(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118011
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】果樹用反射板
(51)【国際特許分類】
A01G 7/00 20060101AFI20240823BHJP
A01G 13/00 20060101ALI20240823BHJP
【FI】
A01G7/00 601B
A01G13/00 302Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024157
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】593025619
【氏名又は名称】トーホー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100084375
【弁理士】
【氏名又は名称】板谷 康夫
(74)【代理人】
【識別番号】100142077
【弁理士】
【氏名又は名称】板谷 真之
(72)【発明者】
【氏名】近藤 大輔
(72)【発明者】
【氏名】阿部 政男
(72)【発明者】
【氏名】小田 徹
【テーマコード(参考)】
2B022
2B024
【Fターム(参考)】
2B022DA06
2B024DA01
2B024DB01
2B024DC05
(57)【要約】
【課題】果樹用反射板において、反射光を適度に拡散反射することができ、且つ設置作業を簡易に行うことができるものとする。
【解決手段】果樹用反射板1は、発泡樹脂製の反射板本体2と、反射板本体2の一面側に設けられた反射部3と、反射板本体2における反射部3とは反対側の面に設けられたリブ構造部4と、反射板本体2を貫通するように設けられた固定ピン挿通孔5と、を備える。また、反射部3は、白色の湾曲面30を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡樹脂製の反射板本体と、前記反射板本体の一面側に設けられた反射部と、前記反射板本体における前記反射部とは反対側の面に設けられたリブ構造部と、前記反射板本体を貫通するように設けられた固定ピン挿通孔と、を備え、
前記反射部は、白色の湾曲面を有することを特徴とする果樹用反射板。
【請求項2】
前記湾曲面の表面には、樹脂シートが真空一体成形により被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の果樹用反射板。
【請求項3】
前記湾曲面は、中央が突出した凸形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の果樹用反射板。
【請求項4】
前記リブ構造部は、前記湾曲面の凸形状に対応した凹状部を有することを特徴とする請求項3に記載の果樹用反射板。
【請求項5】
前記反射板本体の外周形状が円形であることを特徴とする請求項3に記載の果樹用反射板。
【請求項6】
前記反射板本体の外周形状が六角形であることを特徴とする請求項3に記載の果樹用反射板。
【請求項7】
前記反射板本体の外周形状が矩形であることを特徴とする請求項3に記載の果樹用反射板。
【請求項8】
前記湾曲面は、中央が陥没した凹形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の果樹用反射板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、果樹周囲の地面に照射された光を反射する発泡樹脂製の果樹用反射板に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、リンゴや桃、ブドウ等の果樹栽培においては、果樹園の畝や果樹の根元周辺に農業用の反射シートを敷設する栽培方法が実施されている。この栽培方法では、反射シートを用いて、周辺地面に照射された光を反射することで、より多くの光を果樹の葉や果実に照射して、果樹の光合成を助け、例えば、果実の糖度を上げたり、果実の色味を良くすることができる。
【0003】
また、上記のような農業用の反射シートとしては、布状繊維集合体層、アルミニウム箔等の鏡面反射性の箔状金属層、及び合成樹脂フィルム層から構成された積層シートが知られている(例えば、特許文献1参照)。この反射シートは、アルミニウム等の鏡面反射性の光反射層を有するので、高効率で光を反射することができる共に、光の透過率が低いので、敷設された地面で雑草が生えることを抑制する効果もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のような鏡面反射性を有する反射シートは、入射光に対して特定方向にのみ光が反射される傾向にあり、反射光が局所的に照射されて、例えば、果実の熱やけ等が発生する虞がある。特に、反射シートは、薄いシート状の部材なので、それを敷設場所の地形の影響を受け易く、例えば、地面に窪みや傾斜があると、その上に敷設された反射シートの外表面は凹み、部分的に凹状の反射面が形成され、反射光を一部分に集光させてしまうことがある。
【0006】
また、上記のような鏡面反射性の反射シートは、大きく薄いシート状の部材なので、例えば、風が吹くと簡単にめくれてしまい、複数人がかりで敷設する必要がある等、敷設作業に手間がかかる。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、反射光を適度に拡散反射することができ、且つ設置作業を簡易に行うことができる果樹用反射板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、発泡樹脂製の反射板本体と、前記反射板本体の一面側に設けられた反射部と、前記反射板本体における前記反射部とは反対側の面に設けられたリブ構造部と、前記反射板本体を貫通するように設けられた固定ピン挿通孔と、を備え、前記反射部は、白色の湾曲面を有することを特徴とする。
【0009】
上記果樹用反射板において、前記湾曲面の表面には、樹脂シートが真空一体成形により被覆されていることが好ましい。
【0010】
上記果樹用反射板において、前記湾曲面は、中央が突出した凸形状であることが好ましい。
【0011】
上記果樹用反射板において、前記リブ構造部は、前記湾曲面の凸形状に対応した凹状部を有することが好ましい。
【0012】
上記果樹用反射板において、前記反射板本体の外周形状が円形であることが好ましい。
【0013】
上記果樹用反射板において、前記反射板本体の外周形状が六角形であることが好ましい。
【0014】
上記果樹用反射板において、前記反射板本体の外周形状が矩形であることが好ましい。
【0015】
上記果樹用反射板において、前記湾曲面は、中央が陥没した凹形状であることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る果樹用反射板によれば、反射部の湾曲面は、主体である反射板本体を構成する発泡樹脂の色に基づく白色であり、また、その表面は凹凸発泡ビーズに起因する細かい凹凸形状が現れているので、反射光が局所的に照射されることが抑制される。また、リブ構造部を有する構造体なので、設置場所の地形に影響されず、反射部の表面の形状が変化することはない。従って、反射光を適度に拡散反射することができる。また、発泡樹脂製なので軽量であり、リブ構造部により形状が定まっているので、一人の作業者でも無理なく持ち運ぶことができ、風でめくれることもなく、固定ピン挿通孔にピンを差し込むことで固定でき、設置作業を簡易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】(a)は本発明の第1の実施形態に係る果樹用反射板の平面を主とした斜視図、(b)は底面を主とした斜視図。
【
図2】(a)は同果樹用反射板の平面図、(b)は底面図、(c)は正面図、(d)は(a)のA-A線断面図。
【
図3】(a)乃至(c)は、樹脂シートを真空一体成形する手順を説明する図。
【
図5】(a)は本発明の第2の実施形態に係る果樹用反射板の平面を主とした斜視図、(b)は底面を主とした斜視図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は正面図、(f)は側面図。
【
図6】(a)は本発明の第3の実施形態に係る果樹用反射板の平面を主とした斜視図、(b)は底面を主とした斜視図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は正面図、(f)は側面図。
【
図7】(a)は本発明の第4の実施形態に係る果樹用反射板の平面を主とした斜視図、(b)は底面を主とした斜視図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は正面図、(f)は側面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の第1の実施形態に係る果樹用反射板について、
図1乃至
図4を参照して説明する。
図1(a)(b)及び
図2(a)乃至(d)に示すように、本実施形態の果樹用反射板1は、発泡樹脂製の反射板本体2と、反射板本体2の一面側に設けられた反射部3と、反射板本体2における反射部3とは反対側の面に設けられたリブ構造部4と、反射板本体2を貫通するように形成された固定ピン挿通孔5と、を備える。また、反射部3は、白色の湾曲面30を有する。本実施形態においては、湾曲面30の表面には、樹脂シート6(後述する
図3参照)が真空一体成形により被覆されている。なお、
図1、2においては、樹脂シート6の図示を省略している。
【0019】
反射板本体2は、反射部3及びリブ構造部4が夫々一体物として成型された構造体である。反射板本体2を構成する材料は、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂といった発泡合成樹脂であり、本実施形態では、発泡ポリスチレン(EPS(expanded polystyrene))が用いられる。原料であるポリスチレンの粒(ビーズ)自体は無色透明であるが、これを発泡させて成型した成型体は、外観上は白色となる。また、発泡ポリスチレンは、上記ビーズを発泡させた後に所定形状に熱成型したものなので、成型体である反射板本体2の表面には発泡ビーズに起因する細かい凹凸形状が現れている。
【0020】
本実施形態の反射板本体2は、外周形状が円形であり、例えば、外径900mm、高さ100mmの円盤状部材である。反射板本体2の上面が反射部3となっている。また、反射部3の湾曲面30は、中央が外周に対して最も突出した凸形状であり、例えば、R1000~1300で形成される緩やかな凸状面とされる。また、湾曲面30の外周近傍には、4つの固定ピン挿通孔5が90°間隔で設けられている。
【0021】
反射板本体2の下面には、8本のリブ構造部4が、中央から周縁に向けて放射状に設けられている。また、反射板本体2の下面は、平滑な面を成す円環状の周縁面41を有し、周縁面41は、リブ構造部4の外側端部に向けて延設された接続部42を有する。8箇所の接続部42のうち、固定ピン挿通孔5が設けられた箇所に位置する接続部42は、他の接続部42よりも平面部分が大きくなるよう形成されている。反射板本体2の厚みは、例えば、リブ構造部4がある箇所で50mm、リブ構造部4がない箇所で30mmとされる。
【0022】
また、リブ構造部4は、湾曲面30の凸形状に対応した凹状部43を有する(
図1(b)、
図2(d)参照)。すなわち、リブ構造部4の厚みは、中心部分から接続部42にかけて概ね均一な厚さになっている。この凹状部43を有することで、複数の反射板本体2を積み重ねたときに、下段の反射板本体2の湾曲面30の上に、上段の反射板本体2の凹状部43が重なるので、複数の反射板本体2を省スペースで保管することができる。
【0023】
次に、上記の反射板本体2に樹脂シートを被覆する手順について、
図3を参照して説明する。まず、
図3(a)に示すように、上述した形状に成型された発泡樹脂製の反射板本体2を用意する。そして、この反射板本体2の外表の全面に樹脂シート6を真空一体成形により被覆する。反射板本体2は、その上面(反射部3)を上にして真空容器81の上面に載置され、その上に樹脂シート6が配置される。なお、
図3(a)では、説明の便宜上、ハッチング模様を施した樹脂シート6を示しているが、樹脂シート6は透明又は反射板本体2と同じ白色である。
【0024】
樹脂シート6は、加熱により軟化して変形する一方で、常温では硬化して、重量物を載せられる充分な強度と表面耐久性を有するシート部材である。本実施形態の樹脂シート6の材料には、反射板本体2とは同じ化合物から成る樹脂材料が用いられることが好ましく、反射板本体2が、上述した発泡ポリスチレンで作成される場合、樹脂シート6には、例えば、耐衝撃性ポリスチレン(high impact polystyrene:HIPS)シートが用いられる。
【0025】
図3(b)に示すように、樹脂シート6の上方にはヒータ82が配置されており、ヒータ82が樹脂シート6を加熱して、樹脂シート6を軟化させる。真空容器81には、内部空間と真空容器81の上面側外部とを通じる吸引口(不図示)と、内部空間を減圧する減圧ポンプ83とが設けられている。反射板本体2が載置された真空容器81は、上方に移動可能となっており、反射板本体2をヒータ82により軟化した樹脂シート6に密着させると共に、減圧ポンプ83を作動させて通気口(不図示)を介して、反射板本体2と樹脂シート6との間の空気を吸引し、樹脂シート6を反射板本体2に真空吸着させる。これにより、反射板本体2の上面の反射部3(湾曲面30)が樹脂シート6によって隙間なく覆われる。
【0026】
そして、反射板本体2の下面にも、上記と同様の手順により樹脂シート6を被覆させる。これにより、
図3(c)に示すように、外表の全面を樹脂シート6で被覆した反射板本体2を得ることができる。次に、固定ピン挿通孔5と同径のパンチャーを用いて、固定ピン挿通孔5の上下の開口箇所に被さった樹脂シート6をカットすることで、本実施形態の果樹用反射板1が得られる。なお、樹脂シート6は、反射板本体2の下面には被覆せずに、反射板本体2の上面(湾曲面30)のみ被覆するものであってもよい。
【0027】
上記のようにして作製された果樹用反射板1は、
図4に示すように、果樹FTの周囲の地面に、果樹FTを囲むように配置される。そして、固定ピン挿通孔5にピンPが差し込まれ、ピンPを地面に突き刺すことで、果樹用反射板1を固定することができる。なお、図例では、L字状のピンPをやや大きく明示しているが、ピンPは、果樹用反射板1を固定できれば、その大きさや形状は、図示したものに限られない。
【0028】
果樹用反射板1は、その上面に凸状の湾曲面30を有する反射部3が設けられており、反射部3は、主体である反射板本体2を構成する発泡樹脂(又は樹脂シート6)の色に基づく白色であり、また、その表面は凹凸発泡ビーズに起因する細かい凹凸形状が現れている。そのため、反射部3の表面に照射された光Lは、拡散反射されて周囲に散乱する。そのため、鏡面反射性を有する従来の樹脂シートに比べて、反射光が局所的に照射されることが抑制される。また、果樹用反射板1は、リブ構造部4を有する構造体なので、形状が定まっている。そのため、例えば、
図4に示した果樹用反射板1Aのように、窪んだ傾斜地に設置された場合でも、反射部3の表面の形状が変化することはない。従って、果樹用反射板1によれば、反射光を適度に拡散反射することができ、果実の熱やけ等が発生を防止することができる。
【0029】
また、果樹用反射板1は、主構成である反射板本体2が発泡樹脂製なので、軽量であり、しかも、リブ構造部4により形状が定まっている。そのため、一人の作業者でも無理なく持ち運ぶことができ、風でめくれることもない。更に、固定ピン挿通孔5にピンPを差し込むで、果樹用反射板1を容易に地面に固定することができる。従って、作業者は、果樹用反射板1の設置作業を簡易に行うことができる。
【0030】
また、本実施形態の果樹用反射板1では、外面の反射部3(湾曲面30)に樹脂シート6が真空一体成形されているので、発泡樹脂がむき出しのものに比べて、汚れにくく、水洗い等の簡易な掃除をすることで容易に汚れを除去することができる。また、反射部3は、凸状の湾曲面30なので、その上に落葉などが付着しても、風などで簡単に吹き飛ばされる。従って、汚れや落葉の積載による反射部3の反射効率の低下を抑制することができる。
【0031】
次に、本発明の第2の実施形態に係る果樹用反射板について、
図5を参照して説明する。
図5(a)乃至(f)に示すように、本実施形態の果樹用反射板1は、反射板本体2の外周形状が六角形となっている。他の構成は、上記第1の実施形態と同様である。
【0032】
反射板本体2の外周形状が円形である場合、
図4に示したように、複数の果樹用反射板1を果樹FTの周囲に設置しても、隣り合う果樹用反射板1の間に隙間ができてしまい、この隙間に照射された光は反射光として利用できない。これに対して、本実施形態に係る果樹用反射板1によれば、反射板本体2の外周形状が六角形なので、複数の果樹用反射板1をハニカム状に設置することで、隣り合う果樹用反射板1の間に生じる隙間を少なくすることができる。そのため、所定スペースに配置できる果樹用反射板1の枚数が多くなり、より効果的に果樹に反射光を照射させることができる。また、隣り合う果樹用反射板1の間の隙間に光が差し込んで、雑草が生えることを抑制することができる。
【0033】
次に、本発明の第3の実施形態に係る果樹用反射板について、
図6を参照して説明する。
図6(a)乃至(f)に示すように、本実施形態の果樹用反射板1は、反射板本体2の外周形状が矩形である。また、上記第1、第2の実施形態では、中央が外周に対して最も突出した湾曲面30であったが、本実施形態では、湾曲面30が樋形状となっている(特に
図6(f)参照)。また、リブ構造部4は、格子状に形成されており、湾曲面30の凸形状に対応した凹状部43を有し、接地面と当接する周縁面41は、樋形状の両縁の2辺にのみ設けられている。
【0034】
果樹の周囲を取り囲むように果樹用反射板1を設置する場合、反射板本体2の外周形状は、上記第1、第2の実施形態で示したようにん、円形又は六角形であることが好ましい。しかし、果樹が畝に沿って定間隔で植えられており、果樹用反射板1を畝に沿って列状に配置する場合には、本実施形態のように、反射板本体2の外周形状を矩形とすることで、複数の果樹用反射板1をより効率的に設置することができる。
【0035】
次に、本発明の第4の実施形態に係る果樹用反射板について、
図7を参照して説明する。
図7(a)乃至(f)に示すように、本実施形態の果樹用反射板1は、反射板本体2の外周形状が矩形であり、反射部3の湾曲面30が、中央が陥没した凹形状であり、且つ湾曲面30は一方向に傾斜している。
【0036】
上記第3の実施形態で説明したような、果樹用反射板1を畝に沿って格子状に配置した果樹園においては、最も外側の列に配置された果樹用反射板1の更に外側には、果樹が存在しないことになる。このような場合に、反射部3の湾曲面30が凸形状であると、果樹が存在しない外側に光が無駄に反射される。そこで、本実施形態では、反射部3の湾曲面30を凹形状とすることで、果樹が存在する内側方向へ光を効率的に反射させることができる。なお、果樹用反射板1の反射部3の表面は、白色で微細な凹凸形状が設けられているので、反射部3の湾曲面30を凹形状であっても、集光性は低く、果実が熱やけする虞は殆どない。
【0037】
なお、本発明は、上記実施の形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。上記実施形態においては、反射板本体2の外形が、円形のもの、六角形のもの、及び矩形のものを示したが、上記以外の形状であってもよい。また、固定ピン挿通孔は、果樹用反射板1の外周近傍に複数設けられるのではなく、例えば、果樹用反射板1の中央の1箇所に設けられてもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 果樹用反射板
2 反射板本体
3 反射部
30 湾曲面
4 リブ構造部
5 固定ピン挿通孔
6 樹脂シート
FT 果樹