事前に企業端末300から提供された、コーポレートカラーに基づいて決定することもできる。まず、
図9に示すように、まず、ステップレターとして、サーバ端末100の制御部130のレター生成処理部134は、採用候補者に対して、面談の感想を問う回答項目を提示し、情報受付部131は、採用候補者端末200から、回答入力に関する情報(例えば、とても良かった、良かった、ふつう、悪かった等)を受信する。そして、
図10に示すように、採用候補者に対して、現在の転職活動への意欲について確認する回答項目を提示し、情報受付部131は、採用候補者端末200から、回答入力に関する情報(例えば、積極的に検討中、検討している、良い企業があれば(検討したい)、考えていない等)を受信する。制御部130の候補者情報処理部132は、受信した回答入力に関する情報を、候補者データ1000として、記憶部120の候補者データ格納部121に格納する。
【0038】
ステップS102の処理における採用候補者端末200からの回答内容として、転職意欲がある場合(例えば、積極的に検討中、検討している、良い企業があれば(検討したい))、ステップS103の処理に進み、転職意欲が無い場合(例えば、考えていない等)、ステップS104の処理に進む。ステップS103の処理として、サーバ端末100の制御部130のレター生成処理部134は、採用候補者に対して、採用候補者の転職意欲を確認するための項目をさらに提示し、情報受付部131は、採用候補者端末200から、回答入力に関する情報を受信する。制御部130の候補者情報処理部132は、受信した回答入力に関する情報を、候補者データ1000として、記憶部120の候補者データ格納部121に格納する。
【0039】
上記転職意欲を確認するための項目として、例えば、
図11に例示される回答項目は、採用候補者の転職活動の背景として重要視している項目を問うものであり、例えば、「ミッションやビジョンへの共感度の変化」、「年収アップをしたい」、「キャリアアップやポジションなどのキャリアについて」、「事業やサービスの成長期待」、「一緒に働くチームやメンバーなどの人間関係」、「ワークライフバランスを見直したい」、「特にない」、「その他(自由記載)」の回答項目について複数またはいずれかの選択方式(一部記述方式)で候補者から入力を受け付ける。
【0040】
上記転職意欲を確認するための他の項目として、例えば、
図12に例示される回答項目は、採用候補者の転職の意思決定軸で重要視している項目を問うものであり、例えば、「ミッションやビジョン」、「プロダクト」、「タレント(経営陣/所属チームメンバー)」、「キャリアプラン」、「カルチャー」、「事業ドメイン」、「フェーズ(事業/組織)」、「業務内容」、「特にない」の回答項目について複数またはいずれかの選択方式で候補者から入力を受け付ける。
【0041】
上記転職意欲を確認するための他の項目として、例えば、
図13に例示される回答項目は、採用候補者が転職した際の希望職種や役職を問うものであり、例えば、「特にない」、「ある(ある場合は自由記載)」の回答項目についていずれかの選択方式(一部自由記述方式)で候補者から入力を受け付ける。
【0042】
ステップS104の処理として、サーバ端末100の制御部130のレター生成処理部134は、採用候補者に対して、次の選考ステップに対する意思を確認するための項目を提示し、情報受付部131は、採用候補者端末200から、回答入力に関する情報を受信する。制御部130の候補者情報処理部132は、受信した回答入力に関する情報を、候補者データ1000として、記憶部120の候補者データ格納部121に格納する。
【0043】
上記、次の選考ステップに対する意思を確認するための項目として、例えば、
図14に例示される回答項目は、採用候補者の転職活動の背景として重要視している項目を問うものであり、例えば、「次の選考ステップに進みたい」、「再度カジュアル面談がしたい」、「いまは保留にしたい」、「辞退したい」の回答項目についていずれかの選択方式で候補者から入力を受け付ける。
【0044】
ここで、
図14に示す回答項目のうち、採用候補者が「保留にしたい」を選択した場合、レター生成処理部134は、採用候補者端末200に対し、保留にした理由を問うための回答項目を提示することができる。ここで、採用候補者が、保留理由として「時間が合わずタイミングが悪かった」という理由を選択した場合、レター生成処理部134は、さらに、採用担当者から採用候補者に連絡可能なタイミングを問うための回答項目を提示することができる。
【0045】
ここで、
図14に示す回答項目のうち、採用候補者が「辞退したい」を選択した場合、レター生成処理部134は、採用候補者端末200に対し、辞退した理由を問うための回答項目を提示することができる。
【0046】
ステップS105の処理として、サーバ端末100の制御部130のレター生成処理部134は、採用候補者に対して、求人企業への関心軸を確認するための回答項目を提示し、情報受付部131は、採用候補者端末200から、回答入力に関する情報を受信する。制御部130の候補者情報処理部132は、受信した回答入力に関する情報を、候補者データ1000として、記憶部120の候補者データ格納部121に格納する。
【0047】
上記、求人企業への関心軸を確認するための回答項目として、例えば、
図15に例示される回答項目は、次回面談する時に求人企業に対して聴いておきたいことや質問について問うものであり、例えば、「組織に関すること(カルチャー、ミッションやビジョン)」、「業務に関すること(プロダクト、海外展開)」、「収入に関すること(年収、賞与)」、「働き方に関すること(リモートワーク、フレックス、副業)」、「福利厚生に関すること(SO、育児に関する制度、介護休暇)」、「人事制度に関すること(評価制度、ジョブローテーション)」、「特に質問は無い」の回答項目についていずれかまたは複数の選択方式で候補者から入力を受け付ける。
【0048】
その他、上記求人企業への関心軸を確認するための回答項目の他の項目として、例えば、
図16に例示される回答項目は、次回面談時に求人企業に対して質問、要望を問うものであり、自由記述方式、または、「特になし」の選択方式で候補者から入力を受け付ける。
【0049】
以上、各回答項目に対する入力を受け付けると、サーバ端末100の制御部130のレター生成処理部134は、採用候補者に対して、ステップレターに含まれる回答項目に対する回答に協力してくれたことに感謝する旨のメッセージ情報(いわゆる、
図17に示すようなサンクスページ)を提示する。ここで、サンクスページにおいて、採用候補者により受け付けた回答内容に基づいて、動的に、求人企業のカルチャー、事業内容、業務内容等を紹介するウェブページ、または、キャリア採用サイト等にアクセスするためのリンク情報を記載することもできる。また、サンクスページにおいて、次回面談をスケジュールするためのウェブページにアクセスするためのリンク情報を記載することもできる。さらに、サーバ端末100の制御部130のレター生成処理部134は、サンクスページを提示するとともに、電子メール、SNS等のメッセージ手段を介して、ステップレターに対する回答に感謝する旨のメッセージ情報を送信することもできる。
【0050】
以上のように、求人企業は、面談直後にステップレターを送信し、回答情報を受け付けることで、転職意欲、選考に対する意思、求人企業に対する関心について採用候補者の真意を把握することができ、回答内容に基づいて、次回選考の採用担当者の選定、面談内容等の採用施策を検討することができ、採用候補者の採用を効率的に行い、かつ、採用活動の効果を向上させることができる。
【0051】
また変形例として、新卒採用のカジュアル面談後に採用候補者に対して送信するステップレターの例を以下説明する。
【0052】
サーバ端末100の制御部130のレター生成処理部134は、企業端末300からの要求に基づいて、生成したステップレターへのリンク情報(URL)を含むメッセージ情報を、電子メール、SNS等のメッセージ手段を介して、候補者端末200に送信する。
図18に示すように、求人企業の採用担当者等のユーザは、ステップレターにアクセスするためのURLを添付した電子メールを、採用候補者端末200に送信する。SNSのメッセージに含まれるメッセージ情報として、採用担当者と採用候補者とのカジュアル面談実施後に、面談への参加に感謝を伝えるテキスト情報、求人企業の採用担当者から採用候補者に対するテキスト情報、ステップレターにアクセスし、回答をお願いする旨(アンケートの趣旨、回答期限等の情報を含んでもよい)のテキスト情報、及びステップレターにアクセスするためのリンク情報(URL)が含まれる。これらのメッセージ情報は、予め決められた内容であってもよいし、採用担当者により自由入力される内容のものであってもよく、特定の内容に限定されない。また、ステップレターの送信は、ステップレターに対する回答率向上のために面談後速やかに送信することが好ましい。採用候補者は、SNSのメッセージに含まれるステップレターにアクセスするためのリンク情報(URL)をクリック操作等により選択することで、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、採用候補者端末200からのステップレターへのアクセス要求を受信し、アクセス要求に基づいて、ステップレターを送信する。
図19に示すように、ステップレターは、採用担当者または求人企業の代表者名により、採用候補者に宛てられたメッセージとして、採用担当者に対して魅力を感じた点、求人企業としての採用担当者に対する考え方、次回面談に進めることを促すメッセージ等を含むことができる。
【0053】
続いて、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、通信部110を介して、採用候補者により入力された、ステップレターに含まれる回答項目に対する回答入力に関する情報を受信する。ステップレターに含まれる回答項目として、
図20乃至
図33に例示されるような項目が含まれる。
【0054】
例えば、採用候補者の転職意欲に対する回答項目として、サーバ端末100の制御部130のレター生成処理部134は、採用候補者に対して、
図20に示すような、面談の感想を問う回答項目、
図21に示すような、採用候補者が、今回の面談でマッチしていると感じた、また、理解が深まったと思うことを問う項目を含むようにステップレターを生成し、また、
図22に示すような、次の選考ステップに対する意思を確認するための項目を含むようにステップレターを生成することができる。次の選考ステップに対する意思確認について、「保留」または「辞退」する旨の回答を受け付けた場合のフローは、再度連絡可能なタイミングを問うものであったり、辞退理由を問うものとすることができ、上記と同様である。
【0055】
また、例えば、求人企業への関心軸を確認するための回答項目として、サーバ端末100の制御部130のレター生成処理部134は、
図23に示すような、転職活動先で重要視している項目、
図24に示すような、求人企業に対して気になっているポイントを含むようにステップレターを生成することができる。
【0056】
また、上記例に示した転職活動の採用候補者向けのステップレターの例とは異なり、新卒採用候補者向けのステップレターとして、初回から、求人企業と採用候補者との間のミスマッチを回避するための項目を含むステップレターを生成することもできる。例えば、求人企業と採用候補者との間のミスマッチを回避するための項目として、
図25に示すような、入社時の希望職種(配属先)を問う項目、
図26に示すような、就職活動をはじめた時期を問う項目、
図27に示すような、就職活動を終了したい時期を問う項目、
図28に示すような、企業への就職以外の選択肢を考えているかを問う項目、
図29に示すような、これまでの就職活動の状況を問う項目、
図30に示すような、求人企業以外で選考ステップを進めている企業があるかを問う項目、
図31に示すような、インターンシップへの参加の可否を問う項目、
図32に示すような、求人企業への就職において懸念される事項を問う項目、
図33に示すような、次回面談時に求人企業に対して聴いておきたいこと等を問う項目、
図34に示すような、次の面談で会いたい人がいるかを問う項目を含むようにステップレターを生成することができる。最後に、
図35に示すようなサンクスメッセージを送信することができる。このように、新卒採用候補者は、転職採用候補者と異なり、就職意欲や求人企業への関心軸について不確定要素が多いため、初回のステップレター送付に際して、転職採用候補者に対するステップレターに含まれる回答項目に対して、より多い回答項目を設定したり、最初からミスマッチを回避する回答項目を含める点に特徴がある。
【0057】
図36は、本発明の第一実施形態の他の例に係る、ステップレターを通じた求人企業に対する採用候補者の採用を支援する方法の処理の一例を示すフローチャートである。
【0058】
まず、ステップS201の前処理として、サーバ端末100は、企業端末300からの要求に基づいて、採用候補者の採用プロセスにおける、複数回の採用面談の各面談(カジュアル、一次、二次、最終面談等)後に、採用候補者端末200に対し、ステップレターを生成する。本例として、求人企業と採用候補者との間の一次面談以降の面談(二次面談、最終面談等)実施後に送信するステップレターの生成に際して、サーバ端末100の制御部130のレター生成処理部134は、記憶部120の企業データ格納部122を参照し、企業データ2000として格納されたレター情報を基に、少なくとも、採用候補者の転職意欲を確認するための項目、次の選考ステップへの意思確認のための項目、求人企業の関心軸を確認するための項目、求人企業と採用候補者との間のミスマッチを回避するための項目を含むステップレターを生成する。ここで、サーバ端末100の制御部130は、面談の内容に関わらず、基本的に、全ての採用候補者に対して共通の回答項目を含むステップレターを生成することを特徴とする。これにより、後々、求人企業側として、次回選考ステップに進ませたい候補者、見送りたい候補者、また、採用候補者側として、次回選考ステップに進みたい候補者、保留したい候補者、辞退したい候補者別に、制御部130は、回答内容の差分を分析することができ、求人企業は、分析結果に基づいて、候補者の選定、面談の方法/内容、ステップレターの内容等について必要な対応を行うことができる。
【0059】
次に、ステップS201の処理として、サーバ端末100の制御部130のレター生成処理部134は、企業端末300からの要求に基づいて、生成したステップレターへのリンク情報(URL)を含むメッセージ情報を、電子メール等の手段を介して、候補者端末200に送信する。一例として、本例では、一次面談実施後にステップレター送付する例について説明するが、本例の特徴として、一次面談以降の面談実施後の都度、ステップレターを送信することを特徴とする。したがって、同じ採用候補者に対して、カジュアル面談から最終面談を通じて、同様の内容のステップレターを複数回送信することとなり、ステップレターを送信する都度、採用候補者からステップレターに含まれる回答項目に対する回答情報を受信する。サーバ端末100の制御部130の情報受付部131が、採用候補者端末200から、回答入力に関する情報を受信すると、制御部130の候補者情報処理部132は、受信した回答入力に関する情報を、候補者データ1000として、記憶部120の候補者データ格納部121に格納する。
【0060】
ここで、選考を通過しなかった採用候補者(いわゆる、選考見送りの採用候補者)に対しても、選考を通過した採用候補者と同様のステップレターを送信し、回答情報を受け付けることができる。選考を通過しなかった場合においても、
図37に示すように、採用担当者または求人企業の代表者から採用候補者に宛てた、採用候補者に対する所感を含むメッセージ情報及びステップレターにアクセスするためのリンク情報(URL)を含むメッセージを送信し、
図38に示すような、採用候補者の転職意欲を確認するための項目、
図39に示すような、次の選考ステップへの意思確認のための項目、
図40に示すような、求人企業の関心軸を確認するための項目、及び、
図41及び
図42に示すような、求人企業と採用候補者との間のミスマッチを回避するための項目について、採用候補者における期待値を抑制しつつ、後の採用のために求人企業として把握しておくべき必要な項目について最低限も項目について回答を収集することは重要であり、また、選考を最終通過した候補者と見送りとなった候補者との間で回答内容を比較することも可能となる。以下、
図43乃至
図56を参照しながら、一次面談以降の面談を通過した採用候補者向けのステップレターに基づいて説明する。
【0061】
ステップS201乃至ステップステップS205については、
図6に示す、カジュアル面談実施後にステップレターを採用候補者に送信し、採用候補者から回答情報を受け付ける例と実質的に同じであるが、
図42に示すように、採用担当者または求人企業の代表者から採用候補者に宛てたメッセージとして、上記見送りの採用候補者に宛てたメッセージとは異なる内容のメッセージ情報(例えば、「大変魅力を感じた」等の文言を含むメッセージ)を含むことができる。
【0062】
ここで、レター生成処理部134は、
図45乃至
図48に示すような、採用候補者の転職意欲を確認するための項目を含む複数の項目、及び
図55に示すような、求人企業への関心軸を確認するための回答項目について、採用候補者による入力の補助のために、採用候補者による前回の回答項目(選択及び/または記述内容)を反映した形で、採用候補者に対して提示することができる。これにより、採用候補者による回答にブレが生じないようにし、各面談実施後の心境の変化をより忠実に反映させるようにすることができる。なお、
図44に示すような、面談の感想を問う回答項目、
図49に示すような、次の選考ステップに進むかの意思を問う項目については、採用候補者の率直な回答を引き出すために、前回入力が無い形で採用候補者に対して提示することもできる。
【0063】
本例において、ステップS206の処理として、サーバ端末100の制御部130のレター生成処理部134は、採用候補者に対して、求人企業と採用候補者との間のミスマッチを回避するための回答項目を提示し、情報受付部131は、採用候補者端末200から、回答入力に関する情報を受信する。制御部130の候補者情報処理部132は、受信した回答入力に関する情報を、候補者データ1000として、記憶部120の候補者データ格納部121に格納する。本例のように、一次面談以降の面談(カジュアル面談とは異なり、選考が進んだ段階の選考ステップの面談)においては、求人企業と採用候補者との間のミスマッチを回避するために、上記回答項目を提示することを特徴とする。
【0064】
上記求人企業と採用候補者との間のミスマッチを回避するための回答項目として、例えば、
図50に例示される回答項目は、求人企業以外に選考ステップを進めている企業について問うものであり、「ない」、「ある」、「回答を控えたい」のいずれかの選択方式で候補者から入力を受け付ける。
【0065】
上記求人企業と採用候補者との間のミスマッチを回避するための回答項目として、例えば、
図51に例示される回答項目は、現在の年収及び希望年収を問うものであり、トータル年収を、「ベース年収」及び「賞与」の金額を選択方式で、また、希望年収を、「現年収相当」、「現年収の相当以上」、「条件次第では下がることも可」のいずれかの選択方式で候補者から受け付ける。本回答項目は、候補者の回答内容の変化をトラッキングするため、最終面談の実施後に限らず、一次面談実施後に送信するステップレターに含めることを特徴とする。
【0066】
上記求人企業と採用候補者との間のミスマッチを回避するための回答項目として、例えば、
図52に例示される回答項目は、現在請け負っている業務委託、副業の有無について問うものであり、「特にない」、「ある」のいずれかの選択方式で候補者から入力を受け付ける。
【0067】
上記求人企業と採用候補者との間のミスマッチを回避するための回答項目として、例えば、
図53に例示される回答項目は、入社可能時期を問うものであり、時期を指定する候補者から入力を受け付ける。
【0068】
上記求人企業と採用候補者との間のミスマッチを回避するための回答項目として、例えば、
図54に例示される回答項目は、求人候補者が希望する勤務スタイルを問うものであり、「オフィスで仕事をしたい」、「週1、2日はオフィスで仕事がしたい」、「基本はリモートが良いが、必要であればオフィス出社対応する」、「完全リモートで仕事をしたい」のいずれかの選択方式で候補者から入力を受け付ける。
【0069】
このように、サーバ端末100の制御部130は、カジュアル面談、一次面談以降の各面談の後に都度採用候補者対して送信したステップレターに含まれる回答項目に対して、採用候補者端末200から受信した回答入力に関する情報を、候補者データ1000として、記憶部120の候補者データ格納部121に格納し、管理しておくことで、求人企業の採用企業は、
図57に示すような、企業端末300に表示される管理画面において、カジュアル面談、一次面談、二次面談後に採用候補者から受信した、各回答項目(設問)に対する回答内容を比較しながら参照することができる。
【0070】
ここで、
図57に示すように、例えば、「本日の面談の率直な感想」という設問に対し、採用候補者が、カジュアル面談後、一次面談後に「とても良かった」と回答しているのに対し、二次面談後は「ふつう」と回答しているように、採用選考のプロセスの中で心境の変化があったことが理解できる。このように、前回の回答内容と異なる回答内容については、その回答内容が表示される領域をハイライトするなど、識別表示を行うことができる。また、例えば、採用候補者の希望年収等の機微な情報については、求人企業の一定の役職以上の者に閲覧権限を付与することにより、閲覧権限を有する者のみが参照可能とすることができる。
【0071】
以上のように、本例によれば、各面談実施後に計複数回ステップレターを候補者に対して送信し、回答情報を受け付け、記憶部に格納しておくことで、求人企業は、採用候補者の、各面談実施後における心境の変化を把握することができ、回答内容に基づいて、次回選考の採用担当者の選定、面談内容等の採用施策を検討することができ、採用候補者の採用を効率的に行い、かつ、採用活動の効果を向上させることができる。特に、求人企業は、ステップレターに対する回答内容に基づき、特定の採用候補者について、採用候補者の転職意欲を確認するための項目、次の選考ステップへの意思確認のための項目、求人企業の関心軸を確認するための項目、求人企業と採用候補者との間のミスマッチを回避するための項目毎に、面談毎の意欲の変化の分析、辞退した場合には辞退理由の分析を実施することができる。さらに、最終選考した候補者、辞退した候補者別に、回答内容の差分を分析することができ、求人企業は、分析結果に基づいて、候補者の選定、面談の方法/内容、ステップレターの内容等について必要な対応を行うことができる。
【0072】
以上、発明に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0073】
1 システム 100 サーバ端末、110 通信部、120 記憶部、130 制御部、200 採用候補者端末、300 企業端末、NW1 ネットワーク