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  • 特開-靴のインソールの色の決定方法 図1
  • 特開-靴のインソールの色の決定方法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024117192
(43)【公開日】2024-08-29
(54)【発明の名称】靴のインソールの色の決定方法
(51)【国際特許分類】
   A43B 17/00 20060101AFI20240822BHJP
【FI】
A43B17/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023023136
(22)【出願日】2023-02-17
(71)【出願人】
【識別番号】518405234
【氏名又は名称】株式会社Innochi
(74)【代理人】
【識別番号】110002446
【氏名又は名称】弁理士法人アイリンク国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】灰谷 孝
【テーマコード(参考)】
4F050
【Fターム(参考)】
4F050EA01
(57)【要約】
【課題】靴を履く対象者に最適な靴のインソールの色を決定する。
【解決手段】靴のインソールの色の決定方法は、対象者に外部から力を加えると当該対象者の姿勢が不安定になり易くなるように当該対象者を複数の色のインソール上に順次立たせていき、各色のインソール上に立った当該対象者に外部から力を加える外力入力ステップ(ステップS21~ステップS23)と、外力入力ステップで体幹バランスが良い測定結果が得られるインソールの色の情報を取得する色取得ステップ(ステップS24)と、色取得ステップで取得した色の情報を基に、対象者が履く靴のインソールの色を決定する決定する色決定ステップ(ステップS2)とを有する。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者に外部から力を加えると当該対象者の姿勢が不安定になり易くなるように当該対象者を複数の色のインソール上に順次立たせていき、各色のインソール上に立った当該対象者に外部から力を加える外力入力ステップと、
前記外力入力ステップで体幹バランスが良い測定結果が得られる前記インソールの色の情報を取得する色取得ステップと、
前記色取得ステップで取得した色の情報を基に、前記対象者が履く靴のインソールの色を決定する決定する色決定ステップと、
を有する靴のインソールの色の決定方法。
【請求項2】
前記外力入力ステップでは、前記対象者を前記インソール上に片足で立たせる請求項1に記載の靴のインソールの色の決定方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴のインソールの色を決定する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、眼鏡用レンズの色を選択する方法がある(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6556967号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、靴を履く対象者に最適な靴のインソールの色を決定することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、対象者に外部から力を加えると当該対象者の姿勢が不安定になり易くなるように当該対象者を複数の色のインソール上に順次立たせていき、各色のインソール上に立った当該対象者に外部から力を加える外力入力ステップと、前記外力入力ステップで体幹バランスが良い測定結果が得られる前記インソールの色の情報を取得する色取得ステップと、前記色取得ステップで取得した色の情報を基に、前記対象者が履く靴のインソールの色を決定する決定する色決定ステップと、を有する靴のインソールの色の決定方法である。
【0006】
本発明の第2の態様では、前記外力入力ステップでは、前記対象者を前記インソール上に片足で立たせることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の前記第1の態様によれば、靴のインソールの色の決定方法は、靴を履く対象者の体幹の状態を指標にして当該対象者に最適な靴のインソールの色を決定できる。
【0008】
本発明の前記第2の態様によれば、靴のインソールの色の決定方法は、より簡易に対象者の体幹を測定できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、靴のインソールの色の決定方法の処理の一例を示す図である。
図2図2は、体幹バランスの確認ステップ(ステップS1)の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、靴のインソールの色の決定方法を挙げている。
【0011】
(構成等)
図1は、靴のインソールの色の決定方法の処理の一例を示す図である。
【0012】
図1に示すように、靴のインソールの色の決定方法(以下、インソール色決定方法という。)では、体幹バランスの確認ステップ(ステップS1)、靴に装着するインソールの決定ステップ(ステップS2)をこれらの順番で各ステップの担当者が実行する。
【0013】
図2は、体幹バランスの確認ステップ(ステップS1)の一例を示す図である。
【0014】
図2に示すように、このステップでは、先ずステップS21の処理として、担当者は、インソール上に立っていない状態の対象者の体幹バランスを確認する。具体的には、担当者は、先ず、対象者を片足立ちで立たせる。
【0015】
そして、担当者は、上げた側の足(例えば、右足)側の肩(例えば、右肩)を直下に押す。そのときの対象者の体幹バランス(例えば、体の軸のぶれ)を確認する。例えば、担当者は、対象者自身に体幹バランスの感じ方を確認してもらう。
【0016】
続くステップS22の処理として、担当者は、対象者に今度は色のついたインソール上に片足で立ってもらいステップS21と同様にして当該対象者の体幹バランスを確認する。具体的には、担当者は、対象者に、色のついたインソール上に片足で立ってもらった状態で、上げた側の足(例えば、右足)側の肩(例えば、右肩)を直下に押す。担当者は、そのときの体幹バランス(例えば、体の軸のぶれ)の感じ方を対象者自身に確認してもらう。
【0017】
続くステップS23の処理として、担当者は、全ての色のインソールで対象者の体幹バランスを確認したか否かを確認する。例えば、担当者は、赤色、青色、緑色、黄色、黒色、白色等の複数の色のインソールを予め用意しており、それらインソール全てで対象者の体幹バランスを確認したか否かを確認する。担当者は、全ての色のインソールで対象者の体幹バランスを確認していない場合、ステップS22から再び処理を実行し、対象者の体幹バランスを未だ確認していない色のインソールで対象者の体幹バランスを確認する。一方、担当者は、全ての色のインソールで対象者の体幹バランスを確認した場合、ステップS24の処理に進む。
【0018】
ステップS24の処理として、担当者は、体幹バランスが良かった色のインソールを決定する。具体的には、担当者は、体幹バランスを確認した全ての色のインソールから体幹バランスが良かった色のインソールを対象者に1つを選んでもらう。例えば、対象者が、全ての色のインソールの中で一番体幹バランスが良かったと感じた1色のインソールを選ぶ。担当者は、このように対象者が選んだ色のインソールを体幹バランスが良かった色のインソールとして決定する。
【0019】
以上のように、体幹バランスの確認ステップでは、担当者は、インソールがない状態で対象者の体幹バランスを確認する。次に、担当者は、色のついたインソール上に片足立ちで立っている対象者の体幹バランスを確認する。そして、担当者は、全ての色のインソールで対象者の体幹バランスを確認した後、体幹バランスが良かった色のインソールを決定する。
【0020】
次の靴に装着するインソールの決定ステップ(ステップS2)では、担当者は、体幹バランスの確認ステップ(ステップS1)で選択(決定)した色のインソールを、対象者が履く靴に装着するインソールとして決定する。
【0021】
(作用等)
次に、インソール色決定方法の作用等の一例について説明する。
【0022】
体幹バランスの確認ステップでは、担当者は、インソールがない状態で対象者の体幹バランスを確認する。次に、担当者は、色のついたインソール上に片足立ちで立っている対象者の体幹バランスを確認する。そして、担当者は、全ての色のインソールで対象者の体幹バランスを確認した後、体幹バランスが良かった色のインソールを決定する。
その後、靴に装着するインソールの決定ステップでは、担当者は、先の体幹バランスの確認ステップで選択(決定)した色のインソールを、対象者が履く靴に装着するインソールとして決定する。
【0023】
ここで、出願人は、靴のインソールの色と人の体幹との間に高い相関関係があることを発見した。具体的には、対象者の体に適合する靴のインソールの色が存在し、靴のインソールの色が対象者の体に適合すると当該対象者の体幹が良くなるという発見である。このような発見を基に、インソール色決定方法を考え出し、対象者が履く靴に装着するインソールを決定している。
【0024】
(実施形態における効果)
(1)インソール色決定方法は、対象者の体幹の状態を指標にして当該対象者に最適な靴のインソールの色を決定できる。
(2)インソール色決定方法は、対象者に片足で立たせて当該対象者の体幹を計測するため、より簡易に対象者の体幹を測定できる。
【0025】
なお、前記の実施形態の説明において、ステップS21~ステップS23は、例えば、外力入力ステップを構成している。また、ステップS24は、例えば、色取得ステップを構成している。また、ステップS2は、例えば、色決定ステップを構成している。
【0026】
(本実施形態の変形例等)
前記の実施形態の変形例として、体幹バランスの確認ステップ(ステップS1)では、インソール上に立っていない状態の対象者の体幹バランスを確認のステップ(ステップS21)を省略することもできる。この場合、担当者は、インソールがない状態で対象者の体幹バランスを確認することなく、各色のインソールについて、インソール上に片足立ちで立っている対象者の体幹バランスを確認する。そして、担当者は、全ての色のインソールで対象者の体幹バランスを確認した後、体幹バランスが良かった色のインソールを決定する。
【0027】
また、前記の実施形態の変形例として、対象者に外部から力を加えると当該対象者の姿勢が不安定になり易くなるやり方は、対象者をインソール上に片足で立たせるやり方以外のやり方とされることもできる。
【0028】
また、本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
【符号の説明】
【0029】
ステップS1 体幹バランスの確認ステップ,ステップS2 靴に装着するインソールの決定ステップ


図1
図2