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特開2024-118336情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118336
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0217 20230101AFI20240823BHJP
【FI】
G06Q30/0217
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024701
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】矢澤 匡
(72)【発明者】
【氏名】伊東 拓海
(72)【発明者】
【氏名】平山 真梨花
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 雅也
(72)【発明者】
【氏名】江崎 皓祐
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】飲食店やホテルなどの施設の情報を提供するサービスなどにおいて、施設利用の可能性を高めること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、受付部と、画像取得部と、判定部と、提供部とを有する。受付部は、所定の施設の利用に伴う報酬として所定の利益の提供を受けるためのサービスへの参加要求を利用者から受け付ける。画像取得部は、所定の施設の利用に際して当該所定の施設から利用者に提供された提供物の撮影画像を取得する。判定部は、画像取得部により取得された撮影画像から抽出される情報であって、提供物に含まれる情報に基づいて、利用者が所定の利益の提供条件を満たしているか否かを判定する。提供部は、判定部により利用者が提供条件を満たしていると判定された場合、所定の利益を利用者に提供する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の施設の利用に伴う報酬として所定の利益の提供を受けるためのサービスへの参加要求を利用者から受け付ける受付部と、
前記所定の施設の利用に際して当該所定の施設から前記利用者に提供された提供物の撮影画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部により取得された前記撮影画像から抽出される情報であって、前記提供物に含まれる情報に基づいて、前記利用者が前記所定の利益の提供条件を満たしているか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記利用者が前記提供条件を満たしていると判定された場合、前記所定の利益を前記利用者に提供する提供部と
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記所定の施設ごとに、前記提供条件に関する情報を記憶する記憶部
をさらに有し、
前記判定部は、
前記提供物に含まれる前記所定の施設の名称および利用日時に基づいて、前記参加要求が受け付けられた後に、前記撮影画像の投稿者である前記利用者が前記提供物の提供元である提供元施設を利用したと推定される場合、前記利用者が前記提供元施設に対応する前記提供条件を満たしているか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供条件は、
前記所定の施設ごとに前記利用者による前記所定の施設の利用態様について予め規定された複数の条件を含む
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供条件は、
前記参加要求の受付から前記利用者により前記所定の施設が利用されるまでの期間に関する第1の条件を含む
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供条件は、
前記所定の施設により提供される商品またはサービスの代金として前記利用者が支払った支払金額に関する第2の条件を含む
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提供条件は、
前記所定の施設を利用した前記利用者を含む利用人数に関する第3の条件を含む
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供条件は、
前記利用者が前記所定の施設から購入した商品、又は前記利用者が前記所定の施設において利用したサービスに関する第4の条件を含む
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記受付部は、
前記利用者により前記所定の施設の利用日時の設定が実行されることを条件として、前記参加要求の受付を有効化する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記利用者に対して、前記利用者が端末装置を用いて実行するコード決済時に利用可能な利益を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供部は、
前記コード決済時に自動的に適用可能なクーポンを提供する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記提供部は、
前記コード決済時に代金の支払に利用可能なポイントを提供する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
所定の施設の利用に伴う報酬として所定の利益の提供を受けるためのサービスへの参加要求を利用者から受け付ける受付工程と、
前記所定の施設の利用に際して当該所定の施設から前記利用者に提供された提供物の撮影画像を取得する画像取得工程と、
前記画像取得工程により取得された前記撮影画像から抽出される情報であって、前記提供物に含まれる情報に基づいて、前記利用者が前記所定の利益の提供条件を満たしているか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程により前記利用者が前記提供条件を満たしていると判定された場合、前記所定の利益を前記利用者に提供する提供工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータに、
所定の施設の利用に伴う報酬として所定の利益の提供を受けるためのサービスへの参加要求を利用者から受け付ける受付手順と、
前記所定の施設の利用に際して当該所定の施設から前記利用者に提供された提供物の撮影画像を取得する画像取得手順と、
前記画像取得手順により取得された前記撮影画像から抽出される情報であって、前記提供物に含まれる情報に基づいて、前記利用者が前記所定の利益の提供条件を満たしているか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順により前記利用者が前記提供条件を満たしていると判定された場合、前記所定の利益を前記利用者に提供する提供手順と
を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットなどを用いて、飲食店やホテルなどの施設に関する情報提供を行うための様々な技術が提案されている。たとえば、予約無しの来店客の人数と空席情報を管理することにより、施設利用の効率化を図るための技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-119045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、飲食店やホテルなどの施設の情報を提供するサービスなどにおいて、施設利用の可能性を高める上で、少なからず改善の余地がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、飲食店やホテルなどの施設の情報を提供するサービスなどにおいて、施設利用の可能性を高めることができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、受付部と、画像取得部と、判定部と、提供部とを有する。受付部は、所定の施設の利用に伴う報酬として所定の利益の提供を受けるためのサービスへの参加要求を利用者から受け付ける。画像取得部は、所定の施設の利用に際して当該所定の施設から利用者に提供された提供物の撮影画像を取得する。判定部は、画像取得部により取得された撮影画像から抽出される情報であって、提供物に含まれる情報に基づいて、利用者が所定の利益の提供条件を満たしているか否かを判定する。提供部は、判定部により利用者が提供条件を満たしていると判定された場合、所定の利益を利用者に提供する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の態様の1つによれば、飲食店やホテルなどの施設の情報を提供するサービスなどにおいて、施設利用の可能性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理の概要を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る利用者端末における画面表示例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る利用者端末における画面表示例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る参加者情報記憶部に記憶される参加者に関する情報の概要を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る投稿情報記憶部に記憶される投稿情報の概要を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る提供条件記憶部に記憶される利益提供条件に関する情報の概要を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る情報処理装置により実行される参加登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、実施形態に係る情報処理装置により実行される利益提供処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、実施形態または各変形例に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と称する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
[1.実施形態に係るシステム構成]
以下、実施形態に係る情報処理装置100が実行する情報処理の概要について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する情報処理の概要を示す図である。
【0011】
まず、実施形態に係る情報処理装置100が実行する情報処理の概要の説明に先駆けて、図1を参照しつつ、実施形態に係る情報処理装置100を含む情報処理システムSYSの構成例について説明する。
【0012】
図1に示すように、情報処理システムSYSは、利用者端末10と、情報処理装置100とを有している。利用者端末10、及び情報処理装置100は、有線または無線により、インターネットなどのネットワーク(たとえば、図4に示すネットワークN)に接続される。利用者端末10、及び情報処理装置100は、ネットワークを通じて相互に通信できる。なお、図1に示す情報処理システムSYSの構成は一例であり、図1に示す例よりも多くの利用者端末10が含まれていてもよいし、情報処理装置100とは異なる他の情報処理装置が含まれていてもよい。
【0013】
利用者端末10は、情報処理装置100により提供される各種オンラインサービスのサービス利用者である利用者Uにより使用される情報処理端末である。たとえば、利用者端末10は、スマートフォンや、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)などにより実現され得る。
【0014】
また、利用者端末10は、LTE(Long Term Evolution)や、4G(4th Generation:第4世代移動通信システム)や、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)などの無線通信網や、Bluetooth(登録商標)や、無線LAN(Local Area Network)などの近距離無線通信を実行するための通信機能を有し、これらの通信機能によりネットワークに接続できる。
【0015】
また、利用者端末10は、たとえば、情報処理装置100により提供されるウェブコンテンツを、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示できる。なお、利用者端末10は、情報の表示処理を実現する制御情報を情報処理装置100などから受け取った場合には、制御情報に従って表示処理を実現する。
【0016】
利用者Uは、利用者端末10を操作して、ウェブブラウザにより表示される各種オンラインサービスのウェブサイトやウェブコンテンツなどのサービス用コンテンツを利用できる。また、利用者Uは、各種オンラインサービスを利用するための専用のアプリケーションプログラム(以下、「ユーザアプリ」と称する。)を情報処理装置100からダウンロードして、利用者端末10にインストールできる。この場合、利用者Uは、ユーザアプリを操作することにより、ユーザアプリ用に構成された各種オンラインサービスのサービス用コンテンツを利用できる。
【0017】
情報処理装置100は、各利用者に対して、商品やサービスを提供する店舗などの所定の施設の利用に伴う報酬として所定の利益を提供するサービス(以下、「エントリーサービス」と称する。)を提供するとともに、エントリーサービスの提供に伴い、実施形態に係る情報処理を実行する情報処理装置である。情報処理装置100は、典型的にはサーバ装置であるが、メインフレームやワークステーションなどにより実現されてもよい。また、情報処理装置100がサーバ装置により実現される場合、単独のサーバ装置により実現されてもよいし、複数のサーバ装置及び複数のストレージ装置が協働して動作するクラウドシステムなどにより実現されてもよい。
【0018】
情報処理装置100が利用者に提供する各種オンラインサービスには、インターネット接続や、検索サービスや、SNS(Social Networking Service)や、電子商取引サービスや、電子決済サービスや、オンラインゲームや、オンラインバンキングサービスや、オンライントレーディングサービスや、宿泊予約サービスや、チケット予約サービスや、動画配信サービスや、音楽配信サービスや、ニュース配信サービスや、地図情報サービスや、ルート検索サービスや、経路案内サービスや、路線情報サービスや、運行情報サービスや、天気情報サービスなどが含まれ得る。なお、各種オンラインサービスには、各種アプリケーションに対応するAPI(Application Programming Interface)サービスが含まれていてもよい。
【0019】
情報処理装置100は、エントリーサービスを含む各種オンラインサービスの提供にあたり、オンラインサービスの利用を希望するユーザ(たとえば、図1に示す利用者Uなど)の各々を特定するための利用者識別情報である利用者IDを含むユーザアカウントを作成する。このユーザアカウントに含まれる利用者IDは、オンラインサービスの利用登録の際にユーザが任意に設定するか、又は情報処理装置100により個別に割り振られる。情報処理装置100は、作成したユーザアカウントに紐付けて、オンラインサービスの利用履歴であるサービス利用履歴などの利用者情報を記録し、記録した利用者情報を利用者ごとに管理できる。また、情報処理装置100は、利用者からの要求に応じて、各種オンラインサービスを利用するための上述のユーザアプリを配布できる。
【0020】
[2.実施形態に係る情報処理]
[2-1.エントリーサービスに関する各種処理]
以下、図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する情報処理の概要について説明する。図1は、情報処理システムSYSにおいて、情報処理装置100が実行するエントリーサービスに関する各種処理の概要を示している。たとえば、情報処理装置100は、利用者端末10で動作するユーザアプリを通じて、利用者端末10との間でエントリーサービスに関する各種処理を実行できる。
【0021】
たとえば、所定の施設は、エントリーサービスの利用者(たとえば、利用者U)に利益を提供する施設として、エントリーサービスに参加する施設であって、たとえば、商品やサービスを提供する店舗や施設などが想定される。なお、以下の説明において、利用者端末10を利用者Uと表記して説明する場合がある。すなわち、利用者Uを利用者端末10と読み替えることができる。
【0022】
図1に示すように、利用者端末10は、利用者Uによるユーザアプリの操作に従って、エントリーサービスへの参加要求を情報処理装置100に送信する(ステップS01)。参加要求には、利用者Uを識別するための利用者ID、エントリーサービスの対象施設を識別するための施設識別情報である施設ID、対象施設の名称を示す施設名、及び対象施設の利用予定日時を示す情報が含まれる。
【0023】
情報処理装置100は、利用者Uからエントリーの参加要求を受け付けると、利用者Uのエントリーサービスへの参加登録を実行する(ステップS02)。たとえば、情報処理装置100は、利用者端末10から受信した参加要求に含まれるエントリーサービスの対象施設を識別するための施設識別情報である施設ID、対象施設の名称を示す施設名、及び対象施設の利用予定日時を示す情報を、利用者Uの利用者IDに対応付けて参加者情報記憶部121に格納する。
【0024】
また、利用者端末10は、利用者Uによるユーザアプリの操作に従って、対象店舗の利用に際して対象施設から利用者Uに提供された提供物の撮影画像を情報処理装置100に送信する(ステップS03)。たとえば、対象施設から利用者Uに提供される提供物には、対象施設での会計時に発行されたレシートや領収書など、対象施設の名称および利用日時を特定できる情報が記述された各種紙片などを含み得る。
【0025】
情報処理装置100は、利用者Uにより投稿された撮影画像の画像情報を取得する(ステップS04)。そして、情報処理装置100は、取得した画像情報に基づいて、提供物の撮影画像の投稿者である利用者Uが、対象施設の利益提供条件を満たしているか否かを判定する(ステップS05)。
【0026】
たとえば、情報処理装置100は、提供物の撮影画像から抽出される情報であって、提供物に含まれる情報に基づいて、利用者Uが所定の利益の提供条件を満たしているか否かを判定する。具体的には、情報処理装置100は、提供物に含まれる施設の名称および利用日時に基づいて、利用者Uからエントリーサービスへの参加要求が受け付けられた後に、撮影画像の投稿者である利用者Uが提供物の提供元である対象施設を利用したと推定される場合、利用者Uが提供元施設に対応する利益提供条件を満たしているか否かを判定する。これにより、情報処理装置100は、提供物の不正投稿を防止できる。
【0027】
たとえば、情報処理装置100は、エントリーサービスへの参加要求の受付後に、利用者Uが提供物の提供元である対象施設を利用したと推定される場合、提供条件記憶部123に記憶されている利益提供条件の中から、提供物に含まれる施設の名称に対応する利益提供条件を取得し、取得した利益提供条件を参照して判定処理を実行する。情報処理装置100は、所定の施設から利益提供条件の設定を受け付けて、所定の施設ごとの利益提供条件を提供条件記憶部123に記憶して管理できる。
【0028】
また、上述の利益提供条件は、エントリーサービスの利用者(たとえば、利用者U)による所定の施設の利用態様について予め規定された複数の条件を含んでいてもよい。たとえば、利益提供条件は、複数の条件の1つとして、参加要求の受付から利用者により所定の施設が利用されるまでの期間に関する時間条件(「第1の条件」の一例)を含んでいてもよい。また、たとえば、利益提供条件は、複数の条件の1つとして、所定の施設により提供される商品またはサービスの代金として利用者が支払った支払金額に関する金額条件(「第2の条件」の一例)を含んでいてもよい。また、たとえば、利益提供条件は、複数の条件の1つとして、所定の施設を利用した利用者を含む利用人数に関する人数条件(「第3の条件」の一例)を含んでいてもよい。また、たとえば、利益提供条件は、複数の条件の1つとして、利用者が所定の施設から購入した商品、又は利用者が所定の施設において利用したサービスに関する対象条件(「第4の条件」の一例)を含んでいてもよい。
【0029】
図1によれば、たとえば、施設ID「SH#001」で識別される施設名「AAそば」の施設に対応する利益提供条件として、時間条件:「エントリーから24時間以内にレシート投稿」、金額条件:「支払金額500円以上」、人数条件:「一人以上」、対象条件:「ランチメニューを利用」、提供利益内容:「割引クーポン(次回利用可能)」が例示されている。
【0030】
そして、情報処理装置100は、利用者Uが提供元施設に対応する利益提供条件を満たしている場合、利用者Uに対して、提供元施設が利益提供条件において予め規定する利益を提供する(ステップS06)。図1に示す場合、情報処理装置100は、利用者Uに対して、対象施設:「AAそば」の割引クーポン(次回利用可能)を提供する。
【0031】
情報処理装置100は、たとえば、利益提供条件を満たした場合、利用者Uに提供する利益として、コード決済時に利用可能な利益の設定を所定の施設から受け付けてもよい。この場合、情報処理装置100は、利用者Uに対して、利用者Uが利用者端末10を用いて実行するコード決済時に利用可能な利益を提供できる。たとえば、情報処理装置100は、コード決済時に自動的に適用可能なクーポン(決済連動型のクーポン)を提供してもよい。また、たとえば、情報処理装置100は、コード決済時に代金の支払に利用可能なポイントを提供してもよい。
【0032】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、エントリーサービスの利用者Uが利益提供条件を満たしていると判定された場合、利用者Uに対して、所定の利益を提供する。これにより、飲食店やホテルなどの施設の情報を提供するサービスなどにおいて、施設利用の可能性を高める効果を期待できる。
【0033】
一方、情報処理装置100は、エントリーサービスの利用者(たとえば、利用者U)に利益を提供する施設側に対して、エントリーサービスの利用者に関する情報を提供できる。これにより、施設側は、見込み客の情報を簡易に取得できる。
【0034】
[2-2.画面表示例]
以下、利用者端末10に表示されるエントリーサービスに関する画面の一例について説明する。図2および図3は、実施形態に係る利用者端末10における画面表示例を示す図である。
【0035】
図2は、エントリーサービスの参加要求を実行する際に利用者端末10に表示されるユーザアプリの画面の一例を示す。図2に示すように、利用者端末10には、利用者Uの操作に応じて、エントリーサービスに参加する施設一覧画面G1-1が表示される(ステップS11)。施設一覧画面G1-1には、エントリーサービスを利用可能な施設情報J1の一覧が表示される。図2によれば、「AAそば」に対応する施設情報J1-1や、「Bカレー」に対応する施設情報J1-2や、「CCコーヒー」に対応する施設情報J1-3などが施設一覧画面G1-1に表示される例が示されている。
【0036】
また、施設一覧画面G1-1において、利用者Uにより「AAそば」に対応する施設情報J1-1が選択されると、利用者端末10には、利用者Uにより選択された施設情報J1-1に対応する施設情報画面G1-2が表示される(ステップS12)。施設情報画面G1-2には、該当施設の空席状況を示す情報J1-4や、該当施設の利用予定を登録するためのボタンBT1-1などが表示される。
【0037】
また、施設情報画面G1-2において、利用者UによりボタンBT1-1が操作されると、利用者端末10には、来店予定設定画面G1-3が表示される(ステップS13)。来店予定設定画面G1-3には、該当施設への利用予定日時を設定するための設定パネルOB1-1や、該当施設のエントリーサービスの参加要求を情報処理装置100に送信するためのボタンBT1-2や、エントリーサービスに関する詳細情報を表示するためのリンクOB1-2などが表示される。なお、情報処理装置100は、設定パネルOB1-1において利用予定日時が設定された場合、利用者Uからの操作を受付可能な状態となるようにボタンBT1-2を有効化してもよい。
【0038】
また、来店予定設定画面G1-3において、利用者UによりボタンBT1-2が操作されると、利用者端末10には、来店予定確認画面G1-4が表示される(ステップS14)。来店予定確認画面G1-4には、利用者Uにより設定された利用予定を示す情報J1-5や、該当施設から利用者Uに提供されたレシートの投稿を行うためのボタンBT1-3や、レシートの投稿に関する詳細情報を表示するためのリンクOB1-3などが表示される。情報処理装置100は、利用者UによりボタンBT1-3の操作が実行されることにより、利用者Uにより選択された施設を、利用者Uがエントリーサービスの利用を申請した施設として登録する。たとえば、情報処理装置100は、利用者ID、施設ID、施設名、及び利用予定日時を示す情報を対応付けて登録する。
【0039】
図3は、エントリーサービスへの参加に関する情報(エントリー履歴)の確認を実行する際に利用者端末10に表示されるユーザアプリの画面の一例を示す。図3に示すように、利用者端末10には、利用者Uの操作に応じて、エントリーサービスに関する各種操作を行うためのトップ画面G2-1が表示される(ステップS21)。トップ画面G2-1には、クーポンを獲得するためのボタンBT2-1や、獲得済みのクーポンを確認するためのボタンBT2-2や、エントリー履歴を確認するためのボタンBT2-3や、投稿履歴を確認するためのボタンBT2-4や、お気に入りに登録されている施設を確認するためのボタンBT2-5などが表示される。
【0040】
また、トップ画面G2-1において、利用者UによりボタンBT2-3が操作されると、利用者端末10には、エントリー履歴確認画面G2-2が表示される(ステップS22)。エントリー履歴確認画面G2-2には、エントリーサービスの参加要求を行った施設を示すエントリー施設情報J2が表示される。
【0041】
エントリー施設情報J2のうち、エントリー施設情報J2-1には、該当施設の利用予定を示す情報(たとえば、2/4(火) 11:30)とともに、エントリーの詳細情報を表示するためのリンクOB2-1や、来店予定(エントリーサービスへの参加)のキャンセル処理を実行するためのリンクOB2-2が表示されている。また、エントリー施設情報J2-1には、エントリー履歴確認画面G2-2からレシートの投稿を実行するためのボタンBT2-6や、レシートの投稿期限を示す情報が表示されている。すなわち、エントリー施設情報J2-1は、エントリー済みの該当施設について、まだレシートの投稿が行われていない場合の情報の一例を示している。
【0042】
また、エントリー施設情報J2のうち、エントリー施設情報J2-2には、該当施設の利用予定を示す情報(たとえば、2/1(土) 15:30)とともに、エントリーの詳細情報を表示するためのリンクOB2-3が表示されている。また、エントリー施設情報J2-2には、レシート投稿済みであることを示す情報が表示されている。すなわち、エントリー施設情報J2-2は、エントリー済みの該当施設について、既にレシートの投稿が行われている場合の情報の一例を示している。
【0043】
また、エントリー履歴確認画面G2-2において、利用者Uによりエントリー施設情報J2-1におけるリンクOB2-2が操作されると、利用者端末10には、キャンセル処理の実行確認画面G2-3が表示される(ステップS23)。キャンセル処理の実行確認画面G2-3には、来店予定を示す情報J2-3や、来店予定(エントリーサービスへの参加)のキャンセルを確定するためのボタンBT2-7や、キャンセル処理の詳細情報を表示するためのリンクOB2-4が表示されている。
【0044】
[3.実施形態に係る情報処理装置の構成]
図4を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成例について説明する。図4は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0045】
(通信部110について)
通信部110は、たとえば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続される。情報処理装置100は、ネットワークNを介して、利用者端末10などの他の装置との間で情報の送受信を行う。
【0046】
(記憶部120について)
記憶部120は、たとえば、制御部130による制御および演算に用いられるプログラムおよびデータを記憶する。たとえば、記憶部120は、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、またはハードディスクや光ディスクなどの記憶装置によって実現される。たとえば、記憶部120は、参加者情報記憶部121と、投稿情報記憶部122と、提供条件記憶部123とを有する。なお、記憶部120は、図4に示す例には限られず、エントリーサービスの利用者に対応する各種オンラインサービスの利用履歴などを記憶してもよい。
【0047】
(参加者情報記憶部121)
参加者情報記憶部121は、エントリーサービスへの参加登録を行った参加者に関する情報を記憶する。図5は、実施形態に係る参加者情報記憶部121に記憶される参加者に関する情報の概要を示す図である。
【0048】
図5に示すように、参加者情報記憶部121に記憶される参加者に関する情報は、「利用者ID」の項目や、「施設ID」の項目や、「施設名」の項目や、「利用予定日時」の項目や、「投稿受付状況」といった複数の項目を有している。参加者に関する情報が有するこれらの項目は相互に対応付けられている。
【0049】
「利用者ID」の項目には、オンラインサービスの利用を希望するユーザ(たとえば、図1に示す利用者Uなど)の各々を特定するための利用者識別情報である利用者IDが記憶される。
【0050】
「施設ID」の項目には、エントリーサービスの利用者(たとえば、図1に示す利用者Uなど)に利益を提供する所定の施設として、エントリーサービスに参加する施設であって、たとえば、商品やサービスを提供する店舗や施設などを識別するための施設識別情報である施設IDが記憶される。
【0051】
「施設名」の項目には、所定の施設の名称を示す情報が記憶される。「利用予定日時」の項目には、ユーザアプリを通じて、利用者により施設の利用予定として設定された日時を示す情報が記憶される。「投稿受付状況」の項目には、利用者により、エントリーサービスの対象となる対象施設の利用に際して対象施設から利用者に提供された提供物の撮影画像の投稿状況を示す情報が記憶される。
【0052】
図5によれば、利用者ID「U#001」で識別される利用者について、施設ID「SH#003」および施設名「CCコーヒー」で識別される施設の利用予定日時「2/1 15:30」が登録されており、この施設から利用者に対する提供物の撮影画像の投稿を受付済みの状態である例が示されている。
【0053】
(投稿情報記憶部122)
投稿情報記憶部122は、エントリーサービスの対象となる施設の利用に伴って、エントリーサービスの利用者(たとえば、図1に示す利用者Uなど)により投稿された投稿情報が記憶される。図6は、実施形態に係る投稿情報記憶部122に記憶される投稿情報の概要を示す図である。
【0054】
図6に示すように、投稿情報記憶部122に記憶される投稿情報は、「利用者ID」の項目や、「投稿日時」の項目や、「画像ID」の項目といった複数の項目を有している。投稿情報が有するこれらの項目は相互に対応付けられている。
【0055】
「利用者ID」の項目には、オンラインサービスの利用登録の際に利用者に対して個別に割り振られるオンラインサービス用の利用者識別情報である利用者IDが記憶される。「投稿日時」の項目には、利用者による投稿が行われた日時を示す情報が記憶される。「画像ID」の項目には、対象施設から利用者に提供された提供物の撮影画像であって、利用者により投稿された画像を識別するための画像識別情報である画像IDが記憶される。
【0056】
なお、投稿情報記憶部122は、「画像ID」の項目に記憶されている画像IDにより識別される画像の画像ファイルを記憶していてもよい。
【0057】
(提供条件記憶部123)
提供条件記憶部123は、エントリーサービスの利用者(たとえば、図1に示す利用者Uなど)に利益を提供する所定の施設ごとに、利用者に対する利益の提供条件として所定の施設により予め規定される利益提供条件に関する情報を記憶する。図7は、実施形態に係る提供条件記憶部123に記憶される利益提供条件に関する情報の概要を示す図である。
【0058】
図7に示すように、提供条件記憶部123に記憶される利益提供条件に関する情報は、「施設ID」の項目や、「施設名」の項目や、「時間条件」の項目や、「金額条件」の項目や、「人数条件」の項目や、「対象条件」の項目や、「提供利益内容」の項目といった複数の項目を有している。利益提供条件に関する情報が有するこれらの項目は相互に対応付けられている。
【0059】
「施設ID」の項目には、エントリーサービスの利用者(たとえば、図1に示す利用者Uなど)に利益を提供する所定の施設を識別するための施設識別情報(施設ID)が記憶される。「施設名」の項目には、所定の施設の名称を示す情報が記憶される。
【0060】
「時間条件」の項目には、参加要求の受付から利用者により所定の施設が利用されるまでの期間に関する時間条件(「第1の条件」の一例)を示す情報が記憶される。「金額条件」の項目には、所定の施設により提供される商品またはサービスの代金として利用者が支払った支払金額に関する金額条件(「第2の条件」の一例)を示す情報が記憶される。
【0061】
「人数条件」の項目には、所定の施設を利用した利用者を含む利用人数に関する人数条件(「第3の条件」の一例)を示す情報が記憶される。「対象条件」の項目には、利用者が所定の施設から購入した商品、又は利用者が所定の施設において利用したサービスに関する対象条件(「第4の条件」の一例)を示す情報が記憶される。
【0062】
「提供利益内容」の項目には、エントリーサービスの利用者に対して所定の施設が提供する利益の内容を示す情報が記憶される。
【0063】
図7によれば、たとえば、施設ID「SH#001」で識別される施設名「AAそば」の施設に対応する利益提供条件として、時間条件:「エントリーから24時間以内にレシート投稿」、金額条件:「支払金額500円以上」、人数条件:「一人以上」、対象条件:「ランチメニューを利用」、提供利益内容:「割引クーポン(次回利用可能)」が例示されている。
【0064】
(制御部130について)
制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現される。
【0065】
図4に示す制御部130は、受付部131と、画像取得部132と、判定部133と、提供部134とを有し、これらの各部により、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130は、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する処理単位で複数の分割された内部構成を有していてもよい。また、制御部130は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよく、図4に示す以外の他の機能部を有していもよい。
【0066】
(受付部131)
受付部131は、所定の施設の利用に伴う報酬として所定の利益の提供を受けるためのエントリーサービスへの参加要求を利用者から受け付ける。また、受付部131は、利用者により前記所定の施設の利用日時の設定が実行されることを条件として、参加要求の受付を有効化してもよい。たとえば、受付部131は、来店予定設定画面G1-3に設けられている設定パネルOB1-1において、所定の施設の利用予定日時が設定された場合、利用者Uからの操作を受付可能な状態となるようにボタンBT1-2を有効化してもよい(図2参照)。
【0067】
(画像取得部132)
画像取得部132は、所定の施設の利用に際して当該所定の施設から利用者に提供された提供物の撮影画像を取得する。たとえば、画像取得部132は、利用者に配布するユーザアプリを通じて、利用者端末10を用いて撮影されたレシートの画像の投稿を受け付ける。
【0068】
(判定部133)
判定部133は、画像取得部132により取得された撮影画像から抽出される情報であって、提供物に含まれる情報に基づいて、利用者が所定の利益の提供条件を満たしているか否かを判定する。
【0069】
たとえば、判定部133は、提供物(たとえば、レシート)に含まれる所定の施設の名称および利用日時に基づいて、エントリーサービスへの参加要求が受け付けられた後に、撮影画像の投稿者である利用者が提供物の提供元である提供元施設を利用したと推定される場合、利用者が提供元施設に対応する利益提供条件を満たしているか否かを判定する。
【0070】
利益提供条件は、所定の施設ごとに利用者による所定の施設の利用態様について予め規定された複数の条件を含んでいてもよい。たとえば、利益提供条件は、利用登録の受付から利用者により所定の施設が利用されるまでの期間に関する第1の条件を含んでいてもよい。また、たとえば、利益提供条件は、所定の施設により提供される商品またはサービスの代金として利用者が支払った支払金額に関する第2の条件を含んでいてもよい。また、たとえば、利益提供条件は、所定の施設を利用した利用者を含む利用人数に関する第3の条件を含んでいてもよい。また、たとえば、利益提供条件は、利用者が所定の施設から購入した商品、又は利用者が所定の施設において利用したサービスに関する第4の条件を含んでいてもよい。
【0071】
(提供部134)
提供部134は、判定部133により利用者が利益提供条件を満たしていると判定された場合、所定の利益を利用者に提供する。たとえば、提供部134は、利用者に対して、利用者が利用者端末10を用いて実行するコード決済時に利用可能な利益を提供してもよい。たとえば、提供部134は、コード決済時に自動的に適用可能なクーポンを提供してもよい。たとえば、提供部134は、コード決済時に代金の支払に利用可能なポイントを提供してもよい。
【0072】
[4.実施形態に係る処理手順]
(4-1.参加登録処理)
以下、実施形態に係る情報処理装置100が実行する情報処理の手順について説明する。まず、図8を用いて、実施形態に係る参加登録処理について説明する。図8は、実施形態に係る情報処理装置100により実行される参加登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図8に示す処理手順は、情報処理装置100の制御部130により実行される。図8に示す処理手順は、情報処理装置100の稼働中、繰り返し実行される。
【0073】
図8に示すように、受付部131は、オンラインサービスの利用者からエントリーサービスへの参加要求が受け付けられたか否かを判定する(ステップS101)。
【0074】
受付部131は、オンラインサービスの利用者からエントリーサービスへの参加要求が受け付けられたと判定した場合(ステップS101;Yes)、参加要求に含まれる利用者ID、エントリーサービスの対象施設を識別するための施設識別情報である施設ID、対象施設の名称を示す施設名、及び対象施設の利用予定日時を示す情報を取得する(ステップS102)。
【0075】
そして、受付部131は、利用者IDに対応付けて、施設ID、施設名、及び利用予定日時を示す情報を参加者情報記憶部121に登録して(ステップS103)、図8に示す処理手順を終了する。
【0076】
上述のステップS101において、受付部131は、オンラインサービスの利用者からエントリーサービスへの参加要求が受け付けられていないと判定した場合(ステップS101;No)、図8に示す処理手順を終了する。
【0077】
(4-2.利益提供処理)
次に、図9を用いて、実施形態に係る利益提供処理について説明する。図9は、実施形態に係る情報処理装置100により実行される利益提供処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図9に示す処理手順は、情報処理装置100の制御部130により実行される。図9に示す処理手順は、情報処理装置100の稼働中、繰り返し実行される。
【0078】
図9に示すように、画像取得部132は、エントリーサービスの利用者により投稿された画像であって、所定の施設の利用に際して所定の施設から利用者に提供された提供物の撮影画像を取得する(ステップS201)。
【0079】
また、判定部133は、画像取得部132により取得された撮影画像の画像情報から、提供物(たとえば、レシート)に含まれる対象施設および対象施設の利用日時を特定する(ステップS202)。
【0080】
また、判定部133は、撮影画像の投稿者である利用者による参加要求の受付後に、利用者により対象施設が利用されているか否かを推定する(ステップS203)。
【0081】
判定部133は、撮影画像の投稿者である利用者による参加要求の受付後に、利用者により対象施設が利用されていると推定される場合(ステップS203;Yes)、提供条件記憶部123から対象施設の利益提供条件を取得する(ステップS204)。
【0082】
また、判定部133は、利用者が対象施設の利益提供条件を満たしているか否かを判定する(ステップS205)。
【0083】
判定部133は、利用者が対象施設の利益提供条件を満たしていると判定した場合(ステップS205;Yes)、利用者に対して対象施設からの所定の利益を提供して(ステップS206)、図9に示す処理手順を終了する。
【0084】
判定部133は、利用者が対象施設の利益提供条件を満たしていないと判定した場合(ステップS205;No)、図9に示す処理手順を終了する。
【0085】
上述のステップS203において、判定部133は、撮影画像の投稿者である利用者による参加要求の受付後に、利用者により対象施設が利用されていると推定されなかった場合(ステップS203;No)、図9に示す処理手順を終了する。
【0086】
[5.変形例]
本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムは、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。以下では、上記実施形態の変形例について説明する。
【0087】
(5-1.エントリーサービス利用時の利用予定の設定について)
上記実施形態において、情報処理装置100は、所定の施設の利用予定を示す利用予定日時の設定が実行されることを条件として、エントリーサービスへの参加要求の受付を有効化する情報処理の一例を説明したが、この例には特に限定される必要はない。たとえば、情報処理装置100は、所定の施設の利用予定を示す利用予定日時の設定が実行されなくても、エントリーサービスへの参加要求を受付可能としてもよい。この場合、情報処理装置100は、エントリーサービスへの参加要求に応じて、利用者(利用者ID)がエントリーサービスの利用中であることを登録しておく。そして、情報処理装置100は、利用者からレシートを撮影した撮影画像の投稿があった場合、撮影画像に含まれる情報に基づいて対象施設の情報がエントリーサービスに参加する施設であることを条件に、所定の利益を利用者に提供してもよい。
【0088】
(5-2.エントリーサービスの利用上限について)
上記実施形態において、情報処理装置100は、エントリーサービスの利用を申請する施設の数に所定の上限を設けてもよい。この場合、情報処理装置100は、エントリーサービスの利用を申請する施設ごとにエントリーサービスの有効期限を設定し、有効期限が満了するごとに、有効期限が満了した施設の数の分だけ、エントリーサービスの利用申請が可能な所定の施設の上限数を加算するようにしてもよい。
【0089】
(5-3.施設の利用人数などについて)
上記実施形態において、情報処理装置100は、エントリーサービスの利用を申請した所定の施設の利用時に、利用人数や構成(家族、友人、同僚など)の情報を、ユーザアプリを通じて利用者から受け付けるように構成してもよい。
【0090】
[6.効果]
実施形態に係る情報処理装置100は、受付部131と、画像取得部132と、判定部133と、提供部134とを有する。受付部131は、所定の施設の利用に伴う報酬として所定の利益の提供を受けるためのサービスへの参加要求を利用者から受け付ける。画像取得部132は、所定の施設の利用に際して当該所定の施設から利用者に提供された提供物の撮影画像を取得する。判定部133は、画像取得部132により取得された撮影画像から抽出される情報であって、提供物に含まれる情報に基づいて、利用者が所定の利益の提供条件を満たしているか否かを判定する。提供部134は、判定部133により利用者が提供条件を満たしていると判定された場合、所定の利益を利用者に提供する。
【0091】
このようなことから、実施形態に係る情報処理装置100は、所定の施設からの提供物(たとえば、レシートや領収書など)を撮影した撮影画像を投稿するという簡便な操作ににより、所定の施設からの所定の利益を利用者に提供でき、飲食店やホテルなどの施設の情報を提供するサービスなどにおいて、施設利用の可能性を高めることができる。
【0092】
また、実施形態に係る情報処理装置100は、所定の施設ごとに、提供条件に関する情報を記憶する記憶部120(提供条件記憶部123)をさらに有していてもよい。また、判定部133は、提供物に含まれる所定の施設の名称および利用日時に基づいて、参加要求が受け付けられた後に、撮影画像の投稿者である利用者が前記提供物の提供元である提供元施設を利用したと推定される場合、利用者が提供元施設に対応する提供条件を満たしているか否かを判定してもよい。これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、参加要求を行った利用者が、エントリーサービスの利用を申請した店舗から提供された提供物の画像を、参加要求を行った後に投稿したことを条件に提供条件の判定処理を実行でき、撮影画像の不正投稿を防止できる。
【0093】
また、提供条件は、所定の施設ごとに利用者による所定の施設の利用態様について予め規定された複数の条件を含んでいてもよい。また、たとえば、提供条件は、参加要求の受付から利用者により所定の施設が利用されるまでの期間に関する第1の条件を含んでいてもよい。また、たとえば、提供条件は、所定の施設により提供される商品またはサービスの代金として利用者が支払った支払金額に関する第2の条件を含んでいてもよい。また、たとえば、提供条件は、所定の施設を利用した利用者を含む利用人数に関する第3の条件を含んでいてもよい。また、たとえば、提供条件は、利用者が所定の施設から購入した商品、又は利用者が所定の施設において利用したサービスに関する第4の条件を含んでいてもよい。これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、所定の施設ごとに所定の利益の提供を実行できる。
【0094】
また、受付部131は、利用者により所定の施設の利用日時の設定が実行されることを条件として、参加要求の受付を有効化してもよい。これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、提供物の撮影画像の不正投稿を未然に防止できる。
【0095】
また、提供部134は、利用者に対して、利用者が端末装置を用いて実行するコード決済時に利用可能な利益を提供する。たとえば、提供部134は、コード決済時に自動的に適用可能なクーポンを提供してもよい。たとえば、提供部134は、コード決済時に代金の支払に利用可能なポイントを提供してもよい。これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、利用者のユーザビリティを向上させるとともに、施設利用の可能性を高めることができる。
【0096】
[7.ハードウェア構成]
また、上述してきた実施形態および各変形例に係る情報処理装置は、たとえば、図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図10は、実施形態及び各変形例に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【0097】
コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0098】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラムなどに基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAMなど、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
【0099】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェイスであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナなどといった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェイスであり、例えば、USBなどにより実現される。
【0100】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどから情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリなどの外付け記憶媒体であってもよい。
【0101】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0102】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0103】
たとえば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラム(たとえば、情報処理プログラム)を実行することにより、制御部130と同様の機能を実現する。すなわち、演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラム(たとえば、情報処理プログラム)との協働により、実施形態に係る情報処理装置100による処理を実現する。
【0104】
[8.その他]
上記実施形態などにおいて説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0105】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0106】
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0107】
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0108】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0109】
N ネットワーク
SYS 情報処理システム
10 利用者端末
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 参加者情報記憶部
122 投稿情報記憶部
123 提供条件記憶部
130 制御部
131 受付部
132 画像取得部
133 判定部
134 提供部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10