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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118173
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】画像データ信号変換装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/50 20230101AFI20240823BHJP
   H04N 23/60 20230101ALI20240823BHJP
   G03B 17/55 20210101ALI20240823BHJP
   G03B 17/02 20210101ALI20240823BHJP
【FI】
H04N23/50
H04N23/60 300
G03B17/55
G03B17/02
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024451
(22)【出願日】2023-02-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-25
(71)【出願人】
【識別番号】523059785
【氏名又は名称】株式会社リライアブルテクノロジー
(74)【代理人】
【識別番号】100104776
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100119194
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 明夫
(72)【発明者】
【氏名】永井 和美
【テーマコード(参考)】
2H100
2H104
5C122
【Fターム(参考)】
2H100BB05
2H100BB11
2H100EE00
2H104CC00
5C122EA03
5C122EA54
5C122GC35
5C122GE01
5C122GE11
5C122GF01
(57)【要約】
【課題】著しくコンパクト化が図られ、取扱性を向上させた画像データ信号変換装置を提供する。
【解決手段】この画像データ信号変換装置10は、外部カメラで撮影した画像データ信号を入力し、この画像データ信号の通信規格を変換して携帯情報端末に出力する変換基板11と、変換基板11に給電するバッテリ12と、変換基板11及びバッテリ12を内蔵する筐体20と、を備え、画像データ信号が入力される画像データ信号入力端子27と、通信規格の変換後の画像データ信号を携帯情報端末に出力する画像データ信号出力端子28とが筐体20の同一側面に配設されている。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部カメラで撮影した画像データ信号を入力し、該画像データ信号の通信規格を変換して携帯情報端末に出力する変換基板と、
前記変換基板に給電するバッテリと、
前記変換基板及び前記バッテリを内蔵する筐体と、を備えたことを特徴とする画像データ信号変換装置。
【請求項2】
前記外部カメラで撮影した画像データ信号が入力される画像データ信号入力端子と、前記通信規格の変換後の画像データ信号を前記携帯情報端末に出力する画像データ信号出力端子とが前記筐体の同一側面に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の画像データ信号変換装置。
【請求項3】
前記変換基板が入力部及び出力部を有し、前記入力部と前記画像データ信号入力端子又は前記出力部と前記画像データ信号出力端子のいずれかがフラットケーブルで接続されていることを特徴とする請求項2に記載の画像データ信号変換装置。
【請求項4】
前記変換基板の一方の面に電子機器が搭載され、この電子機器が搭載された面が前記バッテリ側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像データ信号変換装置。
【請求項5】
前記変換基板を含む発熱部材に接触して該発熱部材から発生する熱を吸熱する吸熱部材が設けられ、該吸熱部材が両端に開口端を有する中空棒状体に形成され、これらの開口端の一方が前記筐体の一側面に設けられているとともに、前記開口端の他方が前記筐体の他側面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像データ信号変換装置。
【請求項6】
前記吸熱部材に前記発熱部材に接触する接触部材が設けられ、該接触部材は、前記吸熱部材の軸方向に沿って移動自在であって、着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の画像データ信号変換装置。
【請求項7】
前記外部カメラと前記筐体とが一体に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像データ信号変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部カメラで撮影した画像データ信号を携帯情報端末に対応した通信規格に変換する画像データ信号変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載された発明のように、コネクタから入力される画像データ信号を処理する信号処理部が筐体内に設けられたものがある。この筐体内には、上記信号処理部からの熱を伝導する熱伝導部材が設けられている。上記信号処理部は、上記筐体の外部に設けられたバッテリ等の外部電源から給電するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-118211号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の筐体は、上記信号処理部に筐体の外部に設けられたバッテリ等の外部電源から給電されることから、部品点数が増加するとともに、取扱いにくく、また全体として大型化するという問題が生じていた。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、著しくコンパクト化が図られ、取扱性を向上させた画像データ信号変換装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、外部カメラで撮影した画像データ信号を入力し、該画像データ信号の通信規格を変換して携帯情報端末に出力する変換基板と、前記変換基板に給電するバッテリと、前記変換基板及び前記バッテリを内蔵する筐体と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記外部カメラで撮影した画像データ信号が入力される画像データ信号入力端子と、前記通信規格の変換後の画像データ信号を前記携帯情報端末に出力する画像データ信号出力端子とが前記筐体の同一側面に配設されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の構成に加えて、前記変換基板が入力部及び出力部を有し、前記入力部と前記画像データ信号入力端子又は前記出力部と前記画像データ信号出力端子のいずれかがフラットケーブルで接続されていることを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記変換基板の一方の面に電子機器が搭載され、この電子機器が搭載された面が前記バッテリ側に配置されていることを特徴とする。
【0010】
請求項5に係る発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記変換基板を含む発熱部材に接触して該発熱部材から発生する熱を吸熱する吸熱部材が設けられ、該吸熱部材が両端に開口端を有する中空棒状体に形成され、これらの開口端の一方が前記筐体の一側面に設けられているとともに、前記開口端の他方が前記筐体の他側面に設けられていることを特徴とすることを特徴とする。
【0011】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の構成に加えて、前記吸熱部材に前記発熱部材に接触する接触部材が設けられ、該接触部材は、前記吸熱部材の軸方向に沿って移動自在であって、着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の構成に加えて、前記外部カメラと前記筐体とが一体に設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、外部カメラで撮影した画像データ信号を入力し、この画像データ信号の通信規格を変換して携帯情報端末に出力する変換基板と、この変換基板に給電するバッテリとが筐体に内蔵されているので、著しくコンパクト化が図られ、取扱性を向上させることができる。
【0014】
請求項2の発明によれば、画像データ信号入力端子と画像データ信号出力端子とが筐体の同一側面に配設されているので、取扱性を各段に向上させることができる。
【0015】
請求項3の発明によれば、変換基板が入力部及び出力部を有し、前記入力部と前記画像データ信号入力端子又は前記出力部と前記画像データ信号出力端子のいずれかがフラットケーブルで接続されているので、ケーブルの引き回しが容易になる。
【0016】
請求項4の発明によれば、前記変換基板の一方の面に電子機器が搭載され、この電子機器が搭載された面が前記バッテリ側に配置されているので、変換基板及びバッテリが高温になるのを防止することができる。
【0017】
請求項5の発明によれば、変換基板を含む発熱部材から発生する熱を吸熱する吸熱部材が設けられ、この吸熱部材が両端に開口端を有する中空棒状体に形成され、これらの開口端の一方が筐体の一側面に設けられているとともに、開口端の他方が筐体の他側面に設けられているので、中空棒状体の放熱部材内を外気が流通することができ、吸熱効果を格段に向上させることができる。
【0018】
請求項6に係る発明は、吸熱部材に発熱部材に接触する接触部材が設けられ、この接触部材は、吸熱部材の軸方向に沿って移動自在であって、着脱自在に取り付けられているので、一段と効果的に吸熱することが可能となる。
【0019】
請求項7の発明によれば、外部カメラと筐体とが一体に設けられているので、取扱性をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の各実施形態に係る画像データ信号変換装置の適用例を示す構成ブロック概略図である。
図2】実施形態1に係る画像データ信号変換装置の外観を示す平面図である。
図3】同実施形態に係る画像データ信号変換装置の正面図である。
図4図3のA-A線による断面図である。
図5図3のB-B線による断面図である。
図6】同実施形態に係る画像データ信号変換装置の開蓋状態で正面部分を切り欠いて示す斜視図である。
図7】同実施形態に係る画像データ信号変換装置の開蓋状態で側面部分を切り欠いて示す斜視図である。
図8】実施形態2に係る画像データ信号変換装置の外観を示す平面図である。
図9】同実施形態に係る画像データ信号変換装置の正面図である。
図10図9のC-C線による断面図である。
図11図8のD-D線による断面図である。
図12】同実施形態に係る画像データ信号変換装置の開蓋状態を示す平面図である。
図13】同実施形態に係る画像データ信号変換装置の閉蓋状態を示す側面図である。
図14】実施形態3に係る画像データ信号変換装置の放熱部材の取付状態を示す斜視図である。
図15】実施形態3に係る画像データ信号変換装置の放熱部材の取付状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[発明の実施形態1]
本発明の実施形態1について、図1図7を用いて説明する。
【0022】
図1は、本発明の各実施形態に係る画像データ信号変換装置の適用例を示す構成ブロック概略図である。
【0023】
図1に示すように、画像データ信号変換装置10は、外部カメラ1と、携帯情報端末5に有線接続されている。具体的に、画像データ信号変換装置10は、外部カメラ1とカメラケーブル2を通して接続されているとともに、携帯情報端末5と端末ケーブル6を通して接続されている。外部カメラ1には、例えばUSBカメラ等の撮像装置が用いられ、携帯情報端末5には、例えばアイパッド(登録商標)5a又はアイホン(登録商標)5bが用いられる。
【0024】
画像データ信号変換装置10には、外部カメラ1で撮影した画像データ信号がカメラケーブル2を通して入力され、この画像データ信号の通信規格を変換して携帯情報端末5に端末ケーブル6を通して画像データ信号を出力する変換基板11と、この変換基板11に例えば5Vの電圧を給電するバッテリ12とが後述する筐体20内に設けられている。ここで、バッテリ12は、5Vの出力電圧が得られない場合、別途昇圧基板を設けて出力電圧が5Vになるように昇圧してもよい。
【0025】
次に、画像データ信号変換装置10の具体的な構造について説明する。
【0026】
図2は、実施形態1に係る画像データ信号変換装置の外観を示す平面図である。図3は、同実施形態に係る画像データ信号変換装置の正面図である。図4は、図3のA-A線による断面図である。図5は、図3のB-B線による断面図である。図6は、同実施形態に係る画像データ信号変換装置の開蓋状態で正面部分を切り欠いて示す斜視図である。図7は、同実施形態に係る画像データ信号変換装置の開蓋状態で側面部分を切り欠いて示す斜視図である。
【0027】
図2図7に示すように、画像データ信号変換装置10は、筐体20を有し、この筐体20には、変換基板11及びバッテリ12が内蔵されている。筐体20は、全体が例えばABS樹脂等の樹脂により成形され、本体ケース21と、この本体ケース21の開口端に嵌合され透光性を有するカバー22とから構成されている。筐体20は、直方体の箱状に形成されて4つの隅角部がそれぞれ面取りされてアール形状に形成されている。
【0028】
本体ケース21は、図4図7に示すように平面視略長方形の底面部23と、この底面部23の周縁部からそれぞれ垂直方向に立ち上がる側面部24とを備える。側面部24は、長尺側面部24aが対向するように設けられるとともに、短尺側面部24bも対向するように設けられている。本体ケース21には、側面部24の上端で囲まれた開口部25が形成されている。本体ケース21の内部には、変換基板11及びバッテリ12等の各種部品を収容するための収容空間26が形成されている。
【0029】
側面部24の短尺側面部24bの一方の面(同一側面)には、画像データ信号入力端子27及び画像データ信号出力端子28が互いに間隔をあけて配設されている。画像データ信号入力端子27には、カメラケーブル2の図示しないコネクタプラグが接続され、外部カメラ1で撮影した画像データ信号がカメラケーブル2を通して入力される。画像データ信号出力端子28には、端末ケーブル6の図示しないコネクタプラグが接続され、外部カメラ1で撮影した画像データ信号を変換基板11で通信規格を変換して携帯情報端末5に端末ケーブル6を通して出力する。
【0030】
本実施形態では、画像データ信号入力端子27が変換基板11の入力部として構成されている。変換基板11の出力部11aには、図示しないフラットケーブルの一端に設けられたコネクタが接続され、上記フラットケーブルの他端に設けられたコネクタが画像データ信号出力端子28に接続されている。本実施形態では、画像データ信号入力端子27と画像データ信号出力端子28との間を上記フラットケーブルで引き回すことで、画像データ信号入力端子27と、画像データ信号出力端子28とが筐体20の同一の短尺側面部24bに配設されている。なお、上記入力部と画像データ信号入力端子27又は上記出力部と画像データ信号出力端子28の少なくとも一方がフラットケーブルで接続されていればよい。また、上記フラットケーブルを使用することなく、通常のワイヤでも使用可能である。
【0031】
変換基板11は、一方の面(下面)に電子機器が搭載され、この電子機器が搭載された一方の面は他方の面に対して比較的温度上昇が少ないことから、この電子機器が搭載された一方の面がバッテリ12側となるように配置されている。
【0032】
また、側面部24の長尺側面部24aの一方の面には、図6に示すように変換基板11のオンオフスイッチ29と、このオンオフスイッチ29と並んでバッテリ12を充電するためのバッテリ充電用のコネクタ30が配設されている。なお、バッテリ12は、縦断面形状が長円形状に形成されているので、上記フラットケーブルを引き回した際にフラットケーブルが損傷するのを防止することができる。
【0033】
変換基板11は、図6及び図7に示すように電子機器が搭載されていない他方の面(上面)に例えばLEDからなる赤ランプ13及び青ランプ14が並設されている。これらの赤ランプ13及び青ランプ14が点灯すると、これらの光がカバー22を透過して外部から視認できるように構成されている。オンオフスイッチ29がオンになると、赤ランプ13が点灯した後、例えば15秒程度経過すると、青ランプ14が点灯して通信準備状態になる。これにより、画像データ信号入力端子27にカメラケーブル2のコネクタプラグが接続可能な状態になるとともに、画像データ信号出力端子28に端末ケーブル6のコネクタプラグが接続可能な状態になる。
【0034】
次に、本実施形態1の作用について説明する。
【0035】
まず、オンオフスイッチ29をオンにすると、赤ランプ13が点灯する。その後、例えば15秒程度経過すると、青ランプ14が点灯して通信準備状態になる。これにより、画像データ信号入力端子27にカメラケーブル2のコネクタプラグが接続可能な状態になるとともに、画像データ信号出力端子28に端末ケーブル6のコネクタプラグが接続可能な状態になる。そして、画像データ信号入力端子27にカメラケーブル2のコネクタプラグを接続するとともに、画像データ信号出力端子28に端末ケーブル6のコネクタプラグを接続する。これら赤ランプ13及び青ランプ14の光がカバー22を透過して外部から視認可能である。
【0036】
すると、外部カメラ1で撮影した画像データ信号がカメラケーブル2を通して変換基板11に入力する。この変換基板11では、入力した画像データ信号の通信規格を携帯情報端末5のアイパッド(登録商標)5a又はアイホン(登録商標)5bに対応するように変換する。
【0037】
そして、変換基板11によって変換された画像データ信号は、端末ケーブル6を通して携帯情報端末5に出力されることで、外部カメラ1で撮影した画像が携帯情報端末5のアイパッド(登録商標)5a又はアイホン(登録商標)5bの表示部にリアルタイムで表示される。
【0038】
次に、本実施形態1の効果について説明する。
【0039】
このように本実施形態1によれば、外部カメラ1で撮影した画像データ信号を入力し、この画像データ信号の通信規格を変換して携帯情報端末5に出力する変換基板11と、この変換基板11に給電するバッテリ12とが筐体20に内蔵されているので、著しくコンパクト化が図られ、取扱性を向上させることができる。
【0040】
また、本実施形態1によれば、画像データ信号入力端子27と画像データ信号出力端子28とが筐体20の側面部24の短尺側面部24bの一方の面(同一側面)に配設されているので、カメラケーブル2のコネクタプラグ及び端末ケーブル6のコネクタプラグを容易に差し込むことが可能となり、取扱性を各段に向上させることができる。
【0041】
また、本実施形態1によれば、変換基板11が入力部及び出力部を有し、入力部と画像データ信号入力端子27又は出力部と画像データ信号出力端子28のいずれかが上記フラットケーブルで接続されているので、ケーブルの引き回しが容易になる。
【0042】
また、本実施形態1によれば、変換基板11の一方の面に電子機器が搭載され、この電子機器が搭載された面がバッテリ12側に配置されているので、変換基板11及びバッテリ12が高温になるのを防止することができる。
【0043】
[発明の実施形態2]
本発明の実施形態2について、図8図13を用いて説明する。
【0044】
図8は、実施形態2に係る画像データ信号変換装置の外観を示す平面図である。図9は、同実施形態に係る画像データ信号変換装置の正面図である。図10は、図9のC-C線による断面図である。図11は、図8のD-D線による断面図である。図12は、同実施形態に係る画像データ信号変換装置の開蓋状態を示す平面図である。図13は、同実施形態に係る画像データ信号変換装置の閉蓋状態を示す側面図である。なお、本実施形態2では、前記実施形態1と同一又は対応する部分には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0045】
図10図12に示すように、本実施形態2の筐体40には、変換基板11及びバッテリ12が内蔵されている。筐体40は、図8に示すように前記実施形態1の筐体20よりも細長く形成され、図9及び図10に示すようにケース41と、このケース41の開口端に嵌合され透光性を有するカバー42とから構成されている。カバー42は、ケース41よりも側面部が高く形成されて収納空間が大きく形成されている。図9に示すように、ケース41の短尺側面部43には、画像データ信号入力端子27が配設されている。画像データ信号入力端子27が配設された側のカバー42の短尺側面部44には、画像データ信号出力端子28が配設されている。これにより、画像データ信号入力端子27と画像データ信号出力端子28は、同一の側面に配設されることとなる。
【0046】
カバー42の長尺側面部45には、図12及び図13に示すように左右両端部近傍にシャッター釦46が配設されるとともに、その略中間に変換基板11のオンオフスイッチ29が配設されている。2つのシャッター釦46の一方の近傍には、バッテリ12を充電するためのバッテリ充電用のコネクタ30が配設されている。使用者が2つのシャッター釦46の内のいずれか一方を押圧操作することで、携帯情報端末5の表示部に表示された記録したい画像を携帯情報端末5内の記録部に静止画像として記録することができるように構成されている。
【0047】
また、使用者が2つのシャッター釦46の内のいずれか他方を押圧操作することで、携帯情報端末5の表示部に表示された記録したい画像を携帯情報端末5内の記録部に動画像として記録することができるように構成されている。
【0048】
なお、本実施形態2の画像データ信号変換装置10は、カメラケーブル2を使用することなく、外部カメラ1を、コネクタを介して直接変換基板11に接続して外部カメラ1と筐体40を一体化すれば、携帯情報端末5の表示部に表示された画像を見ながら、使用者が2つのシャッター釦46を操作することができるので、取扱性をさらに向上させることができる。
【0049】
[発明の実施形態3]
本発明の実施形態3について、図14及び図15を用いて説明する。
【0050】
図14は、実施形態3に係る画像データ信号変換装置の放熱部材の取付状態を示す斜視図である。図15は、実施形態3に係る画像データ信号変換装置の放熱部材の取付状態を示す側面図である。なお、本実施形態3では、前記実施形態1と同一の部分には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、図14及び図15では、本体ケース21及び吸熱部材50のみを示している。他の構成は、前記実施形態1と同一であるので、図示を省略している。
【0051】
図14及び図15に示すように、実施形態3では、変換基板11及び上記昇圧基板を含む発熱部材から発生する熱を吸熱する吸熱部材50が設けられている。すなわち、吸熱部材50は、上記発熱部材に接触して直接その熱を吸収するようにしている。この吸熱部材50は、銅又はアルミニウムから一体に成形され、両端に開口端51を有する中空丸パイプ状に形成されている。吸熱部材50は、例えば外径が2.5mmであって、内径が2.1mmである。
【0052】
筐体20の本体ケース21の短尺側面部24bには、図14及び図15に示すように画像データ信号入力端子27の開口部27aと、画像データ信号出力端子28の開口部28aが形成されている。また、側面部24の長尺側面部24aの一方の面には、オンオフスイッチ29の開口部29aと、このオンオフスイッチ29と並んでバッテリ充電用のコネクタ30の開口部30aとが形成されている。
【0053】
開口端51の一方が筐体20の一側面の長尺側面部24aに設けられているとともに、開口端51の他方が筐体の他側面の長尺側面部24aに設けられている。すなわち、放熱部材50は、一側面の長尺側面部24aから他側面の長尺側面部24aに跨るように配置されている。
【0054】
このように吸熱部材50が設けられているので、外気が開口端51の一方から流入して発熱部材から吸熱し、その吸熱した空気が開口端51の他方から流出するようにしている。これにより、筐体20内における変換基板11等の各部材に外気の粉塵等が流入することなく、発熱部材を冷却することができる。
【0055】
なお、実施形態3の吸熱部材50は、中空丸パイプ状に形成したが、これに限らず中空角パイプ状に形成してもよい。そして、中空丸パイプの外周面に多数のフィン等を設けるようにしてもよい。さらに、吸熱部材50を発熱部材の位置や数に対応して複数本配置するようにしてもよく、縦横に配置してもよい。
【0056】
また、実施形態3では、吸熱部材50に発熱部材に接触する図示しない放熱フィン等の接触部材が設けられ、この接触部材は、吸熱部材50の軸方向に沿って移動自在であって、着脱自在に取り付けるようにしてもよい。このように構成することで、発熱部材の位置に対応して接触部材を移動させ、効果的に吸熱することが可能となる。また、吸熱部材50に対して接触部材を着脱自在に取り付けることにより、大きさや形状の異なる接触部材に交換することができ、一段と効果的に吸熱することが可能となる。
【符号の説明】
【0057】
1…外部カメラ、2…カメラケーブル、5…携帯情報端末、5a…アイパッド(登録商標)、5b…アイホン(登録商標)、6…端末ケーブル、10…画像データ信号変換装置、11…変換基板、12…バッテリ、13…赤ランプ、14…青ランプ、20…筐体、21…本体ケース、22…カバー、23…底面部、24…側面部、24a…長尺側面部、24b…、25…開口部、26…収容空間、27…画像データ信号入力端子、27a…開口部、28…画像データ信号出力端子、28a…開口部、29…オンオフスイッチ、29a…開口部、30…コネクタ、30a…開口部、40…筐体、41…ケース、42…カバー、43…短尺側面部、44…短尺側面部、45…長尺側面部、46…シャッター釦、50…吸熱部材、51…開口端。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2023-04-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部カメラで撮影した画像データ信号を入力し、該画像データ信号の通信規格を変換して携帯情報端末に出力する変換基板と、
前記変換基板に給電するバッテリと、
前記変換基板及び前記バッテリを内蔵する筐体と、を備え
前記変換基板を含む発熱部材に接触して該発熱部材から発生する熱を吸熱する吸熱部材が設けられ、該吸熱部材が両端に開口端を有する中空棒状体に形成され、これらの開口端の一方が前記筐体の一側面に設けられているとともに、前記開口端の他方が前記筐体の他側面に設けられていることを特徴とする画像データ信号変換装置。
【請求項2】
前記外部カメラで撮影した画像データ信号が入力される画像データ信号入力端子と、前記通信規格の変換後の画像データ信号を前記携帯情報端末に出力する画像データ信号出力端子とが前記筐体の同一側面に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の画像データ信号変換装置。
【請求項3】
前記変換基板が入力部及び出力部を有し、前記入力部と前記画像データ信号入力端子又は前記出力部と前記画像データ信号出力端子のいずれかがフラットケーブルで接続されていることを特徴とする請求項2に記載の画像データ信号変換装置。
【請求項4】
前記変換基板の一方の面に電子機器が搭載され、この電子機器が搭載された面が前記バッテリ側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像データ信号変換装置。
【請求項5】
前記吸熱部材に前記発熱部材に接触する接触部材が設けられ、該接触部材は、前記吸熱部材の軸方向に沿って移動自在であって、着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像データ信号変換装置。
【請求項6】
前記外部カメラと前記筐体とが一体に設けられていることを特徴とする請求項に記載の画像データ信号変換装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
かかる課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、外部カメラで撮影した画像データ信号を入力し、該画像データ信号の通信規格を変換して携帯情報端末に出力する変換基板と、前記変換基板に給電するバッテリと、前記変換基板及び前記バッテリを内蔵する筐体と、を備え、前記変換基板を含む発熱部材に接触して該発熱部材から発生する熱を吸熱する吸熱部材が設けられ、該吸熱部材が両端に開口端を有する中空棒状体に形成され、これらの開口端の一方が前記筐体の一側面に設けられているとともに、前記開口端の他方が前記筐体の他側面に設けられていることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
請求項に係る発明は、請求項に記載の構成に加えて、前記吸熱部材に前記発熱部材に接触する接触部材が設けられ、該接触部材は、前記吸熱部材の軸方向に沿って移動自在であって、着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
請求項に係る発明は、請求項に記載の構成に加えて、前記外部カメラと前記筐体とが一体に設けられていることを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
請求項1の発明によれば、外部カメラで撮影した画像データ信号を入力し、この画像データ信号の通信規格を変換して携帯情報端末に出力する変換基板と、この変換基板に給電するバッテリとが筐体に内蔵されているので、著しくコンパクト化が図られ、取扱性を向上させることができる。
また、請求項1の発明によれば、変換基板を含む発熱部材から発生する熱を吸熱する吸熱部材が設けられ、この吸熱部材が両端に開口端を有する中空棒状体に形成され、これらの開口端の一方が筐体の一側面に設けられているとともに、開口端の他方が筐体の他側面に設けられているので、中空棒状体の放熱部材内を外気が流通することができ、吸熱効果を格段に向上させることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
請求項に係る発明は、吸熱部材に発熱部材に接触する接触部材が設けられ、この接触部材は、吸熱部材の軸方向に沿って移動自在であって、着脱自在に取り付けられているので、一段と効果的に吸熱することが可能となる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
請求項の発明によれば、外部カメラと筐体とが一体に設けられているので、取扱性をさらに向上させることができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
本実施形態では、画像データ信号入力端子27が変換基板11の入力部として構成されている。変換基板11の出力部には、図示しないフラットケーブルの一端に設けられたコネクタが接続され、上記フラットケーブルの他端に設けられたコネクタが画像データ信号出力端子28に接続されている。本実施形態では、画像データ信号入力端子27と画像データ信号出力端子28との間を上記フラットケーブルで引き回すことで、画像データ信号入力端子27と、画像データ信号出力端子28とが筐体20の同一の短尺側面部24bに配設されている。なお、上記入力部と画像データ信号入力端子27又は上記出力部と画像データ信号出力端子28の少なくとも一方がフラットケーブルで接続されていればよい。また、上記フラットケーブルを使用することなく、通常のワイヤでも使用可能である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
開口端51の一方が筐体20の一側面の長尺側面部24aに設けられているとともに、開口端51の他方が筐体の他側面の長尺側面部24aに設けられている。すなわち、熱部材50は、一側面の長尺側面部24aから他側面の長尺側面部24aに跨るように配置されている。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0057】
1…外部カメラ、2…カメラケーブル、5…携帯情報端末、5a…アイパッド(登録商標)、5b…アイホン(登録商標)、6…端末ケーブル、10…画像データ信号変換装置、11…変換基板、12…バッテリ、13…赤ランプ、14…青ランプ、20…筐体、21…本体ケース、22…カバー、23…底面部、24…側面部、24a…長尺側面部、24b…短尺側面部、25…開口部、26…収容空間、27…画像データ信号入力端子、27a…開口部、28…画像データ信号出力端子、28a…開口部、29…オンオフスイッチ、29a…開口部、30…コネクタ、30a…開口部、40…筐体、41…ケース、42…カバー、43…短尺側面部、44…短尺側面部、45…長尺側面部、46…シャッター釦、50…吸熱部材、51…開口端。
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正の内容】
図9
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正の内容】
図10