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特開2024-118291情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118291
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/908 20190101AFI20240823BHJP
【FI】
G06F16/908
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024644
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小川 知紘
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175DA10
5B175FA01
5B175FB03
5B175HA01
(57)【要約】
【課題】コンテンツの登場人物を演じる俳優を適切に決定することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、第1特定部と、第2特定部と、提案部とを備える。第1特定部は、翻案元となるコンテンツに登場する登場人物の特徴を特定する。第2特定部は、俳優に関する情報を含む俳優情報に基づいて、俳優の特徴を特定する。提案部は、第1特定部によって特定された登場人物の特徴と第2特定部によって特定された俳優の特徴との比較結果に基づいて、コンテンツを翻案するコンテンツである翻案コンテンツにおいて登場人物を演じる俳優を提案する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
翻案元となるコンテンツに登場する登場人物の特徴を特定する第1特定部と、
俳優に関する情報を含む俳優情報に基づいて、前記俳優の特徴を特定する第2特定部と、
前記第1特定部によって特定された前記登場人物の特徴と前記第2特定部によって特定された前記俳優の特徴との比較結果に基づいて、前記コンテンツを翻案するコンテンツである翻案コンテンツにおいて前記登場人物を演じる俳優を提案する提案部と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1特定部は、
前記登場人物の身体的特徴、心理的特徴、および印象的特徴のうちの少なくとも1つを前記登場人物の特徴として特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1特定部は、
前記コンテンツに基づいて、前記登場人物の前記身体的特徴および前記心理的特徴を特定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
ソーシャル・ネットワーキング・サービスへの前記登場人物に関する投稿情報を取得する取得部を備え、
前記第1特定部は、
前記取得部によって取得された前記投稿情報に基づいて、前記登場人物の前記印象的特徴を特定する
ことを特徴とする請求項2または3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第2特定部は、
前記俳優の身体的特徴、心理的特徴、および印象的特徴のうちの少なくとも1つを前記俳優の特徴として特定する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記俳優情報は、
前記俳優に関する情報である俳優関連情報を含み、
前記第2特定部は、
前記俳優関連情報に基づいて、前記俳優の前記身体的特徴および前記心理的特徴を特定する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記俳優情報は、
ソーシャル・ネットワーキング・サービスへの前記俳優に関する投稿情報を含み、
前記第2特定部は、
前記俳優に関する投稿情報に基づいて、前記俳優の前記印象的特徴を特定する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提案部は、
身体的特徴、心理的特徴、および印象的特徴のうちの少なくとも1つの特徴の前記登場人物と前記俳優との比較結果に基づいて、前記翻案コンテンツにおいて前記登場人物を演じる俳優を提案する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提案部は、
前記登場人物の特徴と前記俳優の特徴との類似度を前記比較結果として算出する算出部と、
前記算出部によって算出された前記類似度に基づいて、前記翻案コンテンツにおいて前記登場人物を演じる俳優を決定する決定部と、を備える
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
翻案元となるコンテンツに登場する登場人物の特徴を特定する第1特定工程と、
俳優に関する情報を含む俳優情報に基づいて、前記俳優の特徴を特定する第2特定工程と、
前記第1特定工程によって特定された前記登場人物の特徴と前記第2特定工程によって特定された前記俳優の特徴との比較結果に基づいて、前記コンテンツを翻案するコンテンツである翻案コンテンツにおいて前記登場人物を演じる俳優を提案する提案工程と、を含む
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
翻案元となるコンテンツに登場する登場人物の特徴を特定する第1特定手順と、
俳優に関する情報を含む俳優情報に基づいて、前記俳優の特徴を特定する第2特定手順と、
前記第1特定手順によって特定された前記登場人物の特徴と前記第2特定手順によって特定された前記俳優の特徴との比較結果に基づいて、前記コンテンツを翻案するコンテンツである翻案コンテンツにおいて前記登場人物を演じる俳優を提案する提案手順と、をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、映画、ドラマ、舞台などにおける出演者を決定する配役業務に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、映像制作スタッフが映像作品の出演者を決定する配役業務において、特にネットワークを介して出演者の出演可能日程と出演者情報とを確認し配役業務の効率化を可能にする技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-044258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術は、配役業務を効率化させることができるものの、キャスティングの適切性については何ら考慮されていない。そのため、例えば、小説、マンガなどのコンテンツを実写化する場合や海外ドラマなどのコンテンツをリメイクする場合において、俳優のキャスティングが適切でない場合がある。俳優のキャスティングが適切でない場合、原作となるコンテンツのファンなどに違和感を与えてしまうことがある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、コンテンツの登場人物を演じる俳優を適切に決定することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、第1特定部と、第2特定部と、提案部とを備える。第1特定部は、翻案元となるコンテンツに登場する登場人物の特徴を特定する。第2特定部は、俳優に関する情報を含む俳優情報に基づいて、俳優の特徴を特定する。提案部は、第1特定部によって特定された登場人物の特徴と第2特定部によって特定された俳優の特徴との比較結果に基づいて、コンテンツを翻案するコンテンツである翻案コンテンツにおいて登場人物を演じる俳優を提案する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、コンテンツの登場人物を演じる俳優を適切に決定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る登場人物情報記憶部に記憶される登場人物情報テーブルの一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る俳優情報記憶部に記憶される俳優情報テーブルの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理装置の処理部による情報処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図であり、情報処理装置1によって実行される。
【0011】
図1に示す情報処理装置1は、翻案元となるコンテンツが翻案されるコンテンツの登場人物を演じる俳優に決定する。翻案元となるコンテンツは、例えば、小説、マンガ、アニメーション作品、海外ドラマ、海外映画などであるが、かかる例に限定されない。以下において、翻案元となるコンテンツを便宜上原作コンテンツと記載する場合がある。
【0012】
原作コンテンツが翻案されるコンテンツは、小説、マンガ、アニメーション作品などを実写化したコンテンツである実写化コンテンツ、海外ドラマや海外映画などをリメイクしたコンテンツであるリメイク版コンテンツなどであるが、かかる例に限定されない。以下において、実写化コンテンツやリメイク版コンテンツなどのように原作コンテンツが翻案されるコンテンツを便宜上翻案コンテンツと記載する場合がある。
【0013】
まず、情報処理装置1は、原作コンテンツの翻案を企画する翻案企画業者Pなどの端末装置2から、原作コンテンツを特定する情報を含むコンテンツ特定情報と翻案コンテンツの提供地域を特定する地域情報とを含む翻案情報を受け付ける(ステップS1)。
【0014】
つづいて、情報処理装置1は、コンテンツ特定情報で特定される原作コンテンツの情報を取得する(ステップS2)。原作コンテンツの情報は、例えば、原作コンテンツにおける登場人物に関する情報を含む原作登場人物情報、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Networking Service;SNS)への原作コンテンツの登場人物に関する投稿情報を含む投稿登場人物情報などを含む。以下において、ソーシャル・ネットワーキング・サービスをSNSと記載する場合がある。
【0015】
原作登場人物情報は、例えば、原作コンテンツが小説である場合、小説の登場人物に関する情報を含み、原作コンテンツがマンガである場合、マンガの登場人物に関する情報を含む。また、原作登場人物情報は、例えば、原作コンテンツがアニメーション作品である場合、アニメーション作品の登場人物に関する情報を含み、原作コンテンツが海外ドラマや海外映画である場合、海外ドラマや海外映画の登場人物に関する情報を含む。
【0016】
原作登場人物情報に含まれる登場人物に関する情報は、例えば、登場人物の性別、年齢、容姿、性格、発言などといった情報またはこれらの情報を特定するための情報などを含むが、かかる例に限定されない。例えば、登場人物に関する情報は、登場人物の職業、家族構成、趣味、居住地、年収などといった情報またはこれらの情報を特定するための情報などをさらに含んでいてもよい。
【0017】
投稿登場人物情報は、例えば、原作コンテンツにおける登場人物に関する投稿者のコメントを示す情報を含む。登場人物に関する投稿者のコメントは、登場人物を特定する情報(例えば、登場人物の名前や愛称などの情報)、登場人物に対する投稿者の印象を特定する情報(例えば、美形、かわいい、渋いなどの文字列)などを含む。
【0018】
また、情報処理装置1は、原作コンテンツを解析し、かかる解析結果を原作登場人物情報として取得することができる。また、情報処理装置1は、外部の情報処理装置が原作コンテンツを解析した結果を原作登場人物情報として外部の情報処理装置から取得することもできる。
【0019】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS2で取得した原作コンテンツの情報に基づいて、原作コンテンツに登場する登場人物の特徴を登場人物毎に特定する(ステップS3)。例えば、情報処理装置1は、登場人物の身体的特徴、心理的特徴、および印象的特徴のうちの少なくとも1つを登場人物の特徴として登場人物毎に特定する。
【0020】
登場人物の身体的特徴は、登場人物の身長、体重、体型、顔形、髪型などであるが、かかる例に限定されない。登場人物の心理的特徴は、楽天的、悲観的、社交的、内向的、堅実、真面目、我慢強いなどであるが、かかる例に限定されない。
【0021】
印象的特徴は、登場人物の外見の印象、登場人物の内面の印象、および登場人物の発言の印象などのうちの少なくとも1つの特徴である。登場人物の外見の印象は、登場人物の体型や顔に対する印象(例えば、ふくよか、細身、小太り、美形、かわいい、鼻筋が通っているなど)である。登場人物の内面の印象は、登場人物の性格に対する印象(例えば、凶暴、怖い、やさしい、弱々しい、臆病など)である。登場人物の発言の印象は、例えば、言い方、言葉づかいなどの印象である。
【0022】
情報処理装置1は、例えば、原作コンテンツにおける登場人物に関する情報である原作登場人物情報に基づいて、登場人物の身体的特徴および心理的特徴を特定する。例えば、情報処理装置1は、原作登場人物情報に含まれる文字列または原作登場人物情報に含まれる音声を変換した文字列などに対する形態素解析を行う。
【0023】
そして、情報処理装置1は、原作登場人物情報に含まれるワード(例えば、名詞、形容詞、副詞など)であって身体や心理に関する特定のワードなどに基づいて、登場人物の身体的特徴および心理的特徴を特定する。
【0024】
また、原作コンテンツがマンガ、ドラマ、アニメーション作品、映画などである場合、情報処理装置1は、原作登場人物情報に含まれる登場人物の画像を解析することによって、登場人物の身体的特徴および心理的特徴を特定することができる。
【0025】
例えば、情報処理装置1は、原作登場人物情報に含まれる各登場人物の画像間の比較などにより、登場人物の身体的特徴を特定したり、登場人物の画像と体型パターンや顔型パターンとのパターンマッチング処理などにより、登場人物の身体的特徴を特定したりすることができる。また、情報処理装置1は、登場人物の画像と表情パターンとのパターンマッチング処理などにより、登場人物の心理的特徴を特定したりすることができる。
【0026】
また、情報処理装置1は、SNSへの原作コンテンツの登場人物に関する投稿情報である投稿登場人物情報に基づいて、登場人物に対する投稿者の印象などを登場人物の印象的特徴として特定する。
【0027】
例えば、情報処理装置1は、投稿登場人物情報に含まれる文字列などに対する形態素解析を行う。そして、情報処理装置1は、投稿登場人物情報に含まれる特定のワード(例えば、特定の名詞、特定の形容詞、特定の副詞など)などに基づいて、登場人物に対する投稿者の印象などを登場人物の印象的特徴として特定する。
【0028】
つづいて、情報処理装置1は、俳優に関する情報を含む俳優情報を俳優毎に取得する(ステップS4)。俳優情報は、例えば、俳優に関する情報を含む俳優関連情報、SNSへの俳優に関する投稿情報を含む投稿俳優情報などを含む。
【0029】
俳優関連情報は、例えば、俳優が所属するプロダクションのウェブページで紹介されている俳優のプロフィールの情報、ウィキペディア(Wikipedia)(登録商標)などのインターネット百科事典で掲載されている俳優の情報、まとめサイトに掲載されている俳優の情報、ファンクラブのサイトに掲載されている俳優の情報などである。また、俳優関連情報は、例えば、ドラマや映画において俳優が登場する部分の情報を含んでいてもよい。
【0030】
投稿俳優情報は、例えば、俳優に関する投稿者のコメントを示す情報を含む。俳優に関する投稿者のコメントは、俳優を特定する情報(例えば、俳優の名前や愛称などの情報)、俳優に対する印象を特定する情報(例えば、美形、かわいい、渋いなどの文字列)などを含む。
【0031】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS4で取得した俳優情報に基づいて、俳優の特徴を俳優毎に特定する(ステップS5)。例えば、情報処理装置1は、俳優情報に基づいて、俳優の身体的特徴、心理的特徴、および印象的特徴のうちの少なくとも1つを俳優の特徴として俳優毎に特定する。
【0032】
例えば、情報処理装置1は、ステップS4で取得した俳優関連情報に基づいて、俳優の身体的特徴および心理的特徴を特定する。例えば、情報処理装置1は、俳優関連情報に含まれる文字列または俳優関連情報に含まれる音声を変換した文字列などに対する形態素解析を行う。
【0033】
そして、情報処理装置1は、俳優関連情報に含まれるワード(例えば、名詞、形容詞、副詞など)であって身体や心理に関する特定のワードなどに基づいて、俳優の身体的特徴および心理的特徴を特定する。
【0034】
また、原作コンテンツがマンガ、ドラマ、アニメーション作品、映画などである場合、情報処理装置1は、俳優関連情報に含まれる俳優の画像を解析することによって、俳優の身体的特徴および心理的特徴を特定することができる。
【0035】
例えば、情報処理装置1は、俳優関連情報に含まれる各俳優の画像間の比較などにより、俳優の身体的特徴を特定したり、俳優の画像と体型パターンや顔型パターンとのパターンマッチング処理などにより、俳優の身体的特徴を特定したりすることができる。また、情報処理装置1は、俳優の画像と表情パターンとのパターンマッチング処理などにより、俳優の心理的特徴を特定したりすることができる。
【0036】
また、情報処理装置1は、投稿俳優情報に基づいて、翻案コンテンツが提供される地域である翻案地域の投稿者による俳優の印象などを俳優の印象的特徴として特定する。翻案地域は、ステップS1で受け付けられた翻案情報に含まれる地域情報で特定される地域であり、例えば、翻案コンテンツが映画であれば上映対象となる地域であり、翻案コンテンツがドラマであれば放映対象となる地域であり、翻案コンテンツが演劇であれば演劇が行われる地域である。
【0037】
例えば、情報処理装置1は、投稿俳優情報に含まれる文字列などに対する形態素解析を行う。そして、情報処理装置1は、投稿俳優情報に含まれる特定のワード(例えば、特定の名詞、特定の形容詞、特定の副詞など)などに基づいて、翻案地域の投稿者による俳優の印象などを俳優の印象的特徴として特定する。
【0038】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS3で特定した登場人物の特徴とステップS5で特定した俳優の特徴との比較結果に基づいて、原作コンテンツを翻案するコンテンツである翻案コンテンツにおいて登場人物を演じる俳優を提案対象となる俳優として登場人物毎に決定する(ステップS6)。
【0039】
例えば、情報処理装置1は、身体的特徴、心理的特徴、および印象的特徴のうちの少なくとも1つに関する登場人物と俳優との比較結果に基づいて、翻案コンテンツにおいて登場人物を演じる俳優を提案対象となる俳優として登場人物毎に決定する。
【0040】
情報処理装置1は、登場人物の特徴と俳優の特徴との類似度を登場人物の特徴と俳優の特徴との比較結果として算出し、算出した類似度に基づいて、翻案コンテンツにおいて登場人物を演じる俳優を提案対象となる俳優として決定する。例えば、情報処理装置1は、算出した類似度が閾値以上となる俳優または算出した類似度が最も高い俳優を、提案対象となる俳優として決定する。
【0041】
例えば、情報処理装置1は、特徴項目のうち登場人物と俳優とで一致する特徴項目の数を類似度として算出したり、一致する特徴項目毎に異なる重み付けをして加算した値を類似度として算出したりすることができる。
【0042】
特徴項目は、身体的特徴、心理的特徴、および印象的特徴のうちの少なくとも1つの特徴に含まれる項目である。例えば、特徴が身体的特徴であれば、身長範囲、体重範囲、体型種別、顔形種別、髪型種別などの種々の項目であり、特徴が心理的特徴であれば、楽天的、悲観的、社交的、内向的、堅実、真面目、我慢強いなどの種々の項目である。
【0043】
また、特徴が印象的特徴であれば、体型や顔に対する印象の項目、性格に対する印象の項目、および発言に対する印象の項目などである。体型や顔に対する印象の項目は、例えば、ふくよか、細身、小太り、美形、かわいい、鼻筋が通っているなどの種々の項目であり、性格に対する印象は、例えば、凶暴、怖い、やさしい、弱々しい、臆病などの種々の項目である。発言に対する印象の項目は、例えば、言い方、言葉づかいなどの項目である。なお、顔に対する印象の項目には、表情の変化範囲などが含まれていてもよい。
【0044】
また、情報処理装置1は、登場人物の複数の特徴項目の情報と俳優の複数の特徴項目の情報とから適切度を出力する学習モデルを用いて、登場人物に対する俳優の適切度を算出し、かかる適切度に基づいて、翻案コンテンツにおいて登場人物を演じる俳優を提案対象となる俳優として決定することもできる。
【0045】
例えば、情報処理装置1は、算出した適切度が閾値以上となる俳優または算出した適切度が最も高い俳優を、提案対象となる俳優として決定する。この場合、情報処理装置1は、例えば、俳優の情報と登場人物の情報とから俳優の配役適切度を示すスコアを出力する学習モデルである適切度推定モデルを用いて、翻案コンテンツにおいて登場人物を演じる俳優を提案対象となる俳優として決定する。
【0046】
適切度推定モデルは、例えば、俳優への評価に基づいて、作成することができる。俳優への評価は、例えば、原作コンテンツのファンによる評価、俳優が出演している他のコンテンツ(映画、ドラマ、演劇など)などの売り上げなどに基づいて得られる。
【0047】
情報処理装置1は、俳優が出演している他のコンテンツにおいて評価が高かった俳優である高評価俳優の情報と、原作コンテンツにおける高評価俳優に対応する登場人物の情報とをデータとして複数含む正解のデータセットを作成する。また、情報処理装置1は、俳優が出演している他のコンテンツにおいて評価が低かった俳優である低評価俳優の情報と、原作コンテンツにおける低評価俳優に対応する登場人物の情報とをデータとして複数含む不正解のデータセットを作成する。そして、情報処理装置1は、上述のように作成したデータセットを用いて適切度推定モデルを機械学習によって作成する。
【0048】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS6で決定した提案対象となる俳優の情報を含む提案情報を翻案企画業者Pなどの端末装置2に送信することで、提案情報を翻案企画業者Pに提案する(ステップS7)。
【0049】
提案情報には、例えば、提案対象となる俳優の情報と、その俳優が演じることが提案される登場人物の情報とが含まれる。ステップS6で提案対象として決定した俳優が複数である場合、提案情報には、俳優の情報と登場人物の情報とを互いに対応付ける情報が複数含まれる。
【0050】
このように、情報処理装置1は、翻案元となるコンテンツに登場する登場人物の特徴を特定し、俳優に関する情報を含む俳優情報に基づいて、俳優の特徴を特定する。そして、情報処理装置1は、特定した登場人物の特徴と俳優の特徴との比較結果に基づいて、コンテンツを翻案するコンテンツである翻案コンテンツにおいて登場人物を演じる俳優を提案する。これにより、情報処理装置1は、コンテンツの登場人物を演じる俳優を適切に決定することができる。
【0051】
以下、このような処理を行う情報処理装置1および端末装置2を含む情報処理システムの構成などについて、詳細に説明する。
【0052】
〔2.情報処理システムの構成〕
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム100は、情報処理装置1と、複数の端末装置2とを含む。
【0053】
複数の端末装置2は、互いに異なる翻案企画業者Pなどによって用いられる。端末装置2は、例えば、スマートフォン、タブレットPC、ウェアラブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、例えば、スマートグラス、またはスマートウォッチなどであるが、かかる例に限定されない。
【0054】
情報処理装置1と複数の端末装置2とは、ネットワークNを介して、有線または無線により互いに通信可能に接続される。なお、図2に示す情報処理システム100には、情報処理装置1が複数含まれてもよい。
【0055】
ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)およびLTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)などの移動体通信網などを含む。
【0056】
端末装置2は、移動体通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置1と通信することができる。
【0057】
〔3.情報処理装置1の構成〕
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成の一例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置1は、通信部10と、記憶部11と、処理部12とを有する。
【0058】
〔3.1.通信部10〕
通信部10は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。そして、通信部10は、ネットワークNと有線または無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部10は、端末装置2などとの間でネットワークNを介して情報の送受信を行う。
【0059】
〔3.2.記憶部11〕
記憶部11は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部11は、登場人物情報記憶部20と、俳優情報記憶部21とを有する。
【0060】
〔3.2.1.登場人物情報記憶部20〕
登場人物情報記憶部20は、原作コンテンツの登場人物に関する情報を記憶する。図4は、実施形態に係る登場人物情報記憶部20に記憶される登場人物情報テーブルの一例を示す図である。
【0061】
図4に示す例では、登場人物情報記憶部20に記憶される登場人物情報テーブルは、「登場人物ID(Identifier)」、「原作登場人物情報」、および「投稿登場人物情報」といった情報を含む。「登場人物ID」は、原作コンテンツの登場人物を識別する識別子であり、登場人物毎に付される情報である。
【0062】
「原作登場人物情報」は、「登場人物ID」に対応する登場人物が登場する原作コンテンツにおける登場人物に関する情報を含む。原作登場人物情報は、例えば、原作コンテンツが小説である場合、小説の登場人物に関する情報を含み、原作コンテンツがマンガである場合、マンガの登場人物に関する情報を含む。
【0063】
また、原作登場人物情報は、例えば、原作コンテンツがアニメーション作品である場合、アニメーション作品の登場人物に関する情報を含み、原作コンテンツが海外ドラマや海外映画である場合、海外ドラマや海外映画の登場人物に関する情報を含む。
【0064】
原作登場人物情報に含まれる登場人物に関する情報は、例えば、登場人物の性別、年齢、容姿、性格、発言などといった情報またはこれらの情報を特定するための情報などを含むが、かかる例に限定されない。例えば、登場人物に関する情報は、登場人物の職業、家族構成、趣味、居住地、年収などといった情報またはこれらの情報を特定するための情報などをさらに含んでいてもよい。
【0065】
「投稿登場人物情報」は、SNSへの原作コンテンツの登場人物に関する投稿情報を含む。例えば、投稿登場人物情報は、原作コンテンツにおける登場人物に関する投稿者のコメントを示す情報を含む。
【0066】
登場人物に関する投稿者のコメントは、登場人物を特定する情報(例えば、登場人物の名前や愛称などの情報)、登場人物に対する印象を特定する情報(例えば、美形、かわいい、渋いなどの文字列)などを含む。
【0067】
〔3.2.2.俳優情報記憶部21〕
俳優情報記憶部21は、俳優に関する情報を記憶する。図5は、実施形態に係る俳優情報記憶部21に記憶される俳優情報テーブルの一例を示す図である。
【0068】
図5に示す例では、俳優情報記憶部21に記憶される俳優情報テーブルは、「俳優ID」、「俳優関連情報」、および「投稿俳優情報」といった情報を含む。「俳優ID」は、俳優を識別する識別子であり、俳優毎に付される情報である。
【0069】
「俳優関連情報」は、俳優に関する情報を含む。かかる俳優関連情報は、例えば、俳優が所属するプロダクションのウェブページで紹介されている俳優のプロフィールの情報、ウィキペディアなどのインターネット百科事典で掲載されている俳優の情報、まとめサイトに掲載されている俳優の情報、ファンクラブのサイトに掲載されている俳優の情報などである。また、俳優関連情報は、例えば、ドラマや映画において俳優が登場する部分の情報を含んでいてもよい。
【0070】
「投稿俳優情報」は、SNSへの俳優に関する投稿情報を含む。かかる投稿俳優情報は、例えば、俳優に関する投稿者のコメントを示す情報を含む。俳優に関する投稿者のコメントは、俳優を特定する情報(例えば、俳優の名前や愛称などの情報)、俳優に対する印象を特定する情報(例えば、美形、かわいい、渋いなどの文字列)などを含む。
【0071】
〔3.3.処理部12〕
処理部12は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサによって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMなどを作業領域として実行されることにより実現される。
【0072】
また、処理部12は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPGPU(General Purpose Graphic Processing Unit)などの集積回路により実現されてもよい。
【0073】
図3に示すように、処理部12は、取得部30と、受付部31と、第1特定部32と、第2特定部33と、提案部34と、学習部35とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部12の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0074】
〔3.3.1.取得部30〕
取得部30は、種々の情報を取得する。例えば、取得部30は、外部の情報処理装置や端末装置2などから通信部10を介して種々の情報を取得し、取得した種々の情報を記憶部11に記憶させる。
【0075】
例えば、取得部30は、外部の情報処理装置などから原作コンテンツを取得し、取得した原作コンテンツを解析し、かかる解析結果を原作登場人物情報として取得する。取得部30は、取得した原作登場人物情報を登場人物情報記憶部20に記憶させる。
【0076】
また、取得部30は、外部の情報処理装置などから原作コンテンツの登場人物に関する投稿情報を投稿登場人物情報として取得し、取得した投稿登場人物情報を登場人物情報記憶部20に記憶させる。
【0077】
また、取得部30は、外部の情報処理装置が原作コンテンツを解析した結果を原作登場人物情報として外部の情報処理装置から取得することもできる。この場合も、取得部30は、取得した原作登場人物情報を登場人物情報記憶部20に記憶させる。
【0078】
また、取得部30は、外部の情報処理装置などから俳優に関する情報を取得し、取得した俳優に関する情報を俳優情報記憶部21に記憶させる。また、取得部30は、外部の情報処理装置などから俳優に関する投稿情報を取得し、取得した俳優に関する投稿情報を俳優情報記憶部21に記憶させる。
【0079】
また、取得部30は、記憶部11から各種の情報を取得する。例えば、取得部30は、原作登場人物情報や投稿登場人物情報を登場人物情報記憶部20などから取得する。投稿登場人物情報は、SNSへの登場人物に関する投稿情報の一例である。また、取得部30は、俳優関連情報や投稿俳優情報を俳優情報記憶部21などから取得する。
【0080】
〔3.3.2.受付部31〕
受付部31は、種々の情報や要求を受け付ける。例えば、受付部31は、外部の情報処理装置や端末装置2などから通信部10を介して情報や要求を受け付ける。
【0081】
例えば、受付部31は、原作コンテンツの翻案を企画する翻案企画業者Pなどの端末装置2から、原作コンテンツを特定する情報を含むコンテンツ特定情報と翻案コンテンツの提供地域を特定する地域情報とを含む翻案情報を受け付ける。
【0082】
〔3.3.3.第1特定部32〕
第1特定部32は、翻案元となるコンテンツである原作コンテンツに登場する登場人物の特徴を登場人物毎に特定する。例えば、第1特定部32は、登場人物の身体的特徴、心理的特徴、および印象的特徴のうちの少なくとも1つを登場人物の特徴として特定する。
【0083】
登場人物の身体的特徴は、登場人物の身長、体重、体型、顔形、髪型などであるが、かかる例に限定されない。登場人物の心理的特徴は、楽天的、悲観的、社交的、内向的、堅実、真面目、我慢強いなどであるが、かかる例に限定されない。
【0084】
印象的特徴は、登場人物の外見の印象、登場人物の内面の印象、および登場人物の発言の印象などのうちの少なくとも1つの特徴である。登場人物の外見の印象は、登場人物の体型や顔に対する印象(例えば、ふくよか、細身、小太り、美形、かわいい、鼻筋が通っているなど)である。登場人物の内面の印象は、登場人物の性格に対する印象(例えば、凶暴、怖い、やさしい、弱々しい、臆病など)である。登場人物の発言の印象は、例えば、言い方、言葉づかいなどの印象である。
【0085】
第1特定部32は、例えば、原作コンテンツにおける登場人物に関する情報である原作登場人物情報に基づいて、登場人物の身体的特徴および心理的特徴を特定する。例えば、第1特定部32は、原作登場人物情報に含まれる文字列または原作登場人物情報に含まれる音声を変換した文字列などに対する形態素解析を行う。
【0086】
そして、第1特定部32は、原作登場人物情報に含まれるワード(例えば、名詞、形容詞、副詞など)であって身体や心理に関する特定のワードなどに基づいて、登場人物の身体的特徴および心理的特徴を特定する。
【0087】
また、原作コンテンツがマンガ、ドラマ、アニメーション作品、映画などである場合、第1特定部32は、原作登場人物情報に含まれる登場人物の画像を解析することによって、登場人物の身体的特徴および心理的特徴を特定することができる。
【0088】
例えば、第1特定部32は、原作登場人物情報に含まれる各登場人物の画像間の比較などにより、登場人物の身体的特徴を特定したり、登場人物の画像と体型パターンや顔型パターンとのパターンマッチング処理などにより、登場人物の身体的特徴を特定したりすることができる。また、第1特定部32は、登場人物の画像と表情パターンとのパターンマッチング処理などにより、登場人物の心理的特徴を特定したりすることができる。
【0089】
また、第1特定部32は、SNSへの原作コンテンツの登場人物に関する投稿情報である投稿登場人物情報に基づいて、登場人物に対する投稿者の印象などを登場人物の印象的特徴として特定する。
【0090】
例えば、第1特定部32は、投稿登場人物情報に含まれる文字列などに対する形態素解析を行う。そして、情報処理装置1は、投稿登場人物情報に含まれる特定のワード(例えば、特定の名詞、特定の形容詞、特定の副詞など)などに基づいて、登場人物に対する投稿者の印象などを登場人物の印象的特徴として特定する。
【0091】
なお、登場人物に対する投稿者の印象は、例えば、翻案コンテンツが提供される地域である翻案地域の投稿者による登場人物に対する印象であってもよく、原作コンテンツが提供されている地域の投稿者による登場人物に対する印象であってもよい。また、登場人物に対する投稿者の印象は、翻案コンテンツが提供される地域および翻案コンテンツが提供される地域を含む地域の投稿者による登場人物に対する印象であってもよい。
【0092】
〔3.3.4.第2特定部33〕
第2特定部33は、俳優に関する情報を含む俳優情報に基づいて、俳優の特徴を俳優毎に特定する。例えば、第2特定部33は、俳優の身体的特徴、心理的特徴、および印象的特徴のうちの少なくとも1つを俳優の特徴として俳優毎に特定する。
【0093】
例えば、第2特定部33は、取得部30によって取得された俳優関連情報に基づいて、俳優の身体的特徴および心理的特徴を特定する。例えば、第2特定部33は、俳優関連情報に含まれる文字列または俳優関連情報に含まれる音声を変換した文字列などに対する形態素解析を行う。
【0094】
そして、第2特定部33は、俳優関連情報に含まれるワード(例えば、名詞、形容詞、副詞など)であって身体や心理に関する特定のワードなどに基づいて、俳優の身体的特徴および心理的特徴を特定する。
【0095】
また、原作コンテンツがマンガ、ドラマ、アニメーション作品、映画などである場合、第2特定部33は、俳優関連情報に含まれる俳優の画像を解析することによって、俳優の身体的特徴および心理的特徴を特定することができる。
【0096】
例えば、第2特定部33は、俳優関連情報に含まれる各俳優の画像間の比較などにより、俳優の身体的特徴を特定したり、俳優の画像と体型パターンや顔型パターンとのパターンマッチング処理などにより、俳優の身体的特徴を特定したりすることができる。また、情報処理装置1は、俳優の画像と表情パターンとのパターンマッチング処理などにより、俳優の心理的特徴を特定したりすることができる。
【0097】
また、第2特定部33は、投稿俳優情報に基づいて、翻案コンテンツが提供される地域である翻案地域の投稿者による俳優の印象などを俳優の印象的特徴として特定する。翻案地域は、受付部31によって受け付けられた翻案情報に含まれる地域情報で特定される地域であり、例えば、翻案コンテンツが映画であれば上映対象となる地域であり、翻案コンテンツがドラマであれば放映対象となる地域であり、翻案コンテンツが演劇であれば演劇が行われる地域である。
【0098】
例えば、第2特定部33は、投稿俳優情報に含まれる文字列などに対する形態素解析を行う。そして、第2特定部33は、投稿俳優情報に含まれる名特定のワード(例えば、特定の名詞、特定の形容詞、特定の副詞など)などに基づいて、翻案地域の投稿者による俳優の印象などを俳優の印象的特徴として特定する。
【0099】
〔3.3.5.提案部34〕
提案部34は、第1特定部32によって特定された登場人物の特徴と第2特定部33によって特定された俳優の特徴との比較結果に基づいて、原作コンテンツを翻案するコンテンツである翻案コンテンツにおいて登場人物を演じる俳優を登場人物毎に提案する。
【0100】
例えば、提案部34は、身体的特徴、心理的特徴、および印象的特徴のうちの少なくとも1つの特徴の登場人物と俳優との比較結果に基づいて、翻案コンテンツにおいて登場人物を演じる俳優を登場人物毎に決定する。
【0101】
提案部34は、算出部40と、決定部41と、提供部42とを備える。算出部40は、登場人物の特徴と俳優の特徴との類似度を登場人物の特徴と俳優の特徴との比較結果として算出する。
【0102】
例えば、算出部40は、特徴項目のうち登場人物と俳優とで一致する特徴項目の数を類似度として算出したり、一致する特徴項目毎に異なる重み付けをして加算した値を類似度として算出したりすることができる。
【0103】
特徴項目は、身体的特徴、心理的特徴、および印象的特徴のうちの少なくとも1つの特徴に含まれる項目である。例えば、特徴が身体的特徴であれば、身長範囲、体重範囲、体型種別、顔形種別、髪型種別などの種々の項目であり、特徴が心理的特徴であれば、楽天的、悲観的、社交的、内向的、堅実、真面目、我慢強いなどの種々の項目である。
【0104】
また、特徴が印象的特徴であれば、体型や顔に対する印象の項目、性格に対する印象の項目、および発言に対する印象の項目などである。体型や顔に対する印象の項目は、例えば、ふくよか、細身、小太り、美形、かわいい、鼻筋が通っているなどの種々の項目であり、性格に対する印象は、例えば、凶暴、怖い、やさしい、弱々しい、臆病などの種々の項目である。発言に対する印象の項目は、例えば、言い方、言葉づかいなどの項目である。なお、顔に対する印象の項目には、表情の変化範囲などが含まれていてもよい。
【0105】
また、算出部40は、登場人物の複数の特徴項目の情報と俳優の複数の特徴項目の情報とから適切度を出力する学習モデルを用いて、登場人物に対する俳優の適切度を算出することもできる。
【0106】
決定部41は、算出部40によって算出された類似度に基づいて、翻案コンテンツにおいて登場人物を演じる俳優を提案対象となる俳優として決定する。例えば、決定部41は、算出部40によって算出された類似度が閾値以上となる俳優または算出した類似度が最も高い俳優を、提案対象となる俳優として決定する。
【0107】
また、決定部41は、算出部40によって算出された適切度に基づいて、翻案コンテンツにおいて登場人物を演じる俳優を提案対象となる俳優として決定することもできる。例えば、決定部41は、算出部40によって算出された適切度が閾値以上となる俳優または算出した類似度が最も高い俳優を、提案対象となる俳優として決定する。
【0108】
決定部41は、登場人物の複数の特徴項目の情報と俳優の複数の特徴項目の情報とから適切度を出力する学習モデルを用いて、登場人物に対する俳優の適切度を算出し、かかる適切度に基づいて、俳優を提案対象となる俳優として決定することもできる。
【0109】
例えば、決定部41は、算出した適切度が閾値以上となる俳優または算出した適切度が最も高い俳優を、提案対象となる俳優として決定する。この場合、決定部41は、例えば、俳優の情報と登場人物の情報とから俳優の配役適切度を示すスコアを出力する学習モデルである適切度推定モデルを用いて、提案対象となる俳優として決定する。
【0110】
提供部42は、決定部41によって決定された提案対象となる俳優の情報を含む提案情報を翻案企画業者Pなどの端末装置2に送信することで、提案情報を翻案企画業者Pに提案する。
【0111】
提案情報には、例えば、提案対象となる俳優の情報と、その俳優が演じることが提案される登場人物の情報とが含まれる。決定部41によって提案対象として決定された俳優が複数である場合、提案情報には、俳優の情報と登場人物の情報とを互いに対応付ける情報が複数含まれる。
【0112】
〔3.3.6.学習部35〕
学習部35は、上述した適切度推定モデルを作成する。例えば、学習部35は、俳優への評価に基づいて、適切度推定モデルを作成する。俳優への評価は、例えば、原作コンテンツのファンによる評価、他のコンテンツ(映画、ドラマ、演劇など)などの売り上げなどに基づいて得られる。
【0113】
学習部35は、俳優が出演している他のコンテンツにおいて評価が高かった俳優である高評価俳優の情報と、原作コンテンツにおける高評価俳優に対応する登場人物の情報とをデータとして複数含む正解のデータセットを作成する。
【0114】
また、学習部35は、俳優が出演している他のコンテンツにおいて評価が低かった俳優である低評価俳優の情報と、原作コンテンツにおける低評価俳優に対応する登場人物の情報とをデータとして複数含む不正解のデータセットを作成する。
【0115】
そして、学習部35は、上述のように作成したデータセットを用いて適切度推定モデルを機械学習によって作成する。適切度推定モデルは、GBDT(Gradient Boosting Decision Tree)、ランダムフォレスト、回帰モデル、ニューラルネットワークなどであるが、かかる例に限定されない。
【0116】
〔4.処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置1の処理部12による情報処理の手順について説明する。図6は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部12による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0117】
図6に示すように、情報処理装置1の処理部12は、端末装置2からのコンテンツ指定情報を受け付けたか否かを判定する(ステップS10)。処理部12は、コンテンツ指定情報を受け付けたと判定した場合(ステップS10:Yes)、原作コンテンツの情報を取得する(ステップS11)。そして、処理部12は、ステップS11で取得した原作コンテンツの情報に基づいて、原作コンテンツに登場する登場人物の特徴を登場人物毎に特定する(ステップS12)。
【0118】
また、処理部12は、俳優の情報を含む俳優情報を取得する(ステップS13)。そして、処理部12は、ステップS13で取得した俳優情報に基づいて、俳優の特徴を俳優毎に特定する(ステップS14)。
【0119】
つづいて、処理部12は、ステップS12で特定した登場人物の特徴とステップS14で特定した俳優の特徴とを登場人物と俳優との組み合わせ毎に比較し、比較した結果に基づいて、提案対象となる俳優を決定する(ステップS15)。そして、処理部12は、提案対象として決定した俳優の情報を含む提案情報を翻案企画業者Pに提供する(ステップS16)。
【0120】
処理部12は、ステップS16の処理が終了した場合、またはコンテンツ指定情報を受け付けていないと判定した場合(ステップS10:No)、動作終了タイミングになったか否かを判定する(ステップS17)。処理部12は、例えば、情報処理装置1の電源がオフにされた場合、または情報処理装置1の不図示の操作部への操作によって終了操作が行われたと判定した場合に、動作終了タイミングになったと判定する。
【0121】
処理部12は、動作終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS17:No)、処理をステップS10へ移行し、動作終了タイミングになったと判定した場合(ステップS17:Yes)、図6に示す処理を終了する。
【0122】
〔5.変形例〕
上述した例では、取得部30は、原作コンテンツを解析し、かかる解析結果を原作登場人物情報として取得するが、さらに、原作コンテンツにおける登場場所を解析し、かかる解析結果を原作登場場所情報として取得することができる。登場場所は、原作コンテンツに登場する場所であり、原作登場場所情報は、登場場所の情報である。取得部30は、原作登場場所情報を記憶部11に記憶させたり、記憶部11から取得したりする。
【0123】
第1特定部32は、取得部30によって取得される原作登場場所情報に基づいて、登場場所の特徴を特定することができる。登場場所の特徴は、例えば、地形(例えば、山、海、谷、平地、海など)、構造物(例えば、建物、橋、道路、工場、学校、トンネルなど)、農作地などの特徴であるが、かかる例に限定されない。
【0124】
また、取得部30は、原作コンテンツの登場場所の特徴と類似する特徴を有する場所の情報であるロケ場所候補の情報であるロケ場所候補情報を外部の情報処理装置などから取得し、取得したロケ場所候補情報を記憶部11に記憶させる。また、取得部30は、外部の情報処理装置などからロケ場所候補に関する投稿情報を投稿登場場所情報として取得し、取得した投稿ロケ場所情報を記憶部11に記憶させる。また、取得部30は、ロケ場所候補情報や投稿ロケ場所情報を記憶部11から取得する。
【0125】
決定部41は、登場場所の特徴と類似する特徴を有するロケ場所候補を提案対象となるロケ場所として決定することができる。例えば、決定部41は、第1特定部32によって特定された登場場所の特徴を示す情報を公知の画像生成AI(Artificial Intelligence)を用いて画像化する。そして、決定部41は、画像化した登場場所の画像と類似する画像を類似画像検索によって検索し、検索した類似画像で示される場所をロケ場所として決定することができる。
【0126】
また、取得部30は、外部の情報処理装置などから原作コンテンツの登場場所に関する投稿情報を投稿登場場所情報として取得し、取得した投稿登場場所情報を記憶部11に記憶させる。取得部30は、記憶部11から投稿登場場所情報を取得する。投稿登場場所情報は、例えば、翻案地域の投稿者による投稿情報であるが、かかる例に限定されず、例えば、原作コンテンツが提供された地域の投稿者による投稿情報であってもよい。
【0127】
第1特定部32は、投稿登場場所情報に基づいて、登場場所の特徴や印象を特定する。この場合も、決定部41は、第1特定部32によって特定された登場場所の特徴や印象を示す情報を公知の画像生成AIを用いて画像化する。そして、決定部41は、画像化した登場場所の画像と類似する画像を類似画像検索によって検索し、検索した類似画像で示される場所をロケ場所として決定することができる。
【0128】
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば図7に示すような構成のコンピュータ80によって実現される。図7は、実施形態に係る情報処理装置1の機能を実現するコンピュータ80の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ80は、CPU81、RAM82、ROM(Read Only Memory)83、HDD(Hard Disk Drive)84、通信インターフェイス(I/F)85、入出力インターフェイス(I/F)86、およびメディアインターフェイス(I/F)87を有する。
【0129】
CPU81は、ROM83またはHDD84に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM83は、コンピュータ80の起動時にCPU81によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ80のハードウェアに依存するプログラムなどを記憶する。
【0130】
HDD84は、CPU81によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータなどを記憶する。通信インターフェイス85は、ネットワークN(図2参照)を介して他の機器からデータを受信してCPU81へ送り、CPU81が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0131】
CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、ディスプレイやプリンタなどの出力装置、および、キーボードまたはマウスなどの入力装置を制御する。CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU81は、入出力インターフェイス86を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0132】
メディアインターフェイス87は、記録媒体88に記憶されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM82を介してCPU81に提供する。CPU81は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス87を介して記録媒体88からRAM82上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体88は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
【0133】
例えば、コンピュータ80が実施形態に係る情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ80のCPU81は、RAM82上にロードされたプログラムを実行することにより処理部12の機能を実現する。また、HDD84には、記憶部11内のデータが記憶される。コンピュータ80のCPU81は、これらのプログラムを記録媒体88から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0134】
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0135】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0136】
例えば、上述した情報処理装置1は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホームなどをAPIやネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0137】
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0138】
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、第1特定部32と、第2特定部33と、提案部34とを備える。第1特定部32は、翻案元となるコンテンツに登場する登場人物の特徴を特定する。第2特定部33は、俳優に関する情報を含む俳優情報に基づいて、俳優の特徴を特定する。提案部34は、第1特定部32によって特定された登場人物の特徴と第2特定部33によって特定された俳優の特徴との比較結果に基づいて、コンテンツを翻案するコンテンツである翻案コンテンツにおいて登場人物を演じる俳優を提案する。これにより、情報処理装置1は、コンテンツの登場人物を演じる俳優を適切に決定することができる。
【0139】
また、第1特定部32は、登場人物の身体的特徴、心理的特徴、および印象的特徴のうちの少なくとも1つを登場人物の特徴として特定する。これにより、情報処理装置1は、コンテンツの登場人物を演じる俳優をより適切に決定することができる。
【0140】
また、第1特定部32は、コンテンツに基づいて、登場人物の身体的特徴および心理的特徴を特定する。これにより、情報処理装置1は、コンテンツの登場人物を演じる俳優をより適切に決定することができる。
【0141】
また、情報処理装置1は、ソーシャル・ネットワーキング・サービスへの登場人物に関する投稿情報を取得する取得部30を備え、第1特定部32は、取得部30によって取得された投稿情報に基づいて、登場人物の印象的特徴を特定する。これにより、情報処理装置1は、コンテンツの登場人物を演じる俳優をより適切に決定することができる。
【0142】
また、第2特定部33は、俳優の身体的特徴、心理的特徴、および印象的特徴のうちの少なくとも1つを俳優の特徴として特定する。これにより、情報処理装置1は、コンテンツの登場人物を演じる俳優をより適切に決定することができる。
【0143】
また、俳優情報は、俳優に関する情報である俳優関連情報を含み、第2特定部33は、俳優関連情報に基づいて、俳優の身体的特徴および心理的特徴を特定する。これにより、情報処理装置1は、コンテンツの登場人物を演じる俳優をより適切に決定することができる。
【0144】
また、俳優情報は、ソーシャル・ネットワーキング・サービスへの俳優に関する投稿情報を含み、第2特定部33は、俳優に関する投稿情報に基づいて、俳優の印象的特徴を特定する。これにより、情報処理装置1は、コンテンツの登場人物を演じる俳優をより適切に決定することができる。
【0145】
また、提案部34は、身体的特徴、心理的特徴、および印象的特徴のうちの少なくとも1つの特徴の登場人物と俳優との比較結果に基づいて、翻案コンテンツにおいて登場人物を演じる俳優を提案する。これにより、情報処理装置1は、コンテンツの登場人物を演じる俳優をより適切に決定することができる。
【0146】
また、情報処理装置1は、提案部34は、登場人物の特徴と俳優の特徴との類似度を比較結果として算出する算出部40と、算出部40によって算出された類似度に基づいて、翻案コンテンツにおいて登場人物を演じる俳優を決定する決定部41とを備える。これにより、情報処理装置1は、コンテンツの登場人物を演じる俳優をより適切に決定することができる。
【0147】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0148】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0149】
1 情報処理装置
2 端末装置
10 通信部
11 記憶部
12 処理部
20 登場人物情報記憶部
21 俳優情報記憶部
30 取得部
31 受付部
32 第1特定部
33 第2特定部
34 提案部
35 学習部
40 算出部
41 決定部
42 提供部
100 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7