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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118009
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】カーテンウォール
(51)【国際特許分類】
   E04B 2/90 20060101AFI20240823BHJP
【FI】
E04B2/90
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024155
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】390005267
【氏名又は名称】YKK AP株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野口 翔平
(72)【発明者】
【氏名】柏崎 永司
(72)【発明者】
【氏名】大元 康司
(72)【発明者】
【氏名】足立 尚斗
【テーマコード(参考)】
2E002
【Fターム(参考)】
2E002NA04
2E002NB02
2E002NC09
2E002PA04
2E002PA08
2E002PA09
2E002RA03
2E002SA02
2E002UA01
2E002UA02
2E002UA03
2E002UB01
2E002UB16
2E002XA03
2E002XA11
(57)【要約】
【課題】上下方向と左右方向に並べて設置されたカーテンウォールユニットを備えたカーテンウォールの風荷重に対する強度を向上させる。
【解決手段】カーテンウォールユニット2は、互いの枠体3同士を嵌合させた状態で上下方向Rと左右方向Sに並べて設置される。枠体3は、上枠20、下枠30、及び、一対の縦枠40、50を有する。上下方向Rに並べて設置された上側のカーテンウォールユニット2と下側のカーテンウォールユニット2における上側のカーテンウォールユニット2は、縦枠40、50の下端部に設けられた下端嵌合部47、57と、下端嵌合部47、57に装着された補強材70を有する。下側のカーテンウォールユニット2は、上枠20に設けられて下端嵌合部及47、57及び補強材70と嵌合する被嵌合部24を有する。
【選択図】 図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーテンウォールユニットが互いの枠体同士を嵌合させた状態で上下方向と左右方向に並べて設置されたカーテンウォールであって、
前記枠体は、上枠、下枠、及び、一対の縦枠を有し、
上下方向に並べて設置された上側の前記カーテンウォールユニットと下側の前記カーテンウォールユニットにおける前記上側のカーテンウォールユニットは、前記縦枠の下端部に設けられた下端嵌合部と、前記下端嵌合部に装着された補強材と、を有し、
前記下側のカーテンウォールユニットは、前記上枠に設けられて前記下端嵌合部及び前記補強材と嵌合する被嵌合部を有するカーテンウォール。
【請求項2】
請求項1に記載されたカーテンウォールにおいて、
左右方向に並べて設置された左右の前記カーテンウォールユニットは、左右方向に隣り合う互いの前記縦枠の間に等圧空間を形成し、
前記補強材は、前記等圧空間に配置されたカーテンウォール。
【請求項3】
請求項1又は2に記載されたカーテンウォールにおいて、
前記補強材は、前記被嵌合部に当接する当接部を有するカーテンウォール。
【請求項4】
請求項1又は2に記載されたカーテンウォールにおいて、
前記下端嵌合部は、室内外方向に沿って配置される第1片部と、前記第1片部に接続して左右方向に沿って配置される第2片部と、を有し、
前記補強材は、前記第1片部に装着される第1装着部と、前記第1装着部に接続して前記第2片部に装着される第2装着部と、を有するカーテンウォール。
【請求項5】
請求項1又は2に記載されたカーテンウォールにおいて、
前記補強材は、前記補強材と前記下端嵌合部の間に配置されるシール材を収容する上下方向に延びる収容溝部を有するカーテンウォール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーテンウォールユニットが並べて設置されたカーテンウォールに関する。
【背景技術】
【0002】
カーテンウォールユニットを備えたカーテンウォールでは、カーテンウォールユニットが上下方向と左右方向に並べて設置されて、建物の外壁が複数のカーテンウォールユニットにより形成されている。建物の外壁において、風がカーテンウォールに吹き付けたときには、風荷重がカーテンウォールユニット及びカーテンウォールに作用する。また、従来、カーテンウォールユニットである複数のユニットが嵌合方式で組み立てられたユニット型のカーテンウォールが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載された従来のカーテンウォールでは、上のユニットの下枠と下のユニットの上枠が互いに嵌合し、左右のユニットの縦枠が互いに嵌合する。カーテンウォールは、ユニット同士が嵌合した状態で風荷重を受ける。このような嵌合方式のカーテンウォールでは、近年、風への更なる対処が重要となっており、風荷重に対する強度の向上が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8-199716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、上下方向と左右方向に並べて設置されたカーテンウォールユニットを備えたカーテンウォールの風荷重に対する強度を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
カーテンウォールユニットが互いの枠体同士を嵌合させた状態で上下方向と左右方向に並べて設置されたカーテンウォールであって、
前記枠体は、上枠、下枠、及び、一対の縦枠を有し、
上下方向に並べて設置された上側の前記カーテンウォールユニットと下側の前記カーテンウォールユニットにおける前記上側のカーテンウォールユニットは、前記縦枠の下端部に設けられた下端嵌合部と、前記下端嵌合部に装着された補強材と、を有し、
前記下側のカーテンウォールユニットは、前記上枠に設けられて前記下端嵌合部及び前記補強材と嵌合する被嵌合部を有するカーテンウォールである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、上下方向と左右方向に並べて設置されたカーテンウォールユニットを備えたカーテンウォールの風荷重に対する強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態のカーテンウォールを示す正面図である。
図2】本実施形態のカーテンウォールを示す縦断面図である。
図3】本実施形態のカーテンウォールを示す横断面図である。
図4】本実施形態のカーテンウォールの縦枠を示す横断面図である。
図5図4のX3―X3線で切断した本実施形態のカーテンウォールの上枠と下枠を示す縦断面図である。
図6図4のX4―X4線で切断した本実施形態のカーテンウォールの第2縦枠と上枠を示す縦断面図である。
図7図4のX5―X5線で切断した本実施形態のカーテンウォールの縦枠、下枠、及び、上枠を示す縦断面図である。
図8】本実施形態のカーテンウォールを示す斜視図である。
図9】本実施形態のカーテンウォールにおける上枠の被嵌合部に嵌合する縦枠の下端嵌合部及び補強材を示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のカーテンウォールの一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態のカーテンウォールは、複数のカーテンウォールユニットを備えた建物用のカーテンウォールである。複数のカーテンウォールユニットは、互いに組み合わされて、カーテンウォールの一部を構成する。カーテンウォール及びカーテンウォールユニットは、建物の外壁に設けられて、建物の室内(屋内)と室外(屋外)の間に設置される。
【0010】
図1は、本実施形態のカーテンウォール1を示す正面図であり、建物10に設置されたカーテンウォール1及びカーテンウォールユニット2を室外側からみて示している。図2は、本実施形態のカーテンウォール1を示す縦断面図であり、図1のX1-X1線で切断したカーテンウォール1と建物10の一部を示している。図3は、本実施形態のカーテンウォール1を示す横断面図であり、図1のX2-X2線で切断したカーテンウォール1を示している。
【0011】
図示のように、カーテンウォール1は、建物10に並べて設置される複数のカーテンウォールユニット2を備えている。カーテンウォール1及びカーテンウォールユニット2は、建物10の外壁11の箇所に設置されて、建物10の外壁11を構成している。カーテンウォールユニット2は、カーテンウォール1を構成するパネルユニットであり、建物10への設置前に、予めユニットとして組み立てられる。カーテンウォールユニット2は、上下方向Rと左右方向Sに並べて設置されて、それぞれ隣り合うカーテンウォールユニット2と互いに組み合わされている。カーテンウォール1及びカーテンウォールユニット2は、建物10の躯体12の室外側に配置されて、建物10の躯体12に取り付けられている。
【0012】
なお、建物10に設置したカーテンウォール1及びカーテンウォールユニット2を正面からみたときに、上下となる方向が上下方向Rであり、左右となる方向が左右方向Sである。図1では、上下方向Rは鉛直方向であり、左右方向Sは水平方向である。室内外方向Tは、建物10に設置したカーテンウォール1及びカーテンウォールユニット2における室内外方向(屋内外方向)である。また、室内外方向Tは、建物10に設置したカーテンウォール1及びカーテンウォールユニット2を正面からみたときに、前後となる方向(奥行方向)であり、図1では、左右方向Sに直交する水平方向である。このように、カーテンウォール1及びカーテンウォールユニット2に関する方向は、建物10に設置した状態での方向で特定する。また、カーテンウォール1及びカーテンウォールユニット2に関して室内側、室外側とは、建物10に設置した状態での室内側、室外側である。
【0013】
カーテンウォールユニット2は、2つのパネル体2Aと、パネル体2Aを囲む枠体3を備えている。複数のカーテンウォールユニット2の枠体3は、それぞれ隣り合うカーテンウォールユニット2の枠体3と互いに組み合わされている。枠体3は、開口部3Aを形成する方形状の開口枠であり、建物10の躯体12に取り付けられている。パネル体2Aは、方形状のガラスパネル体(例えば、板ガラス、複層ガラス、又は、合わせガラス)であり、枠体3の開口部3Aに配置されている。
【0014】
枠体3は、互いに組み合わされた4つの枠20、30、40、50(上枠20、下枠30、及び、一対の縦枠40、50(第1縦枠40、第2縦枠50))と無目4を有し、枠20、30、40、50と無目4により、方形状の開口部3Aを形成している。枠体3の枠20、30、40、50と無目4は、枠体3を構成する枠構成材であり、それぞれ押出成形により形成された金属製(例えば、アルミニウム合金製)の形材からなる。また、上枠20、下枠30、及び、無目4は、横方向(左右方向S)に延びる横材であり、一対の縦枠40、50は、縦方向(上下方向R)に延びる縦材である。
【0015】
上枠20と下枠30は、枠体3の上下の横枠であり、枠体3の上部と下部に位置している。一対の縦枠40、50は、枠体3の一対の側枠であり、枠体3の左右の側部に位置している。上枠20、下枠30、及び、左右の縦枠40、50の端部同士が接続されて、枠20、30、40、50が枠組みされている。無目4は、枠体3の横中枠であり、上枠20と下枠30の間に位置して、左右の縦枠40、50に接続されている。また、無目4は、左右の縦枠40、50に架設されて、枠体3の開口部3Aを上下に区画している。パネル体2Aは、枠体3に嵌め込まれて、枠体3の枠20、30、40、50と無目4に保持されている。
【0016】
カーテンウォールユニット2は、インターロック式のカーテンウォールユニットである。そのため、カーテンウォール1の複数のカーテンウォールユニット2は、隣り合う互いの枠体3同士を嵌合させた状態で、上下方向Rと左右方向Sに並べて設置されて、建物10の外壁11で並設されている。上下方向Rでは、カーテンウォールユニット2は、上下方向Rに隣り合う互いの枠体3同士を嵌合させた状態で、上下方向Rに並べて設置される。左右方向Sでは、カーテンウォールユニット2は、左右方向Sに隣り合う互いの枠体3同士を嵌合させた状態で、左右方向Sに並べて設置される。
【0017】
図4は、本実施形態のカーテンウォール1の縦枠40、50を示す横断面図であり、左右の2つのカーテンウォールユニット2の互いに隣り合う箇所を示している。また、図4では、縦枠40、50に接続された下枠30を鎖線で示している。
図示のように、複数のカーテンウォールユニット2及び枠体3は、建物10の外壁11に、左右方向Sに並べて設置されている。左右方向Sに並べて設置された左右のカーテンウォールユニット2及び枠体3は、左右方向Sに隣り合う。
【0018】
左右のカーテンウォールユニット2の縦枠40、50は、左右方向Sに隣り合い、左右方向Sにおいて相対する。左右のカーテンウォールユニット2は、互いの枠体3の縦枠40、50を嵌合させて連結されている。カーテンウォールユニット2のそれぞれで、パネル体2A(図4では図示せず)は、枠体3の縦枠40、50により形成された開口部3Aに配置されている。パネル体2Aは、縦枠40、50の開口部3A側に位置して、縦枠40、50により保持されている。
【0019】
カーテンウォールユニット2のそれぞれは、縦枠40、50のうちの一方に装着された水密材60と気密材61を備えている。水密材60と気密材61は、縦枠40、50の長手方向(上下方向R)に延びる縦水密材と縦気密材である。また、水密材60と気密材61は、弾性変形可能なタイト材であり、ここでは、第2縦枠50に装着されている。水密材60は、レインバリアであり、気密材61よりも室外側に位置している。気密材61は、ウインドバリアであり、水密材60よりも室内側に位置している。
【0020】
縦枠40、50のそれぞれは、パネル体2Aを保持する保持部41、51と、保持部41、51の室内側に位置する見込み部42、52と、縦枠40、50の室内側の端部に位置する中空部43、53を有している。また、第1縦枠40は、突状の嵌合部44を有し、第2縦枠50は、溝状の被嵌合部54を有している。パネル体2Aの左右の縦縁部は、溝状の保持部41、51内に配置されて、保持部41、51に保持されている。見込み部42、52は、保持部41、51から縦枠40、50の室内側の端部まで室内側に向かって延び、縦枠40、50の見込み方向(室内外方向T)に沿って配置されている。
【0021】
第1縦枠40の嵌合部44と第2縦枠50の被嵌合部54は、縦枠40、50のインターロック部である。また、第1縦枠40の嵌合部44は、第1縦枠40の長手方向に延びる縦嵌合部であり、見込み部42から左右方向Sにおける第1縦枠40の側方に向かって突出している。第2縦枠50の被嵌合部54は、第2縦枠50の長手方向に延びる縦被嵌合部であり、見込み部52から左右方向Sにおける第2縦枠50の側方に向かって突出している。第1縦枠40の嵌合部44が第2縦枠50の被嵌合部54に嵌合する状態で、カーテンウォールユニット2及び枠体3が左右方向Sに並べて設置されて隣り合う。
【0022】
第1縦枠40の嵌合部44は、被嵌合部54に向かって突出する突部(嵌合突部)であり、室内外方向Tにおいて相対する2列の嵌合壁45、46(室外側嵌合壁45、室内側嵌合壁46)を有している。室外側嵌合壁45と室内側嵌合壁46は、室内外方向Tに離隔して並列し、第1縦枠40の長手方向に延びる。第2縦枠50の被嵌合部54は、左右方向Sにおける第2縦枠50の側方及び第1縦枠40の嵌合部44に向かって開放された溝部(被嵌合溝部)であり、室内外方向Tにおいて相対する2列の被嵌合壁55、56(室外側被嵌合壁55、室内側被嵌合壁56)を有している。室外側被嵌合壁55と室内側被嵌合壁56は、室内外方向Tに離隔して並列し、第2縦枠50の長手方向に延びる。
【0023】
左右方向Sに並べて設置された左右のカーテンウォールユニット2の隣り合う縦枠40、50において、一方のカーテンウォールユニット2の第1縦枠40の嵌合部44及び嵌合壁45、46は、他方のカーテンウォールユニット2の第2縦枠50の被嵌合部54内に配置されて、室内外方向Tにおいて、被嵌合部54の2列の被嵌合壁55、56の間に挟まれる。これにより、第1縦枠40の嵌合部44は、第2縦枠50の被嵌合部54に受けられて、第2縦枠50の被嵌合部54に嵌合する。
【0024】
第1縦枠40と第2縦枠50は、嵌合部44の被嵌合部54への嵌合により、互いに嵌合して連結される。第2縦枠50の被嵌合部54内で、水密材60は、室外側被嵌合壁55に装着されて、室外側被嵌合壁55と室外側嵌合壁45の間に挟まれる。また、気密材61は、室内側被嵌合壁56に装着されて、室内側被嵌合壁56と室内側嵌合壁46の間に挟まれる。
【0025】
左右方向Sに並べて設置された左右のカーテンウォールユニット2は、左右方向Sに隣り合う互いの縦枠40、50の間に等圧空間5を形成する。等圧空間5は、室外(外気)の気圧(外気圧)と等圧となる空間であり、室外と連通する。室外は、カーテンウォールユニット2及びカーテンウォール1の室外側に位置する空間であり、外気は、室外の空気である。等圧空間5は、第1縦枠40の見込み部42と嵌合部44(嵌合壁45、46)、及び、第2縦枠50の見込み部52と被嵌合部54(被嵌合壁55、56)により囲まれて形成されるとともに、嵌合部44及び被嵌合部54内の箇所に形成される。
【0026】
図5は、図4のX3―X3線で切断した本実施形態のカーテンウォール1の上枠20と下枠30を示す縦断面図であり、上下の2つのカーテンウォールユニット2の互いに隣り合う箇所を示している。
図示のように、複数のカーテンウォールユニット2及び枠体3は、建物10の外壁11に、上下方向Rに並べて設置されている。上下方向Rに並べて設置された上下のカーテンウォールユニット2及び枠体3は、上下方向Rに隣り合う。
【0027】
上下方向Rに並べて設置された上下のカーテンウォールユニット2のうちの上側のカーテンウォールユニット2の下枠30と下側のカーテンウォールユニット2の上枠20は、上下方向Rに隣り合い、上下方向Rにおいて相対する。上下のカーテンウォールユニット2は、互いの枠体3の上枠20と下枠30を嵌合させて連結されている。カーテンウォールユニット2のそれぞれで、パネル体2A(図5では図示せず)は、枠体3の上枠20と下枠30により形成された開口部3Aに配置されている。パネル体2Aは、上枠20と下枠30のそれぞれの開口部3A側に位置して、上枠20と下枠30により保持されている。
【0028】
カーテンウォールユニット2のそれぞれは、上枠20と下枠30のうちの一方(ここでは、上枠20)に装着された水密材62と気密材63を備えている。水密材62と気密材63は、上枠20の長手方向(左右方向S)に延びる横水密材と横気密材である。水密材62は、気密材63よりも室外側に位置し、気密材63は、水密材62よりも室内側に位置している。
【0029】
上枠20は、パネル体2Aを保持する保持部21と、上方に向けて配置された上面部22と、保持部21の室内側に位置する中空部23と、溝状の被嵌合部24を有している。パネル体2Aの上縁部は、溝状の保持部21内に配置されて、保持部21に保持されている。上面部22は、上枠20の上面に位置し、上枠20の室外側の端部から室内側の端部まで室内側に向かって延び、上枠20の見込み方向(室内外方向T)に沿って配置されている。
【0030】
下枠30は、パネル体2Aを保持する保持部31と、下方に向けて配置された下面部32と、保持部31の室内側に位置する中空部33と、突状の嵌合部34を有している。パネル体2Aの下縁部は、溝状の保持部31内に配置されて、保持部31に保持されている。下面部32は、下枠30の室内側部の下面に位置し、保持部31及び中空部33よりも室内側の箇所で、下枠30の見込み方向(室内外方向T)に沿って配置されている。
【0031】
下枠30の嵌合部34は、下枠30のインターロック部であり、上枠20の被嵌合部24は、上枠20のインターロック部である。また、下枠30の嵌合部34は、下枠30の長手方向(左右方向S)に延びる下嵌合部であり、下面部32から下方に向かって突出している。上枠20の被嵌合部24は、上枠20の長手方向(左右方向S)に延びる上被嵌合部であり、上面部22から上方に向かって突出している。下枠30の嵌合部34が上枠20の被嵌合部24に嵌合する状態で、カーテンウォールユニット2及び枠体3が上下方向Rに並べて設置されて隣り合う。
【0032】
下枠30の嵌合部34は、被嵌合部24に向かって突出する中空状の突部(嵌合突部)であり、室内外方向Tにおいて相対する2列の嵌合壁35、36(室外側嵌合壁35、室内側嵌合壁36)を有している。室外側嵌合壁35と室内側嵌合壁36は、室内外方向Tに離隔して並列し、下枠30の長手方向に延びる。上枠20の被嵌合部24は、上方及び下枠30の嵌合部34に向かって開放された溝部(被嵌合溝部)であり、室内外方向Tにおいて相対する2列の被嵌合壁25、26(室外側被嵌合壁25、室内側被嵌合壁26)を有している。室外側被嵌合壁25と室内側被嵌合壁26は、室内外方向Tに離隔して並列し、上枠20の長手方向に延びる。
【0033】
上下方向Rに並べて設置された上下のカーテンウォールユニット2のうちの上側のカーテンウォールユニット2と下側のカーテンウォールユニット2において、上側のカーテンウォールユニット2の下枠30の嵌合部34及び嵌合壁35、36は、下側のカーテンウォールユニット2の上枠20の被嵌合部24内に配置されて、室内外方向Tにおいて、被嵌合部24の2列の被嵌合壁25、26の間に挟まれる。これにより、下枠30の嵌合部34は、上枠20の被嵌合部24に受けられて、上枠20の被嵌合部24に嵌合する。
【0034】
下枠30と上枠20は、嵌合部34の被嵌合部24への嵌合により、互いに嵌合して連結される。上枠20の被嵌合部24内で、水密材62は、室外側被嵌合壁25に装着されて、室外側被嵌合壁25と室外側嵌合壁35の間に挟まれる。また、気密材63は、室内側被嵌合壁26に装着されて、室内側被嵌合壁26と室内側嵌合壁36の間に挟まれる。上下方向Rに並べて設置された上下のカーテンウォールユニット2は、上下方向Rに隣り合う互いの下枠30と上枠20の間に等圧空間5を形成する。等圧空間5は、下枠30の嵌合部34、及び、上枠20の上面部22と被嵌合部24(被嵌合壁25、26)により囲まれて形成されるとともに、被嵌合部24内の箇所に形成される。
【0035】
図6は、図4のX4―X4線で切断した本実施形態のカーテンウォール1の第2縦枠50と上枠20を示す縦断面図であり、上下の2つのカーテンウォールユニット2の互いに隣り合う箇所を示している。図7は、図4のX5―X5線で切断した本実施形態のカーテンウォール1の縦枠40、50、下枠30、及び、上枠20を示す縦断面図であり、上下左右の4つのカーテンウォールユニット2の互いに隣り合う箇所を示している。図8は、本実施形態のカーテンウォール1を示す斜視図であり、3つのカーテンウォールユニット2の互いに隣り合う箇所を示している。図8に示す上のカーテンウォールユニット2の第1縦枠40では、嵌合部44の室外側嵌合壁45により隠される部分を示すため、室外側嵌合壁45における下側部分を切除している。
【0036】
図示のように、上下方向Rに並べて設置された上側のカーテンウォールユニット2と下側のカーテンウォールユニット2において、上側のカーテンウォールユニット2の縦枠40、50の下端部は、下側のカーテンウォールユニット2の上枠20(上枠20の端部)の上側に位置している。また、縦枠40、50の下端部と上枠20は、上下方向Rにおいて相対する。上枠20の被嵌合部24は、上枠20の長手方向の全体にわたって形成され、上枠20の左右の端部に設けられて、縦枠40、50の下端部の下側に位置している。
【0037】
縦枠40、50は、それぞれの下端部に設けられた下端嵌合部47、57と、下端嵌合部47、57のそれぞれを補強する補強材70(図4参照)を有している。縦枠40、50の下端嵌合部47、57は、下方に向かって突出する突部(下端嵌合突部)であり、縦枠40、50の下端部の一部に設けられている。ここでは、第1縦枠40の下端嵌合部47は、嵌合部44の室内側嵌合壁46の下端部における見込み部42側の部分、及び、室内側嵌合壁46に連続する見込み部42の下端部の一部である。また、第2縦枠50の下端嵌合部57は、被嵌合部54の室内側被嵌合壁56の下端部、及び、室内側被嵌合壁56に連続する見込み部52の下端部の一部である。
【0038】
補強材70は、縦枠40、50の下端嵌合部47、57に沿って配置されて、ビスである上下の固定具64、65(上固定具64、下固定具65)により、下端嵌合部47、57に固定されている。これにより、補強材70は、下端嵌合部47、57に装着されて、下端嵌合部47、57を補強する。下端嵌合部47、57は、縦枠40、50における等圧空間5を形成する部分に設けられて、縦枠40、50における等圧空間5を形成する部分の一部を構成している。補強材70は、縦枠40、50の間の等圧空間5に配置されて、下端嵌合部47、57における等圧空間5に面する部分に装着される。
【0039】
補強材70は、下端嵌合部47、57の位置から下端嵌合部47、57よりも上方の位置まで上下方向Rに延び、下端嵌合部47、57に密着する。上固定具64は、補強材70を貫通して、下端嵌合部47、57の取付部であるネジ孔に取り付けられ、補強材70を下端嵌合部47、57に固定する。下固定具65は、補強材70及び下端嵌合部47、57を貫通して、下枠30の取付部であるビスホールに取り付けられ、補強材70を下端嵌合部47、57及び下枠30に固定する。
【0040】
上側のカーテンウォールユニット2の縦枠40、50の下端嵌合部47、57及び補強材70は、下側のカーテンウォールユニット2の上枠20の被嵌合部24内に配置されて、室内外方向Tにおいて、被嵌合部24の2列の被嵌合壁25、26の間に挟まれる。これにより、下端嵌合部47、57及び補強材70は、上枠20の被嵌合部24に受けられて、上枠20の被嵌合部24に嵌合する。縦枠40、50と上枠20は、下端嵌合部47、57及び補強材70の被嵌合部24への嵌合により、互いに嵌合して連結される。
【0041】
このように、上下方向Rに並べて設置された上側のカーテンウォールユニット2と下側のカーテンウォールユニット2における上側のカーテンウォールユニット2は、縦枠40、50の下端部に設けられた下端嵌合部47、57と、下端嵌合部47、57に装着された補強材70を有している。これに対し、下側のカーテンウォールユニット2は、上枠20に設けられて、下端嵌合部47、57及び補強材70と嵌合する被嵌合部24を有している。また、上側のカーテンウォールユニット2は、下枠30に設けられた嵌合部34を有している。下枠30の嵌合部34は、一対の縦枠40、50の下端嵌合部47、57の間に位置して、上枠20の被嵌合部24に嵌合する。上枠20の被嵌合部24は、下枠30の嵌合部34と嵌合されるとともに、下端嵌合部47、57及び補強材70と嵌合される。
【0042】
図9は、本実施形態のカーテンウォール1における上枠20の被嵌合部24に嵌合する縦枠40、50の下端嵌合部47、57及び補強材70を示す横断面図である。図9では、左右のカーテンウォールユニット2に設けられた上枠20の被嵌合部24を上方からみて示している。また、図9では、上枠20の被嵌合部24に嵌合する縦枠40、50の下端嵌合部47、57及び補強材70を実線で示すとともに、下端嵌合部47、57が設けられた縦枠40、50の一部を二点鎖線で示している。
【0043】
図示のように、縦枠40、50の下端嵌合部47、57は、第1片部48、58と、第1片部48、58に接続する第2片部49、59と、第2片部49、59に設けられた被係合部49A、59Aを有している。第1片部48、58は、室内外方向T(縦枠40、50の見込み方向)に沿って配置され、第2片部49、59は、左右方向S(縦枠40、50の見付け方向)に沿って配置されている。第1片部48、58は、縦枠40、50の見込み部42、52の下端部の一部であり、見込み部42、52の下端部に設けられている。
【0044】
第2片部49、59は、第1片部48、58の室内側の端部から左右方向S(ここでは、左右方向Sにおける縦枠40、50の側方)に向かって突出している。第1縦枠40では、第2片部49は、嵌合部44の室内側嵌合壁46の下端部における見込み部42側の部分であり、室内側嵌合壁46の下端部に設けられている。第2縦枠50では、第2片部59は、被嵌合部54の室内側被嵌合壁56の下端部であり、室内側被嵌合壁56の下端部に設けられている。被係合部49A、59Aは、補強材70が引っ掛けられるフック部であり、第2片部49、59における等圧空間5に面する部分に設けられている。
【0045】
補強材70は、第1装着部71と、第1装着部71に接続する第2装着部72と、第1装着部71に設けられた当接部73及び収容溝部74と、第2装着部72に設けられた係合部75を有している。第1装着部71は、下端嵌合部47、57に固定される固定部であり、下端嵌合部47、57の第1片部48、58に装着されて、室内外方向Tに沿って配置されている。第2装着部72は、第1装着部71から左右方向Sに突出する突片部であり、下端嵌合部47、57の第2片部49、59に装着されて、左右方向Sに沿って配置されている。第1片部48、58は、第1装着部71により補強され、第2片部49、59は、第2装着部72により補強されている。
【0046】
第1装着部71は、第1片部48、58に接触して、第1片部48、58に沿って配置され、固定具64、65(図9では、上固定具64のみ示す)により、第1片部48、58に固定されている。当接部73は、第1装着部71の室外側の端部であり、室外側に向かって突出している。第2装着部72は、第1装着部71の室内側の端部から左右方向Sにおける縦枠40、50の側方に向かって突出し、第2片部49、59に接触して、第2片部49、59に沿って配置されている。係合部75は、第2装着部72の突出方向の先端部であり、下端嵌合部47、57の被係合部49A、59Aの内部に配置されて、被係合部49A、59Aに係合する。係合部75及び第2装着部72は、被係合部49A、59A及び第2片部49、59に保持される。
【0047】
収容溝部74は、シール材66を収容する上下方向Rに延びる溝部であり、補強材70における下端嵌合部47、57側の部分に形成されて、下端嵌合部47、57に向かって開放されている。シール材66は、不定形のシーリング材が硬化した止水材であり、補強材70と下端嵌合部47、57の間に配置されている。シール材66は、収容溝部74に充填されて、収容溝部74と下端嵌合部47、57に密着する。ここでは、収容溝部74は、第1装着部71における第1片部48、58側の部分に形成されて、第1片部48、58に向かって開放されている。シール材66は、第1装着部71と第1片部48、58の間に配置される。固定具64、65は、補強材70の第1装着部71及びシール材66を貫通しており、シール材66は、収容溝部74内で固定具64、65の周囲に設けられる。
【0048】
上枠20の被嵌合部24内で、下端嵌合部47、57の第1片部48、58及び補強材70の第1装着部71は、室内外方向Tにおいて、被嵌合部24の2列の被嵌合壁25、26の間に挟まれる。また、下端嵌合部47、57の第2片部49、59は、被嵌合部24の室内側被嵌合壁26の室外側に位置し、補強材70の第2装着部72は、第2片部49、59の室外側に位置する。第2片部49、59は、室内側被嵌合壁26に接触して、室内側被嵌合壁26に沿って配置され、室内側被嵌合壁26と第2装着部72の間に挟まれる。
【0049】
補強材70の当接部73は、室内外方向Tの一方側から上枠20の被嵌合部24に当接して、被嵌合部24から荷重を受ける。ここでは、当接部73は、下端嵌合部47、57の第1片部48、58における室外側の端部よりも室外側の位置に配置されて、室内側から被嵌合部24の室外側被嵌合壁25に当接する。当接部73が被嵌合部24の室外側被嵌合壁25に当接することで、下端嵌合部47、57の第1片部48、58が被嵌合部24の室外側被嵌合壁25に当接せずに、下端嵌合部47、57の第1片部48、58と被嵌合部24の室外側被嵌合壁25の間に隙間が生じる。
【0050】
風荷重は、風によりカーテンウォールユニット2及びカーテンウォール1が受ける荷重である。風がカーテンウォール1に吹き付けたときに、風により、風荷重がカーテンウォールユニット2及びカーテンウォール1に作用する。これに対し、本実施形態のカーテンウォール1では、縦枠40、50の下端嵌合部47、57及び補強材70を上枠20の被嵌合部24に嵌合することで、上下方向Rに並べて設置されたカーテンウォールユニット2の風荷重に対する剛性及び強度を高めることができる。また、補強材70により下端嵌合部47、57を補強して、下端嵌合部47、57及び補強材70により風荷重を安定して受けることができる。従って、カーテンウォール1の風荷重に対する強度を向上させることができる。補強材70により、下端嵌合部47、57を選択的に補強することで、コストの上昇を抑制することもできる。
【0051】
左右のカーテンウォールユニット2の縦枠40、50の間の等圧空間5に補強材70を配置することで、補強材70の露出を防止して、カーテンウォール1の意匠性を向上させることができる。また、カーテンウォールユニット2を備えたカーテンウォール1では、一般に、縦枠40、50の間に等圧空間5が形成される。そのため、様々なカーテンウォールユニット2の縦枠40、50に補強材70を設けることができる。補強材70の収容溝部74に収容されたシール材66により、補強材70と縦枠40、50の下端嵌合部47、57の間の箇所を止水して、下端嵌合部47、57における止水性を向上させることができる。
【0052】
補強材70の当接部73が上枠20の被嵌合部24に当接することで、上枠20の被嵌合部24から作用する風荷重を補強材70により受けて、縦枠40、50の下端嵌合部47、57を保護することができる。補強材70は、第1装着部71と第2装着部72を有し、下端嵌合部47、57は、第1片部48、58と第2片部49、59を有する。これにより、補強材70と下端嵌合部47、57の強度を確保しつつ、補強材70により下端嵌合部47、57を確実に補強することができる。補強材70の第1装着部71により、室内外方向Tの風荷重に対する補強材70及び下端嵌合部47、57の強度を確保することもできる。
【0053】
なお、縦枠40、50の下端嵌合部47、57は、第1縦枠40の室内側嵌合壁46と見込み部42以外の部分、及び、第2縦枠50の室内側被嵌合壁56と見込み部52以外の部分に形成してもよい。縦枠40、50の下端嵌合部47、57は、第1片部48、58と第2片部49、59を有する形状に限定されず、様々な形状に形成することができる。また、補強材70は、第1装着部71と第2装着部72を有する形状に限定されず、様々な形状に形成することができる。シール材66は、不定形のシーリング材が硬化したシール材に限定されず、他のシール材であってもよい。本発明は、等圧空間を形成しないカーテンウォール等の種々のカーテンウォールに適用することもできる。
【0054】
以上のとおり、本実施形態では、以下の(1)~(5)に記載されたカーテンウォールを開示している。
【0055】
(1) カーテンウォールユニットが互いの枠体同士を嵌合させた状態で上下方向と左右方向に並べて設置されたカーテンウォールであって、
前記枠体は、上枠、下枠、及び、一対の縦枠を有し、
上下方向に並べて設置された上側の前記カーテンウォールユニットと下側の前記カーテンウォールユニットにおける前記上側のカーテンウォールユニットは、前記縦枠の下端部に設けられた下端嵌合部と、前記下端嵌合部に装着された補強材と、を有し、
前記下側のカーテンウォールユニットは、前記上枠に設けられて前記下端嵌合部及び前記補強材と嵌合する被嵌合部を有するカーテンウォール。
(1)に記載されたカーテンウォールでは、上下方向と左右方向に並べて設置されたカーテンウォールユニットを備えたカーテンウォールの風荷重に対する強度を向上させることができる。
【0056】
(2) (1)に記載されたカーテンウォールにおいて、
左右方向に並べて設置された左右の前記カーテンウォールユニットは、左右方向に隣り合う互いの前記縦枠の間に等圧空間を形成し、
前記補強材は、前記等圧空間に配置されたカーテンウォール。
(2)に記載されたカーテンウォールでは、補強材の露出を防止して、カーテンウォールの意匠性を向上させることができる。
【0057】
(3) (1)又は(2)に記載されたカーテンウォールにおいて、
前記補強材は、前記被嵌合部に当接する当接部を有するカーテンウォール。
(3)に記載されたカーテンウォールでは、補強材の当接部が上枠の被嵌合部に当接することで、上枠の被嵌合部から作用する風荷重を補強材により受けて、縦枠の下端嵌合部を保護することができる。
【0058】
(4) (1)ないし(3)のいずれかに記載されたカーテンウォールにおいて、
前記下端嵌合部は、室内外方向に沿って配置される第1片部と、前記第1片部に接続して左右方向に沿って配置される第2片部と、を有し、
前記補強材は、前記第1片部に装着される第1装着部と、前記第1装着部に接続して前記第2片部に装着される第2装着部と、を有するカーテンウォール。
(4)に記載されたカーテンウォールでは、補強材と下端嵌合部の強度を確保しつつ、補強材により下端嵌合部を確実に補強することができる。
【0059】
(5) (1)ないし(4)のいずれかに記載されたカーテンウォールにおいて、
前記補強材は、前記補強材と前記下端嵌合部の間に配置されるシール材を収容する上下方向に延びる収容溝部を有するカーテンウォール。
(5)に記載されたカーテンウォールでは、シール材により、補強材と下端嵌合部の間の箇所を止水して、下端嵌合部における止水性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0060】
1・・・カーテンウォール、2・・・カーテンウォールユニット、2A・・・パネル体、3・・・枠体、3A・・・開口部、4・・・無目、5・・・等圧空間、10・・・建物、11・・・外壁、12・・・躯体、20・・・上枠、21・・・保持部、22・・・上面部、23・・・中空部、24・・・被嵌合部、25・・・室外側被嵌合壁、26・・・室内側被嵌合壁、30・・・下枠、31・・・保持部、32・・・下面部、33・・・中空部、34・・・嵌合部、35・・・室外側嵌合壁、36・・・室内側嵌合壁、40・・・第1縦枠、41・・・保持部、42・・・見込み部、43・・・中空部、44・・・嵌合部、45・・・室外側嵌合壁、46・・・室内側嵌合壁、47・・・下端嵌合部、48・・・第1片部、49・・・第2片部、49A・・・被係合部、50・・・第2縦枠、51・・・保持部、52・・・見込み部、53・・・中空部、54・・・被嵌合部、55・・・室外側被嵌合壁、56・・・室内側被嵌合壁、57・・・下端嵌合部、58・・・第1片部、59・・・第2片部、59A・・・被係合部、60・・・水密材、61・・・気密材、62・・・水密材、63・・・気密材、64・・・上固定具、65・・・下固定具、66・・・シール材、70・・・補強材、71・・・第1装着部、72・・・第2装着部、73・・・当接部、74・・・収容溝部、75・・・係合部、R・・・上下方向、S・・・左右方向、T・・・室内外方向。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9