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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024011743
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】作業車両
(51)【国際特許分類】
   A01D 33/08 20060101AFI20240118BHJP
【FI】
A01D33/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022113990
(22)【出願日】2022-07-15
(71)【出願人】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092794
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 正道
(72)【発明者】
【氏名】後田 達哉
(72)【発明者】
【氏名】高木 真吾
(72)【発明者】
【氏名】黒瀬 英明
(72)【発明者】
【氏名】二宮 浩二
(72)【発明者】
【氏名】北川 智志
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 大翔
【テーマコード(参考)】
2B072
【Fターム(参考)】
2B072AA10
2B072BA14
2B072CA12
2B072CB09
2B072DA19
2B072GA01
2B072GA03
(57)【要約】
【課題】 人参の掘取りを行う人参掘取り装置を有する人参収穫車両のような作業車両が、知られている。しかしながら、従来の作業車両については、より高い収穫作業のクオリティを求めるニーズが小さくないことに本発明者は気付いた。
【解決手段】 人参Cの掘取りを行う人参掘取り装置300と、エアー噴出を行うエアー噴出機構800と、を備えており、掘取りの後に、人参Cの不要部分Caが人参Cから除去されているとき、人参Cまたは人参Cの近傍に対して、エアー噴出機構800はエアー噴出を行う人参収穫車両である。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作物(C)の掘取りを行う作物掘取り装置(300)と、
エアー噴出を行うエアー噴出機構(800)と、
を備えており、
前記掘取りの後に、前記作物(C)の不要部分(Ca)が前記作物(C)から除去されているとき、前記作物(C)または前記作物(C)の近傍に対して、前記エアー噴出機構(800)は前記エアー噴出を行うことを特徴とする作業車両。
【請求項2】
前記不要部分(Ca)の除去にともなって発生する塵埃が吹飛ばされるように、前記エアー噴出機構(800)は前記エアー噴出を行うことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記作物(C)が落下する第一のスペース(2100)に配置された第一のプレート部材(2110)が、水平方向の第一の支軸(2120)の周りに回動可能であるように取付けられており、
第一のジェネレーター(2130)が、前記落下した作物(C)の衝突による前記第一のプレート部材(2110)の回動を利用して発電するように取付けられており、
前記不要部分(Ca)が落下する第二のスペース(2200)に配置された第二のプレート部材(2210)が、水平方向の第二の支軸(2220)の周りに回動可能であるように取付けられており、
第二のジェネレーター(2230)が、前記落下した不要部分(Ca)の衝突による前記第二のプレート部材(2210)の回動を利用して発電するように取付けられており、
仕切り板(2300)が、前記第一のスペース(2100)と前記第二のスペース(2200)との間に取付けられており、
前記第一の支軸(2120)および前記第二の支軸(2220)は、前記仕切り板(2300)により支えられていることを特徴とする請求項2に記載の作業車両。
【請求項4】
作物(C)の掘取りを行う作物掘取り装置(300)と、
エアー噴出を行うエアー噴出機構(800)と、
を備えており、
前記掘取りの直前または直後に、前記作物(C)または前記作物(C)の近傍に対して、前記エアー噴出機構(800)は前記エアー噴出を行うことを特徴とする作業車両。
【請求項5】
前記作物(C)の前記近傍の圃場(F)の土壌が吹飛ばされるように、前記掘取りの直前に、前記作物(C)の前記近傍に対して、前記エアー噴出機構(800)は前記エアー噴出を行うことを特徴とする請求項4に記載の作業車両。
【請求項6】
作物(C)の掘取りを行う作物掘取り装置(300)と、
エアー噴出を行うエアー噴出機構(800)と、
を備えており、
搭乗作業者が座る座席(410)の近傍に対して、前記エアー噴出機構(800)は前記エアー噴出を行うことを特徴とする作業車両。
【請求項7】
前記搭乗作業者を保護するエアーカーテンが作られるように、前記エアー噴出機構(800)は前記エアー噴出を行うことを特徴とする請求項6に記載の作業車両。
【請求項8】
前記エアー噴出を行うためのエアー送風ホース(810)は、前記エアー噴出を行うためのエアー吐出ノズル(820)へ脱着可能であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の作業車両。
【請求項9】
作物(C)の掘取りを行う作物掘取り装置(300)を備えており、
前記掘取りの後に、前記作物(C)はコンベアー装置(500)により作物収容コンテナー(650)へ向かって搬送され、
前記搬送される作物(C)が転がるスロープ台機構(1000)が、下方へ向かって傾斜するように前記コンベアー装置(500)の先端部へ取付けられていることを特徴とする作業車両。
【請求項10】
作物(C)の掘取りを行う作物掘取り装置(300)を備えており、
前記掘取りの後に、前記作物(C)の不要部分(Ca)が前記作物(C)から除去され、
クッション機構(2000)が、前記不要部分(Ca)が除去された前記作物(C)を受止めるように取付けられていることを特徴とする作業車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人参収穫車両のような作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
人参の掘取りを行う人参掘取り装置を有する人参収穫車両のような作業車両が、知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-079651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述された従来の作業車両については、より高い収穫作業のクオリティを求めるニーズが小さくないことに本発明者は気付いた。
【0005】
本発明は、上述された従来の課題を考慮し、人参収穫作業のような収穫作業のクオリティを向上することができる作業車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の本発明は、作物(C)の掘取りを行う作物掘取り装置(300)と、
エアー噴出を行うエアー噴出機構(800)と、
を備えており、
前記掘取りの後に、前記作物(C)の不要部分(Ca)が前記作物(C)から除去されているとき、前記作物(C)または前記作物(C)の近傍に対して、前記エアー噴出機構(800)は前記エアー噴出を行うことを特徴とする作業車両である。
【0007】
第2の本発明は、前記不要部分(Ca)の除去にともなって発生する塵埃が吹飛ばされるように、前記エアー噴出機構(800)は前記エアー噴出を行うことを特徴とする第1の本発明の作業車両である。
【0008】
第3の本発明は、前記作物(C)が落下する第一のスペース(2100)に配置された第一のプレート部材(2110)が、水平方向の第一の支軸(2120)の周りに回動可能であるように取付けられており、
第一のジェネレーター(2130)が、前記落下した作物(C)の衝突による前記第一のプレート部材(2110)の回動を利用して発電するように取付けられており、
前記不要部分(Ca)が落下する第二のスペース(2200)に配置された第二のプレート部材(2210)が、水平方向の第二の支軸(2220)の周りに回動可能であるように取付けられており、
第二のジェネレーター(2230)が、前記落下した不要部分(Ca)の衝突による前記第二のプレート部材(2210)の回動を利用して発電するように取付けられており、
仕切り板(2300)が、前記第一のスペース(2100)と前記第二のスペース(2200)との間に取付けられており、
前記第一の支軸(2120)および前記第二の支軸(2220)は、前記仕切り板(2300)により支えられていることを特徴とする第2の本発明の作業車両である。
【0009】
第4の本発明は、作物(C)の掘取りを行う作物掘取り装置(300)と、
エアー噴出を行うエアー噴出機構(800)と、
を備えており、
前記掘取りの直前または直後に、前記作物(C)または前記作物(C)の近傍に対して、前記エアー噴出機構(800)は前記エアー噴出を行うことを特徴とする作業車両である。
【0010】
第5の本発明は、前記作物(C)の前記近傍の圃場(F)の土壌が吹飛ばされるように、前記掘取りの直前に、前記作物(C)の前記近傍に対して、前記エアー噴出機構(800)は前記エアー噴出を行うことを特徴とする第4の本発明の作業車両である。
【0011】
第6の本発明は、作物(C)の掘取りを行う作物掘取り装置(300)と、
エアー噴出を行うエアー噴出機構(800)と、
を備えており、
搭乗作業者が座る座席(410)の近傍に対して、前記エアー噴出機構(800)は前記エアー噴出を行うことを特徴とする作業車両である。
【0012】
第7の本発明は、前記搭乗作業者を保護するエアーカーテンが作られるように、前記エアー噴出機構(800)は前記エアー噴出を行うことを特徴とする第6の本発明の作業車両である。
【0013】
第8の本発明は、前記エアー噴出を行うためのエアー送風ホース(810)は、前記エアー噴出を行うためのエアー吐出ノズル(820)へ脱着可能であることを特徴とする第1から第7のいずれかの本発明の作業車両である。
【0014】
第9の本発明は、作物(C)の掘取りを行う作物掘取り装置(300)を備えており、
前記掘取りの後に、前記作物(C)はコンベアー装置(500)により作物収容コンテナー(650)へ向かって搬送され、
前記搬送される作物(C)が転がるスロープ台機構(1000)が、下方へ向かって傾斜するように前記コンベアー装置(500)の先端部へ取付けられていることを特徴とする作業車両である。
【0015】
第10の本発明は、作物(C)の掘取りを行う作物掘取り装置(300)を備えており、
前記掘取りの後に、前記作物(C)の不要部分(Ca)が前記作物(C)から除去され、
クッション機構(2000)が、前記不要部分(Ca)が除去された前記作物(C)を受止めるように取付けられていることを特徴とする作業車両である。
【発明の効果】
【0016】
第1の本発明により、人参収穫作業のような収穫作業のクオリティを向上することが可能である。
【0017】
第2の本発明により、第1の本発明の効果に加えて、収穫作業者のより良好な環境衛生を確保することが可能である。
【0018】
第3の本発明により、第2の本発明の効果に加えて、省エネルギーを促進することが可能である。
【0019】
第4の本発明により、人参収穫作業のような収穫作業のクオリティを向上することが可能である。
【0020】
第5の本発明により、第4の本発明の効果に加えて、収穫作物のより良好な商品価値を確保することが可能である。
【0021】
第6の本発明により、人参収穫作業のような収穫作業のクオリティを向上することが可能である。
【0022】
第7の本発明により、第6の本発明の効果に加えて、収穫作業者のより良好な環境衛生を確保することが可能である。
【0023】
第8の本発明により、第1から第7のいずれかの本発明の効果に加えて、利便性を向上ことが可能である。
【0024】
第9の本発明により、人参収穫作業のような収穫作業のクオリティを向上することが可能である。
【0025】
第10の本発明により、人参収穫作業のような収穫作業のクオリティを向上することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】(a)本発明における実施の形態の人参収穫車両の背面図、(b)本発明における実施の形態の人参収穫車両の平面図
図2】(a)本発明における実施の形態の人参収穫車両のエアーコンプレッサー搭載人参収穫機の説明図(その一)、(b)本発明における実施の形態の人参収穫車両のエアーコンプレッサー搭載人参収穫機の説明図(その二)、(c)本発明における実施の形態の人参収穫車両のエアーコンプレッサー搭載人参収穫機の説明図(その三)、(d)本発明における実施の形態の人参収穫車両のエアーコンプレッサー搭載人参収穫機の説明図(その四)、(e)本発明における実施の形態の人参収穫車両のエアーコンプレッサー搭載人参収穫機の説明図(その五)、(f)本発明における実施の形態の人参収穫車両のエアーコンプレッサー搭載人参収穫機の説明図(その六)
図3】(a)本発明における実施の形態の人参収穫車両の人参収穫機フレキシブルコンテナーバック均し作業容易化の説明図(その一)、(b)本発明における実施の形態の人参収穫車両の人参収穫機フレキシブルコンテナーバック均し作業容易化の説明図(その二)
図4】本発明における実施の形態の人参収穫車両の根菜類収穫機クッション装置の説明図(その一)
図5】本発明における実施の形態の人参収穫車両の根菜類収穫機クッション装置の説明図(その二)
図6】本発明における実施の形態の人参収穫車両の根菜類収穫機クッション装置の説明図(その三)
【発明を実施するための形態】
【0027】
図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
【0028】
以下同様であるが、いくつかの構成要素は図面において示されていないこともあり、透視的にまたは省略的に示されていることもある。
【0029】
(1)はじめに、図1を主として参照しながら、本発明における実施の形態の人参収穫車両の構成および動作について具体的に説明する。
【0030】
ここに、図1(a)は本発明における実施の形態の人参収穫車両の背面図であり、図1(b)は本発明における実施の形態の人参収穫車両の平面図である。
【0031】
本実施の形態の人参収穫車両の動作について説明しながら、制御機構などにより実現される、本発明に関連した発明の作業車両動作制御方法についても説明する。
【0032】
本実施の形態の人参収穫車両は、操縦装置400における手動操作または自動操作に応じて、走行装置200で走行しながら、人参掘取り装置300により人参Cの収穫を行うための車両である。
【0033】
コンベアー装置500は、人参掘取り装置300により収穫された人参Cを車体外側へ向かって搬送する装置である。
【0034】
載置台600は、人参掘取り装置300により収穫された人参Cを収容する人参収容コンテナー650を載置する、車体左右方向における車体外側へ向かって張出すように車体100へ取付けられた台である。
【0035】
人参掘取り装置300は車体左右方向において左側に設けられており、載置台600は車体左右方向において右側に設けられており、人参掘取り装置300により収穫された人参Cを収容する人参収容コンテナー650は車体100の車体左右方向における右側に保持される。したがって、コンベアー装置500の搬送向きは、車体左右方向において右向きである。
【0036】
ハンガー750は、コンベアー装置500のコンベアー終端部から落下する人参Cを収容する人参収容コンテナー650を吊下げるハンガーである。
【0037】
二個のハンガー750は車体前後方向において並んだコンテナー吊下げ部材として設けられており、前側に設けられたハンガー750は人参収容コンテナー650の袋口部の前側を吊下げ、後側に設けられたハンガー750は人参収容コンテナー650の袋口部の後側を吊下げる。
【0038】
クレーン装置700は、人参収容コンテナー650を吊下げているハンガー750を車体外側へ向かって移動させることができる。
【0039】
コンベアー装置500は車体100へ回動可能に取付けられており、コンベアー終端部の高さはコンベアー装置500の回動とともに変化することができる。
【0040】
クレーン装置700は、コンベアー装置500へ回動可能に取付けられている。
【0041】
本実施の形態の人参収穫車両は、選別などのための可動コンベアー装置であるコンベアー装置500により根菜である人参Cを搬送し、選別などのためのフレキシブルコンテナーである人参収容コンテナー650に収容するための野菜収穫機である。吊り紐のようなコンテナー吊り輪(図示省略)などでハンガー750へ取付けられてコンベアー終端部へセットされる人参収容コンテナー650は、コンベアー終端部の高さが大きくなるように変化していく収穫作業の終了にともなって吊下げられている状態で側方へ移動させられて車体100の横の位置で圃場Fの地面などへ降ろされる。
【0042】
人参Cは、本発明における作物の具体的な例である。人参掘取り装置300は、本発明における作物掘取り装置の具体的な例である。人参収容コンテナー650は、本発明における作物収容コンテナーの具体的な例である。
【0043】
本実施の形態の人参収穫車両は、人参Cの掘取りを行う人参掘取り装置300を有する、本発明における作業車両の具体的な例である。
【0044】
(2)つぎに、本発明における実施の形態の人参収穫車両の構成および動作についてより具体的に説明する。
【0045】
人参収穫車両の野菜収穫機において、エアー装置をさまざまな箇所に設け、エアー送気の力によって、圃場の収穫物を容易に収穫し、収穫物の汚泥の除去のみならず運転席および作業席の環境改善も行うことが望ましいと本発明者は考えている。
【0046】
要するに、本実施の形態の人参収穫車両においては、エアーの送気を利用する、すなわち、野菜収穫機のエアー噴出機構800が有するエアー装置で収穫物である人参Cの汚泥を除去する構成を利用することにより、機械で圃場Fから掘り出された後の汚泥除去対策を行い、圃場Fからの収穫の容易性を向上するための補助、および座席410のような運転席などのエアーカーテンでの塵埃除去による作業改善を実現する。
【0047】
図2(a)、2(b)、2(c)、2(d)、2(e)および2(f)を主として参照しながら、エアーコンプレッサー搭載人参収穫機について説明する。
【0048】
ここに、図2(a)、2(b)、2(c)、2(d)、2(e)および2(f)は、本発明における実施の形態の人参収穫車両のエアーコンプレッサー搭載人参収穫機の説明図(その一から六)である。
【0049】
エアーコンプレッサーを有するエアー噴出機構800が搭載されている人参収穫機の構成が考えられる。エアー噴出機構800によるエアー噴出で、人参Cの汚泥を除去する洗浄を行うことができる。
【0050】
上述された構成において、コンプレッサーエアー吐出口を有するエアー吐出部851が、たとえば、人参掘取り装置300の引起こし先端部の下方に設けられている、人参掘取り装置300の掘取り先端部の上方に設けられている、人参掘取り装置300の掘取り先端部の下方に設けられている、クリーナーベルト部951の上方に設けられている、および走行装置200のクローラー部の上方に設けられている、構成が考えられる。人参Cをそれぞれのステップで洗浄することができる。
【0051】
要するに、エアー吐出ノズル820は、人参掘取り装置300の引起こし先端部の下方に設けられていてもよく、人参掘取り装置300の掘取り先端部の上方に設けられていてもよく、人参掘取り装置300の掘取り先端部の下方に設けられていてもよく、クリーナーベルト部951の上方に設けられていてもよく、運転席周囲または作業席周囲に設けられていてもよい。エンジンまたは電動モーターから動力を得ることにより、搭載されたエアー噴出機構800のエアーコンプレッサーでエアーを発生させ、それぞれのエアー吐出ノズル820に送風する機能が実装されている野菜収穫機を実現する。人参Cのような収穫物を掘起こすとき、エアーを利用して収穫物周辺の土を除去することで視認性を増し、掘起こし抵抗を低減させるのみならず、たとえば、掘出し後に収穫機の中を搬送する部位でエアーにより汚泥を吹飛ばすことにより、作業をクリーンに行うことができる。
【0052】
以下においては、このようなエアーコンプレッサー搭載人参収穫機についてより具体的な説明を行う。
【0053】
掘取りの直前または直後に、人参Cまたは人参Cの近傍に対して、エアー噴出機構800はエアー噴出を行う。たとえば、人参Cの近傍の圃場Fの土壌が吹飛ばされるように、掘取りの直前に、人参Cの近傍に対して、エアー噴出機構800はエアー噴出を行う。
【0054】
図2(a)および2(b)に示されているように、エアー吐出部851が人参掘取り装置300の引起こし先端部の下方に設けられており、掘取り直前の人参Cにエアーを吹付ける構成が考えられる。エアーを植付けられている圃場Fの人参Cへ吹付けることにより、掘取り作業は容易に行われる。人参Cが土壌に埋もれている場合においては、掘取り作業は難しいが、エアーで土壌を除去することで人参葉の掴み代が増え、容易に作業を行うことができる。
【0055】
上述された構成において、エアーは車体進行方向の左から右へ吹き付ける構成が考えられる。つぎに行われる植付け列へ土壌が飛びにくくなるので、人参Cが土壌に埋もれにくくなくなり、作業を容易に行うことができる。
【0056】
図2(c)および2(d)に示されているように、エアー吐出部851が人参掘取り装置300の掘取り先端部の上方に設けられており、掘取り直後の人参葉にエアーを吹付ける構成が考えられる。エアーを掘取り部により掘取られた後の人参Cへ吹付けることにより、土と葉などの石が落ちる。人参葉に載っている石などを除去することができ、搬送工程以降の工程での石詰まりの発生を抑制することができる。
【0057】
このように、掘取り直後に、収穫物である人参Cの葉にエアーを吹付ける。
【0058】
上述された構成において、エアーは車体進行方向の左から右へ吹き付ける構成が考えられる。つぎの植付け列へ石が飛ばないようにすることで、つぎの植付け列の作業が容易に行える。
【0059】
エアー吐出部851が人参掘取り装置300の掘取り先端部の下方に設けられており、掘取り直後の人参Cにエアーを吹付ける構成が考えられる。人参の土壌を落とすことで、後の工程での土壌の堆積が少なくなり、使用後の機械洗浄時間を短くすることができる。
【0060】
上述された構成において、エアーは車体進行方向の左から右へ吹付ける構成が考えられる。つぎに行われる植付け列へ土壌が飛びにくくなるので、人参Cが土壌に埋もれにくくなくなり、作業を容易に行うことができる。
【0061】
要するに、人参掘取り装置300の引起こし先端部の下方に設けられている、人参掘取り装置300の掘取り先端部の上方に設けられている、または人参掘取り装置300の掘取り先端部の下方に設けられている、エアー吐出ノズル820から、圃場Fの人参Cのような収穫物に、または収穫物周辺の土に、収穫部周辺の土をほぐすエアー圧力および風量を有しているエアーを吹付けるのみならず、エアー送風ホース810は着脱式であって、運転席に配備するエアー吐出ノズル820にも取付けることが可能な構成を実現する。収穫物が掘起こされやすくなりように、エアーで土を吹飛ばすことで、人参Cのような収穫物の位置を確認しやすく、掘起こしの抵抗も低減することができる。
【0062】
掘取りの後に、人参Cの不要部分Caが人参Cから除去されているとき、人参Cまたは人参Cの近傍に対して、エアー噴出機構800はエアー噴出を行う。たとえば、不要部分Caの除去にともなって発生する塵埃が吹飛ばされるように、エアー噴出機構800はエアー噴出を行う。
【0063】
図2(e)に示されているように、エアー吐出部851がクリーナーベルト部951の上方に設けられており、クリーナーベルトの上で回転している人参Cにエアーを吹付ける構成が考えられる。エアー吐出部851は、クリーナーベルト部、コンベアーの上部および排葉ユニットのカバー部952のステーなどへ取付けられており、回転している人参Cにエアーを吹付けることにより、土壌が取れやすくなる。
【0064】
上述された構成において、エアーは車体前方から後方へ向けて吹付ける構成が考えられる。クリーナーベルトの内部の土壌も併せて落とすことができ、清掃箇所などのようなメンテナンス箇所を減らすことができる。
【0065】
このように、機体前方から後方へ向けてエアーを吹付ける。
【0066】
エアー吐出ノズル820は、人参掘取り装置300の引起こし先端部の下方に設けられていてもよく、人参掘取り装置300の掘取り先端部の上方に設けられていてもよく、人参掘取り装置300の掘取り先端部の下方に設けられていてもよく、クリーナーベルト部951の上方に設けられていてもよく、手動で開閉できる弁がそれぞれ設けられている構成が考えられる。土壌の性質などによって適切なエアー吐出ノズル820を使用することができる。
【0067】
このように、それぞれのエアー吐出ノズル820には、自動開閉弁の手前に手動開閉用の弁も設けられている。
【0068】
要するに、クリーナーベルト部951のクリーナーベルトの上方に設けられたエアー吐出ノズル820により、クリーナーベルトで回転している人参Cのような収穫物に、収穫物に付着する土を除去できるエアー圧力および風量を有しているエアーを吹付けるのみならず、エアー送風ホース810は着脱式であって、排葉ユニットにも取付けることが可能な構成を実現する。たとえば、クリーナーベルト部951では葉がローラーで引きちぎられて塵埃が発生しやすいので、このような箇所でエアーを吹付けて塵埃除去を行うことにより、作業車の後部の空気が良好な環境が実現される。
【0069】
エアー噴出を行うためのエアー送風ホース810は、エアー噴出を行うためのエアー吐出ノズル820へ脱着可能である。
【0070】
図2(f)に示されているように、エアー吐出ノズル820は、人参掘取り装置300の引起こし先端部の下方に設けられていてもよく、人参掘取り装置300の掘取り先端部の上方に設けられていてもよく、人参掘取り装置300の掘取り先端部の下方に設けられていてもよく、クリーナーベルト部951の上方に設けられていてもよく、エアー送風ホース810は、収穫機から容易に脱着される構成が考えられる。特に、エアー送風ホース810がワンタッチカプラーで脱着可能である構成は望ましい。作業終了後の車体清掃に使用することができ、さまざまな場所において清掃を行うことができる。
【0071】
このように、エアー送風ホース810は、収穫機のクローラー清掃のためのノズルへも取付けることができる。
【0072】
搭乗作業者が座る座席410の近傍に対して、エアー噴出機構800はエアー噴出を行う。たとえば、搭乗作業者を保護するエアーカーテンが作られるように、エアー噴出機構800はエアー噴出を行う。
【0073】
図2(a)に示されているように、(12)において、脱着可能なエアー送風ホース810は運転席前面パネルへも取付け可能である構成が考えられる。特に、エアーカーテンが操舵ハンドル部451へのホース取付けで生成される構成は望ましい。前面パネルへ取付けることで、エアーカーテンが生成され、掘取り作業時に発生する塵埃が作業者にかかることを抑制できる。
【0074】
上述された構成において、脱着可能なエアー送風ホース810が補助者前面のコンベアー装置500のコンベアーへ取付けることが可能な構成が考えられる。補助者前面のコンベアーへ取付けることで、エアーカーテンが生成され、掘取り作業時に発生する塵埃が作業者にかかることを抑制できる。
【0075】
上述された構成において、脱着可能なエアー送風ホース810は、走行装置200のクローラーへ吹付けられるように、車体フレームなどへも取付けることが可能である構成が考えられる。クローラー内部への土壌および石などの堆積を抑制することができ、石詰まり、噛込み、および摩耗などにともなう問題の発生を抑制することができる。
【0076】
上述された構成において、脱着可能なエアー送風ホース810は排葉ユニットにも取付けることが可能な構成が考えられる。排葉ユニットへの葉の堆積を抑止することにより、メンテナンス時間を減らすことができる。
【0077】
要するに、搭乗作業者が座る座席410のような運転席および作業席の周囲に、エアー噴出機構800のエアー吐出ノズル820を配置し、エアーをエアー吐出ノズル820から吹出すことでエアーカーテンをつくることができる構成を実現する。運転席および作業席の塵埃対策を行うことができる。
【0078】
図3(a)および3(b)を主として参照しながら、人参収穫機フレキシブルコンテナーバック均し作業容易化について説明する。
【0079】
ここに、図3(a)および3(b)は、本発明における実施の形態の人参収穫車両の人参収穫機フレキシブルコンテナーバック均し作業容易化の説明図(その一および二)である。
【0080】
掘取りの後に、人参Cはコンベアー装置500により人参収容コンテナー650へ向かって搬送され、搬送される人参Cが転がるスロープ台機構1000が、下方へ向かって傾斜するようにコンベアー装置500の先端部へ取付けられている。
【0081】
図3(a)および3(b)に示されているように、人参収穫機クレーン仕様において、コンベアー装置500のコンベアー先端にスロープ台機構1000のスロープ台を設ける構成が考えられる。クッション材部1501が貼付されたスライダー部1502の左右方向の位置が調整可能であるように、ノブボルト部1503は長孔部1504へ挿入されており、作業者は把手ハンドル部1505の把持によりこのようなスライダー位置の調整作業を容易に行うことができる。人参Cが人参収容コンテナー650のフレキシブルコンテナーバック手前側にしか入らず、すなわち、コンベアー側にしか入らず、手での均し作業が行われないと人参Cがフレキシブルコンテナーバック奥側へ入りにくいことがあるが、人参Cが少なくともフレキシブルコンテナーバック中心へ入ることにより、均し作業回数を減らすことができる。
【0082】
上述された構成において、スロープ台機構1000のスロープ台はコンベアー装置500のコンベアー上面と同じ高さに設けられている構成が考えられる。人参Cは、人参収容コンテナー650のフレキシブルコンテナーバック中心へ確実に入りやすいのみならず、落下衝撃で傷みにくい。
【0083】
上述された構成において、スロープ台機構1000のスロープ台は車体左右方向における調整操作により移動可能である構成が考えられる。人参Cは、人参収容コンテナー650のフレキシブルコンテナーバック奥側へより入りやすくなる。
【0084】
上述された構成において、スロープ台機構1000のスロープ台はクレーン装置700のクレーンブームと同軸に回動して収納可能である構成が考えられる。スロープ台は、使用されていないとき、コンパクトに収納可能である。
【0085】
上述された構成において、スロープ台機構1000のスロープ台には、把手ハンドル部1505のような、調整、収納、および収納のときの支えのための単数または複数のハンドルが設けられている構成が考えられる。スロープ台を容易に移動させることができる。
【0086】
要するに、人参Cのような収穫物を収納する、人参収容コンテナー650のような袋または収納箱までの搬送作業を行うコンベアー装置500のコンベアー終端にスロープ台機構1000のスロープ台を有し、スロープ台はコンベアー装置500との位置関係において、上下方向、左右方向および傾斜角度が調整可能であり、このようなスロープ台はクレーン装置700のクレーンブームと同軸に回動して収納可能である構成を実現する。収穫物を収納袋または収納箱に収納するとき、スロープ台機構1000のスロープ台の位置を調整することで均一に排出作業を行うことができ、落下による塵埃発生を抑えることができる。
【0087】
図4、5および6を主として参照しながら、根菜類収穫機クッション装置について説明する。
【0088】
ここに、図4、5および6は、本発明における実施の形態の人参収穫車両の根菜類収穫機クッション装置の説明図(その一から三)である。
【0089】
図4、5および6においては、全体図から取出されたクッション機構2000が部分拡大図として模式的に示されている。
【0090】
掘取りの後に、人参Cの不要部分Caが人参Cから除去され、クッション機構2000が、不要部分Caが除去された人参Cを受止めるように取付けられている。
【0091】
図4に示されているように、人参Cの残葉クリーナーのクリーナーベルト部951に人参Cを受止めるクッション機構2000のクッション装置を設け、人参Cの落下による衝撃を緩和することで人参Cの割れの発生を抑制する構成が考えられる。人参Cの葉が人参Cの本体から分離された後、クリーナー落下衝撃は緩和されるため、冬場の早朝作業でも人参Cは割れにくい。
【0092】
たとえば、第一のプレート部材2110の後端部がコア部材2132の上端部へ連結されており、コイル部材2131の内部へ挿入されたコア部材2132の上下方向における往復運動がコイル部材2131のコイルクッション効果などで制動されることにより、人参Cの落下衝撃にともなって発生する、第一の支軸2120の周りの第一のプレート部材2110の回動は抑制される。当該態様においては、コイル部材2131はコア部材2132の動きを緩和するためのスプリング部材として機能するように取付けられる。したがって、コイル部材2131の巻き数はあまり大きくなくてもよく、巻回しがあまり密に行われていなくてもよいが、少なくとも弾性力が十分に発揮されるように、コイル部材2131は設けられていることが望ましい。
【0093】
人参Cを受止めるクッション機構2000のクッション装置は上下方向に回動可能することで割れの発生などを抑制する構成が考えられる。人参Cの落下の衝撃が緩和される。
【0094】
人参Cを受止めるクッション機構2000のクッション装置はスプリングを内蔵し、人参Cの落下の衝撃を緩和する構成が考えられる。
【0095】
クッション機構2000のクッション装置の支持部としての支軸ステー2121は後フレーム部2501へ取付けられ、後フレーム部2501そのものへの人参衝突を抑制するのみならず強固な支持を実現する構成が考えられる。人参Cの損傷の発生などを抑制することができる。
【0096】
クッション機構2000のクッション装置のスプリング部の車体前後方向における位置は調整可能であり、スプリング効果は変更可能である構成が考えられる。スプリング力を人参Cのサイズに応じて微妙に調整することができる。
【0097】
要するに、たとえば、残葉クリーナーのクリーナーベルト部951において、人参Cのような収穫物を受止めるクッション機構2000のクッション装置を設け、クッション装置はスプリングを内蔵し上下方向に回動可能である構成を実現する。人参Cの落下による塵埃が残葉クリーナー部においても発生しやすいので、クッション装置を設けることにより収穫物の衝撃を低減して割れの発生を抑制することができるのみならず、塵埃の発生も抑制することができる。
【0098】
人参Cが落下する第一のスペース2100に配置された第一のプレート部材2110が、水平方向の第一の支軸2120の周りに回動可能であるように取付けられている。第一のジェネレーター2130が、落下した人参Cの衝突による第一のプレート部材2110の回動を利用して発電するように取付けられている。
【0099】
図5に示されているように、クッション機構2000のクッション装置の回動支点である第一の支軸2120を後フレーム部2501に設け、第一のプレート部材2110の先端の作用側は上下方向においてフリーに動く構成が考えられる。第一の支軸2120が人参Cの作用側にないので、人参Cは回動支点にほとんど全く衝突しない。
【0100】
たとえば、第一のプレート部材2110の後端部が第一のジェネレーター2130のコア部材2132の上端部へ連結されており、第一のプレート部材2110の回動を利用することにより、第一のジェネレーター2130のコイル部材2131の内部へ挿入された磁石部材などのようなコア部材2132の上下方向における往復運動にともなって、発電が行われる。当該態様においては、コイル部材2131はコア部材2132と協働して電磁誘導により発電するための閉回路部材として機能するように取付けられる。したがって、コイル部材2131の巻き数はかなり大きく、巻回しがかなり密に行われており、少なくとも発電力が十分に発揮されるように、コイル部材2131は設けられていることが望ましい。
【0101】
回動支点である第一の支軸2120の後方のクッション装置の後端部を第一のスペース2100へ延長し、そのような後端部へ設けられた第一のジェネレーター2130が有するコイルおよび磁性体のピストン運動発電を利用することにより、人参Cの落下で発電する構成が考えられる。人参Cの落下を利用する発電により得られた回生エネルギーを利用することができる。
【0102】
このように、残葉クリーナー部から落下する収穫物を受止める、クッション機構2000のクッション装置の上下運動方向にコイルおよび磁性体を設けることにより、収穫物落下によるピストン運動で発電する。
【0103】
クッション機構2000のクッション装置の発電部である第一のジェネレーター2130が後フレーム部2501に設けられていることにより、防塵性および防水性が確保される構成が考えられる。第一のジェネレーター2130は車体100に内蔵されるので、人参Cおよび切断された茎葉のような不要部分Caに起因する悪い影響はほとんどない。
【0104】
このように、クッション機構2000のクッション装置の不要部分Ca発電部については、防塵性および防水性が確保されている。
【0105】
不要部分Caが落下する第二のスペース2200に配置された第二のプレート部材2210が、水平方向の第二の支軸2220の周りに回動可能であるように取付けられている。第二のジェネレーター2230が、落下した不要部分Caの衝突による第二のプレート部材2210の回動を利用して発電するように取付けられている。
【0106】
図6に示されているように、クッション機構2000のクッション装置の発電部である第一のジェネレーター2130の後方の反対側へ設けられた排葉シューター部2502の第二のスペース2200においても排葉落下を利用して第二のジェネレーター2230で発電する構成が考えられる。切断された茎葉のような不要部分Caが排出されて落下するときのエネルギーは、回生エネルギーとして利用可能である。
【0107】
たとえば、第二のプレート部材2210の前端部が第二のジェネレーター2230のコア部材2232の下端部へ連結されており、第二のプレート部材2210の回動を利用することにより、第二のジェネレーター2230のコイル部材2231の内部へ挿入された鉄心などのようなコア部材2232の上下方向における往復運動にともなって、発電が行われる。
【0108】
排葉シューター部2502の下端側の第二のプレート部材2210が排葉シューター部2502の上端側に設けられた回動支点である第二の支軸2220の周りにフリーに動かされることにより、第二のプレート部材2210が排葉落下運動で上下方向において運動するエネルギーを利用して、第二のジェネレーター2230で発電を行う構成が考えられる。第二のプレート部材2210の上下方向における運動を利用することにより、簡単な構造で回生エネルギーを得ることができる。
【0109】
樹脂板または軟質素材板である排葉シューター部2502の下端側の第二のプレート部材2210が上下方向において動かされることにより、発電が排葉落下運動で容易に行われる構成が考えられる。第二のプレート部材2210が排葉落下運動で容易に動くので、落下エネルギーによる回生が効率的に行われやすくなる。
【0110】
このように、クッション機構2000のクッション装置の発電部である第一のジェネレーター2130の後方の反対側の排葉シューター部2502においても、第二のジェネレーター2230で排葉落下を利用して発電する。
【0111】
仕切り板2300が、第一のスペース2100と第二のスペース2200との間に取付けられている。第一の支軸2120および第二の支軸2220は、仕切り板2300により支えられている。
【0112】
たとえば、第一の支軸2120は、仕切り板2300の前側に連結された後フレーム部2501から前方へ向かって突出するように設けられた支軸ステー2121へ取付けられている。第一のジェネレーター2130は車体左右方向において右側に配置されており、第二のジェネレーター2230は車体左右方向において左側に配置されているので、仕切り板2300による第一の支軸2120および第二の支軸2220の支持はコンパクトな空間配置で実現される。このような構成は、堅牢であるが、簡素であって廉価性を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0113】
本発明における作業車両は、人参収穫作業のような収穫作業のクオリティを向上することができ、人参収穫車両のような作業車両に利用する目的に有用である。
【符号の説明】
【0114】
100 車体
200 走行装置
300 人参掘取り装置
400 操縦装置
410 座席
451 操舵ハンドル部
500 コンベアー装置
600 載置台
650 人参収容コンテナー
700 クレーン装置
750 ハンガー
800 エアー噴出機構
810 エアー送風ホース
820 エアー吐出ノズル
851 エアー吐出部
951 クリーナーベルト部
952 カバー部
1000 スロープ台機構
1501 クッション材部
1502 スライダー部
1503 ノブボルト部
1504 長孔部
1505 把手ハンドル部
2000 クッション機構
2100 第一のスペース
2110 第一のプレート部材
2120 第一の支軸
2121 支軸ステー
2130 第一のジェネレーター
2131 コイル部材
2132 コア部材
2200 第二のスペース
2210 第二のプレート部材
2220 第二の支軸
2230 第二のジェネレーター
2231 コイル部材
2232 コア部材
2300 仕切り板
2501 後フレーム部
2502 排葉シューター部
C 人参
Ca 不要部分
F 圃場
図1
図2
図3
図4
図5
図6