(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024117168
(43)【公開日】2024-08-29
(54)【発明の名称】露光制御補正装置、露光制御補正方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G03B 7/091 20210101AFI20240822BHJP
H04N 23/71 20230101ALI20240822BHJP
【FI】
G03B7/091
H04N23/71
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023023104
(22)【出願日】2023-02-17
(71)【出願人】
【識別番号】309036221
【氏名又は名称】三菱重工機械システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】二改 祐介
(72)【発明者】
【氏名】仲井 啓介
【テーマコード(参考)】
2H002
5C122
【Fターム(参考)】
2H002AB06
2H002DB04
2H002DB25
2H002FB27
2H002HA04
2H002JA11
5C122DA11
5C122EA06
5C122EA67
5C122EA68
5C122FA06
5C122FA18
5C122FF01
5C122HA13
5C122HA88
5C122HB01
5C122HB09
5C122HB10
(57)【要約】
【課題】ナンバープレート読取装置の露光パラメータを適切に補正することができる露光制御補正装置を提供する。
【解決手段】露光制御補正装置は、1つの装置群に含まれる複数のナンバープレート読取装置それぞれから、ナンバープレート読取時の露光パラメータを取得する取得部と、ナンバープレートを読み取ってから所定時間を経過していないナンバープレート読取装置の露光パラメータに基づいて正常範囲を設定し、複数の前記ナンバープレート読取装置それぞれを、露光パラメータが前記正常範囲内である正常グループと、露光パラメータが前記正常範囲外である範囲外グループと、に分類する分類部と、前記範囲外グループに分類されたナンバープレート読取装置の露光パラメータを、前記正常グループに分類されたナンバープレート読取装置の露光パラメータに基づいて補正する補正部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置群に含まれる複数のナンバープレート読取装置それぞれから、ナンバープレート読取時の露光パラメータを取得する取得部と、
ナンバープレートを読み取ってから所定時間を経過していないナンバープレート読取装置の露光パラメータに基づいて正常範囲を設定し、複数の前記ナンバープレート読取装置それぞれを、露光パラメータが前記正常範囲内である正常グループと、露光パラメータが前記正常範囲外である範囲外グループと、に分類する分類部と、
前記範囲外グループに分類されたナンバープレート読取装置の露光パラメータを、前記正常グループに分類されたナンバープレート読取装置の露光パラメータに基づいて補正する補正部と、
を備える露光制御補正装置。
【請求項2】
前記分類部は、
前記露光パラメータに基づいて、複数の前記ナンバープレート読取装置それぞれの明るさ倍率を計算し、
ナンバープレートを読み取ってから所定時間を経過していないナンバープレート読取装置の明るさ倍率の中央値に基づいて前記正常範囲を設定する、
請求項1に記載の露光制御補正装置。
【請求項3】
前記補正部は、前記範囲外グループにナンバープレートを読み取ってから所定時間を経過したナンバープレート読取装置のみが含まれている場合に、前記範囲外グループに分類されたナンバープレート読取装置の露光パラメータを補正する、
請求項1に記載の露光制御補正装置。
【請求項4】
前記分類部は、前記範囲外グループに分類されたナンバープレート読取装置を、明るさ倍率が前記正常範囲の上限値を超える第1範囲外グループと、明るさ倍率が前記正常範囲の下限値を下回る第2範囲外グループとにさらに分類する、
請求項2に記載の露光制御補正装置。
【請求項5】
前記補正部は、前記範囲外グループに分類されたナンバープレート読取装置の露光パラメータを、ナンバープレートを読み取ってから所定時間を経過していないナンバープレート読取装置のうち、明るさ倍率が中央値となるナンバープレート読取装置の露光パラメータと同じ値となるように補正する、
請求項2から4のいずれか一項に記載の露光制御補正装置。
【請求項6】
装置群に含まれる複数のナンバープレート読取装置それぞれから、ナンバープレート読取時の露光パラメータを取得するステップと、
ナンバープレートを読み取ってから所定時間を経過していないナンバープレート読取装置の露光パラメータに基づいて正常範囲を設定し、複数の前記ナンバープレート読取装置それぞれを、露光パラメータが前記正常範囲内である正常グループと、露光パラメータが前記正常範囲外である範囲外グループと、に分類するステップと、
前記範囲外グループに分類されたナンバープレート読取装置の露光パラメータを、前記正常グループに分類されたナンバープレート読取装置の露光パラメータに基づいて補正するステップと、
を有する露光制御補正方法。
【請求項7】
装置群に含まれる複数のナンバープレート読取装置それぞれから、ナンバープレート読取時の露光パラメータを取得するステップと、
ナンバープレートを読み取ってから所定時間を経過していないナンバープレート読取装置の露光パラメータに基づいて正常範囲を設定し、複数の前記ナンバープレート読取装置それぞれを、露光パラメータが前記正常範囲内である正常グループと、露光パラメータが前記正常範囲外である範囲外グループと、に分類するステップと、
前記範囲外グループに分類されたナンバープレート読取装置の露光パラメータを、前記正常グループに分類されたナンバープレート読取装置の露光パラメータに基づいて補正するステップと、
を露光制御補正装置に実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、露光制御補正装置、露光制御補正方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
様々な道路において、走行する車両のナンバープレートを読み取るナンバープレート読取装置が用いられている。ナンバープレート上に表記された文字を高精度に読み取るためには、ナンバープレート読取装置のカメラが撮影した画像内のナンバープレート部分を検出し、その輝度が適切な値となるように露光を制御する必要がある。
【0003】
たとえば、特許文献1には、画像全体の輝度を参照する平均測光と、画像内の特定の領域の輝度を参照するスポット測光とを複合し、背景および被写体を適正露光に制御する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の方法では、たとえばスポット測光に使う特定の領域に瞬間的に影や光が差した場合などに、その影や光に合わせて露光パラメータが不適切な値に変更されてしまう場合がある。そうすると、変更後の露光パラメータで撮影された画像において、ナンバープレートの輝度が適正とならず、ナンバープレート上の文字を正しく読み取ることが困難となる。また、露光パラメータの値が不適切であると、画像からナンバープレート部分を検出することが困難となる場合もある。この場合、露光パラメータが正しく調節されるまでに時間がかかり、その間に通過した車両のナンバープレートを読み取れなくなる可能性がある。
【0006】
本開示の目的は、ナンバープレート読取装置の露光パラメータを適切に補正することができる露光制御補正装置、露光制御補正方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様によれば、露光制御補正装置は、装置群に含まれる複数のナンバープレート読取装置それぞれから、ナンバープレート読取時の露光パラメータを取得する取得部と、ナンバープレートを読み取ってから所定時間を経過していないナンバープレート読取装置の露光パラメータに基づいて正常範囲を設定し、複数の前記ナンバープレート読取装置それぞれを、露光パラメータが前記正常範囲内である正常グループと、露光パラメータが前記正常範囲外である範囲外グループと、に分類する分類部と、前記範囲外グループに分類されたナンバープレート読取装置の露光パラメータを、前記正常グループに分類されたナンバープレート読取装置の露光パラメータに基づいて補正する補正部と、を備える。
【0008】
本開示の一態様によれば、露光制御補正方法は、装置群に含まれる複数のナンバープレート読取装置それぞれから、ナンバープレート読取時の露光パラメータを取得するステップと、ナンバープレートを読み取ってから所定時間を経過していないナンバープレート読取装置の露光パラメータに基づいて正常範囲を設定し、複数の前記ナンバープレート読取装置それぞれを、露光パラメータが前記正常範囲内である正常グループと、露光パラメータが前記正常範囲外である範囲外グループと、に分類するステップと、前記範囲外グループに分類されたナンバープレート読取装置の露光パラメータを、前記正常グループに分類されたナンバープレート読取装置の露光パラメータに基づいて補正するステップと、を有する。
【0009】
本開示の一態様によれば、プログラムは、装置群に含まれる複数のナンバープレート読取装置それぞれから、ナンバープレート読取時の露光パラメータを取得するステップと、ナンバープレートを読み取ってから所定時間を経過していないナンバープレート読取装置の露光パラメータに基づいて正常範囲を設定し、複数の前記ナンバープレート読取装置それぞれを、露光パラメータが前記正常範囲内である正常グループと、露光パラメータが前記正常範囲外である範囲外グループと、に分類するステップと、前記範囲外グループに分類されたナンバープレート読取装置の露光パラメータを、前記正常グループに分類されたナンバープレート読取装置の露光パラメータに基づいて補正するステップと、を露光制御補正装置に実行させる。
【発明の効果】
【0010】
上記態様によれば、ナンバープレート読取装置の露光パラメータを適切に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】一実施形態に係る露光制御補正システムの全体構成を示す図である。
【
図2】一実施形態に係る露光制御補正システムの機能構成を示すブロック図である。
【
図3】一実施形態に係る露光制御補正システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図4】一実施形態に係る露光制御補正装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】一実施形態に係る露光制御補正装置の処理を説明するための第1の図である。
【
図6】一実施形態に係る露光制御補正装置の処理を説明するための第2の図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(露光制御補正システムの全体構成)
図1は、一実施形態に係る露光制御補正システムの全体構成を示す図である。
図1に示すように、露光制御補正システム1は、ナンバープレート読取装置群2と、露光制御補正装置10とを備える。
【0013】
ナンバープレート読取装置群2は、道路の所定の通過検出位置に設けられる。また、たとえば
図1の例のように、1つの通過検出位置に複数のナンバープレート読取装置群2A,2Bが設けられてもよい。なお、図示は略すが、道路には複数の通過検出位置が設定されており、各通過検出位置に少なくとも1つのナンバープレート読取装置群2が設けられる。
【0014】
ナンバープレート読取装置群2(以下、単に「装置群」とも記載する。)は、複数のナンバープレート読取装置21を有する。各装置群2に属するナンバープレート読取装置21は、それぞれ類似の環境下に設置されたものである。類似の環境とは、たとえば天候や周囲の構造物などから受ける影響(日照、ビルの影など)が概ね同程度となる環境である。
【0015】
たとえば、
図1に示すように、装置群2Aは、通過検出位置に設けられたガントリ上に、道路の幅方向に並べて配置された複数のナンバープレート読取装置21A_1~21A_6を有する。また、ナンバープレート読取装置21A_1~21A_6は、それぞれ道路の上流側を向き、道路を走行する車両の前方のナンバープレートを読み取る。装置群2Bは、装置群2Aと同じガントリ上に、道路の幅方向に並べて配置された複数のナンバープレート読取装置21B_1~21B_6を有する。また、ナンバープレート読取装置21B_1~21B_6は、それぞれ道路の下流側を向き、道路を走行する車両の後方のナンバープレートを読み取る。
【0016】
ナンバープレート読取装置21は、通過検出位置を通過する車両のナンバープレート上に表記された文字(地名、分類番号、一連番号など)を読み取る。ナンバープレート読取装置21が読み取った情報をナンバープレート情報とも記載する。
【0017】
図1には、装置群2が6つのナンバープレート読取装置21を有する例が示されているが、これに限られることはない。装置群2は、通過検出位置の車線数などに応じて、ナンバープレート読取装置21の数を増減させてもよい。たとえば、ナンバープレート読取装置21の数を車線数と同数としてもよい。また、車線変更中の車両のナンバープレートを読取可能とするために、
図1の例のようにナンバープレート読取装置21の数を車線数よりも多くして、隣接するナンバープレート読取装置21の撮影範囲をオーバーラップさせてもよい。
【0018】
なお、1つの装置群2が有するナンバープレート読取装置21は、全て同機種である。本実施形態では、全ての装置群2A,2Bが同機種のナンバープレート読取装置21を有している例について説明する。
【0019】
露光制御補正装置10は、装置群2ごとに、各ナンバープレート読取装置21のナンバープレート情報および露光パラメータを収集する。また、露光制御補正装置10は、装置群2ごとに収集した露光パラメータに基づいて、装置群2ごとに露光パラメータを調節するための補正指令信号を出力する。露光パラメータは、たとえば、アイリス(絞り)、露光時間、ゲインなどの明るさに寄与するパラメータである。たとえば、露光制御補正装置10は、装置群2Aのナンバープレート読取装置21A_1~21A_6から収集した露光パラメータに基づいて、装置群2Aのナンバープレート読取装置21A_1~21A_6の露光パラメータの調節を行う。同様に、露光制御補正装置10は、装置群2Bのナンバープレート読取装置21B_1~21B_6から収集した露光パラメータに基づいて、装置群2Aのナンバープレート読取装置21B_1~21B_6の露光パラメータの調節を行う。
【0020】
(ナンバープレート読取装置の機能構成)
図2は、一実施形態に係る露光制御補正システムの機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、ナンバープレート読取装置21は、カメラ200と、レンズ201と、照明202と、IF(インタフェース)基板203と、画像処理装置204とを備える。照明202は、たとえばLED照明であり、車両のナンバープレート付近に光を照射することにより、カメラ200がより鮮明にナンバープレートを撮影できるようにする。画像処理装置204は、カメラ200が撮影した画像に対し所定の画像処理(ナンバープレート部分の検出処理、OCR処理など)を施すことにより、ナンバープレート情報を読み取る。また、画像処理装置204は、露光制御補正装置10から受信した補正指令信号に基づいて、カメラ200、レンズ201に対して露光パラメータを指示する信号を出力する。IF基板203は、カメラ200、レンズ201、および照明202と、画像処理装置204との間で画像や信号などの受け渡しを行う。ナンバープレート読取装置21の画像処理装置204は、画像から読み取ったナンバープレート情報D1(読取結果)と、画像撮影時の露光パラメータD2とを露光制御補正装置10に送信する。画像撮影時の露光パラメータD2とは、ナンバープレート情報D1の読み取りを行った画像(映像であればフレーム)を撮影したときに、カメラ200およびレンズ201に適用された露光パラメータである。
【0021】
(露光制御補正装置の機能構成)
図2に示すように、露光制御補正装置10は、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、通信IF14とを備える。
【0022】
プロセッサ11は、所定のプログラムに従って動作することにより、取得部110、分類部111、および補正部112としての機能を発揮する。
【0023】
取得部110は、複数のナンバープレート読取装置21それぞれから、読み取ったナンバープレート情報D1と、ナンバープレート読取時の露光パラメータD2とを取得する。
【0024】
分類部111は、ナンバープレートを読み取ってから所定時間を経過していないナンバープレート読取装置21の露光パラメータD2に基づいて正常範囲を設定し、複数のナンバープレート読取装置21それぞれを、露光パラメータD2が正常範囲内である正常グループと、露光パラメータが正常範囲外である範囲外グループと、に分類する。
【0025】
補正部112は、範囲外グループに分類されたナンバープレート読取装置21の露光パラメータを、正常グループに分類されたナンバープレート読取装置の露光パラメータD2に基づいて補正する。
【0026】
なお、プロセッサ11が実行する所定のプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶される。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。さらに、このプログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0027】
メモリ12は、プロセッサ11の動作に必要なメモリ領域を有する。
【0028】
ストレージ13は、いわゆる補助記憶装置であって、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。ストレージ13には、プロセッサ11の各部が処理中に取得、生成、参照するデータが格納される。
【0029】
通信IF14はナンバープレート読取装置21との間で各種データや制御信号などの送受信を行うためのインタフェースである。
【0030】
(露光制御補正システムの処理フロー)
ここでは、装置群2Aの露光パラメータの調節を行う例について説明する。
【0031】
図3は、一実施形態に係る露光制御補正システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
図3に示すように、装置群2Aの各ナンバープレート読取装置21A_1~21A_6は、車両検出位置を走行する車両のナンバープレートの撮影、および読取処理を行うと(ステップS01)、読み取ったナンバープレート情報D1と、露光パラメータD2とを露光制御補正装置10に送信する(ステップS02)。ナンバープレート情報D1には、読み取った文字情報(地名、分類番号、一連番号など)とともに、読取時刻が含まれる。
【0032】
露光制御補正装置10の取得部110は、各ナンバープレート読取装置21から受信したナンバープレート情報D1および露光パラメータD2をストレージ13に記録する(ステップS03)。
【0033】
ステップS01~S03の処理は、常時繰り返し実行される。
【0034】
また、ステップS01~S03の処理と並行して、露光制御補正装置10は、所定タイミング(たとえば、1分経過)ごとに補正処理を実行する(ステップS04)。所定タイミングは任意に変えてもよい。
【0035】
上記したように、1つの装置群2Aが有するナンバープレート読取装置21A_1~21A_6は、類似する環境下に設置されたものである。したがって、この装置群2Aのうち、たとえばナンバープレート読取装置21A_1が瞬間的な影や光の当たり具合の変化に影響されて露光パラメータが不適切な値に変更されてしまい、ナンバープレートの読み取りができない状態となった場合であっても、直近で読み取りに成功したナンバープレート読取装置21A_2~21A_6の露光パラメータを参考に、ナンバープレート読取装置21A_1の露光パラメータを正しく補正することができる。この補正処理の詳細について、
図4を参照しながら説明する。
【0036】
図4は、一実施形態に係る露光制御補正装置の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、分類部111は、ストレージ13に記録されたナンバープレート情報D1を参照し、各ナンバープレート読取装置21A_1~21B_6それぞれが最後に読み取ったナンバープレート情報D1の読取時刻からの経過時間を計算する(ステップS41)。
【0037】
次に、分類部111は、全てのナンバープレート読取装置21A_1~21A_6の経過時間が所定時間T(たとえば、30分)以上経過している場合(ステップS42;YES)、補正処理を終了する。所定時間Tの長さは、装置群2Aが設けられた道路の交通量などに応じて任意に変更してもよい。
【0038】
また、分類部111は、全てのナンバープレート読取装置21A_1~21A_6の経過時間が所定時間T未満である場合(ステップS42;NO、かつステップS43;YES)、全てのナンバープレート読取装置21A_1~21A_6は正常にナンバープレートの読み取りができていると判断し、処理を終了する。
【0039】
次に、経過時間が所定時間T以上のナンバープレート読取装置21と、経過時間が所定時間T未満のナンバープレート読取装置21とが混在する場合(ステップS42;NO、かつステップS43;NO)について説明する。ナンバープレートの読み取りが所定時間T以上行われていない原因としては、車両が通行していないケースと、ナンバープレート読取装置21の露光パラメータが不適切になっているケースとが考えられる。このため、分類部111は、読み取りが行われていない原因が、車両が通行していないためか、露光パラメータが不適切になっているためかを切り分けるため、各ナンバープレート読取装置21A_1~21A_6の露光パラメータに基づいてグループ分けする。
【0040】
まず、分類部111は、各ナンバープレート読取装置21A_1~21A_6の明るさ倍率を算出する(ステップS44)。明るさ倍率は、露光パラメータD2に含まれる各パラメータ(アイリス、露光時間、ゲイン)を乗算して求める。ナンバープレート読取装置21A_1~21A_6の明るさ倍率を、それぞれL1~L6とする。
【0041】
次に、分類部111は、ナンバープレート読取装置21A_1~21A_6の明るさ倍率L1~L6に基づいて、各ナンバープレート読取装置21を正常グループと範囲外グループとに分類する(ステップS45)。すなわち、分類部111は、他の装置と明るさ倍率L(露光パラメータD2)が乖離しているナンバープレート読取装置21を、範囲外グループに分類して判別する。
【0042】
図5は、一実施形態に係る露光制御補正装置の処理を説明するための第1の図である。
図6は、一実施形態に係る露光制御補正装置の処理を説明するための第2の図である。
図5の縦軸は明るさ倍率Lであり、横軸は最後の読取時刻からの経過時間tである。
図5には、各ナンバープレート読取装置21A_1~21A_6を、露光パラメータに基づく明るさ倍率L1~L6と、経過時間t1~t6とに基づいてマッピングした例である。
【0043】
まず、分類部111は、経過時間tが所定時間T未満であるナンバープレート読取装置21を抽出する。
図5の例では、ナンバープレート読取装置21A_1,21A_3,21A_5の3つを抽出する。これら3つのナンバープレート読取装置21A_1,21A_3,21A_5は、最近読み取りに成功しているので、露光パラメータは適正であると判断する。
【0044】
また、分類部111は、抽出した3つのナンバープレート読取装置21A_1,21A_3,21A_5の明るさ倍率L1,L3,L5に基づいて、正常範囲の設定を行う。具体的には、分類部111は、これら3つの明るさ倍率L1,L3,L5から、中央値Lmedを求める。
図5の例では、中央値Lmed=L1である。分類部111は、中央値Lmedと所定の分類係数xとに基づいて、正常範囲を設定する。分類係数xは明るさ倍率の正常範囲を決めるための値である。本実施形態では、分類部111は、中央値Lmedに分類係数xを乗じた値(Lmed*x)を正常範囲の上限値Lmaxとする。分類部111は、中央値Lmedを分類係数xで除した値(Lmed/x)を正常範囲の下限値Lminとする。
【0045】
分類部111は、ナンバープレート読取装置21の明るさ倍率Lが正常範囲内(Lmin≦L≦Lmax)である場合、これらを正常グループG1に分類する。一方、分類部111は、ナンバープレート読取装置21の明るさ倍率Lが正常範囲外(L>LmaxまたはL<Lmin)である場合、これらを範囲外グループに分類する。本実施形態では、範囲外グループは、明るさ倍率Lが正常範囲の上限値Lmaxを上回る第1範囲外グループG2と、下限値Lminを下回る第2範囲外グループG3との2つに分けられる。
【0046】
図5および
図6の例では、分類部111は、ナンバープレート読取装置21A_1,21A_3の明るさ倍率L1,L3が正常範囲内であるため、これらを正常グループG1に分類する。分類部111は、ナンバープレート読取装置21A_5,21A_6の明るさ倍率L5,L6がLmaxを上回るので、これらを第1範囲外グループG2に分類する。分類部111は、ナンバープレート読取装置21A_2,21A_4の明るさ倍率L2,L4がLminを上回るので、これらを第2範囲外グループG3に分類する。
【0047】
次に、補正部112は、範囲外グループG2,G3に分類されたナンバープレート読取装置21の補正の要否を判断する。
【0048】
まず、補正部112は、各グループG1,G2,G3の時間スコアを算出する(ステップS46)。具体的には、補正部112は、各グループに分類されたナンバープレート読取装置21について、経過時間tが所定時間T未満である場合、スコアを加算(+1)する。
【0049】
図5の例では、正常グループG1に分類されたナンバープレート読取装置21A_1,21A_3の経過時間t1,t3はいずれも所定時間T未満なので、それぞれスコア+1が加算される。したがって、正常グループG1のスコアは「2」である。
【0050】
第1範囲外グループG2については、ナンバープレート読取装置21A_5の経過時間t5は所定時間T未満なのでスコア+1、ナンバープレート読取装置21A_6の経過時間t6は所定時間T以上なのでスコア+0となる。したがって、第1範囲外グループG2のスコアは「1」である。
【0051】
第2範囲外グループG3については、ナンバープレート読取装置21A_2,21A_4の経過時間t2,t4は何れも所定時間T以上なので、それぞれスコアの加算はない。したがって、第2範囲外グループG3のスコアは「0」である。
【0052】
次に、補正部112は、最近に読み取りが成功してなく(経過時間t≧T)、かつ、スコアが「0」であるグループに分類されたナンバープレート読取装置21の露光パラメータを補正する(ステップS47)。
【0053】
すなわち、補正部112は、たとえ明るさ倍率Lが正常範囲外であっても、最近に同程度の明るさ倍率Lで読み取りに成功しているナンバープレート読取装置21がある場合には、露光パラメータに問題はないと判断する。一方、明るさ倍率Lが正常範囲外であり、かつ、読り取りに成功していないナンバープレート読取装置21のみが含まれる場合には、露光パラメータが不適切なため読み取りに失敗している可能性があるとして、補正が必要であると判断する。
【0054】
たとえば、
図5および
図6の例では、第1範囲外グループG2において、ナンバープレート読取装置21A_5が読み取りに成功している(所定時間T未満の領域G21に含まれる)。したがって、補正部112は、第1範囲外グループG2の読み取りに成功していない(所定時間T以上の領域G22に含まれる)ナンバープレート読取装置21A_6については、露光パラメータに問題がないと判断して補正を行わない。
【0055】
一方で、第2範囲外グループG3において、読み取りに成功した(所定時間T未満の領域G31に含まれる)ナンバープレート読取装置21は存在せず、読み取りに成功していない(所定時間T以上の領域G32に含まれる)ナンバープレート読取装置21A_2,21A_4のみが含まれている。この場合、補正部112は、これらナンバープレート読取装置21A_2,21A_4の露光パラメータを補正する。
【0056】
補正部112の露光パラメータの補正方法について説明する。補正部112は、ナンバープレート読取装置21A_2,21A_4の露光パラメータを、正常グループG1に分類されたナンバープレート読取装置21の露光パラメータに基づいて補正する。具体的には、補正部112は、ナンバープレート読取装置21A_2,21A_4の露光パラメータを、明るさ倍率の中央値Lmedであるナンバープレート読取装置21A_1の露光パラメータと同じ値になるように補正する。
【0057】
また、補正部112は、ナンバープレート読取装置21A_2,21A_4に対し、補正後の露光パラメータを含む補正指令信号D3を出力する(ステップS48)。そうすると、ナンバープレート読取装置21A_2,21A_4(画像処理装置204)は、補正指令信号D3に含まれる補正後の露光パラメータに基づいて、カメラ200やレンズ201を制御する。
【0058】
これにより、ナンバープレート読取装置21A_2,21A_4の露光パラメータが不適切に変更されてしまった場合であっても、類似する環境下で読み取りに成功している装置の露光パラメータに合わせて補正することができる。これにより、不適切な露光パラメータによってナンバープレートの読み取りが失敗することを抑制することができる。
【0059】
(作用、効果)
以上のように、本実施形態に係る露光制御補正装置10は、1つの装置群2に含まれる複数のナンバープレート読取装置21それぞれから、ナンバープレート読取時の露光パラメータD2を取得する取得部110と、ナンバープレートを読み取ってから所定時間Tを経過していないナンバープレート読取装置21の露光パラメータD2に基づいて正常範囲を設定し、複数のナンバープレート読取装置21それぞれを、露光パラメータD2が正常範囲内である正常グループG1と、露光パラメータD2が正常範囲外である範囲外グループG2,G3と、に分類する分類部111と、範囲外グループG2,G3に分類されたナンバープレート読取装置21の露光パラメータを、正常グループG1に分類されたナンバープレート読取装置21の露光パラメータに基づいて補正する補正部112と、を備える。
【0060】
このようにすることで、露光制御補正装置10は、1つの装置群2に含まれる一部のナンバープレート読取装置21の露光パラメータが不適切な値に変更されてしまった場合であっても、他の正常に読み取りができているナンバープレート読取装置21の露光パラメータに基づいて適切に補正することができる。
【0061】
また、分類部111は、露光パラメータD2に基づいて、複数のナンバープレート読取装置21それぞれの明るさ倍率Lを計算し、ナンバープレートを読み取ってから所定時間Tを経過していないナンバープレート読取装置21の明るさ倍率Lの中央値Lmedに基づいて正常範囲を設定する。
【0062】
このようにすることで、露光制御補正装置10は、読み取りに成功しているものの、極端な値が設定された露光パラメータD2に影響されることなく、分類の基準とする正常範囲を適切に設定することができる。また、露光制御補正装置10は、時々刻々と変化する各ナンバープレート読取装置21の露光パラメータD2に合わせて、正常範囲を適切に調節することができる。
【0063】
また、補正部112は、範囲外グループG2,G3にナンバープレートを読み取ってから所定時間Tを経過したナンバープレート読取装置21のみが含まれている場合に、範囲外グループG2,G3に分類されたナンバープレート読取装置21の露光パラメータを補正する。
【0064】
このようにすることで、露光制御補正装置10は、同程度の露光パラメータで読み取りに成功したナンバープレート読取装置21が存在しない場合には、露光パラメータが不適切に変更された可能性があると判断して、露光パラメータを補正することができる。一方で、露光制御補正装置10は、同程度の露光パラメータで読み取りに成功したナンバープレート読取装置21が存在する場合には、露光パラメータに問題はないと判断して、
露光パラメータの不要な補正を抑制することができる。
【0065】
また、分類部111は、範囲外グループに分類されたナンバープレート読取装置21を、明るさ倍率Lが正常範囲の上限値Lmaxを超える第1範囲外グループG2と、明るさ倍率Lが正常範囲の下限値Lminを下回る第2範囲外グループG3とにさらに分類する。
【0066】
このようにすることで、露光制御補正装置10は、明るさ倍率Lが大きすぎるケースと、小さすぎるケースとを分けて処理することができるので、より正確に各ナンバープレート読取装置21の補正の要否を判断することができる。
【0067】
また、補正部112は、範囲外グループG2,G3に分類されたナンバープレート読取装置21の露光パラメータを、ナンバープレートを読み取ってから所定時間Tを経過していないナンバープレート読取装置21のうち、明るさ倍率Lが中央値Lmedとなるナンバープレート読取装置21の露光パラメータD2と同じ値となるように補正する。
【0068】
このようにすることで、露光制御補正装置10は、読み取りに成功しているものの、極端な値が設定された露光パラメータD2に影響されることなく、読み取りに失敗している可能性のあるナンバープレート読取装置21の露光パラメータを適切に補正することができる。
【0069】
以上のとおり、本開示に係る実施形態を説明したが、上記した実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0070】
<付記>
上述の実施形態に記載の露光制御補正装置、露光制御補正方法、およびプログラムは、例えば以下のように把握される。
【0071】
(1)第1の態様によれば、露光制御補正装置10は、装置群2に含まれる複数のナンバープレート読取装置21それぞれから、ナンバープレート読取時の露光パラメータD2を取得する取得部110と、ナンバープレートを読み取ってから所定時間Tを経過していないナンバープレート読取装置21の露光パラメータD2に基づいて正常範囲を設定し、複数のナンバープレート読取装置21それぞれを、露光パラメータD2が正常範囲内である正常グループG1と、露光パラメータD2が正常範囲外である範囲外グループG2,G3と、に分類する分類部111と、範囲外グループG2,G3に分類されたナンバープレート読取装置21の露光パラメータを、正常グループG1に分類されたナンバープレート読取装置21の露光パラメータD2に基づいて補正する補正部112と、を備える。
【0072】
このようにすることで、露光制御補正装置10は、1つの装置群2に含まれる一部のナンバープレート読取装置21の露光パラメータが不適切な値に変更されてしまった場合であっても、他の正常に読み取りができているナンバープレート読取装置21の露光パラメータに基づいて適切に補正することができる。
【0073】
(2)第2の態様によれば、第1の態様に係る露光制御補正装置10において、分類部111は、露光パラメータD2に基づいて、複数のナンバープレート読取装置21それぞれの明るさ倍率Lを計算し、ナンバープレートを読み取ってから所定時間Tを経過していないナンバープレート読取装置21の明るさ倍率Lの中央値Lmedに基づいて正常範囲を設定する。
【0074】
このようにすることで、露光制御補正装置10は、読み取りに成功しているものの、極端な値が設定された露光パラメータD2に影響されることなく、分類の基準とする正常範囲を適切に設定することができる。また、露光制御補正装置10は、時々刻々と変化する各ナンバープレート読取装置21の露光パラメータD2に合わせて、正常範囲を適切に調節することができる。
【0075】
(3)第3の態様によれば、第1または第2の態様に係る露光制御補正装置10において、補正部112は、範囲外グループG2,G3にナンバープレートを読み取ってから所定時間Tを経過したナンバープレート読取装置21のみが含まれている場合に、範囲外グループG2.G3に分類されたナンバープレート読取装置21の露光パラメータを補正する。
【0076】
このようにすることで、露光制御補正装置10は、同程度の露光パラメータで読み取りに成功したナンバープレート読取装置21が存在しない場合には、露光パラメータが不適切に変更された可能性があると判断して、露光パラメータを補正することができる。一方で、露光制御補正装置10は、同程度の露光パラメータで読み取りに成功したナンバープレート読取装置21が存在する場合には、露光パラメータに問題はないと判断して、
露光パラメータの不要な補正を抑制することができる。
【0077】
(4)第4の態様によれば、第2または第3の態様に係る露光制御補正装置10において、分類部111は、範囲外グループに分類されたナンバープレート読取装置21を、明るさ倍率Lが正常範囲の上限値Lmaxを超える第1範囲外グループG2と、明るさ倍率Lが正常範囲の下限値Lminを下回る第2範囲外グループG3とにさらに分類する。
【0078】
このようにすることで、露光制御補正装置10は、明るさ倍率Lが大きすぎるケースと、小さすぎるケースとを分けて処理することができるので、より正確に各ナンバープレート読取装置21の補正の要否を判断することができる。
【0079】
(5)第5の態様によれば、第2から第4のいずれか一の態様に係る露光制御補正装置10において、補正部112は、範囲外グループG2,G3に分類されたナンバープレート読取装置21の露光パラメータを、ナンバープレートを読み取ってから所定時間Tを経過していないナンバープレート読取装置21のうち、明るさ倍率Lが中央値Lmedとなるナンバープレート読取装置21の露光パラメータD2と同じ値となるように補正する。
【0080】
このようにすることで、露光制御補正装置10は、読み取りに成功しているものの、極端な値が設定された露光パラメータD2に影響されることなく、読み取りに失敗している可能性のあるナンバープレート読取装置21の露光パラメータを適切に補正することができる。
【0081】
(6)第6の態様によれば、露光制御補正方法は、装置群2に含まれる複数のナンバープレート読取装置21それぞれから、ナンバープレート読取時の露光パラメータD2を取得するステップと、ナンバープレートを読み取ってから所定時間Tを経過していないナンバープレート読取装置21の露光パラメータD2に基づいて正常範囲を設定し、複数のナンバープレート読取装置21それぞれを、露光パラメータD2が正常範囲内である正常グループG1と、露光パラメータD2が正常範囲外である範囲外グループG2,G3と、に分類するステップと、範囲外グループG2,G3に分類されたナンバープレート読取装置21の露光パラメータを、正常グループG1に分類されたナンバープレート読取装置21の露光パラメータD2に基づいて補正するステップと、を有する。
【0082】
(7)第7の態様によれば、プログラムは、装置群2に含まれる複数のナンバープレート読取装置21それぞれから、ナンバープレート読取時の露光パラメータD2を取得するステップと、ナンバープレートを読み取ってから所定時間Tを経過していないナンバープレート読取装置21の露光パラメータD2に基づいて正常範囲を設定し、複数のナンバープレート読取装置21それぞれを、露光パラメータD2が正常範囲内である正常グループG1と、露光パラメータD2が正常範囲外である範囲外グループG2,G3と、に分類するステップと、範囲外グループG2,G3に分類されたナンバープレート読取装置21の露光パラメータを、正常グループG1に分類されたナンバープレート読取装置21の露光パラメータD2に基づいて補正するステップと、を露光制御補正装置10に実行させる。
【符号の説明】
【0083】
1 露光制御補正システム
10 露光制御補正装置
11 プロセッサ
110 取得部
111 分類部
112 補正部
12 メモリ
13 ストレージ
2,2A,2B ナンバープレート読取装置群(装置群)
21 ナンバープレート読取装置
200 カメラ
201 レンズ
202 照明
203 IF基板
204 画像処理装置
D1 ナンバープレート情報
D2 露光パラメータ
D3 補正指令信号