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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001183
(43)【公開日】2024-01-09
(54)【発明の名称】可撓性表示パネルを備える表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20231226BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20231226BHJP
   H10K 77/10 20230101ALI20231226BHJP
   H10K 50/844 20230101ALI20231226BHJP
   H10K 59/40 20230101ALI20231226BHJP
   H10K 59/128 20230101ALI20231226BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20231226BHJP
【FI】
G09F9/30 308Z
G09F9/30 308A
G09F9/00 366A
H10K77/10
H10K50/844
H10K59/40
H10K59/128
G06F3/041 640
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023173891
(22)【出願日】2023-10-05
(62)【分割の表示】P 2021133615の分割
【原出願日】2012-06-28
(31)【優先権主張番号】10-2011-0065144
(32)【優先日】2011-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002619
【氏名又は名称】弁理士法人PORT
(72)【発明者】
【氏名】陳 東 彦
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲于▼ 鍾
(72)【発明者】
【氏名】金 陽 完
(72)【発明者】
【氏名】金 英 植
(72)【発明者】
【氏名】柳 準 相
(72)【発明者】
【氏名】金 相 敏
(57)【要約】
【課題】可撓性表示パネル及び該可撓性表示パネルを備える表示装置を提供する。
【解決手段】第1領域、第1領域から延びて曲面が備えられた第2領域、及び第2領域に対して折り曲げられた第3領域を備える可撓性基板と、第1領域に位置する第1表示領域と、第2領域に位置する第2表示領域と、第1表示領域または第2表示領域の外郭に位置し、少なくとも一つは第3領域に位置する非表示領域と、第1表示領域及び第2表示領域を封止する封止部材と、を備える可撓性表示パネル。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性表示パネルを備える表示装置であって、
前記可撓性表示パネルは、
第1表示領域と、
前記第1表示領域から延び、前記第1表示領域とは異なる方向に面する第2表示領域と、
前記可撓性表示パネルの形状を保持するための支持部材と、
前記可撓性表示パネル上に設けられ、前記第1表示領域および前記第2表示領域を封止する封止薄膜と、
前記封止薄膜上に設けられ、タッチ領域を含むタッチレイヤであって、前記タッチ領域は、前記第1表示領域および前記第2表示領域に重なる前記タッチレイヤと、
前記第1表示領域または前記第2表示領域に配置される少なくとも1つの有機発光素子と、を含み、
前記第1表示領域は、第1方向に画像を表示し、前記第2表示領域は、前記第1方向と異なる第2方向に画像を表示する、表示装置。
【請求項2】
前記タッチレイヤ上に配置される透明保護窓と、をさらに備え、
前記透明保護窓は、前記第1表示領域および前記第2表示領域に重なる、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第2表示領域は、湾曲表面を備える、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
可撓性表示パネルを備える表示装置であって、
前記可撓性表示パネルは、
第1表示領域と、
前記第1表示領域から延び、前記第1表示領域とは異なる方向に面する第2表示領域と、
前記可撓性表示パネルの形状を保持するための支持部材と、
前記可撓性表示パネル上に設けられ、前記第1表示領域および前記第2表示領域を封止する封止薄膜と、
前記封止薄膜上に設けられ、タッチ領域を含むタッチレイヤであって、前記タッチ領域は、前記第1表示領域および前記第2表示領域に重なる前記タッチレイヤと、
前記第1表示領域または前記第2表示領域に配置される少なくとも1つの有機発光素子と、を含み、
前記第2表示領域は、湾曲表面を備え、
前記第2表示領域の前記湾曲表面は、前記湾曲表面が曲面状態の保持したままで画像を表示するように構成される、表示装置。
【請求項5】
前記第1表示領域および前記第2表示領域のそれぞれは、前記第2表示領域が前記第2表示領域と異なる方向に面するときに画像を表示するように構成される、
請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記封止薄膜は、無機膜または有機膜の少なくとも一つを備える、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記タッチレイヤは、前記タッチ領域の外側にタッチ配線をさらに備える、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第2表示領域は、前記第1表示領域の対向する側から延びる複数の第2表示領域からなる、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記封止薄膜は、前記第1表示領域および前記第2表示領域の表示面を覆う、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記タッチレイヤは、前記第2表示領域の曲面に対応するように曲がる、
請求項3に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可撓性表示パネル(flexible display panes:フレキシブルディスプレイパネル)及び該可撓性表示パネルを備える表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置とは、映像信号を表示する装置を意味する。かかる表示装置は、テレビ、コンピュータモニタ、PDA、及び最近著しく需要が増加したスマート機器などを含み、外部から入力される映像信号を表示するあらゆる装置を含む概念である。
【0003】
前記表示装置に、有機発光表示パネル、液晶表示パネル、プラズマディスプレイパネルなどの高画質の平板型表示モジュールが使われている。
【0004】
前記平板型表示モジュールは、映像を表示する表示領域と、前記表示領域に映像信号を供給するための各種回路及び配線を含む非表示領域とが、表示領域の外郭に非表示領域と同一平面上に配される。
【0005】
最近、表示装置への高画質及び多様なアプリケーションの要求が増大しつつ、平板型表示モジュールの非表示領域に配される回路及び配線の数が増加しつつある。これによって、非表示領域の面積が増大してユーザが認識する表示領域の比率が低くなるという問題がある。
【0006】
一方、テレビ、コンピュータモニタに比べて表示画面サイズの小さなスマート機器の場合、表示画面を広げられる多様な方法が摸索されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記のような問題及びその他の問題を解決するためのものであり、広い視野に曲面デザイン要素が加えられてユーザに美感を感じさせ、ユーザに認識される非表示領域を従来より著しく低減させた可撓性表示パネル及びこれを備える表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面によれば、第1領域、前記第1領域から延びて曲面が備えられた第2領域、及び前記第2領域に対して折り曲げられた第3領域を備える可撓性基板と、前記第1領域に位置する第1表示領域と、前記第2領域に位置する第2表示領域と、前記第1表示領域または第2表示領域の外郭に位置し、少なくとも一つは前記第3領域に位置する非表示領域と、前記第1表示領域及び第2表示領域を封止する封止部材と、を備える可撓性表示パネルを提供する。
【0009】
前記第1表示領域及び前記第2表示領域は、前記可撓性基板上に境界なしに連続的に位置する。
【0010】
前記第1表示領域及び前記第2表示領域は、同じ映像信号入力部から入力された映像信号を表示する。
【0011】
前記第1表示領域及び前記第2表示領域は、別個の映像信号入力部から入力された映像信号を表示する。
【0012】
前記第2領域の曲面は、所定の曲率半径を持つ。前記曲率半径は、0.01mmより大きいか、または同一であり、20mmより小さいか、または同一である。前記曲面は、既定の一定の値の曲率を持つ円周の一部で形成される。
【0013】
前記第1領域と前記第2領域との境界から前記第2領域上の第2表示領域の端部がなす角は、0°より大きく90°より小さいか、または同一である。前記第1領域は、実質的に平面を保持する。
【0014】
前記第3領域は、前記第1領域が表示される方向から視認されないように折り曲げられる。前記第3領域は、前記第1領域を備える面と平行に折り曲げられる。
【0015】
前記第1表示領域及び第2表示領域のうち少なくとも一つは、有機発光素子を含む。
【0016】
前記可撓性基板と、前記第1表示領域及び第2表示領域との間にバリア膜がさらに備えられる。
【0017】
前記封止部材は、可撓性封止薄膜である。
【0018】
前記可撓性表示パネルの形状を保持する支持手段をさらに備える。前記支持手段は、前記封止部材上に配された透明保護窓である。
【0019】
前記可撓性基板及び前記封止部材のうち、前記表示領域のイメージが表示される少なくともいずれか一側にタッチパネルがさらに備えられる。前記タッチパネルは、前記可撓性表示パネルの形状に対応するように折り曲げられうる可撓性フィルムを備える。
【0020】
前記タッチパネルは、前記可撓性フィルム上に位置して前記第1表示領域及び第2表示領域に対応するタッチ領域、及び前記タッチ領域の外郭に位置する配線領域を備える。
【0021】
本発明の他の側面によれば、第1表示領域と、前記第1表示領域から延びて位置し、既定の曲面を持つ第2表示領域と、前記第2表示領域に対して前記第1表示領域側に折り曲げられ、前記第1表示領域の正面から視認されない非表示領域と、を備える可撓性表示パネルを提供する。
【0022】
前記第2表示領域は、前記第1表示領域と境界なしに連続的に位置する。前記第1表示領域と前記第2表示領域との境界から前記第2表示領域の端部がなす角は、0゜より大きく90゜より小さいか、または同一である。
【0023】
前記非表示領域は、前記第1表示領域と平行に折り曲げられる。
【0024】
本発明のさらに他の側面によれば、第1表示領域と、前記第1表示領域から延びて位置し、所定の曲面を持つ第2表示領域と、前記第2表示領域に対して前記第1表示領域側に折り曲げられ、前記第1表示領域の正面から視認されない非表示領域と、を備える可撓性表示パネルと、前記可撓性表示パネルの形状を保持する支持部材と、を備える表示装置を提供する。
【0025】
前記第1表示領域及び第2表示領域のうち少なくとも一つは有機発光素子を備え、前記第1表示領域及び第2表示領域を封止する封止薄膜と、前記封止薄膜上に位置し、前記第1表示領域及び第2表示領域に対応するタッチ領域が備えられた可撓性タッチパネルと、をさらに備える。
【0026】
前記可撓性タッチパネル上に配され、前記可撓性表示パネル及び該可撓性タッチパネルの第1表示領域及び第2表示領域の形状に対応する透明保護窓がさらに備えられる。
【発明の効果】
【0027】
前記のような本発明の実施形態による表示装置によれば、次のような効果を提供する。第1に、表示パネルの側面に主表示領域から延びた副表示領域を形成することで表示画面を拡大させる。第2に、副表示領域が曲面に形成されることでグリップ感を向上させる。
【0028】
第3に、副表示領域が曲面に形成されることで審美感を向上させる。第4に、非表示領域が主表示領域で視認されないため、表示領域の境界がほとんどないと認識される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の第1実施形態による可撓性表示パネルを概略的に示す斜視図である。
図2図1のII-II線の断面図である。
図3】第1実施形態の比較例を概略的に示す斜視図である。
図4図3のIV-IV線の断面図である。
図5図1及び図2の第1実施形態による可撓性表示パネルの表示領域と、図3及び図4の比較例による可撓性表示パネルの表示領域とを比較した図面である。
図6図1の非表示領域が折り曲げられる前の可撓性表示パネルの一例を概略的に示す平面図である。
図7図6の第1表示領域及び/または第2表示領域の一例を示す断面図である。
図8図6の非表示領域の一例を示す平面図である。
図9】第1表示領域と第2表示領域とが、相異なる映像信号入力部から入力された映像信号を表示する可撓性表示パネルを概略的に示す斜視図である。
図10】第2表示領域と非表示領域との関係を概略的に示す断面図である。
図11】第2表示領域と非表示領域との関係を概略的に示す断面図である。
図12図13の非表示領域が折り曲げられる前の、可撓性表示パネルの一例を概略的に示す平面図である。
図13】本発明の第2実施形態による可撓性表示パネルを概略的に示す斜視図である。
図14図13のXIV-XIV線の断面図である。
図15】本発明の第3実施形態によるタッチパネル一体型可撓性表示パネルの断面図である。
図16図15のタッチパネル一体型可撓性表示パネルの非表示領域が折り曲げられる前の、タッチパネル一体型可撓性表示パネルの断面図である。
図17図16の分離斜視図である。
図18】タッチパネル一体型可撓性表示パネルが透明保護窓及び表示装置のハウジングに結合された例を示す図面である。
図19】タッチパネル一体型可撓性表示パネルが透明保護窓及び表示装置のハウジングに結合された例を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態による可撓性表示パネル100を概略的に示す斜視図、図2は、図1のII-II線の断面図である。
【0031】
図1及び図2を参照すれば、本実施形態による可撓性表示パネル100は、第1表示領域D1と、第1表示領域D1の長手方向を基準とした左右(図2に示す視認方向を基準と
した前後)に配された第2表示領域D2と、第1表示領域D1または第2表示領域D2の外郭に配された非表示領域N1、N2、N3、N4と、を備える。
【0032】
第1表示領域D1は実質的に平面を保持し、可撓性表示パネル100の主表示画面になりうる。
【0033】
第2表示領域D2は、所定定の曲率半径Rを持つ曲面で形成される。例えば、曲率半径Rは0.01mmより大きいか、または同一であり、20mmより小さいか、または同一である。曲率半径Rが0.01mmより小さければ、反りストレスにより可撓性表示パネル100が曲面状態を保持できなくなり、20mmより大きければ、グリップ感及び/または審美感が低下する。
【0034】
曲率半径Rは一定の値を持つ。したがって、前記曲面は円周の一部として形成される。
【0035】
第2表示領域D2は、第1表示領域D1から延びて第1表示領域D1との境界なしに第1表示領域D1に連続して位置する。この時、曲面は、既定の一定の値の曲率Rを持つ円周の4分の1以下に形成される。すなわち、第1表示領域D1と第2領域D2との境界から第2表示領域D2の端部までの角度は、0°より大きく90°以下になる。
【0036】
第2表示領域D2は、可撓性表示パネル100の副表示画面になりうる。前述したように、第2表示領域D2は、第1表示領域D1から延びた一定の曲率半径を持つ曲面をなすため、ユーザには、可撓性表示パネル100の表示画面が第1表示領域Dに限定されずに第2表示領域まで拡張されて見られる。すなわち、第2表示領域D2により全体表示画面を拡大させる。
【0037】
一方、もし、可撓性表示パネル100が携帯電話、PDAなどの手持ち型の小型表示装置に装着される場合、第2表示領域D2が曲面を形成するためにグリップ感を向上させることができ、曲面による審美感を向上させる。
【0038】
非表示領域N1、N2、N3、N4は、第1表示領域D1または第2表示領域D2の外郭に配される。本実施形態で非表示領域N1、N3は第2表示領域D2の外郭に配され、非表示領域N2、N4は第1表示領域D1の外郭に配される。
【0039】
特に、本実施形態で第1表示領域D1の長手方向に対して左右(図2の視認方向に対して前後)に対向する非表示領域N1、N3は、第2表示領域D2に対して第1表示領域D1側に折り曲げられている。すなわち、非表示領域N1、N3がそれぞれ第1表示領域D1と平行に配されるように折り曲げられている。したがって、ユーザには、第1表示領域D1の正面から第1表示領域D1左右に配された非表示領域N1、N3が視認されない。したがって、ユーザには、非表示領域N1、N3による第2表示領域D2の境界がほとんどないと認識される。すなわち、本実施形態による可撓性表示パネル100は、非表示領域N1、N3が小さくなり、その分拡大した表示画面を具現できる。
【0040】
一方、本実施形態で第1表示領域D1の長手方向に対して上下に対向する非表示領域N2、N4は、第1表示領域D1が形成する面と平行に配されているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1表示領域D1に対して上下に対向する非表示領域N2、N4は、第1表示領域D1が対向する方向zと逆方向-zにさらに折り曲げられてもよい。この場合、ユーザには、非表示領域N2、N4による第2表示領域D2の境界がほとんどないと認識される。したがって、非表示領域N2、N4が小さくなり、その分拡大した表示画面を具現できる。
【0041】
図3は、第1実施形態の比較例として、第2表示領域が備えらず、非表示領域N1、N2、N3、N4を折り曲げていない平板表示パネル100'を概略的に示す斜視図であり
図4は、図3のIV-IV線の断面図である。
【0042】
図3及び図4を参照すれば、非表示領域N1、N2、N3、N4を折り曲げていない平板表示パネル100'は、表示領域Dと、前記表示領域Dの外郭に配された非表示領域N
1、N2、N3、N4とを備える。
【0043】
前述した本発明の第1実施形態による第2表示領域D2が備えられていないため、第2表示領域により表示画面を拡大させることができない。また、第2表示領域による曲面が形成されていないため、グリップ感や審美感を向上させることができない。
【0044】
また、非表示領域N1、N3が折り曲げられていないため、ユーザが表示領域Dの正面zから平板表示パネル100を眺める時、ユーザには、非表示領域N1、N3の元の幅が表示領域Dの長手方向に対して左右(図4に示す視認方向に対して前後)を取り囲む境界と認識される。したがって、非表示領域N1、N3が視認されないほどの拡大した表示画面を具現できない。
【0045】
図5は、図1及び図2の第1実施形態による可撓性表示パネル100の表示領域と、図3及び図4の比較例による可撓性表示パネル100'の表示領域とを比較したものである。
【0046】
図5を参照すれば、第1実施形態による可撓性表示パネル100は、第1表示領域D1及び第1表示領域D1の左右に配された第2表示領域D2を備える。比較例による可撓性表示パネル100'は一つの表示領域Dのみ備えている。
【0047】
したがって、第1実施形態による可撓性表示パネル100は、第2表示領域D2によりさらに広い表示画面を具現できる。それだけでなく、第1実施形態と比較例との可撓性表示パネル100、100'の正面でのサイズが同一ならば、比較例の非表示領域N1、N3が、第1実施形態では視認されないため、非表示領域N1、N3ほど第1実施形態の第1表示領域D1の画面が比較例の表示領域Dより拡大する。
【0048】
比較例による平板表示パネル100'の場合、非表示領域N1、N3の面積を縮めるためには、非表示領域N1、N3に配される各種回路、配線部の数を低減させるか、またはその線幅を縮めなければならない。しかし、表示装置への高画質及び多様なアプリケーションの要求が増加しつつあるため、回路や配線部の数を低減させるのに限界がある。また、線幅を縮めるのに工程上の難しさがある。しかし、本実施形態による可撓性表示パネル100は、非表示領域N1、N3に配された回路や配線の数を低減させるか、または線幅を縮めることなしにユーザに認識される非表示領域の面積を縮めることができる。
【0049】
図6は、図1の非表示領域N1、N3が折り曲げられる前の可撓性表示パネル100-Bの一例を概略的に示す平面図であり、図7は、図6の第1表示領域D1及び/または第2表示領域D2の一例を示す断面図であり、図8は、図6の非表示領域N1、N2、N3、N4の一例を示す平面図である。
【0050】
図6ないし図8を参照すれば、非表示領域N1、N3が折り曲げられる前の可撓性表示パネル100-Bは、可撓性基板111と、可撓性基板111上に配されたバリア膜112と、バリア膜112上に配された第1表示領域D1、第2表示領域D2及び非表示領域N1、N2、N3、N4と、封止部材113とを備える。
【0051】
可撓性基板111は、ポリエチレンエーテルフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、及びポリイミドなどの耐熱性及び耐久性に優れたプラスチックを素材とすることができる。しかし、本発明はこれに限定されず、可撓性のある多様な素材が使われる。
【0052】
可撓性基板111上にバリア膜112が備えられる。バリア膜112は、無機膜及び有機膜のうち一つ以上の膜で形成される。バリア膜112は、不要な成分が可撓性基板111を透過して表示領域Dに浸透することを防止する。
【0053】
バリア膜112上に、第1表示領域D1、第2表示領域D2、及び前記第1表示領域D1と第2表示領域D2との外郭に位置する非表示領域N1、N2、N3、N4が備えられる。
【0054】
第1表示領域Dは映像信号が表示される領域であり、第1表示領域D1は主表示画面になりうる。第1表示領域D1は、有機発光素子、液晶表示素子、電気泳動素子などの多様な表示素子(図示せず)が配される。本実施形態では、有機発光素子120を例として説明する。また、第1表示領域D1には、前記表示素子を駆動するための薄膜トランジスタ(図示せず)、キャパシタ(図示せず)などの多様な素子がさらに配される。
【0055】
第2表示領域D2は、第1表示領域D1の左右に延びて配され、映像信号が表示される領域であり、副表示画面になる。第2表示領域D2には、第1表示領域D1と同様に有機発光素子、液晶表示素子、電気泳動素子などの多様な表示素子(図示せず)が配される。本実施形態では、有機発光素子120を例として説明する。また、第2表示領域D2には、前記表示素子を駆動するための薄膜トランジスタ(図示せず)、キャパシタ(図示せず)などの多様な素子がさらに配される。
【0056】
図7を参照すれば、第1表示領域D1または第2表示領域D2に少なくとも一つ以上の有機発光素子120が備えられる。有機発光素子120は、画素電極121と、共通層である対向電極123と、その間に備えられた有機発光層122とを備える。画素電極121は、可撓性基板111上に形成された駆動薄膜トランジスタTFT1と電気的に連結される。図7には図示されていないが、有機発光素子120は、少なくとも一つのスイッチング薄膜トランジスタ及びストレージキャパシタに電気的に連結されて、第1表示領域D1または第2表示領域D2から光を放出する。
【0057】
第1表示領域D1に位置する有機発光層122から放出される光は、可撓性基板111側に放出されるか、または封止部材113側に放出される。本実施形態では、封止部材113側に映像が表示される前面発光型表示素子を例として説明する。しかし、本発明はこれに限定されず、可撓性基板111側に映像が表示される背面発光型表示素子にも適用される。
【0058】
第2表示領域D2に位置する有機発光層122から放出される光は、第1表示領域D1と非表示領域N1、N3との間に形成された曲面から第2表示領域D2の外部に光を放出する前面発光型表示素子によって視認者に認識される。
【0059】
非表示領域N1、N2、N3、N4には、表示領域Dに位置する表示素子に映像信号を供給するための各種回路(図示せず)及び配線(図示せず)などが配される。
【0060】
図8を参照すれば、非表示領域N1、N2、N3、N4には、図7に示した有機発光素子120の対向電極123に電源を供給する電極電源供給ライン131及びその端子部132が配されている。非表示領域N1、N2には、表示領域Dに駆動信号を伝達する走査
回路部133及びその端子部134が配されている。非表示領域N2、N3には、表示領域Dにデータ信号を伝達するデータ回路部135及びその端子部136が配されている。非表示領域N2には、表示領域Dに駆動電源を供給する駆動電源配線部137及びその端子部138が配されている。非表示領域N2には、前記端子部132、134、136、138が配されたパッド部Pが配されている。
【0061】
本実施形態で第1表示領域D1及び第2表示領域D2には、同じ電極電源供給ライン131、走査回路部133、データ回路部135及び駆動電源配線部137から入力される映像信号が供給される。すなわち、第1表示領域D1及び第2表示領域D2は、同じ映像信号入力部から入力された映像信号を表示する。したがって、第1表示領域D1及び第2表示領域D2は、全体が一つの表示画面として機能する。
【0062】
しかし、本発明はこれに限定されず、第1表示領域D1及び第2表示領域D2は、相異なる映像信号入力部から入力された映像信号を表示できる。
【0063】
図9は、第1表示領域D1及び第2表示領域D2が、相異なる映像信号入力部から入力された映像信号を表示する可撓性表示パネル100-1を概略的に示す斜視図である。
【0064】
図9を参照すれば、第1表示領域D1は主画面を表示し、第2表示領域D2は各種アイコンIなどの副画面を表示できる。この場合、第1表示領域D1と第2表示領域D2とは図8と異なって、それぞれ別個の電極電源供給ライン131、走査回路部133、データ回路部135及び駆動電源配線部137に連結される。
【0065】
一方、図8に示した各種回路、配線、及び端子部は、非表示領域N1、N2、N3、N4を構成する一例示に過ぎない。すなわち、非表示領域N1、N2、N3、N4を構成する各種回路、配線、及び端子部は、図8に示した構成と異ならせることができるということはいうまでもない。
【0066】
再び図6を参照すれば、第1表示領域D1、第2表示領域D2及び非表示領域N1、N2、N3、N4上に、少なくとも第1表示領域D1及び第2表示領域D2を封止する封止部材113が備えられる。封止部材113は、封止薄膜であってもよい。封止薄膜は、複数の無機膜、または無機膜と有機膜とが混合された構造で形成される。
【0067】
図6を参照すれば、可撓性表示パネル100-Bは所定厚さTを持つ。厚さTは、可撓性基板111、バリア膜112、第1表示領域D1、第2表示領域D2及び非表示領域N1、N2、N3、N4が形成された層、及び封止部材113の厚さを合せたものでありうる。一方、図6に図示していないが、可撓性基板111及び/または封止部材113上に保護フィルム(図示せず)などがさらに備えられ、この場合、可撓性表示パネル100-Bの厚さTは、図6に示したものよりさらに厚い。
【0068】
図8に示した可撓性表示パネル100-Bの第1表示領域D1の左右に配された第2表示領域D2を、既定の曲率半径Rを持つように折り曲げ、第2表示領域D2に連結された非表示領域N1、N3を、第2表示領域D2に対して第1表示領域D1と平行に配されるように折り曲げれば、図1及び図2に示した、本発明の第1実施形態による可撓性表示パネル100が形成される。
【0069】
可撓性表示パネル100において、第2表示領域D2は曲面を形成する。第2表示領域D2は、前記曲面の全体でもよく、一部でもよい。
【0070】
図10を参照すれば、第1表示領域D1は、可撓性表示パネルの第1領域Iであり、第
2表示領域D2は、曲率半径Rを持つ円周の4分の1で形成された、第2領域IIの全体である。非表示領域N3は、第1領域Iに平行に折り曲げられた第3領域IIIの全体である。
【0071】
言い換えれば、第2領域IIは、既定の曲率半径Rを持つ曲面をなし、第1領域Iと第2領域IIとの境界から第2領域II上の第2表示領域D2の端部までは、90°の角θ1を形成する。
【0072】
図11を参照すれば、第1表示領域D1は、可撓性表示パネルの第1領域Iであり、第2表示領域D2は、曲率半径Rを持つ円周の4分の1で形成された、第2領域IIの一部である。非表示領域N3'は、第2領域II及び第3領域IIIにわたっている。
【0073】
言い換えれば、第2領域IIは、既定の曲率半径Rを持つ曲面をなし、第1領域Iと第2領域IIとの境界から第2領域II上の第2表示領域D2の端部までは、90°より小さな角θ2を形成する。
【0074】
前述した本発明の第1実施形態による可撓性表示パネル100の場合、第2表示領域D2が第1表示領域D1の左右両側に位置する場合について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。すなわち、第2表示領域D1は、第1表示領域D1のいずれか一側に位置しても本発明の思想が適用できるということはいうまでもない。
【0075】
また、前述した本発明の第1実施形態による可撓性表示パネル100の場合、第2表示領域D2の左右に位置する非表示領域N1、N3を共に折り曲げた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、いずれか一側の非表示領域を折り曲げても本発明の思想が適用できるということはいうまでもない。
【0076】
図13は、本発明の第2実施形態による可撓性表示パネル200を概略的に示す斜視図あり、図14は、図13のXIV-XIV線の断面図である。
【0077】
以下、前述した第1実施形態との差異点を中心として本実施形態を説明する。
【0078】
図13及び図14を参照すれば、可撓性表示パネル200は、第1表示領域D1と、第1表示領域D1の一側に連結された第2表示領域D2と、第1表示領域D1及び第2表示領域D2の外郭に配された非表示領域N1、N2、N3、N4と、を備える。
【0079】
第1表示領域D1は、可撓性表示パネル200の主表示画面になる。第2表示領域D2は、可撓性表示パネル200の副表示画面になる。第2表示領域D2は、第1表示領域D1から延びた一定の曲率半径を持つ曲面をなすため、ユーザには、可撓性表示パネル200の表示画面が第1表示領域D1に限定されずに第2表示領域D2まで拡張して見られる。すなわち、第2表示領域により表示画面を拡大させることができる。また、表示領域D2が曲面を形成するため、グリップ感を向上させることができ、曲面による審美感を向上させることができる。
【0080】
非表示領域N2は第2表示領域D2から延びて形成され、非表示領域N1、N3、N4は第1表示領域D1の外郭に配される。
【0081】
非表示領域N2は、第2表示領域D2に対して第1表示領域D1側に折り曲げられている。すなわち、非表示領域N2は、第1表示領域D1と平行に配されるように第2表示領域D2に対して折り曲げられている。したがって、ユーザには、第1表示領域D1の正面から非表示領域N2が視認されない。したがって、ユーザには、非表示領域N2による第
2表示領域D2の境界がほとんどないと認識される。すなわち、本実施形態による可撓性表示パネル200は、非表示領域N2が小さくなったほど拡大した表示画面を具現できる。
【0082】
この第2実施形態による可撓性表示パネル200にあっても、非表示領域N1、N2、N3、N4には、表示領域D(D1及びD2)に位置する表示素子に映像信号を供給するための各種回路及び配線が図12に示すように配される。
【0083】
図12を参照すれば、非表示領域N1、N2、N3、N4には、図7に示した有機発光素子120の対向電極123に電源を供給する電極電源供給ライン231及びその端子部232が配されている。非表示領域N1、N2には、表示領域Dに駆動信号を伝達する走査回路部233及びその端子部234が配されている。非表示領域N2、N3には、表示領域Dにデータ信号を伝達するデータ回路部235及びその端子部236が配されている。非表示領域N2には、表示領域Dに駆動電源を供給する駆動電源配線部237及びその端子部238が配されている。非表示領域N2には、前記端子部232、234、236、238が配されたパッド部Pが配されている。
【0084】
非表示領域N2に備えられたパッド部Pには外装ドライバが装着されるか、またはキャパシタCがさらに連結される。外装ドライバやキャパシタCが可撓性表示パネル200の内部で連結されるため、外装ドライバやキャパシタCが折り曲げられる部分が発生せず、非表示領域N2が占める面積をさらに縮めることができる。
【0085】
前述した本発明の第2実施形態による可撓性表示パネル200の場合、第2表示領域D2が第1表示領域D1の一側のみに位置する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、第2表示領域D1は、第1表示領域D1の上下両側に位置しても本発明の思想が適用できるということはいうまでもない。また、第2表示領域D1が第1表示領域D1の上下左右全体に位置しても本発明の思想が適用できることはいうまでもない。
【0086】
図15は、本発明の第3実施形態によるタッチパネル一体型可撓性表示パネル300の断面図であり、図16は、図15のタッチパネル一体型可撓性表示パネル300の非表示領域N1、N3が折り曲げられる前のタッチパネル一体型可撓性表示パネル300-Bの断面図であり、図17は、図16の分離斜視図である。
【0087】
以下、前述した第1及び第2実施形態との差異点を中心として本実施形態を説明する。
【0088】
図15を参照すれば、本実施形態によるタッチパネル一体型可撓性表示パネル300は、前述した第1実施形態による可撓性表示パネル100にタッチパネル140がさらに付着されたものである。
【0089】
図16及び図17を参照すれば、タッチパネル140は、第1タッチ領域T1、第2タッチ領域T2及び第1タッチ領域T1と第2タッチ領域T2の外郭に配された配線領域W1、W2、W3、W4を備える。本実施形態によるタッチパネル140は、静電容量方式、抵抗方式など多様な方式のタッチ方式が適用される。
【0090】
非表示領域N1、N3が折り曲げられる前の可撓性表示パネル100-Bは、第1表示領域D1及び第2表示領域D2と、第1表示領域D1及び第2表示領域D2の外郭に配された非表示領域N1、N2、N3、N4とを備える。
【0091】
タッチパネル140の第1タッチ領域T1と可撓性表示パネル100-Bの第1表示領
域D1とが互いに対応するように整列され、タッチパネル140の第2タッチ領域T2と可撓性表示パネル100-Bの第2表示領域D2とが互いに対応するように整列された後、タッチパネル140と可撓性表示パネル100-Bとが結合される。
【0092】
タッチパネル140が結合された可撓性表示パネル100-Bは、第1表示領域D1の左右に配された第2表示領域D2がユーザに広い表示画面を提供する。
【0093】
またタッチパネル140が結合された可撓性表示パネル100-Bは、第2表示領域D2に連結された非表示領域N1、N3が、第2表示領域D2に対して第1表示領域D1側に折り曲げられているため非表示領域N1、N3が視認されず、ユーザには、非表示領域N1、N3による第2表示領域D2の境界がほとんどないと認識される。
【0094】
前述した図面には、可撓性表示パネル100-Bとして、前述した第1実施形態による可撓性表示パネル100-Bが図示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前述した第1及び第2実施形態による多様な可撓性表示パネルが本実施形態に適用できるということはいうまでもない。
【0095】
図18及び図19は、タッチパネル一体型可撓性表示パネル100が透明保護窓150及び表示装置のハウジングに結合された例を図示している。便宜上、第1実施形態による可撓性表示パネル100を例として説明するが、本発明はこれに限定されるものではないということはいうまでもない。また、前述したタッチパネル一体型可撓性表示パネル300にも同等に適用できることはいうまでもない。
【0096】
図18及び図19を参照すれば、可撓性表示パネル100は可撓性タッチパネル140に付着された後、可撓性表示パネル100の非表示領域が折り曲げられ、第2表示領域が曲面をなすようにベンディングされる。
【0097】
タッチパネル140が付着された可撓性表示パネル100は、透明保護窓150により保護されて支持される。
【0098】
透明保護窓150は、可撓性表示パネル100の画像が表示される側の上面に、可撓性表示パネル100の折り曲げられた形状に対応するように結合される。すなわち、透明保護窓150は、可撓性表示パネル100及び前記可撓性タッチパネル140の第1表示領域D1、T1及び第2表示領域D2、T2の形状に対応するように結合される。かかる透明保護窓150は、可撓性表示パネル100の表示画面がよく透過できるほどの透過率を持ち、可撓性表示パネル100の曲面形状をよく保持できるほどの強度を持つものならば十分である。したがって、透明保護窓150は、可撓性表示パネル100及び/または可撓性タッチパネル140を外部の衝撃やスクラッチから保護する役割だけでなく、可撓性表示パネル100及び/または可撓性タッチパネル140の曲面形状を保持する支持手段としても機能する。
【0099】
もちろん、本発明において、可撓性表示パネル100及び/または可撓性タッチパネル140の曲面形状を保持する支持手段は、前記透明保護窓150のみに限定されるものではない。後述する表示装置のフレームやハウジング160に、可撓性表示パネル100及び/または可撓性タッチパネル140の曲面形状が保持され、他の多様な支持手段が適用できるということはいうまでもない。
【0100】
一方、前記図面には図示されていないが、可撓性表示パネル100と透明保護窓150との間に粘着剤などがさらに備えられてもよい。
【0101】
透明保護窓150及びタッチパネル140が付着された可撓性表示パネル100は、表示装置(図示せず)に結合される。表示装置は、表示装置を保護して支持するフレームやハウジング160を備えられるが、本実施形態で、可撓性表示パネル10はハウジング160の前面ケース161の上面に付着され、ハウジング160の前面ケース161と下部ケース162との間に形成された開口163に、前述した非表示領域N1、N3が折り曲げられて載置されることで、非表示領域N1、N3が表示装置の外部に視認されることを防止する。
【0102】
図18及び図19に示した例は、可撓性表示パネル100が表示装置と結合する一例を示すものであるだけで、通常の技術的知識によって多様な応用が可能であるということはいうまでもない。
【0103】
前述したように多様な支持手段により曲面形状が保持される可撓性表示パネルは、テレビ、コンピュータモニタ、PDA、スマート機器などの多様な表示装置に統合される。そのため、表示装置を使用するユーザに認識される非表示領域が著しく減少して、他の表示装置に比べて拡大した映像画面を提供できる。また、側面が曲面からなってユーザに向上したグリップ感や審美感を提供できる。
【0104】
前記図面に示した構成要素は、説明の便宜上拡大または縮小して表示され、図面に示した構成要素のサイズや形状に本発明が限定されるものではなく、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は特許請求の範囲の技術的思想によって定められねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本発明は、テレビ、コンピュータモニタ、PDA、及びスマート機器などの表示装置関連の技術分野に好適に用いられる。
【符号の説明】
【0106】
100 可撓性表示パネル
111 可撓性基板
112 バリア膜
113 封止部材
120 有機発光素子
131 電極電源供給ライン
133 走査回路部
135 データ回路部
137 駆動電源配線部
132、134、136、138 端子部
140 タッチパネル
150 透明保護窓
D1 第1表示領域
D2 第2表示領域
N1、N2、N3、N4 非表示領域
P パッド部
I 第1領域
II 第2領域
III 第3領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19