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特開2024-118367情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118367
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0203 20230101AFI20240823BHJP
【FI】
G06Q30/0203
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024743
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】横内 寿樹
(72)【発明者】
【氏名】中司 智朱希
(72)【発明者】
【氏名】駒宮 大己
(72)【発明者】
【氏名】上杉 堅生
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB02
5L030BB05
5L049BB02
5L049BB05
(57)【要約】
【課題】複数の拠点ごとの潜在顧客のニーズに関わる情報を適切に表示することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、利用者が入力した検索クエリ、及び利用者情報を取得する取得部と、利用者の位置情報に基づいて、地図をメッシュ状に複数の領域に区切ってできた複数の領域のうち、検索クエリを入力した利用者の位置する領域を特定する特定部と、事業者端末から特定の検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンの対象となる検索クエリを受け付ける受付部と、領域ごとに割合アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供する提供部と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が入力した検索クエリ、及び利用者情報を取得する取得部と、
利用者の位置情報に基づいて、地図をメッシュ状に複数の領域に区切ってできた複数の領域のうち、検索クエリを入力した利用者の位置する領域を特定する特定部と、
事業者端末から特定の検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンの対象となる検索クエリを受け付ける受付部と、
領域ごとに前記割合アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供する提供部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記検索クエリをカテゴリに分類する分類部と、をさらに備え、
前記受付部は、事業者端末から割合アイコンの対象となる検索クエリのカテゴリを受け付け、
前記提供部は、前記領域ごとに受け付けたカテゴリの検索クエリの割合を示す割合アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受付部は、事業者端末から領域の指定を受け付けて、
前記提供部は、事業者端末から受け付けた領域における検索クエリの数を基準として、他の領域の検索クエリの相対値を示す相対値アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
利用者が入力した検索クエリ、及び利用者情報を取得するステップと、
利用者の位置情報に基づいて、地図をメッシュ状に複数の領域に区切ってできた複数の領域のうち、検索クエリを入力した利用者の位置する領域を特定するステップと、
事業者端末から特定の検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンの対象となる検索クエリを受け付けるステップと、
領域ごとに前記割合アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供するステップと、
を含む、情報処理方法。
【請求項5】
利用者が入力した検索クエリ、及び利用者情報を取得するステップと、
利用者の位置情報に基づいて、地図をメッシュ状に複数の領域に区切ってできた複数の領域のうち、検索クエリを入力した利用者の位置する領域を特定するステップと、
事業者端末から特定の検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンの対象となる検索クエリを受け付けるステップと、
領域ごとに前記割合アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供するステップと、
をコンピュータに実行させる、情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン等により計測された位置情報を用いることで各種の有用な知見が得られると考えられる。例えば、各種の商品を販売する店舗を訪問した利用者の位置情報を活用することにより、当該の店舗を運営する事業者が店舗のマーケティング戦略の立案に役立てることが考えられる。さらに、利用者の位置情報に加えて、利用者が入力した検索クエリなどの情報を組み合わせることによって、有用な知見が得られると考えられる。
【0003】
例えば、下記の特許文献1には、店舗及び顧客の各々の位置情報を格納する記憶部と、位置情報に基づき、対象時期に店舗を訪問した来店客のうち対象時期以外の特定期間に店舗を再訪した再訪客、及び来店客のうち対象時期以外の特定期間に所在確認できる生存客の数をそれぞれ特定し、生存客における再訪客の割合を算定することで、店舗に関する顧客の継続率を算定する算定部と、を備えるデータ分析装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-96744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のデータ分析装置は、店舗の顧客の継続率を算出することはできるもの、店舗を訪問した来店客が興味を有している商品やサービスについて把握することはできなかった。
【0006】
本開示は上記課題を鑑み、位置情報と繋がる潜在顧客のニーズに関わる情報を適切に表示することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る情報処理装置は、利用者が入力した検索クエリ、及び利用者情報を取得する取得部と、利用者の位置情報に基づいて、地図をメッシュ状に複数の領域に区切ってできた複数の領域のうち、検索クエリを入力した利用者の位置する領域を特定する特定部と、事業者端末から特定の検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンの対象となる検索クエリを受け付ける受付部と、領域ごとに前記割合アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供する提供部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、位置情報と繋がる潜在顧客のニーズに関わる情報を適切に表示することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置の利用者情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置の検索クエリ記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る事業者端末の構成例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。
【0011】
(実施形態)
〔1.実施形態に係る情報処理〕
〔1-1.実施形態に係る情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図1では、実施形態に係る情報処理が情報処理装置100、利用者端末200、事業者端末300により実行される例を示す。以下、実施形態に係る情報処理についてステップごとに順を追って説明する。
【0012】
まず、情報処理装置100は、利用者端末200から検索クエリ、及び利用者情報を取得する(ステップS1)。例えば、情報処理装置100は、利用者端末200から利用者Uが入力した検索クエリとして、「ニンジン 栄養」や「バナナ 朝食」、「チェコレート カカオ」といった検索クエリを受け付けてよい。なお、ここでは食品に関わる検索クエリを例として挙げたが、食品に関わる検索クエリだけに限定されることなく、情報処理装置100は、利用者Uが入力したその他の検索クエリについても取得する。情報処理装置100は、利用者端末200から利用者Uが入力した検索クエリを取得したら、取得した検索クエリを後述して説明する検索クエリ記憶部123に記憶する。なお、図1に示す利用者U、及び利用者端末200は例示であって、情報処理装置100は、これ以上の数の他の利用者端末200を利用する他の利用者が入力した検索クエリを取得して、取得した検索クエリを検索クエリ記憶部123に記憶してよい。
【0013】
また、ステップS1において、情報処理装置100は、利用者情報も取得する。ここで、利用者情報は、利用者に関する情報と、利用者の行動に関する情報を示す行動情報を含む。なお、行動情報は、利用者の所定の情報サービスの利用によって生じる利用者の所定の情報サービスを用いた行動や、実店舗での決済などを示す情報である。情報処理装置100は、利用者端末200から利用者情報を取得したら、取得した利用者情報を利用者情報記憶部122に記憶する。なお、図1に示す利用者U、及び利用者端末200は例示であって、情報処理装置100は、これ以上の数の利用者の利用者端末200から利用者情報を取得してよい。
【0014】
次に、情報処理装置100は、利用者の位置する領域を特定する(ステップS2)。例えば、情報処理装置100は、ステップS1において取得した利用者情報に含まれる位置情報に基づいて、事業者の拠点の位置する領域から所定の距離の範囲に含まれる地域を複数の領域に区切られた領域のうちの利用者が位置する領域を特定する。例えば、情報処理装置100は、後述して説明する地図情報DB記憶部121、及び利用者情報記憶部122を参照し、利用者の位置情報に基づいて、1ヶ月や、1週間、1日などといった予め設定された期間中に利用者が位置していた領域を地図上の複数の領域に区切られた領域ごとに特定する。すなわち、情報処理装置100は、領域ごとに当該の領域に位置する利用者を特定する。これにより、地図上の領域ごとに当該の領域に位置する利用者の数を把握することができる。
【0015】
次に、情報処理装置100は、事業者端末300から割合アイコンの対象となる検索クエリを受け付ける(ステップS3)。ここで、割合アイコンとは、特定の検索クエリを入力した利用者の特定の領域に位置する全ての利用者の中における割合の大きさをアイコンの大きさや、色の変化、形状の変化などの視覚によって認識できる形態によって示すものである。例えば、情報処理装置100は、事業者端末300から事業者Mが入力した割合アイコンの対象とする検索クエリを受け付ける。なお、情報処理装置100が事業者端末300から受け付ける検索クエリは、一つの単語によって成り立つ検索クエリだけではなく、複数の単語の組み合わせによって成り立つ検索クエリであってもよい。また、情報処理装置100は、事業者端末300から割合アイコンの対象となる複数の検索クエリを受け付けてもよい。
【0016】
次に、情報処理装置100は、割合アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供する(ステップS4)。例えば、情報処理装置100は、ステップS3において事業者端末300から受け付けた割合アイコンの対象となる検索クエリを入力した全ての利用者を、検索クエリ記憶部123を参照することによって特定する。そして、情報処理装置100は、地図上の複数の領域に区切られた領域ごとに、当該の領域に位置する全ての利用者のうち、割合アイコンの対象となる検索クエリを入力した利用者の割合を算出する。そして、情報処理装置100は、算出した割合の大きさを視覚的に示す割合アイコンを、地図上の領域ごとに配置した地図コンテンツを生成する。そして、情報処理装置100は、生成した地図コンテンツを事業者端末300に提供する。
【0017】
例えば、情報処理装置100は、図1に示す地図コンテンツ50のような態様の地図コンテンツを提供してよい。図1に示す地図コンテンツ50の例においては、地図51に、拠点55~58に対応し、拠点55~58の位置を表すピン55a~58aが表示される。ピン55a~58aの周囲の領域54には、当該の領域54に位置する全ての利用者のうち、割合アイコンの対象となる検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコン55b~58bが配置される。なお、図1に示すように割合アイコン55bが、検索クエリAの割合に対応し、割合アイコン56bが、検索クエリBの割合に対応し、割合アイコン57bが、検索クエリCの割合に対応し、割合アイコン58bが、検索クエリDの割合に対応する。
【0018】
割合アイコン55b~58bは、例えば、領域に位置する全ての利用者のうち、割合アイコンの対象となる検索クエリを入力した利用者の割合が0%以上20%未満、20%以上40%未満、及び40%以上60%未満のそれぞれに対応するように、つまり、割合が多いほど大きくなるように、割合アイコンの大きさが変更されて配置されてよい。
【0019】
また、割合アイコン55b~58bは、同じ領域に割合アイコンの対象となる異なる検索クエリを入力した利用者がいる場合、それぞれに対応する割合アイコン55b~58bを同じ領域54の中に配置する。
【0020】
これによれば、特定の検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンを複数の領域に区切られた地図上の領域ごとに配置した地図コンテンツを提供することができる。そのため、位置情報と繋がる潜在顧客のニーズに関わる情報を適切に表示することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0021】
〔1-2.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、検索クエリをカテゴリごとに分類し、事業者端末300から割合アイコンの対象となる検索クエリのカテゴリを受け付け、領域ごとに受け付けたカテゴリの検索クエリの割合を示す割合アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供する。
【0022】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、図1に示したステップS1からS2と同じ処理を実行する。ステップS1からS2は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0023】
次に、情報処理装置100は、検索クエリをカテゴリに分類する(ステップS3-1)。例えば、情報処理装置100は、検索クエリのデータと、検索クエリのカテゴリとの関係を学習した学習済みモデルを用いることによって、検索クエリをカテゴリごとに分類してよい。なお、一つの検索クエリに対して、複数のカテゴリを付与するマルチラベル分類を行ったデータを用いて、学習用データを用意してよい。また、学習に使用するモデルには、例えば、BERT(Bidirectional Encorder Representative from Transformer)を用いてよい。これにより、ステップS1において取得した検索クエリをカテゴリに分類することができる。
【0024】
次に、情報処理装置100は、事業者端末300から割合アイコンの対象となる検索クエリのカテゴリを受け付ける(ステップS3-2)。例えば、情報処理装置100は、事業者端末300に、検索クエリのカテゴリの複数の選択肢を表示させて、事業者Mから複数の選択肢の中から割合アイコンの対象となるカテゴリの選択を受け付けてよい。例えば、情報処理装置100は、事業者Mが入力した割合アイコンの対象となる検索クエリのカテゴリとして「食品」というカテゴリを受け付けてよい。なお、情報処理装置100は、事業者端末300から割合アイコンの対象となる検索クエリのカテゴリを複数受け付けてもよい。
【0025】
次に、情報処理装置100は、領域ごとに受け付けたカテゴリに該当する検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供する(ステップS4-1)。例えば、情報処理装置100は、ステップS3-2において事業者端末300から受け付けた割合アイコンの対象となる検索クエリのカテゴリに該当する検索クエリを入力した全ての利用者を、検索クエリ記憶部123を参照することによって特定する。そして、情報処理装置100は、地図上の複数の領域に区切られた領域ごとに、当該の領域に位置する全ての利用者のうち、割合アイコンの対象となるカテゴリに該当する検索クエリを入力した利用者の割合を算出する。そして、情報処理装置100は、算出した割合の大きさを視覚的に示す割合アイコンを、地図上の領域ごとに配置した地図コンテンツを生成する。そして、情報処理装置100は、生成した地図コンテンツを事業者端末300に提供する。
【0026】
これによれば、特定のカテゴリに該当する検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンを複数の領域に区切られた地図上の領域ごとに配置した地図コンテンツを提供することができる。そのため、位置情報と繋がる潜在顧客のニーズに関わる情報を適切に表示することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0027】
〔1-3.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、事業者端末300から領域の指定を受け付けて、事業者端末300から受け付けた領域における検索クエリの入力回数を基準として、他の領域の当該の検索クエリの相対値を示す相対値アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供する。
【0028】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、図1に示したステップS1からS4と同じ処理を実行する。ステップS1からS3は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0029】
次に、情報処理装置100は、事業者端末300から領域の指定を受け付ける(ステップS3-A)。例えば、情報処理装置100は、図1に示す地図コンテンツ50のメッシュ状に区切られた複数の領域54のうちの一つの指定を、事業者端末300から受け付けてよい。例えば、事業者端末300の出力部330のタッチパネルに表示された地図コンテンツに対して、事業者Mから受け付けた領域の指定を、事業者Mの領域の指定として受け付けてよい。
【0030】
次に、情報処理装置100は、事業者端末300から受け付けた領域における検索クエリの入力回数を基準として、他の領域における検索クエリの入力回数の相対値を示す相対値アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供する(ステップS4-A)。例えば、情報処理装置100は、ステップS3-Aにおいて受け付けた領域に位置する全ての利用者が入力した、ステップS3において受け付けた検索クエリの入力回数を基準として、その他の領域ごとに当該領域に位置する全ての利用者が入力した検索クエリの入力回数の相対値を算出する。そして、情報処理装置100は、算出した相対値の大きさを視覚的に示す相対値アイコンを、地図上の対応する領域ごとに配置した地図コンテンツを生成する。そして、情報処理装置100は、生成した地図コンテンツを事業者端末300に提供する。
【0031】
これによれば、特定の領域を基準として、その他の領域における特定の検索クエリを入力した回数の相対値を示す相対値アイコンを、複数の領域に区切られた地図上の領域ごとに配置した地図コンテンツを提供することができる。そのため、位置情報と繋がる潜在顧客のニーズに関わる情報を適切に表示することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0032】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、図2を用いて実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理装置100と、利用者端末200と、事業者端末300と、ネットワークNを有する。以下、これらの構成について簡単に順を追って説明する。
【0033】
情報処理装置100は、例えばPC(Personal Computer)、WS(Work Station)、サーバの機能を備えるコンピュータなどの情報処理装置であってよい。情報処理装置100は、例えば、利用者端末200からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0034】
利用者端末200は、利用者が利用する情報処理装置である。利用者端末200は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置であってよい。なお、図1に示す例においては、利用者端末200がスマートフォンである場合を示している。
【0035】
事業者端末300は、事業者が利用する情報処理装置である。事業者端末300は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA等の情報処理装置であってよい。なお、図1に示す例においては、事業者端末300がノート型PCである場合を示している。
【0036】
ネットワークNは、情報処理装置100と、利用者端末200と、事業者端末300を有線、又は無線により相互に通信可能に接続する。ネットワークNが有線の場合は、IEEE802.3に規定されるイーサネット(登録商標)(ETHERNET(登録商標))により実現されてよい。また、ネットワークNが無線の場合は、IEEE802.11に規定される無線LAN(Local Area Network)により実現されてよい。
【0037】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、図3を用いて、情報処理装置100の構成について説明する。
【0038】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、を有する。
【0039】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線LAN(Local Area Network)カード等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末200などとの間で情報の送受信を行う。
【0040】
(記憶部120について)
記憶部120は、主記憶装置と外部記憶装置とを備える。主記憶装置は、制御部130が実行するプログラム、あるいは制御部130が処理するデータを記憶する。主記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等のような半導体メモリ素子によって実現されてよい。外部記憶装置は、制御部130が処理するデータを保存する。外部記憶装置は、例えば、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)、磁気テープ、光ディスク等によって実現されてよい。
【0041】
図3に示すように、記憶部120は、地図情報DB記憶部121と、利用者情報記憶部122と、検索クエリ記憶部123を有する。以下、これらの構成について順を追って説明する。
【0042】
(地図情報DB記憶部121について)
地図情報DB記憶部121は、地図データと、各種の施設や、店舗等の拠点情報とを記憶する。地図データとしては、例えば、住宅地図レベルの縮尺から世界地図レベルの縮尺まで拡縮可能な地図データを用いることができる。拠点情報としては、業種、店名、営業時間といった情報が挙げられる。また、拠点情報は、位置情報が地図データに対応付けて記憶されている。
【0043】
(利用者情報記憶部122について)
利用者情報記憶部122は、利用者に関する情報を記憶する。ここで、図5を用いて、利用者情報記憶部122が記憶する情報の一例を説明する。図5は、実施形態に係る情報処理装置の利用者情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0044】
図5に示す例において、利用者情報記憶部122は、「利用者ID」、「生年月日」、「性別」、「職業」、「位置情報」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購入履歴」、「路線検索履歴」、「掲示板投稿履歴」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0045】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子であり文字列や番号などによって表される。「生年月日」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の生年月日に関する情報である。「性別」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の性別に関する情報である。「職業」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の職業に関する情報である。「位置情報」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の位置を示す情報である。「検索履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者が検索に使用した検索クエリと入力時刻とを含む情報である。「閲覧履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者のWEBサイトの閲覧サイトと閲覧時刻とを含む情報である。「購入履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者のインターネット通信販売サイトや所定のサービス契約サイト、実店舗などにおける購入商品、又は購入サービスと購入時刻とを含む情報である。「路線検索履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の路線検索結果と検索時刻とを含む情報である。「掲示板投稿履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の掲示板投稿と投稿時刻とを含む情報である。
【0046】
すなわち、図5においては、利用者ID「UID#1」により識別された利用者の生年月日が「生年月日#U1」であり、性別が「女性」であり、職業が「職業#U1」であり、位置情報が「位置情報#U1」であり、検索履歴が「検索履歴#U1」であり、利用者の閲覧履歴が「閲覧履歴#U1」であり、購入履歴が「購入履歴#U1」であり、路線検索履歴が「路線検索履歴#U1」であり、掲示板投稿履歴が「掲示板投稿履歴#U1」であることを示している。
【0047】
なお、利用者情報記憶部122に記憶される情報は、「利用者ID」、「生年月日」、「性別」、「職業」、「位置情報」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購入履歴」、「路線検索履歴」、「掲示板投稿履歴」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の利用者に関する情報が記憶されてよい。
【0048】
(検索クエリ記憶部123について)
検索クエリ記憶部123は、検索クエリに関する情報を記憶する。ここで、図5を用いて、検索クエリ記憶部123が記憶する情報の一例を説明する。図5は、実施形態に係る情報処理装置の検索クエリ記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0049】
図5に示す例において、検索クエリ記憶部123は、「利用者ID」、「検索クエリID」、「検索クエリ」、「カテゴリ」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0050】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「検索クエリID」は、検索クエリを識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「検索クエリ」は、「検索クエリID」により識別される検索クエリのテキストデータを示す。「カテゴリ」は、「検索クエリID」により識別される検索クエリの分類を示す。なお、「カテゴリ」は、後述して説明する分類部135によって付与されてよく、一つの検索クエリに対して、複数の異なるカテゴリが付与されてよい。
【0051】
すなわち、図5においては、利用者ID「UID#1」によって識別される利用者が入力した検索クエリID「QID#1」によって識別される検索クエリ「QUERY#1」に対してカテゴリ「CTG#1」が付与されて記憶されていることを示している。
【0052】
なお、検索クエリ記憶部123に記憶される情報は、「利用者ID」、「検索クエリID」、「検索クエリ」、「カテゴリ」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の検索クエリに関係する情報が記憶されてよい。
【0053】
(制御部130について)
次に、図3に戻って、制御部130について説明する。制御部130は、情報処理装置100を制御するコントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100の記憶部120に記憶されている各種プログラムを読み出して、RAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0054】
制御部130は、図3に示すように、取得部131と、特定部132と、受付部133と、提供部134と、分類部135を有する。制御部130は、記憶部120からプログラムを読み出して、RAMを作業領域として実行することで、これらの機能を実現して、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。以下、これらの処理を、順を追って説明する。
【0055】
(取得部131について)
取得部131は、利用者が入力した検索クエリ、及び利用者情報を取得する。例えば、取得部131は、利用者端末200から利用者が入力した検索クエリとして、「ニンジン 栄養」や「バナナ 朝食」、「チェコレート カカオ」といった検索クエリを取得してよい。なお、ここでは食品に関わる検索クエリを例として挙げたが、食品に関わる検索クエリだけに限定されることなく、取得部131は、利用者が入力したその他の検索クエリについても取得する。取得部131は、利用者端末200から利用者が入力した検索クエリを取得したら、取得した検索クエリを検索クエリ記憶部123に記憶する。
【0056】
前述したように、取得部131は、利用者情報も取得する。取得部131は、利用者端末200から利用者情報を取得したら、取得した利用者情報を利用者情報記憶部122に記憶する。なお、取得部131は、利用者端末200からアクセスがある度に、利用者情報を取得して、取得した利用者情報を利用者情報記憶部122に記憶してよい。
【0057】
(特定部132について)
特定部132は、利用者の位置情報に基づいて、地図をメッシュ状に複数の領域に区切ってできた複数の領域のうち、検索クエリを入力した利用者の位置する領域を特定する。例えば、特定部132は、取得部131が取得した利用者情報に含まれる位置情報に基づいて、事業者Mの拠点の位置する領域から所定の距離の範囲に含まれる地域を複数の領域に区切られた領域のうちの利用者が位置する領域を特定する。例えば、特定部132は、地図情報DB記憶部121、及び利用者情報記憶部122を参照し、利用者の位置情報に基づいて、1ヶ月や、1週間、1日などといった予め設定された期間中に利用者が位置していた領域を地図上の複数の領域に区切られた領域ごとに特定する。すなわち、特定部132は、領域ごとに当該の領域に位置する利用者を特定する。
【0058】
(受付部133について)
受付部133は、事業者端末300から各種の情報を受け付ける。例えば、受付部133は、事業者端末300から特定の検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンの対象となる検索クエリを受け付ける。例えば、受付部133は、事業者端末300から事業者Mが入力した割合アイコンの対象とする検索クエリを受け付ける。なお、受付部133が、事業者端末300から受け付ける検索クエリは、一つの単語によって成り立つ検索クエリだけではなく、複数の単語の組み合わせによって成り立つ検索クエリであってもよい。また、受付部133は、事業者端末300から割合アイコンの対象となる複数の検索クエリを受け付けてもよい。
【0059】
また、受付部133は、事業者端末300から割合アイコンの対象となる検索クエリのカテゴリを受け付ける。例えば、受付部133は、事業者端末300に、検索クエリのカテゴリの複数の選択肢を表示させて、事業者Mから複数の選択肢の中から割合アイコンの対象となるカテゴリの選択を受け付けてよい。例えば、受付部133は、事業者Mが入力した割合アイコンの対象となる検索クエリのカテゴリとして「食品」というカテゴリを受け付けてよい。なお、受付部133は、事業者端末300から割合アイコンの対象となる検索クエリのカテゴリを複数受け付けてもよい。
【0060】
受付部133は、事業者端末300から領域の指定を受け付ける。例えば、受付部133は、図1に示す地図コンテンツ50のメッシュ状に区切られた複数の領域54のうちの一つの指定を、事業者端末300から受け付けてよい。例えば、受付部133は、事業者端末300の出力部330のタッチパネルに表示された地図コンテンツ50に対して、事業者Mから受け付けた領域の指定を、事業者Mの領域の指定として受け付けてよい。
【0061】
(提供部134について)
提供部134は、事業者端末300に各種の情報を提供する。具体的には、提供部134は、複数の領域ごとに割合アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供する。例えば、提供部134は、受付部133が事業者端末300から受け付けた割合アイコンの対象となる検索クエリを入力した全ての利用者を、検索クエリ記憶部123を参照することによって特定する。そして、提供部134は、地図上の複数の領域に区切られた領域ごとに、当該の領域に位置する全ての利用者のうち、割合アイコンの対象となる検索クエリを入力した利用者の割合を算出する。そして、提供部134は、算出した割合の大きさを視覚的に示す割合アイコンを、地図上の領域ごとに配置した地図コンテンツを生成する。そして、提供部134は、生成した地図コンテンツを事業者端末300に提供する。
【0062】
また、提供部134は、領域ごとに受け付けたカテゴリに該当する検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供する。例えば、提供部134は、受付部133が事業者端末300から受け付けた割合アイコンの対象となる検索クエリのカテゴリに該当する検索クエリを入力した全ての利用者を、検索クエリ記憶部123を参照することによって特定する。そして、提供部134は、地図上の複数の領域に区切られた領域ごとに、当該の領域に位置する全ての利用者のうち、割合アイコンの対象となるカテゴリに該当する検索クエリを入力した利用者の割合を算出する。そして、提供部134は、算出した割合の大きさを視覚的に示す割合アイコンを、地図上の領域ごとに配置した地図コンテンツを生成する。そして、提供部134は、生成した地図コンテンツを事業者端末300に提供する。
【0063】
また、提供部134は、事業者端末300から受け付けた領域における検索クエリの入力回数を基準として、他の領域における当該の検索クエリの入力回数の相対値を示す相対値アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供する。例えば、提供部134は、受付部133が受け付けた領域に位置する全ての利用者が入力した、受付部133が受け付けた検索クエリの入力回数を基準として、その他の領域ごとに当該領域に位置する全ての利用者が入力した検索クエリの入力回数の相対値を算出する。そして、提供部134は、算出した相対値の大きさを視覚的に示す相対値アイコンを、地図上の対応する領域ごとに配置した地図コンテンツを生成する。そして、提供部134は、生成した地図コンテンツを事業者端末300に提供する。
【0064】
(分類部135について)
分類部135は、検索クエリをカテゴリに分類する。例えば、分類部135は、検索クエリのデータと、検索クエリのカテゴリとの関係を学習した学習済みモデルを用いることによって、検索クエリをカテゴリごとに分類してよい。なお、一つの検索クエリに対して、複数のカテゴリを付与するマルチラベル分類を行ったデータを用いて、学習用データを用意してよい。また、学習に使用するモデルには、例えば、BERTを用いてよい。
【0065】
〔4.利用者端末の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る利用者端末200の構成について説明する。図6は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。図6に示すように、利用者端末200は、通信部210と、入力部220と、出力部230と、制御部240を有する。
【0066】
通信部210は、例えば、NIC、無線LANカード等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
【0067】
入力部220は、利用者から各種の操作情報が入力される。例えば、入力部220は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部230)を介して利用者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部220は、利用者端末200に設けられたボタンや、利用者端末200に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0068】
出力部230は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット型端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。つまり、利用者端末200は、入力部220がタッチパネルである場合は、出力部230である表示画面により利用者の入力を受け付け、利用者への出力も行う。また、出力部230は、スピーカーであってもよく、スピーカーにより音声を出力してよい。
【0069】
制御部240は、例えば、CPUやMPU等によって、利用者端末200に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部240は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0070】
図6に示すように、制御部240は、受付部241と、を有する。
【0071】
受付部241は、利用者の操作を受け付ける。例えば、受付部241は、利用者の所定のWEBサイトへのアクセスに関する操作や、コンテンツに対する操作などを受け付ける。例えば、受付部241は、利用者からWEBサイトに表示されたリンクに対するクリック操作や、文字入力ボックスへの文字入力操作、コンテンツの隣に表示されたスクロールバーに対するスワイプ操作、コンテンツの隣に表示されたフォローボタンのクリック操作などといった操作を受け付ける。
【0072】
〔5.事業者端末の構成〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る事業者端末300の構成について説明する。図7は、実施形態に係る事業者端末の構成例を示す図である。図7に示すように、事業者端末300は、通信部310と、入力部320と、出力部330と、制御部340と、を有する。
【0073】
通信部310は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部310は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
【0074】
入力部320は、事業者から各種の操作情報が入力される。例えば、入力部320は、事業者端末300に接続されたキーボードやマウスから事業者の各種操作を受け付けてもよい。また、入力部320は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部330)を介して事業者から各種操作を受け付けてもよい。
【0075】
出力部330は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等によって実現される表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。なお、事業者端末300の入力部320が、タッチパネルを介して事業者から各種操作を受け付ける場合は、出力部330である表示画面により利用者の入力を受け付け、さらに利用者への出力も行う。また、出力部230は、スピーカーであり、スピーカーにより音声を出力してよい。
【0076】
制御部340は、例えば、CPUやMPU等によって、事業者端末300に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部340は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0077】
図7に示すように、制御部340は、受付部341と、提供部342を有する。
【0078】
受付部341は、事業者から各種の情報を受け付ける。受付部341は、出力部330に、入力ボックスや複数の選択肢を表示させて、事業者から各種の情報を受け付けてよい。例えば、受付部341は、事業者から特定の検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンの対象となる検索クエリを受け付ける。また、受付部341は、事業者から割合アイコンの対象となる検索クエリのカテゴリを受け付ける。また、受付部341は、事業者から領域の指定を受け付ける。
【0079】
提供部342は、事業者に地図コンテンツを提供する。提供部342は、出力部330に情報処理装置100から提供された地図コンテンツを表示させることによって、事業者に地図コンテンツを提供してよい。
【0080】
〔6.情報処理のフロー〕
次に、図8を用いて、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。図8は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、図8に示すフローチャートに沿って、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
【0081】
まず、情報処理装置100は、検索クエリ、及び利用者情報を取得する(ステップS101)。次に、情報処理装置100は、利用者の位置を地図上のメッシュ状に複数の領域に区切られた領域ごとに特定する(ステップS102)。そして、情報処理装置100は、割合アイコンの対象となる検索クエリを受け付ける(ステップS103)。そして、情報処理装置100は、割合アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供する(ステップS104)。
【0082】
これによれば、特定の検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンを複数の領域に区切られた地図上の領域ごとに配置した地図コンテンツを提供することができる。そのため、位置情報と繋がる潜在顧客のニーズに関わる情報を適切に表示することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0083】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置100は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図9は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0084】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが記憶される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0085】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0086】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0087】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0088】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0089】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、情報処理装置100の制御部130の機能を実現する。
【0090】
〔8.構成と効果〕
本開示に係る情報処理装置100は、利用者が入力した検索クエリ、及び利用者情報を取得する取得部131と、利用者の位置情報に基づいて、地図をメッシュ状に複数の領域に区切ってできた複数の領域のうち、検索クエリを入力した利用者の位置する領域を特定する特定部132と、事業者端末300から特定の検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンの対象となる検索クエリを受け付ける受付部133と、領域ごとに割合アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供する提供部134と、を備える。
【0091】
この構成によれば、特定の検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンを複数の領域に区切られた地図上の領域ごとに配置した地図コンテンツを提供することができる。そのため、位置情報と繋がる潜在顧客のニーズに関わる情報を適切に表示することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0092】
本開示に係る情報処理装置100は、検索クエリをカテゴリに分類する分類部135と、をさらに備え、受付部133は、事業者端末300から割合アイコンの対象となる検索クエリのカテゴリを受け付け、提供部134は、領域ごとに受け付けたカテゴリの検索クエリの割合を示す割合アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供する。
【0093】
この構成によれば、特定のカテゴリに該当する検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンを複数の領域に区切られた地図上の領域ごとに配置した地図コンテンツを提供することができる。そのため、位置情報と繋がる潜在顧客のニーズに関わる情報を適切に表示することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0094】
本開示に係る情報処理装置100の受付部133は、事業者端末300から領域の指定を受け付けて、提供部134は、事業者端末300から受け付けた領域における検索クエリの数を基準として、他の領域の検索クエリの相対値を示す相対値アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供する。
【0095】
この構成によれば、特定の領域を基準として、その他の領域における特定の検索クエリを入力した回数の相対値を示す相対値アイコンを、複数の領域に区切られた地図上の領域ごとに配置した地図コンテンツを提供することができる。そのため、位置情報と繋がる潜在顧客のニーズに関わる情報を適切に表示することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0096】
本開示に係る情報処理方法は、利用者が入力した検索クエリ、及び利用者情報を取得するステップと、利用者の位置情報に基づいて、地図をメッシュ状に複数の領域に区切ってできた複数の領域のうち、検索クエリを入力した利用者の位置する領域を特定するステップと、事業者端末300から特定の検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンの対象となる検索クエリを受け付けるステップと、領域ごとに割合アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供するステップと、を含む。
【0097】
この構成によれば、特定の検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンを複数の領域に区切られた地図上の領域ごとに配置した地図コンテンツを提供することができる。そのため、位置情報と繋がる潜在顧客のニーズに関わる情報を適切に表示することができる情報処理方法を提供することができる。
【0098】
本開示に係る情報処理プログラムは、利用者が入力した検索クエリ、及び利用者情報を取得するステップと、利用者の位置情報に基づいて、地図をメッシュ状に複数の領域に区切ってできた複数の領域のうち、検索クエリを入力した利用者の位置する領域を特定するステップと、事業者端末300から特定の検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンの対象となる検索クエリを受け付けるステップと、領域ごとに割合アイコンを地図上に配置した地図コンテンツを提供するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0099】
この構成によれば、特定の検索クエリを入力した利用者の割合を示す割合アイコンを複数の領域に区切られた地図上の領域ごとに配置した地図コンテンツを提供することができる。そのため、位置情報と繋がる潜在顧客のニーズに関わる情報を適切に表示することができる情報処理プログラムを提供することができる。
【0100】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0101】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部131は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0102】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 地図情報DB記憶部
122 利用者情報記憶部
123 検索クエリ記憶部
130 制御部
131 取得部
132 特定部
133 受付部
134 提供部
135 分類部
200 利用者端末
210 通信部
220 入力部
230 出力部
240 制御部
241 受付部
300 事業者端末
310 通信部
320 入力部
330 出力部
340 制御部
341 受付部
342 提供部
N ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9