(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118180
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】物流管理システム、物流管理方法及び物流管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0833 20230101AFI20240823BHJP
【FI】
G06Q10/0833
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024464
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】516131061
【氏名又は名称】千曲運輸株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126468
【弁理士】
【氏名又は名称】田久保 泰夫
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 剛登
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
5L049CC51
(57)【要約】 (修正有)
【課題】物流の各地点における商品の積み卸しを考慮した運行予定が確認でき、また、各地点での商品の積み卸し状況が確認できる物流管理システム、物流管理方法及び物流管理プログラムを提供する。
【解決手段】物流管理システム10は、車両IDを取得するID取得部24と、出荷日を取得する出荷日取得部26と、地点における商品の検品時間を算出する検品時間算出部40と、地点間の移動時間を算出する移動時間算出部42と、を備え、算出した検品時間と移動時間に基づいて、車両の前記地点毎の到着時間を算出する。これにより、物流の各地点における商品の積み卸しを考慮した運行予定が確認できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者を特定する利用者IDと、商品を配送する車両を特定する車両IDとが記録された運転手テーブルと、
前記車両IDと、前記商品の出荷日と、前記商品を積み又は卸しの少なくとも一方である積卸を行う地点とが記録された運行テーブルと、
前記出荷日と、前記地点と、前記車両IDと、前記商品の商品名と、前記商品の積卸方法を定める積卸種類と、前記商品の出荷数とが記録された出荷テーブルと、
前記積卸種類と、前記積卸種類毎の検品時間である検品基準時間とが記録された検品テーブルと、
を有するデータベース部と、
前記車両IDを取得するID取得部と、
出荷日を取得する出荷日取得部と、
前記地点における前記商品の検品時間を算出する検品時間算出部と、
前記地点間の移動時間を算出する移動時間算出部と、
を備え、
前記ID取得部は、一の利用者が前記車両の運転手であって、前記一の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記運転手テーブルから前記車両IDを取得し、
前記出荷日取得部は、前記利用者IDの取得時刻に基づいて出荷日を取得し、
前記検品時間算出部は、
取得した前記車両IDと前記出荷日とに基づいて、前記運行テーブルから前記地点を取得し、
取得した前記車両IDと前記出荷日と前記地点とに基づいて、前記出荷テーブルから前記商品毎の前記積卸種類と前記出荷数とを取得し、
取得した前記積卸種類に基づいて、前記検品テーブルから前記品名毎の前記検品基準時間を取得し、
取得した前記商品毎の前記出荷数と前記検品基準時間に基づいて、前記商品毎の前記検品時間を算出し、
前記移動時間算出部は、
前記地点間の移動時間を算出し、
算出した前記検品時間と前記移動時間に基づいて、前記車両の前記地点毎の到着時間を算出する
ことを特徴とする物流管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の物流管理システムにおいて、
前記物流管理システムは、
前記商品の検品状況を確認する検品確認部を備え、
前記データベース部は、利用者を特定する利用者IDと、前記利用者の所属における所属IDと、前記所属が属する地点が記録された地点テーブルを有し、
前記ID取得部は、他の利用者が前記所属の利用者であって、前記他の利用者によって取得された一の利用者の前記利用者IDを取得し、前記一の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記運転手テーブルから前記車両IDを取得し、
前記出荷日取得部は、他の利用者が前記所属の利用者であって、前記他の利用者の前記利用者IDの取得時刻に基づいて出荷日を取得し、
前記検品確認部は、
前記他の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記地点テーブルから前記地点を取得し、
取得した前記車両IDと前記出荷日と前記地点とに基づいて、前記出荷テーブルから前記商品名と前記出荷数とを取得し、
取得した前記商品名と前記出荷数とともに、確認欄が前記他の利用者の端末の表示部に表示され、
前記他の利用者が、前記表示部に表示されたすべての前記確認欄を確認することにより、検品状況として、検品終了と判断する
ことを特徴とする物流管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の物流管理システムにおいて、
前記検品確認部で検品状況として、前記検品終了と判断された場合、
前記検品終了の旨が、前記一の利用者の端末に送信され、
前記検品終了の旨を受信した前記一の利用者の端末において、前記車両の前記地点での出発時刻が確定する
ことを特徴とする物流管理システム。
【請求項4】
運転手テーブルには、利用者を特定する利用者IDと、商品を配送する車両を特定する車両IDとが記録され、
運行テーブルには、前記車両IDと、前記商品の出荷日と、前記商品を積み又は卸しの少なくとも一方である積卸を行う地点とが記録され、
出荷テーブルには、前記出荷日と、前記地点と、前記車両IDと、前記商品の商品名と、前記商品の積卸方法を定める積卸種類と、前記商品の出荷数とが記録され、
検品テーブルには、前記積卸種類と、前記積卸種類毎の検品時間である検品基準時間とが記録され、
前記車両IDを取得するID取得工程と、
出荷日を取得する出荷日取得工程と、
前記地点における前記商品の検品時間を算出する検品時間算出工程と、
前記地点間の移動時間を算出する移動時間算出工程と、
を備え、
前記ID取得工程は、一の利用者が前記車両の運転手であって、前記一の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記運転手テーブルから前記車両IDを取得し、
前記出荷日取得工程は、前記利用者IDの取得時刻に基づいて出荷日を取得し、
前記検品時間算出工程は、
取得した前記車両IDと前記出荷日とに基づいて、前記運行テーブルから前記地点を取得し、
取得した前記車両IDと前記出荷日と前記地点とに基づいて、前記出荷テーブルから前記商品毎の前記積卸種類と前記出荷数とを取得し、
取得した前記積卸種類に基づいて、前記検品テーブルから前記品名毎の前記検品基準時間を取得し、
取得した前記商品毎の前記出荷数と前記検品基準時間に基づいて、前記商品毎の前記検品時間を算出し、
前記移動時間算出工程は、
前記地点間の移動時間を算出し、
算出した前記検品時間と前記移動時間に基づいて、前記車両の前記地点毎の到着時間を算出する
ことを特徴とする物流管理方法。
【請求項5】
請求項4に記載の物流管理方法において、
前記物流管理方法は、
前記商品の検品状況を確認する検品確認工程を備え、
地点テーブルには、利用者を特定する利用者IDと、前記利用者の所属における所属IDと、前記所属が属する地点が記録され、
前記ID取得工程は、他の利用者が前記所属の利用者であって、前記他の利用者によって取得された一の利用者の前記利用者IDを取得し、前記一の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記運転手テーブルから前記車両IDを取得し、
前記出荷日取得工程は、他の利用者が前記所属の利用者であって、前記他の利用者の前記利用者IDの取得時刻に基づいて出荷日を取得し、
前記検品確認工程は、
前記他の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記地点テーブルから前記地点を取得し、
取得した前記車両IDと前記出荷日と前記地点とに基づいて、前記出荷テーブルから前記商品名と前記出荷数とを取得し、
取得した前記商品名と前記出荷数とともに、確認欄が前記他の利用者の端末の表示部に表示され、
前記他の利用者が、前記表示部に表示されたすべての前記確認欄を確認することにより、検品状況として、検品終了と判断する
ことを特徴とする物流管理方法。
【請求項6】
請求項5に記載の物流管理方法において、
前記検品確認工程で検品状況として、前記検品終了と判断された場合、
前記検品終了の旨が、前記一の利用者の端末に送信され、
前記検品終了の旨を受信した前記一の利用者の端末において、前記車両の前記地点での出発時刻が確定する
ことを特徴とする物流管理方法。
【請求項7】
運転手テーブルには、利用者を特定する利用者IDと、商品を配送する車両を特定する車両IDとが記録され、
運行テーブルには、前記車両IDと、前記商品の出荷日と、前記商品を積み又は卸しの少なくとも一方である積卸を行う地点とが記録され、
出荷テーブルには、前記出荷日と、前記地点と、前記車両IDと、前記商品の商品名と、前記商品の積卸方法を定める積卸種類と、前記商品の出荷数とが記録され、
検品テーブルには、前記積卸種類と、前記積卸種類毎の検品時間である検品基準時間とが記録され、
前記車両IDを取得するID取得工程と、
出荷日を取得する出荷日取得工程と、
前記地点における前記商品の検品時間を算出する検品時間算出工程と、
前記地点間の移動時間を算出する移動時間算出工程と、
を備え、
前記ID取得工程は、一の利用者が前記車両の運転手であって、前記一の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記運転手テーブルから前記車両IDを取得し、
前記出荷日取得工程は、前記利用者IDの取得時刻に基づいて出荷日を取得し、
前記検品時間算出工程は、
取得した前記車両IDと前記出荷日とに基づいて、前記運行テーブルから前記地点を取得し、
取得した前記車両IDと前記出荷日と前記地点とに基づいて、前記出荷テーブルから前記商品毎の前記積卸種類と前記出荷数とを取得し、
取得した前記積卸種類に基づいて、前記検品テーブルから前記品名毎の前記検品基準時間を取得し、
取得した前記商品毎の前記出荷数と前記検品基準時間に基づいて、前記商品毎の前記検品時間を算出し、
前記移動時間算出工程は、
前記地点間の移動時間を算出し、
算出した前記検品時間と前記移動時間に基づいて、前記車両の前記地点毎の到着時間を算出し、
前記各工程をコンピュータに実行させることを特徴とする物流管理プログラム。
【請求項8】
請求項7に記載の物流管理プログラムにおいて、
前記物流管理プログラムは、
前記商品の検品状況を確認する検品確認工程を備え、
地点テーブルには、利用者を特定する利用者IDと、前記利用者の所属における所属IDと、前記所属が属する地点が記録され、
前記ID取得工程は、他の利用者が前記所属の利用者であって、前記他の利用者によって取得された一の利用者の前記利用者IDを取得し、前記一の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記運転手テーブルから前記車両IDを取得し、
前記出荷日取得工程は、他の利用者が前記所属の利用者であって、前記他の利用者の前記利用者IDの取得時刻に基づいて出荷日を取得し、
前記検品確認工程は、
前記他の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記地点テーブルから前記地点を取得し、
取得した前記車両IDと前記出荷日と前記地点とに基づいて、前記出荷テーブルから前記商品名と前記出荷数とを取得し、
取得した前記商品名と前記出荷数とともに、確認欄が前記他の利用者の端末の表示部に表示され、
前記他の利用者が、前記表示部に表示されたすべての前記確認欄を確認することにより、検品状況として、検品終了と判断する
ことを特徴とする物流管理プログラム。
【請求項9】
請求項8に記載の物流管理プログラムにおいて、
前記検品確認工程で検品状況として、前記検品終了と判断された場合、
前記検品終了の旨が、前記一の利用者の端末に送信され、
前記検品終了の旨を受信した前記一の利用者の端末において、前記車両の前記地点での出発時刻が確定する
ことを特徴とする物流管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物流管理システム、物流管理方法及び物流管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
運輸業において、商品の輸送を効率的に行うためには、車両の運行状況を把握することが重要である。特許文献1のシステムでは、運行情報に基づいて、運行ルートを検索し、端末に検索された運行ルートを通知し、高速料金及びドライバーの総労働時間等を考慮した車両運行計画がされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したシステムでは、物流の各地点における商品の積み卸しを考慮した車両運行計画は作成されていなかった。
【0005】
本発明は、上記の課題を考慮してなされたものであって、物流の各地点における商品の積み卸しを考慮した運行予定が確認でき、また、各地点での商品の積み卸し状況が確認できる物流管理システム、物流管理方法、物流管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る物流管理システムは、利用者を特定する利用者IDと、商品を配送する車両を特定する車両IDとが記録された運転手テーブルと、前記車両IDと、前記商品の出荷日と、前記商品を積み又は卸しの少なくとも一方である積卸を行う地点とが記録された運行テーブルと、前記出荷日と、前記地点と、前記車両IDと、前記商品の商品名と、前記商品の積卸方法を定める積卸種類と、前記商品の出荷数とが記録された出荷テーブルと、前記積卸種類と、前記積卸種類毎の検品時間である検品基準時間とが記録された検品テーブルと、を有するデータベース部と、前記車両IDを取得するID取得部と、出荷日を取得する出荷日取得部と、前記地点における前記商品の検品時間を算出する検品時間算出部と、前記地点間の移動時間を算出する移動時間算出部と、を備え、
前記ID取得部は、一の利用者が前記車両の運転手であって、前記一の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記運転手テーブルから前記車両IDを取得し、前記出荷日取得部は、前記利用者IDの取得時刻に基づいて出荷日を取得し、前記検品時間算出部は、取得した前記車両IDと前記出荷日とに基づいて、前記運行テーブルから前記地点を取得し、取得した前記車両IDと前記出荷日と前記地点とに基づいて、前記出荷テーブルから前記商品毎の前記積卸種類と前記出荷数とを取得し、取得した前記積卸種類に基づいて、前記検品テーブルから前記品名毎の前記検品基準時間を取得し、取得した前記商品毎の前記出荷数と前記検品基準時間に基づいて、前記商品毎の前記検品時間を算出し、前記移動時間算出部は、前記地点間の移動時間を算出し、算出した前記検品時間と前記移動時間に基づいて、前記車両の前記地点毎の到着時間を算出することを特徴とする物流管理システム。
【0007】
前記物流管理システムにおいて、前記物流管理システムは、前記商品の検品状況を確認する検品確認部を備え、前記データベース部は、利用者を特定する利用者IDと、前記利用者の所属における所属IDと、前記所属が属する地点が記録された地点テーブルを有し、前記ID取得部は、他の利用者が前記所属の利用者であって、前記他の利用者によって取得された一の利用者の前記利用者IDを取得し、前記一の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記運転手テーブルから前記車両IDを取得し、前記出荷日取得部は、他の利用者が前記所属の利用者であって、前記他の利用者の前記利用者IDの取得時刻に基づいて出荷日を取得し、前記検品確認部は、前記他の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記地点テーブルから前記地点を取得し、取得した前記車両IDと前記出荷日と前記地点とに基づいて、前記出荷テーブルから前記商品名と前記出荷数とを取得し、取得した前記商品名と前記出荷数とともに、確認欄が前記他の利用者の端末の表示部に表示され、前記他の利用者が、前記表示部に表示されたすべての前記確認欄を確認することにより、検品状況として、検品終了と判断することを特徴とする。
【0008】
前記物流管理システムにおいて、前記他の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記地点テーブルから前記地点を取得し、取得した前記車両IDと前記出荷日と前記地点とに基づいて、前記出荷テーブルから前記商品名と前記出荷数とを取得し、取得した前記商品名と前記出荷数とともに、確認欄が前記他の利用者の端末の表示部に表示され、前記他の利用者が、前記表示部に表示されたすべての前記確認欄を確認することにより、検品状況として、検品終了と判断することを特徴とする。
【0009】
前記物流管理システムにおいて、前記検品確認部で検品状況として、前記検品終了と判断された場合、前記検品終了の旨が、前記一の利用者の端末に送信され、前記検品終了の旨を受信した前記一の利用者の端末において、前記車両の前記地点での出発時刻が確定することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る物流管理方法は、運転手テーブルには、利用者を特定する利用者IDと、商品を配送する車両を特定する車両IDとが記録され、運行テーブルには、前記車両IDと、前記商品の出荷日と、前記商品を積み又は卸しの少なくとも一方である積卸を行う地点とが記録され、出荷テーブルには、前記出荷日と、前記地点と、前記車両IDと、前記商品の商品名と、前記商品の積卸方法を定める積卸種類と、前記商品の出荷数とが記録され、検品テーブルには、前記積卸種類と、前記積卸種類毎の検品時間である検品基準時間とが記録され、前記車両IDを取得するID取得工程と、出荷日を取得する出荷日取得工程と、前記地点における前記商品の検品時間を算出する検品時間算出工程と、前記地点間の移動時間を算出する移動時間算出工程と、を備え、前記ID取得工程は、一の利用者が前記車両の運転手であって、前記一の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記運転手テーブルから前記車両IDを取得し、前記出荷日取得工程は、前記利用者IDの取得時刻に基づいて出荷日を取得し、前記検品時間算出工程は、取得した前記車両IDと前記出荷日とに基づいて、前記運行テーブルから前記地点を取得し、取得した前記車両IDと前記出荷日と前記地点とに基づいて、前記出荷テーブルから前記商品毎の前記積卸種類と前記出荷数とを取得し、取得した前記積卸種類に基づいて、前記検品テーブルから前記品名毎の前記検品基準時間を取得し、取得した前記商品毎の前記出荷数と前記検品基準時間に基づいて、前記商品毎の前記検品時間を算出し、前記移動時間算出工程は、前記地点間の移動時間を算出し、算出した前記検品時間と前記移動時間に基づいて、前記車両の前記地点毎の到着時間を算出することを特徴とする。
【0011】
前記物流管理方法において、前記物流管理方法は、前記商品の検品状況を確認する検品確認工程を備え、地点テーブルには、利用者を特定する利用者IDと、前記利用者の所属における所属IDと、前記所属が属する地点が記録され、前記ID取得工程は、他の利用者が前記所属の利用者であって、前記他の利用者によって取得された一の利用者の前記利用者IDを取得し、前記一の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記運転手テーブルから前記車両IDを取得し、前記出荷日取得工程は、他の利用者が前記所属の利用者であって、前記他の利用者の前記利用者IDの取得時刻に基づいて出荷日を取得し、前記検品確認工程は、前記他の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記地点テーブルから前記地点を取得し、取得した前記車両IDと前記出荷日と前記地点とに基づいて、前記出荷テーブルから前記商品名と前記出荷数とを取得し、取得した前記商品名と前記出荷数とともに、確認欄が前記他の利用者の端末の表示部に表示され、前記他の利用者が、前記表示部に表示されたすべての前記確認欄を確認することにより、検品状況として、検品終了と判断することを特徴とする。
【0012】
前記物流管理方法において、前記検品確認工程で検品状況として、前記検品終了と判断された場合、前記検品終了の旨が、前記一の利用者の端末に送信され、前記検品終了の旨を受信した前記一の利用者の端末において、前記車両の前記地点での出発時刻が確定することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る物流管理プログラムは、運転手テーブルには、利用者を特定する利用者IDと、商品を配送する車両を特定する車両IDとが記録され、運行テーブルには、前記車両IDと、前記商品の出荷日と、前記商品を積み又は卸しの少なくとも一方である積卸を行う地点とが記録され、出荷テーブルには、前記出荷日と、前記地点と、前記車両IDと、前記商品の商品名と、前記商品の積卸方法を定める積卸種類と、前記商品の出荷数とが記録され、検品テーブルには、前記積卸種類と、前記積卸種類毎の検品時間である検品基準時間とが記録され、前記車両IDを取得するID取得工程と、出荷日を取得する出荷日取得工程と、前記地点における前記商品の検品時間を算出する検品時間算出工程と、前記地点間の移動時間を算出する移動時間算出工程と、を備え、前記ID取得工程は、一の利用者が前記車両の運転手であって、前記一の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記運転手テーブルから前記車両IDを取得し、前記出荷日取得工程は、前記利用者IDの取得時刻に基づいて出荷日を取得し、前記検品時間算出工程は、取得した前記車両IDと前記出荷日とに基づいて、前記運行テーブルから前記地点を取得し、取得した前記車両IDと前記出荷日と前記地点とに基づいて、前記出荷テーブルから前記商品毎の前記積卸種類と前記出荷数とを取得し、取得した前記積卸種類に基づいて、前記検品テーブルから前記品名毎の前記検品基準時間を取得し、取得した前記商品毎の前記出荷数と前記検品基準時間に基づいて、前記商品毎の前記検品時間を算出し、前記移動時間算出工程は、前記地点間の移動時間を算出し、算出した前記検品時間と前記移動時間に基づいて、前記車両の前記地点毎の到着時間を算出し、前記各工程をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0014】
前記物流管理プログラムにおいて、前記物流管理プログラムは、前記商品の検品状況を確認する検品確認工程を備え、地点テーブルには、利用者を特定する利用者IDと、前記利用者の所属における所属IDと、前記所属が属する地点が記録され、前記ID取得工程は、他の利用者が前記所属の利用者であって、前記他の利用者によって取得された一の利用者の前記利用者IDを取得し、前記一の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記運転手テーブルから前記車両IDを取得し、前記出荷日取得工程は、他の利用者が前記所属の利用者であって、前記他の利用者の前記利用者IDの取得時刻に基づいて出荷日を取得し、前記検品確認工程は、前記他の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記地点テーブルから前記地点を取得し、取得した前記車両IDと前記出荷日と前記地点とに基づいて、前記出荷テーブルから前記商品名と前記出荷数とを取得し、取得した前記商品名と前記出荷数とともに、確認欄が前記他の利用者の端末の表示部に表示され、前記他の利用者が、前記表示部に表示されたすべての前記確認欄を確認することにより、検品状況として、検品終了と判断することを特徴とする。
【0015】
前記物流管理プログラムにおいて、前記検品確認工程で検品状況として、前記検品終了と判断された場合、前記検品終了の旨が、前記一の利用者の端末に送信され、前記検品終了の旨を受信した前記一の利用者の端末において、前記車両の前記地点での出発時刻が確定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の物流管理システム、物流管理方法、物流管理プログラムによれば、物流の各地点における商品の積み卸しを考慮した運行予定が確認でき、また、各地点での商品の積み卸しの状況が確認できる。
できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施形態に係る物流管理システムの説明図である。
【
図2】
図2Aは、運転手テーブルの説明図であり、
図2Bは、地点テーブルの説明図である。
【
図3】
図3Aは、運行テーブルの説明図であり、
図3Bは、出荷テーブルの説明図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る物流管理システムの処理手順において、利用者が運転手の場合の動作の説明図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る物流管理システムの表示内容の説明図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る物流管理システムの処理手順において、利用者が地点に所属する者である場合の動作の説明図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る物流管理システムにおける確認をしている状態の表示内容の説明図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る物流管理システムにおける確認後の状態の表示内容の説明図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る物流管理システムにおける利用者の端末の表示内容の説明図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る物流管理システムの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェアの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明の実施形態に係る物流管理システム10、物流管理方法及び物流管理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」という)について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る物流管理システム10の説明図である。
図2Aは、運転手テーブル30の説明図であり、
図2Bは、地点テーブル32の説明図である。
図3Aは、運行テーブル34の説明図であり、
図3Bは、出荷テーブル36の説明図である。
図4は、検品テーブル38の説明図である。
【0019】
<物流管理システム10の構成の説明>
物流管理システム10は、物流管理装置20及び端末70を備える。端末70は、公衆回線60を介して物流管理装置20に接続可能である。公衆回線60は、インターネット等で構成される公衆回線である。
【0020】
物流管理装置20は、制御部22、ID取得部24、出荷日取得部26、データベース部28、検品時間算出部40、移動時間算出部42、検品確認部44及び通信部46を備える。
【0021】
制御部22は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって構成される。制御部22では、物流管理システム10内の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)上にロードされ、実行される。制御部22は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0022】
ID取得部24は、後述する車両ID、地点を取得する手段である。出荷日取得部26は、商品の出荷日を取得する手段である。
【0023】
データベース部28は、運転手テーブル30、地点テーブル32、運行テーブル34、出荷テーブル36及び検品テーブル38を有する。運転手テーブル30には、利用者ID(Ix)と車両ID(Bx)との関係が記録される(
図2A参照)。ここで、利用者IDとは、物流管理システム10の利用者を特定するための識別符号をいう。車両IDとは、商品を配送する車両を特定するための識別符号をいう。例えば、車両IDは、車両番号と車両を所有する組織名で構成される。
図2Aでは、利用者IDとしてIa、車両IDとしてBaが記録されている。
【0024】
地点テーブル32には、利用者ID(Ix)と所属ID(Ax)と地点(Px)との関係が記録される(
図2B)。ここで、所属IDは、物流管理システム10の利用者の所属先を特定するための識別符号をいう。例えば、所属IDは、所属先の組織名と前記組織における管理符号で構成される。地点とは、商品を積み又は卸しの少なくとも一方である積卸を行う場所いう。以下、「積卸」は、商品を積み又は卸しの少なくとも一方を行うことをいう。地点とは、積卸を行う場所をいう。
図2Bでは、利用者IDとしてIb、所属IDとしてSb、地点としてPbが記録されている。
【0025】
運行テーブル34には、車両ID(Bx)と出荷日(Dx)と地点(Px)との関係が記録されている。ここで、出荷日は、商品が出荷された日をいう。
図3Aでは、車両IDとしてBa、出荷日としてDa、地点1としてPa、地点2としてPb、地点3としてPcが記録されている。
【0026】
出荷テーブル36は、出荷日(Dx)と地点(Px)と車両ID(Bx)と商品名(Nx)と積卸種類(Sx)と出荷数(Mx)との関係が記録されている。ここで、商品名とは、商品の名称をいう。積卸種類とは、商品の積卸方法を定める方法をいう。具体的には、商品が梱包された箱がパレットに積まれ、箱が積まれたパレットが車両に積卸される場合、商品が梱包された箱を直接、車両に積卸される場合等をいう。出荷数とは、商品の出荷数をいう。
図3Bでは、出荷日Daに対して、地点としてPb、車両IDとしてBa、商品名としてNa、積卸種類としてSa、出荷数としてMaが記録され、また、地点としてPb、車両IDとしてBa、商品名としてNb、積卸種類としてSb、出荷数としてMbが記録されている。さらに、地点としてPc、車両IDとしてBa、商品名としてNc、積卸種類としてSc、出荷数としてMcが記録されている。
【0027】
検品テーブル38は、積卸種類(Sx)と検品基準時間(Tx)との関係が記録されている。ここで、検品基準時間とは、積卸種類毎の検品時間をいう。この検品時間は、パレットを用いて商品を積卸する場合には、パレットの大きさと、商品が梱包された箱が積まれたパレットを車両に出し入れする時間に基づいて、規定される。また、商品が梱包された箱が直接、車両に積卸される場合には、前記箱を車両に出し入れする時間に基づいて、規定される。
図4では、積卸種類Saに対して、検品時間としてTa、積卸種類Sbに対して、検品時間としてTb、積卸種類Scに対して、検品時間としてTcが記録されている。
【0028】
検品時間算出部40は、地点における商品の検品時間を算出する手段である。検品時間は、商品毎の出荷数と、前記商品の積卸種類に対応する検品基準時間との積で算出される。
【0029】
移動時間算出部42は、地点間の移動時間を算出する手段である。例えば、2地点間の移動時間は、各点の位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて、車両を利用した場合の公知の移動時間算出手段で構成される。
【0030】
検品確認部44は、商品の検品状況を確認する手段である。具体的には、地点に出荷された商品の商品名と出荷数を確認し、商品名と出荷数が確認できた場合には、確認欄をチェックすることにより、確認される。検品確認部44は、商品毎にすべての確認欄のチェックが確認できた場合には、商品の検品状況として、検品終了と判断する。一方、検品確認部44は、すべての確認欄のチェックが確認できていない場合には、商品の検品状況として、検品終了と判断されない。
【0031】
通信部46は、端末70と通信をするための手段である。
【0032】
端末70は、通信機能を有する端末である。表示部72は、物流管理装置20から送信された情報を表示する手段である。
【0033】
<物流管理システム10の動作の説明>
次に、物流管理システム10の動作について、
図4~
図10を用いて説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る物流管理システム10の処理手順において、利用者が運転手の場合の動作の説明図である。
図6は、本発明の実施形態に係る物流管理システム10の表示内容の説明図である。
図7は、本発明の実施形態に係る物流管理システム10の処理手順において、利用者が地点に所属する者である場合の動作の説明図である。
図8は、本発明の実施形態に係る物流管理システム10における確認をしている状態の表示内容の説明図である。
図9は、本発明の実施形態に係る物流管理システム10における確認後の状態の表示内容の説明図である。
図10は、本発明の実施形態に係る物流管理システム10における利用者の端末の表示内容の説明図である。
【0034】
<利用者が運転手の場合の動作の説明>
以下、利用者(一の利用者)Aが車両の運転手である場合の物流管理システム10の動作について説明する。利用者Aは、出発地であるPaを出発し、地点Pb及び地点Pcで商品を卸すとする。
【0035】
利用者Aが、端末70により、公衆回線60を介して物流管理装置20に接続する(ステップS1)。物流管理装置20では、ID取得部24が通信部46、公衆回線60を介して端末70に利用者IDの入力を要求する(ステップS2)。利用者Aは、端末70に利用者IDを入力し、前記利用者IDが端末70より物流管理装置20に送信される(ステップS3)。利用者IDとして、Iaが送信されるとする。
【0036】
ID取得部24は、前記利用者IDを受信し、受信した利用者IDに基づいて、運転手テーブル30から車両IDを取得する(ステップS4)。ID取得部24は、利用者IDがIaであるので、運転手テーブル30と照合して、車両IDとしてBaを取得する。
【0037】
出荷日取得部26は、物流管理装置20が前記利用者IDを受信したことにより、取得した取得時刻に基づいて、出荷日を取得する(ステップS5)。出荷日取得部26は、出荷日としてDaを取得したとする。
【0038】
検品時間算出部40は、取得した車両IDと出荷日に基づいて、運行テーブル34から地点を取得する(ステップS6)。検品時間算出部40は、車両IDがBa、出荷日がDaであるので、運行テーブル34と照合して、地点において、地点P1としてPa、地点P2としてPb、地点P3としてPcを取得する。ここで、Paは取得した地点として最初の地点の情報であるので出発地となる。
【0039】
検品時間算出部40は、取得した車両IDと出荷日と地点とに基づいて、出荷テーブル36から商品毎の積卸種類と出荷数とを取得する(ステップS7)。検品時間算出部40は、車両IDがBa、出荷日がDa、地点がPbに対しては、出荷テーブル36と照合して、商品名Naに対して積卸種類としてSa、出荷数としてMaと、商品名Nbに対して積卸種類としてSb、出荷数としてMbを取得する。また、検品時間算出部40は、車両IDがBa、出荷日がDa、地点がPcに対しては、出荷テーブル36と照合して、商品名Ncに対して積卸種類としてSc、出荷数としてMcを取得する。
【0040】
検品時間算出部40は、取得した積卸種類に基づいて、検品テーブル38から品名毎の検品基準時間を取得する(ステップS8)。検品時間算出部40は、積卸種類がSaに対しては、検品テーブル38と照合して、検品基準時間としてTaを取得し、積卸種類がSbに対しては、検品テーブル38と照合して、検品基準時間としてTbを取得し、積卸種類がScに対しては、検品テーブル38と照合して、検品基準時間としてTcを取得する。
【0041】
検品時間算出部40は、取得した商品毎の出荷数と検品基準時間に基づいて、商品毎の検品時間を算出する(ステップS9)。検品時間算出部40は、地点Pbにおいては、商品名Naに対して、積卸種類Sa、出荷数Maであるので、検品時間は、検品基準時間Taと出荷数Maとの積により算出する。また、検品時間算出部40は、商品名Nbに対しては、積卸種類Sb、出荷数Mbであるので、検品時間は、検品基準時間Tbと出荷数Mbとの積により算出する。さらに、検品時間算出部40は、地点Pcにおいては、商品名Ncに対して、積卸種類Sc、出荷数Mcであるので、検品時間は、検品基準時間Tcと出荷数Mcとの積により算出する。
【0042】
移動時間算出部42は、地点間の移動時間を算出する(ステップS10)。移動時間算出部42は、地点Paの位置情報と、地点Pbの位置情報を取得し、取得したこれらの位置情報に基づいて、地点Paと地点Pb間、地点Pbと地点Pc間を車両により移動した場合の移動時間を公知の移動時間算出手段で算出する。
【0043】
移動時間算出部42は、各地点における到着時刻を算出する(ステップS11)。移動時間算出部42は、まず、出発地である地点Paの出発時刻(08:30)を特定する。特定した出発時刻に地点Paと地点Pb間の移動時間(20分)を加算することにより、地点Pbの到着時刻(08:50)が算出される。地点Pbの到着時刻に算出した検品時間(60分)を加算することにより検品終了時刻(09:50)が算出される。検品終了時刻に対して、出発のための準備時間(10分)を加算することにより地点Pbの出発時刻(10:00)が算出される。同様に、地点Pbの出発時刻に地点Pbと地点Pc間の移動時間(60分)を加算することにより、地点Pcの到着時刻(11:00)が算出される。地点Pcの到着時刻に算出した検品時間(50分)を加算することにより検品終了時刻(11:50)が算出される。各地点の時刻が物流管理装置20から端末70に送信され、表示部72に表示される(ステップS12)。
【0044】
<利用者が地点に所属する者である場合の動作の説明>
以下、利用者(他の利用者)Bが地点に所属する者である場合の物流管理システム10の動作について説明する。利用者Bは、地点Pbの所属する者とする。
【0045】
利用者Bが、端末70により物流管理装置20に接続する(ステップS21)。物流管理装置20では、ID取得部24が端末70に利用者IDの入力を要求する(ステップS22)。利用者Bは、端末70に利用者IDを入力し、前記利用者IDが端末70より物流管理装置20に送信される(ステップS23)。利用者IDとして、Ibが送信されるとする。
【0046】
利用者Bは、端末70により、利用者Aの利用者IDを取得し、利用者Aの利用者IDが端末70より物流管理装置20に送信される(ステップS24)。利用者IDとして、Iaが送信されるとする。
【0047】
ID取得部24は、前記利用者IDを受信し、受信した利用者IDに基づいて、運転手テーブル30から車両IDを取得する(ステップS25)。ID取得部24は、利用者IDがIaであるので、運転手テーブル30と照合して、車両IDとしてBaを取得する。
【0048】
出荷日取得部26は、物流管理装置20が利用者Aの利用者IDを受信したことにより、取得した取得時刻に基づいて、出荷日を取得する(ステップS26)。出荷日取得部26は、出荷日としてDaを取得したとする。
【0049】
検品確認部44は、利用者Bの利用者IDに基づいて、地点テーブル32から地点を取得する(ステップS27)。検品確認部44は、利用者IDがIbであるので、地点としてPbを取得する。
【0050】
検品確認部44は、取得した車両IDと出荷日と地点とに基づいて、出荷テーブル36から商品名と出荷数とを取得する(ステップS28)。検品確認部44は、車両IDがBa、出荷日がDa、地点がPbであるので、商品名としてNa、出荷数としてMa、商品名としてNb、出荷数としてMbを取得する。
【0051】
検品確認部44は、取得した商品名と出荷数とともに、確認欄を端末70に送信する(ステップS29)。
【0052】
端末70は、前記商品名、出荷数及び確認欄を受信し、表示部72に表示する(ステップS30)。
【0053】
利用者Bは、実際に卸された商品名、出荷数を確認し、商品の商品名、出荷数を確認できた場合には、確認欄をチェックする(
図8参照)。検品確認部44によって、商品毎にすべての確認欄のチェックが確認された場合には、利用者Bは、検品ボタン74を押すことが可能となり、利用者Bによって、検品ボタン74が押され、押された旨が物流管理装置20に送信される(ステップS30)。物流管理装置20では、制御部22が、前記の旨を受信し、商品の検品状況として、検品終了と判断する(ステップS31)(
図9参照)。
【0054】
なお、検品確認部44は、すべての確認欄のチェックが確認できていない場合には、検品ボタン74を押すことができず、商品の検品状況として、検品終了と判断されない(
図8参照)。
【0055】
検品確認部44は、検品終了と判断した場合には、利用者Aの端末70に検品終了の旨を通知する(ステップS32)。前記検品終了の旨を受信した端末70では、商品名、出荷数の色が変化し、出発ボタン76を押すことが可能となる(
図10参照)。利用者Aによって、出発ボタン76が押されることにより、出発時刻が確定する。また、
図6に示されるように、確定した出発時刻が10:00の場合には、地点Pbの出発時刻として、10:00が表示される。
【0056】
以上説明したように、物流管理システム10は、利用者を特定する利用者IDと、商品を配送する車両を特定する車両IDとが記録された運転手テーブル30と、前記車両IDと、前記商品の出荷日と、前記商品を積み又は卸しの少なくとも一方である積卸を行う地点とが記録された運行テーブル34と、前記出荷日と、前記地点と、前記車両IDと、前記商品の商品名と、前記商品の積卸方法を定める積卸種類と、前記商品の出荷数とが記録された出荷テーブル36と、前記積卸種類と、前記積卸種類毎の検品時間である検品基準時間とが記録された検品テーブル38と、を有するデータベース部28と、前記車両IDを取得するID取得部24と、出荷日を取得する出荷日取得部26と、前記地点における前記商品の検品時間を算出する検品時間算出部40と、前記地点間の移動時間を算出する移動時間算出部42と、を備え、前記ID取得部24は、一の利用者が前記車両の運転手であって、前記一の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記運転手テーブル30から前記車両IDを取得し、前記出荷日取得部26は、前記利用者IDの取得時刻に基づいて出荷日を取得し、前記検品時間算出部40は、取得した前記車両IDと前記出荷日とに基づいて、前記運行テーブル34から前記地点を取得し、取得した前記車両IDと前記出荷日と前記地点とに基づいて、前記出荷テーブル36から前記商品毎の前記積卸種類と前記出荷数とを取得し、取得した前記積卸種類に基づいて、前記検品テーブル38から前記品名毎の前記検品基準時間を取得し、取得した前記商品毎の前記出荷数と前記検品基準時間に基づいて、前記商品毎の前記検品時間を算出し、前記移動時間算出部42は、前記地点間の移動時間を算出し、算出した前記検品時間と前記移動時間に基づいて、前記車両の前記地点毎の到着時間を算出する。
【0057】
物流管理システム10によれば、物流の各地点における商品の積み卸しを考慮した運行予定が確認できる。
【0058】
物流管理システム10は、前記商品の検品状況を確認する検品確認部44を備え、前記データベース部28は、利用者を特定する利用者IDと、前記利用者の所属における所属IDと、前記所属が属する地点が記録された地点テーブル32を有し、前記ID取得部24は、他の利用者が前記所属の利用者であって、前記他の利用者によって取得された一の利用者の前記利用者IDを取得し、前記一の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記運転手テーブル30から前記車両IDを取得し、前記出荷日取得部26は、他の利用者が前記所属の利用者であって、前記他の利用者の前記利用者IDの取得時刻に基づいて出荷日を取得し、前記検品確認部44は、前記他の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記地点テーブル32から前記地点を取得し、取得した前記車両IDと前記出荷日と前記地点とに基づいて、前記出荷テーブル36から前記商品名と前記出荷数とを取得し、取得した前記商品名と前記出荷数とともに、確認欄が前記他の利用者の表示部72に表示され、前記他の利用者が、前記表示部72に表示されたすべての前記確認欄を確認することにより、検品状況として、検品終了と判断する。
【0059】
物流管理システム10によれば、各地点での商品の積み卸しの状況が確認できる。
【0060】
<プログラムに係る実施形態の説明>
上述した物流管理システム10は、例えば、
図11に示すような構成のコンピュータ100によって実現される。
図11は、物流管理システム10の機能を実現するコンピュータ100の一例を示すハードウェアの説明図である。コンピュータ100は、CPU110、RAM120、ROM130、補助記憶部140、ネットワークインターフェイス(NW I/F)150、入力部160、出力部170及び記憶媒体インターフェイス(記憶媒体I/F)180を備える。これらの各部は、バス190によって接続される。
【0061】
CPU110は、ROM130又は補助記憶部140に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部を制御する。ROM130には、コンピュータ100の起動時にCPU110によって実行されるBIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムや、コンピュータ100のハードウェアに依存するプログラム等が記憶される。
【0062】
補助記憶部140は、大容量記憶部である。補助記憶部140には、CPU110によって実行されるプログラム、及び、プログラムによって使用されるデータ等が記憶されている。
【0063】
ネットワークインターフェイス150は、公衆回線と接続するためのネットワークインターフェースである。なお、ネットワークインターフェイス150には、無線LANで接続する場合のネットワークインターフェースも含まれる。
【0064】
入力部160は、キーボード、マウス等の入力デバイスである。入力デバイスとしては、タッチパネル、カメラ、マイク、Bluetooth(登録商標)、NFC(near field communication)等が含まれてもよい。
【0065】
出力部170は、ディスプレイ等の表示部である。また、出力部170には、スピーカが含まれてもよい。
【0066】
記憶媒体インターフェイス180は、記録媒体に記憶されたプログラム又はデータを読み取り、RAM120を介してCPU110に提供する。記録媒体としては、例えば、DVD、DVD-RAM、Blu-ray(登録商標)Disk等の光学記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、MO等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体等である。
【0067】
コンピュータ100が物流管理システム10として機能する場合、CPU110は、補助記憶部140からプログラムを読み取り、RAM120上にロードされたプログラムを実行することにより、運転手テーブル30の機能を実現する。また、CPU110は、記憶媒体インターフェイス180を介して、記録媒体からプログラムを読み取り、RAM120上にロードされたプログラムを実行することにより、物流管理システム10の機能を実現してもよい。
【0068】
以上説明したように、物流管理プログラムは、運転手テーブル30には、利用者を特定する利用者IDと、商品を配送する車両を特定する車両IDとが記録され、運行テーブル34には、前記車両IDと、前記商品の出荷日と、前記商品を積み又は卸しの少なくとも一方である積卸を行う地点とが記録され、出荷テーブル36には、前記出荷日と、前記地点と、前記車両IDと、前記商品の商品名と、前記商品の積卸方法を定める積卸種類と、前記商品の出荷数とが記録され、検品テーブル38には、前記積卸種類と、前記積卸種類毎の検品時間である検品基準時間とが記録され、前記車両IDを取得するID取得工程と、出荷日を取得する出荷日取得工程と、前記地点における前記商品の検品時間を算出する検品時間算出工程と、前記地点間の移動時間を算出する検品確認工程と、を備え、前記ID取得工程は、一の利用者が前記車両の運転手であって、前記一の利用者の前記利用者IDに基づいて、前記運転手テーブル30から前記車両IDを取得し、前記出荷日取得工程は、前記利用者IDの取得時刻に基づいて出荷日を取得し、前記検品時間算出工程は、取得した前記車両IDと前記出荷日とに基づいて、前記運行テーブル34から前記地点を取得し、取得した前記車両IDと前記出荷日と前記地点とに基づいて、前記出荷テーブル36から前記商品毎の前記積卸種類と前記出荷数とを取得し、取得した前記積卸種類に基づいて、前記検品テーブル38から前記品名毎の前記検品基準時間を取得し、取得した前記商品毎の前記出荷数と前記検品基準時間に基づいて、前記商品毎の前記検品時間を算出し、前記移動時間算出工程は、前記地点間の移動時間を算出し、算出した前記検品時間と前記移動時間に基づいて、前記車両の前記地点毎の到着時間を算出する。
【0069】
なお、本発明は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【符号の説明】
【0070】
10…物流管理システム
20…物流管理装置
22…制御部
24…ID取得部
26…出荷日取得部
28…データベース部
30…運転手テーブル
32…地点テーブル
34…運行テーブル
36…出荷テーブル
38…検品テーブル
40…検品時間算出部
42…移動時間算出部
44…検品確認部
46…通信部
60…公衆回線
70…端末
72…表示部
74…検品ボタン
76…出発ボタン
100…コンピュータ
110…CPU
120…RAM
130…ROM
140…補助記憶部
150…ネットワークインターフェイス
160…入力部
170…出力部
180…記憶媒体インターフェイス
190…バス