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  • 特開-組合せ計量装置 図1
  • 特開-組合せ計量装置 図2
  • 特開-組合せ計量装置 図3
  • 特開-組合せ計量装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118062
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】組合せ計量装置
(51)【国際特許分類】
   G01G 19/387 20060101AFI20240823BHJP
【FI】
G01G19/387 C
G01G19/387 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024239
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】000147833
【氏名又は名称】株式会社イシダ
(74)【代理人】
【識別番号】110001564
【氏名又は名称】フェリシテ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】春日井 貴英
(72)【発明者】
【氏名】影山 寿晴
(72)【発明者】
【氏名】西 道雄
(72)【発明者】
【氏名】織田 一輝
(57)【要約】
【課題】物品の損傷を抑制することで商品価値を高めること。
【解決手段】一実施形態に係る組合せ計量装置1は、外部から投入される物品を受け取り、下流方向へ前記物品を分散させる分散テーブル10と、分散テーブルの上方に取り付けられ、物品を集合させるシュート20と、シュート20に接続され、シュート20を分散テーブル10に対して上下動させ、分散テーブル10における物品の搬送面11とシュート20における下端部21との間隔を変更させる昇降部40と、昇降部40の動作を制御する制御部50と、を備え、制御部50が、昇降部40を下降させることで、シュート20を分散テーブル10に近づくように下降させている際に、搬送面11と下端部21との間に物品が挟まった場合、シュート20は、昇降部40を介して、分散テーブル10から離れる方向に移動する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から投入される物品を受け取り、下流方向へ前記物品を分散させる分散テーブルと、
前記分散テーブルの上方に取り付けられ、前記物品を集合させるシュートと、
前記シュートに接続され、前記シュートを前記分散テーブルに対して上下動させ、前記分散テーブルにおける前記物品の搬送面と前記シュートにおける下端部との間隔を変更させる昇降部と、
前記昇降部の動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部が、前記昇降部を下降させることで、前記シュートを前記分散テーブルに近づくように下降させている際に、前記搬送面と前記下端部との間に前記物品が挟まった場合、前記シュートは、前記昇降部を介して、前記分散テーブルから離れる方向に移動する、組合せ計量装置。
【請求項2】
前記昇降部は、ブラケットを有し、
前記シュートは、前記分散テーブルの半径方向に延び、前記ブラケットと連結する連結部を有し、
前記連結部は、前記半径方向に延び前記半径方向の外側に開口する第1溝を有し、
前記ブラケットには、前記垂直方向及び前記半径方向に直交する直交方向に延びる第1軸が設けられており、
前記第1軸は、前記第1溝内に配置され、
前記シュートは、前記連結部を介し前記第1軸を中心に上下に揺動する、請求項1に記載の組合せ計量装置。
【請求項3】
前記ブラケットは、前記第1軸よりも前記半径方向の内側で前記直交方向に延びる第2軸(43)を有し、
前記連結部は、前記垂直方向に延び下方向に開口する第2溝を有し、
前記第2軸は、前記第2溝の上端に接するように配置されている、請求項2に記載の組合せ計量装置。
【請求項4】
前記連結部は、前記半径方向の外側に向うに連れて、下方向又は上方向に傾斜する、請求項2に記載の組合せ計量装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組合せ計量装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、分散テーブルの上方に昇降するシュートを取り付け、分散テーブル上において上方から投入された物品の層厚を安定させる組合せ計量装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平4-371414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の組合せ計量装置では、シュートと分散テーブルとの間に物品が挟まった場合に、シュートを上下動する駆動力がそのまま物品に伝わり物品が損傷することで、商品価値を下げてしまうという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、物品の損傷を抑制することで商品価値を高めることができる組合せ計量装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る組合せ計量装置は、外部から投入される物品を受け取り、下流方向へ前記物品を分散させる分散テーブルと、前記分散テーブルの上方に取り付けられ、前記物品を集合させるシュートと、前記シュートに接続され、前記シュートを前記分散テーブルに対して上下動させ、前記分散テーブルにおける前記物品の搬送面と前記シュートにおける下端部との間隔を変更させる昇降部と、前記昇降部の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部が、前記昇降部を下降させることで、前記シュートを前記分散テーブルに近づくように下降させている際に、前記搬送面と前記下端部との間に前記物品が挟まった場合、前記シュートは、前記昇降部を介して、前記分散テーブルから離れる方向に移動することを要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、物品の損傷を抑制することで商品価値を高めることができる組合せ計量装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、一実施形態に係る組合せ計量装置1の構成の一例を説明する図である。
図2図2は、一実施形態に係る組合せ計量装置1の分散テーブル10の構成の一例を説明する図である。
図3図3は、図1の領域Xの拡大図である。
図4図4は、図3を半径方向D2の外側Oから見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0010】
(第1実施形態)
以下、図1図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る組合せ計量装置1について説明する。
【0011】
本実施形態に係る組合せ計量装置1は、図1に示すように、分散テーブル10と、シュート20と、昇降部40と、制御部50とを備える。
【0012】
分散テーブル10は、外部から投入される物品を受け取り、下流方向へ物品を分散させる。図1及び図2に示すように、本実施形態に係る組合せ計量装置1では、分散テーブル10は、シュート20を介して外部から投入される物品を受け取る。
【0013】
なお、図2に示すように、分散テーブル10は、円錐台形状の第1部分10Aと、第1部分10Aの上底面に設けられている円錐形状の第2部分10Bと、第2部分10Bの頂点を中心として回転可能に設けられている円盤形状の第3部分10Cとを有する。
【0014】
シュート20は、分散テーブル10の上方に取り付けられ、物品を集合させる。図1及び図2に示すように、シュート20は、中空の円筒形状を有する。
【0015】
昇降部40は、シュート20に接続され、シュート20を分散テーブル10に対して上下動させ(すなわち、上下方向D1に移動させ)、分散テーブル10(図2における第2部分10B)における物品の搬送面とシュート20における下端部21との間隔を変更させる。
【0016】
制御部50は、昇降部40の動作を制御する。ここで、制御部50が、昇降部40を下降させることで、シュート20を分散テーブル10(図2における第2部分10B)に近づくように下降させている際に、分散テーブル10の搬送面とシュート20の下端部21との間に物品が挟まった場合、シュート20は、昇降部40の動作と関係なく、分散テーブル10から離れる方向に移動する。
【0017】
かかる構成によれば、シュート20が分散テーブル10に近づくように下降している際に、分散テーブル10の搬送面とシュート20の下端部21との間に物品が挟まった場合、シュート20は、昇降部40における動作と関係なく、分散テーブル10から離れる方向に移動することができるため、シュート20を上下動する駆動力がそのまま物品に伝わり物品が損傷することで、商品価値を下げてしまうという問題点を解消できる。
【0018】
図3及び図4に示すように、昇降部40は、ブラケット41を有してもよい。また、図3及び図4に示すように、シュート20は、分散テーブル10の半径方向D2に延び、ブラケット41と連結する連結部30を有してもよい。なお、図1及び図2に示すように、連結部30は、シュート20に接続されている。
【0019】
ここで、連結部30は、昇降部40を上方から覆うように配置される。言い換えると、連結部30は、図4に示すように、半径方向D2の外側Oから内側Iに見た場合、逆U字形状を有す構造となる。連結部30が有する逆U字形状の構造により、上下方向D1の上側から下側に見た際に、連結部30は、昇降部40を覆う。これにより、外部から水分が飛散した場合であっても、昇降部40への侵入を抑止でき衛生性を向上できる。
【0020】
例えば、昇降部40は、エアシリンダによって構成されている。ここで、昇降部40を構成するエアシリンダが上下に駆動することで、ブラケット41及び連結部30を介してシュート20を分散テーブル10に対して上下動させる。
【0021】
また、図3及び図4に示すように、連結部30は、半径方向D2に延び半径方向D2の外側Oに開口する第1溝32Aを有してもよい。
【0022】
図3及び図4に示すように、ブラケット41には、垂直方向D1及び半径方向D2に直交する直交方向D3に延びる第1軸42が設けられていてもよい。なお、第1軸42は、ブラケット41に設けられている孔に挿入される部材であってもよい。
【0023】
かかる場合、図3及び図4に示すように、第1軸42は、第1溝32A内に配置され、シュート20は、連結部30を介し第1軸42を中心に上下に揺動する。
【0024】
かかる構成によれば、連結部30及びブラケット41は、連結部30に設けられている第1溝32Aに、ブラケット41に設けられている第1軸42が配置されているだけの状態で、連結している。
【0025】
したがって、シュート20が分散テーブル10に近づくように下降している際に、分散テーブル10の搬送面とシュート20の下端部21との間に物品が挟まった場合、連結部30を有するシュート20は、分散テーブル10から離れる方向に容易に移動できる。
【0026】
また、図3及び図4に示すように、ブラケット41は、第1軸42よりも半径方向D2の内側Iで直交方向D3に延びる第2軸43を有してもよい。なお、第2軸43は、ブラケット41に設けられている孔に挿入される部材であってもよい。
【0027】
また、図3及び図4に示すように、連結部30は、垂直方向D1に延び下方向Dに開口する第2溝32Bを有してもよい。
【0028】
ここで、図3に示すように、第2軸43は、第2溝32Bの上端32B1に接するように配置されている。
【0029】
かかる構成によれば、第2軸43が第2溝32Bの上端32B1に接するように配置されることによって、昇降部40が駆動していない状態において、連結部30のブラケット41に対する垂直方向D1の位置決めを行うことができる。また、かかる構成によれば、連結部30がブラケット41に対して半径方向D2にずれるという事態を回避することができる。
【0030】
また、図1図4に示すように、連結部30は、半径方向D2の外側O又は内側Iに向うに連れて、下方向に傾斜してもよい。かかる構成によれば、外部から投入された物品に水分が多く付着し連結部30の上面にその水分が付着しても、半径方向D2に水分は流れるため、衛生性を向上できる。
【0031】
上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0032】
1…組合せ計量装置
10…分散テーブル
10A…第1部分
10B…第2部分
10C…第3部分
11…搬送面
20…シュート
21…下端部
30…連結部
32A…第1溝
32B…第2溝
40…昇降部
41…ブラケット
42…第1軸
43…第2軸
50…制御部
図1
図2
図3
図4