(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024117785
(43)【公開日】2024-08-29
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置およびディスプレイ装置を含む車両
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20240822BHJP
H04N 5/64 20060101ALI20240822BHJP
H04R 1/02 20060101ALI20240822BHJP
H04R 1/24 20060101ALI20240822BHJP
B60K 35/215 20240101ALI20240822BHJP
B60K 37/00 20240101ALI20240822BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/00 302
G09F9/00 313
G09F9/00 348Z
G09F9/00 362
H04N5/64 541N
H04N5/64 571
H04R1/02 102Z
H04R1/24 A
H04R1/02 102B
B60K35/215
B60K37/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】31
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024095155
(22)【出願日】2024-06-12
(62)【分割の表示】P 2023051946の分割
【原出願日】2021-12-03
(31)【優先権主張番号】10-2020-0170236
(32)【優先日】2020-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(72)【発明者】
【氏名】南 ▲スル▼ ▲キ▼
(72)【発明者】
【氏名】金 泰 亨
(72)【発明者】
【氏名】姜 ▲ジョン▼ 求
(72)【発明者】
【氏名】宋 善 福
(72)【発明者】
【氏名】金 ▲スン▼ 賢
(57)【要約】
【課題】ディスプレイ装置の音質を改善し、振動による駆動回路部の損傷を防止し、振動装置の配置の自由度を向上させ、音響性能を向上させること。
【解決手段】本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネルと、ディスプレイパネルと連結したフレキシブル回路フィルムと、およびフレキシブル回路フィルムに連結したプリント回路基板を含む駆動回路部と、ディスプレイパネルの背面に配置され、ホールを含む第1支持部材と、第1支持部材に支持され、ディスプレイパネルの背面に配置された第1振動装置を含む振動装置とを含み、フレキシブル回路フィルムは、ホールを介して延長され、プリント回路基板は、第1支持部材の背面に配置される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示するように構成されたディスプレイパネルと、
前記ディスプレイパネルを振動させるように前記ディスプレイパネルの背面側に構成された振動装置と、
前記振動装置と前記ディスプレイパネルの前記背面を支持するように構成された支持フレームと、
前記支持フレームを支持するように構成された支持部材と、
前記支持部材と前記支持フレームとの間にある連結部材とを含み、
前記支持フレームの一部は、前記支持部材と前記振動装置の前記背面の縁に構成され、前記振動装置を支持するように構成された、ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記支持フレームは、前記振動装置の収容空間を提供するか、または前記ディスプレイパネルの前記背面と前記支持部材との間にエアギャップを提供する、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
ダンピング構造をさらに含み、
前記ダンピング構造は、前記支持部材、前記連結部材、および前記支持フレームが順次に積層された構造を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記支持部材は、前記振動装置の前記背面の一部を収容するホールを含み、
前記支持フレームは、前記振動装置の前記背面の一部を収容する支持ホールを含み、
前記連結部材は、前記支持フレームの前記支持ホールに対応する収容ホールを含み、
前記振動装置は、前記ホール、前記収容ホール、および前記支持ホールを通過して、前記ディスプレイパネルの前記背面に連結されように構成された、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記連結部材は、平らな形状を有する、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記支持フレームは、
前記振動装置の前記背面を支持するように構成された第1面と、
前記ディスプレイパネルの前記背面を支持するように前記第1面の縁に構成された第2面と含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記支持フレームの前記第1面は、前記ディスプレイパネルの縁に沿って配置され、平らな形状を有する、請求項6に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記支持フレームの前記第2面は、前記振動装置を囲むように構成され、前記ディスプレイパネルの前記背面と前記支持フレームの前記第1面との間にエアギャップを設ける、請求項6に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記支持フレームは、補強構造物をさらに含む、請求項6に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記補強構造物は、前記支持フレームの前記第1面から前記ディスプレイパネルの前記背面側に突出されるか、または前記ディスプレイパネルの前記背面と向き合う前記支持フレームの前記第1面の面に配置された、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記補強構造物の厚さは、前記支持フレームの前記第2面の厚さと同じ、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記補強構造物は、前記ディスプレイパネルの前記背面に接触するように構成された、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記補強構造物は、前記支持フレームの前記第2面の角を構成する前記支持フレームの互いに異なる2つの第2面に連結されるように構成された、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記補強構造物は、
前記支持フレームの前記第1面にある1つ以上の第1補強部材と、
前記1つ以上の第1補強部材のそれぞれと前記支持フレームの前記第2面に連結されるように前記支持フレームの前記第1面にある1つ以上の第2補強部材とを含む、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記補強構造物は、
前記1つ以上の第1補強部材に連結されるように前記1つ以上の第1補強部材の間で前記支持フレームの前記第1面に構成された1つ以上の第3補強部材と、
前記1つ以上の第2補強部材の間に連結されるように前記支持フレームの前記第1面に構成された1つ以上の第4補強部材と、
前記1つ以上の第1補強部材のそれぞれと前記支持フレームの前記第2面に連結されるように前記1つ以上の第2補強部材の間で前記支持フレームの前記第1面に構成された1つ以上の第5補強部材とをさらに含む、請求項14に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記ディスプレイパネルの前面にある前面部材をさらに含み、
前記支持部材は、前記ディスプレイパネルの側面および前記支持フレームの側面を囲むように前記前面部材の背面の縁部分に連結されるように構成された、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記ディスプレイパネルと連結されたフレキシブル回路フィルム、および前記フレキシブル回路フィルムに連結されたプリント回路基板を含む駆動回路部をさらに含み、
前記支持部材は、開放領域を含むように構成され、
前記フレキシブル回路フィルムは、前記開放領域を介して延長され、
前記プリント回路基板は、前記支持部材の背面に配置された、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
前記支持部材は、
前記ディスプレイパネルの前記背面側に配置され、前記振動装置を支持するように構成された下部プレートと、
前記開放領域を含むように前記下部プレートの縁に沿って配置された側部とを含む、請求項17に記載のディスプレイ装置。
【請求項19】
前記ディスプレイパネルの前面にある前面部材をさらに含み、
前記支持部材の前記側部は、前記前面部材の背面で前記前面部材の3つの縁を支持するように構成された、請求項18に記載のディスプレイ装置。
【請求項20】
前記支持部材の前記背面に配置された背面カバーをさらに含み、
前記背面カバーは、
前記支持部材の前記背面を覆うように構成された第1カバーと、
前記第1カバーの一縁部分に配置され、前記支持部材の前記開放領域を覆うように構成された第2カバーとを含み、
前記第2カバーは、前記開放領域を介して露出された前記ディスプレイパネルの側面、および前記開放領域に沿って配置された前記フレキシブル回路フィルムを覆うように構成された、請求項17に記載のディスプレイ装置。
【請求項21】
前記第1カバーは、前記支持部材の前記背面に露出された前記振動装置の前記背面および前記支持部材の前記背面に配置された前記プリント回路基板を覆うように構成された、請求項20に記載のディスプレイ装置。
【請求項22】
前記支持部材と前記背面カバーとの間に配置された支持構造物をさらに含む、請求項20に記載のディスプレイ装置。
【請求項23】
前記振動装置は、前記ディスプレイパネルの前記背面側に配置され、前記ディスプレイパネルを振動させるように構成された第1振動装置および第2振動装置をさらに含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項24】
前記第1振動装置は、少なくとも1つ以上のコイル型振動発生器を含み、
前記第2振動装置は、少なくとも1つ以上のフィルム型振動発生器を含む、
請求項23に記載のディスプレイ装置。
【請求項25】
前記第1振動装置は、前記ディスプレイパネルの前記背面の中間部分に配置され、前記第2振動装置は、前記ディスプレイパネルの前記背面の縁部分に配置され、
前記第1振動装置は、前記ディスプレイパネルの前記背面の前記中間部分を振動させて音響およびハプティックフィードバックのうちの少なくとも1つ以上を発生させ、
前記第2振動装置は、前記ディスプレイパネルの前記背面の前記縁部分を振動させて音響を発生させるように構成された、請求項23に記載のディスプレイ装置。
【請求項26】
前記第1振動装置は、2m(mは自然数)個の振動発生器を含み、
前記2m個の振動発生器のうちのm個の第1振動発生器は、前記ディスプレイパネルの前記背面の左側中間部分および右側中間部分のうちの一方に配置され、前記2m個の振動発生器のうちの別のm個の第2振動発生器は、前記ディスプレイパネルの前記背面の前記左側中間部分および前記右側中間部分のうちの他方に配置された、請求項25に記載のディスプレイ装置。
【請求項27】
前記第1振動装置は、前記ディスプレイパネルの前記背面の前記中間部分を振動させて、第1音域帯の音響および前記第1音域帯の音響とは異なる第3音域帯のハプティックフィードバックのうちの少なくとも1つ以上を発生させ、
前記第2振動装置は、前記ディスプレイパネルの前記背面の前記縁部分を振動させて、前記第1および第3音域帯よりも高い第2音域帯の音響を発生させる、請求項25に記載のディスプレイ装置。
【請求項28】
前記ディスプレイパネルと連結されたフレキシブル回路フィルム、および前記フレキシブル回路フィルムに連結されたプリント回路基板を含む駆動回路部をさらに含み、
前記駆動回路部は、振動駆動回路を含み、
前記振動駆動回路は、提供される駆動信号に含まれた前記第1音域帯の周波数を有する信号をイコライズした後、イコライズされた信号に基づいて前記第1振動装置を駆動させて前記音響を発生させる、請求項27に記載のディスプレイ装置。
【請求項29】
前記第3音域帯は、前記第1音域帯に含まれ、
前記振動駆動回路は、前記第1振動装置を駆動させて前記音響および前記ハプティックフィードバックを同時に発生させる場合、前記第1音域帯の周波数の中前記第3音域帯の周波数に該当しない残りの音域帯の周波数を有する信号によって、前記第1振動装置を駆動させ、第4音域帯の音響を発生させる、請求項28に記載のディスプレイ装置。
【請求項30】
運転席に向かう第1領域、助手席に向かう第2領域、および前記第1領域と前記第2領域の間の第3領域を含むように構成されたダッシュボードと、
前記ダッシュボードの前記第1領域に配置された第1ディスプレイを含むように構成された計器盤装置と、
前記ダッシュボードの前記第3領域に配置された第2ディスプレイ、前記ダッシュボードの前記第2領域に配置された第3ディスプレイ、前記運転席の背面に配置された第4ディスプレイおよび前記助手席の背面に配置された第5ディスプレイのうちの少なくとも1つ以上を有するように構成されたインフォテインメント装置とを含み、
前記第1~第5ディスプレイのうちの1つ以上は、請求項1乃至29のいずれか1項に記載のディスプレイ装置を含む、車両。
【請求項31】
前記第1~第5ディスプレイのうちの1つ以上は、前記振動装置の振動による前記ディスプレイパネルの振動によって音響を出力するように構成された、請求項30に記載の車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、ディスプレイ装置およびディスプレイ装置を含む車両に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置は、テレビ、モニター、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットコンピュータ、電子パッド、ウェアラブル機器、ウォッチフオン、携帯情報機器、ナビゲーションまたは車両制御表示機器などの電子製品または家電製品に搭載され、映像を表示する画面として使用される。
【0003】
ディスプレイ装置は、映像を表現するディスプレイパネルおよび映像に関連した音響を出力するための音響装置を含むことができる。しかし、ディスプレイ装置の音響装置から出力する音響がディスプレイパネルの後方または下方に進行するので、壁や床のような周辺構造物から反射する音響間の干渉により音質が低下する。このため、正確な音響伝達が難しく、視聴者の没入感が低下するという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書の発明者らは、ディスプレイ装置の上述の問題点を認識し、ディスプレイパネルの前方で映像を視聴するとき、音響の進行方向をディスプレイパネルの前方にすることができ、音質を向上させるためのいくつかの実験を行った。複数の実験を経て、ディスプレイパネルの前方に進行する音響を発生させることができ、音質を向上させることができる新しい構造のディスプレイ装置を発明した。
【0006】
本明細書が解決しようとする課題は、ディスプレイパネルの前方に音響を出力することができるディスプレイ装置及びそれを含む車両を提供することである。
【0007】
本明細書が解決しようとする課題は、音質が改善され、視聴者または聴取者の没入感を高めることができるディスプレイ装置及びそれを含む車両を提供することである。
【0008】
本明細書が解決しようとする課題は、ディスプレイパネルの振動による駆動回路部の損傷を防止し、または最小限に抑えることができるディスプレイ装置及びそれを含む車両を提供することを技術的課題とする。
【0009】
本明細書が解決しようとする課題は、振動装置の配置の自由度を向上させることができるディスプレイ装置およびこれを含む車両を提供することである。
【0010】
本明細書が解決しようとする課題は、ディスプレイパネルに伝達される振動の効率と音響性能を向上させることができる振動装置を含むディスプレイ装置およびこれを含む車両を提供することである。
【0011】
本明細書が解決しようとする課題は、音響とハプティックフィードバックを同時に発生させることができるディスプレイ装置およびこれを含む車両を提供することである。
【0012】
本明細書が解決しようとする課題は、音響とハプティックフィードバックを同時に発生させながらも、音圧特性を向上させた音響を発生させることができるディスプレイ装置およびこれを含む車両を提供することである。
【0013】
前記した本明細書の解決しようとする課題の他にも、異なる特徴および利点が、以下に記述され、その記述および説明から、本明細書の発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルと連結したフレキシブル回路フィルム、およびフレキシブル回路フィルムに連結したプリント回路基板を含む駆動回路部、ディスプレイパネルの背面に配置され、ホールを含む第1支持部材、および第1支持部材に支持され、ディスプレイパネルの背面に配置された第1振動装置を含む振動装置を含み、フレキシブル回路フィルムが、ホールを介して延長され、プリント回路基板は、第1支持部材の背面に配置され得る。
【0015】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルと連結したフレキシブル回路フィルム、およびフレキシブル回路フィルムに連結したプリント回路基板を含む駆動回路部、ディスプレイパネルの背面に配置され、開放領域を含む支持部材、および支持部材に支持され、ディスプレイパネルの背面に配置された第1振動装置を含む振動装置を含み、フレキシブル回路フィルムが、開放領域を介して延長され、プリント回路基板は、支持部材の背面に配置され得る。
【0016】
本明細書の実施例に係る車両は、運転席に向かう第1領域、助手席に向かう第2領域、および第1領域と記第2領域の間の第3領域を含むダッシュボード、ダッシュボードの前記第1領域に配置された第1ディスプレイを含む計器盤装置、ダッシュボードの第3領域に配置された第2ディスプレイ、ダッシュボードの第2領域に配置された第3ディスプレイ、運転席の背面に配置された第4ディスプレイ、および助手席の背面に配置された第5ディスプレイの中の少なくとも1つ以上を有するインフォテインメント装置を含み、第1~第5ディスプレイの中の1つ以上が、ディスプレイ装置を含み、ディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルと連結したフレキシブル回路フィルム、およびフレキシブル回路フィルムに連結したプリント回路基板を含む駆動回路部、ディスプレイパネルの背面に配置され、ホールを含む第1支持部材、および第1支持部材に支持され、ディスプレイパネルの背面に配置された第1振動装置を含む振動装置を含み、フレキシブル回路フィルムが、ホールを介して延長され、プリント回路基板は、第1支持部材の背面に配置され得る。
【0017】
本明細書の実施例に係る車両は、運転席に向かう第1領域、助手席に向かう第2領域、および第1領域と記第2領域の間の第3領域を含むダッシュボード、ダッシュボードの前記第1領域に配置された第1ディスプレイを含む計器盤装置、ダッシュボードの第3領域に配置された第2ディスプレイ、ダッシュボードの第2領域に配置された第3ディスプレイ、運転席の背面に配置された第4ディスプレイ、および助手席の背面に配置された第5ディスプレイの中の少なくとも1つ以上を有するインフォテインメント装置を含み、第1~第5ディスプレイの中の1つ以上が、ディスプレイ装置を含み、ディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルと連結したフレキシブル回路フィルム、およびフレキシブル回路フィルムに連結したプリント回路基板を含む駆動回路部、ディスプレイパネルの背面に配置され、開放領域を含む支持部材、および支持部材に支持され、ディスプレイパネルの背面に配置された第1振動装置を含む振動装置を含み、フレキシブル回路フィルムが、開放領域を介して延長され、プリント回路基板は、支持部材の背面に配置され得る。
【0018】
本明細書の実施例に係る解決課題は、以上で言及した課題に限定されず、言及していないまた他の課題は、以下の記載から、この技術分野の通常の技術者に明確に理解されるだろう。
【発明の効果】
【0019】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネルの前方に音響を出力することができ、音質と音響性能および音圧特性が改善された音響を出力することができ、これにより、視聴者または視聴者の没入感を増加させることができる。
【0020】
また、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネルの振動による駆動回路部の損傷が防止され、または最小化されることによって、駆動回路部に対する信頼性が向上され得る。
【0021】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、振動装置の配置の自由度を向上させることができ、振動装置の効率的な配置を介して、ディスプレイパネルの振動によって発生される音響の音圧と音質および再生帯域が増加され得る。
【0022】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、音響とハプティックフィードバックを同時に発生させながらも、音圧特性が向上された音響を発生させることができる。
【0023】
前述した本明細書の効果に加えて、本明細書の他の特徴および利点は、以下に記述され、その記述および説明から、本明細書の発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【0024】
前述した解決しようとする課題、課題の解決手段、効果の内容は、請求範囲の必須的な特徴を特定するものではなく、請求範囲の権利範囲は、発明の内容に記載された事項によって制限されない。
【0025】
以下に添付する図は、本明細書の実施例に係る理解を助けるためのもので、詳細な説明と一緒に実施例を提供する。ただし、本実施例の技術的特徴は、特定の図に限定されるものではなく、各図で開示される特徴は、互いに組み合わされて、新しい実施例として構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
【
図2】
図1に示したディスプレイ装置の背面を示した図である。
【
図3】
図1と
図2に示したディスプレイ装置の分解斜視図である。
【
図5】
図2に示した線II-II’の断面図である。
【
図6】本明細書の実施例に係る第1支持部材の背面を示した平面図である。
【
図7A】
図6に示した線III-III’の断面図である。
【
図7B】
図6に示した線III-III’の他の断面図である。
【
図7C】
図6に示した線III-III’の他の断面図である。
【
図8A】本明細書の実施例に係る第2支持部材および第3支持部材を示した図である。
【
図8B】本明細書の実施例に係る第2支持部材および第3支持部材を示した図である。
【
図8C】本明細書の実施例に係る第2支持部材および第3支持部材を示した図である。
【
図9】本明細書の実施例に係る支持装置を示した平面図である。
【
図10】本明細書の実施例に係る第2振動装置を示した図である。
【
図11】本明細書の他の実施例に係る第2振動装置を示した図である。
【
図12】本明細書の他の実施例に係る第2振動装置を示した図である。
【
図13】本明細書の他の実施例に係る第2振動装置を示した図である。
【
図14A】本明細書の実施例に係る第1支持部材に形成された第5ホールの多様な配置を示した図である。
【
図14B】本明細書の実施例に係る第1支持部材に形成された第5ホールの多様な配置を示した図である。
【
図14C】本明細書の実施例に係る第1支持部材に形成された第5ホールの多様な配置を示した図である。
【
図14D】本明細書の実施例に係る第1支持部材に形成された第5ホールの多様な配置を示した図である。
【
図14E】本明細書の実施例に係る第1支持部材に形成された第5ホールの多様な配置を示した図である。
【
図15】
図14A~
図14Eを含むディスプレイ装置のそれぞれで測定された周波数-振幅特性を示したグラフである。
【
図16】本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の音圧レベル特性を示したグラフである。
【
図17】本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の全高調波歪み特性を示したグラフである。
【
図18】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の背面を示した図である。
【
図19】
図18に示したディスプレイ装置の分解斜視図である。
【
図23】本明細書の実施例に係る支持フレームの他の例を示す図である。
【
図24】本明細書の実施例に係る支持フレームの他の例を示す図である。
【
図25】本明細書の実施例に係る支持フレームの他の例を示す図である。
【
図27】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の全高調波歪み特性を示したグラフである。
【
図28】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の音圧レベル特性を示したグラフである。
【
図29】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の音圧レベル特性を示したグラフである。
【
図30】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の
図2に示した線II-II’の断面図である。
【
図31】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の
図18に示した線V-V’の断面図である。
【
図32】本明細書の実施例に係る車両を示す図である。
【
図33】本明細書の他の実施例に係る車両を示す図である。
【
図34】本明細書の他の実施例に係る車両を示す図である。
【
図35】本明細書の他の実施例に係る車両を示す図である。
【
図36】本明細書の実施例に係るディスプレイ装置において、振動発生器の配置を示す例示図である。
【
図37A】本明細書の実施例に係るディスプレイ装置において、音響およびハプティックフィードバックを発生させる駆動アルゴリズムを説明するためのフローチャートである。
【
図37B】本明細書の実施例に係るディスプレイ装置において、音響およびハプティックフィードバックを発生させる駆動アルゴリズムを説明するための別のフローチャートである。
【
図38】
図37Aおよび
図37Bの駆動アルゴリズムによる駆動により発生される音響の音圧レベル特性を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は添付の図と共に詳細に後述されている一実施例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形状で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0028】
本明細書の実施例を説明するため、図に示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。また、本明細書の実施例を説明するにおいて、関連された公知技術に対する具体的な説明が本明細書の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。
【0029】
本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0030】
構成要素を解釈するに当たり、別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。
【0031】
位置関係についての説明である場合、例えば、「上に」、「上部に」、「下部に」、「横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0032】
時間の関係についての説明である場合、例えば、「後に」、「に続いて」、「次に」、「前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0033】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0034】
「少なくとも1つ」の用語は、1つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目の中の少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目各々だけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目の中から2つ以上で提示され得るすべての項目の組み合わせを含むとすることができる。
【0035】
本明細書のいくつかの実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に様々な連動および駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立的に実施可能であり得、連関の関係で一緒に実施することもできる。
【0036】
以下では、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置及びそれを含む車両の実施例を添付した図を参照して詳細に説明する。各図の構成要素に参照符号を付加することにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図上に表示されていても、可能な限り同一の符号を有することができる。そして、添付した図に示された構成要素のスケールは、説明の便宜のために、実際と異なるスケールを有するので、図に示されたスケールに限定されない。
【0037】
ディスプレイ装置の駆動回路部をディスプレイパネルの背面に直接配置する場合、振動発生装置の振動をディスプレイパネルに伝達時に駆動回路部によって所望する音響を伝達することができないという問題点があることを認識した。そして、振動発生装置を相対的に小さな大きさを有する車両用ディスプレイ装置に適用する場合、振動発生装置の振動によって駆動回路部が損傷する問題点があることを認識した。そこで、本明細書の発明者らは、複数の実験を通じて、振動発生装置による駆動回路部の損傷を低減するためのいくつかの実験を行った。本明細書の発明者らは、複数の実験を通じて、振動発生装置による駆動回路部の損傷を防止し、駆動回路部とディスプレイパネルとの接触を減らすことによって、駆動回路部による振動を減らし、振動発生装置の音響を向上させることができる新しい構造のディスプレイ装置を発明した。これに対して、以下に説明する。
【0038】
図1は、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
【0039】
図1を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するためのディスプレイパネル200の振動によって音響(DVS)(またはディスプレイの振動音響)を出力することができる。したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル200を音響発生のための振動板として使用して、音響(DVS)を出力することにより、ディスプレイパネル200の画面前方(FD)に音響(DVS)を出力することができ、これにより、正確な音響伝達が可能であり、音質が改善され、視聴者または聴取者の没入感を高めることができる。
【0040】
図2は、
図1に示したディスプレイ装置の背面を示す図である。
図3は、
図1と
図2に示したディスプレイ装置の分解斜視図である。
図4は、
図2に示した線I-I’の断面図である。
図5は、
図2に示した線II-II’の断面図である。
【0041】
図2~
図5を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、前面部材100、ディスプレイパネル200、駆動回路部300、支持フレーム400、第1支持部材500、第2支持部材600、第3支持部材700、および振動装置(または第1振動装置)800を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0042】
前面部材100は、ディスプレイ装置の最前方構造物を構成するもので、ディスプレイパネル200の画面を保護する役割をすることができる。前面部材100は、ディスプレイパネル200の前面に配置され得る。例えば、前面部材100は、ディスプレイパネル200の前面をカバーすることで、外部からの衝撃からディスプレイパネル200を保護することができる。また、前面部材100は、ディスプレイパネル200の振動と共に振動することにより、音響(DVS)を発生させることができる。
【0043】
本明細書の実施例に係る前面部材100は、透明なプラスチック材質、ガラス材質、または強化ガラス材質からなることができ、これに限定されるものではない。本明細書の一実施例として、前面部材100は、サファイアガラス(Sapphire Glass)およびゴリラガラス(Gorilla Glass)中のいずれか1つ、またはこれらの積層構造を有することができ、これに限定されるものではない。別の例として、前面部材100は、PET(PolyEthyleneTerephthalate)などの透明プラスチック材料を含むことができる。前面部材100は、傷と透明度を考慮して、強化ガラスからなることができる。例えば、前面部材100は、前面構造物、前面ウィンドウ、カバーウィンドウ、ガラスウィンドウ、カバースクリーン、スクリーンカバー、またはウィンドウガラスなどであり得、これらの用語に限定されるものではない。
【0044】
図3を参照すると、前面部材100は、ディスプレイパネル200の表示領域を除いた残りの非表示領域を覆う。本明細書の実施例による前面部材100は、ディスプレイパネル200の表示領域と重畳される透明領域110、ディスプレイパネル200の非表示領域と重畳される透明領域130を含むことができる。透明領域130は、ディスプレイパネル200の非表示領域だけでなく、ディスプレイ装置で映像が表示されない非表示領域を覆うことができる。
【0045】
本明細書の実施例に係る前面部材100は、四角形の形状または正方形の形状を含む多角形状を有し、または曲線形状を有する少なくとも1つの辺を含む非多角形状を有することができる。
【0046】
ディスプレイパネル200は、前面部材100の背面(または後面)に配置され、映像を表示することができる。ディスプレイパネル200は、前面部材100に対する使用者のタッチをセンシングするタッチセンサーの役割をすることができる。ディスプレイパネル200は、振動装置800の振動によって音響(DVS)を出力し、または使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生することができる。
【0047】
ディスプレイパネル200は、パネル連結部材(または透明粘着部材)を用いたボンディング工程を経て、前面部材100の背面に配置され得る。パネル連結部材は、PSA(pressure sensitive adhesive)、OCA(optically clear adhesive)またはOCR(optically clear resin)を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0048】
ディスプレイパネル200は、自発光ディスプレイパネルまたは曲面型自発光ディスプレイパネルを含むことができる。例えば、ディスプレイパネル200は、発光ディスプレイパネル、マイクロ発光ダイオードディスプレイパネル、フレキシブル発光ディスプレイパネル、またはフレキシブルマイクロ発光ダイオードディスプレイパネルを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0049】
本明細書の実施例に係るディスプレイパネル200は、四角形の形状または正方形の形状を含む多角形状を有し、または曲線形状を有する少なくとも1つの辺を含む非多角形状を有することができる。ディスプレイパネル200は、前面部材100と同一または異なる形状を有することができる。本明細書の一実施例として、前面部材100は、四角形の形状を有することができ、ディスプレイパネル200は、前面部材100よりも小さい大きさを有する四角形形状を有することができる。本明細書の他の実施例として、前面部材100は非多角形状を有することができ、ディスプレイパネル200は、前面部材100よりも小さい大きさを有する非多角形状または四角形の形状を有することができる。
【0050】
図4を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイパネル200は、複数の画素からなる画素アレイ層213を有する画素アレイ基板210、および画素アレイ層213を覆う封止層(encapsulation layer)230をさらに含むことができる。
【0051】
本明細書の実施例に係る画素アレイ基板210は、ベース基板211、およびベース基板211上に配置された画素アレイ層213を含むことができる。例えば、ベース基板211は、プラスチック材質またはガラス材質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0052】
画素アレイ層213は、ベース基板211上の表示領域に配置された複数の画素を有する画素アレイを含むことができる。
【0053】
複数の画素のそれぞれは、複数のゲートラインと複数のデータラインを含む画素駆動ラインによって設けられた画素領域にそれぞれ設けることができる。本明細書の実施例に係る複数の画素のそれぞれは、少なくとも2つの薄膜トランジスタと少なくとも1つのコンデンサを有する画素回路、および画素回路から供給される電流によって発光する発光素子層を含むことができる。
【0054】
複数の画素のそれぞれに配置された発光素子層は、該当する画素回路に連結した第1電極、第1電極上に配置された発光素子、及び発光素子上に配置された第2電極を含むことができる。本明細書の一実施例として、発光素子は、有機発光層または量子ドット発光層を含むことができる。本明細書の他の実施例として、発光素子は、マイクロ発光ダイオードを含むことができる。
【0055】
本明細書の実施例に係る発光素子層は、発光素子から放出される光が封止層230を通過して前面部材100の方に出光される上部発光構造または前面発光構造を有することができる。例えば、上部発光構造(または前面発光構造)に係る発光素子層で、第1電極は反射電極であることができ、第2電極は透明電極であり得る。例えば、第1電極は、光反射性物質を含むことができ、第2電極は、光透過性物質を含むことができる。
【0056】
本明細書の他の実施例に係る発光素子層は、発光素子から放出される光が画素アレイ基板210を通過して前面部材100の方に出光される下部発光構造または背面発光構造を有することができる。例えば、下部発光構造(または背面発光構造)に係る発光素子層では、第1電極は透明電極であることができ、第2電極は反射電極であり得る。第1電極は光透過性物質を含むことができ、第2電極は光反射性物質を含むことができる。これに限らず、発光素子層は、両面発光構造を有することができる。
【0057】
画素アレイ基板210は、ベース基板211の非表示領域に配置されたゲート駆動回路215をさらに含むことができる。
【0058】
ゲート駆動回路215は、複数のゲートラインと一対一で連結するように、ベース基板211の非表示領域に配置することができる。ゲート駆動回路215は、ベース基板211の左側非表示領域と右側非表示領域の中少なくとも1つに配置することができる。例えば、ゲート駆動回路215は、画素領域に薄膜トランジスタを形成する工程と共に、非表示領域に形成される複数のトランジスタを含むシフトレジスタで実現され得る。
【0059】
封止層230は、画素アレイ層213を囲むように画素アレイ基板210上に形成されることによって、酸素および/または水分が画素アレイ層の発光素子に侵入することを防止し、または遮断することができる。本明細書の実施例に係る封止層230は、有機物質層と無機材料層が交互に積層した複層構造で形成することができ、これに限定されるものではない。無機物質層は、酸素および/または水分が発光素子に侵入することを防止し、または遮断することができる。また、有機物質層は、製造工程中に発生し得る異物(particles)を覆うことができるよう無機物質層よりも相対的に厚い厚さで形成されることができ、これに限定されるものではない。
【0060】
本明細書の実施例に係るディスプレイパネル200は、封止層230上に配置された保護基板をさらに含むことができる。保護基板(または封止基板)は、充填材または接着剤を介して封止層230の前面に配置されるか、または結合され得る。本明細書一実施例として、保護基板は、発光素子層が上部発光構造を有するとき、透明材料からなることができる。本明細書の他の実施例として、保護基板は、発光素子層が下部発光構造を有するとき、透明材質、不透明材質または金属材質からなることができる。例えば、発光素子層が上部発光構造を有するとき、保護基板は、省略可能である。
【0061】
本明細書の実施例に係るディスプレイパネル200は、光学フィルムをさらに含むことができる。
【0062】
光学フィルムは、外部光の反射を防止し、または最小限に抑えて、ディスプレイパネル200の視認性とコントラスト比を向上させるための偏光フィルムであり得る。偏光フィルムは、画素アレイ基板210に設けられた薄膜トランジスタおよび/または画素駆動ラインなどにより反射した外部光を円偏光状態に変更することにより、外部光の反射を防止し、または最小限に抑えられ得る。
【0063】
本明細書の実施例に係る光学フィルムは、発光素子層が上部発光構造を有するとき、透明粘着部材を介して封止層230の上面に配置(または付着)され得る。ディスプレイパネル200が光学フィルムを有するとき、保護基板は、省略可能である。
【0064】
本明細書の他の実施例による光学フィルムは、発光素子層が下部発光構造を有するとき、透明粘着部材を介して画素アレイ基板210の背面に配置(または付着)され得る。
【0065】
本明細書の実施例に係るディスプレイパネル200は、前面部材100に対する使用者のタッチをセンシングするためのタッチ電極層をさらに含むことができる。
【0066】
タッチ電極層は、使用者のタッチをセンシングするための複数のタッチ電極を含むことができる。複数のタッチ電極は、相互静電容量方式または自己(self)静電容量方式に基づいて使用者のタッチをセンシングするためのタッチセンサーの役割をすることができる。
【0067】
本明細書の実施例に係るタッチ電極層は、複数のタッチ電極を含むタッチパネルで実現され得る。例えば、アドオン(add-on)方式のタッチパネルは、発光素子層が上部発光構造を有するとき、封止層230または光学フィルム上に配置されるか、または結合され得、発光素子層が下部発光構造を有するとき、画素アレイ基板210の背面に配置されるか、または結合され得る。
【0068】
本明細書の他の実施例によるタッチ電極層は、インセル(in-cell)方式によって封止層230上に直接に形成され得る。例えば、インセル(in-cell)方式のタッチ電極層は、発光素子層が上部発光構造を有するとき、封止層230の前面に直接に形成され得る。
【0069】
本明細書の実施例に係るディスプレイパネル200は、複数の画素のそれぞれと重畳するよう封止層230上に設けられたカラーフィルター層をさらに含むこともできる。複数の画素のそれぞれに配置された発光素子は、白色光を放出することができる。本明細書の一実施例として、発光素子層が上部発光構造を有するとき、カラーフィルター層は、封止層230上に配置され得る。本明細書の一実施例として、発光素子層が下部発光構造を有するとき、カラーフィルター層は、画素アレイ層213内に配置され得る。
【0070】
本明細書の実施例に係るディスプレイパネル200は、バックプレート250をさらに含むことができる。
【0071】
バックプレート250は、画素アレイ基板210と同じ形態を有するように形成することができる。本明細書の一実施例として、バックプレート250は、発光素子層が上部発光構造を有するとき、透明粘着部材を媒介として画素アレイ基板210の背面(または後面)に配置することができる。本明細書の一実施例として、バックプレート250は、発光素子層が下部発光構造を有するとき、保護基板であり得る。
【0072】
バックプレート250は、ディスプレイパネル200の剛性を増加させ、ディスプレイパネル200から発生する熱を放熱させることができる。本明細書の実施例に係るバックプレート250は、熱伝導率の高い金属材質を含むことができる。例えば、バックプレート250は、アルミニウム、銅、銀、及びマグネシウム中のいずれか1つの材質であるか、これらの合金材質を含むかまたはステンレス鋼(stainless steel)材質を含むことができ、これに限定されるものではない。バックプレート250は、熱拡散シート、熱拡散層、熱拡散プレート、ヒートシンク、放熱シート、放熱層、または放熱プレートなどで表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0073】
図2、
図3及び
図5を参照すると、駆動回路部300は、ディスプレイパネル200の背面に配置され、ディスプレイパネル200と連結され得る。例えば、駆動回路部300は、ディスプレイパネル200の第1縁部分(または一側縁部分)に配置されたパッド部217に連結され得る。駆動回路部300は、ディスプレイパネル200の画素アレイ基板210上に配置された複数の画素に映像を表示することができるように実現され得る。例えば、駆動回路部300は、ディスプレイパネル200の表示領域に画像を表示することができる。駆動回路部300は、ディスプレイパネル200のタッチ電極層に配置された複数のタッチ電極を介して使用者のタッチをセンシングすることができる。
【0074】
本明細書の実施例に係る駆動回路部300は、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム310、少なくとも1つのデータ駆動集積回路320、およびプリント回路基板330を含むことができる。
【0075】
少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム310のそれぞれは、ディスプレイパネル200の画素アレイ基板210の第1縁部分(または一側縁部分)に配置された複数のパッド部217にそれぞれ連結され得る。複数のパッド部217は、第1方向(X)に沿って一定の間隔で配置され得る。これにより、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム310のそれぞれは、一定の間隔を有する複数のパッド部217にそれぞれ連結されることによって、第1方向(X)に沿って一定の間隔で配置され得る。例えば、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム310のそれぞれの一側は、異方性導電フィルムを用いたフィルム貼付工程を経てディスプレイパネル200に配置されたパッド部217に配置(または連結)され得る。
【0076】
少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム310のそれぞれは、第1支持部材500の背面側に延長され、第1支持部材500の背面に配置され得る。例えば、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム310それぞれは、パッド部217から第1支持部材500の背面側に曲げる(または折り畳む)ことができる。例えば、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム310のそれぞれの他側は、第1支持部材500の第1背面の縁部分に配置され得る。例えば、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム310のそれぞれは、第1支持部材500の第1縁部分(または一側縁部分)に形成されたホール(H)を介して、第1支持部材500の第1背面の縁部分側に延長され、第1支持部材500の第1縁部分に配置され得る。例えば、ホール(H)は、通過ホールであり得、この用語に限定されるものではない。
【0077】
複数のデータ駆動集積回路320のそれぞれは、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム310にそれぞれ実装され得る。複数のデータ駆動集積回路320のそれぞれは、チップボンディング工程または表面実装工程によってフレキシブル回路フィルム310に実装され得る。複数のデータ駆動集積回路320のそれぞれは、外部から供給されるデジタル画素データとデータ制御信号に基づいて、デジタル画素データをアナログデータ信号に変換して、該当する画素に供給する。
【0078】
プリント回路基板330は、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム310のそれぞれと共通して連結され得る。例えば、プリント回路基板330は、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム310を介してディスプレイパネル200に連結され得る。本明細書の実施例に係るプリント回路基板330は、異方性導電フィルムを媒介とするフィルム貼付工程により少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム310のそれぞれの他側と電気的に連結し、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム310のそれぞれの曲げによって、第1支持部材500の第1背面の縁部分に配置され得る。第1支持部材500の第1背面の縁部分は、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム310とプリント回路基板330が配置される第1支持部材500の背面の領域であり得る。例えば、第1支持部材500の第1背面の縁部分は、第1支持部材500の背面の一側部分で表現され得る。
【0079】
本明細書の実施例によると、プリント回路基板330は、振動装置800と非重畳されるように、第1支持部材500の背面に配置され得る。本明細書の実施例によると、プリント回路基板330の一部は、振動装置800と重畳して振動装置800の背面に配置され得る。本明細書の実施例によると、振動装置800と重畳するプリント回路基板330の一部は、第1支持部材500と重畳または、非重畳され得る。
【0080】
本明細書の実施例によると、プリント回路基板330は、第1支持部材500と重畳する第1基板領域331を含むことができる。例えば、プリント回路基板330は、第1支持部材500と重畳する第1基板領域331、および第1支持部材500および振動装置800と重畳する第2基板領域333を含むことができる。例えば、プリント回路基板330は、第1支持部材500と重畳する第1基板領域331、第1支持部材500および振動装置800と重畳する第2基板領域333、および振動装置800と重畳する第3基板領域335を含むことができる。本明細書の実施例によると、プリント回路基板330は、第1支持部材500と重畳する第1基板の領域、および振動装置800と重畳する第3基板領域335を含むことができる。
【0081】
本明細書の実施例によると、プリント回路基板330が、ディスプレイパネル200の背面に直接に接触するように配置された場合に、音響(DVS)のためのディスプレイパネル200の振動がプリント回路基板330に直接に伝達されることによってプリント回路基板330が損傷または、プリント回路基板330の振動または震えによってプリント回路基板330とフレキシブル回路フィルム310の間の剥離現象が発生し得、プリント回路基板330の振動によるフレキシブル回路フィルム310の振動によって、データ駆動集積回路320が損傷し得る。
【0082】
したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル200の背面に直接に接触しないように、第1支持部材500の背面にプリント回路基板330を配置させることで、ディスプレイパネル200の振動がプリント回路基板330に伝達されることを防止、または最小限に抑えることができる。そして、これにより、ディスプレイパネル200の振動によるプリント回路基板330の損傷を防止し、または最小限に抑えることができ、フレキシブル回路フィルム310とプリント回路基板330の間の剥離現象とデータ駆動集積回路320の損傷を防止または、最小限に抑えることができる。
【0083】
また、プリント回路基板330が、ディスプレイパネル200と、第1支持部材500の間に配置されないので、振動装置800の配置がプリント回路基板330に影響を受けないので、振動装置800の配置の自由度を確保することができる。これにより、振動装置800の配置を介してディスプレイパネル200の振動によって発生する音響の音圧と音質および再生帯域を増加させることができる。
【0084】
本明細書の実施例に係る駆動回路部300は、制御ボード340、信号伝達部材350、タイミング制御回路360、ユーザコネクタ370、および振動駆動回路380をさらに含むことができる。
【0085】
制御ボード340は、第1支持部材500の背面上に配置され、信号伝達部材350を介してプリント回路基板330と連結され得る。制御ボード340は、ユーザコネクタ370を介してディスプレイホストシステム(またはディスプレイ駆動システム)と連結され得る。制御ボード340は、ディスプレイのホストシステムから供給されるタイミング同期信号と映像データをタイミング制御回路360に提供し、タイミング制御回路360から出力されるデジタル画素データを信号伝達部材350とプリント回路基板330およびフレキシブル回路フィルム310を介してデータ駆動集積回路320に提供することができる。
【0086】
制御ボード340は、ディスプレイ装置の駆動に必要な各種駆動電圧を生成する電圧生成回路をさらに含むことができる。
【0087】
タイミング制御回路360は、制御ボード340に実装し、ユーザコネクタ370を介してディスプレイホストシステムから供給されるタイミング同期信号と映像データを受信する。例えば、タイミング同期信号は、垂直同期信号、水平同期信号、データイネーブル信号、およびメインクロック信号などを含むことができる。
【0088】
タイミング制御回路360は、タイミング同期信号に基づいて、ゲート駆動回路の駆動タイミングを制御するためのゲート制御信号と複数のデータ駆動集積回路320のそれぞれの駆動タイミングを制御するためのデータ制御信号のそれぞれを生成することができる。例えば、ゲート制御信号は、少なくとも1つのゲートスタート信号、複数のゲートシフトクロックなどを含むことができる。データ制御信号は、ソーススタート信号は、ソースシフトクロック、およびソース出力イネーブル信号などを含むことができる。
【0089】
タイミング制御回路360は、制御ボード340に実装されず、プリント回路基板330の前面に実装され得る。また、電圧生成回路は、制御ボード340に実装されず、プリント回路基板330の前面に実装され得る。この場合、制御ボード340は、省略され得る。
【0090】
本明細書の実施例に係る駆動回路部300は、ディスプレイパネル200のタッチ電極層に連結されたタッチ駆動回路をさらに含むことができる。
【0091】
タッチ駆動回路は、タッチ電極層に配置された複数のタッチ電極のそれぞれを介して使用者のタッチをセンシングして、タッチローデータ(touch raw data)を生成し、生成されたタッチローデータに基づいて、使用者のタッチの座標情報をディスプレイホストシステムに提供することができる。例えば、タッチ駆動回路は、使用者のタッチイベント発生およびタッチの座標情報を振動駆動回路に提供することができる。
【0092】
ディスプレイホストシステムは、メインボード、マザーボードに実装された各種回路、各種記憶媒体、周辺機器、キーボード、および電源装置などを含むことができる。マザーボードに実装された各種回路は、各種情報を処理するための中央制御回路、中央制御回路の制御に基づいてデータを処理する画像処理回路、および中央制御回路の制御に基づいて音響を処理する音響処理回路などを含むことができる。ディスプレイホストシステムは、各種情報を処理するとともに、タイミング同期信号と映像データを生成して制御ボード340に提供し、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む駆動信号を生成して制御ボード340に提供する。例えば、音響信号は、映像データと同期し、または映像データと同期しないことがある。
【0093】
ディスプレイホストシステムは、タッチ駆動回路から提供される使用者のタッチの座標情報に対応するタッチ座標と連携されたアプリケーションプログラム(application program)を実行し、または使用者のタッチドローイングに基づいて使用者のインターフェースを実行することができる。また、ディスプレイのホストシステムは、タッチ駆動回路から提供される使用者のタッチの座標情報に対応するハプティックフィードバック信号を含む駆動信号を生成し、駆動回路部30に提供することができる。
【0094】
支持フレーム400は、前面部材100の背面に配置され得る。例えば、支持フレーム400は、ディスプレイパネル200の側面を囲むことができる。例えば、支持フレーム400は、振動装置800を囲むことができる。例えば、支持フレーム400は、前面部材100と同じ形状を有することができる。支持フレーム400は、ディスプレイ装置の最外郭側面に配置され、ディスプレイ装置の外部に直接露出され得る。例えば、支持フレーム400は、最外郭フレーム、最外郭モールド物、最外郭機構物、ガイドフレーム、ガイドパネル、エッジフレーム、またはモールドフレームなどで表現され得るが、この用語に限定されるものではない。
【0095】
支持フレーム400は、第1支持部材500を支持することができる。支持フレーム400は、ディスプレイパネル200の背面と第1支持部材500との間にエアギャップ(AG)またはディスプレイパネル200の収納または収容空間を設けることができる。また、支持フレーム400は、振動装置800の収納または収容空間を設けることができる。
【0096】
本明細書の実施例によると、支持フレーム400は、第1連結部材(または第1結合部材)410を介して、前面部材100の背面の縁部分に配置され得る。第1連結部材410は、前面部材100の背面の縁部分と支持フレーム400との間に介在して、支持フレーム400を前面部材100の背面に配置させることができる。
【0097】
本明細書の実施例に係る第1連結部材410は、接着樹脂、接着層を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第1連結部材410の接着樹脂および/または接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第1連結部材410の接着樹脂および/または接着層は、ディスプレイパネル200の振動による前面部材100の振動が支持フレーム400に伝達されることを防止し、または最小化するために、相対的に硬度が高い特性を有するアクリル系の接着物質よりは、相対的に軟性特性を有するウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0098】
本明細書の実施例に係る支持フレーム400は、前面部材100の縁部分に配置され、ディスプレイパネル200と重畳される開口部420を含むことができる。例えば、支持フレーム400は、前面部材100と同じ形状を有することができ、これに限定されるものではない。例えば、支持フレーム400は、前面部材100の形状と同じ多角形状、または非多角形状を有することができる。
【0099】
支持フレーム400は、中心領域に開口部420を含むことができる。支持フレーム400は、前面部材100の上下左右の4つの縁部分を支持する4面支持構造(または四角フレーム構造)を有することができる。したがって、前面部材100の上下左右の4つの縁部分が支持フレーム400によってすべて支持されるので、前面部材100の上下左右の縁部分での剛性がすべて同じであり得る。これによって、振動装置800の周りにディスプレイパネル200の振動モードが形成され得、振動装置800の振動領域(または可振位置)とディスプレイパネル200の最大変位の位置が互いに一致することにより、振動装置800の振動効率が向上され得る。これによってディスプレイパネル200の振動によって発生される音響の音圧と音質および音響の再生帯域が向上され得る。本明細書において、「左側」、「右側」、「上部」および「下部」の用語は、説明と例示の便宜のために、一例として用いられ、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者が理解できるように相互に交換可能であることと理解しなければならない。
【0100】
支持フレーム400の開口部420は、支持フレーム400の内側面によって実現され得る。支持フレーム400の開口部420は、ディスプレイパネル200を収納し、または収容することができる。また、支持フレーム400の開口部420は、振動装置800を収納し、または収容することができる。例えば、支持フレーム400の開口部420は、ディスプレイパネル200と同じ形状を有することができる。例えば、支持フレーム400の開口部420は、ディスプレイパネル200よりも大きい大きさを有することができる。例えば、支持フレーム400の開口部420は、ディスプレイパネル200の形状と同じ多角形状、または非多角形状を有することができる。
【0101】
本明細書の実施例に係る支持フレーム400は、一面に一定の間隔で形成された複数の連結部430をさらに含むことができる。複数の連結部430のそれぞれは、第1支持部材500を支持フレーム400に配置(または連結)させるための構造物であって、第1支持部材500に対向する面に形成され得る。例えば、複数の連結部430のそれぞれは、孔又は溝を含むことができる。例えば、孔又は溝は、ネジ穴又はネジ溝であり得、これに限定されるものではない。
【0102】
図6は、本明細書の実施例に係る第1支持部材の背面を示した平面図である。
図7Aは、
図6に示した線III-III’の断面図である。
図7B及び
図7Cは、
図6に示した線III-III’の他の断面図である。
【0103】
図2~
図7Cを参照すると、第1支持部材500は、ディスプレイパネル200の背面に配置され得る。例えば、第1支持部材500は、支持フレーム400の背面に配置され得る。例えば、第1支持部材500は、支持フレーム400の縁部分に支持され、ディスプレイパネル200の背面を覆うことができる。第1支持部材500は、振動装置800を支持し、または収納(または収容)することができる。第1支持部材500は、支持フレーム400と同じ形状を有するように形成され、支持フレーム400によって支持され得る。
【0104】
本明細書の実施例によると、第1支持部材500は、第2連結部材(または第2結合部材)540を介して支持フレーム400に配置され得る。例えば、第2連結部材540は、ネジまたはボルトなどであり得、これに限定されるものではない。例えば、第2連結部材540は、第1支持部材500の縁部分に1つ以上配置され得る。例えば、第1支持部材500の第2連結部材540が配置される領域には、第2連結部材540の結合(または締結)を容易にするためのホールが形成され得る。
【0105】
本明細書の実施例に係る第1支持部材500は、振動装置800を支持する支持台の役割をすることができる。例えば、第1支持部材500は、金属材質または金属合金材質を含むことができる。例えば、第1支持部材500は、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金、鉄とニッケルの合金、およびステンレス鋼(stainless steel)のいずれか以上の材質、これらの合金材質、または接合構造を有することができ、これに限定されるものではない。例えば、第1支持部材500は、0.5mm以上の厚さを有することができ、これに限定されるものではない。第1支持部材500は、背面カバー、バックカバー、または背面部材などであり得、これらの用語に限定されるものではない。
【0106】
本明細書の他の実施例に係る第1支持部材500は、ディスプレイ装置の重量を減らすために、0.5mm未満の厚さを有することができる。この場合、前面部材100に比べ相対的に薄い厚さに起因し、第1支持部材500は、剛性が弱いので、振動装置800の振動によって第1支持部材500のねじれ現象が発生することにより、振動装置800の振動が前面部材100に正しく伝達されないことがある。
【0107】
本明細書の発明者らは、第1支持部材500が十分な剛性を有しない場合、第1支持部材500が振動装置800のエネルギーを一部吸収する問題があることを認識した。例えば、第1支持部材500によって振動装置800のエネルギーを吸収するようになるので、第1支持部材500が吸収されたエネルギー分だけ不足した振動がディスプレイパネル200に伝達され得る。これにより、振動装置800の不足した振動によってディスプレイパネル200が、十分な音響を出力し難くなる。したがって、本明細書の発明者らは、振動装置800のエネルギーまたは振動が消失される場合、ディスプレイパネル200から所望する音響を出力することが困難な問題があることを認識した。
【0108】
そこで、本明細書の発明者らは、第1支持部材500の剛性を増加させ,または補強するためのいくつかの実験を行った。第1支持部材500の剛性を増加させるために、第1支持部材500に、他の構造物を追加で構成することができるが、そのようにする場合には、ディスプレイ装置の厚さが厚くなる問題がある。本明細書の発明者らは、複数の実験を通じて、ディスプレイ装置の厚さを増加させずに、第1支持部材500の剛性を増加させ、または補強するために、第1支持部材500にフォーミング部(または剛性補強構造)を構成した。また、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、第1支持部材500の剛性を補強するための少なくとも1つ以上の補強部をさらに含むことができる。例えば、少なくとも1つ以上の補強部は、補強バーまたは剛性補強構造をさらに含むことができる。
【0109】
本明細書の実施例に係る第1支持部材500は、第1-1プレート510、フォーミング部520、および第1-2プレート530を含むことができる。
【0110】
本明細書の実施例によると、第1-1プレート510は、第1支持部材500の基底(base)をなし、フォーミング部520は、第1-1プレート510から第1-1プレート510の外側方向に延長され、第1-2プレート530は、フォーミング部520から第1-1プレート510の外側方向に延長され、フォーミング部520は、第1-1プレート510と第1-2プレート530の間の領域であり得る。例えば、第1-1プレート510、フォーミング部520、および第1-2プレート530は、一体に形成され得る。
【0111】
本明細書の実施例に係る第1-1プレート510(又は第1-1支持プレート)は、ディスプレイパネル200の背面に配置され得る。例えば、第1-1プレート510は、ディスプレイパネル200の背面と向き合うように配置され、ディスプレイパネル200の背面を覆うことができる。例えば、第1-1プレート510は、複数のホールを含むことができる。
【0112】
第1-1プレート510は、第1支持部材500の中心領域に位置し、振動装置800を支持することができる。例えば、第1-1プレート510は、平らな形状であり得、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第1支持部材500は、第1-1プレート510に形成された第1ホール(または振動装置の収容ホール)550を含むことができる。第1ホール550は、振動装置800の背面の一部が挿入または収容され得る大きさと形状を有するように、第1-1プレート510に形成され得る。
【0113】
本明細書の実施例に係る第1ホール550は、第1-1プレート510の第1-1領域(または第1-1プレート領域)に形成された第1-1ホール551、および第1-1ホール551と隣接して第1-1プレート510の第1-2領域(または第1-2プレート領域)に形成された第1-2ホール552を含むことができる。例えば、第1-1ホール551と第1-2ホール552は、第1方向(X)に並んで配置され得る。本明細書の実施例に係る第1-1ホール551と第1-2ホール552は、円形状を有することができ、これに限定されない。例えば、第1-1ホール551と第1-2ホール552は、楕円形状または多角形状を有し、または振動装置800の背面の一部が挿入または収容可能な形状を有することができる。
【0114】
本明細書の実施例に係る第1支持部材500は、第1-1プレート510に形成された第2ホール(または配線ホールまたはワイヤホール)560をさらに含むことができる。第2ホール560は、ディスプレイパネル200の背面と第1支持部材500の間に配置された振動装置800の駆動信号ケーブルが貫通して外部に引出され得る大きさと形状を有することができる。例えば、第2ホール560は、後述する第2振動装置1200の駆動信号ケーブルが貫通する通路としても利用され得る。本明細書の実施例に係る第2ホール560は、第1-1ホール551に隣接して形成された第2-1ホール561、および第1-2ホール552に隣接して形成された第2-2ホール562を含むことができる。
【0115】
本明細書の実施例に係る第1支持部材500は、第1-1プレート510に形成された第3ホール(またはダミーホール)570をさらに含むことができる。例えば、第3ホール570は、ベントホールとして利用され得る。例えば、第3ホール570は、第1-1ホール551に隣接して形成された第3-1ホール571、および第1-2ホール552に隣接して形成された第3-2ホール572を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0116】
本明細書の実施例に係る第1支持部材500は、第1-1プレート510に形成された第4ホール580をさらに含むことができる。例えば、第4ホール580は、第1支持部材500と支持部1110の結合に利用され得る。本明細書の実施例によると、第4ホール580は、第1支持部材500と振動装置800の連結または結合に利用され得る。例えば、支持部1110の第6連結部材1140が第4ホール580を介して挿入または収容されて支持部1110側に結合され得る。例えば、第4ホール580は、第1-1ホール551に隣接して形成された第4-1ホール581、および第1-2ホール552に隣接して形成された第4-2ホール582を含むことができる。
【0117】
本明細書の実施例に係る第1支持部材500は、第1-1プレート510に形成された第5ホール590をさらに含むことができる。例えば、第5ホール590は、第1支持部材500と振動装置800とを結合し、または連結することができる。本明細書の実施例によって、第5ホール590は、第1支持部材500と支持部1110を結合し、または連結することができる。例えば、第5ホール590は、第1-1ホール551および第1-2ホール552に隣接して形成され得る。例えば、第5ホール590は、第1-1ホール551に隣接して形成された第5-1ホール591、および第1-2ホール552に隣接して形成された第5-2ホール592を含むことができる。
【0118】
本明細書の実施例に係るフォーミング部520は、ディスプレイパネル200の背面に配置され得る。例えば、フォーミング部520は、ディスプレイパネル200の背面と向き合うように配置され、ディスプレイパネル200の背面を覆うことができる。
【0119】
フォーミング部520は、第1-1プレート510から第1-1プレート510の外側方向に延長された領域であり得る。例えば、フォーミング部520の一端は、第1-1プレート510の外側端と連結され得る。フォーミング部520は、振動装置800を支持することができる。フォーミング部520は、第1支持部材500の剛性を増加させ、また補強することができ、第1-1プレート510から凹に、または凸に形成され得る。例えば、フォーミング部520は、振動装置800の厚さ(または高さ)の増加を減らすか、または最小限に抑え、ディスプレイ装置のスリム化のために、第1-1プレート510からディスプレイパネル200に向かって凸に形成され得、これに限定されるものではない。
【0120】
本明細書の実施例に係るフォーミング部520は、1つまたは多数のサブフォーミング部で構成され得る。例えば、フォーミング部520は、多数のサブフォーミング部が階段形状に配置された構造を有することができ、これに限定されるものではない。例えば、多数のサブフォーミング部は一体に形成され得る。
【0121】
図7Aを参照すると、フォーミング部520は、第1-1プレート510の外側端からディスプレイパネル200の背面に向かって傾斜面を有するように、第1-1プレート510の外側方向に延長された第1サブフォーミング部521、第1サブフォーミング部521の外側端(または他端)からディスプレイパネル200と水平(または平行)に第1-1プレート510の外側方向に延長された第2サブフォーミング部522、および第2サブフォーミング部522から第1-1プレート510の外側方向に延長された第3サブフォーミング部523を含むことができる。
【0122】
本明細書の実施例によると、第3サブフォーミング部523は、ディスプレイパネル200の背面に向かって第2サブフォーミング部522の外側端または一側に沿って延長され得る。例えば、第3サブフォーミング部523は、傾斜面を有するようにディスプレイパネル200の背面に向かって、第1-1プレート510の外側または一側方向に延長され得る。例えば、第3サブフォーミング部523の一端は、第2サブフォーミング部522の外側端(または他端)に連結され、第3サブフォーミング部523の他端は、第1-2プレート530に連結され得る。例えば、第3サブフォーミング部523の他端は、第1-2プレート530の面の中のディスプレイ装置の内面に向かう面に連結され得る。例えば、第1サブフォーミング部521と第3サブフォーミング部523は、0°より大きく、90°を超えない範囲内の傾きを有することができる。
【0123】
図7Bを参照すると、フォーミング部520は、第1-1プレート510の外側端からディスプレイパネル200の背面に向かって傾斜面を有するように、第1-1プレート510の外側方向に延長された第1サブフォーミング部521、および第1サブフォーミング部521から第1-1プレート510の外側方向に延長された第2サブフォーミング部522を含むことができる。
【0124】
本明細書の実施例によると、第2サブフォーミング部522は、ディスプレイパネル200と水平(または平行)に第1サブフォーミング部521から延長され得る。例えば、第2サブフォーミング部522は、第1サブフォーミング部521の外側端(または他端)に沿って延長され得る。例えば、第2サブフォーミング部522は、第1-2プレート530と同じ水平線上でディスプレイパネル200と水平(または平行)に延長され得る。例えば、第2サブフォーミング部522の一端は、第1サブフォーミング部の他端に連結され、第2サブフォーミング部522の他端は、第1-2プレート530に連結され得る。例えば、第2サブフォーミング部522の他端は、第1-2プレート530の面の中のディスプレイ装置の内面に向かう面に連結され得る。
【0125】
図7Cを参照すると、フォーミング部520は、第1-1プレート510から第1-1プレート510の外側方向または一側方向に延長された第1サブフォーミング部521を含むことができる。
【0126】
本明細書の実施例によると、第1サブフォーミング部521は、ディスプレイパネル200の背面に向かって、第1-1プレート510の外側端または一側に沿って延長され得る。例えば、第1サブフォーミング部521は、傾斜面を有するようにディスプレイパネル200の背面に向かって、第1-1プレート510の外側方向または一側方向に延長され得る。例えば、第1サブフォーミング部521の一端(または一側)は、第1-1プレート510の外側端または一側に連結され、第1サブフォーミング部521の他端(または他側)第1-2プレート530に連結され得る。例えば、第1サブフォーミング部521の他端(または他側)は、第1-2プレート530の面の中のディスプレイ装置の内面に向かう面に連結され得る。
【0127】
本明細書の実施例に係る第1-2プレート530(又は第1-2支持プレート)は、前面部材100の背面に配置され得る。第1-2プレート530は、第1支持部材500の縁部分を構成し、支持フレーム400の背面に配置され得る。第1-2プレート530は、フォーミング部520から第1-1プレート510の外側方向または一側方向に延長された領域であり得る。第1-2プレート530は、駆動回路部300の一部が通過(または延長)するホール(H)を含むことができる。例えば、駆動回路部300のプリント回路基板330は、ホール(H)を介して引き出されて(または延長されて)第1支持部材500の背面に配置され得る。
【0128】
本明細書の実施例によると、第1-2プレート530は、第2連結部材(又は第2結合部材)540を介して支持フレーム400の背面に配置され得る。例えば、第1-2プレート530は、第2連結部材540によって支持フレーム400の背面に配置、連結または結合され得る。
【0129】
本明細書の実施例によると、第2連結部材540は、第1-2プレート530に多数配置され得る。例えば、第2連結部材540は、ネジまたはボルトであり得、これに限定されるものではない。例えば、第2連結部材540がネジまたはボルトである場合、第2連結部材540は、第1-2プレート530の背面から支持フレーム400側に締結され得、支持フレーム400の連結部430に連結または結合され得る。例えば、第2連結部材540が配置される第1-2プレート530の領域には、第2連結部材540の結合(または締結)を容易にするためのホールが形成され得る。
【0130】
本明細書の他の実施例として、第2連結部材540は、接着樹脂、接着層を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第2連結部材540は、支持フレーム400と第2連結部材540の間に配置され得る。例えば、第2連結部材540の接着樹脂および/または接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第2連結部材540の接着樹脂および/または接着層は、振動装置800の振動に伴う第1支持部材500の振動が支持フレーム400に伝達されることを防止し、または最小限に抑えるため、相対的に硬度の高い特性を有するアクリル系の接着物質よりは、相対的に軟性特性を有するウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0131】
本明細書の実施例によると、第1-2プレート530は、第2-1領域(または第2-1プレート領域)531と第2-2領域(または第2-2プレート領域)533を含むことができる。
【0132】
本明細書の実施例によると、第2-1領域531は、支持フレーム400の背面に対応する部位であり、第2-2領域533は、フォーミング部520と第2-1領域531の間の部位であり得る。例えば、第2-1領域531は、第2連結部材540を介して支持フレーム400の背面に配置され得る。例えば、第2-2領域533は、ホール(H)を含むことができる。例えば、ホール(H)は、第1支持部材500の第1縁部分に位置する第1-2プレート530の第2-2領域533に形成され得る。例えば、第2-2領域533は、駆動回路部300のプリント回路基板330が通過することができる大きさと形状を有することができる。
【0133】
第1-2プレート530は、支持フレーム400に沿って配置され、前面部材100および支持フレーム400は、第1支持部材500によって支持され得る。これにより、前面部材100および支持フレーム400のそれぞれの上下左右の4縁部分が第1-2プレート530によってすべて支持され、前面部材100、支持フレーム400および第1支持部材500のそれぞれの上下左右の縁部分での剛性がすべて同じであり得る。これによって、振動装置800の周辺にディスプレイパネル200の振動モードが形成され得、振動装置800の振動領域(または可振位置)とディスプレイパネル200の最大変位の位置が互いに一致することにより、振動装置800の振動効率が向上され得る。これにより、ディスプレイパネル200の振動によって発生する音響の音圧と音質および再生帯域が向上され得る。
【0134】
図8Aは、本明細書の実施例に係る第2支持部材および第3支持部材を示した図である。
図8Bは、本明細書の実施例に係る第2支持部材および第3支持部材を示した図である。
図8Cは、本明細書の実施例に係る第2支持部材および第3支持部材を示した図である。
【0135】
図5、
図8A~
図8Cを参照すると、第2支持部材600は、第1支持部材500の背面に配置され得る。例えば、第2支持部材600は、第1支持部材500のホール(H)を介して引き出されて(または延長されて)第1支持部材500の背面に配置される駆動回路部300の一部分が安着され得る構造を有することができる。例えば、第2支持部材600は、駆動回路部300のプリント回路基板330が配置され得る構造を有することができる。例えば、第2支持部材600は、第1支持部材500の背面とプリント回路基板330の間に配置され、プリント回路基板330を支持することができる。例えば、プリント回路基板330は、第2支持部材600の背面に配置され得る。例えば、プリント回路基板330は、第2支持部材600の側面に配置され得る。
【0136】
本明細書の実施例に係る第2支持部材600は、1つまたは多数のプレートで構成され得る。例えば、第2支持部材600は、複数のプレートが「⊃」字形状で配置された構造を有することができ、これに限定されるものではない。例えば、多数のプレートは、一体に形成され得る。
【0137】
図5及び
図8Aを参照すると、第2支持部材600は、第2-1プレート(または第2-1支持プレート)610を含むことができる。例えば、駆動回路部300のプリント回路基板330は、第2-1プレート610の背面に配置され得る。例えば、第2-1プレート610は、平らな形状であり得、これに限定されるものではない。例えば、プリント回路基板330と連結されたフレキシブル回路フィルム310の一部は、第2-1プレート610の背面に配置され得る。
【0138】
本明細書の実施例によると、プリント回路基板330は、第3-1支持部材710を介して、第2-1プレート610の背面に配置され得る。例えば、第3-1支持部材710は、第2-1プレート610の背面とプリント回路基板330の間に配置され得る。例えば、フレキシブル回路フィルム310が第2-1プレート610の背面に配置される場合、第3-1支持部材710は、第2-1プレート610の背面に配置されたフレキシブル回路フィルム310と第2-1プレート610の間に配置され得る。
【0139】
本明細書の実施例によると、第3-1支持部材710は、接着樹脂、接着層を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第3-1支持部材710の接着樹脂および/または接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第3-1支持部材710の接着樹脂および/または接着層は、振動装置800の振動による第3-1支持部材710の振動が支持フレーム400に伝達されることを防止または最小限に抑えるために、相対的に硬度の高い特性を有するアクリル系の接着物質よりは、相対的に軟性特性を有するウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0140】
本明細書の実施例によると、第2-1プレート610は、第1支持部材500の底面(または第1面)、例えば、第1支持部材500の第1-1プレート510の背面にディスプレイパネル200に水平(または平行)に配置され得る。例えば、第2-1プレート610は、第1-1プレート510に連結(または結合)配置され、第1支持部材500の外側方向または一側方向に水平に延長されてフォーミング部520および第1-2プレート530とも重畳し得る。
【0141】
本明細書の実施例によると、第2-1プレート610は、第3連結部材(または第3結合部材)640を介して、第1-1プレート510の背面に配置され得る。例えば、第2-1プレート610は、一端(または一側)から延長された延長部615を含み、延長部615が第3連結部材640を介して、第1-1プレート510の背面に連結(または結合)され得る。
【0142】
本明細書の実施例によると、第3連結部材640は、第2-1プレート610に多数配置され得る。一例として、第3連結部材640は、ネジまたはボルトであり得、これに限定されるものではない。例えば、第3連結部材640がネジまたはボルトである場合、第3連結部材640は、第2-1プレート610の背面から第1-1プレート510側に締結され得る。例えば、第3連結部材640が配置される第2-1プレート610の領域には、第3連結部材640の結合(または締結)を容易にするためのホールが形成され得る。
【0143】
本明細書の他の実施例として、第3連結部材640は、接着樹脂、接着層を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第3連結部材640は、第1-1プレート510と第2-1プレート610の間に配置され得る。例えば、第3連結部材640の接着樹脂および/または接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第3連結部材640の接着樹脂および/または接着層は、振動装置800の振動による第2支持部材600の振動が支持フレーム400に伝達されることを防止し、または最小限に抑えるため、相対的に硬度の高い特性を有するアクリル系の接着物質よりは、相対的に軟性特性を有するウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0144】
図5及び
図8Bを参照すると、第2支持部材600は、第2-1プレート610の他端からディスプレイパネル200に向かって折り曲げて延長された第2-2プレート(または第2-2支持プレート)620をさらに含むことができる。
【0145】
本明細書の実施例によると、第1支持部材500のホール(H)を介してフレキシブル回路フィルム310は、第2-2プレート620の外側または一側に沿って、第2-1プレート610の背面側に延長され、第3-2支持部材720を介して、第2-2プレート620に安定的に配置され得る。例えば、第3-2支持部材720は、第2-2プレート620とフレキシブル回路フィルム310の間に配置され得る。本明細書の実施例によると、駆動回路部300のプリント回路基板330は、第2-2プレート620に配置され得る。例えば、プリント回路基板330は、第3-2支持部材720を介して、第2-2プレート620の外側に配置され得る。例えば、第3-2支持部材720は、第2-2プレート620とプリント回路基板330の間に配置され得る。例えば、第3-2支持部材720は、第3-1支持部材710と一体に形成され得る。例えば、第3-2支持部材720は、第3-1支持部材710とは別途に構成され得る。
【0146】
本明細書の実施例によると、第2-2プレート620の一端(または一側)は、第2-1プレート610の他端(または他側)に連結され得る。例えば、第2-2プレート620の他端(または他側)は、第1-2プレート530の下面に配置され得る。
【0147】
本明細書の実施例によると、第2-2プレート620は、第3-3支持部材730を介して、第1-2プレート530の下面に配置され得る。例えば、第3-3支持部材730は、第2-2プレート620と第1-2プレート530の下面の間に配置され得る。例えば、第3-3支持部材730は、第3-2支持部材720と一体に形成され得る。例えば、第3-3支持部材730は、第3-2支持部材720とは別途に構成され得る。
【0148】
本明細書の実施例によると、第3-2支持部材720および第3-3支持部材730は、接着樹脂、接着層を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第3-2支持部材720および第3-3支持部材730の接着樹脂および/または接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第3-2支持部材720および第3-3支持部材730の接着樹脂および/または接着層は、振動装置800の振動による第3-2支持部材720と第3-3支持部材730の振動が支持フレーム400に伝達されることを防止し、または最小限に抑えるために、相対的に硬度の高い特性を有するアクリル系の接着物質よりは、相対的に軟性特性を有するウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0149】
第2支持部材600が第2-1プレート610のみで構成される場合、第2-1プレート610の他端(または他側)は、フローティングした状態になって、振動に対して脆弱になる。これにより、第2-1プレート610に配置されたプリント回路基板330が損傷し、またはプリント回路基板330とフレキシブル回路フィルム310の間の剥離現象が発生され得、プリント回路基板330の振動によるフレキシブル回路フィルム310の振動によって、データ駆動集積回路320が損傷され得る。しかし、第2支持部材600が第1-2プレート530に配置された第2-2プレート620を含むと、第2支持部材600が第2-2プレート620をベースに第1支持部材500によって支持されるので、振動装置800の振動に対して安定性を確保することができる。したがって、第2支持部材600に配置されたプリント回路基板330が損傷し、またはプリント回路基板330とフレキシブル回路フィルム310の間の剥離現象を防止することができる。
【0150】
図5及び
図8Cを参照すると、第2支持部材600は、第2-2プレート620の他端(または他側)からディスプレイパネル200に水平(または平行)に、第1支持部材500の内側方向に折り曲げて延長された第2-3プレート(または第2-3支持プレート)630をさらに含むことができる。第2-3プレート630は、第2-2プレート620から第1支持部材500の背面に沿って、第1支持部材500の中心方向に延長され得る。
【0151】
本明細書の実施例によると、第2-3プレート630は、第3-4支持部材740を介して、第1支持部材500の背面に配置され得る。例えば、第2-3プレート630は、第3-4支持部材740を介して、第1支持部材500の第1-2プレート530の背面に配置され得る。例えば、第2-3プレート630の一端(または一側)は、第2-2プレート620の他端(または他側)に連結され得る。例えば、第2-3プレート630の他端(または他側)は、第1-2プレート530の背面に固定配置され得る。例えば、第3-4支持部材740は、第1-2プレート530と第2-3プレート630の間に配置され得る。例えば、第3-4支持部材740は、第3-3支持部材730と一体に形成され得る。例えば、第3-4支持部材740は、第3-3支持部材730とは別途に構成され得る。
【0152】
本明細書の実施例によると、第3-4支持部材740は、接着樹脂、接着層を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第3-2支持部材720および第3-3支持部材730の接着樹脂および/または接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第3-2支持部材720および第3-3支持部材730の接着樹脂および/または接着層は、振動装置800の振動による第3-2支持部材720と第3-3支持部材730の振動が支持フレーム400に伝達されることを防止し、または最小限に抑えるために、相対的に硬度の高い特性を有するアクリル系の接着物質よりは、相対的に軟性特性を有するウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0153】
第2支持部材600が第2-3プレート630を含む場合、第2-3プレート630によって第2支持部材600が第1支持部材500と接触する面積が広くなるので、第2支持部材600は、より安定的に第1支持部材500に支持され得る。したがって、第2支持部材600に配置されたプリント回路基板330が損傷し、またはプリント回路基板330とフレキシブル回路フィルム310の間の剥離現象をより効果的に防止することができる。
【0154】
本明細書の実施例によると、第2支持部材600は、第2-3プレート630を第1-2プレート530に配置するために、第4連結部材(又は第4結合部材)750をさらに含むことができる。例えば、第4連結部材750は、ネジまたはボルトであり得、これに限定されるものではない。例えば、第4連結部材750がネジまたはボルトである場合、第4連結部材750は、第1-2プレート530の前面から第2-3プレート630側に結合され得る。例えば、第4連結部材750が配置される第1-2プレート530と第2-3プレート630のそれぞれの領域には、第4連結部材750の結合(または締結)を容易にするためのホールが形成され得る。
【0155】
振動装置800(または第1振動装置)は、第1支持部材500とディスプレイパネル200の間に配置され得る。振動装置800は、第1支持部材500によって支持されてディスプレイパネル200を振動させることができる。振動装置800は、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む駆動信号によって振動して、ディスプレイパネル200を直接に振動させることで、ディスプレイパネル200の振動による音響(DVS)を発生させ、また使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生することができる。例えば、振動装置800は、中低音域帯の音響(DVS)を発生させることができる。例えば、振動装置800は、ディスプレイパネル200の中心領域に配置され得る。
【0156】
本明細書の実施例に係る振動装置800は、ボビンとボビンに巻き取られたコイルを含むことができ、ボビンはディスプレイパネル200の背面に接触し得る。
【0157】
本明細書の実施例によると、振動装置800は、1つまたは多数の振動発生器を含むことができる。例えば、振動装置800は、第1振動発生器810および第2振動発生器830を含むことができる。例えば、第1振動発生器810および第2振動発生器830は、コイル型振動発生器であり得る。
【0158】
第1及び第2振動発生器810、830は、第1支持部材500に支持されるか、または収納(または収容)されて、ディスプレイパネル200を振動させることができる。例えば、第1及び第2振動発生器810、830のそれぞれは、ボビンとボビンに巻き取られたコイルを含むことができ、ボビンはディスプレイパネル200の背面に接触し得る。
【0159】
第1振動発生器810は、ディスプレイパネル200の第1背面領域に配置され、ディスプレイパネル200の第1背面領域を振動させることができる。
【0160】
第1振動発生器810は、第1支持部材500の第1-1プレート510の第1領域に支持されるか、または収納(または収容)され得る。例えば、第1振動発生器810の背面の一部が第1-1プレート510の第1-1領域に形成された第1-1ホール551に挿入されるか、または収容(または収納)され得る。
【0161】
第1振動発生器810は、音響信号または/およびハプティックフィードバック信号を含む第1駆動信号によって振動して、ディスプレイパネル200の第1背面領域を直接に振動させることで、ディスプレイパネル200の振動による音響(DVS)を発生させ、また使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。
【0162】
第2振動発生器830は、ディスプレイパネル200の第2背面領域に配置され、ディスプレイパネル200の第2背面領域を振動させることができる。
【0163】
第2振動発生器830は、第1支持部材500の第1-1プレート510の第2領域に支持されるか、収納(または収容)され得る。例えば、第2振動発生器830の背面の一部が第1-1プレート510の第1-2領域に形成された第1-2ホール552に挿入されるか、または収容(または収納)され得る。
【0164】
第2振動発生器830は、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む第2駆動信号によって振動して、ディスプレイパネル200の第2背面領域を直接に振動させることで、ディスプレイパネル200の振動による音響(DVS)を発生させ、また使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。
【0165】
第1駆動信号と第2駆動信号は、互いに同一または異なることができる。例えば、第1駆動信号は、左側音響信号またはディスプレイパネル200の第1領域(または左側領域)(A1)に対する第1ハプティックフィードバック信号を含むことができる。第2駆動信号は、右側音響信号またはディスプレイパネル200の第2領域(または右側領域)(A2)に対する第2ハプティックフィードバック信号を含むことができる。
【0166】
第1および第2振動発生器810、830のそれぞれは、ディスプレイパネル200の中心ライン(または横の長さの中心ライン)(CL)を中心に対称になるように、第1支持部材500に配置され得、実質的に互いに同一の構造を含むことができる。第1および第2振動発生器810、830のそれぞれは、振動モジュー、振動ユニット、アクチュエータ、エキサイター、またはトランスデューサなどで表現され得、これらの用語に限定されるものではない。
【0167】
したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル200を音響生成のための振動板として使用することにより、ディスプレイパネル200の前方に音響を出力することができ、これにより、音質が改善され得、視聴者の没入感を高めることができる。
【0168】
また、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル200に連結したプリント回路基板330が、ディスプレイパネル200と第1支持部材500の間に配置されないので、振動装置800の配置がプリント回路基板330に影響を受けずに自由に配置され得る。これにより、振動装置800の効果的な配置を介してディスプレイパネル200の振動によって発生される音響の音圧と音質および再生帯域を増加させることができる。
【0169】
また、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル200に連結したプリント回路基板330が第1支持部材500の背面に位置して、ディスプレイパネル200の背面から離隔することにより、ディスプレイパネル200の振動によるプリント回路基板330の損傷が防止されるか、または最小化され得る。
【0170】
図3~5を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル200と背面に配置される放熱部材900をさらに含むことができる。例えば、放熱部材900は、ディスプレイパネル200の背面と振動装置800の間に配置され得る。例えば、放熱部材900は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、およびマグネシウム(Mg)のいずれか1つ以上の材質であるか、これらの合金などのように熱伝導率の高い金属材料で形成され得るが、これに限定されるものではない。放熱部材900は、熱拡散部材、熱拡散シート、熱拡散層、熱拡散プレート、ヒートシンク、放熱シート、放熱層、または放熱板などの他の用語で表現することができ、これらの用語に限定されるものではない。
【0171】
放熱部材900は、振動装置800と重畳するようにディスプレイパネル200の背面に配置されるので、振動装置800の駆動時に発生する熱をディスプレイパネル200の方に拡散させることで、熱による振動装置800の性能低下を防止することができる。また、放熱部材900は、振動装置800の中心部を中心に、振動装置800より相対的に同じか広い大きさを有することにより、振動装置800の駆動時に発生する熱を広い領域に拡散させ、これにより、振動装置800と重畳するディスプレイパネル200の局部的な領域に熱が集中的に伝達されることを防止することができる。これにより、ディスプレイパネル200の局部的な輝度の不均一現象を防止し、または最小限に抑えることができる。
【0172】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル200と第1支持部材500の間に配置される第5連結部材1000をさらに含むことができる。例えば、第5連結部材1000は、ディスプレイパネル200の背面と第1支持部材500の第1縁部分の間に配置され得る。例えば、第5連結部材1000は、第1支持部材500のホール(H)と隣接した第1支持部材500の前面に配置され得る。例えば、第5連結部材1000は、振動装置800とホール(H)の間に位置する第1-2プレート530の第2-2領域533に配置され得る。
【0173】
本明細書の実施例によると、第5連結部材1000は、長さ方向(Y)に所定の長さを有する六面体の形状を有することができ、これに限定されるものではない。例えば、第5連結部材1000は、ホール(H)の長さと対応する長さを有することができる。例えば、第5連結部材1000は、支持フレーム400の隣接した縁部分と並んで配置され得る。例えば、第5連結部材1000の長さ方向(Y)の両端のそれぞれは、支持フレーム400の縁部分に接触することができる。
【0174】
第5連結部材1000は、接着樹脂、接着層を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第5連結部材1000の接着樹脂および/または接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0175】
本明細書の実施例によると、第5連結部材1000は、ディスプレイパネル200と第1支持部材500の間の結合力を増大させることができる。例えば、第5連結部材1000は、ホール(H)を介して空気が抜けていくのを遮断してエアギャップ(AG)内の音圧が変動されることを防止することができる。
【0176】
図9は、本明細書の実施例に係る支持装置を示した平面図である。
【0177】
図3、
図4及び
図9を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、振動装置800を支持するための支持装置1100をさらに含むことができる。例えば、支持装置1100は、第1支持部材500と振動装置800の背面との間に配置され、振動装置800を支持することができる。例えば、支持装置1100は、プラスチックなどの材料を用いたモールディング工法によって製造され得るモールド構造物であり得、これに限定されるものではない。
【0178】
本明細書の実施例によると、支持装置1100は、第1振動発生器810および第2振動発生器830が隣接するように、固定および/または支持する一体型支持装置であり得る。したがって、支持装置1100によって固定された第1振動発生器810と第2振動発生器830は、一対の振動発生器とすることができる。
【0179】
本明細書の実施例によると、支持装置1100は、振動装置800の背面の縁部分を支持する支持部1110、振動装置800の背面の一部が収容される収容部1120、および第1支持部材500および振動装置800の固定および/または連結のための複数の連結部1130を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0180】
本明細書の実施例によると、支持部1110は、平板形状であり得、収容部1120および連結部1130は、支持部1110に設けられ得る。例えば、支持部1110は、第1支持部材500と振動装置800の端の背面との間に配置され得る。例えば。支持部1110は、第1支持部材500によって支持され、振動装置800を支持することができる。
【0181】
本明細書の実施例によると、収容部1120は、挿入または収容される振動装置800の背面の一部を収容(または収納)することができる。例えば、収容部1120は、第1支持部材500の第1-1プレート510に設けられた第1ホール550に対応するように、支持部1110に設けられ得る。例えば、収容部1120は、第1振動発生器810の背面の一部を収容(または収納)する第1収容部1121、および第2振動発生器830の背面の一部を収容(または収納)する第2収容部1123を含むことができる。例えば、第1収容部1121および第2収容部1123のそれぞれは、第1支持部材500の第1-1プレート510に設けられた第1-1ホール551および第1-2ホール552のそれぞれに対応するように支持部1110に設けられ得る。
【0182】
本明細書の実施例によると、収容部1120は、支持部1110の側面の端から中心に向かって凹状に掘られた形状のホームであり得、これに限定されるものではない。例えば、収容部1120は、収容(または収納)される振動装置800の一部の形状に相応する形状を有することができる。
【0183】
本明細書の実施例によると、連結部1130は、支持装置1100と第1支持部材500を結合し、または連結するための構造物であり得る。連結部1130は、支持部1110の縁部分に多数配置され得る。例えば、連結部1130は、支持部1110の縁部分から突出し、鉤(フック)の形状を有する突起部を含むことができる。例えば、連結部1130は、支持部1110の4つの角領域1111、1112、1113、1114のそれぞれから鉤の形状で突出した4つの突起部1131、1132、1133、1134を含むことができる。
【0184】
そして、支持装置1100は、支持部1110と連結部1130によって設けられた結合孔1115を含むことができる。例えば、支持装置1100は、支持部1110と突起部1131、1132、1133、1134のそれぞれによって設けられた結合孔1115a、1115b、1115c、1115dを含むことができる。例えば、結合孔1115は、第1支持部材500の第1-1プレート510に設けられた第4ホール580に対応するように設けられ得る。
【0185】
本明細書の実施例によると、支持装置1100は、第6連結部材1140を介して、第1支持部材500と結合され得る。例えば、第6連結部材1140は、ネジまたはボルトであり得、これに限定されるものではない。例えば、第6連結部材1140は、第1支持部材500の背面から第4ホール580を介して挿入し、または収容されて支持装置1100の結合孔1115に連結(または締結)され得る。
【0186】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置および振動装置は、ディスプレイパネル200の背面に配置される第2振動装置1200をさらに含むことができる。第2振動装置1200は、ディスプレイパネル200を振動させて音響を発生させることができる。例えば、第2振動装置1200は、第1支持部材500とディスプレイパネル200の間に配置され得る。第2振動装置1200は、音響信号または/およびハプティックフィードバック信号を含む駆動信号によって振動して、ディスプレイパネル200を振動させたり、または直接に振動させることで、ディスプレイパネル200の振動による音響(DVS)を発生させたり、使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。例えば、第2振動装置1200は、中高音域帯の音響(DVS)を発生させることができる。例えば、第2振動装置1200は、ディスプレイパネル200の縁部分に配置され得る。
【0187】
本明細書の実施例に係る第2振動装置1200は、振動装置(または第1振動装置)800と異なる種類の振動発生器で構成され得る。例えば、第2振動装置1200は、フィルム型振動発生器で構成され得る。例えば、第2振動装置1200は、1つまたは多数のフィルム型振動発生器で構成され得る。
【0188】
図3及び
図4を参照すると、本明細書の実施例に係る第2振動装置1200は、第3振動発生器1210および第4振動発生器1230を含むことができる。第3振動発生器1210は、ディスプレイパネル200の第3背面領域に配置され、ディスプレイパネル200の第3背面領域を振動させることができる。第4振動発生器1230は、ディスプレイパネル200の第4背面領域に配置され、ディスプレイパネル200の第4背面領域を振動させることができる。
【0189】
第3振動発生器1210は、音響信号または/およびハプティックフィードバック信号を含む第3駆動信号によって振動して、ディスプレイパネル200の第3背面領域を振動させたり、または直接に振動させることで、ディスプレイパネル200の振動による音響(DVS)を発生させたり、使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。
【0190】
第4振動発生器1230は、音響信号または/およびハプティックフィードバック信号を含む第4駆動信号によって振動して、ディスプレイパネル200の第4背面領域を振動させたり、または直接に振動させることで、ディスプレイパネル200の振動による音響(DVS)を発生させたり、使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。
【0191】
第3駆動信号と第4駆動信号は、互いに同一または異なることができる。例えば、第3駆動信号は、左側音響信号またはディスプレイパネル200の第1領域(または左側領域)(A1)に対する第3ハプティックフィードバック信号を含むことができる。第4駆動信号は、右側音響信号またはディスプレイパネル200の第2領域(または右側領域)(A2)に対する第4ハプティックフィードバック信号を含むことができる。
【0192】
第3および第4振動発生器1210、1230のそれぞれは、ディスプレイパネル200の中心ライン(または横の長さの中心ライン)(CL)を中心に対称になるように、第1支持部材500に配置され得、実質的に互いに同一の構造を含むことができる。第3および第4振動発生器1210、1230のそれぞれは、フレキシブル音響発生器、フレキシブルアクチュエータ、フレキシブルスピーカー、フレキシブル圧電スピーカー、フィルムアクチュエータ、フィルム型圧電複合体アクチュエータ、フィルムスピーカー、フィルム型圧電スピーカー、またはフィルム型圧電複合体スピーカーなどで表現することができ、これらの用語に限定されるものではない。
【0193】
図10は、本明細書の実施例に係る第2振動装置を示した図である。
【0194】
図10を参照すると、本明細書の実施例に係る第2振動装置1200は、圧電振動部1201、第1電極部(E1)、および第2電極部(E2)を含むことができる。
【0195】
圧電振動部1201は、圧電効果を含む圧電物質、圧電物質(または電気活性物質)を含むことができる。例えば、圧電物質は、外力によって結晶構造に圧力またはねじれ現象が作用しながら正(+)イオンと負(-)イオンの相対的な位置の変化に伴う誘電分極によって電位差が発生し、反対に印加される電圧による電界によって振動が発生する特性を有することができる。圧電振動部1201は、振動層、圧電層、圧電物質層、電気活性層、振動部、圧電物質部、電気活性部、圧電構造物、無機物質層、または無機物質部などの他の用語で表現することができ、これに限定されるものではない。
【0196】
圧電振動部1201は、透明、半透明、または不透明な圧電物質(または電気活性物質)で構成され、透明、半透明、または不透明であり得る。圧電振動部1201は、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系の物質で構成するか、またはペロブスカイト(perovskite)系の結晶構造を有する圧電セラミックで構成され得る。ペロブスカイト結晶構造は、圧電および逆圧電効果を有し、配向性を有する板状の構造であり得る。ペロブスカイト結晶構造は、ABO3の化学式で表され、Aサイトは2価の金属元素からなり、Bサイトは4価の金属元素からなることができる。例えば、ABO3の化学式で、AサイトおよびBサイトはカチオンであり得、Oはアニオンであり得る。例えば、ABO3の化学式は、PbTiO3、PbZrO3、PbZrTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3の中の少なくとも1つを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0197】
本明細書の実施例に係る圧電振動部1201は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、およびチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nickel niobate)系物質を含むことができ、これに限定されるものではない。または、圧電振動部1201は、鉛(Pb)を含まないCaTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3の中の少なくとも1つ以上を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0198】
本明細書の実施例に係る圧電振動部1201は、円形態、楕円形態、または多角形態で構成され得るが、これに限定されるものではない。
【0199】
第1電極部(E1)は、圧電振動部1201の第1面(または上面)に配置され、圧電振動部1201の第1面と電気的に連結することができる。例えば、第1電極部(E1)は、圧電振動部1201の第1面全体に配置された単一体電極形状を有することができる。例えば、第1電極部(E1)は、圧電振動部1201と同じ形態を有することができるが、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第1電極部(E1)は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、透明または半透明の導電性物質は、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)を含むことができ、これに限定されるものではない。不透明導電性物質は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、またはマグネシウム(Mg)などを含むか、またはこれらの合金からなり得、これに限定されるものでではない。
【0200】
第2電極部(E2)は、圧電振動部1201の第1面とは反対の第2面(または背面)上に配置され、圧電振動部1201の第2面と電気的に連結することができる。例えば、第2電極部(E2)は、圧電振動部1201の第2面全体に配置された単一体電極形状を有することができる。例えば、第2電極部(E2)は、圧電振動部1201より広い大きさを有しながら、圧電振動部1201と同じ形態を有することができるが、これに限定されるものではない。本明細書の実施例による第2電極部(E2)は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、第2電極部(E2)は、第1電極部(E1)と同一の物質からなることができ、これに限定されるものではない。他の例としては、第2電極部(E2)は、第1電極部(E1)と異なる物質で構成され得る。
【0201】
圧電振動部1201は、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化する温度雰囲気で、第1電極部(E1)と第2電極部(E2)に印加される一定の電圧によって分極化(またはポーリング(poling))することができ、これに限定されるものではない。例えば、圧電振動部1201は、外部から第1電極部(E1)と第2電極部(E2)に印加される音響信号(またはボイス信号)による逆圧電効果によって収縮と膨張を交互にまたは繰り返すことにより、振動することができる。
【0202】
本明細書の実施例に係る第2振動装置1200は、第1保護部材および第2保護部材をさらに含むことができる。
【0203】
第1保護部材は、第1電極部(E1)上に配置され、第1電極部(E1)を保護することができる。例えば、第1保護部材は、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。
【0204】
第2保護部材は、第2電極部(E2)の上に配置され、第2電極部(E2)を保護することができる。例えば、第2保護部材は、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。例えば、第1保護部材は、第2保護部材と同一または他の材質からなることができる。第1保護部材および第2保護部材のいずれか1以上は、接着部材を介してディスプレイパネルに付着し、または結合され得る。
【0205】
図11は、本明細書の他の実施例に係る第2振動装置を示した図である。
【0206】
図11を参照すると、本明細書の他の実施例に係る第2振動装置1200は、圧電振動部1203、第1電極部(E1)、および第2電極部(E2)を含むことができる。
【0207】
圧電振動部1203は、圧電効果を含む圧電物質、複合圧電物質、または電気活性物質の中の少なくとも1つを含むことができる。圧電振動部1203は、振動層、圧電層、圧電物質層、電気活性層、振動部、圧電物質部、電気活性部、圧電構造物、圧電複合層、圧電複合体、または圧電セラミック複合体などの他の用語で表現することができる。圧電振動部1203は、透明、半透明、または不透明な圧電物質で構成され、透明、半透明、または不透明であり得る。
【0208】
本明細書の実施例に係る圧電振動部1203は、複数の第1部分1203aおよび複数の第2部分1203bを含むことができる。例えば、複数の第1部分1203aおよび複数の第2部分1203bは、第1方向(X方向)(または第2方向(Y))に沿って交互に繰り返して配置することができる。例えば、第1方向(X方向)は、圧電振動部1203の横方向であり得る。第2方向(Y方向)は、第1方向(X方向)と交差する圧電振動部1203の縦方向であることができる。これに限定されず、第1方向(X方向)は、圧電振動部1203の縦方向であり得、第2方向(Y方向)は、圧電振動部1203の横方向であり得る。
【0209】
複数の第1部分1203aのそれぞれは、無機物質部で構成され得る。無機物質部は、前述した圧電物質を含むことができる。例えば、複数の第1部分1203aのそれぞれは、
図10で説明した圧電振動部1201と実質的に同一の圧電物質からなり得るので、これに対する重複説明は省略する。
【0210】
本明細書の実施例に係る複数の第1部分1203aのそれぞれは、複数の第2部分1203bの間に配置され得る。例えば、複数の第1部分1203aは、第1方向(X方向)(または第2方向(Y方向))と平行な第1幅(W1)を有しながら、第2方向(Y方向)(または第1方向(X方向))と平行の長さを有することができる。複数の第2部分1203bのそれぞれは、第1方向(X方向)(または第2方向(Y方向))と平行な第2幅(W2)を有しながら、第2方向(Y方向)(または第1方向(X方向))と平行の長さを有することができる。第1幅(W1)は、第2幅(W2)と同一または異なることができる。例えば、第1幅(W1)は、第2幅(W2)よりも大きいことがあり得る。例えば、第1部分1203aと第2部分1203bは、互いに同一または異なる大きさを有するライン形態またはストライプ形態を含むことができる。したがって、圧電振動部1203は、2-2複合体の構造を有することにより、20kHz以下の共振周波数を有することができるが、これに限定されず、圧電振動部1203の共振周波数は、形態、長さ、および厚さなど少なくとも1つ以上によって変更することができる。
【0211】
圧電振動部1203で、複数の第1部分1203aと複数の第2部分1203bのそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。複数の第2部分1203bのそれぞれは、隣接する第1部分1203aと連結されるか、または接着され得る。例えば、複数の第2部分1203bのそれぞれは、隣接する2つの第1部分1203aと間のギャップを埋めるように構成されることによって、隣接する第1部分1203aと連結されるか、または接着され得る。これにより、圧電振動部1203は、第1部分1203aと第2部分1203bの側面結合(または連結)によって所望の大きさまたは長さに拡張され得る。
【0212】
圧電振動部1203で、複数の第2部分1203bのそれぞれの幅(W2)は、圧電振動部1203または第2振動装置1200の中間部分から両縁部分(または両先端)の方にいくほど段々に減少することができる。
【0213】
本明細書の実施例によると、複数の第2部分1203bの中の最も大きな幅(W2)を有する第2部分1203bは、圧電振動部1203または第2振動装置1200が上下方向(Z方向)(または厚さ方向)に振動するとき、最も大きな応力が集中され部分に位置することができる。複数の第2部分1203の中の最も小さい幅(W2)を有する第2部分1203bは、圧電振動部1203または第2振動装置1200が上下方向(Z方向)に振動するとき、相対的に最も小さな応力が発生される部分に位置することができる。例えば、複数の第2部分1203bの中の最も大きな幅(W2)を有する第2部分1203bは、圧電振動部1203の中間部分に配置され得る。複数の第2部分1203bの中の最も小さい幅(W2)を有する第2部分1203bは、圧電振動部1203の両縁部分に配置され得る。これにより、圧電振動部1203または第2振動装置1200が上下方向(Z方向)に振動するとき、最も大きな応力が集中される部分で発生される音波の干渉または共振周波数の重畳か最小限に抑えられ得き、これによって低音域帯で発生される音圧の低下(dipping)現象か改善され得、低音域帯で音響特性の平坦度か改善され得る。例えば、音響特性の平坦度は、最高音圧と最低音圧の間の偏差の大きさであり得る。
【0214】
圧電振動部1203で、複数の第1部分1203aのそれぞれは、互いに異なる大きさ(または幅または広さ)を有することができる。例えば、複数の第1部分1203aのそれぞれの大きさ(または幅または広さ)は、圧電振動部1203または第2振動装置1200の中間部分から両縁部分(または両先端)の方にいくほど段々に減少、または増加することができる。この場合、圧電振動部1203は、互いに異なる大きさを有する複数の第1部分1203aのそれぞれの振動による様々な固有振動周波数によって音響の音圧特性が向上され得、音響の再生帯域が拡大され得る。
【0215】
複数の第2部分1203bのそれぞれは、複数の第1部分1203a間に配置することができる。これにより、圧電振動部1203または第2振動装置1200は、第2部分1203bによって第1部分1203aの単位格子内のリンクによる振動エネルギーが増加することができるので、振動特性が増加することができ、圧電特性と柔軟性を確保することができる。例えば、第2部分1203bは、エポキシ(epoxy)系ポリマー、アクリル(acryl)系ポリマー、およびシリコーン(silicone)系ポリマーの1つ以上であり得、これに限定されるものではない。
【0216】
本明細書の実施例による複数の第2部分1203bは、有機物質部で構成され得る。例えば、有機物質部は、無機物質部間に配置されることによって無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することができ、無機物質部に集中されるストレス(stress)をリリーシング(releasing)して圧電振動部1203または第2振動装置1200の耐久性を向上させることができ、また、圧電振動部1203または第2振動装置1200に柔軟性を提供することができる。
【0217】
本明細書の実施例による第2部分1203bは、第1部分1203aと比較して、低いモジュラス(ヤング係数)と粘弾性を有することができ、これにより、第1部分1203aの脆性特性により衝撃に弱い第1部分1203aの信頼性を向上させることができる。例えば、第2部分1203bは、0.01~1の損失係数と0.1~10GPaのモジュラスを有する物質で構成され得る。
【0218】
第2部分1203bに構成される有機物質部は、第1部分1203aの無機物質部と比較して柔軟な特性を有する有機物質、有機ポリマー、有機圧電物質、または有機非圧電物質を含むことができる。例えば、第2部分1203bは、柔軟性を有する接着部、伸縮部、曲げ部、ダンピング部、または軟性部などで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0219】
本明細書の実施例による圧電振動部1203は、複数の第1部分1203aと第2部分1203bが同一平面上に配置(または連結)されることにより、単一の薄いフィルムの形態を有することができる。例えば、圧電振動部1203は、複数の第1部分1203aが一側に連結された構造を有することができる。例えば、複数の第1部分1203aは、圧電振動部1203の全体で連結された構造を有することができる。例えば、圧電振動部1203は、振動特性を有する第1部分1203aによって上下方向に振動することができ、柔軟性を有する第2部分1203bによって曲面形態に曲がることができる。また、本明細書の実施例による圧電振動部1203において、第1部分1203aの大きさおよび第2部分1203bの大きさは、圧電振動部1203または第2振動装置1200に求められる圧電特性および柔軟性によって設定することができる。一例として、柔軟性より圧電特性を必要とする圧電振動部1203の場合、第1部分1203aの大きさは、第2部分1203bの大きさよりも大きく設定することができる。他の例としては、圧電特性よりも柔軟性を必要とする圧電振動部1203の場合、第2部分1203bの大きさは、第1部分1203aの大きさよりも大きく設定することができる。したがって、圧電振動部1203の大きさが求められる特性によって調節され得るので、圧電振動部1203の設計が容易であるという長所がある。
【0220】
第1電極部(E1)は、圧電振動部1203の第1面(または上面)に配置され得る。第1電極部(E1)は、複数の第1部分1203aのそれぞれの第1面と複数の第2部分1203bのそれぞれの第1面に共通して配置されるか、または結合され得、複数の第1部分1203aのそれぞれの第1面と電気的に連結され得る。例えば、第1電極部(E1)、圧電振動部1203の第1面全体に配置された単一体電極形態を有することができる。例えば、第1電極部(E1)は、圧電振動部1203と実質的に同一の形態を有することができ、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第1電極部(E1)は、
図10で説明したように、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。
【0221】
第2電極部(E2)は、圧電振動部1203の第1面とは反対の第2面(または背面)上に配置され得る。第2電極部(E2)は、複数の第1部分1203aのそれぞれの第2面と複数の第2部分1203bのそれぞれの第2面に共通して配置されるか、または結合され得る。複数の第1部分1203aのそれぞれの第2面と電気的に連結され得る。第2電極部(E2)は、圧電振動部1203の第2面全体に配置された単一体電極形態を有することができる。例えば、第2電極部(E2)は、圧電振動部1203と同一の形態を有することができ、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第2電極部(E2)は、
図10で説明したように、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。
【0222】
圧電振動部1203は、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化する温度雰囲気で、第1電極部(E1)と第2電極部(E2)に印加される一定の電圧によって分極化(またはポーリング(poling))され得、これに限定されるものではない。例えば、圧電振動部1203は、外部から第1電極部(E1)と第2電極部(E2)に印加される音響信号(またはボイス信号)による逆圧電効果により収縮と膨張を交互に繰り返すことにより、振動することができる。例えば、圧電振動部1203は、第1電極部(E1)と第2電極部(E2)によって垂直方向(または厚さ方向)の振動(d33)および平面方向の振動(d31)により振動することができる。圧電振動部1203は、平面方向の収縮と膨張によって装置またはディスプレイ装置の変位を増加させることができ、これにより装置またはディスプレイ装置の振動かより向上され得る。
【0223】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2振動装置1200は、圧電特性を有する複数の無機物質部、および複数の無機物質部の間にある有機物質部を含むことができる。例えば、第2振動装置1200は、圧電特性を有する複数の無機物質部、および複数の無機物質部の間で連結された有機物質部を含むことができる。
【0224】
本明細書の他の実施例に係る第2振動装置1200は、第1保護部材および第2保護部材をさらに含むことができる。
【0225】
第1保護部材は、第1電極部(E1)上に配置され、第1電極部(E1)を保護することができる。例えば、第1保護部材は、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。
【0226】
第2保護部材は、第2電極部(E2)の上に配置され、第2電極部(E2)を保護することができる。例えば、第2保護部材は、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができる。例えば、第1保護部材は、第2保護部材と同一または他の材質からなることができる。第1保護部材および第2保護部材の中のいずれか1以上は、接着部材を介して装置またはディスプレイ装置に付着し、または結合され得る。
【0227】
図12は、本明細書の他の実施例に係る第2振動装置を示した図である。
図12は、
図11で説明した圧電振動部を変更したものである。これにより、以下の説明では、圧電振動部を除いた残りの構成の重複説明は、省略または簡略にする。
【0228】
図12を参照すると、本明細書の他の実施例に係る第2振動装置1200で、圧電振動部1203は、第1方向(X方向)と第2方向(Y方向)に沿って互いに離隔した複数の第1部分1203a、および複数の第1部分1203aとの間に配置した第2部分1203bを含むことができる。
【0229】
複数の第1部分1203aのそれぞれは、第1方向(X方向)と第2方向(Y方向)のそれぞれに沿って互いに離隔するように配置され得る。例えば、複数の第1部分1203aのそれぞれは、互いに同じ大きさを有する六面体形態を有しながら格子の形態に配され得る。複数の第1部分1203aのそれぞれは、
図11で説明した第1部分1203aと実質的に同一の圧電物質からなり得るので、これについて同一参照符号を付与し、これに対する重複説明は簡略にする。
【0230】
第2部分1203bは、第1方向(X方向)と第2方向(Y方向)のそれぞれに沿って複数の第1部分1203a間に配置され得る。第2部分1203bは、隣接した2つの第1部分1203a間のギャップを埋めるか、複数の第1部分1203aのそれぞれを囲むように構成されることによって、隣接した第1部分1203aと連結、または接着され得る。本明細書の実施例によると、第1方向(X方向)に沿って隣接した2つの第1部分1203a間に配置された第2部分1203bの幅は、第1部分1203aの幅と同一または異なることができる。第2方向(Y方向)に沿って隣接する2つの第1部分1203a間に配置された第2部分1203bの幅は、第1部分1203aの幅と同一または異なることができる。複数の第2部分1203bは、
図11で説明した第2部分1203bと実質的に同一の有機物質からなり得るので、これに対して同一参照符号を付与し、これに対する重複説明は簡略にする。
【0231】
このように、本明細書の他の実施例に係る第2振動装置1200の圧電振動部1203は、1-3複合体の構造を含むことにより、30MHz以下の共振周波数を有することができ、これに限定されるものではない。例えば、圧電振動部1203の共振周波数は、形態、長さ、および厚さなど少なくとも1つ以上によって変更され得る。
【0232】
図13は、本明細書の他の実施例に係る第2振動装置を示した図である。これは、
図11で説明した圧電振動部1203を変更したものである。これにより、以下の説明では、圧電振動部を除いた残りの構成の重複説明は省略または簡略にする。
【0233】
図13を参照すると、本明細書の他の実施例に係る第2振動装置1200で、圧電振動部1203は、第1方向(X方向)と第2方向(Y方向)に沿って互いに離隔した複数の第1部分1203a、および複数の第1部分1203a間に配置した第2部分1203bを含むことができる。
【0234】
本明細書の実施例に係る複数の第1部分1203aのそれぞれは、円の形態の平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分1203aのそれぞれは、円板の形態を有することができ、これに限定されるものではない。例えば、複数の第1部分1203aのそれぞれは、楕円形態、多角形態、またはドーナツ形態などを含む点形態を有することができる。
【0235】
第2部分1203bは、第1方向(X方向)と第2方向(Y方向)のそれぞれに沿って複数の第1部分1203a間に配置され得る。第2部分1203bは、複数の第1部分1203aのそれぞれを囲むように構成されることによって、複数の第1部分1203aのそれぞれの側面と連結されるか、または接着され得る。複数の第1部分1203aと第2部分1203bのそれぞれは、同一平面(または同じ層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。
【0236】
本明細書の他の実施例に係る第2振動装置1200の圧電振動部1203で、複数の第1部分1203aのそれぞれは、円の形態の平面構造の代わりに三角の形態の平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分1203aのそれぞれは、三角板の形態を有することができる。
【0237】
本明細書の実施例によると、複数の第1部分1203aの中の隣接した4つの第1部分1203aは、四角の形態(または正四角の形態)をなすように隣接して配置され得る。四角の形態をなす隣接した4つの第1部分1203aのそれぞれの頂点は、四角の形態の中央部(または正中央部)に隣接して配置され得る。
【0238】
本明細書の他の実施例によると、複数の第1部分1203aの中の隣接した6つの第1部分1203aは、六角の形態(または正六角の形態)をなすように隣接して配置され得る。六角の形態をなす隣接した6つの第1部分1203aのそれぞれの頂点は、六角の形態の中央部(または正中央部)に隣接して配置され得る。
【0239】
本明細書の実施例に係る第1支持部材500は、振動装置800の結合のための第5ホール590を含むことができる。第1支持部材500に配置される第5ホール590の数および第5ホール590の位置によって、周波数-振幅特性が異なるので、第5ホール590の数および配置の変更によって、所望の周波数-振幅特性を有するディスプレイ装置を具現することができる。
【0240】
図14Aは、本明細書の他の実施例に係る第1支持部材を示した図である。例えば、
図14Aは、第5ホールが形成されない第1支持部材を示した図である。
図14B~
図14Eは、本明細書の実施例に係る第1支持部材に形成された第5ホールの多様な配置を示した図である。
図15は、
図14A~
図14Eを含むディスプレイ装置のそれぞれで測定された周波数-振幅特性を示したグラフである。
図15で、横軸は周波数(frequency、Hz)を示し、縦軸は振幅(amplitude、m)を示す。
図15で振幅は、ディスプレイ装置を振動させた場合に、振動する第1支持部材の周波数別の振動の幅を示したもので、振幅は、第1支持部材の振動に消費されるエネルギー量と見ることができる。したがって、振幅が小さいほど、第1支持部材の振動に消費されるエネルギー量が少ないので、ディスプレイパネルに伝達される振動エネルギーは大きく、それによって、ディスプレイパネルの振動効率が向上され得る。
図15で細い実線は比較例を示す。太い実線は、本明細書による第1実施例であり、点線は、本明細書による第2実施例を示す。一点鎖線は、本明細書による第3実施例であり、二点鎖線は、本明細書による第4実施例を示す。
図14A~
図15を参照すると、第1支持部材500に形成された第5ホール590は、第1支持部材500と振動装置800の結合のためのもので、例えば、ネジまたはボルトが第5ホール590に締結され、第1支持部材500と振動装置800を結合させ、又は連結させることができる。
【0241】
図14A~
図15を参照すると、実験例(
図14A)の第1支持部材500aは、第5ホール590を含まず、第1実施例~第4実施例(
図14B~
図14E)の第1支持部材500b、500c、500d、500eは、第5ホール590b、590c、590d、590eを含む。約1500Hz以下の周波数で、実験例(
図14A)の第1支持部材500aを含むディスプレイ装置で測定された第1支持部材500aの振幅は、第1実施例~第4実施例(
図14B~
図14E)による第1支持部材500b~500eを含むディスプレイ装置で測定された第1支持部材500b~500eの振幅よりも大きいことが分かる。また、第1実施例~第4実施例(
図14B~
図14E)による第1支持部材500b~500eを含むディスプレイ装置で測定された第1支持部材500b~500eの振幅が、実験例(
図14A)の第1支持部材500aを含むディスプレイ装置で測定された第1支持部材500aの振幅よりも安定的であることが分かる。
【0242】
本明細書の実施例によると、約1500Hz以下の周波数で第1実施例~第4実施例(
図14B~
図14E)の振幅は、実験例(
図14A)の振幅よりも小さい。したがって、第1実施例~第4実施例(
図14B~
図14E)の第1支持部材500b~500eの振動に消費されるエネルギー量は、実験例(
図14A)の第1支持部材500aの振動に消費されるエネルギー量よりも少ないので、中低音域帯の音響特性を向上させることができる。また、約1500Hz以下の周波数で第1実施例~第4実施例(
図14B~
図14E)の振幅の変化量は、実験例(
図14A)の振幅の変化量よりも安定的であるので、安定した平坦度を有する音響を発生させることができる。したがって、第5ホール590およびネジ(またはボルト)を用いて、第1支持部材500と振動装置800を結合させると、第1支持部材500と振動装置800を結合させない場合よりも、ディスプレイパネルの振動効率を向上させることができ、音響平坦度を向上させることができる。
【0243】
図14Bおよび
図14Cを参照すると、第1実施例(
図14B)および第2実施例(
図14C)の第1支持部材500b、500cは、同じ数の第5ホール590b、590cを含む。そして、第1実施例(
図14B)の第1支持部材500bに形成された第5ホール590bは、第2実施例(
図14C)の第1支持部材500cに形成された第5ホール590bより第1支持部材500bの中心に密集している。
図15を参照すると、第1実施例(
図14B)による第1支持部材500bを含むディスプレイ装置で測定された第1支持部材500bの振幅のピーク値は、第2実施例(
図14C)による第1支持部材500cを含むディスプレイ装置で測定された第1支持部材500cの振幅のピーク値よりも小さいことが分かる。例えば、約1100Hz~1900Hzの周波数で第1実施例(
図14B)による第1支持部材500bの振幅が、第2実施例(
図14C)による第1支持部材500cの振幅より小さいので、第1実施例(
図14B)による第1支持部材500bを含むディスプレイ装置の振動効率が、第2実施例(
図14C)による第1支持部材500cを含むディスプレイ装置の振動効率よりも高い。
【0244】
図14Dおよび
図14Eを参照すると、第3実施例(
図14D)および第4実施例(
図14E)の第1支持部材500d、500eは、同じ数の第5ホール590d、590eを含む。そして、第3実施例(
図14D)の第1支持部材500dに形成された第5ホール590dは、第4実施例(
図14E)の第1支持部材500eに形成された第5ホール590eより第1支持部材500dの中心に密集している。
図15を参照すると、第3実施例(
図14D)による第1支持部材500dを含むディスプレイ装置で測定された第1支持部材500cの振幅のピーク値は、第4実施例(
図14E)による第1支持部材500eを含むディスプレイ装置で測定された第1支持部材500dの振幅のピーク値よりも小さいことが分かる。例えば、約1100Hz~2000Hzの周波数で第3実施例(
図14D)による第1支持部材500dの振幅が、第4実施例(
図14E)による第1支持部材500eの振幅より小さいので、第3実施例(
図14D)による第1支持部材500dを含むディスプレイ装置の振動効率が、第4実施例(
図14E)による第1支持部材500eを含むディスプレイ装置の振動効率よりも高い。
【0245】
このように、同じ数の第5ホール590およびネジ(またはボルト)を用いて、第1支持部材500と振動装置800を結合させても、振動装置800と隣接した領域で第5ホール590とネジ(またはボルト)を用いて、第1支持部材500と振動装置800を結合または連結させる場合が、振動装置800と相対的に遠い領域で第5ホール590とネジ(またはボルト)を用いて、第1支持部材500と振動装置800を結合させる場合よりも、第1支持部材500と振動装置800の結合力を増大させ、第1支持部材500によって消費されるエネルギー量を減らすことにより、ディスプレイパネルの振動効率を向上させることができ、音響の平坦度を向上させることができる。
【0246】
図14B~
図14Eを参照すると、第3実施例(
図14D)および第4実施例(
図14E)の第1支持部材500d、500eに形成された第5ホール590d、590eの数は、第1実施例(
図14B)および第2実施例(
図14C)の第1支持部材500b、500cに形成された第5ホール590b、590cの数よりも多い。
図15を参照すると、第3実施例(
図14D)および第4実施例(
図14E)による第1支持部材500d、500eを含むディスプレイ装置で測定された第1支持部材500d、500eの振幅のピーク値は、第1実施例(
図14B)および第2実施例(
図14C)による第1支持部材500b、500cを含むディスプレイ装置で測定された第1支持部材500b、500dの振幅のピーク値よりも小さいことが分かる。
【0247】
本明細書の実施例によると、約1100Hz~2100Hzの周波数で第3実施例(
図14D)および第4実施例(
図14E)による第1支持部材500d、500eの振幅が、第1実施例(
図14B)および第2実施例(
図14C)による第1支持部材500b、500cの振幅よりも小さいので、第3実施例(
図14D)および第4実施例(
図14E)による第1支持部材500d、500eを含むディスプレイ装置での振動効率が、第1実施例(
図14B)および第2実施例(
図14C)による第1支持部材500b、500cを含むディスプレイ装置の振動効率よりも高い。
【0248】
このように、相対的に多くの数の第5ホール590およびネジ(またはボルト)を用いて、第1支持部材500と振動装置800を結合させた場合は、相対的に少ない数の第5ホール590およびネジ(またはボルト)を用いて、第1支持部材500と振動装置800を結合させた場合よりも、第1支持部材500と振動装置800の結合力を増大させて、第1支持部材500によって消費されるエネルギー量を減らすことにより、ディスプレイパネルの振動効率を向上させることができ、音響の平坦度を向上させることができる。
【0249】
図16は、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の音圧レベル特性を示したグラフである。
図17は、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の全高調波歪み特性を示したグラフである。
【0250】
図16の横軸は、周波数(frequency、Hz)を示し、縦軸は音圧レベル(Sound Pressure Level、dB)を示す。
図17で、横軸は周波数(frequency、Hz)を示し、縦軸は全高調波歪み(Total Harmonic Distortion)(THD)の比率(%)を示す。
【0251】
図16および
図17のそれぞれにおいて、実線の第1実施例は、60mmの間隔を有する一対の振動発生器を含むディスプレイ装置で測定した結果であり、点線の第2実施例は、17.8mmの間隔を有する一対の振動発生器を含むディスプレイ装置で測定した結果である。
【0252】
本明細書の実施例によると、駆動回路部300のプリント回路基板330が、ディスプレイパネル200と第1支持部材500の間に配置されないので、振動装置800の配置がプリント回路基板330に影響を受けず、振動装置800の配置自由度が向上され得る。したがって、第1実施例の場合と同様に一対の振動発生器は、60mmの間隔を有することもでき、第2実施例の場合と同様に一対の振動発生器は、17.8mmの間隔を有することができる。
【0253】
図16を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置から出力される音響は、100Hz~20kHzの再生帯域で65dB以上の音圧レベルで出力され、例えば、200Hz~20kHzの再生帯域で79dB以上の音圧レベルで出力されることが分かる。したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、別途のスピーカーがなくても、ディスプレイパネル200の振動を介して100Hz~20kHzの周波数帯域を有する音響を出力することができる。また、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置から出力される音響は、1kHz~20kHzの帯域で安定した音響平坦度を有することが分かる。音響平坦度は、最高音圧と最低音圧の間の偏差の大きさであり得る。
【0254】
図17を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、100Hz~10KHzの再生帯域で20%以下の低い全高調波歪み率を有し、急激に上昇する区間を有しないため、良質の音響を出力することができる。
【0255】
図18は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の背面を示した図である。
図19は、
図18に示したディスプレイ装置の分解斜視図である。
図20は、
図18に示した線IV-IV’の断面図である。
図21は、
図18に示した線V-V’の断面図である。
図22は、
図19に示した支持フレームの前面斜視図である。
【0256】
図18~
図22を参照すると、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、
図1~
図5に示したディスプレイ装置で、支持フレーム400と第1支持部材500を変更し、第2支持部材600と第5連結部材1000を第9連結部材(またはガイド連結部材)1300に変更し、第3支持部材700に、
図8Bに示した第3-1支持部材710と第3-2支持部材720で構成される支持部材700を適用したものである。本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置よりも小さい構成を含み、単純な構成を含むので、製品の単価および製品の組み立て/生産時間を減らすことができる。以下の説明では、変更された構成およびそれに関連する構成を除いた残りの同一構成の重複説明は、簡略に記載するか、または省略する。
【0257】
本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、支持フレーム400’と、第1支持部材500’の構造、例えば、面積および形状を活用して、第1支持部材500’の剛性を補強することができ、振動装置800の不要な振動を吸収して、構成の結合に起因して発生するノイズを遮断できるように構成される。
【0258】
本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置において、支持フレーム400’は、ディスプレイパネル200の背面に配置され得る。例えば、ディスプレイパネル200の背面に放熱部材900が配置された場合、支持フレーム400’は、放熱部材900の背面に配置され得る。支持フレーム400’は、ディスプレイパネル200の背面と第1支持部材500’の間にエアギャップ(AG)または振動装置800の収納または収容空間を設けることができる。例えば、支持フレーム400’は、前面部材100と第1支持部材500’の間の間隔を設定することができる。
【0259】
本明細書の実施例によると、支持フレーム400’は、第7連結部材400eを媒介として、ディスプレイパネル200の背面または放熱部材900の背面に配置され得る。例えば、第7連結部材400eは、接着樹脂、接着層を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第7連結部材400eの接着樹脂および/または接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0260】
本明細書の実施例によると、支持フレーム400’は、第1支持部材500’とディスプレイパネル200の間に配置され、第1支持部材500’に支持され、ディスプレイパネル200を支持することができる。例えば、支持フレーム400’の一部は、第1支持部材500’と振動装置800の端の背面に配置され、振動装置800を支持することができる。例えば、支持フレーム400’は、プラスチックなどの材料を用いたモールディング工法によって製造することができるモールド構造物であり得、これに限定されるものではない。
【0261】
本明細書の実施例に係る支持フレーム400’は、第1支持部材500’上に配置される第1面400aと、第1面400aの端に沿って垂直に延長された第2面400bを含むことができる。例えば、第1面400aと第2面400bは一体に形成され得、これに限定されるものではない。例えば、第1面400aは、床面であり得、この用語に限定されるものではない。例えば、第2面400bは、側壁または側面であり得、この用語に限定されるものではない。
【0262】
このように、支持フレーム400’が振動装置800を支持することができるよう配置されることによって、振動装置800は、支持フレーム400’および、第1支持部材500’によって支持され得る。したがって、支持フレーム400’は、振動装置800を支持する第1支持部材500’の剛性を補完することができ、振動装置800が第1支持部材500’によってのみ支持される場合よりも、振動装置800の背面の剛性を補強することができる。
【0263】
本明細書の実施例によると、支持フレーム400’の第1面400aは、平らな形状であり得、これに限定されるものではない。例えば、第1面400aの縁部分は、ディスプレイパネル200の縁部分に沿って配置され得る。本明細書の実施例に係る第1面400aは、振動装置800が挿入または収容される支持ホール400c(またはホール)を含むことができる。例えば、支持ホール400cは、振動装置800の背面の一部が挿入または収容され得る大きさと形状を有するように形成され得る。例えば、支持ホール400c周辺の第1面(または周辺部)400aが、振動装置800の縁部分と第1支持部材500’の間に配置されて振動装置800の縁部分の背面を支持することができる。例えば、支持ホール400cは、第1支持部材500の第1ホール550と対応して形成され得る。
【0264】
本明細書の実施例によると、支持フレーム400’の第2面400bは、第1面400aの縁部分に沿って配置され得る。例えば、第2面400bは、ディスプレイパネル200の背面または放熱部材900の背面に第7連結部材400eを媒介に配置され得る。例えば、第2面400bは、振動装置800を囲み、ディスプレイパネル200の背面と第1支持部材500’の間にエアギャップ(AG)または振動装置800の収納または収容空間を設けることができる。
【0265】
図23~
図25は、本明細書の実施例に係る支持フレームの他の例を示す図である。
図23~
図25は、補強構造物の様々な配置を示す図であり、補強構造物の配置が、これに限定されるものではない。
【0266】
図23~
図25を参照すると、本明細書の実施例に係る支持フレーム400’は、支持フレーム400’の剛性を補強することができるように多様な形状の補強構造物400dをさらに含むことができる。例えば、補強構造物400dは、ディスプレイパネル200の背面と第1面400aの間に配置され得る。例えば、補強構造物400dは、第1面400aからディスプレイパネル200の背面側に突出し、またはディスプレイパネル200の背面と向き合う第1面400aの面(または前面)に配置することができる。
【0267】
本明細書の実施例によると、補強構造物400dの厚さ(または高さ)は、第2面400bの厚さ(または高さ)と同じであり得る。例えば、補強構造物400dの上面は、ディスプレイパネル200と背面に接触することができる。本明細書の実施例によると、補強構造物400dの厚さは、第2面400bの厚さとは異なり得る。例えば、補強構造物400dの厚さは、第2面400bの厚さよりも薄いことがあり得る。
【0268】
本明細書の実施例に係る補強構造物400dは、少なくとも1つ以上の補強部材を含むことができる。例えば、補強部材は、棒状であり得る。たとえば、少なくとも1つ以上の補強部材は、様々な形状で配置され得る。
【0269】
図23を参照すると、補強構造物400dは、第1面400aに配置された補強部材(又は第1補強部材)400d_1を含むことができる。例えば、補強部材400d_1は、互いに異なる2つの第2面400bを連結することができ、例えば、補強部材400d_1は、第1面400aに形成された角(または第2面400b間の連結地点)に隣接するように第1面400aに配置され、角(または連結地点)を構成する互いに異なる2つの第2面400bを連結することができる。
【0270】
図24を参照すると、補強構造物400dは、第1面400aに配置された第1補強部材400d_1と第2補強部材400d_2を含むことができる。例えば、第1補強部材400d_1は、互いに異なる2つの第2面400bを連結することができる。例えば、第2補強部材400d_2は、第1補強部材400d_1と第2面400bを連結することができる。
【0271】
図25を参照すると、補強構造物400dは、第1面400aに配置された第3補強部材400d_3をさらに含むことができる。例えば、第3補強部材400d_3は、互いに異なる2つの第1補強部材400d_1を連結することができる。例えば、補強構造物400dは、第1面400aに配置された第4補強部材400d_4をさらに含むことができる。例えば、第4補強部材400d_4は、互いに異なる2つの第2補強部材400d_2を連結することができる。例えば、補強構造物400dは、第1補強部材400d_1と第2補強部材400d_2を連結し、第1面400aに配置された第5補強部材400d_5をさらに含むことができる。
【0272】
【0273】
図18~
図21、および
図26を参照すると、本明細書の他の実施例に係る第1支持部材500’(または支持部材)は、前面部材100の背面に配置され得る。例えば、第1支持部材500’は、ディスプレイパネル200の背面に配置され得る。例えば、第1支持部材500’は、支持フレーム400’の背面に配置され得る。例えば、第1支持部材500’は、振動装置800を支持し、または収納(または収容)することができる。例えば、第1支持部材500’は、ディスプレイパネル200の側面を囲むことができる。例えば、第1支持部材500’は、支持フレーム400’の側面を囲むことができる。
【0274】
本明細書の実施例によると、第1支持部材500’は、第8連結部材503を介して、前面部材100の背面に配置され得る。例えば、第8連結部材503は、接着樹脂、接着層を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第8連結部材503の接着樹脂および/または接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0275】
本明細書の他の実施例に係る第1支持部材500’は、本明細書の実施例に係る第1支持部材500とは異なり、フォーミング部を含まないことがあり得る。本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、振動装置800を支持することができるように配置された支持フレーム400’を含むことができる。これにより、振動装置800の支持のために、第1支持部材500’の剛性が補強され得るので、第1支持部材500’がフォーミング部を含まなくても、安定的に振動装置800を支持することができる。このように、第1支持部材500’がフォーミング部を含まないので、ディスプレイ装置の厚さを減らすことができる。
【0276】
本明細書の他の実施例に係る第1支持部材500’は、ボトムプレート501、および側部502を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、ボトムプレート501と側部502は、一体に形成され得る、これに限定されるものではない。
【0277】
本明細書の他の実施例に係る第1支持部材500’のボトムプレート501は、本明細書の実施例に係る第1支持部材500の第1-1プレート510に対応する構成で、これに対する詳細な説明は、簡単に記載するか、または省略する。
【0278】
第1支持部材500’のボトムプレート501は、ディスプレイパネル200の背面に配置され、振動装置800を支持することができる。例えば、ボトムプレート501は、第1支持部材500’の基底(base)をなし、平板形状であり得る。例えば、ボトムプレート501は、前面部材100と同じ形状を有することができる。例えば、ボトムプレート501の縁部分は、前面部材100の縁部分に沿って配置され得る。例えば、支持フレーム400’が、第1支持部材500’のボトムプレート501上に配置され得る。
【0279】
第1支持部材500’の側部502は、ボトムプレート501の縁部分に沿って配置され得る。例えば、側部502は、ボトムプレート501の縁部分から前面部材100側に延長され、前面部材100の背面に配置され得る。例えば、側部502は、前面部材100の背面側の縁部分に沿って配置され得る。例えば、側部502は、第8連結部材503を介して、前面部材100の背面に配置され得る。例えば、側部502は、ディスプレイパネル200の側面を囲むことができる。例えば、側部502は、支持フレーム400’の第2面400bを囲むことができる。
【0280】
本明細書の他の実施例に係る第1支持部材500’は、一側が開放された形状の側部502を含み、前面部材100の上下左右の4つの縁部分の中の3つの縁部分を支持する3面支持構造を有することができる。例えば、ボトムプレート501の第1縁部分(または一側縁部分)には、側部502が配置されないことがあり得る。ここで、ボトムプレート501の第1縁部分は、ディスプレイパネル200の第1縁部分に対応することができる。
【0281】
このように、第1支持部材500’の側部502が開放領域を含むことで、駆動回路部300のフレキシブル回路フィルム310が開放領域を介して、第1支持部材500’の背面に延長され得、フレキシブル回路フィルム310に連結されたプリント回路基板330が第1支持部材500’の第1背面の縁部分に配置され得る。
【0282】
本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置では、第3支持部材(または基板の連結部材)700は、第3-1支持部材710、および第3-2支持部材720を含むことができる。例えば、第3-1支持部材710と第3-2支持部材720は、一体に形成され得るが、これに限定されるものではない。
【0283】
本明細書の実施例によると、第3-1支持部材710は、第1支持部材500のボトムプレート501とプリント回路基板330の間に配置され得る。例えば、フレキシブル回路フィルム310がボトムプレート501の背面に配置される場合、第3-1支持部材710は、ボトムプレート501の背面に配置されたフレキシブル回路フィルム310とボトムプレート501の間に配置され得る。
【0284】
本明細書の実施例によると、第3-2支持部材720は、第3-1支持部材710からディスプレイパネル200の背面側に延長され得る。例えば、第3-2支持部材720は、支持フレーム400’の第2面400bの外部に露出した側面(または外側面)に沿って延長され得る。例えば、第3-2支持部材720は、支持フレーム400’の第2面400bと第1支持部材500’の側部502の開放領域を介して第2面400bの外側面に沿って延長されたフレキシブル回路フィルム310との間に配置され得る。
【0285】
本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置では、第1支持部材500’と振動装置800の背面との間には、支持フレーム400’が配置され得る。これにより、支持装置1100は、支持フレーム400’と振動装置800の背面との間に配置され得る。例えば、支持装置1100は、支持フレーム400’の第1面400aと振動装置800の背面との間に配置され得る。
【0286】
本明細書の他の実施例に係る第9連結部材1300は、支持フレーム400’と第1支持部材500’の間に配置され得る。例えば、第9連結部材1300は、平板形状であり得、これに限定されるものではない。第9連結部材1300は、振動装置800が挿入または収容される収容ホール1310を含むことができる。例えば、収容ホール1310は、振動装置800の背面の一部が挿入または収容することができる大きさと形状を有するように形成され得る。例えば、収容ホール1310は、支持フレーム400’の支持ホール400cに対応して形成され得る。
【0287】
本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、第1支持部材500’、第9連結部材1300、および支持フレーム400’が順次に積層された構造を含むことができる。第1支持部材500’、第9連結部材1300および支持フレーム400’の積層構造は、不要な振動が伝達されることを防止することができ、ダンピング(damping)で実現され得る。例えば、第9連結部材1300の物性を変更させてディスプレイ装置への不要な振動の伝達を防止することができる。例えば、第9連結部材1300の厚さを変更させてディスプレイ装置への不要な振動の伝達を防止することができる。例えば、支持フレーム400’と第9連結部材1300の接触面積を変更させてディスプレイ装置への不要な振動の伝達を防止することができる。
【0288】
図27は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の全高調波歪み特性を示したグラフである。
図27で、横軸は周波数(frequency、Hz)を示し、縦軸は全高調波歪み(Total Harmonic Distortion)(THD)の比率(%)を示す。
【0289】
図27を参照すると、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、100Hz~10kHzの再生帯域で25%以下の低い全高調波ひずみ率を有することができる。これにより、低音域帯の音圧特性を向上させることができ、急激に上昇する区間を有しないので、良質の音響を出力することができる。
【0290】
図28および
図29は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の音圧レベル特性を示したグラフである。
図28および
図29で、横軸は周波数(frequency、Hz)であり、縦軸は音圧レベル(Sound Pressure Level、dB)を示す。
【0291】
図28は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の第9連結部材1300の物性による音圧レベル特性を示したグラフである。
【0292】
図28において、実線は、A物性を有する第9連結部材1300を含むディスプレイ装置で測定した結果であり、一点鎖線は、B物性を有する第9連結部材1300を含むディスプレイ装置で測定した結果であり、点線はC物性を有する第9連結部材1300を含むディスプレイ装置で測定した結果である。
【0293】
図28を参照すると、互いに異なる物性を有する第9連結部材1300をそれぞれ含むディスプレイ装置で測定された音圧特性が互いに異なることが分かる。
【0294】
図29は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の第9連結部材1300の厚さによる音圧レベル特性を示したグラフである。
【0295】
図29において、実線は、B物性および1.2mmの厚さを有する第9連結部材1300を含むディスプレイ装置で測定した結果であり、一点鎖線は、B物性および1.Ommの厚さを有する第9連結部材1300を含むディスプレイ装置で測定した結果であり、点線はB物性および0.5mmの厚さを有する第9連結部材1300を含むディスプレイ装置で測定した結果である。
【0296】
図29を参照すると、物性は同一であり、厚さが異なる第9連結部材1300をそれぞれ含むディスプレイ装置で測定された音圧特性が異なることが分かる。
【0297】
図28および
図29を参照すると、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、第9連結部材1300の物性および厚さによって、互いに異なる音圧レベル特性を有する音響を出力することが分かる。したがって、第9連結部材1300の物性と厚さを変更させてダンピング(damping)効果を調節することができる。
【0298】
図30は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の
図2に示した線II-II’の断面図である。
【0299】
本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置に背面カバー1400を追加したものである。これにより、以下では、背面カバー1400およびこれに関連する構成を除いた残りの同じ構成に対する重複説明は、簡略に記載するか、または省略する。
【0300】
図30を参照すると、本明細書の他の実施例に他のディスプレイ装置は、背面カバー1400をさらに含むことができる。
【0301】
背面カバー1400は、第1振動装置800が配置されたディスプレイパネル200、駆動回路部300、および第1支持部材500を収納し、または収容することができる。例えば、背面カバー1400は、第1支持部材500が背面に露出した第1振動装置800、および第1支持部材500の背面に配置された駆動回路部300を保護することができる。例えば、背面カバー1400は、第1カバー1410、および第2カバー1420を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第1カバー1410と第2カバー1420は、一体に形成され得、これに限定されるものではない。
【0302】
背面カバー1400の第1カバー1410は、ディスプレイ装置の背面に位置する最外郭背面の構成であり得る。例えば、第1カバー1410は、第1支持部材500を支持し、第1支持部材500の背面に配置され得る。
【0303】
例えば、第1カバー1410は、第1支持部材500の背面を覆うことができる。例えば、第1支持部材500の背面全体を覆うことができる。例えば、第1カバー1410は、第1支持部材500の背面に露出した第1振動装置800を覆うことができる。例えば、第1カバー1410は、第1支持部材500の背面に露出した振動装置800の背面を覆うことができる。例えば、第1カバー1410は、第1支持部材500の背面に露出した第1振動装置800の側面を覆うことができる。
【0304】
本明細書の実施例によると、第1カバー1410は、露出した駆動回路部300を覆うことができる。例えば、第1カバー1410は、第1支持部材500の背面に配置されたプリント回路基板330を覆うことができる。例えば、第1カバー1410は、第1支持部材500の背面に配置されたフレキシブル回路フィルム310を覆うことができる。
【0305】
背面カバー1400の第2カバー1420は、ディスプレイ装置の側面に位置する最外郭側面の構成として、第1カバー1410の縁部分に配置され得る。例えば、第2カバー1420は、第1カバー1410の縁部分に沿って配置され得る。
【0306】
本明細書の実施例によると、第2カバー1420は、第1支持部材500の背面に露出した第1振動装置800の側面を覆うことができる。例えば、第2カバー1420は、第1支持部材500の側面を覆うことができる。例えば、第2カバー1420は、支持フレーム400の側面を覆うことができる。例えば、第2カバー1420は、前面部材100の側面を覆うことができる。
【0307】
図30には、第2カバー1420が前面部材100の側面を覆う構造が示されており、これに限定されるものではない。例えば、第2カバー1420は、前面部材100の背面に、支持フレーム400に隣接して配置され得る。第2カバー1420は、接着樹脂、接着層を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含む接着部材を介して前面部材100の背面に配置され得る。
【0308】
本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、背面カバー1400と第1支持部材500の間に配置される支持構造物1500をさらに含むことができる。
【0309】
本明細書の実施例によると、支持構造物1500は、第1支持部材500の背面と背面カバー1400の前面の間に配置され、第1支持部材500は、支持構造物1500を介して背面カバー1400に支持され得る。例えば、支持構造物1500は、第1支持部材500と背面カバー1400の間の間隔を維持し、第1支持部材500の背面に露出した第1振動装置800の部分が、背面カバー1400に接触されないようにして、第1振動装置800の振動によって背面カバー1400が震えるのを防止することができる。
【0310】
本明細書の実施例によると、支持構造物1500は、第1支持部材500の背面に露出した第1振動装置800の側面を覆うことができる。例えば、支持構造物1500は、第1支持部材500の背面に露出した第1振動装置800の側面の一部を覆うことができる。例えば、支持構造物1500は、第1支持部材500の背面に露出した第1振動装置800の側面全体を覆うことができる。
【0311】
本明細書の実施例によると、支持構造物1500は、接着樹脂、接着層を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。本明細書の実施例によると、支持構造物1500の接着樹脂および接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、支持構造物1500の接着樹脂および/または接着層は、第1振動装置800の振動が背面カバー1400に伝達されることを防止または最小化するために、相対的に硬度の高い特性を有するアクリル系の接着物質よりは、相対的に軟性特性を有するウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0312】
図31は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の
図18に示した線V-V’の断面図である。
【0313】
図31を参照すると、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置に背面カバー1400’を追加で構成したものである。これにより、以下では、背面カバー1400’とこれに関連する構成を除いた残りの同じ構成に対する重複説明は簡略に記載するか、または省略する。
【0314】
本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、背面カバー1400’をさらに含むことができる。
【0315】
背面カバー1400’は、第1支持部材500’の背面に配置され、第1支持部材500’の背面を覆うことができる。本明細書の実施例によると、背面カバー1400’は、第1支持部材500’の全領域を覆うか、または一部の領域を覆うことができる。例えば、背面カバー1400’は、第1振動装置800の第1支持部材500’の外部に露出した部位を覆うことができる。例えば、背面カバー1400’は、露出した駆動回路部300を覆うことができる。例えば、背面カバー1400’は、第1支持部材500’の背面に配置されたプリント回路基板330を覆うことができる。例えば、背面カバー1400’は、第1支持部材500’の開放領域を介して露出したフレキシブル回路フィルム310を覆うことができる。
【0316】
本明細書の実施例によると、背面カバー1400’は、第1カバー1410、第2カバー1420、および第3カバー1430を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第1カバー1410、第2カバー1420、および第3カバー1430は、一体に形成され得、これに限定されるものではない。
【0317】
背面カバー1400’の第1カバー1410は、第1支持部材500’の背面に配置され得る。例えば、第1カバー1410は、平板形状であり得、これに限定されるものではない。例えば、第1カバー1410は、第1支持部材500’の背面に露出した第1振動装置800を覆うことができる。例えば、第1カバー1410は、第1支持部材500’の背面に露出した第1振動装置800の背面を覆うことができる。
【0318】
本明細書の実施例によると、第1カバー1410は、露出した駆動回路部300を覆うことができる。例えば、第1カバー1410は、第1支持部材500’の背面に配置されたプリント回路基板330を覆うことができる。例えば、第1カバー1410は、第1支持部材500’の背面に配置されたフレキシブル回路フィルム310を覆うことができる。
【0319】
背面カバー1400’の第2カバー1420は、第1カバー1410の縁部分に配置され得る。例えば、第2カバー1420は、第1カバー1410の一縁部分に配置され、第1支持部材500’の開放領域を覆うことができる。
【0320】
本明細書の実施例によると、第2カバー1420は、第1支持部材500’の開放領域を介して露出したディスプレイパネル200の側面、支持フレーム400’の側面を覆うことができる。例えば、第2カバー1420は、第1支持部材500’の開放領域に沿って配置されたフレキシブル回路フィルム310を覆うことができる。例えば、第2カバー1420は、第1支持部材500’の背面を介して露出した第1振動装置800の側面を覆うことができる。例えば、第2カバー1420は、前面部材100の側面を覆うことができる。
【0321】
背面カバー1400’の第3カバー1430は、第1カバー1410の縁部分に配置され得る。例えば、第3カバー1430は、第1カバー1410の一側の縁部分と対面する他側の縁部分に配置され得る。例えば、第3カバー1430は、第1支持部材500’の背面に配置され得る。
【0322】
本明細書の実施例によると、第3カバー1430は、第1支持部材500’の背面に露出した第1振動装置800の側面を覆うことができる。例えば、第3カバー1430は、接着部材を介して第1支持部材500’の背面に配置され得る。例えば、接着部材は、接着樹脂、接着層を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、接着部材の接着樹脂および/または接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0323】
図31には、第2カバー1420が前面部材100の側面を覆う構造を示しているが、これに限定されるものではない。例えば、第2カバー1420は、前面部材100の背面に配置され得る。ここで、第2カバー1420は、接着樹脂、接着層を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含む接着部材を介して前面部材100の背面に配置さることができ、これに限定されるものではない。
【0324】
図31には、第3カバー1430が、第1支持部材500’の背面に配置された構造が示されており、これに限定されるものではない。例えば、第3カバー1430は、
図30に示した第2カバー1420の左側の領域のように、前面部材100の側面を覆うことができる。例えば、第3カバー1430は、前面部材100の背面に第1支持部材500’の側部502に隣接して配置され得る。ここで、第3カバー1430は、接着樹脂、接着層を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含む接着部材を介して前面部材100の背面に配置されることができ、これに限定されるものではない。
【0325】
本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、背面カバー1400’と第1支持部材500’の間に配置される支持構造物1500をさらに含むことができる。
【0326】
本明細書の実施例によると、支持構造物1500は、第1支持部材500’の背面と背面カバー1400’の前面の間に配置され、第1支持部材500’は、支持構造物1500を介して、背面カバー1400’に支持され得る。例えば、支持構造物1500は、第1支持部材500’と背面カバー1400’の間の間隔を維持し、第1支持部材500’の背面に露出した第1振動装置800の部分が背面カバー1400’に接触されないようにすることができるので、第1振動装置800の振動により、背面カバー1400’が震えるのを防止することができる。
【0327】
本明細書の実施例によると、支持構造物1500は、第1支持部材500’の背面に露出した第1振動装置800の側面を覆うことができる。例えば、支持構造物1500は、第1支持部材500’の背面に露出した第1振動装置800の側面の一部を覆うことができる。例えば、支持構造物1500は、第1支持部材500’の背面に露出した第1振動装置800の側面全体を覆うことができる。
【0328】
本明細書の実施例によると、支持構造物1500は、接着樹脂、接着層を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。本明細書の実施例によると、支持構造物1500の接着樹脂と接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、支持構造物1500の接着樹脂および/または接着層は、第1振動装置800の振動が背面カバー1400’に伝達されることを防止または最小化するために、相対的に硬度の高い特性を有するアクリル系列の接着物質よりは、相対的に軟性特性を有するウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0329】
図1~
図31を参照して説明した(または「以上で説明した」)本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、車両に設置され得る。例えば、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、車両構造物に設置され得る。例えば、車両構造物は、ダッシュボード、計器盤装置、座席シート、ドアなどであり得る。
【0330】
本明細書の実施例によると、
図1~
図29を参照して説明した本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、車両に装着する場合、ディスプレイ装置全体が車両構造物の内部に挿入(または収容)され得る。
【0331】
本明細書の実施例によると、
図30を参照して説明した本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、車両に装着される場合、ディスプレイ装置全体が車両構造物の内部に挿入(または収容)され、又は
図30の背面カバー1400のA領域が車両構造物の内部に挿入(または収容)され得る。
【0332】
本明細書の実施例によると、
図31を参照して説明した本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、車両に装着される場合、ディスプレイ装置全体が車両構造物の内部に挿入(または収容)され、又は
図31の背面カバー1400’のB領域が車両構造物の内部に挿入(または収容)され得る。
【0333】
図32は、本明細書の実施例に係る車両を示す図であり、車両は、
図1~
図31の中の少なくとも1つ以上の実施例を参照して説明した本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の中の1つ以上を含む。
【0334】
図32を参照すると、本明細書の実施例に係る車両は、ダッシュボード(DB)、計器盤装置(IPM)(ダッシュボードの例)、およびインフォテインメント装置(ITM)を含むことができる。
【0335】
ダッシュボード(DB)は、運転席に向かう第1領域(DA)、助手席に向かう第2領域(PA)、及び第1領域(DA)と第2領域(PA)との間の第3領域(MA)を含むことができる。
【0336】
計器盤装置(IPM)は、ダッシュボード(DB)の第1領域(DA)に配置した第1ディスプレイ(DIS1)を含むことができる。
【0337】
第1ディスプレイ(DIS1)は、車両の運行時に、速度、燃料量、およびエンジン回転数などの運行関連情報や車両状態情報などの各種情報を運転者に提供することができる。
【0338】
第1ディスプレイ(DIS1)は、
図1~
図31の中の少なくとも1つ以上の実施例を参照して説明されたディスプレイ装置を含むので、これに対する重複説明は省略する。これにより、第1ディスプレイ(DIS1)は、車両のホストシステムから提供される車両の運行情報に対応する映像をディスプレイパネルに表示することができる。また、第1ディスプレイ(DS1)は、車両のホストシステムから提供される駆動信号による振動装置の振動に連動するディスプレイパネルの振動によって発生する音響を運転席側に出力することができる。
【0339】
インフォテインメント装置(ITM)(またはインフォテインメントシステム)は、ダッシュボード(DB)の第3領域(MA)(またはセンターフェイシア)に配置された第2ディスプレイ(DIS2)を含むことができる。
【0340】
第2ディスプレイ(DIS2)は、車両の内部に装着されたオーディオシステムと空調システム、マルチメディアシステムなどのように、車両利便性システム、およびナビゲーションシステムと連結し、該当する車両利便性システムの制御のための制御アイコンおよびナビゲーションシステムから提供されるナビゲーション情報を表示し、オーディオシステム、および/またはマルチメディアシステムから提供される音響信号に対応する音響を車両の搭乗者に提供することができる。
【0341】
第2ディスプレイ(DIS2)は、
図1~
図31の中の少なくとも1つ以上の実施例を参照して説明されたディスプレイ装置を含むので、これに対する重複説明は省略する。これにより、第2ディスプレイ(DIS2)は、車両利便性システムの制御のための制御アイコンおよびナビゲーションシステムから提供されるナビゲーション情報をディスプレイパネルに表示することができる。また、第2ディスプレイ(DIS2)は、オーディオシステムおよび/またはマルチメディアシステムからの音響信号による振動装置の振動によって振動するディスプレイパネルから発生する音響を直接に出力することができる。そして、第2ディスプレイ(DIS2)は、ディスプレイパネルに配置されたタッチ電極層を介して使用者のタッチを認識して、使用者とのインターフェースを実行することができる。
【0342】
第2ディスプレイ(DIS2)は、ダッシュボード(DB)の第2領域(PA)の方に拡張された長さを有することができる。例えば、第2ディスプレイ(DIS2)は、ダッシュボード(DB)の第3領域(MA)と第2領域(PA)に渡って配置することができる。
【0343】
したがって、本明細書の実施例に係る車両は、
図1~
図31の中の少なくとも1つ以上の実施例を参照して説明された本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を適用した第1ディスプレイ(DIS1)を有する計器盤装置(IPM)を含むことにより、第1ディスプレイ(DIS1)の振動によって発生する音響を運転者の顔の方に出力して運転者の耳に直接に伝達することができ、これにより、実質的に原音に近い音を運転者に伝達することができる。
【0344】
また、本明細書の実施例に係る車両は、
図1~
図31の中の少なくとも1つ以上の実施例を参照して説明された本明細書の実施例に係るディスプレイ装置が、第2ディスプレイ(DIS2)を有するインフォテインメント装置(ITM)を含むことにより、第2ディスプレイ(DIS2)の振動によって発生する音響を運転者および/または車両の搭乗者の耳に出力することができ、これにより、実質的に原音に近い音を運転者および/または車両の搭乗者に提供することができる。
【0345】
また、本明細書の実施例に係る車両は、計器盤装置(IPM)の第1ディスプレイ(DIS1)とインフォテインメント装置(ITM)の第2ディスプレイ(DIS2)のそれぞれを音響出力のためのスピーカーとして使用することができ、第1および第2ディスプレイ(DIS1、DIS2)のそれぞれの振動によって発生する音響を介して音響を運転者および/または車両の搭乗者に伝達することができる。例えば、音響は2チャンネルの音響を含むことができる。
【0346】
図33は、本明細書の他の実施例に係る車両を示す図であって、これは、
図32に示したインフォテインメント装置の構造を変更したものである。これにより、以下の説明では、インフォテインメント装置とそれに関連する構成を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0347】
図33を参照すると、本明細書の他の実施例に係るインフォテインメント装置(ITM)は、ダッシュボード(DB)の第3領域(MA)に昇降可能に設置することができる。インフォテインメント装置(ITM)は、車両の電源オフまたは車両搭乗者の操作によってダッシュボード(DB)の内部に収納(または収容)し、車両の電源オンまたは車両搭乗者の操作によってダッシュボード(DB)上に突出することができる。
【0348】
本明細書の他の実施例に係るインフォテインメント装置(ITM)は、第2ディスプレイ(DIS2)、およびディスプレイ昇降器を含むことができる。
【0349】
第2ディスプレイ(DIS2)は、
図32に示した第2ディスプレイ(DIS2)と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0350】
ディスプレイ昇降器はダッシュボード(DB)の第3領域(MA)の内部に配置して第2ディスプレイ(DIS2)を昇降可能に支持することができる。例えば、ディスプレイ昇降器は、車両の電源がオンされ、または車両の搭乗者の操作によって、第2ディスプレイ(DIS2)を上昇させてダッシュボード(DB)上に突出させることができる。そして、ディスプレイ昇降器は、車両の電源オフまたは車両搭乗者の操作によって、第2ディスプレイ(DIS2)を下降させてダッシュボード(DB)の内部に収納(または収容)することができる。
【0351】
したがって、本明細書の他の実施例に係る車両は、
図32に示した車両と同じ効果を有することができる。
【0352】
図34は、本明細書の他の実施例に係る車両を示す図であって、これは、
図33に示したインフォテインメント装置の構成を変更したものである。これにより、以下の説明では、インフォテインメント装置とそれに関連する構成を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0353】
図34を参照すると、本明細書の実施例に係るインフォテインメント装置(ITM)は、ダッシュボード(DB)の第3領域(MA)に昇降可能に設けた第2ディスプレイ(DIS2)、第2ディスプレイ(DIS2)を昇降させるディスプレイ昇降器、およびダッシュボード(DB)の第2領域(PA)に設置した第3ディスプレイ(DIS3)を含むことができる。
【0354】
第2ディスプレイ(DIS2)とディスプレイ昇降器のそれぞれは、
図33に示した第2ディスプレイと、ディスプレイ昇降器のそれぞれと実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0355】
第3ディスプレイ(DIS3)は、第2ディスプレイ(DIS2)の機能を共有することができる。
【0356】
本明細書の実施例によると、第3ディスプレイ(DIS3)は、車両の内部に装着されたオーディオシステムと空調システム、およびマルチメディアシステムなどのような車両利便性システム、およびナビゲーションシステムと連結し、該当する車両利便性システムの制御のための制御アイコンおよびナビゲーションシステムから提供されるナビゲーション情報を表示し、オーディオシステム、および/またはマルチメディアシステムから提供される音響信号に対応する音響を車両の助手席搭乗者に提供することができる。また、第3ディスプレイ(DIS3)は助手席搭乗者の無線通信機器との無線通信を介して映像情報または音響情報を送受信することができ、受信した映像情報をディスプレイパネルに表示することができる。
【0357】
第3ディスプレイ(DIS3)は、
図1~
図31の中の少なくとも1つ以上の実施例を参照して説明された本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を含むので、これに対する重複説明は省略する。
【0358】
第3ディスプレイ(DIS3)は、ダッシュボード(DB)の第3領域(MA)の方に拡張された長さを有することができる。例えば、第3ディスプレイ(DIS3)は、ダッシュボード(DB)の第2領域(PA)と第3領域(MA)に渡って配置することができる。
【0359】
計器盤装置(IPM)の第1ディスプレイ(DIS1)とインフォテインメント装置(ITM)の第2および第3ディスプレイ(DIS2、DIS3)のそれぞれは、車両内での音響出力のためのスピーカーとして用いることができる。
【0360】
したがって、本明細書のまた他の実施例に係る車両は、
図32または
図33に示した車両と同じ効果を有することができ、計器盤装置(IPM)の第1ディスプレイ(DIS1)とインフォテインメント装置(ITM)の第2及び第3ディスプレイ(DIS2、DIS3)のそれぞれを音響出力のためのスピーカーとして用いることができて、第1~第3ディスプレイ(DIS1、DIS2、DIS3)のそれぞれの振動によって発生する音響を介して音響を運転者および/または車両搭乗者に伝達することができる。例えば、音響は3チャンネルの音響を含むことができる。
【0361】
図35は、本明細書の他の実施例に係る車両を示す図であって、これは、
図32に示したインフォテインメント装置の構成を変更したものである。これにより、以下の説明では、インフォテインメント装置とそれに関連する構成を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0362】
図35を参照すると、本明細書の実施例に係るインフォテインメント装置(ITM)は運転席(または運転席シート)(DS)の背面に配置された第4ディスプレイ(DIS4)、および助手席(または助手席シート)(PS)の背面に配置された第5ディスプレイ(DIS5)をさらに含むことができる。
【0363】
第4ディスプレイ(DIS4)は、運転席(DS)のヘッドレストに配置し、または埋め込むことができ、第5ディスプレイ(DIS5)は、助手席(PS)のヘッドレストに配置し、または埋め込むことができる。
【0364】
第4及び第5ディスプレイ(DIS4、DIS5)のそれぞれは、
図1~
図31の中の少なくとも1つ以上の実施例を参照して説明された本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を含むので、これに対する重複説明は省略する。
【0365】
第4及び第5ディスプレイ(DIS4、DIS5)のそれぞれは、第2ディスプレイ(DIS2)の機能を共有することができる。また、第4及び第5ディスプレイ(DIS4、DIS5)のそれぞれは背面座席の搭乗者の無線通信機器との無線通信を介して映像情報または音響情報を送受信することができ、受信した映像情報をディスプレイパネルに表示することができる。
【0366】
計器盤装置(IPM)の第1ディスプレイ(DIS1)とインフォテインメント装置(ITM)の第2、第4及び第5ディスプレイ(DIS2、DIS4、DIS5)のそれぞれは、車両内での音響出力のためのスピーカーとして用いることができる。
【0367】
したがって、本明細書の他の実施例に係る車両は、
図32に示した車両と同じ効果を有することができ、計器盤装置(IPM)の第1ディスプレイ(DIS1)とインフォテインメント装置(ITM)の第2、第4及び第5ディスプレイ(DIS2、DIS4、DIS5)のそれぞれを音響出力のためのスピーカーとして用いることができ、第1、第2、第4及び第5ディスプレイ(DIS1、DIS2、DIS4、DIS5)のそれぞれの振動によって発生する音響を介して、4チャンネルの立体音響を運転者および/または車両搭乗者に伝達することができる。
【0368】
さらに、本明細書のまた他の実施例に係る車両で、インフォテインメント装置(ITM)の第2ディスプレイ(DIS2)は、
図33に示すように、ダッシュボード(DB)の第3領域(MA)に昇降可能に設置することができる。また、インフォテインメント装置(ITM)は、
図34に示した第3ディスプレイ(DIS3)をさらに含むことができる。この場合、計器盤装置(IPM)の第1ディスプレイ(DIS1)とインフォテインメント装置(ITM)の第2~第5ディスプレイ(DIS2、DIS3、DIS4、DIS5)の中の少なくとも1つ以上は、音響出力のためのスピーカーとして用いることができ、第1~第5ディスプレイ(DIS1、DIS2、DIS3、DIS4、DIS5)の中の少なくとも1つ以上に含まれているディスプレイパネルの振動によって発生する音響を運転者および/または車両搭乗者に伝達することができる。
【0369】
図1~
図31を参照して説明した(または「以上で説明した」)本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、音響(DVS)を出力するか、使用者タッチに応答してハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生することがある。本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、音響(DVS)とハプティックフィードバックを同時に発生することができる。
【0370】
以上で説明した本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、2つのコイル型振動発生器810、830と2つのフィルム型振動発生器1210、1230を含み、ディスプレイ装置に含まれる振動発生器の数がこれに限定されるものではない。
【0371】
図36は、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置において、振動発生器の配置を示す例示図である。
【0372】
図36を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置において、第1振動装置800は、第1振動発生器810および第2振動発生器830を含み、第2振動装置1200は、第3振動発生器1210と第4振動発生器1230を含むことができる。本明細書の実施例によると、第1振動発生器810および第2振動発生器830は、コイル型振動発生器であり、第3振動発生器1210と第4振動発生器1230は、フィルム型振動発生器であり得る。
【0373】
本明細書の実施例によると、ディスプレイデバイスは、2m(mは自然数)個のコイル型振動発生器と2n(nは自然数)個のフィルム型振動発生器を含むことができる。例えば、mとnが同じ場合、コイル型振動発生器の数とフィルム型振動発生器の数は同じである。例えば、mとnが異なる場合、コイル型振動発生器の数とフィルム型振動発生器の数は異なる。この場合、2m個のコイル型振動発生器と2n個のフィルム型振動発生器は、それぞれのディスプレイパネル200の中心線(CL)を中心に対称になるように配置され得る。
【0374】
本明細書の実施例によると、ディスプレイパネル200の第1方向(X)(または横方向)を基準にすると、ディスプレイパネル200は、中心線(CL)を中心に左側の領域(LHP)および右側の領域(RHP)を含むことができる。ディスプレイパネル200は、中間部分(CP)および縁部分(EP)を含むことができる。例えば、ディスプレイパネル200は、中間部分(CP)、および中間部分(CP)を間に置いて平行な2つの縁部分(EP1、EP2)に分割され得る。
【0375】
ディスプレイパネル200の中間部分(CP)は、第1中間部分(C1)および第2中間部分(C2)に分割され得る。例えば、第1中間部分(C1)は、中間部分(CP)の左側部分(または左側中間部分)であり得、第2中間部分(C2)は、中間部分(CP)の右側部分(または右側中間部分)であり得る。第1中間部分(C1)と第2中間部分(C2)は、ディスプレイパネル200の第1方向(X)(または横方向)を基準にすると、ディスプレイパネル200の中心線(CL)を中心に左右対称であり得る。
【0376】
ディスプレイパネル200の縁部分(EP)は、第1縁部分(EP1)および第2縁部分(EP2)に分割され得る。例えば、第1縁部分(EP1)は、縁部分(EP)の左側部分(または左側縁部分)であり得、第2縁部分(EP2)は縁部分(EP)の右側部分(または右側縁部分)であり得る。第1縁部分(EP1)と第2縁部分(EP2)は、ディスプレイパネル200の第1方向(X)(または横方向)を基準にすると、ディスプレイパネル200の中心線(CL)を中心に左右対称であり得る。
【0377】
本明細書の実施例によると、2m個のコイル型振動発生器のm個の第1振動発生器810(または第1m個の振動発生器または第1m振動発生器)(またはLE)は、ディスプレイパネル200の第1中間部分(CP11)に配置され、2m個のコイル型振動発生器の中の残りのm個の第2振動発生器830(または第2m個の振動発生器または第2m振動発生器)(またはRE)は、ディスプレイパネル200の第2中間部分(CP2)に配置され得る。たとえば、2n個のフィルム型振動発生器のn個の第3振動発生器1210(または第1n個の振動発生器または第1n振動発生器)(またはLP)は、ディスプレイパネル200の第1縁部分(EP1)に配置され、2n個のフィルム型振動発生器の中の残りのn個の第4振動発生器1230(または第2n個の振動発生器または第2n振動発生器)(またはRP)は、第2縁部分(EP2)に配置され得る。
【0378】
2m個のコイル型振動発生器810、830と2n個のフィルム型振動発生器1210、1230は、駆動回路部300からの駆動信号によって振動して、ディスプレイパネル200を振動させることにより、音響(DVS)を発生させ、またハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。
【0379】
本明細書の実施例によると、駆動回路部300は、ディスプレイホストシステムからの駆動信号を振動発生器810、830、1210、1230に伝達する役割をすることができる。例えば、駆動回路部300が、振動駆動回路380を含む場合、振動駆動回路380が、ディスプレイのホストシステムからの駆動信号に応答して振動発生器810、830、1210、1230を制御することができる。
【0380】
以下では、振動駆動回路380が、振動発生器810、830、1210、1230を制御することを例に挙げて説明するが、振動発生器810、830、1210、1230の制御は、ディスプレイホストシステムであり得る。例えば、ディスプレイホストシステムからの駆動信号によって振動発生器810、830、1210、1230を制御するように実現された他の回路(またはモジュール)であり得る。
【0381】
振動駆動回路380は、ディスプレイホストシステムからの駆動信号によって第1~第4振動発生器810、830、1210、1230を駆動して、ディスプレイパネル200を振動させることにより、音響(DVS)およびハプティックフィードバックの中の1つ以上を発生させ、また音響(DVS)およびハプティックフィードバックを同時に発生させることができる。例えば、振動駆動回路380は、音響(DVS)とハプティックフィードバックの相互干渉を最小限に抑えることができるように駆動して、振動発生器の駆動効率を最大化することができるように実現され得る。
【0382】
本明細書の実施例によると、振動駆動回路380は、ディスプレイホストシステムからの駆動信号の周波数を分析した後、周波数帯域別に第1振動装置800と第2振動装置1200を独立して駆動することができる。例えば、振動駆動回路380は、駆動信号の周波数帯域、タッチイベント発生情報、タッチ座標情報に基づいて、第1振動装置800と第2振動装置1200を独立して駆動することができる。
【0383】
本明細書の実施例によると、振動駆動回路380は、第1振動装置800の第1振動発生器810および第2振動発生器830を独立して駆動することができる。例えば、振動駆動回路380は、第2振動装置1200の第3振動発生器1210および第4振動発生器1230を独立して駆動することができる。
【0384】
本明細書の実施例によると、振動駆動回路380は、駆動信号の周波数帯域、タッチイベント発生情報およびタッチ座標情報に基づいて、第1振動装置800および第2振動装置1200の中少なくとも1つ以上を駆動させることができる。これにより、ディスプレイパネル200が音響を発生させたり、ハプティックフィードバックを発生させたり、音響およびハプティックフィードバックを発生させるようにすることができる。
【0385】
本明細書の実施例によると、振動駆動回路380は、第1振動装置800を駆動させ、ディスプレイパネル200が第1音域帯の音響を発生するようにしたり、第2振動装置1200を駆動させてディスプレイパネル200が第2音域帯の音響を発生するようにしたり、第1振動装置800を駆動させ、ディスプレイパネル200が第3音域帯のハプティックフィードバックを発生するようにすることができる。
【0386】
本明細書の実施例によると、第1音域は低音域帯であり得る。例えば、重低音域帯は0~3kHzであり得、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、第2音域は、第1音域よりも高い高音域帯であり得る。例えば、高音域帯は3kHz以上であり得、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、第3音域は、低音域帯であり得る。例えば、低音域帯は200Hz未満であり得、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0387】
振動駆動回路380が、ディスプレイパネル200を振動させて音響を発生させる場合、駆動信号の周波数帯域によって、第1振動装置800および第2振動装置1200の中の少なくとも1つ以上を駆動させ、ディスプレイパネル200を振動させることができる。
【0388】
本明細書の実施例によると、振動駆動回路380は、駆動信号の周波数が第1音域帯に対応する周波数(第1周波数帯域)である場合、第1振動装置800を駆動させ、ディスプレイパネル200が振動するようにして第1音域帯の音響(DVS)を発生させることができる。例えば、振動駆動回路380は、駆動信号の周波数が第2音域帯に対応する周波数(第2周波数帯域)である場合、第2振動装置1200を駆動させ、ディスプレイパネル200が振動するようにして第2音域帯の音響を発生させることができる。
【0389】
振動駆動回路380は、タッチイベントが発生した場合、第1振動装置800を駆動させ、ディスプレイパネル200が振動するようにして、第3音域帯のハプティックフィードバックを発生させることができる。例えば、振動駆動回路380は、ハプティックフィードバックを発生させる場合、タッチ座標情報によって、ディスプレイパネル200の左側の中間部分(CP1)に配置された第1振動発生器810を振動させ、またディスプレイパネル200の右側の中間部分(CP2)に配置された第2振動発生器830を振動させることができる。
【0390】
本明細書の実施例によると、振動駆動回路380は、タッチ座標がディスプレイパネル200の左側の領域(LHP)内の座標である場合、ディスプレイパネル200の左側の中間部分(CP1)に配置された第1振動発生器810を振動させ、タッチ座標がディスプレイパネル200の右側の領域(RHP)内の座標である場合、ディスプレイパネル200の右側の中間部分(CP1)に配置された第2振動発生器830を振動させることができる。例えば、振動駆動回路380は、タッチ座標が中心線(CL)上の座標である場合、ディスプレイパネル200の左側の中間部分(CP1)に配置された第1振動発生器810を振動させ、またディスプレイパネル200の右側の中間部分(CP1)に配置された第2振動発生器830を振動させることができる。
【0391】
本明細書の実施例によると、振動駆動回路380は、第2振動装置1200を振動させてディスプレイパネル200を振動させることにより、音響およびハプティックフィードバックの両方を発生させることができる。
【0392】
本明細書の実施例によると、タッチ座標がディスプレイパネル200の左側の領域(LHP)内の座標である場合には、振動駆動回路380は、ディスプレイパネル200の左側の中間部分(CP1)に配置された第1振動発生器810を駆動させ、ディスプレイパネル200の左側の中間部分(CP1)が振動するようにして、第3音域帯のハプティックフィードバックを発生させ、ディスプレイパネル200の右側の中間部分(CP2)に配置された第2振動発生器830を駆動させ、ディスプレイパネル200の右側の中間部分(CP2)が振動するようにして、第1音域帯の音響を発生させることができる。
【0393】
本明細書の実施例によると、タッチ座標がディスプレイパネル200の右側の領域(PHP)内の座標である場合には、振動駆動回路380は、ディスプレイパネル200の右側の中間部分(CP2)に配置された第2振動発生器830を駆動させ、ディスプレイパネル200の右側の中間部分(CP2)が振動するようにして、第3音域帯のハプティックフィードバックを発生させ、ディスプレイパネル200の左側の中間部分(CP1)に配置された第1振動発生器810を駆動させ、ディスプレイパネル200の左側の中間部分(CP1)が振動するようにして、第1音域帯の音響(DVS)を発生させることができる。
【0394】
本明細書の実施例によると、振動駆動回路380は、音圧性能の低下を最小限に抑えるかまたは防ぐために、第1音域帯に該当する周波数(第1周波数帯域)を有する信号をイコライジング(equalizing)した後、イコライジングされた信号によってディスプレイパネル200の左側の中間部分(CP1)に配置された第1振動発生器810を駆動させ、ディスプレイパネル200の左側の中間部分(CP1)が振動するようにして、第1音域帯の音響(DVS)を発生させ、またディスプレイパネル200の右側の中間部分(CP2)に配置された第2振動発生器830を駆動させ、ディスプレイパネル200の右側の中間部分(CP2)が振動するようにして、第1音域帯の音響(DVS)を発生させることができる。
【0395】
一方、第3音域帯の周波数(第3周波数帯域)が、第1音域帯の周波数(第1周波数帯域)に含まれる場合、音響とハプティックフィードバックの両方が発生すると、音圧の減少および音響特性の変化が発生し得る。このような音圧の減少および音響特性の変化を防止または最小限に抑えるために、振動駆動回路380は、第1音域帯の周波数の中の、第3音域帯の周波数に該当しない他の音域帯(第4音域帯)の音響を発生させることができる。例えば、第1音域帯が0~3kHzであり、第3音域帯が200Hz未満の場合、振動駆動回路380は、200Hz~3kHzの周波数(第4周波数帯域)を有する音響を発生させることができる。
【0396】
本明細書の実施例によると、振動駆動回路380は、タッチイベントの発生が終了すると、ハプティックフィードバックを発生するディスプレイパネル200の領域を、音響を発生する領域として利用することができる。
【0397】
本明細書の実施例によると、ディスプレイパネル200の左側の領域(LHP)内の座標がタッチされた場合、振動駆動回路380は、ディスプレイパネル200の左側の中間部分(CP1)を振動させて、第3音域帯のハプティックフィードバックを発生させるが、タッチイベントの発生が終了したら、ディスプレイパネル200の左側の中間部分(CP1)を振動させて、第1音域帯の音響または第4音域帯の音響を発生させることができる。
【0398】
本明細書の実施例によると、ディスプレイパネル200の右側の領域(RHP)内の座標がタッチされた場合、振動駆動回路380は、ディスプレイパネル200の右側の中間部分(CP1)を振動させて、第3音域帯のハプティックフィードバックを発生させるが、タッチイベントの発生が終了したら、ディスプレイパネル200の右側の中間部分(CP1)を振動させて、第3音域帯の音響または第4音域帯の音響を発生させることができる。
【0399】
図37Aおよび
図37Bは、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置において、音響およびハプティックフィードバックを発生させる駆動アルゴリズムを説明するためのフローチャートである。
【0400】
図36~
図37Bを参照すると、振動駆動回路380は、ディスプレイホストシステムからの駆動信号の周波数を分析することができる(S3700)。
【0401】
段階S3700で、周波数を分析した後、第2周波数帯域の信号が駆動信号に含まれているかどうか第2周波数帯域の信号が駆動信号に含まれているかどうかを判断して(S3710)、含まれていると(S3710-Yes)、振動駆動回路380は、駆動信号の第2周波数帯域の信号によって第2振動装置1200を駆動させ、ディスプレイパネル200が振動するようにして、第2音域帯の音響を発生させることができる(S3720)。
【0402】
段階S3720で、振動駆動回路380は、第3振動発生器1210を駆動して、ディスプレイパネル200の左側の縁部分(EP1)が振動するようにして、左側の音響を発生させ、第4振動発生器1230を駆動して、ディスプレイパネル200の右側の縁部分(EP2)が振動するようにして、右側の音響を発生させることができる。
【0403】
段階S3710で駆動信号に第2周波数帯域の信号が含まれていない(S3710-No)か、または、段階S3720において第2音域帯の音響(DVS)を発生させた後、振動駆動回路380は、タッチイベントが発生したのかを判断することができる(S3730)。
【0404】
段階S3730で、振動駆動回路380は、ディスプレイホストシステムからのタッチイベント発生情報に基づいて、タッチイベントが発生したのかを判断することができる。例えば、振動駆動回路380は、駆動信号にハプティックフィードバック信号が含まれているかどうかを判断して、タッチイベントが発生したのかどうかを判断することができる。
【0405】
段階S3730で、タッチイベントが発生していないと判断すると(S3730-No)、振動駆動回路380は、駆動信号に第1周波数帯域の信号が含まれているかどうかを判断し(S3740)、含まれていると(S3740-Yes)、第1振動装置800を駆動させ、ディスプレイパネル200が振動するようにして、第1音域帯の音響(DVS)を発生させることができる(S3750)。
【0406】
段階S3750で、振動駆動回路380は、第1振動発生器810を駆動して、ディスプレイパネル200の左側の中間部分(CP1)が振動するようにして、左側の音響を発生させ、第2振動発生器830を駆動して、ディスプレイパネル200の右側の中間部分(CP2)が振動するようにして、右側の音響を発生させることができる。
【0407】
段階S3740で、駆動信号に第1周波数帯域の信号が含まれていないと(S3740-No)、振動駆動回路380は、現在受信した駆動信号に基づいた制御動作を終了することができる。
【0408】
振動駆動回路380は、段階S3750によって、第1振動装置800を制御した後、現在受信した駆動信号に基づいた制御動作を終了することができる。
【0409】
段階S3730で、タッチイベントが発生したと判断すると(S3730-Yes)、振動駆動回路380は、タッチ座標によって、第1振動装置800に含まれた振動発生器置の中でハプティックフィードバックのために駆動させる振動発生器を決定することができる(S3760)。例えば、振動駆動回路380は、駆動信号に含まれたハプティックフィードバック信号に基づいて、タッチ座標を認識することができる。
【0410】
段階S3760で、振動駆動回路380は、ディスプレイホストシステムからのタッチ座標情報に基づいて、タッチ座標がディスプレイパネル200の左側の領域(LHP)内の座標であるか、ディスプレイパネル200の右側の領域(RHP)内の座標であるかを判断し、タッチ座標がディスプレイパネル200の左側の領域(LHP)内の座標であれば、ディスプレイパネル200の左側の中間部分(CP1)に配置された第1振動発生器810を駆動させる振動発生器を決定し、タッチ座標がディスプレイパネル200の右側の領域(RHP)内の座標であれば、ディスプレイパネル200の右側の中間部分(CP2)に配置された第2振動発生器830を駆動させる振動発生器に決定することができる。
【0411】
段階S3760以降、振動駆動回路380は、駆動信号に第1周波数帯域の信号が含まれているかどうかを判断し(S3770)、含まれていない場合、(S3770-No)は、段階S3760で決定された振動発生器を駆動させてディスプレイパネル200が振動するようにして、第3音域帯のハプティックフィードバックを発生させることができる(S3780)。
【0412】
振動駆動回路380は、段階S3780によって振動発生器を駆動させた後、現在受信した駆動信号に基づいた制御動作を終了することができる。
【0413】
段階S3770で、駆動信号に第1周波数帯域の信号が含まれていると判断すると(S3770-Yes)、振動駆動回路380は、段階S3760で決定された振動発生器を駆動させ、ディスプレイパネル200が振動するようにして、第3音域帯のハプティックフィードバックを発生させ、第1振動装置800に含まれた振動発生器の中の残りの振動発生器を駆動させ、ディスプレイパネル200が振動するようにして、第1音域帯の音響(DVS)を発生させることができる(S3790)。
【0414】
段階S3790で、振動駆動回路380は、段階S3760で、第1振動発生器810が、ハプティックフィードバックを発生させるための振動発生器に決定された場合、第1振動発生器810を駆動させて、ディスプレイパネル200の左側の中間部分(CP1)が振動するようにして、第3音域帯のハプティックフィードバックを発生させ、第2振動発生器830を駆動させて、ディスプレイパネル200の右側の中間部分(CP2)が振動するようにして、第1音域帯の音響(DVS)を発生させることができる。
【0415】
段階S3790で、振動駆動回路380は、段階S3760で、第2振動発生器830が、ハプティックフィードバックを発生させるための振動発生器に決定された場合、第2振動発生器830を駆動させて、ディスプレイパネル200の右側の中間部分(CP2)が振動するようにして、第3音域帯のハプティックフィードバックを発生させ、第1振動発生器810を駆動させて、ディスプレイパネル200の左側の中間部分(CP1)が振動するようにして、第1音域帯の音響(DVS)を発生させることができる。
【0416】
段階S3790で、振動駆動回路380は、駆動信号に含まれた第1周波数帯域の信号をイコライジング(equalizing)した後、イコライジングされた信号によって第2振動発生器830を駆動させ、また第1振動発生器810を駆動させることができる。
【0417】
段階S3790で、振動駆動回路380は、駆動信号に含まれた第1周波数帯域の信号から第3周波数帯域の信号を除いた信号によって第2振動発生器830を駆動させ、また第1振動発生器810を駆動させて、ディスプレイパネル200が振動するようにして、第4音域帯の音響(DVS)を発生させることができる。
【0418】
振動駆動回路380は、段階S3790によって振動発生器を駆動させた後、現在受信した駆動信号に基づいた制御動作を終了することができる。
【0419】
実施例によって、振動駆動回路380は、次のような段階をさらに行なうことができる。
【0420】
段階S3790以降、振動駆動回路380は、タッチイベントの発生が終了しているどうかを判断して(S3800)、タッチイベントの発生が終了していない場合(S3800-No)は、段階S3790による動作を行なうことができる。
【0421】
段階S3800で、タッチイベントの発生が終了したと判断すると(S3800-Yes)、振動駆動回路380は、段階S3790でハプティックフィードバックを発生させるように駆動する振動発生器を第1音域帯の音響(DVS)を発生させるように駆動して、第1振動装置800に含まれたすべての振動発生器810、830を駆動させ、ディスプレイパネル200が振動するようにして、第1音域帯の音響(DVS)を発生させることができある(S3810)。
【0422】
振動駆動回路380は、段階S3810によって振動発生器を駆動させた後、現在受信した駆動信号に基づいた制御動作を終了することができる。
【0423】
図38は、
図37Aおよび
図37Bの駆動アルゴリズムによる駆動により発生する音響の音圧レベル特性を示したグラフである。
【0424】
図38において、点線は駆動アルゴリズムを適用する前の音圧レベル特性であり、実線は駆動アルゴリズムを適用した後の音圧レベル特性である。A地点の音圧は、90.89dBであり、B地点の音圧は、85.93dBであり、C地点の音圧は、77.04dBであり、D地点の音圧は71.68dBである。
【0425】
図38を参照すると、本明細書の実施例に係る駆動アルゴリズムを適用する前に比べて、本明細書の実施例に係る駆動アルゴリズムを適用して、振動装置を駆動すると、ディスプレイ装置は、音圧特性が改善された音響を発生させることが分かる。例えば、300Hzの周波数で駆動アルゴリズムを適用した場合が、駆動アルゴリズムを適用していない場合よりも約5dB以上の音圧が向上したことが分かる。例えば、3kHzの周波数で駆動アルゴリズムを適用した場合が、駆動アルゴリズムを適用していない場合よりも約6dB以上の音圧が向上したことが分かる。したがって、本明細書の実施例によると、重低音域帯での音圧特性が改善されたディスプレイ装置を提供することができる。
【0426】
このように、本明細書の実施例に係る駆動アルゴリズムを利用すれば、ディスプレイ装置は、音響とハプティックフィードバックを同時に発生させることができ、音圧特性が改善された音響を発生させることができる。
【0427】
本明細書の実施例に係る振動装置は、装置またはディスプレイ装置に配置される振動装置に適用され得る。本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、モバイルデバイス、映像電話器、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブルデバイス(flexible apparatus)、湾曲機器(curved apparatus)、可変機器(variable apparatus)、スライディング機器(sliding apparatus)、電子機器、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション、(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、劇場用装置、劇場用表示装置、テレビ、ウオールペーパー(wallpaper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用され得る。また、本明細書の振動装置は、発光ダイオード照明装置、有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用することができる。振動装置(または装置)が照明装置に適用される場合、照明およびスピーカーの役割をすることができる。また、本明細書の振動装置(または装置)がモバイルデバイスなどに適用される場合、スピーカー、レシーバー、およびハプティックのうちの1つ以上の役割をすることができるが、これに限定されるものではない。本明細書の振動装置(または装置)は、表示装置ではなく、非表示装置または振動対象物(または振動部材)に適用され得る。例えば、振動装置が表示装置ではなく、非表示装置または振動対象物に適用される場合、車両用スピーカー、または照明と一緒に実現されるスピーカーなどであり得、これに限定されるものではない。
【0428】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置およびそれを含む車両は、以下のように説明することができる。
【0429】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルと連結したフレキシブル回路フィルム、およびフレキシブル回路フィルムに連結したプリント回路基板を含む駆動回路部、ディスプレイパネルの背面に配置され、ホールを含む第1支持部材、および第1支持部材に支持され、ディスプレイパネルの背面に配置された第1振動装置を含む振動装置を含み、フレキシブル回路フィルムが、ホールを介して引き出され、プリント回路基板は、第1支持部材の背面に配置され得る。
【0430】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、第1支持部材の背面の縁部分に配置される第2支持部材をさらに含み、プリント回路基板が、第2支持部材に配置され得る。
【0431】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、および前面部材の背面に配置され、ディスプレイパネルの側面を囲む支持フレームをさらに含み、第1支持部材は、支持フレームの背面に配置され得る。
【0432】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持フレームは、一面または一部に一定の間隔で形成された複数の連結部を含むことができる。
【0433】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持フレームは、前面部材の背面の縁部分に配置された開口部を含み、支持フレームの開口部は、ディスプレイパネルと重畳されるか、またはディスプレイ装置の中心領域にある開口部と重畳され得る。
【0434】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持フレームは、前面部材の上下左右の4つの縁部分を支持する構造を有するように構成され、上下左右の4つの縁部分が支持フレームに支持され得る。
【0435】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、第2支持部材とプリント回路基板の間に配置された第3支持部材をさらに含むことができる。
【0436】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1支持部材は、ディスプレイパネルの背面に配置され、第1振動装置を支持する第1-1プレート、第1-1プレートから第1-1プレートの外側方向に延長されたフォーミング部、およびフォーミング部から第1-1プレートの外側方向に延長された第1-2プレートを含むことができる。
【0437】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1支持部材は、第1-1プレートにさる振動装置収容ホールをさらに含むことができる。
【0438】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1支持部材は、第1-1プレートに形成され配置されたラインまたはワイヤが通過する配線ホールまたはワイヤホールをさらに含むことができる。
【0439】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1支持部材は、第1-1プレートにあるダミーホールをさらに含むことができる。
【0440】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1支持部材は、第1-1プレートで第1支持部材を支持部に結合または連結するように構成されたホールをさらに含むことができる。
【0441】
本明細書のいくつかの実施例によると、フォーミング部は、傾斜面を有するようにディスプレイパネルの背面に向かって第1-1プレートの外側方向に延長された第1サブフォーミング部を含むことができる。
【0442】
本明細書のいくつかの実施例によると、フォーミング部は、ディスプレイパネルの背面に向かって第1-1プレートの外側方向に延長された第1サブフォーミング部、第1サブフォーミング部の外側からディスプレイパネルと水平に第1-1プレートの外側方向に延長された第2サブフォーミング部、およびディスプレイパネルの背面に向かって傾斜面を有するように第2サブフォーミング部の外側から第1-1プレートの外側方向に延長された第3サブフォーミング部を含むことができる。
【0443】
本明細書のいくつかの実施例によると、フォーミング部は、第1-1プレートの外側からディスプレイパネルの背面に向かって傾斜面を有するように第1-1プレートの外側方向に延長された第1サブフォーミング部、および第1サブフォーミング部から第1-1プレートの外側方向に延長された第2サブフォーミング部を含むことができる。
【0444】
本明細書のいくつかの実施例によると、フォーミング部は、第1-1プレートから第1-1プレートの外側方向または一側面方向に延長された第1サブフォーミング部を含むことができる。
【0445】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2支持部材は、第1支持部材の第1面にディスプレイパネルと水平に配置された第2-1プレートを含むことができる。
【0446】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2支持部材は、第2-1プレートから延長され、第1支持部材の背面に配置された第2-2プレートをさらに含むことができる。
【0447】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2支持部材は、第2-2プレートから第1支持部材の背面に沿って第1支持部材の中心方向に延長された第2-3プレートをさらに含むことができる。
【0448】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、第2-1プレートの背面に配置された第3-1支持部材をさらに含み、プリント回路基板が、第3-1支持部材に配置され得る。
【0449】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、第2-1プレートの背面に配置された第3-1支持部材、および第3-1支持部材から第2-2プレートの一側に沿って延長された第3-2支持部材をさらに含み、フレキシブル回路フィルムが、ホールを介して引き出され、第3-2支持部材に配置され得る。
【0450】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、第1支持部材の背面と第2-2プレートの間に配置された第3-3支持部をさらに含むことができる。
【0451】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、第2-1プレートの背面に配置された第3-1支持部材、第3-1支持部材から第2-2プレートの一側に沿って延長された第3-2支持部材、および第1支持部材の背面と第2-3プレートの間に配置された第3-4支持部材をさらに含むことができる。
【0452】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、ディスプレイパネルの背面と第1振動装置の間に配置された放熱部材をさらに含むことができる。
【0453】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、ディスプレイパネルと第1支持部材の間に配置された連結部材をさらに含み、連結部材が、第1振動装置とホールの間に配置され、第1支持部材の縁部分に配置され得る。
【0454】
本明細書のいくつかの実施例によると、連結部材は、支持フレームの縁部分に隣接して配置され、連結部材の長さ方向の両側のそれぞれは、支持フレームの縁部分に接触し得る。
【0455】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、第1支持部材と第1振動装置の背面との間に配置され、第1振動装置を支持するように具現された支持装置をさらに含むことができる。
【0456】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持装置は、第1振動装置を支持する支持部、振動装置の背面の一部が収容される収容部、および第1振動装置と第1支持部材を連結した連結部を含むことができる。
【0457】
本明細書のいくつかの実施例によると、連結部は、支持部の縁部分から突出し、鉤(フック)の形状を有する突起部を含むことができる。
【0458】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持装置は、支持部と連結部によって提供される連結ホールをさらに含むことができる。
【0459】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、第1支持部材の背面に配置された背面カバーをさらに含み、背面カバーは、第1支持部材の背面を覆うように構成された第1カバー、および第1カバーの縁部分に沿って配置され、ディスプレイパネルの側面を覆うように構成された第2カバーを含むことができる。
【0460】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、第1支持部材の背面に配置された背面カバーをさらに含み、背面カバーは、第1支持部材の背面を覆うように構成された第1カバー、および第1カバーの縁部分に沿って配置され、支持フレームの側面を覆うように構成された第2カバーを含むことができる。
【0461】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、第1支持部材の背面にある背面カバーをさらに含み、背面カバーには、第1支持部材の背面を覆うように構成された第1カバー、第1カバーの縁部分に沿って配置されディスプレイパネルの側面を覆うように構成された第2カバー、および第1カバーの一側の縁部分と対面する他側の縁部分にある、第1支持部材の背面に露出した振動装置の側面を覆うように構成された第3カバーを含むことができる。
【0462】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1カバーは、第1支持部材の背面に露出した第1振動装置の背面、および第1支持部材の背面に配置されたプリント回路基板を覆うように構成され得る。
【0463】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1カバーは、第1支持部材の背面に露出した第1振動装置の背面、および第1支持部材の背面に配置されたプリント回路基板を覆うように構成され得る。
【0464】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、第1支持部材と背面カバーの間に配置された支持構造物をさらに含むことができる。
【0465】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、第1支持部材と背面カバーの間に配置された支持構造物をさらに含むことができる。
【0466】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、ディスプレイパネルの背面に配置され、ディスプレイパネルを振動させるように構成された第2振動装置をさらに含むことができる。
【0467】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は、少なくとも1つ以上のコイル型振動発生器を含み、第2振動装置は、少なくとも1つ以上のフィルム型振動発生器を含むことができる。
【0468】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は、ディスプレイパネルの背面の中間部分に配置され、第2振動装置は、ディスプレイパネルの背面の縁部分に配置され、第1振動装置は、ディスプレイパネルの背面の中間部分を振動させて音響およびハプティックフィードバックの中の少なくとも1つ以上を発生させ、第2振動装置は、ディスプレイパネルの背面の縁部分を振動させて音響を発生させることができる。
【0469】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は、ディスプレイの背面の中間部分を振動させて、第1音域帯の音響および第3音域帯のハプティックフィードバックの中の少なくとも1つ以上を発生させ、第2振動装置は、ディスプレイの背面の縁部分を振動させて、第2音域帯の音響を発生させることができる。
【0470】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は、2m(mは自然数)振動発生器を含み、2m振動発生器の中の第1m振動発生器は、ディスプレイパネルの背面の左側中間部分および右側中間部分の中の1つ以上の中間部分に配置され、2m振動発生器の中の第2m振動発生器は、ディスプレイパネルの背面の他の中間部分に配置され、第1m振動発生器が、音響を発生させ、第2m振動発生器は、ハプティックフィードバックを同時に発生させ、または第1m振動発生器が、ハプティックフィードバックを発生させ、第2m振動発生器は、音響を同時に発生させることができる。
【0471】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2振動装置は、2n(nは自然数)振動発生器を含み、2n振動発生器の中の第1n振動発生器は、ディスプレイパネルの第1縁部分に配置され、2n振動発生器の中の第2n振動発生器は、ディスプレイパネルの第2縁部分に配置され得る。
【0472】
本明細書のいくつかの実施例によると、駆動回路部は、振動駆動回路を含み、振動駆動回路は、提供される駆動信号に含まれた第1音域帯の周波数を有する信号をイコライズした後、イコライズされた信号に基づいて第1振動装置を駆動させて音響を発生させることができる。
【0473】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3音域帯は、第1音域帯に含まれ、振動駆動回路は、第1振動装置を駆動させて音響およびハプティックフィードバックを同時に発生させる場合、第1音域帯の周波数の中の、第3音域帯の周波数に該当しない他の音域帯の周波数を有する信号によって、第1振動装置を駆動させ、第4音域帯の音響を発生させることができる。
【0474】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルと連結したフレキシブル回路フィルム、およびフレキシブル回路フィルムに連結したプリント回路基板を含むように構成された駆動回路部、ディスプレイパネルの背面に配置され、開放領域を含む支持部材、および支持部材に支持され、ディスプレイパネルの背面に配置された第1振動装置を含むように構成された振動装置を含み、フレキシブル回路フィルムは、開放領域を介して延長され、プリント回路基板は、支持部材の背面に配置され得る。
【0475】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、支持部材上に配置され、第1振動装置の背面の一部が収容されるホールを含むように構成された支持フレームをさらに含むことができる。
【0476】
本明細書のいくつかの実施例によると、ホールの周辺領域は、支持部材と振動装置の背面との間に配置され得る。
【0477】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、支持部材と支持フレームの間に配置され、ホールに対応して形成された収容ホールを含むように構成されたガイド連結部材をさらに含むことができる。
【0478】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材をさらに含み、支持部材は、ディスプレイパネルの背面に配置され、振動装置を支持するように構成されたボトムプレート、およびボトムプレートの縁部分に沿って配置され、前面部材の背面に配置された側部を含むことができる。
【0479】
本明細書のいくつかの実施例によると、側部は、開放領域を含み、前面部材の背面で前面部材の3つの縁部分を支持するように構成され得る。
【0480】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持フレームは、支持部材上に配置され、ホールを含む第1面、および第1面の縁部分に沿って配置され、ディスプレイパネルの背面に配置された第2面を含むことができる。
【0481】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持部材の開放領域が形成された一側に対応する部分を除いた第2面の残りの部分が、支持部材によって覆われることがある。
【0482】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持フレームは、第1面に配置された補強構造物をさらに含むことができる。
【0483】
本明細書のいくつかの実施例によると、補強構造物は、互いに異なる二つの第2面を連結するように構成された第1補強部材、および第1補強部材と第2面を連結するように構成された第2補強部材を含むことができる。
【0484】
本明細書のいくつかの実施例によると、補強構造物は、第3補強部材、第4補強部材、および第5補強部材の中少なくとも1つ以上をさらに含み、第3補強部材は、互いに異なる2つの第1補強部材を連結ように構成され、第4補強部材は、互いに異なる2つの第2補強部材を連結するように構成され、および第3補強部材は、第1補強部材と第2補強部材を連結するように構成され得る。
【0485】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、支持部材の背面と印刷回路基板の間に配置された第1連結部材をさらに含むことができる。
【0486】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、第1連結部材から延長され、支持部材の開放領域に沿って配置された第2連結部材をさらに含むことができる。
【0487】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、ディスプレイパネルの背面と第1振動装置の間に配置された放熱部材をさらに含むことができる。
【0488】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、支持フレームと第1振動装置の背面との間に配置され、第1振動装置を支持するように構成された支持装置をさらに含むことができる。
【0489】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、支持部材の背面に配置された背面カバーをさらに含み、背面カバーは、支持部材の背面を覆うように構成された第1カバー、および第1カバーの縁部分に配置され、支持部材の開放領域を覆うように構成された第2カバーを含み、第2カバーは、開放領域を介して露出したディスプレイパネルの側面、および開放領域に沿って配置されたフレキシブル回路フィルムを覆うように構成され得る。
【0490】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、支持部材の背面に配置された背面カバーをさらに含み、背面カバーは、支持部材の背面を覆うように構成された第1カバー、および第1カバーの一縁部分に配置され、支持部材の開放領域を覆うように構成された第2カバーを含み、第2カバーは、開放領域を介して露出したディスプレイパネルの側面は、支持フレームの側面、および開放領域に沿って配置されたフレキシブル回路フィルムを覆うように構成され得る。
【0491】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1カバーは、支持部材の背面に露出した第1振動装置の背面、および支持部材の背面に配置されたプリント回路基板を覆うように構成され得る。
【0492】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1カバーは、支持部材の背面に露出した第1振動装置の背面、および支持部材の背面に配置されたプリント回路基板を覆うように構成され得る。
【0493】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、支持部材と背面カバーの間に配置された支持構造物をさらに含むことができる。
【0494】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイ装置は、支持部材と背面カバーの間に配置された支持構造物をさらに含むことができる。
【0495】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、ディスプレイの背面に配置され、ディスプレイパネルを振動させるように構成された第2振動装置をさらに含むことができる。
【0496】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は、少なくとも1つ以上のコイル型振動発生器を含み、第2振動装置は、少なくとも1つ以上のフィルム型振動発生器を含むことができる。
【0497】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は、ディスプレイパネルの背面の中間部分に配置され、第2振動装置は、ディスプレイパネルの背面の縁部分に配置され、第1振動装置は、ディスプレイパネルの背面の中間部分を振動させて音響およびハプティックフィードバックの中の少なくとも1つ以上を発生させ、第2振動装置は、ディスプレイパネルの背面の縁部分を振動させて音響を発生させることができる。
【0498】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は、ディスプレイの背面の中間部分を振動させて、第1音域帯の音響および第3音域帯のハプティックフィードバックの中の少なくとも1つ以上を発生させ、第2振動装置は、ディスプレイの背面の縁部分を振動させて、第2音域帯の音響を発生させることができる。
【0499】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は、2m(mは自然数)振動発生器を含み、2m振動発生器の中の第1m振動発生器は、ディスプレイパネルの背面の左側中間部分および右側中間部分の中の1つ以上の中間部分に配置され、2m振動発生器の中の第2m振動発生器は、ディスプレイパネルの背面の他の中間部分に配置され、第1m振動発生器が、音響を発生させ、の第2m振動発生器は、ハプティックフィードバックを同時に発生させ、または第1m振動発生器が、ハプティックフィードバックを発生させ、第2m振動発生器は、音響を同時に発生させることができる。
【0500】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2振動装置は、2n(nは自然数)振動発生器を含み、2n振動発生器の中の第1n振動発生器は、ディスプレイパネルの第1縁部分に配置され、2n振動発生器の中の第2n振動発生器は、ディスプレイパネルの第2縁部分に配置され得る。
【0501】
本明細書のいくつかの実施例によると、駆動回路部は、振動駆動回路を含み、振動駆動回路は、提供される駆動信号に含まれた第1音域帯の周波数を有する信号をイコライズした後、イコライズされた信号に基づいて第1振動装置を駆動させて音響を発生させることができる。
【0502】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3音域帯は、第1音域帯に含まれ、振動駆動回路は、第1振動装置を駆動させて音響およびハプティックフィードバックを同時に発生させる場合、第1音域帯の周波数の中の、第3音域帯の周波数に該当しない他の音域帯の周波数を有する信号によって、第1振動装置を駆動させ、第4音域帯の音響を発生させることができる。
【0503】
本明細書の実施例に係る車両、運転席に向かう第1領域、助手席に向かう第2領域、および第1領域と第2領域の間の第3領域を含むダッシュボード、ダッシュボードの第1領域に配置された第1ディスプレイを含む計器盤装置(またはダッシュボード装置)、ダッシュボードの第3領域に配置された第2ディスプレイ、ダッシュボードの第2領域に配置された第3ディスプレイ、運転席の背面に配置された第4ディスプレイ、および助手席の背面に配置された第5ディスプレイの中の少なくとも1つ以上を有するインフォテインメント装置を含み、第1~第5ディスプレイの中の1つ以上は、ディスプレイ装置を含み、ディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルと連結したフレキシブル回路フィルム、およびフレキシブル回路フィルムに連結したプリント回路基板を含む駆動回路部、ディスプレイパネルの背面に配置され、ホールを含む第1支持部材、および第1支持部材に支持され、ディスプレイパネルの背面に配置された第1振動装置を含むように構成された振動装置を含み、フレキシブル回路フィルムは、ホールを介して引き出され、プリント回路基板は、第1支持部材の背面に配され得る。
【0504】
本明細書の実施例に係る車両、運転席に向かう第1領域、助手席に向かう第2領域、および第1領域と前記第2領域の間の第3領域を含むダッシュボード、ダッシュボードの第1領域に配置された第1ディスプレイを含む計器盤装置(またはダッシュボード装置)、ダッシュボードの第3領域に配置された第2ディスプレイ、ダッシュボードの第2領域に配置された第3ディスプレイ、運転席の背面に配置された第4ディスプレイ、および助手席の背面に配置された第5ディスプレイの中の少なくとも1つ以上を有するインフォテインメント装置を含み、第1~第5ディスプレイの中の1つ以上は、ディスプレイ装置を含み、ディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルと連結したフレキシブル回路フィルム、およびフレキシブル回路フィルムに連結したプリント回路基板を含むように構成された駆動回路部、ディスプレイパネルの背面に配置され、開放領域を含む支持部材、および支持部材に支持され、ディスプレイパネルの背面に配置された第1振動装置を含むように構成された振動装置を含み、フレキシブル回路フィルムは、開放領域を介して延長され、プリント回路基板は、支持部材の背面に配置され得る。
【0505】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1~第5ディスプレイの中の1つ以上は、振動装置の振動によるディスプレイパネルの振動によって音響を出力するように構成され得る。
【0506】
以上、添付した図を参照して、本明細書の実施例をさらに詳細に説明したが、本明細書は、必ずこのような実施例に極限されるものではなく、本明細書の技術思想を逸脱しない範囲内で多様に変形実施することができる。したがって、本明細書に開示された実施例は、本明細書の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例により、本明細書の技術思想の範囲が限定されるものではない。従って、以上で記述した実施例は、すべての面で例示的なものであり限定的ではないと理解されなければならない。本明細書の保護範囲は、特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本明細書の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0507】
100:前面部材
200:ディスプレイパネル
300:駆動回路部
400、400’:支持フレーム
500、500’:第1支持部材(または支持部材)
600:第2支持部材
700:第3支持部材(基板連結部材)
800:振動装置(第1振動装置)
900:放熱部材
1000:第5連結部材
1100:支持装置
1200:第2振動装置
1300:第9連結部材(またはガイド連結部材)
1400、1400’:背面カバー
1500:支持構造物