(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024117152
(43)【公開日】2024-08-29
(54)【発明の名称】バブル液発生装置、及びバブル液発生ノズル
(51)【国際特許分類】
B01F 23/23 20220101AFI20240822BHJP
B05B 1/02 20060101ALI20240822BHJP
B01F 23/2373 20220101ALI20240822BHJP
B01F 23/2375 20220101ALI20240822BHJP
B01F 33/25 20220101ALI20240822BHJP
B01F 25/10 20220101ALI20240822BHJP
B01F 25/452 20220101ALI20240822BHJP
B01F 35/52 20220101ALI20240822BHJP
B01F 23/231 20220101ALI20240822BHJP
B01F 23/232 20220101ALI20240822BHJP
【FI】
B01F23/23
B05B1/02 101
B01F23/2373
B01F23/2375
B01F33/25
B01F25/10
B01F25/452
B01F35/52
B01F23/231
B01F23/232
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023023080
(22)【出願日】2023-02-17
(71)【出願人】
【識別番号】307032423
【氏名又は名称】株式会社サイエンス
(74)【代理人】
【識別番号】100085316
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 三雄
(74)【代理人】
【識別番号】100171572
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100213425
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 正憲
(74)【代理人】
【識別番号】100221707
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100099977
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 章吾
(74)【代理人】
【識別番号】100104259
【弁理士】
【氏名又は名称】寒川 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100224915
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 茉友
(74)【代理人】
【識別番号】100229116
【弁理士】
【氏名又は名称】日笠 竜斗
(72)【発明者】
【氏名】水上 康洋
(72)【発明者】
【氏名】平江 真輝
(72)【発明者】
【氏名】奥村 隆宏
【テーマコード(参考)】
4F033
4G035
4G036
4G037
【Fターム(参考)】
4F033BA02
4F033BA04
4F033DA01
4F033DA05
4F033EA01
4F033KA02
4F033LA09
4F033NA01
4G035AB04
4G035AC26
4G035AC44
4G035AE13
4G036AC70
4G037EA01
4G037EA10
(57)【要約】
【課題】本発明は、マイクロバブル及びウルトラファインバブルを混入、溶込んだバブル液を発生(生成)して、バブル液を流出又は噴射できるバブル液発生装置及びバブル液発生ノズルを提供する。
【解決手段】本発明は、一方の筒端が閉塞体12で閉塞され、流入口13から流体が流入される流入空間αを形成する筒本体1と、流入空間αに配置され、閉塞体12との間に流入室を形成する仕切体2と、流入空間に配置され、仕切体2との間に気液混入室τ2を形成する渦形成体3と、大きさが異なる複数種類の遊動体3~6を備える。閉塞体は、流出室τ及び気液混入室τ2に連通する流出穴52を有する。渦形成体5は、流入口14から液体が流入され、気液混入室τ2の液体に、筒本体1の中心線回りの渦流れを形成する。各種類の遊動体3~6は、気液混入室τ2に遊動自在に配置される。
【選択図】
図34
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒体、前記筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び流入口を有し、前記流入口から液体が流入される流入空間を形成する筒本体と、
前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記閉塞体との間の流出室を形成する仕切体と、
前記仕切体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記仕切体との間に気液混入室を形成する渦形成体と、
大きさが異なる複数種類の遊動体と、を備え、
前記筒本体は、
前記流出室に開口される流出口を有し、
前記仕切体は、
前記仕切体を貫通して、前記流出室及び前記気液混入室に連通される流出穴を有し、
前記渦形成体は、
前記流入口から前記流入空間に流入された前記液体が流入され、前記液体を前記気液混入室に流出して、前記気液混入室の前記液体に、前記筒本体の筒中心線回りの渦流れを形成し、
前記各種類の遊動体は、
前記流出穴より大きく形成され、前記気液混入室に遊動自在に配置される
ことを特徴とするバブル液発生装置。
【請求項2】
複数種類の遊動体の夫々は、
第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れかの1で構成され、
前記第2球体は、
前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、
前記第3球体は、
前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有する
ことを特徴とする請求項1に記載のバブル液発生装置。
【請求項3】
筒体、前記筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び流入口を有し、前記流入口から液体が流入される流入空間を形成する筒本体と、
前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記閉塞体との間に流出室を形成する仕切体と、
前記仕切体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記仕切体との間に気液混入室を形成する渦形成体と、
大きさが同一の複数の遊動体と、を備え、
前記筒本体は、
前記流出室に開口される流出穴を有し、
前記仕切体は、
前記仕切体を貫通して、前記流出室及び前記気液混入室に連通される流出穴を有し、
前記渦形成体は、
前記流入口から前記流入空間に流入された前記液体が流入され、前記液体を前記気液混入室に流出して、前記気液混入室の前記液体に、前記筒本体の筒中心線回りの渦流れを形成し、
前記各遊動体は、
前記流出穴より大きく形成され、前記気液混入室に遊動自在に配置される
ことを特徴とするバブル液発生装置。
【請求項4】
複数の遊動体の夫々は、
第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れかの1で構成され、
前記第2球体は、
前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、
前記第3球体は、
前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有する
ことを特徴とする請求項3に記載のバブル液発生装置。
【請求項5】
筒体、前記筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び流入口を有し、前記流入口から液体が流入される流入空間を形成する筒本体と、
前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記閉塞体との間に気液混入室を形成する渦形成体と、
大きさが異なる複数種類の遊動体と、を備え、
前記筒体は、
前記閉塞体を貫通して、前記気液混入室に連通される噴射穴を有し、
前記渦形成体は、
前記流入口から前記流入空間に流入された前記液体が流入され、前記液体を前記気液混入室に流出して、前記気液混入室の前記液体に、前記筒本体の筒中心線回りの渦流れを形成し、
前記各種類の遊動体は、
前記噴射穴より大きく形成され、前記気液混入室に遊動自在に配置される
ことを特徴とするバブル液発生ノズル。
【請求項6】
複数種類の遊動体の夫々は、
第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れかの1で構成され、
前記第2球体は、
前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、
前記第3球体は、
前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有する
ことを特徴とする請求項5に記載のバブル液発生ノズル。
【請求項7】
筒体、前記筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び流入口を有し、前記流入口から液体が流入される流入空間を形成する筒本体と、
前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記閉塞体との間に気液混入室を形成する渦形成体と、
大きさが同一の複数の遊動体と、を備え、
前記筒本体は、
前記閉塞体を貫通して、前記気液混入室に連通される噴射穴を有し、
前記渦形成体は、
前記流入口から前記流入空間に流入された前記液体が流入され、前記液体を前記気液混入室に流出して、前記気液混入室の前記液体に、前記筒本体の筒中心線回りの渦流れを形成し、
前記各遊動体は、
前記噴射穴より大きく形成され、前記気液混入室に遊動自在に配置される
ことを特徴とするバブル液発生ノズル。
【請求項8】
複数の遊動体の夫々は、
第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れかの1で構成され、
前記第2球体は、
前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、
前記第3球体は、
前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有する
ことを特徴とする請求項7に記載のバブル液発生ノズル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バブル液を発生(生成)して流出するバブル液発生装置、及びバブル液を発生(生成)して噴射するバブル液発生ノズルを提供する。
【背景技術】
【0002】
バブル液を発生する技術として、特許文献1は、マイクロバブル発生装置を開示する。マイクロバブル発生装置は、ホルダ、インレットアダプター及びミキシングアダプターを備え、各アダプターは、ホルダに取付けられる。インレットアダプターは、液体流路中に、ミキシングアダプターに向けて段々に縮径する液体絞り穴を有する。ミキシングアダプターは、液体流出口に向けて段々に拡径する液体流路を有する。マイクロバブル発生装置は、液体流入口から液体をインレットアダプターの液体絞り穴に流入して、液体をミキシングアダプターの液体流路に噴射する。マイクロバブル発生装置は、液体絞り穴の噴出側で空気を液体に混合して、ミキシングアダプターの液体流路にてマイクロバブルを発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、液体絞り穴から液体を噴射して、空気と混合することで、空気を粉砕(剪断)して、ある程度のマイクロバブルを発生できるものの、更に液体に混入、溶込ませるマイクロバブルの量を増加し、及びウルトラファインバブルを混入、溶け込ませることが望まれている。
【0005】
本発明は、多量のマイクロバブル及び多量のウルトラファインバブルの混入、溶込んだバブル液を発生(生成)して、バブル液を流出又は噴射できるバブル液発生装置、及びバブル液発生ノズルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る請求項1は、筒体、前記筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び流入口を有し、前記流入口から液体が流入される流入空間を形成する筒本体と、前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記閉塞体との間に流出室を形成する仕切体と、前記仕切体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記仕切体との間の気液混入室を形成する渦形成体と、大きさが異なる複数種類の遊動体(大きさが異なる形状に形成される複数種類の遊動体)と、を備え、前記筒本体は、前記流出室に開口される流出穴を有し、前記仕切体は、前記仕切体を貫通して、前記流出室及び前記気液混入室に連通される流出穴を有し、前記渦形成体は、前記流入口から前記流入空間に流入された前記液体が流入され、前記液体を前記気液混入室に流出して、前記気液混入室の前記液体に、前記筒本体の筒中心線回りの渦流れを形成し、前記各種類の遊動体は、前記流出穴より大きく形成され、前記気液混入室に遊動自在(移動自在)に配置されることを特徴とするバブル液発生装置である。
請求項1では、各種類の遊動体は、気液混入室に遊動自在(移動自在)に1又は複数、配置(収納)される構成も採用できる。
【0007】
本発明に係る請求項2は、複数種類の遊動体の夫々(各種類の遊動体/遊動体)は、第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れかの1で構成され、前記第2球体は、前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、前記第3球体は、前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有することを特徴とする請求項1に記載のバブル液発生装置である。請求項2では、各種類の遊動体(複数種類の遊動体の夫々)は、異なる球直径の球体に形成される構成も採用できる。
請求項2では、表面全体が球面にされた第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れかの1で構成される構成も採用できる。請求項2では、第2球体には、第2球体の表面に開口される凹部が形成され(設けられ)、第3球体には、前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴が形成される(設けられる)の構成も採用できる。
【0008】
本発明に係る請求項3は、筒体、前記筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び流入口を有し、前記流入口から液体が流入される流入空間を形成する筒本体と、前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記閉塞体との間に流出室を形成する仕切体と、前記仕切体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記仕切体との間の気液混入室を形成する渦形成体と、大きさが同一の複数の遊動体(大きさが同一の形状に形成される複数の遊動体)と、を備え、前記筒本体は、前記流出室に開口される流出穴を有し、前記仕切体は、前記仕切体を貫通して、前記流出室及び前記気液混入室に連通される流出穴を有し、前記渦形成体は、前記流入口から前記流入空間に流入された前記液体が流入され、前記液体を前記気液混入室に流出して、前記気液混入室の前記液体に、前記筒本体の筒中心線回りの渦流れを形成し、前記各遊動体は、前記流出穴より大きく形成され、前記気液混入室に遊動自在(移動自在)に配置されることを特徴とするバブル液発生装置である。
請求項3では、各遊動体は、気液混入室に遊動自在(移動自在)に1又は複数、配置(収納)される構成も採用できる。
【0009】
本発明に係る請求項4は、複数の遊動体の夫々(各遊動体/遊動体)は、第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れかの1で形成され、前記第2球体は、前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、前記第3球体は、前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有することを特徴とする請求項3に記載のノズル発生装置である。
請求項4では、各遊動体(複数の遊動体の夫々)は、同一の球直径の球体に形成される構成も採用できる。
【0010】
本発明に係る請求項5は、筒体、前記筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び流入口を有し、前記流入口から液体が流入される流入空間を形成する筒本体と、前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記閉塞体との間に気液混入室を形成する渦形成体と、大きさが異なる複数種類の遊動体(大きさが異なる形状に形成される複数種類の遊動体)と、を備え、前記筒本体は、前記閉塞体を貫通して、前記気液混入室に連通される噴射穴を有し、前記渦形成体は、前記流入口から前記流入空間に流入された前記液体が流入され、前記液体を前記気液混入室に流出して、前記気液混入室の前記液体に、前記筒本体の筒中心回りの渦流れを形成し、前記各種類の遊動体は、前記噴射穴より大きく形成され、前記気液混入室に遊動自在に配置されることを特徴とするバブル液発生ノズルである。
請求項5では、各種類の遊動体は、気液混入室に遊動自在(移動自在)に1又は複数、配置(収納)される構成も採用できる。
【0011】
本発明に係る請求項6は、複数種類の遊動体の夫々(各種類の遊動体/遊動体)は、第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れかの1で構成され、前記第2球体は、前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、前記第3球体は、前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有することを特徴とする請求項5に記載のバブル液発生ノズルである。請求項6では、各遊動体(複数の遊動体の夫々)は、異なる球直径の球体に形成される構成も採用できる。
請求項6では、表面全体が球面にされた第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れかの1で構成される構成も採用できる。請求項5では、第2球体には、第2球体の表面に開口される凹部が形成され(設けられ)、第3球体には、前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴が形成される(設けられる)の構成も採用できる。
【0012】
本発明に係る請求項7は、筒体、前記筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び流入口を有し、前記流入口から液体が流入される流入空間を形成する筒本体と、前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記閉塞体との間に気液混入室を形成する渦形成体と、大きさが同一の複数の遊動体(大きさが同一の形状に形成される複数の遊動体)と、を備え、前記筒本体は、前記閉塞体を貫通して、前記気液混入室に連通される噴射穴を有し、前記渦形成体は、前記流入口から前記流入空間に流入された前記液体が流入され、前記液体を前記気液混入室に流出して、前記気液混入室の前記液体に、前記筒本体の筒中心回りの渦流れを形成し、前記各遊動体は、前記噴射穴より大きく形成され、前記気液混入室に遊動自在に配置されることを特徴とするバブル液発生ノズルである。
請求項7では、各遊動体は、気液混入室に遊動自在(移動自在)に1又は複数、配置(収納)される構成も採用できる。
【0013】
本発明に係る請求項8は、複数の遊動体の夫々(各遊動体/遊動体)は、第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れかの1で構成され、前記第2球体は、前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、前記第3球体は、前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有することを特徴とする請求項5に記載のバブル液発生ノズルである。請求項8では、各遊動体(複数の遊動体の夫々)は、同一の球直径の球体に形成される構成も採用できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、多量のマイクロバブル及び多量のウルトラファインバブルの混入・溶込んだバブル液を発生(生成)して、バブル液を流出又は噴射できる。
なお、国際基準化機構(ISO)の国際規格「ISO20480-1」には、1マイクロメートル(μm)以上100マイクロメートル(μm)の気泡を「マイクロバブル」、1マイクロメートル(μm)未満の気泡を「ウルトラファインバブル」と定めている(以下、同様)。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図2】バブル液発生装置を示す平面図(上面図)である。
【
図3】バブル液発生装置を示す底面図(下面図)である。
【
図5】
図4の一部拡大図であって、閉塞体(第1蓋部材)及び仕切体を示す図である。
【
図7】
図4の一部拡大図であって、渦形成体、第2蓋部材及び流入口を示す図である。
【
図9】筒本体の円筒部材を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【
図10】筒本体の円筒部材を示す図であって、(a)は平面図(上面図)、(b)は
図10(a)のD-D断面図である。
【
図11】筒本体の蓋部材を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は平面図(上面図)である。
【
図12】筒本体の蓋部材を示す図であって、(a)は底面図(下面図)、(b)は
図11(b)のE-E断面図である。
【
図13】バブル液発生装置において、筒本体を示す断面図である。
【
図14】仕切体(仕切部材)を示す平面図(上面図)である。
【
図16】渦形成体を示す図であって、(a)は前方表面から見た斜視図、(b)は後方表面から見た斜視図である。
【
図17】渦形成体を示す図であって、(a)前方裏面から見た斜視図、(b)は側面図である。
【
図20】
図18の一部拡大図であって、各渦形成溝(渦形成流路)の配置関係を示す図である。
【
図24】第1遊動体において、第1球体を示す図である。
【
図25】第1遊動体において、第2球体を示す図であって、(a)は斜視図、(b)平面図(上面図)、(c)
図25(b)のJ-J断面図である。
【
図26】第1遊動体において、第3球体を示す図であって、(a)は斜視図、(b)平面図(上面図)、(c)
図26(b)のK-K断面図である。
【
図27】第2遊動体において、第1球体を示す図である。
【
図28】第2遊動体において、第2球体を示す図であって、(a)は斜視図、(b)平面図(上面図)、(c)
図28(b)のL-L断面図である。
【
図29】第2遊動体において、第3球体を示す図であって、(a)は斜視図、(b)平面図(上面図)、(c)
図29(b)のM-M断面図である。
【
図30】第3遊動体において、第1球体を示す図である。
【
図31】第3遊動体において、第2球体を示す図であって、(a)は斜視図、(b)平面図(上面図)、(c)
図31(b)のN-N断面図である。
【
図32】第3遊動体において、第3球体を示す図であって、(a)は斜視図、(b)平面図(上面図)、(c)
図32(b)のO-O断面図である。
【
図33】
図4の一部拡大図であって、第1遊動体の第3球体、第2遊動体の第2球体、及び第3遊動体の第1球体を、気液混入室内に遊動自在に配置(収納)した図である。
【
図34】
図4の一部拡大図であって、複数の遊動体であって、大きさが同一の第1球体、第2球体及び第3球体を、気液混入室内に遊動自在に配置(収納)した図である。
【
図35】バブル液発生ノズルを示す平面図(上面図)である。
【
図37】バブル液発生ノズルを示す底面図(下面図)である。
【
図39】ノズル部材(第1蓋部材)を示す図であって、(a)は平面図(上面
図B)、(b)は側面図である。
【
図40】ノズル部材を示す図であって、(a)は底面図(下面図)、(b)は
図39(a)のR-R断面図である。
【
図41】バブル液発生ノズルにおいて、筒本体を示す断面図である。
【
図42】
図38の一部拡大図であって、渦形成体、第2蓋部材及び流入口を示す図である。
【
図44】
図38の一部拡大図であって、第1遊動体の第3球体、第2遊動体の第2球体、及び第3遊動体の第1球体を、気液混入室内に遊動自在に配置(収納)した図である。
【
図45】
図38の一部拡大図であって、複数の遊動体であって、大きさが同一の第1球体、第2球体及び第3球体を、気液混入室内に遊動自在に配置(収納)した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係るバブル液発生装置、及びバブル液発生ノズルについて、
図1乃至
図45を参照して説明する。
【0017】
本発明に係るバブル液発生装置について、
図1乃至
図34を参照して説明する。
【0018】
図1乃至
図34において、バブル液発生装置Xは、筒本体1、仕切体2、渦形成体3,及び大きさが異なる複数種類の遊動体(移動体)を備える。
【0019】
筒本体1は、
図1乃至
図13に示すように、筒体11、及び筒体11の一方の筒端34Aを閉塞する閉塞体12、流入口13及び流出口14を有する。筒本体1は、流入口13から液体が流入される流入空間α(空間)を形成(区画)する。
【0020】
筒本体1は、
図9、
図10及び
図13に示すように、例えば、円筒部材17及び一対の蓋部材18,19(第1蓋部材18,第2蓋部材19)を有して構成される。
【0021】
円筒部材17は、円筒状に形成される。円筒部材17は、
図9及び
図1に示すように、筒部24(内側筒部)、筒穴25(円形穴)、フランジ部26及び一対の雄ネジ部27,28(第1雄ネジ部27,第2雄ネジ部28)を有する。
【0022】
筒部24(内側筒部/内側円筒部)は、
図9及び
図10に示すように、円筒状に形成される。筒部24は、筒穴25を有する。
【0023】
筒穴25(第1筒穴)は、
図9及び
図10に示すように、筒部24に形成される。筒穴25は、円形状(第1円形穴)に形成され、筒部24(円筒部材17)と同心に配置される。筒穴25は、筒部24(円筒部材17)の筒中心線aの方向Aにおいて、筒部24を貫通して、筒部24(円筒部材17)の筒中心線aの方向Aの各筒端24A,24Bに開口される。筒部24の各筒端24A,24Bは、円筒部材17(筒部材)の筒中心線aの方向Aの各筒端である。
【0024】
フランジ部26は、
図9及び
図10に示すように、円環状に形成され、筒部24(筒穴25)と同心に配置される。フランジ部26は、筒部24(円筒部材17)の筒中心線aの方向Aにおいて、筒部24に中央に配置される。フランジ部26は、筒部24の径方向において、筒部24の外周(外周面)から突出して配置される。フランジ部26は、筒部24と一体に形成される。
【0025】
各雄ネジ部27,28は、
図9及び
図10に示すように、筒部24の外周(外周面)に形成される。第1雄ネジ部27(一方の雄ネジ部)は、筒部24(円筒部材17)の筒中心線aの方向Aにおいて、筒部24(円筒部材17)の一方の筒端24A及びフランジ部26の間に配置(形成)される。第2雄ネジ部28(他方の雄ネジ部)は、筒部24(円筒部材17)の筒中心線aの方向Aにおいて、筒部24(円筒部材17)の他方の筒端24B及びフランジ部26の間に配置(形成)される。各雄ネジ部27,28は、筒部24と一体に形成される。
【0026】
各蓋部材18,19は、
図11乃至
図13に示すように、筒部34(外側筒部/外側円筒部)、筒穴35(蓋流入穴)、雌ネジ部36、閉塞板37(閉塞体)、円錐穴45(流通穴)及びボス部38を有する。
【0027】
筒部34は、
図11及び
図12に示すように、筒状に形成され、筒穴35を有する。
【0028】
筒穴35(第2筒穴)は、
図11及び
図12に示すように、筒部34に形成される。筒穴35は、円形状に形成(円形穴)され、筒部34と同心に配置される。筒穴35は、筒部34の筒中心線aの方向Aにおいて、筒部34を貫通して、筒部34の筒中心線aの方向Aの各筒端34A,34Bに開口される。筒穴35は、大径穴部39、及び小径穴部40を有する。
【0029】
大径穴部39は、
図11及び
図12に示すように、筒部34の各筒端34A,34Bの間に形成される。大径穴部39は、筒部34の他方の筒端34Bに開口して、筒部34に形成される。大径穴部39は、筒部34の筒中心線aの方向Aにおいて、筒部34の他方の筒端34Bから一方の筒端34Aに向けて延在される。
【0030】
小径穴部40は、
図11及び
図12に示すように、大径穴部39と同心に配置される。小径穴部40は、大径穴部39及び筒部34の一方の筒端34Aの間に配置される。小径穴部40は、筒部34の一方の筒端34Aに開口して、筒B34に形成される。小径穴部40は、大径穴部39に段部41を介して縮径されて、大径穴部39に連続して形成される。小径穴部40は、筒部34の筒中心線aの方向Aにおいて、筒部34の一方の筒端34Aから他方の筒端34Bに向けて延在される。
【0031】
雌ネジ部36は、
図11及び
図12に示すように、筒部34の内周(内周面)に形成される。雌ネジ部36は、筒部34の筒中心線aの方向Aにおいて、筒部34の他方の筒端34B及び段部41の間に配置されて、筒部34の内周(内周面)に形成される。
【0032】
閉塞板37(閉塞体)は、
図11及び
図12に示すように、筒部34の一方の筒端34Aを閉塞して、筒部34と一体に形成される。
【0033】
円錐穴45(流通穴)は、
図11及び
図12に示すように、円錐形状(円錐台形状)に形成される。円錐穴45は、筒穴35(小径穴部40)と同心に配置される。円錐穴45は、筒部34の筒中心線aの方向Aにおいて、筒穴35(小径穴部40)及び閉塞板37(閉塞体)の間に配置される。円錐穴45は、筒穴35(小径穴部40)に連続して形成される。円錐穴45は、筒部34の筒中心線aの方向Aにおいて、筒穴35(小径穴部40)から閉塞板37に向けて段々に縮径して形成される。
【0034】
ボス部38は、
図11及び
図12に示すように、円筒状に形成される。ボス部38は、筒穴35(小径穴部40)と同心に配置されて、閉塞板37(閉塞体)と一体に形成される。ボス部38は、筒部34の筒中心線aの方向Aにおいて、閉塞板37(閉塞体)から突出される。ボス部38は、流路穴42(液流入穴、液流出穴)を有する。流路穴42は、ボス部38(筒穴35)と同心に配置され、ボス部38の筒中心線aの方向Aにおいて、ボス部38及び閉塞板37(閉塞体)を貫通して、円錐穴45(筒穴35)に連通される。流路穴42は、開口43(流入口、流出口)を介して円錐穴45(筒穴35)に連通される。開口43は、流路穴42に連続して円錐穴45(筒穴35)に開口される。
【0035】
円筒部材17は、
図13に示すように、各蓋部材18,19と同心に配置される。円筒部材17は、筒部24(筒部材17)の一方の筒端24Aから一方の蓋部材18(第1蓋部材)の筒穴35内(大径穴部39内)に挿入され、筒部材17の一方の雄ネジ部27(第1雄ネジ部)を蓋部材18の雌ネジ部36に螺着(螺入)して、一方の蓋部材18(第1蓋部材)に連結に連結される。筒部材17及び蓋部材18は、シールリング46を介して気密に連結される。一方の蓋部材18は、筒部34の他方の筒端34Bから筒部24(円筒部材)の一方の筒端24A側に外嵌されて、雌ネジ部36に円筒部材17の雄ネジ部27(第1雄ネジ部)を螺着して、円筒部材17に連結される。一方の蓋部材18(第1蓋部材)は、雌ネジ部36に円筒部材17の雄ネジ部27を螺入し、及び他方の筒端34Bをフランジ部26に当接して円筒部材17に連結される。
【0036】
円筒部材17は、
図13に示すように、筒部24(筒部材17)の他方の筒端24Bから他方の蓋部材18(第2蓋部材)の筒穴35(大径穴部39内)に挿入され、筒部材17の他方の雄ネジ部27(第2雄ネジ部)を蓋部材19の雌ネジ部36に螺着(螺入)して、他方の蓋部材19(第2蓋部材)に連結される。筒部材17及び蓋部材19は、シールリング47を介して気密に連結される。他方の蓋部材19は、筒部34の他方の筒端34Bから筒部24(円筒部材)の他方の筒端24B側に外嵌されて、雌ネジ部36に円筒部材17の雄ネジ部28(第2雄ネジ部)を螺入し、及び他方の筒端34Bをフランジ部26に当接して円筒部材17に連結される。
【0037】
筒本体1は、
図1乃至
図4、及び
図13に示すように、円筒部材17と、各蓋部材18,19を連結することで構成され、円筒部材17の筒部24及び各蓋部材18,19の筒部34は、筒体11となる。筒体11は、円筒部材17と各蓋部材18,19を連結することで、円筒部材17の筒部24及び各蓋部材18,19の筒部34で構成される。蓋部材18の筒部34の一方の筒端34Aは、円筒部材17と各蓋部材18,19を連結すると、筒体11の一方の筒端となる。蓋部材19の筒部34の一方の筒端34Aは、円筒部材17と各蓋部材18,19を連結すると、筒体11の他方の筒端となる。
【0038】
筒体11(各蓋部材18,19の筒部34)の各筒端34A,34Bは、
図13に示すように、円筒部材17と各蓋部材18,19を連結すると、各蓋部材18,19の閉塞板37で閉塞され、筒本体1の内部に流入空間αを形成する。流入空間αは、筒本体1(筒体11)の筒中心線aの方向Aに延びる流入穴βで形成される。流入穴βは、円筒部材17の筒穴25、各蓋部材18,19の筒穴35(小径穴部40)、及び各蓋部材18,19の円錐穴45(流通穴)で構成される。流入穴βは、各穴端(各蓋部材18,19の円錐穴45の各穴端)を各蓋部材18,19で閉塞して、筒本体1の内部の各蓋部材18,19の閉塞板37の間に流入空間αを形成する。
【0039】
蓋部材18(第1蓋部材)の開口43は、
図4及び
図13に示すように、円筒部材17と各蓋部材18,19を連結すると、流出口14となる。流出口14は、筒本体1の筒中心線aと同心に配置されて、流入空間α(流入穴β/蓋部材18の円錐穴45)に開口される。蓋部材19(第2蓋部材)の開口43は、
図4及び
図13に示すように、円筒部材17と各蓋部材18,19を連結すると、流入口13となる。流入口13は、筒本体1の筒中心線aと同心に配置されて、流入空間α(流入穴β/蓋部材19の円錐穴45)に開口される。流入口13及び流出口14は、筒本体1の筒中心線aの方向Aにおいて、流入口13及び流出口14の間に流入空間α(流入穴β)を配置して、流入空間α(流入穴β)に開口される。
流入空間α(流入穴β)は、筒本体1(筒体11、各筒部24,35)の筒中心線aの方向Aにおいて、流入口13(蓋部材19の閉塞板37)及び流出口14(蓋部材18の閉塞体12)の間に延在して形成される。
【0040】
蓋部材18の円錐穴45(流通穴)は、
図13に示すように、円筒部材17及び蓋部材18を連結すると、筒部24,34の筒中心線aの方向Aにおいて、蓋部材18の筒穴35(小径穴部40)から閉塞体12(閉塞板37)に向けて段々に縮径して、流出口14に連通される。
蓋部材19の円錐穴45(流通穴)は、
図13に示すように、円筒部材17及び蓋部材18を連結すると、筒部24,34の筒中心線aの方向Aにおいて、流入口13から筒穴35(小径穴部40)に向けて段々に拡径して、筒穴35(小径穴部40)に連通される。
【0041】
仕切体2は、
図14及び
図15に示すように、仕切体2を貫通する複数の流出穴52を有する。仕切体2は、例えば、仕切本体51、及び複数の流出穴52を有する。
【0042】
仕切本体51は、
図14及び
図15に示すように、例えば、円環平板53、及び金網54(金網部材)を有する。
【0043】
円環平板53は、
図14及び
図15に示すように、板厚さT、外周半径r1及び内周半径r2(半径r1より小さい半径)を有する円環状(リング状)の平板に形成される。円環平板53は、板厚さ方向に板表面53A(板表平面)及び板裏面53B(板裏平面)を有する。円環平板53は、半径r2(内周半径r1)の円形状の流れ穴55(円形穴)を有する。流れ穴55(円形穴)は、円環平板53と同心に配置される。流れ穴55は、円環平板53の板厚さ方向において、円環平板53を貫通して、円環平板53の板表面53A及び板裏面53Bに開口される。
【0044】
金網54は、
図14及び
図15に示すように、円環平板53の流れ穴55に配置される。金網54は、円環平板53の板厚さ方向(円環平板53の中心線aの方向A)の中央に位置して、流れ穴55の全体に配置される(流れ穴55の全体に張り巡らされる)。金網54は、流れ穴55内に収納されて円環平板53に固定される。
【0045】
金網54は、
図14及び
図15に示すように、複数の横線57(金属横線/金属横線材)、及び複数の縦線58(金属縦線/金属縦線材)を有し、各横線57及び各縦線58は、円環平板53の板厚さTより小さい線径d1(線直径)に形成される。
各横線57は、円環平板53の板厚さ方向(板中心線の方向)と直交する方向B(第1方向)に横線間隔δ1を隔てて複数行(複数)、平行に配置される。各縦線58は、円環平板53の板厚さ方向及び第1方向Bと直交する方向C(第2方向)に縦線間隔δ2を隔てて、複数列(複数)、平行に配置される。縦線間隔δ2は、例えば、横線間隔δ1と同一の間隔である。各横線57及び各縦線58は、各横線57及び各縦線58の交差点にて連結される。
【0046】
各横線57及び各縦線58は、
図14に示すように、各横線57及び各縦線58の間に網目εを形成する。網目εは、金網54に複数形成され、各流出穴52となる。各流出穴52(各網目ε)は、各横線57及び各縦線58の間に形成され、第1方向Bに横間隔δ1及び第2方向Cに縦間隔δ2を有する四角形の穴(四角形穴/正方形穴)に形成される。各流出穴52(各網目ε)は、円環平板53の板厚さ方向(仕切体2及び仕切本体51の中心線aの方向A)において、円環平板53(仕切体2,仕切本体51)を貫通する。
【0047】
仕切体2は、
図4乃至
図6に示すように、筒本体1の筒中心線aの方向Aにおいて、閉塞体12(蓋部材18の閉塞板37)及び流入口13の間の流入空間α(流入穴β)に配置され、閉塞体12との間(閉塞体12との間の流入空間α)に流出室τ1を形成(区画)する。仕切体2は、筒本体1の筒中心線aの方向Aにおいて、仕切体2(仕切本体51)及び閉塞体12の間に間隔を隔てて、閉塞体12及び流入口13の間の流入空間α(流入穴β)に配置される。
【0048】
仕切体2は、
図4乃至
図6に示すように、円環平板53(仕切本体51)を筒本体1(流入空間α/流入穴β)と同心にして、閉塞体12及び流入口13の間の流入空間α(流入穴β)に配置される。
【0049】
仕切本体51は、
図5及び
図6に示すように、円環平板53の板表面53Aを閉塞体12(蓋部材18の閉塞板37/流出口14)に向け、及び円環平板53の板裏面53Bを蓋部材19の閉塞板37(流入口13)に向けて流入空間α(流入穴β)に配置される。仕切本体51は、各流出穴52の穴中心線k(各網目εの網目中心線)を筒本体1の筒中心線aの方向Aに向けて、閉塞体12(蓋部材18の閉塞板37/流出口14)及び流入口13の間の流入空間α(流入穴β)に配置される。各流出穴52(各網目ε)は、筒本体1の筒中心線aの方向Aにおいて、仕切本体51(仕切体2)を貫通して、流入室τ1に連通(開口)される。仕切本体51は、円環平板53を蓋部材18の段部41及び円筒部材17(筒部24)の一方の筒端24Aの間に配置して、流入空間α(流入穴β)に収納される。円環平板53は、板表面53Aを流出口14(閉塞体12)に向け、及び筒本体1と同心にして、閉塞体12及び流入空間αの間の流入空間α(流入穴β)に配置される。
【0050】
仕切本体51は、
図5に示すように、円環平板53の外周面53a側の板表面53A(板表面53Aの一部)を蓋部材18の段部41に当接し、円環平板53の外周面53a側の板裏面53B(板裏面53Bの一部)を円筒部材17(筒部24)の一方の筒端24Aに当接して、流入空間αに配置される。
【0051】
仕切本体51は、
図5に示すように、円環平板53の外周面53a側の板表面53A(板表面53Aの一部)を蓋部材18の段部41に当接し、円環平板53の外周面53a側の板裏面53B(板裏面53Bの一部)を円筒部材17(筒部24)の一方の筒端24Aに当接した状態において、蓋部材18(段部41)及び円筒部材17(筒部24)によって円環平板53を挟持して、筒本体1に固定される。円環平板53は、流入穴β(流入空間α)の径方向において、内周面53b側の板表面53A(板表面53Aの一部)及び内周面53b側の板裏面53B(板裏面53Bの一部)を流入穴βの内周面から突出して、流入穴β(筒穴25、筒穴35の小径穴部40)に配置される。
蓋部材18及び円筒部材17は、
図5に示すように、円環平板53の外周面53a側の板表面53A(板表面53Aの一部)を蓋部材18の段部41に当接し、円環平板53の外周面53a側の板裏面53B(板裏面53Bの一部)を円筒部材17(筒部24)の一方の筒端24Aに当接した状態において、蓋部材18を円筒部材17に対し回転することで、蓋部材18の雌ネジ部36に円筒部材17の雄ネジ部27を螺入して、筒部34(段部41)及び筒部24によって円環平板53を挟持して、仕切本体51(円環平板53)を筒本体1に固定する。
【0052】
仕切体2(仕切本体51)を筒本体1に固定(仕切体2を流入空間αに配置)すると、流出室τ1は、
図5に示すように、流出口14(閉塞体12)及び仕切体2(仕切本体51)の間の流入穴β(流入空間α)の円錐穴45及び筒穴35の小径穴部40によって形成される。
流出室τ1において、蓋部材18の円錐穴45は、筒本体1の筒中心線aの方向Aにおいて、筒穴35(蓋部材18)の小径穴部40から流出口14に向けて段々に縮径して流出口14に連通される。
【0053】
渦形成体3は、
図16乃至
図23に示すように、円筒状に形成される。渦形成体3は、第1案内筒部71(大径筒部)、第2案内筒部72(小径筒部)、第1案内平板73、第2案内板74、フランジ部75(フランジ平板)、中心軸部76、複数(一対)の液導入筒部77,78、複数(一対)の液導入穴79,80(液導入流路)、及び複数(一対)の渦形成溝81,82(渦形成溝部)を有する。
【0054】
第1案内筒部71は、
図16乃至
図23に示すように、円環平板53の内周半径r1より大きい内周半径ra(ra<r1)を有する円筒状(円筒体)に形成される。
【0055】
第2案内筒部72は、
図16乃至
図23に示すように、円環平板53の内半径r1及び第1案内筒部71の内周半径raより小さい内周半径rb(rb<ra<r1)を有する円筒状(円筒体)に形成される。第2案内筒部72は、第1案内筒部71と同心にして、第1案内筒部71内に配置される。第2案内筒部72は、第1案内筒部71の筒中心線a(渦形成体3の筒中心線a)の方向Aにおいて、第2案内筒部72の一方の筒端72A及び第1案内筒部71の一方の筒端71Aの間に間隔を隔てて、第1案内筒部71の各筒端71A,71Bの間に配置される。
【0056】
第1案内平板73は、
図16乃至
図19、及び
図21乃至
図23に示すように、板厚さを有する円環状(円環状の平板)に形成される。第1案内平板73は、板厚さ方向に板表面73A(板表平面)及び板裏面73B(板裏平面)を有する。
【0057】
第1案内平板73は、
図16乃至
図19、及び
図21乃至
図23に示すように、第1及び第2案内筒部71,72と同心にして、第1案内筒部71内に配置される。第1案内平板73は、板裏面73Aを第1案内筒部71の一方の筒端71Aに向けて、第1案内筒部71の内周面71b及び第2案内筒部72の外周面72aの間に配置される。
第1案内平板73は、第1案内筒部71の筒中心線aの方向Aにおいて、板表面73A及び第1案内筒部71の一方の筒端71Aの間に間隔を隔てて、第1案内筒部71の各筒端71A,71Bの間に配置される。第1案内平板73は、板表面73Aを第2案内筒部72の一方の筒端72Aと面一にして、第1案内筒部71及び第2案内筒部72の間に配置される。第1案内平板73は、第1及び第2案内筒部71,72の径方向において、第1案内筒部71の内周面71b及び第2案内筒部72の外周面72aの間を閉塞して、第1及び第2案内筒部71,72に固定される。第1案内平板73は、第1及び第2案内筒部71,72と一体に形成される。
【0058】
第2案内板74は、
図16乃至
図23に示すように、板厚さを有する円形状の平板(円形平板)に形成される。第2案内板74は、第2案内筒部72の内周半径rbと同一の外周半径を有する。第2案内板74は、板厚さ方向に板表面74A(板表平面)及び板裏面74B(板裏平面)を有する。
【0059】
第2案内板74は、
図16乃至
図23に示すように、第2案内筒部72(第1案内筒部71)と同心にして、第2案内筒部72内に配置される。第2案内板74は、板表面74Aを第2案内筒部72の一方の筒端72Aに向けて、第2案内筒部72内に配置される。第2案内板74は、第2案内筒部72の筒中心線aの方向Aにおいて、第2案内筒部72の一方の筒端72A及び板表面74Aの間に間隔を隔てて、第2案内筒部72の他方の筒端72B側に配置される。第2案内板74は、第2案内筒部72の他方の筒端72Bを閉塞して、第2案内筒部72に固定される。第2案内板74は、第2案内筒部72と一体に形成される。
【0060】
フランジ部75は、
図16乃至
図19、及び
図21乃至
図23に示すように、板厚さを有する円環状の平板に形成される(リング平板)。フランジ部75は、板厚さ方向に板表面75A(板表平面)及び板裏面74B(板裏平面)を有する。
【0061】
フランジ部75は、
図16乃至
図19、及び
図21乃至
図23に示すように、第1案内筒部71と同心に配置される。フランジ部75は、板表面75Aを第1案内筒部71の一方の筒端71Aに向けて、第1案内筒部71(外周面71a)に外嵌される。フランジ部75は、第1案内筒部71の筒中心線aの方向Aにおいて、第1案内筒部71の他方の筒端71B側に配置される。フランジ部75は、板裏面75Bを第1案内筒部71の他方の筒端71B(筒端面)と面一に配置して、第1案内筒部71に固定される。フランジ部75は、第1案内筒部71の径方向において、第1案内筒部71の外周面71aから突出して、第1案内筒部71と一体に形成される。
【0062】
中心軸部76は、
図16乃至
図18、及び
図20乃至
図23に示すように、第2案内筒部72の内周半径rbより小さい外周半径を有する円柱状(円柱体)に形成される。中心軸部76は、第2案内筒部72(第1案内筒部71)と同心にして、第1案内筒部71内に配置される。中心軸部76は、
図16及び
図17に示すように、第2案内筒部72の径方向において、中心軸部76の外周面76a及び第2案内筒部72の内周面72bの間に環状間隔を隔てて、第2案内板74に配置される。中心軸部76は、第2案内板74に固定される。中心軸部76は、中心軸部76の軸中心線aを第2案内板74の板中心線a(第2案内筒部72の筒中心線a)に位置(一致)して配置される。
【0063】
中心軸部76は、
図21乃至
図23に示すように、第2案内板74の板中心線a(第1案内筒部71の筒中心線a)の方向Aにおいて、第2案内板74の板裏面74Bから第1案内筒部71の他方の筒端71Bに向けて第1案内筒部17内に延在される。中心軸部76は、第2案内板74の板中心線a(渦形成体3の筒中心線a)の方向Aにおいて、第1案内筒部71(他方の筒端74B)から突出される。
【0064】
各液導入筒部77,78(第1液導入筒部77,第2液導入筒部78)は、
図17、
図19、及び
図21乃至
図23に示すように、第2案内筒部72の内周半径rbより小さい外周半径を有する円筒状(円筒体)に形成される。各液導入筒部77,78は、第1案内筒部71内に配置される。
各液導入筒部77,78は、
図19に示すように、第1案内筒部71(第2案内筒部72/中心軸部76)の筒中心線aを中心として、中心軸部76(外周面76a)及び第2案内筒部72(内周面72b)の間に位置する直径Daの円CA上に配置される。各液導入筒部77,78は、
図19に示すように、各液導入筒部77,78の筒中心線m,nを円CA上に位置(一致)して、中心軸部76に隣接して配置される。各液導入筒部77,78は、第1案内筒部71(中心軸部76)の周方向において、各液導入筒部77,78の間に180度の角度を隔てて配置される。各液導入筒部77,78は、各液導入筒部77,78の筒中心線m,nの間に直径Daの間隔を隔てて配置される。各液導入筒部77,78は、各筒中心線m,nを第2案内筒部72の筒中心線a(中心軸部76の軸中心線a)を平行にして配置される。
【0065】
各液導入筒部77,78は、中心軸部76と一体に形成される。各液導入筒部77,78は、各液導入筒部77,78の一方の筒端77A,78Aを第2案内板74の板裏面74Bに当接して、第2案内板74に固定される。各液導入筒部77,78は、第2案内板74と一体に形成される。
各液導入筒部77,78は、
図21及び
図22に示すように、第1案内筒部71(渦形成体)の筒中心線aの方向Aにおいて、第2案内板74の板裏面74Bから第1案内筒部71の他方の筒端71Bに向けて第1案内筒部71内に延在される。各液導入筒部77,78は、第1案内筒部71(渦形成体3)の筒中心線aの方向Aにおいて、第1案内筒部71(他方の筒端71B)から突出される。
【0066】
液導入穴79(液導入流路)は、
図16乃至
図23に示すように、円形穴に形成される。液導入穴79(第1液導入穴/第1液導入流路)は、液導入筒部77と同心に配置されて、液導入筒部77及び第2案内板74に形成される。液導入穴79は、液導入筒部77の筒中心線mの方向において、液導入筒部77の他方の筒端77Bから第2案内板74まで延在されて、液導入筒部77の他方の筒端77Bに開口される。液導入穴79は、第2案内板74側の穴端を第2案内板74で閉塞される。第2案内板74は、第2案内板74側の液導入穴79の穴端を閉塞する。液導入穴79は、液導入穴79の穴中心線sを中心軸部76の軸中心線a(第2案内筒部72の筒中心線a)と平行に配置される。
【0067】
液導入穴80(液導入流路)は、
図16乃至
図23に示すように、円形穴に形成される。液導入穴80(第2液導入穴/第2液導入流路)は、液導入筒部78と同心に配置されて、液導入筒部78及び第2案内板74に形成される。液導入穴80は、液導入筒部78の筒中心線mの方向において、液導入筒部78の他方の筒端78Bから第2案内板74まで延在されて、液導入筒部78の他方の筒端78Bに開口される。液導入穴80は、第2案内板74側の穴端を第2案内板74で閉塞される。第2案内板74は、第2案内板74側の液導入穴80の穴端を閉塞する。液導入穴80は、液導入穴80の穴中心線tを中心軸部76の軸中心線a(第2案内筒部72の筒中心線a)及び液導入穴79の穴中心線sと平行に配置される。
液導入穴80は、各液導入穴79,80の穴中心線s,tの間に直径Daの間隔を隔てて配置される。液導入穴80は、第2案内筒部72の周方向において、液導入穴79に対し180度の角度を隔てて配置される。
【0068】
渦形成溝81(渦形成流路)は、
図16乃至
図20、及び
図22に示すように、第2案内筒部72内の第2案内板74に形成される。渦形成溝81は、
図20に示すように、中心軸部76の軸中心線aと直交して、中心軸部76の軸中心線a及び各液導入穴79,80の穴中心線s,t(各液導入筒部77,78の筒中心線m,n)を通る基準直線LAにおいて、基準直線LAを境とする第2案内板74の一方側(第2案内板74の上半分側)に形成される。
【0069】
渦形成溝81は、
図20に示すように、中心軸部76の軸中心線aから液導入穴79側(液導入筒部77側)に中心間隔δY(中心距離)を隔てる基準直線LA上の中心点p、中心点p及び液導入穴80の穴中心線tの間の間隔(距離)を溝半径ryとすると、中心点pを中心として溝半径ryの半円形状の溝外周面81aを有する。渦形成溝81は、第2案内板74の一方側において、各液導入穴79,80(各液導入筒部77,78)の間に形成される。
【0070】
渦形成溝81は、
図16、
図18及び
図20に示すように、溝外周面81a及び中心軸部76の外周面76a(基準直線LAを境とする中心軸部76の一方側の外周面76a)の間に溝幅Hを有して形成され、第2案内板74の板表面74Aに開口される。基準直線LAを境とする中心軸部76の一方側の外周面76a(中心軸部76の上半分の外周面76a)は、渦形成溝81の溝内周面81bとなる。渦形成溝81の溝幅Hは、液導入穴79の穴中心線sから液導入穴80の穴中心線tの位置に向けて段々に縮幅しつつ(段々に幅を狭めつつ)形成される。
渦形成溝81の溝幅Hは、液導入穴79の穴中心線s(液導入筒部77の筒中心線m)で最大溝幅HW(最大幅)、液導入穴80の穴中心線tの位置(液導入筒部78の筒中心線nの位置)で最小溝幅HN(最小幅)となる。
液導入穴80の穴中心線tの位置は、液導入穴80の穴中心線t(液導入筒部78の筒中心線n)及び中心軸部76(外周面76a)の間の基準線LAの位置、又は基準直線LAと交差する液導入穴80の穴中心線t(液導入筒部78の筒中心線n)及び中心軸部76の外周面76aの間の位置である(以下、同様)。
【0071】
渦形成溝81は、
図16、
図17、
図22及び
図23に示すように、第2案内筒部72(渦形成体3)の筒中心線aの方向Aにおいて、第2案内板74の板表面74Aから溝深さWを有して形成され、第2案内筒部72の筒中心線aの方向Aに溝幅Hの溝底面81cを形成する。渦形成溝81の溝深さWは、
図16、
図17及び
図22に示すように、液導入穴79の穴中心点線sから液導入穴80の穴中心線tの位置に向けて段々に浅くしつつ形成され、液導入穴80の穴中心線tの位置で深さ零(W=0)になる。渦形成溝81の溝深さは、液導入穴79の穴中心線s(液導入筒部77の筒中心線m)の位置で最大溝深さWM、液導入穴80の穴中心線tの位置(液導入筒部78の筒中心線nの位置)で最小溝深さWN(WN=0)となる。
渦形成溝81の溝底面81cは、液導入穴79の穴中心線s(液導入筒部77の筒中心線m)から液導入穴80の穴中心線tの位置(液導入筒部78の筒中心線nの位置)に向けて段々に深さを浅くしつつ傾斜されて、液導入穴80の穴中心線tの位置(液導入筒部78の筒中心線nの位置)で第2案内板の板表面74Aに連続される。渦形成溝81は、例えば、第2案内板74の一方側において、中心軸部76に隣接する第2案内板74の板表面74Aが凹んで形成される。
渦形成溝81は、
図16、
図18及び
図20に示すように、最大溝幅HW及び最大深さWMの位置において、液導入穴79に連通される。液導入穴79は、最大溝幅HW及び最大深さWMの位置において、溝外周面81aに向けて渦形成溝81に開口して、渦形成溝81に連通される。
【0072】
渦形成溝82(渦形成流路)は、
図16乃至
図21に示すように、第2案内筒部72内の第2案内板74に形成される。渦形成溝82は、
図20に示すように、基準直線LAを境とする第2案内板74の他方側(第2案内板74の下半分側)に形成される。
【0073】
渦形成溝82は、
図20に示すように、中心軸部76の軸中心線aから液導入穴80側(液導入筒部78側)に中心間隔δY(中心距離)を隔てる基準直線LA上の中心点qとすると、中心点qを中心として溝半径ryの半円形状の溝外周面82aを有する。渦形成溝82は、第2案内板74の他方側において、各液導入穴79,80(各液導入筒部77,78)の間に形成される。
【0074】
渦形成溝82は、
図20に示すように、溝外周面82a及び中心軸部76の外周面76a(基準直線LAを境とする中心軸部76の他方側の外周面76a)の間に溝幅H(液導入溝81と同一の溝幅)を有して形成され、第2案内板74の板表面74Aに開口される。基準直線LAを境とする中心軸部76の他方側の外周面76a(中心軸部76の下半分の外周面76a)は、渦形成溝82の溝内周面82bとなる。渦形成溝82の溝幅Hは、液導入穴80の穴中心線tから液導入穴79の穴中心線sの位置に向けて段々に縮幅しつつ(段々に幅を狭めつつ)形成される。
渦形成溝82の溝幅Hは、液導入穴80の穴中心線t(液導入筒部78の筒中心線n)で渦形成溝81と同一の最大溝幅HW(最大幅)、液導入穴79の穴中心線sの位置(液導入筒部77の筒中心線mの位置)で渦形成溝81と同一の最小溝幅HN(最小幅)となる。
液導入穴79の穴中心線sの位置は、液導入穴79の穴中心線s(液導入筒部77の筒中心線m)及び中心軸部76(外周面76a)の間の基準線LAの位置、又は基準直線LAと交差する液導入穴79の穴中心線s(液導入筒部77の筒中心線m)及び中心軸部76の外周面76aの間の位置である(以下、同様)。
【0075】
渦形成溝82は、
図16、
図17、
図21及び
図22に示すように、第2案内筒部72(渦形成体3)の筒中心線aの方向Aにおいて、第2案内板74の板表面74Aから溝深さW(渦形成溝81と同一の溝深さ)を有して形成され、第2案内筒部72の筒中心線aの方向Aに溝幅Hの溝底面82cを形成する。渦形成溝82の溝深さWは、液導入穴80の穴中心点線tから液導入穴79の穴中心線sの位置に向けて段々に浅くしつつ形成され、液導入穴79の穴中心線sの位置で深さ零(W=0)になる。渦形成溝82の溝深さは、液導入穴80の穴中心線t(液導入筒部78の筒中心線n)で渦形成溝81と同一の最大溝深さWM、液導入穴79の穴中心線sの位置(液導入筒部77の筒中心線mの位置)で渦形成溝81と同一の最小溝深さWN(WN=0)となる。
渦形成溝82の溝底面82cは、液導入穴80の穴中心線t(液導入筒部78の筒中心線n)から液導入穴79の穴中心線sの位置(液導入筒部77の筒中心線mの位置)に向けて段々に深さを浅くしつつ傾斜されて、液導入穴79の穴中心線sの位置(液導入筒部77の筒中心線mの位置)で第2案内板の板表面74Aに連続される。渦形成溝82は、例えば、第2案内板74の他方側において、中心軸部76に隣接する第2案内板74の板表面74Aが凹んで形成される。
渦形成溝82は、
図17、
図18及び
図20に示すように、最大溝幅HW及び最大深さWMの位置において、液導入穴80に連通される。液導入穴80は、最大溝幅HW及び最大深さWMの位置において、溝外周面82aに向けて渦形成溝82に開口して、渦形成溝82に連通される。
【0076】
渦形成体3は、
図4、
図7及び
図8に示すように、筒本体1の筒中心線aの方向Aにおいて、仕切体2(仕切本体51)及び流入口13の間の流入空間α(流入穴β)に配置され、仕切体2(仕切本体51)との間に気液混入室τ2を形成(区画)する。渦形成体3は、筒本体1の筒中心線aの方向Aにおいて、渦形成体3(第2案内板74)及び仕切本体51(円環平板53及び金網54)の間に間隔を隔てて、仕切体2(仕切本体51)及び流入口13の間の流入空間α(流入穴β)に配置される。
【0077】
渦形成体3は、
図4及び
図7に示すように、筒本体1の筒中心線の方向Aにおいて、閉塞体(蓋部材19の閉塞板37)及び仕切体2(仕切本体51)の間の流入空間α(流入穴β)に配置され、閉塞体(蓋部材19の閉塞板37)との間に流入室τ3を形成(区画)する。渦形成体3は、筒本体1の筒中心線aの方向Aにおいて、渦形成体3(第2案内板74)及び蓋部材19の閉塞板37(流入口13)の間に間隔を隔てて、蓋部材19の閉塞板37(流入口13)及び仕切体2(仕切本体51)の間の流入空間α(流入穴β)に配置される。
【0078】
渦形成体3(第1及び第2案内筒部71,72)は、
図4及び
図7に示すように、筒本体1と同心にして、仕切体2(仕切本体51)及び流入口13の間の流入空間α(流入穴β)に配置される。
渦形成体(第1及び第2案内筒部71,72)は、筒本体1と同心にして、蓋部材19の閉塞板37(流入口13)及び仕切体2(仕切本体51)の間の流入空間α(流入穴β)に配置される。
【0079】
渦形成体3は、
図4及び
図7に示すように、第1案内筒部71の一方の筒端71A(各渦形成溝81,82)を仕切本体51(円環平板53及び金網54)に向け、各液導入筒部77,78を蓋部材19の閉塞板37(流入口13)に向けて流入空間α(流入穴β)に配置される。渦形成体3は、第1案内筒部71の一方の筒端71A側を円筒部材17(筒部24)の他方の筒端24Bから円筒部材17内(筒部24内)に挿入して、円筒部材17(筒部24)に連結される。第1案内筒部71の一方の筒端71A側は、第1案内筒部71の外周面71aを筒部24の内周面に密接して、円筒部材17内(筒部24内)に挿入される。
【0080】
渦形成体3において、第1案内平板73及び第2案内板74は、
図4及び
図7に示すように、第1案内筒部71の一方の筒端71A側を筒部24に挿入すると、仕切本体51(円環平板53及び金網54)との間に気液混入室τ2を形成(区画)する。渦形成体3において、第2案内筒部72は、第1案内筒部71の一方の筒端71A側を筒部24に挿入すると、仕切本体51の流れ穴55の内側に配置されて、各渦形成溝81,82は、仕切本体51の金網54(各流出穴52/各網目ε)に対向して配置される。渦形成体3において、各渦形成溝81,82は、
図4及び
図7に示すように、第1案内筒部71の一方の筒端71A側を筒部24に挿入すると、気液混入室τ2に開口され、円筒部材17(筒部24)の筒穴25を通して各流出穴52(金網54の各網目ε)に連通される。各流出穴52(各網目ε)は、
図4及び
図7に示すように、筒本体1の筒中心線aの方向Aにおいて、仕切本体51(金網54)を貫通して、開口面積Spを有して流出室τ1及び気液混入室τ2(筒穴25)に開口(連通)される。各流出穴52の開口面積Spは、流出穴52(網目ε)の大きさであって、例えば、横線間隔δ1及び縦線間隔δ2を積算(Sp=δ1×δ2)したものである。渦形成体3において、第1案内平板73及び第2案内板74は、各渦形成溝81,82は、第1案内筒部71の一方の筒端71A側を筒部24に挿入すると、蓋部材19の閉塞板37(流入口13)との間に流入室τ3を形成(区画)する。渦形成体3において、各液導入筒部77,78は、各渦形成溝81,82は、第1案内筒部71の一方の筒端71A側を筒部24に挿入すると、流入室τ3に配置される。渦形成体3において、各液導入穴79,80は、第1案内筒部71の一方の筒端71A側を筒部24に挿入すると、各液導入筒部77,78の他方の筒端77B,78Bから流入室τ3に開口(連通)される。各液導入穴79,80(液導入流路)は、流入室τ3(流入口13)及び各渦形成溝81,82(気液混入室τ2)に連通される。
【0081】
渦形成体3は、
図7に示すように、フランジ部75の板表面75Aを円筒部材17(筒部24)の他方の筒端24Bに当接し、フランジ部75の板裏面75Bを蓋部材19の段部41に当接して、流入空間α(流入穴β)に配置される。
【0082】
渦形成体3は、
図7に示すように、フランジ部75の板表面75Aを円筒部材17(筒部24)の他方の筒端24Bに当接し、フランジ部75の板裏面75Bを蓋部材19の段部41に当接した状態において、蓋部材19(段部41)及び円筒部材17(筒部24)によってフランジ部75を挟持して、筒本体1に固定される。
蓋部材19及び円筒部材17は、フランジ部75の板表面75Aを円筒部材17(筒部24)の他方の筒端24Bに当接し、フランジ部75の板裏面75Bを蓋部材19の段部41に当接した状態において、蓋部材19を円筒部材17に対し回転することで、蓋部材19の雌ネジ部36に円筒部材17の雄ネジ部28を螺入して、筒部34(段部41)及び筒部24によってフランジ部75を挟持して、渦形成体3を筒本体1に固定する。
渦形成体3を筒本体1に固定すると、流入室τ3は、流入口13(蓋部材19の閉塞板37)及び渦形成体3(第1案内平板73及び第2案内板74)の間の流入穴β(流入空間α)の円錐穴45及び筒穴35の小径穴部40によって形成される。流入室τ3において、蓋部材19の円錐穴45は、筒本体1の筒中心線aの方向Aにおいて、流入口13から筒穴35(蓋部材19)の小径穴部40に向けて段々に拡径して小径穴部40に連通される。
【0083】
大きさが異なる複数種類の遊動体(移動体)は、
図4及び
図33に示すように、流出穴52(流出穴52の開口面積Sp)より大きく形成(流出穴52より大きい形状に形成)され、気液混入室τ2に遊動自在(移動自在)に配置(収納)される。各種類の遊動体(遊動部材/移動部材)は、各渦形成溝81,82の溝幅H(最大溝幅HW)より大きく形成(各渦形成溝81,82の溝幅Hより大きい形状に形成)され、気液混入室τ2に遊動自在(移動自在)に1又は複数、配置(収納)される。
【0084】
各種類の遊動体は、
図24乃至
図33に示すように、例えば、大きさが異なる3種類の遊動体[第1遊動体4(第1移動体)、第2遊動体5(第2移動体)及び第3遊動体6(第3移動体)]で構成される。第1遊動体4、第2遊動体5及び第3遊動体6は、流出穴52(流出穴52の開口面積Sp)より大きく形成(流出穴52より大きい形状に形成)され、気液混入室τ2に遊動自在(移動自在)に配置(収納)される。第1乃至第3遊動体4,5,6は、各渦形成溝81,82の溝幅H(最大溝幅HW)より大きく形成(各渦形成溝81,82の溝幅Hより大きい形状に形成)され、気液混入室τ2に遊動自在(移動自在)に配置(収納)される。第2遊動体5は、第1遊動体4及び第3遊動体6と異なる大きさに形成(異なる大きさの形状に形成)される。第2遊動体5は、例えば、第1遊動体4より小さく、及び第3遊動体6より大きく形成される。第2遊動体5は、第1遊動体4よりも小さい形状、及び第3遊動体6よりも大きい形状に形成される。第3遊動体6は、第1及び第2遊動体4,5と異なる大きさに形成(異なる大きさの形状に形成)される。第3遊動体6は、第1及び第2遊動体より小さく形成される。第3遊動体6は、第1及び第2遊動体4,5より小さい形状に形成される。
3種類の遊動体4,5,6[3種類の遊動体の夫々(複数種類の遊動体の夫々)]は、例えば、大きさが異なる(球直径の異なる)球体に形成される。3種類の遊動体の4,5,6(複数種類の遊動体の夫々)は、第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れか1の球体で構成される。大きさが異なる各球体は、例えば、同一の材料であって、セラミックス、合成樹脂、金属(アルミ合金等)で形成される。
大きさが異なる3種類の遊動体4,5,6(大きさが異なる各種類の遊動体)は、密度(比重)が同一の材料で形成されて、質量が異なる。
【0085】
第1遊動体4は、
(1)第1球体4X(
図24参照)、
(2)凹部83を有する第2球体4Y(
図25参照)、
(3)貫通穴84を有する第3球体4Z(
図26参照)、
の何れか1の球体で構成される。第1球体4X,第2球体4Y,第3球体4Z(第1遊動体4)は、同一の直径Dpの球体に形成されて、気液混入室τ2内に遊動自在(移動自在)に配置(収納)される。
【0086】
第1球体4X(第1ボール)は、
図24に示すように、表面全体が球面とされた球体(穴及び凹部を有しない球体)である。第1球体4Xは、流出穴52(網目ε)より大きく形成(流出穴52より大きい球体に形成)される。第1球体4Xは、流出穴52(網目ε)の開口面積Spより大きい直径Dq(球直径)を有する球体に形成される。第1球体4Xは、各網目εの横線間隔δ1及び縦線間隔δ2より大きい直径Dq(球直径)を有する球体に形成される。
第1球体4Xは、各渦形成溝81,82の溝幅H(最大溝幅H)より大きい形状(各渦形成溝81,82の溝幅Hより大きい球体)に形成される。第1球体4Xは、各渦形成溝81,82の溝幅H(最大溝幅HW)より大きい直径Dq(球直径)を有する球体に形成される。
【0087】
第2球体4Yは、
図25に示すように、第1球体4X(
図24参照)の球直径と同一の直径Dq(球直径)を有する球体に形成される。第2球体4Yは、第2球体4Yの表面4a(球面)に開口される複数の凹部83(第1凹部)を有する。各凹部83は、例えば、第2球体4Yの直径Dqより小さい直径Drを有する円形状の凹穴(円形凹穴)に形成される。各凹部83(第1凹穴)は、第2球体4Yの球面4a(表面)に円形状に開口される。各凹部83は、第2球体4Yの球面4aから球中心uに向けて、第2球体4Yの球半径rqより短い(浅い)凹深さ(穴深さ)を有して、第2球体4Yに形成される。
第2球体4Yは、例えば、一対(2つ)の凹部83(凹穴)を有し、一対の凹部83,83は、
図25に示すように、第2球体4Yの球中心uを中心として、各凹部83,83(凹穴)の中心線w(穴中心線)の間に鋭角度(例えば、90度の角度)を隔てて配置される。
第2球体4Yには、第2球体4Yの表面4a(球面)に開口される1又は複数の凹部83が形成される。
【0088】
第3球体4Zは、
図25に示すように、第1球体4X(
図24参照)の球直径と同一の直径Dqを有する球体に形成される。第3球体4Zは、第3球体4Zの表面4a(球面)に開口され、第3球体4Zを貫通する貫通穴84(第1貫通穴)を有する。各貫通穴84は、例えば、第3球体4Zの直径Dqより小さい直径Dsを有する円形状の穴(円形穴)に形成される。各貫通穴84(第1貫通穴)は、第3球体4Zを貫通して、第3球体4Zの球面4a(表面)に開口される。
第3球体4Zは、
図26に示すように、例えば、一対(2つ)の貫通穴84,84を有し、一対の貫通穴84,84は、第3球体4Zの球中心uを中心として、各貫通穴84,84の穴中心線vの間に鋭角度(例えば、90度の角度)を隔て配置される。一対の貫通穴84,84は、第3球体4Zの球中心aを通って、第3球体4Zを貫通して、第3球体4Zの球面4a(表面)に開口される。
第3球体4Zには、第3球体4Zの表面4a(球面)に開口され、第3球体4Zを貫通する貫通穴84が形成される。
【0089】
第2遊動体5は、
(1)第1球体5X(
図27参照)、
(2)凹部85を有する第2球体5Y(
図28参照)、
(3)貫通穴86を有する第3球体5Z(
図29参照)、
の何れか1の球体で構成される。第1球体5X、第2球体5Y及び第3球体5Z(第2遊動体5)は、同一の直径Dwの球体に形成されて、気液混入室τ2内に遊動自在(移動自在)に配置される。
【0090】
第1球体5X(第2ボール)は、
図27に示すように、表面全体が球面5aとされた球体(穴及び凹部を有しない球体)である。第1球体5Xは、流出穴52(網目ε)より大きく形成(流出穴52より大きい球体に形成)される。第1球体5Xは、流出穴52(網目ε)の開口面積Spより大きい直径Dw(球直径)を有する球体に形成される。第1球体5Xは、各網目εの横線間隔δ1及び縦線間隔δ2より大きい直径Dw(球直径)を有する球体に形成される。
第1球体5Xは、各渦形成溝81,82の溝幅H(最大溝幅H)より大きい形状(各渦形成溝81,82の溝幅Hより大きい球体)に形成される。第1球体5Xは、各渦形成溝81,82の溝幅H(最大溝幅HW)より大きい直径Dw(球直径)を有する球体に形成される。
第1球体5Xは、第1球体4Xと異なる大きさの形状(異なる大きさの球体)に形成される。第1球体5Xは、第1球体4Xと異なる直径の球体に形成される。第1球体5Xは、例えば、第1球体4Xの直径Dqより小さい直径Dw(球直径)を有する球体に形成される。
【0091】
第2球体5Yは、
図28に示すように、第1球体5X(
図27参照)の球直径と同一の直径Dw(球直径)を有する球体に形成される。第2球体5Yは、第2球体5Yの表面5a(球面)に開口される複数の凹部85(第2凹部)を有する。各凹部85は、例えば、第2球体5Yの直径Dwより小さい直径Dvを有する円形状の凹穴(円形凹穴)に形成される。各凹部85(第2凹穴)は、第2球体5Yの球面5a(表面)に円形状に開口される。各凹部85は、第2球体5Yの球面5aから球中心σに向けて、第2球体5Yの球半径rwより短い(浅い)凹深さHw(穴深さ)を有して、第2球体5Yに形成される。
第2球体5Yは、
図28に示すように、例えば、一対(2つ)の凹部85(凹穴)を有し、一対の凹部85,85は、第2球体5Yの球中心σを中心として、各凹部85,85(凹穴)の中心線λの間に鋭角度(例えば、90度の角度)を隔てて配置される。
第2球体5Yは、第2球体5Yの表面5a(球面)に開口される1又は複数の凹部85が形成される。
【0092】
第3球体5Zは、
図29に示すように、第1球体5X(
図27参照)の球直径と同一の直径Dwを有する球体に形成される。第3球体5Zは、第3球体5Zの表面5a(球面)に開口され、第3球体5Zを貫通する複数の貫通穴86(第2貫通穴)を有する。各貫通穴86は、例えば、第3球体5Zの直径Dwより小さい直径Dyを有する円形状の穴(円形穴)に形成される。各貫通穴86(第2貫通穴)は、第3球体5Zを貫通して、第3球体5Zの球面5a(表面)に開口される。
第3球体5Zは、
図29に示すように、例えば、一対(2つ)の貫通穴86,86を有し、一対の貫通穴86,86は、第3球体5Zの球中心σを中心として、各貫通穴86,86の穴中心線φの間に鋭角度(例えば、90度の角度)を隔てて配置される。一対の貫通穴86,86は、第3球体5Zの球中心σを通って、第3球体5Zを貫通して、第3球体5Zの球面5a(表面)に開口される。
第3球体5Zには、第3球体5Zの表面5a(球面)に開口され、第3球体5Zを貫通する貫通穴86が形成される。
【0093】
第3遊動体6は、
(1)第1球体6X(
図30参照)、
(2)凹部87を有する第2球体6Y(
図31参照)、
(3)貫通穴88を有する第3球体6Z(
図32参照)、
の何れか1の球体で構成される。第1球体6X、第2球体6Y、第3球体6Z(第3遊動体6)は、同一の直径Dxの球体に形成されて、気液混入室τ2内に遊動自在(移動自在)に配置される。
【0094】
第1球体6X(第3ボール)は、
図30に示すように、表面全体が球面6aとされた球体(穴及び凹部を有しない球体)である。第1球体6Xは、流出穴52(網目ε)より大きく形成(流出穴52より大きい球体に形成)される。第1球体6Xは、流出穴52(網目ε)の開口面積Spより大きい直径Dx(球直径)を有する球体に形成される。第1球体6Xは、各網目εの横線間隔δ1及び縦線間隔δ2より大きい直径Dx(球直径)を有する球体に形成される。
第1球体6Xは、各渦形成溝81,82の溝幅H(最大溝幅H)より大きい形状(各渦形成溝81,82の溝幅Hより大きい球体)に形成される。第1球体6Xは、各渦形成溝81,82の溝幅H(最大溝幅HW)より大きい直径Dx(球直径)を有する球体に形成される。
第1球体6Xは、各第1球体4X,5X(第1及び第2遊動体)と異なる大きさの形状(異なる大きさの球体)に形成される。第1球体6Xは、各第1球体4X,5Xと異なる直径の球体に形成される。第1球体6Xは、例えば、第1球体4Xの直径Dq及び第1球体5Xの直径Dwより小さい直径Dx(球直径)を有する球体に形成される。
【0095】
第2球体6Yは、
図31に示すように、第1球体6X(
図30参照)の球直径と同一の直径Dw(球直径)を有する球体に形成される。第2球体6Yは、第2球体6Yの表面6aに開口される複数の凹部87(第3凹部)を有する。各凹部87は、例えば、第2球体6Yの直径Dxより小さい直径Dfを有する円形状の凹穴(円形凹穴)に形成される。各凹部87(第3凹穴)は、第2球体6Yの球面6a(表面)に円形状に開口される。各凹B87は、第2球体6Yの球面6aから球中心ωに向けて、第2球体6Yの球半径rxより短い(浅い)凹深さHx(穴深さ)を有して、第2球体6Yに形成される。
第2球体6Yは、
図31に示すように、例えば、一対(2つ)の凹部87(凹穴)を有し、一対の凹部87,87は、第2球体6Yの球中心ωを中心として、各凹部87,87(凹穴)の中心線ψの間に鋭角度(例えば、90度の角度)を隔てて配置される。
第2球体6Yには、第2球体6Yの表面5a(球面)に開口される1又は複数の凹部87が形成される。
【0096】
第3球体6Zは、
図32に示すように、第1球体6X(
図30参照)の球直径と同一の直径Dwを有する球体に形成される。第3球体6Zは、第3球体6Zの表面6a(球面)に開口され、第3球体6Zを貫通する複数の貫通穴88(第3貫通穴)を有する。各貫通穴88は、例えば、第3球体6Zの直径Dxより小さい直径Dzを有する円形状の穴(円形穴)に形成される。各貫通穴88(第3貫通穴)は、第3球体6Zを貫通して、第3球体6Zの球面6a(表面)に開口される。
第3球体6Zは、
図32に示すように、例えば、一対(2つ)の貫通穴88,88を有し、一対の貫通穴88,88は、第3球体6Zの球中心ωを中心として、各貫通穴88,88の穴中心線μの間に鋭角度(例えば、90度の角度)を隔てて配置される。一対の貫通穴88,88は、第3球体6Zの球中心ωを通って、第3球体6Zを貫通して、第3球体6Zの球面6a(表面)に開口される。
第3球体6Zには、第3球体6Zの表面6a(球面)に開口され、第3球体6Zを貫通する貫通穴88が形成される。
【0097】
3種類の遊動体4,5,6の夫々(第1乃至第3遊動体の夫々/遊動体)は、
図4及び
図33に示すように、第1球体4X,5X,6X、又は第2球体4Y,5Y,6Y、又は第3球体4Z,5Z,6Zの何れか1の球体で構成されて、気液混入室τ2に遊動自在(移動自在)に1又は複数、配置(収納)される。気液混入室τ2には、1又は複数の球体(遊動体)が配置(収納)される。
3種類の遊動体4,5,6(各種類の遊動体)は、気液混入室τ2内において、仕切本体51(仕切体2)及び渦形成体3(第1案内平板73、第2案内板74)の間で遊動(移動)される。3種類の遊動体4~6(各種類の遊動体)において、気液混入室τ2に配置(収納)された第1球体4X,5X,6X、第2球体4Y,5Y,6Y、及び第3球体4Z,5Z,6Zは、気液混入室τ2を流れる液体によって、仕切本体51(仕切体2)及び渦形成体3(第1案内平板73、第2案内板74)の間で遊動(移動)される。
【0098】
3種類の遊動体4,5,6は、
図4及び
図33に示すように、例えば、1又は複数の第3球体4Z(第1遊動体4)、1又は複数の第2球体5Y(第2遊動体5)、及び1又は複数の第1球体6X(第3遊動体6)を、気液混入室τ2に遊動自在(移動自在)に配置(収納)する。
【0099】
図1乃至
図8、及び
図33において、バブル液発生装置Xは、液体供給源(図しない)に接続されて、液体供給源から液体(例えば、水)が筒本体1の流入空間σ(流入穴β)に流入される。バブル液発生装置Xは、蓋部材19(第2蓋部材)のボス部38(流路穴42)を液体供給源に接続して、液体供給源からの液体が蓋部材19の流路穴42に供給される。蓋部材19の流路穴42の供給された液体は、流入口13から流入室τ3(流入空間α/流入穴β)に流入される。
【0100】
流入室τ3(流入空間α/流入穴β)に流入した液体は、
図4乃至
図8、及び
図33に示すように、流入室τ3に充填(充満)されると共に、各液導入筒部77,78の他方の筒端77B,78Bから各液導入穴79,80に流入される。各液導入穴79,80に流入された液体は、流入口13から流入室τ3内への液体の流入に伴って、各液導入穴79,80内を流れて、渦形成体3の各渦形成溝81,82に流出されて、気液流入室τ2及び流出室τ1(流入空間α/流入穴β)に充填(充満)される。各液導入穴79,80は、
図4、
図7、
図8及び
図33に示すように、流入空間α(流入室τ3、気液混入室τ2及び流出室τ1)を液体で充填(充満)すると、各液導入穴79,80内を流れる液体を渦形成体3の各渦形成溝81,82に流出(噴出)する。
【0101】
液導入穴79(液導入流路)から渦形成溝81(渦形成流路)に流出(噴出)された液体は、
図8及び
図20に示すように、第2案内板74の一方側(第2案内板74の上半分側)において、液導入穴79の穴中心線sから液導入穴80の穴中心線tの位置に向けて、渦形成溝81(渦形成流路)の溝外周面81a及び溝内周面81bに沿って、溝外周面81a及び溝内周面81bの間を流れる。
渦形成溝81に流出された液体は、液導入穴79の穴中心線sの最大溝深さWNの溝底面81cから第2案内板74の板表面74Aに向かいつつ、溝外周面81a及び溝内周面81bの間を流れる。
渦形成溝81の溝外周面81a及び溝内周面81bの間を流れる液体は、液導入穴80の穴中心線tの位置において、渦形成溝81から第2案内筒部72の内周面72bに向けて、一方の筒端72A及び第2案内板74の間の第2案内筒部72内(気液混入室τ2内)に流出(噴出)されて、第2案内筒部72の内周面72bに沿って流れる。
渦形成溝81は、液導入穴79から流出された液体を第2案内筒部72の内周面72bに向けて、第2案内筒部72内(気液混入室τ2内)に流出(噴出)して、液体を第2案内筒部72の内周面72bに沿って流す。
【0102】
液導入穴80(液導入流路)から渦形成溝82(渦形成流路)に流出(噴出)された液体は、
図8及び
図20に示すように、第2案内板74の他方側(第2案内板74の下半分側)において、液導入穴80の穴中心線tから液導入穴79の穴中心線sの位置に向けて、渦形成溝82(渦形成流路)の溝外周面82a及び溝内周面82bに沿って、溝外周面82a及び溝内周面82bの間を流れる。
渦形成溝82に流出された液体は、液導入穴80の穴中心線sの最大溝深さWNの溝底面82cから第2案内板74の板表面74Aに向かいつつ、溝外周面82a及び溝内周面82bの間を流れる。
渦形成溝82の溝外周面82a及び溝内周面82bの間を流れる液体は、液導入穴79の穴中心線tの位置において、渦形成溝82から第2案内筒部72の内周面72bに向けて、一方の筒端72A及び第2案内板74の間の第2案内筒部72内(気液混入室τ2)に流出(噴出)されて、第2案内筒部72の内周面72bに沿って流れる。
渦形成溝82は、液導入穴80から流出された液体を第2案内筒部72の内周面72bに向けて、第2案内筒部72内(気液混入室τ2内)に流出(噴出)して、液体を第2案内筒部72の内周面72bに沿って流す。
【0103】
各渦形成溝81,82から第2案内筒部72内に流出された液体は、筒本体1(第2案内筒部72)の筒中心線aを中心として、第2案内筒部72の内周面72bに沿って同一方向に旋回しつつ、第2案内板74(板表面74A)によって渦形成体3(第1及び第2案内筒部71,72内)から仕切本体51(仕切体2)に向けて流されて、気液混入室τ2に充填(充満)された液体に、筒本体1の筒中心線回りの渦流れを形成(発生)する。
【0104】
渦形成体3は、流入口13から流入空間(流入室τ3)に流入された液体が流入され(各液導入穴79,80に流入され)、液体を気液混入室τ2に流出(噴出)して(各液導入穴79,80から液体を気液混入室τ2に流出)して、気液混入室τ2の液体に、筒本体の筒中心線a回りの渦流れを形成(発生)する。
【0105】
渦形成体3は、筒本体の内周面に密接して流入空間に配置される第1案内筒部と、筒本体(第1案内筒部)と同心に配置され、一方の筒端を閉塞体に向けて第1案内筒部内に配置される第2案内筒部と、第1及び第2案内筒部の間に配置され、第1及び第2案内筒部の間を閉塞する第1案内板と、第2案内筒部の他方の筒端を閉塞する第2案内板と、流入口から流入空間(流入室)に流入された液体が流入される一対の第1及び第2液導入流路(第1及び第2液導入穴79,80)と、第2案内板に配置されて、前記第1液導入流路に連通される第1渦形成流路(渦形成溝81)と、第2案内板に配置されて、前記第2液導入流路に連通される第2渦形成流路(渦形成溝82)と、を備え、第1渦形成流路は、第1液導入流路から流出された液体を第2案内筒部の内周面に向けて、第2案内筒部内に流出(噴出)して、液体を第2案内筒部の内周面に沿って流し、第2渦形成流路は、第2液導入流路から流出された液体を第2案内筒部の内周面に向けて、第2案内筒部内に流出(噴出)して、液体を第2案内筒部の内周面に沿って流し、第1及び第2渦形成流路は、液体を第2案内筒部の内周面に沿って同一方向に流して、気液混入室の液体に、筒本体の筒中心線回りの渦流れを形成(発生)する。
【0106】
気液混入室τ2に配置(収納)された第3球体4Z(第1遊動体4)、第2球体5Y(第2遊動体)及び第1球体6X(第3遊動体)は、
図33に示すように、気液混入室τ2の液体に形成された渦流れによって、気液混入室τ2内を遊動(移動/流動)して、気液混入室τ2の液体を攪拌する。
第3球体4Z、第2球体5Y及び第1球体6Xは、
図33に示すように、気液混入室τ2に形成(発生)された渦流れによって、筒本体1の筒中心線aを中心として、気液混入室τ2内(仕切本体51及び第2案内板74の間の気液混入室τ2内)を旋回しつつ遊動(旋回しつつ移動)されて、各球体4Z,5Y,6Xの表面4a,5a,6a(球面)及び渦流れの液体との接触によって、気液混入室τ2内の液体に形成(発生)された渦流れを攪拌する(渦流れを乱す)。各球体4Z,5Y,6Xは、例えば、密度が同一の材料で形成され、大きさが異なる(体積が異なる)球体に形成されている。第3球体4Z(第1遊動体)は、各球体4Z,5Y,6Xのうち最も大きい形状(最も大きい体積)の球体に形成され、最も重い質量となり、第2球体5Y(第2遊動体)は、各球体4Z,5Y,6Xのうち、2番目に大きい形状(2番目に大きい体制)の球体に形成され、2番目に重い質量となり、第1球体6Xは、各球体4Z,5Y,6Xのうち最も小さい形状(最も小さい体積)の球体に形成され、最も軽い質量となる(以下、同様)。
第3球体4Z(第1遊動体)は、
図33に示すように、気液混入室τ2の液体に形成(発生)された渦流れによって、筒本体1の筒中心線aを中心として、主に、第2案内板74側(渦形成体3側)の気液混入室τ2で旋回しつつ遊動されて、渦流れを乱して、気液混入室τ2の液体を攪拌する。第3球体4Zは(第1遊動体)は、気液混入室τ2の液体に形成(発生)される渦流れによって液体が各貫通穴84に流入されて、各貫通穴84に流入した液体によって気液混入室τを遊動(移動/流動)しつつ第3球体4Zの球中心uを中心として回転(自転)して、渦流れを乱して、気液混入室τ2の液体を攪拌する。
第1球体6X(第3遊動体)は、
図33に示すように、気液混入室τ2の液体に形成(発生)された渦流れによって、筒本体1の筒中心線aを中心として、主に、仕切本体51側(仕切体2側)の気液混入室τ2で旋回しつつ遊動されて、渦流れを乱して、気液混入室τ2の液体を攪拌する。
第2球体5Y(第2遊動体)は、
図33に示すように、気液混入室τ2の液体に形成(発生)された渦流れによって、筒本体1の筒中心線aを中心として、主に、第3球体4Z及び第1球体6Xの間の気液混入室τ2で旋回しつつ遊動されて、渦流れを乱して、気液混入室τ2の液体を攪拌する。第2球体5Y(第2遊動体5)は、気液混入室τ2の液体に形成(発生)される渦流れによって液体が各凹部85に流入されて、各凹部85に流入した液体によって気液混入室τを遊動(移動/流動)しつつ第2球体5Yの球中心λを中心として回転(自転)して、気液混入室τ2の液体を攪拌する。
各球体4Z,5Y,6Xは、筒本体89の筒中心線aの方向Aの仕切本体51(仕切体2)及び渦形成体3の間にわたって、気液混入室τ2に形成(発生)された渦流れを乱して、気液混入室τ2の液体を攪拌する。
各球体4Z,5Y,6Xは、各流出穴52(各網目ε)を通過することなく、各渦形成溝81,82内(溝外周面及び溝内周面の間)に嵌ることなく、気液混入室τ2の液体に形成(発生)した渦流れによって、仕切本体51及び第2案内板74(第1案内平板73)の間の気液導入室τ2内を遊動(移動)される。
【0107】
気液混入室τ2の液体中の気体(空気)は、渦形成体3によって気液混入室τ2の液体に形成された渦流れ、第1乃至第3球体4Z,5Y,6Xによる液体の攪拌によって、液体から析出され、粉砕(剪断)されて、多量のマイクロバブル及び多量のウルトラファインバブルとなる。マイクロバブル及びウルトラファインバブルは、気液混入室τ2を流れる液体混入、溶込んで、多量のマイクロバブル及び多量のウルトラファインバブルの混入、溶込んだバブル液(バブル水)となる。バブル液(バブル水)は、気液混入室τ2を流れて、仕切本体51(仕切体2)の各流出穴52から流出室τ3に噴射(噴出)されて、流出口14から蓋部材18の流路穴42に流入される。蓋部材18の流路穴42に流入されたバブル液(バブル水)は、流路穴42を流れてバブル液発生装置Xから流出される。
このように、バブル液発生装置Xでは、気液混入室τ2の液体に渦流れを形成(発生)し、渦流れによって各球体4Z,5Y,6X(各種類の遊動体4,5,6)を気液混入室τ2内で遊動(移動/流動)させ、第3球体4Z(第1遊動体4)及び第2球体5Y(第2遊動体)を遊動しつ自転させて、気液混入室τ2の液体を激しく攪拌することで、気液混入室τ2を流れる液体を乱流として、乱流によって、液体中の気体(空気)を析出し、粉砕(剪断)して、多量のマイクロバブル及び多量のウルトラファインバブルとする。
【0108】
バブル液発生装置Xでは、
図34に示すように、大きさが同一の複数の遊動体(大きさが異なる形状に形成される複数の遊動体)を気液混入空間τ2に遊動自在(移動自在)に配置(収納)しても良い。複数の遊動体(複数の遊動体の夫々)は、同一の球直径の球体に形成される。複数の遊動体の夫々は、第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れか1の球体で構成される。
複数の遊動体の夫々は、
図34に示すように、同一の球直径の球体であって、例えば、第1球体4X,第2球体4Y、第3球体4Zの何れか1の球体で構成される。
図34において、第1球体4X、第2球体4Y,第3球体4Zは、気液混入室τ2に遊動自在(移動自在)に配置(収納)され、
図33で説明したと同様に、渦形成体3によって気液混入室τ2の液体に形成される渦流れによって、筒本体1の筒中心線aを中心として旋回しつつ遊動されて、気液混入室τ2の液体に形成(発生)される渦流れ、第1乃至第3球体4X,4Y,4Zによる液体の攪拌によって、液体から析出され、粉砕(剪断)されて、多量のマイクロバブル及び多量のウルトラファインバブルとなる。マイクロバブル及びウルトラファインバブルは、気液混入室τ2を流れる液体混入、溶込んで、多量のマイクロバブル及び多量のウルトラファインバブルの混入、溶込んだバブル液(バブル水)となる。第2球体4Y,第3球体4Z(第1遊動体)は、
図33で説明したと同様に、気液混入室τ2に形成(発生)される渦流れによって、気液混入室τ2内を遊動しつつ各球体4Y,4Zの球中心uを中心として回転(自転)されて、気液混入室τ2の液体(渦流れ)を攪拌する。
【0109】
本発明に係るバブル液発生ノズルについて、
図35乃至
図45を参照して説明する。
なお、
図35乃至
図45において、
図1乃至
図34と同一符号は、同一部材、同一構成であるので、その詳細の説明は省略する。
【0110】
図35乃至
図45において、バブル液発生ノズルYは、筒本体89、渦形成体3、大きさが異なる複数種類の遊動体(移動体)を備える。
【0111】
筒本体89は、
図35乃至
図45に示すように、筒体90、及び筒体90の一方の筒端を閉塞する閉塞体91、流入口13及び複数の噴射穴92を有する。筒本体89は、流入口13から液体が流入される流入空間α1を形成する。
【0112】
筒体90は、
図35乃至
図41に示すように、円筒部材17、ノズル部材93(第1蓋部材)及び蓋部材19(第2蓋部材)を有して構成される。
【0113】
ノズル部材93(蓋部材/第1蓋部材)は、
図39及び
図40に示すように、筒部94、筒穴95(蓋流入穴),雌ネジ部96、及び閉塞板97を有する。
【0114】
筒部94は、
図39及び
図40に示すように、円筒状に形成され、筒穴95(蓋流入穴)を有する。
【0115】
筒穴95は、
図39及び
図40に示すように、筒部94に形成される。筒穴95は、円形状に形成され、筒部94と同心に配置される。筒穴95は、筒部94の筒中心線aの方向Aにおいて、筒部94を貫通して、筒部94の各筒端94A,94Bに開口される。
【0116】
雌ネジ部96は、
図40に示すように、筒穴95(筒部94)の内周(内周面)に形成される。
【0117】
閉塞板97(閉塞体)は、
図39及び
図40に示すように、板厚さを有する円形状の平板(円形平板)に形成される。閉塞板97は、板厚さ方向に板表面97A(板表平面)及び板裏面97B(板裏平面)を有する。閉塞板97は、ノズル部材93の筒部94(円筒部材17)と同心に配置される。閉塞板97は、閉塞板97の板裏面97Bを筒部94(ノズル部材93)の一方の筒端94Aに当接されて、ノズル部材93の筒部94の一方の筒端94Aを閉塞する。閉塞板97(閉塞体)は、ノズル部材93の筒部94と一体に形成される。
【0118】
バブル液発生ノズルYにおいて、円筒部材17は、
図39及び
図41に示すように、ノズル部材93及び蓋部材19と同心に配置される。円筒部材17は、筒部24(円筒部材17)の一方の筒端24Aからノズル部材93(第1蓋部材)の筒穴95内に挿入されて、円筒部材17の一方の雄ネジ部27(第1雄ネジ部)をノズル部材93の雌ネジ部96に螺着(螺入)して、筒部24(円筒部材17)の一方の筒端24Aをノズル部材93の閉塞板97(閉塞体91)の板裏面97Bに当接して、ノズル部材93に連結される。円筒部材17及びノズル部材93は、シールリング98を介して気密に連結される。ノズル部材93は、筒部94の他方の筒端94Bから筒部24(円筒部材17)の一方の筒端24A側に外嵌されて、雌ネジ部96に円筒部材17の雄ネジ部27を螺着して、円筒部材17に連結される。ノズル部材93は、雌ネジ部96に円筒部材17の雄ネジ部27を螺入して、閉塞板97の板裏面97Bを筒部24の一方の筒端24Aに当接して円筒部材17に連結される。ノズル部材93は、雌ネジ部96に円筒部材17の雄ネジ部27を螺入し、及び他方の筒端34Bをフランジ部26に当接して円筒部材17に連結される。ノズル部材93の閉塞板97は、閉塞体91である。
【0119】
バブル液発生ノズルYにおいて、円筒部材17は、
図4及び
図7で説明したと同様に、蓋部材19に連結される。
【0120】
筒本体89は、
図38及び
図41に示すように、円筒部材17、ノズル部材93及び蓋部材19を連結することで構成され、円筒部材17の筒部24、ノズル部材93の筒部94及び蓋部材19の筒部34は、筒体90となる。筒体90は、円筒部材17、ノズル部材93及び蓋部材19を連結することで、円筒部材17の筒部24、ノズル部材93の筒部94及び蓋部材19の筒部34で構成される。筒部24(円筒部材17)の一方の筒端24Aは、円筒部材17、ノズル部材93及び蓋部材19を連結すると、筒体90の一方の筒端となる。
【0121】
筒体90(円筒部材17の筒部24及び蓋部材19の筒部34)は、
図38及び
図41に示すように、円筒部材17、ノズル部材93及び蓋部材19を連結すると、ノズル部材93の閉塞板97及び蓋部材19の閉塞板37で閉塞され、筒本体89の内部に流入空間α1を形成する。流入空間α1は、筒本体89(筒体90)の筒中心線aの方向Aに延びる流入穴β1で形成される。流入穴β1は、円筒部材17の筒穴25、蓋部材19の筒穴35(小径穴部40)及び蓋部材19の円錐穴45で構成される。流入穴β1は、各穴端(円筒部材17の筒穴25の穴端、蓋部材19の円錐穴45の穴端)を閉塞して、筒本体89の内部のノズル部材93の閉塞板97及び蓋部材19の閉塞板37の間に流入空間α1を形成する。
流入空間α1は、
図38及び
図41に示すように、筒本体89の筒中心線aの方向Aにおいて、閉塞体91及び流入口13(蓋部材19の閉塞板37)の間に延在して形成される。
【0122】
複数の噴射穴92は、
図38及び
図41に示すように、閉塞体91(ノズル部材93の閉塞板97)に形成される。各噴射穴92は、筒本体89の筒中心線a(閉塞体91の板中心線)を中心として、異なる半径の各円CX,CY,CZ上に配置される。各噴射穴92は、各噴射穴92の穴中心線bを筒本体89の筒中心線aと平行にして配置される。各噴射穴92は、筒本体89の筒中心線aの方向Aにおいて、閉塞体91(ノズル部材93の閉塞板97を貫通して、流入空間α1(空間)に連通される。各噴射穴92は、円形穴に形成される。各噴射穴92は、穴直径dφの円形の開口面積Sqを有して、閉塞体91の板裏面91Bに開口されて、流入空間α1に連通される。
【0123】
渦形成体3は、
図38及び
図42に示すように、筒本体89の筒中心線aの方向Aにおいて、閉塞体91及び流入口13の間の流入空間α1に配置され、閉塞体91(ノズル部材93の閉塞板97)との間に気液混入室τ2を形成(区画)する。渦形成体3は、筒本体89の筒中心線aの方向Aにおいて、渦形成体3(第2案内板74)及び閉塞体91の間に間隔を隔てて、閉塞体91及び流入口13の間の流入空間α1(流入穴β1)に配置される。
【0124】
渦形成体3は、
図7で説明したと同様に、筒本体89の筒中心線aの方向Aにおいて、蓋部材19の閉塞板37及び閉塞体91の間の流入空間α1(流入穴β1)に配置され、蓋部材19の閉塞板37との間に流入室τ3を形成(区画)する。
【0125】
渦形成体3(第1及び第2案内筒部71,72)は、
図38及び
図41に示すように、筒本体89と同心にして、閉塞体91及び流入口13の間の流入空間α1(流入穴β1)に配置される。
渦形成体3は、
図38及び
図41に示すように、筒本体89の筒中心線aの方向Aにおいて、筒本体89と同心にして、蓋部材19の閉塞板37(流入口13)及び閉塞体91の間の流入空間α1(流入穴β1)に配置される。
【0126】
渦形成体3は、
図38、
図42及び
図43に示すように、第1案内筒部71の一方の筒端71A(各渦形成溝81,82)を閉塞体91に向けて流入空間α1(流入穴β1)に配置される。渦形成体3は、
図4及び
図7で説明したと同様に、一方の筒端71A側を円筒部材17内(筒部24内)に挿入して、円筒部材17(筒部24)に連結される。
【0127】
渦形成体3において、第1案内平板73及び第2案内板74は、
図38及び
図41に示すように、第1案内筒部71の一方の筒端71A側を筒部24に挿入すると、閉塞体91との間に気液混入室τ2を形成(区画)する。渦形成体3において、各渦形成溝81,82(渦形成流路)は、
図38、
図41及び
図43に示すように、第1案内筒部71の一方の筒端71A側を筒部24に挿入すると、各噴射穴92に対向して配置される。各渦形成溝81,82(渦形成流路)は、第1案内筒部71の一方の筒端71A側を筒部24に挿入すると、気液混入室τ2に開口され、円筒部材17(筒部24)の筒穴25を通して各噴射穴92に連通される。各噴射穴92は、筒本体89の筒中心線aの方向Aにおいて、閉塞体91を貫通して、開口面積Sqを有して気液混入室τ2に開口(連通)される。各噴射穴92の開口面積Sqは、噴射穴92の大きさであって、穴直径dφの円面積である。
【0128】
渦形成体3は、
図7で説明したと同様に、フランジ部75を円筒部材17(筒部24)及び蓋部材19の段部41の間に配置して、筒本体89に固定される。
【0129】
バブル液発生ノズルYにおいて、大きさが異なる遊動体(移動体)は、噴射穴92(噴射穴92の開口面積Sq)より大きく形成(噴射穴92より大きい形状に形成)され、気液混入室τ2に遊動自在(移動自在)に配置(収納)される。各種類の遊動体(遊動部材/移動部材)は、各渦形成溝81,82の溝幅H(最大溝幅HW)より大きく形成(各渦形成溝81,82の溝幅Hより大きい形状に形成)され、気液混入室τ2に遊動自在(移動自在)に1又は複数、配置(収納)される。
【0130】
バブル液発生ノズルYにおいて、各種類の遊動体は、
図24乃至
図32で説明したと同様に、例えば、3種類の遊動体4,5,6[第1遊動体4(第1移動体)、第2遊動体5(第2遊動体)及び第3遊動体6(第3移動体)]で構成される。第1遊動体4、第2遊動体5及び第3遊動体6は、噴射穴92(噴射穴92の開口面積Sq)より大きく形成(噴射穴92より大きい形状に形成)され、気液混入室τ2に遊動自在(移動自在)に配置(収納)される。
バブル液発生ノズルYにおいて、3種類の遊動体4,5,6[3種類の遊動体の夫々(各種類の遊動体の夫々)]は、
図24乃至
図32で説明したと同様に、大きさが異なる(球直径の異なる)球体に形成される。3種類の遊動体4,5,6の夫々(複数種類の遊動体の夫々)は、第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れか1の球体で構成される。
【0131】
バブル液発生ノズルYにおいて、第1遊動体4は、
図24乃至
図26で説明したと同様に、第1球体4X、第2球体4Y、第3球体4Zの何れか1の球体で構成される。
バブル液発生ノズルYにおいて、第1遊動体4の各球体4X,4Y,4Zは、噴射穴92(噴射穴92の開口面積Sq)より大きい形状(噴射穴92の開口面積Sqより大きい球直径の球体)に形成される他は、ノズル発生装置Xの第1遊動体4の各球体4X,4Y,4Zと同一の構成である。
【0132】
バブル液発生ノズルYにおいて、第2遊動体5は、
図27乃至
図29で説明したと同様に、第1球体5X、第2球体5Y、第3球体5Zの何れか1の球体で構成される。
バブル液発生ノズルYにおいて、第2遊動体5の各球体5X,5Y,5Zは、噴射穴92(噴射穴92の開口面積Sq)より大きい形状(噴射穴92の開口面積Sqより大きい球直径の球体)に形成される他は、ノズル発生装置Xの第2遊動体5の各球体5X,5Y,5Zと同一の構成である。
【0133】
バブル液発生ノズルYにおいて、第3遊動体6は、
図30乃至
図31で説明したと同様に、第1球体6X、第2球体6Y、第3球体6Zの何れか1の球体で構成される。
バブル液発生ノズルYにおいて、第3遊動体6の各球体6X,6Y,6Zは、噴射穴92(噴射穴92の開口面積Sq)より大きい形状(噴射穴92の開口面積Sqより大きい球直径の球体)に形成される他は、ノズル発生装置Xの第3遊動体6の各球体6X,6Y,6Zと同一の構成である。
【0134】
バブル液発生ノズルYにおいて、3種類の遊動体4,5,6の夫々(第1乃至第3遊動体の夫々/複数種類の遊動体の夫々)は、
図38及び
図44に示すように、第1球体4X,5X,6X、第2球体4Y,5Y,6Y、第3球体4Z,5Z,6Zの何れか1の球体で構成されて、気液混入室τ2に遊動自在(移動自在)に1又は複数、配置(収納)される。気液混入室τ2には、1又は複数の球体(遊動体)が配置(収納)される。
バブル液発生ノズルYにおいて、3種類の遊動体4,5,6(各種類の遊動体)は、
図38及び
図44に示すように、気液混入室τ2内において、閉塞体91(ノズル部材93の閉塞板97)及び渦形成体3(第1案内平板73、第2案内板74)の間で遊動(移動)される。
バブル液発生ノズルYの3種類の遊動体4~6(各種類の遊動体)において、気液混入室τ2に配置(収納)された第1球体4X,5X,6X、第2球体4Y,5Y,6Y、第3球体4Z,5Z,6Zは、気液流入室τ2を流れる液体によって、閉塞体91(ノズル部材93の閉塞板97)及び渦形成体3(第1案内平板73、第2案内板74)の間で遊動(移動)される。
【0135】
バブル液発生ノズルYにおいて、3種類の遊動体4,5,6は、
図44に示すように、例えば、1又は複数の第3球体4Z(第1遊動体4)、1又は複数の第2球体5Y(第2遊動体5)、及び1又は複数の第1球体6X(第3遊動体6)を、気液混入室τ2に遊動自在(移動自在)に配置(収納)する。
【0136】
図36乃至
図38、及び
図42乃至
図44において、バブル液発生ノズルYは、液体供給源(図しない)に接続されて、液体供給源から液体(例えば、水)が筒本体89の流入空間σ(流入穴β)に流入される。バブル液発生ノズルYは、蓋部材19(第2蓋部材)のボス部38(流路穴42)を液体供給源に接続して、液体供給源からの液体が蓋部材19の流路穴42に供給される。蓋部材19の流路穴42の供給された液体は、流入口13から流入室τ3(流入空間α/流入穴β)に流入される。
【0137】
流入室τ3(流入空間α/流入穴β)に流入した液体は、
図38、及び
図42乃至
図44に示すように、流入室τ3に充填(充満)されると共に、各液導入筒部77,78の他方の筒端77B,78Bから各液導入穴79,80に流入される。各液導入穴79,80に流入された液体は、流入口13から流入室τ3内への液体の流入に伴って、各液導入穴79,80内を流れて、渦形成体3の各渦形成溝81,82に流出されて、気液流入室τ2及び流出室τ1(流入空間α/流入穴β)に充填(充満)される。各液導入穴79,80は、
図38、
図43及び
図44に示すように、流入空間α(流入室τ3、気液混入室τ2及び流出室τ1)を液体で充填(充満)すると、各液導入穴79,80内を流れる液体を渦形成体3の各渦形成溝81,82に流出(噴出)する。
【0138】
バブル液発生ノズルYにおいて、各液導入穴79,80(液導入流路)から各渦形成溝81,82(渦形成流路)に流出(噴出)された液体は、
図8及び
図20で説明したと同様に、渦形成溝81,82から第2案内筒部72の内周面72bに向けて、一方の筒端72A及び第2案内板74の間の第2案内筒部72内(気液混入室τ2内)に流出(噴出)されて、第2案内筒部72の内周面72bに沿って流れる(
図43及び
図44参照)。
【0139】
バブル液発生ノズルYにおいて、各渦形成溝81,82から第2案内筒部72内に流出された液体は、
図43及び
図44に示すように、筒本体89(第2案内筒部72)の筒中心線aを中心として、第2案内筒部72の内周面72bに沿って同一方向に旋回しつつ、第2案内板74(板表面74A)によって渦形成体3(第1及び第2案内筒部71,72内)から仕切本体51(仕切体2)に向けて流されて、気液混入室τ2に充填(充満)された液体に、筒本体89の筒中心線a回りの渦流れを形成(発生)する。
【0140】
気液混入室τ2に配置(収納)された第3球体4Z(第1遊動体4)、第2球体5Y(第2遊動体)及び第1球体6X(第3遊動体)は、
図44に示すように、気液混入室τ2の液体に形成された渦流れによって、気液混入室τ2内を遊動(移動/流動)して、気液混入室τ2の液体を攪拌する。
第3球体4Z、第2球体5Y及び第1球体6Xは、
図44に示すように、気液混入室τ2に形成(発生)された渦流れによって、筒本体89の筒中心線aを中心として、気液混入室τ2内(仕切本体51及び第2案内板74の間の気液混入室τ2内)を旋回しつつ遊動(旋回しつつ移動)されて、各球体4Z,5Y,6Xの表面4a,5a,6a(球面)及び渦流れの液体との接触によって、気液混入室τ2内の液体に形成(発生)された渦流れを攪拌する(渦流れを乱す)。
第3球体4Z(第1遊動体)は、
図44に示すように、気液混入室τ2の液体に形成(発生)された渦流れによって、筒本体89の筒中心線aを中心として、主に、第2案内板74側(渦形成体3側)の気液混入室τ2で旋回しつつ遊動されて、渦流れを乱して、気液混入室τ2の液体を攪拌する。第3球体4Z(第1遊動体)は、気液混入室τ2の液体に形成(発生)される渦流れによって液体が各貫通穴84に流入されて、各貫通穴84に流入した液体によって気液混入室τを遊動(移動/流動)しつつ第3球体4Zの球中心uを中心として回転(自転)して、渦流れを乱して、気液混入室τ2の液体を攪拌する。
第1球体6X(第3遊動体)は、
図44に示すように、気液混入室τ2の液体に形成(発生)された渦流れによって、筒本体89の筒中心線aを中心として、主に、閉塞体12側(ノズル部材93の閉塞板97側)の気液混入室τ2で旋回しつつ遊動されて、渦流れを乱して、気液混入室τ2の液体を攪拌する。
第2球体5Y(第2遊動体)は、
図44に示すように、気液混入室τ2の液体に形成(発生)された渦流れによって、筒本体89の筒中心線aを中心として、主に、第3球体4Z及び第1球体6Xの間の気液混入室τ2で旋回しつつ遊動されて、渦流れを乱して、気液混入室τ2の液体を攪拌する。第2球体5Y(第2遊動体5)は、気液混入室τ2の液体に形成(発生)される渦流れによって液体が各凹部85に流入されて、各凹部85に流入した液体によって気液混入室τを遊動(移動/流動)しつつ第2球体5Yの球中心λを中心として回転(自転)して、気液混入室τ2の液体を攪拌する。
各球体4Z,5Y,6Xは、筒本体89の筒中心線aの方向Aの閉塞体91及び渦形成体3の間にわたって、気液混入室τ2に形成(発生)された渦流れを乱して、気液混入室τ2の液体を攪拌する。
各球体4Z,5Y,6Xは、各噴射穴(各網目ε)を通過することなく、各渦形成溝81,82内(溝外周面及び溝内周面の間)に嵌ることなく、気液混入室τ2の液体に形成(発生)した渦流れによって、仕切本体51及び第2案内板74(第1案内平板73)の間の気液導入室τ2内を遊動(移動)される。
【0141】
気液混入室τ2の液体中の気体(空気)は、渦形成体3によって気液混入室τ2の液体に形成された渦流れ、第1乃至第3球体4Z,5Y,6Xの遊動及び自転による液体の攪拌によって、液体から析出され、粉砕(剪断)されて、多量のマイクロバブル及び多量のウルトラファインバブルとなる。マイクロバブル及びウルトラファインバブルは、気液混入室τ2を流れる液体混入、溶込んで、多量のマイクロバブル及び多量のウルトラファインバブルの混入、溶込んだバブル液(バブル水)となる。バブル液(バブル水)は、気液混入室τ2を流れて、仕切本体51(仕切体2)の各流出穴52から流出室τ3に噴射(噴出)されて、各噴射穴92(ノズル穴)からバブル液発生ノズルYの外側に噴射される。
【0142】
このように、バブル液発生ノズルYでは、気液混入室τ2の液体に渦流れを形成(発生)し、渦流れによって各球体4Z,5Y,6X(各種類の遊動体4,5,6)を気液混入室τ2内で遊動(移動/流動)させ、第3球体4Z(第1遊動体4)及び第2球体5Y(第2遊動体)を遊動しつ自転させて、気液混入室τ2の液体を激しく攪拌することで、気液混入室τ2を流れる液体を乱流として、乱流によって、液体中の気体(空気)を析出し、粉砕(剪断)して、多量のマイクロバブル及び多量のウルトラファインバブルとする。
【0143】
バブル液発生ノズルYでは、
図45に示すように、大きさが同一の複数の遊動体(大きさが同一の形状に形成される複数の遊動体)を気液混入空間τ2に遊動自在(移動自在)に配置(収納)しても良い。複数の遊動体(複数の遊動体の夫々)は、同一の球直径の球体に形成される。複数の遊動体の夫々は、第1球体又は第2球体又は第3球体の何れか1の球体で構成される。
複数の遊動体の夫々は、
図45に示すように、同一の球直径の球体であって、例えば、第1球体4X,第2球体4Y、第3球体4Zの何れか1の球体で構成される。
図45において、第1球体4X、第2球体4Y,第3球体4Zは、気液混入室τ2に遊動自在(移動自在)に配置(収納)され、
図44で説明したと同様に、渦形成体3によって気液混入室τ2の液体に形成される渦流れによって、筒本体89の筒中心線aを中心として旋回しつつ遊動されて、気液混入室τ2の液体に形成(発生)される渦流れ、第1乃至第3球体4X,4Y,4Zによる液体の攪拌によって、液体から析出され、粉砕(剪断)されて、多量のマイクロバブル及び多量のウルトラファインバブルとなる。マイクロバブル及びウルトラファインバブルは、気液混入室τ2を流れる液体混入、溶込んで、多量のマイクロバブル及び多量のウルトラファインバブルの混入、溶込んだバブル液(バブル水)となる。第2球体4Y,第3球体4Z(第1遊動体)は、
図44で説明したと同様に、気液混入室τ2に形成(発生)される渦流れによって、気液混入室τ2内を遊動しつつ各球体4Y,4Zの球中心uを中心として回転(自転)されて、気液混入室τ2の液体(渦流れ)を攪拌する。
【0144】
バブル液発生装置X、及びバブル液発生ノズルYにおいて、各種類の遊動体は、球体で構成する他に、三角錐、四角錐、円柱、四角柱、円筒等に形成しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0145】
本発明は、マイクロバブル及びウルトラファインバブルの混入、溶込んだバブル液を発生(生成)するのに最適である。
【符号の説明】
【0146】
X バブル液発生装置
1 筒本体
2 仕切体
3 渦形成体
11 筒体
12 閉塞体(閉塞板)
13 流入口
14 流出口
α 流入口
τ1 流出室
τ2 気液混入室
【手続補正書】
【提出日】2024-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒体、前記筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び流入口を有し、前記流入口から液体が流入される流入空間を形成する筒本体と、
前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記閉塞体との間に流出室を形成する仕切体と、
前記仕切体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記仕切体との間に気液混入室を形成する渦形成体と、
大きさが異なる複数種類の遊動体と、を備え、
前記筒本体は、
前記流出室に開口される流出口を有し、
前記仕切体は、
複数の流出穴を有し、
前記流出穴の穴中心線を前記筒本体の筒中心線の方向に向けて、前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、
前記各流出穴は、
前記筒本体の筒中心線の方向において、前記仕切体を貫通して、前記流出室及び前記気液混入室に連通され、
前記渦形成体は、
前記流入口から前記流入空間に流入された前記液体が流入され、前記液体を前記気液混入室に流出して、前記気液混入室の前記液体に、前記筒本体の筒中心線回りの渦流れを形成し、
前記各種類の遊動体は、
前記各流出穴より大きく形成され、前記気液混入室に遊動自在に配置される
ことを特徴とするバブル液発生装置。
【請求項2】
複数種類の遊動体の夫々は、
第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れかの1で構成され、
前記第2球体は、
前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、
前記第3球体は、
前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有する
ことを特徴とする請求項1に記載のバブル液発生装置。
【請求項3】
筒体、前記筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び流入口を有し、前記流入口から液体が流入される流入空間を形成する筒本体と、
前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記閉塞体との間に流出室を形成する仕切体と、
前記仕切体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記仕切体との間に気液混入室を形成する渦形成体と、
大きさが同一の複数の遊動体と、を備え、
前記筒本体は、
前記流出室に開口される流出口を有し、
前記仕切体は、
複数の流出穴を有し、
前記流出穴の穴中心線を前記筒本体の筒中心線の方向に向けて、前記仕切体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、
前記各流出穴は、
前記筒本体の筒中心線の方向において、前記仕切体を貫通して、前記流出室及び前記気液混入室に連通され、
前記渦形成体は、
前記流入口から前記流入空間に流入された前記液体が流入され、前記液体を前記気液混入室に流出して、前記気液混入室の前記液体に、前記筒本体の筒中心線回りの渦流れを形成し、
前記各遊動体は、
前記各流出穴より大きく形成され、前記気液混入室に遊動自在に配置される
ことを特徴とするバブル液発生装置。
【請求項4】
複数の遊動体の夫々は、
第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れかの1で構成され、
前記第2球体は、
前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、
前記第3球体は、
前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有する
ことを特徴とする請求項3に記載のバブル液発生装置。
【請求項5】
筒体、前記筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び流入口を有し、前記流入口から液体が流入される流入空間を形成する筒本体と、
前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記閉塞体との間に気液混入室を形成する渦形成体と、
大きさが異なる複数種類の遊動体と、を備え、
前記筒本体は、
前記閉塞体を貫通して、前記気液混入室に連通される噴射穴を有し、
前記渦形成体は、
前記流入口から前記流入空間に流入された前記液体が流入され、前記液体を前記気液混入室に流出して、前記気液混入室の前記液体に、前記筒本体の筒中心線回りの渦流れを形成し、
前記各種類の遊動体は、
前記噴射穴より大きく形成され、前記気液混入室に遊動自在に配置され、
前記気液混入室に形成された渦流れによって、前記気液混入室内を遊動する
ことを特徴とするバブル液発生ノズル。
【請求項6】
複数種類の遊動体の夫々は、
第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れかの1で構成され、
前記第2球体は、
前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、
前記第3球体は、
前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有する
ことを特徴とする請求項5に記載のバブル液発生ノズル。
【請求項7】
筒体、前記筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び流入口を有し、前記流入口から液体が流入される流入空間を形成する筒本体と、
前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記閉塞体との間に気液混入室を形成する渦形成体と、
大きさが同一の複数の遊動体と、を備え、
前記筒本体は、
前記閉塞体を貫通して、前記気液混入室に連通される噴射穴を有し、
前記渦形成体は、
前記流入口から前記流入空間に流入された前記液体が流入され、前記液体を前記気液混入室に流出して、前記気液混入室の前記液体に、前記筒本体の筒中心線回りの渦流れを形成し、
前記各遊動体は、
前記噴射穴より大きく形成され、前記気液混入室に遊動自在に配置され、
前記気液混入室に形成された渦流れによって、前記気液混入室内を遊動する
ことを特徴とするバブル液発生ノズル。
【請求項8】
複数の遊動体の夫々は、
第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れかの1で構成され、
前記第2球体は、
前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、
前記第3球体は、
前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有する
ことを特徴とする請求項7に記載のバブル液発生ノズル。
【請求項9】
複数種類の遊動体は、
第1球体と、
第2球体、又は、及び第3球体で構成され、
前記第2球体は、
前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、
前記第3球体は、
前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有する
ことを特徴とする請求項1に記載のバブル液発生装置。
【請求項10】
複数の遊動体は、
第1球体と、
第2球体、又は、及び第3球体で構成され、
前記第2球体は、
前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、
前記第3球体は、
前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有する
ことを特徴とする請求項3に記載のバブル液発生装置。
【請求項11】
複数種類の遊動体は、
第1球体と、
第2球体、又は、及び第3球体で構成され、
前記第2球体は、
前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、
前記第3球体は、
前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有する
ことを特徴とする請求項5に記載のバブル液発生ノズル。
【請求項12】
複数の遊動体は、
第1球体と、
第2球体、又は、及び第3球体で構成され、
前記第2球体は、
前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、
前記第3球体は、
前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有する
ことを特徴とする請求項7に記載のバブル液発生ノズル。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明に係る請求項1は、筒体、前記筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び流入口を有し、前記流入口から液体が流入される流入空間を形成する筒本体と、前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記閉塞体との間に流出室を形成する仕切体と、前記仕切体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記仕切体との間に気液混入室を形成する渦形成体と、大きさが異なる複数種類の遊動体と、を備え、前記筒本体は、前記流出室に開口される流出口を有し、前記仕切体は、複数の流出穴を有し、前記流出穴の穴中心線を前記筒本体の筒中心線の方向に向けて、前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記各流出穴は、前記筒本体の筒中心線の方向において、前記仕切体を貫通して、前記流出室及び前記気液混入室に連通され、前記渦形成体は、前記流入口から前記流入空間に流入された前記液体が流入され、前記液体を前記気液混入室に流出して、前記気液混入室の前記液体に、前記筒本体の筒中心線回りの渦流れを形成し、前記各種類の遊動体は、前記各流出穴より大きく形成され、前記気液混入室に遊動自在に配置されることを特徴とするバブル液発生装置である。
請求項1では、各種類の遊動体は、気液混入室に遊動自在(移動自在)に1又は複数、配置(収納)される構成も採用できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明に係る請求項3は、筒体、前記筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び流入口を有し、前記流入口から液体が流入される流入空間を形成する筒本体と、前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記閉塞体との間に流出室を形成する仕切体と、前記仕切体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記仕切体との間に気液混入室を形成する渦形成体と、大きさが同一の複数の遊動体と、を備え、前記筒本体は、前記流出室に開口される流出口を有し、前記仕切体は、複数の流出穴を有し、前記流出穴の穴中心線を前記筒本体の筒中心線の方向に向けて、前記仕切体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記各流出穴は、前記筒本体の筒中心線の方向において、前記仕切体を貫通して、前記流出室及び前記気液混入室に連通され、前記渦形成体は、前記流入口から前記流入空間に流入された前記液体が流入され、前記液体を前記気液混入室に流出して、前記気液混入室の前記液体に、前記筒本体の筒中心線回りの渦流れを形成し、前記各遊動体は、前記各流出穴より大きく形成され、前記気液混入室に遊動自在に配置されることを特徴とするバブル液発生装置である。
請求項3では、各遊動体は、気液混入室に遊動自在(移動自在)に1又は複数、配置(収納)される構成も採用できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明に係る請求項5は、筒体、前記筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び流入口を有し、前記流入口から液体が流入される流入空間を形成する筒本体と、前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記閉塞体との間に気液混入室を形成する渦形成体と、大きさが異なる複数種類の遊動体と、を備え、前記筒本体は、前記閉塞体を貫通して、前記気液混入室に連通される噴射穴を有し、前記渦形成体は、前記流入口から前記流入空間に流入された前記液体が流入され、前記液体を前記気液混入室に流出して、前記気液混入室の前記液体に、前記筒本体の筒中心線回りの渦流れを形成し、前記各種類の遊動体は、前記噴射穴より大きく形成され、前記気液混入室に遊動自在に配置され、前記気液混入室に形成された渦流れによって、前記気液混入室内を遊動することを特徴とするバブル液発生ノズルである。
請求項5では、各種類の遊動体は、気液混入室に遊動自在(移動自在)に1又は複数、配置(収納)される構成も採用できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本発明に係る請求項7は、筒体、前記筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び流入口を有し、前記流入口から液体が流入される流入空間を形成する筒本体と、前記閉塞体及び前記流入口の間の前記流入空間に配置され、前記閉塞体との間に気液混入室を形成する渦形成体と、大きさが同一の複数の遊動体と、を備え、前記筒本体は、前記閉塞体を貫通して、前記気液混入室に連通される噴射穴を有し、前記渦形成体は、前記流入口から前記流入空間に流入された前記液体が流入され、前記液体を前記気液混入室に流出して、前記気液混入室の前記液体に、前記筒本体の筒中心線回りの渦流れを形成し、前記各遊動体は、前記噴射穴より大きく形成され、前記気液混入室に遊動自在に配置され、前記気液混入室に形成された渦流れによって、前記気液混入室内を遊動することを特徴とするバブル液発生ノズルである。
請求項7では、各遊動体は、気液混入室に遊動自在(移動自在)に1又は複数、配置(収納)される構成も採用できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
本発明に係る請求項8は、複数の遊動体の夫々(各遊動体/遊動体)は、第1球体、又は第2球体、又は第3球体の何れかの1で構成され、前記第2の球体は、前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、前記第3球体は、前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有することを特徴とする請求項5に記載のバブル液発生ノズルである。請求項8では、各遊動体(複数の遊動体の夫々)は、同一の球直径の球体に形成される構成も採用できる。
本発明に係る請求項9は、複数種類の遊動体は、第1球体と、第2球体、又は、及び第3球体で構成され、前記第2球体は、前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、前記第3球体は、前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有することを特徴とする請求項1に記載のバブル液発生装置である。
本発明に係る請求項10は、複数の遊動体は、第1球体と、第2球体、又は、及び第3球体で構成され、前記第2球体は、前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、前記第3球体は、前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有することを特徴とする請求項3に記載のバブル液発生装置である。
本発明に係る請求項11は、複数種類の遊動体は、第1球体と、第2球体、又は、及び第3球体で構成され、前記第2球体は、前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、前記第3球体は、前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有することを特徴とする請求項5に記載のバブル液発生ノズルである。
本発明に係る請求項12は、複数の遊動体は、第1球体と、第2球体、又は、及び第3球体で構成され、前記第2球体は、前記第2球体の表面に開口される凹部を有し、前記第3球体は、前記第3球体の表面に開口され、前記第3球体を貫通する貫通穴を有することを特徴とする請求項7に記載のバブル液発生ノズルである。