(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118256
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】模型玩具及び関節構造体
(51)【国際特許分類】
A63H 3/46 20060101AFI20240823BHJP
A63H 3/36 20060101ALI20240823BHJP
【FI】
A63H3/46 B
A63H3/36 D
A63H3/36 G
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024598
(22)【出願日】2023-02-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大塚 稜介
(72)【発明者】
【氏名】栗原 直也
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150BC02
2C150CA01
2C150EH06
2C150EH07
2C150EH08
(57)【要約】
【課題】本発明は、例えば模型玩具において、模型玩具本体の可動域の拡大に繋がる新規な仕組みを提供する。
【解決手段】本模型玩具は、第1部分と、第1部分に対して回動可能に連結される第2部分と、第2部分が回動する方向に位置し、第1部分に対して回動及び摺動可能に連結される第3部分とを備える。また、第3部分は、第2部分が回動する方向に摺動することによって第2部分が回動する空間を確保する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
模型玩具であって、
第1部分と、
前記第1部分に対して回動可能に連結される第2部分と、
前記第2部分が回動する方向に位置し、前記第1部分に対して回動及び摺動可能に連結される第3部分と
を備え、
前記第3部分は、前記第2部分が回動する方向に摺動することによって該第2部分が回動する空間を確保することを特徴とする模型玩具。
【請求項2】
前記第3部分は、
第1パーツ及び第2パーツと、
前記第1パーツ及び第2パーツを回動可能に連結する連結部材と
を含むことを特徴とする請求項1に記載の模型玩具。
【請求項3】
前記第1部分は対向して設けられる2つのパーツを少なくとも含み、
前記2つのパーツにはそれぞれ対向した位置に溝が設けられ、
前記第3部分の前記第2パーツに設けられた2つの突起部がそれぞれ前記2つのパーツにそれぞれ設けられた前記溝に摺動可能に連結されることを特徴とする請求項2に記載の模型玩具。
【請求項4】
前記2つのパーツにはさらに、それぞれ対向した位置に受け部が設けられ、
前記第3部分の前記第1パーツに設けられた2つの円筒部がそれぞれ前記2つのパーツにそれぞれ設けられた前記受け部に回動可能に連結されることを特徴とする請求項3に記載の模型玩具。
【請求項5】
前記第3部分の前記第1パーツ及び前記第2パーツは、互いのパーツが離間した開状態と、互いのパーツが近接する閉状態との間で移動可能であり、
前記第2部分が回動する空間を確保するように前記第3部分が摺動した先においては前記閉状態に移動することを特徴とする請求項4に記載の模型玩具。
【請求項6】
前記第3部分は、前記第1部分及び前記第2部分を連結する関節の裏側に位置する部材であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の模型玩具。
【請求項7】
前記第1部分は、前記模型玩具の脚部の下腿部分を形成し、
前記第2部分は、前記模型玩具の脚部の上腿部分を形成し、
前記第3部分は、前記上腿部分及び前記下腿部分を連結する膝関節の近傍に位置する装飾部であることを特徴とする請求項6に記載の模型玩具。
【請求項8】
関節構造体であって、
第1部分と、
前記第1部分に対して回動可能に連結される第2部分と、
前記第2部分が回動する方向に位置し、前記第1部分に対して回動及び摺動可能に連結される第3部分と
を備え、
前記第3部分は、前記第2部分が回動する方向に摺動することによって該第2部分が回動する空間を確保することを特徴とする関節構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、模型玩具及び関節構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
人間や動物の動きに近い動作やポージングを実現すべく、模型玩具(人形体)には種々の関節や可動部が含まれる。これらの機構により様々なポージングを実現することができる。また、人形体には、上記動作を実現する本体に加えて更に武具や防具、スラスター(推進装置)など(以下では、これらを総称して装飾部と称する。)が装着される。これらの装飾部は本体に密着或いは少なくとも一部が組み込まれて装着されるため、本体の可動域を狭める結果となる虞がある。従って、このような装飾部は、本体である、例えば腕部や脚部と連動して動作することが望ましい。
【0003】
特許文献1には、肢体の動きに応じたアーマーの動きを複雑にし、該アーマーの動きに現実味を持たせるようにした人形体が提案されている。この人形体においては、本体に対して関節機構を介して接続された肢部に本体側と異なる側部を覆うアーマーが配置され、当該アーマーは上体との間にボールジョイントを介して回動自在に連結され、さらに肢部との間に回動可能な接続パーツを介して連結されている。これにより、肢部の動きに追従して動作するアーマーを実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術では、肢部や腕部に沿って設けられるアーマーについてそれらの動きに追従するものである。一方で、装飾部には本体に沿って設けられるものの他、少なくとも一部分が本体に組み込まれて装着されものもある。例えば肘関節や膝関節に近傍に回動可能に連結されることもある。しかし、このような装飾部は、近傍に位置する関節機構の可動域に設けられるものであり、その動きに制限を与えてしまう可能性がある。
【0006】
本発明は、例えば模型玩具において、模型玩具本体の可動域の拡大に繋がる新規な仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、例えば、模型玩具であって、第1部分と、前記第1部分に対して回動可能に連結される第2部分と、前記第2部分が回動する方向に位置し、前記第1部分に対して回動及び摺動可能に連結される第3部分とを備え、前記第3部分は、前記第2部分が回動する方向に摺動することによって該第2部分が回動する空間を確保することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、例えば、関節構造体であって、第1部分と、前記第1部分に対して回動可能に連結される第2部分と、前記第2部分が回動する方向に位置し、前記第1部分に対して回動及び摺動可能に連結される第3部分とを備え、前記第3部分は、前記第2部分が回動する方向に摺動することによって該第2部分が回動する空間を確保することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、例えば模型玩具において、模型玩具本体の可動域の拡大に繋がる新規な仕組みを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】一実施形態に係る模型玩具の変形形態の(a)外観平面及び(b)外観側面の一例を示す図。
【
図2】一実施形態に係る模型玩具の左脚部の(a)側面及び(b)分解側面の一例を示す図。
【
図3】一実施形態に係る模型玩具の左脚部の(a)分解側面及び(b)膝関節周辺の分解斜視図。
【
図4】一実施形態に係る模型玩具の膝関節及びスラスターの組立構成を示す図。
【
図5】一実施形態に係る模型玩具の膝関節及びスラスターの回動動作を示す図。
【
図6】一実施形態に係る模型玩具の膝関節及びスラスターの動作例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴うち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0012】
<模型玩具の外観>
まず
図1を参照して、本実施形態に係る模型玩具100の外観構成の一例について説明する。
図1(a)は模型玩具100の外観正面を示し、
図1(b)は模型玩具100の外観側面を示す。なお、上下、左右、前後の矢印については図における模型玩具の向きを示し、他の図面についても同様である。
【0013】
模型玩具100は、本体部を構成する頭部101、胴体部102、腕部103a、103b、及び脚部104a、104bを備える。さらに、模型玩具100は、装飾部としてスラスター105を備える。本実施形態では模型玩具の一例として人型ロボットを例に説明するが、本発明を限定する意図はなく、本発明は人、動物、ロボット、昆虫、恐竜、武具、装飾具等、様々な模型に適用することができる。
【0014】
頭部101は、胴体部102に連結される。胴体部102には、さらに側部において右腕部103b及び左腕部103aが連結部材によって連結され、下部において右脚部104b及び左脚部104aが連結される。スラスター105は人形体のロボットに設けられる推進装置であり、右脚部104b及び左脚部104aの膝関節の裏側にそれぞれ設けられる。ここでは、左脚部104aに設けられたスラスターが図示されているが、右脚部104bにも同様のスラスターが設けられる。
【0015】
<脚部の構成>
次に
図2を参照して、本実施形態に係る模型玩具100の左脚部104aの構成について説明する。
図2(a)は左脚部104aの側面図を示す。
図2(b)は左脚部104a分解側面図を示す。ここでは、左脚部104aの構成について説明するが、右脚部104bの構成については左脚部104aと同様の構成であるため説明を省略する。
【0016】
図2(a)に示す左脚部104aは、
図2(b)に示すように、3つの部分201~203を連結して組み立てられる。3つの部分201~203は、それぞれ複数の部材を含んで構成される。部分201は、模型玩具100の股関節から上腿部分の一部に相当する。部分202は、膝関節と、膝関節に連結する上腿部分及び下腿部分の一部を含んで構成される。部分203は左足部に相当する。
【0017】
点線に示すように、部分201は部分202に回動可能に連結され、部分203についても部分202に回動可能に連結される。また、部分202の膝の裏側には装飾部であるスラスター105が回動可能に組み付けられる。
【0018】
<関節部の構成>
次に
図3を参照して、本実施形態に係る模型玩具100の関節部の構成について説明する。
図3(a)は
図2bと同様の脚部104aの分解側面図を示す。
図3(b)は
図3(a)に示す膝関節を構成する部分202の分解斜視図を示す。
【0019】
ここでは、
図3(a)に示す左脚部104aの膝関節周辺に相当する部分202の更なる分解構成について説明する。
図3(b)に示すように、部分202は、複数のパーツ301~309を含んで構成される。パーツ301~303は装飾部であるスラスター105を構成する。また、パーツ306は左脚部104aの上腿部分の一部を構成する。パーツ306は複数のパーツから構成される。パーツ309は左脚部104aの脛部分を構成する。パーツ307は左脚部104aのアキレス腱周辺の部材に相当する。パーツ308はパーツ307に組み付けられて、左足部である部分203を連結するための凹部を有する。
【0020】
パーツ304、305は他のパーツ301~303、306~309を挟み込むように対向して設けられるパーツであり、膝関節及び下腿部分の一部を構成する。パーツ304、305は第1部分を構成する。当該第1部分に対して、第2部分であるパーツ306が回動可能に連結される。また、当該第1部分に対して、第3部分を構成するパーツ301~303を含んで構成されるスラスター105が回動可能に連結される。動作の詳細については後述する。
【0021】
<関節部の組立構成>
次に
図4を参照して、本実施形態に係る模型玩具100の膝関節及びスラスターの組立構成について説明する。ここでは、左脚部104aの膝関節周辺を構成する第1部分、第2部分、及び第3部分の組立構成について説明する。
【0022】
上述したように、第1部分は2つのパーツ304、305が対向して設けられ、第2部分及び第3部分などのパーツを挟み込むように組み立てられる。パーツ304、305は左右対称の構成となっており、ここではパーツ304の構成を中心に説明する。パーツ304には、各パーツを回動可能に連結するための凹部となる受け部403a、405a、及び溝404aが形成されている。これらの凹部はパーツ305にも同様に設けられ、即ち受け部403b、405b、及び溝404bが設けられている。
【0023】
また、第2部分であるパーツ306には、左右に円筒部406a、406bが形成されている。
図4では、右側の円筒部406aが示されていないが、左側の円筒部406bと左右対称に設けられている。円筒部406a、406bは、それぞれ受け継部405a、405bに回動可能に連結される。これにより、第2部分であるパーツ306は、第1部分に対して回動可能に連結される。
【0024】
第3部分であるスラスター105は、上述したように、パーツ301~303を含んで構成される。パーツ301は連結部に相当し、左右に円筒部401a、401bと、
図3に示す円筒部407a、407bとを有する。パーツ302は第1パーツに相当し、
図3に示すように、パーツ301の円筒部401a、401bを受け容れる切り欠き部408a、408bを有する。円筒部401a、401bが切り欠き部408a、408bへ回動可能に挿入されることにより、パーツ302はパーツ301に対して他の部材の制限の範囲内で回動することができる。さらに、パーツ301の円筒部401a、401bは、切り欠き部408a、408bから突出する部分がパーツ304、305の受け部403a、403bに回動可能に連結される。
【0025】
パーツ303は第2パーツに相当し、左右に突起部402a、402bを有する。また、パーツ301の円筒部407a、407bに対して回動可能に連結される受け部(不図示)を有する。突起部402a、402bは、パーツ304、305の溝404a、404bに当該溝に沿って摺動可能に連結される。
【0026】
したがって、パーツ301はパーツ304、305に対して円筒部401a、401bを回動軸として回動可能に連結されるとともに、パーツ301に連結されるパーツ302、303はパーツ301の上記回動に追従して回動することができる。また、パーツ303を含むスラスター105は模型玩具100の上下方向に摺動可能に連結される。また、スラスター105においては、連結部であるパーツ301に対して第1パーツであるパーツ302と、第2パーツであるパーツ303とがそれぞれ回動可能に連結されている。したがって、パーツ302、303は、パーツ301を中心にそれぞれ回動することが可能であり、パーツ302、303が離間した開状態と、パーツ302、303が近接した閉状態との間で移動可能である。なお、ここで近接とはパーツ302、303が完全に接することを意味するものではなく、所定範囲内に近づく状態を示すものであってもよい。
【0027】
<関節部の回動動作>
次に
図5を参照して、本実施形態に係る模型玩具100における膝関節及びスラスターの回動動作について説明する。
図5(a)は第1部分であるパーツ304に対して、第2部分であるパーツ306を連結し、且つ第3部分であるスラスター105を連結した側面図を示す。
図5(b)はパーツ304の側面図を示す。
図5(c)、(d)は第1部分に対する各部分の回動動作の様子を示す。
【0028】
図5(b)に示すように、パーツ304には、受け部403a、405a、及び溝404aが形成されており、各部分がこれらに回動可能に連結される。図中の矢印については、連結された各部分の回動方向を示す。
図5(a)は各部分をパーツ304に連結した通常状態を示す。
【0029】
図5(c)は
図5(a)の状態から第1部分に対して第2部分を回動させた様子を示す。
図5(c)に示すように、パーツ306は膝関節の役割である円筒部406a、406bを軸として矢印方向に回動することができる。
【0030】
図5(d)は
図5(a)の状態から第1部分に対して第3部分を回動させた様子を示す。スラスター105はパーツ301の円筒部401a、401bを回動軸としてパーツ304、305に対して回動することができるとともに、パーツ304、305の溝404a、404bに沿って下方向に摺動することができる。またパーツ301に対してパーツ303が回動可能に連結されているため、パーツ302、303を近接させた閉状態に移動することができる。
図5(d)はこれら3つの動作を行った様子を示す。つまり、スラスター105が折り畳まれつつ、下方向に摺動している様子がわかる。これにより、パーツ306が回動するより多くの空間を確保することができる。言い換えれば、模型玩具100の膝関節の裏側に空間を確保することができる。
【0031】
<関節部の動作例>
次に
図6を参照して、本実施形態に係る模型玩具100における膝関節及びスラスターの動作例について説明する。
図6(a)、(b)は第1部分に対して第2部分及び第3部分の少なくとも一方を回動させた様子を示す。
【0032】
図6(a)は、第1部分に対して第2部分のみを回動させた様子を示す。ここでは、第3部分であるスラスター105は開状態で通常位置に位置する。したがって、第2部分であるパーツ306は、当該スラスター105に接する位置までが可動域となり、膝関節による脚の曲げ動作が制限されていることがわかる。つまり、パーツ306の回動方向にスラスター105が位置するためパーツ306の可動域が制限されている状態となる。
【0033】
一方、
図6(b)は、スラスター105を折り畳んで、下方向に摺動させた状態でパーツ306を回動させた様子を示す。図(d)に示したように、膝関節の裏側に空間を確保することができ、当該空間によってパーツ306の可動域を拡大させることができる。したがって、
図6(a)と比較して、
図6(b)ではさらにパーツ306がパーツ304に対して回動していることが分かる。このように、装飾部であるスラスター105を関節部(ここでは、膝関節)の近傍に設ける際に、当該関節部における可動域を確保するように構成される。このように可動域を確保することにより、より自由度の高い動作や多彩なポージングを実現することができる。
【0034】
以上説明したように、本実施形態に係る模型玩具は、第1部分と、第1部分に対して回動可能に連結される第2部分と、第2部分が回動する方向に位置し、第1部分に対して回動及び摺動可能に連結される第3部分とを備える。また、第3部分は、第2部分が回動する方向に摺動することによって第2部分が回動する空間を確保する。これにより、例えば模型玩具において、模型玩具本体の可動域を制限することなく好適に装飾部を設け、より自由度の高い動作や多彩なポージングを実現する。
【0035】
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。例えば模型玩具の形状は、特に限定されるものではなく、人、動物、ロボット、昆虫、恐竜等、様々な形状を含むものである。
【0036】
<実施形態のまとめ>
上記実施形態は以下の模型玩具、及び関節構造体を少なくとも開示する。
(1)模型玩具であって、
第1部分と、
前記第1部分に対して回動可能に連結される第2部分と、
前記第2部分が回動する方向に位置し、前記第1部分に対して回動及び摺動可能に連結される第3部分と
を備え、
前記第3部分は、前記第2部分が回動する方向に摺動することによって該第2部分が回動する空間を確保することを特徴とする模型玩具。
(2)前記第3部分は、
第1パーツ及び第2パーツと、
前記第1パーツ及び第2パーツを回動可能に連結する連結部材と
を含むことを特徴とする(1)に記載の模型玩具。
(3)前記第1部分は対向して設けられる2つのパーツを少なくとも含み、
前記2つのパーツにはそれぞれ対向した位置に溝が設けられ、
前記第3部分の前記第2パーツに設けられた2つの突起部がそれぞれ前記2つのパーツにそれぞれ設けられた前記溝に摺動可能に連結されることを特徴とする(2)に記載の模型玩具。
(4)前記2つのパーツにはさらに、それぞれ対向した位置に受け部が設けられ、
前記第3部分の前記第1パーツに設けられた2つの円筒部がそれぞれ前記2つのパーツにそれぞれ設けられた前記受け部に回動可能に連結されることを特徴とする(3)に記載の模型玩具。
(5)前記第3部分の前記第1パーツ及び前記第2パーツは、互いのパーツが離間した開状態と、互いのパーツが近接する閉状態との間で移動可能であり、
前記第2部分が回動する空間を確保するように前記第3部分が摺動した先においては前記閉状態に移動することを特徴とする(1)乃至(4)の何れか1つに記載の模型玩具。
(6)前記第3部分は、前記第1部分及び前記第2部分を連結する関節の裏側に位置する部材であることを特徴とする(1)乃至(5)の何れか1つに記載の模型玩具。
(7)前記第1部分は、前記模型玩具の脚部の下腿部分を形成し、
前記第2部分は、前記模型玩具の脚部の上腿部分を形成し、
前記第3部分は、前記上腿部分及び前記下腿部分を連結する膝関節の近傍に位置する装飾部であることを特徴とする(1)乃至(6)の何れか1つに記載の模型玩具。
(8)関節構造体であって、
第1部分と、
前記第1部分に対して回動可能に連結される第2部分と、
前記第2部分が回動する方向に位置し、前記第1部分に対して回動及び摺動可能に連結される第3部分と
を備え、
前記第3部分は、前記第2部分が回動する方向に摺動することによって該第2部分が回動する空間を確保することを特徴とする関節構造体。
【符号の説明】
【0037】
100:模型玩具、101:頭部、102:胴体部、103a、103b:腕部、104a、104b:脚部、105:装飾部
【手続補正書】
【提出日】2023-05-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
模型玩具であって、
第1部分と、
前記第1部分に対して回動可能に連結される第2部分と、
前記第2部分が回動する方向に位置し、前記第1部分に対して回動及び摺動可能に連結される第3部分と
を備え、
前記第3部分は、
第1パーツ及び第2パーツと、
前記第1パーツ及び第2パーツを回動可能に連結する連結部材と
を含み、前記第2部分が回動する方向に摺動することによって該第2部分が回動する空間を確保することを特徴とする模型玩具。
【請求項2】
前記第1部分は対向して設けられる2つのパーツを少なくとも含み、
前記2つのパーツにはそれぞれ対向した位置に溝が設けられ、
前記第3部分の前記第2パーツに設けられた2つの突起部がそれぞれ前記2つのパーツにそれぞれ設けられた前記溝に摺動可能に連結されることを特徴とする請求項1に記載の模型玩具。
【請求項3】
前記2つのパーツにはさらに、それぞれ対向した位置に受け部が設けられ、
前記第3部分の前記第1パーツに設けられた2つの円筒部がそれぞれ前記2つのパーツにそれぞれ設けられた前記受け部に回動可能に連結されることを特徴とする請求項2に記載の模型玩具。
【請求項4】
前記第3部分の前記第1パーツ及び前記第2パーツは、互いのパーツが離間した開状態と、互いのパーツが近接する閉状態との間で移動可能であり、
前記第2部分が回動する空間を確保するように前記第3部分が摺動した先においては前記閉状態に移動することを特徴とする請求項3に記載の模型玩具。
【請求項5】
前記第3部分は、前記第1部分及び前記第2部分を連結する関節の裏側に位置する部材であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の模型玩具。
【請求項6】
前記第1部分は、前記模型玩具の脚部の下腿部分を形成し、
前記第2部分は、前記模型玩具の脚部の上腿部分を形成し、
前記第3部分は、前記上腿部分及び前記下腿部分を連結する膝関節の近傍に位置する装飾部であることを特徴とする請求項5に記載の模型玩具。
【請求項7】
関節構造体であって、
第1部分と、
前記第1部分に対して回動可能に連結される第2部分と、
前記第2部分が回動する方向に位置し、前記第1部分に対して回動及び摺動可能に連結される第3部分と
を備え、
前記第3部分は、
第1パーツ及び第2パーツと、
前記第1パーツ及び第2パーツを回動可能に連結する連結部材と
を含み、前記第2部分が回動する方向に摺動することによって該第2部分が回動する空間を確保することを特徴とする関節構造体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明は、例えば、模型玩具であって、第1部分と、前記第1部分に対して回動可能に連結される第2部分と、前記第2部分が回動する方向に位置し、前記第1部分に対して回動及び摺動可能に連結される第3部分とを備え、前記第3部分は、前記第2部分が回動する方向に摺動することによって該第2部分が回動する空間を確保することを特徴とする。また本発明は、例えば、模型玩具であって、第1部分と、前記第1部分に対して回動可能に連結される第2部分と、前記第2部分が回動する方向に位置し、前記第1部分に対して回動及び摺動可能に連結される第3部分とを備え、前記第3部分は、第1パーツ及び第2パーツと、前記第1パーツ及び第2パーツを回動可能に連結する連結部材とを含み、前記第2部分が回動する方向に摺動することによって該第2部分が回動する空間を確保することを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
また、本発明は、例えば、関節構造体であって、第1部分と、前記第1部分に対して回動可能に連結される第2部分と、前記第2部分が回動する方向に位置し、前記第1部分に対して回動及び摺動可能に連結される第3部分とを備え、前記第3部分は、前記第2部分が回動する方向に摺動することによって該第2部分が回動する空間を確保することを特徴とする。また、本発明は、例えば、関節構造体であって、第1部分と、前記第1部分に対して回動可能に連結される第2部分と、前記第2部分が回動する方向に位置し、前記第1部分に対して回動及び摺動可能に連結される第3部分とを備え、前記第3部分は、第1パーツ及び第2パーツと、前記第1パーツ及び第2パーツを回動可能に連結する連結部材とを含み、前記第2部分が回動する方向に摺動することによって該第2部分が回動する空間を確保することを特徴とする。