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▶ 高橋 敦史の特許一覧

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  • 特開-薬剤供給装置 図1
  • 特開-薬剤供給装置 図2
  • 特開-薬剤供給装置 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024117673
(43)【公開日】2024-08-29
(54)【発明の名称】薬剤供給装置
(51)【国際特許分類】
   E03D 9/02 20060101AFI20240822BHJP
【FI】
E03D9/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023036030
(22)【出願日】2023-02-17
(71)【出願人】
【識別番号】523083665
【氏名又は名称】高橋 敦史
(72)【発明者】
【氏名】高橋 敦史
【テーマコード(参考)】
2D038
【Fターム(参考)】
2D038AA02
2D038BA05
2D038BA10
(57)【要約】
【課題】 手洗い口が設けられていない給水タンクに薬剤を供給するための薬剤供給装置を提供する。
【解決手段】 カプセル型容器にフロート、空気穴、通水口、遊動防止機構および薬剤を設けることを特徴とする薬剤供給装置。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに連結可能なキャップおよび中空構造の胴体を有し、キャップ内にフロートおよび空気穴を有し、胴体の壁面に通水口を有することを特徴とする薬剤供給装置。
【請求項2】
胴体内に薬剤を配置することを特徴とする、請求項1に記載の薬剤供給装置。ここで薬剤は芳香剤、消臭剤、洗浄剤、抗菌剤、着色剤のうちいずれか1つまたは任意の複数の組み合わせである。
【請求項3】
キャップの外側に連結され、キャップを外部の支持体に連結することができる遊動防止機構を有することを特徴とする請求項1または2に記載の薬剤供給装置。
【請求項4】
胴体の外側に連結され、胴体を外部の支持体に連結することができる遊動防止機構を有することを特徴とする請求項1または2に記載の薬剤供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カプセル型容器にフロート、空気穴、通水口および遊動防止機構を設け、胴体部分に薬剤を設けた薬剤供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、トイレットの給水タンク上部の手洗い口の下に設置するタイプの薬液供給具(特許文献1)や、トイレットの給水タンクの内壁に設置するタイプの薬液供給具(特許文献2)、トイレットの給水タンク内に直接投入するタイプの固形型の洗浄剤(特許文献3)があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4592256号公報
【特許文献2】公開実用新案公報昭60-165570号公報
【特許文献3】特許第2939769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、これら先行技術には次のような問題点があった。
(イ)給水タンク上部に手洗い口が設けられていない場合、薬液供給具を設置することが不可能であった。
(ロ)給水タンク内部に薬液供給具を設置するための取り付け金具を新たに設置する等、追加の加工が必要であった。
(ハ)洗浄剤が水流に乗って給水タンク内を移動して排水弁に吸い込まれ、排水が止まらなくなるなどの誤作動を引き起こすことがあった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
キャップと胴体で構成されるカプセル型容器のキャップにフロートおよび空気穴を設け、胴体の下部に通水口を設け、キャップおよび/または胴体に遊動防止機構を設ける。
胴体内に薬剤を配置し、キャップを取り付けて封入する。
この薬剤供給装置をトイレットの給水タンク内部の排水機構の動作を阻害しない位置に投入して水面に浮かべ、遊動防止機構をオーバーフロー管や補助水管などに連結する。
以上を特徴とする薬剤供給装置である。
【発明の効果】
【0006】
手洗い口が設けられていない給水タンクであっても、給水タンク内に追加の加工を必要とせず、排水機構の誤作動を誘発することなく、薬剤を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】 本発明の断面図である。
図2】 本発明の底面図である。
図3】 薬剤を配置した本発明の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
(イ)キャップ(1)と胴体(4)で構成されるカプセル型容器のキャップ(1)に、内部が密閉された中空構造となるように円形の樹脂板を接着し、フロート(2)とする。次いで、フロート(2)とキャップ(1)の下端開口部との間であり、キャップ(1)と胴体(4)との連結部よりも上方に、1乃至10個の空気穴(3)を設ける。
(ロ)キャップ(1)または胴体(4)の外側に、遊動防止機構(6)として糸、紐、樹脂または金属製の結束バンド、樹脂または金属製の鎖などを設ける。
(ハ)胴体(4)の下部に1乃至100個の通水口(5)を設け、胴体(4)内に薬剤(7)を配置し、キャップ(1)を取り付けて封入する。
本発明は以上のような構成である。
本発明を使用するときは、トイレットの給水タンク内に設置された排水機構の動作を阻害しない位置に投入して水面に浮かべ、遊動防止機構(6)をオーバーフロー管や補助水管などに連結し、本発明の薬剤供給装置が給水タンク内を遊動して排水機構の動作を阻害することを防ぐ。この際、通水口(5)から水が胴体(4)内に侵入し、同じ体積の空気が空気穴(3)より排出されることで薬剤(7)が水と接触し、薬剤が水に溶け出して通水口(5)より給水タンク内に拡散する。なお、この薬剤(7)として、市販されている芳香剤や消臭剤、洗浄剤、抗菌剤、着色剤を使用してもよく、例えば小林製薬株式会社製ブルーレット ドボン、アース製薬株式会社製 ToWhite固形クリーナー、有限会社ブリッジメディカル製 加湿器キレイなどを使用してもよい。
【符号の説明】
【0009】
1 キャップ
2 フロート
3 空気穴
4 胴体
5 通水口
6 遊動防止機構
7 薬剤
図1
図2
図3