(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024117946
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】鞍乗り型車両
(51)【国際特許分類】
B62M 7/02 20060101AFI20240823BHJP
B62K 25/20 20060101ALI20240823BHJP
【FI】
B62M7/02 N
B62K25/20
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024062
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼塚 一宏
(72)【発明者】
【氏名】金子 直博
【テーマコード(参考)】
3D014
【Fターム(参考)】
3D014DF03
3D014DF08
3D014DF13
(57)【要約】
【課題】マフラーの振動を抑制する。
【解決手段】鞍乗り型車両は、車軸(15a)を介して後輪(15)を支持するスイングアーム部材(16Z、116Z)と、スイングアーム部材(16Z、116Z)に締結されるマフラー(50)と、を有する鞍乗り型車両(10)において、スイングアーム部材(16Z、116Z)は、車軸(15a)よりも後方において複数の締結部(16b1、16c1)を有し、マフラー(50)は、複数の締結部(16b1、16c1)に対して締結される。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車軸(15a)を介して後輪(15)を支持するスイングアーム部材(16Z、116Z)と、前記スイングアーム部材(16Z、116Z)に締結されるマフラー(50)と、を有する鞍乗り型車両(10)において、
前記スイングアーム部材(16Z、116Z)は、前記車軸(15a)よりも後方において複数の締結部(16b1、16c1)を有し、
前記マフラー(50)は、複数の前記締結部(16b1、16c1)に対して締結される、
ことを特徴とする鞍乗り型車両。
【請求項2】
複数の前記締結部(16b1、16c1)は、前記車軸(15a)よりも上方に形成された上方締結部(16b1)と、前記車軸(15a)よりも下方に形成された下方締結部(16c1)と、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
【請求項3】
前記下方締結部(16c1)と前記車軸(15a)との車体上下方向における距離(D2)は、前記上方締結部(16b1)と前記車軸(15a)との車体上下方向における距離(D1)よりも大きい、
ことを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両。
【請求項4】
複数の前記締結部(16b1、16c1)は、前記スイングアーム部材(16Z、116Z)に形成された複数のステー(16b、16c、116b)に設けられ、
複数の前記ステー(16b、16c、116b)は、前記締結部(16b1、16c1)と前記車軸(15a)を結んだ線(L1、L2)上に設けられ、前記線(L1、L2)は前記車軸(15a)を起点として車体後方に延びる、
ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
【請求項5】
ブレーキキャリパ(40)を有し、
前記ブレーキキャリパ(40)は、複数の前記ステー(16b、16c、116b)のうち、少なくとも一つの前記ステー(16b、116b)に形成されたキャリパ用締結部(16b2)に対して締結される、
ことを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両。
【請求項6】
前記マフラー(50)は、前記ブレーキキャリパ(40)よりも車幅方向外側に配置され、
前記キャリパ用締結部(16b2)の車幅方向外側面(16b4)は、複数の前記締結部(16b1、16c1)のうち前記キャリパ用締結部(16b2)を有する前記ステー(16b、116b)に形成された前記締結部(16b1)の車幅方向外側面(16b3)よりも、車幅方向内側に配置される、
ことを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両。
【請求項7】
前記キャリパ用締結部(16b2)が形成された前記ステー(116b)は、他の前記ステー(16c)よりも太い、
ことを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両。
【請求項8】
前記ブレーキキャリパ(40)は、車両側面視において前記マフラー(50)と重ならない、
ことを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
【請求項9】
前記マフラー(50)が車幅方向において占める位置(R2)は、前記ブレーキキャリパが車幅方向において占める位置(R1)と、一部が重なる、
ことを特徴とする請求項8に記載の鞍乗り型車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗り型車両に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、スイングアームに対して固定されるマフラーを有する鞍乗り型車両を開示する。この鞍乗り型車両において、マフラーは、後輪の車軸よりも前方において2つのボルトによってスイングアームに対して締結され、後輪の車軸よりも後方において1つのボルトによってスイングアームに対して締結される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マフラーは、前端をエキゾーストパイプに接続されて後方に延びるため、マフラーの後端側が振動し易い。特許文献1の鞍乗り型車両では、後輪の車軸よりも後方においてマフラーをスイングアームに対して固定しているが、マフラーの振動の抑制には改良の余地があった。
本発明は上述した事情を鑑みてなされたものであり、マフラーの振動を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
鞍乗り型車両は、車軸を介して後輪を支持するスイングアーム部材と、前記スイングアーム部材に締結されるマフラーと、を有する鞍乗り型車両において、前記スイングアーム部材は、前記車軸よりも後方において複数の締結部を有し、前記マフラーは、複数の前記締結部に対して締結される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、マフラーの振動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図4】実施の形態に係るブレーキキャリパの側面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
【0009】
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
【0010】
車体フレーム11は、車体フレーム11の前端部に設けられるヘッドパイプ18と、ヘッドパイプ18の後方に位置するフロントフレーム19と、フロントフレーム19の後方に位置するリアフレーム20とを備える。フロントフレーム19の前端部は、ヘッドパイプ18に接続される。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
【0011】
フロントフォーク14は、ヘッドパイプ18によって左右に操舵自在に支持される。前輪13は、フロントフォーク14の下端部に設けられる車軸13aに支持される。乗員が把持する操舵用のハンドル21は、フロントフォーク14の上端部に取り付けられる。
【0012】
スイングアーム16は、車体フレーム11に支持されるピボット軸22に支持される。ピボット軸22は、車幅方向に水平に延びる軸である。スイングアーム16の前端部には、ピボット軸22が挿通される。スイングアーム16は、ピボット軸22を中心に上下に揺動する。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
【0013】
パワーユニット12は、前輪13と後輪15との間に配置され、車体フレーム11に支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
【0014】
また、鞍乗り型車両10は、前輪13を上方から覆うフロントフェンダー26と、後輪15を上方から覆うリアフェンダー27と、乗員が足を載せるステップ28と、パワーユニット12が使用する燃料を蓄える燃料タンク29とを備える。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
【0015】
図2は、
図1の拡大図であり、車両右側から見た鞍乗り型車両10の後部を示す。本実施の形態のパワーユニット12は、いわゆるユニットスイング式のエンジンであり、スイングアーム16と一体に揺動する。パワーユニット12は、リアフレーム20に設けられたピボット軸22にリンクを介して揺動可能に連結されている。
【0016】
図1および
図2に示すように、排気装置25は、シリンダー部24の排気ポートから延びるエキゾーストパイプ25aと、エキゾーストパイプ25aの後端に接続されるマフラー50と、を有する。
【0017】
エキゾーストパイプ25aは、シリンダー部24から後方に向けて湾曲して延びる中空のパイプである。エキゾーストパイプ25aは、シリンダー部24から排出される排気を浄化するキャタライザーを内部に備え、浄化した排気を後方に導いてマフラー50に流入させる。
【0018】
図3は、マフラー50の背面図であり、車両後方から見たマフラー50を示す。
図2および
図3に示すように、マフラー50は、エキゾーストパイプ25aに接続されて内部に排気が流れるマフラー本体51と、上方向および車両右側からマフラー本体51を覆うマフラーカバー59と、を有する。
【0019】
マフラー本体51は、前後方向に長い略柱形状の装置であり、エキゾーストパイプ25aから流入した排気を内部で膨張させた後に大気中に排出することにより、排気音を消音する。マフラー本体51は、前端部51aに接続されるエキゾーストパイプ25aから流入した排気を膨張させる膨張室を有している。膨張室において膨張した排気は、マフラー本体51の後端部51bに配置された排気口51cから大気中に排出される。
【0020】
マフラーカバー59は板状の部材であり、後方から見てL字形状に曲げられている。マフラーカバー59は、マフラー本体51に対してボルトによって締結されている。
【0021】
図2および
図3に示すように、マフラー本体51は、マフラー本体51の前後方向中央から上方に延びる第1マフラー側ステー53と、第1マフラー側ステー53の下方に位置する第2マフラー側ステー55と、第2マフラー側ステー55の前方に位置する第3マフラー側ステー57と、を有している。マフラー側ステー53、55、57はそれぞれ、柱状のマフラー本体51に対して、溶接によって取り付けられたステーである。
【0022】
第1マフラー側ステー53は、車幅方向に貫通して第1締結部材33が挿入される孔が形成された第1マフラー側締結部53aを有する。
【0023】
第2マフラー側ステー55は、マフラー本体51から下方に延びている。第2マフラー側ステー55は、車幅方向に貫通して第2締結部材35が挿入される孔が形成された第2マフラー側締結部55aを有する。
【0024】
第3マフラー側ステー57は、マフラー本体51から下方に延びている。第3マフラー側ステー57は、車幅方向に貫通して第3締結部材37が挿入される孔が形成された第3マフラー側締結部57aを有する。
【0025】
締結部材33、35、37は、例えばボルトやねじであり、本実施の形態においてはボルトである。マフラー本体51は、マフラー側締結部53a、55a、57aに車両右側(車幅方向外側)から挿入される締結部材33、35、37により、スイングアーム16に対して締結される。本実施の形態では、マフラー本体51の重心Gは、車両側方から見て、マフラー側締結部53a、55a、57aの成す三角形の内側に位置しており、スイングアーム16に対するマフラー本体51の振動が抑制され易い。
【0026】
図4は、ブレーキキャリパ40の側面図であり、車両右側から見たブレーキキャリパ40を示す。
図2から
図4に示すように、マフラー50の上方には、スイングアーム16に対して固定されたブレーキキャリパ40が配置されている。ブレーキキャリパ40は、後輪15とともに回転するブレーキディスク15bに対してブレーキパッドを押し当てることにより、後輪15に対して制動力を付与する。
【0027】
ブレーキキャリパ40は、ブレーキパッドを有するキャリパ本体41と、キャリパ本体41の前端部41aに連結される前側連結部材43と、キャリパ本体41の後端部41bに連結される後側連結部材45と、を有する。
【0028】
キャリパ本体41は、ブレーキレバーの操作力を伝達する油圧ホース47と接続されており、伝達された操作力によってブレーキパッドをブレーキディスク15bに押し当てる。
【0029】
ここで、
図3に示すように、マフラー50は、ブレーキキャリパ40よりも車幅方向外側に位置している。より具体的には、マフラー本体51はキャリパ本体41よりも車幅方向外側に位置しており、マフラー本体51の車幅方向における中心は、キャリパ本体41のうち車幅方向外側に面する外側面41cよりも車幅方向外側に位置している。また、マフラー本体51のうち車幅方向内側に面する内側面51dと、キャリパ本体41の外側面41cとは、車幅方向においてほぼ同じ位置にある。より具体的には、マフラー本体51の内側面51dは、キャリパ本体41の外側面41cよりも僅かに車幅方向内側に位置している。すなわち、キャリパ本体41が車幅方向において占める位置R1は、マフラー本体51が車幅方向において占める位置R2と一部が重なる。このため、位置R1と位置R2とが重ならない場合に比べて、マフラー50は車幅方向内側に配置され易く、鞍乗り型車両10はマフラー50を路面に接触させずにバンクし易くなる。
【0030】
前側連結部材43は、車幅方向に貫通して第1キャリパ用締結部材32が締結される孔が形成された第1キャリパ側締結部43aを有する。同様に、後側連結部材45は、車幅方向に貫通して第2キャリパ用締結部材34が締結される孔が形成された第2キャリパ側締結部45aを有する。
【0031】
キャリパ用締結部材32、34は、例えばボルトやねじであり、本実施の形態にいてはボルトである。ブレーキキャリパ40は、キャリパ側締結部43a、45aに車両右側から挿入されるキャリパ用締結部材32、34により、スイングアーム16に対して締結される。
【0032】
図5は、補助アーム16Zの側面図であり、補助アーム16Zの後部を拡大して示す。また、
図5では、マフラー50を破線で示す。スイングアーム16は、車軸15aを支持する部材である補助アーム(スイングアーム部材)16Zを有している。補助アーム16Zは、鞍乗り型車両10において車両右側に配置される。補助アーム16Zは、前端部をクランクケース23の右側面に取り付けられて後端部に後輪15の車軸15aが通るアーム本体部16aと、アーム本体部16aの後端部から後方に向けて延びる第1ステー16bおよび第2ステー16cと、を有する。
【0033】
アーム本体部16aは、前後方向に長い形状に形成されており、後端部に形成された軸受部16a1と、下縁から下方に延出した部分に形成された本体側締結部16a2と、上縁に設けられた第1キャリパ用締結部16a3と、を有する。軸受部16a1は、車幅方向に延びる車軸15aを支持している。
【0034】
本体側締結部16a2は、第3マフラー側締結部57aに挿入された第3締結部材37(
図2参照)を車両右側から締結可能な孔を有する。本体側締結部16a2は、第3締結部材37によって、第3マフラー側締結部57aと締結される。本体側締結部16a2は、アーム本体部16aの前後方向中途部の下縁に形成されているため、アーム本体部16aの後端部に形成された軸受部16a1よりも車両前方側かつ下方側に位置している。換言すれば、本体側締結部16a2は、後輪15の車軸15aよりも車両前方側かつ下方側に設けられている。
【0035】
第1キャリパ用締結部16a3は、第1キャリパ側締結部43aに挿入された第1キャリパ用締結部材32(
図2、4参照)を車両右側から締結可能な孔を有する。キャリパ用締結部16a3は、キャリパ用締結部材32によって、第1キャリパ側締結部43aと締結される。
【0036】
第1ステー16bは、側面視において、軸受部16a1を起点として、後ろ上がりに突出して延びるステーである。また、第1ステー16bは、軸受部16a1のうち、車軸15aの中心よりも後方側の部分を起点として延びている。換言すれば、第1ステー16bにおいて、アーム本体部16aと繋がる根本の部分の少なくとも一部は、側面視で車軸15aの中心よりも後方側に位置している。第1ステー16bは、車両側面視において、先端に向けて細くなる略三角形状である。第1ステー16bには、第1締結部(締結部、上方締結部)16b1と、第2キャリパ用締結部16b2と、が形成されている。
【0037】
第1締結部16b1は、第1ステー16bの長手方向中途部に位置しており、第1マフラー側締結部53aに挿入された第1締結部材33(
図2参照)を車両右側から締結可能な孔を有する。第1締結部16b1は、第1締結部材33によって第1マフラー側締結部53aと締結される。第1締結部16b1は車軸15aの中心よりも後方側を起点として後ろ上がりに延びる第1ステー16bに設けられるため、第1締結部16b1は車軸15aよりも後方かつ上方に位置している。逆にいえば、第1ステー16bは、第1締結部16b1と車軸15aとを結んだ直線(線)L1上に設けられ、直線L1は、車軸15aを起点として車体後方かつ上方に延びているともいえる。より具体的には、車両側面視において、第1ステー16bは、第1締結部16b1の中心と車軸15aの中心とを結ぶ仮想的な直線L1に重なっており、直線L1は、車軸15aの中心を起点として車体後方かつ上方に延びている。
【0038】
第2キャリパ用締結部16b2は、第1ステー16bにおいて第1締結部16b1よりも先端側に位置しており、第1締結部16b1よりも車両後方かつ上方に位置する。第2キャリパ用締結部16b2は、第2キャリパ側締結部45aに挿入された第2キャリパ用締結部材34(
図2、4参照)を車両右側から締結可能な孔を有する。第2キャリパ用締結部16b2は、第2キャリパ用締結部材34によって、第2キャリパ側締結部45aと締結される。
【0039】
このように、ブレーキキャリパ40は、キャリパ側締結部43a、45aがキャリパ用締結部材32、34によってキャリパ用締結部16a3、16b2に締結されることにより、補助アーム16Zに対して固定される。
【0040】
ここで、
図5に示すように、キャリパ用締結部16a3、16b2は、車両右側からの側面視においてマフラー50と重ならない位置にある。このため、
図4に示すように、ブレーキキャリパ40のうち、キャリパ側締結部43a、45aおよびキャリパ用締結部材32、34は、車両右側からの側面視においてマフラー50と重ならない位置に配置される。これにより、マフラー50を補助アーム16Zから取り外すことなく、車両右側からキャリパ用締結部材32、34にアクセスし易く、ブレーキキャリパ40の補助アーム16Zに対しての脱着が容易となる。特に、本実施の形態では、キャリパ用締結部16a3、16b2の配置により、ブレーキキャリパ40の全体が車両右側からの側面視においてマフラー50と重ならない位置にある。このため、ブレーキキャリパ40の補助アーム16Zに対しての脱着が更に容易となる。
【0041】
第2ステー16cは、側面視において、軸受部16a1を起点として後ろ下がりに突出して延びるステーである。また、第2ステー16cは、軸受部16a1のうち車軸15aの中心よりも後方側の部分を起点として延びている。換言すれば、第2ステー16cにおいて、アーム本体部16aと繋がる根本の部分の少なくとも一部は、側面視で車軸15aの中心よりも後方側に位置している。第2ステー16cは、側面視において、先端に向けて細くなる略三角形状であり、本実施の形態では、車両側面視において第1ステー16bよりも太い。第2ステー16cには、第2締結部(締結部、下方締結部)16c1が形成されている。
【0042】
第2締結部16c1は、第2ステー16cの先端に位置しており、第2マフラー側締結部55aに挿入された第2締結部材35(
図2参照)を車両右側から締結可能な孔を有する。第2締結部16c1は、第2締結部材35によって、第2マフラー側締結部55aと締結される。第2締結部16c1は車軸15aの中心よりも後方側を起点として後ろ下がりに延びる第2ステー16cの先端に設けられるため、第2締結部16c1は車軸15aよりも後方かつ下方に位置している。逆にいえば、第2ステー16cは、第2締結部16c1と車軸15aとを結んだ直線(線)L2上に設けられ、直線L2は、車軸15aを起点として車体後方かつ下方に延びているともいえる。より具体的には、車両側面視において、第2ステー16cは、第2締結部16c1の中心と車軸15aの中心とを結ぶ仮想的な直線L2に重なっており、直線L2は、車軸15aの中心を起点として車体後方かつ下方に延びている。
【0043】
このように、マフラー50は、補助アーム16Zに対して、本体側締結部16a2と、締結部16b1、16c1と、において3点で締結される。ここで、2つの締結部16b1、16c1は車軸15aよりも後方に位置するため、マフラー本体51が補助アーム16Zに締結される位置は、締結部16b1、16c1が車軸15aよりも車両前方側に位置する場合に比べて後方にある。これにより、マフラー本体51のうち、補助アーム16Zに締結されたマフラー側締結部53a、55aよりも後方側の部分の長さ、すなわち、補助アーム16Zに対して自由端として振動する部分の長さが短くなり易い。従って、マフラー本体51の振動が抑制され易い。また、マフラー本体51のうち、自由端として振動する部分の長さが短く、振動する部分の質量が小さいため、締結部16b1、16c1に対する応力集中を抑制し易い。
【0044】
また、本実施の形態では、第1締結部16b1は車軸15aよりも上方に設けられ、第2締結部16c1は車軸15aよりも下方に設けられているため、マフラー本体51の振動をより抑制しやすい。また、本実施の形態では、2つの締結部16b1、16c1がともに車軸15aよりも上方に設けられる場合に比べてマフラー本体51が下方に取り付けられるため、車体の重心を下げ易い。
【0045】
本実施の形態では、車軸15aを起点として下方に延びる直線L2上に形成された第2ステー16cは、上方に延びる直線L1上に形成された第1ステー16bよりも長く形成されている。また、第1締結部16b1は第1ステー16bの長手方向中途部に形成されているが、第2締結部16c1は第2ステー16cの先端に形成されている。このため、車両側面視において、第2締結部16c1と車軸15aとの車体上下方向における距離D2は、第1締結部16b1との車軸15aとの車体上下方向における距離D1よりも大きい。従って、マフラー本体51は補助アーム16Zに対して下方側に配置され易く、鞍乗り型車両10の重心を下げやすい。
【0046】
また、締結部16b1、16c1が設けられるステー16b、16cはそれぞれ、アーム本体部16aの後端部に位置する車軸15aを起点として後方に延びる直線L1、L2上に設けられている。このため、締結部16b1、16c1を車軸15aよりも後方に設けるために必要なステー16b、16cの長さを短くでき、ステー16b、16cの剛性を確保し易くなる。また、2つのステー16b、16cがマフラー50の揺れによって車幅方向にしなったとき、アーム本体部16aは、直線L1、L2の起点となる車軸15aよりも後方側からしなる。このため、マフラー50が揺れたときに、補助アーム16Zの全体がしなり易く、局所的なしなりが生じにくいため、補助アーム16Zおよびステー16b、16cの剛性を最適化し易い。
【0047】
図6は、第1ステー16bの斜視図であり、車両右後方側から見た第1ステー16bを示す。
図6に示すように、第1締結部16b1および第2キャリパ用締結部16b2は、第1ステー16bの側面から車両右側、すなわち、車幅方向外側に突出する形状である。
【0048】
また、第1締結部16b1は、第2キャリパ用締結部16b2よりも車幅方向外側に突出している。すなわち、第1締結部16b1のうち車両右側に面した車幅方向外側面16b3は、第2キャリパ用締結部16b2のうち車両右側に面した車幅方向外側面16b4よりも、車幅方向外側に位置している。換言すれば、第2キャリパ用締結部16b2の車幅方向外側面16b4は、第1締結部16b1の車幅方向外側面16b3よりも車幅方向内側に配置されている。車幅方向外側面16b3、16b4には、第1マフラー側締結部53aおよび第2キャリパ側締結部45aが車幅方向外側からそれぞれ接する。このため、第1マフラー側締結部53aは第2キャリパ側締結部45aよりも車幅方向外側に配置され、マフラー本体51は車幅方向外側に配置され易くなる。
図3に示したように、マフラー50はブレーキキャリパ40よりも車幅方向外側に配置される。このため、マフラー本体51が車幅方向外側に配置され易くなることで、マフラー本体51とブレーキキャリパ40とが車幅方向において離れて配置され易くなる。従って、高温となるマフラー本体51からブレーキキャリパ40に対する熱影響を抑制できる。
【0049】
以上説明したように、本実施の形態において、鞍乗り型車両10は、車軸15aを介して後輪15を支持する補助アーム16Zと、補助アーム16Zに締結されるマフラー50と、を有する鞍乗り型車両において、補助アーム16Zは、車軸15aよりも後方において複数の締結部16b1、16c1を有し、マフラー50は、複数の締結部16b1、16c1に対して締結される。
この構成によれば、車軸15aの後方に位置する複数の締結部16b1、16c1に対してマフラー50を締結することで、マフラー50の振動を効果的に抑制できる。このため、締結部16b1、16b1に対しての応力集中を抑制することができる。
【0050】
本実施の形態では、複数の締結部16b1、16c1は、車軸15aよりも上方に形成された第1締結部16b1と、車軸15aよりも下方に形成された第2締結部16c1と、を含む。
この構成によれば、車軸15aに対して上下に設けられた第1締結部16b1と第2締結部16c1とに対してマフラー50を締結することで、マフラー50の振動をより抑えやすくなる。また、マフラー50の位置を低くでき、車体の重心を下げることができる。
【0051】
本実施の形態では、第2締結部16c1と車軸15aとの車体上下方向における距離D2は、第1締結部16b1と車軸15aとの車体上下方向における距離D1よりも大きい。
この構成によれば、マフラー50を車軸15aに対して下げた位置に取付け易くなり、車体の重心を下げることができる。
【0052】
本実施の形態では、複数の締結部16b1、16c1は、補助アーム16Zに形成された複数のステー16b、16cに設けられ、複数のステー16b、16cは、締結部16b1、16c1と車軸15aを結んだ直線L1、L2上に設けられ、直線L1、L2は車軸15aを起点として延びる。
この構成によれば、ステー16b、16cが直線L1、L2上に設けられることにより、マフラー50の振動によりステー16b、16cがしなったときに、補助アーム16Zの全体がしなり易い。このため、ステー16b、16cにおける局所的なしなりが生じにくく、ステー16b、16cの剛性を確保し易い。
【0053】
本実施の形態では、鞍乗り型車両10はブレーキキャリパ40を有し、ブレーキキャリパ40は、複数のステー16b、16cのうち、第1ステー16bに形成された第2キャリパ用締結部16b2に対して締結される。
この構成によれば、第1ステー16bに第1締結部16b1と第2キャリパ用締結部16b2が共に設けられるため、ブレーキキャリパ40の締結のために新たにステーを設ける必要が無い。このため、補助アーム16Zの構造を簡素化し易く、補助アーム16Zの製造が容易になる。
【0054】
本実施の形態では、マフラー50はブレーキキャリパ40よりも車幅方向外側に配置され、第2キャリパ用締結部16b2の車幅方向外側面16b4は、複数の締結部16b1、16c1のうち第2キャリパ用締結部16b2を有する第1ステー16bに形成された第1締結部16b1の車幅方向外側面16b3よりも、車幅方向外側に配置される。
この構成によれば、マフラー50とブレーキキャリパ40とを車幅方向において離間させ易く、マフラー50からブレーキキャリパ40に対する熱影響を抑制できる。
【0055】
本実施の形態では、ブレーキキャリパ40は、車両側面視においてマフラー50と重ならない。
この構成によれば、車両側面からブレーキキャリパ40にアクセスし易くなり、ブレーキキャリパ40のメンテナンスが容易になる。
【0056】
本実施の形態では、マフラー50が車幅方向において占める位置R2は、ブレーキキャリパ40が車幅方向において占める位置R1と、一部が重なる。
この構成によれば、マフラー50を車幅方向内側に配置できるため、鞍乗り型車両10を車幅方向にコンパクトにし易い。また、鞍乗り型車両10は、マフラー50を路面に接触させずにバンクし易くなる。
【0057】
[実施の形態2]
次に、実施の形態2について説明する。なお、以下では、上記実施の形態と異なる点についてのみ説明し、上記実施の形態と同じ点については、説明を省略する。
【0058】
図7は、実施の形態2に係る補助アーム116Zの側面図であり、車両右側から見た補助アーム116Zを示す。実施の形態2に係る補助アーム116Zには、上記実施の形態における第1ステー16bに代えて、実施の形態2の第1ステー116bが設けられている。
図7に示すように、実施の形態2の第1ステー116bは、上記実施の形態における第1ステー16bよりも太く形成されている。また、実施の形態2において、第1ステー116bは第2ステー16cよりも太く形成されている。より具体的には、車両側面視において、第1ステー116bとアーム本体部16aとの接続部分における第1ステー116bの幅W1は、第2ステー16cとアーム本体部16aとの接続部分における第2ステー16cの幅W2よりも大きい。これにより、第1ステー116bの剛性を高めることができ、マフラー本体51およびブレーキキャリパ40を強固に支持することができる。
【0059】
すなわち、実施の形態2では、第2キャリパ用締結部16b2が形成された第1ステー116bは、第2ステー16cよりも太い。
この構成によれば、マフラー50とブレーキキャリパ40との両方と締結される第1ステー16bの剛性を担保し易くなる。
【0060】
[他の実施の形態]
上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
【0061】
上記実施の形態において、スイングアーム16の補助アーム16Zには、2つのステー16b、16cおよび2つの締結部16b1、16c1が形成されると説明したが、これは一例である。例えば、補助アーム16Zには、側面視において車軸15aを起点として車両後方側に延びる1つ、または、3つ以上の線上に、それぞれステーが形成されていてもよい。また、補助アーム16Zには、車軸15aよりも後方においてマフラー50と締結される3つ以上の締結部が形成されていてもよい。
【0062】
上記実施の形態において、スイングアーム16の補助アーム16Zのうち車軸15aよりも後方に設けられる2つの締結部16b1、16c1は、それぞれが別々のステー16b、16cに形成されると説明したが、これは一例である。例えば、2つの締結部16b1、16c1は、補助アーム16Zに形成された1つのステーに形成される構成としてもよい。
【0063】
上記実施の形態において、車軸15aよりも後方に位置する2つの締結部16b1、16c1のうち、第1締結部16b1は車軸15aよりも上方に位置し、第2締結部16c1は車軸15aよりも下方に位置すると説明したが、これは一例である。例えば、2つの締結部16b1、16c1は、共に車軸15aよりも上方に位置するか、または、共に車軸15aよりも下方に位置する構成としてもよい。
【0064】
上記実施の形態において、マフラー本体51の車幅方向における内側面51dと、キャリパ本体41の車幅方向における外側面41cとは、車幅方向においてほぼ同じ位置にあると説明したが、これは一例である。内側面51dは、外側面41cに沿う必要はなく、たとえば、車幅方向においてキャリパ本体41の中心と同じ位置に配置されていてもよい。
【0065】
上記実施の形態において、ブレーキキャリパ40の全体は、車両側面視においてマフラー50と重ならない位置にあると説明したが、これは一例である。例えば、車両側面視において、ブレーキキャリパ40の一部はマフラー50と重なるが、キャリパ側締結部43a、45aはマフラー50と重ならない構成としてもよい。この場合であっても、キャリパ用締結部材32、34は車両右側から取り外し易いため、ブレーキキャリパ40のメンテナンスが容易になる。また、マフラーカバー59はマフラー本体51に対して容易に着脱できるため、マフラーカバー59は、車両側面視においてキャリパ側締結部43a、45aと重なっていてもよい。
【0066】
上記実施の形態2において、第1ステー116bとアーム本体部16aとの接続部分における第1ステー116bの幅W1は、第2ステー16cとアーム本体部16aとの接続部分における第2ステー16cの幅W2よりも大きいと説明したが、これは一例である。マフラー本体51およびブレーキキャリパ40を強固に支持するためには、第1ステー116bの剛性が大きければよい。このため、例えば、第1ステー116bの車幅方向における厚みを第2ステー16cの車幅方向における厚みよりも大きくすることによって第1ステー116bを第2ステー16cよりも太くし、第1ステー116bの剛性を大きくしてもよい。
【0067】
上記実施の形態において、第1キャリパ用締結部16a3はアーム本体部16aの上縁に設けられ、第2キャリパ用締結部16b2は、第1ステー16bに設けられると説明したが、これは一例である。例えば、第1キャリパ用締結部16a3は、第2ステー16cに設けられていてもよく、側面視において車軸15aを起点として後方側に延びる線上に設けられた第3のステーに形成されていてもよい。このように、キャリパ用締結部16a3、16b2は、複数のステーに形成されていてもよい。
【0068】
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
【0069】
(構成1)車軸を介して後輪を支持するスイングアーム部材と、前記スイングアーム部材に締結されるマフラーと、を有する鞍乗り型車両において、前記スイングアーム部材は、前記車軸よりも後方において複数の締結部を有し、前記マフラーは、複数の前記締結部に対して締結される、ことを特徴とする鞍乗り型車両。
この構成によれば、車軸の後方に位置する複数の締結部に対してマフラーを締結することで、マフラーの振動を効果的に抑制できる。このため、締結部に対しての応力集中を抑制することができる。
【0070】
(構成2)複数の前記締結部は、前記車軸よりも上方に形成された上方締結部と、前記車軸よりも下方に形成された下方締結部と、を含む、ことを特徴とする構成1に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、車軸に対して上下に設けられた上方締結部と下方締結部とに対してマフラーを締結することで、マフラーの振動をより抑えやすくなる。また、マフラーの位置を低くでき、車体の重心を下げることができる。
【0071】
(構成3)前記下方締結部と前記車軸との車体上下方向における距離は、前記上方締結部と前記車軸との車体上下方向における距離よりも大きい、ことを特徴とする構成2に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、マフラーを車軸に対して下げた位置に取付けることができる為、車体の重心を下げることができる。
【0072】
(構成4)複数の前記締結部は、前記スイングアーム部材に形成された複数のステーに設けられ、複数の前記ステーは、前記締結部と前記車軸を結んだ線上に設けられ、前記線は前記車軸を起点として車体後方に延びる、ことを特徴とする構成1から3のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、車軸を起点として車体後方に延びる線上にステーが設けられることにより、マフラーの振動によりステーがしなったときに、スイングアーム部材の全体がしなり易い。このため、ステーにおける局所的なしなりが生じにくく、ステーの剛性を確保し易い。
【0073】
(構成5)ブレーキキャリパを有し、前記ブレーキキャリパは、複数の前記ステーのうち、少なくとも一つの前記ステーに形成されたキャリパ用締結部に対して締結される、ことを特徴とする構成4に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ステーにマフラーを締結する締結部とブレーキキャリパを締結するキャリパ用締結部が共に設けられるため、ブレーキキャリパの締結のために新たにステーを設ける必要が無い。このため、スイングアーム部材の構造を簡素化し易く、スイングアーム部材の製造が容易になる。
【0074】
(構成6)前記マフラーは、前記ブレーキキャリパよりも車幅方向外側に配置され、前記キャリパ用締結部の車幅方向外側面は、複数の前記締結部のうち前記キャリパ用締結部を有する前記ステーに形成された前記締結部の車幅方向外側面よりも、車幅方向内側に配置される、ことを特徴とする構成5に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、マフラーとブレーキキャリパとを車幅方向において離間させ易く、マフラーからブレーキキャリパに対する熱影響を抑制できる。
【0075】
(構成7)前記キャリパ用締結部が形成された前記ステーは、他の前記ステーよりも太い、ことを特徴とする構成5または6に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、マフラーとブレーキキャリパとの両方と締結されるステーの剛性を担保し易くなる。
【0076】
(構成8)前記ブレーキキャリパは、車両側面視において前記マフラーと重ならない、ことを特徴とする構成5から7のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、車両側面からブレーキキャリパにアクセスし易くなり、ブレーキキャリパのメンテナンスが容易になる。
【0077】
(構成9)前記マフラーが車幅方向において占める位置は、前記ブレーキキャリパが車幅方向において占める位置と、一部が重なる、ことを特徴とする構成5から8のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、マフラーを車幅方向内側に配置できるため、鞍乗り型車両を車幅方向にコンパクトにし易い。また、鞍乗り型車両は、マフラーを路面に接触させずにバンクし易くなる。
【符号の説明】
【0078】
10 鞍乗り型車両
15 後輪
15a 車軸
16 スイングアーム
16Z 補助アーム(スイングアーム部材)
16a アーム本体部
16a1 軸受部
16a2 本体側締結部
16a3 第1キャリパ用締結部
16b 第1ステー
16b1 第1締結部(締結部、上方締結部)
16b2 第2キャリパ用締結部(キャリパ用締結部)
16b3 車幅方向外側面
16b4 車幅方向外側面
16c 第2ステー
16c1 第2締結部(締結部、下方締結部)
40 ブレーキキャリパ
50 マフラー
116Z 補助アーム(スイングアーム部材)
116b 第1ステー
L1 直線(線)
L2 直線(線)