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特開2024-118354情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118354
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240823BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024727
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】塚田 陽
(72)【発明者】
【氏名】前田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】須藤 岳
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】
【課題】タイムパフォーマンスが高いコンテンツを提供することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、利用者のコンテンツに対するアクセスに関する情報を示すアクセス履歴情報を取得する取得部と、アクセス履歴情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する選定部と、選定部が選定したコンテンツを用いて、複数のコンテンツの内容を要約したまとめコンテンツを生成する生成部と、生成されたまとめコンテンツを提供する提供部と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者のコンテンツに対するアクセスに関する情報を示すアクセス履歴情報を取得する取得部と、
前記アクセス履歴情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する選定部と、
前記選定部が選定したコンテンツを用いて、複数のコンテンツの内容を要約したまとめコンテンツを生成する生成部と、
生成された前記まとめコンテンツを提供する提供部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記選定部は、アクセス数の多さ、利用者のコンテンツに対する関わりの深さ、及び関連コンテンツの多さに基づいて、優先度を算出し、前記優先度に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部は、利用者のコンテンツに対する反応を示すリアクション情報をさらに取得し、
前記選定部は、前記アクセス履歴情報に加えて、前記リアクション情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する、
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記選定部は、前記利用者がアクセスしていないコンテンツの中から、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する、
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記選定部は、前記利用者がアクセスしたコンテンツと内容が類似するコンテンツの中から、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する、
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記生成部は、前記まとめコンテンツとして、前記複数のコンテンツの内容を要約した内容を示す動画像を生成する、
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
利用者のコンテンツに対するアクセスに関する情報を示すアクセス履歴情報を取得するステップと、
前記アクセス履歴情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定するステップと、
選定したコンテンツを用いて、複数のコンテンツの内容を要約したまとめコンテンツを生成するステップと、
生成された前記まとめコンテンツを提供するステップと、
を含む、情報処理方法。
【請求項8】
利用者のコンテンツに対するアクセスに関する情報を示すアクセス履歴情報を取得するステップと、
前記アクセス履歴情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定するステップと、
選定したコンテンツを用いて、複数のコンテンツの内容を要約したまとめコンテンツを生成するステップと、
生成された前記まとめコンテンツを提供するステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、費やした時間に対する成果を意味するタイムパフォーマンスを重視する傾向が高まってきている。例えば、三時間の映画を見たときに、費やした時間ほどの価値を感じられなかった場合は、タイムパフォーマンスが良くない映画であったと評価される。このようにコンテンツ提供事業者においては、タイムパフォーマンスが良いと評価されるコンテンツを提供することが求められるようになった。
【0003】
例えば、下記の特許文献1には、次回の試験における分野毎の出題される問題の個数を示す出題傾向を予測する出題傾向予測部と、出題傾向と過去の試験の問題とに基づいて、分野毎の当該分野の問題を正解することが合格へ影響する度合いを示す分野別影響度を算出する影響度算出部と、分野毎の学習に要する時間である分野別学習所要時間と、分野別影響度とに基づいて、分野毎の学習の時間当たりの効果を示す分野別タイムパフォーマンスを算出するタイムパフォーマンス算出部と、を有する学習支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-197843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の学習支援システムは、定期的に実施される試験に合格するための学習において、タイムパフォーマンスの良い順に問題を提供することはできるものの、タイムパフォーマンスを高いコンテンツを提供することはできなかった。
【0006】
本開示は上記課題を鑑み、タイムパフォーマンスが高いコンテンツを提供することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る情報処理装置は、利用者のコンテンツに対するアクセスに関する情報を示すアクセス履歴情報を取得する取得部と、前記アクセス履歴情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する選定部と、前記選定部が選定したコンテンツを用いて、複数のコンテンツの内容を要約したまとめコンテンツを生成する生成部と、生成された前記まとめコンテンツを提供する提供部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、タイムパフォーマンスが高いコンテンツを提供することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置のコンテンツ記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置のアクセス履歴記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る事業者端末の構成例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。
【0011】
(実施形態)
〔1.実施形態に係る情報処理〕
〔1-1.実施形態に係る情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図1では、実施形態に係る情報処理が情報処理装置100、利用者端末200、及び事業者端末300により実行される例を示す。以下、実施形態に係る情報処理についてステップごとに順を追って説明する。
【0012】
まず、情報処理装置100は、事業者端末300からコンテンツを受け付ける(ステップS1)。例えば、情報処理装置100は、ニュースの動画像、ニュースのテキストなどをコンテンツとして受け付ける。なお、情報処理装置100は、ニュースに関するコンテンツに限定されることなく、その他の各種の記事や、映画、漫画、アニメーション、音楽、小説、本などの任意のコンテンツを受け付けてもよい。情報処理装置100は、事業者端末300からコンテンツを受け付けたら、受け付けたコンテンツを後述して説明するコンテンツ記憶部121に記憶する。
【0013】
次に、情報処理装置100は、利用者端末200にコンテンツを配信する(ステップS2)。例えば、情報処理装置100は、コンテンツが動画像である場合は、利用者端末200に動画像を出力させてコンテンツを提供する。また、情報処理装置100は、コンテンツがテキストデータである場合は、利用者端末200にテキストを表示させることで、コンテンツを提供してよい。
【0014】
次に、情報処理装置100は、利用者端末200からコンテンツに対するアクセス履歴情報を取得する(ステップS3)。ここで、アクセス履歴情報とは、利用者の特定のコンテンツに対するアクセスを示す情報であり、例えば、「アクセスコンテンツID」、「アクセス日時」、「コンテンツ利用時間」、「コンテンツ利用率」、「関連コンテンツ」を含む情報であってよい。例えば、情報処理装置100は、利用者端末200から特定のコンテンツに対する配信要求を受け付けると、当該の配信要求をコンテンツに対するアクセス履歴情報として取得する。情報処理装置100は、アクセス履歴情報を取得したら、取得したアクセス履歴情報を後述して説明するアクセス履歴記憶部122に記憶する。なお、取得部132は、利用者端末200から特定のコンテンツに対する配信要求を受け付けるたびに、アクセス履歴情報を取得してよく、個々の配信要求ごとに別のアクセス履歴情報として、アクセス履歴記憶部122に記憶する。
【0015】
次に、情報処理装置100は、利用者のアクセス履歴情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する(ステップS4)。例えば、情報処理装置100は、利用者のアクセス履歴情報に基づいて、何らかの基準に基づく優先度を設定して、優先度が高いと評価されたコンテンツをまとめコンテンツの対象として選定してよい。なお、まとめコンテンツの対象として選定するコンテンツの数は、利用者によってあらかじめ設定された任意の数であってよく、例えば、3つであってよく、情報処理装置100の運用事業者が任意に設定した数を用いてもよい。なお、図1においては、ステップS4において、まとめコンテンツの対象として、コンテンツ記憶部121からコンテンツA、B、及びCが選定された例が示されている。
【0016】
次に、情報処理装置100は、選定されたコンテンツに基づいて、まとめコンテンツを生成する(ステップS5)。例えば、情報処理装置100は、ステップS4において選定されたコンテンツA、B、及びCの動画像データをカメラの切り替わりや、編集点で分割した映像の単位を示すカットに分割して、分割したカットを画像分類用のCNN(Convolutional Neural Network)と、動作分類用の3次元CNNにより特徴を抽出して、抽出した特徴を学習済みニューラルネットワークに入力して、カットごとの重要度スコアを算出し、算出された重要度スコアが高いカットを選択して、まとめコンテンツを生成してよい。なお、上述した学習済みニューラルネットワークの学習には、人手で作成されたまとめコンテンツに使われた正例カットと、人手作成されたまとめコンテンツに使われなかった負例カットを学習用データとして用いてよい。
【0017】
次に、情報処理装置100は、まとめコンテンツを利用者端末200に提供する(ステップS6)。例えば、情報処理装置100は、まとめコンテンツが動画像である場合は、利用者端末200に動画像を出力させることより、まとめコンテンツを提供する。また、例えば、まとめコンテンツがテキストデータである場合は、情報処理装置100は、利用者端末200にテキストを表示させることで、まとめコンテンツを提供してよい。
【0018】
これによれば、利用者のアクセス履歴情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定して、選定したコンテンツを要約したまとめコンテンツを生成して、利用者に提供することができる。そのため、タイムパフォーマンスが高いコンテンツを提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0019】
〔1-2.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、アクセス数の多さ、利用者のコンテンツに対する関わりの深さ、及び関連コンテンツの多さに基づいて、優先度を算出し、優先度に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する。
【0020】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、図1に示したステップS1からS3と同じ処理を実行する。ステップS1からS3は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0021】
次に、情報処理装置100は、アクセス数が多さ、利用者のコンテンツに対する関わりの深さ、及び関連コンテンツの多さに基づいて、優先度を算出し、優先度に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する(ステップS4-1)。例えば、情報処理装置100は、アクセス履歴記憶部122を参照して、「アクセスコンテンツID」として記憶されている情報に基づいて、コンテンツごとにアクセス数をカウントする。また、情報処理装置100は、アクセス履歴記憶部122を参照して、「コンテンツ利用時間」、及び「コンテンツ利用率」として記憶されている情報に基づいて、コンテンツごとに例えば「利用者のコンテンツに対する関わりの深さ」=「コンテンツ利用時間」/60+「コンテンツ利用率」×100という式を用いて、利用者のコンテンツに対する関わりの深さを算出する。また、情報処理装置100は、アクセス履歴記憶部122に記憶された「関連コンテンツ」として記憶されている情報に基づいて、関連コンテンツの数をカウントする。そして、情報処理装置100は、次の式に基づいて、優先度を算出する。「優先度」=「アクセス数」+「利用者のコンテンツに対する関わりの深さ」+「関連コンテンツ数」。そして、情報処理装置100は、「優先度」が高い順に、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する。例えば、「優先度」の上位3位までのコンテンツをまとめコンテンツの対象として選定してよい。
【0022】
次に、情報処理装置100は、図1に示したステップS5、及びS6と同じ処理を実行する。ステップS5、及びS6は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0023】
これによれば、利用者のアクセス数が多いコンテンツをまとめコンテンツの対象として選定し、選定したコンテンツを要約したまとめコンテンツを生成して、利用者に提供することができる。そのため、タイムパフォーマンスが高いコンテンツを提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0024】
〔1-3.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、利用者のコンテンツに対する反応を示すリアクション情報をさらに取得し、アクセス履歴情報に加えて、リアクション情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する。
【0025】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、図1に示したステップS1からS3と同じ処理を実行する。ステップS1からS3は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0026】
次に、情報処理装置100は、利用者のコンテンツに対する反応を示すリアクション情報をさらに取得する(ステップS3-2)。ここで、リアクション情報とは、利用者のコンテンツに対する反応を示し、例えば、利用者の感想や評価などのコメントをテキストメッセージによって表現したものや、いいねボタンや、評価値選択肢(例えば、五段階評価)ボタンのクリックにより表現したものであってよい。情報処理装置100は、利用者端末200に表示されたコンテンツの隣に、文字入力ボックスを表示させて、利用者が入力した感想や評価などのコメントを示すテキストメッセージを受け付けてよい。また、情報処理装置100は、利用者端末200に表示されたコンテンツの隣に、いいねボタンや、評価値選択肢ボタンを表示させて、利用者がこれをクリックした情報をリアクション情報として取得してよい。なお、情報処理装置100は、リアクション情報を取得したら、取得したリアクション情報を対応する利用者IDのアクセスコンテンツIDに紐付けて、アクセス履歴記憶部122に記憶する。
【0027】
次に、情報処理装置100は、アクセス履歴情報に加えて、リアクション情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する(ステップS4-2)。例えば、情報処理装置100は、利用者からのアクセスが1つ存在した場合に1スコア、リアクション情報が示す評価が良い場合は+1スコア、評価が良くない場合は-1スコアとして、アクセス数に基づくスコアと、リアクション情報に基づくスコアを合算して、優先度を算出して、算出した優先度が高いコンテンツを優先的に選定してよい。なお、リアクション情報がテキストメッセージである場合は、自然言語処理によって、極性辞書に基づいて、テキストメッセージがポジティブな内容を示すのか、あるいはネガティブな内容を示すのかを判定する極性判定を行うことにより、テキストメッセージから評価値を算出してよい。
【0028】
次に、情報処理装置100は、図1に示したステップS5と同じ処理を実行する。ステップS5は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0029】
これによれば、利用者のコンテンツに対するアクセス数に加えて、利用者のコンテンツに対する反応を加えて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定して、選定したコンテンツを要約したまとめコンテンツを生成して、利用者に提供することができる。そのため、タイムパフォーマンスが高いコンテンツを提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0030】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、図2を用いて実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理装置100と、利用者端末200と、ネットワークNを有する。以下、これらの構成について簡単に順を追って説明する。
【0031】
情報処理装置100は、例えばPC(Personal Computer)、WS(Work Station)、サーバの機能を備えるコンピュータなどの情報処理装置であってよい。情報処理装置100は、例えば、利用者端末200からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0032】
利用者端末200は、利用者が利用する情報処理装置である。利用者端末200は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置であってよい。なお、図1に示す例においては、利用者端末200がスマートフォンである場合を示している。
【0033】
ネットワークNは、情報処理装置100と、利用者端末200を有線、又は無線により相互に通信可能に接続する。ネットワークNが有線の場合は、IEEE802.3に規定されるイーサネット(登録商標)(ETHERNET(登録商標))により実現されてよい。また、ネットワークNが無線の場合は、IEEE802.11に規定される無線LAN(Local Area Network)により実現されてよい。
【0034】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、図3を用いて、情報処理装置100の構成について説明する。
【0035】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、を有する。
【0036】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線LAN(Local Area Network)カード等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末200などとの間で情報の送受信を行う。
【0037】
(記憶部120について)
記憶部120は、主記憶装置と外部記憶装置とを備える。主記憶装置は、制御部130が実行するプログラム、あるいは制御部130が処理するデータを記憶する。主記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等のような半導体メモリ素子によって実現されてよい。外部記憶装置は、制御部130が処理するデータを保存する。外部記憶装置は、例えば、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)、磁気テープ、光ディスク等によって実現されてよい。
【0038】
図3に示すように、記憶部120は、コンテンツ記憶部121と、アクセス履歴記憶部122を有する。以下、これらの構成について順を追って説明する。
【0039】
(コンテンツ記憶部121について)
コンテンツ記憶部121は、事業者端末300から受け付けたコンテンツを記憶する。図4は、実施形態に係る情報処理装置のコンテンツ記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0040】
図4に示す例において、コンテンツ記憶部121は、「事業者ID」、「コンテンツID」、「コンテンツデータ」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0041】
「事業者ID」は、事業者を識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「コンテンツID」は、事業者から受け付けたコンテンツを識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「コンテンツデータ」は、事業者が配信を希望するコンテンツのデータである。
【0042】
すなわち、図4においては、事業者ID「MID#1」が示す事業者から受け付けたコンテンツID「CTID#1」によって識別されるコンテンツとして、コンテンツデータ「CDDT#1」が記憶されていることを示している。
【0043】
なお、コンテンツ記憶部121は、「事業者ID」、「コンテンツID」、「コンテンツデータ」という項目に係る情報に限定されることなく、その他の任意のコンテンツに関係する情報が記憶されてよい。
【0044】
(アクセス履歴記憶部122について)
アクセス履歴記憶部122は、利用者のコンテンツに対するアクセスに関係する情報を記憶する。ここで、図5を用いて、アクセス履歴記憶部122が記憶する情報の一例を説明する。図5は、実施形態に係る情報処理装置のアクセス履歴記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0045】
図5に示す例において、アクセス履歴記憶部122は、「利用者ID」、「アクセスコンテンツID」、「配信日」、「アクセス日時」、「コンテンツ利用時間」、「コンテンツ利用率」、「関連コンテンツ」、「リアクション情報」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0046】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「アクセスコンテンツID」は、「利用者ID」により識別される利用者がアクセスしたコンテンツを示す識別子であり、文字列や番号などによって表される。「配信日」は、「アクセスコンテンツID」により識別される利用者がアクセスしたコンテンツの配信が開始された日を示す。「アクセス日時」は、「利用者ID」により識別される利用者が「アクセスコンテンツID」により識別されるコンテンツにアクセスした日時を示す。「コンテンツ利用時間」は、「利用者ID」により識別される利用者が「アクセスコンテンツID」により識別されるコンテンツを利用した時間を示す。「コンテンツ利用率」は、「利用者ID」により識別される利用者の「アクセスコンテンツID」により識別されるコンテンツの利用率を示し、例えば、コンテンツが動画であれば、全体の動画の時間の長さに対する利用者IDにより識別される利用者が視聴した時間の長さの割合や、小説であれば全体の長さに対する利用者IDにより識別される利用者が読み終えた長さの割合であってよい。「関連コンテンツ」は、「利用者ID」により識別される利用者が「アクセスコンテンツID」により識別されるコンテンツを利用した前後に、利用したコンテンツのコンテンツIDを示す。「リアクション情報」は、「利用者ID」により識別される利用者が、「アクセスコンテンツID」により識別されるコンテンツに対する反応を示す情報であり、例えば、感想や評価などのコメントをテキストメッセージにより表現したものや、いいねボタンのクリックにより表現されたものであってよい。
【0047】
すなわち、図5においては、利用者ID「UID#1」により識別される利用者がアクセスコンテンツID「ACID#1-1」により識別されるコンテンツに対してアクセスをして、当該のコンテンツの配信開始日が「DRDT#1-1」であり、当該のコンテンツに対するコンテンツ利用時間が「UTTM#1-1」であり、当該のコンテンツに対するコンテンツ利用率が「UTRT#1」であり、当該のコンテンツの関連コンテンツが「CNCT#1-1」であり、当該のコンテンツに対するアクセス日時が「ACTM1-1」であり、当該のコンテンツに対するリアクション情報が「RAC#1-1」である例が示している。
【0048】
なお、アクセス履歴記憶部122に記憶される情報は、「利用者ID」、「アクセスコンテンツID」、「配信日」、「アクセス日時」、「コンテンツ利用時間」、「コンテンツ利用率」、「関連コンテンツ」、「リアクション情報」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の利用者のコンテンツに対するアクセスに関係する情報が記憶されてよい。
【0049】
(制御部130について)
次に、図3に戻って、制御部130について説明する。制御部130は、情報処理装置100を制御するコントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100の記憶部120に記憶されている各種プログラムを読み出して、RAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0050】
制御部130は、図3に示すように、受付部131と、取得部132と、選定部133と、生成部134と、提供部135を有する。制御部130は、記憶部120からプログラムを読み出して、RAMを作業領域として実行することで、これらの機能を実現して、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。以下、これらの処理を、順を追って説明する。
【0051】
(受付部131について)
受付部131は、事業者端末300からコンテンツを受け付ける。例えば、受付部131は、ニュースの動画像、ニュースのテキストなどをコンテンツとして受け付ける。なお、情報処理装置100は、ニュースに関するコンテンツに限定されることなく、その他の映画、音楽、小説などの任意のコンテンツを受け付けてもよい。受付部131は、事業者端末300からコンテンツを受け付けたら、受け付けたコンテンツをコンテンツ記憶部121に記憶する。
【0052】
(取得部132について)
取得部132は、利用者のコンテンツに対するアクセスに関する情報を示すアクセス履歴情報を取得する。ここで、アクセス履歴情報とは、利用者の特定のコンテンツに対するアクセスを示す情報であり、例えば、「アクセスコンテンツID」、「アクセス日時」、「コンテンツ利用時間」、「コンテンツ利用率」、「関連コンテンツ」を含む情報であってよい。例えば、取得部132は、利用者端末200から特定のコンテンツに対する配信要求を受け付けると、当該の配信要求をコンテンツに対するアクセス履歴情報として取得する。取得部132は、アクセス履歴情報を取得したら、取得したアクセス履歴情報をアクセス履歴記憶部122に記憶する。なお、取得部132は、利用者端末200から特定のコンテンツに対する配信要求を受け付けるたびに、アクセス履歴情報を取得してよく、個々の配信要求ごとに別のアクセス履歴情報として、アクセス履歴記憶部122に記憶する。
【0053】
取得部132は、利用者のコンテンツに対する反応を示すリアクション情報をさらに取得する。ここで、リアクション情報とは、利用者のコンテンツに対する反応を示し、例えば、利用者の感想や評価をテキストメッセージによって表現したものや、いいねボタンや評価値選択肢(例えば、五段階評価)ボタンのクリックにより表現したものであってよい。取得部132は、利用者端末200に表示されたコンテンツの隣に、文字入力ボックスを表示させて、利用者が入力した感想や評価を示すテキストメッセージを受け付けてよい。また、取得部132は、利用者端末200に表示されたコンテンツの隣に、いいねボタンや評価値選択肢ボタンを表示させて、利用者がこれをクリックした情報をリアクション情報として受け付けてよい。なお、取得部132は、リアクション情報を取得したら、取得したリアクション情報を対応する利用者IDのアクセスコンテンツIDに紐付けて、アクセス履歴記憶部122に記憶する。
【0054】
(選定部133について)
選定部133は、アクセス履歴情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する。例えば、選定部133は、利用者のアクセス履歴情報に基づいて、何らかの基準に基づいて算出された優先度に基づいて、優先度が高いと評価されたコンテンツをまとめコンテンツの対象として選定してよい。以下に、優先度について具体的な例を挙げて説明する。
【0055】
選定部133は、アクセス履歴記憶部122を参照して、「アクセスコンテンツID」として記憶されている情報に基づいて、コンテンツごとにアクセス数をカウントする。また、選定部133は、アクセス履歴記憶部122を参照して、「コンテンツ利用時間」、及び「コンテンツ利用率」として記憶されている情報に基づいて、コンテンツごとに例えば「利用者のコンテンツに対する関わりの深さ」=「コンテンツ利用時間」/60+「コンテンツ利用率」×100という式を用いて、利用者のコンテンツに対する関わりの深さを算出する。また、選定部133は、アクセス履歴記憶部122に記憶された「関連コンテンツ」として記憶されている情報に基づいて、関連コンテンツの数をカウントする。そして、選定部133は、次の式に基づいて、優先度を算出する。「優先度」=「アクセス数」+「利用者のコンテンツに対する関わりの深さ」+「関連コンテンツ数」。そして、選定部133は、「優先度」が高い順に、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する。例えば、「優先度」の上位3位までのコンテンツをまとめコンテンツの対象として選定してよい。
【0056】
また、選定部133は、アクセス履歴情報に加えて、リアクション情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する。例えば、選定部133は、利用者からのアクセスが1つ存在した場合に1スコア、リアクション情報が示す評価が良い場合は+1スコア、評価が良くない場合は-1スコアとして、アクセス数に基づくスコアと、リアクション情報に基づくスコアを合算して、優先度を算出して、算出した優先度が高いコンテンツを選定してよい。なお、リアクション情報がテキストメッセージである場合は、自然言語処理によって、極性辞書に基づいて、テキストメッセージがポジティブな内容を示すのか、あるいはネガティブな内容を示すのかを判定する極性判定を行うことにより、テキストメッセージから評価値を算出してよい。
【0057】
また、選定部133は、利用者がアクセスしていないコンテンツの中から、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する。具体的には、まとめコンテンツ配信要求を受け付けた利用者のアクセス履歴をアクセス履歴記憶部122に記憶されたアクセスコンテンツIDを参照して把握して、それをコンテンツ記憶部121に記憶されたコンテンツIDに対して照合して、まとめコンテンツの配信対象となる利用者がアクセスしていないコンテンツを特定して、その中からまとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定してもよい。なお、利用者がアクセスしていないコンテンツが多く存在する場合は、上述したアクセス数などに基づく優先度や、アクセス数とリアクション情報の組み合わせに基づく優先度にしたがって、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを絞り込んで、選定してよい。
【0058】
また、選定部133は、利用者がアクセスしたコンテンツと内容が類似するコンテンツの中から、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する。例えば、コンテンツが動画像である場合であれば、コンテンツの動画像のカットに対してCNNによって特徴量を抽出して、抽出した特徴量と、他のコンテンツの特徴量とに基づいて、コサイン類似度を算出して、コサイン類似度が所定の閾値を超えるコンテンツを、利用者がアクセスしたコンテンツと内容が類似するコンテンツとして選定してよい。なお、類似度が所定の閾値を超えるコンテンツが多く存在する場合は、上述したアクセス数に基づく優先度や、アクセス数とリアクション情報の組み合わせに基づく優先度にしたがって、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを絞り込んで、選定してよい。
【0059】
また、選定部133は、過去の所定の期間に配信されたコンテンツの中から、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する。例えば、選定部133は、過去の一週間の間に配信されたコンテンツをコンテンツ記憶部121に記憶された「配信日」に基づいて、まとめコンテンツの対象として絞り込んで、その中から、アクセス数に基づく優先度や、アクセス数とリアクション情報の組み合わせに基づく優先度にしたがって、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを絞り込んで、選定してよい。なお、この場合における所定の期間は、任意に設定してよく、例えば、一カ月や、一年であってもよい。これにより、利用者は過去の所定の期間に配信されたコンテンツを容易に把握することができることからタイムパフォーマンスを高めることができる。
【0060】
(生成部134について)
生成部134は、選定したコンテンツを用いて、複数のコンテンツの内容を要約したまとめコンテンツを生成する。例えば、生成部134は、選定部133が選定したコンテンツの動画像データをカメラの切り替わりや、編集点で分割した映像の単位を示すカットに分割して、分割したカットを画像分類用のCNNと、動作分類用の3次元CNNに入力して特徴を抽出して、抽出した特徴を学習済みニューラルネットワークに入力して、カットごとの重要度スコアを算出し、算出された重要度スコアが高いカットを選択して、まとめコンテンツを生成してよい。なお、上述した学習済みニューラルネットワークの学習には、人手で作成されたまとめコンテンツに使われた正例カットと、人手作成されたまとめコンテンツに使われなかった負例カットを学習用データとして用いてよい。
【0061】
また、生成部134は、まとめコンテンツとして、複数のコンテンツの内容を要約した内容を示す動画像を生成する。すなわち、選定部133が選定したコンテンツが動画像である場合であれば、生成部134は、選定部133が選定したコンテンツに基づいて、複数のコンテンツの内容を要約したまとめコンテンツとして動画像を生成する。
【0062】
(提供部135について)
提供部135は、コンテンツを提供する。例えば、提供部135は、生成部134によって生成されたまとめコンテンツを提供する。提供部135は、まとめコンテンツが動画像である場合は、利用者端末200に動画像を出力させることによって、まとめコンテンツを提供する。また、提供部135は、まとめコンテンツがテキストデータである場合は、利用者端末200にテキストを表示させることで、まとめコンテンツを提供してよい。
【0063】
また、提供部135は、コンテンツ提供プラットフォームにまとめコンテンツを提供してもよい。コンテンツ提供プラットフォームとは、コンテンツ制作事業者からコンテンツの配信許諾を受けて、サーバ装置からコンテンツを所定のネットワークを介して各種のデバイスに提供する事業を営む者を指している。これにより、情報処理装置100が生成したまとめコンテンツの利用の促進を図ることが可能となる。
【0064】
〔4.利用者端末の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る利用者端末200の構成について説明する。図6は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。図6に示すように、利用者端末200は、通信部210と、入力部220と、出力部230と、制御部240を有する。
【0065】
通信部210は、例えば、NIC、無線LANカード等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
【0066】
入力部220は、利用者から各種の操作情報が入力される。例えば、入力部220は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部230)を介して利用者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部220は、利用者端末200に設けられたボタンや、利用者端末200に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0067】
出力部230は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット型端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。つまり、利用者端末200は、入力部220がタッチパネルである場合は、出力部230である表示画面により利用者の入力を受け付け、利用者への出力も行う。また、出力部230は、スピーカーであってもよく、スピーカーにより音声を出力してよい。
【0068】
制御部240は、例えば、CPUやMPU等によって、利用者端末200に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部240は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0069】
図6に示すように、制御部240は、受付部241と、提供部242を有する。
【0070】
受付部241は、利用者の操作を受け付ける。例えば、受付部241は、利用者から特定のコンテンツに対する配信要求を受け付ける。また、受付部241は、利用者からリアクション情報を受け付ける。例えば、受付部241は、出力部230に表示されたコンテンツの隣に、文字入力ボックスを表示させて、利用者が入力した感想や評価を示すテキストメッセージを受け付けてよい。また、受付部241は、出力部230に表示されたコンテンツの隣に、いいねボタンや評価値選択肢ボタンを表示させて、利用者がこれをクリックした情報をリアクション情報として受け付けてよい。
【0071】
提供部242は、情報処理装置100から配信されたコンテンツを利用者に提供する。例えば、提供部242は、情報処理装置100から配信されたコンテンツが動画像である場合は、出力部230に動画像を出力させてコンテンツを利用者に提供する。また、例えば、提供部242は、情報処理装置100から配信されたコンテンツがテキストデータである場合は、出力部230にテキストを表示させることで、コンテンツを利用者に提供してよい。
【0072】
〔5.事業者端末の構成〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る事業者端末300の構成について説明する。図7は、実施形態に係る事業者端末の構成例を示す図である。図7に示すように、事業者端末300は、通信部310と、入力部320と、出力部330と、制御部340と、を有する。
【0073】
通信部310は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部310は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
【0074】
入力部320は、事業者から各種の操作情報が入力される。例えば、入力部320は、事業者端末300に接続されたキーボードやマウスから事業者の各種操作を受け付けてもよい。また、入力部320は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部330)を介して事業者から各種操作を受け付けてもよい。
【0075】
出力部330は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等によって実現される表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。なお、事業者端末300の入力部320が、タッチパネルを介して事業者から各種操作を受け付ける場合は、出力部330である表示画面により利用者の入力を受け付け、さらに利用者への出力も行う。また、出力部230は、スピーカーであり、スピーカーにより音声を出力してよい。
【0076】
制御部340は、例えば、CPUやMPU等によって、事業者端末300に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部340は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0077】
図7に示すように、制御部340は、受付部341を有する。
【0078】
受付部341は、事業者からコンテンツを受け付ける。なお、ここで、コンテンツは、事業者が制作したものであってもよいし、他の事業者から所有権を譲渡されたものであってもよい。受付部341は、事業者からコンテンツを受け付けたら、受け付けたコンテンツを情報処理装置100に通信部310を介して送信して、情報処理装置100に登録させる。
【0079】
〔6.情報処理のフロー〕
次に、図8を用いて、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。図8は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、図8に示すフローチャートに沿って、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
【0080】
まず、情報処理装置100は、利用者のコンテンツに対するアクセスに関する情報を示すアクセス履歴情報を取得する(ステップS101)。次に、情報処理装置100は、アクセス履歴情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する(ステップS102)。そして、情報処理装置100は、選定したコンテンツを用いて、複数のコンテンツの内容を要約したまとめコンテンツを生成する(ステップS103)。そして、情報処理装置100は、生成されたまとめコンテンツを提供する(ステップS104)。
【0081】
これによれば、利用者のアクセス履歴情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定して、選定したコンテンツを要約したまとめコンテンツを生成して、利用者に提供することができる。そのため、タイムパフォーマンスが高いコンテンツを提供することができる情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することができる。
【0082】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置100は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図9は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0083】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが記憶される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0084】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0085】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0086】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0087】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0088】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、情報処理装置100の制御部130の機能を実現する。
【0089】
〔8.構成と効果〕
本開示に係る情報処理装置100は、利用者のコンテンツに対するアクセスに関する情報を示すアクセス履歴情報を取得する取得部132と、アクセス履歴情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する選定部133と、選定部133が選定したコンテンツを用いて、複数のコンテンツの内容を要約したまとめコンテンツを生成する生成部134と、生成されたまとめコンテンツを提供する提供部135と、を備える。
【0090】
この構成によれば、利用者のアクセス履歴情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定して、選定したコンテンツを要約したまとめコンテンツを生成して、利用者に提供することができる。そのため、タイムパフォーマンスが高いコンテンツを提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0091】
本開示に係る情報処理装置100の選定部133は、アクセス数の多さ、利用者のコンテンツに対する関わりの深さ、及び関連コンテンツの多さに基づいて、優先度を算出し、優先度に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する。
【0092】
この構成によれば、アクセス数の多さ、利用者のコンテンツに対する関わりの深さ、及び関連コンテンツの多さに基づいて、優先度を算出し、優先度に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定し、選定したコンテンツを要約したまとめコンテンツを生成して、利用者に提供することができる。そのため、タイムパフォーマンスが高いコンテンツを提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0093】
本開示に係る情報処理装置100の取得部132は、利用者のコンテンツに対する反応を示すリアクション情報をさらに取得し、選定部133は、アクセス履歴情報に加えて、リアクション情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する。
【0094】
この構成によれば、利用者のコンテンツに対するアクセス数に加えて、利用者のコンテンツに対する反応を加えて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定して、選定したコンテンツを要約したまとめコンテンツを生成して、利用者に提供することができる。そのため、タイムパフォーマンスが高いコンテンツを提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0095】
本開示に係る情報処理装置100の選定部133は、利用者がアクセスしていないコンテンツの中から、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する。
【0096】
この構成によれば、利用者がアクセスしていないコンテンツの中から、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定することができる。そのため、利用者は自分がアクセスしていないコンテンツを容易に把握することができるため、コンテンツ把握のタイムパフォーマンスを上げることができる。したがって、タイムパフォーマンスが高いコンテンツを提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0097】
本開示に係る情報処理装置100の選定部133は、利用者がアクセスしたコンテンツと内容が類似するコンテンツの中から、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定する。
【0098】
この構成によれば、利用者がアクセスしたコンテンツと内容が類似するコンテンツの中から、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定することができる。そのため、利用者は、自分の興味に沿ったコンテンツをまとめコンテンツを確認することによって容易に把握することができる。したがって、タイムパフォーマンスが高いコンテンツを提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0099】
本開示に係る情報処理装置100の生成部134は、まとめコンテンツとして、複数のコンテンツの内容を要約した内容を示す動画像を生成する。
【0100】
この構成によれば、まとめコンテンツを動画像として提供することができる。そのため、タイムパフォーマンスが高いコンテンツを提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0101】
本開示に係る情報処理方法は、利用者のコンテンツに対するアクセスに関する情報を示すアクセス履歴情報を取得するステップと、アクセス履歴情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定するステップと、選定したコンテンツを用いて、複数のコンテンツの内容を要約したまとめコンテンツを生成するステップと、生成されたまとめコンテンツを提供するステップと、を含む。
【0102】
この構成によれば、利用者のアクセス履歴情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定して、選定したコンテンツを要約したまとめコンテンツを生成して、利用者に提供することができる。そのため、タイムパフォーマンスが高いコンテンツを提供することができる情報処理方法を提供することができる。
【0103】
本開示に係る情報処理プログラムは、利用者のコンテンツに対するアクセスに関する情報を示すアクセス履歴情報を取得するステップと、アクセス履歴情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定するステップと、選定したコンテンツを用いて、複数のコンテンツの内容を要約したまとめコンテンツを生成するステップと、生成されたまとめコンテンツを提供するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0104】
この構成によれば、利用者のアクセス履歴情報に基づいて、まとめコンテンツの対象となるコンテンツを選定して、選定したコンテンツを要約したまとめコンテンツを生成して、利用者に提供することができる。そのため、タイムパフォーマンスが高いコンテンツを提供することができる情報処理プログラムを提供することができる。
【0105】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0106】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部131は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0107】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 コンテンツ記憶部
122 アクセス履歴記憶部
130 制御部
131 受付部
132 取得部
133 選定部
134 生成部
135 提供部
200 利用者端末
210 通信部
220 入力部
230 出力部
240 制御部
241 受付部
242 提供部
300 事業者端末
310 通信部
320 入力部
330 出力部
340 制御部
341 受付部
N ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9