IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ローム株式会社の特許一覧

特開2024-118308三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置
<>
  • 特開-三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 図1
  • 特開-三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 図2
  • 特開-三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 図3
  • 特開-三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 図4
  • 特開-三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 図5
  • 特開-三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 図6
  • 特開-三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 図7
  • 特開-三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 図8
  • 特開-三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 図9
  • 特開-三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 図10
  • 特開-三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 図11
  • 特開-三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 図12
  • 特開-三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 図13
  • 特開-三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 図14
  • 特開-三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 図15
  • 特開-三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118308
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】三角波発生回路、モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置
(51)【国際特許分類】
   H03K 4/06 20060101AFI20240823BHJP
   H02M 1/08 20060101ALI20240823BHJP
【FI】
H03K4/06
H02M1/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024664
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(74)【代理人】
【識別番号】100133215
【弁理士】
【氏名又は名称】真家 大樹
(72)【発明者】
【氏名】杉江 尚
【テーマコード(参考)】
5H740
【Fターム(参考)】
5H740BB08
5H740BB10
5H740BC01
5H740BC02
5H740KK01
(57)【要約】
【課題】クロック信号と同期した三角波発生回路を提供する。
【解決手段】キャパシタC11は、一端が接地される。ソース電流源502は、その出力ノードからソース電流ISRCをソースする。シンク電流源504は、その出力ノードからシンク電流ISNKをシンクする。第1スイッチSW1は、ソース電流源502の出力ノードとキャパシタC11の間に接続され、第2スイッチSW2は、シンク電流源504の出力ノードとキャパシタC11の間に接続される。第3スイッチSW3は、一端がソース電流源502の出力ノードと接続され、他端に下側基準電圧VREFLを受ける。第4スイッチSW4は、一端がシンク電流源504の出力ノードと接続され、他端に上側基準電圧VREFHを受ける。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端が接地されたキャパシタと、
その出力ノードからソース電流をソースするソース電流源と、
その出力ノードからシンク電流をシンクするシンク電流源と、
上側基準電圧および下側基準電圧を生成する基準電圧発生回路と、
前記ソース電流源の前記出力ノードと前記キャパシタの間に接続された第1スイッチと、
前記シンク電流源の前記出力ノードと前記キャパシタの間に接続された第2スイッチと、
一端が前記ソース電流源の前記出力ノードと接続され、他端に前記下側基準電圧を受ける第3スイッチと、
一端が前記シンク電流源の前記出力ノードと接続され、他端に前記上側基準電圧を受ける第4スイッチと、
(i)第1期間において前記第1スイッチおよび前記第3スイッチをオン、前記第2スイッチをオフし、(ii)第2期間において前記第1スイッチをオン、前記第2スイッチおよび前記第3スイッチをオフし、(iii)第3期間において前記第2スイッチおよび前記第4スイッチをオン、前記第1スイッチをオフし、(iv)第4期間において前記第2スイッチをオン、前記第1スイッチおよび前記第4スイッチをオフする動作を繰り返すコントローラと、
を備え、前記キャパシタに発生する電圧にもとづく三角波信号を出力可能である、三角波発生回路。
【請求項2】
前記コントローラは、(i)前記第1期間において前記第4スイッチをオフし、(ii)前記第2期間において前記第4スイッチをオンし、(iii)前記第3期間において前記第3スイッチをオフし、(iv)前記第4期間において前記第3スイッチをオンする、請求項1に記載の三角波発生回路。
【請求項3】
前記コントローラは、クロック信号を利用して、第1制御パルスと、前記第1制御パルスよりも所定時間遅延した第2制御パルスと、を生成し、
前記第1スイッチおよび前記第2スイッチを、前記第1制御パルスに応じて相補的に制御し、
前記第3スイッチおよび前記第4スイッチを、前記第2制御パルスに応じて相補的に制御する、請求項2に記載の三角波発生回路。
【請求項4】
前記ソース電流源は、前記ソース電流の電流量を調節可能であり、
前記シンク電流源は、前記シンク電流の電流量を調節可能である、請求項1から3のいずれかに記載の三角波発生回路。
【請求項5】
前記キャパシタに発生する電圧を、前記上側基準電圧と前記下側基準電圧の中点電圧であるコモン電圧を基準として非反転増幅する第1アンプと、
前記第1アンプの出力電圧を利得-1で反転増幅する第2アンプと、
をさらに備え、前記第2アンプの出力電圧を第1三角波信号として出力可能であり、前記第1アンプの出力電圧を第2三角波信号として出力可能である、請求項1から3のいずれかに記載の三角波発生回路。
【請求項6】
前記コモン電圧は、電源電圧の1/2倍の電圧であり、
前記基準電圧発生回路は、
前記電源電圧が発生する電源ラインと前記コモン電圧が発生するコモン電圧ノードとの間に直列に順に接続された第1抵抗および第2抵抗と、
前記コモン電圧ノードと接地との間に順に直列に接続された第3抵抗および第4抵抗と、
を含み、前記第1抵抗と前記第2抵抗の比は、前記第4抵抗と前記第3抵抗の比と等しい、請求項5に記載の三角波発生回路。
【請求項7】
可変電流源と、
前記第1三角波信号を前記可変電流源の出力電圧と比較する第1コンパレータと、
前記第2三角波信号を前記可変電流源の出力電圧と比較する第2コンパレータと、
前記第1コンパレータの出力を、前記第1期間の始点または前記第3期間の始点に対応するタイミング信号に応じてラッチする第1ラッチと、
前記第2コンパレータの出力を、前記タイミング信号に応じてラッチする第2ラッチと、
をさらに備え、前記第1ラッチの出力および前記第2ラッチの出力の少なくとも一方にもとづいて前記ソース電流源および前記シンク電流源を調節可能である、請求項6に記載の三角波発生回路。
【請求項8】
電流センス抵抗を介して駆動対象のモータの第1端と接続されるべき第1出力端子と、
前記モータの第2端と接続されるべき第2出力端子と、
前記電流センス抵抗の電圧降下にもとづく電流フィードバック信号と基準信号との誤差にもとづくアナログ誤差信号を生成する誤差検出器と、
前記アナログ誤差信号にもとづいて、電圧指令信号を生成するフィードバックコントローラと、
請求項1から3のいずれかに記載の三角波発生回路であって、前記三角波信号にもとづく互いに逆相である第1三角波信号および第2三角波信号を出力する三角波発生回路と、
前記電圧指令信号を前記第1三角波信号と比較し、第1PWM(Pulse Width Modulation)信号を出力する第1PWMコンパレータと、
前記電圧指令信号を前記第2三角波信号と比較し、第2PWM信号を出力する第2PWMコンパレータと、
前記第1PWM信号に応じた第1出力電圧を前記第1出力端子に発生する第1ドライバと、
前記第2PWM信号に応じた第2出力電圧を前記第2出力端子に発生する第2ドライバと、
を備える、モータドライバ回路。
【請求項9】
前記フィードバックコントローラは、
前記アナログ誤差信号をデジタル誤差信号に変換するA/Dコンバータと、
前記デジタル誤差信号に応じたデジタル電圧指令を生成する補償器と、
前記デジタル電圧指令を前記電圧指令信号に変換するD/Aコンバータと、
を含む、請求項8に記載のモータドライバ回路。
【請求項10】
前記モータはリニアモータである、請求項9に記載のモータドライバ回路。
【請求項11】
前記リニアモータは、ボイスコイルモータである、請求項10に記載のモータドライバ回路。
【請求項12】
ひとつの半導体基板に一体集積化される、請求項8に記載のモータドライバ回路。
【請求項13】
リニアモータと、
前記リニアモータを駆動する請求項12に記載のモータドライバ回路と、
を備える、位置決め装置。
【請求項14】
請求項13に記載の位置決め装置を備える、ハードディスク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、三角波の発生回路に関する。
【背景技術】
【0002】
パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)信号の生成に、アナログの三角波信号が利用される。アナログの三角波信号は、キャパシタを一定の電流で充放電することにより生成するのが一般的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は係る状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、三角波発生回路の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示のある態様の三角波発生回路は、一端が接地されたキャパシタと、その出力ノードからソース電流をソースするソース電流源と、その出力ノードからシンク電流をシンクするシンク電流源と、上側基準電圧および下側基準電圧を生成する基準電圧発生回路と、ソース電流源の出力ノードとキャパシタの間に接続された第1スイッチと、シンク電流源の出力ノードとキャパシタの間に接続された第2スイッチと、一端がソース電流源の出力ノードと接続され、他端に下側基準電圧を受ける第3スイッチと、一端がシンク電流源の出力ノードと接続され、他端に上側基準電圧を受ける第4スイッチと、(i)第1期間において第1スイッチおよび第3スイッチをオン、第2スイッチをオフし、(ii)第2期間において第1スイッチをオン、第2スイッチおよび第3スイッチをオフし、(iii)第3期間において第2スイッチおよび第4スイッチをオン、第1スイッチをオフし、(iv)第4期間において第2スイッチをオン、第1スイッチおよび第4スイッチをオフする動作を繰り返すコントローラと、を備え、キャパシタに発生する電圧にもとづく三角波信号を出力可能である。
【0005】
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明あるいは本開示の態様として有効である。さらに、この項目(課題を解決するための手段)の記載は、本発明の欠くべからざるすべての特徴を説明するものではなく、したがって、記載されるこれらの特徴のサブコンビネーションも、本発明たり得る。
【発明の効果】
【0006】
本開示のある態様によれば、三角波信号を生成できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態に係る三角波発生回路の回路図である。
図2図2は、図1の三角波発生回路の第1期間φ1の等価回路図である。
図3図3は、図1の三角波発生回路の第2期間φ2の等価回路図である。
図4図4は、図1の三角波発生回路の第3期間φ3の等価回路図である。
図5図5は、図1の三角波発生回路の第4期間φ4の等価回路図である。
図6図6は、図1の三角波発生回路の動作波形図である。
図7図7は、一実施例に係る三角波発生回路の回路図である。
図8図8は、三角波発生回路のトリミングモードの動作波形図である。
図9図9は、三角波発生回路のトリミングモードの動作波形図である。
図10図10は、三角波発生回路のトリミングモードの動作波形図である。
図11図11は、コントローラの構成例を示す回路図である。
図12図12は、コントローラの構成例を示す回路図である。
図13図13は、図12のモータドライバ回路の入出力特性を示す図である。
図14図14は、変形例に係る位置決め装置のブロック図である。
図15図15は、図14のモータドライバ回路の動作波形図である。
図16図16は、モータドライバ回路を備えるハードディスク装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(実施形態の概要)
本開示のいくつかの例示的な実施形態の概要を説明する。この概要は、後述する詳細な説明の前置きとして、実施形態の基本的な理解を目的として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化して説明するものであり、発明あるいは開示の広さを限定するものではない。この概要は、考えられるすべての実施形態の包括的な概要ではなく、すべての実施形態の重要な要素を特定することも、一部またはすべての態様の範囲を線引きすることも意図していない。便宜上、「一実施形態」は、本明細書に開示するひとつの実施形態(実施例や変形例)または複数の実施形態(実施例や変形例)を指すものとして用いる場合がある。
【0009】
一実施形態に係る三角波発生回路は、一端が接地されたキャパシタと、その出力ノードからソース電流をソースするソース電流源と、その出力ノードからシンク電流をシンクするシンク電流源と、上側基準電圧および下側基準電圧を生成する基準電圧発生回路と、ソース電流源の出力ノードとキャパシタの間に接続された第1スイッチと、シンク電流源の出力ノードとキャパシタの間に接続された第2スイッチと、一端がソース電流源の出力ノードと接続され、他端に下側基準電圧を受ける第3スイッチと、一端がシンク電流源の出力ノードと接続され、他端に上側基準電圧を受ける第4スイッチと、(i)第1期間において第1スイッチおよび第3スイッチをオン、第2スイッチをオフし、(ii)第2期間において第1スイッチをオン、第2スイッチおよび第3スイッチをオフし、(iii)第3期間において第2スイッチおよび第4スイッチをオン、第1スイッチをオフし、(iv)第4期間において第2スイッチをオン、第1スイッチおよび第4スイッチをオフする動作を繰り返すコントローラと、を備え、キャパシタに発生する電圧にもとづく三角波信号を出力可能である。
【0010】
この構成によると、ピークが上側基準電圧で規定され、ボトムが下側基準電圧で規定される三角波信号を生成することができる。
【0011】
一実施形態において、コントローラは、(i)第1期間において第4スイッチをオフし、(ii)第2期間において前記第4スイッチをオンし、(iii)第3期間において第3スイッチをオフし、(iv)第4期間において第3スイッチをオンしてもよい。これにより、第1スイッチと第2スイッチのペアが相補的にスイッチングし、第3スイッチと第4スイッチのペアが相補的にスイッチングすることとなるため、コントローラの構成を簡素化できる。
【0012】
一実施形態において、コントローラは、クロック信号を利用して第1制御パルスと、第1制御パルスよりも所定時間遅延した第2制御パルスと、を生成し、第1スイッチおよび第2スイッチを、第1制御パルスに応じて相補的に制御し、第3スイッチおよび第4スイッチを、第2制御パルスに応じて相補的に制御してもよい。
【0013】
一実施形態において、ソース電流源は、ソース電流の電流量を調節可能であり、シンク電流源は、シンク電流の電流量を調節可能であってもよい。
【0014】
一実施形態において、キャパシタに発生する電圧を、上側基準電圧と下側基準電圧の中点電圧であるコモン電圧を基準として非反転増幅する第1アンプと、第1アンプの出力電圧を利得-1で反転増幅する第2アンプと、をさらに備え、第2アンプの出力電圧を第1三角波信号として出力可能であり、第1アンプの出力電圧を第2三角波信号として出力可能であってもよい。
【0015】
一実施形態において、コモン電圧は、電源電圧の1/2倍の電圧であり、基準電圧発生回路は、電源電圧が発生する電源ラインとコモン電圧が発生するコモン電圧ノードとの間に直列に順に接続された第1抵抗および第2抵抗と、コモン電圧ノードと接地との間に順に直列に接続された第3抵抗および第4抵抗と、を含んでもよい。第1抵抗と第2抵抗の比は、第4抵抗と第3抵抗の比と等しくてもよい。
【0016】
一実施形態において、三角波発生回路は、可変電流源と、第1三角波信号を可変電流源の出力電圧と比較する第1コンパレータと、第2三角波信号を可変電流源の出力電圧と比較する第2コンパレータと、第1コンパレータの出力を、第1期間の始点または第3期間の始点に対応するタイミング信号に応じてラッチする第1ラッチと、第2コンパレータの出力を、タイミング信号に応じてラッチする第2ラッチと、をさらに備え、第1ラッチの出力および第2ラッチの出力の少なくとも一方にもとづいてソース電流源およびシンク電流源を調節可能であってもよい。
【0017】
一実施形態に係るモータドライバ回路は、電流センス抵抗を介して駆動対象のモータの第1端と接続されるべき第1出力端子と、モータの第2端と接続されるべき第2出力端子と、電流センス抵抗の電圧降下にもとづく電流フィードバック信号と基準信号との誤差にもとづくアナログ誤差信号を生成する誤差検出器と、アナログ誤差信号にもとづいて、電圧指令信号を生成するフィードバックコントローラと、三角波発生回路であって、互いに逆相である第1三角波信号および第2三角波信号を出力する三角波発生回路と、電圧指令信号を三角波発生回路が生成する第1三角波信号と比較し、第1PWM(Pulse Width Modulation)信号を出力する第1PWMコンパレータと、電圧指令信号を三角波発生回路が生成する第2三角波信号と比較し、第2PWM信号を出力する第2PWMコンパレータと、第1PWM信号に応じた第1出力電圧を第1出力端子に発生する第1ドライバと、第2PWM信号に応じた第2出力電圧を第2出力端子に発生する第2ドライバと、を備えてもよい。
【0018】
一実施形態において、フィードバックコントローラは、アナログ誤差信号をデジタル誤差信号に変換するA/Dコンバータと、デジタル誤差信号に応じたデジタル電圧指令を生成する補償器と、デジタル電圧指令を電圧指令信号に変換するD/Aコンバータと、を含む。
【0019】
一実施形態において、三角波発生回路には、補償器に供給されるシステムクロックにもとづくクロック信号が供給されてもよい。
【0020】
一実施形態において、モータはリニアモータであってもよい。リニアモータは、ボイスコイルモータであってもよい。
【0021】
一実施形態において、モータドライバ回路は、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
【0022】
一実施形態に係る位置決め装置は、リニアモータと、リニアモータを駆動する上述のいずれかのモータドライバ回路と、を備える。
【0023】
一実施形態に係るハードディスク装置は、上述の位置決め装置を備える。
【0024】
(実施形態)
以下、好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施形態は、開示および発明を限定するものではなく例示であって、実施形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも開示および発明の本質的なものであるとは限らない。
【0025】
本明細書において、「部材Aが、部材Bに接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
【0026】
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
【0027】
また本明細書に示される波形図やタイムチャートの縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化されている。
【0028】
図1は、実施形態に係る三角波発生回路500の回路図である。三角波発生回路500は、キャパシタC11、ソース電流源502、シンク電流源504、第1スイッチSW1~第4スイッチSW4、基準電圧発生回路506、コントローラ510を備える。
【0029】
キャパシタC11は、第1端が接地される。ソース電流源502は、その出力ノードからソース電流ISRCをソースする。シンク電流源504は、その出力ノードからシンク電流ISNKをシンクする。
【0030】
基準電圧発生回路506は、上側基準電圧VREFHおよび下側基準電圧VREFLを生成する。第1スイッチSW1は、ソース電流源502の出力ノードとキャパシタC11の第2端の間に接続される。第2スイッチSW2は、シンク電流源504の出力ノードとキャパシタC11の第2端の間に接続される。第3スイッチSW3は、第1端がソース電流源502の出力ノードと接続され、第2端に下側基準電圧VREFLを受ける。第4スイッチSW4は、第1端がシンク電流源504の出力ノードと接続され、第2端に上側基準電圧VREFHを受ける。
【0031】
コントローラ510は、第1期間φ1~第4期間φ4を順に繰り返すように、第1制御信号S1~第4制御信号S4を生成する。第1期間φ1~第4期間φ4は、第1状態φ1~第4状態φ4ともいう。たとえばコントローラ510には、クロック信号CLKが供給されており、このクロック信号を利用して、制御信号S1~S4を生成する。
【0032】
(i)第1期間φ1
第1スイッチSW1および第3スイッチSW3 オン
第2スイッチSW2および第4スイッチSW4 オフ
(ii)第2期間φ2
第1スイッチSW1および第4スイッチSW4 オン
第2スイッチSW2および第3スイッチSW3 オフ
(iii)第3期間φ3
第2スイッチSW2および第4スイッチSW4 オン
第1スイッチSW1および第3スイッチSW3 オフ
(iv)第4期間φ4
第2スイッチSW2および第3スイッチSW3 オン
第1スイッチSW4および第4スイッチSW4 オフ
【0033】
なお、第1期間φ1における第4スイッチSW4、第2期間φ2における第4スイッチSW4、第3期間φ3における第3スイッチSW3、第4期間φ4における第3スイッチSW3の状態はオンであるとオフであるとを問わない冗長(Don't Care)である。ただし、第1期間φ1~第4期間φ4における第3スイッチSW3と第4スイッチSW4の状態を、上記のように定めることで、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のペアが相補的にスイッチングし、第3スイッチと第4スイッチのペアが相補的にスイッチングすることとなるため、コントローラの構成を簡素化できる。
【0034】
第1期間φ1の長さと第3期間φ3の長さは等しく、Tであるとする。第2期間φ2および第4期間φ4は等しくTであり、それらは、第1期間φ1の長さと第3期間φ3の長さTよりも十分に短い。
【0035】
たとえば第2期間φ2および第4期間φ4の長さTは、数μs(たとえば5μs)であるのに対して、第1期間φ1の長さと第3期間φ3の長さTは、Tより十分に短く、たとえば数十nsのオーダーである。ソース電流ISRCおよびシンク電流ISNKそれぞれの電流量は、(VREFH-VREFL)×C11/(T+T)を満たすように調節される。
【0036】
三角波発生回路500は、キャパシタC11に発生する電圧(キャパシタ電圧という)VC11にもとづく三角波信号VTRIを出力可能である。
【0037】
以上が三角波発生回路500の構成である。続いてその動作を説明する。
【0038】
図2は、図1の三角波発生回路500の第1期間φ1の等価回路図である。第1期間φ1では、第1スイッチSW1と第3スイッチSW3がオンであるため、キャパシタC11に、下側基準電圧VREFLが印加され、VC11=VREFLとなる。
【0039】
図3は、図1の三角波発生回路500の第2期間φ2の等価回路図である。第2期間φ2では、第1スイッチSW1がオン、第3スイッチSW3がオフであるため、ソース電流源502が生成するソース電流ISRCが、充電電流ICHGとしてキャパシタC11に供給される。第2期間φ2の間、キャパシタ電圧VC11は、ISRCに比例し、C11に反比例する一定の傾きで上昇する。キャパシタ電圧VC11は以下の式で表される。
C11=VREFL+ISRC/C11×t
tは、第2期間φ2に移行した後の経過時間である。
【0040】
図4は、図1の三角波発生回路500の第3期間φ3の等価回路図である。第3期間φ3では、第2スイッチSW2と第4スイッチSW4がオンであるため、キャパシタC11に、上側基準電圧VREFHが印加され、VC11=VREFHとなる。
【0041】
図5は、図1の三角波発生回路500の第4期間φ4の等価回路図である。第4期間φ4では、第2スイッチSW2がオン、第4スイッチSW4がオフであるため、シンク電流源504が生成するシンク電流ISNKが、放電電流IDISとしてキャパシタC11から引き抜かれる。第4期間φ4の間、キャパシタ電圧VC11は、ISNKに比例し、C11に反比例する一定の傾きで低下する。キャパシタ電圧VC11は以下の式で表される。
C11=VREFH-ISNK/C11×t
tは、第4期間φ4に移行した後の経過時間である。
【0042】
図6は、図1の三角波発生回路500の動作波形図である。なお、第1期間φ1と第3期間φ3の長さTは、第2期間φ2と第4期間φ4の長さTに比べて十分に短いが、図6では理解の容易化のために、第1期間φ1と第3期間φ3の長さTを長く強調して示している。
【0043】
第1期間φ1において、キャパシタ電圧VC11が、下側基準電圧VREFLに初期化され、第3期間φ3において、キャパシタ電圧VC11が、上側基準電圧VREFHに初期化される。三角波発生回路500により生成される三角波信号VTRIは、周期が2×(T+T)となり、ピーク電圧がVREFH、ボトム電圧がVREFLとなる。
【0044】
本開示は、図1のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、方法に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や実施例を説明する。
【0045】
図7は、一実施例に係る三角波発生回路500Aの回路図である。三角波発生回路500Aは、第1アンプAMP1、第2アンプAMP2を備える。
【0046】
第1アンプAMP1は、キャパシタC11に発生する三角波信号VTRIを、コモン電圧VCMREFを基準として非反転増幅し、三角波信号TRIBを生成する。ここでは第1アンプAMP1のゲインgは2倍であるとし、したがって三角波信号TRIBの振幅は、三角波信号VTRIの2倍である。
【0047】
第2アンプAMP2は、三角波信号TRIBをコモン電圧VCMREFを基準として反転増幅し、三角波信号TRIAを生成する。第2アンプAMP2のゲインgは-1倍であり、したがって三角波信号TRIAとTRIBは逆相となる。
【0048】
基準電圧発生回路506は、第1抵抗R11~第4抵抗R14を含む。第1抵抗R11および第2抵抗R12は、電源電圧VCAが発生する電源ラインとコモン電圧VCMREFが発生するコモン電圧ノードとの間に直列に順に接続される。コモン電圧VCMREFは、電源電圧VCAの1/2倍の電圧である。第3抵抗R13および第4抵抗R14は、コモン電圧ノードと接地との間に順に直列に接続される。
【0049】
第1抵抗R11と第2抵抗R12の比は、第4抵抗R14と第3抵抗R13の比と等しい。たとえば、VCA=1.5V、R11:R12=R14:R13=1:2であるとき、VCMREF=0.75V、VREFH=1.0V、VREFL=0.5Vとなる。また三角波信号TRIA,TRIBのピーク電圧VPEAKは1.25V、ボトム電圧VBOTTOMは0.25Vとなる。
【0050】
三角波発生回路500Aにおいて、ソース電流源502およびシンク電流源504は、ソース電流ISRCおよびシンク電流ISNKの電流量を調節可能に構成される。たとえばソース電流源502は、可変電流源502aおよびカレントミラー回路502bを含む。同様に、シンク電流源504は、可変電流源504aおよびカレントミラー回路504bを含む。
【0051】
ソース電流源502およびシンク電流源504の電流量の調節のために、タイミング判定回路520が設けられる。
【0052】
タイミング判定回路520は、可変電圧源522、第1コンパレータCOMP1、第2コンパレータCOMP2、第1Dラッチ524、第2Dラッチ526を含む。
【0053】
可変電圧源522は、三角波信号TRIAおよびTRIBのピーク電圧VPEAKの目標レベルVPEAK(REF)およびボトムVBOTTOMの目標レベルVBOTTOM(REF)の一方に対応するしきい値電圧VTHを生成可能に構成される。たとえば可変電圧源522はD/Aコンバータであってもよい。
【0054】
第1コンパレータCOMP1は、三角波信号TRIAを、可変電圧源522が生成するしきい値電圧VTHと比較する。第2コンパレータCOMP2は、三角波信号TRIBを、しきい値電圧VTHと比較する。
【0055】
第1Dラッチ524は、第1コンパレータCOMP1の出力COMPOUT1を、タイミング信号TIMINGを利用してラッチする。同様に第2Dラッチ526は、第2コンパレータCOMP2の出力COMPOUT1を、タイミング信号TIMINGを利用してラッチする。
【0056】
ソース電流源502およびシンク電流源504の電流量は、第1Dラッチ524の出力J1と、第2Dラッチ526の出力J2とにもとづいて調節される。
【0057】
続いて三角波発生回路500Aのトリミングモードでの動作を説明する。
【0058】
図8は、三角波発生回路500Aのトリミングモードの動作波形図である。具体的には図8は、ソース電流ISRCのトリミング工程を示している。時刻tより前は、スイッチSW1およびSW3がオン、スイッチSW2およびSW4がオフである。これにより、三角波信号TRIBは、下側基準電圧VREFLに応じたボトムレベルに固定される。可変電圧源522の出力であるしきい値電圧VTHは、ピーク電圧の目標レベルVPEAK(REF)にセットされる。
【0059】
時刻tに第3スイッチSW3がターンオフすると、ソース電流ISRCがキャパシタC11に供給され、キャパシタ電圧VC11が時間とともに上昇し、三角波信号TRIBも一定の傾きで上昇する。
【0060】
時刻tに、三角波信号TRIBが、ピーク電圧の目標レベルVPEAK(REF)にセットされたしきい値電圧VTHを超え、第2コンパレータCOMP2の出力COMPOUTBがハイに遷移する。また、時刻tからT+Tに等しい時間の経過後の時刻tに、タイミング信号TIMINGがアサートされる。この例では、時刻tが時刻tよりも先行しているため、第2Dラッチ526の出力J2はハイとなる。
【0061】
図8には、三角波信号TRIBの上りスロープの理想波形が一点鎖線で示されており、時刻tにおいて、三角波信号TRIBがしきい値電圧VTHと交差する。言い換えると、第2Dラッチ526の出力J2がハイであることは、ソース電流ISRCが大きすぎることを意味するから、この場合、ソース電流ISRCを小さくするように補正をかける。反対に、第2Dラッチ526の出力J2がローであった場合、ソース電流ISRCを大きくするように補正をかける。
【0062】
反対に、第2Dラッチ526の出力J2がローであった場合、つまり時刻tが時刻tよりも先行している場合には、ソース電流ISRCが小さすぎることを意味するから、ソース電流ISRCを大きくするように補正をかける。
【0063】
この処理を繰り返し行うことで、三角波信号TRIBの上りスロープを理想波形に近づけることができる。
【0064】
図9は、三角波発生回路500Aのトリミングモードの動作波形図である。具体的には図9は、シンク電流ISNKのトリミング工程を示している。
【0065】
時刻tより前は、スイッチSW2およびSW4がオン、スイッチSW1およびSW3がオフである。これにより、三角波信号TRIBは、上側基準電圧VREFHに応じたピークレベルに固定される。可変電圧源522の出力であるしきい値電圧VTHは、ボトム電圧の目標レベルVBOTTOM(REF)にセットされる。
【0066】
時刻tに第4スイッチSW4がターンオフすると、シンク電流ISNKがキャパシタC11から引き抜かれ、キャパシタ電圧VC11が時間とともに低下し、三角波信号TRIBも一定の傾きで低下する。
【0067】
時刻tに、三角波信号TRIBが、ボトム電圧の目標レベルVBOTTOM(REF)にセットされたしきい値電圧VTHを下回り、第2コンパレータCOMP2の出力COMPOUTBがローに遷移する。また、時刻tからT+Tに等しい時間の経過後の時刻tに、タイミング信号TIMINGがアサートされる。この例では、時刻tが時刻tよりも遅れているため、第2Dラッチ526の出力J2はハイとなる。
【0068】
図9には、三角波信号TRIBの下りスロープの理想波形が一点鎖線で示されており、時刻tにおいて、三角波信号TRIBがボトム電圧の目標レベルVBOTTOM(REF)と交差する。言い換えると、第2Dラッチ526の出力J2がハイであることは、シンク電流ISNKが小さすぎることを意味するから、この場合、シンク電流ISNKを大きくするように補正をかける。
【0069】
反対に、第2Dラッチ526の出力J2がローであった場合、つまり時刻tが時刻tよりも先行している場合には、シンク電流ISNKが大きすぎることを意味するから、シンク電流ISNKを小さくするように補正をかける。
【0070】
この処理を繰り返し行うことで、三角波信号TRIBの下りスロープを理想波形に近づけることができる。
【0071】
図10は、三角波発生回路500Aのトリミングモードの動作波形図である。具体的には図10は、オフセットの調節工程を示している。オフセットの調節は、ソース電流ISRCとシンク電流ISNKの調節後に行われる。
【0072】
時刻tより前は、スイッチSW2およびSW4がオン、スイッチSW1およびSW3がオフである。これにより、三角波信号TRIAは、下側基準電圧VREFLに応じたボトムレベルに固定される。可変電圧源522の出力であるしきい値電圧VTHは、ピーク電圧の目標レベルVPEAK(REF)にセットされる。
【0073】
時刻tに第4スイッチSW4がターンオフすると、シンク電流ISNKがキャパシタC11から引き抜かれ、キャパシタ電圧VC11が時間とともに低下し、反転増幅後の三角波信号TRIAは一定の傾きで上昇する。
【0074】
時刻tに、三角波信号TRIAが、ピーク電圧の目標レベルVPEAK(REF)にセットされたしきい値電圧VTHを上回り、第1コンパレータCOMP1の出力COMPOUTAがローに遷移する。また、時刻tからT+Tに等しい時間の経過後の時刻tに、タイミング信号TIMINGがアサートされる。この例では、時刻tが時刻tよりも遅れているため、第1Dラッチ524の出力J1はローとなる。
【0075】
図10には、三角波信号TRIAの上りスロープの理想波形が一点鎖線で示される。オフセットの調整は、三角波信号TRIAが、理想波形に近づくように行われる。具体的には、時刻tが時刻tに近づくように、可変電流源502aの電流量が調節される。
【0076】
図11は、コントローラ510の構成例を示す回路図である。コントローラ510は、カウンタ512、遅延回路514、インバータ516、518を含む。カウンタ512は、クロック信号CLKをカウントし、T+Tを半周期とする第1制御パルスS0を生成する。遅延回路514は、第1制御パルスS0を、クロック信号CLKの1周期分だけ遅延し、第2制御パルスS0dを生成する。
【0077】
第1スイッチSW1および第2スイッチSW2を、第1制御パルスS0に応じて相補的に制御する。具体的には、第1制御パルスS0が制御信号S1として第1スイッチSW1に供給され、インバータ516によって反転された第1制御パルスS0が、制御信号S2として第2スイッチSW2に供給される。
【0078】
また第3スイッチSW3および第4スイッチSW4を、第2制御パルスS0dに応じて相補的に制御する。具体的には、第2制御パルスS0dが制御信号S4として第4スイッチSW4に供給され、インバータ518によって反転された第2制御パルスS0dが、制御信号S3として第3スイッチSW3に供給される。
【0079】
続いて三角波発生回路500の用途を説明する。
【0080】
三角波発生回路500は、パルス幅変調器に利用することができる。
【0081】
図12は、位置決め装置100Hの回路図である。位置決め装置100は、リニアモータ102、上位コントローラ104およびモータドライバ回路200H、電流センス抵抗(以下、単にセンス抵抗ともいう)Rsを備える。
【0082】
上位コントローラ104は、位置決め装置100を統合的に制御する。上位コントローラ104はリニアモータ102の目標位置を示す位置制御データPOSを生成し、位置制御データPOSをモータドライバ回路200に送信する。上位コントローラ104はたとえば、マイクロコントローラ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成される。
【0083】
モータドライバ回路200は、位置制御データPOSを受け、位置制御データPOSに応じた量の駆動電流IDRVをリニアモータ102に供給する。リニアモータ102はたとえばボイスコイルモータであり、その可動子は、リニアモータ102に流れる駆動電流IDRVに応じた量だけ変位する。
【0084】
続いてモータドライバ回路200Hの構成を説明する。モータドライバ回路200Hは、電流指令生成部210、フィードバックコントローラ220H、パルス幅変調器240、電流検出回路250、第1ドライバ260、第2ドライバ270を備え、ひとつの半導体基板に集積化された機能IC(Integrated Circuit)である。
【0085】
モータドライバ回路200Hは、第1出力端子(A相出力)AOUT、第2出力端子(B相出力)BOUT、電流検出端子ISNSを備える。AOUT端子には、センス抵抗Rsを介してリニアモータ102の一端が接続される。BOUT端子には、リニアモータ102の他端が接続される。ISNS端子は、リニアモータ102の一端と接続される。
【0086】
電流指令生成部210は、リニアモータ102に供給する駆動電流IDRVの目標値を示すアナログ指令信号VDACを生成する。たとえば電流指令生成部210は、インタフェース回路212、ロジック回路214、D/Aコンバータ216を含む。インタフェース回路212は、上位コントローラ104と接続され、位置制御データPOSを含む各種制御データを受信する。インタフェース回路212はたとえばIC(Inter IC)インタフェースであってもよいし、SPI(Serial Peripheral Interface)であってもよい。たとえばインタフェース回路212からの制御データは、リニアモータ102の可動子の目標位置を示すコードを含む。ロジック回路214は、受信したコードにもとづく制御コードを、D/Aコンバータ216に出力する。制御コードは、上位コントローラ104から受信したコードと同じであってもよいし、受信したコードを演算して得た別のコードであってもよい。D/Aコンバータ216は、ロジック回路214が生成する制御コードを、アナログ指令信号VDACに変換する。
【0087】
なお電流指令生成部210の構成はこれに限定されず、外部から直接、アナログ指令信号VDACを受ける構成であってもよい。
【0088】
電流検出回路250は、AOUT端子およびISNS端子と接続されており、センス抵抗Rsの電圧降下にもとづいて、リニアモータ102に流れる駆動電流IDRVを示す電流フィードバック信号VFBを生成する。たとえば、電流フィードバック信号VFBは、以下の式(1)で表される。k、VCMREFは任意の定数である。
FB=k×IDRV+VCMREF …(1)
【0089】
フィードバックコントローラ220Hは、サーボコントローラであり、電流フィードバック信号VFBが基準信号であるアナログ指令信号VDACに近づくように、フィードバックによって電圧指令信号VCTRLを生成する。フィードバックコントローラ220Hは、クロック信号CLKを利用して演算処理を行う。
【0090】
フィードバックコントローラ220Hは、エラー検出アンプ230、A/Dコンバータ222、デジタル補償器224、D/Aコンバータ226を備える。エラー検出アンプ230は、電流フィードバック信号VFBとアナログ指令信号VDACを受け、駆動電流IDRVとその目標量IREFとの誤差を示すアナログ誤差信号VERRを生成する誤差検出器である。
ERR=(IREF-IDRV)×g
gは、有限のゲインである。
【0091】
A/Dコンバータ222は、アナログ誤差信号VERRをデジタル誤差信号DERRに変換する。アナログ誤差信号VERRは、駆動電流IDRVとその目標量との誤差を示す信号である。
【0092】
デジタル補償器224は、A/Dコンバータ222が出力するデジタル誤差信号DERRにもとづいて、デジタル制御量DCTRLを生成する。デジタル補償器224は、PI(比例積分)補償器やPID(比例積分微分)補償器を含む。PI補償器は、デジタル誤差信号DERRに比例ゲインKを乗算し、デジタル誤差信号DERRの積分値に積分ゲインKを乗算し、それらを加算して、デジタル制御量DCTRLを生成する。
【0093】
PID補償器は、デジタル誤差信号DERRに比例ゲインKを乗算し、デジタル誤差信号DERRの積分値に積分ゲインKを乗算し、デジタル誤差信号DERRの微分値に微分ゲインKを乗算し、それらを加算して、デジタル制御量DCTRLを生成する。PI補償器やPID補償器は、PI制御器やPID制御器とも称される。PI補償器とPID補償器は、制御対象の特性に応じて選択すればよい。
【0094】
D/Aコンバータ226は、デジタル制御量DCTRLをアナログ制御信号VCTRLに変換する。アナログ制御信号VCTRLは、リニアモータ102の両端間に印加すべき電圧の指令値であり、電圧指令信号ともいう。
【0095】
パルス幅変調器240は、電圧指令信号VCTRLに応じたデューティサイクルを有する第1パルス(A相PWMパルス)PWMAおよび第2パルス(B相PWMパルス)PWMBを生成する。PWMA信号のデューティサイクルは、電圧指令信号VCTRLに対して正の相関を有し、PWMB信号のデューティサイクルは、電圧指令信号VCTRLに対して負の相関を有してもよい。
【0096】
パルス幅変調器240はPWMコンパレータ242,244、三角波発生回路246を含む。三角波発生回路246は上述の三角波発生回路500のアーキテクチャを利用して構成されており、クロック信号CLKと同期した逆相の三角波信号TRIAおよびTRIBを生成する。
【0097】
PWMコンパレータ242は、電圧指令信号VCTRLと三角波信号TRIAを比較し、PWMパルスPWMAを生成する。PWMコンパレータ244は、電圧指令信号VCTRLと三角波信号TRIBを比較し、PWMパルスPWMBを生成する。
【0098】
PWMコンパレータ242,244は、図7のコンパレータCOMP1,COMP2として利用することができ、またD/Aコンバータ226は、図7の可変電圧源522として利用することができる。
【0099】
第1ドライバ260は、PWMA信号に応じたパルス状の駆動電圧VOUTAを、AOUT端子に発生し、センス抵抗Rsを介してリニアモータ102の一端に供給する。第2ドライバ270は、PWMB信号に応じたパルス状の駆動電圧VOUTBを、BOUT端子に発生し、リニアモータ102の他端に供給する。
【0100】
以上が位置決め装置100Hの構成である。
【0101】
図13は、図12のモータドライバ回路200Hの入出力特性を示す図である。デジタル補償器224によるフィードバック制御によって、フィードバック信号VFBとアナログ指令信号VDACとの誤差が近づくようにフィードバックがかかる。したがって、フィードバックが安定した状態では、式(2)が成り立つ。
FB=k×IDRV+VCMREF=VDAC …(2)
式(2)が成り立つ定常状態において、駆動電流IDRVは、式(3)で表される目標レベルIREFに安定化される。
REF=(VDAC-VCMREF)/k …(3)
【0102】
以上がモータドライバ回路200の動作である。モータドライバ回路200によれば、アナログ方式の場合に比べて、アナログの位相補償回路が不要であるため、設計が容易である。
【0103】
図14は、変形例に係る位置決め装置100Iのブロック図である。
【0104】
モータドライバ回路200Iは、マスク発生回路280をさらに備える。
【0105】
マスク発生回路280は、AOUT端子の状態、すなわち第1出力電圧VOUTAにもとづいて、マスク信号MSKBを生成し、フィードバックコントローラ220のサンプルホールド回路300に供給する。具体的にはマスク発生回路280は、出力電圧VOUTAの遷移開始をトリガとしてマスク信号MSKBをアサートし、遷移の完了後にマスク信号MSKBをネゲートする。本実施形態において、マスク信号MSKBのアサートはローであり、ネゲートはハイである。
【0106】
フィードバックコントローラ220Iは、フィードバックコントローラ220Hに加えて、サンプルホールド回路300を備える。
【0107】
サンプルホールド回路300は、トラックホールド回路であり、マスク信号MSKBがネゲートの期間、アナログ誤差信号VERRをそのまま出力する(トラックモード)。サンプルホールド回路300は、マスク信号MSKBがアサートされると、アナログ誤差信号VERRをサンプリングし、マスク信号MSKBのアサートの期間、サンプリングしたアナログ誤差信号VERRをホールドする(ホールドモード)。これによりフィードバックコントローラ220は、マスク信号MSKBがネゲートされる期間、つまり出力電圧VOUTAの非遷移期間中に生成されたアナログ誤差信号VERRにもとづいて電圧指令信号VCTRLを生成する。言い換えると、マスク信号MSKBがアサートの期間、つまり出力電圧VOUTAの遷移中のアナログ誤差信号VERRはフィードバック制御に使用されない。
【0108】
図15は、図14のモータドライバ回路200Iの動作波形図である。パルス幅変調器240において、電圧指令信号VCTRLが、三角波信号TRIA,TRIBと比較され、PWMA信号およびPWMB信号が生成される。
【0109】
第1ドライバ260は、PWMA信号に応じて、パルス状のA相駆動電圧VOUTAを生成する。第1ドライバ260の遅延によって、A相駆動電圧VOUTAは、PWMA信号に対して遅れている。第2ドライバ270は、PWMB信号に応じて、パルス状のB相駆動電圧VOUTBを生成する。第2ドライバ270の遅延によって、B相駆動電圧VOUTBは、PWMB信号に対して遅れている。
【0110】
マスク発生回路280によって、マスク信号MSKBが生成される。マスク信号MSKBは、A相駆動電圧VOUTの遷移期間においてアサート(ハイ)であり、A相駆動電圧VOUTが安定している間、ネゲート(ロー)である。
【0111】
サンプルホールド回路300は、マスク信号MSKがネゲートの期間、トラックモードで動作する。したがってA/Dコンバータ222は、マスク信号MSKがネゲートの期間、その内部信号であるタイミング信号(サンプルホールド信号)S/Hにもとづいて、アナログ誤差信号VERRをデジタル誤差信号DERRに変換する。
【0112】
図15の波形図では、S/H信号は、三角波信号TRIA,TRIBと同期している。具体的には、三角波信号TRIA,TRIBのピークおよびボトムのタイミング、つまりクロック信号CLKのタイミングで、S/H信号をリタイミング(強制同期)している。
【0113】
図15の最下段には、デジタル補償器224に取り込まれるデジタル誤差信号DERRが示される。デジタル補償器224は、取り込んだデジタル誤差信号DERRにもとづいて、デジタル制御量DCTRLを生成する。このデジタル制御量DCTRLがD/Aコンバータ226によってアナログの電圧指令信号VCTRLに変換される。
【0114】
黒く塗りつぶしたデジタル誤差信号DERRは、サンプルホールド回路300によってホールドされた同じ電圧レベルのアナログ誤差信号VERRにもとづいているため、実質的に同値である。
【0115】
以上がモータドライバ回路200の動作である。上述のように、本発明者は、電流センス抵抗Rsと接続される出力端子AOUTの電圧(A相駆動電圧)VOUTAの遷移中は、電流検出精度が低下することを認識した。そこで、A相駆動電圧VOUTAの遷移中は、電流検出をマスクすることにより、電流検出精度を改善できる。
【0116】
(用途)
図16は、モータドライバ回路200を備えるハードディスク装置900を示す図である。ハードディスク装置900は、プラッタ902、スイングアーム904、ヘッド906、スピンドルモータ910、シークモータ912、モータドライバ回路920を備える。モータドライバ回路920は、スピンドルモータ910やシークモータ912を駆動する。
【0117】
シークモータ912はボイスコイルモータである。実施形態に係るモータドライバ回路200(あるいは200A)は、モータドライバ回路920に内蔵されており、シークモータ912を駆動する。シークモータ912は、スイングアーム904を介してヘッド906を位置決めする。
【0118】
本開示において、駆動対象であるリニアモータの構成や形式は特に限定されない。たとえばスプリングリターン方式のボイスコイルモータや、その他のリニアアクチュエータの駆動にも本開示は適用可能である。あるいは駆動対象のモータは、スピンドルモータであってもよい。
【0119】
位置決め装置100の用途も、ハードディスク装置には限定されず、カメラのレンズの位置決め機構などにも適用できる。
【0120】
(付記)
本明細書には以下の技術が開示される。
【0121】
(項目1)
一端が接地されたキャパシタと、
その出力ノードからソース電流をソースするソース電流源と、
その出力ノードからシンク電流をシンクするシンク電流源と、
上側基準電圧および下側基準電圧を生成する基準電圧発生回路と、
前記ソース電流源の前記出力ノードと前記キャパシタの間に接続された第1スイッチと、
前記シンク電流源の前記出力ノードと前記キャパシタの間に接続された第2スイッチと、
一端が前記ソース電流源の前記出力ノードと接続され、他端に前記下側基準電圧を受ける第3スイッチと、
一端が前記シンク電流源の前記出力ノードと接続され、他端に前記上側基準電圧を受ける第4スイッチと、
(i)第1期間において前記第1スイッチおよび前記第3スイッチをオン、前記第2スイッチをオフし、(ii)第2期間において前記第1スイッチをオン、前記第2スイッチおよび前記第3スイッチをオフし、(iii)第3期間において前記第2スイッチおよび前記第4スイッチをオン、前記第1スイッチをオフし、(iv)第4期間において前記第2スイッチをオン、前記第1スイッチおよび前記第4スイッチをオフする動作を繰り返すコントローラと、
を備え、前記キャパシタに発生する電圧にもとづく三角波信号を出力可能である、三角波発生回路。
【0122】
(項目2)
前記コントローラは、(i)前記第1期間において前記第4スイッチをオフし、(ii)前記第2期間において前記第4スイッチをオンし、(iii)前記第3期間において前記第3スイッチをオフし、(iv)前記第4期間において前記第3スイッチをオンする、項目1に記載の三角波発生回路。
【0123】
(項目3)
前記コントローラは、クロック信号を利用して、第1制御パルスと、前記第1制御パルスよりも所定時間遅延した第2制御パルスと、を生成し、
前記第1スイッチおよび前記第2スイッチを、前記第1制御パルスに応じて相補的に制御し、
前記第3スイッチおよび前記第4スイッチを、前記第2制御パルスに応じて相補的に制御する、項目2に記載の三角波発生回路。
【0124】
(項目4)
前記ソース電流源は、前記ソース電流の電流量を調節可能であり、
前記シンク電流源は、前記シンク電流の電流量を調節可能である、項目1から3のいずれかに記載の三角波発生回路。
【0125】
(項目5)
前記キャパシタに発生する電圧を、前記上側基準電圧と前記下側基準電圧の中点電圧であるコモン電圧を基準として非反転増幅する第1アンプと、
前記第1アンプの出力電圧を利得-1で反転増幅する第2アンプと、
をさらに備え、前記第2アンプの出力電圧を第1三角波信号として出力可能であり、前記第1アンプの出力電圧を第2三角波信号として出力可能である、項目1から4のいずれかに記載の三角波発生回路。
【0126】
(項目6)
前記コモン電圧は、電源電圧の1/2倍の電圧であり、
前記基準電圧発生回路は、
前記電源電圧が発生する電源ラインと前記コモン電圧が発生するコモン電圧ノードとの間に直列に順に接続された第1抵抗および第2抵抗と、
前記コモン電圧ノードと接地との間に順に直列に接続された第3抵抗および第4抵抗と、
を含み、前記第1抵抗と前記第2抵抗の比は、前記第4抵抗と前記第3抵抗の比と等しい、項目5に記載の三角波発生回路。
【0127】
(項目7)
可変電流源と、
前記第1三角波信号を前記可変電流源の出力電圧と比較する第1コンパレータと、
前記第2三角波信号を前記可変電流源の出力電圧と比較する第2コンパレータと、
前記第1コンパレータの出力を、前記第1期間の始点または前記第3期間の始点に対応するタイミング信号に応じてラッチする第1ラッチと、
前記第2コンパレータの出力を、前記タイミング信号に応じてラッチする第2ラッチと、
をさらに備え、前記第1ラッチの出力および前記第2ラッチの出力の少なくとも一方にもとづいて前記ソース電流源および前記シンク電流源を調節可能である、項目6に記載の三角波発生回路。
【0128】
(項目8)
電流センス抵抗を介して駆動対象のモータの第1端と接続されるべき第1出力端子と、
前記モータの第2端と接続されるべき第2出力端子と、
前記電流センス抵抗の電圧降下にもとづく電流フィードバック信号と基準信号との誤差にもとづくアナログ誤差信号を生成する誤差検出器と、
前記アナログ誤差信号にもとづいて、電圧指令信号を生成するフィードバックコントローラと、
項目1から7のいずれかに記載の三角波発生回路であって、前記三角波信号にもとづく互いに逆相である第1三角波信号および第2三角波信号を出力する三角波発生回路と、
前記電圧指令信号を前記第1三角波信号と比較し、第1PWM(Pulse Width Modulation)信号を出力する第1PWMコンパレータと、
前記電圧指令信号を前記第2三角波信号と比較し、第2PWM信号を出力する第2PWMコンパレータと、
前記第1PWM信号に応じた第1出力電圧を前記第1出力端子に発生する第1ドライバと、
前記第2PWM信号に応じた第2出力電圧を前記第2出力端子に発生する第2ドライバと、
を備える、モータドライバ回路。
【0129】
(項目9)
前記フィードバックコントローラは、
前記アナログ誤差信号をデジタル誤差信号に変換するA/Dコンバータと、
前記デジタル誤差信号に応じたデジタル電圧指令を生成する補償器と、
前記デジタル電圧指令を前記電圧指令信号に変換するD/Aコンバータと、
を含む、項目8に記載のモータドライバ回路。
【0130】
(項目10)
前記モータはリニアモータである、項目9に記載のモータドライバ回路。
【0131】
(項目11)
前記リニアモータは、ボイスコイルモータである、項目10に記載のモータドライバ回路。
【0132】
(項目12)
ひとつの半導体基板に一体集積化される、項目8に記載のモータドライバ回路。
【0133】
(項目13)
リニアモータと、
前記リニアモータを駆動する項目12に記載のモータドライバ回路と、
を備える、位置決め装置。
【0134】
(項目14)
項目13に記載の位置決め装置を備える、ハードディスク装置。
【符号の説明】
【0135】
100 位置決め装置
102 リニアモータ
104 上位コントローラ
200 モータドライバ回路
210 電流指令生成部
212 インタフェース回路
214 ロジック回路
216 D/Aコンバータ
220 フィードバックコントローラ
222 A/Dコンバータ
224 デジタル補償器
226 D/Aコンバータ
230 エラー検出アンプ
240 パルス幅変調器
250 電流検出回路
260 第1ドライバ
270 第2ドライバ
280 マスク発生回路
282 エッジ検出回路
300 サンプルホールド回路
500 三角波発生回路
502 ソース電流源
504 シンク電流源
506 基準電圧発生回路
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
SW3 第3スイッチ
SW4 第4スイッチ
510 コントローラ
512 カウンタ
514 遅延回路
516 インバータ
518 インバータ
520 タイミング判定回路
S1 第1制御信号
S2 第2制御信号
S3 第3制御信号
S4 第4制御信号
C11 キャパシタ
TRIA 第1三角波信号
TRIB 第2三角波信号
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16