(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118378
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】収納庫及び景品収納ケース
(51)【国際特許分類】
B65D 6/08 20060101AFI20240823BHJP
A63F 11/00 20060101ALI20240823BHJP
【FI】
B65D6/08 Z
A63F11/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024755
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】517084737
【氏名又は名称】株式会社CUE
(74)【代理人】
【識別番号】100136205
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 康
(72)【発明者】
【氏名】藤本 裕貴
【テーマコード(参考)】
3E061
【Fターム(参考)】
3E061AA06
3E061AB02
3E061AB04
3E061AB09
3E061CA12
3E061CA22
(57)【要約】
【課題】 可搬性に優れ、且つ組み立てが容易な収納庫及びそれを利用した景品収納ケースを提供する。
【解決手段】 複数の枠体21a、21b及び21cの組み合わせにより所定の立体的形状を形成する骨組部20と、骨組部20の外側を覆う袋状の外装部10とを備え、外装部10は、骨組部20の所定の方向視における輪郭に対応する平面形状を有するとともに骨組部20が挿入する形状を形成可能な組み立て用開口部13と、組み立て用開口部13が設けられた面に交差する面上に位置するとともに骨組部20が挿入不可能な形状を形成する、開閉自在な景品用開口部12とを有する、景品収納ケース1。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の枠体の組み合わせにより所定の立体的形状を形成する骨組部と、
前記骨組部の外側を覆う袋状の外装部とを備え、
前記外装部は、
前記骨組部の所定の方向視における輪郭に対応する平面形状を有するとともに前記骨組部が挿入される形状を形成可能な第1の開口と、
前記第1の開口が設けられた面に交差する面上に位置するとともに前記骨組部が挿入不可能な形状を形成する、開閉自在な第2の開口とを有する、
収納庫。
【請求項2】
前記外装部は、前記骨組部の前記所定の立体的形状に対応した外形として柱体形状を形成し、
前記第1の開口は、前記外装部が形成する柱体形状の底面と平行をなす位置に設けられており、
前記第2の開口は、前記外装部が形成する柱体形状の側面上に対応する位置に設けられている、
請求項1に記載の収納庫。
【請求項3】
前記第1の開口は、前記外装部が形成する柱体形状の底面上に対応する位置に設けられている、
請求項2に記載の収納庫。
【請求項4】
複数の枠体の組み合わせにより所定の立体的形状を形成する骨組部を外側から覆うことにより前記骨組部の立体的形状に対応した外形の収納庫を形成する、袋状の外装体であって、
前記骨組部の所定の方向視における輪郭に対応する平面形状を有するとともに前記骨組部が挿入可能である、開閉自在な第1の開口と、
前記第1の開口が設けられた面に交差する面上に位置するとともに前記骨組部が挿入不可能である、開閉自在な第2の開口とを備える、
外装体。
【請求項5】
景品獲得ゲーム機の景品を収納する、景品収納ケースである、
請求項1に記載の収納庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばクレーンゲームの景品のような物品を収納する景品収納ケースに好適な収納庫に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、クレーンゲーム機のような景品獲得ゲーム機を設置するゲームセンターにおいては、ゲーム機の筐体内部に収容される景品の残量が少なくなった場合の補充用に、景品を一時的に保管するための景品収納ケースが用いられている。
【0003】
そのようなものの例として、特許文献1には、織布又は網布等の材料が直方体形状の各平面に対応するように縫製された袋状の外装部分と、直方体形状の各辺に対応する枠体が外装部の内側にて組み合わされた状態にある骨組部分とを備えた景品収納ケースが開示されている。
【0004】
景品収納用ケースは、直方体形状の壁面に外形U字状の輪郭を有する開閉自在な開口が設けられる。景品は、この開口を介して、外装部分の内側でもあるケース内部に出し入れされる。
【0005】
更に、当該景品収納ケースは、使用直前までは、外装部分を平らに折りたたんだ状態あるいは筒状に丸めた状態に、骨組部分を枠体単位で分解した状態に、それぞれできることで、可搬性に優れた利点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来の技術においては、以下のような課題があった。すなわち、従来の景品収納ケースは、分解状態の骨組部分の組み立ては、景品を出し入れするための開口を利用して、外形が一定に定まらない状態にある外装部分の内部にて行う必要があり、作業を煩わしくするものであった。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、可搬性に優れ、且つ組み立てが容易な収納庫及びそれを利用した景品収納ケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明は、複数の枠体の組み合わせにより所定の立体的形状を形成する骨組部と、前記骨組部の外側を覆う袋状の外装部とを備え、前記外装部は、前記骨組部の所定の方向視における輪郭に対応する平面形状を有するとともに前記骨組部が挿入される形状を形成可能な第1の開口と、前記第1の開口が設けられた面に交差する面上に位置するとともに前記骨組部が挿入不可能な形状を形成する、開閉自在な第2の開口とを有する、収納庫である。
【0010】
本発明は、前記外装部は、前記骨組部の前記所定の立体的形状に対応した外形として柱体形状を形成し、前記第1の開口は、前記外装部が形成する柱体形状の底面と平行をなす位置に設けられており、前記第2の開口は、前記外装部が形成する柱体形状の側面上に対応する位置に設けられているものであってもよい。
【0011】
本発明は、前記第1の開口は、前記外装部が形成する柱体形状の底面上に対応する位置に設けられているものであってもよい。
【0012】
本発明は、複数の枠体の組み合わせにより所定の立体的形状を形成する骨組部を外側から覆うことにより前記骨組部の立体的形状に対応した外形の収納庫を形成する、袋状の外装体であって、前記骨組部の所定の方向視における輪郭に対応する平面形状を有するとともに前記骨組部が挿入可能である、開閉自在な第1の開口と、前記第1の開口が設けられた面に交差する面上に位置するとともに前記骨組部が挿入不可能である、開閉自在な第2の開口とを備える、外装体であってもよい。
【0013】
本発明は、景品獲得ゲーム機の景品を収納する、景品収納ケースであってもよい。
【発明の効果】
【0014】
以上のような本発明は、可搬性を有するとともに組み立てが容易になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施の形態に係る景品収納ケースの構成を示す斜視図
【
図2】本発明の実施の形態に係る景品収納ケースの構成を示す正面図
【
図3】本発明の実施の形態に係る景品収納ケースの構成を示す右側面図
【
図4】本発明の実施の形態に係る景品収納ケースの構成を示す左側面図
【
図5】本発明の実施の形態に係る景品収納ケースの使用状態を示す斜視図
【
図6】本発明の実施の形態に係る景品収納ケースの骨組部の構成を示す斜視図
【
図7】本発明の実施の形態に係る景品収納ケースの骨組部の構成を示す斜視図
【
図8】本発明の実施の形態に係る景品収納ケースの骨組部と外装部との組み合わせ状態を示す右側面図
【
図9】本発明の実施の形態に係る景品収納ケースの組み立て状態を説明するための斜視図
【
図10】本発明の他の実施の形態に係る景品収納ケースの構成を示す斜視図
【
図11】本発明の他の実施の形態に係る景品収納ケースの構成を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態に係る景品収納ケースの構成を示す斜視図であり、
図2は正面図、
図3は右側面図、
図4は左側面図である。
【0018】
各図に示すように、景品収納ケース1は、可撓性、伸縮性を有する合成繊維による織布、網布等の布類、若しくは他合成樹脂製のシート状の材料が直方体形状の各平面に対応するように縫合又は接着されてなる袋状の本体部11を有する外装部10と、直方体形状の各辺に対応する、後述する枠体が組み合わされてなる骨組部20とを、主要な構成として備える。
【0019】
外装部10の本体部11は、景品収納ケース1において骨組部20との組み合わせにより直方体形状の外形を保持した状態で自立する。具体的には、本体部11は、景品収納ケース1の載置状態において、景品収納ケース1の正面側及び背面側の壁体にそれぞれ対応する一対の平行面である正面11F及び背面11BKと、景品収納ケース1の右側面側及び左側面側の壁体にそれぞれ対応する一対の平行面である右側面11R及び左側面11Lと、景品収納ケース1の天面及び底面にそれぞれ対応する一対の平行面である天面11T及び底面11BTとを形成している。
【0020】
また、本体部11は、骨組部20と組み合わされていない状態では、材料の可撓性、伸縮性及び縫合等の形状に応じた範囲で、外形は不定形となる。これにより、外装部10は、平らに折りたたんだ状態あるいは筒状に丸めた状態その他使用者の所望の形状に変形させて、保管、運搬することができる。
【0021】
なお、以下の説明においては、
図1に示す外装部10の本体部11における、天面11T及び底面11BTの並びに沿った方向を上下方向、正面11F及び背面11BKの並びに沿った方向を前後方向、右側面11R及び左側面11Lの並びに沿った方向を左右方向と定める。これら各方向は、各図中にも直交座標として示す。
【0022】
正面11Fには、上方に向かって開いた外形略コの字状の輪郭を有する蓋部12aにより開閉自在に閉塞される景品用開口部12が設けられる。蓋部12aは、正面11Fの一部として形成され、正面11Fの外形と相似の平面形状を有する。蓋部12aと正面11Fの残余部である縁部12bとの境界は、ファスナーのエレメント部12cを構成し、ファスナーのスライダ12dの移動に応じて蓋部12aを縁部12bから分離結合自在としている。これにより、
図5に示すように、蓋部12aは、エレメント部12cから上方に捲り上げることができ、その結果、本体部11の収納空間11xに連通する景品用開口本体12xが正面11F上に露出する。
【0023】
なお、各図においては、エレメント部12cに対しては単一のスライダ12dを設ける構成としたが、スライダ12dは複数設ける構成としてもよい。
【0024】
右側面11Rには、下方に向かって開いた外形略コの字状の輪郭を有する蓋部13aにより開閉自在に閉塞される組み立て用開口部13が設けられる。蓋部13aも、蓋部12aと同様、右側面11Rの一部として形成され、右側面11Rの外形と相似の平面形状を有する。蓋部13aと右側面11Rの残余部である縁部13bとの境界は、ファスナーのエレメント部13cを構成し、ファスナーのスライダ13dの移動に応じて蓋部13aを縁部13bから分離結合自在としている。これにより、
図5に示すように、蓋部13aは、エレメント部13cから下方に垂れ下げることができ、その結果、本体部11の収納空間11xに連通する組み立て用開口本体13xが右側面11R上に露出する。
【0025】
なお、各図においては、エレメント部13cに対しては単一のスライダ13dを設ける構成としたが、スライダ13dは複数設ける構成としてもよい。
【0026】
ここで、右側面11Rに対して組み立て用開口部13が占める面積の比率は、正面11Fに対して景品用開口部12が占める面積の比率よりも大きくなっている。言い換えれば、右側面11Rにおける縁部13bは、左右方向視において、本体部11の上下前後の各辺の近傍に隣接して幅狭に形成されるのに対し、正面11Fにおける縁部12bは、前後方向視において、正面11Fの上下左右方向に沿って、組み立て用開口部13の縁部13aよりも正面11Fの中央寄りに向けて大きく延出し、幅広に形成されている。
【0027】
骨組部20は、
図6に示すように、それぞれ4本で一組をなす、枠体21a、枠体21b、及び枠体21cと、枠体21a、枠体21b及び枠体21cの各々が、互いに直交する向きにて接続する、8つで一組をなす三方ジョイント22とを備える。なお、枠体21a、枠体21b及び枠体21c並びに三方ジョイント22は、合成樹脂製であることが好ましいが、金属製又は木製その他の材料により作製されるものであってもよい。
【0028】
三方ジョイント22は、枠体21a、枠体21b及び枠体21cに関し、それぞれの組の各々が延出方向視で四角形の頂点をなす配置となるように、互いに接続する。これにより、骨組部20は、枠体21a、枠体21b、及び枠体21cを互いに直交する辺として有し、三方ジョイント22を各辺がなす頂点として有する、直方体形状の外形を構成する。
【0029】
三方ジョイント22は、枠体21a、枠体21b及び21bのそれぞれの端部を挿抜自在に固定する。これにより、骨組部20は、枠体及び三方ジョイント単位に分解された状態で保管、運搬することができる。なお、枠体21a、枠体21b及び枠体21cの各々と三方ジョイント22とは、別体として構成されるものとしたが、互いに一体化した構成であってもよい。
【0030】
骨組部20は、
図7に示すように、外装部10の本体部11の内側にて組み合わされた状態では、一対の枠体21a及び一対の枠体21c並びにこれら枠体がなす頂点に位置する4つの三方ジョイント22に囲まれる平面が、本体部11の正面11F及び背面11BKにそれぞれ対応する平面21F及び平面21BKを形成する。同様に、一対の枠体21a及び一対の枠体21b並びにこれら枠体がなす頂点に位置する4つの三方ジョイント22に囲まれる平面が、本体部11の天面11T及び底面11BTにそれぞれ対応する平面21T及び平面21BTを形成する。同様に、一対の枠体21b及び一対の枠体21c並びにこれら枠体がなす頂点に位置する4つの三方ジョイント22に囲まれる平面が、本体部11の右側面11R及び左側面11Lにそれぞれ対応する平面21R及び平面21Lを形成する。これにより、骨組部20は、景品収納ケース1において、外装部10の本体部11に直方体形状の外形を付与している。
【0031】
更に、骨組部20において、平面21R及び平面21Lの寸法は、外装部10の右側面11Rにおける組み立て用開口本体13xと略一致し、且つ、正面11Fにおける景品用開口本体12xよりも大きくなっている。
【0032】
以上の構成において、景品収納ケース1は本発明の収納庫及び景品収納ケースにそれぞれ相当し、外装部10は本発明の外装部に相当し、骨組部20は本発明の骨組部に相当する。また、外装部10における景品用開口部12は本発明の第2の開口に、組み立て用開口部13は本発明の第1の開口に、それぞれ相当する。また、枠体21a、21b及び21cは本発明の枠体に相当する。
【0033】
このような本実施の形態の景品収納ケース1は、収納空間11x内に対して物品を出し入れするための景品用開口部12に加えて、直方体形状に組み立てられた状態の骨組部20を挿入させるための組み立て用開口部13を備える。これにより、
図9に示すように、景品収納ケース1は、図中黒矢印にて示す、外装部10の各面の縫合線と左右方向に延びる枠体21aの延出方向とが揃う向きに骨組部20を置き、平面21R又は平面21Lを先頭にして、組み立て用開口部13に挿入させて外装部10と骨組部20とを組み合わせることで、完成させることができる。
【0034】
分解状態の骨組部の組み立ては、外装部10との組み合わせによる制約を受けずに独立して任意の場所、時間に行うことができるため、景品収納ケース1の組み立て時の煩わしさが省かれ、可搬性に優れるとともに、組み立てが容易になる収納庫が得られる。
【0035】
また、景品収納ケース1における景品の収納は、正面11Fに別途設けた景品用開口部12から行われる。景品用開口部12において、縁部12bは、正面11Fの上下左右方向に沿って、組み立て用開口部13の縁部13aよりも正面11Fの中央寄りに向けて大きく延出し、幅広に形成されているため、収納した景品が景品用開口本体12xから脱落する恐れが低減される。なお、景品用開口部12は、直方体形状に組み立てられた状態の骨組部20が、任意の姿勢且つ任意の方向であっても挿入不可能な形状を形成する。
【0036】
外装部10の右側面11Rにおける組み立て用開口本体13xの寸法は、骨組部20の枠体21b及び枠体21c並びに三方ジョイント22により形成される平面21R及び平面21Lの寸法と略一致することが好ましいが、組み立て用開口本体13xの寸法は、景品収納ケース1の組み立て時に骨組部20の平面21R及び平面21Lを挿入させることが可能な寸法であれば、外装部10の本体部11の材料の伸縮性その他の特性に応じた任意の寸法であってよい。
【0037】
例えば、
図8に示すように、完成した景品収納ケース1の右側面視において、少なくとも、枠体21b及び枠体21c並びに三方ジョイント22の内寄りの輪郭部分が、組み立て用開口本体13xの縁をなすファスナーのエレメント部13cと略一致するか、エレメント部13cより中央寄りに露出して目視できる程度まで小さくてもよい。更に、縁部12bの伸縮性が大きな場合、組み立て用開口本体13xの寸法は、エレメント部13cは、図中長鎖線にて示すように、骨組部20の枠体21b及び枠体21c並びに三方ジョイント22の内側の輪郭部分よりも中央寄りに形成される、より小さな寸法であってもよい。
【0038】
このように、本発明の実施の形態の収納庫によれば、可搬性を有するとともに組み立てが容易になるという効果を奏する。
【0039】
しかしながら、本発明は上記の実施の形態により限定されるものではない。
【0040】
上記の説明においては、骨組部20を挿入させる組み立て用開口部13は、外装部10の本体部11の右側面11R上に設けられるものとしたが、本発明の第2の開口は、
図10の組み立て用開口部13として例示するように、ファスナーのエレメント部13cが、右側面11Rに平行に位置し、本体部11の正面11F、天面11T及び背面11BKを横断するように設けられる構成としてもよい。この場合、第2の開口は、本体部11の正面11F、天面11T、背面11BK、及び底面11BTがなす筒体の断面として形成される。更に、エレメント部13cは、右側面11Rに対して斜交する位置に設けられてもよい。
【0041】
すなわち、本発明の第2の開口は、骨組部と組み合わされた外装部上の、第1の開口が設けられた面に交差する面上であれば、任意の位置に形成されるものであってよい。
【0042】
更に、上記の説明においては、骨組部20が直方体形状の辺及び頂点に対応する形状をとることにより、景品収納ケース1は直方体形状の外形を有するものとしたが、本発明の骨組部は、立方体、円柱その他の任意の柱体形状をとり、収納庫もこれに対応した柱体形状の外形を有するものであってよい。したがって、上記実施の形態において、骨組部20における平面21R及び平面21L、並びに外装部10の組み立て用開口部13が設けられる本体部11の右側面11R及び左側面11Lの形状は、矩形当該柱体形状の底面を構成し得るものであれば、円形、楕円形、矩形、多角形、その他輪郭が閉じた図形であれば、任意の平面形状を取ることができる。例として、
図11には、右側面11R及び左側面11Lとして、下方が矩形、且つ上方がアーチ形の輪郭を有する平面形状を有するものを示した。
【0043】
また、本発明の骨組部は、立体的形状として平行多面体の形状をとり、収納庫もこれに対応した平行多面体の外形を有するものであってよい。したがって、上記実施の形態において、骨組部20における平面21R及び平面21L、並びに外装部10の組み立て用開口部13が設けられる本体部11の右側面11R及び左側面11Lの配置は、互いに直交するものでなく、任意の角度で斜交する配置となるような形状をとることができる。
【0044】
更に、上記の説明においては、外装部10の組み立て用開口部13が設けられる面は本体部11の右側面11Rであるとしたが、左側面11Lであってもよく、右側面11R及び左側面11Lの両面であってもよい。
【0045】
更に、上記の説明においては、外装部10は直方体形状の各平面に対応するように縫合又は接着されてなる袋状の本体部11を有し、骨組部20は、直方体形状の各辺に対応するものであるとしたが、本発明の外装部は、骨組部の形状に応じた所定の立体的形状をとって骨組部の外側を覆うことができればよく、直方体形状に対する円柱形状のように、骨組部の形成する立体的形状とは異なる形状の各平面又は曲面に対応するように構成されていてもよい。
【0046】
更に、上記の説明においては、景品用開口部12及び組み立て用開口部13の蓋部12a及び蓋部13aはスライダとエレメント部により構成されるファスナーにより開閉自在である構成としたが、蓋部12a及び蓋部13aは、スナップボタン、面ファスナーその他任意の周知慣用の技術的手段により開閉自在である構成としてもよい。
【0047】
更に、上記の説明においては、骨組部20は、着脱自在な枠体21a、枠体21b、及び枠体21c並びに三方ジョイント22の組み合わせにより構成されるものとしたが、本発明の骨組部は、収納庫として組み合わせられない状態では、枠体の全部又は一部が分離せずに結合したまま折り畳み自在となる構成であるとしてもよい。
【0048】
更に、上記の説明においては、組み立て用開口部13の蓋部13aは開閉自在である構成としたが、骨組部20の挿入後は、接着その他任意の周知慣用の技術的手段により、蓋部13aにより組み立て用開口本体13xを閉塞した状態が保持される構成としてもよい。
【0049】
更に、上記の説明においては、本発明は、実施の形態として、ゲームセンターに設置して運用されるクレーンゲーム等の景品獲得ゲーム機における景品補充用の景品収納ケースであるとして説明を行ったが、本発明は、その寸法の大小、使用目的等に依らない、物品を収納するための収納庫として実施されるものであってもよい。
【0050】
更に、上記の説明においては、本発明は、収納庫であるとして説明を行ったが、本発明は、収納庫1の外装部10のように、外装部単体として実施されるものであってもよい。
【0051】
要するに、本発明は、その技術的範囲を逸脱しない範囲内であれば、以上説明したものを含め、上記実施の形態に種々の変更を加えたものとして実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0052】
以上のような本発明は、可搬性を有するとともに組み立てが容易になるという効果を奏し、例えばゲームセンターにて用いられる景品収納ケースへの適用において有用である。
【符号の説明】
【0053】
1 景品収納ケース
10 外装部
11 本体部
11F 正面
11L 左側面
11R 右側面
11T 天面
11BK 背面
11BT 底面
11x 収納空間
12 景品用開口部
12a、13a 蓋部
12b、13b 縁部
12c、13c エレメント部
12d、13d スライダ
12x 景品用開口本体
13 組み立て用開口部
13x 組み立て用開口本体
20 骨組部
21F、21L、21R、21T、21BK、21BT 平面
21a、21b、21c 枠体
22 三方ジョイント
【手続補正書】
【提出日】2023-06-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の枠体の組み合わせにより所定の立体的形状を形成する骨組部と、
前記骨組部の前記立体的形状の全ての表面を覆う袋状の外装部とを備え、
前記外装部は、
前記骨組部の所定の方向視における輪郭に対応する平面形状を有するとともに前記骨組部が挿入される形状を形成可能な、蓋部により閉塞される第1の開口と、
前記第1の開口が設けられた面に交差する面上に位置するとともに前記骨組部が挿入不可能な形状を形成する、開閉自在な第2の開口とを有する、
収納庫。
【請求項2】
前記外装部は、前記骨組部の前記所定の立体的形状に対応した外形として柱体形状を形成し、
前記第1の開口は、前記外装部が形成する柱体形状の底面と平行をなす位置に設けられており、
前記第2の開口は、前記外装部が形成する柱体形状の側面上に対応する位置に設けられている、
請求項1に記載の収納庫。
【請求項3】
前記第1の開口は、前記外装部が形成する柱体形状の底面上に対応する位置に設けられている、
請求項2に記載の収納庫。
【請求項4】
複数の枠体の組み合わせにより所定の立体的形状を形成する骨組部の前記立体的形状の全ての表面を覆うことにより前記骨組部の立体的形状に対応した外形の収納庫を形成する、袋状の外装体であって、
前記骨組部の所定の方向視における輪郭に対応する平面形状を有するとともに前記骨組部が挿入可能である、蓋部により閉塞される第1の開口と、
前記第1の開口が設けられた面に交差する面上に位置するとともに前記骨組部が挿入不可能である、開閉自在な第2の開口とを備える、
外装体。
【請求項5】
景品獲得ゲーム機の景品を収納する、景品収納ケースである、
請求項1に記載の収納庫。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明は、複数の枠体の組み合わせにより所定の立体的形状を形成する骨組部と、前記骨組部の前記立体的形状の全ての表面を覆う袋状の外装部とを備え、前記外装部は、前記骨組部の所定の方向視における輪郭に対応する平面形状を有するとともに前記骨組部が挿入される形状を形成可能な、蓋部により閉塞される第1の開口と、前記第1の開口が設けられた面に交差する面上に位置するとともに前記骨組部が挿入不可能な形状を形成する、開閉自在な第2の開口とを有する、収納庫である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本発明は、複数の枠体の組み合わせにより所定の立体的形状を形成する骨組部の前記立体的形状の全ての表面を覆うことにより前記骨組部の立体的形状に対応して外形の収納庫を形成する、袋状の外装体であって、前記骨組部の所定の方向視における輪郭に対応する平面形状を有するとともに前記骨組部が挿入可能である、蓋部により閉塞される第1の開口と、前記第1の開口が設けられた面に交差する面上に位置するとともに前記骨組部が挿入不可能である、開閉自在な第2の開口とを備える、外装体であってもよい。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の枠体の組み合わせにより所定の立体的形状を形成する骨組部と、
前記骨組部の前記立体的形状の全ての表面を覆う袋状の外装部とを備え、
前記外装部は、
前記骨組部全体を前記外装部の内側に配置する本体部と、
前記本体部に設けられた、
前記骨組部の所定の方向視における輪郭に対応する平面形状であって前記骨組部を前記本体部に挿入させる形状を形成可能な、前記本体部の一部として形成された蓋部により閉塞される第1の開口、及び
前記第1の開口が設けられた面に交差する面上に位置するとともに前記骨組部が挿入不可能な形状を形成する、開閉自在な第2の開口を有する、
収納庫。
【請求項2】
前記外装部は、前記骨組部の前記所定の立体的形状に対応した外形として柱体形状を形成し、
前記第1の開口は、前記外装部が形成する柱体形状の底面と平行をなす位置に設けられており、
前記第2の開口は、前記外装部が形成する柱体形状の側面上に対応する位置に設けられている、
請求項1に記載の収納庫。
【請求項3】
前記第1の開口は、前記外装部が形成する柱体形状の底面上に対応する位置に設けられている、
請求項2に記載の収納庫。
【請求項4】
複数の枠体の組み合わせにより所定の立体的形状を形成する骨組部の前記立体的形状の全ての表面を覆うことにより前記骨組部の立体的形状に対応した外形の収納庫を形成する、袋状の外装体であって、
前記骨組部全体を前記外装体の内側に配置する本体部と、
前記本体部に設けられた、
前記骨組部の所定の方向視における輪郭に対応する平面形状であって前記骨組部を前記本体部に挿入させる形状を形成可能な、前記本体部の一部として形成された蓋部により閉塞される第1の開口、及び
前記第1の開口が設けられた面に交差する面上に位置するとともに前記骨組部が挿入不可能な形状を形成する、開閉自在な第2の開口とを有する、
外装体。
【請求項5】
景品獲得ゲーム機の景品を収納する、景品収納ケースである、
請求項1に記載の収納庫。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明は、複数の枠体の組み合わせにより所定の立体的形状を形成する骨組部と、前記骨組部の前記立体的形状の全ての表面を覆う袋状の外装部とを備え、前記外装部は、前記骨組部全体を前記外装部の内側に配置する本体部と、前記本体部に設けられた、前記骨組部の所定の方向視における輪郭に対応する平面形状であって前記骨組部を前記本体部に挿入させる形状を形成可能な、前記本体部の一部として形成された蓋部により閉塞される第1の開口、及び前記第1の開口が設けられた面に交差する面上に位置するとともに前記骨組部が挿入不可能な形状を形成する、開閉自在な第2の開口を有する、収納庫である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本発明は、複数の枠体の組み合わせにより所定の立体的形状を形成する骨組部の前記立体的形状の全ての表面を覆うことにより前記骨組部の立体的形状に対応した外形の収納庫を形成する、袋状の外装体であって、前記骨組部全体を前記外装体の内側に配置する本体部と、前記本体部に設けられた、前記骨組部の所定の方向視における輪郭に対応する平面形状であって前記骨組部を前記本体部に挿入させる形状を形成可能な、前記本体部の一部として形成された蓋部により閉塞される第1の開口、及び前記第1の開口が設けられた面に交差する面上に位置するとともに前記骨組部が挿入不可能な形状を形成する、開閉自在な第2の開口とを有する、外装体であってもよい。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の枠体の組み合わせのみにより所定の立体的形状を形成する骨組部と、
前記骨組部の前記立体的形状の全ての表面を覆う袋状の外装部とを備え、
前記外装部は、
前記骨組部全体を前記外装部の内側に配置する本体部と、
前記本体部に設けられた、
前記骨組部の所定の方向視における輪郭に対応する平面形状であって前記骨組部を前記本体部に挿入させる形状を形成可能な、前記本体部の一部として形成された蓋部により閉塞される第1の開口、及び
前記第1の開口が設けられた面に交差する面上に位置するとともに前記骨組部が挿入不可能な形状を形成する、開閉自在な第2の開口を有する、
収納庫。
【請求項2】
前記外装部は、前記骨組部の前記所定の立体的形状に対応した外形として柱体形状を形成し、
前記第1の開口は、前記外装部が形成する柱体形状の底面と平行をなす位置に設けられており、
前記第2の開口は、前記外装部が形成する柱体形状の側面上に対応する位置に設けられている、
請求項1に記載の収納庫。
【請求項3】
前記第1の開口は、前記外装部が形成する柱体形状の底面上に対応する位置に設けられている、
請求項2に記載の収納庫。
【請求項4】
複数の枠体の組み合わせのみにより所定の立体的形状を形成する骨組部の前記立体的形状の全ての表面を覆うことにより前記骨組部の立体的形状に対応した外形の収納庫を形成する、袋状の外装体であって、
前記骨組部全体を前記外装体の内側に配置する本体部と、
前記本体部に設けられた、
前記骨組部の所定の方向視における輪郭に対応する平面形状であって前記骨組部を前記本体部に挿入させる形状を形成可能な、前記本体部の一部として形成された蓋部により閉塞される第1の開口、及び
前記第1の開口が設けられた面に交差する面上に位置するとともに前記骨組部が挿入不可能な形状を形成する、開閉自在な第2の開口とを有する、
外装体。
【請求項5】
景品獲得ゲーム機の景品を収納する、景品収納ケースである、
請求項1に記載の収納庫。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明は、複数の枠体の組み合わせのみにより所定の立体的形状を形成する骨組部と、前記骨組部の前記立体的形状の全ての表面を覆う袋状の外装部とを備え、前記外装部は、前記骨組部全体を前記外装部の内側に配置する本体部と、前記本体部に設けられた、前記骨組部の所定の方向視における輪郭に対応する平面形状であって前記骨組部を前記本体部に挿入させる形状を形成可能な、前記本体部の一部として形成された蓋部により閉塞される第1の開口、及び前記第1の開口が設けられた面に交差する面上に位置するとともに前記骨組部が挿入不可能な形状を形成する、開閉自在な第2の開口を有する、収納庫である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本発明は、複数の枠体の組み合わせのみにより所定の立体的形状を形成する骨組部の前記立体的形状の全ての表面を覆うことにより前記骨組部の立体的形状に対応した外形の収納庫を形成する、袋状の外装体であって、前記骨組部全体を前記外装体の内側に配置する本体部と、前記本体部に設けられた、前記骨組部の所定の方向視における輪郭に対応する平面形状であって前記骨組部を前記本体部に挿入させる形状を形成可能な、前記本体部の一部として形成された蓋部により閉塞される第1の開口、及び前記第1の開口が設けられた面に交差する面上に位置するとともに前記骨組部が挿入不可能な形状を形成する、開閉自在な第2の開口とを有する、外装体であってもよい。