(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118206
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/9035 20190101AFI20240823BHJP
G06F 16/9038 20190101ALI20240823BHJP
G06F 16/9535 20190101ALI20240823BHJP
【FI】
G06F16/9035
G06F16/9038
G06F16/9535
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024509
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】笹谷 奈翁美
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175FA01
5B175FB03
5B175JC05
(57)【要約】
【課題】ペットについての検索を容易に支援すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、推定部と、判別部と、並べ替え部と、修正部とを備える。前記推定部は、利用者が所有するコンテンツおよび検索ログからペットのペルソナ情報を推定する。前記判別部は、検索時に利用者自身の検索かペットのための検索かを判別する。前記並べ替え部は、ペットのための検索であると判別された場合に、前記ペルソナ情報を用いて検索結果を並べ替える。前記修正部は、前記並べ替え部とともに、または前記並べ替え部に代わって、前記ペルソナ情報を用いて検索クエリを修正する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が所有するコンテンツおよび検索ログからペットのペルソナ情報を推定する推定部と、
検索時に利用者自身の検索かペットのための検索かを判別する判別部と、
ペットのための検索であると判別された場合に、前記ペルソナ情報を用いて検索結果を並べ替える並べ替え部、および/または前記ペルソナ情報を用いて検索クエリを修正する修正部
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記利用者が所有するコンテンツは、前記利用者の写真コレクションを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ペルソナ情報は、ペットID、種族、種類、年齢、性別、外観色、体重、性格、好きなもの、購入品のいずれかを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
利用者が所有するコンテンツおよび検索ログからペットのペルソナ情報を推定する推定工程と、
検索時に利用者自身の検索かペットのための検索かを判別する判別工程と、
ペットのための検索であると判別された場合に前記ペルソナ情報を用いて検索結果を並べ替える並べ替え工程、および/または前記ペルソナ情報を用いて検索クエリを修正する修正工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項5】
コンピュータに、
利用者が所有するコンテンツおよび検索ログからペットのペルソナ情報を推定する推定手順と、
検索時に利用者自身の検索かペットのための検索かを判別する判別手順と、
ペットのための検索であると判別された場合に前記ペルソナ情報を用いて検索結果を並べ替える並べ替え手順、および/または前記ペルソナ情報を用いて検索クエリを修正する修正手順と
を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
犬や猫等のペットを飼っている者は多く、ペットのための買い物やペットの病気への対処等にインターネットを利用する機会は多い。
【0003】
利用者(ペットの飼い主)が自分のペットについてインターネットで検索する際、調べたい事項によっては欲する情報が容易に得られない場合がある。例えば、犬の首輪を調べようとして検索クエリ「犬 首輪」を入力すると、数々の犬種についての首輪の記事がヒットしてしまい、自分の飼っている犬種に該当する検索結果が上位に現れない場合がある。
【0004】
一方、検索結果をクライアント端末に提示するにあたり、検索結果をユーザの現在のステータス(状態)に応じて並べ替える技術が提案されている(例えば、特許文献1等を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の検索結果を並べ替える技術が考慮するのは利用者(ユーザ)の状態であって、飼っているペットを考慮するものではなく、ペットについての検索を支援することはできなかった。
【0007】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ペットについての検索を容易に支援することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願に係る情報処理装置は、推定部と、判別部と、並べ替え部と、修正部とを備える。前記推定部は、利用者が所有するコンテンツおよび検索ログからペットのペルソナ情報を推定する。前記判別部は、検索時に利用者自身の検索かペットのための検索かを判別する。前記並べ替え部は、ペットのための検索であると判別された場合に、前記ペルソナ情報を用いて検索結果を並べ替える。前記修正部は、前記並べ替え部とともに、または前記並べ替え部に代わって、前記ペルソナ情報を用いて検索クエリを修正する。
【発明の効果】
【0009】
実施形態の態様の1つによれば、ペットについての検索を容易に支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、ユーザコンテンツ記憶部に保持されるユーザコンテンツの例を示す図である。
【
図4】
図4は、検索ログ記憶部に保持される検索ログの例を示す図である。
【
図5】
図5は、ペットペルソナ記憶部に保持されるペットペルソナの例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報処理装置による処理手順の一例を示すフローチャート(1)である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理装置による処理手順の一例を示すフローチャート(2)である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る情報処理装置による処理手順の一例を示すフローチャート(3)である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下に説明する実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下に説明する実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0012】
[1.情報処理の概要]
以下、図面を参照しつつ、実施形態に係る情報処理装置により実現される情報処理の一例を説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【0013】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、情報端末装置(情報処理装置)100と、情報提供装置(情報処理装置)200とを有する。なお、情報処理システム1は、
図1に示す例に限られず、複数の情報端末装置100および複数の情報提供装置200を有していてもよい。また、情報端末装置100および情報提供装置200は、以下に説明する例に限られず、任意の数の情報端末装置100と情報提供装置200との間で以下に説明する情報処理を並列して実行できる。
【0014】
情報端末装置100および情報提供装置200は、それぞれ有線または無線によりネットワークN(
図2参照)に接続される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)や、電話網(携帯電話網、固定電話網等)や、地域IP(Internet Protocol)網や、インターネットなどの通信ネットワークである。ネットワークNは、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。情報端末装置100および情報提供装置200は、ネットワークNを通じて、相互に通信できる。
【0015】
情報端末装置100は、情報提供装置200が提供する検索および情報提供のサービスを利用するためにサービス利用者Uが使用する情報処理装置である。情報端末装置100は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)などにより実現される。
【0016】
情報端末装置100は、情報提供装置200から提供される各種サービスを利用するための情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示できる。なお、情報端末装置100は、情報の表示処理を実現するコンテンツ情報および制御情報を情報提供装置200などから受け取った場合には、コンテンツ情報および制御情報に従って表示処理を含む所定の処理を実現する。
【0017】
情報提供装置200は、実施形態に係る情報処理の一部を実行する情報処理装置である。情報提供装置200は、サーバ装置やクラウドシステムなどにより実現される。なお、情報提供装置200は、サービス利用者Uが使用する情報端末装置100にコンテンツ情報および制御情報を配信する配信装置として機能してもよい。ここで、制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)などのスタイルシート言語により記述される。なお、情報提供装置200から配信されるアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
【0018】
例えば、情報提供装置200は、インターネット上の各種サービスをサービス利用者Uに提供できる。情報提供装置200が提供するサービスには、検索エンジンサイトや、ニュースサイトや、技術解説サイトや、ショッピングサイトや、ファイナンスサイト(株価サイト)や、路線検索サイトや、地図提供サイトや、旅行サイトや、飲食店紹介サイトや、ウェブブログなどに関するウェブページなどを介して提供される各種サービスが含まれる。また、情報提供装置200は、情報端末装置100にインストールされた各種アプリ(例えば、ポータルアプリ、ニュースアプリ、オークションアプリ、天気予報アプリ、ショッピングアプリ、ファイナンス(株価)アプリ、路線検索アプリ、地図提供アプリ、旅行アプリ、飲食店紹介アプリ、ブログ閲覧アプリ等)に表示する情報を提供できる。
【0019】
また、情報提供装置200は、上述した各種サービスの提供を通じて、サービス利用者Uが入力した検索ワードの情報を取得できる。また、情報提供装置200は、取得した検索ワードの情報を、検索履歴(検索ログ)として蓄積できる。なお、情報提供装置200は、各種サービスにおけるサービス利用者Uの操作や閲覧等に基づくユーザ属性(例えば、年齢、性別、地域等のデモグラフィック属性や、各種サービスのオンラインコンテンツの利用履歴等に基づいて推定されるサイコグラフィック属性など)や、各種サービスにおけるサービス利用者Uの行動履歴などを収集して、ユーザIDと対応付けて蓄積することもできる。
【0020】
具体的な情報処理の内容としては、
図1に示すように、情報端末装置100は、ペットPの飼い主であるサービス利用者Uの写真コレクション等を参照し、ペットペルソナ推定用AIモデルデータを用いてペットPのプロフィール情報であるペットペルソナ(ペットペルソナ情報)を推定してペットペルソナ記憶部123に記録する(ステップS1)。例えば、サービス利用者Uの写真コレクションに含まれるペットPの写真から、種族:犬、種類:ラブラドール、性別:オス、外観色:黒等を推定し、ペットペルソナ記憶部123のペットペルソナに加える。
【0021】
また、情報端末装置100は、ペットPの飼い主であるサービス利用者Uにより情報提供装置200に対して検索クエリが送信され(ステップS2)、情報提供装置200から検索結果が返送された際(ステップS3)、サービス利用者Uの検索ログを参照し、ペットペルソナ推定用AIモデルデータを用いてペットペルソナを推定してペットペルソナ記憶部123に記録する(ステップS4)。検索ログからのペットペルソナの推定には、ペットペルソナ推定用AIモデルデータに代えて、またはペットペルソナ推定用AIモデルデータとともに、ペットに関係する語彙を収集した辞書を用い、ペットに関連する検索であるか否か判断してもよい。
【0022】
例えば、検索ログからペットPのための商品購入のための検索履歴やその後の購入履歴から、体重:xxkg、購入品:健康食品等を推定し、ペットペルソナ記憶部123のペットペルソナに加える。その他に、例えば、「リード(引綱)」の検索頻度が多いとか、「ペット服」の検索頻度が高い場合には、性格として「外遊びが多い」が推定される。また、特定の原料のペット食品の検索が多い場合には、その原料(豚肉、牛肉、鶏肉、鹿肉、魚、チーズ等)が「好きなもの」として推定される。
【0023】
その後、情報端末装置100は、ペットPの飼い主であるサービス利用者Uにより情報提供装置200に対して検索クエリが送信されると(ステップS5)、ペットペルソナ記憶部123のペットペルソナを用いてサービス利用者U自身の検索かペットPのための検索かを判別する(ステップS6)。すなわち、過去の検索内容や商品購入履歴等が反映されたペットペルソナにより、検索クエリからペットPのための検索かどうかが判別され、ペットPのための検索でない場合はサービス利用者U自身の検索であると判別される。過去にペットPのための検索と判断された場合の検索クエリと同じものが入力された場合にもペットPのための検索と判断される。ペットペルソナとは別にサービス利用者Uのペルソナ情報を保持し、それに基づいてサービス利用者U自身の検索であるかどうかを判別し、判別の精度を高めるようにしてもよい。サービス利用者U自身の検索であると判別された場合、通常の検索が行われる。
【0024】
ペットPのための検索であると判別された場合、情報端末装置100は、情報提供装置200から返送(ステップS7)された検索結果に対して、ペットペルソナ記憶部123のペットペルソナを用いて検索結果の並べ替えを行う(ステップS8)。例えば、検索クエリ「犬 首輪」に対して、実際に飼っているペットPの犬種「ラブラドール」についての検索結果が上位に出てくるように、「ラブラドール」の文字列が多く含まれる順に検索結果の並べ替えを行う。また、ペット食品の場合、好きなものが鹿肉であれば、鹿肉を原料にしたものが上位となるように並べ替えを行う。また、犬や猫等の種族に応じ、その種族の健康上好ましくない原料のペット食品は検索結果から除外することもできる。また、ドッグランの検索の場合、性格として外遊びが多いのであれば屋外の施設が上位となるように並べ替えを行い、中遊びが多いのであれば屋内の施設が上位となるように並べ替えを行う。また、検索クエリ「犬 ホテル」の場合、ペットペルソナが大型犬(ラブラドールは大型犬に該当)を示す場合、大型犬の同伴が可能なホテルが上位となるように並べ替えを行う。
【0025】
また、情報端末装置100は、検索クエリの送信(ステップS5)に先立ち、検索クエリを修正してもよい。例えば、検索クエリ「犬 首輪」に対して、実際に飼っているペットPの犬種「ラブラドール」を加え、検索クエリ「犬 首輪 ラブラドール」としてから情報提供装置200に検索クエリを送信するようにしてもよい。他の犬種については、検索クエリ「犬 首輪」に対して「チワワ 首輪」「柴 首輪」「イタグレ 首輪」(イタグレは特殊な体型)等になる。上記の他の例についても、ペットペルソナに応じた検索結果となるように、検索ワードの追加を行う。例えば、検索クエリ「犬 ヘルニア」に対して「ダックス 椎間板ヘルニア」「チワワ 頚椎ヘルニア」にしたり、検索クエリ「犬 服」に対して「小型犬 服」「中型犬 服」「大型犬 服」「イタグレ 服」にしたり、検索クエリ「犬 トリミング」に対して「プードル トリミング」「ビションフリーゼ トリミング」にしたりすることができる。
【0026】
[2.情報処理装置の構成]
図2を用いて、実施形態に係る情報処理装置(情報端末装置100、情報提供装置200)の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【0027】
(情報端末装置100)
図2に示すように、情報端末装置100は、制御部110と、記憶部120と、通信部130とを備える。なお、
図2は、情報端末装置100の構成例を示すものであり、
図2に示す形態には限られず、
図2に示す以外の他の機能部を備える形態であってもよい。
【0028】
(通信部130)
通信部130は、例えば、ネットワークNと有線または無線で接続され、ネットワークNを介して、情報提供装置200などの他の装置との間で情報の送受信を行う。通信部130は、例えば、NIC(Network Interface Card)やアンテナなどによって実現される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)や、電話網(携帯電話網や固定電話網など)や、地域IP(Internet Protocol)網や、インターネットなどの通信ネットワークである。ネットワークNには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。
【0029】
通信部130は、例えば、情報提供装置200に対して検索クエリを送信し、情報提供装置200から検索結果を受信する。
【0030】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部120は、制御部110の各部により実行される情報処理を実現するためのプログラムおよびデータを記憶する。
【0031】
図2に示すように、記憶部120は、ユーザコンテンツ記憶部121と、検索ログ記憶部122と、ペットペルソナ記憶部123と、ペットペルソナ推定用AIモデルデータ記憶部124とを有する。
【0032】
(ユーザコンテンツ記憶部121)
ユーザコンテンツ記憶部121は、サービス利用者U(
図1)が所有し、情報端末装置100に保存されているデジタルコンテンツである。
図3は、ユーザコンテンツ記憶部121に保持されるユーザコンテンツの例を示す図であり、写真コレクションが含まれている。
【0033】
(検索ログ記憶部122)
図2に戻り、検索ログ記憶部122は、サービス利用者U(
図1)により行われた検索履歴や購入履歴である。
図4は、検索ログ記憶部122に保持される検索ログの例を示す図であり、検索日、検索クエリ、検索結果、事後遷移等の項目を含んでいる。検索日は、検索が行われた日時である。検索クエリは、検索に用いられた検索クエリ(検索ワード、検索式)である。検索結果は、検索の結果であり、タイトルと要約とリンクが含まれている。事後遷移は、検索結果からの遷移の情報である。
【0034】
(ペットペルソナ記憶部123)
図2に戻り、ペットペルソナ記憶部123は、前述のペットペルソナを保持している。
図5は、ペットペルソナ記憶部123に保持されるペットペルソナの例を示す図であり、ペットID、種族、種類、年齢、雌雄、外観色、体重、購入品等を含んでいる。なお、全てが常に含まれる必要はなく、これらのいずれかを含んでいればよい。
【0035】
ペットIDは、ペットを識別する情報であり、サービス利用者Uにより複数のペットが飼われている場合に、異なるペットIDが付される。種族は、犬、猫、鳥等の別を示す。種類は、種族が犬であれば、ポメラニアン、柴、ラブラドール・レトリーバー等である。年齢は、ペットの年齢である。性別は、ペットがオスかメスかの区別である。外観色は、ペットの外観の色である。体重は、ペットの体重である。性格は、外遊びが多い、中遊びが多い等である。好きなものは、鶏肉が好きとか、鹿肉が好きとかである。「音のするおもちゃ」や「噛み応えのあるおもちゃ」も好きなものに含まれる。購入品は、ペットのために購入された商品である。
【0036】
(ペットペルソナ推定用AIモデルデータ記憶部124)
図2に戻り、ペットペルソナ推定用AIモデルデータ記憶部124は、ユーザコンテンツ記憶部121に保持された写真コレクションや、検索ログ記憶部122に保持された検索ログからペットペルソナを推定するための、学習済のペットペルソナ推定用AIモデルデータを記憶する。ペットペルソナ推定用AIモデルデータはアプリケーションの一部として提供されるか、適時にクラウドサーバ等から提供される。また、ペットペルソナ推定用AIモデルデータは適時にクラウドサーバ等により更新され、最新の状態とされる。
【0037】
(制御部110)
制御部110は、情報端末装置100を制御するコントローラ(controller)である。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって、情報端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(例えば、情報処理プログラム)がRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部110は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現されてもよい。
【0038】
図2に示すように、制御部110は、ペットペルソナ推定部111と、検索受付部112と、検索要求部113と、検索結果表示部114と、検索対象判別部115と、検索結果並べ替え部116と、検索クエリ修正部117とを有する。制御部110は、これらの各部により、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部110の内部構成は、
図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部110が有する各部の接続関係は、
図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0039】
(ペットペルソナ推定部111)
ペットペルソナ推定部111は、ペットペルソナ推定用AIモデルデータ記憶部124のペットペルソナ推定用AIモデルデータを用いて、ユーザコンテンツ記憶部121に保持された写真コレクションや検索ログ記憶部122に保持された検索ログからペットペルソナを推定する。なお、ペットペルソナ推定部111は、検索ログからペットペルソナを推定する場合、ペットに関連する語彙を収録した辞書を用いてペットペルソナを推定してもよい。ペットペルソナ推定部111は、推定されたペットペルソナをペットペルソナ記憶部123に記録する。
【0040】
(検索受付部112)
検索受付部112は、サービス利用者Uから情報提供装置200への検索クエリを受け付ける。
【0041】
(検索要求部113)
検索要求部113は、検索受付部112によって受け付けられたサービス利用者Uからの検索クエリを情報提供装置200に送信して検索を要求する。
【0042】
(検索結果表示部114)
検索結果表示部114は、情報提供装置200から返送された検索結果をディスプレイに表示する。
【0043】
(検索対象判別部115)
検索対象判別部115は、検索受付部112がサービス利用者Uから情報提供装置200への検索クエリを受け付けた際に、ペットペルソナ記憶部123のペットペルソナを用いて、サービス利用者U自身の検索かペットPのための検索か判別する。
【0044】
(検索結果並べ替え部116)
検索結果並べ替え部116は、検索対象判別部115によりペットPのための検索であると判別された際に、ペットペルソナ記憶部123のペットペルソナを用いて、情報提供装置200から返送された検索結果を並べ替える。
【0045】
(検索クエリ修正部117)
検索クエリ修正部117は、検索対象判別部115によりペットPのための検索であると判別された際に、ペットペルソナ記憶部123のペットペルソナを用いて、情報提供装置200に送信する前の検索クエリに修正を加える。
【0046】
(情報提供装置200)
情報提供装置200は、制御部210と、記憶部220と、通信部230とを備える。なお、
図2は、情報提供装置200の構成例を示すものであり、
図2に示す形態には限られず、
図2に示す以外の他の機能部を備える形態であってもよい。
【0047】
(通信部230)
通信部230は、例えば、ネットワークNと有線または無線で接続され、ネットワークNを介して、情報端末装置100などの他の装置との間で情報の送受信を行う。通信部230は、例えば、NIC(Network Interface Card)やアンテナなどによって実現される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)や、電話網(携帯電話網や固定電話網など)や、地域IP(Internet Protocol)網や、インターネットなどの通信ネットワークである。ネットワークNには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。
【0048】
通信部230は、例えば、情報端末装置100から検索クエリを受信し、検索を実行した上で情報端末装置100に対して検索結果を送信する。
【0049】
(記憶部220)
記憶部220は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部220は、制御部210の各部により実行される情報処理を実現するためのプログラムおよびデータを記憶する。
【0050】
図2に示すように、記憶部220は、検索インデックス記憶部221を有する。
【0051】
(検索インデックス記憶部221)
検索インデックス記憶部221は、インターネット上に存在するページについての検索用の索引情報を記憶する。この索引情報は適時に更新され、新たに作成されたページの検索に対応できるようになっている。
【0052】
(制御部210)
制御部210は、情報提供装置200を制御するコントローラ(controller)である。制御部210は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって、情報提供装置200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(例えば、情報処理プログラム)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部210は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現されてもよい。
【0053】
図2に示すように、制御部210は、検索受付部211と、検索実行部212と、検索結果応答部213とを有する。制御部210は、これらの各部により、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部210の内部構成は、
図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部210が有する各部の接続関係は、
図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0054】
(検索受付部211)
検索受付部211は、情報端末装置100から送信されてきた検索クエリを受け付ける。
【0055】
(検索実行部212)
検索実行部212は、検索受付部211により受け付けられた情報端末装置100からの検索クエリに基づいて、検索インデックス記憶部221の検索インデックスにより検索を実行する。
【0056】
(検索結果応答部213)
検索結果応答部213は、検索実行部212による検索により得られた検索結果を情報端末装置100に返送(応答)する。
【0057】
[3.処理手順]
以下、
図6を用いて、実施形態に係る情報処理装置(情報端末装置100)による処理手順について説明する。
図6は、実施形態に係る情報処理装置による処理手順の一例を示すフローチャートである。
図6に示す処理手順は、情報端末装置100の制御部110により実行される。
【0058】
図6において、情報端末装置100の制御部110は、ユーザコンテンツ記憶部121から写真コレクション等を参照し(ステップS101)、ペットPの画像等を抽出する(ステップS102)。
【0059】
そして、情報端末装置100の制御部110は、ペットペルソナ推定用AIモデルデータ記憶部124のペットペルソナ推定用AIモデルデータを用いてペットペルソナを推定し(ステップS103)、推定したペットペルソナをペットペルソナ記憶部123に記録する(ステップS104)。
【0060】
情報端末装置100の制御部110は、電源のオフ(OFF)等やアプリケーションの終了等による処理終了であるか否か判断し(ステップS105)、終了でない場合(ステップS105のNo)は写真コレクション等の参照(ステップS101)から処理を繰り返し、処理終了の場合(ステップS105のYes)は処理を終了する。
【0061】
図7は、実施形態に係る情報処理装置による処理手順の一例を示すフローチャートである。
図7に示す処理手順は、情報端末装置100の制御部110および情報提供装置200の制御部210により実行される。
【0062】
図7において、情報端末装置100の制御部110は、ペットPの飼い主であるサービス利用者Uから検索クエリを入力して情報提供装置200に送信し、検索クエリ等を検索ログ記憶部122の検索ログに記録する(ステップS111)。
【0063】
情報提供装置200の制御部210は、検索クエリを受信すると(ステップS201)、検索インデックス記憶部221の検索インデックスを用いて検索を実行し(ステップS202)、検索結果を情報端末装置100に返送する(ステップS203)。
【0064】
情報端末装置100の制御部110は、検索結果を受信すると、検索結果をディスプレイ等に表示し、検索結果を検索ログ記憶部122の検索ログに記録する(ステップS112)。
【0065】
また、情報端末装置100の制御部110は、サービス利用者Uが検索結果から任意のサイト(商品購入サイト等)に遷移すると、閲覧のための表示を行うとともに、遷移先等を検索ログ記憶部122の検索ログに記録する(ステップS113)。
【0066】
次いで、情報端末装置100の制御部110は、検索ログ記憶部122の検索ログからペットペルソナ推定用AIモデルデータ記憶部124のペットペルソナ推定用AIモデルデータやペットに関連する語彙を収録した辞書を用いてペットペルソナを推定し(ステップS114)、推定されたペットペルソナをペットペルソナ記憶部123に記録する(ステップS115)。
【0067】
情報端末装置100の制御部110は、電源のオフ(OFF)等やアプリケーションの終了等による処理終了であるか否か判断し(ステップS116)、終了でない場合(ステップS116のNo)は検索クエリの入力等(ステップS111)を待機し、処理終了の場合(ステップS116のYes)は処理を終了する。同様に、情報提供装置200の制御部210は、電源のオフ(OFF)等やアプリケーションの終了等による処理終了であるか否か判断し(ステップS204)、終了でない場合(ステップS204のNo)は検索クエリの受信(ステップS201)を待機し、処理終了の場合(ステップS204のYes)は処理を終了する。
【0068】
なお、検索が行われた時点でペットペルソナを推定する場合について説明したが、所定のタイミングで検索ログを参照してペットペルソナを推定するようにしてもよい。
【0069】
図8は、実施形態に係る情報処理装置による処理手順の一例を示すフローチャートである。
図8に示す処理手順は、情報端末装置100の制御部110および情報提供装置200の制御部210により実行される。
【0070】
図8において、情報端末装置100の制御部110は、ペットPの飼い主であるサービス利用者Uから検索クエリを入力すると(ステップS121)、ペットペルソナ記憶部123のペットペルソナを用いてサービス利用者U自身の検索かペットPのための検索か判別する(ステップS122)。
【0071】
情報端末装置100の制御部110は、ペットPのための検索でない(サービス利用者U自身の検索である)と判断した場合(ステップS123のNo)、通常の検索を行う(ステップS124)。
【0072】
また、情報端末装置100の制御部110は、ペットPのための検索であると判断した場合(ステップS123のYes)、検索クエリの修正を行う場合には、ペットペルソナ記憶部123のペットペルソナを用いて検索クエリを修正する(ステップS125)。
【0073】
次いで、情報端末装置100の制御部110は、検索クエリを情報提供装置200に送信し、検索クエリ等を検索ログ記憶部122の検索ログに記録する(ステップS126)。
【0074】
情報提供装置200の制御部210は、検索クエリを受信すると(ステップS211)、検索インデックス記憶部221の検索インデックスを用いて検索を実行し(ステップS212)、検索結果を情報端末装置100に返送する(ステップS213)。
【0075】
情報端末装置100の制御部110は、検索結果を受信すると、検索結果をディスプレイ等に表示し、検索結果を検索ログ記憶部122の検索ログに記録する(ステップS127)。
【0076】
情報端末装置100の制御部110は、ペットペルソナ記憶部123のペットペルソナを用いて検索結果の並べ替えを行い、並べ替えられた検索結果をディスプレイ等に表示し、検索結果を検索ログ記憶部122の検索ログに記録する(ステップS128)。なお、検索クエリを修正する場合(ステップS125)については、検索結果の並べ替えを省略することもできる。
【0077】
また、情報端末装置100の制御部110は、サービス利用者Uが検索結果から任意のサイトに遷移すると、閲覧のための表示を行うとともに、遷移先等を検索ログ記憶部122の検索ログに記録する(ステップS129)。
【0078】
情報端末装置100の制御部110は、電源のオフ(OFF)等やアプリケーションの終了等による処理終了であるか否か判断し(ステップS130)、終了でない場合(ステップS130のNo)は検索クエリの入力等(ステップS121)を待機し、処理終了の場合(ステップS130のYes)は処理を終了する。同様に、情報提供装置200の制御部210は、電源のオフ(OFF)等やアプリケーションの終了等による処理終了であるか否か判断し(ステップS214)、終了でない場合(ステップS214のNo)は検索クエリの受信(ステップS211)を待機し、処理終了の場合(ステップS214のYes)は処理を終了する。
【0079】
なお、推定等の主たる処理が情報端末装置100において行われる場合について説明したが、主たる処理の一部を情報提供装置200や他のクラウドサーバ側において行うようにしてもよい。例えば、情報端末装置100において取得したカメラ、マイク、その他各種センサの情報や写真コレクション等を情報提供装置200やクラウドサーバ側に送信し、ペットPのペットペルソナの推定を情報提供装置200やクラウドサーバ側で行い、その結果を情報端末装置100で送信して記録するようにしてもよい。
【0080】
[4.ハードウェア構成]
実施形態に係る情報処理装置(情報端末装置100、情報提供装置200)は、例えば
図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図9は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【0081】
コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、SSD/HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、メディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0082】
CPU1100は、ROM1300、RAM1200またはSSD/HDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラムなどを格納する。
【0083】
RAM1200またはSSD/HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータなどを格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワーク(通信網)Nを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、ネットワーク(通信網)Nを介して他の機器へ送信する。
【0084】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイ1610、カメラ1620、マイク1630、スピーカ1640、その他各種センサ(照度センサ、近接センサ、方位センサ、姿勢センサ、温度センサ、湿度センサ、心拍センサ等)1650、外部入出力装置(ディスプレイ、プリンタ、キーボード、マウス等)等を制御する。なお、装置のタイプにより、内蔵される入出力装置や外部接続される入出力装置は異なる。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0085】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
【0086】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置(情報端末装置100、情報提供装置200)として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部110、210の機能を実現する。また、SSD/HDD1400には、記憶部120、220内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、ネットワーク(通信網)Nを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0087】
[5.その他]
上述した実施形態および変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0088】
上述の実施形態および変形例において、情報端末装置100または情報提供装置200による情報処理方法を実現するために、情報端末装置100または情報提供装置200が有する制御部110または制御部210の各部に対応する処理機能は、情報端末装置100または情報提供装置200に予めインストールされている提供プログラムに対するアドオンとして実現してもよいし、軽量なプログラミング言語などを用いて、専用の提供プログラムとして柔軟に記述することにより実現されてもよい。
【0089】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0090】
また、上述の実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0091】
[6.効果]
上述の実施形態に係る情報端末装置100(情報処理装置)は、ペットペルソナ推定部111と、検索対象判別部115と、検索結果並べ替え部116と、検索クエリ修正部117とを備える。ペットペルソナ推定部111は、サービス利用者Uが所有するコンテンツおよび検索ログからペットのペルソナ情報を推定する。検索対象判別部115は、検索時にサービス利用者U自身の検索かペットのための検索かを判別する。検索結果並べ替え部116は、ペットのための検索であると判別された場合に、ペルソナ情報を用いて検索結果を並べ替える。検索クエリ修正部117は、検索結果並べ替え部116とともに、または検索結果並べ替え部116に代わって、ペルソナ情報を用いて検索クエリを修正する。
【0092】
このようにして、実施形態に係る情報端末装置100(情報処理装置)は、飼っているペットの詳細について意識しないで検索を行っても、ペットを考慮した検索結果が得られるため、ペットについての検索を容易に支援することができる。
【0093】
また、実施形態に係る情報端末装置100(情報処理装置)において、ペルソナ情報の推定の対象となるサービス利用者Uが所有するコンテンツは、サービス利用者Uの写真コレクションを含む。これにより、ペットのペルソナ情報の推定が容易となる。
【0094】
また、実施形態に係る情報端末装置100(情報処理装置)において、ペルソナ情報は、ペットID、種族、種類、年齢、性別、外観色、体重、性格、好きなもの、購入品のいずれかを含む。これにより、多様な観点から検索の支援が可能になる。
【0095】
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0096】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0097】
1 情報処理システム
100 情報端末装置
110 制御部
111 ペットペルソナ推定部
112 検索受付部
113 検索要求部
114 検索結果表示部
115 検索対象判別部
116 検索結果並べ替え部
117 検索クエリ修正部
120 記憶部
121 ユーザコンテンツ記憶部
122 検索ログ記憶部
123 ペットペルソナ記憶部
124 ペットペルソナ推定用AIモデルデータ記憶部
130 通信部
200 情報提供装置
210 制御部
211 検索受付部
212 検索実行部
213 検索結果応答部
220 記憶部
221 検索インデックス記憶部
230 通信部
N ネットワーク
U サービス利用者
P ペット