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特開2024-118120用紙貼付補助紙及びこの用紙貼付補助紙を使用した貼付方法
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  • 特開-用紙貼付補助紙及びこの用紙貼付補助紙を使用した貼付方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118120
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】用紙貼付補助紙及びこの用紙貼付補助紙を使用した貼付方法
(51)【国際特許分類】
   B43M 11/00 20060101AFI20240823BHJP
【FI】
B43M11/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024372
(22)【出願日】2023-02-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-26
(71)【出願人】
【識別番号】723002158
【氏名又は名称】小佐野 駿一
(72)【発明者】
【氏名】小佐野 駿一
(57)【要約】
【課題】本発明は、用紙を台紙に貼付する際に糊が用紙からはみ出ることを防ぐ用紙貼付補助紙及びこの用紙貼付補助紙を使用した貼付方法を提供する。
【解決手段】用紙貼付補助紙10は、糊が用紙からはみ出ることを防ぐ枠部1と貼付を行う際に用紙が貼付を行いたい位置からずれることを防ぐ押さえ部2、糊の接着後に押さえ部2を切り離すための切断部3で構成する。用紙貼付補助紙10の貼付方法は、用紙貼付補助紙10を台紙の貼付を行いたい位置に置き、次に枠部1からはみ出ないように糊を付け、糊を付けた後に用紙を枠部1の外側を用紙で覆い隠すように置き、接着できるように押す。その際には、用紙貼付補助紙10が貼付を行いたい位置からずれることがないように押さえ部2で固定する。糊が乾燥して用紙の貼付を確認した後に切断部3に沿って押さえ部2を枠部1から切り離す。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙を台紙に接着剤を介して貼付するための用紙貼付補助紙であって、
前記台紙上に置いた際に前記接着剤が内部に配される枠部を備え、
前記枠部は常温では固体かつ水溶性物体からなり、前記用紙よりも小さい大きさに形成されていることを特徴とする用紙貼付補助紙。
【請求項2】
用紙を台紙に接着剤を介して貼付するための用紙貼付方法であって、
前記用紙よりも小さい大きさに形成された、常温では固体かつ水溶性物体からなる枠部を前記台紙の上に置いて、
前記接着剤を前記枠部内に投入し、
前記用紙を前記枠部の外側を前記用紙で覆い隠すように置き、
前記用紙を押して接着する用紙貼付方法。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
はがき、封筒等の台紙に切手等の証紙や写真等の用紙を貼る際に、用紙から糊がはみ出ることを防ぐ用紙貼付補助紙及びその貼付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、用紙を台紙に貼付する際には、用紙に糊を付けてから台紙に重ねることで貼付を行う、又は、台紙に糊をつけてから用紙を重ねることで貼付を行うことが一般的である。
【0003】
用紙を貼る際のアプローチとして切手貼付用器具が公知である(特許文献1)。そこでは、ローラーが設けてある。切手を貼りつける際に、ローラーで糊を押さえることで手を汚さずに使用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】公開実用新案公報平5―93898号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
相手に郵便物を送る際に、きれいな状態で郵送したいと考えることは自然なことである。特に目上の方などの重要な相手への郵便物では用紙から糊がはみ出ないように気を付けて貼付を行う。しかし、糊を付ける際に気を付けていても、用紙から糊がはみ出てしまい、それにより、はがきや封筒等の台紙を汚してしまうことがある。
【0006】
本発明は、用紙を台紙に貼付する際に糊が用紙からはみ出ることを防ぐ用紙貼付補助紙及びこの用紙貼付補助紙を使用した貼付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る用紙貼付補助紙は、接着剤が用紙からはみ出ることを防ぐ枠部と貼付を行う際に用紙が貼付を行いたい位置からずれることを防ぐ押さえ部、接着剤の接着後に押さえ部を切り離すための切断部で構成する。用紙貼付補助紙は常温では固体かつ水溶性物体からなり、用紙よりも小さい大きさに形成されている。


【0008】
本発明に係る用紙貼付補助紙の貼付方法は、次の方法である。用紙貼付補助紙を台紙の貼付を行いたい位置に置く。次に用紙よりも小さい大きさに形成された、常温では固体かつ水溶性物体からなる枠部からはみ出ないように接着剤を付ける。接着剤を付けた後に用紙を枠部の外側を用紙で覆い隠すように置き、接着できるように押す。その際に、用紙貼付補助紙が貼付を行いたい位置からずれることがないように押さえ部で固定する。接着剤が乾燥して用紙の貼付を確認した後に切断部に沿って押さえ部を枠部から切り離すことにより、用紙貼付補助紙が他者から目立たないようにする。
【発明の効果】
【0009】
枠部は、水に溶ける性質がある。そのため、枠部が用紙と台紙の間にある状態でも、接着剤によって用紙と台紙を接着することができる。
【0010】
押さえ部は接着剤を貼り付ける際に、押さえ部を押さえることで切手貼付補助紙の位置がずれることを防ぐ。
【0011】
接着剤の乾燥後に切断部に沿って切ることで押さえ部を取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係る切手貼付補助紙の平面図である。
図2】本発明に係る切手貼付補助紙の斜視図である。
図3図2におけるA-A断面図である。
図4】用紙貼付補助紙と用紙の大きさ比較である。
図5】用紙貼付補助紙に用紙を重ねた図である。
図6】用紙貼付補助紙を台紙へ置く際の図である。
図7】用紙貼付補助紙の使用例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は用紙貼付補助紙10を上から見た、平面図を表している。図2は俯瞰して見た際の用紙貼付補助紙10の斜視図である。図3図2におけるA-A断面図である。
【0014】
用紙貼付補助紙10の枠部1は糊4(接着剤)が枠外にはみ出ることを防ぐ役割を担っている。
【0015】
用紙貼付補助紙10の枠部1は全てオブラートによって構成されている。


【0016】
枠部1は、常温では固体かつ水溶性物体であればオブラートに限らない。例えば、水溶紙や澱粉が素材の紙のようなものでもよい。
【0017】
図4は用紙貼付補助紙10と用紙5の大きさの比較による目安であり、図5は重ね合わせた際の例である。枠部1は、用紙5よりも小さく、貼付後に用紙5よりも目立たない大きさになっている。枠部1の外側が用紙5よりも小さくすることで、用紙5の陰に隠れるようにする。内側は糊付けするに十分な広さとする。
【0018】
枠部1の中に糊4を付けることで、糊4が外部にはみ出ることを防ぐ。枠部1の高さは、糊4の接着後に目立たない程度かつ、糊4がはみ出すことを防げる高さとする(例えば2mm程度)。枠部1には、糊4が溜まるような底面部があってもよい。この際、底面部もオブラートのような常温では固体かつ水溶性物体からなる。
【0019】
押さえ部2は、枠部1の対向する側面からそれぞれ外側に突出して配されている。幅は、枠部1の長さよりも小さい。突出長さは、指で押さえる際に支障のない大きさとなっている。押さえ部2もオブラートによって構成されている。
【0020】
押さえ部2を押さえることで、用紙貼付補助紙10が糊4を付けたい位置からずれることを防ぐ役割を担っている。
【0021】
押さえ部2はオブラートに限らない。糊用紙貼付補助紙10が糊4を付けたい位置からずれることを防ぐ役割を担うことができるのであれば、素材は問わない。
【0022】
切断部3は、枠部1と押さえ部2との境界全体にわたって設けられている。
切断部3は、例えば、ミシン目で形成する。
【0023】
切断部3のミシン目は、接着後押さえ部2を枠部1から切り離す役割を担っている。
【0024】
切断部3について、切り離すことが容易になるのであれば、ミシン目に限らずともよい。
【0025】
用紙5は、例えば、切手等の証紙や写真等、所定の大きさとされた紙である。

【0026】
接着剤としての糊4は、糊に限らずともよい。
【0027】
図6は用紙貼付補助紙10を台紙6の用紙5に置く際の図である。図7は用紙貼付補助紙10を使用した用紙5を貼付する際の例である。
【0028】
次に、用紙貼付補助紙10を用いた用紙貼付方法について説明する。まず、用紙貼付補助紙10を台紙6の貼付を行いたい位置に置いてから糊4を付けていく。図6で示したように用紙貼付補助紙10を台紙6の貼付を行いたい位置に置く。次に枠部1からはみ出ないよう、かつ枠部1内全体にいきわたる程度に糊4を枠部1内に投入する。糊4を投入した後に用紙5を枠部1の外側を用紙5で覆い隠すように置き、接着できるように枠部1に沿って用紙5を押す。その際に、用紙貼付補助紙10が貼付を行いたい位置からずれることがないように押さえ部2を押さえて固定する。糊4に含まれる水分によって枠部1の少なくとも一部が溶解する。こうして、糊4が乾燥して用紙5の貼付を確認した後に切断部3に沿って押さえ部2を枠部1から切り離すことにより、用紙貼付補助紙10が目立たないようにする。
【0029】
この用紙貼付補助紙10及び用紙貼付補助紙10を用いた用紙貼付方法によれば、用紙5を台紙6に貼付する際に糊4が用紙5からはみ出ることを防ぐという効果がある。
【0030】
なお、用紙貼付補助紙10は、枠部1のみとして押さえ部2及び切断部3はなくてもよい。
【符号の説明】
【0031】
1 枠部
2 押さえ部
3 切断部
4 糊(接着剤)
5 用紙
6 台紙
10 用紙貼付補助紙

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-05-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
図1】本発明に係る用紙貼付補助紙の平面図である。
図2】本発明に係る用紙貼付補助紙の斜視図である。
図3図2におけるA-A断面図である。
図4】用紙貼付補助紙と用紙の大きさ比較である。
図5】用紙貼付補助紙に用紙を重ねた図である。
図6】用紙貼付補助紙を台紙へ置く際の図である。
図7】用紙貼付補助紙の使用例である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
用紙を台紙に接着剤を介して貼付するための用紙貼付補助紙であって、
前記台紙上に置いた際に前記接着剤が内部に配される枠部を備え、
前記枠部は常温では固体かつ水溶性物体からなことを特徴とする用紙貼付補助紙。