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特開2024-117755アイテムのプラノグラム適合性を電子的にチェックするためのシステム及び方法
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  • 特開-アイテムのプラノグラム適合性を電子的にチェックするためのシステム及び方法 図1
  • 特開-アイテムのプラノグラム適合性を電子的にチェックするためのシステム及び方法 図2A
  • 特開-アイテムのプラノグラム適合性を電子的にチェックするためのシステム及び方法 図2B
  • 特開-アイテムのプラノグラム適合性を電子的にチェックするためのシステム及び方法 図3
  • 特開-アイテムのプラノグラム適合性を電子的にチェックするためのシステム及び方法 図4
  • 特開-アイテムのプラノグラム適合性を電子的にチェックするためのシステム及び方法 図5
  • 特開-アイテムのプラノグラム適合性を電子的にチェックするためのシステム及び方法 図6
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  • 特開-アイテムのプラノグラム適合性を電子的にチェックするためのシステム及び方法 図9
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024117755
(43)【公開日】2024-08-29
(54)【発明の名称】アイテムのプラノグラム適合性を電子的にチェックするためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20240822BHJP
【FI】
B65G1/137 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024021831
(22)【出願日】2024-02-16
(31)【優先権主張番号】18/170,745
(32)【優先日】2023-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】520068870
【氏名又は名称】セブン-イレブン インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】7-Eleven, Inc.
【住所又は居所原語表記】3200 Hackberry Road, Irving TX 75063 US
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ミルザ アリ シャーメール
(72)【発明者】
【氏名】レッドモンド オーダニエル マシュー
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522AA04
3F522BB07
3F522BB27
3F522CC09
3F522DD05
3F522DD22
3F522DD25
3F522DD34
3F522EE19
3F522FF04
3F522GG17
3F522GG44
3F522GG45
3F522HH02
3F522HH25
3F522HH30
3F522HH37
3F522LL36
3F522LL57
3F522LL58
3F522LL59
3F522LL61
(57)【要約】
【課題】プラノグラム適合性をチェックするシステムを提供する。
【解決手段】システムは、各々がタバコのパックを格納する複数のラック、各ラックに関連付けられたディスプレイデバイス、及びラックとディスプレイデバイスに結合されたマスターコントローラを含む。マスターコントローラのプロセッサが製品チェックモードにある間に、スキャナが複数のラックの第1のラックに関連付けられた第1のコードをスキャンしたという第1の表示を受信するように構成される。これに応答し、プロセッサは、第1のラックに格納されと予想されるパックの種類に関連付けられた第1のUPCをメモリから取得する。プロセッサはその後、第1のラックに実際に格納されたパックのスキャナによってスキャンされた第2のUPCを受信する。第1及び第2のUPCが一致しないという決定に基づいて、プロセッサは第1のラック内の誤った製品配置を示す警告メッセージを送信する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のラックであって、各ラックは複数のタバコのパックを格納する、複数のラックと;
複数のディスプレイデバイスであって、各ディスプレイデバイスは、前記複数のラックのうちの対応するラックに関連付けられるとともに前記対応するラックの前に配置される、複数のディスプレイデバイスと;
前記複数のラック及び前記複数のディスプレイデバイスに通信可能に結合されたマスターコントローラであって、前記マスターコントローラは:
ネットワークインターフェース;
メモリであって:
前記複数のラックにおける前記パックの複数の種類の製品配置のための計画を含むプラノグラムであって、前記プラノグラムは、前記ラックに格納されることになる前記パックの種類を示す各ラックのラック番号に関連付けられている統一商品コード(UPC)を含む、プラノグラム;
各ラックに関する情報であって、前記情報は、前記ラックのラック番号、前記ラックに格納されているパックの数及び前記ラックに格納されることが予想される前記パックの種類に関連付けられているUPCを含み、前記ラックに格納されることが予想される前記パックの前記種類は、前記ラックに前記パックが装填されている間に収集された情報に基づく、情報;及び
各ラックについて、前記ラックに関する情報に関連付けられているコードであって、各ラックに関連付けられている前記ディスプレイデバイスは前記ラックに関する情報に関連付けられている前記コードを表示する、コード;を格納する、
メモリ;及び
前記ネットワークインターフェース及び前記メモリに通信可能に結合されたプロセッサであって、前記プロセッサは:
スキャナが製品チェックモードにある間に、前記ネットワークインターフェースを使用して、前記スキャナが前記複数のラックのうちの第1のラックに関連付けられている第1のコードをスキャンしたという第1の表示を受信し;
前記第1の表示を受信することに応答して、前記メモリから:
前記第1のラックの第1のラック番号;及び
前記第1のラックに格納されることが予想される前記パックの前記種類に関連付けられている第1のUPCであって、前記第1のラックに関連付けられている前記第1のUPCは、前記プラノグラムによって前記第1のラックに対して指定された前記製品配置と一致する、第1のUPC;
を取得し;
前記スキャナから前記ネットワークインターフェースを使用して前記スキャナによってスキャンされた第2のUPCを受信し、前記第2のUPCは、前記第1のラックに実際に格納されているタバコのパックに関連付けられ;
前記第1のUPCと前記第2のUPCを比較し;
前記比較に基づいて、前記第2のUPCが前記第1のUPCと一致しないことを決定し;
前記第1のラック内の誤った製品配置を示す警告メッセージを前記スキャナに送信する;
ように構成される、プロセッサ;を有する、
マスターコントローラと;を有する、
システム。
【請求項2】
前記メモリは、前記複数のラックに関する信頼度インジケータをさらに格納し、前記信頼度インジケータは前記プラノグラムに対する適合度を示し、前記信頼度インジケータは数値を含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記プロセッサは、さらに、
一式のラックに格納されることが予想されるタバコのパックに関連付けられている前記UPCが、前記一式のラックに実際に格納されているタバコのパックに関連付けられているそれぞれのUPCと一致しないことを決定し;
それに応答して、前記信頼度インジケータの前記値を更新するように構成され、
前記プロセッサは、誤った製品配置を有する高いラックの数に対する前記信頼度インジケータに低い数値を割り当てるように構成される、
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記プロセッサはさらに:
前記第2のUPCが前記第1のUPCと一致しないと決定することに応答して、前記信頼度インジケータの前記数値を事前設定された量だけ下げることによって前記信頼度インジケータを更新するように構成される、
請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記プロセッサはさらに:
前記ネットワークインターフェースを使用して、前記スキャナが第2のラックに関連付けられている第2のコードをスキャンしたという第2の表示を受信し;
前記第2の表示を受信することに応答して、前記メモリから:
前記第2のラックの第2のラック番号;及び
前記第2のラックに格納されることが予想される前記パックの種類に関連付けられている第3のUPCを取得し、前記第2のラックに関連付けられている前記第3のUPCは前記プラノグラムによって前記第2のラックに対して指定された前記製品配置と一致し;
前記第2のラックに実際に格納されているタバコのパックに関連付けられている前記スキャナによってスキャンされた第4のUPCを前記スキャナから受信し;
前記第3のUPCを前記第4のUPCと比較し;
前記第4のUPCが前記第3のUPCと一致することを前記比較に基づいて決定し;
前記第2のラックにおける正しい製品配置を示すメッセージを前記スキャナに送信する;
ように構成される、
請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記プロセッサはさらに:
前記第4のUPCが前記第3のUPCと一致すると決定することに応答して、前記信頼度インジケータの前記数値を事前設定された量だけ上げることによって前記信頼度インジケータを更新するように構成される、
請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記プロセッサはさらに:
前記スキャナが製品装填モードにあるときに、前記スキャナが第2のラックに関連付けられている第2のコードをスキャンしたという第2の表示を受信し;
前記第2の表示を受信することに応答して、前記メモリから、
前記第2のラックの第2のラック番号;及び
前記プラノグラムに基づいて、前記第2のラックに格納されることになる前記パックの種類に関連付けられている第3のUPCを取得し;
前記第2のラックに装填するために前記スキャナによってスキャンされた第2のタバコのパックの第4のUPCを前記スキャナから受信し;
前記第3のUPCを前記第4のUPCと比較し;
前記比較に基づいて、前記第4のUPCが前記第3のUPCと一致しないことを決定し;
誤った製品が前記第2のラックに装填するために選択されたことを示す警告メッセージを前記スキャナに送信する;ように構成される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記コードは、クイックレスポンス(QR)コードを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記スキャナは、ハンドヘルドスキャナを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
システムであって:
複数のラックであって、各ラックは、複数のアイテムを格納する、ラックと;
複数のディスプレイデバイスであって、各ディスプレイデバイスは、複数のラックのうちの対応するラックに関連付けられるとともに前記対応するラックの前に配置される、複数のディスプレイデバイスと;
前記複数のラック及び前記複数のディスプレイデバイスに通信可能に結合されたマスターコントローラであって、前記マスターコントローラは:
ネットワークインターフェース;
メモリであって:
前記複数のラックにおける前記アイテムの複数の種類の製品配置のための計画を含むプラノグラムであって、前記プラノグラムは、前記ラックに格納されることになる前記アイテムの種類を示す各ラックのラック番号に関連付けられている統一商品コード(UPC)を含むプラノグラム;
各ラックに関する情報であって、前記情報は、前記ラックのラック番号、前記ラックに格納されているアイテムの数、及び前記ラックに格納されることが予想される前記アイテムの前記種類に関連付けられている前記UPCを含み、前記ラックに格納されることが予想される前記アイテムの前記種類は、前記ラックに前記アイテムが装填されている間に収集された情報に基づく、情報;及び
各ラックについて、前記ラックに関する情報に関連付けられているコードであって、各ラックに関連付けられている前記ディスプレイデバイスは前記ラックに関する情報に関連付けられている前記コードを表示する、コード;を格納する、
メモリ;及び
前記ネットワークインターフェース及び前記メモリに通信可能に結合されたプロセッサであって、前記プロセッサは、
スキャナが製品チェックモードにある間に、前記ネットワークインターフェースを使用して、前記スキャナが前記複数のラックのうちの第1のラックに関連付けられている第1のコードをスキャンしたことを示す第1の表示を受信し;
前記第1の表示を受信することに応答して、前記メモリから:
前記第1のラックの第1のラック番号;及び
前記第1のラックに格納されることが予想される前記アイテムの前記種類に関連付けられている第1のUPCであって、前記第1のラックに関連付けられている前記第1のUPCは、前記プラノグラムによって前記第1のラックに対して指定された前記製品配置と一致する、第1のUPC;
を取得し;
前記スキャナから前記ネットワークインターフェースを使用して前記スキャナによってスキャンされた第2のUPCを受信し、前記第2のUPCは、前記第1のラックに実際に格納されているアイテムに関連付けられ;
前記第1のUPCと前記第2のUPCを比較し;
前記比較に基づいて、前記第2のUPCが前記第1のUPCと一致しないことを決定し;
前記第1のラック内の誤った製品配置を示す警告メッセージを前記スキャナに送信する;
ように構成される、プロセッサ;を有する、
マスターコントローラと;を有する、
システム。
【請求項11】
前記メモリは、前記複数のラックに関する信頼度インジケータをさらに格納し、前記信頼度インジケータは、前記プラノグラムに対する適合度を示し、前記信頼度インジケータは、数値を含む、
請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記プロセッサはさらに:
一式のラックに格納されることが予想されるアイテムに関連付けられている前記UPCが、前記一式のラックに実際に格納されているアイテムに関連付けられているそれぞれのUPCと一致しないことを決定し;
それに応答して、前記信頼度インジケータの値を更新するように構成され、
前記プロセッサは、誤った製品配置を有する高いラックの数に対する前記信頼度インジケータに低い数値を割り当てるように構成される、
請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記プロセッサはさらに:
前記第2のUPCが前記第1のUPCと一致しないと決定することに応答して、前記信頼度インジケータの前記数値を事前設定された量だけ下げることによって前記信頼度インジケータを更新するように構成される、
請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記プロセッサはさらに:
前記ネットワークインターフェースを使用して、前記スキャナが第2のラックに関連付けられている第2のコードをスキャンしたことを示す第2の表示を受信し;
前記第2の表示を受信することに応答して、前記メモリから:
前記第2のラックの第2のラック番号;及び
前記第2のラックに格納されることが予想される前記アイテムの種類に関連付けられている第3のUPCを取得し、前記第2のラックに関連付けられている前記第3のUPCは、前記プラノグラムによって前記第2のラックに対して指定された前記製品配置と一致し;
前記第2のラックに実際に格納されているアイテムに関連付けられている前記スキャナによってスキャンされた第4のUPCを前記スキャナから受信し;
前記第3のUPCを前記第4のUPCと比較し;
前記第4のUPCが前記第3のUPCと一致することを前記比較に基づいて決定し;
前記第2のラックにおける正しい製品配置を示すメッセージを前記スキャナに送信する;
ように構成される、
請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記プロセッサはさらに:
前記第4のUPCが前記第3のUPCと一致すると決定することに応答して、前記信頼度インジケータの前記数値を事前設定された量だけ上げることによって前記信頼度インジケータを更新するように構成される、
請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
ラック内の製品配置をチェックする方法であって:
スキャナが製品チェックモードにある間に、ネットワークインターフェースを使用して、前記スキャナが複数のラックのうちの第1のラックに関連付けられている第1のコードをスキャンしたという第1の表示を受信するステップであって:
各ラックは複数のタバコのパックを格納し;
各ラックについて、コードが、前記ラックに関連付けられ、前記ラックの前に配置されたディスプレイデバイスによって表示され;
各ラックについて、前記ラックに関連付けられている前記コードは、前記ラックに関する情報に関連付けられ;
各ラックについて、前記ラックに関する情報は、前記ラックのラック番号、前記ラックに格納されているパックの数及び前記ラックに格納されることが予想される前記パックの種類に関連付けられている統一商品コード(UPC)を含み、前記ラックに格納されることが予想される前記パックの前記種類は、前記ラックに前記パックが装填されている間に収集された情報に基づく;
ステップと;
前記第1の表示を受信することに応答して:
前記第1のラックの第1のラック番号;及び
前記第1のラックに格納されることが予想される前記パックの前記種類に関連付けられている第1のUPCであって、前記第1のラックに関連付けられている前記第1のUPCは、プラノグラムによって前記第1のラックに指定された製品配置と一致し、前記プラノグラムは、前記複数のラックにおける前記パックの複数の種類の製品配置のための計画を含み、前記プラノグラムは、前記ラックに格納されることになる前記パックの種類を示す各ラックのラック番号に関連付けられているUPCを含む、第1のUPC;
を取得するステップと;
前記スキャナによってスキャンされた第2のUPCを前記スキャナから前記ネットワークインターフェースを使用して受信するステップであって、前記第2のUPCは、前記第1のラックに実際に格納されているタバコのパックに関連付けられている、ステップと;
前記第1のUPCと前記第2のUPCを比較するステップと;
前記比較に基づいて、前記第2のUPCが前記第1のUPCと一致しないことを決定するステップと;
前記第1のラック内の誤った製品配置を示す警告メッセージを前記スキャナに送信するステップと;
を含む、
方法。
【請求項17】
前記複数のラックは信頼度インジケータに関連付けられ、前記信頼度インジケータは前記プラノグラムに対する適合度を示し、前記信頼度インジケータは数値を含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
一式のラックに格納されることが予想されるタバコのパックに関連付けられている前記UPCが、前記一式のラックに実際に格納されているタバコのパックに関連付けられているそれぞれのUPCと一致しないことを決定するステップと;
それに応答して、前記信頼度インジケータの値を更新するステップであって、より低い数値が、誤った製品配置を有するより高いラックの数に対する前記信頼度インジケータに割り当てられる、ステップと;
をさらに含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第2のUPCが前記第1のUPCと一致しないと決定することに応答して、前記信頼度インジケータの前記数値を事前設定された量だけ下げることによって前記信頼度インジケータを更新するステップをさらに含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記ネットワークインターフェースを使用して、前記スキャナが第2のラックに関連づけられている第2のコードをスキャンしたことを示す第2の表示を受信するステップと;
前記第2の表示を受信したことに応答して:
前記第2のラックの第2のラック番号;及び
前記第2のラックに格納されることが予想される前記パックの種類に関連付けられている第3のUPCであって、前記第2のラックに関連付けられている前記第3のUPCは、前記プラノグラムによって前記第2のラックに対して指定された前記製品配置と一致する、第3のUPC;
を取得するステップと;
前記第2のラックに実際に格納されているタバコのパックに関連付けられている前記スキャナによってスキャンされた第4のUPCを前記スキャナから受信するステップと;
前記第3のUPCを前記第4のUPCと比較するステップと;
前記比較に基づいて、前記第4のUPCが前記第3のUPCと一致することを決定するステップと;
前記第2のラックにおける正しい製品配置を示すメッセージを前記スキャナに送信するステップと;
をさらに含む、
請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概してデータ処理に関し、より具体的には、アイテムのプラノグラム(planogram)適合性を電子的にチェックするためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
店舗の棚における在庫管理は、困難かつ非効率的な作業である。店舗の棚に保管されている製品の種類(type(タイプ))及び店舗の棚にどれだけの製品が残っているかに関する不正確なデータは、しばしば棚スペースの不十分な利用につながる。店舗の棚における不適切な製品の配置は、製品の認知度及び回転率の低下を引き起こす可能性がある。現在の在庫追跡手順は、労働集約的で、時間がかかり、エラーに対して脆弱である。店舗の棚における製品の効率的かつ正確な追跡が必要である。
【発明の概要】
【0003】
現在、棚/ラックに格納されているアイテム(例えば、タバコのパック(packs(箱))の種類及び数量/数を決定することを含む店舗の棚/ラックの在庫を追跡する従来の方法は、手動でラックを検査し、ラックに格納されているアイテムの数を数えることである。例えば、ラックに格納されているタバコパックの種類及び/又はタバコラックに格納されているタバコパックの数を知るために、店員が、ラックまで歩いて行き、ラックを開き、手動でラックに格納されているパックの種類を決定し、ラックに格納されているパックの数を数える必要がある。典型的な店舗は、いくつかの棚にまたがって配置された多くのこのようなラックを有する。したがって、いくつかの棚/ラックにまたがって格納されているアイテムを追跡することは、労働集約的かつ非効率的になる。さらに、店舗の棚の在庫を追跡するための現在の方法は、ヒューマンエラーを起こしやすい。加えて、製品の数量の不正確及び/又はまれな検査及び記録は、棚スペースの不十分な活用につながり、さらに不正確な在庫追跡及び補充をもたらす可能性がある。さらに、店舗は、しばしば、ラック及び棚への製品配置のために、事前に決定されたプラノグラムに従うことが要求される。店舗レベルでは、従業員及び管理者は、高いレベルのプラノグラム適合性を維持することが困難な傾向がある。プラノグラム適合性は、一般に、時間がかかるとともに費用がかかる小売監査による綿密かつ継続的な観察を必要とする。プラノグラム適合性をチェックするための小売監査は、非効率的で、労働集約的であり、ヒューマンエラーを起こしやすい。したがって、従来の技術は、人間の作業に依存しているため、少なくとも部分的に欠陥がある。
【0004】
本開示において開示されるシステム及びシステムによって実施される方法は、効果的かつ効率的に店舗の棚の在庫を管理し、高いレベルのプラノグラム適合性を維持するための技術を実施することによって、上述の技術的問題に対する技術的解決策を提供する。開示されるシステム及び方法は、いくつかの実際的な適用及び技術的利点を提供する。例えば、開示されるシステムは、ラックに格納されたアイテムの種類にラックを電子的にマッピングする実際的な適用を提供する。例えば、本開示の実施形態は、複数のタバコのパックを格納するインテリジェントラックを含むシステムを提供し、インテリジェントラックは、メモリ、プロセッサ及びネットワークインターフェースを有する回路基板を含む。メモリは、ラックのラック番号、ラックに格納されているパックの数、及びラックに格納されているパックの種類に関連付けられている統一商品コード(UPC)を含むがこれらに限定されないラックに関する情報を格納する。ある実施形態では、インテリジェントラックは、ラックに現在格納されているタバコのパックの数を数えるように構成され得る。システムは、ラックに関連付けられ、ラックの前に配置されたディスプレイデバイスをさらに含み、ディスプレイデバイスは、ラックに関する情報に関連付けられているコードを表示する。プロセッサは、ネットワークインターフェースを使用して、スキャナがラックに関連付けられているコードをスキャンしたという表示(indication)を受信するように構成される。表示を受信することに応答して、プロセッサは、ネットワークインターフェースを使用してスキャナとの通信を確立し、ラックに関する情報の少なくとも一部をスキャナに送信する。プロセッサは、ラックに装填するためにスキャナによってスキャンされたタバコのパックに関連付けられている第2のUPCをスキャナから受信し、ラックのラック番号をスキャナから受信した第2のUPCにマッピングする。プロセッサは、次に、ラック番号にマッピングされた第2のUPCを情報に追加することによって、ラックに関する情報を変換し、コードは、変換された情報に関連付けられる。プロセッサは、ラックに関する変換された情報を、複数のそのようなラックに通信可能に結合されたマスターコントローラに送信し得る。
【0005】
ラックをラックUPCに電子的にマッピングすることは、効率的かつ正確な在庫追跡を助ける。例えば、いつでも、マスターコントローラは、どのラックがどの製品をどのくらいの量格納しているかを正確に知る。したがって、開示されるシステム及び方法は、ラックに格納された各製品に関する製品配置及び在庫量に関する迅速かつ正確な情報を提供する。したがって、開示されるシステム及び方法は、在庫追跡のスピード及び精度を著しく向上させる。加えて、各ラックの製品の種類及び量に関する最新の情報が容易に利用可能であるため、開示されるシステム及び方法は、プラノグラム順守を追跡する効率及び精度を著しく向上させる。例えば、マスターコントローラのメモリに格納されたラック情報のプラノグラムとの迅速な比較は、プラノグラムに不適合である特定のラックに関する情報を提供し得る。例えば、システムは、誤った製品を現在格納している特定のラックのラック番号を提供し得る。したがって、開示されるシステム及び方法は、在庫及びプラノグラム適合性の追跡に関連付けられる労力を大幅に低減する。
【0006】
開示されるシステムは、ラックの不正確な製品配置及びプラノグラム適合性をチェックすることによって、電子ラック監査のさらなる実用的適用を提供する。例えば、本開示の実施形態は、複数のインテリジェントラックを含むシステムを提供し、各ラックは複数のタバコのパックを格納する。システムは、複数のディスプレイデバイスをさらに含み、各ディスプレイデバイスは、複数のラックの対応するラックに関連付けられ、対応するラックの前に配置される。システムはまた、複数のラック及び複数のディスプレイデバイスに通信可能に結合されたマスターコントローラを含む。マスターコントローラは、ネットワークインターフェース、メモリ及びプロセッサを含む。メモリは、複数のラックにおけるパックの複数の種類の製品配置のためのプランを含むプラノグラムを記憶し、プラノグラムは、ラックに格納されることになるパックの種類を示す各ラックのラック番号に関連付けられている統一商品コード(UPC)を含む。各ラックについて、メモリはまた、ラックに関する情報(例えば、ラック番号、ラックUPC、パック数など)及びラック情報に関連付けられているコードを格納する。各ラックに関連付けられているディスプレイデバイスは、ラックに関する情報に関連付けられているコードを表示する。プロセッサは、スキャナが製品チェックモードにある間に、ネットワークインターフェースを用いて、スキャナが複数のラックのうちの第1のラックに関連付けられている第1のコードをスキャンしたという第1の表示を受信し、第1の表示の受信することに応答して、第1のラックの第1のラック番号、及び第1のラックに格納されることが予想されるパックの種類に関連付けられている第1のUPCとをメモリから取得するように構成され、第1のラックに関連付けられている第1のUPCは、プラノグラムによって第1のラックについて指定された製品配置と一致する。プロセッサは次に、スキャナによってスキャンされた第2のUPCをスキャナからネットワークインターフェースを用いて受信し、第2のUPCは、第1のラックに実際に格納されているタバコのパックに関連付けられる。プロセッサは、第1のUPCを第2のUPCと比較し、比較に基づいて、第2のUPCが第1のUPCと一致するかどうかを決定する。第1のUPCが第2のUPCと一致しない場合、プロセッサは、第1のラックにおける誤った製品配置を示す警告メッセージをスキャナに送信する。
【0007】
したがって、開示されるシステム及び方法は、迅速かつ正確なラック監査を提供する。例えば、ラックに関連付けられているコードの迅速なスキャンは、ラックに関する情報をほぼ瞬時に提供する。これは、ユーザが、実際にラックに格納されているパックが、コードに関連付けられているラック情報に従ってラックに格納されることが予想される種類のものであるかどうかを迅速にチェックすることを可能にする。さらに、開示されるシステム及び方法は、所定のプラノグラムに対する店舗の適合度を決定及び追跡するための技術を提供する。本開示の実施形態で説明されるように、マスターコントローラは、店舗内の複数のラックに対する製品配置のチェックに基づいて信頼度インジケータを決定する。信頼度インジケータは、在庫計画担当者が、プラノグラム適合性を改善するために是正措置を講じる必要があるかどうかを決定することを可能にする。例えば、特定の店舗について決定された信頼度インジケータが閾値を下回るとき、在庫計画担当者は、プラノグラム適合性を改善するために店員に追加のトレーニングを提供する必要があると決定し得る。さらに、製品を装填する(loading)間にラックに格納されることになるパックの正しい種類に関する情報を提供することによって、開示されるシステム及び方法は、製品装填に関連付けられるヒューマンエラーを回避し、したがって、プラノグラム適合性を改善する。
【0008】
開示されるシステムは、プラノグラム適合性を改善するための電子製品レイアウト修正の追加の実用的適用を提供する。本開示の実施形態に記載されるように、プラノグラムに適合していない誤ったラックに置かれたタバコのパックを検出することに応答して、マスターコントローラは、プラノグラムに適合してラックに格納することができるパックの種類に関する情報をスキャナに送信する。追加的に又は代替的に、マスターコントローラは、ラックに誤って格納されているパックを格納するように指定された1つ以上の他のラックに関する情報(例えば、ラック番号)をスキャナに送信し得る。
【0009】
製品チェック及び製品装填中のラックへの誤った製品配置をインテリジェントに検出し、それに応答して、プラノグラムによって指定された製品配置に沿ったラック内の正しい製品配置に関する情報を提供することによって、開示されたシステム及び方法は、製品配置の効率的な修正を可能にし、プラノグラム適合性を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の完全な理解のために、添付の図面及び詳細な説明に関連して、以下の簡単な説明を参照し、同様の参照番号は同様の部品を表す。
【0011】
図1】本開示の特定の実施形態による、複数のタバコのパックを格納する例示的なラックを示す。
図2A】本開示の特定の実施形態による、複数のタバコのパックを格納するラックの異なる図を示す。
図2B】本開示の特定の実施形態による、複数のタバコのパックを格納するラックの異なる図を示す。
図3】本開示の特定の実施形態による、複数のラック内の複数の種類の製品の配置を示す例示的な製品ディスプレイを示す。
図4】本開示の特定の実施形態による、図1に示す回路基板の概略図を示す。
図5】本開示の特定の態様による、在庫追跡及びプラノグラム順守のための例示的なシステムの概略図を示す。
図6】本開示の特定の実施形態による、ラックに格納されることになるタバコのパックの種類にラックを関連付けるための例示的な方法のフローチャートである。
図7】本開示の特定の実施形態による、プラノグラム順守のためにラックをチェックするための例示的な方法のフローチャートである。
図8】本開示の特定の実施形態による、プラノグラムに従ってラック内の製品配置を修正するための例示的な方法のフローチャートである。
図9】本開示の特定の実施形態による、図1に示す複数のラックをマスターコントローラに接続するための例示的なネットワークトポロジを示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
システム概要
【0013】
図1は、本開示の特定の実施形態による、複数のタバコのパックを格納する例示的なラック100を示す。本開示は、タバコのパックに関して詳細に説明されるが、ラックに格納され得る他の製品にも適用される。
【0014】
図1に示すように、ラック100は、シュー106がラック100の前端102と後端104との間でトラック112上を前後に移動するように、長手方向トラック112に移動可能に取り付けられたシュー106を備える長手方向トラック112を含む。ラック100は、ラック100の前端102と後端104との間のラック100の長さに沿って複数のタバコのパック202(図2A及び2Bに示す)を格納するように設計される。図2A及び2Bは、複数のタバコのパック202を格納するラック100の2つの異なる図200a及び200bをそれぞれ示す。図2A及び2Bに示すように、タバコのパック202は、シュー106がラック100に装填された各パック202でラック100の後端104に向かって押し戻されるように、シュー106の前端108(図1に示すシュー106の前端108)に隣接して配置される。一般に、機構(図示せず)がシュー106に結合され、個の機構は、シュー106をラック100の前端102に向かって駆動し、ラック100に格納された最前端のパック202aを、ラック100の前端102近くのラック100の前壁114に押し付ける。
【0015】
いくつかの実施形態では、この機構は、シュー106をラック100の前端102に向かって駆動する、シュー106に結合されたコイルばねを含み得る。図1に示すように、パック202がラック100に格納されていないとき、シュー106は、前壁114に隣接するラック100の最前端102に配置される。図2A及び図2Bを参照すると、タバコのパック202がラック100に装填されると、シュー106は、ラック100の長さに沿ってラック100の後端104に向かってトラック112上で押し戻される。再び図1を参照すると、ラック100は、前壁114に配置された(例えば、前壁に取り付けられた又は前壁114の一部として構築された)ディスプレイデバイス140をさらに含み得る。以下にさらに詳細に説明するように、ディスプレイデバイス140は、ラック100に関連付けられているコード142(例えば、クイックレスポンス(QR)コード(QRコードは登録商標))を表示するように構成され得る。コード142は、ラック100のラック番号、ラック100に格納されるパック202の種類に関連付けられている統一商品コード(UPC)、及びラック100に現在格納されているパック202の数を含むがこれらに限定されない、ラック100に関する情報に関連付けられる。ディスプレイデバイス140は、前壁144に配置されるように示されているが、ディスプレイデバイス140は、ラック100の近傍の任意の場所に配置され得ることが留意され得る。
【0016】
典型的な店舗は、一般に、1つ以上の棚に互いに隣接して配置された複数のラック100を有し、ラック100の異なるサブセットは、異なる種類のタバコのパック202を格納し得る。しばしば、店舗におけるラック上の製品配置は、特定の店舗のために特別に設計された所定のプラノグラム(例えば、図5に示すようなプラノグラム512)に基づいて決定される。用語「プラノグラム」は、通常、店舗で使用されるすべてのディスプレイ、商品及び棚の適切な配置の視覚的表現を指す。プラノグラムは、典型的には、製品が店舗内のどこに置かれるべきか、及びいくつかの実施形態では、製品が棚上でどのように見えるべきかの視覚的表現を提供する。このガイドは、マーチャンダイザーが在庫の不足を容易に識別し、在庫を効果的に管理し、棚スペースを最大化し、再入荷を最適化するのに役立つ。効果的なプラノグラムは、店内での顧客の行動を予測する人口統計及び店内データを使用して開発される。プラノグラムは、製品のレイアウトを容易にし、閲覧に役立ち、マーチャンダイジングが主要な人通りエリアに配置され、ディスプレイ取付具及び製品識別が正しい位置にあるなどである。プラノグラム順守は、小売業者とブランドの両方に利益をもたらすポジティブな顧客体験を促進するのに役立つ。
【0017】
図3は、本開示の特定の実施形態による、複数のラック100内の複数の種類の製品の配置を示す例示的な製品ディスプレイ300を示す。図3に示されるように、複数の種類のタバコパック202、電子タバコ302及び無煙製品304が、類似の種類の製品を格納及びディスプレイ(陳列)するために通常店舗によって使用される製品ディスプレイ310内の複数のラック100に配置される。タバコパック202、電子タバコ302及び無煙製品304の配置は、どの製品がディスプレイ310のどの部分に及び/又はディスプレイ310のどの特定のラック100に格納されることになるかを決定する所定のプラノグラムに従い得る。例えば、ディスプレイ310に含まれるラック100は、ディスプレイ310の各ラック100が固有のラック番号を割り当てられるように番号付けされ得る。図5に関連してさらに詳細に図示及び説明されるように、プラノグラム512は、各種類の製品(例えば、タバコパック202、電子タバコ302及び無煙製品304)のディスプレイ内の1つ以上のラック番号へのマッピングを含み得る。
【0018】
店舗レベルでは、従業員及び管理者は、在庫を追跡し、高いレベルのプラノグラム順守を維持するのに困難な時間を有する傾向がある。プラノグラム順守は、一般に、時間がかかり、費用がかかる小売監査による綿密で継続的な観察を伴う。プラノグラム適合性をチェックするための小売監査は、退屈で、労働集約的であり、ヒューマンエラーを起こしやすい。
【0019】
本開示の特定の実施形態は、ラック内の製品配置及びプラノグラム順守をインテリジェントかつ正確に追跡することを含む在庫追跡のためのシステム及びそのシステムによって実装される方法を開示する。
【0020】
図1に戻って参照すると、ラック100は、ラック100の長さに沿って配置された長手方向回路基板120をさらに含む。以下により詳細に説明するように、回路基板120は、ラック100のアイデンティティ(ID)、ラック100に現在格納されている製品の種類、及びラック100に格納されている製品の量を含むラック100に関する情報を収集、追跡、格納、及び提供する。
【0021】
図4は、本開示の特定の実施形態による、図1の回路基板120の概略図400を示す。図4に示すように、回路基板120は、プロセッサ404、メモリ406、及びネットワークインターフェース408を含む。
【0022】
プロセッサ404は、メモリ406に動作可能に結合された1つ以上のプロセッサを含む。プロセッサ404は、ステートマシン、1つ以上の中央処理装置(CPU)チップ、論理ユニット、コア(例えば、マルチコアプロセッサ)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、又はデジタル信号プロセッサ(DSP)を含むがこれらに限定されない任意の電子回路である。プロセッサ404は、プログラマブルロジックデバイス、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は前述の任意の適切な組み合わせであり得る。プロセッサ404は、メモリ406と通信可能に結合され、信号通信を行う。1つ以上のプロセッサ404は、データを処理するように構成され、ハードウェア又はソフトウェアで実装され得る。例えば、プロセッサ404は、8ビット、16ビット、32ビット、64ビット、又は任意の他の適切なアーキテクチャであり得る。プロセッサ404は、算術及び論理演算を実行するための算術論理ユニット(ALU)、オペランドをALUに供給し、ALU演算の結果を格納するプロセッサレジスタ、並びに、メモリから命令をフェッチし、ALU、レジスタ及び他のコンポーネントの協調動作を指示することによって命令を実行する制御ユニットを含み得る。
【0023】
1つ以上のプロセッサ404は、様々な命令420を実行するように構成される。例えば、1つ以上のプロセッサ404は、本開示に記載される特定の動作を実装するための命令420を実行するように構成される。この方法では、プロセッサ404は、本明細書に開示される機能を実装するように設計された特殊目的コンピュータであり得る。1つ以上の実施形態では、プロセッサ404の機能は、論理ユニット、FPGA、ASIC、DSP、又は任意の他の適切なハードウェアを使用して実装される。プロセッサ404は、図1-9を参照して説明されるように動作するように構成される。例えば、プロセッサ404は、図6、7及び8にそれぞれ記載される方法600、700及び800の少なくとも一部を実行するように構成され得る。
【0024】
メモリ406は、1つ以上のディスク、テープドライブ、又はソリッドステートドライブを含み、オーバーフローデータ記憶装置として使用されて、このようなプログラムが実行のために選択されたときにプログラムを格納し、プログラムの実行中に読み取られる命令及びデータを格納し得る。メモリ406は、揮発性又は不揮発性であり得、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、三値連想メモリ(TCAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、及びスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)を含み得る。
【0025】
メモリ406は、とりわけ、本明細書に記載の機能を実装するための命令420を格納するように動作可能である。以下にさらに詳細に説明するように、メモリ406は、ラックのラック番号422、ラック100に現在マッピングされている製品(例えば、タバコのパック202)の種類に関連付けられているUPC(ラックUPC424として示される)、及びラック100に現在格納されているパック202の数426(又は他の任意の製品/アイテムの量)を含むがこれらに限定されない、ラックに関する情報をさらに格納し得る。メモリ406に格納された命令は、本明細書に開示された機能を実装するために動作可能な任意の適切な命令のセット、ロジック、ルール、又はコードを含み得る。メモリ406はまた、ラック100に関連付けられているラックアドレス428(例えば、ラック100の回路基板120上のネットワークインターフェース408のネットワークアドレス)を格納し得る。
【0026】
ネットワークインターフェース408は、有線及び/又は無線通信を可能にするように構成される。ネットワークインターフェース408は、回路基板120と他のデバイス、システム、又はドメイン(マスターコントローラ、クラウドインフラストラクチャなど)との間でデータを通信するように構成される。例えば、ネットワークインターフェース408は、Wi-Fi(登録商標)インターフェース、LANインターフェース、WANインターフェース、モデム、スイッチ、又はルータを含み得る。プロセッサ404は、ネットワークインターフェース408を使用してデータを送受信するように構成される。ネットワークインターフェース408は、当業者に理解されるように、任意の適切なタイプの通信プロトコルを使用するように構成される。
【0027】
一実施形態では、プロセッサ404は、ラック100に現在格納されているタバコのパック202の数を決定するように構成される。ラック100に現在格納されているタバコのパック202の数を決定する方法は、本開示の範囲外であり、本明細書には記載されない。
【0028】
図5は、本開示の特定の態様による、在庫追跡及びプラノグラム順守のための例示的なシステム500の概略図を示す。
【0029】
図5に示すように、システム500は、ラック100、スキャナ530、並びにラック100及びスキャナ530に通信可能に結合されたマスターコントローラ502を含む。マスターコントローラ502は、メモリ508、ネットワークインターフェース506、並びにメモリ508及びネットワークインターフェース506に通信可能に結合されたプロセッサ504を含む。
【0030】
プロセッサ504は、メモリ508に動作可能に結合された1つ以上のプロセッサを含む。プロセッサ504は、ステートマシン、1つ以上の中央処理装置(CPU)チップ、論理ユニット、コア(例えばマルチコアプロセッサ)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、又はデジタル信号プロセッサ(DSP)を含むがこれらに限定されない任意の電子回路である。プロセッサ504は、プログラマブルロジックデバイス、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は前述の任意の適切な組み合わせであり得る。プロセッサ504は、メモリ508と通信可能に結合され、信号通信を行う。1つ以上のプロセッサ504は、データを処理するように構成され、ハードウェア又はソフトウェアで実装され得る。例えば、プロセッサ504は、8ビット、16ビット、32ビット、64ビット、又は任意の他の適切なアーキテクチャであり得る。プロセッサ504は、算術及び論理演算を実行するための算術論理ユニット(ALU)、オペランドをALUに供給し、ALU演算の結果を格納するプロセッサレジスタ、並びにメモリから命令をフェッチし、ALU、レジスタ及び他のコンポーネントの協調動作を指示することによって命令を実行する制御ユニットを含み得る。
【0031】
1つ以上のプロセッサ504は、様々な命令510を実行するように構成される。例えば、1つ以上のプロセッサ504は、マスターコントローラ502を実装するために命令510を実行するように構成される。この方法では、プロセッサ504は、本明細書に開示される機能を実装するように設計された特殊目的コンピュータであり得る。1つ以上の実施形態では、マスターコントローラ502は、論理ユニット、FPGA、ASIC、DSP、又は他の任意の適切なハードウェアを使用して実装される。マスターコントローラ502は、図5-9を参照して説明したように動作するように構成される。例えば、マスターコントローラ502は、図6、7及び8にそれぞれ記載された方法600、700及び800の少なくとも一部を実行するように構成され得る。
【0032】
メモリ508は、1つ以上のディスク、テープドライブ、又はソリッドステートドライブを含み、オーバーフローデータ記憶装置として使用され、このようなプログラムが実行のために選択されたときにプログラムを格納し、プログラム実行中に読み取られる命令510及びデータを格納し得る。メモリ508は、揮発性又は不揮発性であり得、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、三値連想メモリ(TCAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、及びスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)を含み得る。
【0033】
メモリ508は、とりわけ、1つ以上のラック100に関連付けられているラック情報514、プラノグラム512、プラノグラムへの適合度を示す信頼度インジケータ516、及びマスターコントローラ502の機能を実装するための命令510を格納するように動作可能である。メモリ508に格納された命令510は、マスターコントローラ502を実行するように動作可能な任意の適切な命令のセット、ロジック、ルール、又はコードを含み得る。ラック情報514は、ラック番号422、ラックUPC424及びパックの数426のうちの1つ又は複数を含むラック100に関する情報を含む。1つの実施形態では、ラック100に関するラック情報514又はその一部は、ラック100から受信される。プラノグラム512は、店舗の複数のラック100における複数の種類のパック202の製品配置のための計画を含み得る。1つの実施形態では、プラノグラムは、ラック100に格納されることになるパック202の種類を示す各ラック100のラック番号422に関連付けられているUPC513を含む。
【0034】
ネットワークインターフェース506は、有線及び/又は無線通信を可能にするように構成される。ネットワークインターフェース506は、マスターコントローラ502と他のデバイス、システム、又はドメイン(例えば、ラック100の回路基板120、スキャナ530等)との間でデータを通信するように構成される。例えば、ネットワークインターフェース506は、Wi-Fi(登録商標)インターフェース、LANインターフェース、WANインターフェース、Bluetooth(登録商標)インターフェース、Zigbee(登録商標)インターフェース、モデム、スイッチ、ルータ又は1つ以上の通信プロトコルを使用する他のインターフェースを含み得る。プロセッサ504は、ネットワークインターフェース506を使用してデータを送受信するように構成される。ネットワークインターフェース506は、当業者には理解されるように、任意の適切なタイプの通信プロトコルを使用するように構成され得る。
【0035】
特定の実施形態では、マスターコントローラ502は、1つ以上の棚にまたがって配置された複数のラック100に通信可能に結合され得る。
【0036】
スキャナ530は、図5に示すマスターコントローラ502と同様に実装され得ることが留意され得る。例えば、スキャナ530は、プロセッサ、ネットワークインターフェース、及びプロセッサによって実行されたときにそれぞれの機能を実装するための命令を格納するメモリを含み得る。
【0037】
スキャナ530は、ハンドヘルドスキャナ、又はコード142(例えば、QRコード(登録商標))をスキャンして解釈することができる任意の他の種類のスキャナを含み得る。本開示は、用語「スキャナ」及び「ハンドヘルドスキャナ」を互換的に使用し得る。スキャナ530は、QRコード(登録商標)、バーコード及びUPCを含むがこれらに限定されないいくつかの種類のコードをスキャンしてデコードするように構成され得る。
【0038】
スキャナ530は、コードキャプチャセンサ536を含み得る。センサ536は、センサ536の視野内のコード142に関する情報を取得する。センサ536は、限定されるものではないが、レーザスキャナ又はイメージングスキャナ(例えば、光学式リーダー)を含み得る。レーザスキャナは、典型的には、その視野を横切ってレーザ源(例えばレーザダイオード)からのレーザを掃引する。光検出器(photoreceptor)(例えばフォトダイオード)が、コード142から反射されたレーザ光を取得する。レーザスキャナは、取得された反射レーザ光(例えば、光信号)を、信号処理技術を用いて処理及びデコードされることができる電気信号に変換する。イメージングスキャナは、典型的には、その視野内のコード142を含む物体を表す画像(例えば、フレーム)をキャプチャする。イメージングモジュールの画像センサは、イメージングモジュールのレンズアセンブリを通して受光された光を、画像処理技術を用いて処理及びデコードされることができるデジタル画像に変換する。当業者は、スキャナ530が他のコードキャプチャ技術を用い得ることを理解し得る。スキャナ530は、センサ536によって取得された情報をデコードするように構成されたデコーダ(図示せず)を含み得る。1つの実施形態では、スキャナ530は、センサ536によって取得された情報をデコードするように構成されたプロセッサ、及びデコードされた情報を格納するメモリを含み得る。
【0039】
スキャナ530は、センサ536及びデコーダを起動するように構成されたトリガ538(例えば、スイッチ)を含み得る。コード142に関するコード情報を取得するために、ユーザは、コード142がセンサ536の視野内に入ったときに、トリガ538を作動させる(例えば、押す)。通常、スキャナ530は、トリガ538が作動されている限り、コード142を読み取り、デコードすることを継続的に試みる。しかし、トリガ538が解除されると、スキャナ530は、通常、コード情報を取得する試みを停止する(例えば、スタンバイモードに入ることによって)。
【0040】
スキャナ530は、追加的に、英数字文字を備えたいくつかのボタンと、とりわけ、ユーザが特定のモードに入ること及び/又はモード(例えば、以下に説明する製品装填モード、製品チェックモードなど)間を切り替えることを可能にする、「ENTER(エンター)」、「SELECT(セレクト)」、「CLEAR(クリア)」及び「CANCEL(キャンセル)」などのいくつかの追加ボタンとを有するキーパッド534を含み得る。スキャナ530はまた、ユーザと通信するための視覚的インターフェースを提供するディスプレイ画面532を含み得る。上述のように、ラック100に関連付けられているディスプレイデバイス140は、ラックのラック番号422、ラック100に現在マッピングされている製品(例えば、タバコのパック202)の種類に関連付けられているUPC(例えば、ラックUPC424)、及びラック100に現在格納されているパック202の数426(又は他の任意の製品の量)が含まれるが、これらに限定されない、ラック100に関する情報(例えば、ラック100のメモリ406に記憶される)に関連付けられているコード142を表示し得る。1つの実施形態では、ユーザがスキャナ530を使用してコード142をスキャンするとき、スキャナ530は、コード142をデコードして、ラック番号422、ラックUPC424、及びラック100に現在格納されているパックの数426のうちの1つ以上を含むがこれらに限定されない、ラック100に関する情報の少なくとも一部を抽出する。1つの実施形態では、プロセッサ404は、ラックに関する情報の一部のみをコード142に関連付けることを選択し得る。したがって、スキャナ530を使用してコード142をスキャンすることは、スキャナ530に、コード142に現在関連付けられている情報のみへのアクセスを提供する。1つの例では、コード142は、ラック100に関するラック情報の少なくとも一部を提供するウェブサイト又はアプリケーションを指すQRコード(登録商標)を含む。
【0041】
スキャナ530は、1つ以上の通信プロトコルを使用して、スキャナ530が、ラック100に関連付けられているネットワークインターフェース408及びマスターコントローラ502に関連付けられているネットワークインターフェース506と通信することを可能にするネットワークインターフェース(図示せず)を含み得る。
【0042】
製品装填中にラック100に格納されることになる製品の種類(例えば、タバコのパック202の種類)にラック100を関連付けること
【0043】
図6は、本開示の特定の実施形態による、ラック100に格納されることになるタバコのパック202の種類にラック100を関連付ける例示的な方法600のフローチャートである。方法600は、図4を参照して上述したように、回路基板120上のプロセッサ404によって実行され得る。方法600は、図4及び5を参照して後述されることが留意され得る。
【0044】
動作602において、プロセッサ404は、スキャナ530がラック100に関連付けられているコード142をスキャンしたという表示(例えば、第1の通信信号542)を(例えば、ネットワークインターフェース408を使用して)受信する。上述のように、ラック100の近傍に配置されたディスプレイデバイス140は、ラック100に関する情報(例えば、ラック情報514)に関連付けられているコード142を表示し得る。ユーザ(例えば、店員)は、スキャナ530を使用して、ディスプレイデバイス140からコード142をスキャンし得る。1つの実施形態では、コード142は、ラック(例えば、ラック100の回路基板120上のネットワークインターフェース408のネットワークアドレス)に関連付けられている固有のラックアドレス428を含み得る。スキャナ530は、コード142のデコードに際しラックアドレス428を取得し得る。ラック100のラックアドレス428を取得した後、スキャナ530は、第1の通信信号542をラック100のラックアドレス428に送信し得る。第1の通信信号542は、ネットワークインターフェース408によって受信される。第1の通信信号542は、スキャナ530がラック100に関連付けられているコード142をスキャンしたという表示として機能し得る。1つの実施形態では、第1の通信信号542は、スキャナ530と回路基板120との間の通信を確立する要求を含む。追加的に又は代替的に、第1の通信信号542は、コード142に関連付けられているラック情報の要求を含み得る。
【0045】
動作604において、スキャナ530から表示(例えば、第1の通信信号542)を受信することに応答して、プロセッサ404は、スキャナ530との通信を確立する。例えば、プロセッサ404は、無線通信プロトコル(例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)など)を使用して、ネットワークインターフェース408とスキャナ530のネットワークインターフェースとの間に無線通信リンクを確立する。
【0046】
動作606において、プロセッサ404は、コード142に現在関連付けられているラック情報の少なくとも一部をスキャナ530に(ネットワークインターフェース408を使用して)送信する。上述のように、プロセッサ404は、ラック100に関する情報の少なくとも一部をコード142に関連付け得る。例えば、プロセッサ404は、ラックのラック番号422、ラック100に現在マッピングされているパック202の種類に関連付けられているUPC(例えば、ラックUPC424)、及びラック100に現在格納されているパック202の数426のうちの1つ以上を関連付け得る。スキャナ530との通信リンクを確立した後、プロセッサ404は、ディスプレイデバイス140に表示され、スキャナ530によってスキャンされたコード142に関連付けられているラック情報の少なくとも一部を送信し得る。例えば、プロセッサ404は、ラックのラック番号422、ラックUPC424、及びラック100に現在格納されているパック202の数426のうちの1つ以上を送信し得る。ラックUPC424は、一般に、ラック100に現在格納されているパック202の種類を示す。ラック100は、ラックUPC424にマッピングされてもされなくてもよいことが留意され得る。例えば、店員は、パック202の特定の種類のUPCをラック100に事前にマッピングしていなくてもよい。1つの代替実施形態では、プロセッサ404は、動作606をスキップして、動作608に直接ジャンプしてもよい。
【0047】
動作608において、プロセッサ404は、ラック100に装填するためにスキャナ530によってスキャンされたタバコのパック202に関連付けられている第2のUPCをスキャナから受信し得る。特定の実施形態では、スキャナ530は、コード142をスキャンする前又は後に、製品装填モードに切り替えられ得る。コード142をスキャンして回路基板120との通信リンクを確立した後、スキャナ530が製品装填モードにある間に、ユーザ(例えば、店員)は、ラック100に装填されることになるタバコのパック202の第2のUPCをスキャンし得る。パック202の第2のUPCをスキャンすることに応答して、スキャナ530は、第2の通信信号544を回路基板120に送信し得る。第2の通信信号544は、スキャナ530によってスキャンされたパック202の第2のUPCを含み得る。第2のUPCは、既にラック100にマッピングされているラックUPC424とは異なり得ることが留意され得る。1つの実施形態では、第2の通信信号544は、スキャナ530が製品装填モードにあるという表示を含み得る。
【0048】
動作610において、ラック100に装填されることになるパック202の第2のUPCを含む第2の通信信号544を受信することに応答して、プロセッサ404は、ラック100のラック番号422をスキャナ530から受信した第2のUPCにマッピングする。
【0049】
動作612において、プロセッサ404は、メモリ406に格納されているラックに関する情報を更新することによって、現在ラック100に関する情報を変換する。例えば、メモリ406がラック100にマッピングされたラックUPC424を既に格納しているとき、プロセッサ404は、メモリ406に格納されているラックUPC424を、スキャナ530から受信した第2のUPCに更新する。代替的には、ラック100がラックUPC424に現在マッピングされていないとき、プロセッサ404は、スキャナ530から受信した第2のUPCを、ラック100にマッピングされたラックUPC424としてメモリ406に追加する。新しいラックUPC424がラック100のラック番号422にマッピングされ、ラック情報が新しくマッピングされたラックUPC424で更新されると、ユーザは、ラック100に同じ種類のパック(例えば、新たにマッピングされたラックUPC424を有する)を装填し得る。
【0050】
コード142は、ラック番号422、ラックUPC424、及びラック100に現在格納されているパック202の数426を含むメモリ406に格納されているラック情報に関連付けられているので、コード142は常に最新のラック情報に関連付けられることが留意され得る。例えば、プロセッサ404がラック情報(例えば、ラックUPC424)を更新し、更新された情報(例えば、更新されたラックUPC424)をメモリ406に格納すると、コード142は更新されたラック情報に自動的に関連付ける。したがって、ラック情報が更新されると、コード142の後続のスキャンは、プロセッサ404に、メモリ406に格納された更新された(例えば、最新の)ラック情報を送信させる。例えば、ラック情報が動作612において更新された後、プロセッサ404は、スキャナ530(例えば、別のスキャナ)がコード142をスキャンしたという第2の表示(例えば、通信信号542)を続けて受信し得る。これに応答して、プロセッサ404は、スキャナ530との通信を確立し、更新されたラック情報の少なくとも一部をスキャナ530に送信する。
【0051】
特定の実施形態では、プロセッサ404は、タバコのパック202がラック100に装填されたことを検出し、それに応答して、ラック100に格納されているパック202の数426を更新することによって、ラック100に関する情報を変換するように構成され得る。図1、2A及び2Bを参照して上述したように、ラック100のシュー106は、ラック100に装填された各パック202でラック100の後端に向かって押し戻される。プロセッサ404は、シュー106がラック100の長さに沿ってシュー106の以前の位置からいつ移動したかを検出するように構成され得、これは、パック202がラック100に装填されたことを示し得る。シュー106が以前の位置から移動したことを検出することに応答して、プロセッサ404は、ラック100に格納されているパック202の現在の数を数え得る。プロセッサ404は、ラック100に格納されているパック202の数426を、ラック100に現在格納されているパック202の決定されたカウントで更新し得る。ラック100に現在格納されているタバコのパック202の数を決定する方法は、本開示の範囲外であり、本明細書では説明しない。
【0052】
1つの実施形態では、プロセッサ404は、ラック100に関する更新された情報をマスターコントローラ502に送信するように構成され得る。例えば、プロセッサ404は、新しいラックUPC424がラック100のラック番号422にマッピングされた後、及び/又は1つ以上のパック202がラック100に装填されたことを検出したことに応答して、更新されたラック情報をマスターコントローラ502に送信し得る。マスターコントローラ502は、マスターコントローラ502に結合された各ラック100から受信したラック情報をメモリ508に格納するように構成され得る。例えば、マスターコントローラ502に結合された各ラック100について、メモリ508は、ラックのラック番号422、ラック番号422にマッピングされたラックUPC424、及びラック100に格納されているパック202の数426を含む、ラック100から受信した最新のラック情報514を格納し得る。
【0053】
ラック100をラックUPC424に電子的にマッピングすることは、効率的かつ正確な在庫追跡に役立つ。例えば、マスターコントローラは、いつでも、どのラック100がどの製品をどのくらいの量格納しているかを正確に知る。従って、開示されたシステム及び方法は、ラック100に格納された各製品に関する製品配置及び在庫の量に関する迅速かつ正確な情報を提供する。従って、開示されたシステム及び方法は、在庫追跡の速度及び精度を著しく向上させる。更に、各ラック100の製品の種類及び量に関する最新の情報が容易に利用可能であるので、開示されたシステム及び方法は、プラノグラム順守を追跡する効率及び精度を著しく向上させる。例えば、マスターコントローラ502のメモリ502に格納されたラック情報とプラノグラム512との迅速な比較は、プラノグラム512に適合しない特定のラック100に関する情報を提供し得る。例えば、システムは、誤った製品を現在格納している特定のラック100のラック番号を提供し得る。したがって、開示されたシステム及び方法は、在庫の追跡及びプラノグラム順守に関連付けられる労力を大幅に低減する。
【0054】
プラノグラム順守についてラック100をチェックすること
【0055】
上述の方法600は、在庫の追跡及びプラノグラム順守を大幅に向上させ得るが、製品の装填中のヒューマンエラーは、誤った製品がラック100に装填されることを生じさせ得る。例えば、タバコのパック202をラック100に最初に装填する間、店員は、ラック100のラック番号422を、所定のプラノグラム512に従っているパック202の種類のUPCと関連付け得る。例えば、上述のように、ラック100に関連付けられているコード142をスキャンした後、店員は、そのラック100についてのプラノグラム512で指定された製品配置と一致するパック202のUPCをスキャンし得る。しかしながら、正しいUPCをラック100に関連付けた後、店員は、そのUPCがラック100のラック番号422にマッピングされたパックの種類とは異なる種類の1つ以上のパック202をラック100に実際に積み込む可能性がある。このようなエラーは、パック202をラック100に再装填するときにも発生する可能性がある。このような場合、マスターコントローラ502によって受信され格納されたラック100に関するラック情報514はプラノグラム512を順守しているが、ラック100に格納された実際の製品(又はその一部)はプラノグラム512に順守していない。
【0056】
図7は、本開示の特定の実施形態による、プラノグラム順守についてラック100をチェックするための例示的な方法700のフローチャートである。方法700は、図5を参照して図示及び上述したように、マスターコントローラ502によって実行され得る。方法700は、図4及び5を参照して以下に説明されることが留意され得る。
【0057】
動作702において、マスターコントローラ502は、スキャナ530が製品チェックモードにある間に、スキャナ530がラック100に関連付けられているコード142をスキャンしたという表示を(例えば、ネットワークインターフェース506を使用して)受信する。上述のように、ラック100の近傍に配置されたディスプレイデバイス140は、ラック100に関する情報に関連付けられているコード142を表示し得る。ユーザ(例えば、店員)は、ディスプレイデバイス140からコード142をスキャンするためにスキャナ530を使用し得る。1つの実施形態では、スキャナ530は、通信信号546の一部として、スキャンされたコード142をマスターコントローラ502に送信し得る。通信信号546は、スキャナ530がラック100に関連付けられているコード142をスキャンしたという表示として機能し得る。1つの実施形態では、スキャナ530は、コード142をスキャンする前に製品チェックモードに切り替えられ得る。スキャナ530が製品チェックモードにある間に、スキャナ530がコード142をスキャンするために使用されるとき、スキャナ530は、コード142をマスターコントローラ502に送信する。代替な又は追加の実施形態では、コード142をスキャンすることに応答して、スキャナ530は、図6を参照して説明したように、ラック100からラック情報514を受信し得る。ラック100からのラック情報を受信することに応答して、スキャナ530は、スキャナがラック100に関連付けられているコード142をスキャンしたという表示をマスターコントローラ502に送信し得る。この表示は、ラック情報の一部として、ラック100から受信したラック番号422を含み得る。別の代替又は追加の実施形態では、ラック100は、図6を参照して説明したようにスキャナ530がコード142をスキャンしたという表示を受信し得、これに応答して、ラック100は、スキャナ530がコード142をスキャンしたという表示をマスターコントローラ502に送信し得る。この表示は、ラック100のラック番号422を含み得る。
【0058】
動作704において、表示を(例えば、スキャナ530又はラック100から)受信することに応答して、マスターコントローラは、ラック100のラック番号422及びラック番号422にマッピングされたラックUPC424を含む、ラック100に関連付けられているラック情報514をメモリ508から取得する。ラックUPC424は、ラック100に格納されることが予想されるタバコのパック202の種類を示す。例えば、ラックUPC424は、図6を参照して上述したように、最初の製品装填中に、ラック100のラック番号422にマッピングされていてもよい。ラックUPC424は、そのラック100についてプラノグラム512に指定された製品配置に適合し得る。上述したように、プラノグラム512は、複数の種類のパック202の店舗の複数又は複数のラック100への製品配置のためのプランを含み得る。1つの実施形態では、プラノグラムは、ラック100に格納されることになるパック202の種類を示す各ラックのラック番号422に関連付けられているUPC513を含む。1つの実施形態では、(例えば、スキャナ530又はラック100からの)スキャナ530がコード142をスキャンしたという表示を受信すると、マスターコントローラ502は、ラック100に関連付けられているラック情報514をメモリ508から取り出し得る。上述のように、ラック情報514は、ラック100から事前に受信されていてもよく、ラック100のラック番号422及びラック番号422に現在マッピングされているラックUPC424を含み得る。
【0059】
オプションの実施形態では、マスターコントローラ502は、ラック番号422及びラックUPC424を含むラック100に関連付けられているラック情報514をスキャナ530に送信する。代替実施形態では、マスターコントローラ502は、ラック情報514をスキャナ530に送信しない。代わりに、スキャナ530は、図6を参照して説明したように、ラック100の回路基板120からラック情報を受信する。
【0060】
動作706において、マスターコントローラ502は、ラック100に実際に格納されているタバコのパック202のスキャナ530によってスキャンされたUPCをスキャナ530から受信する。例えば、ラック100に関連付けられているコード142をスキャンした後、店員は、ラック100からパック202を取り出し、ラックから取り出されたパック202のUPCをスキャンし得る。スキャナ530は、別の通信信号548の一部として、ラック100から取り出されたパック202のUPCをマスターコントローラ502に送信し得る。
【0061】
動作708において、ラック100に実際に格納されているパック202のUPCを受信すると、マスターコントローラ502は、ラック100のラック番号422に現在マッピングされているラックUPC424を、ラック100に実際に格納されているパック202の通信信号548の一部として受信されたUPCとを比較する。
【0062】
動作710において、マスターコントローラ502は、ラックUPC424が、ラックに実際に格納されているパック202のUPCと一致するかどうかをチェックする。ラックUPC424が実際にラックに格納されているパック202のUPCと一致する場合、方法700は動作712に進み、マスターコントローラ502は、ラック100内の正しい製品配置を示すメッセージを含む通信信号550をスキャナ530に送信する。このメッセージは、スキャナ530によってスキャンされたパック202が、ラック100に格納されると予想される正しい種類のものであることを示す。さらに、ラックUPC424がプラノグラム512によって指定されたラック100の製品配置と一致する場合、メッセージは、スキャナ530によってスキャンされたパック202が、プラノグラム512によって指定されたラック100の製品配置と一致することをさらに示す。1つの実施形態では、ラック100内の正しい製品配置の表示を受信することに応答して、スキャナ530は、スキャナ530のディスプレイ532に、ラック100内のスキャンされたパック202の正しい製品配置を店員に知らせる視覚的表示を表示するように構成され得る。例えば、視覚的表示は、緑色の「チェックマーク」を含み得る。
【0063】
ラックUPC424が、ラックに実際に格納されているパック202のUPCと一致しない場合、方法700は動作714に進み、マスターコントローラ502は、ラック100内の誤った製品配置を示す警告メッセージを含む通信信号552をスキャナ530に送信する。警告メッセージは、スキャナ530によってスキャンされたパック202がラック100に格納されることが予想されないという表示である。さらに、ラックUPC424が、プラノグラム512によって指定されたラック100の製品配置と一致しない場合、警告メッセージは、スキャナ530によってスキャンされたパック202が、プラノグラム512によって指定されたラック100の製品配置と一致しないことをさらに示す。
【0064】
1つ以上の実施形態では、マスターコントローラ502は、店舗内の複数のラック100に関する信頼度インジケータ516を決定するように構成され得、信頼度インジケータ516は、プラノグラム512に対する順守度を示す。1つの実施形態では、信頼度インジケータ516は、数値(例えば、0-100)又はパーセント値(0%-100%)である。マスターコントローラ502は、プラノグラム512に適合している正しい製品配置を有する高いラック100の数に対して、信頼度インジケータ516に高い値(例えば、高い数値又はパーセント値)を割り当てるように構成され得る。一方、マスターコントローラ502は、プラノグラム512に適合している正しい製品配置を有する低いラック100の数に対して、信頼度インジケータ516に低い値(例えば、低い数値又はパーセント値)を割り当てるように構成され得る。例えば、ラック100に現在マッピングされているラックUPC424が、ラック100に実際に格納されているパック202のUPCと一致しない(プラノグラム512に適合しないことを示す)と(動作710において)決定することに応答して、マスターコントローラ502は、信頼度インジケータ516の値(例えば、数値又はパーセント値)を事前設定された(pre-configured)量だけ下げることによって、信頼度インジケータ516を更新し得る。一方、ラック100に現在マッピングされているラックUPC424が、ラック100に実際に格納されているパック202のUPCと一致する(プラノグラム512に適合することを示す)と(動作712において)決定することに応答して、マスターコントローラ502は、信頼度インジケータ516の値(例えば、数値又はパーセント値)を事前設定された量だけ上げることによって、信頼度インジケータ516を更新し得る。したがって、マスターコントローラ502は、プラノグラム512への適合及び不適合のそれぞれの検出されたインスタンスに対して信頼度インジケータ516を更新するように構成され得る。これは、ラック100に関連付けられているラックUPC424が、プラノグラム512に定義されているラック100に関するUPC513と同期していることを前提としている。しかし、この前提が正しくない場合、ラック100に関する信頼度インジケータ516は、プラノグラム512のラック100に対して定義されているUPC513と、ラック100に実際に格納されているパック202のUPCとを比較することによって決定される。例えば、ラック100に対して指定されたUPC513が、ラック100に実際に格納されているパック202のUPCと一致しない(プラノグラム512への不適合を示す)と決定することに応答して、マスターコントローラ502は、信頼度インジケータ516の値(例えば、数値又はパーセント値)を事前設定された量だけ下げることによって、信頼度インジケータ516を更新し得る。一方、ラック100に対して指定されたUPC513が、ラック100に実際に格納されているパック202のUPCと一致する(プラノグラム512への適合を示す)と決定することに応答して、マスターコントローラ502は、信頼度インジケータ516の値(例えば、数値又はパーセント値)を事前設定された量だけ上げることによって信頼度インジケータ516を更新し得る。
【0065】
特定の実施形態では、マスターコントローラ502は、製品装填中にプラノグラム順守をチェックするように構成され得る(例えば、パック202のラックUPC424がラック100のラック番号422にマッピングされていない場合)。例えば、図6を参照して説明したように、店員はスキャナ530を製品装填モードに切り替え得る。製品装填モードでスキャナ530を使用して、店員はまず、ラック100に関連付けられているコード142をスキャンし得る。スキャナ530がコード142をスキャンすることに応答して、マスターコントローラ502は、スキャナ530がラック100に関連付けられているコード142をスキャンしたという表示を受信する。動作702で説明したように、マスターコントローラ502は、スキャナ530及び/又はラック100からこの表示を受信し得る。スキャナ530がラック100に関連付けられているコード142をスキャンしたという表示を受信することに応答して、マスターコントローラ502は、プラノグラム512に従ってラック100に格納されることになるタバコのパック202の種類の第1のUPC513をメモリ508から取得する。ラック100に関連付けられているコード142をスキャンした後、店員は、店員がラック100のラック番号422にマッピングすることを意図しているパック202の第2のUPCをスキャンし得る。スキャナ530は、パック202の第2のUPCをマスターコントローラ502に送信する。スキャナ530によってスキャンされたパック202の第2のUPCを受信すると、マスターコントローラ502は、プラノグラム512と一致する第1のUPC513をスキャナ530によってスキャンされた第2のUPCと比較する。第1のUPC513が第2のUPCと一致しない場合、マスターコントローラ502は、誤った種類のパック202がラック100に装填するために選択されたことを示す警告メッセージをスキャナ530に送信する。この警告メッセージは、ラック100のラック番号422にマッピングするために選択されたパック202の種類がプラノグラム512と一致しないことを店員に警告する役割を果たし得る。
【0066】
したがって、開示されたシステム及び方法は、迅速かつ正確なラック監査を提供する。例えば、ラック100に関連付けられているコード142の迅速なスキャンは、ラック100に関する情報をほぼ瞬時に提供する。これは、ユーザがラック100に実際に格納されているパック202が、コード142に関連付けられているラック情報に従ってラック100に格納されることが予想される種類であるかどうかを迅速にチェックすることを可能にする。さらに、開示されたシステム及び方法は、所定のプラノグラム512に対する店舗の適合度を決定し、追跡するための技術を提供する。本開示の実施形態で説明するように、マスターコントローラ502は、店舗内の複数のラック100に対する製品配置のチェックに基づく信頼度インジケータ516を決定する。信頼度インジケータ516は、在庫計画担当者が、プラノグラム適合性を改善するために是正措置を講じる必要があるかどうかを決定することを可能にする。例えば、特定の店舗に対して決定された信頼度インジケータ516が閾値を下回るとき、在庫計画担当者は、プラノグラム適合性を改善するために店員に追加の訓練が提供される必要があると決定し得る。さらに、製品を装填する間にラック100に格納されることになる正しいタイプのパック202に関する情報を提供することにより、開示されたシステム及び方法は、製品装填に関連するヒューマンエラーを回避し、したがって、プラノグラム適合性を改善する。
【0067】
プラノグラムに適合したラック内の製品配置を修正すること
【0068】
図8は、本開示の特定の実施形態による、プラノグラム512に適合したラック100内の製品配置を修正するための例示的な方法800のフローチャートである。方法800は、図5を参照して図示及び上述したように、マスターコントローラ502によって実行され得る。方法800は、図4及び5を参照して後述することが留意され得る。
【0069】
動作802において、マスターコントローラ502は、スキャナ530が製品チェックモードにある間に、スキャナ530がラック100に関連付けられているコード142をスキャンしたという表示を(例えば、ネットワークインターフェース506を使用して)受信する。上述のように、ラック100の近傍に配置されたディスプレイデバイス140は、ラック100に関する情報に関連付けられているコード142を表示し得る。ユーザ(例えば、店員)は、ディスプレイデバイス140からコード142をスキャンするためにスキャナ530を使用し得る。1つの実施形態では、スキャナ530は、通信信号546の一部として、スキャンされたコード142をマスターコントローラ502に送信し得る。通信信号546は、スキャナ530がラック100に関連付けられているコード142をスキャンしたという表示として機能し得る。1つの実施形態では、スキャナ530は、コード142をスキャンする前に製品チェックモードに切り替え得る。スキャナ530が製品チェックモードにある間に、スキャナ530がコード142をスキャンするために使用されるとき、スキャナ530は、コード142をマスターコントローラに送信する。代替又は追加の実施形態では、コード142のスキャンすることに応答して、スキャナ530は、図6を参照して説明したようにラック100からラック情報514を受信し得る。ラック100からのラック情報を受信することに応答して、スキャナ530は、ラック100に関連付けられているコード142をスキャナがスキャンしたという表示をマスターコントローラ502に送信し得る。この表示は、ラック情報の一部として、ラック100から受信したラック番号422を含み得る。別の代替又は追加の実施形態では、ラック100は、図6を参照して説明したようにスキャナ530がコード142をスキャンしたという表示を受信し得、これに応答して、ラック100は、スキャナ530がコード142をスキャンしたという表示をマスターコントローラ502に送信し得る。この表示は、ラック100のラック番号422を含み得る。
【0070】
動作804において、スキャナ530がラック100に関連付けられているコード142をスキャンしたという(例えば、スキャナ530又はラック100からの)表示を受信することに応答して、マスターコントローラ502は、メモリ508から、ラック100のラック番号422、ラック番号422に現在マッピングされているラックUPC424、及びラック100に現在格納されているパック202の数426のうちの1つ以上を含むラック100に関連付けられているラック情報514を取得する。ラックUPC424は、ラック100に格納されると予想されるタバコのパック202の種類を示す。例えば、ラックUPC424は、図6を参照して上述したように、最初の製品装填中にラック100のラック番号422にマッピングされていてもよい。上述したように、ラック情報514は、ラック100から事前に受信され得、ラック100のラック番号422及びラック番号422に現在マッピングされているラックUPC424を含み得る。追加的に又は代替的に、スキャナ530がラック100に関連付けられているコード142をスキャンしたという表示を受信することに応答して、マスターコントローラ502は、プラノグラム512に従って、ラック100のラック番号422に関連付けられているUPC513をメモリ508から取得する。このUPC513は、プラノグラム512に基づいて、ラック100に格納されることになるタバコのパック202の種類に関連付けられる。上述したように、プラノグラム512は、店舗の複数のラック100内のパック202の複数の種類の製品配置のための計画を含み得る。1つの実施形態では、プラノグラムは、ラック100に格納されることになるパック202の種類を示す各ラック100のラック番号422に関連付けられているUPC513を含む。
【0071】
オプションの実施形態では、マスターコントローラ502は、ラック番号422、ラックUPC424及びラック100に格納されているパック202の数426のうちの1つ以上を含む、ラック100に関連付けられているラック情報514(例えば、メモリ508に記憶されるような)をスキャナ530に送信する。代替実施形態では、マスターコントローラ502は、ラック情報514をスキャナ530に送信しない。代わりに、スキャナ530は、図6を参照して説明したように、ラック100の回路基板120からラック情報を受信する。スキャナ530は、受信したラック情報514の少なくとも一部をスキャナ530のディスプレイ532に表示するように構成され得る。例えば、スキャナ530は、ラック100のラック番号422を表示して、スキャナ530によってスキャンされたコード142に関連付けられている特定のラック100のアイデンティティについて店員に知らせ得る。
【0072】
動作806において、マスターコントローラ502は、ラック100に実際に格納されているタバコのパック202のスキャナ530によってスキャンされたUPCをスキャナ530から受信する。例えば、ラック100に関連付けられているコード142をスキャンした後、店員は、ラック100からパック202を取り出し、ラックから取り出されたパック202のUPCをスキャンし得る。スキャナ530は、別の通信信号548の一部として、ラック100から取り出されたパック202のUPCをマスターコントローラ502に送信し得る。
【0073】
動作808において、ラック100に実際に格納されているパック202のUPCを受信すると、マスターコントローラ502は、プラノグラム512に従うラック100のラック番号422に関連付けられているUPC513を、ラック100に実際に格納されているパック202の通信信号548の一部として受信されたUPCと比較する。
【0074】
動作810において、マスターコントローラ502は、プラノグラム512に従ってラック100に関連付けられているUPC513が、ラックに実際に格納されているパック202のUPCと一致するかどうかをチェックする。プラノグラム512に従ってラック100に関連付けられているUPC513が、ラックに実際に格納されているパック202のUPCと一致する場合、方法800は動作812に進み、マスターコントローラ502は、ラック100内の正しい製品配置を示すメッセージを含む通信信号550をスキャナ530に送信する。メッセージは、スキャナ530によってスキャンされたパック202が、プラノグラム512によってラック100に対して指定された製品配置に従ってラック100に格納されることが予想される正しい種類のものであるという表示である。1つの実施形態では、ラック100内の正しい製品配置の表示を受信することに応答して、スキャナ530は、スキャナ530のディスプレイ532に、ラック100内のスキャンされたパック202の正しい製品配置を店員に知らせる視覚的表示を表示するように構成され得る。例えば、視覚的表示は、緑色の「チェックマーク」を含み得る。
【0075】
プラノグラム512に従ってラック100に関連付けられているUPC513が、ラックに実際に格納されているパック202のUPCと一致しない場合、方法800は動作814に進み、マスターコントローラ502は、ラック100内の誤った製品配置を示す警告メッセージを含む通信信号552をスキャナ530に送信する。警告メッセージは、スキャナ530によってスキャンされたパック202が、プラノグラム512によってラック100に対して指定された製品配置に従ってラック100に格納されると予想されるパック202の種類ではないことを示す表示である。通信信号552は、プラノグラム512においてラック100のラック番号422にマッピングされた、UPC513に関連付けられているパック202の種類に関する情報をさらに含み得る。例えば、通信信号552は、プラノグラム512によって指定されたラック100の製品配置に従ってラック100に格納されることが予想されるタバコのパック202の種類の画像を含み得る。スキャナ530は、マスターコントローラ502から受信したパック202の画像をスキャナ530のディスプレイ532に表示して、店員がラック100に格納されることになるパック202の正しい種類を識別するのを助けるように構成され得る。
【0076】
特定の実施形態では、ラック100がラック内に誤った種類のパック202を格納されていると決定することに応答して、マスターコントローラ502は、プラノグラム512に従ってラック100に実際に格納されているパックの種類についての正しい製品配置をメモリ508から取得し得る。例えば、マスターコントローラ502は、ラック100に実際に格納されているタバコのパック202の通信信号548で受信したUPCに関連付けられているパック202の種類を格納することができる1つ以上のラック100についてプラノグラム512を検索する。ラック100に実際に格納されているパック202のUPCは、1つ以上のラック番号422にマッピングされ得る。したがって、プラノグラム512を検索することに基づいて、マスターコントローラ502は、ラック100に実際に格納されているパック202のUPCにマッピングされた1つ以上のラック番号422を取得し得る。マスターコントローラ502は、プラノグラム512の検索の結果として取得されたラック番号422の1つ以上をスキャナ530に送信するように構成され得る。1つの実施形態では、マスターコントローラ502は、メモリ508から、ラック100に実際に格納されているパック202のUPCにマッピングされたラック番号422に関連付けられているラック100の各々に格納されているパック202の数426を取得する。マスターコントローラ502は、パック426の最小数を格納する対応するラック100のラック番号422をスキャナ530に送信し得る。マスターコントローラ502からラック番号422を受信すると、スキャナ530は、ラック100に誤って格納されているパック202を正しいラック100に移動させる際に店員を支援するために、受信したラック番号422をスキャナ530のディスプレイ532に表示するように構成され得る。
【0077】
特定の実施形態では、マスターコントローラ502は、ラック100に製品を装填する間のプラノグラム適合を容易にするように構成され得る。例えば、図6を参照して説明したように、店員は、スキャナ530を製品装填モードに切り替え得る。製品装填モードでスキャナ530を使用して、店員は、まず、ラック100に関連付けられているコード142をスキャンし得る。スキャナ530がコード142をスキャンすることに応答して、マスターコントローラ502は、スキャナ530が製品装填モードでラック100に関連付けられているコード142をスキャンしたという表示を受信する。動作802で説明したように、マスターコントローラ502は、スキャナ530及び/又はラック100からこの表示を受信し得る。スキャナ530がラック100に関連付けられているコード142をスキャンしたという表示を受信することに応答して、マスターコントローラ502は、プラノグラム512に従ってラック100に格納されることになるタバコのパック202の種類のUPC513をメモリ508から取得する。スキャナ530が製品装填モードにある間に、スキャナ530がラック100に関連付けられているコード142をスキャンしたという表示を受信することに応答して、マスターコントローラ502は、プラノグラム512においてラック100のラック番号422にマッピングされたUPC513に関連付けられているパック202の種類に関する情報を含む通信信号(例えば、通信信号552)をスキャナ530に送信するように構成され得る。例えば、通信信号552は、プラノグラム512によって指定されたラック100の製品配置に従ってラック100に格納されることが予想されるタバコのパック202の種類の画像を含み得る。スキャナ530は、マスターコントローラ502から受信したパック202の画像をスキャナ530のディスプレイ532に表示して、店員がラック100に装填するための正しいタイプのパック202を識別するのを助けるように構成され得る。
【0078】
製品チェック及び製品装填中にラック100への誤った製品配置をインテリジェントに検出し、それに応答して、プラノグラム512によって指定された製品配置に沿ったラック100内の正しい製品配置に関する情報を提供することによって、開示されたシステム及び方法は、製品配置の効率的な修正を可能にし、プラノグラム適合性を改善する。
【0079】
図9は、本開示の特定の実施形態による、図1に示される複数のラック100をマスターコントローラに接続するための例示的なネットワークトポロジ900を示す。
【0080】
典型的な店舗は、1つ以上の棚に配置された複数のラック100を有する。ネットワークトポロジ900は、マスターコントローラ502と通信している複数のラック100の例示的なネットワーク配置である。図9に示すように、ネットワークトポロジ900は、デイジーチェーンで接続された複数のラック100(100a、100b、100c ... 100nとして示される)及びマスターコントローラ502を含む。各ラック100は、インバウンドコネクタ(例えば、回路基板120上の1つ以上の入力ピン)及びアウトバウンドコネクタ(例えば、回路基板120上の1つ以上の出力ピン)を含む。インバウンドコネクタは、他のデバイス(例えば、他のラック100又はマスターコントローラ502)からデータを受信するために使用され得、アウトバウンドコネクタは、他のデバイス(例えば、他のラック100又はマスターコントローラ502)にデータを送信するために使用され得る。各ラック100は、データを受信及び送信するためにそれぞれのネットワークインターフェース408を使用し得る。例えば、インバウンドコネクタで受信されるデータは、ネットワークインターフェース408にルーティングされ得る。さらに、ネットワークインターフェース408は、アウトバウンドコネクタを介してデータを送信し得る。
【0081】
図9に示すように、マスターコントローラ502は、第1のラック100aのインバウンドコネクタに接続される。第1のラック100aは、次に、そのアウトバウンドコネクタを介して第2のラック100bのインバウンドコネクタに接続される。この接続シーケンスは、すべてのラック100a-nが接続され、最後のラックnのアウトバウンドコネクタがマスターコントローラ502に戻って接続され、リングトポロジを形成するまで繰り返される。図示のように、デイジーチェーン内のデータは、マスターコントローラ502から第1のラック100aへ、あるラックから直列の次のラックへ、そしてデイジーチェーン内の最後のラック100nからマスターコントローラ502へ戻る一方向に流れる。
【0082】
各ラック100は、それぞれのメモリ406内にアドレスを格納する。特定のラック100のアドレスは、マスターコントローラ502が、特定のラック100にコマンドを発行し、特定のラック100から来るデータを解釈して関連付けるために使用するものである。アドレスは、単純なシーケンス番号であってもよく、最初は未定義である。システムの起動(例えば、マスターコントローラ502のコールドスタート又はリセット)時に、マスターコントローラ502は、ラック100aにそのアドレスをクリアするように指示する「アドレスクリア」コマンドを第1のラック100aに渡す。第1のラック100aは、そのアドレスをクリアし、次に、同じコマンドを第2のラック100bに送信/転送する。これは、最後のラック100nが、すべてのラックがそのアドレスをクリアしたことをマスターコントローラ502に示す「アドレスクリア」コマンドをマスターコントローラ502に送り返すまで、デイジーチェーンの最後まで続く。
【0083】
すべてのラック100のすべてのアドレスをクリアした後、マスターコントローラ502は、ネットワーク内のすべてのラック100へのアドレスの割り当てをもたらすシーケンスを開始する。これは、マスターコントローラ502によって第1のラック100aに渡される、0x0001(16進数)のアドレス値を伴う「アドレス設定」コマンドで始まる。このコマンドを受信すると、第1のラック100aは、そのアドレスを0x0001に設定し、その値を1つインクリメントし、「アドレス設定」コマンドと新しい値を第2のラック100bに渡す。第2のラック100bは、それ自身のアドレスを設定し、値をインクリメントし、コマンドを第3のラック100cに渡す。これは、最後のラック100nがそのアドレスを設定し、値をインクリメントし、「アドレス設定」コマンドをマスターコントローラに返すまで、チェーンを下って続く。マスターコントローラ502は、このコマンドと返されたアドレスを見ると、それが接続されているラックの数のカウント(例えば、最終的に受信したアドレス値から1を引いた値)を有する。実際には、ラック100が追加、除去、再構成(例えば、移動)されない又は障害が発生しない限り、リセット、電源再投入などの間、ラック100は常に同じアドレスを有する。
【0084】
すべてのラック100がアドレスを選択すると、マスターコントローラ502は、ラック100に関連付けられているラック情報514について任意のラックに命令し得る。例えば、マスターコントローラ502は、ラック100のアドレスとともに「現在のカウントを取得(Get Current Count)」コマンドを送信し得る。コマンドは、コマンドに含まれる一致するアドレスを有するターゲットラックがコマンドを受信するまでチェーンを下って渡される。ターゲットラックは、チェーン内の次のラックに「現在のカウント」応答を送信し、この応答は、ターゲットラックに格納されているパック202の最新のカウント及びターゲットラックのアドレスを含む。応答はチェーンを下ってマスターコントローラ502に渡され、マスターコントローラは応答に含まれるアドレスからターゲットラックから受信された応答を解釈する。いくつかの実施形態では、上述のように、チェーン内のラック100は、ラック情報514又は他のシグナリングを含む非請求メッセージ(unsolicited message)をマスターコントローラ902に送信し得る。特定のラック100によって送信される非請求メッセージは、ラックのアドレスを含み得、マスターコントローラ902が、非請求メッセージを送信した特定のラック100を識別することを可能にする。
【0085】
本開示ではいくつかの実施形態が提供されているが、開示されたシステム及び方法は、本開示の精神又は範囲から逸脱することなく、他の多くの特定の形態で実施することができることが理解されるべきである。本例は、例示的なものであり、限定的なものではないと考えられるべきであり、その意図は、本明細書で与えられる詳細に限定されるものではない。例えば、様々な要素又はコンポーネントは、別のシステムに組み合わされる又は統合されてもよく、特定の特徴が省略されてもよく、又は実装されなくてもよい。
【0086】
さらに、様々な実施形態で別々に又は独立して説明及び図示された技術、システム、サブシステム、及び方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技術、又は方法と組み合わされる又は統合されてもよい。互いに結合されている、直接結合されている、又は互いに通信しているとして図示又は説明された他のアイテムは、電気的、機械的、又はその他のいずれであれ、何らかのインターフェース、デバイス、又は中間コンポーネントを介して間接的に結合又は通信してもよい。変更、置換、及び修正の他の例は、当業者によって確認可能であり、本明細書に開示された精神及び範囲から逸脱することなく行うことができる。
【0087】
特許庁及び本出願に関して発行された特許の読者が本明細書に添付された特許請求の範囲を解釈するのを助けるために、出願人は、「手段」又は「ステップ」という語が特定の請求項において明示的に使用されていない限り、本明細書の出願日に存在する米国特許法第112条(f)を発動することを意図していないことに留意する。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【外国語明細書】