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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024117829
(43)【公開日】2024-08-29
(54)【発明の名称】伸縮可能載置装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/673 20060101AFI20240822BHJP
【FI】
H01L21/68 V
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024102711
(22)【出願日】2024-06-26
(62)【分割の表示】P 2023025346の分割
【原出願日】2023-02-21
(31)【優先権主張番号】111112649
(32)【優先日】2022-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(31)【優先権主張番号】111123279
(32)【優先日】2022-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(31)【優先権主張番号】111150196
(32)【優先日】2022-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】522270550
【氏名又は名称】大立▲ギョク▼科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】DLY TECHNOLOGIES INC.
【住所又は居所原語表記】15F.‐2, NO. 63, FUXING 1ST RD., XINXING DIST., KAOHSIUNG CITY 80053, TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】潘 世峰
(57)【要約】
【課題】コンパクト化が可能であり、載置物品を位置決めすることができ、物品を当接支持して支えることが可能な伸縮可能載置装置を提供する。
【解決手段】各々が板体を載置し得る少なくとも二つの載置台20と、複数の伸縮ユニットとを備え、各載置台20は、板体を載置するための第1の載置部23と、第1の載置部23に板体が載置されたときに当該板体の底面にその一部が当接する支承部材50とを有し、伸縮ユニットは、これらの載置台20に設けられており、これらの載置台20を、各載置台20間の距離が広がる展開状態と、各載置台20間の距離が縮まる収縮状態との間で切り換える。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の板体を載置するための伸縮可能載置装置であって、
各々が板体を載置し得る少なくとも二つの載置台と、複数の伸縮ユニットとを備え、
各前記載置台は、前記板体を載置するための第1の載置部と、前記第1の載置部に前記板体が載置されたときに当該板体の底面にその一部が当接する支承部材とを有し、
前記伸縮ユニットは、これらの前記載置台に設けられており、これらの前記載置台を、各前記載置台間の距離が広がる展開状態と、各前記載置台間の距離が縮まる収縮状態との間で切り換える、伸縮可能載置装置。
【請求項2】
前記支承部材は少なくとも1つの挿入部材を有し、
前記第1の載置部は、各前記挿入部材の位置と対応する位置に設けられた少なくとも1つの挿入孔を有し、
前記支承部材は、前記挿入孔に前記挿入部材が挿入されることにより前記第1の載置部に連結される、請求項1に記載の伸縮可能載置装置。
【請求項3】
前記支承部材は少なくとも1つの挿入孔を有し、
前記第1の載置部は、各前記挿入孔の位置と対応する位置に設けられた少なくとも1つの挿入部材を有し、
前記支承部材は、前記挿入孔に前記挿入部材が挿入されることにより前記第1の載置部に連結される、請求項1に記載の伸縮可能載置装置。
【請求項4】
前記板体は半導体ウェハ又はディスプレパネルである、請求項1に記載の伸縮可能載置装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は載置装置に関し、特に伸縮可能な載置装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のウェハボックスは、複数のウェハ又はディスプレパネルを積み重ねる形で収納する構造のものが多かった。しかしながら、このようなウェハボックスは、ウェハ同士が固定の距離を置いて収納される(例えばウェハボックス内の各載置台の間隔が約10mmとなっている)ことから、やはり一定の体積を有しており、嵩張りがちであった。また、ウェハが載置されるための載置部と、マニピュレータによってウェハが出し入れされるための、当該載置部によって囲まれた中空部とを有する載置台の場合、マニピュレータによるウェハの載置に際し、ウェハの縁部の一部が中空部内に落ちてしまうというような、ウェハが斜めにずれた姿勢で載置されることがある。このことを回避するために、従来の載置台としては、中空部を除いた領域の面積をなるべく広くしたもの(つまり中空部なるべく小さくしたもの)が採用されるが、この場合、各載置台の重量、ひいてはウェハボックス全体の重量が大幅に増加することにより、生産コストが増大するだけでなくウェハボックスの搬送効率が低下してしまうという問題が生じてしまう。更に、ウェハの大面積化及び薄型化が進むなか、従来のウェハボックスに大型なウェハを水平に載置すると、スパンが長くなっており且つウェハが薄くなっていることから、ウェハは重力の影響により中央部が沈むように変形することがある。この場合、搬送中の揺れによる衝撃でウェハが破損しないように、別途の複雜な設備を用いてウェハを固定する必要があるため、生産コストが増大してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、伸縮機能を有することによりコンパクト化が可能であり、載置された物品が容易に位置ずれして脱落しないように物品を位置決めすることができ、搬送中に物品が容易に抜けたり衝突したりして破損しないように物品を当接支持して支えることが可能な伸縮可能載置装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するための本発明に係る伸縮可能載置装置は、複数の板体を載置するためのものであって、
各々が第1の板体を載置し得る少なくとも二つの第1の載置台と、各々が第2の板体を載置し得る少なくとも二つの第2の載置台と、複数の伸縮ユニットとを備え、
各前記第1の載置台は、第1の上面と、第1の底面と、前記第1の上面から上方に突出している少なくとも1つの第1の上側位置決め部材と、前記第1の底面から下方に突出している少なくとも1つの第1の下側位置決め部材と、板体を当接支持するための第1の当接支持部材と、支承部材とを有し、
前記第2の載置台のそれぞれは、前記第1の載置台のそれぞれと上下方向に間隔を置いて交互に配置され、各前記第2の載置台は、第2の上面と、第2の底面と、前記第2の上面から上方に突出している少なくとも1つの第2の上側位置決め部材と、前記第2の底面から下方に突出している少なくとも1つの第2の下側位置決め部材と、板体を当接支持するための第2の当接支持部材と、支承部材とを有し、
前記伸縮ユニットは、それらの前記第1の載置台及びそれらの前記第2の載置台に設けられており、それらの前記第1の載置台及びそれらの前記第2の載置台を、各前記第1の載置台と各前記第2の載置台との距離が広がる展開状態と、各前記第1の載置台と各前記第2の載置台との距離が縮まる収縮状態との間で切り換え、
前記第1の当接支持部材は、第1の当接支持側壁部と、第1の嵌挿開口と、第1の突出ブロックとを有し、
前記第1の載置台の前記支承部材は、当該第1の載置台に前記第1の板体が載置されたときに前記第1の板体の底面にその一部が当接するように構成され、
前記第2の当接支持部材は、第2の当接支持側壁部と、第2の嵌挿開口と、第2の突出ブロックとを有し、
前記第2の載置台の前記支承部材は、当該第2の載置台に前記第2の板体が載置されたときに前記第2の板体の底面にその一部が当接するように構成され、
前記第1の当接支持部材は、前記伸縮ユニットの伸縮により載置台間の距離が縮小したときに前記第2の載置台に載置されている前記第2の板体を当接支持するように構成され、
前記第2の当接支持部材は、前記伸縮ユニットの伸縮により載置台間の距離が縮小したときに他の隣接の前記第1の載置台に載置されている前記第1の板体を当接支持するように構成されていることを特徴としている。
【0005】
上記目的を達成するための本発明に係る他の伸縮可能載置装置は、複数の板体を載置するためのものであって、
各々が第1の板体を載置し得る少なくとも二つの第1の載置台と、各々が第2の板体を載置し得る少なくとも二つの第2の載置台と、複数の伸縮ユニットとを備え、
各前記第1の載置台は、少なくとも1つの連結部材と、少なくとも1つの第1の固結部材とを有し、
各前記第2の載置台は、少なくとも1つの連結部材と、少なくとも1つの第2の固結部材とを有し、
前記伸縮ユニットは、それらの前記第1の載置台及びそれらの前記第2の載置台に設けられており、それらの前記第1の載置台及びそれらの前記第2の載置台を、各前記第1の載置台と各前記第2の載置台との距離が広がる展開状態と、各前記第1の載置台と各前記第2の載置台との距離が縮まる収縮状態との間で切り換え、
各前記連結部材は、これらの載置台が前記収縮状態にあるときに隣接の載置台における他の前記連結部材と互いに連結するように構成され、
前記第1の固結部材は、これらの載置台が前記収縮状態にあるときに前記第2の固結部材内に挿入されて互いに固結されるように構成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
上記構成によれば、伸縮ユニットによって各載置台を展開させることでマニピュレータによる板体の出し入れを容易にすることができると共に、伸縮ユニットによって各載置台を収縮させることで伸縮可能載置装置をコンパクト化して省スペース化を図ることができる。また、各載置台に載置された板体の縁部は位置決め部材によって位置決めされるので、載置位置のずれによって板体の縁部の一部が移動して脱落することで板体が斜めの姿勢で載置されてしまうことは回避される。更に、当接支持部材は、板体が抜けたり載置装置の内壁に衝突したりして破損することを防止できる。また、連結部材が互いに被嵌して固結部材が互いに固結することで、搬送中の揺れによって載置台がずれることで板体が動いて衝突することによる損傷を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明に係る伸縮可能載置装置の好ましい実施形態を示す斜視図である。
図2】本発明に係る伸縮可能載置装置の好ましい実施形態を示す部分拡大斜視図である。
図3】本発明に係る伸縮可能載置装置の好ましい実施形態における第1の載置台を示す斜視図である。
図4】本発明に係る伸縮可能載置装置の好ましい実施形態における第2の載置台を示す斜視図である。
図5】本発明に係る伸縮可能載置装置の好ましい実施形態を示す部分側面図である。
図6】本発明に係る伸縮可能載置装置の他の実施形態を示す部分側面図である。
図7】本発明に係る伸縮可能載置装置の好ましい実施形態における当接支持部材を示す拡大斜視図である。
図8】本発明に係る伸縮可能載置装置の好ましい実施形態における当接支持部材を示す拡大斜視図である。
図9】本発明に係る伸縮可能載置装置の好ましい実施形態において一つの載置台における当接支持部材が他の一つの載置台における当接支持部材に嵌入される動作を説明するための図である。
図10】本発明に係る伸縮可能載置装置の好ましい実施形態において一つの載置台における当接支持部材が他の一つの載置台における当接支持部材に嵌入される動作を説明するための図である。
図11】本発明に係る伸縮可能載置装置における位置決め装置を示す模式図である。
図12】本発明における第1の載置台及び支承部材の好ましい実施形態を示す部分斜視図である。
図13】本発明における第1の載置台の好ましい実施形態を示す部分斜視図である。
図14】本発明における一実施形態の支承部材が板体に当接する状態を模式的に示す斜視図である。
図15図14に示す実施形態の側面図である。
図16図12に示す実施形態の載置台に本発明における板体が載置された状態を示す側面視部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の技術的思想及び特徴について、好ましい実施形態を用いて図面を参照しながら説明する。図1には、本発明に係る伸縮可能載置装置10の好ましい実施形態が示されている。伸縮可能載置装置10は、複数の板体を載置するためのものであり、少なくとも二つの第1の載置台20と、少なくとも二つの第2の載置台30と、複数の伸縮ユニット40とを備えている。本実施形態において、第1の載置台20及び第2の載置台30のいずれも板体を載置することが可能なものである。また、第1の載置台20及び第2の載置台30の数は合計で例えば25個とすることができるが、この限りではない。
【0009】
図2に示すように、少なくとも二つの第1の載置台20と少なくとも二つの第2の載置台30とは、上下方向に間隔を置いて交互に配置されている。それぞれの第1の載置台20は第1の板体20’を載置可能であり、それぞれの第2の載置台30は第2の板体30’を載置可能である。図3に示すように、各第1の載置台20は、第1の上面21と、第1の底面22と、第1の板体20’が載置されるための、第1の上面21から仮想中心線Lに向かって斜めに延出した第1の載置部23と、マニピュレータ(図示せず)によって第1の板体20’が出し入れされるための、第1の載置部23によって囲まれた第1の中空部24と、各々が第1の上面21から上方に突出している、第1の載置部23を囲むように配置された複数の第1の上側位置決め部材25と、各々が第1の底面22から下方に突出している、第1の載置部23を囲むように配置された複数の第1の下側位置決め部材26と、各々が第1の上面21及び第1の底面22の両方まで貫通している、第1の載置部23を囲むように配置された複数の第1の収容孔27と、第2の載置台30に載置されている第2の板体30’を当接支持するための、第1の載置部23の周縁に設けられた第1の当接支持部材28と、第1の上面21から上方に突出した複数の連結部材29と、第1の載置台20の側辺から下方に突出した複数の第1の固結部材29’と、を有している。第1の載置台20は、射出成形によって製造された一体的なものであり、その材料は例えばプラスチック(一例としてPVC)とすることができる。本実施形態において、第1の当接支持部材28の数は複数であってもよく、複数の第1の当接支持部材28は、第1の載置台20を囲む円弧状をなすよう間隔をあけて配置されていてもよい。連結部材29は蓋状のものであり、第1の固結部材29’はブロック状のものである。他の考えられる実施形態において、第1の上側位置決め部材25及び第1の下側位置決め部材26のそれぞれの数は必要に応じて調整可能である。但し、第1の上側位置決め部材25及び第1の下側位置決め部材26のそれぞれは少なくとも一つ設ける必要がある。
【0010】
図4に示すように、各第2の載置台30は、第2の上面31と、第2の底面32と、第2の板体30’が載置されるための、第2の上面31から仮想中心線Lに向かって斜めに延出した第2の載置部33と、マニピュレータ(図示せず)によって第2の板体30’が出し入れされるための、第2の載置部33によって囲まれた第2の中空部34と、各々が第2の上面31から上方に突出している、第2の載置部33を囲むように配置された複数の第2の上側位置決め部材35と、各々が第2の底面32から下方に突出している、第2の載置部33を囲むように配置された複数の第2の下側位置決め部材36と、各々が第2の上面31及び第2の底面32の両方まで貫通している、第2の載置部33を囲むように配置された複数の第2の収容孔37と、他の隣接の第1の載置台20に載置されている第1の板体20’を当接支持するための、第2の載置部33の周縁に設けられた第2の当接支持部材38と、第2の上面31から上方に突出した複数の連結部材39と、第2の載置台30の側辺から下方に突出した複数の第2の固結部材39’と、を有している。第2の載置台30は、射出成形によって製造された一体的なものであり、その材料は例えばプラスチック(一例としてPVC)とすることができる。本実施形態において、第2の当接支持部材38の数は複数であってもよく、複数の第2の当接支持部材38は、第2の載置台30を囲む円弧状をなすように間隔をあけて配置されていてもよい。連結部材39は蓋状のものであり、第2の固結部材39’は溝付きのブロック状のものである。他の考えられる実施形態において、第2の上側位置決め部材35及び第2の下側位置決め部材36のそれぞれの数は必要に応じて調整可能である。但し、第2の上側位置決め部材35及び第2の下側位置決め部材36のそれぞれは少なくとも一つ設ける必要がある。
【0011】
図2から図5に示すように、本実施形態において、各第1の下側位置決め部材26の位置と、各第2の上側位置決め部材35の位置とは、垂直方向及び水平方向のいずれにおいても互いに重ならず、各第1の上側位置決め部材25の位置と、各第2の下側位置決め部材36の位置とは、垂直方向及び水平方向のいずれにおいても互いに重ならない。また、各第1の上側位置決め部材25、各第1の下側位置決め部材26及び各第1の収容孔27のそれぞれと、仮想中心線Lとの距離は互いに等しく、各第2の上側位置決め部材35、各第2の下側位置決め部材36及び各第2の収容孔37のそれぞれと、仮想中心線Lとの距離は互いに等しい。但し、本発明は上記の実施形態に限定されない。考えられる他の実施形態において、例えば、第1の下側位置決め部材26と仮想中心線Lとの距離は、第2の上側位置決め部材35と仮想中心線Lとの距離よりも大きくてもよい。この場合、図5のような視角で観察すると、第1の下側位置決め部材26の位置と、第2の上側位置決め部材35の位置とが水平方向において互いに重なる可能性がある。更に、図6に示すように、第2の上側位置決め部材35には、第1の下側位置決め部材26が挿設されるための凹溝が凹設されてもよく、この場合では、第2の載置台30の第2の収容孔37は省略して設けなくてもよい。つまり、第2の収容孔37の設置位置を第2の上側位置決め部材35に置き換えてもよい。これにより、第1の下側位置決め部材26の位置と、第2の上側位置決め部材35の位置とは垂直方向において互いに重なることになる。同じように、第1の下側位置決め部材26には、第2の上側位置決め部材35が挿設されるための凹溝が凹設されてもよく、この場合では、第2の載置台30の第2の収容孔37は省略して設けなくてもよい。また、対向接続が可能な限り、第1の収容孔27の設置位置を第1の上側位置決め部材25又は第2の下側位置決め部材36に置き換えてもよい。
【0012】
伸縮ユニット40は、これらの第1の載置台20及びこれらの第2の載置台30に設けられており、これらの第1の載置台20及びこれらの第2の載置台30を、各第1の載置台20と各第2の載置台30との距離が広がる展開状態と、各第1の載置台20と各第2の載置台30との距離が縮まる収縮状態との間で切り換える。これらの第1の載置台20及びこれらの第2の載置台30が収縮状態にあるとき、各第1の下側位置決め部材26は、その下方にあり且つ位置が対応する第2の収容孔37内に挿入可能であり、各第1の上側位置決め部材25は、その上方にあり且つ位置が対応する第2の収容孔37内に挿入可能であり、そして、各第2の上側位置決め部材35は、その上方にあり且つ位置が対応する第1の収容孔27内に挿入可能であり、各第2の下側位置決め部材36は、その下方にあり且つ位置が対応する第1の収容孔27内に挿入可能である。
【0013】
一方、図5に示すように、これらの第1の載置台20及びこれらの第2の載置台30が展開状態にあるとき、各第1の下側位置決め部材26の底縁の水平位置は、各第2の上側位置決め部材35の上縁の水平位置よりも低くなっており、各第1の上側位置決め部材25の上縁の水平位置は、第2の下側位置決め部材36の底縁の水平位置よりも高くなっている。考えられる他の実施形態において、各第1の下側位置決め部材26の底縁の水平位置は、各第2の上側位置決め部材35の上縁の水平位置と同一の高さにあってもよい。但し、各第1の下側位置決め部材26の底縁の水平位置は、各第2の上側位置決め部材35の上縁の水平位置よりも高くなってはならない。同じように、各第1の上側位置決め部材25の上縁の水平位置は、第2の下側位置決め部材36の底縁の水平位置と同一の高さにあってもよい。但し、各第1の上側位置決め部材25の上縁の水平位置は、第2の下側位置決め部材36の底縁の水平位置よりも低くなってはならない。上記構成において、これらの位置決め部材間には板体が通過可能な上下方向の隙間が形成されないので、板体の載置に際して板体が正確に位置決めされないことを回避することができる。
【0014】
伸縮ユニット40を備えた上記構成によれば、各第1の載置台20及び各第2の載置台30を展開させることで、マニピュレータによる板体の出し入れを容易にすることが可能であり、また、各第1の載置台20及び各第2の載置台30を収縮させることで、伸縮可能載置装置10全体の体積を小さくして省スペース化を図ることが可能である。そして、展開状態にある第1の載置台20及び第2の載置台30に対してマニピュレータによって板体を載置する際、板体はその縁部が第1の上側位置決め部材25、第1の下側位置決め部材26、第2の上側位置決め部材35及び第2の下側位置決め部材36に当たることによって位置決めされるので、板体の縁部の一部が第1の中空部24又は第2の中空部34内に落ちてしまうというような、板体が斜めにずれた姿勢で載置されることは回避される。このように、板体を正しい姿勢で載置することが容易になるので、第1の載置部23、第2の載置部33としては、第1の中空部24、第2の中空部34を除いた部分の面積をなるべく減らした(すなわち第1の中空部24、第2の中空部34の領域をより大きくした)ものを採用してもよく、この場合、第1の載置台20、第2の載置台30ないし伸縮可能載置装置10全体の重量が大幅に軽減するので、生産コストの低減及び伸縮可能載置装置10の搬送効率の向上を図ることが可能になる。
【0015】
一方、伸縮ユニット40の伸縮により第1の載置台20と第2の載置台30との距離が縮まってこれらの載置台20、30が収縮状態に移行したとき、第1の当接支持部材28は、下方にある第2の板体30’を後述する第2の当接支持側壁部383が当接支持するように当該第2の当接支持側壁部383を押動すると共に、第2の当接支持部材38は、下方にある第1の板体20’を後述する第1の当接支持側壁部283が当接支持するように当該第1の当接支持側壁部283を押動する。更に、このとき、各連結部材29が下方にある他の連結部材39に被嵌される共に、各第1の固結部材29’が下方にある第2の固結部材39’の溝内に挿入され(より具体的に説明すると、蓋状である連結部材29が連結部材39に被嵌されると共に、ブロック状である第1の固結部材29’が第2の固結部材39’の溝内に挿入され)、これにより、各第1の載置台20及び各第2の載置台30はより安定的に互いに対して重なることになる。
【0016】
以下、図7から図10を参考しながら、第1の当接支持部材28、第2の当接支持部材38の構造及び作用効果について説明する。第1の当接支持部材28は、第1の突出ブロック281と、第1の固定側壁部282と、第1の当接支持側壁部283と、二つの第1の連結部284,285と、第1の当接支持開口286と、第1の嵌挿開口287とを有している。第1の突出ブロック281は第1の固定側壁部282に連結している。第1の当接支持側壁部283は第1の連結部284,285を介して第1の載置台20に連結している。第1の当接支持側壁部283及び第1の固定側壁部282により第1の嵌挿開口287が画定されている。第1の当接支持側壁部283及び第1の載置台20により、それらの間に第1の当接支持開口286が画定されている。第1の突出ブロック281は、第1の固定側壁部282及び第1の当接支持側壁部283の長手方向の中央位置に配置され得る。二つの第1の連結部284,285は、第1の固定側壁部282及び第1の当接支持側壁部283に対して平行となるように配置され得る。第1の当接支持側壁部283は、第1の板体20’を当接支持するための弧状凹面を有しており、当該弧状凹面は第1の板体20’に面している。
【0017】
第2の当接支持部材38は、第1の当接支持部材28と概ね同一の構成、つまり、第2の突出ブロック381と、第2の固定側壁部382と、第2の当接支持側壁部383と、二つの第2の連結部384,385と、第2の当接支持開口386と、第2の嵌挿開口387とを有している。第2の突出ブロック381は第2の固定側壁部382に連結している。第2の当接支持側壁部383は第2の連結部384,385を介して第2の載置台30に連結している。第2の当接支持側壁部383及び第2の固定側壁部382により第2の嵌挿開口387が画定されている。第2の当接支持側壁部383及び第2の載置台30により、それらの間に第2の当接支持開口386が画定されている。第2の突出ブロック381は、第2の固定側壁部382及び第2の当接支持側壁部383の長手方向の中央位置に配置され得る。二つの第2の連結部384,385は第2の固定側壁部382及び第2の当接支持側壁部383に対して平行となるように配置され得る。第2の当接支持側壁部383は第2の板体30’を当接支持するための弧状凹面を有しており、当該弧状凹面は第2の板体30’に面している。
【0018】
図8に示すように、第1の突出ブロック281は突出ブロック上面281aと、突出ブロック側面281bと、突出ブロック底面281cとを有している。突出ブロック側面281bは傾斜面、弧状面、階段状面又は他の態様の面であり得る。突出ブロック上面281aのある所定の方向における幅は、下方にある第2の載置台30における第2の嵌挿開口387の同一方向における幅よりも小さくなっており、且つ、突出ブロック底面281cの同一方向における幅は、下方にある第2の載置台30における第2の嵌挿開口387の同一方向における幅よりも大きくなっている。このような構成とすることで、第1の載置台20の第1の突出ブロック281が下方の第2の載置台30の対応の第2の当接支持部材38における第2の嵌挿開口387に嵌入されると、第2の当接支持側壁部383は、第1の突出ブロック281によって押動されて、第2の載置台30に載置されている第2の板体30’を挟持することになる。これにより、第2の板体30’の脱落や、載置台の側壁との衝突による第2の板体30’の損傷は回避される。
【0019】
より具体的に説明すると、図9に示すように、第1の載置台20及び第2の載置台30が展開状態にあるとき、第2の当接支持側壁部383は、第2の載置台30に載置された第2の板体30’と第2の当接支持開口386を置いて対向する初期位置にある。そして、図10に示すように、第1の載置台20及び第2の載置台30が収縮状態に移行すると、第1の載置台20の第1の当接支持部材28における第1の突出ブロック281は下方にある第2の載置台30の第2の当接支持部材38における第2の嵌挿開口387に嵌入するのであるが、このとき、第2の当接支持側壁部383は第2の当接支持開口386が小さくなる方向に移動し、やがて第2の板体30’に当接してこれを挟持することになる。
【0020】
図11に示すように、第1の載置台20の第1の載置部23には第1の板体20’が載置され、第2の載置台30の第2の載置部33には第2の板体30’が載置されるのであるが、第1の載置台20の第1の底面22及び第2の載置台30の第2の底面32のそれぞれには更に、上下に隣接する載置台間の距離が縮まったときに下方にある載置台に載置されている板体を当該載置台における所定の位置(例えば中央位置)に位置決めするための位置決め装置225、位置決め装置325が設けられている。
【0021】
図12図13に示すように、第1の載置台20は、第1の板体20’を下方から支持するための支承部材50を更に有してもよい。この実施形態において、第1の載置部23は少なくとも一つの挿入孔52を有し、支承部材50は挿入孔52に対応する位置に挿入部材51を有している。支承部材50は、各挿入孔52に各挿入部材51が収容されることにより第1の載置部23に連結される。更に、図14図16に示すように、支承部材50は、第1の板体20’に向けて凸状となる弧状の断面形状を有している。第1の載置部23に第1の板体20’が載置されているとき、支承部材50の一部は第1の板体20’の裏面に当接し、これにより、重力による第1の板体20’の下方への変形が防止されるか又は緩和される。
【0022】
伸縮可能載置装置10は、本発明の要旨から逸脱しない範囲で他の構造を有してもよい。例えば、図5に示すように、第1の収容孔27は、第1の上面21及び第1の底面22の両方まで貫通したものではなく、第2の上側位置決め部材35又は第2の下側位置決め部材36の一部が挿入されるための凹溝として構成されてもよい。同様に、第2の収容孔37も凹溝として構成されてもよい。別の形態として、第1の収容孔27及び第2の収容孔37を省略してもよい。この場合、第1の上側位置決め部材25、第1の下側位置決め部材26、第2の上側位置決め部材35、又は第2の下側位置決め部材36はバネ等の装置に構成される。載置台20,30が収縮状態にあるとき、位置決め部材25,26,35,36は各載置台20,30の上面又は底面に押し付けられて圧縮される。一方、載置台20,30が展開状態にあるとき、位置決め部材25,26,35,36は非圧縮状態に戻り、板体の位置決めに用いられる。更に別の形態として、必要に応じて各連結部材29、第1の固結部材29’の形状、構造や連結方法を変更してもよく、同様に、必要に応じて各連結部材39及び各第2の固結部材39’の形状、構造や連結方法を変更してもよく、ひいてはこれらの連結部材29,39及びこれらの固結部材29’,39’を省略してもよい。更に別の形態として、第1の載置台の挿入孔52と、支承部材50の挿入部材51とを置き換えてもよく、つまり、支承部材50に挿入孔を設けて第1の載置部23に挿入部材を設けるようにしてもよい。このような容易に想到し得る構造上の変更はすべて本発明の特許請求の範囲に含まれるものである。
【0023】
(実施形態のまとめ)
本発明の伸縮可能載置装置は、複数の板体を載置するための伸縮可能載置装置であって、
各々が第1の板体を載置し得る少なくとも二つの第1の載置台と、各々が第2の板体を載置し得る少なくとも二つの第2の載置台と、複数の伸縮ユニットとを備え、
各前記第1の載置台は、第1の上面と、第1の底面と、前記第1の上面から上方に突出している少なくとも1つの第1の上側位置決め部材と、前記第1の底面から下方に突出している少なくとも1つの第1の下側位置決め部材とを有し、
前記第2の載置台のそれぞれは、前記第1の載置台のそれぞれと上下方向に間隔を置いて交互に配置され、各前記第2の載置台は、第2の上面と、第2の底面と、前記第2の上面から上方に突出している少なくとも1つの第2の上側位置決め部材と、前記第2の底面から下方に突出している少なくとも1つの第2の下側位置決め部材とを有し、
前記伸縮ユニットは、これらの前記第1の載置台及びこれらの前記第2の載置台に設けられており、これらの前記第1の載置台及びこれらの前記第2の載置台を、各前記第1の載置台と各前記第2の載置台との距離が広がる展開状態と、各前記第1の載置台と各前記第2の載置台との距離が縮まる収縮状態との間で切り換える。
【0024】
各前記第1の載置台は第1の収容孔を更に有し、各前記第2の載置台は第2の収容孔を更に有し、
これらの前記第1の載置台及びこれらの前記第2の載置台が前記収縮状態にあるとき、各前記第1の下側位置決め部材は、その下方にあり且つ位置が対応する第2の収容孔内に挿入可能であり、各前記第1の上側位置決め部材は、その上方にあり且つ位置が対応する第2の収容孔内に挿入可能であり、そして、各前記第2の上側位置決め部材は、その上方にあり且つ位置が対応する第1の収容孔内に挿入可能であり、各前記第2の下側位置決め部材は、その下方にあり且つ位置が対応する第1の収容孔内に挿入可能である、と好適である。
【0025】
各前記第1の下側位置決め部材の位置と、各前記第2の上側位置決め部材の位置とは、垂直方向において互いに重ならず、各前記第1の上側位置決め部材と、各前記第2の下側位置決め部材の位置とは垂直方向において互いに重ならない、と好適である。
【0026】
これらの前記第1の載置台及びこれらの前記第2の載置台が前記展開状態にあるとき、各前記第1の下側位置決め部材の底縁の水平位置は、各前記第2の上側位置決め部材の上縁の水平位置よりも低くなっている、と好適である。
【0027】
これらの前記第1の載置台及びこれらの前記第2の載置台が前記展開状態にあるとき、各前記第1の上側位置決め部材の上縁の水平位置は、前記第2の下側位置決め部材の底縁の水平位置よりも高くなっている、と好適である。
【0028】
各前記第1の収容孔は、前記第1の上面及び前記第1の底面の両方まで貫通しており、各前記第2の収容孔は、前記第2の上面及び前記第2の底面の両方まで貫通している、と好適である。
【0029】
各前記第1の収容孔は各前記第1の上側位置決め部材又は各前記第1の下側位置決め部材に凹設されており、
各前記第2の収容孔は各前記第2の上側位置決め部材又は各前記第2の下側位置決め部材に凹設されている、と好適である。
【0030】
本発明の伸縮可能載置装置は、複数の板体を載置するための伸縮可能載置装置であって、
各々が第1の板体を載置し得る少なくとも二つの第1の載置台と、各々が第2の板体を載置し得る少なくとも二つの第2の載置台と、複数の伸縮ユニットとを備え、
各前記第1の載置台は、第1の上面と、第1の底面と、前記第2の載置台に載置されている第2の板体を当接支持するための第1の当接支持部材とを有し、
前記第2の載置台のそれぞれは、前記第1の載置台のそれぞれと上下方向に間隔を置いて交互に配置され、各前記第2の載置台は、第2の上面と、第2の底面と、他の隣接の第1の載置台に載置されている第1の板体を当接支持するための第2の当接支持部材とを有し、
前記伸縮ユニットは、前記第1の載置台及び前記第2の載置台を連結し且つ伸縮することによってこれらの載置台の間隔を変化させるものであり、
前記第1の当接支持部材は、第1の当接支持側壁部と、第1の嵌挿開口と、第1の突出ブロックとを有し、
前記第2の当接支持部材は、第2の当接支持側壁部と、第2の嵌挿開口と、第2の突出ブロックとを有し、
前記第1の当接支持部材の前記第1の突出ブロックは、複数の前記伸縮ユニットの伸縮により前記第1の載置台と前記第2の載置台との間隔が小さくなったときに前記第2の嵌挿開口内に嵌入されて前記第2の当接支持側壁部を前記第2の載置台に載置されている前記第2の板体へ押動し、これにより、当該第2の当接支持側壁部を介して当該第2の板体を当接支持するように構成されている。
【0031】
前記第1の突出ブロックは、第1の突出ブロック上面と、第1の突出ブロック底面と、前記第1の突出ブロック上面と前記第1の突出ブロック底面との間に位置する第1の突出ブロック側面とを有する、と好適である。
【0032】
前記第1の突出ブロック側面は傾斜面又は弧状面である、と好適である。
【0033】
前記第1の突出ブロック上面の幅は前記第2の嵌挿開口の幅よりも小さくなっており、
前記第1の突出ブロック底面の幅は前記第2の嵌挿開口の幅よりも大きくなっている、と好適である。
【0034】
前記第1の当接支持部材は、第1の固定側壁部と、少なくとも1つの連結部と、第1の当接支持開口とを更に有し、
前記第1の突出ブロックは、前記第1の固定側壁部に固定されており、
少なくとも1つの前記連結部は、前記第1の当接支持側壁部の両側と前記第1の載置台とを連結し、少なくとも1つの前記連結部と前記第1の固定側壁部とにより前記第1の嵌挿開口が画定され、
前記第1の当接支持側壁部と前記第1の載置台とにより前記第1の当接支持開口が画定される、と好適である。
【0035】
前記第1の突出ブロックは、前記第1の固定側壁部及び前記第1の当接支持側壁部の長手方向の中央位置に配置されている、と好適である。
【0036】
少なくとも1つの前記連結部は、前記第1の固定側壁部及び前記第1の当接支持側壁部に対して略平行となっている、と好適である。
【0037】
前記第1の当接支持側壁部は、前記第1の板体を当接支持するための弧状凹面を有している、と好適である。
【0038】
前記第1の載置台は、前記第1の上面に隣接する第1の載置部を有し、
前記第1の載置部は前記第1の板体を載置するためのものであり、
前記第1の当接支持部材は前記第1の上面に設置されている、と好適である。
【0039】
前記第1の載置台は、射出成形によって製造された一体的なものである、と好適である。
【0040】
前記第1の底面は位置決め装置を更に有し、
前記位置決め装置は、複数の前記伸縮ユニットの伸縮により前記第1の載置台と前記第2の載置台との間隔が小さくなったときに前記第2の載置台に載置されている前記第2の板体に当接して当該第2の板体を前記第2の載置台の中央位置に位置決めするように構成されている、と好適である。
【0041】
本発明の伸縮可能載置装置は、複数の板体を載置するための伸縮可能載置装置であって、
各々が板体を載置し得る少なくとも二つの載置台と、複数の伸縮ユニットとを備え、
各前記載置台は、前記板体を載置するための第1の載置部と、前記第1の載置部に前記板体が載置されたときに当該板体の底面にその一部が当接する支承部材とを有し、
前記伸縮ユニットは、これらの前記載置台に設けられており、これらの前記載置台を、各前記載置台間の距離が広がる展開状態と、各前記載置台間の距離が縮まる収縮状態との間で切り換える。
【0042】
前記支承部材は少なくとも1つの挿入部材を有し、
前記第1の載置部は、各前記挿入部材の位置と対応する位置に設けられた少なくとも1つの挿入孔を有し、
前記支承部材は、前記挿入孔に前記挿入部材が挿入されることにより前記第1の載置部に連結される、と好適である。
【0043】
前記支承部材は少なくとも1つの挿入孔を有し、
前記第1の載置部は、各前記挿入孔の位置と対応する位置に設けられた少なくとも1つの挿入部材を有し、
前記支承部材は、前記挿入孔に前記挿入部材が挿入されることにより前記第1の載置部に連結される、と好適である。
【0044】
本発明の伸縮可能載置装置は、複数の板体を載置するための伸縮可能載置装置であって、
各々が第1の板体を載置し得る少なくとも二つの載置台と、複数の伸縮ユニットとを備え、
前記伸縮ユニットは、これらの前記載置台に設けられており、これらの前記載置台を、各前記載置台間の距離が広がる展開状態と、各前記載置台間の距離が縮まる収縮状態との間で切り換え、
各前記載置台は少なくとも1つの連結部材を有し、
前記連結部材は、これらの前記載置台が前記収縮状態にあるときに隣接の前記載置台の前記連結部材と互いに連結するように構成されている。
【0045】
前記連結部材はいずれも蓋状であり、
前記連結部材は、これらの前記載置台が前記収縮状態にあるときに隣接の前記載置台における他の前記連結部材に被嵌されるように構成されている、と好適である。
【0046】
本発明の伸縮可能載置装置は、複数の板体を載置するための伸縮可能載置装置であって、
各々が第1の板体を載置し得る少なくとも一つの第1の載置台と、各々が第2の板体を載置し得る少なくとも一つの第2の載置台と、複数の伸縮ユニットとを備え、
前記第2の載置台のそれぞれは、前記第1の載置台のそれぞれと上下方向に間隔を置いて交互に配置され、
前記伸縮ユニットは、これらの前記第1の載置台及びこれらの前記第2の載置台に設けられており、これらの前記第1の載置台及びこれらの前記第2の載置台を、各前記第1の載置台と各前記第2の載置台との距離が広がる展開状態と、各前記第1の載置台と各前記第2の載置台との距離が縮まる収縮状態との間で切り換え、
各前記第1の載置台は、少なくとも1つの第1の固結部材を更に有し、各前記第2の載置台は少なくとも1つの第2の固結部材を更に有し、
前記第1の固結部材及び前記第2の固結部材は、これらの前記第1の載置台及びこれらの前記第2の載置台が前記収縮状態にあるときに互いに固結されるように構成されている
【0047】
前記第1の固結部材はブロック状のものであり、前記第2の固結部材は溝付きのブロック状のものであり、
前記第1の固結部材は、前記第1の載置台及び前記第2の載置台が前記収縮状態にあるときに前記第2の固結部材の前記溝に挿入されるように構成されている、と好適である。
【0048】
前記板体は半導体ウェハ又はディスプレパネルである、と好適である。
【符号の説明】
【0049】
10 伸縮可能載置装置
20 第1の載置台
21 第1の上面
22 第1の底面
225 位置決め装置
23 第1の載置部
24 第1の中空部
25 第1の上側位置決め部材
26 第1の下側位置決め部材
27 第1の収容孔
28 第1の当接支持部材
281 第1の突出ブロック
281a 突出ブロック上面
281b 突出ブロック側面
281c 突出ブロック底面
282 第1の固定側壁部
283 第1の当接支持側壁部
284 第1の連結部
285 第1の連結部
286 第1の当接支持開口
287 第1の嵌挿開口
29 連結部材
29’ 第1の固結部材
20’ 第1の板体
30 第2の載置台
31 第2の上面
32 第2の底面
325 位置決め装置
33 第2の載置部
34 第2の中空部
35 第2の上側位置決め部材
36 第2の下側位置決め部材
37 第2の収容孔
38 第2の当接支持部材
381 第2の突出ブロック
382 第2の固定側壁部
383 第2の当接支持側壁部
384 第2の連結部
385 第2の連結部
386 第2の当接支持開口
387 第2の嵌挿開口
39 連結部材
39’ 第2の固結部材
30’ 第2の板体
40 伸縮ユニット
50 支承部材
51 挿入部材
52 挿入孔
L 仮想中心線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16