(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024117704
(43)【公開日】2024-08-29
(54)【発明の名称】中継装置、システム、中継方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/79 20140101AFI20240822BHJP
A63F 13/69 20140101ALI20240822BHJP
A63F 13/352 20140101ALI20240822BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240822BHJP
【FI】
A63F13/79
A63F13/69
A63F13/352
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023183656
(22)【出願日】2023-10-26
(31)【優先権主張番号】P 2023023034
(32)【優先日】2023-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】523057264
【氏名又は名称】株式会社オカキチ
(74)【代理人】
【識別番号】100218969
【弁理士】
【氏名又は名称】室伏 千恵子
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 真彦
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC18
5L050CC18
(57)【要約】
【課題】ブロックチェーンを利用したゲームの導入を容易にする。
【解決手段】中継装置10は、第1ゲーム内及び第2ゲーム内で使用可能であるアイテムに対応するトークンの情報が登録されているBC20と通信可能である。中継装置10の制御部は、第1ゲームサーバ30-1及び第2ゲームサーバ30-2の少なくとも一方からの参照要求を受信する受信ステップであって、参照要求には、ユーザの識別情報とアイテムのカテゴリに関する情報とが含まれている、受信ステップと、ユーザの識別情報に基づいて、トークンがBC20に登録されているアイテムのうちユーザが保有するアイテムに対応するトークンの情報を取得する取得ステップと、トークンの情報に含まれるカテゴリに応じた種別の情報を、参照要求を送信したゲームサーバに送信する送信ステップとを実行する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ゲームサーバ及び第2ゲームサーバの各々と、ブロックチェーンと通信可能な中継装置であって、
前記第1ゲームサーバは、第1仮想空間において進行する第1ゲームを実行するためのゲームサーバであり、
前記第2ゲームサーバは、前記第1仮想空間とは異なる第2仮想空間において進行する第2ゲームを実行するためのゲームサーバであり、
前記ブロックチェーンには、前記第1ゲーム内及び前記第2ゲーム内で使用可能であるアイテムに対応するトークンの情報が登録されており、
前記中継装置は、制御部を備え、
前記制御部は、
前記第1ゲームサーバ及び前記第2ゲームサーバの少なくとも一方からの参照要求を受信する受信ステップであって、前記参照要求には、ユーザの識別情報とアイテムのカテゴリに関する情報とが含まれている、受信ステップと、
前記ユーザの識別情報に基づいて、トークンが前記ブロックチェーンに登録されているアイテムのうち前記ユーザが保有するアイテムに対応するトークンの情報を取得する取得ステップと、
前記トークンの情報に含まれる前記カテゴリに応じた種別の情報を、前記参照要求を送信したゲームサーバに送信する送信ステップと
を実行する
中継装置。
【請求項2】
前記送信ステップにおいて、
前記カテゴリが第1カテゴリである場合、前記制御部が前記参照要求を送信したゲームサーバに送信する情報は、前記ユーザが保有するアイテムの、前記第1仮想空間及び前記第2仮想空間における機能又は性能を決定するための情報を含まず、
前記カテゴリが第2カテゴリである場合、前記制御部が前記参照要求を送信したゲームサーバに送信する情報は、前記ユーザが保有するアイテムの、前記第1仮想空間及び前記第2仮想空間における機能又は性能を決定するための情報を含む
請求項1に記載の中継装置。
【請求項3】
前記カテゴリが前記第1カテゴリである場合、前記アイテムはキャラクタであり、
前記カテゴリが前記第2カテゴリである場合、前記アイテムは道具である
請求項2に記載の中継装置。
【請求項4】
前記中継装置は、アプリケーションプログラムインタフェース(API)サーバである
請求項1に記載の中継装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1ゲーム又は前記第2ゲーム内で前記ユーザが取得したアイテムの登録要求を前記第1ゲームサーバ又は前記第2ゲームサーバから受信したとき、前記登録要求にかかる前記アイテムに対応するトークンの情報を前記ブロックチェーンに登録する登録ステップをさらに実行し、
前記トークンの情報は、前記登録要求にかかる前記アイテムのカテゴリに応じた種別の情報を含む
請求項1に記載の中継装置。
【請求項6】
第1ゲームサーバと、
第2ゲームサーバと、
前記第1ゲームサーバ及び前記第2ゲームサーバの各々と、ブロックチェーンと通信可能な中継装置と
を備えるシステムであって、
前記第1ゲームサーバは、第1仮想空間において進行する第1ゲームを実行するためのゲームサーバであり、
前記第2ゲームサーバは、前記第1仮想空間とは異なる第2仮想空間において進行する第2ゲームを実行するためのゲームサーバであり、
前記ブロックチェーンには、前記第1ゲーム内及び前記第2ゲーム内で使用可能であるアイテムに対応するトークンの情報が登録されており、
前記中継装置は、制御部を備え、
前記制御部は、
前記第1ゲームサーバ及び前記第2ゲームサーバの少なくとも一方からの参照要求を受信する受信ステップであって、前記参照要求には、ユーザの識別情報とアイテムのカテゴリに関する情報とが含まれている、受信ステップと、
前記ユーザの識別情報に基づいて、トークンが前記ブロックチェーンに登録されているアイテムのうち前記ユーザが保有するアイテムに対応するトークンの情報を取得する取得ステップと、
前記トークンの情報に含まれる前記カテゴリに応じた種別の情報を、前記参照要求を送信したゲームサーバに送信する送信ステップと
を実行する
システム。
【請求項7】
前記第1ゲームサーバは、ユーザごとに、前記ユーザが保有するアイテムのうち、前記ブロックチェーンに登録されたトークンにかかるアイテムの情報と、前記第1ゲーム内で使用可能なアイテムであって、トークンが前記ブロックチェーンに登録されていないアイテムの情報とを区別可能に管理し、
前記第2ゲームサーバは、ユーザごとに、前記ユーザが保有するアイテムのうち、前記ブロックチェーンに登録されたトークンにかかるアイテムの情報と、前記第2ゲーム内で使用可能なアイテムであって、トークンが前記ブロックチェーンに登録されていないアイテムの情報とを区別可能に管理する
請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
制御部を備えるコンピュータにおいて実行される中継方法であって、
前記制御部が、
第1ゲームサーバ及び第2ゲームサーバの少なくとも一方からの参照要求を受信する受信ステップであって、前記参照要求には、ユーザの識別情報とアイテムのカテゴリに関する情報とが含まれている、受信ステップと、
前記ユーザの識別情報に基づいて、トークンがブロックチェーンに登録されているアイテムのうち前記ユーザが保有するアイテムに対応するトークンの情報を取得する取得ステップと、
前記トークンの情報に含まれる前記カテゴリに応じた種別の情報を、前記参照要求を送信したゲームサーバに送信する送信ステップと
を実行し、
前記第1ゲームサーバは、第1仮想空間において進行する第1ゲームを実行するためのゲームサーバであり、
前記第2ゲームサーバは、前記第1仮想空間とは異なる第2仮想空間において進行する第2ゲームを実行するためのゲームサーバであり、
前記ブロックチェーンには、前記第1ゲーム内及び前記第2ゲーム内で使用可能であるアイテムに対応するトークンの情報が登録されている、
中継方法。
【請求項9】
コンピュータに、
第1ゲームサーバ及び第2ゲームサーバの少なくとも一方からの参照要求を受信する受信ステップであって、前記参照要求には、ユーザの識別情報とアイテムのカテゴリに関する情報とが含まれている、受信ステップと、
前記ユーザの識別情報に基づいて、トークンがブロックチェーンに登録されているアイテムのうち前記ユーザが保有するアイテムに対応するトークンの情報を取得する取得ステップと、
前記トークンの情報に含まれる前記カテゴリに応じた種別の情報を、前記参照要求を送信したゲームサーバに送信する送信ステップと
を実行させるためのプログラムであって、
前記第1ゲームサーバは、第1仮想空間において進行する第1ゲームを実行するためのゲームサーバであり、
前記第2ゲームサーバは、前記第1仮想空間とは異なる第2仮想空間において進行する第2ゲームを実行するためのゲームサーバであり、
前記ブロックチェーンには、前記第1ゲーム内及び前記第2ゲーム内で使用可能であるアイテムに対応するトークンの情報が登録されている、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、中継装置、システム、中継方法及びプログラムに関し、特にブロックチェーンを利用したゲームに関連する中継装置、システム、中継方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ゲーム内アイテムの購入状況をブロックチェーンで管理することが知られている。例えば特許文献1には、ビデオゲームの仮想資産の購入トランザクションを実行する要求を処理し、ブロックチェーンのブロックにトランザクションデータを書き込む方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、複数のゲームタイトル間でアイテムを共有したいというニーズがある。しかしゲーム実行に必要なデータを提供するゲームサーバの各々に、ブロックチェーンに接続するための特殊な機能を実装させることは容易ではないという問題があった。したがってブロックチェーンを利用したゲームを導入することは容易ではなかった。
【0005】
また、購入したアイテムに関連する情報を一律にブロックチェーンで管理することで複数のゲームタイトル間でアイテムを一律で共通化すると、ゲーム内アイテムの機能を柔軟に設計することが困難となる。したがってこのこともブロックチェーンを利用したゲームを開発することが難しい理由の1つであった。
【0006】
本開示は、上述した課題の少なくともいずれかを解決するためになされたものであり、ブロックチェーンを利用したゲームの導入を容易にする中継装置、システム、中継方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様にかかる中継装置は、第1ゲームサーバ及び第2ゲームサーバの各々と、ブロックチェーンと通信可能な中継装置である。前記第1ゲームサーバは、第1仮想空間において進行する第1ゲームを実行するためのゲームサーバである。前記第2ゲームサーバは、前記第1仮想空間とは異なる第2仮想空間において進行する第2ゲームを実行するためのゲームサーバである。前記ブロックチェーンには、前記第1ゲーム内及び前記第2ゲーム内で使用可能であるアイテムに対応するトークンの情報が登録されている。前記中継装置は、制御部を備える。前記制御部は、前記第1ゲームサーバ及び前記第2ゲームサーバの少なくとも一方からの参照要求を受信する受信ステップであって、前記参照要求には、ユーザの識別情報とアイテムのカテゴリに関する情報とが含まれている、受信ステップと、前記ユーザの識別情報に基づいて、トークンが前記ブロックチェーンに登録されているアイテムのうち前記ユーザが保有するアイテムに対応するトークンの情報を取得する取得ステップと、前記トークンの情報に含まれる前記カテゴリに応じた種別の情報を、前記参照要求を送信したゲームサーバに送信する送信ステップとを実行する。
【0008】
本開示の一態様にかかるシステムは、第1ゲームサーバと、第2ゲームサーバと、前記第1ゲームサーバ及び前記第2ゲームサーバの各々と、ブロックチェーンと通信可能な中継装置とを備える。前記第1ゲームサーバは、第1仮想空間において進行する第1ゲームを実行するためのゲームサーバである。前記第2ゲームサーバは、前記第1仮想空間とは異なる第2仮想空間において進行する第2ゲームを実行するためのゲームサーバである。前記ブロックチェーンには、前記第1ゲーム内及び前記第2ゲーム内で使用可能であるアイテムに対応するトークンの情報が登録されている。前記中継装置は、制御部を備える。前記制御部は、前記第1ゲームサーバ及び前記第2ゲームサーバの少なくとも一方からの参照要求を受信する受信ステップであって、前記参照要求には、ユーザの識別情報とアイテムのカテゴリに関する情報とが含まれている、受信ステップと、前記ユーザの識別情報に基づいて、トークンが前記ブロックチェーンに登録されているアイテムのうち前記ユーザが保有するアイテムに対応するトークンの情報を取得する取得ステップと、前記トークンの情報に含まれる前記カテゴリに応じた種別の情報を、前記参照要求を送信したゲームサーバに送信する送信ステップとを実行する。
【0009】
本開示の一態様にかかる中継方法は、制御部を備えるコンピュータにおいて実行される。中継方法は、前記制御部が、第1ゲームサーバ及び第2ゲームサーバの少なくとも一方からの参照要求を受信する受信ステップであって、前記参照要求には、ユーザの識別情報とアイテムのカテゴリに関する情報とが含まれている、受信ステップと、前記ユーザの識別情報に基づいて、トークンがブロックチェーンに登録されているアイテムのうち前記ユーザが保有するアイテムに対応するトークンの情報を取得する取得ステップと、前記トークンの情報に含まれる前記カテゴリに応じた種別の情報を、前記参照要求を送信したゲームサーバに送信する送信ステップとを実行する。前記第1ゲームサーバは、第1仮想空間において進行する第1ゲームを実行するためのゲームサーバである。前記第2ゲームサーバは、前記第1仮想空間とは異なる第2仮想空間において進行する第2ゲームを実行するためのゲームサーバである。前記ブロックチェーンには、前記第1ゲーム内及び前記第2ゲーム内で使用可能であるアイテムに対応するトークンの情報が登録されている。
【0010】
本開示の一態様にかかるプログラムは、コンピュータに、第1ゲームサーバ及び第2ゲームサーバの少なくとも一方からの参照要求を受信する受信ステップであって、前記参照要求には、ユーザの識別情報とアイテムのカテゴリに関する情報とが含まれている、受信ステップと、前記ユーザの識別情報に基づいて、トークンがブロックチェーンに登録されているアイテムのうち前記ユーザが保有するアイテムに対応するトークンの情報を取得する取得ステップと、前記トークンの情報に含まれる前記カテゴリに応じた種別の情報を、前記参照要求を送信したゲームサーバに送信する送信ステップとを実行させる。前記第1ゲームサーバは、第1仮想空間において進行する第1ゲームを実行するためのゲームサーバである。前記第2ゲームサーバは、前記第1仮想空間とは異なる第2仮想空間において進行する第2ゲームを実行するためのゲームサーバである。前記ブロックチェーンには、前記第1ゲーム内及び前記第2ゲーム内で使用可能であるアイテムに対応するトークンの情報が登録されている。
【発明の効果】
【0011】
本開示により、ブロックチェーンを利用したゲームの導入を容易にする中継装置、システム、中継方法及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施形態1にかかるシステムの概略構成図である。
【
図2】実施形態1にかかる中継装置による中継処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図3】実施形態2にかかるシステムの概略構成図である。
【
図4】実施形態2にかかるブロックチェーンの概念図である。
【
図5】実施形態2にかかるトークンのデータ構造の一例を示す図である。
【
図6】実施形態2にかかる中継装置のハードウェア構成を示す図である。
【
図7】実施形態2にかかる中継装置の制御部の機能構成を示す図である。
【
図8】実施形態2にかかるゲームサーバのハードウェア構成を示す図である。
【
図9】実施形態2にかかるゲームサーバの制御部の機能構成を示す図である。
【
図10】実施形態2にかかるユーザ端末のハードウェア構成を示す図である。
【
図11】ユーザがNFTアイテムを購入するときの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図12】ユーザ端末の表示部に表示される画像の一例である。
【
図13】ユーザがNFTアイテムを購入するときの処理の流れの他の例を示すシーケンス図である。
【
図14】ユーザが保有資産を参照するときの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図15】ユーザが保有資産を使用するときの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図16】ゲーム内アイテムをNFT化するときの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図17】実施形態3にかかるトークンのデータ構造の一例を示す図である。
【
図18】ユーザが保有資産を参照するときの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図19】ゲーム内アイテムをNFT化するときの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0014】
なお、以下の説明において「ゲーム」とは、ユーザの操作に応じて仮想空間において進行するゲームである。
【0015】
また以下の説明において「アイテム」とは、ゲームに関連する資産である。「アイテム」には、キャラクタ、道具、レベル、スキル、スキン、及びその他ゲーム内で使用される資産のうち少なくとも1つが含まれてよい。キャラクタは、人や動物などの形を有し、ユーザがゲームの仮想空間内で操作可能な仮想オブジェクトである。道具は、仮想空間内で所定の機能を有する仮想オブジェクトである。例えば道具は、キャラクタが持ち歩くことができる武器又はその他の機能的な仮想オブジェクトである。レベルは、ゲームを実行する上でのキャラクタのプロパティの一種であり、例えば体力、攻撃力、又は防御力の程度を示す。スキルは、ゲームを実行する上でのキャラクタのプロパティの一種であり、例えばそのキャラクタが実行可能な技を示す。
【0016】
<実施形態1>
まず本開示の実施形態1について説明する。実施形態1は、本実施形態の概要である。
図1は、実施形態1にかかるシステム1の概略構成図である。システム1は、ブロックチェーンを利用したゲームに関するコンピュータシステムである。システム1は、中継装置10と、ブロックチェーン(BC)20と、第1ゲームサーバ30-1と、第2ゲームサーバ30-2とを備える。
【0017】
第1ゲームサーバ30-1は、第1ゲームを実行するためのサーバコンピュータ等の情報処理装置である。第1ゲームは、第1仮想空間において進行するゲームである。第1ゲームサーバ30-1は、第1ゲームを実行するためのゲームデータを、第1ゲームのプレイヤであるユーザが使用するユーザ端末(不図示)に送信する。
【0018】
第2ゲームサーバ30-2は、第2ゲームを実行するためのサーバコンピュータ等の情報処理装置である。第2ゲームは、第1仮想空間とは異なる第2仮想空間において進行するゲームである。第2ゲームサーバ30-2は、第2ゲームを実行するためのゲームデータを、第2ゲームのプレイヤであるユーザが使用するユーザ端末に送信する。
【0019】
以下では、第1ゲームサーバ30-1と第2ゲームサーバ30-2とを互いに区別せずに示す場合、単にゲームサーバ30と称する。
【0020】
BC20は、ユーザが所有するアイテムのうち、第1ゲーム及び第2ゲーム内で使用可能なアイテムの保有履歴を記憶する分散型台帳である。BC20には複数のノードが接続可能であって、BC20に登録された情報を複数のノードが共有して記憶している。なお第1ゲーム及び第2ゲーム内で使用可能であるとは、仮想オブジェクトが第1仮想空間内でも第2仮想空間内でもユーザによる操作が可能であることを示してよい。また第1ゲーム及び第2ゲーム内で使用可能であるとは、仮想オブジェクトが第1仮想空間内でも第2仮想空間内でも所定の機能を有することを示してもよい。
【0021】
中継装置10は、BC20と、第1ゲームサーバ30-1及び第2ゲームサーバ30-2との間の情報の授受を中継するコンピュータである。中継装置10は、1又は複数のコンピュータから構成されてよい。中継装置10は、BC20に接続可能なノードの1つである。また中継装置10は、第1ゲームサーバ30-1及び第2ゲームサーバ30-2の各々と、ネットワークNWを介して通信可能である。ネットワークNWはインターネット等の通信ネットワークである。
【0022】
中継装置10は制御部を備える。中継装置10の制御部は、第1ゲーム及び第2ゲーム内で使用可能なアイテムをユーザが取得したことに応じて、アイテムに対応するトークン情報をBC20に登録する。第1ゲーム及び第2ゲーム内で使用可能なアイテムのうち、トークンが発行され、当該トークンがBC20に登録されたアイテムは、NFTアイテムとも称される。ここでBC20に情報を登録することは、BC20上のブロックに情報を現に登録することのみならず、BC20に情報を送信してブロックに情報を登録するように要求することであってもよい。トークン情報は、NFTアイテムの保有者の識別情報である保有者情報を含む。
【0023】
また中継装置10の制御部は、第1ゲームサーバ30-1及び第2ゲームサーバ30-2の少なくとも一方からの参照要求に応じて、BC20に登録された情報に基づいて、ユーザが保有するNFTアイテムを特定する。
【0024】
そして中継装置10の制御部は、特定したアイテムに関する情報を要求元のゲームサーバ30に送信する。ユーザが保有するNFTアイテムに関する情報は、NFTアイテムの保有情報とも称される。NFTアイテムの保有情報は、ユーザが保有するNFTアイテムの識別情報、カテゴリ、プロパティ、プロパティを決定するパラメータ、購入価格、発行枚数、画像データ、及び音声データのうち少なくとも一種の情報を含んでよい。一例としてNFTアイテムの保有情報は、ユーザが保有するNFTアイテムのインベントリであってよい。
【0025】
図2は、実施形態1にかかる中継装置10による中継処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず中継装置10の制御部は、NFTアイテムをユーザが取得したか否かを判定する(S10)。NFTアイテムをユーザが取得した場合(S10でYES)、中継装置10の制御部は、NFTアイテムの保有者情報を含むトークン情報をBC20に登録する(S11:登録ステップ)。そして中継装置10の制御部は、処理をS12に進める。一方、NFTアイテムをユーザが取得していない場合(S10でNO)、中継装置10の制御部は処理をそのままS12に進める。
【0026】
S12において、中継装置10の制御部は、第1ゲームサーバ30-1又は第2ゲームサーバ30-2から、所与のユーザのNFTアイテムの保有情報の参照要求を受信したか否かを判定する。
【0027】
参照要求を受信した場合(S12でYES)、中継装置10の制御部は、BC20に登録された情報に基づいて所与のユーザのNFTアイテムを特定する(S13:特定ステップ)。このとき中継装置10の制御部は、BC20から所与のユーザのNFTアイテムの保有情報を直接的又は間接的に検索してよい。直接的に検索する例としては、中継装置10の制御部が、参照要求を受信したことに応じてBC20に接続し、ユーザの情報をキーとしてユーザが保有するNFTアイテムを検索することが挙げられる。間接的に検索する例としては、中継装置10の制御部が、BC20に登録された情報の複製又は複製に基づいて生成された情報を予め記憶部に記憶しておき、参照要求を受信したことに応じてユーザの情報をキーとしてユーザが保有するNFTアイテムを記憶部から検索することが挙げられる。
【0028】
次に中継装置10の制御部は、ユーザのNFTアイテムの保有情報を、要求元のゲームサーバ30に送信する(S14:送信ステップ)。そして処理をS15に進める。
【0029】
なお参照要求を受信しなかった場合(S12でNO)、中継装置10の制御部は、処理をS15に進める。
【0030】
S15において、中継装置10の制御部は、中継処理を終了するか否かを判定する。中継処理を終了する場合とは、メンテナンスやサービスの終了に伴い中継装置10を停止する場合が挙げられる。中継装置10の制御部は、中継処理を終了すると判定するまで、S10~S15に示す処理を繰り返す。
【0031】
[効果]
実施形態1によれば、中継装置10は、BC20と、第1ゲームサーバ30-1及び第2ゲームサーバ30-2との間の情報の授受を中継する。各ゲームサーバ30がBC20にアクセスするための複雑な機能を必要としないため、ブロックチェーンを利用したゲームの導入が容易となる。
【0032】
またブロックチェーンに接続するためには大量の処理が必要となり、このような複雑な機能をゲームサーバ30に実装した場合、ゲームサーバ30のリソース不足、ひいてはパフォーマンス低下となることがある。しかし実施形態1によれば、中継装置10がゲームサーバ30の代わりに処理の一部を実行するため、ゲームサーバ30のリソース低下及びパフォーマンス低下を回避できる。したがってブロックチェーンを利用したゲームの導入が容易となり得る。
【0033】
<実施形態2>
次に本開示の実施形態2について説明する。実施形態2は、実施形態1の具体例である。
図3は、実施形態2にかかるシステム1aの概略構成図である。システム1aは、中継装置10に代えて中継装置10aと、複数のユーザ端末40-1,40-2,40-3とを備える点でシステム1と相違する。
【0034】
ユーザ端末40-1,40-2,40-3は、それぞれのユーザが使用する端末である。以下では、ユーザ端末40-1とユーザ端末40-2とユーザ端末40-3とを互いに区別せずに示す場合、単にユーザ端末40と称する。ユーザ端末40は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、又はその他の入出力可能な端末である。
【0035】
ユーザ端末40は、ゲームサーバ30からゲームデータを受信し、ゲームデータに基づいてゲームを実行する。例えばユーザ端末40は、ゲームサーバ30から受信したゲームに関連する画像及び音声をディスプレイやスピーカに出力させる。ユーザは、出力される画像及び音声に応じて操作する。ユーザ端末40は、ユーザの操作情報をゲームサーバ30に送信し、ゲームサーバ30から、操作情報が反映されたゲームデータを受信する。
【0036】
またユーザ端末40は、中継装置10aが管理するNFTアイテムをユーザが購入する際に、中継装置10aとの間で取引処理を実行する。またユーザ端末40は、ユーザが、他のユーザとの間でNFTアイテムの取引をする際に、他のユーザのユーザ端末との間で取引処理を実行する。なおユーザ端末40はBC20に接続可能なノードであってもよい。ユーザ端末40がノードである場合、ユーザ端末40は、取引処理実行後に中継装置10aを介さずにBC20にトランザクションデータを登録してもよい。
【0037】
中継装置10aは、システム1a内のゲームサーバ30とBC20との間の情報の授受を中継するアプリケーションプログラムインタフェース(API= Application Programming Interface)サーバ、特にウェブAPIサーバである。これによりゲームサーバ30とBC20との連携を容易に実現できる。またゲームサーバ30の機能を拡張することや、異なるゲームに対応するゲームサーバ30をシステム1a内に増設することが容易となる。
【0038】
また中継装置10aは、ユーザ端末40とBC20との間の情報の授受を中継する場合がある。
【0039】
図4は、実施形態2にかかるブロックチェーンの概念図である。ブロックチェーンは、デジタル的にリンクされた複数のブロックを有する。
【0040】
例えばブロックCは、所定数のトランザクションデータと、直前のブロックBのデジタル署名と、ブロックCのナンスとを含む。さらにブロックCには、デジタル署名が付されている。
【0041】
トランザクションデータは、トランザクションに関するデータである。例えばトランザクションデータは、購入者のウォレットアドレス若しくはユーザID、販売者のウォレットアドレス若しくはユーザID、取引にかかるNFTアイテムに対応するトークンの情報、支払われた仮想通貨の額、及びトランザクションの日時のうちの少なくともいずれかを含み得る。
【0042】
以下に、ブロックの生成フローの一例を示す。NFTアイテムの取引があったことに応じて、中継装置10aはトランザクションデータを生成する。次に中継装置10aは、BC20に接続してBC20へのトランザクションデータの登録要求を送信する。これによりトランザクションデータがBC20に接続される複数のノードに送信される。所定数のトランザクションデータを取り込んだノードは、所与のコンセンサスアルゴリズムを有する検証処理を通じて、ブロックのナンスを発見する。そしてナンスを発見したノードは、デジタル署名を生成する。例えばブロックCのナンスを発見したノードは、トランザクションデータ、直前のブロックBのデジタル署名、及びブロックCのナンスのハッシュに基づいて、ブロックCのデジタル署名を生成する。これにより新しいブロックがBC20上に生成される。
【0043】
このように直前のブロックの情報を組み込みながらブロックの生成を繰り返すことにより、NFTアイテムの取引履歴が時系列で改ざん困難な態様で記録される。
【0044】
なお中継装置10aは、検証機能を有してもよいし、有さなくてもよい。
【0045】
図5は、実施形態2にかかるトークンのデータ構造の一例を示す図である。一例としてトークンは、ERC-721に基づき発行される。トークンは、インデックスデータと、メタデータと、コンテンツデータとに基づいて定義される。
【0046】
インデックスデータは、トークンIDと、保有者情報と、トークンURI(Uniform Resource Identifier)とを含んでよい。トークンIDは、トークンを一意に識別する識別子である。保有者情報は、保有者を識別する情報である。例えば保有者情報は、保有者のウォレットアドレス又は保有者のユーザIDである。トークンURIは、メタデータの格納場所を示す情報であり、例えばメタデータのURL(Uniform Resource Locator)である。
【0047】
メタデータは、アイテムIDと、ディスクリプションと、コンテンツデータのURLとを含んでよい。アイテムIDは、NFTアイテムの識別子である。ディスクリプションは、NFTアイテムの説明である。例えばディスクリプションは、NFTアイテムの名称、カテゴリ、NFTアイテムのシリアルナンバー、プロパティ、プロパティを決定するパラメータ、NFTアイテムの発行枚数、及び購入価格のうち少なくともいずれかを含む。コンテンツデータのURLは、NFTアイテムの画像データ、音声データ又はその他のコンテンツデータの格納場所を示す情報である。なおメタデータは、上記情報のうち一部が省略されてもよいし、上記情報以外の情報を含んでもよい。
【0048】
例えばNFTアイテムがキャラクタの場合、アイテムIDはキャラクタ名であってよい。ディスクリプションは、キャラクタというカテゴリと、キャラクタの職業と、キャラクタのレベルとを含む情報であってよい。コンテンツデータは、キャラクタの画像データであってよい。
【0049】
本実施形態2では、上記トークンを定義する情報のうちインデックスデータがトークン情報としてBC20上に登録される。そしてメタデータ及びコンテンツデータは、BC20外の記憶装置(不図示)に記憶される。しかしこれに代えて、インデックスデータ及びメタデータがBC20上に登録されてよい。この場合、トークンURIは省略されてよい。またインデックスデータ、メタデータ及びコンテンツデータの全てがBC20上に登録されてもよい。この場合、トークンURI及びコンテンツデータURLは省略されてもよい。
【0050】
図6は、実施形態2にかかる中継装置10aのハードウェア構成を示す図である。中継装置10aは、システム全体を制御するための制御部11を備える。制御部11には、通信バスを介して、通信部15、記憶部16、及び入力部17が接続されている。
【0051】
制御部11は、プロセッサ12と、ROM13と、RAM14とを備える。プロセッサ12は、ROM13又は記憶部16に記憶されたプログラムに従って、各種の情報処理及び制御を行う。ROM13は、ROM(Read-only memory)等の非一時的な記憶媒体であり、プロセッサ12が各種制御又は演算を行うための各種プログラム又はデータが予め格納されている。RAM14は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶媒体であり、プロセッサ12の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。このRAM14には、本実施形態による各種処理を行うためのエリアが確保可能になっている。
【0052】
通信部15は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。
【0053】
記憶部16は、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体を含む記憶装置である。特に記憶部16は、保有資産DB161と、出品情報162とを記憶する。
【0054】
保有資産DB161は、ユーザのNFTアイテムの保有情報を管理するデータベースである。例えば保有資産DB161は、ユーザごとに、ユーザIDと、ウォレットアドレスと、NFTアイテムの保有情報とを対応付けて記憶する。ユーザIDは、ユーザを識別する情報である。例えばユーザIDはアカウントIDである。NFTアイテムの保有情報は、ユーザが保有するNFTアイテムのアイテムID及びディスクリプションを含んでよい。あるいはNFTアイテムの保有情報は、ユーザが保有するNFTアイテムのトークンID及びトークンURIを含んでよい。なおウォレットアドレスは省略されてよい。
【0055】
出品情報162は、出品され、取引可能なNFTアイテムに関する情報である。例えば出品情報162は、出品され、取引可能なNFTアイテムの名称、カテゴリ、プロパティ、プロパティを決定するパラメータ、価格、発行枚数、コンテンツデータ、トークンID及びトークンURIのうち少なくとも1つを含んでよい。
【0056】
入力部17は、キーボード、マウス及びタッチパネル等のユーザからの入力を受け付ける入力装置である。
【0057】
図7は、実施形態2にかかる中継装置10aの制御部11の機能構成を示す図である。制御部11はプログラムを実行することにより、取引処理部111、登録部112、資産管理部113及び検索部114の機能を実現する。
【0058】
取引処理部111は、NFTアイテムの取引に関する処理を実行する。例えば取引処理部111は、ユーザ端末40からの要求に応じて出品情報162をユーザ端末40に送信する。また取引処理部111は、ユーザ端末40からNFTアイテムの購入要求を受信したことに応じて、契約締結処理、支払い処理、及びNFTアイテムの引き渡し処理を実行する。NFTアイテムの引き渡し処理とは、例えばNFTアイテムに対応するトークンID、トークンURI、及びコンテンツデータURLの少なくともいずれかを譲受人に通知する処理であってよい。
【0059】
登録部112は、NFTアイテムをユーザが購入したことに応じて、購入にかかるトランザクションデータを生成する。上記トランザクションデータには、NFTアイテムに対応するトークンのインデックスデータが含まれる。そして登録部112は、トランザクションデータのBC20への登録要求を送信する。これによりトランザクションデータがBC20に接続される複数のノードに送信される。トランザクションデータは、上述した検証処理を経て、新しいブロックに登録される。
【0060】
資産管理部113は、ユーザごとに、BC20上に登録されたNFTアイテムの保有情報を管理する。例えば資産管理部113は、トランザクションが発生したことに応じてBC20に接続する。また例えば資産管理部113は、ゲームサーバ30からユーザの保有資産の参照要求を受信したことに応じて、BC20に接続してもよい。また例えば資産管理部113は、定期的に又は不定期でBC20に接続してもよい。資産管理部113は、BC20に接続したときBC20に登録された情報を参照し、これに基づく情報を保有資産DB161に格納する。
【0061】
保有資産DB161が記憶する情報は、BC20に登録された全項目の複製であってもよいし、一部の項目の複製であってもよい。また保有資産DB161が記憶する情報は、BC20に登録された情報に基づいて生成された二次情報であってもよい。
【0062】
検索部114は、ユーザの保有資産の参照要求をゲームサーバ30から受信したことに応じて、保有資産DB161からユーザのNFTアイテムを検索する。そして検索部114は、ユーザが保有するNFTアイテムを特定する。そして検索部114は、特定したNFTアイテムの保有情報を、通信部15を介して要求元のゲームサーバ30に送信する。
【0063】
ここで本実施形態においてNFTアイテムは、第1ゲーム及び第2ゲーム内で並行して使用可能なアイテムである。したがって例えば第2ゲームサーバ30-2から参照要求を受信した場合、検索部114は、ユーザが第1ゲームで使用しているNFTアイテムの情報を第2ゲームで使用可能なアイテムの情報として、第2ゲームサーバ30-2に送信してよい。また検索部114は、所定期間内に第1ゲームサーバ30-1及び第2ゲームサーバ30-2の双方から参照要求を受信した場合、特定したNFTアイテムの保有情報を第1ゲーム及び第2ゲームの双方で使用可能なアイテムの保有情報として、第1ゲームサーバ30-1及び第2ゲームサーバ30-2に送信してよい。これによりアイテムの並行使用を可能とするとともに、特定処理の重複を回避できるため処理負担が軽減できる。
【0064】
NFTアイテムを複数のゲーム内で並行して使用可能とすることで、NFTアイテムを保有するユーザに対して、ゲームを有利に進めることができるというインセンティブを与えることができる。NFTアイテムの保有及び使用を促すことで、ブロックチェーンを利用したゲームの価値を高め、ゲームの普及を促進できる。
【0065】
図8は、実施形態2にかかるゲームサーバ30のハードウェア構成を示す図である。ゲームサーバ30は、システム全体を制御するための制御部31を備えている。制御部31には、通信バスを介して、通信部35、記憶部36、及び入力部37が接続されている。
【0066】
制御部31は、プロセッサ32と、ROM33と、RAM34とを備える。プロセッサ32は、ROM33又は記憶部36に記憶されたプログラムに従って、各種の情報処理及び制御を行う。ROM33は、ROM等の非一時的な記憶媒体であり、プロセッサ32が各種制御又は演算を行うための各種プログラム又はデータが予め格納されている。RAM34は、RAM等の揮発性記憶媒体であり、プロセッサ32の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。このRAM34には、本実施形態による各種処理を行うためのエリアが確保可能になっている。
【0067】
通信部35は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。
【0068】
記憶部36は、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体を含む記憶装置である。特に記憶部36は、ユーザ情報361と、ゲームデータ362とを記憶する。
【0069】
ユーザ情報361は、ユーザごとの、NFTアイテムの保有情報とゲーム内アイテムの保有情報とを少なくとも対応付けた情報である。例えばユーザ情報361は、ユーザIDと、NFTアイテムの保有情報と、ゲーム内アイテムの保有情報と、プレイデータとを互いに対応付ける。
【0070】
ユーザ情報361におけるNFTアイテムの保有情報は、中継装置10aから受信したNFTアイテムの保有情報である。
【0071】
ゲーム内アイテムは、そのゲームサーバに対応するゲーム固有のアイテムである。ゲーム内アイテムは、トークンが発行されていない、又はトークンがBC20に未だ登録されていないアイテムである。ゲーム固有とは、そのゲームのみで使用することができ、他のゲームで使用できないことを示す。例えばゲーム内アイテムは、そのゲームサーバ30に対応するゲーム内でガチャと呼ばれる抽選手段等により取得した、キャラクタや道具などのアイテムであってよい。
【0072】
またユーザ情報361におけるゲーム内アイテムの保有情報は、ユーザが保有するゲーム内アイテムに関する情報である。例えばゲーム内アイテムの保有情報は、ユーザが保有するゲーム内アイテムの識別情報、カテゴリ、プロパティ、プロパティを決定するパラメータ、発行枚数、購入価格、画像データ、及び音声データのうち少なくとも一種の情報を含んでよい。一例としてゲーム内アイテムの保有情報は、ユーザが保有するゲーム内アイテムのインベントリであってよい。
【0073】
プレイデータは、ユーザの操作に基づいてゲームを実行した際に生成されるデータである。プレイデータは、ユーザの操作履歴並びにそれによって生じたゲーム上の結果の履歴を示す。
【0074】
ゲームデータ362は、ゲームを実行するために必要なゲームプログラムである。
【0075】
入力部37は、キーボード、マウス及びタッチパネル等のユーザからの入力を受け付ける入力装置である。
【0076】
図9は、実施形態2にかかるゲームサーバ30の制御部31の機能構成を示す図である。制御部31はプログラムを実行することにより、ゲーム実行部311及び資産管理部312の機能を実現する。
【0077】
ゲーム実行部311は、ログイン済のユーザ端末40がゲームを起動したことに応じて、ゲームデータ362と、ユーザ情報361からユーザ端末40のユーザIDに対応するプレイデータとを読み出す。そしてゲーム実行部311は、ユーザ端末40に、読み出したゲームデータ362及びプレイデータを送信する。またユーザ端末40からユーザの操作を検出したことに応じて、ユーザの操作を反映させたゲームデータを生成し、ユーザ端末40に送信する。そしてゲーム実行部311はユーザ情報361のプレイデータを更新する。
【0078】
資産管理部312は、ユーザ情報361において、ユーザごとに、NFTアイテムの保有情報とゲーム内アイテムの保有情報とを区別可能に管理する。すなわち第1ゲームサーバ30-1の資産管理部312は、ユーザごとに、NFTアイテムの保有情報と、第1ゲームに対応するゲーム内アイテムの保有情報とを区別可能に管理する。また第2ゲームサーバ30-2は、ユーザごとに、NFTアイテムの保有情報と、第2ゲーム内に対応するゲーム内アイテムの保有情報とを区別可能に管理する。
【0079】
例えば資産管理部312は、ゲーム実行中のユーザ端末40から保有資産の参照要求を受信したことに応じて、NFTアイテムの保有情報の参照要求を中継装置10aに送信する。そして資産管理部312は、最新のNFTアイテムの保有情報を中継装置10aから受信し、ユーザ情報361のNFTアイテムの保有情報を更新する。そして資産管理部312は、ユーザ情報361に記録されているNFTアイテム及びゲーム内アイテムを、ゲームサーバ30に対応するゲームに使用可能なアイテムとしてユーザ端末40に提示する。
【0080】
図10は、実施形態2にかかるユーザ端末40のハードウェア構成を示す図である。ユーザ端末40は、システム全体を制御するための制御部41を備えている。制御部41には、通信バスを介して、通信部45、記憶部46、入力部47、及び表示部48が接続されている。
【0081】
制御部41は、プロセッサ42と、ROM43と、RAM44とを備える。プロセッサ42は、ROM43又は記憶部46に記憶されたプログラムに従って、各種の情報処理及び制御を行う。ROM43は、ROM等の非一時的な記憶媒体であり、プロセッサ42が各種制御又は演算を行うための各種プログラム又はデータが予め格納されている。RAM44は、RAM等の揮発性記憶媒体であり、プロセッサ42の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。このRAM44には、本実施形態による各種処理を行うためのエリアが確保可能になっている。
【0082】
通信部45は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。
【0083】
記憶部46は、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体を含む記憶装置である。入力部47は、ユーザからの入力を受け付ける入力装置である。表示部48は、制御部41による処理結果を表示するディスプレイである。表示部48は、入力部47とともにタッチパネルを構成してよい。
【0084】
図11は、ユーザがNFTアイテムを購入するときの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本例では、ユーザは中継装置10aとの間でNFTアイテムの取引を行う。
【0085】
まずユーザ端末40-1の制御部41は、出品情報の参照要求を中継装置10aに送信する(S101)。参照要求を受信した中継装置10aの取引処理部111は、記憶部16の出品情報162を読み出し、出品情報162をユーザ端末40-1に送信する(S102)。ユーザ端末40-1の制御部41は、受信した出品情報162を表示部48に表示する(S103)。
【0086】
図12は、ユーザ端末40-1の表示部48に表示される、1のNFTアイテムの出品情報162を表す画像60の一例である。画像60は、NFTアイテムのアイテム名、価格、ディスクリプション、アイテムID、コンテンツデータ及びトークンIDを含む。また画像60は、購入のための選択領域を含む。
【0087】
図11に戻り説明を続ける。ユーザが購入のための選択操作を行ったとき、ユーザ端末40-1の制御部41は選択操作を受け付ける(S104)。そしてユーザ端末40-1の制御部41は、選択されたNFTアイテムについての購入要求を、中継装置10aに送信する。
【0088】
そして中継装置10aの取引処理部111は、NFTアイテムの取引に関する処理を実行する(S105)。取引が成立したことに応じて、中継装置10aの登録部112は、購入にかかるトランザクションデータを生成する(S106)。上記トランザクションデータは、取引対象となるNFTアイテムのトークンのインデックスデータを含む。このとき登録部112は、NFTアイテムのトークンが未だ発行されていない場合は、トークンを発行した上で、トランザクションデータを生成してよい。
【0089】
次に中継装置10aの登録部112は、購入にかかるトランザクションデータのBC20への登録要求を送信する(S107)。これによりトランザクションデータがBC20に接続される複数のノードに送信される。ノードは検証処理を実行し(S108)、検証が成功したときにトランザクションデータが新しいブロックに登録される。
【0090】
トランザクションデータが新しいブロックに登録されたとき、中継装置10aの資産管理部113は、保有資産DB161のNFTアイテムの保有情報を更新する(S109)。
【0091】
ここで本実施形態2では、ユーザ間でNFTアイテムの取引も可能である。
図13は、ユーザがNFTアイテムを購入するときの処理の流れの他の例を示すシーケンス図である。本例では、ユーザAは他のユーザBとの間でNFTアイテムの取引を行う。また本例では、ユーザAはユーザ端末40-1を使用し、ユーザBはユーザ端末40-2を使用するものとする。
【0092】
まずユーザAが使用するユーザ端末40-1の制御部41は、ユーザBが保有するNFTアイテムの出品情報の参照要求を、ユーザ端末40-2に送信する(S201)。参照要求を受信したユーザ端末40-2の制御部41は、自己が保有するNFTアイテムの出品情報をユーザ端末40-1に送信する(S202)。ユーザ端末40-1の制御部41は、受信した出品情報を表示部48に表示する(S203)。
【0093】
ここでユーザAが購入のための選択操作を行ったとき、ユーザ端末40-1の制御部41は選択操作を受け付ける(S204)。そしてユーザ端末40-1の制御部41は、選択されたNFTアイテムについての購入要求を、ユーザ端末40-2に送信する。
【0094】
そしてユーザ端末40-1及びユーザ端末40-2は、NFTアイテムの取引に関する処理を実行する(S205)。取引が成立したことに応じて、ユーザ端末40-2の制御部41は、購入にかかるトランザクションデータを生成する(S206)。上記トランザクションデータは、取引にかかるNFTアイテムのトークンのインデックスデータを含む。このときユーザ端末40-1又はユーザ端末40-2の制御部41は、NFTアイテムのトークンが未だ発行されていない場合は、トークンを発行した上で、購入トランザクションデータを生成してよい。
【0095】
次にユーザ端末40-2の制御部41は、購入にかかるトランザクションデータのBC20への登録要求を送信する(S207)。これによりトランザクションデータがBC20に接続される複数のノードに送信される。ノードは検証処理を実行し(S208)、検証が成功したときにトランザクションデータが新しいブロックに登録される。
【0096】
トランザクションデータが新しいブロックに登録されたとき、中継装置10aの資産管理部113は、BC20に接続して新たに登録されたブロックの情報を参照する(S209)。そして中継装置10aの資産管理部113は、新たに登録されたブロックの情報に基づいて保有資産DB161のNFTアイテムの保有情報を更新する(S210)。
【0097】
なおユーザ間で取引する場合、システム1aは、S204~S207に代えて、予め設定された条件に基づいて契約を自動的に実行するスマートコントラクト処理を実行してもよい。スマートコントラクト処理においても、購入にかかるトランザクションデータが生成され、検証処理を経てBC20に登録される。
【0098】
図14は、ユーザが保有資産を参照するときの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。まずユーザ端末40-1の制御部41は、システムにログインして第1ゲームを起動する(S301)。そして第1ゲームの起動を検出した第1ゲームサーバ30-1のゲーム実行部311は、ゲームデータ362と、ユーザ情報361のプレイデータとを読み出し、これらをユーザ端末40-1に送信する(S302)。ゲームデータ362及びプレイデータを入手したユーザ端末40-1の制御部41は、第1ゲームを実行する(S303)。
【0099】
第1ゲームにおいて、ユーザ端末40-1の制御部41は、第1ゲームサーバ30-1に対してユーザの保有資産の参照要求を送信する(S304)。上記参照要求にはユーザIDが含まれる。
【0100】
次に第1ゲームサーバ30-1の資産管理部312は、中継装置10aに、ユーザのNFTアイテムの保有情報の参照要求を送信する(S305)。上記参照要求にはユーザIDが含まれる。
【0101】
次に中継装置10aの資産管理部113は、BC20に接続してBC20に登録された情報を参照する(S306)。資産管理部113は、参照した情報に基づいて保有資産DB161のNFTアイテムの保有情報を更新する(S307)。
【0102】
次に中継装置10aの検索部114は、S305において受信した参照要求に含まれるユーザIDをキーとして、保有資産DB161からユーザのNFTアイテムを検索する(S308)。そして中継装置10aの検索部114は、特定したNFTアイテムの保有情報を第1ゲームサーバ30-1に送信する(S309)。
【0103】
第1ゲームサーバ30-1の資産管理部312は、中継装置10aから受信したユーザのNFTアイテムの保有情報に基づいてユーザ情報361のNFTアイテムの保有情報を更新する(S310)。そして第1ゲームサーバ30-1の資産管理部312は、更新されたユーザ情報361から、ユーザIDをキーとして、ユーザのNFTアイテム及びゲーム内アイテムを検索する。そして第1ゲームサーバ30-1の資産管理部312は、特定したユーザのNFTアイテム及びゲーム内アイテムの保有情報を、ユーザの資産の保有情報としてユーザ端末40-1に送信する(S311)。
【0104】
そしてユーザ端末40-1の制御部41は、表示部48に受信した保有情報を表示する(S312)。
【0105】
[効果]
実施形態2は、実施形態1と同様の効果を奏する。
【0106】
また実施形態2において中継装置10aはAPIサーバである。これによりゲームサーバ30とBC20との連携を容易に実現できる。
【0107】
またNFTアイテムは、第1ゲーム及び第2ゲーム内で並行して使用可能なアイテムである。これによりNFTアイテムを保有するユーザにゲームを有利に進めることができるというインセンティブを与えることができる。NFTアイテムの保有及び使用を促すことで、ブロックチェーンを利用したゲームの価値を高め、ゲームの普及を促進できる。
【0108】
なお、実施形態2は以下のような変形を加えることが可能である。
【0109】
(変形例1)
例えばNFTアイテムは、ゲーム内での使用履歴に基づいてそのプロパティが変更されてよい。例えばキャラクタのNFTアイテムは、使用履歴に基づいて攻撃力や防御力といったレベルが上がる。
【0110】
具体的には中継装置10aの登録部112は、ゲーム内でのNFTアイテムの使用履歴に基づいて、そのNFTアイテムのプロパティを変更してよい。例えば登録部112は、NFTアイテムのトークンのメタデータ(特にディスクリプション)を使用履歴に基づいて変更してよい。そして登録部112は、プロパティが変更されたトークンの情報をBC20に登録してよい。
【0111】
NFTアイテムをゲーム内で使用するほどNFTアイテムの価値が高まるようにすることで、ブロックチェーンを利用したゲームの価値を高めることができる。これによりゲームの普及を促進する。
【0112】
なおユーザが同じNFTアイテムを第1ゲーム内でも第2ゲーム内でも使用した場合、両方の使用履歴に基づいてNFTアイテムのプロパティが変更されてよい。これによってブロックチェーンを利用したゲームの価値をさらに高めることができる。
【0113】
またゲーム内アイテムについても、ゲーム内での使用履歴に基づいてそのプロパティが変更されてよい。具体的にはゲームサーバ30の資産管理部312は、ゲーム内でのゲーム内アイテムの使用履歴に基づいて、ユーザ情報361におけるそのゲーム内アイテムのプロパティを変更してよい。
【0114】
図15は、ユーザが保有資産を使用するときの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図15に示す処理は、S312に示す処理に続いて実行されてよい。
【0115】
まずユーザの操作に基づいて第1ゲーム内でNFTアイテムが使用された場合(S313)の処理について説明する。このときユーザ端末40-1の制御部41は、NFTアイテムの使用履歴を第1ゲームサーバ30-1に送信する(S314)。
【0116】
第1ゲームサーバ30-1の資産管理部312は、ゲーム内でのNFTアイテムの使用履歴に基づいて、ユーザ情報361におけるユーザのNFTアイテムのプロパティを変更する(S315)。そして第1ゲームサーバ30-1の資産管理部312は、プロパティ変更について中継装置10aに通知する(S316)。
【0117】
中継装置10aの登録部112は、プロパティの変更情報に基づいてトークンに紐づけられたメタデータを変更する(S317)。そして中継装置10aの登録部112は、プロパティ変更にかかるトランザクションデータを生成する(S318)。
【0118】
次に中継装置10aの登録部112は、プロパティ変更にかかるトランザクションデータのBC20への登録要求を送信する(S319)。これによりプロパティ変更にかかるトランザクションデータがBC20に接続される複数のノードに送信される。ノードは検証処理を実行し(S320)、検証が成功したときにプロパティ変更にかかるトランザクションデータが新しいブロックに登録される。
【0119】
プロパティ変更トランザクションデータが新しいブロックに登録されたとき、中継装置10aの登録部112は、保有資産DB161のNFTアイテムの保有情報を更新する(S321)。
【0120】
次にユーザの操作に基づいて第1ゲーム内でゲーム内アイテムが使用された場合(S322)の処理について説明する。このときユーザ端末40-1の制御部41は、ゲーム内アイテムの使用履歴を第1ゲームサーバ30-1に送信する(S323)。第1ゲームサーバ30-1の資産管理部312は、第1ゲーム内でのゲーム内アイテムの使用履歴に基づいて、ユーザ情報361におけるユーザのゲーム内アイテムのプロパティを変更する(S324)。
【0121】
(変形例2)
システム1aは、所与のゲーム内で取得したゲーム内アイテムを、ユーザの求めに応じてNFT化できるようにしてよい。例えば中継装置10aの登録部112は、第1ゲーム内でユーザが取得したアイテムの登録要求を第1ゲームサーバ30-1から受信したとき、アイテムに対応するトークンを発行し、当該トークンの情報をBC20に登録する。第2ゲーム内でユーザが取得したアイテムの登録要求を第2ゲームサーバ30-2から受信したときも同様である。これによりアイテムの利用可能性を高めることができる。したがってブロックチェーンを利用したゲームの価値を高め、ゲームの普及を促進できる。
【0122】
図16は、ゲーム内アイテムをNFT化するときの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0123】
まずS401~S403において、S301~S303に示す処理と同様に、ユーザ端末40-1が第1ゲームを起動し、第1ゲームを実行する。
【0124】
次に第1ゲームにおいて、ユーザ端末40-1の制御部41は、第1ゲームサーバ30-1に対してユーザのゲーム内アイテムの参照要求を送信する(S404)。上記参照要求にはユーザIDが含まれる。
【0125】
次に第1ゲームサーバ30-1の資産管理部312は、ユーザ情報361から、ユーザIDをキーとして、ユーザのゲーム内アイテムを検索する(S405)。そして第1ゲームサーバ30-1の資産管理部312は、特定したユーザのゲーム内アイテムの保有情報をユーザ端末40-1に送信する(S406)。
【0126】
次にユーザ端末40-1の制御部41は、表示部48に受信した保有情報を表示する(S407)。
【0127】
ここでユーザがNFT化のための選択操作を行ったとき、ユーザ端末40-1の制御部41は、選択操作を受け付ける(S408)。そしてユーザ端末40-1の制御部41は、NFT化要求を第1ゲームサーバ30-1に送信する(S409)。NFT化要求には、選択されたゲーム内アイテムの情報と、ユーザIDとが含まれる。
【0128】
第1ゲームサーバ30-1は、受信したNFT化要求を中継装置10aに送信する(S410)。
【0129】
NFT化要求を受信した中継装置10aの登録部112は、指定されたアイテムにかかるトークンを発行する(S411)。そして登録部112は、トークンのインデックスデータを含む、NFT生成にかかるトランザクションデータを生成する(S412)。
【0130】
次に登録部112は、NFT生成にかかるトランザクションデータのBC20への登録要求を送信する(S413)。これによりトランザクションデータがBC20に接続される複数のノードに送信される。ノードは検証処理を実行し(S414)、検証が成功したときにトランザクションデータが新しいブロックに登録される。
【0131】
そして中継装置10aの資産管理部113は、新たに登録されたブロックの情報に基づいて保有資産DB161のNFTアイテムの保有情報を更新する(S415)。
【0132】
なお第1ゲーム内のゲーム内アイテム由来のNFTアイテムを、ユーザが第2ゲームで使用する際に、アイテムのプロパティが調整されてよい。例えば中継装置10aの登録部112は、第1ゲーム内でユーザが取得したアイテムに対応するNFTアイテムの保有情報を第2ゲームサーバ30-2に送信するとき、そのNFTアイテムのプロパティを第2ゲーム用に調整してよい。なお調整対象は、プロパティを決定するパラメータであってもよい。これによりユーザが、複数のゲーム内で使用することが想定されていなかったゲーム内アイテムを複数のゲーム内で円滑に使用できる。
【0133】
<実施形態3>
次に本開示の実施形態3について説明する。実施形態3にかかるシステム1aは、実施形態2のシステム1aと基本的に同様の構成及び機能を有する。ただし実施形態3にかかるBC20に登録されたトークンには、NFTアイテムの保有者の情報に加えて、そのNFTアイテムのカテゴリに応じて異なる種別の情報が含まれている。また実施形態3にかかる中継装置10aは、NFTアイテムの保有情報をゲームサーバ30に返信する際に、カテゴリに応じて異なる種別の情報をゲームサーバ30に返す。
【0134】
実施形態3において、NFTアイテムは、少なくとも第1カテゴリ及び第2カテゴリを含む2つ以上のカテゴリに分類される。ここでNFTアイテムのカテゴリは、仮想空間内での用途に応じて異なる。例えばNFTアイテムのカテゴリは、キャラクタであるか道具であるかの別であってよい。一例として第1カテゴリはキャラクタであり、第2カテゴリは道具である。さらに例えばNFTアイテムのカテゴリは、キャラクタの職業や道具の種類といった、NFTアイテムの、より詳細な性質によって異ならせてもよい。
【0135】
図17は、実施形態3にかかるトークンのデータ構造の一例を示す図である。実施形態2と同様にトークンは、インデックスデータと、メタデータと、コンテンツデータとに基づいて定義される。ただしメタデータには、カテゴリを識別するための識別情報であるカテゴリIDが含まれている。カテゴリIDは、カテゴリに関する情報の一例である。
【0136】
またメタデータは、ディスクリプションとして、NFTアイテムのカテゴリに応じて異なる種別の情報を含んでいる。例えばカテゴリがキャラクタである場合、ディスクリプションは、キャラクタの種類を仮想空間上で一意に特定するキャラクタIDを持つ。この場合、ディスクリプションは、NFTアイテムの名称、NFTアイテムのシリアルナンバー及びNFTアイテムの発行枚数の情報を含み、仮想空間上での機能又は性能を決定するための情報は持たない。一方、カテゴリが道具である場合、ディスクリプションは、NFTアイテムの名称に加えて、レベルやスキルといった仮想空間上での機能又は性能を決定するための情報を含む。なお性能とは、機能の程度を定量的に表したものである。
【0137】
実施形態3においてユーザが保有資産を参照するときのシステム1aの一連の流れの概要は以下の通りである。まず中継装置10aは、第1ゲームサーバ30-1及び第2ゲームサーバ30-2の少なくとも一方からの参照要求を受信する。参照要求には、ユーザIDとアイテムのカテゴリIDとが含まれている。次に中継装置10aは、ユーザIDに基づいて、トークンがBC20に登録されているアイテムのうちユーザが保有するアイテムに対応するトークンの情報を取得する。そして中継装置10aは、トークンの情報に含まれるカテゴリに応じた種別の情報を、参照要求を送信したゲームサーバ30に送信する。
【0138】
より具体的な流れを
図18に示す。
図18は、ユーザが保有資産を参照するときの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図18は、
図14と基本的に同様であるが、S304、S305、S308及びS309に代えてS504、S505、S508及びS509を有する。
【0139】
S504において、第1ゲームを実行中のユーザ端末40-1の制御部41は、第1ゲームサーバ30-1に対してユーザの保有資産の参照要求を送信する。このとき上記参照要求にはユーザIDに加えて、アイテムのカテゴリIDが含まれる。
【0140】
S505において、第1ゲームサーバ30-1の資産管理部312は、中継装置10aに、ユーザのNFTアイテムの保有情報の参照要求を送信する。このとき上記参照要求にはユーザIDに加えて、アイテムのカテゴリIDが含まれる。
【0141】
次に中継装置10aの資産管理部113は、BC20に接続してBC20に登録された情報を参照する(S306)。資産管理部113は、参照した情報に基づいて保有資産DB161のNFTアイテムの保有情報を更新する(S307)。
【0142】
S508において中継装置10aの検索部114は、S505において受信した参照要求に含まれるユーザID及びカテゴリIDをキーとして、保有資産DB161からユーザのNFTアイテムのうち、指定するカテゴリのNFTアイテムを検索する。これにより検索部114は、所望のNFTアイテムのトークンの情報を取得する。このとき取得したトークンの情報には、カテゴリに応じて異なる種別の情報が含まれる。そして中継装置10aの検索部114は、取得したトークンの情報をNFTアイテムの保有情報として第1ゲームサーバ30-1に送信する。したがって例えばカテゴリがキャラクタである場合、上記保有情報は、ユーザが保有するアイテムの、第1及び第2仮想空間における機能又は性能を決定するための情報を含まない。一方、カテゴリが道具である場合、上記保有情報は、ユーザが保有するアイテムの、第1及び第2仮想空間における機能又は性能を決定するための情報を含む。
【0143】
第1ゲームサーバ30-1の資産管理部312は、中継装置10aから受信したユーザのNFTアイテムの保有情報に基づいてユーザ情報361のNFTアイテムの保有情報を更新する(S310)。このとき資産管理部312は、記憶部36がそのNFTアイテムに関する情報であって、受信した保有情報には含まれていない種別の情報を記憶している場合は、上記含まれていない種別の情報をユーザ情報361のNFTアイテムの保有情報に加えてよい。一例としてカテゴリがキャラクタであるアイテムについては、受信した保有情報と、記憶部36において既に記憶しているレベルやスキルの情報とを統合することで、ユーザ情報361のNFTアイテムの保有情報を更新してよい。これによりBC20に登録されたトークンに含まれていない種別の情報については、ゲームサーバ30側で補完することができる。したがってゲーム上でスムーズにNFTアイテムを使用することが可能となる。
【0144】
なお実施形態3ではBC20に登録されるトークンにはカテゴリIDが含まれているとしたが、これに代えて、カテゴリを推定するための情報が含まれていてもよい。例えばカテゴリを推定するための情報は、カテゴリに応じて設定されるコントラクトの種別の情報であってよい。この場合、S509において中継装置10aの検索部114は、参照要求に含まれるカテゴリIDと、トークンに含まれるカテゴリを推定するための情報とを照合することにより、指定されたカテゴリに対応するトークンを絞りこんだ上で、ユーザが保有するNFTアイテムを検索してよい。
【0145】
また実施形態3においてゲーム内アイテムをNFT化するときのシステム1aの一連の流れの概要は以下の通りである。中継装置10aは、第1ゲーム又は第2ゲーム内でユーザが取得したアイテムの登録要求を第1ゲームサーバ又は第2ゲームサーバから受信する。そして中継装置10aは、登録要求にかかるアイテムに対応するトークンの情報をBC20に登録する。上記トークンの情報は、アイテムのカテゴリに応じた種別の情報を含む。
【0146】
より具体的な流れを
図19に示す。
図19は、ゲーム内アイテムをNFT化するときの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図19は、
図16と基本的に同様であるが、S409及びS411に代えてS609及びS611を有する。
【0147】
S609において選択操作を受け付けたユーザ端末40-1の制御部41は、NFT化要求を第1ゲームサーバ30-1に送信する(S609)。このときNFT化要求には、選択されたゲーム内アイテムの情報及びユーザIDに加えて、アイテムのカテゴリIDが含まれる。なおゲーム内アイテムの情報は、アイテムのカテゴリに応じて異なる種別の情報が含まれる。
【0148】
第1ゲームサーバ30-1は、受信したNFT化要求を中継装置10aに送信する(S410)。
【0149】
NFT化要求を受信した中継装置10aの登録部112は、指定されたアイテムにかかる、指定されたカテゴリに応じたトークンを発行する(S611)。そして中継装置10aは、S412~S413に示す処理を実行することによりトークンの情報をBC20に登録する。
【0150】
[効果]
このように実施形態3によれば、中継装置10aが、ユーザの保有するNFTアイテムを返信する際に、指定されたカテゴリに応じて異なる種別の情報を要求元のゲームサーバ30に返す。これによりアイテムのカテゴリによってBC20に登録する情報の種類を変えることができる。したがって複数のゲーム間において共通化する項目をアイテムの性質に応じて異ならせることができる。これによりアイテム設計の自由度を持たせることが可能となり、ゲームの導入を容易にできる。
【0151】
(その他の変形例)
中継装置10aの検索部114は、特定したNFTアイテムの保有情報を、通信部15を介して要求元のゲームサーバ30だけでなく、システム1a内の他のゲームサーバ30にもブロードキャストしてよい。
【0152】
NFTアイテムは、システム1aに関連するすべてのゲーム内で並行使用できてもよいし、指定された複数のゲーム内で並行使用できてもよい。またNFTアイテムは、複数のゲーム内で並行使用ができなくてもよい。
【0153】
またゲーム内アイテムは、そのゲームサーバ30に対応するゲームのみで使用できるものとしたが、使用できるゲームタイトルに制約が課せられていれば、これに限らない。例えばゲーム資産は、そのゲームサーバ30に対応するゲームを含む、複数の指定されたゲームのみで使用できるものであってもよい。
【0154】
また資産管理部312がNFTアイテムの保有情報の参照要求を送信するタイミングは、ユーザ端末40からの参照要求を受信したことに限らない。例えば当該タイミングは、ユーザがゲームを起動したことであってもよいし、予め定められた他のイベントが生じたことであってもよい。また資産管理部312は、定期的又は不定期でNFTアイテムの保有情報の参照要求を送信してよい。
【0155】
以上、実施形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記によって限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0156】
例えば実施形態1~3では、中継装置10,10aとして単一の装置である場合を説明したが、中継装置10,10aの各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現されてもよい。この場合、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。
【0157】
また上記実施形態1~3では、システム1,1aに含まれるゲームサーバ30の数は2であったが、3以上であってもよい。
【0158】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
第1ゲームサーバ及び第2ゲームサーバの各々と通信可能な中継装置であって、
前記中継装置は、制御部を備え、
前記制御部は、
第1ゲーム及び第2ゲーム内で使用可能なアイテムをユーザが取得したことに応じて、前記アイテムに対応するトークンの情報であって、前記アイテムの保有者の情報を含む情報をブロックチェーンに登録する登録ステップと、
前記第1ゲームサーバ及び前記第2ゲームサーバの少なくとも一方からの参照要求に応じて、前記ブロックチェーンに登録された情報に基づいて、前記ユーザが保有するアイテムを特定する特定ステップと、
特定した前記アイテムに関する情報を要求元のゲームサーバに送信する送信ステップと
を実行し、
前記第1ゲームは、第1仮想空間において進行するゲームであり、
前記第2ゲームは、前記第1仮想空間とは異なる第2仮想空間において進行するゲームであり、
前記第1ゲームサーバは、前記第1ゲームを実行するためのゲームデータを前記ユーザが使用するユーザ端末に送信する装置であり、
前記第2ゲームサーバは、前記第2ゲームを実行するためのゲームデータを前記ユーザ端末に送信する装置である
中継装置。
(付記2)
前記制御部は、所定期間内に前記第1ゲームサーバ及び前記第2ゲームサーバからの参照要求を受信した場合、前記送信ステップにおいて、特定した前記アイテムに関する情報を前記第1ゲームサーバ及び前記第2ゲームサーバに送信する
付記1に記載の中継装置。
(付記3)
前記ブロックチェーンに登録されたトークンにかかるアイテムは、前記第1ゲーム及び前記第2ゲーム内で並行して使用可能である
付記1又は2に記載の中継装置。
(付記4)
前記中継装置は、アプリケーションプログラムインタフェース(API)サーバである
付記1から3のいずれか一項に記載の中継装置。
(付記5)
前記制御部は、前記第1ゲーム又は前記第2ゲーム内で前記ユーザが取得したアイテムの登録要求を前記第1ゲームサーバ又は前記第2ゲームサーバから受信したとき、前記アイテムに対応するトークンの情報を前記ブロックチェーンに登録する
付記1から4のいずれか一項に記載の中継装置。
(付記6)
前記制御部は、
前記第1ゲーム内で前記ユーザが取得したアイテムに対応するトークンの情報が前記ブロックチェーンに登録されている場合、前記トークンに対応するアイテムのプロパティを前記第2ゲーム用に調整し、
前記送信ステップにおいて、調整した前記情報を前記第2ゲームサーバに送信する
付記1から5のいずれか一項に記載の中継装置。
(付記7)
前記制御部は、ユーザが前記ブロックチェーンに登録されたトークンにかかるアイテムを前記第1ゲーム内及び前記第2ゲーム内の少なくとも一方で使用した場合の使用履歴に基づいて、前記アイテムのプロパティを変更し、変更後のトークンの情報を前記ブロックチェーンに登録する、付記1から6のいずれか一項に記載の中継装置。
(付記8)
第1ゲームサーバと、
第2ゲームサーバと、
前記第1ゲームサーバ及び前記第2ゲームサーバと通信可能な中継装置と
を備えるシステムであって、
前記中継装置は、制御部を備え、
前記制御部は、
第1ゲーム及び第2ゲーム内で使用可能なアイテムをユーザが取得したことに応じて、前記アイテムに対応するトークンの情報であって、前記アイテムの保有者の情報を含む情報をブロックチェーンに登録する登録ステップと、
前記第1ゲームサーバ及び前記第2ゲームサーバの少なくとも一方からの参照要求に応じて、前記ブロックチェーンに登録された情報に基づいて、前記ユーザが保有するアイテムを特定する特定ステップと、
特定した前記アイテムに関する情報を要求元のゲームサーバに送信する送信ステップと
を実行し、
前記第1ゲームは、第1仮想空間において進行するゲームであり、
前記第2ゲームは、前記第1仮想空間とは異なる第2仮想空間において進行するゲームであり、
前記第1ゲームサーバは、前記第1ゲームを実行するためのゲームデータを前記ユーザが使用するユーザ端末に送信する装置であり、
前記第2ゲームサーバは、前記第2ゲームを実行するためのゲームデータを前記ユーザ端末に送信する装置である
システム。
(付記9)
前記第1ゲームサーバは、ユーザごとに、前記ブロックチェーンに登録されたトークンにかかるアイテムの保有情報と、前記第1ゲーム内で使用可能なアイテムであって、トークンが前記ブロックチェーンに登録されていないアイテムの保有情報とを区別可能に管理し、
前記第2ゲームサーバは、ユーザごとに、前記ブロックチェーンに登録されたトークンにかかるアイテムの保有情報と、前記第2ゲーム内で使用可能なアイテムであって、トークンが前記ブロックチェーンに登録されていないアイテムの保有情報とを区別可能に管理する
付記8に記載のシステム。
(付記10)
制御部を備えるコンピュータにおいて実行される中継方法であって、
前記制御部が、
第1ゲーム及び第2ゲーム内で使用可能なアイテムをユーザが取得したことに応じて、前記アイテムに対応するトークンの情報であって、前記アイテムの保有者の情報を含む情報をブロックチェーンに登録する登録ステップと、
第1ゲームサーバ及び第2ゲームサーバの少なくとも一方からの参照要求に応じて、前記ブロックチェーンに登録された情報に基づいて、前記ユーザが保有するアイテムを特定する特定ステップと、
特定した前記アイテムに関する情報を要求元のゲームサーバに送信する送信ステップと
を実行し、
前記第1ゲームは、第1仮想空間において進行するゲームであり、
前記第2ゲームは、前記第1仮想空間とは異なる第2仮想空間において進行するゲームであり、
前記第1ゲームサーバは、前記第1ゲームを実行するためのゲームデータを前記ユーザが使用するユーザ端末に送信する装置であり、
前記第2ゲームサーバは、前記第2ゲームを実行するためのゲームデータを前記ユーザ端末に送信する装置である
中継方法。
(付記11)
コンピュータに、
第1ゲーム及び第2ゲーム内で使用可能なアイテムをユーザが取得したことに応じて、前記アイテムに対応するトークンの情報であって、前記アイテムの保有者の情報を含む情報をブロックチェーンに登録する登録ステップと、
第1ゲームサーバ及び第2ゲームサーバの少なくとも一方からの参照要求に応じて、前記ブロックチェーンに登録された情報に基づいて、前記ユーザが保有するアイテムを特定する特定ステップと、
特定した前記アイテムに関する情報を要求元のゲームサーバに送信する送信ステップと
を実行させるためのプログラムであって、
前記第1ゲームは、第1仮想空間において進行するゲームであり、
前記第2ゲームは、前記第1仮想空間とは異なる第2仮想空間において進行するゲームであり、
前記第1ゲームサーバは、前記第1ゲームを実行するためのゲームデータを前記ユーザが使用するユーザ端末に送信する装置であり、
前記第2ゲームサーバは、前記第2ゲームを実行するためのゲームデータを前記ユーザ端末に送信する装置である
プログラム。
【符号の説明】
【0159】
1,1a システム
10 中継装置
11 制御部
12 プロセッサ
13 ROM
14 RAM
15 通信部
16 記憶部
17 入力部
20 ブロックチェーン(BC)
30 ゲームサーバ
30-1 第1ゲームサーバ
30-2 第2ゲームサーバ
31 制御部
32 プロセッサ
33 ROM
34 RAM
35 通信部
36 記憶部
37 入力部
40 ユーザ端末
41 制御部
42 プロセッサ
43 ROM
44 RAM
45 通信部
46 記憶部
47 入力部
48 表示部
60 画像
111 取引処理部
112 登録部
113 資産管理部
114 検索部
161 保有資産DB
162 出品情報
311 ゲーム実行部
312 資産管理部
361 ユーザ情報
362 ゲームデータ
NW ネットワーク