(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118182
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】方法、電子機器、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/338 20190101AFI20240823BHJP
G06F 3/16 20060101ALI20240823BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20240823BHJP
G06F 16/90 20190101ALI20240823BHJP
G10L 15/10 20060101ALI20240823BHJP
G10L 15/22 20060101ALI20240823BHJP
【FI】
G06F16/338
G06F3/16 620
G06F3/16 650
G06F3/14 330A
G06F16/90 100
G10L15/10 200W
G10L15/22 460Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024466
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 匠
(72)【発明者】
【氏名】福繁 竜也
(72)【発明者】
【氏名】飯塚 新人
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 亮
(72)【発明者】
【氏名】山本 康司
【テーマコード(参考)】
5B069
5B175
【Fターム(参考)】
5B069AA20
5B069BA04
5B175DA01
5B175EA01
5B175JB02
(57)【要約】
【課題】
話し手の音声をテキストに変換し、変換されたテキストを表示手段に表示させ聞き手に提示する表示システムにおいて、ユーザが電子マニュアルを表示手段に表示させたいという需要があった。しかしながら、当該表示システムにおいて単純に電子マニュアルを表示させたとしても、ユーザにとって利便性がよいシステムを提供することは困難であった。
【解決手段】電子機器の制御方法であって、電子マニュアルを通知部に表示させること、ユーザの音声信号に対応する文字情報に変換すること、前記電子マニュアルに含まれる少なくとも一種類の第1特徴語と、前記文字情報に含まれる少なくとも一種類の第2特徴語と、を比較すること、前記比較の結果に対応する通知情報及び前記文字情報を前記通知部(表示手段)に表示させること、を含む方法。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器の制御方法であって、
電子マニュアルを通知部に表示させること、
ユーザの音声信号に対応する文字情報に変換すること、
前記電子マニュアルに含まれる少なくとも一種類の第1特徴語と、前記文字情報に含まれる少なくとも一種類の第2特徴語と、を比較すること、
前記比較の結果に対応する通知情報及び前記文字情報を前記通知部に表示させること、を含む方法。
【請求項2】
前記電子機器は前記通知部として表示部又は投影部の少なくとも一方を備え、
前記表示部又は前記投影部を介して、前記電子マニュアルを表示領域の第1領域に表示すること、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記音声信号を文字情報に変換し、前記文字情報から前記少なくとも一種類の第2特徴語を特定すること、
前記表示部又は前記投影部を介して、前記文字情報を前記表示領域の第2領域に表示すること、を含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも一種類の第2特徴語は、前記電子マニュアルを前記第1領域に表示した後に変換された前記文字情報に含まれる文字列である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも一種類の第1特徴語のうち、前記少なくとも一種類の第2特徴語のいずれにも一致しない第3特徴語があると判断すると、前記通知情報として前記第3特徴語を含む情報である第1情報を前記通知部から通知する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記比較の結果において、前記少なくとも一種類の第1特徴語に一致する前記少なくとも一種類の第2特徴語の数が所定の条件を満たす場合、前記通知部から前記ユーザに通知情報を通知すること、を含む請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも一種類の第1特徴語に一致する前記少なくとも一種類の第2特徴語の数が所定の条件を満たす場合、前記通知情報として、前記電子マニュアルが間違っていることを示す第2情報、又は前記電子マニュアルに沿った対応が出来ていないことを示す第3情報を前記通知部から通知すること、を含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記電子機器は、前記通知情報として、前記第2情報及び前記第3情報から選択的に通知可能であって、
前記少なくとも一種類の第1特徴語に一致する前記少なくとも一種類の第2特徴語の数が第1数以下(0を含む)である場合、第3情報を前記通知部から通知すること、
前記少なくとも一種類の第1特徴語に一致する前記少なくとも一種類の第2特徴語の数が第1数より大きい第2数以下である場合、第2情報を前記通知部から通知すること、を含む請求項7に記載の方法。
【請求項9】
制御部と、
通知部と、
を備え、
ユーザの音声信号に基づき、電子マニュアルを特定し、
前記電子マニュアルに含まれる少なくとも一種類の第1特徴語と、前記音声信号に含まれる少なくとも一種類の第2特徴語と、を比較し、
前記比較の結果に基づいて前記通知部からユーザに通知情報を通知させる電子機器。
【請求項10】
電子機器の制御プログラムにおいて、
ユーザの音声信号に基づき、電子マニュアルを特定すること、
前記電子マニュアルに含まれる少なくとも一種類の第1特徴語と、前記音声信号に含まれる少なくとも一種類の第2特徴語と、を比較すること、
前記比較の結果に基づいて通知部から前記ユーザに通知情報を通知すること、を含むプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、方法、電子機器、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、マイクロフォンが取得した音声データを解析し、当該音声データの内容に対応する業務マニュアルの項目を抽出し、当該項目についての文字データに基づく文章をユーザ端末に表示させる業務マニュアルシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
話し手の音声をテキストに変換し、変換されたテキストを表示手段に表示させ聞き手に提示する表示システムにおいて、ユーザが電子マニュアルを表示手段に表示させたいという需要があった。
【0005】
しかしながら、当該表示システムに引用文献1のような業務マニュアルシステムを単純に適用したとしても、ユーザにとって利便性がよいシステムを提供することは困難であった。
【0006】
従って、本開示の目的は、電子マニュアルを表示する表示システムにおいて、ユーザにとって利便性の高い方法、電子機器、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態において、(1)方法は、電子機器の制御方法であって、電子マニュアルを
通知部に表示させること、ユーザの音声信号に対応する文字情報に変換すること、前記電子マニュアルに含まれる少なくとも一種類の第1特徴語と、前記文字情報に含まれる少なくとも一種類の第2特徴語と、を比較すること、前記比較の結果に対応する通知情報及び前記文字情報を前記通知部に表示させること、を含む。
【0008】
(2)上記(1)の方法は、前記電子機器は前記通知部として表示部又は投影部の少なくとも一方を備え、前記表示部又は前記投影部を介して、前記電子マニュアルを表示領域の第1領域に表示すること、を含む。
【0009】
(3)上記(2)の方法は、前記音声信号を文字情報に変換し、前記文字情報から前記少なくとも一種類の第2特徴語を特定すること、前記表示部又は前記投影部を介して、前記文字情報を前記表示領域の第2領域に表示すること、を含む。
【0010】
(4)上記(2)又は(3)の方法は、前記少なくとも一種類の第2特徴語は、前記電子マニュアルを前記第1領域に表示した後に変換された前記文字情報に含まれる文字列である。
【0011】
(5)上記(4)の方法は、前記少なくとも一種類の第1特徴語のうち、前記少なくとも一種類の第2特徴語のいずれにも一致しない第3特徴語があると判断すると、前記通知情報として前記第3特徴語を含む情報を前記通知部から通知する。
【0012】
(6)上記(4)又は(5)の方法は、前記比較の結果において、前記少なくとも一種類の第1特徴語に一致する前記少なくとも一種類の第2特徴語の数が所定の条件を満たす場合、前記通知部から前記ユーザに通知情報を通知すること、を含む。
【0013】
(7)上記(6)の方法は、前記少なくとも一種類の第1特徴語に一致する前記少なくとも一種類の第2特徴語の数が所定の条件を満たす場合、前記通知情報として、前記電子マニュアルが間違っていることを示す第2情報、又は前記電子マニュアルに沿った対応が出来ていないことを示す第3情報の両方を前記通知部から通知すること、を含む。
【0014】
(8)上記(7)の方法は、前記電子機器は、前記通知情報として、前記第2情報及び前記第3情報から選択的に通知可能であって、前記少なくとも一種類の第1特徴語に一致する前記少なくとも一種類の第2特徴語の数が第1数以下である場合、第3情報を前記通知部から通知すること、前記少なくとも一種類の第1特徴語に一致する前記少なくとも一種類の第2特徴語の数が第1数より小さい第2数以下(0を含む)である場合、第3情報を前記通知部から通知すること、を含む。
【0015】
一実施形態において、電子機器(9)は、制御部と、通信部と、備え、ユーザの音声信号に基づき、電子マニュアルを特定し、前記電子マニュアルに含まれる少なくとも一種類の第1特徴語と、前記音声信号に含まれる少なくとも一種類の第2特徴語と、を比較し、前記比較の結果に基づいて前記通信部からユーザに通知情報を通知させる。
【0016】
一実施形態において、表示制御プログラム(10)は、電子機器の表示制御プログラムにおいて、ユーザの音声信号に基づき、電子マニュアルを特定すること、前記電子マニュアルに含まれる少なくとも一種類の第1特徴語と、前記音声信号に含まれる少なくとも一種類の第2特徴語と、を比較すること、前記比較の結果に基づいて通知部から前記ユーザに通知情報を通知すること、を含むプログラム。
【発明の効果】
【0017】
本開示の一実施形態によれば、電子マニュアルを表示するシステムにおいて、ユーザにとって利便性のよい方法、プログラム、及び電子機器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る表示システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、一実施形態に係る電子機器の動作の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、一実施形態に係る表示の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、一実施形態に係る表示の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、一実施形態に係る電子機器の構成の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、一実施形態に係る電子機器の動作の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、一実施形態に係る表示の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、一実施形態に係る電子機器の動作の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、一実施形態に係る表示の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、一実施形態に係る電子機器の動作の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。以下の説明で用いられる図は模式的な物である。図面上の寸法及び比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0020】
一実施形態において、表示システムは、投影装置と、前記投影装置に、画像を投影させ
るための制御部と、を備える。制御部は、取得部から取得したユーザの認識能力を示す情報に基づいて、表示画像の表示態様を変更する。
【0021】
図1は、一実施形態に係る表示システムの構成の一例を示す図である。
【0022】
図1に示すように、表示システム1は、電子機器100と、投影スクリーン200と、を有する。以下の説明においては、同様の構成要素に同一の符号を付すことがある。さらに、重複する説明は省略することがある。
【0023】
電子機器100は、通信部110、音声取得部120、投影部130、操作部140、記憶部150、及び制御部160を含んで構成される。
【0024】
通信部110は、公衆セルラ通信網又はローカルセルラ通信網等のネットワークを介して各種データの送受信を行うように構成される。通信部110による通信は有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信部110は、1以上の通信プロトコルを用いることができる。
【0025】
音声取得部120は、周囲の音声を収音する。音声取得部120は、収音した音声に対応する信号を制御部160に入力する。音声取得部120は、マイクを含む。また、音声取得部120は、外部のマイクを接続可能な入力インターフェイスであってもよい。外部のマイクは無線又は有線で接続される。入力インターフェイスに接続されるマイクは、例えば電子機器100に接続可能なヘッドセット等に備えられるマイクである。
【0026】
投影部130は、テキスト、静止画像、動画像、及びこれらの一部又は全部の組み合わせたものを含む画像を通知情報として投射スクリーン等の平面に投影する。投影部130は、例えば、映写機又はプロジェクター等の投影装置であってもよいが、ディスプレイ等の表示装置であってもよい。
【0027】
操作部140は、ユーザの操作を受け付けて、受け付けた操作に応じた信号を制御部160に送出する。操作部140は、例えば、利用者の操作を受け付けるための1乃至複数のデバイスを有して構成される。デバイスには、例えば、キー、ボタン、及びタッチスクリーン等が含まれる。
【0028】
記憶部150は、制御部160が実行するプログラム、制御部160が実行する処理に必要な情報、及び、制御部160が実行した結果得られた情報を記憶するように構成される。記憶部150は、例えば、電子マニュアル、及び特徴語と電子マニュアルとを紐づけたテーブルを記憶してよい。電子マニュアルは、例えば、ユーザの業務手順、又はユーザの業務における注意事項等を示す業務マニュアルをデータ化したものである。電子マニュアルは、少なくともテキストを含み、静止画像、動画像、及びこれらの一部又は全部の組み合わせたものをさらに含んでもよい。特徴語は、例えば、電子マニュアルに含まれるテキストのうち、電子マニュアルで説明する業務特有の名詞、動詞、又は業務で注意すべき事項のうち特徴的な名詞を予め決定すればよい。電子マニュアルは、1又は複数記憶してもよい。
【0029】
記憶部150は、半導体記憶装置、磁気記憶装置、光記憶装置の少なくとも何れかを含んでよい。半導体記憶装置は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)及びSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性メモリ、ならびに、ROM(Read Only Memory)及びフラシュメモリ等の不揮発性メモリを含んでよい。半導体記憶装置には、フラッシュメモリを用いたSSD(Solid State Drive)が含まれる。磁気記
憶装置は、例えば、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等が含まれる。光記憶装置は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、及びブルーレイ(Blu-ray(登録商標))等が含まれる。記憶部150は、制御プログラム141等を記憶する。
【0030】
表示制御プログラム151は、電子機器100を構成するデバイス、例えば、制御部160等の制御に基づき、電子マニュアルに含まれる特徴語とユーザの音声の音声信号に含まれる特徴語を比較し、当該比較結果に基づいてユーザに通知情報を通知する機能を提供する。
【0031】
制御部160は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System-on-Chip)、MCU(Micro Control Unit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、及びコアプロセッサを含むが、これらに限定されない。また、制御部160は、GPU(Graphics Processing Unit)、VRAM(Video RAM)等を含む。制御部160は、複数の演算処理装置から構成されてよく、複数の演算処理装置の協働により、各種の制御を実行してもよい。
【0032】
制御部160は、電子機器100の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。制御部160は、操作部140が受け付けた入力に基づいて、各種操作を実行する。制御部160は、操作部140が受け付けた入力に応じた出力を通信部110又は投影部130等によって行ってもよい。
【0033】
制御部160は、制御プログラム151を実行することにより、制御プログラム151により提供される機能を、制御部160による処理として実現する。
【0034】
投影スクリーン200は、アクリル板等の基材に張付けることが可能な投影用のフィルム状、シート状又は板状の部材等である。一般に、投影スクリーン200自体が、「透明スクリーン」と呼ばれることがある。投影スクリーン200は、投影部130から入射した光の一部を、入射側及び出射側に拡散させる。ユーザは、投影スクリーン200により拡散された光が視界に入ることにより、投影部130から投影された画像を認識することができる。投影スクリーン200の形状は、例えば、長方形とすることができるが、これに限られない。投影スクリーン200は、種々の形状にすることができる。
【0035】
表示システム1は、政府、自治体、又は、公的機関の窓口、金融機関、医療機関、公共交通機関等の窓口、民間事業者の営業店舗、ならびに、オフィス内の会議室等において、種々の情報を含む画像を投影装置に投影させてよい。
【0036】
以下では表示システム1の実施形態をいくつか説明する。表示システム1は、公的機関の窓口に設置されたシステムとして説明するが、これに限定されない。表示システム1は、電子機器100と、クラウドサーバと、を含む。電子機器100は、窓口の職員(以下、ユーザともいう)の声を示す音声信号を音声取得部120から取得する。電子機器100は、音声信号に基づき音声情報をクラウドサーバに通信部110を介して送信する。なお音声情報は、当該音声信号を示すデータを含む。クラウドサーバは、電子機器100から取得した音声情報を既知の音声認識処理によって文字情報に変換する。クラウドサーバは、当該文字情報を電子機器100へ送信する。すなわち電子機器100は、クラウドサーバから、当該文字情報を通信部110を介して取得する。なお、電子マニュアルは、クラウドサーバに記憶されていてもよい。この場合、電子機器100は、クラウドサーバと通信部110を介して通信することで、クラウドサーバが記憶する種々のデータ、例えば
、電子マニュアルを参照してもよい。また電子機器100は、クラウドサーバを介さずに、当該音声信号に基づき既知の音声認識処理によって文字情報に変換してもよい。
【0037】
電子機器100は、通知部として投影部130を備える。電子機器100は、窓口の机上に設置された投影スクリーン200に対し、ユーザの発話内容を投影させる。すなわち、電子機器100は、ユーザの声を示す音声信号に対応する文字情報をクラウドサーバを介して取得し、当該文字情報が示すテキストを発話内容として投影部130に投影させる。また、電子機器100は、記憶部150又はクラウドサーバを参照し、投影部130に電子マニュアルを投影させる。具体的に、電子マニュアルは、窓口に来た来訪者へユーザが説明するべき事項を示す情報を含む。
【0038】
つまり、電子機器100は、ユーザの発話内容、及び/又は電子マニュアル等を投影部130に投影させる。
【0039】
一実施形態において、電子機器の制御方法は、電子マニュアルを通知部に表示させること、ユーザの音声信号に対応する文字情報に変換すること、前記電子マニュアルに含まれる少なくとも一種類の第1特徴語と、前記文字情報に含まれる少なくとも一種類の第2特徴語と、を比較すること、前記比較の結果に対応する通知情報及び前記文字情報を前記通知部に表示させること、を含む。
【0040】
図2は、一実施形態に係る表示システムの動作の一例を示す図である。
【0041】
図2に示すように、制御部160は、ステップS101において、電子マニュアル202を、通知部である投影部130に表示させる。例えば、
図3に示すように、制御部160は、電子マニュアル202が投影スクリーン200の第1領域201に位置するように表示させてよい。
【0042】
ここで制御部160は、ユーザの音声信号に基づき、音声信号に対応する電子マニュアルを投影部130に表示させてもよい。
【0043】
制御部160は、音声取得部120が取得したユーザの音声信号を音声認識により文字情報に変換してよい。制御部160は、変換した文字情報に特定の特徴語が含まれている場合、当該特定の特徴語に対応する電子マニュアルを選択的に投影部130に表示させてもよい。「特定の特徴語」は、電子マニュアルに強く関連するキーワードを予め決定すればよく、予め定めたキーワードと電子マニュアルとを紐づけるテーブルを記憶部150に記憶させておけばよい。
【0044】
例えば、制御部160は、ユーザの音声情報が「マイナンバーカードの申請ですね。」を示す信号を含む場合、制御部160は「マイナンバーカード」を特定の特徴語として抽出する。そして制御部160は、
図3のように、当該特定の特徴語に基づき、「マイナンバーカードの申請方法」が記載された電子マニュアル202を投影部130に表示させる。なお、制御部160は、記憶部150に記憶されたテーブルを参照した際に、同一の特徴語に紐づく電子マニュアルが複数ある場合、同一の特徴語に紐づく電子マニュアルを全て、又は一部を投影部130に表示させてもよい。また、前述したように、制御部160は、クラウドサーバに音声認識の処理を実行させてもよい。
【0045】
次に、ステップS102において、制御部160は、電子マニュアル202に含まれる第1特徴語を抽出する。具体的に、制御部160は、電子マニュアルに紐付けられた特徴語を第1特徴語として抽出する。なお、制御部160は、電子マニュアル202に含まれる文字情報を品詞分解し、当該品詞分解によって得られた名詞を第1特徴語と判定しても
よい。例えば、制御部160は、「マイナンバーカードの申請方法」を示す電子マニュアル202に含まれる「ABC」及び「DEF」を第1特徴語として抽出する。「ABC」及び「DEF」は、例えば、マイナンバーカードの申請に必要な書類を示すキーワードである。
【0046】
ステップS103において、制御部160は、音声取得部120が取得したユーザの音声信号を音声認識によって文字情報とし、当該文字情報を品詞分解し、当該品詞分解によって得られた名詞を第2特徴語と判定する。例えば、ユーザが「マイナンバーカードの申請ですね。」に続けて「申請に必要なものは、ABCです」と来訪者へ話したケースにおいては、制御部160は、音声取得部120が取得したユーザの音声信号に基づき、「マイナンバーカード」、「ABC」のキーワードを第2特徴語として判定する。
【0047】
また制御部160は、音声取得部120が取得したユーザの音声信号を音声認識によって変換した文字情報を投影部130に表示させてもよい。例えば、
図3のように、制御部160は、音声取得部120が取得したユーザの音声信号を音声認識によって変換した文字情報を、投影スクリーン200の第2領域203に位置するよう投影部130に表示させる。
【0048】
なお、投影部130に表示させる上記文字情報の表示態様は、表示システム1のユースケースに応じて適宜変更されてよい。具体的に、ユーザと来訪者との間に投影スクリーン200を配置し、ユーザと来訪者とが投影スクリーン200を挟んで会話するようなユースケースにおいて、制御部160は、第2領域203に表示させる上記文字情報を左右反転させて表示させてもよい。言い換えると、制御部160は、上記文字情報を鏡像文字で表示させてもよい。このようにすることで、ユーザは第1領域201を見ることで電子マニュアルを確認できる一方で、来訪者は第2領域203を見ることでユーザが話した内容を確認することできるので、会話を円滑に進めやすくできる。また、このようなユースケースにおいては、投影スクリーン200がパーテンションの役割を果たし、会話で生じる話者の飛沫を防止でき、衛生的な会話ができる。
【0049】
ステップ103は、ステップS101の直後から実行する。ステップS103は、ステップS102の前に実行されてもよいし、ステップS102と並行して実行されてもよい。
【0050】
ステップS104において、制御部160は、第3特徴語があるか判断する。第3特徴語は、第1特徴語に含まれるキーワードのうち、第2特徴語に含まれないキーワードである。具体的に、制御部160は、ステップS102において抽出した第1特徴語に、ステップS103において抽出した第2特徴語のいずれにも一致しない第3特徴語があるか判断する。ステップS104において、第3特徴語がある場合、ステップS105に処理を進める。一方、ステップS104において、第3特徴語が無い場合、処理を終了する。
【0051】
例えば、制御部160は、ステップS102において「ABC」及び「DEF」を第1特徴語として判断し、ステップS103において「マイナンバーカード」、「ABC」を第2特徴語として判断した場合、「DEF」を第3特徴語として判断する。
【0052】
ステップS105において、制御部160は、第1情報204を投影部130によって投影スクリーン200に表示させる。第1情報204は、例えば、
図4Aのように、ユーザの音声に第3特徴語が含まれていないことを示す情報であってよいし、
図4Bのように、電子マニュアルが示す対応をユーザができていないことを示す情報であってもよい。第1情報204は、ユーザの音声に第3特徴語が含まれていないことを示す情報と、電子マニュアルが示す対応をユーザができていないことを示す情報と、の両方であってもよい。
【0053】
なお、第1情報204は、
図4Aのように、第1領域201及び第2領域203に重畳され背景が透過するように表示されてよいし、
図4Bに示すように、第1領域201及び第2領域203に被らないように表示されてもよい。
【0054】
以上のように、本実施形態において、電子機器100は、少なくとも一種類の第1特徴語のうち、少なくとも一種類の第2特徴語のいずれにも一致しない第3特徴語があると判断すると、通知情報として第1情報204を前記通知部から通知する。すなわち、電子機器100を利用するユーザは、電子マニュアルが示す業務において応対の不備に気づきやすくなる。なお、本実施形態では、表示システム1が通知部として投影部130を備える例を説明したが、一実施形態において、
図5のように、表示システム1の通知部として表示部170を備えてよい。表示部170は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、ELディスプレイ(Electro-Luminescence Display)、又はMEMS(Micro Electro Mechanical System)シャッターディスプレイ等の表示パネルを有して構成さ
れてよい。表示部170は、透明有機ELディスプレイ等の透過型ディスプレイでもよい。
【0055】
また、一実施形態において、電子マニュアルに含まれる少なくとも一種類の第1特徴語と、音声信号に含まれる少なくとも一種類の第2特徴語と、を比較し、少なくとも一種類の第1特徴語に一致する少なくとも一種類の第2特徴語の数が所定の条件を満たす場合、通知部から前記ユーザに通知情報を通知してもよい。
【0056】
図6は、一実施形態に係る表示システムの動作の一例を示す図である。
【0057】
なお、
図6のステップS201-S203は、
図2のステップS101-S103と重複するため説明は省略する。
【0058】
ステップS204において、制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語の数が所定の数以上であるか判断する。具体的に、制御部160は、電子マニュアル202に含まれる第1特徴語と、ユーザの音声信号を音声認識した文字情報に含まれる第2特徴語とを比較する。制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語が所定の数以上含まれているか判定する。言い換えると、制御部160は、ユーザの音声信号に基づき、ユーザの音声に、第1特徴語と一致する第2特徴語が何回含まれていたかを判断する。例えば、電子マニュアル202は第1特徴語として「ABC」を含み、ユーザが「・・・・・ABC・・・・、・・・・・・ABC、ABC、ABC・・・・・。」と発話したケースにおいては、制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語が4つ含まれると判断する。
【0059】
制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語が所定の数以上である場合、ステップS205に処理を進める。一方で、制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語が所定の数以上でない場合、処理を終了する。なお、第1特徴語が複数ある場合、ステップS204において、制御部160は、各複数の第1特徴語毎に、一致する第2特徴語の数をカウントしてよい。つまり、制御部160は、当該カウントした数のうち一つでも所定の数以上であれば、ステップS205に処理を進めてよい。
【0060】
ステップS205に処理を進めるための閾値である「所定の数」は、ユーザによって適宜設定できる。
【0061】
例えば、電子マニュアル202が業務対応において来訪者に話すべき複数の項目を含むものであって、複数の項目のうち、第1特徴語を含む項目の数より大きい数を「所定の数
」として設定してよい。このように「所定の数」を設定すれば、制御部160が第1特徴語と一致する第2特徴語が所定の数以上である場合は、電子マニュアル202に従っても来訪者とコミュニケーションがうまくいっていない蓋然性が高い、言い換えると、電子マニュアル202が示す業務対応の内容が間違っている、或いは不足している蓋然性が高いといえる。
【0062】
ステップS205において、制御部160は、
図7A及び
図7Bに示すように、通知情報として電子マニュアル202が指示する内容が間違っている、或いは不足していることを示す第2情報205を投影部130に表示させる。なお、第2情報205は、
図7Aのように、第1領域201及び第2領域203に重畳され背景が透過するように表示されてよいし、
図7Bのように、第1領域201及び第2領域203に被らないように表示されてもよい。また、制御部160は、第2情報を表示した後、ユーザによる特定の入力を受け付けると、表示されている電子マニュアル202を編集可能である。編集とは、例えば、電子マニュアル202に記載されている内容の削除、又は内容の追加であってよい。ユーザによる特定の入力とは、操作部140への入力であってよい。
【0063】
以上のように、本実施形態の電子機器100によれば、ユーザは電子マニュアル202が示す業務対応の内容が間違っている、或いは不足している可能性を直感的に理解しうる。
【0064】
また、一実施形態において、制御部は、電子マニュアルに含まれる少なくとも一種類の第1特徴語と、音声信号に含まれる少なくとも一種類の第2特徴語と、を比較し、前記少なくとも一種類の第1特徴語に一致する前記少なくとも一種類の第2特徴語の数が予定の数よりも少ない場合、電子マニュアルに沿った対応が出来ていないことを示す第3情報206を表示させてもよい。
【0065】
図8は、一実施形態に係る表示システムの動作の一例を示す図である。
【0066】
なお、
図8のステップS301-S303は、
図6のステップS201-S203と重複するため説明は省略する。
【0067】
ステップS304において、制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語の数が所定の数よりも少ないか否か判断する。具体的に、制御部160は、電子マニュアル202に含まれる第1特徴語と、ユーザの音声信号を音声認識した文字情報に含まれる第2特徴語とを比較する。制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語が所定の数以上含まれているか判定する。言い換えると、制御部160は、ユーザの音声情報に基づき、ユーザの音声に、第1特徴語と一致する第2特徴語が何回含まれていたかを判断する。例えば、電子マニュアル202は第1特徴語として「ABC」を含み、ユーザが「・・・・・ABC・・・・、・・・・・・ABC、ABC、ABC・・・・・。」と発話したケースにおいては、制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語が4つ含まれると判断する。制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語が文字情報に所定の数よりも少ない場合、ステップS305に処理を進める。一方で、制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語が文字情報に所定の数以上の場合、処理を終了する。なお、第1特徴語と一致する第2特徴語が複数種類含まれる場合、制御部160は、それぞれの種類の第2特徴語に対して、文字情報に含まれる回数をカウントしてよい。制御部160は、それぞれの種類の第2特徴語に対して所定の数よりも少ないか否か判断する。制御部160は、文字情報に所定の数以上含まれる第2特徴語が少なくとも1種類あるときステップS305に処理を進める。一方で、文字情報に所定の数以上含まれる第2特徴語が無い場合、処理を終了する。
【0068】
ステップS305に処理を進めるための閾値である「所定の数」は、ユーザによって適宜設定できる。
【0069】
例えば、電子マニュアル202が業務対応において来訪者に話すべき複数の項目を含むものであって、複数の項目のうち、第1特徴語を含む項目の数以下の数を「所定の数」として設定してよい。このように「所定の数」を設定すれば、制御部160が第1特徴語と一致する第2特徴語が所定の数以下である場合は、電子マニュアル202に従った案内ができていない蓋然性が高いといえる。
【0070】
ステップS305において、制御部160は、
図9A及び
図9Bに示すように、通知情報として電子マニュアル202に沿った対応が出来ていないことを示す第3情報206を投影部130に表示させる。具体的に、第3情報206は「電子マニュアルに沿った対応が出来ていない可能性があります」等の電子マニュアル202に沿った対応が出来ていないことを示す文字情報を含む。なお、第3情報206は、
図9Aのように、第1領域201及び第2領域203に重畳され背景が透過するように表示されてよいし、
図9Bのように、第1領域201及び第2領域203に被らないように表示されてもよい。
【0071】
以上のように、本実施形態において、制御部160は、電子マニュアル202に含まれる少なくとも一種類の第1特徴語と、音声信号に含まれる少なくとも一種類の第2特徴語と、を比較し、少なくとも一種類の第1特徴語に一致する前記少なくとも一種類の第2特徴語の数が所定の数よりも少ない場合、電子マニュアル202に沿った対応が出来ていないことを示す第3情報206を投影部130に表示させる。すなわち、制御部は、電子マニュアル202に記載されている説明をユーザが行っていないと判断し、電子マニュアル202に沿った対応が出来ていないことをユーザに通知する。このような制御部によれば、ユーザは自らの説明が不足している事を直感的に理解しえるため、ユーザの説明が不足することを防ぎえる。
【0072】
また、一実施形態において、制御部は、通知情報として、第2情報及び前記第3情報から選択的に通知可能であって、少なくとも一種類の第1特徴語に一致する少なくとも一種類の第2特徴語の数が第1数以下(0を含む)である場合、第3情報を通知部から通知すること、少なくとも一種類の第1特徴語に一致する少なくとも一種類の第2特徴語の数が第1数より大きい第2数以下である場合、第3情報を前記通知部から通知してもよい。
【0073】
図10は、一実施形態に係る表示システムの動作の一例を示す図である。
【0074】
なお、
図10のステップS401-S403は、
図5のステップS201-S203と重複するため説明は省略する。
【0075】
ステップS404において、制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語の数が第1数(第1数は0を含む)以下か否か判断する。具体的に、制御部160は、電子マニュアル202に含まれる第1特徴語と、ユーザの音声信号を音声認識した文字情報に含まれる第2特徴語とを比較する。制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語が第1数以下か判定する。言い換えると、制御部160は、ユーザの音声情報に基づき、ユーザの音声に、第1特徴語と一致する第2特徴語が何回含まれていたかを判断する。例えば、電子マニュアル202は第1特徴語として「ABC」を含み、ユーザが「・・・・・ABC・・・・、・・・・・・ABC、ABC、ABC・・・・・。」と発話したケースにおいては、制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語が4つ含まれると判断する。制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語が文字情報に第1数以下である場合、ステップS405に処理を進める。一方で、制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語が文字情報に第1数より多く含まれている場合、ステップS406に処理を進める
。
【0076】
ステップS305に処理を進めるための閾値である「所定の数」は、ユーザによって適宜設定できる。
【0077】
例えば、電子マニュアル202が業務対応において来訪者に話すべき複数の項目を含むものであって、複数の項目のうち、第1特徴語を含む項目の数以下の数を第1数として設定してよい。このように「所定の数」を設定すれば、制御部160が第1特徴語と一致する第2特徴語が所定の数以下である場合は、電子マニュアル202に従った案内ができていない蓋然性が高いといえる。
【0078】
ステップS405において、制御部160は、通知情報として電子マニュアル202が間違っていることを示す第2情報205を投影部130に表示させる。なお、第2情報205は、
図7Aに示すように背景が透過するように表示されてよいし、
図7Bに示すように、音声情報及び電子マニュアル202に被らないように表示されてもよい。
【0079】
ステップS406において、制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語の数が第1数よりも大きい第2数よりも小さいか否か判断する。具体的に、制御部160は、電子マニュアル202に含まれる第1特徴語と、ユーザの音声信号を音声認識した文字情報に含まれる第2特徴語とを比較する。制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語の数が文字情報に第2数よりも小さい場合、ステップS407に処理を進める。一方で、制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語の数が文字情報に第1数以上含まれている場合、処理を終了する。なお、ステップS404及びS406において、第1特徴語と一致する第2特徴語が複数種類含まれる場合、制御部160は、それぞれの種類の第2特徴語に対して、文字情報に含まれる回数をカウントしてよい。制御部160は、それぞれの種類の第2特徴語に対して所定の数よりも少ないか否か判断してよい。
【0080】
ステップS407において、制御部160は、通知情報として電子マニュアル202に沿った対応が出来ていないことを示す第3情報206を投影部130に表示させる。なお、第3情報206は、
図9Aに示すように背景が透過するように表示されてよいし、
図9Bに示すように、文字情報及び電子マニュアル202に被らないように表示されてもよい。
【0081】
以上のように、制御部160は、第1特徴語と一致する第2特徴語に対して、各種類の第2特徴語の数に応じて、第2情報205及び第3情報206を選択的に通知することができる。このような制御部によれば、ユーザは、第1特徴語と一致する第2特徴語の数が第1数よりも少ない場合、電子マニュアル202が示す業務対応の内容が間違っている、或いは不足している可能性を直感的に理解でき、第1特徴語と一致する第2特徴語の数が第2数よりも少ない場合、マニュアルに沿った説明ができていない可能性を理解しうる。すなわち、制御部は、第1特徴語と一致する第2特徴語の数に基づいて、ユーザは自分の説明において冗長な部分又は不足している部分を直感的に理解し得るため、ユーザの対応を向上させえる。
【0082】
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【0083】
本開示に係る実施形態について、諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、
各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本開示に係る実施形態について装置を中心に説明してきたが、本開示に係る実施形態は装置の各構成部が実行するステップを含む方法としても実現し得るものである。本開示に係る実施形態は電子機器が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものである。本開示の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
【0084】
本開示において「第1」、「第2」、及び「第3」等の記載は、当該構成を区別するための識別子である。本開示における「第1」、「第2」、及び「第3」等の記載で区別された構成は、当該構成における番号を交換することができる。例えば、第1情報は、第2情報、及び第3情報と識別子である「第1」、「第2」、及び「第3」とを交換することができる。識別子の交換は同時に行われる。識別子の交換後も当該構成は区別される。識別子は削除してよい。識別子を削除した構成は、符号で区別される。本開示における「第1」、「第2」及び「第3」等の識別子の記載のみに基づいて、当該構成の順序の解釈、小さい番号の識別子が存在することの根拠に利用してはならない。
【0085】
本開示の各実施形態の通信部、音声取得部、投影部、表示部、操作部、記憶部、及び制御部の一部、或いは全部は、電子装置100にハードウェアとして、或いはソフトウェアとして含まれてよい。なお、本開示の各実施形態の音声取得部、投影部、表示部、操作部の一部、或いは全部は、電子機器100に接続する外部機器であってもよい。
【0086】
電子機器100が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROM又はDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
【符号の説明】
【0087】
1 :表示システム
100 :電子機器
110 :通信部
120 :音声取得部
130 :投影部
140 :操作部
150 :記憶部
151 :表示制御プログラム
160 :制御部
170 :表示部
200 :投影スクリーン
201 :第1領域
202 :電子マニュアル
203 :第2領域
204 :第1情報
205 :第2情報
206 :第3情報