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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118100
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】携帯型意思表示マスコット
(51)【国際特許分類】
   A63H 3/00 20060101AFI20240823BHJP
   A45C 13/30 20060101ALI20240823BHJP
【FI】
A63H3/00 Z
A45C13/30 N
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024304
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】501305914
【氏名又は名称】丸山 國義
(74)【代理人】
【識別番号】100092897
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正悟
(74)【代理人】
【識別番号】100157417
【弁理士】
【氏名又は名称】並木 敏章
(74)【代理人】
【識別番号】100218095
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(72)【発明者】
【氏名】丸山 國義
【テーマコード(参考)】
2C150
3B045
【Fターム(参考)】
2C150BC02
2C150BC08
2C150CA01
2C150DD02
2C150EE01
3B045GB04
3B045LA08
(57)【要約】
【課題】携帯することでユーザの願望を第三者に周知させる携帯型意思表示マスコットを提供する。
【解決手段】持ち物に取り付ける取り付け部1と、マスコット部2とを有し、マスコット部2は、表面に、ユーザの願望を筆記具によって自ら書き込むことが可能に構成され、ユーザの願望を、色と、書き込む位置との組み合わせにより、第三者に示すことが可能であることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
持ち物に取り付ける取り付け部と、マスコット部とを有し、
前記マスコット部は、表面に、ユーザの願望を筆記具によって自ら書き込むことが可能に構成され、
前記ユーザの願望を、色と、書き込む位置との組み合わせによって示すことにより、第三者にも前記願望を伝えることが可能である、ことを特徴とする携帯型意思表示マスコット。
【請求項2】
前記ユーザの願望を、所定の形状を有するマークと、前記マークを書き込む際の前記色と前記位置との組み合わせにより、第三者にも前記願望を伝えることが可能である、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯型意思表示マスコット。
【請求項3】
前記マスコット部は、少なくとも、胴体部と、前記胴体部に取り付けられた手部と足部とを含む身体部と、前記身体部に取り付けられた頭部とを有して構成される請求項1または2に記載の携帯型意思表示マスコット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型意思表示マスコットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自身の願望に合うお守りを購入して持ち歩いたりする等して、人々はその成就を願っている。また、個人の願望を自由に書き込めるものとして、ストラップ付マスコットが提案されている(特許文献1)。これにより、お守りにかける個人の願い事の内容を、より個人に適した内容にすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-273649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、これらの方法において、願望の内容は、個人的な願いや望みにとどまり、第三者に願望を伝えることが困難であるという課題がある。このことにより、第三者が介在することによって叶えられる可能性のある願望、例えば交際願望などの願いが、共有されにくいという課題がある。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、携帯することで願望を第三者に伝え、新たなコミュニケーションを生じることが可能な携帯型意思表示マスコットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る携帯型意思表示マスコットは、持ち物に取り付ける取り付け部と、マスコット部とを有し、マスコット部は、表面に、ユーザの願望を筆記具によって自ら書き込むことが可能に構成され、ユーザの願望を、色と、書き込む位置との組み合わせによって示すことにより、第三者にも願望を伝えることが可能である、ことを特徴とする。
【0007】
上記の携帯型意思表示マスコットにおいて、好ましくは、ユーザの願望を、所定の形状を有するマークと、マークを書き込む際の色と位置との組み合わせにより、第三者にも願望を伝えることが可能である、ことを特徴とする。
【0008】
上記の携帯型意思表示マスコットにおいて、好ましくは、マスコット部は、少なくとも、胴体部と、胴体部に取り付けられた手部と足部とを含む身体部と、身体部に取り付けられた頭部とを有して構成される。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る携帯型意思表示マスコットによれば、持ち物に取り付ける取り付け部と、マスコット部とを有し、マスコット部は、表面に、ユーザの願望を筆記具によって自ら書き込むことが可能であり、その際、色と書き込む位置との組み合わせによって願望の内容を示すことにより、携帯型意思表示マスコットを持ち物に取り付けて携帯することで、それを目にした第三者にユーザの願望を伝えることができる。このことによって、新たなコミュニケーションを生じることができる。また、このように色と位置との組み合わせで願望を表現することにより、色や位置によって願望を区別することができるため、1つのマ
スコット部に複数の願望を記載することができる。
【0010】
上記携帯型意思表示マスコットにおいて、ユーザの願望を、所定の形状を有するマークと、マークを書き込む際の色と位置との組み合わせにより示すことが好ましい。このようにすれば、携帯型意思表示マスコットを持ち物に取り付けて携帯する際に、願望を表現するための要素が増えることで、より詳細に願望を示すことができる。また、マークを用いることで、願望の内容を表示する面積を小さくすることができるため、複数の願望を記載することが可能になる。
【0011】
上記の携帯型意思表示マスコットにおいて、マスコット部は、少なくとも胴体部と、胴体部に取り付けられた手部と足部とを含む身体部と、身体部に取り付けられた頭部とを有することが好ましい。このようにすれば、より直感的にユーザの願望を示すことが可能となる。また、願望を伝える際の色と位置との組み合わせにおいて、位置に相当する身体パーツを有して構成されることによって、伝えられる願望の内容や種類を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係る携帯型意思表示マスコットの一例を示す携帯用ストラップ(ST1)を正面から見た概略図である。
図2】第1実施形態に係る携帯型意思表示マスコットにおけるマスコット部の正面図である。
図3】第1実施形態に係る携帯型意思表示マスコットにおけるマスコット部の側面図である。
図4】第1実施形態に係る携帯型意思表示マスコットにおけるマスコット部の背面図である。
図5】本発明に係る携帯型意思表示マスコットのマスコット部において願望を表現する際のルールの一例である。
図6】本発明に係る携帯型意思表示マスコットのマスコット部において願望を表現する際のルールの一例である。
図7】本発明に係る携帯型意思表示マスコットのマスコット部において願望を表現する際のルールの一例である。
図8】本発明に係る携帯型意思表示マスコットのマスコット部において願望を表現する際のルールの一例である。
図9】第2実施形態に係る携帯型意思表示マスコットにおけるマスコット部の正面図である。
図10】第2実施形態に係る携帯型意思表示マスコットにおけるマスコット部の右側面図である。
図11】第2実施形態に係る携帯型意思表示マスコットにおけるマスコット部の左側面図である。
図12】第2実施形態に係る携帯型意思表示マスコットにおけるマスコット部の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1~4を用いて説明する。図1は、実施形態に係る携帯型意思表示マスコットの一例として、ユーザの持ち物であるカバンや携帯電話などに取り付けることが可能な携帯用ストラップST1の構成を示す正面から見た概略図を示している。
【0014】
携帯用ストラップST1は、取り付け部としてのストラップ部1と、マスコット部2に
よって構成されている。携帯型意思表示マスコットST1は、マスコット部2に人型を採用した立体的な形状を有する携帯用ストラップの例を示している。
【0015】
ストラップ部1は、ユーザが持ち物やカバンなどに取り付けることが可能なストラップ紐11と、マスコット部2にストラップ紐11を取り付けるための留め具12とによって構成されている。ストラップ紐11には、タグ13が巻き付けられており、タグ13の表面にはQRコード(登録商標)などのマトリクス型二次元コードが記載されたルール説明部13aを有している。ルール説明部13aにおけるマトリクス型二次元コードを携帯電話などで読み取ることにより、ユーザの願望を携帯型意思表示マスコットST1に書き込む際のルールを参照することができるようになっている。ルール説明部13aは、マトリクス型二次元コードによる記載のほか、インターネット上のURLを記載してもよく、また、ルール説明部13aに直接記載するようにしてもよい。
【0016】
次に、図2~4を用いてマスコット部2について説明する。図2は、マスコット部2の正面図を、図3はマスコット部2の側面図を、図4はマスコット部2の背面図をそれぞれ示している。マスコット部2は、頭部21と、胴体部22と、手部23と、足部24とを有している。頭部21は、身体パーツとして顔部21aと、目21bと、耳21cと、口21dとを有しており、胴体部22は身体パーツとして腹部22aを有して構成されている。胴体部22には、手部23と、足部24とが取り付けられている。図2において、マスコット部2は身体パーツも含めて立体的に造形されていることが好ましいが、描かれていてもよい。マスコット部2の表面は、ユーザが自由に筆記具を用いて書き込めるように構成されており、マスコット部2の材質に適した筆記具を用いて、自らの願望を書き込むことができる。例えば、マスコット部2が樹脂製の場合、油性ペンなどを用いて書き込むことができる。マスコット部2の表面は、下地の色以外は表面の着色を行わないように構成することで、願望を書き込んだ際に色が判別しやすくなるとともに、自由に髪の毛や目、口、服などを描いたり、着色するなどして、マスコット部2を装飾することができ、ユーザがオリジナルのマスコット部2にすることができる。ユーザは、タグ13におけるルール説明部13aからルールを参照し、そのルールに従ってマスコット部2に願望を書き込む。なお、図中における破線は、引き出し線が指し示しているマスコット部2のおおよその範囲を示すものであり、実際にマスコット部2に記載されているものではない。
【0017】
このように、ユーザは、マスコット部2に自分の願望を書き込み、ストラップ紐11を用いて持ち物に取り付けることで、携帯型意思表示マスコットST1を携帯することができる。なお、図2において、マスコット部2の高さは約30mm、ストラップ紐11の長さはループをほどいてまっすぐに伸ばした状態で全長約100mm、タグ13の長さは約20~30mmを想定しているが、携帯するのに支障がない程度の大きさであればこれに限らない。
【0018】
次に、願望を書き込む際に、色と位置との組み合わせによって願望を表現し、第三者にユーザの願望を示す方法について説明する。
【0019】
携帯型意思表示マスコットの販売者は、以下のように、色と位置との組み合わせにより願望を示すことができるように予めルールを定めておく。図5~8は、携帯型意思表示マスコットST1のマスコット部2において、丸型の記号3を用いて願望を表すためのルールの一例を示したものである。
【0020】
図5に示すように、マスコット部2が身体パーツとしての頬21gを有している。ピンク色を用いて頬21gに記号3を描くことで、「恋人募集」を意味するように定めている。また、青色を用いて頬21gに記号3を描くことで、「友達募集」を意味するように定めている。また、図6に示すように、マスコット部2が身体パーツとしての腹部22aを
有しており、黄色を用いて腹部22aに記号3を描くことで、「子宝成就」を意味することを定めている。
【0021】
また、図7に示すように、ユーザが痛みや病気を抱えている身体部分に相当するマスコット部2の表面に、緑色を用いて記号3を描くことで、「痛みの緩和・病気平癒」を意味するように定めている。図7では例として足に痛みがあり、その痛みの緩和を願う場合を示しており、マスコット部2の足部24に記号3を描いている。また、図8に示すように、ユーザが能力を向上させたいと願っている身体部分に相当するマスコット部2の表面に、橙色を用いて記号3を描くことで、「記号3を描いた部分の能力向上」を意味することを定めている。図8では例として「学力向上」願う場合を示しており、マスコット部2の頭部21に記号3を描いている。また、図8では例としてマスコット部2の足部24にも記号3を描いており、「足が速くなりたい」という願望を示している。
【0022】
このように、ルールを定めておくことで、色と位置との組み合わせによって、ユーザの願望を表現することができる。また、このルールを知っている第三者にユーザの願望を示すことができる。第三者は、マスコット部2に描かれた色によって願望の概要を知ることができ、また、描かれた場所によって願望の詳細を直感的に知ることができる。このことによって、その願望を叶えたいと思う第三者とのコミュニケーションの機会やきっかけを得ることができる。なお、ルールは一例であり、ここに示したものに限らない。
【0023】
願望を表現する際に、記号3としていくつかの記号を用いることで、願望の種類を表すことも考えられる。例えば、ハートマークを用いて「人の募集」を表すと定めておけば、図3において、丸記号の代わりにハートマークを用いてピンク色で記号3を頬21gに描き、「恋人募集」を表現することも考えられる。また、青色でハートマークを片頬に描き、「友達募集」を表現することも考えられる。また、図6において、丸記号の代わりに矢印記号を用いて「能力の向上」を意味するようにしても良い。このように、いくつかの記号を用いることでさらにユーザの願望を直感的に表現することが可能になる。このとき、直感的に第三者に伝わりやすい記号を選ぶと良い。
【0024】
また、記号3としてイニシャルを用いることも考えられる。例えば、図5において、頬21gに特定の相手のイニシャルを描き、その相手に対する恋愛成就を意味するようにしてもよい。
【0025】
このように、予め定めたルールによってユーザの願望を表現し、第三者にユーザの願望を示すことができる。
【0026】
(第2実施形態)
第1実施形態の変形例としての第2実施形態について述べる。携帯型意思表示マスコットST2は、取り付け部としてのストラップ部1と、マスコット部2によって構成されている。第2実施形態におけるマスコット部2以外については第1実施形態と同様であり、重複する説明は省略する。
【0027】
図9~12は、第2実施形態に係る携帯型意思表示マスコットST2のマスコット部2を示しており、図9は正面図を、図10は右側面図を、図11は左側面図を、図12は背面図を示している。
【0028】
携帯型意思表示マスコットST2において、マスコット部2は、頭部21と、胴体部22と、手部23と、足部24とを有している。頭部21は、身体パーツとしての顔部21aと、目21bと、耳21cと、口21dと、鼻21eと、眉21fと、頬21gと、髪の毛21hとを有している。また、胴体部22には、手部23と、足部24と衣装25と
が取り付けられており、身体パーツとして肩22bと、腰22cと、尻22dと、背中22eと、首22fと、手指23aと、足指24aとを有しており、これらは立体的に造形さ
れている。このように身体パーツが増えることで、表現できる願望を増やすことができる。
【0029】
マスコット部2の表面は、下地の色以外は着色されておらず、これらの身体パーツは立体的に形成されている。なお、マスコット部2は座った体勢をとっているが、これに限らず、様々な体勢で構成されることが考えられる。また、身体パーツはここに述べたものに限らない。
【0030】
携帯型意思表示マスコットST2は、第1実施形態と同様に、タグ13におけるルール説明部13aからルールを参照し、そのルールに従ってマスコット部2に願望を書き込む。このように、携帯型意思表示マスコットST2によって、ユーザの願望を示し、第三者にその願望を伝えることができる。このことによって第三者と新たなコミュニケーションが生じる機会やきっかけを得ることができる。
【0031】
本発明は上述の実施形態に限られない。マスコット部2が人型の形状を有する例を示したが、マスコット部2は人型の形状に限らない。動物や、物を擬人化したものであってもよい。また、マスコット部2は、立体的な形状を有する例を示したが、平面的な形状でも良い。
【0032】
上述の実施形態では、携帯型意思表示マスコットとして、カバンや携帯電話などに取り付けることが可能な携帯用ストラップを示したが、これに限られない。キーホルダーなどであってもよい。
【0033】
なお、本発明のマスコット部2は、インターネット上における仮想空間であるメタバース空間においても、そのマスコットを自分のアバターとして使用できるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0034】
ST1 携帯型意思表示マスコット
1 ストラップ部 2 マスコット部
3 記号
11 ストラップ紐 12 留め具
13 タグ
13a ルール説明部
21 頭部 21a 顔部
21b 目 21c 耳
21 口 21e 鼻
21f 眉 21g 頬
21h 髪の毛
22 胴体部 22a 腹部
22b 肩 22c 腰
22d 尻 22e 背中
22f 首
23 手部 23a 手指
24 足部 24a 足指
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12