(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118231
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240823BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024562
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 淳
(72)【発明者】
【氏名】岡 直哉
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】利用者が仮想空間上にアクセスしていた旨を証明すること。
【解決手段】情報処理装置10は、受付け部と特定部と発行部とを備える。受付け部は、利用者から、利用者が仮想空間上にアクセスする日時の指定を受付ける。特定部は、受付け部によって受付けられた日時に基づき、利用者の仮想空間上における行動を特定する。発行部は、利用者が仮想空間にアクセスしていた場合は、利用者が仮想空間上にアクセスしていた旨と利用者に関する情報とを紐づけたNFTを利用者に発行する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者から、前記利用者が仮想空間上にアクセスする日時の指定を受付ける受付け部と、
前記受付け部によって受付けられた日時に基づき、前記利用者の前記仮想空間上における行動を特定する特定部と、
前記利用者が前記仮想空間にアクセスしていた場合は、前記利用者が前記仮想空間上にアクセスしていた旨と前記利用者に関する情報とを紐づけたNFTを発行する発行部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記特定部は、前記利用者の前記仮想空間へのアクセスの有無を特定し、前記仮想空間へのアクセスがある場合、前記利用者の、前記仮想空間上における他の利用者との交流と前記仮想空間上において開催される行事への参加の有無を特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記発行部は、前記特定部によって特定した行動を示す行動情報と前記利用者に関する情報とを紐づけたNFTを発行する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
利用者から、前記利用者が仮想空間上にアクセスする日時の指定を受付ける受付け工程と、
前記受付け工程によって受付けられた日時に基づき、前記利用者の前記仮想空間上における行動を特定する特定工程と、
前記利用者が前記仮想空間にアクセスしていた場合は、前記利用者が前記仮想空間上にアクセスしていた旨と前記利用者に関する情報とを紐づけたNFTを発行する発行工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項5】
利用者から、前記利用者が仮想空間上にアクセスする日時の指定を受付ける受付け手順と、
前記受付け手順によって受付けられた日時に基づき、前記利用者の前記仮想空間上における行動を特定する特定手順と、
前記利用者が前記仮想空間にアクセスしていた場合は、前記利用者が前記仮想空間上にアクセスしていた旨と前記利用者に関する情報とを紐づけたNFTを発行する発行手順と
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
仮想空間上でアバターを用いて、商品販売を行う技術が開示されている。また、ブロックチェーン上に存在するトークンであるNFT(Non Fungible Token)を利用する技術が普及している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】“Web3時代に、証明書はいらない。学習歴や社会での活躍歴を証明するNFTを簡単に発行・配布できるシステム「Q」が登場”、[online]、[令和5年1月5日検索]、インターネット〈https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000090606.html〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来技術では、仮想空間を利用する利用者が仮想空間上にアクセスしていた旨を証明できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、利用者から、前記利用者が仮想空間上にアクセスする日時の指定を受付ける受付け部と、前記受付け部によって受付けられた日時に基づき、前記利用者の前記仮想空間上における行動を特定する特定部と、前記利用者が前記仮想空間にアクセスしていた場合は、前記利用者が前記仮想空間上にアクセスしていた旨と前記利用者に関する情報とを紐づけたNFTを発行する発行部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、利用者が仮想空間上にアクセスしていた旨を証明することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理の具体例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、ハードウェアの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、
図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。なお、
図1では、利用者が仮想空間上にアクセスする指定の日時の受付けに応じて、利用者の行動を特定し、仮想空間上での利用者の行動と利用者に関する情報とを紐づけたNFTを発行する場合の情報処理の一例について説明する。本実施形態において、仮想空間は、他の利用者と交流可能な空間であることが好ましい。
【0011】
図1に示す例において、情報処理装置10は、利用者端末20と連携し、利用者に対して利用者NFTを発行するサーバ装置である。本実施形態では、情報処理装置10は利用者端末20と連携し、利用者が仮想空間にアクセスした際に、利用者NFTを発行するサーバ装置であり、コンピュータやクラウドシステム等により実現される。
【0012】
情報処理装置10は、利用者からの日時の指定の受付に応じて、指定の日時に利用者が仮想空間にアクセスしたか否かを判定し、アクセスしていた場合には、利用者がアクセスしていた旨を示す利用者NFTを発行する。
【0013】
具体的には、情報処理装置10は、受付け情報として、利用者端末20により指定された日時を受付ける。
【0014】
続いて、情報処理装置10は、受付け情報に基づき、指定の日時に利用者が仮想空間にアクセスした場合には、利用者のアクセスした旨を特定する。例えば、情報処理装置10は、少なくとも、利用者が仮想空間上にアクセスした旨を特定する。情報処理装置10は、さらに仮想空間上での利用者の行動を特定する。情報処理装置10が特定した行動を示す情報を行動情報とする。
【0015】
最後に、情報処理装置10は、行動情報に基づき、利用者NFTを利用者に発行する。情報処理装置10は、行動情報と利用者に関する情報とを紐づけた利用者NFTを利用者に発行する。情報処理装置10は、利用者NFTを、例えば、利用者ウォレットに発行する。
【0016】
このようにして、情報処理装置10は、利用者の仮想空間上へのアクセスの有無を特定し、アクセスした場合には、利用者NFTを利用者に発行する。その結果、利用者は自己のウォレットによって発行されたNFTを確認することができる。
【0017】
〔2.情報処理装置10の構成〕
次に、
図2を参照し、
図1に示した情報処理装置10の構成を説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理装置10は、通信部11と、制御部12と、記憶部13とを有する。また、情報処理装置10と利用者端末20はネットワークNを介して有線又は無線により互いに通信可能に接続される。
【0018】
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部11は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、利用者端末20との間で情報の送受信を行う。
【0019】
記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)やハードディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部13は、制御部12による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、受付け情報記憶部13aと行動情報記憶部13bとを有する。また、必要に応じて、仮想空間記憶部13cを有していてもよい。
【0020】
受付け情報記憶部13aは、受付け部12aによって受付けられた日時を記憶する。例えば、受付け情報記憶部13aは、受付け情報として、利用者が仮想空間上にアクセスする日時の指定を受付ける。
【0021】
行動情報記憶部13bは、利用者の特定した行動を記憶する。例えば、行動情報記憶部13bは、後述する特定部12bによって特定された利用者の行動をログとして記憶する。行動情報記憶部13bは、日時、場所、利用者の行動内容を記憶する。
【0022】
仮想空間記憶部13cは、仮想空間に関する情報を記憶する。例えば、仮想空間記憶部13cは、仮想空間に関する情報として、仮想空間にアクセスした利用者同士が交流できる環境の情報を記憶する。なお、前述の仮想空間に関する情報は、例えば、あらかじめ外部から入力されていてもよいし、通信部11を介してネットワークNから入手してもよい。
【0023】
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部12は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現される。制御部12は、受付け部12aと、特定部12bと、発行部12cとを有する。
【0024】
受付け部12aは、利用者が仮想空間上にアクセスする日時の指定を受付ける。そして、受付け部12aは、受付けた日時を受付け情報記憶部13aに格納する。ここで、受付け部12aは、通信部11を介して利用者端末20によって指定された項目についての日時を受付ける。
【0025】
例えば、受付け部12aは、通信部11を介して、利用者端末20の画面上に、日時の指定を受付けるための受付画面を表示する。そして、受付け部12aは、利用者端末20により選択された、前述の受付画面に表示された項目を受信する。受付け部12aは、当該項目が選択されたら日時の指定として受付ける。さらに、受付け部12aは、例えば、利用者端末20から利用者のアドレス等の利用者に関する情報を受付ける。
【0026】
特定部12bは、受付け部12aによって受付けられた日時に基づき、利用者の仮想空間上における行動を特定する。例えば、特定部12bは、受付け情報記憶13aに格納された受付け情報に基づき、少なくとも利用者の仮想空間上へのアクセスの有無を特定する。
【0027】
特定部12bは、利用者の仮想空間上へのアクセスがあると特定した場合、利用者の仮想空間上における他の利用者との交流と後述する仮想空間上において開催される行事への参加の有無を特定してもよい。
【0028】
発行部12cは、利用者が仮想空間にアクセスしていた場合、利用者が仮想空間上にアクセスしていた旨と利用者に関する情報とを紐づけたNFTを発行する。例えば、発行部12cは、利用者が仮想空間上にアクセスしていた旨の情報を、受付け情報記憶部13aから利用者のアドレス等の利用者に関する情報を参照し、アクセスしていた旨の情報と利用者に関する情報とを紐づけたNFTを利用者に発行する。また、発行部12cは、特定部によって特定した行動を示す行動情報と利用者に関する情報とを紐づけたNFTを発行する。
【0029】
〔3.情報処理の具体例〕
続いて、
図3を参照し、実施形態に係る情報処理の具体例について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理の具体例を示す図である。以下では、情報処理装置10の情報受付け処理及び利用者の行動の特定処理、NFT発行処理の具体例について説明する。
【0030】
本実施形態において、仮想空間は、例えば、利用者が学習可能な環境である。より具体的には、学校や塾のように授業科目が設定され、自習室、利用者同士の交流の場であるフリースペース、イベント会場も設けられ、利用者同士が交流可能な環境である。なお、イベント会場は、著名人による講演、授業で作成した絵画や音楽等の投稿、投稿された絵画や音楽の鑑賞等、仮想空間上において開催される行事が行われる。なお、行事は、フリースペースで行われてもよい。
【0031】
まず、利用者は、自己を表示するためのアバターを利用して仮想空間上にアクセスする。アバターの作成は、予め登録されたものを利用者が選択してもよいし、自身で作成してもよく、アバターの作成については限定されない。
【0032】
利用者は、例えば、自己の利用者端末20に表示された日時を受付ける画面において、項目を選択し、決定する。すると、より詳細な項目(図示せず)が表示され(例えば、語学の場合、英会話、英文法、中国語会話等)、さらに決定すると、それぞれの項目に適した、例えば黒板や机及び椅子などが表示された教室のような画面(図示せず)に遷移する。授業は、一日に複数回開催されてもよく、また、アーカイブで再生してもよい。
【0033】
利用者は、遷移した画面で項目に適した行動(英会話、面接練習、フリースペースでの他の利用者との交流など)を行う。そして、特定部12bは、利用者の行動を基に、日時と利用者の行動を特定する。例えば、英会話で講師や出席者と英会話を行った旨を特定する。行動情報記憶部13bは、特定部12bが特定した利用者の行動を示す行動情報をログとして記憶する。例えば、行動情報記憶部13bは、「〇年◇月△日18:00イベント会場にて作曲した曲を流す」と記憶する。その後、発行部12cは、特定された行動情報と利用者情報とを紐づけたNFTを利用者のウォレットに発行する。利用者のウォレットには、例えば、直近のアクセス、ランク、イベント参加への参加の有無等を表示し、行動を詳しく知りたい場合には、「もっと詳しく見る」を選択することで、ログを表示してもよい。
【0034】
利用者は、項目を決定せず、アクセスを終了することがある。例えば、利用者は、どのような授業が開催されているかを閲覧するだけでアクセスを終了することがある。この場合、情報処理装置10は、日時を受付ける画面が表示されたら、利用者が仮想空間上にアクセスしたと処理してもよい。ログには、例えば、「〇年〇月〇日17:32 アクセス」という記録を残してもよい。また、日時を受付ける画面を閉じた場合には、仮想空間上にアクセスしていないと処理してもよい。ログには、例えば、「〇年〇月〇日18:46アクセス終了」という記録を残してもよい。
【0035】
〔4.処理手順〕
次に、
図4を参照して情報処理装置10の処理について説明する。
図4は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。
図4に示す例では、受付け部12aは、利用者から日時の指定を受付けたかを判定する(ステップS101)。受付け部12aは、利用者から日時の指定を受付けていない場合(ステップS101;No)、利用者から日時の指定を受付けるまで待機する。
【0036】
一方、受付け部12aは、利用者から日時の指定を受付けた場合(ステップS101;Yes)、特定部12bは利用者の行動を特定する(ステップS102)。その後、発行部12cは、特定した行動情報と利用者情報とを紐づけたNFTを発行する(ステップS103)。
【0037】
〔5.他の例〕
上述した情報処理装置10は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の他の例について説明する。
【0038】
上記実施形態において、情報処理装置10は、利用者の授業での回答回数を記憶してもよい。
【0039】
また、上記実施形態において、情報処理装置10は、利用者の、成績、受け答え、プロフィール、得意な内容を記憶、受講科目、資格取得を特定してもよい。これにより、利用者が受講を修了した場合には、学歴や資格取得をアピールすることができる。
【0040】
また、上記実施形態において、情報処理装置10は、利用者の会話やその会話を行った場所を記憶してもよい。
【0041】
また、上記実施形態において、情報処理装置10は、ニュース項目を含んでもよい。例えば、情報処理装置10は、利用者がニュース項目の中から国内を選択し、さらに、経済のニュースを選択して、その国内の経済ニュースについて意見交換を行ったことを記憶してもよい。
【0042】
また、上記実施形態において、情報処理装置10は、項目によって条件を設定してもよい。例えば、情報処理装置10は、利用者のNFTを参照し、条件を満たした利用者のみ項目を選択できるようにする。
【0043】
また、上記実施形態において、情報処理装置10は、予め利用者からNFTに登録したい内容を受付けてもよい。例えば、情報処理装置10は、利用者のプロフィールのうちで、出身地のみを受付けてもよい。
【0044】
また、上記実施形態において、情報処理装置10は、自己のログの一部又は全部を他の利用者の端末装置に表示させてもよい。例えば、情報処理装置10は、所定の期間、他の利用者に自己のログの一部又は全部を貸出して、表示させてもよい。
【0045】
また、上記実施形態において、情報処理装置10は、ログに金銭的価値を付与してもよい。例えば、情報処理装置10は、ログのうち、特別な経験(例えば
図3の例では一流アーティストとの質疑応答)に金銭的価値を付与してもよい。
【0046】
また、上記実施形態において、情報処理装置10は、所定の条件を満たした利用者に特典を付与してもよい。例えば、情報処理装置10は、他の利用者の証明を行った利用者や遅刻や欠席などをしていない利用者にポイントを付与したり、その利用者のランクを上げたりしてもよい。
【0047】
また、上記実施形態において、情報処理装置10は、多くの利用者のNFTから人物の情報を抽出して、当該人物の人物像を特定(生成)してもよい。例えば、情報処理装置10は、亡くなった人物の情報を複数の利用者のNFTから抽出して、当該人物の人物像を生成してもよい。
【0048】
また、上記実施形態において、情報処理装置10は、利用者同士の会話やその会話を行った場所から、ログを持っていない利用者の会話を生成してもよい。例えば、XとYとの会話で、YにはXとの会話のログがない場合に、情報処理装置10は、YのXとの会話のログを、Xのログから生成する。
【0049】
また、上記実施形態において、情報処理装置10は、利用者の行動をスナップショットや動画で記録してもよい。
【0050】
〔6.効果〕
前述してきたように、本実施形態に係る情報処理装置10は、利用者から、利用者が仮想空間上にアクセスする日時の指定を受付ける受付け部12aと、受付け部12aによって受付けられた日時に基づき、利用者の仮想空間上における行動を特定する特定部12bと、利用者が仮想空間にアクセスしていた場合は、利用者が仮想空間上にアクセスしていた旨と利用者に関する情報とを紐づけたNFTを発行する発行部12cとを備える。
【0051】
受付け部12aは、利用者が仮想空間上にアクセスする日時の指定を受付ける。特定部12bは、受付け部12aによって受付けられた日時に基づき、利用者の仮想空間上における行動を特定する。発行部12cは、利用者が仮想空間にアクセスしていた場合は、利用者が仮想空間上にアクセスしていた旨と利用者に関する情報とを紐づけたNFTを発行する。
【0052】
このようにして、情報処理装置10が、利用者から日時を受付け、受付けられた日時に基づき、利用者の仮想空間上での行動を特定と利用者情報とを利用者が仮想空間上にアクセスしていた旨とを紐づけたNFTを発行する。したがって、情報処理装置10によれば、利用者が仮想空間にアクセスしていたことを証明できるという効果を奏する。
【0053】
また、情報処理装置10の特定部12bは、利用者の仮想空間へのアクセスが有ると特定した場合、さらに、利用者の、仮想空間上における他の利用者との交流と仮想空間上において開催される行事への参加の有無を特定する。これにより、利用者が仮想空間にアクセスしていたことを証明できるという効果を奏する。また、特定するカテゴリを増やすことで、仮想空間上における利用者の種々の行動を証明できるという効果を奏する。
【0054】
また、情報処理装置10の発行部12cは、特定部によって特定した行動を示す行動情報と利用者に関する情報とを紐づけたNFTを発行する。これにより、仮想空間上での利用者の行動を証明できるという効果を奏する。また、行動を証明することで、トラブルが発生した場合にも解決しやすくなるという効果をも奏する。
【0055】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置10は、例えば
図5に示すようなコンピュータ1000によって実現される。
図5は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080が、バス1090により接続された形態を有する。
【0056】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
【0057】
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等の演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。
【0058】
さらに、二次記憶装置1050は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Strage)、ファイルサーバ等であってもよい。
【0059】
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェク、及びプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。
【0060】
また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0061】
また、出力I/F1060及び入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010及び入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010及び入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
【0062】
また、出力装置1010及び入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060及び入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
【0063】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体又は半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
【0064】
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0065】
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0066】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
【0067】
〔8.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0068】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0069】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0070】
例えば、上述した情報処理装置10は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0071】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0072】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段
」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0073】
10 情報処理装置
11 通信部
12 制御部
12a 受付け部
12b 特定部
12c 発行部
13 記憶部
13a 受付け情報記憶部
13b 行動情報記憶部
13c 仮想空間記憶部