(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024117111
(43)【公開日】2024-08-29
(54)【発明の名称】自動販売機、商品の排出方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G07F 9/00 20060101AFI20240822BHJP
G07F 7/02 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
G07F9/00 C
G07F7/02 Z
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023023014
(22)【出願日】2023-02-17
(71)【出願人】
【識別番号】309007911
【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】森 新
(72)【発明者】
【氏名】井上 尊之
【テーマコード(参考)】
3E044
【Fターム(参考)】
3E044AA01
3E044BA04
3E044BA10
3E044CA06
3E044DA10
3E044DE04
(57)【要約】
【課題】従来、商品の排出に関して、わくわく感やどきどき感をユーザに与えるような自動販売機が無かった。
【解決手段】排出する1または2以上の商品を自動的に選択するための条件である自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する判断部141と、判断結果が自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から1以上の商品を選択する選択部142と、選択部142が選択した1以上の商品を排出する排出部15とを具備する自動販売機1により、ユーザが商品を選択せずに、自動販売機が排出する商品を選択することにより、商品の排出に関して、わくわく感やどきどき感をユーザに与えることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排出する1または2以上の商品を自動的に選択するための条件である自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する判断部と、
前記判断結果が前記自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から1以上の商品を選択する選択部と、
前記選択部が選択した前記1以上の商品を排出する排出部とを具備する自動販売機。
【請求項2】
前記自動選択条件は、ユーザからの入力に基づく入力情報に関する条件を含み、
ユーザからの入力を受け付け、当該入力に基づく入力情報を取得する受付部と、
前記判断部は、
前記受付部が取得した前記入力情報が前記自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する請求項1記載の自動販売機。
【請求項3】
商品を選択する商品選択ボタンと、抽選ボタンとを備え、
前記自動選択条件は、前記抽選ボタンが押下されたことであり、
前記受付部は、
前記抽選ボタンが押下された場合に、当該抽選ボタンが押下されたことを示す押下情報である入力情報を取得し、
前記判断部は、
前記受付部が前記押下情報を取得した場合に、前記自動選択条件に合致するとの判断結果を取得する請求項2記載の自動販売機。
【請求項4】
2以上の各自動選択条件に対応付けて、排出する商品に関する情報である排出情報が格納される格納部をさらに具備し、
前記判断部は、
2以上のいずれかの自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得し、
前記選択部は、
前記判断結果が合致すると情報である場合に、当該自動選択条件に対応付く排出情報を取得し、当該排出情報に対応する1以上の商品を選択する請求項1から請求項3いずれか一項に記載の自動販売機。
【請求項5】
前記選択部は、
前記判断結果が前記自動選択条件に合致するとの情報である場合に、前記排出候補の2以上の商品から抽選により1以上の商品を選択する請求項1から請求項4いずれか一項に記載の自動販売機。
【請求項6】
前記選択部は、
自動販売機に関し、動的に変化する1以上の動的属性値を取得し、当該1以上の動的属性値に基づいて、前記排出候補の2以上の商品から1以上の商品を選択する請求項1から請求項4いずれか一項に記載の自動販売機。
【請求項7】
前記自動選択条件は、第一条件および、当該第一条件を満たした後の時間を示す時間情報と対になる第二条件を有し、
前記判断部は、
前記第一条件に合致すると判断された後、前記第二条件と対になる前記時間情報が示す時間の間に前記第二条件を満たす状態になった場合のみ、前記自動選択条件を満たすとの判断結果を取得する請求項1から請求項6いずれか一項に記載の自動販売機。
【請求項8】
前記排出部が排出した前記1以上の各商品を識別する商品識別子を取得し、当該1以上の商品識別子を特定する情報を出力する商品管理部をさらに具備する請求項1から請求項7いずれか一項に記載の自動販売機。
【請求項9】
判断部と、選択部と、排出部とにより実現される自動販売機における商品の排出方法であって、
前記判断部が、排出する1または2以上の商品を自動的に選択するための条件である自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する判断ステップと、
前記選択部が、前記判断結果が前記自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から1以上の商品を選択する選択ステップと、
前記排出が、前記選択部が選択した前記1以上の商品を排出する排出ステップとを具備する商品の排出方法。
【請求項10】
コンピュータを、
排出する1または2以上の商品を自動的に選択するための条件である自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する判断部と、
前記判断結果が前記自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から1以上の商品を選択する選択部と、
前記選択部が選択した前記1以上の商品の排出を指示する排出部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2以上の商品のうち、自動販売機が選択した1以上の商品を排出する自動販売機等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、フリーベンド対応自動販売機が存在した(例えば、特許文献1参照)。かかる自動販売機において、フリーベンド制御ユニットは、フリーベンド用鍵穴の操作以外の操作による外部信号が外部信号入力部に入力されると主制御ユニットに対してフリーベンド要請信号を送信し、主制御ユニットはフリーベンド要請信号が送信された際に通常モードから無料モードへの切替を行う。当該フリーベンド制御ユニットは、無料での商品の払い出しが完了した旨の信号がフリーベンド完了信号出力部から出力されるまでフリーベンド要請信号の出力を継続し、フリーベンド完了信号の出力があった際にフリーベンド要請信号の出力を終了する。
【0003】
また、従来、商品を購入後、抽選が行われ、当選した場合、フリーベンドモードが起動し、消費者が商品を再度選択することで、景品として商品を受け取ることが可能な、当たり付きの自動販売機が存在した(非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】“当たり付き自販機ってどれくらい当たるの?”、[online]、[令和5年2月2日検索]、インターネット[URL:https://www.dydo.co.jp/corporate/3min/jihanki02/]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来、商品の排出に関して、わくわく感やどきどき感を適切にユーザに与えるような自動販売機が無かった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本第一の発明の自動販売機は、排出する1または2以上の商品を自動的に選択するための条件である自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する判断部と、判断結果が自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から1以上の商品を選択する選択部と、選択部が選択した1以上の商品を排出する排出部とを具備する自動販売機である。
【0008】
かかる構成により、ユーザが商品を選択せずに、自動販売機が排出する商品を選択することにより、商品の排出に関して、わくわく感やどきどき感を適切にユーザに与えることができる。
【0009】
また、本第二の発明の自動販売機は、第一の発明に対して、自動選択条件は、ユーザからの入力に基づく入力情報に関する条件を含み、ユーザからの入力を受け付け、入力に基づく入力情報を取得する受付部と、判断部は、受付部が取得した入力情報が自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する自動販売機である。
【0010】
かかる構成により、ユーザが商品を選択せずに、自動販売機が排出する商品を選択することにより、商品の排出に関して、わくわく感やどきどき感を適切にユーザに与えることができる。
【0011】
また、本第三の発明の自動販売機は、第二の発明に対して、商品を選択する商品選択ボタンと、抽選ボタンとを備え、自動選択条件は、抽選ボタンが押下されたことであり、受付部は、抽選ボタンが押下された場合に、抽選ボタンが押下されたことを示す押下情報である入力情報を取得し、判断部は、受付部が押下情報を取得した場合に、自動選択条件に合致するとの判断結果を取得する自動販売機である。
【0012】
かかる構成により、ユーザが商品を選択せずに、抽選ボタンを押下することにより、自動販売機が排出する商品を選択し、排出する自動販売機を提供できる。
【0013】
また、本第四の発明の自動販売機は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、2以上の各自動選択条件に対応付けて、排出する商品に関する情報である排出情報が格納される格納部をさらに具備し、判断部は、2以上のいずれかの自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得し、選択部は、判断結果が合致すると情報である場合に、自動選択条件に対応付く排出情報を取得し、排出情報に対応する1以上の商品を選択する自動販売機である。
【0014】
かかる構成により、ユーザが商品を選択せずに、自動販売機が排出する商品を選択することにより、商品の排出に関して、わくわく感やどきどき感を適切にユーザに与えることができる。
【0015】
また、本第五の発明の自動販売機は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、選択部は、判断結果が自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から抽選により1以上の商品を選択する自動販売機である。
【0016】
かかる構成により、ユーザが商品を選択せずに、自動販売機が排出する商品を選択することにより、商品の排出に関して、わくわく感やどきどき感を適切にユーザに与えることができる。
【0017】
また、本第六の発明の自動販売機は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、選択部は、自動販売機に関し、動的に変化する1以上の動的属性値を取得し、1以上の動的属性値に基づいて、排出候補の2以上の商品から1以上の商品を選択する自動販売機である。
【0018】
かかる構成により、ユーザが商品を選択せずに、自動販売機が排出する商品を適切に選択し、排出できる。
【0019】
また、本第七の発明の自動販売機は、第一から第六いずれか1つの発明に対して、自動選択条件は、第一条件および、第一条件を満たした後の時間を示す時間情報と対になる第二条件を有し、判断部は、第一条件に合致すると判断された後、第二条件と対になる時間情報が示す時間の間に第二条件を満たす状態になった場合のみ、自動選択条件を満たすとの判断結果を取得する自動販売機である。
【0020】
かかる構成により、ユーザが商品を選択せずに、自動販売機が排出する商品を選択することにより、商品の排出に関して、わくわく感やどきどき感を適切にユーザに与えることができる。
【0021】
また、本第八の発明の自動販売機は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、排出部が排出した1以上の各商品を識別する商品識別子を取得し、1以上の商品識別子を特定する情報を出力する商品管理部をさらに具備する自動販売機である。
【0022】
かかる構成により、自動販売機が商品を選択し、排出した場合でも、自動販売機の中の商品の管理が可能となる。
【発明の効果】
【0023】
本発明による自動販売機によれば、ユーザが商品を選択せずに、自動販売機が排出する商品を選択することにより、商品の排出に関して、わくわく感やどきどき感をユーザに与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】実施の形態1における自動販売機1のブロック図
【
図2】同自動販売機1の動作例について説明するフローチャート
【
図3】同判断結果取得処理の例について説明するフローチャート
【
図4】同商品決定処理の例について説明するフローチャート
【
図9】実施の形態2における自販機システムAの概念図を示す図
【
図10】同自動販売機1の自販機システムAのブロック図
【
図11】同サーバ2の動作例について説明するフローチャート
【
図12】同判断処理の例について説明するフローチャート
【
図13】同自動販売機3の動作例について説明するフローチャート
【
図14】同判断結果取得処理の例について説明するフローチャート
【
図15】同商品決定処理の例について説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、自動販売機等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0026】
(実施の形態1)
本実施の形態において、自動選択条件に合致した場合に、選択対象の2以上の商品のうち、自動販売機1が選択した1または2以上の商品を排出する自動販売機について説明する。なお、商品とは、ユーザへの提供対象である。商品は、飲料であることは好適であるが、食品、玩具、サービスチケット等でも良く、その種類は問わない。飲料は、例えば、お茶、水、コーヒー、ビールであるが、その種類は問わない。
【0027】
また、本実施の形態において、ユーザ(消費者と言っても良い)が商品を選択するための商品選択ボタンと自動的に自動販売機が商品を選択するための抽選ボタンとを備える自動販売機について説明する。つまり、本実施の形態において、ユーザが購入を希望する商品を選択して購入することが可能であり、かつ、ユーザが商品の選択を要しない自動選択機能を選択することもできる自動販売機について説明する。なお、自動選択機能は、抽選機能と言っても良い。
【0028】
また、本実施の形態において、2以上の各自動選択条件ごとに、排出する商品に関する排出情報が管理されており、合致した自動選択条件と対になる排出情報に従って、商品を排出する自動販売機について説明する。
【0029】
また、本実施の形態において、自動選択条件に合致した場合に、抽選により1以上の商品を選択し、排出する自動販売機について説明する。
【0030】
また、本実施の形態において、自動選択条件に合致した場合に、1以上の動的属性値に基づいて、1以上の商品を決定し、排出する自動販売機について説明する。
【0031】
また、本実施の形態において、自動選択条件は、少なくとも第一条件と第二条件とを有し、第二条件は時間情報に対応付いており、第一条件を満たした後に、時間情報が示す時間の間に第二条件を満たした場合のみ、自動選択条件に合致したと判断する自動販売機について説明する。
【0032】
さらに、本実施の形態において、自動販売機が選択し、排出した商品を管理できる自動販売機について説明する。
【0033】
なお、本明細書において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0034】
図1は、本実施の形態における自動販売機1のブロック図である。自動販売機1は、操作部11、格納部12、受付部13、処理部14、排出部15、および送信部16を備える。
【0035】
操作部11は、1または2以上の商品選択ボタン111、および1または2以上の抽選ボタン112を備える。処理部14は、判断部141、選択部142、および商品管理部143を備える。
【0036】
操作部11とは、ユーザが操作する対象である。操作する対象は、例えば、ボタンである。操作部11は、例えば、2以上のボタンを有する。ボタンは、実体的なボタンでも良いし、ディスプレイ上の仮想的なボタンでも良い。
【0037】
操作部11は、1または2以上の商品選択ボタン111と、1または2以上の抽選ボタン112とを有することは好適である。ただし、操作部11は、抽選ボタン112を有さなくても良い。
【0038】
商品選択ボタン111は、商品を選択するためのボタンである。商品選択ボタン111は、通常、一の商品を選択するためのボタンである。商品選択ボタン111は、通常、商品を識別する商品識別子に対応付いている。商品識別子は、カラムを識別するカラム識別子でも良い。つまり、商品選択ボタン111は、例えば、カラムを識別するカラム識別子に対応付いている。商品選択ボタン111は、自動販売機における商品選択のための周知のボタンである。
【0039】
抽選ボタン112は、自動販売機1の自動選択機能を発揮させるためのボタンである。抽選ボタン112の押下により、例えば、後述する自動選択条件に合致することとなる。なお、自動販売機1が2以上の抽選ボタン112を備える場合、押下される抽選ボタン112に応じて、自動選択条件が異なったり、排出情報が異なったりすることは好適である。
【0040】
格納部12には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、1または2以上の自動選択条件、商品ごとまたはカラムごとの残商品数、商品ごとまたはカラムごとの排出数、1または2以上の各商品選択ボタン111に対応する商品識別子またはカラム識別子、商品識別子またはカラム識別子に対応する1または2以上の商品属性値、1または2以上の動的属性値、自販機識別子、1または2以上のユーザ情報である。
【0041】
自動選択条件とは、排出する1または2以上の商品を自動販売機1が自動的に選択するための条件である。自動選択条件とは、自動販売機1が自動選択機能を発揮するための条件である。自動選択条件は、通常、商品を購入後、抽選により当たったことは含まない。つまり、自動選択条件は、商品の購入がトリガーとなり判断される条件ではないことは好適である。自動選択条件は、ユーザからの入力に基づく入力情報に関する条件を含むことは好適である。自動選択条件は、例えば、抽選ボタン112が押下されたことである。自動選択条件は、例えば、受付部13が1または2以上のユーザ識別子を受け付けたことである。自動選択条件は、例えば、受付部13が、予め決められた1または2以上のユーザ識別子を受け付けたことである。自動選択条件は、例えば、2以上のサブ条件を有する。サブ条件は、例えば、後述する第一条件、第二条件である。自動選択条件が2以上のサブ条件を有する場合、通常、自動選択条件は、2以上の各サブ条件をANDで結合した条件であるが、ORやNOTで結合した条件でも良い。自動選択条件は、例えば、「予め決められた1または2以上のユーザ識別子を受け付けたこと」および「抽選ボタン112が押下されたこと」である。
【0042】
自動選択条件は、第一条件および第二条件を有することは好適である。また、第二条件は、時間情報と対になる条件であることは好適である。第一条件は、例えば、受付部13が、予め決められた1または2以上のユーザ識別子を受け付けたことであり、第二条件は、抽選ボタン112が押下されたことである。時間情報とは、第一条件を満たした後の時間を示す情報である。時間情報とは、自動選択条件を満たすこととなるために、第二条件を満たすまでの時間を特定する情報である。時間情報は、例えば、「30秒」「45秒」である。
【0043】
格納部12に2以上の自動選択条件が格納されている場合、各自動選択条件には、排出情報が対応付いていることは好適である。
【0044】
排出情報とは、排出する商品に関する情報である。排出情報は、例えば、排出する商品数(例えば「1」または「2」)、および方式情報を有する。排出情報は、例えば、排出商品条件を有する。
【0045】
方式情報とは、排出する商品を選択する方式を示す情報である。方式情報は、例えば、後述する「ランダム方式」、後述する「属性値による選択方式」があり得る。
【0046】
排出商品条件とは、排出する商品の条件である。排出商品条件は、例えば、1または2以上の動的属性値に基づく条件である。動的属性値とは、動的に変化する情報である。動的属性値は、例えば、1または2以上の各商品の販売数または排出数、1または2以上の各商品の残商品数、環境情報である。環境情報とは、自動販売機1が設置されている環境に関する情報である。環境情報は、自動販売機1が設置されている場所または地域の気温、自動販売機1が設置されている場所または地域の湿度、現在時刻、本日の日、本日の季節である。排出商品条件は、例えば、最も売れていない商品を排出すること、最も残商品数が多い商品を排出すること、気温が28度以上の場合は冷たい飲料(属性値「冷たい」に対応する商品)を排出すること、気温が15度以下の場合は温かい飲料(属性値「温かい」に対応する商品)を排出することである。なお、格納部12の自動選択条件、排出情報、排出商品条件等は、プログラム中に埋め込まれていても良いことは言うまでもない。
【0047】
残商品数または排出数は、商品識別子またはカラム識別子に対応付く情報である。残商品数とは、商品ごとまたはカラムごとの残っている商品数である。排出数とは、商品ごとまたはカラムごとの排出された商品数である。
【0048】
商品属性値とは、商品の属性値である。商品属性値は、例えば、種類情報、商品温度情報、容量である。種類情報とは、商品の種類を特定する情報である。種類情報は、例えば、「お茶」「水」「コーヒー」「ビール」である。商品温度情報は、例えば、「温かい」または「冷たい」である。
【0049】
自販機識別子とは、自動販売機1を識別する情報である。自販機識別子は、例えば、自動販売機1のIDである。
【0050】
ユーザ情報とは、ユーザの情報である。ユーザ情報は、通常、ユーザ識別子を有する。ユーザ情報は、例えば、氏名、会社名、所属部署、役職、後述する特別フラグ等を有する。
【0051】
受付部13は、各種の指示や情報を受け付ける。受付部13は、現金を受け付けても良い。各種の指示や情報は、例えば、後述する入力情報、ユーザ識別子である。受付部13が受け付けるユーザ識別子の数は、予め決まっていても良いし、予め決まっていなくても良い。予め決まっていない場合も、受付部13が受け付けるユーザ識別子の数は、2以上であることは好適であるが、1つでも良い。
【0052】
受付部13は、例えば、ユーザからの入力を受け付け、入力情報を取得する。入力情報とは、ユーザからの入力に基づく情報である。入力情報は、例えば、選択された商品選択ボタン111に対応する商品の商品識別子、選択された商品選択ボタン111に対応するカラム識別子、後述する押下情報、後述するユーザ識別子である。
【0053】
ユーザからの入力とは、ユーザの指示に基づく情報でも良いし、ユーザから取得できる情報でも良いし、ユーザが保持しているユーザ端末(図示しない)から取得できる情報でも良い。ユーザの指示に基づく情報は、例えば、ユーザが押下したボタンに対する識別子(例えば、商品識別子、カラム識別子)である。ユーザから取得できる情報は、例えば、ユーザを撮影した画像、ユーザの生体情報である。ユーザの生体情報は、例えば、指紋、虹彩の画像、指静脈の画像である。なお、ユーザを撮影した画像やユーザの生体情報もユーザを識別する情報であることから、ユーザ識別子である、と考えても良い。ユーザが保持しているユーザ端末から取得できる情報は、例えば、ユーザが保持している端末から取得できるユーザ識別子である。ユーザ識別子は、ユーザ端末を識別する端末識別子でも良い。
【0054】
ユーザ端末は、例えば、携帯端末、カードであるが、問わない。携帯端末は、例えば、いわゆるスマートフォン、タブレット端末、ノートPC、携帯電話である。ICカードは、接触型のICカード、非接触型のICカードのどちらでも良い。ICカードは、例えば、FeliCA(登録商標)である。ICカードは、例えば、NFCカードによる通信機能を有するICカードである。
【0055】
ユーザ識別子は、ユーザを識別する情報であれば良い。ユーザ識別子は、例えば、ユーザID、メールアドレスである。ユーザIDは、例えば、社員ID、マイナンバー、SNSのID情報である。SNSのID情報は、例えば、LINE(登録商標)のIDである。ユーザ識別子は、ユーザが保持するユーザ端末の識別子でも良い。つまり、ユーザ識別子は、例えば、ユーザ端末に記録されているID、ユーザ端末のID(MACアドレス、IPアドレス、電話番号等)である。社員IDは、例えば、社員番号、社員証番号である。
【0056】
受付部13は、例えば、抽選ボタン112が押下された場合に、当該抽選ボタン112が押下されたことを示す押下情報である入力情報を取得する。押下情報は、当該抽選ボタン112の識別子でも良い。
【0057】
受付部13は、例えば、1または2以上の各ユーザ端末(図示しない)からユーザ識別子を受け付ける。受付部13は、例えば、1以上の各ユーザ端末からユーザ識別子を受信する。
【0058】
受付部13は、例えば、現金や電子マネーを受け付けても良い。なお、現金や電子マネーの受け付けは、入力情報の受け付けでは無いと考えることは好適である。
【0059】
ここでは、受け付けとは、通常、有線または無線の通信回線を介して送信された情報の受信であるが、ユーザのボタンの押下の受け付け、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け等を含む概念であっても良い。
【0060】
各種の指示や情報の入力手段は、近距離無線通信手段、ボタン、タッチパネルやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0061】
処理部14は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、判断部141、選択部142、商品管理部143が行う処理である。
【0062】
判断部141は、自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する。判断部141が自動選択条件に合致するか否かを実質的に判断することは好適であるが、自動販売機1から情報を受信した後述するサーバ2が、自動選択条件に合致するか否かを実質的に判断し、判断結果を自動販売機1に送信し、自動販売機1が当該判断結果を受信しても良い。かかる場合、判断部141は、受信手段でも良い。
【0063】
判断部141は、例えば、受付部13が取得した入力情報が自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する。判断部141は、例えば、受付部13が取得した入力情報が自動選択条件に合致するか否かを判断し、判断結果を取得する。判断部141は、例えば、受付部13が取得した入力情報をサーバ2に送信し、サーバ2から判断結果を受信しても良い。
【0064】
判断部141は、例えば、サーバ2から受信した判断結果を取得する。判断部141は、例えば、サーバ2から受信した判断結果が、自動選択条件に合致するか否かを判断しても良い。つまり、サーバ2から判断結果を受信する場合、自動選択条件に合致するか否かの実質的な判断はサーバ2が行う。判断部141は、例えば、自動選択条件のうちの一部のサブ条件が満たされるか否かの判断結果を自動販売機1から受信し、他のサブ条件が満たされるか否かを判断しても良い。つまり、自動選択条件の判断における自動販売機1とサーバ2との分担は如何様にしても良い。
【0065】
判断部141は、例えば、受付部13が押下情報を取得した場合に、自動選択条件に合致するとの判断結果を取得する。
【0066】
判断部141は、例えば、2以上のいずれかの自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する。
【0067】
判断部141は、例えば、第一条件に合致すると判断された後、第二条件と対になる時間情報が示す時間の間に第二条件を満たす状態になった場合のみ、自動選択条件を満たすとの判断結果を取得する。判断部141は、例えば、第一条件に合致すると判断した後、第二条件と対になる時間情報が示す時間の間のみ、第二条件を満たすか否かを判断する。第一条件は、例えば、1または2以上のユーザ識別子が取得されたことである。第一条件は、例えば、予め決められた1または2以上のユーザ識別子が取得されたことである。第二条件は、例えば、抽選ボタン112が指示されたことである。なお、時間情報は、例えば、「30秒」「60秒」である。
【0068】
選択部142は、判断部141が取得した判断結果が自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から1または2以上の商品を選択する。なお、排出候補の2以上の商品は、自動販売機1が排出可能な商品のすべてであることは好適であるが、自動販売機1が排出可能な商品のうちの一部の商品でも良い。
【0069】
選択部142が排出される商品を選択することは、ユーザが排出される商品を選択しないことである。
【0070】
選択部142は、例えば、自動選択条件の判断結果が合致すると情報である場合に、判断対象の自動選択条件に対応付く排出情報を格納部12から取得し、当該排出情報に対応する1以上の商品を選択する。
【0071】
選択部142は、例えば、自動選択条件の判断結果が合致すると情報である場合に、予め決められた排出情報に従って、1以上の商品を選択する。
【0072】
選択部142は、例えば、以下の(1)(2)のうちのいずれかの方法により、選択する商品を決定する。
(1)ランダム方式
【0073】
選択部142は、判断結果が自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から抽選により1以上の商品を選択する。抽選により商品を決定する方法は、例えば、乱数を発生させ、「乱数の値/候補となる商品数」の演算の余りの数を、カラム識別子とし、当該カラム識別子に対応する商品を決定する方法である。抽選により商品を決定する方法は、例えば、図示しない時計から現在時刻を取得し、当該現在時刻を、カラム識別子を返す演算式に代入し、当該演算式を代入し、カラム識別子を取得する方法である。なお、抽選により1以上の商品を選択するアルゴリズムは問わない。
(2)属性値による選択方式
【0074】
選択部142は、1以上の動的属性値を取得し、当該1以上の動的属性値に基づいて、排出候補の2以上の商品から1または2以上の商品を選択する。なお、商品を選択することは、例えば、商品識別子またはカラム識別子を取得することである。
【0075】
選択部142は、例えば、2以上の各商品の残商品数を取得し、当該残商品数が最大の商品を選択する。選択部142は、例えば、2以上の各商品の排出数を取得し、当該排出数が最小の商品を選択する。
【0076】
選択部142は、例えば、環境情報を取得し、当該環境情報に対応する商品を決定する。選択部142は、例えば、自動販売機1の設置地域の気温を図示しないサーバまたは自動販売機1が有する温度センサから取得し、当該気温に対応する商品属性値(例えば、商品種類、商品温度情報)と対になる商品識別子を取得する。かかる場合、格納部12に、1または2以上の各気温の範囲に対応付けて、商品種類または商品温度情報または商品識別子が格納されている、とする。
【0077】
選択部142は、例えば、図示しない時計から現在時刻を取得し、当該現在時刻に対応する商品識別子を取得する。また、選択部142は、例えば、図示しない時計から現在時刻を取得し、当該現在時刻に対応する2以上の商品識別子を取得し、当該2以上の商品識別子から上述した選択方法(例えば、抽選、排出数が最小の商品、残商品数が最大の商品等)により、一の商品を決定し、当該商品の商品識別子を取得する。なお、かかる場合、格納部12に、1または2以上の各時間帯の情報に対応付けて、1以上の商品種類または1以上の商品識別子が格納されている、とする。この場合、例えば、抽選ボタン112を用いたタイムセールボタンが実現できる。つまり、例えば、自動販売機1に、「朝割、昼割」といったタイムセール対象の商品表を張り出しておき、通常の商品の価格が、例えば、150円のところ、抽選ボタン112(タイムセールボタン)の表示は、例えば、100円とし、朝の特定時間は缶コーヒーを対象にし、昼以降は別の商品、といった具合に、時間帯毎に排出される対象の商品を変更できるような運用が、本自動販売機1では可能となる。 商品管理部143は、排出部15が排出した1以上の各商品を識別する商品識別子を取得し、当該1以上の商品識別子を特定する情報を出力する。ここで、出力とは、サーバ2または図示しない装置への送信でも良いし、格納部12への蓄積でも良いし、他のモジュールへの引き渡し等でも良い。
【0078】
排出部15は、選択部142が選択した1または2以上の商品を排出する。排出部15は、例えば、選択部142が取得した1または2以上の各商品識別子で識別される商品を排出する。商品選択ボタン111がユーザにより指示された場合、排出部15は、当該商品選択ボタン111に対応する商品を排出することは好適である。
【0079】
送信部16は、各種の情報を送信する。各種の情報は、例えば、排出した商品の商品識別子、排出した商品が入ったカラムのカラム識別子、商品の残商品数、商品の排出数、販売情報、販売できた商品の価格である。送信部16は、例えば、各種の情報を、後述するサーバ2、または図示しないサーバに送信する。なお、販売情報とは、排出した商品に関する情報である。販売情報は、例えば、商品識別子、価格を有する。販売情報は、例えば、自動選択機能により排出されたことを示す情報を有しても良い。
【0080】
格納部12は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0081】
格納部12に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部12で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部12で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部12で記憶されるようになってもよい。
【0082】
受付部13は、無線または有線の通信手段で実現されることが好適であるが、タッチパネル等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されても良い。
【0083】
処理部14、判断部141、選択部142、および商品管理部143は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部14等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0084】
送信部16は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0085】
次に、自動販売機1の動作例について、
図2のフローチャートを用いて説明する。
【0086】
(ステップS201)受付部13は、ユーザからの入力を受け付けたか否かを判断する。入力情報を受け付けた場合はステップS202に行き、受け付けなかった場合はステップS201に戻る。なお、ユーザからの入力の受け付けは、例えば、1または2以上のユーザ識別子の受け付け、抽選ボタン112または商品選択ボタン111等のボタンの指示の受け付けである。
【0087】
(ステップS202)判断部141は、ステップS201で受け付けられた情報を取得する。
【0088】
(ステップS203)判断部141は、ステップS202で取得した情報が商品選択ボタン111に対する指示を示す情報であるか否かを判断する。当該指示を示す情報である場合はステップS204に行き、当該指示を示す情報でない場合はステップS210に行く。
【0089】
(ステップS204)判断部141は、商品選択ボタン111に対する指示に対する商品の価格に対して、当該価格以上の価格の金額の決済が可能である、という購入条件に合致するか否かを判断する。購入条件に合致する場合はステップS205に行き、購入条件に合致しない場合はステップS209に行く。
【0090】
(ステップS205)排出部15は、ステップS202で取得された情報に対応するカラム識別子のカラムの商品を排出する。
【0091】
(ステップS206)商品管理部143は、ステップS202で取得された情報に対応する商品識別子またはカラム識別子と自販機識別子とを含む販売情報を構成する。
【0092】
(ステップS207)商品管理部143は、ステップS206で構成された販売情報を後述するサーバ2または図示しないサーバに送信する。
【0093】
(ステップS208)商品管理部143は、自動販売機1の格納部12の中の管理情報を更新する。
【0094】
(ステップS209)処理部14は、処理を終了するか否かを判断する。処理を終了する場合はステップS201に戻り、処理を終了しない場合はステップS204に戻る。なお、処理を終了する場合は、例えば、入金されたお金の返却バーが操作された場合、タイムアウトとなった場合等である。
【0095】
(ステップS210)判断部141は、ステップS202で取得した情報を用いて、自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する。判断結果取得処理の例について、
図3のフローチャートを用いて説明する。なお、自動選択条件に合致するか否かの判断を行う場合に使用される情報は、通常、1以上の入力情報である。
【0096】
(ステップS211)ステップS210において自動選択条件に合致するとの判断結果が取得された場合はステップS212に行き、合致しないとの判断結果が取得された場合はステップS201に戻る。
【0097】
(ステップS212)選択部142は、排出する1または2以上の商品を決定し、1以上の商品識別子を取得する。かかる商品決定処理の例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0098】
(ステップS213)排出部15は、カウンタiに1を代入する。
【0099】
(ステップS214)排出部15は、ステップS212で取得された商品識別子のうち、i番目の商品識別子が存在するか否かを判断する。i番目の商品識別子が存在する場合はステップS215に行き、存在しない場合はステップS201に戻る。
【0100】
(ステップS215)排出部15は、i番目の商品識別子で識別されるカラムの商品を排出する。
【0101】
(ステップS216)商品管理部143は、i番目の商品識別子と自販機識別子とを含む販売情報を構成する。
【0102】
(ステップS217)商品管理部143は、ステップS216で構成された販売情報を後述するサーバ2または図示しないサーバに送信する。
【0103】
(ステップS218)商品管理部143は、自動販売機1の格納部12の中の管理情報を更新する。
【0104】
(ステップS219)排出部15は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS214に戻る。
【0105】
なお、
図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0106】
次に、ステップS210の判断結果取得処理の例について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0107】
(ステップS301)判断部141は、カウンタiに1を代入する。
【0108】
(ステップS302)判断部141は、格納部12にi番目の自動選択条件が存在するか否かを判断する。i番目の自動選択条件が存在する場合はステップS303に行き、存在しない場合はステップS315に行く。
【0109】
(ステップS303)判断部141は、格納部12からi番目の自動選択条件を取得する。
【0110】
(ステップS304)判断部141は、カウンタjに1を代入する。
【0111】
(ステップS305)判断部141は、i番目の自動選択条件の中にj番目のサブ条件が存在するか否かを判断する。j番目のサブ条件が存在する場合はステップS306に行き、存在しない場合はステップS314に行く。
【0112】
(ステップS306)判断部141は、i番目の自動選択条件の中のj番目のサブ条件を取得する。
【0113】
(ステップS307)判断部141は、j番目のサブ条件に時間情報が対応付いているか否かを判断する。時間情報が対応付いている場合はステップS308に行き、時間情報が対応付いていない場合はステップS311に行く。
【0114】
(ステップS308)判断部141は、特定の時点からの経過時間を取得する。なお、特定の時点は、例えば、ユーザからの入力を受け付けた時点、または(j-1)番目のサブ条件を満たすと判断した時点である。
【0115】
(ステップS309)判断部141は、ステップS308で取得した経過時間が、j番目のサブ条件に対応付いている時間情報が示す時間以内かどうかを判断する。時間以内であればステップS311に行き、時間を超過していればステップS310に行く。
【0116】
(ステップS310)判断部141は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS302に戻る。
【0117】
(ステップS311)判断部141は、j番目のサブ条件の判断のために使用する1以上の情報を取得する。なお、自動選択条件が一つの条件しか有さない場合、1番目のサブ条件は自動選択条件である。
【0118】
(ステップS312)判断部141は、ステップS311で取得した1以上の情報を用いて、条件に合致するか否かを判断する。条件に合致する場合はステップS313に行き、条件に合致しない場合はステップS310に行く。なお、ここでの条件は、j番目のサブ条件である。自動選択条件が一つの条件しか有さない場合、1番目のサブ条件は自動選択条件である。
【0119】
(ステップS313)判断部141は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS305に戻る。
【0120】
(ステップS314)判断部141は、i番目の自動選択条件に対応する変数「判断結果」に「合致」を代入する。上位処理にリターンする。
【0121】
(ステップS315)判断部141は、変数「判断結果」に「不合致」を代入する。上位処理にリターンする。
【0122】
次に、ステップS212の商品決定処理の例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0123】
(ステップS401)選択部142は、合致した自動選択条件と対になる排出情報が格納部12に存在するか否かを判断する。排出情報が存在する場合はステップS402に行き、存在しない場合はステップS403に行く。
【0124】
(ステップS402)選択部142は、合致した自動選択条件を対になる排出情報を格納部12から取得する。
【0125】
(ステップS403)選択部142は、デフォルトの排出情報を格納部12から取得する。なお、この排出情報は、プログラム中に埋め込まれていても良い。
【0126】
(ステップS404)選択部142は、排出情報が有する数を取得する。なお、数は、排出する商品の数である。
【0127】
(ステップS405)選択部142は、排出情報に含まれる方式情報が「ランダム方式」であるか「属性値による選択方式」であるかを判断する。「ランダム方式」であればステップS406に行き、「属性値による選択方式」であればステップS410に行く。なお、排出情報に方式情報が含まれない場合は、選択部142は、予め決められた方式を採る。
【0128】
(ステップS406)選択部142は、カウンタiに1を代入する。
【0129】
(ステップS407)選択部142は、i番目の商品を決定するか否かを判断する。i番目の商品を決定する場合はステップS408に行き、i番目の商品を決定しない場合は上位処理にリターンする。なお、i番目の商品を決定するか否かの判断は、「i>がステップS404で取得した商品の数」であるか否かの判断である。
【0130】
(ステップS408)選択部142は、選択対象の2以上の商品識別子のうち、ランダムにi番目の商品識別子を取得する。なお、
図2のS212の中の処理において、選択部142は、既に取得した商品識別子は、二度と取得しないことは好適である。つまり、同じ商品が2以上、排出されないことは好適である。
【0131】
(ステップS409)選択部142は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS407に戻る。
【0132】
(ステップS410)選択部142は、商品を決定するための1以上の情報を取得する。1以上の情報は、例えば、気温等の環境情報、排出の候補となる2以上の各商品の残商品数または排出数である。また、取得する情報を特定する情報は、排出情報に含まれていても良いし、予め決められていても良い。
【0133】
(ステップS411)選択部142は、カウンタiに1を代入する。
【0134】
(ステップS412)選択部142は、i番目の商品を決定するか否かを判断する。i番目の商品を決定する場合はステップS413に行き、i番目の商品を決定しない場合は上位処理にリターンする。
【0135】
(ステップS413)選択部142は、ステップS410で取得した1以上の情報を用いて、条件に合致するi番目の商品識別子を取得する。
【0136】
(ステップS414)選択部142は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS410に戻る。
【0137】
以下、本実施の形態における自動販売機1の具体的な動作例について説明する。ここで、自動販売機1のイメージ図の例が
図5である。
図5において、自動販売機1は、11の商品選択ボタン111と一つの抽選ボタン112とを有する。また、自動販売機1は、近距離無線通信機能付きのICカードリーダー501を有する。さらに、
図5において、502は、ユーザが使用するユーザ端末である。
【0138】
また、自動販売機1の格納部12には、
図6に示す条件管理表が格納されている。条件管理表は、自動選択条件と排出情報とを管理する表である。条件管理表は、「ID」「自動選択条件」「排出情報」を有する1以上のレコードを管理する。「排出情報」は、商品数、および方式情報を有する。
【0139】
図6において、「ID=1」の自動選択条件は「受け付けられた2つのユーザ識別子がユーザ管理表で管理されているユーザ識別子であるという第一条件と、抽選ボタン112が押下されるという第二条件との両方を満たすことであり、かつ第一条件を満たした後の時間情報が示す60秒以内に抽選ボタン112が押下されること」である。「ID=1」の排出情報は「2つの商品をランダムに選択して排出すること」を示す。
【0140】
図6の「ID=2」の自動選択条件は「100円以上の入金があり、かつ抽選ボタン112が押下されること」である。「ID=2」の排出情報は「残っている商品数が最大の1つの商品を選択して、排出すること」を示す。「ID=2」の排出情報は、残商品数という動的属性値を用いた排出商品条件を有する。
【0141】
図6の「ID=3」の自動選択条件は「受け付けられたユーザ識別子と対に管理されている特別フラグが「1」であること」である。「ID=3」の排出情報はNULLであるので、デフォルトの排出情報が使用されることを示す。なお、デフォルトの排出情報は、ここでは「ランダムに1つの商品を選択し、排出すること」である。また、「特別フラグ」とは、無料で自動選択機能が利用でき得る特別なユーザに対して付与される情報である。特別フラグ「1」に対応するユーザは、特別なユーザである。特別フラグ「0」に対応するユーザは、普通のユーザであり、無料では自動選択機能は利用できない。
【0142】
さらに、
図7に示すユーザ管理表が格納されている、とする。ユーザ管理表は、例えば、格納部12で管理されているが、後述すサーバ2で管理されていても良い。ユーザ管理表は、自動選択機能が無料で利用できるユーザを管理する表である。ユーザ管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「氏名」「特別フラグ」を有する1以上のレコードを管理する。
【0143】
以上の状況で、以下の3つの具体例について説明する。3つの各具体例は、
図6の各レコードに対応する。
【0144】
(具体例1)
今、同じ会社の同じ部署に所属する山田A男と井上B子とが、各自のユーザ識別子が格納されたユーザ端末502を、自動販売機1のICカードリーダー501に近づけた、とする(
図8(a))。
【0145】
すると、自動販売機1のICカードリーダー501を含む受付部13は、ユーザ識別子「U001」「U002」を受け付ける。つまり、受付部13は、入力情報「U001」「U002」を取得する。
【0146】
次に、判断部141は、
図6の条件管理表および
図7のユーザ管理表を参照し、入力情報「U001」「U002」が、条件管理表の「ID=1」の第一条件を満たす、と判断する。ただし、判断部141は、
図6の条件管理表から、現段階では、いずれの自動選択条件にも合致しない、と判断する。そして、処理部14は、第一条件を満たすと判断された後、「ID=1」の第二条件に対応する時間情報「60秒」を取得し、第一条件を満たした後60秒の間、第二条件を満たすまで、情報を出力し(例えば、音を発し)、抽選ボタン112の押下を促す。
【0147】
次に、山田A男と井上B子のうちのいずれかが、自動販売機1の抽選ボタン112を押した、とする(
図8(b))。
【0148】
次に、自動販売機1の受付部13は、入力情報「抽選ボタン=ON」を取得する。そして、判断部141は、
図6の条件管理表から、「ID=1」の自動選択条件に合致したと判断し、判断結果「合致」を取得する。
【0149】
次に、選択部142は、「ID=1」の排出情報を取得する。次に、選択部142は、ランダムに2つの商品識別子(例えば、「5」「2」)を取得した、とする。
【0150】
次に、排出部15は、商品識別子「5」に対応するカラム5から1つの商品を排出する。また、排出部15は、商品識別子「2」に対応するカラム2から1つの商品を排出する。
【0151】
次に、商品管理部143は、商品識別子「2」「5」と自販機識別子とを含む販売情報を構成する。次に、送信部16は、当該販売情報を後述するサーバ2または図示しないサーバに送信する。次に、商品管理部143は、自動販売機1の格納部12の中の管理情報を更新する。なお、管理情報は、カラム識別子(ここでは、商品識別子)と対になる残商品数である。そして、処理部14は、カラム識別子「2」および「5」と対になる残商品数を1、減じる。
【0152】
次に、山田A男と井上B子は、各々、自動販売機1から排出された商品(ここでは、飲料)を取り、二人で乾杯する(
図8(c))。
【0153】
以上により、自動販売機1は、二人の会話が弾み、良好な人間関係を構築することを支援できる。なお、自動販売機1が選択した商品が排出されることにより、二人の間での話題も拡がり、さらに会話が弾むことが予想される。
【0154】
(具体例2)
今、ユーザ管理表で管理されていないユーザが、100円を自動販売機1の投入口に入れたのち、自動販売機1の抽選ボタン112を押下した、とする。なお、この自動販売機1の商品の価格は、すべて150円である、とする。
【0155】
次に、自動販売機1の受付部13は、100円が投入されたこと、および入力情報「抽選ボタン=ON」を取得する。
【0156】
次に、判断部141は、
図6の条件管理表から、「ID=2」の自動選択条件に合致したと判断し、判断結果「合致」を取得する。
【0157】
次に、選択部142は、「ID=2」の排出情報を取得する。次に、選択部142は、各商品識別子と対になる残商品数を取得する。次に、選択部142は、排出情報に含まれる「残商品数max」に基づいて、最大の残商品数と対になる商品識別子「4」を取得した、とする。
【0158】
次に、排出部15は、商品識別子「4」に対応するカラム4から1つの商品を排出する。
【0159】
次に、商品管理部143は、商品識別子「4」と自販機識別子とを含む販売情報を構成する。次に、送信部16は、当該販売情報を後述するサーバ2または図示しないサーバに送信する。次に、商品管理部143は、自動販売機1の格納部12の中の管理情報を更新する。つまり、商品管理部143は、カラム識別子「4」と対になる残商品数を1、減じる。
【0160】
以上により、自動販売機1は、最も売れ残っている商品を、通常より安い価格で販売することができ、収益性の向上に寄与できる。
【0161】
(具体例3)
今、加藤E子が、ユーザ識別子「U005」が格納されたユーザ端末502を、自動販売機1のICカードリーダー501に近づけた、とする。
【0162】
すると、自動販売機1のICカードリーダー501を含む受付部13は、ユーザ識別子「U005」を受け付ける。つまり、受付部13は、入力情報「U005」を取得する。
【0163】
次に、判断部141は、
図6の条件管理表および
図7のユーザ管理表を参照し、入力情報「U005」が、「ID=3」の自動選択条件を満たす、と判断する。
【0164】
次に、選択部142は、「ID=3」の排出情報が定義されていないので、デフォルトの排出情報「<商品数>1 <方式>ランダム方式」を格納部12から取得する。
【0165】
次に、選択部142は、ランダムに1つの商品識別子(例えば、「7」)を取得した、とする。
【0166】
次に、排出部15は、商品識別子「7」に対応するカラム7から1つの商品を排出する。
【0167】
次に、商品管理部143は、商品識別子「7」と自販機識別子とを含む販売情報を構成する。次に、送信部16は、当該販売情報を後述するサーバ2または図示しないサーバに送信する。次に、商品管理部143は、自動販売機1の格納部12の中の管理情報を更新する。つまり、商品管理部143は、カラム識別子「7」と対になる残商品数を1、減じる。
【0168】
以上により、自動販売機1は、特別なユーザに対して、無料で、適切な商品を提供できる。
【0169】
以上、本実施の形態によれば、ユーザが商品を選択せずに、自動販売機1が排出する商品を選択することにより、商品の排出に関して、わくわく感やどきどき感を適切にユーザに与えることができる。
【0170】
また、本実施の形態によれば、ユーザが商品を選択せずに、抽選ボタンを押下することにより、自動販売機1が排出する商品を選択し、排出する自動販売機を提供できる。
【0171】
さらに、本実施の形態によれば、自動販売機1が商品を選択し、排出した場合でも、自動販売機の中の商品の管理が可能となる。
【0172】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における自動販売機1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、排出する1または2以上の商品を自動的に選択するための条件である自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する判断部と、前記判断結果が前記自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から1以上の商品を選択する選択部と、前記選択部が選択した前記1以上の商品の排出を指示する排出部として機能させるためのプログラムである。
【0173】
(実施の形態2)
本実施の形態と実施の形態1との相違点は、サーバが、自動選択条件の少なくとも一部の条件に合致するか否かを判断する点である。
【0174】
図9は、本実施の形態における自販機システムAの概念図である。自販機システムAは、サーバ2、および1または2以上の自動販売機3を備える。
【0175】
図10は、本実施の形態における自販機システムAのブロック図である。
【0176】
サーバ2は、サーバ格納部21、サーバ受信部22、サーバ処理部23、およびサーバ送信部24を備える。サーバ処理部23は、サーバ判断部231を備える。
【0177】
自動販売機3は、操作部11、格納部12、受付部13、処理部44、排出部15、および送信部46を備える。処理部44は、判断部141、選択部142、および商品管理部143を備える。送信部46は、入力情報送信部461を備える。
【0178】
サーバ2を構成するサーバ格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、1または2以上の自動選択条件、1または2以上のユーザ情報、1または2以上の排出情報である。排出情報は、自動選択条件に対応付いていることは好適である。なお、ここでの自動選択条件は、自動選択条件を構成するサブ条件でも良い。サブ条件は、例えば、第一条件である。
【0179】
サーバ受信部22は、各種の情報を自動販売機1から受信する。各種の情報は、例えば、入力情報、販売情報である。
【0180】
サーバ処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、サーバ判断部231が行う処理である。
【0181】
サーバ判断部231は、自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する。サーバ判断部231は、通常、受信された1または2以上の入力情報が、自動選択条件に合致するか否かを判断し、判断結果を取得する。
【0182】
サーバ送信部24は、各種の情報を自動販売機3に送信する。各種の情報は、例えば、判断結果、排出情報である。
【0183】
サーバ送信部24は、例えば、合致すると判断されや自動選択条件と対になる排出条件をサーバ格納部21から取得し、入力情報を送信してきた自動販売機3に送信する。
【0184】
自動販売機3を構成する処理部44は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、判断部141、選択部142、商品管理部143が行う処理である。
【0185】
処理部44が有する判断部141は、サーバ2から送信された判断結果を受信する。かかる場合、判断部141は、無線または有線の通信手段により実現され得る。
【0186】
処理部44が有する選択部142は、例えば、サーバ2から排出情報を受信し、当該排出情報を用いて、排出する1以上の商品を決定する。処理部44が有する選択部142は、実施の形態1における選択部142と同じ処理を行っても良い。
【0187】
送信部46は、各種の情報をサーバ2に送信する。各種の情報は、例えば、受付部13が取得した入力情報、販売情報である。各種の情報は、例えば、受付部13が取得した入力情報と自販機識別子である。各種の情報は、例えば、取得された販売情報と自販機識別子である。
【0188】
入力情報送信部461は、受付部13が取得した1または2以上の入力情報をサーバ2に送信する。入力情報送信部461は、自販機識別子と対にして、入力情報をサーバ2に送信することは好適である。
【0189】
サーバ格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0190】
サーバ格納部21に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報がサーバ格納部21で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報がサーバ格納部21等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報がサーバ格納部21で記憶されるようになってもよい。
【0191】
サーバ受信部22は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0192】
サーバ処理部23、サーバ判断部231、および処理部44は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。サーバ処理部23等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0193】
サーバ送信部24、送信部46、および入力情報送信部461は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0194】
次に、自販機システムAの動作例について説明する。まず、
図11のフローチャートを用いて、サーバ2の動作例について説明する。
【0195】
(ステップS1101)サーバ受信部22は、自動販売機3から入力情報を含む判断情報を受信したか否かを判断する。判断情報を受信した場合はステップS1102に行き、受信しなかった場合はステップS1107に行く。なお、判断情報は、例えば、1以上の入力情報と自販機識別子である。
【0196】
(ステップS1102)サーバ判断部231は、判断情報に含まれる入力情報を用いて、自動選択条件に合致するか否かを判断し、判断結果を取得する。かかる判断処理の例について、
図12のフローチャートを用いて説明する。
【0197】
(ステップS1103)サーバ処理部23は、ステップS1102における判断結果が「合致」であり、かつ合致した自動選択条件と対になる排出情報がサーバ格納部21に存在するか否かを判断する。「合致」かつ排出情報が存在する場合はステップS1104に行き、条件を満たさない場合はステップS1105に行く。
【0198】
(ステップS1104)サーバ処理部23は、合致した自動選択条件と対になる排出情報をサーバ格納部21から取得する。
【0199】
(ステップS1105)サーバ処理部23は、判断結果を含む情報を構成する。なお、かかる情報は、例えば、判断結果、または判断結果と排出情報である。
【0200】
(ステップS1106)サーバ送信部24は、ステップS1105で構成された情報を、判断情報を送信してきた自動販売機3に送信する。ステップS1101に戻る。
【0201】
(ステップS1107)サーバ受信部22は、自動販売機3から販売情報を受信したか否かを判断する。販売情報を受信した場合はステップS1108に行き、受信しなかった場合はステップS1101に戻る。なお、受信される販売情報は、自販機識別子に対応付いている。
【0202】
(ステップS1108)サーバ処理部23は、自販機識別子に対応付けて、受信された販売情報を蓄積する。ステップS1101に戻る。
【0203】
なお、
図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0204】
次に、ステップS1102の判断処理の例について、
図12のフローチャートを用いて説明する。
【0205】
(ステップS1201)サーバ判断部231は、受信された1または2以上の入力情報を取得する。
【0206】
(ステップS1202)サーバ判断部231は、カウンタiに1を代入する。
【0207】
(ステップS1203)サーバ判断部231は、サーバ格納部21にi番目の自動選択条件が存在するか否かを判断する。i番目の自動選択条件が存在する場合はステップS1204に行き、存在しない場合はステップS1208に行く。
【0208】
(ステップS1204)サーバ判断部231は、サーバ格納部21からi番目の自動選択条件を取得する。
【0209】
(ステップS1205)サーバ判断部231は、ステップS1201で取得した1以上の入力情報がi番目の自動選択条件に合致するか否かを判断する。自動選択条件に合致する場合はステップS1206に行き、自動選択条件に合致しない場合はステップS1207に行く。
【0210】
(ステップS1206)サーバ判断部231は、変数「判断結果」に「合致」を代入する。上位処理にリターンする。
【0211】
(ステップS1207)サーバ判断部231は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1203に戻る。
【0212】
(ステップS1208)サーバ判断部231は、変数「判断結果」に「不合致」を代入する。上位処理にリターンする。
【0213】
次に、自動販売機3の動作例について、
図13のフローチャートを用いて、サーバ2の動作例について説明する。
図13のフローチャートにおいて、
図2のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
【0214】
(ステップS1301)判断部141は、自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する。ここでの判断結果取得処理の例について、
図14のフローチャートを用いて説明する。
【0215】
(ステップS1302)選択部142は、排出する1または2以上の商品を決定する。かかる商品決定処理の例について、
図15のフローチャートを用いて説明する。
【0216】
なお、
図13のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0217】
次に、ステップS1301の判断結果取得処理の例について、
図14のフローチャートを用いて説明する。
【0218】
(ステップS1401)処理部44は、1または2以上の入力情報を含む判断情報を構成する。
【0219】
(ステップS1402)入力情報送信部461は、ステップS1401で構成された判断情報をサーバ2に送信する。
【0220】
(ステップS1403)判断部141は、サーバ2から判断結果等を受信したか否かを判断する。判断結果等を受信した場合はステップS1404に行き、判断結果等を受信しなかった場合はステップS1403に戻る。なお、判断結果等とは、例えば、判断結果、判断結果と排出情報である。
【0221】
(ステップS1404)判断部141は、受信された判断結果が「合致」であり、かつ格納部12に第二条件が存在するか否かを判断する。かかる条件を満たす場合はステップS1405に行き、条件を満たさない場合はステップS1411に行く。
【0222】
(ステップS1405)判断部141は、第二条件に時間情報が対応付いているか否かを判断する。時間情報が対応付いている場合はステップS1406に行き、時間情報が対応付いていない場合はステップS1408に行く。
【0223】
(ステップS1406)判断部141は、第二条件に対応付いている時間情報を格納部12から取得する。
【0224】
(ステップS1407)判断部141は、経過時間を取得する。次に、判断部141は、取得した経過時間が、時間情報が示す時間以内であるか否かを判断する。時間以内であればステップS1408に行き、時間を超過していればステップS1410に行く。なお、経過時間は、特定の時点からの経過時間である。特定の時点は、例えば、入力情報を受け付けた時点、「合致」である旨の判断結果を受信した時点であるが、問わない。
【0225】
(ステップS1408)判断部141は、第二条件を満たすか否かを判断する。第二条件を満たす場合はステップS1409に行き、第二条件を満たさない場合はステップS1406に戻る。なお、常時、受付部13は、抽選ボタン112の押下等のユーザからの入力を受け付けている、とする。
【0226】
(ステップS1409)判断部141は、変数「判断結果」に「合致」を代入する。上位処理にリターンする。
【0227】
(ステップS1410)判断部141は、変数「判断結果」に「不合致」を代入する。上位処理にリターンする。
【0228】
(ステップS1411)判断部141は、受信された判断結果を取得する。上位処理にリターンする。
【0229】
次に、ステップS1302の商品決定処理の例について、
図15のフローチャートを用いて説明する。
図15のフローチャートにおいて、
図4のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
【0230】
(ステップS1501)選択部142は、サーバ2から受信された情報の中に排出情報が存在するか否かを判断する。排出情報が存在する場合はステップS1502に行き、排出情報が存在しない場合はステップS403に行く。
【0231】
(ステップS1502)選択部142は、サーバ2から受信された情報の中から排出情報を取得する。ステップS404に行く。
【0232】
以下、本実施の形態における自販機システムAの具体的な動作例について説明する。自販機システムAの概念図は、
図9である。
【0233】
サーバ2のサーバ格納部21には、自動選択条件「2つのユーザ識別子∈ユーザ管理表」が格納されている、とする。また、サーバ格納部21には、
図7に示すユーザ管理表が格納されている、とする。なお、サーバ格納部21には、ユーザ管理表が、会社または部署ごとに存在する、とする。
【0234】
また、自動販売機3の格納部12には、第二条件「<第二条件 時間情報=30秒>抽選ボタン=ON」が格納されている、とする。また、格納部12には、排出情報「<商品数>2 <方式>ランダム方式」が格納されている、とする。
【0235】
以上の状況で、以下の具体例について説明する。
【0236】
(具体例)
今、同じ会社の同じ部署に所属する山田A男と井上B子とが、各自のユーザ識別子が格納されたユーザ端末502を、自動販売機1のICカードリーダー501に近づけた、とする(
図8(a))。
【0237】
すると、自動販売機1のICカードリーダー501を含む受付部13は、ユーザ識別子「U001」「U002」を受け付ける。つまり、受付部13は、入力情報「U001」「U002」を取得する。
【0238】
次に、処理部44は、入力情報「U001」「U002」と自販機識別子とを含む判断情報を構成する。次に、入力情報送信部461は、当該判断情報をサーバ2に送信する。
【0239】
次に、サーバ2のサーバ受信部22は、自動販売機3から判断情報を受信する。次に、サーバ判断部231は、判断情報に含まれる入力情報「U001」「U002」を用いて、自動選択条件に合致するか否かを判断し、判断結果を取得する。つまり、サーバ判断部231は、入力情報に含まれるユーザ識別子「U001」「U002」が、共に、ユーザ管理表(
図7)に存在するか否かを判断する。ここで、ユーザ識別子「U001」「U002」が、共に、ユーザ管理表(
図7)に存在するので、サーバ判断部231は、判断結果「合致」を取得する。次に、サーバ処理部23は、判断結果「合致」を含む情報を構成する。次に、サーバ送信部24は、当該情報を、判断情報を送信してきた自動販売機3に送信する。
【0240】
次に、自動販売機3の判断部141は、サーバ2から判断結果「合致」を受信する。次に、判断部141は、受信された判断結果が「合致」であり、かつ格納部12に第二条件が存在する、と判断する。次に、判断部141は、格納部12の第二条件から、当該第二条件に時間情報が対応付いている、と判断する。次に、判断部141は、第二条件に対応付いている時間情報「30秒」を格納部12から取得する。次に、判断部141は、経過時間「18秒」を取得した時に、受付部13は「抽選ボタン=ON」を取得した、とする。つまり、ユーザ識別子「U001」「U002」が受け付けられてから18秒後に、ユーザは、抽選ボタン112を押下した、とする。次に、判断部141は、第二条件を満たすに至った、と判断した、とする。そして、判断部141は、変数「判断結果」に「合致」を代入する。
【0241】
次に、選択部142は、以下のように排出する商品を決定する。つまり、選択部142は、サーバ2から受信された情報の中に排出情報が存在しない、と判断する。次に、選択部142は、デフォルトの排出情報「<商品数>2 <方式>ランダム方式」を格納部12から取得する。次に、選択部142は、ランダムに2つの商品識別子「5」「2」を取得した、とする。
【0242】
次に、排出部15は、商品識別子「5」に対応するカラム5から1つの商品を排出する。また、排出部15は、商品識別子「2」に対応するカラム2から1つの商品を排出する。
【0243】
次に、商品管理部143は、商品識別子「2」「5」と自販機識別子とを含む販売情報を構成する。次に、送信部16は、当該販売情報を後述するサーバ2または図示しないサーバに送信する。次に、商品管理部143は、自動販売機1の格納部12の中の管理情報を更新する。なお、管理情報は、カラム識別子(ここでは、商品識別子)と対になる残商品数である。そして、処理部14は、カラム識別子「2」および「5」と対になる残商品数を1、減じる。
【0244】
次に、山田A男と井上B子は、各々、自動販売機1から排出された商品(ここでは、飲料)を取り、二人で乾杯する。
【0245】
以上により、自動販売機1は、二人の会話が弾み、良好な人間関係を構築することを支援できる。なお、自動販売機1が選択した商品が排出されることにより、二人の間での話題も拡がり、さらに会話が弾むことが予想される。
【0246】
以上、本実施の形態によれば、ユーザが商品を選択せずに、自動販売機が排出する商品を選択することにより、商品の排出に関して、わくわく感やどきどき感をユーザに与えることができる。
【0247】
また、本実施の形態によれば、ユーザが商品を選択せずに、抽選ボタンを押下することにより、自動販売機が排出する商品を選択し、排出する自動販売機を提供できる。
【0248】
また、本実施の形態によれば、ユーザが商品を選択せずに、自動販売機が排出する商品を適切に選択し、排出できる。
【0249】
また、本実施の形態によれば、自動販売機が商品を選択し、排出した場合でも、自動販売機の中の商品の管理が可能となる。
【0250】
さらに、本実施の形態によれば、サーバ2において管理しているユーザ管理表を用いて、自動選択条件に合致するか否かが判断された。そのため、各自動販売機でユーザ管理表を格納したり、メンテナンスしたりする手間を省くことができる。
【0251】
なお、本実施の形態における自販機システムAのサーバ2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、自動販売機から送信された入力情報を受信するサーバ受信部と、当該入力情報を用いて、自動選択条件に合致するか否かを判断し、判断結果を取得するサーバ判断部と、当該判断結果を、入力情報を送信してきた自動販売機に送信するサーバ送信部として機能させるためのプログラムである。
【0252】
また、自動販売機3を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、排出する1または2以上の商品を自動的に選択するための条件である自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する判断部と、前記判断結果が前記自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から1以上の商品を選択する選択部と、前記選択部が選択した前記1以上の商品の排出を指示する排出部として機能させるためのプログラムである。
【0253】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0254】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0255】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0256】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0257】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0258】
以上のように、本発明にかかる自動販売機1は、ユーザが商品を選択せずに、自動販売機が排出する商品を選択することにより、商品の排出に関して、わくわく感やどきどき感をユーザに与えることができるという効果を有し、例えば、飲料の自動販売機として有用である。
【符号の説明】
【0259】
1、3 自動販売機
2 サーバ
11 操作部
12 格納部
13 受付部
14、44 処理部
15 排出部
16、46 送信部
21 サーバ格納部
22 サーバ受信部
23 サーバ処理部
24 サーバ送信部
111 商品選択ボタン
112 抽選ボタン
141 判断部
142 選択部
143 商品管理部
231 サーバ判断部
461 入力情報送信部
【手続補正書】
【提出日】2023-06-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排出する1または2以上の商品を自動的に選択するための条件である自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する判断部と、
前記判断結果が前記自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から1以上の商品を選択する選択部と、
前記選択部が選択した前記1以上の商品を排出する排出部とを具備し、
前記自動選択条件は、
閾値以上の金額の入金があるという第一条件と、抽選ボタンが指示されるという第二条件とを含み、
前記判断部は、
前記第一条件と前記第二条件とを満たすか否かの判断結果を取得する自動販売機。
【請求項2】
商品を選択する商品選択ボタンと、抽選ボタンとを備え、
前記第二条件は、前記抽選ボタンが押下されたことであり、
前記商品選択ボタンが押下された場合には、当該商品選択ボタンの指示を受け付け、
前記抽選ボタンが押下された場合には、当該抽選ボタンが押下されたことを示す押下情報である入力情報を取得する受付部をさらに具備し、
前記排出部は、
前記判断部が、前記商品選択ボタンの指示が受け付けられ、かつ当該指示に対する商品の価格に対して、当該価格以上の価格の金額の決済が可能であるという購入条件に合致すると判断した場合には、前記商品選択ボタンに対応する商品を排出し、前記判断部が、前記受付部が前記押下情報を取得した場合に、前記自動選択条件に合致するとの判断結果を取得した場合には、前記選択部が選択した前記1以上の商品を排出する請求項1記載の自動販売機。
【請求項3】
前記自動選択条件は、前記第一条件および、当該第一条件を満たした後の時間を示す時間情報と対になる前記第二条件を有し、
前記判断部は、
前記第一条件に合致すると判断された後、前記第二条件と対になる前記時間情報が示す時間の間に前記第二条件を満たす状態になった場合のみ、前記自動選択条件を満たすとの判断結果を取得する請求項1記載の自動販売機。
【請求項4】
前記選択部は、
前記判断結果が前記自動選択条件に合致するとの情報である場合に、前記排出候補の2以上の商品から抽選により1以上の商品を選択する請求項1から請求項3いずれか一項に記載の自動販売機。
【請求項5】
前記選択部は、
自動販売機に関し、動的に変化する1以上の動的属性値を取得し、当該1以上の動的属性値に基づいて、前記排出候補の2以上の商品から1以上の商品を選択する請求項1から請求項3いずれか一項に記載の自動販売機。
【請求項6】
前記排出部が排出した前記1以上の各商品を識別する商品識別子を取得し、当該1以上の商品識別子を特定する情報を出力する商品管理部をさらに具備する請求項1から請求項3いずれか一項に記載の自動販売機。
【請求項7】
判断部と、選択部と、排出部とにより実現される自動販売機における商品の排出方法であって、
前記判断部が、排出する1または2以上の商品を自動的に選択するための条件である自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する判断ステップと、
前記選択部が、前記判断結果が前記自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から1以上の商品を選択する選択ステップと、
前記排出が、前記選択部が選択した前記1以上の商品を排出する排出ステップとを具備し、
前記自動選択条件は、
閾値以上の金額の入金があるという第一条件と、抽選ボタンが指示されるという第二条件とを含み、
前記判断ステップにおいて、
前記第一条件と前記第二条件とを満たすか否かの判断結果を取得する商品の排出方法。
【請求項8】
コンピュータを、
自動販売機から排出する1または2以上の商品を自動的に選択するための条件である自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する判断部と、
前記判断結果が前記自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から1以上の商品を選択する選択部と、
前記選択部が選択した前記1以上の商品の排出を指示する排出部として機能させるためのプログラムであって、
前記自動選択条件は、
閾値以上の金額の入金があるという第一条件と、抽選ボタンが指示されるという第二条件とを含み、
前記判断部が、
前記第一条件と前記第二条件とを満たすか否かの判断結果を取得するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排出する2以上の商品を自動的に選択するための条件である自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する判断部と、
前記判断結果が前記自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から2以上の商品を選択する選択部と、
前記選択部が選択した前記2以上の商品を排出する排出部と、
前記排出部が排出した前記2以上の各商品を識別する商品識別子を取得し、当該2以上の商品識別子を特定する情報を出力する商品管理部とを具備する自動販売機。
【請求項2】
前記自動選択条件は、
閾値以上の金額の入金があるという第一条件と、抽選ボタンが指示されるという第二条件とを含み、
前記判断部は、
前記第一条件と前記第二条件とを満たすか否かの判断結果を取得する請求項1記載の自動販売機。
【請求項3】
商品を選択する商品選択ボタンと、抽選ボタンとを備え、
前記第二条件は、前記抽選ボタンが押下されたことであり、
前記商品選択ボタンが押下された場合には、当該商品選択ボタンの指示を受け付け、
前記抽選ボタンが押下された場合には、当該抽選ボタンが押下されたことを示す押下情報である入力情報を取得する受付部をさらに具備し、
前記排出部は、
前記判断部が、前記商品選択ボタンの指示が受け付けられ、かつ当該指示に対する商品の価格に対して、当該価格以上の価格の金額の決済が可能であるという購入条件に合致すると判断した場合には、前記商品選択ボタンに対応する商品を排出し、前記判断部が、前記受付部が前記押下情報を取得した場合に、前記自動選択条件に合致するとの判断結果を取得した場合には、前記選択部が選択した前記2以上の商品を排出する請求項1または請求項2記載の自動販売機。
【請求項4】
前記自動選択条件は、前記第一条件および、当該第一条件を満たした後の時間を示す時間情報と対になる前記第二条件を有し、
前記判断部は、
前記第一条件に合致すると判断された後、前記第二条件と対になる前記時間情報が示す時間の間に前記第二条件を満たす状態になった場合のみ、前記自動選択条件を満たすとの判断結果を取得する請求項1または請求項2記載の自動販売機。
【請求項5】
前記選択部は、
自動販売機に関し、動的に変化する1以上の動的属性値を取得し、当該1以上の動的属性値に基づいて、前記排出候補の2以上の商品から1以上の商品を選択する請求項1または請求項2記載の自動販売機。
【請求項6】
2以上のユーザ識別子を受け付ける受付部をさらに具備し、
前記自動選択条件は、
予め決められた2以上のユーザ識別子が受け付けられること、または予め決められた2以上のユーザ識別子が受け付けられること及び抽選ボタンが押下されることである、請求項1記載の自動販売機。
【請求項7】
判断部と、選択部と、排出部と、商品管理部とにより実現される自動販売機における商品の排出方法であって、
前記判断部が、排出する2以上の商品を自動的に選択するための条件である自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する判断ステップと、
前記選択部が、前記判断結果が前記自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から2以上の商品を選択する選択ステップと、
前記排出部が、前記選択部が選択した前記2以上の商品を排出する排出ステップと、
前記商品管理部が、前記排出部が排出した前記2以上の各商品を識別する商品識別子を取得し、当該2以上の商品識別子を特定する情報を出力する商品管理ステップとを具備する商品の排出方法。
【請求項8】
コンピュータを、
自動販売機から排出する2以上の商品を自動的に選択するための条件である自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する判断部と、
前記判断結果が前記自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から2以上の商品を選択する選択部と、
前記選択部が選択した前記2以上の商品の排出を指示する排出部と、
前記排出部が排出した前記2以上の各商品を識別する商品識別子を取得し、当該2以上の商品識別子を特定する情報を出力する商品管理部として機能させるためのプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動販売機を識別する自販機識別子を格納する格納部と、
排出する2以上の商品を自動的に選択するための条件である自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する判断部と、
前記判断結果が前記自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から2以上の商品を選択する選択部と、
前記選択部が選択した前記2以上の商品を排出する排出部と、
前記排出部が排出した前記2以上の各商品を識別する商品識別子またはカラム識別子と、前記自販機識別子とを取得する商品管理部と、
前記商品管理部が取得した前記商品識別子または前記カラム識別子と、前記自販機識別子とをサーバに送信する送信部とを具備する自動販売機。
【請求項2】
前記自動選択条件は、
閾値以上の金額の入金があるという第一条件と、抽選ボタンが指示されるという第二条件とを含み、
前記判断部は、
前記第一条件と前記第二条件とを満たすか否かの判断結果を取得する請求項1記載の自動販売機。
【請求項3】
商品を選択する商品選択ボタンと、抽選ボタンとを備え、
前記第二条件は、前記抽選ボタンが押下されたことであり、
前記商品選択ボタンが押下された場合には、当該商品選択ボタンの指示を受け付け、
前記抽選ボタンが押下された場合には、当該抽選ボタンが押下されたことを示す押下情報である入力情報を取得する受付部をさらに具備し、
前記排出部は、
前記判断部が、前記商品選択ボタンの指示が受け付けられ、かつ当該指示に対する商品の価格に対して、当該価格以上の価格の金額の決済が可能であるという購入条件に合致すると判断した場合には、前記商品選択ボタンに対応する商品を排出し、前記判断部が、前記受付部が前記押下情報を取得した場合に、前記自動選択条件に合致するとの判断結果を取得した場合には、前記選択部が選択した前記2以上の商品を排出する請求項2記載の自動販売機。
【請求項4】
前記自動選択条件は、前記第一条件および、当該第一条件を満たした後の時間を示す時間情報と対になる前記第二条件を有し、
前記判断部は、
前記第一条件に合致すると判断された後、前記第二条件と対になる前記時間情報が示す時間の間に前記第二条件を満たす状態になった場合のみ、前記自動選択条件を満たすとの判断結果を取得する請求項2記載の自動販売機。
【請求項5】
前記選択部は、
自動販売機に関し、動的に変化する1以上の動的属性値を取得し、当該1以上の動的属性値に基づいて、前記排出候補の2以上の商品から1以上の商品を選択する請求項1または請求項2記載の自動販売機。
【請求項6】
自動販売機を識別する自販機識別子を格納する格納部と、判断部と、選択部と、排出部と、商品管理部と、送信部とにより実現される自動販売機における商品の排出方法であって、
前記判断部が、排出する2以上の商品を自動的に選択するための条件である自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する判断ステップと、
前記選択部が、前記判断結果が前記自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から2以上の商品を選択する選択ステップと、
前記排出部が、前記選択部が選択した前記2以上の商品を排出する排出ステップと、
前記商品管理部が、前記排出部が排出した前記2以上の各商品を識別する商品識別子またはカラム識別子と、前記自販機識別子とを取得する商品管理ステップと、
前記送信部が、前記商品管理部が取得した前記商品識別子または前記カラム識別子と、前記自販機識別子とをサーバに送信する送信ステップとを具備する商品の排出方法。
【請求項7】
自動販売機を識別する自販機識別子を格納する格納部にアクセス可能なコンピュータを、
自動販売機から排出する2以上の商品を自動的に選択するための条件である自動選択条件に合致するか否かの判断結果を取得する判断部と、
前記判断結果が前記自動選択条件に合致するとの情報である場合に、排出候補の2以上の商品から2以上の商品を選択する選択部と、
前記選択部が選択した前記2以上の商品の排出を指示する排出部と、
前記排出部が排出した前記2以上の各商品を識別する商品識別子またはカラム識別子と、前記自販機識別子とを取得する商品管理部と、
前記商品管理部が取得した前記商品識別子または前記カラム識別子と、前記自販機識別子とをサーバに送信する送信部として機能させるためのプログラム。