(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024117751
(43)【公開日】2024-08-29
(54)【発明の名称】再作業可能な圧入脚部
(51)【国際特許分類】
H01R 12/58 20110101AFI20240822BHJP
【FI】
H01R12/58
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024021626
(22)【出願日】2024-02-16
(31)【優先権主張番号】202310135781.4
(32)【優先日】2023-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】591043064
【氏名又は名称】モレックス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠
(72)【発明者】
【氏名】ユダ リュー
(72)【発明者】
【氏名】リー チェン
【テーマコード(参考)】
5E223
【Fターム(参考)】
5E223AA11
5E223AC23
5E223AC50
5E223BA07
5E223BB12
5E223CB22
5E223CB25
5E223CB63
5E223CB64
5E223CD01
5E223CD15
5E223CD16
5E223DB08
5E223DB13
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ケージ及び脚部を含む他のハウジングの再作業を容易にする圧入脚部を提供する。
【解決手段】再作業可能な圧入脚部の様々な態様が説明される。一例では、圧入脚部は、平坦ビーム延在領域と、屈曲ビーム領域と、頭部領域とを含む。脚部の屈曲ビーム領域は、脚部の長手方向軸線に沿って延在して、脚部の平坦ビーム延在領域と頭部領域との間に位置している。屈曲ビーム領域は、円のセグメントに沿って、脚部の長手方向軸線から離れて遠ざかるように湾曲する。屈曲ビーム領域及び屈曲ビームは、圧縮可能であり、取付開口に挿入されたときにある程度長さが延びることができるようになっている。取付開口から取り外されると、屈曲ビーム領域も元の形状に戻り、ケージ及び脚部を含む他のハウジングの再作業を容易にする。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧入脚部であって、
平坦ビーム延在領域と、
屈曲ビーム領域と、
頭部領域と、を備え、
前記圧入脚部の屈曲ビーム領域が、前記圧入脚部の長手方向軸線に沿って延在して、前記圧入脚部の平坦ビーム延在領域と頭部領域との間に位置している、圧入脚部。
【請求項2】
前記屈曲ビーム領域が、前記圧入脚部の長手方向軸線から離れて遠ざかるように湾曲する、請求項1に記載の圧入脚部。
【請求項3】
前記圧入脚部の屈曲ビーム領域が、円の弓形に沿って延在する、請求項1に記載の圧入脚部。
【請求項4】
前記円の弓形が、前記圧入脚部の長手方向軸線が前記円と交差する点同士の間に画定される前記円の弦の間に延在する、請求項3に記載の圧入脚部。
【請求項5】
前記屈曲ビーム領域が、少なくとも2つの逆方向に拡がる屈曲ビームを含む、請求項1に記載の圧入脚部。
【請求項6】
前記少なくとも2つの逆方向に拡がる屈曲ビームが、前記屈曲ビーム領域内の少なくとも1つの長手方向スリットによって分離される、請求項5に記載の圧入脚部。
【請求項7】
前記少なくとも1つの長手方向スリットが、前記圧入脚部の長手方向軸線に平行に、長手方向に延在する、請求項6に記載の圧入脚部。
【請求項8】
前記圧入脚部が、2つのラテラル表面と2つのサイド表面とを備える、請求項1に記載の圧入脚部。
【請求項9】
前記屈曲ビーム領域において、前記2つのサイド表面が、前記圧入脚部の長手方向軸線に平行に延在し、前記2つのラテラル表面が、前記圧入脚部の長手方向軸線から離れて遠ざかるように湾曲している、請求項8に記載の圧入脚部。
【請求項10】
前記頭部領域において、前記2つのラテラル表面が、前記圧入脚部の長手方向軸線に向かって先細状になっており、前記2つのサイド表面が、前記圧入脚部の長手方向軸線に向かって内側に湾曲している、請求項8に記載の圧入脚部。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
コネクタ、コネクタアセンブリ、及びコネクタ用ハウジングは、多くのコンピューティングシステム及びデータ相互接続システムにおいて、重要な構造的及び機能的構成要素である。コンピューティングシステム及びデータ相互接続システムの電力回路及び制御回路、コンピューティングシステム及びデータ相互接続システムのデータ接続、並びに関連する目的のために、多くの様々に異なるコネクタが使用されている。ロボット及び自動化ツールは、いくつかのコネクタ組み付けタスクのために使用されることができるが、コンピューティングシステム及びデータ相互接続システムの多くのコネクタ及び他の部品は、依然として手動で組み立てられている。
【発明の概要】
【0002】
圧入脚部の様々な態様が説明される。一例では、圧入脚部は、平坦ビーム延在領域と、屈曲ビーム領域と、頭部領域とを含む。脚部の屈曲ビーム領域は、脚部の長手方向軸線に沿って延在して、脚部の平坦ビーム延在領域と頭部領域との間に位置している。屈曲ビーム領域は、円のセグメントに沿って延び、脚部の長手方向軸線から離れて遠ざかるように湾曲している。円のセグメントは、脚部の長手方向軸線が円と交差する点同士の間に画定される円の弦の間に延在する。
【0003】
別の一例では、屈曲ビーム領域は、2つ、3つ、4つ、又はそれ以上の逆方向に拡がる屈曲ビームなど、少なくとも2つの逆方向に拡がる屈曲ビームを含む。屈曲ビームは、屈曲ビーム領域内の長手方向スリットによって分離されている。長手方向スリットは、一例では、脚部の長手方向軸線に平行に、長手方向に延在する。
【0004】
実施形態の他の態様では、本明細書に記載される圧入脚部は、2つのラテラル表面及び2つのサイド表面を含む。屈曲ビーム領域において、2つのサイド表面は、脚部の長手方向軸線に平行に延在し、2つのラテラル表面は、脚部の中心長手方向軸線から離れて遠ざかるように湾曲している。頭部領域において、2つのラテラル表面は、脚部の長手方向軸線に向かって先細状になっており、2つのサイド表面は、脚部の長手方向軸線に向かって内側に湾曲している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の多くの態様は、以下の図面を参照してより良く理解することができる。図面中の構成要素は必ずしも縮尺どおりではなく、代わりに本開示の原理を明確に示すことに重点が置かれている。更に、図面において、同様の参照番号は、いくつかの図を通して対応する部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1A】本開示の様々な実施形態による、例示的な相互接続アセンブリを示す斜視図である。
【
図1B】本明細書に記載される様々な例による、相互接続アセンブリ内の取付脚部を示す図である。
【
図2A】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、圧入脚部を示す斜視図である。
【
図2B】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、
図2Aに示される圧入脚部を示す第1の側面図である。
【
図2C】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、
図2Aに示される圧入脚部を示す第2の側面図である。
【
図2D】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、
図2Aに示される圧入脚部を示す底面図である。
【
図2E】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、
図2Aに示される圧入脚部の別の側面図である。
【
図3A】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、別の圧入脚部を示す斜視図である。
【
図3B】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、
図3Aに示される圧入脚部の第1の側面図である。
【
図3C】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、
図3Aに示される圧入脚部を示す第2の側面図である。
【
図3D】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、
図3Aに示される圧入脚部を示す底面図である。
【
図4A】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、別の圧入脚部を示す斜視図である。
【
図4B】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、
図4Aに示される圧入脚部の第1の側面図である。
【
図4C】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、
図4Aに示される圧入脚部を示す第2の側面図である。
【
図4D】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、
図4Aに示される圧入脚部を示す底面図である。
【
図5A】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、別の圧入脚部を示す斜視図である。
【
図5B】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、
図5Aに示される圧入脚部の第1の側面図である。
【
図5C】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、
図5Aに示される圧入脚部を示す第2の側面図である。
【
図5D】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、
図5Aに示される圧入脚部を示す底面図である。
【
図6A】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、
図4Bに示される圧入脚部の一例を示す図である。
【
図6B】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、壁又は他のハウジング内に成形又は挿入された、
図6Aに示される圧入脚部の一例を示す図である。
【
図7A】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、本明細書に記載される圧入脚部が挿入され得る細長い開口の一例を示す図である。
【
図7B】本明細書に記載される実施形態の様々な態様による、細長い開口に挿入された圧入脚部の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
コネクタハウジング及び他のアセンブリは、多くの場合、プリント回路基板(PCB)及び他の基板上に固定される。場合によっては、ピン、脚部、及び他の機械的取り付け機構に頼って、PCB及び他の基板の上にハウジング及びアセンブリを固定するのを助けることができる。上記で概説したコンテクストにおいて、再作業可能な圧入脚部の様々な態様が本明細書で説明される。一例では、圧入脚部は、平坦ビーム延在領域と、屈曲ビーム領域と、頭部領域とを含む。脚部の屈曲ビーム領域は、脚部の長手方向軸線に沿って延在して、脚部の平坦ビーム延在領域と頭部領域との間に位置している。屈曲ビーム領域は、円のセグメントに沿って、脚部の長手方向軸線から離れて遠ざかるように湾曲する。屈曲ビーム領域及び屈曲ビームは、圧縮可能であり、取付開口に挿入されたときにある程度長さが延びることができるようになっている。取付開口から取り外されると、屈曲ビーム領域も元の形状に戻り、ケージ及び脚部を含む他のハウジングの再作業を容易にする。
【0008】
図面を参照すると、
図1Aは、本開示の様々な実施形態による例示的な相互接続アセンブリ10を示す斜視図である。相互接続アセンブリ10は代表的なものであり、いかなる特定の縮尺では描かれておらず、本明細書で説明される再作業可能な圧入脚部の概念についてのコンテクストを提供するために示されている。本明細書で説明される圧入脚部は、任意の特定のタイプのケージ、ハウジング、コネクタアセンブリ、又は他のアセンブリとの使用に限定されることを意図していない。
【0009】
相互接続アセンブリ10は、他の構成要素の中でも特に、ケーブルアセンブリ20及びケージ30を含む。ケージ30は、他の構成要素の中でも特に、金属ハウジング32、ヒートシンク34、及びヒートシンク34を金属ハウジング32の上に固定するクリップ36を含む。ケーブルアセンブリ20は、ケーブルの一端にプラグ式に着脱可能なトランシーバモジュールを含む。ケージ30の金属ハウジング32は、当技術分野で理解されるように、モジュールを挿入することができる開放空間を取り囲んでいる。ケージ30は、多数の取付脚部40~45を含む。脚部40~45は、
図1Aでは見えないほかのものもあるが、ケージ30の側壁から下方に延びている。脚部40~45は、例えば、PCB、又は他の実装基板若しくは構造の上にケージ30を位置決めし、固定するために利用することができる。
【0010】
図1Bは、
図1Aに示される取付脚部40を示す。脚部40は、ケージ30又は別のハウジング、構造体、又はアセンブリを、実装基板又は表面上に固定するために依拠することができる脚部又はピンの代表例として示されている。脚部40は、
図1Aに示すように、ケージ30の側壁から下方に延びている。ケージ30は、脚部40と同様の他の脚部41~45を含み、脚部40~45は、実装基板の一例としてのPCB上に、ケージ30を位置決めして固定するために利用することができる。
【0011】
脚部40は、
図1に示す方向に、PCBの開口60の中に挿入することができる。開口60は、一例では、PCBを貫通して延在することができる。すなわち、開口60は、PCBの上面70から底面又は背面(図示せず)まで、PCBを完全に貫通して延在してもよい。したがって、開口60は、PCBを貫通して延在するスルーホール又はビアとすることができ、開口60は、場合によっては、1つ又は複数の金属又は金属層でめっきすることができる。ひとたび脚部40が開口60に挿入されると、脚部40は、摩擦(例えば、摩擦嵌め又は締まり嵌め)によって、所定の位置に保持され得る。場合によっては、開口60を加熱して、はんだ、導電性エポキシ、絶縁性エポキシ、又は開口60内で脚部40を取り囲む他の充填材料(複数可)で充填することもできる。
【0012】
脚部40は、ケージ、ハウジング、及び他の構造体を、PCB及び他の基板上に又はそれらの上方に、機械的に固定するために依拠することができる取付脚部の一例である。他の脚部は、異なる構造又は構造的特徴を有してもよいが、同様の目的を果たす。脚部40に関する1つの問題は、とりわけ、脚部40が開口60に挿入された後に、変形してしまうことがあり得るということである。例えば、脚部40はアイレット52を含み、アイレット52は、脚部40が開口60に挿入されるときに、脚部40の外面と開口60の内面との間の機械的干渉により、ある程度、閉じるか又は変形し得る。この機械的干渉は摩擦嵌めを提供するように意図され得るが、アイレット52は、脚部40が開口60から取り外されても閉じたままであり得る。そのため、脚部40は、再作業プロセスの一部として、開口60の中に戻して再挿入、PCBの別の開口の中に再挿入、又は別のPCBの別の開口の中に再挿入するのには好適ではないことがあり得る。したがって、脚部40を含むアセンブリは、PCBの上面70から取り外された後では、使用に適していないことがあり得る。とりわけ、脚部40を含むアセンブリは、再作業が必要な場合に廃棄される必要があり得る。
【0013】
圧入脚部のいくつかの実施形態が、
図2A~2E、3A~3D、4A~4D、及び5A~5Dを参照して以下に説明される。圧入脚部は、場合によっては、屈曲ビーム領域と、いくつかの互いに分離された屈曲ビームとを含む。屈曲ビーム領域及び屈曲ビームは、圧縮可能であり、取付開口に挿入されたときにある程度、長さが延びることができる。圧入脚部の構造的態様及び特徴は、
図2A~
図2E、
図3A~
図3D、
図4A~
図4D、及び
図5A~
図5Dを参照して以下に説明され、圧入脚部の機能及び使用は、その後に、
図7A及び
図7Bを参照して説明される。
【0014】
図2Aは、本明細書に記載の実施形態の様々な態様による、圧入脚部100(「脚部100」)を示す斜視図である。
図2Bは、
図2Aに示される圧入脚部100の、第1の側面図であり、
図2Cは、第2の側面図であり、
図2Dは、その底面図である。脚部100は、本明細書に記載の概念による、再作業可能な圧入脚部の代表例として、示されている。脚部100は、必ずしも任意の特定のサイズ又は縮尺で描かれているわけではなく、脚部100の正確な寸法は、実施形態同士の間で変動し得る。脚部100は、ケージ、ハウジング、及び他の構造体を、PCB及び他の基板上に又はそれらの上方に、機械的に固定するために利用することができる。
図6A及び
図6Bを参照して以下で更に詳細に説明するように、脚部100は、一例として、コネクタアセンブリのケージの側壁の縁部から下方に延在することができる。脚部100は、ある場合には、側壁と一体的に形成され得るか、あるいは、脚部100は、別体に形成され、側壁に型成形されるか、又は別様に取り付けられ得る。
【0015】
図2A~
図2Dを参照すると、脚部100は、平坦ビーム延在領域110と、屈曲ビーム領域130と、頭部領域150とを含む。脚部100の屈曲ビーム領域130は、脚部100の中心長手方向軸線「L」に沿って延在して、脚部100の平坦ビーム延在領域110と頭部領域150との間に位置している。
図2B及び
図2Cに最もよく示されているように、平坦ビーム延在領域110は、第1の主ラテラル表面111、第2の主ラテラル表面112、第1の副サイド表面113、及び第2の副サイド表面114を含む。第1の主ラテラル表面111及び第2の主ラテラル表面112は、2つの異なる平行な平面内に延在する。第1の副サイド表面113及び第2の副サイド表面114もまた、2つの異なる平行な平面内に延在する。第1及び第2の副サイド表面113及び114は、示された例においては、第1及び第2の主ラテラル表面111及び112が延在する平面と直交する平面において延在する。したがって、平坦ビーム延在領域110は、細長い直方体の一種として形成される。表面111及び112は、「副」表面113及び114と比較して、「主」表面とするが、それは、表面111及び112が、表面113及び114よりも表面積が比較的大きいからである。
【0016】
屈曲ビーム領域130は、第1の主湾曲表面131と、第2の主湾曲表面132と、第1の副サイド表面133と、第2の副サイド表面134とを含む。第1の主湾曲表面131及び第2の主湾曲表面132は、湾曲表面である。第1の副サイド表面133及び第2の副サイド表面134は、2つの異なる平行な平面内に延在する。表面131及び132は、「副」表面133及び134と比較して、「主」表面とするが、それは、表面131及び132が、表面133及び134よりも表面積が比較的大きいからである。
図2Aに最もよく示されているように、平坦ビーム延在領域110は、一種の円筒形セクション又は円筒の一部として形成される。
【0017】
屈曲ビーム領域130は、脚部100の中心長手方向軸線「L」から離れて遠ざかるようにして、平坦ビーム延在領域110から始まり、屈曲ビーム領域130の頂点136まで湾曲する。屈曲ビーム領域130は、頂点136から、脚部100の中心長手方向軸線「L」に向かって戻るように湾曲し、頭部領域150に合流する。頂点136は、平坦ビーム延在領域110及び頭部領域150から離れた、屈曲ビーム領域130の延在部又は湾曲部の最も遠い点である。屈曲ビーム領域130の追加の態様は、
図2Eを参照して、以下に説明される。
【0018】
脚部100の頭部領域150は、第1のラテラル表面151と、第2のラテラル表面152と、第1の湾曲サイド表面153と、第2の湾曲サイド表面154とを含む。第1のラテラル表面151及び第2のラテラル表面152は、脚部100の遠位端155に向けて、脚部100の長手方向軸線「L」に沿って、互いに向かって先細になっている。第1の湾曲サイド表面153及び第2の湾曲サイド表面154は、遠位端155に近づくにつれて、互いに向かって湾曲する。脚部100の遠位端155は、湾曲した形状である。
【0019】
図2Eは、
図2Aに示される脚部100の別の側面図を示す。
図2Eは、脚部100の屈曲ビーム領域130が、円「C」の弓形に沿ってどのように延びるかを示す。弓形は、円「C」の弦の間に画定され、この弦は、脚部100の中心長手方向軸線「L」が円「C」と交差する、点160と161との間に延在する。円「C」の半径「R」は、実施形態間で変動し得る。加えて、屈曲ビーム領域130は、円「C」の他の弓形に沿って延在することができる。図示の例では、屈曲ビーム領域130は、角度「φ」によって画定される円「C」の円周の弓形に沿って延在する。角度φは、図示の例では約45°であるが、φは、他の実施形態では、様々であり得る。φの例示的な範囲は、30~60°を含むが、より大きい又はより小さい範囲を利用することができる。φの他の例は、約30°、約35°、約40°、約45°、約50°、約55°、及び約60°を含む。
【0020】
脚部100は、同じ材料から一体的に形成される。一例において、脚部100は、金属、金属合金、又は金属複合材料のシートから脚部100をスタンピング又は剪断して脚部ブランクを形成することによって形成することができる。必要に応じて、平坦ビーム延在領域110、屈曲ビーム領域130、及び頭部領域150の、縁部、湾曲部、及び他の特徴部は、スタンピング加工された脚部ブランクから、曲げ加工、又は他の方法で形成され得る。場合によっては、屈曲ビーム領域130の湾曲部は、脚部ブランクから開始する別の形成ステップにおいて形成又は実現することができる。同様に、頭部領域150のテーパ部及び湾曲部は、脚部ブランクから開始する別の形成ステップにおいて形成又は実現することができる。しかしながら、スタンピングステップ及び形成ステップは、場合によっては、同じ加工ステップ又は組み合わされた加工ステップで行うことができる。他の場合には、脚部100は、成形又は他の加法的若しくは減法的加工技法を使用して形成されることができ、脚部100はまた、場合によっては、プラスチック、ポリマー、及び他のタイプの材料から形成することができる。脚部100は、様々な異なる材料から形成することができ、
図7A及び
図7Bを参照して以下に説明するように、脚部100が細長い開口に挿入されたときに、屈曲ビーム領域130が長手方向軸線「L」に向かって圧縮され、長手方向軸線「L」に沿って延びることを可能にするのに十分な延性を有する材料が好ましい。
【0021】
図3Aは、本明細書に記載の実施形態の様々な態様による、圧入脚部200(「脚部200」)を示す斜視図である。
図3Bは、
図3Aに示される圧入脚部200の、第1の側面図であり、
図3Cは、第2の側面図であり、
図3Dは、底面図である。脚部200は、本明細書に記載の概念による、再作業可能な圧入脚部の代表例として、示されている。脚部200は、必ずしも任意の特定のサイズ又は縮尺で描かれているわけではなく、脚部200の正確な寸法は、実施形態同士の間で変動し得る。脚部200は、ケージ、ハウジング、及び他の構造体を、PCB及び他の基板上に又はそれらの上方に、機械的に固定するために利用することができる。
図6A及び
図6Bを参照して以下で更に詳細に説明するように、脚部200は、一例として、コネクタアセンブリのケージの側壁の縁部から下方に延在することができる。脚部200は、ある場合には、側壁と一体的に形成され得るか、又は脚部200は、別体に形成され、側壁に型成形されるか、又は別様に取り付けられ得る。
【0022】
図3A~
図3Dを参照すると、脚部200は、平坦ビーム延在領域210と、屈曲ビーム領域230と、頭部領域250とを含む。脚部200の屈曲ビーム領域230は、脚部200の中心長手方向軸線「L」に沿って延在して、脚部200の平坦ビーム延在領域210と頭部領域250との間に位置している。
図3B及び
図3Cに最もよく示されているように、平坦ビーム延在領域210は、第1の主ラテラル表面211、第2の主ラテラル表面212、第1の副サイド表面213、及び第2の副サイド表面214を含む。第1の主ラテラル表面211及び第2の主ラテラル表面212は、2つの異なる平行な平面内に延在する。第1の副サイド表面213及び第2の副サイド表面214もまた、2つの異なる平行な平面内に延在する。第1及び第2の副サイド表面213及び214は、示された例においては、第1及び第2の主ラテラル表面211及び212が延在する平面と直交する平面において延在する。したがって、平坦ビーム延在領域210は、細長い直方体の一種として形成される。表面211及び212は、「副」表面213及び214と比較して、「主」表面とするが、それは、表面211及び212が、表面213及び214よりも表面積が比較的大きいからである。
【0023】
屈曲ビーム領域230は、第1の屈曲ビーム231と第2の屈曲ビーム241とを含み、長手方向スリット230Aが、第1の屈曲ビーム231と第2の屈曲ビーム241とを分離している。長手方向スリット230Aは、第1の屈曲ビーム231と第2の屈曲ビーム241との間の、屈曲ビーム領域230内の開口又は開口部である。
図3A及び
図3Dに最もよく示されるように、第1の屈曲ビーム231及び第2の屈曲ビーム241は、互いに比較して、反対方向に拡がる又は屈曲するので、逆方向に拡がる屈曲ビームである。長手方向スリット230Aは、脚部200の長手方向軸線「L」に平行に、長手方向に延在する。
【0024】
図3Bと
図3Cとの間を参照すると、第1の屈曲ビーム231は、第1の湾曲表面232、第2の湾曲表面233、第1のサイド表面234、及び第2のサイド表面235を含む。第1の湾曲表面232及び第2の湾曲表面233は、湾曲表面である。第1のサイド表面234及び第2のサイド表面235は、平坦であり、2つの異なる平行な平面内に延在する。第2の屈曲ビーム241は、第1の湾曲表面242、第2の湾曲表面243、第1のサイド表面244、及び第2のサイド表面245を含む。第1の湾曲表面242及び第2の湾曲表面243は、湾曲表面である。第1のサイド表面244及び第2のサイド表面245は、平坦であり、2つの異なる平行な平面内に延在する。
【0025】
第1の屈曲ビーム231は、平坦ビーム延在領域210から始まり、脚部200の中心長手方向軸線「L」から離れて遠ざかるようにして、第1の屈曲ビーム231の頂点236まで、第1の方向に湾曲する。第1の屈曲ビーム231は、頂点236から、脚部200の中心長手方向軸線「L」に向かって戻るように湾曲し、頭部領域250に合流する。頂点236は、平坦ビーム延在領域210及び頭部領域250から離れた、第1の屈曲ビーム231の延在部又は湾曲部の最も遠い点である。第2の屈曲ビーム241は、平坦ビーム延在領域210から始まり、脚部200の中心長手方向軸線「L」から離れて遠ざかるようにして、第1の方向とは反対の第2の方向に、第2の屈曲ビーム241の頂点246まで湾曲する。第2の屈曲ビーム241は、頂点246から、脚部200の中心長手方向軸線「L」に向かって戻るように湾曲し、頭部領域250に合流する。頂点246は、平坦ビーム延在領域210及び頭部領域250から離れた、第2の屈曲ビーム241の延在部又は湾曲部の最も遠い点である。
【0026】
脚部200の頭部領域250は、第1のラテラル表面251と、第2のラテラル表面252と、第1の湾曲サイド表面253と、第2の湾曲サイド表面254とを含む。第1のラテラル表面251及び第2のラテラル表面252は、脚部200の遠位端255に向けて、脚部200の長手方向軸線「L」に沿って、互いに向かって先細になっている。第1の湾曲サイド表面253及び第2の湾曲サイド表面254は、遠位端255に近づくにつれて、互いに向かって湾曲する。脚部200の遠位端255は、湾曲した形状である。
【0027】
脚部200の第1の屈曲ビーム231は、
図2Eに示される脚部100の屈曲ビーム領域130が、円「C」の弓形に沿って延在するのと同様に、円の弓形に沿って延在する。第1の屈曲ビーム231の曲率半径は、実施形態同士の間で変動し得る。第1の屈曲ビーム231はまた、示されるものと比較して、円の他のより大きい又はより小さい弓形に沿って延在することができる。図示の例では、第1の屈曲ビーム231は、約45°の角度によって画定される、円の円周の弓形に沿って延在するが、他の実施形態では、角度は様々であり得る。角度の例示的な範囲は、30~60°を含むが、より大きい又はより小さい範囲を利用することができる。他の例示的な角度は、約30°、約35°、約40°、約45°、約50°、約55°、及び約60°を含む。
【0028】
脚部200の第2の屈曲ビーム241はまた、
図2Eに示される脚部100の屈曲ビーム領域130が、円「C」の弓形に沿って延在するのと同様に、円の弓形に沿って延在する。好ましい実施形態では、第1の屈曲ビーム231と第2の屈曲ビーム241の両方が同じ曲率半径を有するが、第2の屈曲ビーム241の曲率半径は、実施形態同士の間で変動し得る。第2の屈曲ビーム241はまた、示されるものと比較して、円の他のより大きい又はより小さい弓形に沿って延在することができる。図示の例では、第2の屈曲ビーム241は、約45°の角度によって画定される、円の円周の弓形に沿って延在するが、他の実施形態では、角度は様々であり得る。角度の例示的な範囲は、30~60°を含むが、より大きい又はより小さい範囲を利用することができる。他の例示的な角度は、約30°、約35°、約40°、約45°、約50°、約55°、及び約60°を含む。好ましい実施形態では、第1の屈曲ビーム231及び第2の屈曲ビーム241は、同じ長さに延在する(例えば、同じ長さを有する円の弓形に沿って延在する。)。
【0029】
脚部200は、同じ材料から一体的に形成される。一例において、脚部200は、金属、金属合金、又は金属複合材料のシートから脚部200をスタンピング又は剪断して脚部ブランクを形成することによって形成することができる。必要に応じて、平坦ビーム延在領域210、屈曲ビーム領域230、及び頭部領域250の、縁部、湾曲部、及び他の特徴部は、スタンピング加工された脚部ブランクから、曲げ加工で形成されるか、又は他の方法で形成され得る。場合によっては、第1の屈曲ビーム231及び第2の屈曲ビーム241の湾曲部は、脚部ブランクから開始する別の形成ステップにおいて形成又は実現することができる。同様に、頭部領域250のテーパ部及び湾曲部は、脚部ブランクから開始する別の形成ステップにおいて形成又は実現することができる。しかしながら、スタンピングステップ及び形成ステップは、場合によっては、同じ加工ステップ又は組み合わされた加工ステップで行うことができる。他の場合には、脚部200は、成形又は他の加法的若しくは減法的加工技法を使用して形成されることができ、脚部200はまた、場合によっては、プラスチック、ポリマー、及び他のタイプの材料から形成することができる。脚部200は、様々な異なる材料から形成することができ、
図7A及び
図7Bを参照して以下に説明するように、脚部200が細長い開口に挿入されたときに、第1の屈曲ビーム231及び第2の屈曲ビーム241が互いに向かってより接近した位置に揃えられるように圧縮され、長手方向軸線「L」に沿って長さが延びることを可能にするのに十分な延性を有する材料が好ましい。
【0030】
図4Aは、本明細書で説明される実施形態の様々な態様による、圧入脚部300(「脚部300」)を示す斜視図である。
図4Bは、
図4Aに示される圧入脚部300の、第1の側面図であり、
図4Cは、第2の側面図であり、
図4Dは、底面図である。脚部300は、本明細書に記載の概念による、再作業可能な圧入脚部の代表例として、示されている。脚部300は、必ずしも任意の特定のサイズ又は縮尺で描かれているわけではなく、脚部300の正確な寸法は、実施形態同士の間で変動し得る。脚部300は、ケージ、ハウジング、及び他の構造体を、PCB及び他の基板上に又はそれらの上方に、機械的に固定するために利用することができる。
図6A及び
図6Bを参照して以下で更に詳細に説明するように、脚部300は、一例として、コネクタアセンブリのケージの側壁の縁部から下方に延在することができる。脚部300は、ある場合には、側壁と一体的に形成され得るか、又は脚部300は、別体に形成され、側壁に型成形されるか、又は別様に取り付けられ得る。
【0031】
図4A~
図4Dを参照すると、脚部300は、平坦ビーム延在領域310と、屈曲ビーム領域330と、頭部領域370とを含む。脚部300の屈曲ビーム領域330は、脚部300の中心長手方向軸線「L」に沿って延在して、脚部300の平坦ビーム延在領域310と頭部領域370との間に位置している。
図4B及び
図4Cに最もよく示されているように、平坦ビーム延在領域310は、第1の主ラテラル表面311、第2の主ラテラル表面312、第1の副サイド表面313、及び第2の副サイド表面314を含む。第1の主ラテラル表面311及び第2の主ラテラル表面312は、2つの異なる平行な平面内に延在する。第1の副サイド表面313及び第2の副サイド表面314もまた、2つの異なる平行な平面内に延在する。第1及び第2の副サイド表面313及び314は、示された例においては、第1及び第2の主ラテラル表面311及び312が延在する平面と直交する平面において延在する。したがって、平坦ビーム延在領域310は、細長い直方体の一種として形成される。表面311及び312は、「副」表面313及び314と比較して、「主」表面とするが、それは、表面311及び312が、表面313及び314よりも表面積が比較的大きいからである。
【0032】
屈曲ビーム領域330は、第1の屈曲ビーム331、第2の屈曲ビーム341、及び第3の屈曲ビーム351を含む。長手方向スリット330Aは、第1の屈曲ビーム331と第2の屈曲ビーム341とを分離する。長手方向スリット330Bは、第2の屈曲ビーム341と第3の屈曲ビーム351とを分離する。長手方向スリット330A及び330Bは、第1の屈曲ビーム331、第2の屈曲ビーム341、及び第3の屈曲ビーム351の間の、屈曲ビーム領域330内の開口又は開口部である。長手方向スリット330A及び330Bは、脚部200の長手方向軸線「L」に、平行に長手方向に延在する。
【0033】
図4A及び
図4Dに最もよく示されるように、第1の屈曲ビーム331及び第2の屈曲ビーム341は、互いに比較して、反対方向に拡がる又は屈曲するので、逆方向に拡がる屈曲ビームである。同様に、第2の屈曲ビーム341及び第3の屈曲ビーム351は、互いに比較して、反対方向に拡がる又は屈曲するので、逆方向に拡がる屈曲ビームである。第1の屈曲ビーム331及び第の3屈曲ビーム351は、同じ方向に拡がる又は屈曲している。
【0034】
図4Bと
図4Cとを参照すると、第1の屈曲ビーム331は、第1の湾曲表面332、第2の湾曲表面333、第1のサイド表面334、及び第2のサイド表面335を含む。第1の湾曲表面332及び第2の湾曲表面333は、湾曲表面である。第1のサイド表面334及び第2のサイド表面335は、平坦であり、2つの異なる平行な平面内に延在する。第2の屈曲ビーム341は、第1の湾曲表面342、第2の湾曲表面343、第1のサイド表面344、及び第2のサイド表面345を含む。第1の湾曲表面342及び第2の湾曲表面343は、湾曲表面である。第1のサイド表面344及び第2のサイド表面345は、平坦であり、2つの異なる平行な平面内に延在する。第3の屈曲ビーム351は、第1の湾曲表面352と、第2の湾曲表面(視界からは遮られている)と、第1のサイド表面354と、第2のサイド表面355とを含む。
【0035】
第1の屈曲ビーム331は、脚部300の中心長手方向軸線「L」から離れて遠ざかるようにして、平坦ビーム延在領域310から始まり、第1の屈曲ビーム331の頂点336まで、第1の方向に湾曲する。第1の屈曲ビーム331は、頂点336から、脚部300の中心長手方向軸線「L」に向かって戻るように湾曲し、頭部領域370に合流する。頂点336は、平坦ビーム延在領域310及び頭部領域370から離れた、第1の屈曲ビーム331の延在部又は湾曲部の最も遠い点である。第2の屈曲ビーム341は、平坦ビーム延在領域310から始まり、脚部300の中心長手方向軸線「L」から離れて遠ざかるようにして、第1の方向とは反対の第2の方向に、第2の屈曲ビーム341の頂点346まで湾曲する。第2の屈曲ビーム341は、頂点346から、脚部300の中心長手方向軸線「L」に向かって戻るように湾曲し、頭部領域370に合流する。頂点346は、平坦ビーム延在領域310及び頭部領域370から離れた、第2の屈曲ビーム341の延在部又は湾曲部の最も遠い点である。第3の屈曲ビーム351は、平坦ビーム延在領域310から始まり、脚部300の中心長手方向軸線「L」から離れて遠ざかるようにして、第2の方向とは反対の第1の方向に、第3の屈曲ビーム351の頂点まで湾曲する。第3の屈曲ビーム351は、頂点から、脚部300の中心長手方向軸線「L」に向かって戻るように湾曲し、頭部領域370に合流する。
【0036】
脚部300の頭部領域370は、第1のラテラル表面371と、第2のラテラル表面372と、第1の湾曲サイド表面373と、第2の湾曲サイド表面374とを含む。第1のラテラル表面371及び第2のラテラル表面372は、脚部300の遠位端375に向けて、脚部300の長手方向軸線「L」に沿って、互いに向かって先細になっている。第1の湾曲サイド表面373及び第2の湾曲サイド表面374は、遠位端375に近づくにつれて、互いに向かって湾曲する。脚部300の遠位端375は、湾曲した形状である。
【0037】
脚部300の第1の屈曲ビーム331は、
図2Eに示される脚部100の屈曲ビーム領域130が、円「C」の弓形に沿って延在するのと同様に、円の弓形に沿って延在する。第1の屈曲ビーム331の曲率半径は、実施形態同士の間で変動し得る。第1の屈曲ビーム331はまた、示されるものと比較して、円の他のより大きい又はより小さい弓形に沿って延在することができる。図示の例では、第1の屈曲ビーム331は、約45°の角度によって画定される、円の円周の弓形に沿って延在するが、他の実施形態では、角度は様々であり得る。角度の例示的な範囲は、30~60°を含むが、より大きい又はより小さい範囲を利用することができる。他の例示的な角度は、約30°、約35°、約40°、約45°、約50°、約55°、及び約60°を含む。
【0038】
脚部300の第2の屈曲ビーム341はまた、
図2Eに示される脚部100の屈曲ビーム領域130が、円「C」の弓形に沿って延在するのと同様に、円の弓形に沿って延在する。好ましい実施形態では、第1の屈曲ビーム331、第2の屈曲ビーム341、及び第3の屈曲ビーム351は、同じ曲率半径を有するが、第2の屈曲ビーム341の曲率半径は、実施形態同士の間で変動し得る。第2の屈曲ビーム341はまた、図示されるものと比較して、円の他のより大きい又はより小さい弓形に沿って延在することができる。図示の例では、第2の屈曲ビーム341は、約45°の角度によって画定される、円の円周の弓形に沿って延在するが、他の実施形態では、角度は様々であり得る。角度の例示的な範囲は、30~60°を含むが、より大きい又はより小さい範囲を利用することができる。他の例示的な角度は、約30°、約35°、約40°、約45°、約50°、約55°、及び約60°を含む。
【0039】
脚部300の第3の屈曲ビーム351はまた、
図2Eに示される脚部100の屈曲ビーム領域130が、円「C」の弓形に沿って延在するのと同様に、円の弓形に沿って延在する。好ましい実施形態では、第1の屈曲ビーム331、第2の屈曲ビーム341、及び第3の屈曲ビーム351は、同じ曲率半径を有するが、第3の屈曲ビーム351の曲率半径は、実施形態同士の間で変動し得る。第3の屈曲ビーム351はまた、示されるものと比較して、円の他のより大きい又はより小さい弓形に沿って延在することができる。図示の例では、第3の屈曲ビーム351は、約45°の角度によって画定される、円の円周の弓形に沿って延在するが、他の実施形態では、角度は様々であり得る。角度の例示的な範囲は、30~60°を含むが、より大きい又はより小さい範囲を利用することができる。他の例示的な角度は、約30°、約35°、約40°、約45°、約50°、約55°、及び約60°を含む。好ましい実施形態では、第1の屈曲ビーム331、第2の屈曲ビーム341、及び第3の屈曲ビーム351は、同じ長さに延在する(例えば、同じ長さを有する円の弓形に沿って延在する。)。
【0040】
脚部300は、同じ材料から一体的に形成される。一例において、脚部300は、金属、金属合金、又は金属複合材料のシートから脚部300をスタンピング又は剪断して脚部ブランクを形成することによって形成することができる。必要に応じて、平坦ビーム延在領域310、屈曲ビーム領域330、及び頭部領域370の、縁部、湾曲部、及び他の特徴部は、スタンピング加工された脚部ブランクから、曲げ加工で形成されるか、又は他の方法で形成され得る。場合によっては、第1の屈曲ビーム331、第2の屈曲ビーム341、及び第3の屈曲ビーム351の湾曲部は、脚部ブランクから開始する別の形成ステップにおいて形成又は実現することができる。同様に、頭部領域370のテーパ部及び湾曲部は、脚部ブランクから開始する別の形成ステップにおいて形成又は実現することができる。しかしながら、スタンピングステップ及び形成ステップは、場合によっては、同じ加工ステップ又は組み合わされた加工ステップで行うことができる。他の場合には、脚部300は、成形又は他の加法的若しくは減法的加工技法を使用して形成されることができ、脚部300はまた、場合によっては、プラスチック、ポリマー、及び他のタイプの材料から形成することができる。脚部300は、ある範囲の異なる材料から形成することができ、
図7A及び
図7Bを参照して以下に説明するように、脚部300が細長い開口に挿入されたときに、屈曲ビーム331、341、及び351が互いに向かってより接近した位置に揃えられるように圧縮され、長手方向軸線「L」に沿って長さが延びることを可能にするのに十分な延性を有する材料が好ましい。
【0041】
図5Aは、本明細書で説明される実施形態の様々な態様による、圧入脚部400(「脚部400」)を示す斜視図である。
図5Bは、
図5Aに示される圧入脚部400の、第1の側面図であり、
図5Cは、第2の側面図であり、
図5Dは、底面図である。脚部400は、本明細書に記載の概念による、再作業可能な圧入脚部の代表例として、示されている。脚部400は、必ずしも任意の特定のサイズ又は縮尺で描かれているわけではなく、脚部400の正確な寸法は、実施形態同士の間で変動し得る。脚部400は、ケージ、ハウジング、及び他の構造体を、PCB及び他の基板上に又はそれらの上方に、機械的に固定するために利用することができる。
図6A及び
図6Bを参照して以下で更に詳細に説明するように、脚部400は、一例として、コネクタアセンブリのケージの側壁の縁部から下方に延在することができる。脚部400は、ある場合には、側壁と一体的に形成され得るか、又は脚部400は、別体に形成され、側壁に型成形されるか、又は別様に取り付けられ得る。
【0042】
図5A~
図5Dを参照すると、脚部400は、平坦ビーム延在領域410と、屈曲ビーム領域430と、頭部領域470とを含む。脚部400の屈曲ビーム領域430は、脚部400の中心長手方向軸線「L」に沿って延在して、脚部400の平坦ビーム延在領域410と頭部領域470との間に位置している。
図5B及び
図5Cに最もよく示されているように、平坦ビーム延在領域410は、第1の主ラテラル表面411、第2の主ラテラル表面412、第1の副サイド表面413、及び第2の副サイド表面414を含む。第1の主ラテラル表面411及び第2の主ラテラル表面412は、2つの異なる平行な平面内に延在する。第1の副サイド表面413及び第2の副サイド表面414もまた、2つの異なる平行な平面内に延在する。第1及び第2の副サイド表面413及び414は、示された例においては、第1及び第2の主ラテラル表面411及び412が延在する平面と直交する平面において延在する。したがって、平坦ビーム延在領域410は、細長い直方体の一種として形成される。表面411及び412は、「副」表面413及び414と比較して、「主」表面とするが、それは、表面411及び412が、表面413及び414よりも表面積が比較的大きいからである。
【0043】
屈曲ビーム領域430は、第1の屈曲ビーム431と、第2の屈曲ビーム441と、第3の屈曲ビーム451と、第4の屈曲ビーム461とを含む。長手方向スリット430Aは、第1の屈曲ビーム431と第2の屈曲ビーム441とを分離する。長手方向スリット430Bは、第2の屈曲ビーム441と第3の屈曲ビーム451とを分離する。長手方向スリット430Cは、第3の屈曲ビーム451と第4の屈曲ビーム461とを分離する。長手方向スリット430A、430B、及び430Cは、第1、第2、第3、及び第4の屈曲ビーム431、441、451、及び461の間の、屈曲ビーム領域430内の開口又は開口部である。
図5A及び
図5Dに最もよく示されるように、第1の屈曲ビーム431及び第2の屈曲ビーム441は、互いに比較して、反対方向に拡がる又は屈曲するので、逆方向に拡がる屈曲ビームである。同様に、第2の屈曲ビーム441及び第3の屈曲ビーム451は、互いに比較して、反対方向に拡がる又は屈曲するので、逆方向に拡がる屈曲ビームである。第1の屈曲ビーム431及び第3の屈曲ビーム451は、同じ方向に拡がる又は屈曲している。第2の屈曲ビーム441及び第4の屈曲ビーム461も、同じ方向に拡がる又は屈曲している。
【0044】
図5B~5Dとを参照すると、第1の屈曲ビーム431は、第1の湾曲表面432、第2の湾曲表面433、第1のサイド表面434、及び第2のサイド表面435を含む。第1の湾曲表面432及び第2の湾曲表面433は、湾曲表面である。第1のサイド表面434及び第2のサイド表面435は、平坦であり、2つの異なる平行な平面内に延在する。第2の屈曲ビーム441は、第1の湾曲表面442、第2の湾曲表面443、第1のサイド表面444、及び第2のサイド表面445を含む。第1の湾曲表面442及び第2の湾曲表面443は、湾曲表面である。第1のサイド表面444及び第2のサイド表面445は、平坦であり、2つの異なる平行な平面内に延在する。第3の屈曲ビーム451は、第1の湾曲表面(視界から遮られている)、第2の湾曲表面453、第1のサイド表面454、及び第2のサイド表面455を含む。第4の屈曲ビーム461は、第1の湾曲表面462、第2の湾曲表面463、第1のサイド表面464、及び第2のサイド表面465を含む。
【0045】
第1の屈曲ビーム431は、平坦ビーム延在領域410から始まり、脚部400の中心長手方向軸線「L」から離れて遠ざかるようにして、第1の屈曲ビーム431の頂点436まで、第1の方向に湾曲する。第1の屈曲ビーム431は、頂点436から、脚部400の中心長手方向軸線「L」に向かって戻るように湾曲し、頭部領域470に合流する。頂点436は、平坦ビーム延在領域410及び頭部領域470から離れた、第1の屈曲ビーム431の延在部又は湾曲部の最も遠い点である。第2の屈曲ビーム441は、平坦ビーム延在領域410から始まり、脚部400の中心長手方向軸線「L」から離れて遠ざかるようにして、第1の方向とは反対の第2の方向に、第2の屈曲ビーム441の頂点446まで湾曲する。第2の屈曲ビーム441は、頂点446から、脚部400の中心長手方向軸線「L」に向かって戻るように湾曲し、頭部領域470に合流する。頂点446は、平坦ビーム延在領域410及び頭部領域470から離れた、第2の屈曲ビーム441の延在部又は湾曲部の最も遠い点である。
【0046】
第3の屈曲ビーム451は、平坦ビーム延在領域410から始まり、脚部400の中心長手方向軸線「L」から離れて遠ざかるようにして、第2の方向とは反対の第1の方向に、第3の屈曲ビーム451の頂点まで湾曲する。第3の屈曲ビーム451は、頂点から、脚部400の中心長手方向軸線「L」に向かって戻るように湾曲し、頭部領域470に合流する。第4の屈曲ビーム461は、平坦ビーム延在領域410から始まり、脚部400の中心長手方向軸線「L」から離れて遠ざかるようにして、第1の方向とは反対の第2の方向に、第4の屈曲ビーム461の頂点まで湾曲する。第4の屈曲ビーム461は、頂点から、脚部400の中心長手方向軸線「L」に向かって戻るように湾曲し、頭部領域470に合流する。
【0047】
脚部400の頭部領域470は、第1のラテラル表面471と、第2のラテラル表面472と、第1の湾曲サイド表面473と、第2の湾曲サイド表面474とを含む。第1のラテラル表面471及び第2のラテラル表面472は、脚部400の遠位端475に向けて、脚部400の長手方向軸線「L」に沿って、互いに向かって先細になっている。第1の湾曲サイド表面473及び第2の湾曲サイド表面474は、遠位端475に近づくにつれて、互いに向かって湾曲する。脚部100の遠位端475は、湾曲した形状である。
【0048】
脚部400の第1、第2、第3、及び第4の屈曲ビーム431、441、451、及び461は各々、
図2Eに示される脚部100の屈曲ビーム領域130が円「C」の弓形に沿って延在するのと同様に、円の弓形に沿って延在する。屈曲ビーム431、441、451、及び461の曲率半径は、実施形態同士の間で変動し得る。屈曲ビーム431、441、451、及び461はまた、示されるものと比較して、円の他のより大きい又はより小さい弓形に沿って延在することができる。図示の例では、屈曲ビーム431、441、451、及び461は、約45°の角度によって画定される、円の円周の弓形に沿って延在するが、他の実施形態では、角度は様々であり得る。角度の例示的な範囲は、30~60°を含むが、より大きい又はより小さい範囲を利用することができる。他の例示的な角度は、約30°、約35°、約40°、約45°、約50°、約55°、及び約60°を含む。
【0049】
脚部400は、同じ材料から一体的に形成される。一例において、脚部400は、金属、金属合金、又は金属複合材料のシートから脚部400をスタンピング又は剪断して脚部ブランクを形成することによって形成することができる。必要に応じて、平坦ビーム延在領域410、屈曲ビーム領域430、及び頭部領域470の、縁部、湾曲部、及び他の特徴部は、スタンピング加工された脚部ブランクから、曲げ加工で形成されるか、又は他の方法で形成され得る。場合によっては、第1の屈曲ビーム431、第2の屈曲ビーム441、及び第3の屈曲ビーム451の湾曲部は、脚部ブランクから開始する別の形成ステップにおいて形成又は実現することができる。同様に、頭部領域470のテーパ部及び湾曲部は、脚部ブランクから開始する別の形成ステップにおいて形成又は実現することができる。しかしながら、スタンピングステップ及び形成ステップは、場合によっては、同じ加工ステップ又は組み合わされた加工ステップで行うことができる。他の場合には、脚部400は、成形又は他の加法的若しくは減法的加工技法を使用して形成されることができ、脚部400はまた、場合によっては、プラスチック、ポリマー、及び他のタイプの材料から形成することができる。脚部400は、ある範囲の異なる材料から形成することができ、
図7A及び
図7Bを参照して以下に説明するように、脚部400が細長い開口に挿入されたときに、屈曲ビーム431、441、及び451が互いに向かってより接近した位置に揃えられるように圧縮され、長手方向軸線「L」に沿って長さが延びることを可能にするのに十分な延性を有する材料が好ましい。
【0050】
図6Aは、
図4Bに示した圧入脚部300の一例を示す図である。脚部300は、図示の例では、材料シート301から、脚部300をスタンピングするか又は剪断することによって一体的に形成される。同じ材料シート301から、追加の脚部を形成することもできる。本明細書に記載される他の脚部は、材料シート301から、同様の方法で形成することができる。とりわけ脚部300は、
図1に示すケージ30などのケージの側壁に形成することもでき、材料シート301は、ケージの側壁を表す。本明細書に記載される脚部は、他のケージ、ハウジング、コネクタ、及びアセンブリに組み込むこともできる。任意の数の脚部を、アセンブリに組み込むことができる。
図6Bは、ハウジングの壁302に型成形又は挿入された後の、圧入脚部300の一例を示す。壁302は、プラスチック又は他のポリマー材料から形成することができ、
図6Aに示される材料シート301は、プラスチック又は他のポリマー材料内に型成形することができる。
【0051】
図7Aは、PCB80を貫通する、細長い開口61の一例を示す。開口61は、PCB80を貫通して延在するスルーホール又はビアとすることができ、開口61は、場合によっては、1つ又は複数の金属又は金属層でめっきすることができる。開口61は、一例では、PCB80を貫通して延在することができる。すなわち、開口61は、PCB80の上面71(
図7A参照)から底面又は裏面(図示せず)まで、PCB80を完全に貫通して延在してもよい。しかしながら、すべての場合において、開口61がPCB80を貫通して延在している必要はない。細長い開口61は、代表的なものであり、場合によっては、大きさ及び形状が変動し得る。また、
図7Aには、単一の開口が示されているが、PCB80は、任意の数の圧入脚部に対して、任意の数の開口を含むことができる。
【0052】
本明細書で説明される圧入脚部は、細長い開口61内に挿入され、その中に固定され得る。細長い開口61の寸法は、本明細書に記載の圧入脚部と共に使用して、圧入脚部と細長い開口61との間に摩擦嵌め又は圧縮嵌めを提供するように選択又は調整することができる。より具体的には、開口61の寸法は、圧入脚部を挿入するのに十分な大きさであるように選択することができ、脚部の屈曲ビーム領域又は屈曲ビームは、開口61のより長い内側側壁に接触し、それを押圧する。一例として、開口61内での脚部300の屈曲ビーム331、341、及び315の圧縮に基づく摩擦嵌め又は圧縮嵌めを使用して、脚部300を、細長い開口61内に固定することができる。
【0053】
図7Bは、PCB80の開口61に挿入された後の、脚部300の例を示す図である。脚部300が開口61内に挿入されると、脚部300の屈曲ビーム331、341、及び315が開口61の側壁に接触する。次に、屈曲ビーム331、341、及び315は、開口61内で一緒に圧縮されて、屈曲ビーム331、341、及び315をある程度伸長させる。脚部300は、開口61内の摩擦(例えば、摩擦嵌め又は締まり嵌め)によって、所定の位置に保持することができ、屈曲ビーム331、341、及び315は、開口61の側壁の内側表面に対して垂直な力を提供する。場合によっては、開口61を加熱して、はんだ、導電性エポキシ、絶縁性エポキシ、又は開口61内で脚部300を取り囲む他の充填材料(複数可)で充填することもできる。
【0054】
脚部300はまた、開口61から取り外されて、開口61に再挿入又は別のPCB若しくは基板の別の開口に再び挿入され得る。すなわち、本明細書で説明される脚部300及び他の圧入脚部は、再作業プロセスの一部として、開口61の中に挿入、除去、及び戻して再挿入、PCB80の別の開口の中に挿入、除去、及び戻して再挿入、又は別のPCBの別の開口の中に挿入、除去、及び戻して再挿入するのに適している。したがって、脚部300を含むアセンブリは、PCB80から取り外された後でも、使用するのに適している。本明細書に記載される他の圧入脚部の中でもとりわけ、脚部300を含むアセンブリは、再作業が必要な場合に廃棄される必要がない。
【0055】
「上部」、「底部」、「側部」、「前部」、「後部」、「右」、及び「左」などの用語は、絶対的な基準系を提供することを意図していない。むしろ、これらの用語は相対的なものであり、本明細書に記載される構造の向きが変化し得るので、特定の特徴を互いに対して特定することを意図している。「備える(comprising)」、「含む(including )」、「有する(having)」などの用語は同義であり、オープンエンド式に使用され、追加の要素、特徴、行為、動作などを除外しない。また、「又は(若しくは)(or)」という用語は、排他的な意味ではなく、包括的な意味で使用され、したがって、例えば、リスト内の要素同士を接続するために使用されるとき、「又は(若しくは)(or)」という用語は、リスト内の要素のうちの1つ、いくつか、又はすべてを意味する。
【0056】
「X、Y、及びZのうちの少なくとも1つ」又は「X、Y、又はZのうちの少なくとも1つ」などの組合せ言語は、別段の指示がない限り、XであってXのみ、YであってYのみ、及びZであってZのみ、XとYとの組合せ、XとZとの組合せ、及びYとZとの組合せ、並びにX、Y、及びZのすべてなど、それらのうちの1つ、任意の2つの組合せ、又は3つすべて(又はより大きい群が識別される場合はそれ以上)を特定するために一般に使用される。かかる組合せ言語は、別段の指示がない限り、少なくとも1つのX、少なくとも1つのY、及び少なくとも1つのZを特定するか、又は含める必要があることを一般的に意図しているわけではない。
【0057】
「約」及び「実質的に」という用語は、特定の範囲、パーセンテージ、又は関連する偏差の測定基準と関連付けられるように本明細書で別段に定義されない限り、アメリカ機械学会(American Society of Mechanical Engineers、ASME(登録商標))Y14.5及び関連する国際標準化機構(ISO(登録商標))の規格に説明される、幾何学的寸法及び公差基準等の、理論的設計と製造された製品又はアセンブリとの間の、少なくともいくつかの製造公差を説明する。当業者が理解するように、幾何学的「垂直」、「直交」、「頂点」、「同一線上」、「同一平面上」、及び他の用語等の理論的用語の使用に関連しても、「約」、「実質的に」、又は関連する用語は、明示的に参照されなくても、そのような製造公差が依然として想定される。
【0058】
本開示の上述の実施形態は、本開示の原理の明確な理解を提供するために記載された実施態様の例にすぎない。本開示の趣旨及び原理から実質的に逸脱することなく、上述の実施形態に対して多くの変更及び修正を行うことができる。加えて、ある1つの実施形態に関して説明される構成要素及び特徴を、別の実施形態で含むこともできる。すべてのそのような修正及び変更は、本開示の範囲内で本明細書に含まれることが意図される。
【外国語明細書】