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特開2024-118085情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118085
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20240823BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024276
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】笹谷 奈翁美
(72)【発明者】
【氏名】坪内 孝太
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA11
5L049AA11
(57)【要約】
【課題】複数の利用者が利用する端末装置に関する情報を適切に管理することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、端末装置に紐付けられた行動情報に基づいて、当該端末装置を複数の利用者が利用しているか否かを推定する推定部と、複数の利用者が利用していると推定された場合に、利用者に複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報について問い合わせる質問部と、利用者から複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報に関する回答を受け付ける受付部と、前記利用者情報に基づいて、前記端末装置に紐付けられた行動情報のそれぞれがいずれの利用者の行動情報であるかを判別する判別部と、前記判別部の判別結果に基づいて、前記利用者情報と、前記行動情報を紐づけて管理する管理部と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に紐付けられた行動情報に基づいて、当該端末装置を複数の利用者が利用しているか否かを推定する推定部と、
複数の利用者が利用していると推定された場合に、利用者に複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報について問い合わせる質問部と、
利用者から複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報に関する回答を受け付ける受付部と、
前記利用者情報に基づいて、前記端末装置に紐付けられた行動情報のそれぞれがいずれの利用者の行動情報であるかを判別する判別部と、
前記判別部の判別結果に基づいて、前記利用者情報と、前記行動情報を紐づけて管理する管理部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記質問部は、複数の利用者の関係性に関する質問を行い、
前記管理部は、複数の利用者の関係性に応じて、前記利用者情報と、前記行動情報を紐付けて管理する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記管理部は、端末装置に紐付けられた利用者から、異なる端末装置からのアクセスがあった場合に、異なる端末装置からの当該の利用者の行動情報に対して、元々の端末装置に紐付けて管理していた行動情報を引き継いで管理する、
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
端末装置に紐付けられた行動情報に基づいて、当該端末装置を複数の利用者が利用しているか否かを推定するステップと、
複数の利用者が利用していると推定された場合に、利用者に複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報について問い合わせるステップと、
利用者から複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報に関する回答を受け付けるステップと、
前記利用者情報に基づいて、前記端末装置に紐付けられた行動情報のそれぞれがいずれの利用者の行動情報であるかを判別するステップと、
前記利用者情報と、前記行動情報を紐づけて管理するステップと、
を含む、情報処理方法。
【請求項5】
端末装置に紐付けられた行動情報に基づいて、当該端末装置を複数の利用者が利用しているか否かを推定するステップと、
複数の利用者が利用していると推定された場合に、利用者に複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報について問い合わせるステップと、
利用者から複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報に関する回答を受け付けるステップと、
前記利用者情報に基づいて、前記端末装置に紐付けられた行動情報のそれぞれがいずれの利用者の行動情報であるかを判別するステップと、
前記利用者情報と、前記行動情報を紐づけて管理するステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一つの端末装置を複数の利用者が共有して使用する場合がある。この場合、端末装置に固有の端末情報を取得できるものの、端末装置を用いてアクセスした利用者のWEB行動情報が、どの利用者による行動なのかを把握することができなかった。
【0003】
例えば、下記の特許文献1には、一台のクライアント機器を複数のユーザで共有するクライアント・サーバ型システムにおいて、システムを通じたクライアントとユーザのセキュアな認証を保証することができるサービス利用者認証システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-13591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のサービス利用者認証システムは、ユーザの認証を行うことができるものの、複数の利用者が利用する一台のクライアント機器に紐付けられた情報を、複数の利用者ごとに分けて管理することはできなかった。
【0006】
本開示は上記課題を鑑み、複数の利用者が使用する端末装置に紐づいた情報を適切に管理することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る情報処理装置は、端末装置に紐付けられた行動情報に基づいて、当該端末装置を複数の利用者が利用しているか否かを推定する推定部と、複数の利用者が利用していると推定された場合に、利用者に複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報について問い合わせる質問部と、利用者から複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報に関する回答を受け付ける受付部と、前記利用者情報に基づいて、前記端末装置に紐付けられた行動情報のそれぞれがいずれの利用者の行動情報であるかを判別する判別部と、前記判別部の判別結果に基づいて、前記利用者情報と、前記行動情報を紐づけて管理する管理部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、複数の利用者が使用する端末装置に紐づいた情報を適切に管理することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置の端末情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置の行動情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。
【0011】
(実施形態)
〔1.実施形態に係る情報処理〕
〔1-1.実施形態に係る情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図1では、実施形態に係る情報処理が情報処理装置100、端末装置200により実行される例を示す。以下、実施形態に係る情報処理についてステップごとに順を追って説明する。
【0012】
まず、情報処理装置100は、端末装置200から行動情報を取得する(ステップS1)。ここで、行動情報は、利用者の所定の情報サービスの利用によって生じる利用者の所定の情報サービスを用いた行動を示す情報である。情報処理装置100は、行動情報を取得したら、取得した行動情報を行動情報記憶部122に記憶する。なお、情報処理装置100は、利用者が情報処理装置100にアクセスする度に行動情報を取得してもよい。図1には、端末装置200を利用者U1、U2、及びU3の三人が共有して使用している様子が描かれている。ステップS1においては、端末装置200を識別する識別子を行動情報に紐付けて取得するものの、端末装置200を共有して使用する利用者U1、U2、及びU3を識別して行動情報を取得することができないものとする。
【0013】
次に、情報処理装置100は、行動情報に基づいて、端末装置を複数の利用者が利用しているか否かを推定する(ステップS2)。例えば、情報処理装置100は、行動情報と、端末装置を使用する利用者の数との関係を学習させた学習済みモデルに、行動情報を入力することによって、端末装置200を使用する利用者の数を推定してよい。なお、学習に用いる行動情報は、既に端末装置200を使用する利用者の数が把握できている行動情報を学習用データとしてよい。また、この場合の学習用のモデルには、例えば、DNN(Deep Neural Network)などを用いてよい。これにより、行動情報を学習済みモデルに入力することにより、端末装置200を使用する利用者の数を推定することができる。
【0014】
次に、情報処理装置100は、複数の利用者が利用しているか、及び利用者情報について問い合わせる(ステップS3)。例えば、情報処理装置100は、端末装置200に利用者の数、及び利用者に関する質問を示す質問文として、「この端末装置200を共有して使用する利用者は何人いますか。」という質問文を表示させてよい。また、情報処理装置100は、「この端末装置200を使用する利用者の特徴について教えてください。」といった質問文を表示させてよい。なお、情報処理装置100が端末装置200に表示させる質問文は、これらに限定されることなく、その他の任意の質問文を表示させて、端末装置200を共有して使用する利用者に関する質問を行ってよい。
【0015】
次に、情報処理装置100は、複数の利用者が利用しているか、及び利用者情報についての回答を受け付ける(ステップS4)。例えば、情報処理装置100は、質問に対する回答を受け付ける入力ボックスを端末装置200に表示させて、利用者から文字情報として入力された回答を、端末装置200の利用者数、及び利用者情報に関する質問の回答として受け付けてよい。また、情報処理装置100は、質問に対する複数の回答の選択肢を端末装置200に表示させて、利用者が複数の選択肢の中から選択した選択肢を利用者の質問に対する回答として受け付けてもよい。例えば、利用者の特徴に関する質問であれば、利用者の特徴を、スポーツ好きや、映画好き、ファッション好きなどの複数の選択肢に分けて、複数の選択肢を端末装置200に表示させて、利用者から回答を受け付けてよい。
【0016】
次に、情報処理装置100は、利用者情報に基づいて、端末装置200に紐付けられた行動情報のそれぞれがいずれの利用者の行動情報であるかを判別する(ステップS5)。例えば、情報処理装置100は、ステップS4において、受け付けた回答に基づいて、利用者の特徴と、行動情報との関係を学習した学習済みモデルに、利用者の特徴を入力することによって、利用者の特徴に沿った行動情報を出力させてよい。また、この場合の学習用のモデルには、例えば、DNN(Deep Neural Network)などを用いてよい。そして、情報処理装置100は、端末装置200に紐付けられた行動情報のそれぞれと、学習済みモデルから出力された利用者の特徴に沿った行動情報とを照合することより、端末装置200に紐付けられた行動情報のそれぞれを、端末装置200を使用する複数の利用者のうちのいずれの利用者の行動情報であるかを判別してよい。
【0017】
次に、情報処理装置100は、判別結果に基づいて、利用者情報と、行動情報を紐づけて管理する(ステップS6)。例えば、情報処理装置100は、ステップS4において、利用者U1、U2、及びU3の三人の利用者が端末装置200を共有して使用しているという回答を受け付けたとする。そして、情報処理装置100は、ステップS5において、端末装置200に紐付けられた行動情報のうち、利用者U1、U2、及びU3のそれぞれの行動情報が判別できたとする。この場合、情報処理装置100は、端末装置200に紐付けられた行動情報のうち、利用者U1,U2,及びU3のそれぞれの行動情報と判別された行動情報に対して、利用者U1,U2、及びU3のそれぞれの利用者情報を紐付けて、後述して説明する行動情報記憶部122に記憶して、これらの情報を管理する。
【0018】
これによれば、端末装置200に紐付けられた行動情報に基づいて、複数の利用者が利用しているか推定して、利用者に対して利用者情報などについて問い合わせて、利用者情報に基づいて、端末装置200に紐付けられた行動情報をいずれの利用者の行動情報であるかを判別することができる。そのため、複数の利用者が使用する端末装置200に紐づいた情報を適切に管理することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0019】
〔1-2.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、複数の利用者の関係性に関する質問を行い、複数の利用者の関係性に応じて、利用者情報と、行動情報を紐付けて管理する。
【0020】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、図1に示したステップS1からS3と同じ処理を実行する。ステップS1からS3は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0021】
次に、情報処理装置100は、複数の利用者の関係性に関する質問を行う(ステップS3-1)。例えば、情報処理装置100は、端末装置200に質問文として、「この端末装置200を共有して使用する複数の利用者の関係を教えてください。」という質問文を表示させてよい。また、情報処理装置100は、「この端末装置200を共有して使用する利用者は家族ですか。家族の場合、それぞれの利用者の関係を教えてください。」といった質問文を表示させてよい。なお、情報処理装置100が端末装置200に表示させる質問文は、これらに限定されることなく、その他の任意の質問文を表示させて、端末装置200を共有して使用する利用者の関係性に関する質問を行ってよい。
【0022】
次に、情報処理装置100は、図1に示したステップS4と同じ処理を実行する。ステップS4は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0023】
次に、情報処理装置100は、複数の利用者の関係性に関する質問の回答を受け付ける(ステップS4-1)。例えば、情報処理装置100は、複数の利用者の関係性に関する質問に対する回答を受け付ける文字入力ボックスを端末装置200に表示させて、利用者から文字情報として入力された回答を、複数の利用者の関係性に関する質問の回答として受け付けてよい。また、情報処理装置100は、複数の利用者の関係性に関する質問に対する複数の回答の選択肢を端末装置200に表示させて、利用者が複数の選択肢の中から選択した選択肢を複数の利用者の関係性に関する質問に対する回答として受け付けてもよい。
【0024】
次に、情報処理装置100は、図1に示したステップS5、及びS6と同じ処理を実行する。ステップS5、及びS6は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0025】
次に、情報処理装置100は、複数の利用者の関係性に応じて、利用者情報と、行動情報を紐付けて管理する(ステップS6-1)。例えば、ステップS4-1において、複数の利用者の関係性に関する質問の回答として、利用者U1が父親、利用者U2が母親、利用者U3が子供という関係にあるという回答を受け付けたとする。この場合、情報処理装置100は、端末装置200に紐付けられた行動情報に対して、ステップS6において、利用者U1、U2、及びU3のそれぞれの利用者情報が紐付けられたものに対して、さらに利用者U1、U2、及びU3の関係性を加えて管理する。例えば、家系図状のデータ構造に沿って、利用者U1、U2、及びU3の行動情報を管理してよい。
【0026】
これによれば、端末装置200に紐付けられた行動情報について、複数の利用者のそれぞれに紐付けることに加えて、複数の利用者の関係性を加えて管理することができる。そのため、複数の利用者が使用する端末装置200に紐づいた情報を適切に管理することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0027】
〔1-3.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、端末装置200に紐付けられた利用者から、異なる端末装置200からのアクセスがあった場合に、異なる端末装置200からの当該の利用者の行動情報に対して、元々の端末装置200に紐付けて管理していた行動情報を引き継いで管理する。
【0028】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、図1に示したステップS1からS5と同じ処理を実行する。ステップS1からS5は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0029】
次に、情報処理装置100は、端末装置200に紐付けられた利用者から、異なる端末装置200からのアクセスがあった場合に、異なる端末装置200からの当該の利用者の行動情報に対して、元々の端末装置200に紐付けて管理していた行動情報を引き継いで管理する。(ステップS6-2)。例えば、情報処理装置100は、ステップS5において、端末装置200Aに紐付けられた行動情報が、いずれの利用者の行動情報であるかを判別したところ、利用者U1、U2、及びU3のそれぞれの行動情報である旨が判別されたとする。そして、端末装置200Bに紐付けられた行動情報を、いずれの利用者の行動情報であるかを判別したところ、利用者U3、U4、及びU5のそれぞれの行動情報である旨が判別されたとする。この場合、情報処理装置100は、端末装置200Aに紐付けられた行動情報のうちの利用者U3の行動情報に対して、端末装置200Bに紐付けられた行動情報のうちの利用者U3の行動情報を引き継いで管理する。すなわち、情報処理装置100は、端末装置200Aに紐付けられた行動情報のうちの利用者U3の行動情報と、端末装置200Bに紐付けられた行動情報のうちの利用者U3の行動情報との両方を一緒に管理する。
【0030】
これによれば、端末装置200に紐付けられた利用者から、異なる端末装置200からアクセスがあった場合に、元々の端末装置200に紐付けて管理していた行動情報を引き継いで管理することができる。そのため、複数の利用者が使用する端末装置200に紐づいた情報を適切に管理することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0031】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、図2を用いて実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理装置100と、端末装置200と、ネットワークNを有する。以下、これらの構成について簡単に順を追って説明する。
【0032】
情報処理装置100は、例えばPC(Personal Computer)、WS(Work Station)、サーバの機能を備えるコンピュータなどの情報処理装置であってよい。情報処理装置100は、例えば、端末装置200からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0033】
端末装置200は、利用者が利用する情報処理装置である。端末装置200は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置であってよい。なお、図1に示す例においては、端末装置200がスマートフォンである場合を示している。
【0034】
ネットワークNは、情報処理装置100と、端末装置200を有線、又は無線により相互に通信可能に接続する。ネットワークNが有線の場合は、IEEE802.3に規定されるイーサネット(登録商標)(ETHERNET(登録商標))により実現されてよい。また、ネットワークNが無線の場合は、IEEE802.11に規定される無線LAN(Local Area Network)により実現されてよい。
【0035】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、図3を用いて、情報処理装置100の構成について説明する。
【0036】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、を有する。
【0037】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線LAN(Local Area Network)カード等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置200などとの間で情報の送受信を行う。
【0038】
(記憶部120について)
記憶部120は、主記憶装置と外部記憶装置とを備える。主記憶装置は、制御部130が実行するプログラム、あるいは制御部130が処理するデータを記憶する。主記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等のような半導体メモリ素子によって実現されてよい。外部記憶装置は、制御部130が処理するデータを保存する。外部記憶装置は、例えば、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)、磁気テープ、光ディスク等によって実現されてよい。
【0039】
図3に示すように、記憶部120は、端末情報記憶部121と、行動情報記憶部122を有する。以下、これらの構成について順を追って説明する。
【0040】
(端末情報記憶部121について)
端末情報記憶部121は、端末に関係する情報を記憶する。ここで、図4を用いて、端末情報記憶部121が記憶する情報の一例を説明する。図4は、実施形態に係る情報処理装置の端末情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0041】
図4に示す例において、端末情報記憶部121は、「端末ID」、「端末情報」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0042】
「端末ID」は、端末装置を識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「端末情報」は、「端末ID」により識別された端末装置に関する情報であり、例えば、などが含まれていてよい。
【0043】
すなわち、図4においては、端末ID「DID#1」により識別される端末装置の端末情報「DINF#1」が紐付けて記憶されていることを示している。
【0044】
なお、端末情報記憶部121に記憶される情報は、「端末ID」、「端末情報」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の端末装置に関係する情報が記憶されてよい。
【0045】
(行動情報記憶部122について)
行動情報記憶部122は、利用者の行動を示す情報、すなわち、行動情報を記憶する。行動情報とは、利用者の所定の情報サービスの利用によって生じる利用者の所定の情報サービスを用いた行動を示す情報である。ここで、図5を用いて、行動情報記憶部122が記憶する情報の一例を説明する。図5は、実施形態に係る情報処理装置の行動情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0046】
図5に示す例において、行動情報記憶部122は、「利用者ID」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購入履歴」、「路線検索履歴」、「掲示板投稿履歴」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0047】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子であり文字列や番号などによって表される。「検索履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者が検索に使用した検索クエリと入力時刻とを含む情報である。「閲覧履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の閲覧サイトと閲覧時刻とを含む情報である。「購入履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者のインターネット通信販売サイトや所定のサービス契約サイトなどにおける購入商品、又は購入サービスと購入時刻とを含む情報である。「路線検索履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の路線検索結果と検索時刻とを含む情報である。「掲示板投稿履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の掲示板投稿と投稿時刻とを含む情報である。
【0048】
すなわち、図5においては、利用者ID「UID#1」により識別された利用者の検索履歴が「検索履歴#U1」であり、利用者の閲覧履歴が「閲覧履歴#U1」であり、購入履歴が「購入履歴#U1」であり、路線検索履歴が「路線検索履歴#U1」であり、掲示板投稿履歴が「掲示板投稿履歴#U1」であることを示している。
【0049】
なお、行動情報記憶部122に記憶される情報は、「利用者ID」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購入履歴」、「路線検索履歴」、「掲示板投稿履歴」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の利用者の行動に関係する情報が記憶されてよい。
【0050】
(制御部130について)
次に、図3に戻って、制御部130について説明する。制御部130は、情報処理装置100を制御するコントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100の記憶部120に記憶されている各種プログラムを読み出して、RAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array))等の集積回路により実現されてもよい。
【0051】
制御部130は、図3に示すように、取得部131と、推定部132と、質問部133と、受付部134と、判別部135と、管理部136を有する。制御部130は、記憶部120からプログラムを読み出して、RAMを作業領域として実行することで、これらの機能を実現して、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。以下、これらの処理を、順を追って説明する。
【0052】
(取得部131について)
取得部131は、端末装置200から行動情報を取得する。取得部131は、行動情報を取得したら、取得した行動情報を行動情報記憶部122に記憶する。なお、取得部131は、端末装置200によって情報処理装置100にアクセスがある度に行動情報を取得してもよい。取得部131は、端末装置200を識別する識別子を行動情報に紐付けて取得するものの、端末装置200を共有して使用する利用を識別して行動情報を取得することはできない。
【0053】
(推定部132について)
推定部132は、端末装置200に紐付けられた行動情報に基づいて、当該端末装置200を複数の利用者が利用しているか否かを推定する。例えば、推定部132は、行動情報と、端末装置200を使用する利用者の数との関係を学習させた学習済みモデルに、行動情報を入力することによって、端末装置200を使用する利用者の数を推定してよい。なお、学習に用いる行動情報は、既に端末装置200を使用する利用者の数が把握できている行動情報を学習用データとしてよい。また、この場合の学習用のモデルには、例えば、DNN(Deep Neural Network)などを用いてよい。これにより、行動情報を学習済みモデルに入力することにより、端末装置200を使用する利用者の数を推定することができる。
【0054】
(質問部133について)
質問部133は、複数の利用者が利用していると推定された場合に、利用者に複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報について問い合わせる。例えば、質問部133は、端末装置200に利用者の数、及び利用者に関する質問を示す質問文として、「この端末装置200を共有して使用する利用者は何人いますか」という質問文を表示させてよい。また、質問部133は、「この端末装置200を使用する利用者の特徴について教えてください」といった質問文を表示させてよい。なお、質問部133が端末装置200に表示させる質問文は、これらに限定されることなく、その他の任意の質問文を表示させて、端末装置200を共有して使用する利用者に関する質問を行ってよい。
【0055】
質問部133は、複数の利用者の関係性に関する質問を行う。例えば、質問部133は、端末装置200に質問文として、「この端末装置200を共有して使用する複数の利用者の関係を教えてください。」という質問文を表示させてよい。また、質問部133は、「この端末装置200を共有して使用する利用者は家族ですか。家族の場合、それぞれの利用者の関係を教えてください。」といった質問文を表示させてよい。なお、質問部133が、端末装置200に表示させる質問文は、これらに限定されることなく、その他の任意の質問文を表示させて、端末装置200を共有して使用する利用者の関係性に関する質問を行ってよい。
【0056】
(受付部134について)
受付部134は、利用者から複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報に関する回答を受け付ける。例えば、受付部134は、質問に対する回答を受け付ける入力ボックスを端末装置200に表示させて、利用者から文字情報として入力された回答を、端末装置200の利用者数、及び利用者情報に関する質問の回答として受け付けてよい。また、受付部134は、質問に対する複数の回答の選択肢を端末装置200に表示させて、利用者が複数の選択肢の中から選択した選択肢を利用者の質問に対する回答として受け付けてもよい。例えば、利用者の特徴に関する質問であれば、利用者の特徴を、スポーツ好きや、映画好き、ファッション好きなどの複数の選択肢に分けて、複数の選択肢を端末装置200に表示させて、利用者から回答を受け付けてよい。
【0057】
(判別部135について)
判別部135は、利用者情報に基づいて、端末装置200に紐付けられた行動情報のそれぞれがいずれの利用者の行動情報であるかを判別する。例えば、判別部135は、受付部134が受け付けた回答に基づいて、利用者の特徴と、行動情報との関係を学習した学習済みモデルに、利用者の特徴を入力することによって、利用者の特徴に沿った行動情報を出力させてよい。また、この場合の学習用のモデルには、例えば、DNN(Deep Neural Network)などを用いてよい。そして、判別部135は、端末装置200に紐付けられた行動情報のそれぞれと、学習済みモデルから出力された利用者の特徴に沿った行動情報とを照合することより、端末装置200に紐付けられた行動情報のそれぞれを、端末装置200を使用する複数の利用者のうちのいずれの利用者の行動情報であるかを判別してよい。
【0058】
(管理部136について)
管理部136は、判別部135の判別結果に基づいて、利用者情報と、行動情報を紐づけて管理する。例えば、受付部134が、利用者U1、U2、及びU3の三人の利用者が端末装置200を共有して使用しているという回答を受け付けたとする。そして、判別部135が、端末装置200に紐付けられた行動情報のうち、利用者U1、U2、及びU3のそれぞれの行動情報が判別できたとする。この場合、管理部136は、端末装置200に紐付けられた行動情報のうち、利用者U1,U2,及びU3のそれぞれの行動情報と判別された行動情報に対して、利用者U1,U2、及びU3のそれぞれの利用者情報を紐付けて、行動情報記憶部122に記憶して、これらの情報を管理する。
【0059】
また、管理部136は、複数の利用者の関係性に応じて、利用者情報と、行動情報を紐付けて管理する。例えば、受付部134が、複数の利用者の関係性に関する質問の回答として、利用者U1が父親、利用者U2が母親、利用者U3が子供という関係にあるという回答を受け付けたとする。この場合、管理部136は、判別部135の判別結果に沿って、端末装置200に紐付けられた行動情報に対して、利用者U1、U2、及びU3のそれぞれの利用者情報を紐付けて、さらに利用者U1、U2、及びU3の関係性を加えて管理する。例えば、家系図状のデータ構造に沿って、利用者U1、U2、及びU3の行動情報を管理してよい。
【0060】
また、管理部136は、端末装置200に紐付けられた利用者から、異なる端末装置200からのアクセスがあった場合に、異なる端末装置200からの当該の利用者の行動情報に対して、元々の端末装置200に紐付けて管理していた行動情報を引き継いで管理する。例えば、判別部135が、端末装置200Aに紐付けられた行動情報が、いずれの利用者の行動情報であるかを判別したところ、利用者U1、U2、及びU3のそれぞれの行動情報である旨が判別されたとする。そして、次に、判別部135が、端末装置200Bに紐付けられた行動情報を、いずれの利用者の行動情報であるかを判別したところ、利用者U3、U4、及びU5のそれぞれの行動情報である旨が判別されたとする。この場合、管理部136は、端末装置200Bに紐付けられた行動情報のうちの利用者U3の行動情報に対して、端末装置200Aに紐付けられた行動情報のうちの利用者U3の行動情報を引き継いで管理する。すなわち、情報処理装置100は、端末装置200Aに紐付けられた行動情報のうちの利用者U3の行動情報と、端末装置200Bに紐付けられた行動情報のうちの利用者U3の行動情報との両方を一緒に管理する。
【0061】
〔4.端末装置の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る端末装置200の構成について説明する。図6は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。図6に示すように、端末装置200は、通信部210と、入力部220と、出力部230と、制御部240を有する。
【0062】
通信部210は、例えば、NIC、無線LANカード等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
【0063】
入力部220は、利用者から各種の操作情報が入力される。例えば、入力部220は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部230)を介して利用者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部220は、端末装置200に設けられたボタンや、端末装置200に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0064】
出力部230は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット型端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。つまり、端末装置200は、入力部220がタッチパネルである場合は、出力部230である表示画面により利用者の入力を受け付け、利用者への出力も行う。また、出力部230は、スピーカーであってもよく、スピーカーにより音声を出力してよい。
【0065】
制御部240は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置200に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部240は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0066】
図6に示すように、制御部240は、受付部241と、を有する。
【0067】
受付部241は、利用者の操作を受け付ける。例えば、受付部241は、利用者の所定のWEBサイトへのアクセスに関する操作を受け付ける。例えば、受付部241は、利用者からWEBサイトに表示されたリンクに対するクリック操作や、検索エンジンの文字入力ボックスへの文字入力、すなわ検索クエリの入力操作、スクロールバーに対するスワイプ操作といった操作を受け付ける。
【0068】
〔5.情報処理のフロー〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、図7に示すフローチャートに沿って、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
【0069】
まず、情報処理装置100は、端末装置から行動情報を取得する(ステップS101)。次に、情報処理装置100は、行動情報に基づいて、端末装置を複数の利用者が利用しているか否かを推定する(ステップS102)。そして、情報処理装置100は、複数の利用者が利用しているか、及び利用者情報について問い合わせる(ステップS103)。そして、情報処理装置100は、複数の利用者が利用しているか、及び利用者情報についての回答を受け付ける(ステップS104)。そして、情報処理装置100は、利用者情報に基づいて、端末装置に紐付けられた行動情報のそれぞれがいずれの利用者の行動情報であるかを判別する(ステップS105)。そして、情報処理装置100は、判別結果に基づいて、利用者情報と、行動情報を紐づけて管理する(ステップS106)。
【0070】
これによれば、端末装置200に紐付けられた行動情報に基づいて、複数の利用者が利用しているか推定して、利用者に対して利用者情報などについて問い合わせて、利用者情報に基づいて、端末装置200に紐付けられた行動情報をいずれの利用者の行動情報であるかを判別することができる。そのため、複数の利用者が使用する端末装置200に紐づいた情報を適切に管理することができる情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することができる。
【0071】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置100は、例えば図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図8は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0072】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが記憶される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0073】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0074】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0075】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0076】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0077】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、情報処理装置100の制御部130の機能を実現する。
【0078】
〔7.構成と効果〕
本開示に係る情報処理装置100は、端末装置200に紐付けられた行動情報に基づいて、当該端末装置200を複数の利用者が利用しているか否かを推定する推定部132と、複数の利用者が利用していると推定された場合に、利用者に複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報について問い合わせる質問部133と、利用者から複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報に関する回答を受け付ける受付部134と、利用者情報に基づいて、端末装置200に紐付けられた行動情報のそれぞれがいずれの利用者の行動情報であるかを判別する判別部135と、判別部135の判別結果に基づいて、利用者情報と、行動情報を紐づけて管理する管理部136と、を備える。
【0079】
この構成によれば、端末装置200に紐付けられた行動情報に基づいて、複数の利用者が利用しているか推定して、利用者に対して利用者情報などについて問い合わせて、利用者情報に基づいて、端末装置200に紐付けられた行動情報をいずれの利用者の行動情報であるかを判別することができる。そのため、複数の利用者が使用する端末装置200に紐づいた情報を適切に管理することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0080】
本開示に係る情報処理装置100の質問部133は、複数の利用者の関係性に関する質問を行い、管理部136は、複数の利用者の関係性に応じて、利用者情報と、行動情報を紐付けて管理する。
【0081】
この構成によれば、端末装置200に紐付けられた行動情報について、複数の利用者のそれぞれに紐付けることに加えて、複数の利用者の関係性に応じて管理することができる。そのため、複数の利用者が使用する端末装置200に紐づいた情報を適切に管理することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0082】
本開示に係る情報処理装置100の管理部136は、端末装置200に紐付けられた利用者から、異なる端末装置200からのアクセスがあった場合に、異なる端末装置200からの当該の利用者の行動情報に対して、元々の端末装置200に紐付けて管理していた行動情報を引き継いで管理する。
【0083】
この構成によれば、端末装置200に紐付けられた利用者から、異なる端末装置200からアクセスがあった場合に、元々の端末装置200に紐付けて管理していた行動情報を引き継いで管理することができる。そのため、複数の利用者が使用する端末装置200に紐づいた情報を適切に管理することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0084】
本開示に係る情報処理方法は、端末装置200に紐付けられた行動情報に基づいて、当該端末装置200を複数の利用者が利用しているか否かを推定するステップと、複数の利用者が利用していると推定された場合に、利用者に複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報について問い合わせるステップと、利用者から複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報に関する回答を受け付けるステップと、利用者情報に基づいて、端末装置200に紐付けられた行動情報のそれぞれがいずれの利用者の行動情報であるかを判別するステップと、利用者情報と、行動情報を紐づけて管理するステップと、を含む。
【0085】
この構成によれば、端末装置200に紐付けられた行動情報に基づいて、複数の利用者が利用しているか推定して、利用者に対して利用者情報などについて問い合わせて、利用者情報に基づいて、端末装置200に紐付けられた行動情報をいずれの利用者の行動情報であるかを判別することができる。そのため、複数の利用者が使用する端末装置200に紐づいた情報を適切に管理することができる情報処理方法を提供することができる。
【0086】
本開示に係る情報処理プログラムは、端末装置200に紐付けられた行動情報に基づいて、当該端末装置200を複数の利用者が利用しているか否かを推定するステップと、複数の利用者が利用していると推定された場合に、利用者に複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報について問い合わせるステップと、利用者から複数の利用者が利用しているか、及び複数の利用者に含まれる利用者に関する情報を示す利用者情報に関する回答を受け付けるステップと、利用者情報に基づいて、端末装置200に紐付けられた行動情報のそれぞれがいずれの利用者の行動情報であるかを判別するステップと、利用者情報と、行動情報を紐づけて管理するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0087】
この構成によれば、端末装置200に紐付けられた行動情報に基づいて、複数の利用者が利用しているか推定して、利用者に対して利用者情報などについて問い合わせて、利用者情報に基づいて、端末装置200に紐付けられた行動情報をいずれの利用者の行動情報であるかを判別することができる。そのため、複数の利用者が使用する端末装置200に紐づいた情報を適切に管理することができる情報処理プログラムを提供することができる。
【0088】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0089】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部131は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0090】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 端末情報記憶部
122 行動情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 推定部
133 質問部
134 受付部
135 判別部
136 管理部
200 端末装置
210 通信部
220 入力部
230 出力部
240 制御部
241 受付部
N ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8