(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024117744
(43)【公開日】2024-08-29
(54)【発明の名称】充電台ハウジングアセンブリおよび充電台
(51)【国際特許分類】
H01R 13/502 20060101AFI20240822BHJP
H01R 13/52 20060101ALI20240822BHJP
H01R 12/00 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
H01R13/502 Z
H01R13/52 301B
H01R13/52 D
H01R12/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024019881
(22)【出願日】2024-02-14
(31)【優先権主張番号】202310132849.3
(32)【優先日】2023-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス テクノロジー (エスアイピー) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(74)【代理人】
【識別番号】100229736
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 剛
(72)【発明者】
【氏名】ミィン シュイー
(72)【発明者】
【氏名】ファンユエ ジェイソン ヂゥー
(72)【発明者】
【氏名】レェンイー ロニー ドォウ
【テーマコード(参考)】
5E087
5E223
【Fターム(参考)】
5E087EE11
5E087LL02
5E087LL12
5E087MM08
5E087PP09
5E087QQ04
5E087RR49
5E223AA21
5E223AC50
5E223BA06
5E223BA07
5E223EA16
5E223FA10
5E223FA12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】構造が簡略化され、充電台が占める空間が小さくなり、充電台の組立てがより容易となる充電台を提供する
【解決手段】充電台ハウジングアセンブリは、車体シートメタルに固定されるフランジ部(11)を含むブラケット(1)と、複数の端子を装着する複数の端子ホルダ(22)を含む台(2)と、台の後端部に取り付けられた背面カバー(3)と、背面カバーとフランジ部の接続用の接続部材(5)を備える。挿入チャンバ(101)がブラケットに形成され、複数の端子ホルダが、挿入チャンバに挿入された充電ガンのプラグに嵌合する。接続部材は、背面カバーをブラケットに固定し、台のブラケットに接続された接続構造を形成する必要がなくなる。これにより、充電台の構造が簡略化され、占める空間が小さく、組立てがより容易になる。加えて、ブラケットの前端面と背面カバーの接続耳部との間の距離を比較的大きくできる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電台ハウジングアセンブリであって、
車体シートメタルに固定されるフランジ部(11)を含むブラケット(1)と、
複数の端子をそれぞれ装着するための複数の端子ホルダ(22)を含む台(2)と、
前記台(2)の後端部に取り付けられた背面カバー(3)と、
前記背面カバー(3)を前記ブラケット(1)の前記フランジ部(11)に接続するために使用される接続部材(5)と
を備え、
挿入チャンバ(101)が前記ブラケット(1)に形成され、複数の端子ホルダ(22)が、前記挿入チャンバ(101)内に延びて、前記挿入チャンバ(101)に挿入された充電ガンのプラグに嵌合する、充電台ハウジングアセンブリ。
【請求項2】
接続耳部(33)が前記背面カバー(3)に形成され、接続孔(33a)が前記接続耳部(33)に形成され、
突出柱(13)が前記フランジ部(11)に形成され、ねじ孔(13a)が前記突出柱(13)に形成され、
前記接続部材(5)は、前記接続耳部(33)の前記接続孔(33a)を貫通し、前記突出柱(13)の前記ねじ孔(13a)にねじ込まれて、前記背面カバー(3)を前記ブラケット(1)の前記フランジ部(11)に固定する、請求項1に記載の充電台ハウジングアセンブリ。
【請求項3】
複数の接続耳部(33)が前記背面カバー(3)に形成され、前記複数の接続耳部(33)に対応する複数の突出柱(13)が、前記フランジ部(11)に形成され、
前記充電台ハウジングアセンブリは、前記複数の接続耳部(33)を前記複数の突出柱(13)にそれぞれ接続する複数の接続部材(5)を備える、請求項2に記載の充電台ハウジングアセンブリ。
【請求項4】
前記背面カバー(3)は、
周壁(32)と、
前記周壁(32)の後端部に接続された端壁(31)と
を含み、
前記複数の接続耳部(33)は、前記周壁(32)の外側に形成され、前記周壁(32)の周方向に互いに離間している、請求項3に記載の充電台ハウジングアセンブリ。
【請求項5】
前記ブラケット(1)の前記フランジ部(11)は、前記挿入チャンバ(101)の軸方向において互いに反対側にある前面と後面とを有し、
前記ブラケット(1)は、前記挿入チャンバ(101)を取り囲み、かつ前記フランジ部(11)の前記前面に接続された周壁部(12)をさらに含み、
前記ブラケット(1)の前記周壁部(12)は、前記充電ガンのハウジングに嵌合するために使用され、前記複数の突出柱(13)は、前記フランジ部(11)の前記後面に形成されている、請求項4に記載の充電台ハウジングアセンブリ。
【請求項6】
前記台(2)は、軸方向において互いに反対側にある前端部と後端部とを有する本体(21)をさらに含み、
前記端子ホルダ(22)は、円筒形状に形成され、前記本体(21)の前端面から突出し、前記端子を装着するための端子取付孔(22a)が、前記端子ホルダ(22)に形成され、前記端子取付孔(22a)は、前記台(2)の前記本体(21)を通って延びる、請求項1から5のいずれか一項に記載の充電台ハウジングアセンブリ。
【請求項7】
前記台(2)は、前記本体(21)の前記前端面に接続され、かつ前記複数の端子リテーナ(22)を取り囲む外周壁(24)をさらに含み、
前記台(2)の前記外周壁(24)は、前記ブラケット(1)の前記挿入チャンバ(101)の後端部に挿入され、前記挿入チャンバ(101)の前記後端部の内壁(11a)に一致して、前記台(2)を前記ブラケット(1)に装着する、請求項6に記載の充電台ハウジングアセンブリ。
【請求項8】
位置決めリング(23)が、前記台(2)の前記本体(21)の前記前端部の外周面に形成され、位置決め段部(11b)が、前記挿入チャンバ(101)の後部ポートの内壁に形成され、前記位置決めリング(23)は、前記位置決め段部(11b)に押し付けられて、前記台(2)の軸方向位置決めおよび半径方向位置決めを実現する、請求項6に記載の充電台ハウジングアセンブリ。
【請求項9】
複数の突起(21a)が、前記台(2)の前記本体(21)の外周面に形成され、前記複数の突起(21a)は、前記本体(21)の周方向に互いに離間し、
複数のスナップスロット(32a)が、前記背面カバー(3)の前記周壁(32)に形成され、前記複数の突起(21a)は、前記複数のスナップスロット(32a)にそれぞれバックル留めされて、前記背面カバー(3)を前記台(2)の前記本体(21)の前記後端部に固定する、請求項6に記載の充電台ハウジングアセンブリ。
【請求項10】
シールリング(4)をさらに備え、前記シールリング(4)は、前記台(2)の前記本体(21)の前記後端部に取り付けられ、前記背面カバー(3)の前記周壁(32)と前記本体(21)の前記後端部との間で半径方向に圧縮されて、前記背面カバー(3)の前記周壁(32)と前記本体(21)の前記後端部との間のシールを実現する、請求項9に記載の充電台ハウジングアセンブリ。
【請求項11】
前記シールリング(4)の2つの軸方向端部が、前記台(2)の前記突起(21a)および前記背面カバー(3)の前記端壁(31)にそれぞれ押し付けられて、前記シールリング(4)を軸方向に位置決めする、請求項10に記載の充電台ハウジングアセンブリ。
【請求項12】
排水部(25)が、前記台(2)の前記本体(21)の下部に形成され、排水孔(25a)が前記排水部(25)に形成され、前記排水孔(25a)は、前記台(2)の前記外周壁(24)によって取り囲まれた内部キャビティ(24a)に連通し、
前記ブラケット(1)の前記挿入チャンバ(101)は、前記台(2)の前記外周壁(24)によって取り囲まれた前記内部キャビティ(24a)に連通し、したがって、前記挿入チャンバ(101)に入る水を、前記排水部(25)の前記排水孔(25a)を通して排出することができる、請求項7に記載の充電台ハウジングアセンブリ。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載の充電台ハウジングアセンブリと、
前記充電台ハウジングアセンブリの前記台(2)の前記複数の端子ホルダ(22)にそれぞれ挿入された複数の端子と
を備える、充電台。
【請求項14】
前記複数の端子は、電力端子と接地端子とを含み、前記充電台は、前記電力端子および前記接地端子にそれぞれ接続された複数のケーブル(6)をさらに備え、
前記複数のケーブル(6)をそれぞれ挿入するための複数のケーブルポート(35)が、前記背面カバー(3)の前記端壁(31)に形成され、前記ケーブルポート(35)の周壁が、前記端壁(31)の外側から突出する、請求項13に記載の充電台。
【請求項15】
前記台(2)の前記本体(21)の後端部に形成されたキャビティ(2a)に装着されたリードフレームまたは回路基板をさらに備え、
前記複数の端子は複数の信号端子を含み、前記リードフレームまたは回路基板は、前記複数の信号端子にそれぞれ電気的に接続された複数の接続端子を有し、
コネクタポート(34)が、前記背面カバー(3)の前記端壁(31)に形成され、前記コネクタポート(34)の周壁が、前記端壁(31)の外側から突出し、前記複数の接続端子は、前記コネクタポート(34)内に延びて、前記コネクタポート(34)に挿入されたコネクタに電気的に接続される、請求項13に記載の充電台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、開示全体が参照により本明細書に組み込まれている、2023年2月17日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第CN202310132849.3号の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、充電台ハウジングアセンブリ、および充電台ハウジングアセンブリを備える充電台に関する。
【背景技術】
【0003】
新エネルギー車は、充電ガンに嵌合するための充電台を備える。従来技術において、充電台は、一般的に、ブラケットと、台と、背面カバーと、複数の端子とを備える。台は、複数の端子を装着するための複数の端子ホルダを有する。ブラケットは、車体シートメタルに固定され、充電ガンのプラグを挿入できる挿入チャンバが形成されている。台の複数の端子ホルダは、ブラケットの挿入チャンバに挿入されて、挿入チャンバに挿入された充電ガンのプラグに嵌合する。背面カバーは、台の後端部に締め付けられている。従来技術において、通常、接続耳部が台に形成され、ねじが貫通できる接続孔が、接続耳部に形成されている。ねじ孔がブラケットに形成されている。ねじは、接続耳部の接続孔を貫通し、ブラケットのねじ孔にねじ込まれることにより、台をブラケットに固定する。
【0004】
従来技術において、ブラケットとの接続に使用される接続耳部が台に形成されていることにより、充電台の構造は複雑であり、大きい空間を占め、適合性が低い。加えて、既存の技術的解決策では、接続耳部とブラケットの前端面との間の距離が小さくなり得る。しかしながら、顧客の車体設計が大きい距離を必要とすることがあるため、既存の充電台は顧客の必要性を満たすことができず、その適用範囲が限られる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の欠点のうちの少なくとも1つの局面を克服または軽減するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様によれば、充電台ハウジングアセンブリ(charging seat housing assembly)が提供される。充電台ハウジングアセンブリは、車体シートメタル(vehicle body sheet metal)に固定されるフランジ部を含むブラケットと、複数の端子をそれぞれ装着するための複数の端子ホルダを含む台と、台の後端部に取り付けられた背面カバーと、背面カバーをブラケットのフランジ部に接続するために使用される接続部材とを備える。挿入チャンバがブラケットに形成され、複数の端子ホルダが、挿入チャンバ内に延びて、挿入チャンバに挿入された充電ガンのプラグに嵌合する。
【0007】
本発明の例示的な実施形態によれば、接続耳部が背面カバーに形成され、接続孔が接続耳部に形成され、突出柱がフランジ部に形成され、ねじ孔が突出柱に形成され、接続部材は、接続耳部の接続孔を貫通し、突出柱のねじ孔にねじ込まれて、背面カバーをブラケットのフランジ部に固定する。
【0008】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、複数の接続耳部が背面カバーに形成され、複数の接続耳部に対応する複数の突出柱が、フランジ部に形成され、充電台ハウジングアセンブリは、複数の接続耳部を複数の突出柱にそれぞれ接続する複数の接続部材を備える。
【0009】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、背面カバーは、周壁と、周壁の後端部に接続された端壁とを含む。複数の接続耳部は、周壁の外側に形成され、周壁の周方向に互いに離間している。
【0010】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、ブラケットのフランジ部は、挿入チャンバの軸方向において互いに反対側にある前面と後面とを有する。ブラケットは、挿入チャンバを取り囲み、かつフランジ部の前面に接続された周壁部をさらに含み、ブラケットの周壁部は、充電ガンのハウジングに嵌合するために使用され、複数の突出柱は、フランジ部の後面に形成されている。
【0011】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、台は、軸方向において互いに反対側にある前端部と後端部とを有する本体をさらに含み、端子ホルダは、円筒形状に形成され、本体の前端面から突出し、端子を装着するための端子取付孔が、端子ホルダに形成され、端子取付孔は、台の本体を通って延びる。
【0012】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、台は、本体の前端面に接続され、かつ複数の端子リテーナを取り囲む外周壁をさらに含み、台の外周壁は、ブラケットの挿入チャンバの後端部に挿入され、挿入チャンバの後端部の内壁に一致して、台をブラケットに装着する。
【0013】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、位置決めリングが、台の本体の前端部の外周面に形成され、位置決め段部が、挿入チャンバの後部ポートの内壁に形成され、位置決めリングは、位置決め段部に押し付けられて、台の軸方向位置決めおよび半径方向位置決めを実現する。
【0014】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、複数の突起が、台の本体の外周面に形成され、複数の突起は、本体の周方向に互いに離間し、複数のスナップスロットが、背面カバーの周壁に形成され、複数の突起は、複数のスナップスロットにそれぞれバックル留めされて、背面カバーを台の本体の後端部に固定する。
【0015】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電台ハウジングアセンブリはシールリングをさらに備え、シールリングは、台の本体の後端部に取り付けられ、背面カバーの周壁と本体の後端部との間で半径方向に圧縮されて、背面カバーの周壁と本体の後端部との間のシールを実現する。
【0016】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、シールリングの2つの軸方向端部が、台の突起および背面カバーの端壁にそれぞれ押し付けられて、シールリングを軸方向に位置決めする。
【0017】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、排水部が、台の本体の下部に形成され、排水孔が排水部に形成され、排水孔は、台の外周壁によって取り囲まれた内部キャビティに連通し、ブラケットの挿入チャンバは、台の外周壁によって取り囲まれた内部キャビティに連通し、したがって、挿入チャンバに入る水を、排水部の排水孔を通して排出することができる。
【0018】
本発明の別の態様によれば、充電台が提供される。充電台は、上記の充電台ハウジングアセンブリと、充電台ハウジングアセンブリの台の複数の端子ホルダにそれぞれ挿入された複数の端子とを備える。
【0019】
本発明の例示的な実施形態によれば、複数の端子は、電力端子と接地端子とを含み、充電台は、電力端子および接地端子にそれぞれ接続された複数のケーブルをさらに備え、複数のケーブルをそれぞれ挿入するための複数のケーブルポートが、背面カバーの端壁に形成され、ケーブルポートの周壁が、端壁の外側から突出する。
【0020】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電台は、台の本体の後端部に形成されたキャビティに装着されたリードフレームまたは回路基板をさらに備える。複数の端子は複数の信号端子を含み、リードフレームまたは回路基板は、複数の信号端子にそれぞれ電気的に接続された複数の接続端子を有する。コネクタポートが、背面カバーの端壁に形成され、コネクタポートの周壁が、端壁の外側から突出し、複数の接続端子は、コネクタポート内に延びて、コネクタポートに挿入されたコネクタに電気的に接続される。
【0021】
本発明の前述した例示的な実施形態において、接続部材は、背面カバーをブラケットに固定し、したがって、台のブラケットに接続された接続構造を形成する必要がなくなる。これにより、充電台の構造が簡略化され、充電台が占める空間が小さくなり、充電台の組立てがより容易になる。
【0022】
加えて、本発明の一部の例示的な実施形態において、ブラケットの前端面と背面カバーの接続耳部との間の距離が比較的大きく、異なる車体設計の要件を満たし、充電台の適用範囲および適合性を広げることができる。
【0023】
添付図面を参照しながら例示的な実施形態を詳細に説明することにより、本発明の上記の特徴およびその他の特徴がより明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】前端部から見たときの、本発明の例示的な実施形態による充電台の説明斜視図である。
【
図2】後端部から見たときの、本発明の例示的な実施形態による充電台の説明斜視図である。
【
図3】前側から見たときの、本発明の例示的な実施形態による充電台の説明分解図である。
【
図4】後側から見たときの、本発明の例示的な実施形態による充電台の説明分解図である。
【
図5】本発明の例示的な実施形態による充電台の軸方向断面図である。
【
図6】本発明の例示的な実施形態による充電台の分解断面図である。
【
図7】ブラケットの前端面と背面カバーの接続耳部との間の距離を示す、本発明の例示的な実施形態による充電台の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下で、添付図面を参照しながら、本開示の例示的な実施形態について詳細に説明する。図中、同一の参照数字は同一の要素を指す。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものと解釈すべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものになるように、かつ当業者に本開示の概念を十分に伝えるように提供される。
【0026】
以下の詳細な説明では、説明の目的で、開示する実施形態の徹底的な理解をもたらすために、多数の具体的な詳細を記載する。しかしながら、これらの具体的な詳細がなくても1つまたは複数の実施形態を実施することができることが明らかであろう。他の例では、図面を簡略化するために、周知の構造およびデバイスは概略的に示す。
【0027】
本発明の一般的な概念によれば、充電台ハウジングアセンブリが提供される。充電台ハウジングアセンブリは、車体シートメタルに固定されるフランジ部を含むブラケットと、複数の端子をそれぞれ装着するための複数の端子ホルダを含む台と、台の後端部に取り付けられた背面カバーと、背面カバーをブラケットのフランジ部に接続するために使用される接続部材とを備える。挿入チャンバがブラケットに形成され、複数の端子ホルダが、挿入チャンバ内に延びて、挿入チャンバに挿入された充電ガンのプラグに嵌合する。
【0028】
本発明の別の一般的な概念によれば、充電台が提供される。充電台は、上記の充電台ハウジングアセンブリと、充電台ハウジングアセンブリの台の複数の端子ホルダにそれぞれ挿入された複数の端子とを備える。
【0029】
図1は、前端部から見たときの、本発明の例示的な実施形態による充電台の説明斜視図である。
図2は、後端部から見たときの、本発明の例示的な実施形態による充電台の説明斜視図である。
図3は、前側から見たときの、本発明の例示的な実施形態による充電台の説明分解図である。
図4は、後ろから見たときの、本発明の例示的な実施形態による充電台の説明分解図である。
【0030】
図1~
図4に示すように、本発明の例示的な実施形態において、充電台ハウジングアセンブリが開示されている。充電台ハウジングアセンブリは、ブラケット1と、台2と、背面カバー3と、接続部材5とを備える。ブラケット1は、車体シートメタル(図示せず)に固定されるために使用されるフランジ部11を含む。台2は、複数の端子(図示せず)をそれぞれ装着するための複数の端子ホルダ22を含む。背面カバー3は、台2の後端部に装着されている。接続部材5は、背面カバー3をブラケット1のフランジ部11に接続するために使用される。図示の実施形態において、充電ガン(図示せず)のプラグを挿入できる挿入チャンバ101が、ブラケット1に形成され、複数の端子ホルダ22が、挿入チャンバ101内に延びて、挿入チャンバ101に挿入された充電ガンのプラグに嵌合する。
【0031】
図5は、本発明の例示的な実施形態による充電台の軸方向断面図である。
図6は、本発明の例示的な実施形態による充電台の分解断面図である。
【0032】
図1~
図6に示すように、図示の実施形態において、接続耳部33が背面カバー3に形成され、接続孔33aが接続耳部33に形成されている。突出柱13がフランジ部11に形成され、ねじ孔13aが突出柱13に形成されている。接続部材5は、接続耳部33の接続孔33aを貫通し、突出柱13のねじ孔13aにねじ込まれて、背面カバー3をブラケット1のフランジ部11に固定する。図示の実施形態において、接続部材5は、限定されないが、ねじまたはボルトであってよい。
【0033】
図1~
図6に示すように、図示の実施形態において、複数の接続耳部33が背面カバー3に形成されている。複数の接続耳部33に対応する複数の突出柱13が、フランジ部11に形成されている。充電台ハウジングアセンブリは、複数の接続耳部33を複数の突出柱13にそれぞれ接続する複数の接続部材5を備える。
【0034】
図1~
図6に示すように、図示の実施形態において、背面カバー3は、周壁32と端壁31とを含む。端壁31は、周壁32の後端部に接続されている。複数の接続耳部33は、周壁32の外側に形成され、周壁32の周方向に互いに離間している。
【0035】
図1~
図6に示すように、図示の実施形態において、ブラケット1のフランジ部11は、挿入チャンバ101の軸方向において互いに反対側にある前面と後面とを有する。ブラケット1は周壁部12も含む。周壁部12は、挿入チャンバ101を取り囲み、フランジ部11の前面に接続されている。ブラケット1の周壁部12は、充電ガン(図示せず)のハウジングに接合するために使用され、複数の突出柱13が、フランジ部11の後面に形成されている。
【0036】
図1~
図6に示すように、図示の実施形態において、台2は本体21をさらに含む。本体21は、軸方向において互いに反対側にある前端部と後端部とを有する。複数の端子ホルダ22が、円筒形状に形成され、本体21の前端面から突出する。端子(図示せず)を装着するための端子取付孔22aが、端子ホルダ22に形成され、端子取付孔22aは、台2の本体21を通って延びる。
【0037】
図1~
図6に示すように、図示の実施形態において、台2は外周壁24をさらに含む。台2の外周壁24は、本体21の前端面に接続され、複数の端子ホルダ22を取り囲む。台2の外周壁24は、ブラケット1の挿入チャンバ101の後端部に挿入され、挿入チャンバ101の後端部の内壁11aに一致して、台2をブラケット1に装着する。したがって、図示の実施形態において、ブラケット1は、台2を支持して、台2がブラケット1に固定して装着されることを確実にすることができる。
【0038】
図1~
図6に示すように、図示の実施形態において、位置決めリング23が、台2の本体21の前端部の外周面に形成されている。位置決め段部11bが、挿入チャンバ101の後部ポートの内壁に形成されている。位置決めリング23は、位置決め段部11bに押し付けられて、台2の軸方向位置決めおよび半径方向位置決めを実現する。図示の実施形態において、位置決め段部11bは、垂直に交差する、軸方向位置決め面および半径方向位置決め面を有し、位置決めリング23の前側および外周側が、位置決め段部11bの軸方向位置決め面および半径方向位置決め面にそれぞれ接して、台2の軸方向位置決めおよび半径方向位置決めを実現する。
【0039】
図1~
図6に示すように、図示の実施形態において、複数の突起21aが、台2の本体21の外周面に形成されている。複数の突起21aは、本体21の周方向に間隔をおいて分布している。複数のスナップスロット32aが、背面カバー3の周壁32に形成されている。複数の突起21aは、複数のスロット32aにそれぞれバックル留めされて、背面カバー3を台2の本体21の後端部に固定する。
【0040】
図1~
図6に示すように、図示の実施形態において、充電台ハウジングアセンブリはシールリング4をさらに備え、シールリング4は、台2の本体21の後端部に取り付けられ、背面カバー3の周壁32と本体21の後端部との間で半径方向に圧縮されて、背面カバー3の周壁32と本体21の後端部との間のシールを実現する。
【0041】
図1~
図6に示すように、図示の実施形態において、シールリング4の2つの軸方向端部が、台2の突起21aおよび背面カバー3の端壁31にそれぞれ押し付けられて、シールリング4を軸方向に位置決めする。
【0042】
図1~
図6に示すように、図示の実施形態において、排水部25が、台2の本体21の下部に形成されている。排水孔25aが排水部25に形成されている。排水孔25aは、台2の外周壁24によって取り囲まれた内部キャビティ24aに連通している。ブラケット1の挿入チャンバ101は、台2の外周壁24によって取り囲まれた内部キャビティ24aに連通し、したがって、挿入チャンバ101に入る水を、排水部25の排水孔25aを通して排出することができる。通常、車両の外側からの雨水または洗浄水が、挿入チャンバ101の前部ポートを通って入ることがあり、入ってくる雨水または洗浄水を、排水部25の排水孔25aを通して挿入チャンバ101から迅速に排出することができる。
【0043】
図1~
図6に示すように、本発明の別の例示的な実施形態において、充電台も開示されている。充電台は、上記の充電台ハウジングアセンブリと、複数の端子(図示せず)とを備える。複数の端子は、充電台ハウジングアセンブリの台2の複数の端子ホルダ22にそれぞれ挿入されている。
【0044】
図1~
図6に示すように、図示の実施形態において、複数の端子は、電力端子(図示せず)と接地端子(図示せず)とを含む。充電台は、電力端子および接地端子にそれぞれ接続された複数のケーブル6も備える。複数のケーブル6を別々に挿入するための複数のケーブルポート35が、背面カバー3の端壁31に形成され、ケーブルポート35の周壁が、端壁31の外側から突出する。
【0045】
図1~
図6に示すように、図示の実施形態において、充電台は、リードフレーム(図示せず)または回路基板(図示せず)をさらに備える。リードフレームまたは回路基板は、台2の本体21の後端部に形成されたキャビティ2aに装着されている。上記の複数の端子は、複数の信号端子(図示せず)を含み、リードフレームまたは回路基板は、複数の信号端子にそれぞれ電気的に接続された複数の接続端子(図示せず)を有する。コネクタポート34が、背面カバー3の端壁31に形成され、コネクタポート34の周壁が、端壁31の外側から突出する。上記の複数の接続端子は、コネクタポート34内に延びて、コネクタポート34に挿入されたコネクタに電気的に接続される。
【0046】
図1~
図6に示すように、図示の実施形態において、接続部材5は、背面カバー3をブラケット1に固定する。したがって、台2のブラケット1に接続された接続構造を形成する必要がなく、充電台の構造が簡略化され、充電台が占める空間が小さくなり、充電台の組立てがより容易になる。
【0047】
図7は、ブラケット1の前端面と背面カバー3の接続耳部33との間の距離Dを示す、本発明の例示的な実施形態による充電台の平面図である。
【0048】
図1~
図7に示すように、図示の実施形態において、ブラケット1に接続された接続耳部33は、台2ではなく背面カバー3に形成されている。したがって、本発明は、ブラケット1の前端面と接続耳部33との間の距離Dを大きくし、本発明の充電台が異なる車体設計の要件を満たすことができるようにし、充電台の適用範囲および適合性を広げる。
【0049】
上記の実施形態は例示的なものであり、限定的なものではないことを、当業者には理解されたい。例えば、当業者であれば、構成上または原理上矛盾することなく、上記の実施形態に多くの修正を加えることができ、異なる実施形態に記載する様々な特徴を互いに自由に組み合わせることができる。
【0050】
いくつかの例示的な実施形態について図示し説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱することなく、これらの実施形態に様々な変更または修正を加えることができることが、当業者には理解されよう。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物により定義される。
【0051】
本明細書で使用されるとき、単数形で記載され「a」または「an」という単語が前に付く要素は、前記要素またはステップの複数形を除外することが明示的に述べられていない限り、これらを除外しないものとして理解すべきである。さらに、本発明の「一実施形態」への言及は、記載された特徴を同じく組み込む追加の実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図していない。さらに、そうではないと明示的に述べられていない限り、特定の特性を有する1つの要素もしくは複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その特性を有していない追加のそのような要素を含むことができる。
【外国語明細書】